JPH07148316A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH07148316A
JPH07148316A JP32990693A JP32990693A JPH07148316A JP H07148316 A JPH07148316 A JP H07148316A JP 32990693 A JP32990693 A JP 32990693A JP 32990693 A JP32990693 A JP 32990693A JP H07148316 A JPH07148316 A JP H07148316A
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JP
Japan
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ball
winning
opening
specific
variable winning
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JP32990693A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定遊技状態の発生確率を格段に向上させる
ことにより遊技者の興趣を引き付けることができる弾球
遊技機を提供する。 【構成】 所定回数目の特定遊技状態が終了したという
所定条件が成立することにより、始動入賞機能を有する
第1可変入賞球装置34の開放時間を長く制御して第2
可変入賞球装置60への打玉の入賞率を向上せしめると
同時に特定入賞領域82への打玉の誘導率を向上せしめ
ることができる可動板72a,72bの動作タイミング
を玉受部材65a,65bの開閉動作よりも若干遅らせ
て駆動制御するように構成した。 【効果】 打玉が特定入賞領域82に入賞して特定遊技
状態となる可能性が極めて高くなり、遊技者の興趣を強
く引き付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって有利な
第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化
可能な玉受部材と特定入賞領域とを有する可変入賞球装
置と、打玉の通過を検出する始動入賞領域と、を備え、
前記始動入賞領域への打玉の通過に基づいて前記玉受部
材を第1の状態とし、その第1の状態中に受け入れた入
賞玉が前記特定入賞領域に誘導されたときに特定遊技状
態を生起せしめる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、始動入賞口に打玉が入賞したとき
に可変入賞球装置の玉受部材を1回又は2回開閉動作さ
せ、その開閉動作中に受け入れられた入賞玉が可変入賞
装置内に設けられる特定入賞領域に誘導されたときに特
定遊技状態を生起せしめる弾球遊技機が多数市場に提供
されていた。特定遊技状態になると、玉受部材が所定回
数(例えば、18回)の開閉動作に到達するまで又はそ
の所定回数の開閉動作中に受け入れられた入賞玉が所定
個数(例えば、10個)に到達するまでのいずれか早い
方の条件が成立するまでの開閉動作(以下、開閉サイク
ルという)を行い、その開閉サイクル中に受け入れられ
た入賞玉が特定入賞領域に入賞すると継続権が成立して
次回の開閉サイクルに移行する。そして、このような開
閉サイクルの継続は、所定回数(例えば、15回)とさ
れている。
【0003】ところで、上記した弾球遊技機において
は、特定遊技状態が生起せしめられるためには、まず、
遊技領域を落下する打玉が可変入賞球装置の玉受部材に
受け止められて可変入賞球装置内に誘導される必要があ
り、しかも、その誘導された打玉が特定入賞領域に誘導
される必要がある。つまり、2段階の関門を突破して初
めて特定遊技状態が生起せしめられるものであった。そ
こで、これら2段階の関門を少しでも突破し易いよう
に、始動入賞時に可変入賞球装置への打玉の入賞率を高
めるように制御される弾球遊技機が提案されるようにな
ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、始動入賞時に
可変入賞球装置への打玉の入賞率を高めるように制御し
たものであっても、前段の関門を突破し易くしただけ
で、それよりも困難な後段の関門である特定入賞領域へ
の打玉の誘導を高めるものではないので、特定遊技状態
の発生確率が格段に向上するものではなく、遊技者の興
趣の盛り上がりを半減させるという問題があった。本発
明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、特定遊技状態の発生確率を格段に向上
させることにより遊技者の興趣を引き付けることができ
る弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技者にとって有利な第1
の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能
な玉受部材と特定入賞領域とを有する可変入賞球装置
と、打玉の通過を検出する始動入賞領域と、を備え、前
記始動入賞領域への打玉の通過に基づいて前記玉受部材
を第1の状態とし、その第1の状態中に受け入れた入賞
玉が前記特定入賞領域に誘導されたときに特定遊技状態
を生起せしめる弾球遊技機において、予め定めた条件が
成立した後の始動入賞時において、前記可変入賞球装置
への打玉の入賞率を向上させる第1の向上制御手段と、
前記特定入賞領域への打玉の誘導率を向上させる第2の
向上制御手段と、を協働的に作動させることを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】遊技において予め定めた条件が成立したときに
は、その後の始動入賞時において、可変入賞球装置への
打玉の入賞率を向上させる第1の向上制御手段と、特定
入賞領域への打玉の誘導率を向上させる第2の向上制御
手段と、が協働的に作動されるので、打玉が特定入賞領
域に入賞して特定遊技状態となる可能性が極めて高くな
