JP2010207336A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】精算操作がされたときに、メダルが不正に払い出されるのを確実に防ぎ、不正な行為を抑制する。
【解決手段】メダル投入口から予め投入されたメダルと入賞によって獲得されたメダルとを合わせたクレジット数に応じて遊技が可能であり、所定の精算操作によって、このクレジット数のメダルを排出するスロットマシンにおいて、精算操作がされたときに、メダル投入口から投入されたメダルをホッパー7aと別体に一次的に貯留するメダル貯留筒30と、入賞によって獲得されたメダルを入賞メダル数として記憶する記憶部50aとを設け、精算操作がされたときには、メダル貯留筒30に貯留されているメダルと記憶部50aに記憶されている入賞メダル数に基づいたメダルとを合わせた数のメダルを排出する構成としてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、スロットマシンに関し、特に、メダル投入口から特殊器具を挿入し、クレジット数を不正に増加させて、メダルを払い出す行為を防止するスロットマシンに関する。
一般に、スロットマシンは、遊技者が遊技媒体となるメダルをメダル投入口から投入し、スタートレバーを押下することで、リールが回転を開始し、遊技者の停止ボタンの押下によりリールが停止する。そして、リールが停止したときの停止図柄の組合せによりはずれ又は当たりを判定して、所定の組合せの場合は、所定枚数のメダルが払い出される。これを遊技の1単位として、繰り返すことで遊技が進行する。
このようなスロットマシンにおいては、通常、遊技を開始するためにメダルを賭ける方法として、メダル投入口からメダルを投入する方法(クレジットモードOFF)とクレジット機能により貯留されたメダルを賭ける方法(クレジットモードON)とがあり、遊技者がいずれかの方法を選択できるようにしてある。
クレジットモードOFFでは、メダルが遊技毎に投入されることで、メダルを賭けることができる。そして、投入されたメダルは、所定の規格に適合する場合には、通常は、スロットマシン内部に設けられたメダルの貯留及び払い出しを行うホッパーへ誘導される。
また、クレジットモードONでは、メダル投入口から投入されたメダルや入賞によって獲得されたメダルを、ホッパーに貯留するとともにクレジットとして内部に記憶して、投入ボタンの操作により賭けることができる。そして、クレジットとして記憶されたメダルを、精算操作によって払い出すことができる。
このように、通常のスロットマシンでは、投入されたメダルや入賞によって獲得されたメダルがクレジットとして記憶され、このクレジット数分のメダルを精算操作によって、ホッパーから遊技者へ払い出すことができる。
近年、スロットマシンのクレジット機能を悪用した不正な行為が増えている。メダル投入口から投入されたメダルを、光センサの受光部で受ける光の有無に応じて検出する構成のスロットマシンでは、例えば、先端部に発光素子が設けられた樹脂製の特殊器具をメダル投入口から挿入し、その先端部を受光部(例えば、フォトインタラプタ)まで到達させた後、発光素子の点滅によって光センサを誤作動させ、クレジット数を瞬時に最大値(例えば50枚)まで増加させる行為が知られている。
この種の不正な行為は、短時間のうちに実行されているので、発見がきわめて困難であり、しかも、最大値まで増加されたクレジット数を精算操作によって払い出すという行為が繰り返されるため、大量のメダルが窃取され、大きな被害が生じる可能性がある。
また、交換レートが低い他の遊技場のメダルや偽造メダルを投入し、精算操作によって、これらのメダルの代わりに予めスロットマシン内部に貯留された正規のメダルを払い出すという不正な行為も知られている。
このような不正な行為を防止するための技術として、例えば、遊技媒体の貯留・払い出しを行うホッパーとは別に中間貯留移送手段を設け、この中間貯留移送手段に遊技者から投入された遊技媒体をホッパーより優先して貯留し、遊技者に遊技媒体の貸し出しを行う場合には、中間貯留移送手段に貯留された遊技媒体から貸し出しを行う技術が提案されている(特許文献1)。
このような技術を用いることによって、遊技者により投入された不正な遊技媒体が、貸し出し請求がされた際に再び遊技者へ貸し出されるため、不正な遊技媒体を発見することが容易になるとともに、不正な投入行為を抑止する効果が得られる。
特開2007−61324号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遊技媒体がクレジットされている場合、精算スイッチを操作して払い出しを行うと、ホッパーから遊技媒体が払い出される。その結果、精算時に払い出される遊技媒体は、予めホッパーに貯留されている遊技媒体から払い出されるため、不正な遊技媒体が投入された場合には、代わりに正規の遊技媒体が払い出されることになる。また、特殊器具が挿入されてクレジット数が不正に増加されたときには、ホッパーからこのクレジット数分の遊技媒体が払い出されるため、遊技媒体が窃取されてしまうことになる。
本発明は、上記のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、メダル投入口から投入されたメダルを一次的に貯留する貯留部をホッパーと別体に設け、精算操作がされたときには、貯留部に貯留されているメダルを、クレジット数のうちの予め投入されたメダルとして排出することで、メダルが不正に払い出されるのを防ぐことができるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のスロットマシンは、メダル投入口から予め投入されたメダルと入賞によって獲得されたメダルとを合わせたクレジット数に応じて遊技が可能であり、所定の精算操作によって、このクレジット数のメダルを排出するスロットマシンにおいて、所定の条件に応じて貯留されているメダルを払出す払出装置と別体に設けられ、メダル投入口から投入されたメダルを一次的に貯留する貯留部を備え、所定の精算操作がされたときに、貯留部に貯留されているメダルを、クレジット数のうちの予め投入されたメダルとして排出する構成としてある。
