JP2796981B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2796981B2
JP2796981B2 JP1042203A JP4220389A JP2796981B2 JP 2796981 B2 JP2796981 B2 JP 2796981B2 JP 1042203 A JP1042203 A JP 1042203A JP 4220389 A JP4220389 A JP 4220389A JP 2796981 B2 JP2796981 B2 JP 2796981B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、複数の表示態様を表示可能な可変表示装
置が、特定表示態様を表示したときに特定遊技状態とな
って可変入賞球装置を所定の規制条件で駆動制御する弾
球遊技機に関する。
【従来の技術】
従来、複数の表示態様を表示可能な可変表示装置が予
め定められた特定表示態様を表示したときに特定遊技状
態と判定されて、可変入賞球装置を所定の規制条件に基
づいて駆動制御する弾球遊技機が市場に提供されてい
た。そして、この所定の規制条件として、例えば、可変
入賞球装置を一定時間(例えば、30秒)開成するか、あ
るいはその一定時間の開成中に可変入賞球装置に受け入
れられた打玉が所定個数(例えば、10個)になるまで
(以下、サイクル期間という)駆動され、しかもそのサ
イクル期間を所定回数(例えば、10回)繰返すことがで
きるように設定されていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記した弾球遊技機は、特定遊技状態とな
っても、常に一定の規制条件に基づいて可変入賞球装置
が駆動制御されるため、遊技が単調となり、遊技者の興
味を十分に満たすことができないという問題があった。
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、弾球遊技が単調とならず、もっ
て遊技者の興趣を十分に満たすことができる弾球遊技機
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 通過領域に打玉が通過したことに基づいて複数の表示
結果を導出可能な可変表示装置と、 該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定表示
結果であることに基づいて特定遊技状態になったことを
判定する特定遊技状態判定手段と、 遊技者にとって有利な第1の状態と不利な第2の状態
とに変化し得る可変入賞球装置と、 前記特定遊技状態の判定タイミングより所定時間遅れ
たタイミングで導出される予め定められた条件が成立し
たことを判定する所定条件判定手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力があった場合に
前記可変入賞球装置を第1の規制条件に基づいて第1の
状態に駆動制御する第1の駆動制御手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力と前記所定条件
判定手段の判定出力とがあった場合に前記可変入賞球装
置を前記第1の規制条件とは異なる第2の規制条件に基
づいて第1の状態に駆動制御する第2の駆動制御手段
と、を少なくとも備えたことを特徴とするものである。
【作用】
通過領域を打玉が通過すると表示結果が得られるよう
に可変表示装置が制御され、そして、可変表示装置の表
示結果が予め定められた特定表示態様である場合には、
特定遊技状態判定手段によって特定遊技状態と判定さ
れ、この判定出力があった場合に第1の駆動制御手段が
作動して可変入賞球装置を第1の規制条件に基づいて第
1の状態に駆動する。また、この特定遊技状態判定手段
が特定遊技状態と判定したことと、所定条件判定手段が
弾球遊技における所定条件の成立を判定したことに基づ
いて第2の駆動制御手段が作動して可変入賞球装置を第
2の規制条件に基づいて第1の状態に駆動する。 このように、この発明に係る弾球遊技機は、少なくと
も特定遊技状態判定手段の判定出力とその判定出力より
も所定時間遅れて導出される所定条件判定手段の判定出
力とが導出されると、特定遊技状態判定手段の判定出力
だけが導出されたときの第1の規制条件とは異なる第2
の規制条件によって所定価値付与手段が駆動制御される
ので、結果的に特定遊技状態となったときに所定価値付
与手段の駆動態様が複数種類あることになり、これがた
め遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引きつけ
ることができる。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。まず、第1図に基づいて、実施例に係る弾球遊
技機について説明する。第1図は、弾球遊技機の一例と
してのパチンコ遊技機の正面図である。 第1図において、パチンコ遊技機1の額縁状に形成さ
れた前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設され、該扉
保持枠3の一側にガラス板を収納するガラス扉4および
前面扉5が開閉自在に枢着される。前記前面枠2の裏面
には、遊技盤10及び図示しない発射レール等を取り付け
る遊技盤保持枠(図示しない)が固着される。前記前面
扉5には、打球供給皿6が取り付けられている。打球供
給皿6は、図示しない景品玉払出装置から排出された景
品玉を貯溜し、且つ貯溜されたパチンコ玉を1個宛打球
発射レールに誘導するように構成されている。また、打
球供給皿6の上流側の下方の空間内に音声発生装置とし
てのスピーカー7が収納されている。このスピーカー7
は、特定遊技状態になったときや、後述する始動入賞口
31a〜31cや特定入賞口24等に入賞玉が発生したときに、
遊技の雰囲気を盛り上げるための効果音を発生するため
のものである。 前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技盤10の遊
技領域12に打ち出す操作ハンドル8と、余剰の景品玉を
貯溜する余剰玉受皿9とが取り付けられている。 前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領域12に導く誘
導レール11、図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装
置等が設けられている。より詳しく説明すると、遊技盤
10の遊技領域12には、第1実施例に係る可変表示器付可
変入賞球装置13、通過領域としての始動入賞口31a〜31
c、入賞口33a,33b、34a,34b、、遊技効果ランプ35a,35
b、及びアウト口36等がそれぞれ配設される。 前記可変表示器付可変入賞球装置13は、遊技領域12の