り、遊技者の興趣を強く引き付けることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、図9乃至図11を参照して実施例
に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の全体の
構成について説明する。図9は、パチンコ遊技機1の正
面図であり、図10は、パチンコ遊技機1の背面に設け
られる機構板23Aの正面図であり、図11は、図10
に示す機構板23Aとアウト玉誘導口25の位置が異な
る機構板23Bの正面図である。図9において、パチン
コ遊技機1は、周知のように額縁状に形成された前面枠
2(本実施例では、合成樹脂によって形成されている)
を有し、該前面枠2の額縁状の上部開口には、ガラス板
を有するガラス扉枠3が、その下部に打球供給皿5を有
する前面扉板4がそれぞれ開閉自在に設けられている。
また、前面枠2下部の表面には、前記打球供給皿5から
溢れた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿10が設けら
れると共に、打球を発射する操作ハンドル11も設けら
れている。更に、前面枠2には、その上部に遊技状態が
予め定めた特定遊技状態となったときに点灯又は点滅す
る枠ランプ装置13(遊技効果ランプともいう)が設け
られると共に、その開放側側部には、図示しない施錠装
置の鍵12が設けられている。
【0008】枠ランプ装置13は、図24(A)に示す
ように、多数のLEDによって構成されており、それら
のLEDが4種類の郡13A,13B,13C,13D
に分けられ、それらの群LEDが枠ランプ装置13の裏
面に取り付けられる制御回路基板14によって表示制御
される。この制御回路基板14に形成される制御回路
は、出力信号(駆動信号)が入力されたときに各群LE
Dを遅延させて駆動表示する遅延回路によって構成され
ており、本実施例においては、図24(B)に示すよう
に、後述する基本回路90からの出力信号があると、郡
13A,13B,13C,13Dの順で0.030秒遅
れて順次点灯し、終了時には、0.040秒遅れて順次
消灯するように制御される。これにより、特定遊技状態
となったときの報知をより複雑に且つ分かり易く行うこ
とができる。
【0009】上記した打球供給皿5について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿5の上流側下部空間には、
効果音を発生するスピーカ9が内蔵されていると共に、
パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカード処理機1
5を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作部が設
けられている。操作部として貸出スイッチ6と返却スイ
ッチ8とが設けられ、また、その貸出スイッチ6と返却
スイッチ8の間に度数表示LED7が設けられている。
貸出スイッチ6は、カード処理機15によって遊技玉を
借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ8
は、遊技終了の際にカード処理機15のカード挿入口2
1に差し込まれたカードを返却するためのものである。
なお、カードがカード挿入口21に差し込まれているこ
とは、カード処理機15に設けられるカード挿入中表示
ランプ20が点灯していることにより分かる。また、度
数表示LED7は、カード処理機15のカード挿入口2
1に差し込まれたカードの残額が表示されるものであ
る。
【0010】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカード処理機15は、カードの使用
情報を店内のコンピュータに光通信で送る光通信部16
と、使用可能状態であるか否かを表示する利用可表示ラ
ンプ17と、カード内に記録された残額情報に端数(1
00円未満の数)が存在する場合にその端数を前記度数
表示LED7に表示させるための端数スイッチ18と、
当該カード処理機15がいずれの側のパチンコ遊技機1
に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器19
と、カードがカード処理機15内に投入中であることを
表示するカード挿入中表示ランプ20と、記録媒体とし
ての磁気カードを挿入するカード挿入口21と、カード
処理機15の故障修理終了後に操作してリセットするた
めのスイッチ用キー22と、が設けられている。
【0011】ところで、前記ガラス扉枠3の後方には、
遊技盤30が配置されるが、この遊技盤30には、ほぼ
円状に植立された誘導レール31によって遊技領域32
が形成され、その遊技領域32に各種の遊技装置が設け
られるものである。また、遊技領域32の外側には、特
定遊技状態となったとき等に表示駆動されるレール飾り
ランプ33も設けられている。
【0012】ここで、遊技盤30の遊技領域32の構成
について図1及び図2を参照して説明する。図1は、遊
技盤30の遊技領域32の正面図であり、図2は、遊技
盤30の背面図である。図において、遊技領域32のほ
ぼ中央に本実施例の要部の一部を構成する第2可変入賞
球装置60が配置されている。この第2可変入賞球装置
60は、一対の玉受部材65a,65bと、該玉受部材
65a,65bによって受け入れられた入賞玉が流下す
る入賞空間70と、該入賞空間70の最下方中央に設け
られる特定入賞領域82を含む複数(3つ)の入賞領域
82,83a,83b(83a,83bは、図3参照)
とを含んでいる。なお、第2可変入賞球装置60の詳細
な構造は、後に詳述する。
【0013】また、第2可変入賞球装置60の下方に
は、始動遊技状態を生起せしめる1つの第1可変入賞球
装置34と2つの始動口38a,38bとが配置されて
いる。第1可変入賞球装置34は、ソレノイド36(図
示しない;図12のブロック図に符号を示す)によって
開閉駆動される一対の開閉翼片35a,35bを有し、
後述する通過ゲート40に打玉が通過して通過玉検出器
41がONすると、ソレノイド36が所定時間駆動され