本発明によれば、精算操作がされたときに、ホッパーと別体に設けた貯留部内のメダルをクレジット数のうちの予め投入されたメダルとして排出することで、メダルが不正に払い出されるのを確実に防ぐことができ、不正な行為を抑制することが可能である。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの概略正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのメダル流路の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのメダル振分器の作動状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は未作動時を示すA−A断面図であり、(c)は作動時を示すA−A断面図である。 本発明の実施形態に係るメダル貯留機構の構成を示し、(a)は正面断面図であり、(b)はメダルの送出完了を示す平面図であり、(c)はメダルの送出可能を示す平面図である。 図5(a)における断面図を示し、(a)はB−B断面図であり、(b)はC−C断面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのクレジット精算処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのメダル払出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのベット処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るスロットマシンの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態に示す本発明のスロットマシンは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の制御、例えば、リールの回転/停止制御、入賞時の払い出し、内部抽せん等を行わせる。このように、本発明にかかるスロットマシンにおける各制御動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予め記憶媒体に格納され、コンピュータに実装された記憶媒体からコンピュータにプログラムを読み込ませて実行される。
[スロットマシン本体]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るスロットマシン本体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るスロットマシンの概略正面図である。
図1に示すように、スロットマシン1は、メダル(遊技媒体)を貯留するホッパー7aを備えるメダル払出装置7等が収納可能な筐体1bと、筐体1bの正面方向開口を開閉可能に覆う前扉1aを備えている。前扉1aは、スロットマシン1の筐体1bにヒンジなどを介して開閉自在に取り付けられる扉体であり、この前扉1aは遊技に係る各操作手段、各表示部等が備えられてスロットマシン1の正面部を構成している。
前扉1aの下部には、メダル払出口8が設けられ、メダルがこのメダル払出口8から遊技者へ払い出されるようになっている。また、後述するメダルセレクター20に設けられたメダル選別部26又はメダル振分器21が投入された正規なメダル以外を流路から排除するように作動して、メダル払出口8から遊技者に返却される。
前扉1aには、スタートレバー3,停止ボタン5(5a〜5c),投入ボタン10(10a、10b),メダル投入口2、クレジット精算ボタン9等の操作手段が備えられている。
スタートレバー3は、三つの各リール4の回転を開始させるスタート手段であり、傾動可能に設けられている。また、このスタートレバー3が遊技者の操作によって押下されることで、制御部にスタート信号が出力され、本体内部の各リール4a〜4cが一斉に又は順次回転するようになっている。
停止ボタン5は、回転するリール4を停止させる停止手段であり、左リール4a,中リール4b,右リール4cに対応して設けられた左停止ボタン5a,中停止ボタン5b,右停止ボタン5cが備えられている。この各停止ボタン5が遊技者の任意のタイミングで押下されると、制御部にストップ信号が出力され、対応する各リール4a〜4cの回転が停止する。
従って、遊技者は、これらスタートレバー3及び停止ボタン5を操作することにより、三つのリール4a〜4cを回転及び停止させて、各リール4a〜4cに付された図柄を所定の入賞配列となるように揃えるスロットマシン遊技を行うことができる。
投入ボタン10は、内部貯留されたクレジットがある場合に、そのクレジットに応じたメダルを遊技に賭けるために投入するスイッチである。一回の押下によって、一遊技に投入可能な最大数のメダル(通常3枚)をクレジットから賭けるMAX投入ボタン10aと、一回の押下で1枚のメダルをクレジットから賭ける1枚投入ボタン10bとが設けられている。
メダル投入口2は、遊技に使用されるメダルの受け入れ口であり、このメダル投入口2から投入されたメダル数に応じて遊技が行えるようになっている。
そして、メダル投入口2の本体内部側には、メダルセレクター20が備えられている。このメダルセレクター20は、上端がメダル投入口2に連通し、スロットマシン1内部へメダルを誘導するように形成されている。また、スロットマシン1に投入されるメダルの規格は、直径、厚さ等がスロットマシン1によってそれぞれ決められている。そのため、正規の規格に適合しないメダルは、メダルセレクター20(メダル選別部26)によってメダル払出口8から遊技者へ返却される。なお、メダルセレクター20の詳細な構成については後述する。