ほぼ中央に配設され、その詳細な構造が第2図に示され
ている。これについて説明すると、可変表示器付可変入
賞球装置13は、前記遊技盤10に取り付けられる取付基板
14を有しており、その取付基板14の上部に入賞口15が形
成されている。また、取付基板14の中央には、可変表示
装置を構成する複数(3つ)の可変表示器16a〜16c(7
セグメントLEDで構成されている)が設けられている。
この可変表示器16a〜16cは、後述する始動入賞口31a〜3
1cに打玉が入賞すると可変表示を開始し、所定時間(例
えば、5秒)が経過することにより停止する。そして、
停止したときの表示態様が予め定められた特定表示態様
(例えば、奇数のゾロ目)であるときには、特定遊技状
態と判定されて後述する開閉板21を所定期間(例えば、
30秒が経過するまで又は10個の入賞玉が発生するまで;
以下サイクル期間という)開成する。また、開成板21が
開成中に後述する特定入賞口24に打玉が入賞することに
より、サイクル期間の経過後、再度サイクル期間の開成
を繰返すようになっている。しかして、この繰返し回数
(継続回数)は、打玉が特定入賞口24に入賞することを
条件として所定回数(例えば、10回)行うことができる
ように設定されている。つまり、特定遊技状態となった
ときには、開閉板21を30秒が経過するまで又は10個の入
賞玉が発生するまでというサイクル期間で、しかもその
サイクル期間を所定回数繰返すことができるという規制
条件(第1の規制条件)で駆動制御することになる。な
お、後述する実施例では、サイクル期間の終了後開閉板
21を一旦閉成し、前記サイクル期間中に特定入賞口24へ
の入賞があったことを条件として、再度開閉板21を開成
させるものを示すが、サイクル期間の終了後、開閉板21
を閉成することなく、次のサイクル期間に移行するもの
であってもよい。 なお、図示左側の可変表示器16aは、特定遊技状態と
なったときに継続回数を表示する継続回数表示器を兼用
し、図示右側の可変表示器16cは、特定遊技状態となっ
たときに開閉板21に受け入れられた入賞玉数を表示する
入賞個数表示器を兼用している。 前記入賞口15と可変表示器16bとの間には、第2可変
表示器17(7セグメントLEDで構成されている)が設け
られている。この第2可変表示器17は、前記可変表示器
16a〜16cが特定表示態様となって特定遊技状態と判定さ
れたときに、その判定出力により可変表示を開始し、一
定時間(特定遊技状態と判定されてから開閉板21が開放
するまでのインターバル時間T1)経過したときに停止
し、その停止時の表示が予め定めた表示結果(例えば、
「7」を表示したとき)であるときに、所定条件が成立
したと判定するようになっている。そして、所定条件が
成立したと判定された場合には、開閉板21の開成状態に
おいて、上記したサイクル期間の継続回数を通常の特定
遊技状態時よりも多く(例えば、20回)継続できるよう
に設定されている。つまり、特定遊技状態判定出力と所
定条件成立の判定出力とが共に出力された場合(以下、
特別遊技状態という)には、開閉板21を30秒が経過する
まで又は10個の入賞玉が発生するまでというサイクル期
間で、しかもそのサイクル期間を前記所定回数よりも多
い回数繰返すことができるという規制条件(第2の規制
条件)で駆動制御することになる。 また、可変表示器16a〜16cの下方には、特定遊技状態
中に始動入賞口31a〜31cに打玉が入賞したとき、その入
賞を記憶(最高4個)したことを表示する始動入賞記憶
表示器18が設けられている。したがって、始動入賞記憶
表示器18が点灯しているときには、特定遊技状態が終了
した後に、その点灯している数だけ可変表示器16a〜16c
を可変表示する。 取付基板14の下方には、長方形状の開口19が開設さ
れ、その後方に入賞空間20が形成されている。また、開
口19を開閉するように開閉板21が設けられている。この
開閉板21は、図示しないソレノイド22(第3図のブロッ
ク図で表示)によって開閉駆動される。前記入賞空間20
には、該空間20を3つに仕切る特定入賞口形成部材23が
設けられ、その仕切られた中央が特定入賞口24を構成
し、左右が通常入賞口25a,25bを構成している。そし
て、特定入賞口24には、特定入賞玉検出器26が設けられ
るとともに、通常入賞口25a,25bにも入賞個数検出器27
a,27bが設けられている。なお、特定入賞玉検出器26か
ら導出される信号は、繰返し条件を検出するための信号
であるとともに、入賞個数を計数するための信号でもあ
る。 なお、取付基板14の下方には、該基板14と所定間隔を
もって取り付けられる前面装飾板28が前記開閉板21を囲
むように設けられ、その前面装飾板28と取付基板14との
間には、落下する打玉が開閉板21に向けて誘導する誘導
部29a,29bが形成されている。したがって、誘導部29a,2
9bに誘導された打玉は、開閉板21が閉成状態のときに
は、開閉板21の前面を通って下方に落下し、開閉板21が
開成状態にあるときには、開閉板21に受け入れられるよ
うになっている。 更に、取付基板14には、その上部左右に特別遊技表示
LED30a,30bが設けられている。これは、前記した第2可
変表示器17の表示が予め定れられた特定表示結果「7」
を表示して所定条件が成立したときに点灯し、所定条件
が成立した旨を遊技者に報知している。なお、所定条件
が成立したときには、前記スピーカー7によっても遊技
者にその旨が報知される。また、所定の条件が成立しな
かったときには、特別遊技表示LED30a,30bは、消灯した
ままである。 第1図に戻って、遊技盤10の遊技領域12には、可変表
示器付可変入賞球装置13の下方に、通過領域としての始
動入賞口31a〜31cが配設され、それぞれの始動入賞口31
a〜31cには、始動入賞玉検出器32a〜32cが設けられてい
る。したがって、打玉が始動入賞口31a〜31cに入賞する
と始動入賞口31a〜31cによって検出され、その検出信号
が前記可変表示器16a〜16cの可変表示開始信号として扱
われる。 また、可変表示器付可変入賞球装置13の左右両側及び
斜め下方両側には、入賞口33a,33b、34a,34bも配置され
ている。更に、遊技領域12の中央左右には、前記特定遊
技状態及び特別遊技状態となったときに、その旨を報知
する遊技効果ランプ35a,35bが設けられている。この遊
技効果ランプ35a,35bと同じ機能を有するものとして前
記前面枠2の上部に枠ランプ37a,37bが設けられてい
る。また、遊技領域12の最下方には、上記した各入賞口
に入賞しなかった打玉が流入するアウト口36が形成され
ている。 以上、パチンコ遊技機1の構成について、それぞれ詳
細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1の動作につ
いて第3図、第4A図〜第4B図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第3図に基づ