るようになっている。また、始動口38a,38bは、
受口形式の入賞口である。そして、それぞれの始動入賞
口34,38a,38bには、始動玉検出器37,39
a,39bを内蔵している。しかして、左右の始動口3
8a,38bに打玉が入賞して始動玉検出器39a,3
9bをONさせると、第2可変入賞球装置60の玉受部
材65a,65bが比較的短い時間の開放を1回行う。
また、中央の第1可変入賞球装置34に打玉が入賞して
始動玉検出器37をONさせると、玉受部材65a,6
5bが比較的短い時間の開放を2回行う。なお、本実施
例において、第1可変入賞球装置34は、所定条件が成
立したときに、始動入賞時における前記第2可変入賞球
装置60への打玉の入賞率を向上させるための手段の一
部を構成するものである。これについては、後に詳述す
る。また、第1可変入賞球装置34及び始動口38a,
38bに入賞した入賞玉によって払い出される景品玉数
は、他の入賞口又は入賞球装置に入賞した入賞玉によっ
て払い出される景品玉数(例えば、15個)よりも少な
く設定(例えば、5個)されており、その入賞玉の種類
が始動玉検出器37,39a,39bによって後述する
遊技動作を制御する基本回路90に入力されるようにな
っている。
【0014】上記した第1可変入賞球装置34を駆動す
るための通過ゲート40は、第2可変入賞球装置60の
一側(左側)側方に配置され、内部に通過玉検出器41
を内蔵している。また、通過ゲート40の対称位置にも
通過口42が配置されるが、この通過口42には、検出
器が設けられておらず、単に打玉を通過させるだけであ
る。更に、遊技領域32には、入賞口43a,43b、
入賞口45a,45bが設けられている。入賞口43
a,43bは、第2可変入賞球装置60の下方部左右側
方に配置され、その下部に肩下ランプ44a,44bが
内蔵されている。入賞口45a,45bは、前記入賞口
43a,43bの下方に配置され、その下部にランプ付
き風車が付設され、そのランプは、袖ランプ46a,4
6bと言われる。また、遊技領域32の左右両端部に
は、サイドランプ47a,47bが配置され、遊技領域
32の最下方には、入賞しなかった打玉を回収するアウ
ト口49が設けられ、遊技領域32の入口部分には、打
玉の逆流を防止する逆流防止部材48が設けられてい
る。上記した肩下ランプ44a,44b、袖ランプ46
a,46b、サイドランプ47a,47bは、前記始動
遊技状態時や前記大当り遊技状態時に所定の態様で表示
駆動される。
【0015】ここで、上記した第1可変入賞球装置34
及び始動口38a,38bに打玉が入賞した始動遊技状
態において、第2可変入賞球装置60の1回又は2回の
開閉動作中に受け入れられた入賞玉が特定入賞領域82
に誘導されたときの第2可変入賞球装置60の動作につ
いて説明する。まず、始動遊技状態において受け入れら
れた入賞玉が特定入賞領域82に入賞すると、特定遊技
状態(以下、大当り遊技状態という)になる。大当り遊
技状態になると、玉受部材65a,65bが所定時間
(例えば、28秒)内に所定回数(例えば、18回)の
開閉動作を行うか、又はその所定回数の開閉動作中に所
定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまでの開
閉動作を行うようになっている(以下、これを開閉サイ
クルという)。このような開閉サイクルが実行されてい
るときに受け入れられた入賞玉が特定入賞領域82に誘
導されたときには、直ちにその回の開閉サイクルを停止
して次の開閉サイクルに移行すべく継続される。そし
て、その継続回数は、開閉サイクル中に入賞玉が特定入
賞領域82に入賞することを条件として、所定回数(例
えば、15回)行われるようになっている。したがっ
て、大当り遊技状態となると、短時間に多量の入賞玉を
発生させることができるので、この種の弾球遊技機にお
いては、大当り遊技状態となる前提である始動遊技状態
に遊技者の注意が集中する。
【0016】一方、遊技盤30の裏面には、図2に示す
ように、前記した各種の入賞口や入賞球装置に入賞した
入賞玉を所定の径路に沿って誘導する誘導径路が形成さ
れた入賞玉誘導カバー50が固着されている。また、前
記アウト口49の裏面側には、アウト玉を下方に誘導す
る通路溝49aが刻設されるが、この通路溝49aの上
端部にアウト玉誘導部材51が固着される場合と、固着
されない場合とがある。これらの選択は、パチンコ遊技
機1の裏面に開閉自在に設けられる機構板の種類に応じ
て選択されるものである。即ち、図10に示す機構板2
3Aのように、発生した入賞玉を集合する入賞玉集合樋
24よりもアウト玉を流下誘導するアウト玉誘導口25
が上方にある場合には、通路溝49aにアウト玉誘導部
材51を固着してアウト口49から流出するアウト玉の
下方への落下を防止して、入賞玉集合樋24より上方に
位置するアウト玉誘導口25側に導き、一方、図11に
示す機構板23Bのように、入賞玉集合樋24よりもア
ウト玉誘導口25が下方にある場合には、通路溝49a
にアウト玉誘導部材51を固着することなくアウト口4
9から流出するアウト玉の下方への落下を許容して、入
賞玉集合樋24より下方に位置するアウト玉誘導口25
側に導くようになっている。
【0017】次に、図3乃至図8を参照して、本実施例
の要部の一部を構成する第2可変入賞球装置60の構成
について説明する。第2可変入賞球装置60は、前記遊
技盤1の表面に取り付けられる取付基板61を有し、そ
の取付基板61のほぼ中央に入賞玉が落下する入賞空間
70が後方に凹状に形成されている。そして、この入賞
空間70には、後述する玉受部材65a,65bが開放
したときだけに、遊技領域32を落下する打玉が受け入
れられて入賞玉となる。
【0018】また、取付基板61の前面上部には、前記
入賞空間70の上縁及び左右縁に沿って打玉の侵入を阻
止する障害枠63が突設され、該障害枠63の上辺の後
方には、入賞口62が形成され、打玉を入賞玉として取
り込むようになっている。また、障害枠63の下方空間
後面には、各種の情報を表示する表示装置64が設けら
れている。この表示装置64は、図8に示すように、ド