クレジット精算ボタン9は、クレジットとして貯留されたメダルを遊技者へ払い出すためのスイッチであり、このクレジット精算ボタン9が押下される精算操作によって、クレジット分のメダルがメダル払出口8に排出されるとともに、クレジットに関するデータが消去される。また、精算されることで後述のクレジット表示部11の数値もリセットされてゼロ表示となる。
前扉1aには、表示窓6が形成されており、この表示窓6は、主に、筐体1b内のリール4(4a〜4c)を視認するためのものであって、各リール4の外周面には、それぞれ、複数種類の図柄が周方向に沿って描かれている。
前扉1aの表示窓6の下側には、クレジット表示部11が備えられている。クレジット表示部11は、7セグメントLED等からなり、クレジットとして貯留されたメダル数が表示されるようになっている。具体的には、クレジットモードONの場合に、後述するメダル投入センサ23を通過したメダル数と入賞によって獲得されたメダル数とが、最大50枚を限度として、クレジット表示部11に表示される。
筐体1bの中央には、ホッパー7aが配置されている。ホッパー7aは上部に開口したメダルを貯留する容器であって、外部から補給されたメダルや本実施形態では、クレジットモードOFFの場合にメダル投入口2から投入されたメダルが貯留される。また、このホッパー7aには、メダルを払い出すための回転円板(図示しない)と、この回転円板を回転駆動させるためのモータ(図示しない)とを備えている。そして、例えば、遊技において入賞した場合に、このモータが駆動して、貯留されているメダルを遊技者へ払い出すことができる。
前扉1aのスタートレバー3下方には、貯留メダル表示窓13が形成されている。貯留メダル表示窓13は、視認用の窓部であり、無色透明又は有色透明な樹脂製パネル等からなり、後述するメダル貯留筒30を外部から視認できるようになっている。
これによって、遊技者は貯留メダル表示窓13を介して、貯留されているメダルを外部より視認できるため、遊技者が投入したメダルの量を物理的に把握することができる。さらに、貯留メダル表示窓13を設けたことにより、メダルの偽投入のような不正な行為の実行を心理的に行い難くする抑止効果をもたらし、メダルを不正に払い出す行為の防止に役立つことができる。
筺体1b内部には、コンピュータで構成された制御部(図示しない)が備えられている。制御部は、主に役の抽選、リール4の回転/停止、入賞時の払い出し、精算処理、メダルセレクター20及びメダル貯留機構における各部の動作指示など、スロットマシン1で行われる遊技に関する制御を行う。
次に、制御部の詳細な構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るスロットマシンの制御構成を示すブロック図である。
本実施形態における制御部50は、遊技におけるプログラムやデータが記憶された記憶部50a、各センサからの検出信号によって異常を判定する判定部50b、各センサや各装置のインターフェイスとして機能するI/O50cなどが設けられた制御基板として構成されている。
具体的には、制御部50は、遊技を開始するにあたり、遊技可能な状態に達すると(例えば、メダル3枚の投入をカウント)、スタートレバー3の操作によって出力されるスタート信号を検出可能な状態とする。そして、制御部50は、スタート信号を検出すると、遊技を開始する処理を実行する。続いて、制御部50は、パルスモータを駆動させるパルス信号をドラムユニットに送信し、各リール4の回転を始動させる。また、制御部50は、スタート信号の検出後は、停止ボタン5からストップ信号が検出されるまで、すなわち各リール4が停止するまでは、投入されたメダルを無効とするようにメダルセレクター20に動作指示を行う。
記憶部50aは、スロットマシン1の遊技動作を制御するプログラムや遊技に係る各種データが記憶されている。また、記憶部50aは、入賞によって獲得された入賞メダル数とクレジット数とを所定領域にそれぞれ記憶している。
そして、後述するクレジット精算処理によって、クレジット数のうちの入賞によって獲得されたメダルは、この記憶部50aに記憶されている入賞メダル数に基づいて、ホッパー7aから払い出すようになっている。
判定部50bは、後述するメダル投入センサ23及びメダル貯留センサ25からの検出信号に基づいて異物の挿入などの異常を判定する。具体的な判定方法については後述する。
次に、本実施形態に係るスロットマシンのメダル流路における詳細な構成について、図3を参照して説明する。図3は、スロットマシンにおけるメダル流路の概略構成図である。
図3に示すように、メダルセレクター20は、メダルを自重により流下させて誘導するメダル流路24、メダル流路24の上流側に設けられ、メダルの投入を検出するメダル投入センサ23、メダル貯留筒30の入口近傍に設けられ、貯留するメダルを検出するメダル貯留センサ25、正規の規格に適合しないメダルを選別するメダル選別部26、遊技状態に基づいてメダルを振り分けるメダル振分器21、クレジットモードON/OFFに基づいてメダルの流路を振り分けるクレジットメダル振分器22等を備えている。
メダル投入センサ23は、メダル投入口2から予め投入されたメダルを検出するものであって、この検出毎にクレジット数が1加算される。メダル貯留センサ25は、後述するメダル貯留筒30に貯留されるメダルを検出するものである。
また、メダル投入センサ23及びメダル貯留センサ25は、透過型の光センサであって、発光部と受光部が対向して配置され、受光部で受ける受光量の変化によってメダルを検出するように構成されており、検出した際の検出信号を制御部50に出力する。
そして、このメダル投入センサ23からの検出信号とメダル貯留センサ25からの検出信号との計数差から、判定部50bは、不正な異物の挿入による異常を判定することができる。