いて説明する。第3図は制御回路構成ブロック図であ
る。図において、制御回路は制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ40を含む。マイクロコンピュータ40は以下
に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御す
る機能を有する。このために、マイクロコンピュータ40
は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるMP
U41と、MPU41の動作プログラムデータを格納するROM42
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM43
とを含む。 更に、マイクロコンピュータ40は、入力信号を受けて
MPU41に入力データを与える入力回路44と、MPU41からの
出力データを受けて外部に出力する出力回路45と、MPU4
1から音データを受けるサウンドジェネレータ46と、電
源投入時にMPU41にリセットパルスを与えるパワーオン
リセット回路47と、MPU41にクロック信号を与えるクロ
ック発生回路48と、クロック発生回路48からのクロック
信号を分周して割込パルスを定期的にMPU41に与えるパ
ルス分周回路(割込パルス発生回路)49と、MPU41から
のアドレスデータをデコードするアドレスデコード回路
50を含む。MPU41はパルス分周回路49から定期的に与え
られる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を
実行することが可能となる。またアドレスデコード回路
50はMPU41からのアドレスデータをデコードし、ROM42、
RAM43、入力回路44、出力回路45、サウンドジェネレー
タ46にそれぞれチップセレクト信号を与える。 なお、この実施例では、ROM42は、その内容の書き換
え、すなわち必要が生じた場合には、その中に格納され
たMPU41のためのプログラムデータを変更することがで
きるようにプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU
41はROM42内に格納されたプログラムデータに従って、
かつ以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変表
示器付可変入賞球装置13等に対して制御信号を与える。 マイクロコンピュータ40には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、始動入賞口31a〜31cの
それぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器32a〜3
2c(以下、DS・SWと略称する)の検出信号は、検出回路
51に与えられ、マイクロコンピュータ40に始動入賞玉検
出信号として与えられる。特定入賞玉検出器26(以下、
VSWと略称する)で検出された検出信号は、検出回路52
に与えられ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ
40に与えられる。入賞個数検出器26、27a,27b(以下、C
TSWと略称する)で検出された検出信号は、検出回路53
に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュ
ータ40に与えられる。 また、マイクロコンピュータ40は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず、ソレノイド駆動回路54を介
して可変入賞球装置13の開閉板21を開閉するソレノイド
22に駆動信号を与える。ランプ駆動回路55を介して、特
定遊技状態及び特別遊技状態に対応して設けられる遊技
効果ランプ35a,35b、及び枠ランプ37a,37bをそれぞれ点
灯もしくは点滅させるための制御信号を与える。7セグ
メントLED駆動回路56を介して、可変表示器16a〜16c及
び第2可変表示器17を可変表示させるための制御信号を
与える。LED駆動回路57を介して、特定遊技状態中に所
定条件が成立した旨を報知する特別遊技表示LED30,30b
を点灯させるための制御信号を与える。更に、アンプ58
を介してスピーカー7から効果音を報知させる。なお、
上記構成の各回路には、図示しない電源回路から所定の
直流電圧が供給される。 次に、第4A図〜第4B図のフロー図を参照して第3図に
示す制御回路の動作を説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
40は、まず、VSW受付禁止処理がなされる(ステップS
1)。これは、始動入賞口31a〜31cへの入賞がないにも
拘らず、打玉が特定入賞口24に入賞しても特定入賞玉検
出器26(以下、VSWという)が作動しないようにして不
正な遊技を防止するための処置である。 遊技が開始されて、まず最初に始動入賞口31a〜31cに
打玉が入賞して始動入賞玉検出器32a〜32c(以下、DS・
SWという)がONされたか否かが判別される(ステップS
2)。DS・SWがONされたと判別された場合には、始動記
憶カウンタの値が最高に記憶許容された「4」か否かが
判別され(ステップS3)、「4」でない場合には、始動
記憶カウンタの値に「1」を加算した後(ステップS
4)、次のステップS5に進む。 前記ステップS2においてDS・SWがONしていないと判別
された場合、又は前記ステップS3において始動記憶カウ
ンタの値が「4」であると判別された場合、又は前記ス
テップS4の処理が終了した場合には、可変表示器16a〜1
6c(以下、D1という)が可変表示中であるか否かが判別
される(ステップS5)。可変表示中である場合には、後
述するステップS12に進む。一方、可変表示中でないと
きには、まずタイマT1がON中であるか否かが判別される
(ステップS6)。このタイマT1は、特定遊技状態と判定
された後、開閉板21が開閉するまでの間、及びサイクル
期間とサイクル期間との間のインターバル時間として設
定されるものである。なお、この実施例の場合には、後
述するように第2可変表示器17の可変表示時間でもあ
る。 しかして、タイマT1がON中であると判別された場合に
は、後述するステップS19に進み、ON中でないと判別さ
れた場合には、タイマT2がON中であるか否かが判別され
る(ステップS7)。このタイマT2は、特定遊技状態にお
ける開閉板21の開成時間であり、この実施例では、30秒
が設定されている。しかして、タイマT2がON中であると
判別された場合には、第4B図に示すステップS30に進
み、ON中でないと判別された場合には、さらにタイマT3
がON中であるか否かが判別される(ステップS8)。この