ットマトリックスLEDによって構成されており、電源
投入時に「力士」という文字が右から左に100msの
速度でスクロール表示され、始動入賞時には、「ノコッ
タ」という文字が64msの速さで点滅する。また、特
定遊技状態となった場合において、玉受部材65a,6
5bが開放する前には、「ゴッツァンデス」という文字
が100msの速度でスクロール表示され、最後の開閉
サイクルの継続中及び終了後には、「千秋楽」という文
字が100msの速度でスクロール表示され、開閉サイ
クルの継続回数が「初日」「2日」・・・と64msの
周期で点滅され、特定遊技状態の1回目の終了時に、特
定遊技状態が短い間隔であと1回発生する旨を「アト1
回」という文字で表示し、異常発生時に異常に応じた
「E1」「E2」という文字が点灯され、開閉サイクル
中の入賞個数が「1コ」・・・という文字によって点灯
表示される。
【0019】前記障害枠63の下部両側には、一対の玉
受部材65a,65bが開閉自在に設けられており、遊
技領域32を流下する打玉を第2可変入賞球装置60内
に受け入れるようになっている。玉受部材65a,65
bは、周知のリンク機構を介してソレノイド66によっ
て開閉駆動されるようになっている。また、玉受部材6
5a,65bによって受け止められた打玉は、上部玉転
動板67によって後方に導かれ左右に形成された玉入口
68a,68b(図6に68aのみを表示)に入り、入
賞空間70の上部左右に形成された玉出口69a,69
bから入賞空間70に放出される。なお、玉入口68
a,68bと玉出口69a,69bとの間の通路には、
開閉サイクル中における入賞玉数を検出する10カウン
ト検出器71a,71bが設けられている。
【0020】また、前記玉出口69a,69bの下方に
は、水平方向と下り傾斜方向とに可変する可動板72
a,72bが設けられ、この可動片72a,72bがソ
レノイド73によって水平方向に駆動されたときに、玉
出口69a,69bから放出された打玉が入賞空間70
の中央に設けられるキャラクター部材74の盃75に導
かれ、下り傾斜状態となっているときには、入賞空間7
0をそのまま下方に落下する。入賞空間70の中央に設
けられるキャラクター部材74は、相撲取りの意匠が付
与されており、優勝した相撲取りが盃75を持って美酒
を飲む動作を行うようになっている。ところで、キャラ
クター部材74の盃75は、図7に示すように、本実施
例では、図7(A)に示す単純な円形皿状ではなく、図
7(B)に示すように、玉流出口部分が段差状となるよ
うに整流突部75aが形成された形状となっている。具
体的には、図7(A)に示すように、玉流出口部分に段
差部がない場合には、左右から玉流出口部分に流れる玉
P1,P2が同時に玉流出口部分に到達して玉詰まり状
態となって玉流出口から流れでないという欠点があるの
に対し、本実施例の図7(B)に示すように、玉流出口
部分に整流突部75aが形成されている場合には、左右
から玉流出口部分に流れる玉P1,P2が順序よく玉流
出口部分に到達して玉流出口から確実に流れ出るように
なっている。
【0021】上記した盃75は、モータ77の駆動によ
り持ち上げられて盃75に貯留された打玉を玉流出口か
ら流出させるが、モータ77が駆動されることにより、
キャラクター部材74に形成される口76が開放して、
盃75から流出する打玉を受け入れるようになってい
る。受け入れられた打玉は、そのまま下方に導かれてキ
ャラクター部材74の足の間から下部玉転動板80の中
央に放出される。ただし、その放出部の直前に玉を一時
的に停止させる一時停止板78が設けられ、口76から
入った先頭の玉を一時停止板78で貯留し、後続の玉
は、一時停止板78によって貯留される先頭の玉に衝突
して左右に振り分けられるため、下部玉転動板80の中
央に放出される玉は、1個となる。なお、一時停止板7
8は、ソレノイド79によって駆動され、ソレノイド7
9がONしたときに貯留されていた1個の玉を放出する
ものであり、また、盃75及び口76を駆動するモータ
77の動作を制御するために2つのフォトセンサが設け
られている。
【0022】上記した下部玉転動板80は、入賞空間7
0の底面を構成するもので、入賞空間70の後方から前
方に向けて下り傾斜状に形成され、その前端縁に特定入
賞領域82と通常入賞領域83a,83bとが形成され
ている。特定入賞領域82は、中央に1つ形成され、通
常入賞領域83a,83bは、左右に2つ形成されてい
る。また、特定入賞領域82には、特定玉検出器84が
設けられ、この特定玉検出器84がONすることによ
り、特定遊技状態となったり、あるいは開閉サイクルが
継続するように制御されるものである。ところで、下部
玉転動板80には、前記特定入賞領域82の横幅に相当
する間隔で中央通路形成片81が突設されているため、
前記一時停止板78によって開放された1個の打玉であ
ってキャラクター部材74の足の中央から放出されて下
部玉転動板80の中央を転動する打玉は、中央通路形成
片81によってほぼ確実に特定入賞領域82に誘導され
る。逆に、下部玉転動板80の左右通路を流下する打玉
は、中央通路形成片81によって特定入賞領域82への
誘導を阻止され、多くの確率で通常入賞領域83a,8
3bに導かれるということである。
【0023】つまり、上記した第2可変入賞球装置60
においては、玉受部材65a,65bに受け止められて
内部に誘導された打玉のうち、可動板72a,72bに
よって盃75に誘導された打玉は、ほぼ確実に特定入賞
領域82に導かれることになるため、本実施例におい
て、可動板72a,72bは、所定条件が成立したとき
に、始動入賞時における特定入賞領域82への打玉の誘
導率を向上させるための手段の一部を構成するものであ
る。これについては、後に詳述する。なお、第2可変入
賞球装置60には、上記した構成以外に役物ランプや飾
りLED等が設けられており、所定の動作時に点灯又は
点滅して装飾効果を盛り上げるようになっている。
【0024】以上、第2可変入賞球装置60を含むパチ
ンコ遊技機1の遊技盤30の構成について説明してきた
が、それらの遊技装置は、図12に示す遊技制御回路に
