JP2796986B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2796986B2
JP2796986B2 JP1068097A JP6809789A JP2796986B2 JP 2796986 B2 JP2796986 B2 JP 2796986B2 JP 1068097 A JP1068097 A JP 1068097A JP 6809789 A JP6809789 A JP 6809789A JP 2796986 B2 JP2796986 B2 JP 2796986B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、打玉が通過可能な通過領域と、該通過領
域を通過する打玉を検出する通過玉検出手段と、該通過
玉検出手段の検出出力に基づいて作動する遊技装置と、
を備えた弾球遊技機に関する。
【従来の技術】
従来、遊技盤上に落下する打玉が通過領域を通過する
ことにより、その打玉が検出されて遊技盤上に設けられ
る遊技装置、例えば、可変表示装置や可変入賞球装置等
を作動させる弾球遊技機が市場に提供されていた。この
ような弾球遊技機において、上記通過領域は、常に固定
された状態で、その出力態様、例えば、通過領域として
の機能を有するものの位置が変化したり、通過領域とし
ての機能を有するものの数が増加したり、あるいは遊技
装置に対する作動態様が変化したりするものではなかっ
た。
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記した弾球遊技機においては、可変表示
装置や可変入賞球装置等の遊技装置を作動させるための
通過領域が固定されているので、遊技装置を作動するた
めのパターンが変化が乏しく、遊技が単調となり、遊技
者の興趣を引きつけることができないという問題があっ
た。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技装置の作動パターンに変
化を与えて、遊技の単調化を防止し、もって遊技者の興
趣を十分に引きつけることできる弾球遊技機を提供する
ことにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、打玉が通過可能な通過領域と、 該通過領域を通過する打玉を検出する通過玉検出手段
と、 該通過玉検出手段の検出出力に基づいて作動する遊技
装置と、を備え、さらに 前記遊技装置の作動によって発生する特定遊技状態と
なったことに関連する所定の条件が成立したことを判定
する所定条件判定手段と、 該所定条件判定手段の判定出力に基づいて前記通過玉
検出手段による前記遊技装置の作動率を向上させる作動
率向上手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【作用】
所定条件判定手段が特定遊技状態となったことに関連
する所定の条件の成立を判定すると、作動率向上手段が
作動して、通過領域による遊技装置に対する作動率、例
えば、通過領域としての機能を有するものの位置変化に
よる入賞率の増加、通過領域としての機能を有するもの
の数の増加、あるいは遊技装置に対する作動回数の増加
等を発生させる。これにより遊技を継続している途中
で、所定条件が成立すれば、遊技装置を作動させるため
の確率を向上させることができ、遊技の単調化を防止
し、もって遊技者の興趣を十分に引きつけることができ
る。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 まず、第1図に基づいて、実施例に係る弾球遊技機に
ついて説明する。第1図は、弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の正面図である。第1図において、パチ
ンコ遊技機1の額縁状に形成された前面枠2の開口に
は、扉保持枠3が周設され、該扉保持枠3の一側にガラ
ス板を収納するガラス扉枠4および前面扉板5が開閉自
在に枢着される。前記前面枠2の裏面には、遊技盤10及
び図示しない発射レール等を取り付ける遊技盤保持枠
(図示しない)が固着される。前記前面扉板5には、打
球供給皿6が取り付けられている。打球供給皿6は、図
示しない景品玉払出装置から排出された景品球を貯留
し、且つ貯留されたパチンコ玉を1個宛打球発射レール
に誘導するように構成されている。また、打球供給皿6
の上流側の下方の空間内に音声発生装置としてのスピー
カー7が収納されている。このスピーカー7は、特定遊
技状態になったときや、後述する始動入賞口33a〜33cや
特定入賞口24等に入賞玉が発生したときに、遊技の雰囲
気を盛り上げるための効果音を発生するためのものであ
る。 前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技盤10の遊
技領域12に打ち出す操作ハンドル8と、余剰の景品玉を