タイマT3は、継続回数が最後に達しない場合であって、
且つサイクル期間中に特定入賞口24に打玉が入賞しなか
った場合において、開閉板21のソレノイド22がOFFとさ
れた直後にONされるものである。これは、開閉板21が閉
成される直前に入賞した打玉がソレノイド22がOFFとな
ってからも特定入賞口24に入賞する可能性があるためで
あり、ソレノイド22がOFFとなった後の微小時間(例え
ば、2秒)打玉の特定入賞口24への入賞を監視してい
る。 しかして、タイマT3がON中である場合には、第4B図に
示すステップS40に進み、ON中でない場合には、始動記
憶カウンタの値が「0」か否かが判別される(ステップ
S9)。始動記憶カウンタの値が「0」の場合には、始動
入賞口31a〜31cへの打玉の入賞がないのでステップS2へ
戻る。「0」でない場合には、始動入賞口31a〜31cへの
打玉の入賞があることを意味するので、始動記憶カウン
タの値から「1」を減算した後(ステップS11)、可変
表示器D1の可変表示を開始させる(ステップS11)。 次いで、D1の停止指令信号、この実施例の場合には、
可変開始から所定時間後に導出される停止指令信号があ
ったか否かが判別され(ステップS12)、停止指令信号
がない場合には、前記ステップS2に戻り、停止指令信号
があるまでステップS2〜ステップS12を繰返す。なお、
停止指令信号は、遊技者が操作できるストップスイッチ
によって導出されるようにしてもよい。上記ステップS1
2において、停止指令信号が導出されたと判別された場
合には、D1の可変表示を停止し(ステップS13)、その
停止時の表示態様が特定表示態様(大当り表示;奇数の
ゾロ目)であるか否かが判別され(ステップS14)大当
り表示でない場合には、再度通常の遊技に戻るべく前記
ステップS2に戻る。 一方、D1の表示が大当り表示であると判別された場合
には、特定遊技フラグがセットされ(ステップS15)、
特定遊技状態となったことを遊技効果ランプ35a,35b、
枠ランプ37a,37b及びスピーカー等で報知し(ステップS
16)、インターバル時間であるタイマT1をONする(ステ
ップS17)。その後、第2可変表示器17(以下、D2とい
う)の可変表示を開始させ(ステップS18)、タイマT1
がタイムアップするまで次に進まない(ステップS1
9)。 タイマT1がタイムアップすると、継続回数カウンタの
値が「0」か否かが判定され(ステップS20)、「0」
の場合には、D2の可変表示を停止させる(ステップS2
1)。そして、D2の表示が「7」であるか否かが判定さ
れ(ステップS22)、「7」の場合には、特定遊技フラ
グをクリアした後(ステップS23)、特別遊技フラグを
セットし(ステップS24)、特別遊技である旨を特別遊
技表示LED30a,30b及びスピーカー7等で報知する(ステ
ップS25)。 前記ステップS20において、継続回数カウンタの値が
「0」でない場合には、上記したステップS21〜ステッ
プS25の処理が行われることなく、次のステップS26に進
むようになっているが、これは、この実施例において、
D2の可変表示を特定遊技状態となった最初のインターバ
ル時間においてだけ所定の条件の成立を許容するように
設定されているためである。しかして、前記ステップS2
0において継続回数カウンタの値が「0」でないと判別
された場合、又は前記ステップS22においてD2の表示が
「7」でないと判別された場合、又は前記ステップS25
の処理を終了した場合には、開閉板21を開成すべくソレ
ノイド22(以下、SOL1という)をONするとともに(ステ
ップS26)、タイマT2をONし(ステップS27)、VSWの受
付禁止を解除し(ステップS28)、その後、継続回数カ
ウンタの値に「1」を加算して(ステップS29)、第4B
図に示す処理に進む。 次に、第4B図に示す処理について説明すると、この第
4B図は、開閉板21の開成中の処理を示すもので、まず、
VSWがONしたか否かが判別され(ステップS30)、ONした
場合には、V入賞フラグがセットされているか否かを判
別し(ステップS31)、セットされていない場合には、
V入賞フラグをセットする(ステップS32)。 前記ステップS30において、VSWがONしていないと判別
された場合、又は前記ステップS31において、すでにV
入賞フラグがセットされていると判別された場合、又は
前記ステップS32の処理を終了した場合には、CTSWがON
したか否かが判別され、ONした場合には、入賞個数カウ
ンタの値に「1」を加算する(ステップS34)。この処
理が終了した後、又は前記ステップS33において、CTSW
がONしてないと判別された場合には、タイマT2がタイム
アップしたか否かが判別され(ステップS35)、タイム
アップしていない場合には、入賞個数カウンタの値が
「10」になったか否かが判別される(ステップS36)。
しかして、「10」になっていない場合には、前記ステッ
プS2に戻りステップS2〜ステップS7→ステップS30〜ス
テップS36の処理を繰返す。 前記ステップS35において、タイマT2がタイムアップ
したと判別された場合、又は前記ステップS36におい
て、入賞個数カウンタの値が「10」になったと判別され
た場合には、サイクル期間が終了したとして、SOL1がOF
Fされ(ステップS37)、その後、V入賞フラグがセット
されているか否かが判別される(ステップS38)。V入
賞フラグがセットされていない場合、すなわち、開閉板
21の開成中に特定入賞口24への入賞がない場合には、タ
イマT3がONされ(ステップS39)、その後、タイマT3
タイムアップしたか否かが判別され(ステップS40)、
タイムアップしていない場合には、VSWがONしたか否か
が判別される(ステップS41)。そして、ONしていない
場合には、前記ステップS2に戻りステップS2〜ステップ
S8→ステップS40〜ステップS41を繰返す。すなわち、タ
イマT3がタイムアップするまでV入賞を監視する。しか
して、V入賞があった場合には、V入賞フラグをセット
した後(ステップS42)、後述するステップS43に進む。
一方、V入賞がなくタイマT3がタイムアップしたときに
は、特定遊技状態又は特別遊技状態が終了するため、後
述するステップS47に進む。 前記ステップS38において、V入賞フラグがセットさ
れていると判別された場合には、次に特別遊技フラグが
セットされているか否かが判別され(ステップS43)、
セットされていないと判別された場合、すなわち、単に
特定遊技状態である場合には、継続回数カウンタの値が
「10」か否かが判別される(ステップS44)。また、特
別遊技フラグがセットされていると判別された場合、す
なわち特別遊技状態である場合には、継続回数カウンタ
の値が「20」か否かが判別される(ステップS45)。 前記ステップS44において、継続回数カウンタの値が
「10」でないと判別された場合、又は前記ステップS45