また、各センサを、各々メダルの流下方向に沿って上流側と下流側に配置してもよい。これは、例えば、上流側のメダル投入センサ23及び下流側のメダル投入センサ23の受光部における検出順番を監視することで、メダルの通過方向が認識できる。そして、通過方向が、受光部が通常時に検出する順番(上流側から下流側)と異なる場合では、特殊器具をメダル投入センサ23付近で進退させる等の不正な操作がされたことを認識することができる。
メダル投入センサ23及びメダル貯留センサ25は、発光部と受光部とを対向して配置する透過型の光センサに限らず、本発明においては、反射型等の光センサを用いてもよい。
なお、メダル投入センサ23は本発明における投入メダル検出部に相当し、メダル貯留センサ25は本発明における貯留メダル検出部に相当する。
次に、本実施形態におけるクレジット数について説明する。
クレジット数は、メダル投入口2から予め投入されたメダル数と入賞によって獲得されたメダル数とを合算した数である。
そして、クレジット数のうちのメダル投入口2から予め投入されたメダル数は、メダル投入センサ23によって検出された計数値であって、クレジット数のうちの入賞によって獲得されたメダル数は、記憶部50aに記憶されている入賞メダル数である。したがって、メダル投入センサ23が通過するメダルを検出したときと、遊技において入賞したときに、クレジット数が加算されるとともにクレジット表示部11の表示枚数の更新がされる。
また、クレジット数は、上述したように入賞メダル数と別に記憶部50aに記憶されているとともに、最大のクレジット数(例えば、50枚)を設けてある。
メダル振分器21は、メダル投入口2から投入されたメダルを遊技状態に基づいてスロットマシン内部又はメダル払出口8のいずれかに振り分けるためのものである。クレジットメダル振分器22は、流下するメダルをクレジットモードON/OFFに基づいて、メダル貯留筒30又はホッパー7aのいずれかに振り分けるためのものである。
そして、メダル振分器21及びクレジットメダル振分器22は、ソレノイドを備えており、このソレノイドの駆動に伴って流路を切替えるようになっている。
図4は、メダル振分器21の作動状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は未作動時を示すA−A断面図であり、(c)は作動時を示すA−A断面図である。
メダル振分器21及びクレジットメダル振分器22は、同一の構成であるため、以下では、メダル振分器21を例にして説明する。
具体的には、図4(b)に示すように、遊技の待機状態等による通常時では、ソレノイド21aの励磁が解除されて、この状態において投入されたメダルは、下端支持部21bとメダル流路24の壁面とに囲まれて流下し、メダル投入センサ23に到達するようになっている。
一方、図4(c)に示すように、リール回転中、再遊技当選時等の所定の遊技状態においては、ソレノイド21aが励磁されて、下端支持部21bが図中の下方に移動し、メダル流路24から離間される。これによって、メダルは流路が切替わって自重により落下し、メダル投入センサ23に検出されずに、メダル払出口8から返却されるようになっている。
本実施形態のスロットマシン1は、図3に示すように、本発明における貯留部に相当するメダル貯留筒30を備えている。このメダル貯留筒30は、メダル投入口2から投入されたメダルを一次的に貯留し、例えば、最大50枚まで貯留がされる。なお、メダル貯留筒30内のメダルが最大クレジット数に達した場合には、投入されたメダルはメダル振分器21によって振り分けられて、メダル払出口8へ誘導される。
このメダル貯留筒30は、筐体1b内部にホッパー7aと別体に設けられており、例えば、メダルを積層可能な透明樹脂からなる有底筒状で形成されている。また、底部にメダル払出口8と連通する底面開口30aを備えている。そして、クレジット精算ボタン9が押下されることで、メダル貯留筒30に貯留されているメダルが、底面開口30aを介して排出され、メダル払出口8へ払い出される。
また、メダル貯留筒30内に貯留されたメダルは、遊技の開始操作(例えば、投入ボタン10押下)に応じて、メダル貯留筒30からホッパー7aへ移送される。このとき、移送されるメダルは、ガイドレール32を介してホッパー7aへ誘導される。ガイドレール32は、レール状に形成され、メダル貯留筒30側から送出されてくるメダルを整列してホッパー7aに順次導くように設けられている。
さらに、メダル貯留筒30の出口近傍には、メダル貯留筒30側からメダルの排出を検出するメダル排出センサ31が備えられている。このメダル排出センサ31は、マイクロスイッチで構成され、メダル貯留筒30から送出されたメダルが、ガイドレール32へ導かれる際にスイッチがONとなることでメダルの排出を検出する。
また、メダル排出センサ31の構成は、マイクロスイッチに限らず、受光量の変化によってメダルを検出する透過型光センサ又は反射型光センサを用いてもよい。また、メダル貯留筒30から排出されるメダルを検出可能な場所であれば、設置位置は限らない。なお、メダル貯留部30の詳細な構成及びメダルの移送動作については後述する。
次に、本実施形態に係るスロットマシンのメダルの流れについて、図3を参照して説明する。
遊技を始める場合、遊技者はメダルMをメダル投入口2から投入する。そして、メダル投入口2を通過したメダルMは、メダルセレクター20に導かれるとともに、メダル流路24を流下する。
そして、流下するメダルMは、メダル選別部26によって選別される。正規の規格に適合しないメダル(例えば、直径が所定値よりも小さいメダル)の場合は、メダル選別部26のレール上から外れて落下することにより、メダル払出口8へ払い出される。なお、所定値よりも大きいメダルの場合は、メダル投入口2において投入が制限される。したがって、直径が所定値のメダル、すなわち、正規の規格に適合するメダルだけがメダル選別部26を通過することができる。