貯留する余剰玉受皿9とが取り付けられている。 前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領域12に導く誘
導レール11、多数の障害釘42、各種の入賞球装置等が設
けられている。より詳しく説明すると、遊技盤10の遊技
領域12には、可変表示器付可変入賞球装置13、通過領域
としての指導入賞口33a〜33c、36a,36b、入賞口43a,43
b、44a,44b、遊技効果ランプ45a,45b、及びアウト口46
等がそれぞれ配設される。 前記可変表示器付可変入賞球装置13は、遊技領域12の
ほぼ中央に配設され、その詳細な構造が第2図に示され
ている。これについて説明すると、可変表示器付可変入
賞球装置13は、前記遊技盤10に取り付けられる取付基板
14を有しており、その取付基板14の上部に入賞口15が形
成されている。また、取付基板14の中央には、この実施
例における遊技装置としての可変表示装置を構成する複
数(3つ)の可変表示器16a〜16c(7セグメントLEDで
構成されている)が設けられている。この可変表示器16
a〜16cは、後述する始動入賞口33a〜33c又は所定条件成
立時の第2始動入賞口36a,36bに打玉が入賞すると可変
表示を開始し、所定時間(例えば、5秒)が通過するこ
とにより停止する。そして、停止したときの表示態様が
予め定められた特定表示態様(例えば、奇数のゾロ目)
であるときには、特定遊技状態と判定されて後述する開
閉板21を所定期間(例えば、30秒が経過するまで又は10
個の入賞玉が発生するまで;以下サイクル期間という)
開成する。また、開成板21が開成中に後述する特定入賞
口24に打玉が入賞することにより、サイクル期間の経過
後、再度サイクル期間の開成を繰返すようになってい
る。しかして、この繰返し回数(継続回数)は、打玉が
特定入賞口24に入賞することを条件として所定回数(例
えば、10回)行うことができるように設定されている。
つまり、特定遊技状態となったときには、開閉板21を30
秒が経過するまで又は10個の入賞玉が発生するまでとい
うサイクル期間で、しかもそのサイクル期間を所定回数
繰返すことができるという規制条件で駆動制御すること
になる。なお、後述する実施例では、サイクル期間の終
了後開閉板21を一旦閉成し、前記サイクル期間中に特定
入賞口24への入賞があったことを条件として、再度開閉
板21を開成させるものを示すが、サイクル期間の終了
後、開閉板21を閉成することなく、次のサイクル期間に
移行するものであってもよい。 なお、図示中央の可変表示器16bは、特定遊技態様と
なったときに開閉板21に受け入れられて後述する入賞個
数検出器26、27a,27bで検出されて入賞玉数を表示する
入賞個数表示器を兼用している。 前記入賞口15と可変表示器16bとの間には、特定遊技
状態となったときに継続回数を表示する継続回数表示器
17(7セグメントLEDで構成されている)が設けられて
いる。 また、可変表示器16a〜16cの下方には、特定遊技状態
中に始動入賞口33a〜33cに打玉が入賞したとき、その入
賞を記憶(最高4個)したことを表示する始動入賞記憶
表示器18が設けられている。したがって、始動入賞記憶
表示器18が点灯しているときには、特定遊技状態が終了
した後に、その点灯している数だけ可変表示器16a〜16c
を可変表示する。 取付基板14の下方には、長方形状の開口19が開設さ
れ、その後方に入賞空間20が形成されている。また、開
口19を開閉するように開閉板21が設けられている。この
開閉板21は、図示しないソレノイド22(第4図のブロッ
ク図で表示)によって開閉駆動される。前記入賞空間20
には、該空間20を3つに仕切る特定入賞口形成部材23が
設けられ、その仕切られた中央が特定入賞口24を構成
し、左右が通常入賞口25a,25bを構成している。そし
て、特定入賞口24には、特定入賞玉検出器26が設けられ
るとともに、通常入賞口25a,25bにも入賞個数検出器27
a,27bが設けられている。なお、特定入賞玉検出器26か
ら導出される信号は、繰返し条件を検出するための信号
であるとともに、入賞個数を計数するための信号でもあ
る。 なお、取付基板14の下方には、該基板14と所定間隔を
もって取り付けられる前面装飾板28が前記開閉板21を囲
むように設けられ、その前面装飾板28と取付基板14との
間には、落下する打玉を開閉板21に向けて誘導する誘導
部29a,29bが形成されている。したがって、誘導部29a,2
9bに誘導された打玉は、開閉板21が閉成状態のときに
は、開閉板21の前面を通って下方に落下し、開閉板21が
開成状態にあるときには、開閉板21に受け入れられるよ
うになっている。 更に、取付基板14には、その上部左右に特別遊技表示
LED30a,30bが設けられている。これは、弾球遊技におい
て予め定めた条件が成立したときに、後述する第2始動
入賞口36a,36bが有効に働くようになったときに点灯
し、所定条件が成立した旨を遊技者に報知している。な