において、継続回数カウンタの値が「20」でないと判別
された場合には、タイマT1をONする(ステップS46)と
ともに、V入賞フラグをクリアした後(ステップS4
7)、前記ステップS2に戻り、ステップS2〜ステップS6
→ステップS19〜ステップS47を繰返す。すなわち、再度
所定のサイクル期間による駆動制御が行われる。 一方、前記ステップS40において、タイマT3がタイム
アップしたと判別された場合、又は前記ステップS44に
おいて、継続回数カウンタの値が「10」になったと判別
された場合、又は前記ステップS45において、継続回数
カウンタの値が「20」になったと判別された場合には、
特定遊技状態又は特別遊技状態が終了したとして、ま
ず、特定遊技フラグがクリアされ(ステップS48)、特
別遊技フラグがクリアされ(ステップS49)、V入賞フ
ラグがクリアされ(ステップS50)、その後、VSW受付禁
止処理をした後(ステップS51)、前記ステップS2に戻
り、通常の遊技を行うことになる。 以上の動作説明から明らかなように、この実施例に係
るパチンコ遊技機1においては、特定遊技状態における
開閉板21に対する駆動制御態様と、所定条件が成立した
特別遊技状態における開閉板21に対する駆動制御態様と
では、その継続回数が異なるように規制条件が設定され
るため、可変表示装置を構成する可変表示器16a〜16cの
表示態様が特定表示態様となって特定遊技状態となった
場合に、結果的に可変入賞球装置(開閉板21)の駆動態
様が複数種類あることになり、これがため遊技が単調と
ならず、遊技者の興趣を十分に引きつけることができ
る。 なお、上述した実施例の変形例として、以下のような
ものが考えられる。 第2可変表示器17の可変表示は、1〜10回目までの
インターバル時間毎に行ってもよいし、所定回数目(例
えば、10回目)だけ行ってもよい。また、インターバル
時間に関係なく所定時間行ってもよいし、特定遊技状態
中に所定回数行ってもよい。 第2可変表示器17の可変表示は、大当り中の始動入
賞口31a〜31cへの打玉の入賞、もしくは始動入賞記憶が
あること、又は特定入賞口24への打玉の入賞に基づいて
行ってもよい。 第2可変表示器17の可変表示は、始動入賞口31a〜3
1cへの打玉の入賞、もしくは始動入賞の記憶があること
に基づいて行ってもよいし、特別に定めた入賞口(例え
ば、入賞口33a)に打玉が入賞することによって行って
もよい。 可変表示器16a〜16cの表示態様と第2可変表示器17
の表示態様とが同じであるときに、所定条件の成立を判
定しても良い。 第2の規制条件として、継続回数を変化するだけで
なく、サイクル期間における開成時間や入賞個数を第1
の規制条件と異なるようにしてもよく、また、特別遊技
状態となったときの総入賞個数が所定数になるまで繰返
し条件が成立可能としてもよい。更に、インターバル時
間毎に第2可変表示装置17の可変表示を行わせ、「7」
を表示した時点から所定回数(例えば、10回)繰返し条
件が許容されたり、あるいは、継続回数がその都度
「1」づつ加算されるようにしてもよい。また、この場
合、継続回数に上限を設けてもよいし、設けなくてもよ
い。 可変表示器16a〜16cや第2可変表示器17は、通常時
可変表示を行っており、始動入賞により一定時間停止す
るように構成しても良い。また、始動入賞の時点から一
定時間後に可変表示を停止するものでもよい(一定時間
の間は、可変表示の速度や可変表示器の色を変えるなど
をしてもよい)。また、第2可変表示器17を設けること
なく、これを可変表示器16bによって兼用させてもよい
し、あるいは第2可変表示器17に代えて特定遊技状態と
判定されたときに開成される電動チューリップに打玉が
入賞したことにより所定条件の成立を判定してもよい。 特定遊技状態と判定されなくても第2可変表示器17
を可変表示させ、その表示結果が「7」を表示した場合
には、つぎに特定遊技状態となったときに特別遊技状態
に移行するようにしてもよい。 所定条件の成立は、1回の特別遊技状態の動作が終
了した時点で終了させることなく、複数回の特別遊技状
態に対応させてもよく、また相対的に長い時間(例え
ば、20分)の間成立させた状態を維持しても良い。更
に、第2可変表示器17が再度「7」を表示させるまで所
定条件の成立を維持してもよい。 可変表示器16a〜16cが特別の表示結果となったとき
所定条件成立としてもよい。例えば、複数ある特定表示
態様のうち特定の表示(例えば、「7」のゾロ目)が表
示された場合や、特定表示態様とは異なる表示(例え
ば、「1・2・3」)となった場合に所定条件の成立を
判定してもよい。 以上説明した実施例においては、第1実施例に係る可
変表示器付可変入賞球装置13をパチンコ遊技機1に適用
した例であり、これと異なる可変表示装置及び可変入賞
球装置を適用したもでもよい。例えば、第5図に示す可
変表示器付可変入賞球装置60をパチンコ遊技機1に適用
した実施例について説明すると、この実施例(以下、第
2実施例という)において、可変表示器付可変入賞球装
置60は、前記遊技盤10に取り付けられる取付基板61を有
している。取付基板61の上部には、打玉を通常の入賞と
する入賞口62が形成されるとともに、その中央には、長
方形状の奥行巾を有する入賞領域63が形成されている。
また、取付基板61の中央左右には、一対の可動部材64a,
64bが開閉自在に軸支されている。しかして、可動部材6
4a,64bが開状態となると遊技領域12を落下する打玉が可
動部材64a,64bに受け止められて前記入賞領域63に誘導
されるようになっている。 前記入賞領域63のほぼ中央左右には、可動部材64a,64
bによって誘導された打玉の一部を後方へ誘導する上部
玉誘導板65a,65bが設けられ、その上部玉誘導板65a,65b
の間には、電気的駆動源によって駆動される振分け装置
66が配置されている。この振分け装置66は、入賞領域63
に入賞した打玉の流下状態に影響を及ぼして、後述する
特定入賞口69への打玉の入賞率に変化を与えるものであ
る。更に、入賞領域63の下方には、後方から前方に傾斜
して設けられる下部玉転動板67が設けられ、前記上部玉
誘導板65a,65bによって誘導され落下した打玉を前方に
向って流下せしめるようになっている。そして、下部玉
転動板67の前端には、特定入賞口形成部材68によって3
つの入賞口が形成され、その中央に特定入賞口69が設定
され、その左右に通常入賞口70a,70bが設定されてい
る。特定入賞口69には、特定入賞玉検出器71が設けら
れ、通常入賞口70a,70bには、通常入賞玉検出器72a,72b
が設けられる。また、前記下部玉転動板67の前端面に
は、3つの入賞口に対応するように表示LED73、74a,74b
が設けられている。この表示LED73、74a,74bは、常に74
a→73→74b→74a→・・・の順で点灯移動するようにな
っており、その点灯しているときに対応する入賞口69、