メダル選別部26を通過したメダルMは、メダル振分器21によって選別がされる。遊技の待機状態等における通常時では、メダルMは、メダル流路24を流下して、メダル投入センサ23によって検出される。一方、リール回転中、再遊技当選時などの所定の遊技状態の場合では、メダル払出口8へ導かれて遊技者へ返却される。
次に、メダル投入センサ23を通過したメダルMは、クレジットモードON/OFFに基づいて、クレジットメダル振分器22によってメダルの流路が振り分けられる。クレジットモードONである場合には、メダルMは続けてメダル流路24を流下して、メダル貯留センサ25によって検出される。そして、メダル貯留センサ25を通過したメダルMは、メダル貯留筒30へ誘導されて、順次貯留される。一方、クレジットモードOFFである場合には、メダルMは、ホッパー7aへ誘導される。
そして、メダル貯留筒30へ貯留されたメダルは、遊技の開始操作がされた場合には、一枚ずつガイドレール32へ送出されて、ホッパー7aへ移送される。また、クレジット精算ボタン9が押下された場合には、直接スロットマシン1外部に排出されて、メダル払出口8へ払い出される。
このように、ホッパー7aと別体にメダル貯留筒30を設けることによって、メダル投入口2から投入されたメダルをメダル貯留筒30に貯留することができる。そして、精算操作がされたときは、予め投入されたメダルとしてメダル貯留筒30から排出することで、投入されたメダルそのものを遊技者へ排出することができる。
その結果、他の遊技場のメダルや不正に作られた偽造メダルを投入し、精算操作が行われた場合でも、投入したメダルそのものが排出されるので、このような不正な行為を抑制することができる。
次に、本実施形態のメダル貯留機構について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、メダル貯留機構の構成を示し、(a)は正面断面図であり、(b)はメダルの送出完了を示す平面図であり、(c)はメダルの送出可能を示す平面図である。図6は、図5(a)における断面図を示し、(a)はB−B断面図であり、(b)はC−C断面図である。
本実施形態におけるメダル貯留機構は、主に、メダル貯留筒30とメダル貯留筒30からホッパー7aへメダルを移送する移送手段とを備えている。そして、移送手段は、押し出し板36、受け板37、ガイドレール32、逆止弁38から構成されている。
押し出し板36は、ほぼメダル一枚分の厚みを有し、前端がメダル外周面に当接する板状部材から形成されており、メダル貯留筒30の底面に沿って、進出・後退し、進出した時に、一枚のメダルを側面開口30bからメダル貯留筒30外へ押し出す。
受け板37は、この押し出し板36の下方に設けられ、底面開口30aを開閉可能な板状部材から形成されており、通常時は、底面開口30aを閉塞するように位置して、メダル貯留筒30に貯留されているメダルの流出を阻止する。
そして、押し出し板36及び受け板37は、クレジット精算ボタン9が押下された場合には、メダル貯留筒30に貯留されているメダルを排出するため、底面開口30aを開放するように位置する。
逆止弁38は、メダル貯留筒30の側面開口30b近傍に設けられ、ガイドレール32の側壁側から内部へ向けて突出する係止爪を備えており、押し出し板36によって側面開口30bから押し出されるとともに係止爪を通過したメダルは、メダル貯留筒30側へ逆流することなく、順次ガイドレール32に沿ってホッパー7aへ誘導される。
また、メダル貯留機構は、図5及び図6に示すように、押し出し板36と受け板37とをそれぞれ作動させるための駆動手段として、駆動源となるモータ33a,33bと、モータ33a,33bの軸に付設された軸ギア35a,35bと、各板に固定に取り付けられ、側面に所定ピッチで歯が切られたラック39a,39bと、ラック39a,39b及び軸ギア35a,35bと噛合するピニオン34a,34bとを備えている。
そして、遊技操作に応じて、制御部50がモータ33a,33bを回転させることで軸ギア35a,35bに噛合されるピニオン34a,34bが回転する。そして、ピニオン34a,34bに噛合するラック39a,39bが回転方向に伴って前後方向に移動する。すなわち、モータ33a,33bの正逆回転運動が、ラック39a,39bの前後方向の直線運動に変換される。
その結果、モータ33a,33bが回転することによって、押し出し板36と受け板37をそれぞれ前後方向にスライド可能になり、進出・後退を切り替えて作動させることができる。
例えば、投入ボタン10が操作された場合では、制御部50は、モータ33aを正転させることによって、押し出し板36の前端が、メダル貯留筒30外へメダルを送出完了となる送出完了位置(図5(b)参照)まで進出し、メダル貯留筒30の最下部に貯留されている一枚のメダルが押し出される。また、押し出されたメダルは、メダル貯留筒30の側面開口30bから矢印Aに示すように、ガイドレール32に沿ってホッパー7aに移送される。
そして、制御部50は、モータ33aを逆転させることによって、押し出し板36が、送出完了位置からメダルを送出可能となる待機位置(図5(c)参照)まで後退し、次に押し出すメダルが自重により落下してセットされる。
また、これらの動作は、遊技に応じた賭け数分のメダルを押し出すまで繰り返される。
クレジット精算ボタン9が操作された場合では、制御部50はモータ33a,33bを逆転させることによって、押し出し板36及び受け板37は待機位置まで後退する。その結果、底面開口30aが開放して、メダル貯留筒30内のメダルが下方へ排出される。
このようにメダル貯留機構を設けることによって、遊技に応じた賭け数分のメダルを一枚ずつ確実にメダル貯留筒30からホッパー7aへ移送することができる。その結果、従来のスロットマシンと同様に遊技にメダルを賭けられるとともに、精算操作がされたときには、投入されたメダルそのものをメダル貯留筒30内からメダル払出口8へ排出することができる。