お、所定条件が成立したときには、前記スピーカー7に
よっても遊技者にその旨が報知される。また、所定の条
件が成立しなかったときには、特別遊技表示LED30a,30b
は、消灯したままである。 第1図に戻って、遊技盤10の遊技領域12には、可変表
示器付可変入賞球装置13の下方に、通過領域としての始
動入賞口31a〜31cを含む始動入賞口装置31が配設されて
いる。始動入賞口装置31は、第3図にその詳細が示され
ている。これについて説明すると、始動入賞口装置31
は、前記遊技盤10に取り付けられる取付基板32を有して
いる。取付基板32には、3つの第1始動入賞口33a〜33c
が設けられている。すなわち、この3つの第1始動入賞
口33a〜33cは、取付基板32の中央及び左右に突設された
入賞玉受枠34a〜34cにより構成され、その入賞玉受枠34
a〜34cに入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出器35a
〜35cが設けられている。したがって、打玉が入賞玉受
枠34a〜34cに受け入れられて始動入賞玉検出器35a〜35c
によて検出されたとき遊技装置としての前記可変表示器
16a〜16cを作動するようになっている。なお、入賞玉受
枠34a〜34cの前面には、共通した1枚の前飾板39によっ
て被覆されている。 更に、取付基板32には、左右の第1始動入賞口33b,33
cの外側に第2始動入賞口36a,36bが設けられている。こ
の第2始動入賞口36a,36も、取付基板32に突設された入
賞玉受枠37a,37bにより構成され、その入賞玉受枠37a,3
7bに入賞した打玉を検出する入賞玉検出器38a,38bが設
けられ、その前面を前記前飾板39で被覆されている。ま
た、前記第1始動入賞口33a〜33c及び第2始動入賞口36
a,36bの下方前面には、作動表示器40が臨むように設け
られている。この作動表示器40は、現に遊技装置として
の可変表示器16a〜16cを作動させるための始動入賞口と
して機能していることを表示するためのものであり、通
常の遊技状態においては、第1始動入賞口33a〜33cに対
応する作動表示器40が点灯し、予め定めた所定の条件が
成立したときには、第1始動入賞口33a〜33c及び第2始
動入賞口36a,36bに対応するすべての作動表示器40が点
灯する。なお、作動表示器40は、取付基板32と前飾板39
との間に立設される保護部材41によって保護されてい
る。 しかして、上記のように構成される第2始動入賞口36
a,36bは、通常の遊技状態においては、入賞玉検出器38
a,38bが不能動化され、このため打玉が入賞玉受枠37a,3
7bに入っても入賞玉検出器38a,38bは、作動しない。す
なわち、単なる入賞口である。一方、弾球遊技におい
て、予め定めた所定の条件が成立したときには、入賞玉
検出器38a,38bが能動化され、このため打玉が入賞玉受
枠37a,37bに入って入賞玉検出器38a,38bをONさせると遊
技装置としての前記可変表示器16a〜16cが可変表示を開
始する。すなわち、所定条件成立時には、第2始動入賞
口36a,36bは、始動入賞としての機能を有するべくその
出力態様が変更されたことになる。もちろん、この場
合、第1始動入賞口33a〜33bも始動入賞の機能をそのま
ま有するので、所定条件の成立により始動入賞口の数が
増加したことになる。なお、所定条件の成立として、こ
の実施例においては、後述するように、特定遊技状態の
終了、すなわち大当りが終了したことにより所定条件の
成立を判定するようになっており、その大当りの終了
後、可変表示器16a〜16cの可変表示回数が所定回数(例
えば、20回)に達するまで所定条件の成立が維持される
ように設定されている。 なお、前記した第1始動入賞口33a〜33c及び第2始動
入賞口38a,38bの上部には、障害釘42が植立されて、そ
れぞれの始動入賞口の入賞率を調整できるようになって
いる。 また、可変表示器付可変入賞球装置13の左右両側及び
斜め下方両側には、入賞口43a,43b、44a,44bも配置され
ている。更に、遊技領域12の中央左右には、前記特定遊
技状態となったときに、その旨を報知する遊技効果ラン
プ45a,45bが設けられている。この遊技効果ランプ45a,4
5bと同じ機能を有するものとして前記前面枠2の上部に
枠ランプ47a,47bが設けられている。また、遊技領域12
の最下方には、上記した各入賞口に入賞しなかった打玉
が流入するアウト口46が形成されている。 以上、パチンコ遊技機1の構成について、それぞれ詳
細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1の動作につ
いて第4図、第5A図〜第5C図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第4図に基づ
いて説明する。第4図は制御回路構成ブロック図であ