70a,70bが打玉に入賞すると、移動が停止するようにな
っている。 前記取付基板61の上部前面には、可変表示装置として
の可変表示器75a〜75cが設けられている。この可変表示
器75a〜75cは、第1実施例に係る可変表示器16a〜16cと
同様に遊技盤10に設けられる始動入賞口31a〜31cに打玉
が入賞することにより可変表示を開始して、所定時間の
経過により停止し、その停止時の表示態様が特定表示態
様(例えば、奇数のゾロ目)であるときに、特定遊技状
態になったと判定され、前記可動部材64a,64bを所定の
規制条件で駆動制御する。 また、取付基板61の上部前面には、さらに開閉サイク
ルの継続回数を表示する継続回数表示器76と、1回の開
閉サイクル中に可変表示器付可変入賞球装置60に入賞し
た打玉数を表示する入賞個数表示器77が設けられてい
る。 上記のように構成された第2実施例に係る可変表示器
付可変入賞球装置60を適用したパチンコ遊技機1の動作
について説明すると、遊技領域12を落下する打玉が始動
入賞口31a〜31cに入賞すると、第1実施例と同様に可変
表示装置としての可変表示器75a〜75cが可変表示を開始
し、一定時間後に停止する。そして、停止時の表示態様
が予め定めた特定表示態様であるときには、特定遊技状
態と判定され、可動部材64a,64bが所定回数の開閉動作
を行う。可動部材64a,64bの開閉動作が開始すると、可
動部材64a,64bに受け入れられた打玉が3つの入賞口6
9、70a,70bのいずれかの入賞口に入賞する。しかして、
常に点灯移動している表示LED73、74a,74bが正に点灯し
ている表示LED73、74a,74bと対応する入賞口69、70a,70
bに最初の打玉が入賞したときには、その打玉が入賞し
た入賞口が第1実施例における特定入賞口に対応する繰
返し条件の成立に関係する特定入賞口となる。しかし
て、左右の通常入賞口70a,70bが特定入賞口となった場
合には、1回のサイクル期間として、打玉が10個入賞す
るか、又は可動部材が18回開閉する動作が設定され、し
かも、その継続回数は、10回に設定される。また、中央
の特定入賞口69が特定入賞口となった場合には、1回の
開閉サイクルとして、打玉が20個入賞するか、又は可動
部材が36回開閉する動作が設定され、しかも、その継続
回数は、10回に設定される。 したがって、この第2実施例に係る可変表示器付可変
入賞球装置60を適用したパチンコ遊技機1にあっては、
前記第1実施例に係る可変入賞球装置13を適用したパチ
ンコ遊技機1と比較して、まず、繰返し条件の成立に関
係する特定入賞口が移動点灯している表示LED73、74a,7
4bと打玉が入賞する入賞口69、70a,70bと一致すること
により行われ、所定の条件の成立が中央の特定入賞口69
が特定入賞口となることによって行われ、このとき特別
遊技状態となる。そして、特定遊技状態と特別遊技状態
とでは、継続回数は、同じであるが、1回のサイクル期
間の内容が異なるように制御される。すなわち、特定遊
技状態において制御される第1の規制条件と、特定遊技
状態中に所定の条件が成立した特別遊技状態において制
御される第2の規制条件とは、異なることになり、これ
により遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引き
つけることができる。 なお、上述した実施例の変形例として、以下のような
ものが考えられる。 所定の条件が成立して特別遊技状態になると、すべ
てのサイクル期間において入賞個数及び開閉回数が多く
なることに代えて、所定の継続回数のうち予め定められ
た回数目だけ多くなるようにしてもよい。例えば、ほぼ
半分のサイクル期間だけ多くしたり、あるいは奇数回目
だけを多くすればよい。 特定遊技状態となり、可動部材64a,64bの開閉動作
中に受け入れられた打玉が最初に入賞した入賞口を特定
入賞口としてもよいし、中央の特定入賞口69が特定入賞
口となったときに所定条件の成立を判定してもよい。 可変表示器付可変入賞球装置60内に特別の通過口
(入賞口を含む)を設け、該通過口に打玉が通過するこ
とにより所定条件の成立を判定してもよい。また、通過
口に打玉が通過することにより第1実施例のように第2
可変表示器を可変表示させ、それによって所定条件の成
立を判定してもよい。 特別遊技状態となった場合に、可動部材64a,64bの
開閉回数を増加させることに代えて、1回の開閉時間を
長くしてもよい。例えば、開閉回数は、18回のままにし
て、1回の開閉動作で開いている時間を0.9秒から1.8秒
にする。また、可動部材64a,64bのサイクル期間におい
て、開閉動作に代えて、第1実施例と同様に連続的に一
定時間(例えば、30秒)開成するように構成しても良
く、この場合において、特別遊技状態になった場合に
は、サイクル期間の開成時間を30秒から60秒にすればよ
い。 次に、以上説明してきた第1実施例及び第2実施例と
異なる実施例として、第6図に示す実施例について説明
する。 第6図に示す実施例(以下、第3実施例という)は、
可変表示装置80と可変入賞球装置91とが別々に遊技盤に
配置されている。そして、可変表示装置80には、縦横3
列づつに可変表示器81a〜81c、82a〜82c、83a〜83cが設
けられている。しかして、この場合、可変表示器81a〜8
1c、82a〜82c、83a〜83cの表示の組合せとして、横方向
の組合せ、すなわち可変表示器81a,82a,83a(以下、B
ラインという)と可変表示器81b,82b,83b(以下、Aラ
インという)と可変表示器81c,82c,83c(以下、Cライ
ンという)の3列と、斜め方向の組合せ、すなわち可変
表示器81a,82b,83c(以下、Dラインという)と可変表
示器81c,82b,83a(以下、Eラインという)の2列、合
計5列の組合せが有効と判断される。つまり、この5列
上に特定表示態様(例えば、「7」)が揃えば特定遊技
状態と判定される。そして、どのライン上に特定表示態
様が揃ったかを遊技者に分かり易く報知するために、ラ
イン表示LED84a,84b、85a,85b、86a,86b、87a,87b、88
a,88bが両側に設けられている。すなわち、Aラインを
表示するためにライン表示器84a,84bが設けられ、Bラ
インを表示するためにライン表示器85a,85bが設けら
れ、Cラインを表示するためにライン表示器86a,86bが
設けられ、Dラインを表示するためにライン表示器87a,
87bが設けられ、Eラインを表示するためにライン表示
器88a,88bが設けられている。 また、可変表示装置80には、特定遊技状態となったと
きの繰返し回数を表示する継続回数表示器89と、後述す
る始動入賞口95a〜95cに入賞した入賞記憶数を表示する
始動入賞記憶表示器90が設けられている。 可変表示装置80の下方には、可変入賞球装置91が配置