よって制御される。図12は、遊技制御回路をブロック
構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RAM、入
出力回路を含む基本回路90によって制御される。しか
して、基本回路90は、入力回路91を介して始動玉検
出器39a,39b、41、通過玉検出器41、特定玉
検出器84、10カウント検出器71a,71b、フォ
トセンサ(符号なし)、及び入賞玉の種類による当り玉
信号A,Bの検出信号が入力され、アドレスデコード回
路92から基本回路90及び入力回路91にチップセレ
クト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセッ
ト回路93から基本回路90にリセット信号が与えら
れ、所定時間毎に定期リセット回路94から基本回路9
0に定期リセット信号が与えられる。
【0025】一方、基本回路90からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、モータ回路95
を介してモータ77に駆動信号を与え、音回路96を介
してスピーカ9に音声信号が与えられる。また、LED
回路97を介して表示装置64に表示制御信号が与えら
れ、LED回路98を介して第2可変入賞球装置60に
設けられる飾りLED(符号なし)に表示制御信号が与
えられ、ソレノイド回路99を介してソレノイド66、
73、79、36に駆動信号を与えている。更に、ラン
プ回路100を介してレール飾りランプ33、肩下ラン
プ44a,44b、袖ランプ46a,46b、サイドラ
ンプ47a,47b、及び第2可変入賞球装置60に設
けられる役物ランプ(符号なし)に表示制御信号が送ら
れる。また、基本回路90からは賞球信号出力回路10
1から賞球数情報を出力し、情報出力回路102に大当
り情報や有効始動情報等を出力している。なお、上記し
た装置や回路には、電源回路103から各種の電圧を有
する電力が供給されている。
【0026】以上、説明した遊技制御回路の具体的な動
作の一例を図13乃至図23に示すタイムチャート、説
明図、及びフローチャートを参照して説明する。図13
は、始動入賞における打玉の特定入賞領域82への入賞
率を向上させるサブルーチン制御を示すフロー図であ
る。図において、ステップ10で所定条件が成立したか
否かが判別され、所定条件が成立していなければ、ステ
ップ20で第1の入賞率向上制御及び第2の入賞率向上
制御が停止されて入賞率向上制御サブルーチンを終了す
るが、所定条件が成立していれば、ステップ30で第1
の入賞率向上制御及び第2の入賞率向上制御が実行され
る。本実施例においては、所定条件の成立とは、所定回
数目(例えば、(3n+1)回目;n=0,1,2,・
・・)の特定遊技状態が終了したこととされ、第1の入
賞率向上制御は、第1可変入賞球装置34の開成時間が
増大されることであり、第2の入賞率向上制御は、可動
板72a,72bの作動タイミングの変更が行われるこ
とである。これについては、後に詳述する。
【0027】その他、所定条件の成立、第1の入賞率向
上制御、及び第2の入賞率向上制御は、図13に箇条書
きされるように、所定条件として、役物連続作動装置
(特定遊技状態を制御的に表現したもの)が発生したと
き又は終了したとき、所定の入賞領域に打玉が入賞した
こと又は所定の通過領域を打玉が通過したこと、可変表
示装置が設けられている場合に可変表示装置の表示結果
が所定の結果となったこと、当該パチンコ遊技機におけ
る補給玉と打込玉との差数,出玉率、打込玉数が所定値
に達したこと、大当りとならない役物への入賞玉が諸定
数に達したこと、外部からの所定の入力があったこと、
等を設定しても良い。また、第1の入賞率向上制御とし
て、第2可変入賞球装置60の玉受部材65a,65b
の始動入賞における開成時間を増大させる制御(例え
ば、0.3秒→0.8秒)、第2可変入賞球装置60の
玉受部材65a,65bの始動入賞における開成回数を
増大させる制御(例えば、1回→2回)、第2可変入賞
球装置60の玉受部材65a,65bの始動入賞におけ
る開成量を増大させる制御(例えば、小開き→大開
き)、第1可変入賞球装置34の開成時間を増大させる
制御(例えば、0.3秒→5.9秒;本実施例の制
御)、第1可変入賞球装置34の開成回数を増大させる
制御(例えば、1回→10回)、第1可変入賞球装置3
4の開成量を増大させる制御(例えば、小開き→大開
き)、第1可変入賞球装置34の開成を第1可変表示装
置の表示結果が当りとなった時に行う場合において、そ
の第1可変表示装置の当り図柄数を増大させる制御(例
えば、1個→4個)、及び第1可変表示装置の当り図柄
出現確率を増大させる制御(例えば、1/8→4/
8)、等を行っても良い。更に、第2の入賞率向上制御
として、特定領域誘導部材(本実施例の可動板72a,
72bに相当)の作動時間の増大(例えば、0.4秒→
0.8秒)、特定領域誘導部材の作動回数の増大(例え
ば、1回→2回)、特定領域誘導部材の作動タイミング
の変更(本実施例の制御)、特定領域(本実施例の特定
入賞領域82に相当)位置を打玉が入賞し易い位置に移
動させる制御、特定領域の大きさを大きくしたり増加さ
せたりする拡大制御、等を行っても良い。なお、所定条
件の成立、第1の入賞率向上制御、及び第2の入賞率向
上制御等においては、上記に列挙したそれぞれの条件又
は制御を複数個組合せたものでも良い。
【0028】上記した入賞率向上制御が行われるという
条件の元で、以下、各種の遊技装置の動作について説明
する。図14は、通過ゲート40を打玉が通過したとき
の第1可変入賞球装置34の動作を示すタイムチャート
である。図において、打玉が通過ゲート40を通過して
通過玉検出器41をONさせ、通過信号T1が導出され
ると、第1可変入賞球装置34のソレノイド36が微少
時間(0.3秒)開放する。この第1可変入賞球装置3
4の微少時間の開放は、特定遊技状態(大当り動作)の
1回目の終了までの動作であり、その1回目の動作が終
了したときには、所定条件が成立することとなるので、
その所定条件の成立後における通過ゲート40への打玉