る。図において、制御回路は制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ50を含む。マイクロコンピュータ50は以下
に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御す
る機能を有する。このために、マイクロコンピュータ50
は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるMP
U51と、MPU51の動作プログラムデータを格納するROM52
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM53
とを含む。更に、マイクロコンピュータ50は、入力信号
を受けてMPU51に入力データを与える入力回路54と、MPU
51からの出力データを受けて外部に出力する出力回路55
と、MPU51から音データを受けるサウンドジェネレータ5
6と、電源投入時にMPU51にリセットパルスを与えるパワ
ーオンリセット回路57と、MUP51にクロック信号を与え
るクロック発生回路58と、クロック発生回路58からのク
ロック信号を分周して割込パルスを定期的にMPU51に与
えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)59と、MPU5
1からのアドレスデータをデコードするアドレスデコー
ド回路60を含む。MPU51はパルス分周回路59から定期的
に与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの
動作を実行することが可能となる。またアドレスデコー
ド回路60はMPU51からのアドレスデータをデコードし、R
OM52、RAM53、入力回路54、出力回路55、サウンドジェ
ネレータ56にそれぞれチップセレクト信号を与える。な
お、この実施例では、ROM52は、その内容の書き換え、
すなわち必要に生じた場合には、その中に格納されたMP
U51のためのプログラムデータを変更することができる
よにプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU51はRO
M52内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以
下に述べる各制御信号の入力に応答して、変換表示器付
可変入賞球装置13に対して制御信号を与える。 マイクロコンピュータ50には、入賞信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、第1始動入賞口33a〜3
3cのそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器35
a〜35c(以下、DS・SW1と略称する)、及び第2始動入
賞口36a,36bのそれぞれに対応して設けられた入賞玉検
出器38a,38b(以下、DS・SW2と略称する)の検出信号
は、検出回路61に与えられ、マイクロコンピュータ50に
始動入賞玉検出信号として与えられる。特定入賞玉検出
器26(以下、VSWと略称する)で検出された検出信号
は、検出回路62に与えられ、繰り返し信号としてマイク
ロコンピュータ50に与えられる。入賞個数検出器26、27
a,27b(以下、CTSWと省略する)で検出された検出信号
は、検出回路63に与えられ、入賞玉数計数信号としてマ
イクロコンピュータ50に与えられる。 また、マイクロコンピュータ50は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず、ソレノイド駆動回路64を介
して可変表示器付可変入賞球装置13の開閉板21を開閉す
るソレノイド22に駆動信号を与える。ランプ駆動回路65
を介して、特定遊技状態に対応して設けられる遊技効果
ランプ45a,45b、及び枠ランプ47a,47bをそれぞれ点灯も
しくは点滅させるための制御信号を与える。7セグメン
トLED駆動回路66を介して、可変表示器16a〜16c及び継
続回数表示器17を可変表示させるための制御信号を与え
る。LED駆動回路67を介して、所定の条件が成立して第
2始動入賞口36a,36bが始動入賞口の機能を有している
旨を報知する特別遊技表示LED30a,30bを点灯させるため
の制御信号、及び現に始動入賞として機能している旨を
表示する作動表示器40を点灯させるための制御信号を与
える。更に、アンプ68を介してスピーカー7から効果音
を報知させる。なお、上記構成の各回路には、図示しな
い電源回路から所定の直流電圧が供給される。 次に、第5A図〜第5C図のフロー図を参照して第4図に
示す制御回路の動作を説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
50は、まず、VSW受付禁止処理がなされる(ステップS
1)。これは、始動入賞口33a〜33cへの入賞がないにも
拘らず、打玉が特定入賞口24に入賞しても特定入賞玉検