されている。この可変入賞球装置91は、長方形状の開口
92を有し、この開口92が入賞領域を構成する。そして、
開口92を覆うように開閉板93が開閉自在に設けられてい
る。また、開口92の内部には、その中央に特定入賞口94
が形成され、この特定入賞口94に打玉が入賞することに
より繰返し条件が成立することになる。 更に、可変入賞球装置91の下方に複数(3つ)の始動
入賞口95a〜95cが配置されている。始動入賞口95a〜95c
に打玉が入賞すると、前記可変表示器81a〜81c、82a〜8
2c、83a〜83cの可変表示が開始されるようになってい
る。 上記のように構成される第3実施例の動作について説
明すると、打玉が始動入賞口95a〜95cに入賞すると、可
変表示器81a〜81c、82a〜82c、83a〜83cが可変表示を開
始し、一定時間後に停止する。そして、停止したときの
表示態様が上記5つのラインのいずれか1つのライン上
に特定表示態様が表示されたときには、特定遊技状態と
判定され、可変入賞球装置91の開閉板93を開成する。こ
の開閉板93の1回のサイクル期間は、第1実施例及び第
2実施例と同様に一定時間(例えば、30秒)が経過する
まで、あるいはその一定時間のうちに所定個数(例え
ば、10個)の打玉が入賞するまで、と設定されている。 ところで、この第3実施例においては、特定表示態様
が上記した5つのラインのうちのどのライン上に表示さ
れたかによって継続回数が異なるように設定されてい
る。すなわち、中央の横方向であるAライン上に特定表
示態様が表示された場合には、その継続回数は、15回に
設定され、上下の横方向であるBライン又はCライン上
に特定表示態様が表示された場合には、その継続回数
は、10回に設定され、斜め方向であるDライン又はEラ
イン上に特定表示態様が表示された場合には、その継続
回数は、5回に設定される。すなわち、第3実施例にお
いては、5ライン上のいずれかに特定表示態様が表示さ
れることにより特定遊技状態となり、どのライン上に特
定表示態様が表示されたかによって所定条件の成立が判
定される。しかして、この場合、単なる特定遊技状態
は、斜め方向であるDライン又はEライン上に特定表示
態様が表示された場合であり、このときの開閉板93の規
制条件(第1の規制条件)は、所定のサイクル期間の継
続が5回であり、所定条件が成立した特別遊技状態は、
上下の横方向であるBライン又はCライン上に特定表示
態様が表示された場合であり、このときの開閉板93の規
制条件(第2の規制条件)は、所定のサイクル期間の継
続が10回である。そして、この第3実施例は、上記した
2つの規制条件を少なくとも備えているが、更にもう1
つの特別遊技状態として、中央の横方向であるAライン
上に特定表示態様が表示された場合を設定している。こ
の場合の開閉板93の規制条件(第3の規制条件)は、所
定のサイクル期間の継続が15回である。 したがって、この第3実施例に係るパチンコ遊技機に
おいても、特定遊技状態において制御される第1の規制
条件と、特定遊技状態であるとともに所定の条件が成立
した特別遊技状態において制御される第2の規制条件又
は第3の規制条件とは、異なることになり、これにより
遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引きつける
ことができる。 なお、上述した実施例においては、特別遊技状態にお
いて規制される条件を2つのものを示したが、それ以上
あってもよい。また、特定遊技状態の出現確率と特別遊
技状態の出現確率とを異なるように設定しても良い。例
えば、継続回数の最も少ないDライン及びEライン上に
特定表示態様が表示される確率を最も高く設定(例え
ば、1/100)し、継続回数の最も多いAライン上に特定
表示態様が表示される確率を最も低く設定(例えば、1/
300)し、継続回数が標準であるBライン及びCライン
上に特定表示態様が表示される確率をその中間に設定
(例えば、1/200)すればよい。 以上、3つの実施例について説明してきたが、これら
3つの実施例の他に以下に示すような変形例が考えられ
る。 可変入賞球装置内に設けられる繰返し条件成立のた
めの特定入賞口への入賞率を特定遊技状態と特別遊技状
態とで変化するようにしてもよい。この変化は、特定入
賞口形成部材23、68を可動させて、その位置、あるいは
大きさを変えたり、振分け装置66を可動させて行えばよ
い。 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条件と
して、可動部材の可動範囲、例えば、第2実施例の可動
部材64a,64bの開成角度が異なるように制御しても良
い。 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条件と
して、遊技機全体の出玉数によって制御しても良い。例
えば、特定遊技状態においては、出玉数が「1000」にな
るまで継続する可能性を許容し、特別遊技状態において
は、出玉数が「2500」になるまで継続する可能性を許容
するように制御する。なお、出玉数の計算は、下記のい
ずれかの計算式による。 出玉数=(総入賞個数×景品玉数)−打込玉数 出玉数=補給玉数−打込玉数 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条件と
して、所定回数のサイクル期間を繰返すことに代えて、
可変入賞球装置へ入賞する入賞個数、可動部材の開閉回
数、あるいは可動部材の開閉時間で連続的に制御しても
良い。例えば、特定遊技状態においては、100個の打玉
が入賞するまで連続的に可変入賞球装置を駆動制御し、
特別遊技状態においては、200個の打玉が入賞するまで
連続的に可変入賞球装置を駆動制御しても良い。 所定回数目のサイクル期間、例えば、10回目のサイ
クル期間を5個入賞、又は15秒経過するまでとし、その
サイクル期間中の特定入賞口への入賞により所定の条件
が成立したとして、特別遊技状態(20回の継続)となる
ようにしてもよい。 同様に考えて、特定遊技状態で付与される価値が最大
となった場合、所定条件が成立したこととしてもよい。
例えば、10回まで継続が行われた場合、次の特定遊技状
態となったときには、自動的に所定条件が成立して特別
遊技状態となって20回まで継続が許容される。 特定遊技状態となったときに直ちに可変入賞球装置
を開閉駆動することなく、例えば、特定遊技状態発生
後、他の入賞口に打玉が入賞することを条件として可変
入賞球装置を開閉駆動するものであってもよい。そし
て、この場合、特定遊技状態において他の入賞口への入
賞は、8回まで許容され、所定条件が成立した特別遊技
状態において他の入賞口への入賞は、20回まで許容され
る。 所定条件成立前と後、または特定遊技状態中と特別
遊技状態中とで1個の入賞玉に対して払出される景品玉
の数が変化してもよい。 特別遊技状態における第2の規制条件は、特定遊技