の通過に基づく通過信号T1による第1可変入賞球装置
34の開放は、図14の下段に示すように、比較的長い
時間(5.9b秒)に設定される。このため、打玉が第
1可変入賞球装置34に確実に入賞し、これによって第
2可変入賞球装置60の玉受部材65a,65bの2回
の開放中における打玉の第2可変入賞球装置60への入
賞がし易くなり、その入賞率が向上することとなる。つ
まり、所定条件が成立することにより、第2可変入賞球
装置60への打玉の入賞率を向上せしめることができ
る。なお、所定条件の成立は、3回目の特定遊技状態が
終了するまで継続されるものである。
【0029】次に、図15乃至図17を参照して打玉が
始動口34、38a,38bに入賞した場合の第2可変
入賞球装置60の動作について説明する。図15は、打
玉が始動口38a,38bに入賞した場合の動作を示す
タイムチャートであり、図16は、打玉が始動口として
の第1可変入賞球装置34に入賞した場合の動作を示す
タイムチャートであり、図17は、所定条件成立後に打
玉が第1可変入賞球装置34に入賞した場合の動作を示
すタイムチャートである。まず、図15において、打玉
が始動口38a,38bに入賞して始動玉検出器39
a,39bをONさせると、始動信号S1が導出され、
その導出後、所定時間(2.5秒)が経過したときに第
2可変入賞球装置60のソレノイド66が微少時間
(0.3秒)駆動されて玉受部材65a,65bを1回
開放する。玉受部材65a,65bの開放と同時に可動
板72a,72bのソレノイド73も同じ時間だけON
されるので、可動板72a,72bが水平状態となって
打玉を盃75に導く体勢となる。しかし、玉受部材65
a,65bの開放と可動板72a,72bとの動作が同
時に行われるので、玉受部材65a,65bの開放直後
に入賞した打玉しか盃75に導かれる可能性がなく、極
めて限られた打玉が特定入賞領域82に導かれることと
なる。そして、玉受部材65a,65b及び可動板72
a,72bの作動停止後、所定時間(1.0秒)経過し
たときに盃75が駆動され、その後、一時停止板78の
ソレノイド79が2回ONされて貯留されている打玉が
ある場合に開放するようになっている。なお、玉受部材
65a,65bの開放終了後、所定時間(4.5秒)が
経過するまでは、打玉が始動口34、38a,38bに
入賞しても無効として処理され、単なる入賞玉として処
理される。
【0030】図16において、打玉が第1可変入賞球装
置34に入賞して始動玉検出器37をONさせると、始
動信号S2が導出され、その導出後、所定時間(2.5
秒)が経過したときに第2可変入賞球装置60のソレノ
イド66が所定時間(0.8秒)の間隔を置いて微少時
間(0.8秒)駆動されて玉受部材65a,65bを2
回開放する。玉受部材65a,65bの開放と同時に可
動板72a,72bのソレノイド73もそれよりも短い
時間(0.4秒)だけONされるので、可動板72a,
72bが水平状態となって打玉を盃75に導く体勢とな
る。しかして、この2回開き始動入賞においては、2回
の開放動作が行われ、しかも上述した1回の開放時間よ
り長い時間開放するので、打玉が第2可変入賞球装置6
0し易いものであるが、玉受部材65a,65bの開放
と可動板72a,72bとの動作が同時に行われるの
で、玉受部材65a,65bの開放直後に入賞した打玉
しか盃75に導かれる可能性がなく、この場合において
も極めて限られた打玉が特定入賞領域82に導かれるこ
ととなる。そして、玉受部材65a,65bの作動停止
後、所定時間(1.0秒)経過したときに盃75が駆動
され、その後、一時停止板78のソレノイド79が2回
ONされて貯留されている打玉がある場合に開放するよ
うになっている。なお、玉受部材65a,65bの開放
終了後、所定時間(4.5秒)が経過するまでは、打玉
が始動口34、38a,38bに入賞しても無効として
処理され、単なる入賞玉として処理される。
【0031】図17において、所定条件の成立後に打玉
が第1可変入賞球装置34に入賞して始動玉検出器37
をONさせると、始動信号S3が導出され、その導出
後、所定時間(2.5秒)が経過したときに第2可変入
賞球装置60のソレノイド66が所定時間(0.8秒)
の間隔を置いて微少時間(0.8秒)駆動されて玉受部
材65a,65bを2回開放する。玉受部材65a,6
5bの2回の開放の間に可動板72a,72bのソレノ
イド73も同じ時間(0.8秒)だけONされるので、
可動板72a,72bが水平状態となって打玉を盃75
に導く体勢となる。しかして、この場合には、玉受部材
65a,65bの開放終了後に可動板72a,72bが
ONされるので、玉受部材65a,65bによって受け
止められた打玉が可動板72a,72bによって盃75
に導かれる場合がほとんどあり、このため、ほぼ確実に
打玉が特定入賞領域82に誘導される。つまり、所定条
件が成立することにより、特定入賞領域82への打玉の
誘導率(入賞率)を向上せしめることができる。
【0032】上記したように、本実施例では、所定条件
が成立することにより、第2可変入賞球装置60への打
玉の入賞率を向上せしめることができると協働的に特定
入賞領域82への打玉の誘導率(入賞率)を向上せしめ
ることができるので、打玉が特定入賞領域82に入賞し
て特定遊技状態となる可能性が極めて高くなり、遊技者
の興趣を強く引き付けることができる。
【0033】なお、前述した図14に示す第1の入賞率
向上制御の変形例として、図18及び図19に示すよう
に制御しても良い。これについて簡単に説明すると、図
14に示す実施例では、所定条件成立後の通過ゲート4
0への打玉の通過に基づいて、第1可変入賞球装置34
が一定時間(5.9秒)連続して開放するものを示した
が、図18に示すように、第1可変入賞球装置34の微
少時間(0.3秒)の開放を連続して所定回数(例え
ば、10回)行うようにしても良い。また、図19に示
すように、通過ゲート40を打玉が通過したことに基づ
いて、例えば、表示装置64に可変表示機能を持たせた
第1可変表示装置64Aの表示結果が予め定めた当り図
柄「7」であるときに、第1可変入賞球装置34を微少