出器26(以下、VSWという)が作動しないようにして不
正な遊技を防止するための処置である。 遊技が開始されて、まず最初に始動増加フラグがセッ
トされているか否かが判別される(ステップS2)。この
始動増加フラグは、所定条件の成立に伴ってセットされ
るもので、この実施例の場合には、後述するステップS6
2においてセットされ、特定遊技状態、すなわち大当り
状態が終了したときに所定条件の成立を判定するもので
ある。しかして、始動増加フラグがセットされていない
と判別された場合には、第1始動入賞口33a〜33cに打玉
が入賞して始動入賞玉検出器35a〜35c(以下、DS・SW1
という)がONしたか否かが判別される(ステップS3)。
DS・SW1がONしたと判別された場合には、始動記憶カウ
ンタの値が最高に記憶許容された「4」か否かが判別さ
れ(ステップS4)、「4」でない場合には、始動記憶カ
ウンタの値に「1」を加算した後(ステップS5)、次の
ステップS13に進む。 一方、前記ステップS2において、始動増加フラグがセ
ットされていると判別された場合には第2始動入賞口36
a,36bも始動入賞口としての機能を有することになるの
で、前記DS・SW1又は第2始動入賞口36a,36bに対応する
入賞玉検出器38a,38b(以下、DS・SW2という)がONした
か否かが判別される(ステップS6)。ONしたと判別され
た場合には、始動記憶カンウンタの値が最高に記憶許容
された「4」か否かが判別され(ステップS7)、「4」
でない場合には、始動記憶カウンタの値に「1」を加算
し(ステップS8)、始動回数カウンタの値に「1」の加
算する(ステップS9)。そして、始動回数カウンタの値
が「20」になったか否かを判別し(ステップS10)、「2
0」になっていない場合には、後述するステップS13に進
む。また、「20」になった場合には、始動増加フラグを
リセットし(ステップS11)、始動回数カウンタをクリ
アした後(ステップS12)、ステップS13に進む。上記の
ように、この実施例では、始動増加フラグがセットされ
てから第1始動入賞口33a〜33c及び第2始動入賞口36a,
36bに打玉が入賞して可変表示器16a〜16cを可変表示さ
せた回数(始動入賞記憶中のものを含む)、すなわち始
動回数カウンタの値が「20」になると、始動増加フラグ
がリセットされて第2始動入賞口36a,36bの始動入賞口
としての機能を消滅させる。すなわち、所定条件の成立
を可変表示器16a〜16cが20回可変表示するまで維持する
ことになる。なお、所定条件の成立維持期間を一定時間
(例えば、10分)としてもよい。 前記ステップS3又はステップS6においてDS・SW1又はD
S・SW2がONしていないと判別された場合、又は前記ステ
ップS4又はステップS7において始動記憶カウンタの値が
「4」であると判別された場合、又は前記ステップS5の
処理又はステップS10の処理又はステップS12の処理が終
了した場合には、可変表示器16a〜16c(以下、D1とい
う)が可変表示中であるか否かが判別される(ステップ
S13)。可変表示中である場合には、後述するステップS
20に進む。一方、可変表示中でないときには、まずタイ
マT1がON中であるか否かが判別される(ステップS1
4)。このタイマT1は、特定遊技状態と判定された後、
開閉板21が開閉するまでの間、及びサイクル期間とサイ
クル期間との間のインターバル時間として設定されるも
のである。しかして、タイマT1がON中であると判別され
た場合には、後述するステップS25に進み、ON中でない
と判別された場合には、タイマT2がON中であるか否かが
判別される(ステップS15)。このタイマT2は、特定遊
技状態における開閉板21の開成時間であり、この実施例
では、30秒が設定されている。しかして、タイマT2がON
中であると判別された場合には、後述するステップS31
に進み、ON中でないと判別された場合には、さらにタイ
マT3がON中であるか否かが判別される(ステップS1
6)。このタイマT3は、継続回数が最後に達しない場合
であって、且つサイクル期間中に特定入賞口24に打玉が
入賞しなかった場合において、開閉板21のソレノイド22
がOFFとされた直後にONされるものである。これは、開
閉板21が閉成される直前に入賞した打玉がソレノイド22
がOFFとなってからも特定入賞口24に入賞する可能性が
あるためであり、ソレノイド22がOFFとなった後の微小
時間(例えば、2秒)打玉の特定入賞口24への入賞を監
視している。しかして、タイマT3がON中である場合に
は、第5B図に示すステップS45に進み、ON中でない場合
には、始動記憶カウンタの値が「0」か否かが判別され
る(ステップS17)。始動記憶カウンタの値が「0」の
場合には、第1始動入賞口33a〜33c又は所定条件成立時
の第2始動入賞口36a,36bへの打玉の入賞がないのでス
テップS2へ戻る。「0」でない場合には、第1始動入賞
口33a〜33c又は所定条件成立時の第2始動入賞口36a,36