状態における第1の規制条件よりも遊技者に付与する価
値が小さくなるものであってもよい。 可変入賞球装置の構造は、上記した3つの実施例と
異なっていてもよい。例えば、可動部材を横方向にスラ
イドさせて打玉を受け入れるものであってもよいし、ま
た、可変入賞球装置内の入賞口を特定入賞口のみとし、
打玉が入賞することによって継続条件決定用の可変表示
器を可変表示させ、その表示結果が予め定められた表示
であるときに継続条件成立としたものでもよい。 可変表示装置の構造は、上記した3つの実施例に限
定されず、可変表示が行えるものであればどのようなも
のでもよい。例えば、回転ドラムを用いたものや、LC
D、ランプ等を用いたものであってもよい。 始動入賞口に通常時「0」→「1」→「2」→
「0」→・・・と可変表示している7セグメントLEDを
設け、打玉が入賞した時点で可変表示を一定時間停止さ
せ、表示された識別情報に基づいて特定遊技状態発生用
の可変表示器を作動させてもよい。例えば、「0」が表
示されたときには、作動せず、「1」が表示されたとき
には、1回作動させ、「2」が表示されたときには、2
回作動させる。 遊技者が借り受けた玉を打球供給皿6に投入して遊
技する弾球遊技機に代えて、持ち玉データが記憶された
記憶媒体によって遊技機内に封入された封入玉を弾発し
て遊技が行える、いわゆるカード式の弾球遊技機にして
もよい。この場合、特定遊技状態となったときに、例え
ば、得点として「1000」点を付与し、所定条件が成立し
た特別遊技状態では、得点を「2000」点付与するもので
もよい。また、所定条件成立前と後では、1個の入賞玉
に対して付与される得点が変化するものでもよい。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、少なくとも特定遊技状態判定手段
からの出力とその判定出力よりも所定時間遅れて導出さ
れる所定条件判定手段からの出力があったときには、特
定遊技状態における第1の規制条件とは異なる第2の規
制条件により可変入賞球装置を第1の状態に駆動制御す
るので、特定遊技状態となったときの可変入賞球装置の
駆動態様が複数あることになり、このため、遊技が単調
とならず、遊技者の興趣を十分に引きつけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面
概略図、第3図は、パチンコ遊技機の動作を制御する回
路のブロック図、第4A図及び第4B図は、第3図に示す制
御回路の具体的な動作を示すフロー図、第5図は、第1
図に示される可変表示器付可変入賞球装置とは異なる第
2実施例に係る可変表示器付可変入賞球装置を示す正面
図、第6図は、第3実施例に係る遊技盤の正面図であ
る。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 13……可変表示器付可変入賞球装置 16a〜16c……可変表示器(可変表示装置) 17……第2可変表示器(所定条件判定用) 21……開閉板 31a〜31c……始動入賞口(通過領域) 32a〜32c……始動入賞玉検出器 40……マイクロコンピュータ 60……可変表示器付可変入賞球装置 64a,64b……可動部材 71……特定入賞玉検出器(所定条件判定用) 75a〜75c……可変表示器(可変表示装置) 80……可変表示装置 91……可変入賞球装置 95a〜95c……始動入賞口(通過領域)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通過領域に打玉が通過したことに基づいて
    複数の表示結果を導出可能な可変表示装置と、 該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定表示結
    果であることに基づいて特定遊技状態になったことを判
    定する特定遊技状態判定手段と、 遊技者にとって有利な第1の状態と不利な第2の状態と
    に変化し得る可変入賞球装置と、 前記特定遊技状態の判定タイミングより所定時間遅れた
    タイミングで導出される予め定められた条件が成立した
    ことを判定する所定条件判定手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力があった場合に前
    記可変入賞球装置を第1の規制条件に基づいて第1の状
    態に駆動制御する第1の駆動制御手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力と前記所定条件判
    定手段の判定出力とがあった場合に前記可変入賞球装置
    を前記第1の規制条件とは異なる第2の規制条件に基づ
    いて第1の状態に駆動制御する第2の駆動制御手段と、
    を少なくとも備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記可変入賞球装置には、打玉が入賞する
    ことにより再度第1の状態を繰り返す特定入賞領域が形
    成され、 前記第1の規制条件と第2の規制条件とは、前記特定入
    賞領域に打玉が入賞して繰り返す第1の状態の継続回数
    が相違することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】通過領域に打玉が通過したことに基づいて
    複数の表示結果を導出可能な可変表示装置と、 該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定表示結
    果であることに基づいて特定遊技状態になったことを判
    定する特定遊技状態判定手段と、 遊技者にとって有利な第1の状態と不利な第2の状態と
    に変化し得ると共に内部に複数の入賞領域が形成された
    可変入賞球装置と、 前記特定遊技状態判定手段の出力に基づいて第1の状態
    となった可変入賞球装置に入賞した打玉が前記複数の入
    賞領域のうちの所定の入賞領域に入賞したことに基づい
    て成立する条件を判定する所定条件判定手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力があった場合に前
    記可変入賞球装置を第1の規制条件に基づいて第1の状
    態に駆動制御する第1の駆動制御手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力と前記所定条件判
    定手段の判定出力とがあった場合に前記可変入賞球装置
    を前記第1の規制条件とは異なる第2の規制条件に基づ
    いて第1の状態に駆動制御する第2の駆動制御手段と、
    を少なくとも備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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