時間(0.3秒)開放するように構成した場合におい
て、所定条件が成立したときに、当り図柄の数を増加
(例えば、1,3,5,7)させると共に、第1可変入
賞球装置34を連続的に一定時間(5.9秒)開放する
か、又は微少時間(0.3秒)間隔の開閉を所定回数
(10回)行うようにして、第2可変入賞球装置60へ
の入賞率を高めるようにしても良い。また、第1可変入
賞球装置64Aの代わりに、図1に示すサイドランプ4
7a,47bの「1」〜「8」のランプを使用しても良
い。
【0034】次に、図20及び図21を参照して開閉サ
イクル時の動作について説明する。図20は、開閉サイ
クルの基本的な動作を示すタイムチャートであり、図2
1は、最終回の開閉サイクルの動作を示すタイムチャー
トである。なお、図中役物連続作動装置は、特定入賞領
域82への打玉の入賞、即ち、特定玉検出器84の動作
を示す。
【0035】まず、開閉サイクルにおける基本的な動作
を図20に基づいて説明する。役物連続作動装置84が
作動して継続信号Rn(1≦n≦14)が導出される
と、その継続信号Rnから所定時間(5.5秒〜8秒)
遅れて玉受部材65a,65bが開閉サイクルを開始す
る。この開閉サイクルにおいては、一定の開放時間
(0.800秒)と閉成時間(0.800秒)とが交互
に行われる。また、継続信号Rnの導出後、玉受部材6
5a,65bの開閉動作の開始前には、盃65が少なく
とも1回上下動し、可動板72a,72bが2回上下動
し、一時停止板78も2回ON・OFFする。
【0036】一方、開閉サイクルが開始されて所定時間
(1秒)が経過したときには、可動板72a,72bが
一定時間(3秒)上位置に駆動されるため、玉受部材6
5a,65bの3回目の開閉動作までに打玉が受け入れ
られると該打玉は盃75に導かれ、その後、4回目の開
閉動作の開始時に盃75が上位置になるので、盃75に
貯留された打玉は、キャラクター部材74の口76に飲
み込まれて先頭の打玉だけが一時停止板78に貯留され
る。一時停止板78に貯留された打玉は、次に一時停止
板78が駆動されるまで貯留されるが、一時停止板78
の次の駆動は、開閉サイクルの終了後であるので、結
局、開閉サイクルの終了後に貯留解除される。更に、開
閉サイクルが進んで、玉受部材65a,65bに受け入
れられて10カウント検出器71a,71bによって検
出された入賞玉数が6個になったとき、又は玉受部材6
5a,65bの13回目の開放が終了したときに、可動
板72a,72bの所定時間(3秒)のON状態が開閉
サイクルの終了まで継続される。これによって先の可動
板72a,72bのONによって盃75に打玉が導かれ
ない場合でも、再度盃75に打玉を導くチャンスを与え
ている。
【0037】そして、上記したような経過を経て開閉サ
イクルが終了したときには、その終了時から所定時間
(1.0秒)経過したときに盃75が上位置に傾動し、
その後、一時停止板78が2回ON・OFFを繰り返
す。これにより、一時停止板78に停止されていた打玉
が中央通路形成片81を通って特定入賞領域82に導か
れて特定玉検出器84をONさせ、継続権を成立させて
次の開閉サイクルに移行する。
【0038】次に、最終回の開閉サイクルの動作につい
て図21を参照して説明する。図において、14回目の
開閉サイクルの途中で入賞玉が特定入賞領域82に入賞
して継続信号R15を導出すると、ただちに玉受部材6
5a,65bの開閉動作が終了する。そして、継続信号
R15が導出されたときから一定時間(6.0秒)経過
したときに、玉受部材65a,65bの開閉動作が実行
され、最終回の開閉サイクルが開始される。最終回の開
閉サイクルにおいても、上記した通常の開閉サイクルと
同じ動作が繰り返される。また、継続信号R15導出後
の上記一定時間においては、継続信号R15の導出と同
時に盃75の上下動周期が行われ、その余り時間にも短
い周期の上下動が行われると共に、可動板72a,72
b及び一時停止板78も通常の開閉サイクルの開始前と
同じ動作を行う。
【0039】次に、図22及び図23参照して、各遊技
状態に応じて表示されるランプやLED、スピーカ9の
動作について説明する。図中丸印は、点灯状態を示し、
丸印の中にバツがある表示は、点滅状態を示す。
【0040】まず、電源を投入した通常の遊技状態で
は、肩下ランプ44a,44b、第2可変入賞球装置6
0に設けられる役物ランプ、飾りLED−A〜DがOF
F1500ms・ON500msで点滅表示(ただし、
役物ランプだけ位相差がある)される。また、効果音
は、発生されていない。
【0041】次に、打玉が通過ゲート40を通過して第
1可変入賞球装置34の開放中には、袖ランプ46a,
46bが160msの間点灯し、サイドランプ47a,
47b、肩下ランプ44a,44b、役物ランプ、飾り
LED−A〜Dが80msの周期で交互に点滅表示さ
れ、効果音Aが発生される。また、開放中の第1可変入
賞球装置34に打玉が入賞したときには、サイドランプ
47a,47b、肩下ランプ44a,44b、役物ラン
プが200msの周期で交互に点滅表示され、飾りLE
D−A〜DがOFF400ms・ON200msで位相
差をもって点滅表示され、効果音B,Cが発生される。
【0042】次に、大当り遊技状態時においては、玉受
部材65a,65bの開放するまでの第1段階と、玉受
部材65a,65bの開放中の第2段階と、玉受部材6
5a,65bの開放に移行する第3段階と、に分けてラ
ンプ、LED、効果音が駆動される。
【0043】まず、第1段階においては、袖ランプ46
a,46bと遊技効果ランプ13を除くすべてのランプ
と飾りLED−A〜Dとが60msの間隔で同期して又
は交互に点滅表示し、遊技効果ランプ13が100ms
の間隔で点滅表示し、効果音Dが発生される。また、第
2段階においては、袖ランプ46a,46bを除くすべ
てのランプと飾りLED−A〜Dとが200msの間隔
で同期して又は交互に点滅表示し、効果音Eが発生され
る。ただし、最終回は、効果音Iが発生される。更に、
第3段階においては、袖ランプ46a,46bを除くす
べてのランプと飾りLED−A〜Dとが120msの間