bへの打玉の入賞があることを意味するので、始動記憶
カウンタの値から「1」を減算した後(ステップS1
8)、可変表示器D1の可変表示を開始させる(ステップS
19)。次いで、D1の停止指令信号、この実施例の場合に
は、可変開始から所定時間後に導出される停止指令信号
があったか否かが判別され(ステップS20)、停止指令
信号がない場合には、前記ステップS2に戻り、停止指令
信号があるまでステップS2〜ステップS20を繰返す。な
お、停止指令信号は、遊技者が操作できるストップスイ
ッチによって導出されるようにしてもよい。 上記ステップS20において、停止指令信号が導出され
たと判別された場合には、D1の可変表示を停止し(ステ
ップS21)、その停止時の表示態様が大当り表示態様
(奇数のゾロ目)であるか否かが判別され(ステップS2
2)、大当り表示態様でない場合には、再度通常の遊技
に戻るべく前記ステップS2に戻る。 一方、D1の表示が大当り表示であると判別された場合
には、特定遊技状態となったことを遊技効果ランプ45a,
45b、枠ランプ45a,45b及びスピーカー7等で報知し(ス
テップS23)、インターバル時間であるタイマT1をONす
る(ステップS24)。その後、タイマT1がタイムアップ
するまで次に進まない(ステップS25)。 タイマT1がタイムアップすると、開閉板21を開成すべ
くソレノイド22(以下、SOL1という)をONするとともに
(ステップS26)、タイマT2をONし(ステップS27)、VS
Wの受付禁止を解除し(ステップS28)、その後、継続回
数カウンタの値に「1」を加算する(ステップS29)。 次いで、継続回数カウンタの値が継続回数の上限であ
る「10」であるか否かが判別され(ステップS30)、「1
0」であると判別された場合、すなわち最後のサイクル
期間であると判別された場合には、後述する第5C図に示
す処理に進み、「10」でないと判別された場合には、開
閉板21の開成中の処理をすべく、まず、VSWがONしたか
否かが判別され(ステップS31)、ONした場合には、V
入賞フラグをセットする(ステップS32)。 前記ステップS31において、VSWがONしていないと判別
された場合、又は前記ステップS32の処理を終了した場
合には、CTSWがONしたか否かが判別され(ステップS3
3)、ONした場合には、入賞個数カウンタの値に「1」
を加算する(ステップS34)。この処理が終了した後、
又は前記ステップS33において、CTSWがONしていないと
判別された場合には、タイマT2がタイムアップしたか否
かが判別され(ステップS35)、タイムアップしていな
い場合には、入賞個数カウンタの値が「10」になったか
否かが判別される(ステップS36)。しかして、「10」
になっていない場合には、前記ステップS2に戻りステッ
プS2〜ステップS15→ステップS31〜ステップS36の処理
を繰返す。また、「10」になった場合は、タイマT2の計
時を中止すべくタイマT2がOFFとされる(ステップS3
7)。 前記ステップS35において、タイマT2がタイムアップ
したと判別された場合、又は前記ステップS37の処理が
終了した場合には、サイクル期間が終了したとして、SO
L1がOFFされ(ステップS38)、入賞個数カウンタがクリ
アされた後(ステップS39)、第5B図に示す処理に進
む。 第5B図に示す処理は、開閉板12が閉成してからも一定
時間特定入賞口24への打玉の入賞があるか否かを監視す
る処理である、まず、V入賞フラグがセットされている
か否かが判別される(ステップS40)。V入賞フラグが
セットされていると判別された場合には、V入賞フラグ
をクリアし(ステップS41)、タイマT1をONし(ステッ
プS42)、VSWの受付禁止処理をした後(ステップS4
3)、次のサイクル期間に移行すべく前記ステップS2に
戻り、ステップS2〜ステップS14→ステップS25〜ステッ
プS43を繰返す。 V入賞フラグがセットされていない場合、すなわち、
開閉板21の開成中に特定入賞口24への入賞がない場合に
は、タイマ3がONされ(ステップS44)、その後、タイ
マT3がタイムアップしたか否かが判別され(ステップS4
5)、タイムアップしていない場合には、VSWがONしたか
否かが判別される(ステップS46)、そして、ONしてい
ない場合には、前記ステップS2に戻りステップS2〜ステ
ップS16→ステップS45〜ステップS46を繰返す。すなわ
ち、タイマT3がタイムアップするまでV入賞を監視す
る。しかして、V入賞があった場合には、タイマT3をOF
Fとした後(ステップS47)、前記ステップS42に進み、
次のサイクル期間に移行する。 前記ステップS45においてタイマT3がタイムアップし
たときには、特定遊技状態が終了したとして、まず、VS
W受付禁止処理をし(ステップS48)、その後、継続回数
カウンタをクリアした後(ステップS49)、前記ステッ
プS2に戻り、通常の遊技を行うことになる。 一方、前記ステップS30において継続回数カウンタの