次に、本実施形態に係るスロットマシンのクレジット精算処理について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態のスロットマシンのクレジット精算処理を示すフローチャートである。
クレジット精算処理は、例えば、クレジット精算ボタン9が操作されると、図7で示す処理フローが開始される。
まず、制御部50は、クレジットモードのON/OFFの判定を行う(ステップS10)。クレジットモードOFFの場合は(ステップS10:NO)、クレジット精算処理が終了する。一方、クレジットモードONの場合は(ステップS10:YES)、クレジット精算報知用の払出音及びランプ点灯による報知動作を開始する(ステップS11)。ここで用いられる払出音やランプ点灯パターンは、通常のメダル払い出し時に用いるものとは異なるものであり、遊技場の店員や周囲の遊技者に注意を喚起できるものが好ましい。
例えば、ランプ点灯パターンをLEDによる点灯/消灯を頻繁に行うパターンとしたり、払出音を大きくする又は音声メッセージ等に変えることで周囲に注意を喚起する。さらに、クレジット精算処理によって払い出そうとするクレジット数が、予め設定された基準の枚数(例えば、15枚)を超える場合や所定時間内に所定回(例えば、2回)以上のクレジット精算処理が行われた等の場合に報知を行うこととしてもよい。これによって、不正な行為が行われる可能性が高い場合だけに報知し、不要な報知を回避することができる。
次に、後述するメダル払出処理(ステップS12)によって、クレジット数分のメダルをメダル払出口8から払い出す。そして、メダルの払い出しが終了すると、払出音及びランプ点灯による報知動作が停止される(ステップS13)。続いて、記憶部50aに記憶されている入賞メダル数をリセットする(ステップS14)。また、クレジット数をリセットすることで、クレジット表示部11の表示も更新されてゼロ表示される(ステップS15)。
次に、上述したクレジット精算処理のメダル払出処理(ステップS12)について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態のスロットマシンのメダル払出処理を示すフローチャートである。
メダル払出処理では、まず、クレジット数のうちの投入されたメダル数分、すなわち、メダル貯留筒30に貯留されているメダルを払い出す。
そのため、制御部50は、メダル貯留筒30の底面開口30aを開放させる(ステップS20)。具体的には、上述したようにモータ33a,33bが逆転することによって、押し出し板36及び受け板37がスライドして待機位置まで後退する。これによって、底面開口30aが開放するため、メダル貯留筒30内に貯留されたメダルが全て下方へ排出されて、メダル払出口8に払い出される。
次に、クレジット数のうちの入賞によって獲得されたメダル数分、すなわち、入賞メダル数分のメダルをホッパー7aから払い出す。
そのため、まず、制御部50は、記憶部50aに記憶されている入賞メダル数に基づいて、この入賞メダル数が0であるか否かの判定行う(ステップS21)。判定の結果、入賞メダル数が0の場合は(ステップS21:YES)、メダル払出処理が終了する。すなわち、入賞によって獲得したメダルがクレジットされていない場合である。
一方、判定の結果、入賞メダル数が0ではない場合は(ステップS21:NO)、制御部50は、ホッパー7a内部に設けられたモータを駆動して、回転円板を駆動させる(ステップS22)。そして、ホッパー7aから入賞メダル数分のメダルが、メダル払出口8に一枚ずつ払い出される(ステップS23)。具体的には、記憶部50bに記憶されている入賞メダル数分のメダルが、ホッパー7aのモータの駆動に伴って、メダル払出口8に一枚ずつ払い出される。また、メダルの払い出しに同期して、ホッパー7a内部に設けられたセンサが払い出しを検出することによって、一枚払い出すごとに、入賞メダル数が1減算されて、クレジット表示部11の表示枚数の更新がされる。
そして、入賞メダル数が0になるまで払い出しが繰り返されることで、入賞メダル数が0になった場合に、ホッパー7aのモータが停止されて(ステップS24)、メダル払出処理が終了する。
次に、本実施形態におけるクレジット精算処理が行われた場合の一例を説明する。なお、以下の説明では、上述した「入賞メダル数」と、「クレジット数」と、投入されたメダルが実際にメダル貯留筒30に貯留されている数を示す「貯留メダル数」とを用いて説明する。なお、処理開始時は全ての値は「0」とする。
例えば、クレジットモードONの場合に、メダル投入口2から正規のメダル5枚が投入されると、貯留メダル数とクレジット数は、各々「5」となる。次に、MAX投入ボタン10aが押下されて、貯留メダル数分のメダルから遊技に賭けられると、貯留メダル数とクレジット数は、各々「2」となる。このとき、上述したメダル貯留機構における移行手段が作動して、メダル貯留筒30からホッパー7aへ賭け数に応じたメダル数(3枚)のメダルが移行される。次に、スタートレバー3及び停止ボタン5が操作されることで、役抽選が実行し、例えば10枚役に入賞すると、入賞メダル数が「10」となり、クレジット数も「12」となる。
このとき、例えば、メダル投入センサ23が不正に操作されて、クレジット数が最大値の「50」まで増加し、クレジット精算ボタン9が押下された場合には、メダル貯留筒30内の全てのメダルが排出されるため、貯留メダル数の「2」枚のメダルが払い出されて、入賞メダル数の「10」枚のメダルがホッパー7aから払い出される。その結果、不正に操作されて増加したクレジット数「50」枚のメダルが払い出されることはなく、「12」枚のメダルが払い出されることになる。