隔で同期して又は交互に点滅表示し、効果音Fが発生さ
れる。
【0044】次に、大当り終了後の一定時間(4.5
秒)が経過するまでは、遊技効果ランプ13、レール飾
りランプ33、及び役物ランプが400msの間隔で同
期して又は交互に点滅表示し、飾りLED−A〜Dが8
00msの間点灯表示される。また、効果音Gが発生さ
れる。
【0045】また、第2可変入賞球装置60を含む遊技
装置に異常が発生したときには、レール飾りランプ33
が点灯状態となり、効果音Hが発生される。
【0046】以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の構
成及び作用について説明してきたが、本実施例では、所
定回数目の特定遊技状態が終了したという所定条件が成
立することにより、第2可変入賞球装置60への打玉の
入賞率を向上せしめることができると同時に特定入賞領
域82への打玉の誘導率(入賞率)を向上せしめること
ができるので、打玉が特定入賞領域82に入賞して特定
遊技状態となる可能性が極めて高くなり、遊技者の興趣
を強く引き付けることができる。特に、本実施例では、
1回特定遊技状態が発生して終了すると、その後、2回
の特定遊技状態の発生が短い間隔で生起せしめられるの
で、遊技者の興趣をより盛り上げることができる。
【0047】なお、上記した実施例では、弾球遊技機の
一例としてのパチンコ遊技機1に隣接してカード処理機
15を付設したものを示したが、従来の台間玉貸機によ
って遊技玉を借り受けて遊技する形式のパチンコ遊技機
であっても良い。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、遊技において予め定めた条件が
成立したときに、その後の始動入賞時において、可変入
賞球装置への打玉の入賞率を向上させる第1の向上制御
手段と、特定入賞領域への打玉の誘導率を向上させる第
2の向上制御手段と、が協働的に作動されるので、打玉
が特定入賞領域に入賞して特定遊技状態となる可能性が
極めて高くなり、遊技者の興趣を強く引き付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチン
コ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤の背面図である。
【図3】遊技盤に設けられる第2可変入賞球装置の正面
図である。
【図4】第2可変入賞球装置の断面図である。
【図5】第2可変入賞球装置の一部を破断した斜視図で
ある。
【図6】第2可変入賞球装置の一部の斜視図である。
【図7】第2可変入賞球装置の盃の平面図である。
【図8】第2可変入賞球装置に設けられる表示装置に表
示される情報を示す説明図である。
【図9】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図10】パチンコ遊技機の背面に設けられる機構板の
正面図である。
【図11】他の構成を有する機構板の正面図である。
【図12】遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。
【図13】入賞率向上制御サブルーチンを示すフロー図
である。
【図14】打玉が通過ゲートを通過したときの第1可変
入賞球装置の動作を示すタイムチャートである。
【図15】始動入賞時における第2可変入賞球装置の動
作を示すタイムチャートである。
【図16】第1可変入賞球装置への打玉の入賞時におけ
る第2可変入賞球装置の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図17】所定条件成立時の始動入賞時における第2可
変入賞球装置の動作を示すタイムチャートである。
【図18】打玉が通過ゲートを通過したときの第1可変
入賞球装置の他の動作を示すタイムチャートである。
【図19】打玉が通過ゲートを通過したときの第1可変
入賞球装置の他の動作を示すタイムチャートである。
【図20】通常時における特定遊技状態の開閉サイクル
中における動作を示すタイムチャートである。
【図21】最終回における特定遊技状態の開閉サイクル
中における動作を示すタイムチャートである。
【図22】遊技状態に応じたランプ・LED・効果音の
動作を示す一覧表図である。
【図23】遊技状態に応じたランプ・LED・効果音の
動作を示す一覧表図である。
【図24】パチンコ遊技機に設けられる枠ランプ装置の
詳細図及び動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 30 遊技盤 32 遊技領域 34 第1可変入賞球装置(始動入賞領域) 37 始動玉検出器 38a,38b 始動口(始動入賞領域) 39a,39b 始動玉検出器 40 通過ゲート 60 第2可変入賞球装置 65a,65b 玉受部材 66 ソレノイド 70 入賞空間 72a,72b 可動板 74 キャラクター部材 75 盃 82 特定入賞領域 83a,83b 通常入賞領域 84 特定玉検出器 90 基本回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能な玉受部材と
    特定入賞領域とを有する可変入賞球装置と、打玉の通過
    を検出する始動入賞領域と、を備え、前記始動入賞領域
    への打玉の通過に基づいて前記玉受部材を第1の状態と
    し、その第1の状態中に受け入れた入賞玉が前記特定入
    賞領域に誘導されたときに特定遊技状態を生起せしめる
    弾球遊技機において、 予め定めた条件が成立した後の始動入賞時において、前
    記可変入賞球装置への打玉の入賞率を向上させる第1の
    向上制御手段と、前記特定入賞領域への打玉の誘導率を
    向上させる第2の向上制御手段と、を協働的に作動させ
    ることを特徴とする弾球遊技機。
JP32990693A 1993-11-30 1993-11-30 弾球遊技機 Withdrawn JPH07148316A (ja)

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