値が「10」であると判別された場合には、最終回のサイ
クル期間として第5C図に示すステップS50〜ステップS62
の処理が行われる。これについて説明すると、まず、VS
Wの受付禁止処理がなされる(ステップS50)。これは、
最終回においては、繰返し条件を検出する必要がないた
めの行われる処理である。次いで、CTSWがONしたか否か
が判別され(ステップS51)、ONした場合には、入賞個
数カウンタの値に「1」を加算する(ステップS52)。
この処理が終了した後、又は前記ステップS51におい
て、CTSWがONしてないと判別された場合には、タイマT2
がタイムアップしたか否かが判別され(ステップS5
3)、タイムアップしていない場合には、入賞個数カウ
ンタの値が「10」になったか否かが判別される(ステッ
プS54)。しかして、「10」になっていない場合には、D
S・SWというがONされたか否かが判別される(ステップS
55)。DS・SWがONされたと判別された場合には、始動記
憶カウンタの値が最高に記憶許容された「4」か否かが
判別され(ステップS56)、「4」でない場合には、始
動記憶カウンタの値に「1」を加算する(ステップS5
7)。前記ステップS55においてDS・SWがONしていないと
判別された場合、又は前記ステップS56において始動記
憶カウンタの値が「4」であると判別された場合、又は
前記ステップS57の処理が終了した場合には、前記ステ
ップS51に戻りステップS51〜ステップS57の処理を繰返
す。また、前記ステップS54において入賞個数カウンタ
の値が「10」になった場合は、タイマT2の計時を中止す
べくタイマT2がOFFとされる(ステップS58)。 前記ステップS53において、タイマT2がタイムアップ
したと判別された場合、又は前記ステップS58の処理が
終了した場合には、最終のサイクル期間が終了したとし
て、まず、入賞個数カウンタがクリアされ(ステップS5
9)、SOL1がOFFされ(ステップS60)、継続回数カウン
タがクリアされ(ステップS61)、その後、所定の条件
が成立したとして始動増加フラグをセットした後(ステ
ップS62)、前記ステップS2に戻り、通常の遊技を継続
することになる。このように、この実施例では、特定遊
技状態、すなわち大当りとなって最終の継続回数に達し
て大当り状態を終了した場合に、弾球遊技において予め
定めた所定の条件が成立したと判定するようになってい
る。 以上の動作説明から明らかなように、この実施例に係
るパチンコ遊技機1においては、通常の遊技状態では、
第1の始動入賞口33a〜33cだけが遊技装置としての可変
表示器16a〜16cを作動させるものとして機能するが、特
定遊技状態、すなわち大当りとなって最終の継続回数に
達して大当り状態を終了した場合に、弾球遊技において
予め定めた所定の条件が成立したと判定されたときに
は、第1の始動入賞口33a〜33cに加えて第2の始動入賞
口36a,36bも遊技装置としての可変表示器16a〜16cを作
動させる機能を有するようになるので、遊技を継続して
行っているときに始動入賞口の出力態様が変化し、これ
により遊技装置を作動させるための作動率を向上させる
ことができ、遊技の単調化を防止し、もって遊技者の興
趣を十分に引きつけることができる。 なお、上記した実施例の変形例として以下のようなも
のが考えられる。 始動入賞口の増加時における可変表示器16a〜16cの
許容された可変表示回数(20回)を報知するために7セ
グメントLED等で可変表示回数(加算表示)又は残りの
可変表示回数(減算表示)を表示してもよい。 所定の条件を成立させるものとして可変表示器16a
〜16cを使用してもよい。この場合には、例えば、可変
表示器16a〜16cが特定の表示(「2」のゾロ目;大当り
以外の表示)となったときにいずれか一方又は両方の第
2始動入賞口36a,36bに始動機能を持たせるようにすれ
ばよい。 大当りとなった表示によって大当り終了後の始動入
賞口の数が変化するものでもよい。例えば、「1」又は
「3」のゾロ目で大当りとなった場合には、始動入賞口
の数は変化せず、「5」又は「9」のゾロ目で大当りと
なった場合には、新たに一方の第2始動入賞口に始動機
能を持たせ、「7」のゾロ目で大当りとなった場合に
は、両方の第2始動入賞口に始動機能を持たせるように
すればよい。 継続回数によって始動入賞口の数が変化するもので
もよい。例えば、継続回数が1回目〜5回目までで大当
りが終了した場合には、新たに一方の第2始動入賞口に
始動機能を持たせ、継続回数が6回目以上で大当りが就
労した場合には、新たに両方の第2始動入賞口に始動機
能を持たせるようにすればよい。 可変入賞球装置内の特別の通過領域を打玉が通過す
ることにより大当り終了後の始動入賞口の数が変化する
ようにしてもよい。 以上説明した実施例における始動入賞口31は、第2始
動入賞口が固定されており、通常の遊技状態において
は、単なる入賞口として作用し、所定条件が成立するこ