このように、本実施形態におけるクレジット精算処理では、メダル貯留筒30に貯留されているメダルをクレジット数のうちの予め投入されたメダルとして排出し、入賞メダル数に基づいてクレジット数のうちの入賞によって獲得されたメダルをホッパー7aから払い出す。
そのため、メダル投入センサ23が不正に操作されることでクレジット数が最大値まで増加されて、精算操作によって払い出そうとする行為がされても、精算操作で実際に払い出されるメダルは、メダル貯留筒30に貯留されているメダル投入口2から予め投入された現物のメダルと記憶部50aに記憶されている入賞によって獲得されたメダルとを合わせた数であるため、確実に不正行為を抑制することができる。
次に、本実施形態に係るスロットマシンの遊技開始操作であるベット処理について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態のスロットマシンのベット処理を示すフローチャートである。
ベット処理は、例えば、投入ボタン10が操作されると、図9で示す処理フローが開始される。ベット処理では、クレジット数のうちの入賞によって獲得されたメダル数分、すなわち、入賞メダル数のメダルから優先して遊技に賭けるようになっている。
まず、制御部50は、クレジット数が賭け数より大きいか否かを判断し(ステップS30)、遊技開始可能なクレジット数が存在するか否かを判断する。判定の結果、クレジット数が賭け数より小さい場合(ステップS30:NO)、すなわち、クレジット数が遊技開始可能な賭け数分を満たしていない場合には、ベット処理が終了する。一方、クレジット数が賭け数より大きい場合は(ステップS30:YES)、続いて、制御部50は、クレジットモードのON/OFFの判定を行う(ステップS31)。判定の結果、クレジットモードOFFの場合は(ステップS31:NO)、ステップS37へ移り、スタートレバー3の操作がされるまで待機する。一方、クレジットモードONの場合は(ステップS31:YES)、続いて、制御部50は、入賞メダル数が0であるか否かの判定を行う(ステップS32)。そして、入賞メダル数が0ではない場合は(ステップS32:NO)、入賞メダル数から賭け数分を減算して(ステップS33)、ステップS37へ移る。
ステップS37では、スタート信号(スタートレバ3ーの操作)が検出されたか否かを制御部50が判断する。スタートレバー3が操作された場合には、スタート処理が行われる(ステップS38)。このスタート処理は、抽選用の乱数を取得するとともに、各リール4a〜4cが一斉に又は順次回転し、遊技が開始される。
ステップS32において、入賞メダル数が0の場合は(ステップS32:YES)、次に、クレジット数のうちの投入されたメダル数分、すなわち、メダル貯留筒30に貯留されているメダルから遊技に賭ける。
まず、クレジット数から賭け数分を減算する(ステップS34)。そして、制御部50は、上述したメダル貯留機構における移行手段を作動させることによって、メダル貯留筒30からホッパー7aへ賭け数に応じた数分のメダルを移行させる(ステップS35)。
次に、ステップS35におけるメダル移行処理によって、賭け数分のメダルがホッパー7a方向へ移行されたか否かの判定を行う(ステップS36)。この判定の方法は、例えば、メダル排出センサ31が通過するメダルを検出することにより出力する検出信号に基づいた計数値と賭け数とが同数か否かを比較することで判定する。
そして、計数値と賭け数とが同数の場合は、賭け数分のメダルが移行されたと判定し(ステップS36:YES)、ステップS37へ移る。
一方、同数ではない場合は(ステップS36:NO)、エラー報知を行う(ステップS39)。このようなエラーは、賭け数分のメダルが、ホッパー7a方向へ送出されていない場合であって、例えば、メダル投入センサ23において不正にクレジット数が増加されて、メダル貯留筒30に賭け数分のメダルが貯留されていないときに発生する。
このように、本実施形態におけるベット処理では、遊技を開始する際に、入賞メダル数が存在するときには、まず、クレジット数のうちの入賞メダル数分のメダルから遊技に賭ける。そして、入賞メダル数が0となったときには、メダル貯留筒30に貯留されているメダルを遊技に賭けることで遊技が進行される。
これによって、クレジット数のうちの入賞メダル数分から優先して遊技に用いることによって、メダル貯留筒30内のメダルをできる限り貯留しておくことができ、精算操作がされた場合に投入されたメダルそのものが排出可能な時間を長く持つことができる。例えば、偽造メダルが投入された場合では、精算操作によって偽造メダルそのものを排出可能な時間を長く持つことが可能となる。
次に、本実施形態におけるメダル投入センサ23とメダル貯留センサ25とからの検出信号によって、不正な異物の挿入を判定する判定方法について説明する。
メダル投入センサ23とメダル貯留センサ25は、受光量の変化に応じた検出信号をそれぞれ制御部50へ出力する。そして、制御部50は、メダル投入センサ23からの検出信号に基づいて投入メダル数を計数し、貯留メダル検出部25からの検出信号に基づいて貯留メダル数を計数する。
そして、判定部50bは、遊技の開始操作又は精算操作がされたときに、投入メダル数と貯留メダル数とを比較することで判定を行う。これは、投入メダル数と貯留メダル数とは原則として一致することから、判定部50bは、メダル投入口2から投入されたメダル数と、メダル貯留筒30に貯留されたメダル数とが同数であるかを判定することができる。なお、投入メダル数と貯留メダル数は、遊技の開始操作又は精算操作がされたときにクリアされるものとする。
判定の結果、投入メダル数が貯留メダル数より多いときに不正な異物が挿入されたと判定する。これは、クレジットモードONの場合に、メダル投入口2から投入された数のメダルがメダル貯留筒30に貯留されていない場合であり、例えば、メダルを外部から糸吊りして逆流させる行為や、セルロイドなどの特殊器具をメダル投入センサ23付近で操作するような不正な行為がされたと認識することができる。
これによって、例えば、先端部に発光素子を備えた特殊器具が挿入された場合に、メダル投入センサ23の受光部が、点滅操作によって受光量の変化を検出し、メダル一枚毎の通過として誤認識されてしまっても、投入メダル数と貯留メダル数とを比較することによって、不正な異物が挿入されたことを認識することが可能であり、クレジットが不正に操作される行為を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、メダル投入口2から投入されたメダルをホッパー7aと別体に一次的に貯留するメダル貯留筒30と、入賞によって獲得されたメダルを入賞メダル数として記憶する記憶部50aとを設け、精算操作がされたときには、メダル貯留筒30に貯留されているメダルと、記憶部50aに記憶されている入賞メダル数分のメダルとを合わせた数のメダルを排出することで、メダルが不正に払い出されるのを防ぐことができる。
さらに、メダル投入センサ23とメダル貯留センサ25とからの検出信号により、投入メダル数と貯留メダル数とを計数し、比較することによって、不正な異物が挿入されたことを認識することが可能であり、クレジットが不正に操作される行為を防止することができる。
以上、本発明のスロットマシンの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るスロットマシンは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、メダル貯留筒30に貯留されたメダルを板状部材によって移送する構成としたが、この移送手段を搬送ベルトやソレノイド・ブロッカによって構成することもできる。
また、メダル貯留筒30は、鉛直方向に筒状に形成されるとしたが、これに限らず、例えば、傾斜した形状や角筒状などで形成してもよい。
また、投入されたメダルをメダル投入センサ23において計数するとしたが、これに限らず、例えば、湾曲したメダル流路の端部に設けられたメダル貯留センサ25で計数してもよい。
本発明は、メダルを使用して遊技が行われるスロットマシンに利用することができ、特に、クレジット機能を悪用した不正行為が行われる可能性のあるスロットマシンに好適に利用可能である。
1 スロットマシン
7a ホッパー
9 クレジット精算ボタン
21 メダル振分器
22 クレジットメダル振分器
23 メダル投入センサ
25 メダル貯留センサ
30 メダル貯留筒
30a 底面開口
30b 側面開口
31 メダル排出センサ
32 ガイドレール
36 押し出し板
37 受け板
38 逆止弁

Claims (8)

  1. メダル投入口から予め投入されたメダルと入賞によって獲得されたメダルとを合わせたクレジット数に応じて遊技が可能であり、所定の精算操作によって、このクレジット数のメダルを排出するスロットマシンにおいて、
    所定の条件に応じて貯留されているメダルを払い出す払出装置と別体に設けられ、メダル投入口から投入されたメダルを一次的に貯留する貯留部を備え、
    所定の精算操作がされたときに、前記貯留部に貯留されているメダルを、前記クレジット数のうちの前記予め投入されたメダルとして排出することを特徴とするスロットマシン。
  2. 入賞によって獲得されたメダルを入賞メダル数として記憶する記憶部と、
    前記払出装置に貯留されているメダルの払い出しを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記精算操作がされたときに、前記クレジット数のうちの前記入賞によって獲得されたメダルを前記記憶部に記憶された入賞メダル数に基づいて前記払出装置から払い出させる請求項1記載のスロットマシン。
  3. メダル投入口から投入されたメダルを検出する投入メダル検出部と、
    前記貯留部の入口又は出口近傍に設けられ、貯留するメダルを検出する貯留メダル検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記投入メダル検出部と前記貯留メダル検出部とからの検出信号に基づいて、投入メダル数と貯留メダル数とを計数するとともに、前記投入メダル数が前記貯留メダル数より多いときに異常を判定する判定部を備えた請求項2記載のスロットマシン。
  4. 前記制御部は、遊技を行うときに、前記クレジット数のうちの前記入賞メダル数から優先して用いる請求項2又は3記載のスロットマシン。
  5. 前記貯留部をスロットマシン外部から視認可能に設けるとともに、透明部材で形成した請求項1〜4のいずれか一項に記載のスロットマシン。
  6. 遊技に応じた賭け数分のメダルを、前記貯留部から前記払出装置へ移送する移送手段を備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載のスロットマシン。
  7. 前記貯留部は、メダルを積層可能な有底筒状で形成され、底部に機外へメダルを排出するメダル払出口と連通する底面開口を備え、
    前記移送手段は、所定の駆動源の作動に伴って、前記貯留部に積層された最下部に位置する一のメダルを、前記貯留部の側面開口から貯留部外へ押出すスライド部と、
    当該スライド部によって、押出されたメダルを前記払出装置へ誘導するガイドレールと、
    当該ガイドレールにおいて、前記側面開口近傍に設けられ、押出されたメダルの逆流を防ぐ逆止弁と、を備えた請求項6記載のスロットマシン。
  8. 前記スライド部は、ほぼ一のメダルの厚みを有し、メダル外周面に当接する板状部材からなり、前記貯留部の底面に沿って、進出・後退し、進出した時に一のメダルを貯留部外へ押出す請求項6又は7記載のスロットマシン。
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