とにより始動機能を持たせるものを示したが、これと異
なる始動入賞口装置であってもよい。その異なるものと
して第6図に示す始動入賞口装置70がある。以下、第6
図を参照して第2実施例に係る始動入賞口装置70の構成
について説明する。図において、始動入賞口装置70は、
遊技盤10に取り付けられる取付基板71を有しており、該
取付基板71上に3つの始動入賞口72、76a,76bが設けら
れている。このうち中央の始動入賞口72は、左右方向に
移動可能な可動始動入賞口72として構成され、左右両側
の始動入賞口76a,76bは、取付基板71に固定された固定
始動入賞口76a,76bとして構成されている。しかして、
可動始動入賞口72は、入賞玉受枠73が取付基板71とは別
体に形成され、この入賞玉受枠73が取付基板71に横方向
に開成されたガイド長穴74に沿って移動可能に構成され
る。また、入賞玉受枠73には、始動入賞玉検出器75が一
体的に設けられ、入賞した打玉を検出できるようになっ
ている。また、取付基板71の左右両側には、入賞玉受枠
77a,77bが突設され、この入賞玉受枠77a,77bに設けられ
る始動入賞玉検出器78a,78bとともに固定始動入賞口76
a,76bを構成している。なお、可動始動入賞口72は、固
定始動入賞口76a,76bの間を所定の周期で往復移動でき
るように構成されている。 以上のように構成される第2実施例に係る始動入賞口
装置70においては、通常の遊技状態において可動始動入
賞口72は、中央に位置し、弾球遊技において予め定めた
所定の条件に成立すると、左右方向に周期的に移動を開
始するとともに可動始動入賞口72に打玉が入賞したとき
通常の遊技状態とは異なる態様で遊技装置を作動させる
ようにその機能が変更される。例えば、所定の条件の成
立として、打玉が入賞口43aに入賞したこととすれば、
打玉が入賞口43aに入賞すると、左右方向に一定の周期
で移動する。しかして、左右の固定始動入賞口76a,76b
と可動始動入賞口72が並列して並んだ状態(第6図の一
点鎖線で示す)になると、あたかも始動入賞口の大きさ
が2倍になったようになるので、その近傍に落下する打
玉がきわめて入賞し易くなり、且つ可動始動入賞口72の
遊技装置に対する作動態様が変化(例えば、2回作動さ
せる)するので、遊技装置を作動させる回数を増加させ
ることができる。このため、この第2実施例に係る始動
入賞口装置70においても、遊技を継続して行っていると
きに始動入賞口の位置が変化するとともに、その出力態
様が変化し、これにより遊技装置を作動させるための作
動率を向上させることができ、遊技の単調化を防止し、
もって遊技者の興趣を十分に引きつけることができる。 なお、この実施例の場合には、一定の周期をもって可
動始動入賞口72を移動させるようにしたが、左右の固定
始動入賞口76a,76bに並列した状態で所定時間停止させ
るようにしてもよいし、あるいは一方向にのみ移動する
ようにしてもよい。また、3つの始動入賞口のすべてを
移動できるようにしてもよい。更に、可動始動入賞口72
の移動期間は、打玉が所定個数始動入賞口に入賞するま
で、あるいは一定時間が経過するまで、あるいは、再度
可動始動入賞口72に入賞するまで等の条件が満たされる
まで行うように設定すればよい。 また、所定の条件の成立は、第1実施例と同様に大当
り状態の終了によって判定されてもよいし、可変表示器
の表示態様によって決定してもよい。更に、入賞口43a
に代えて、始動入賞時又は他の条件で開成する入賞球装
置等に打玉が入賞したときに所定の条件の成立としても
よい。 また、前記第1実施例においては、遊技装置として可
変表示装置(可変表示器16a〜16c)を例示したが、これ
に限ることなく打玉を受け入れ易い第1の状態と打玉を
受け入れ難い、あるいは受け入れない第2の状態に変化
可能な可変入賞球装置であってもよい。例えば、第7図
に示すような可変入賞球装置80であってもよい。この可
変入賞球装置80について説明すると、可変入賞球装置80
は、遊技盤10に取り付けられる取付基板81を有し、その
取付基板81の中央には、長方形状の窓開口82が形成さ
れ、該窓開口82の奥側に入賞空間83が形成されている。
窓開口82の上部には、入賞規制部84が突設され、該入賞
規制部84の前面に上部装飾板85が固着され、この入賞規
制部84の上部であって、上部装飾板85の後面に入賞口86
が形成されている。また、この上部装飾板85の中央に
は、後述する開閉サイクルの継続回数(8回)を報知す
る継続回数表示器87が前面に臨むように複数配置されて
いる。 前記窓開口82のほぼ中央左右には、一対の開閉翼片88
a,88bが開閉自在に軸支されている。この開閉翼片88a,8
8bは、図示しないリンク部材等を介して電気的駆動源と
してのソレノイド(図示しない)に連結され、該ソレノ
イドの励磁、非励磁に対応して開閉翼片88a,88bが打玉
を受け入れる開成状態と打玉を受け入れない閉成状態と
に交互に変化するようになっている。 前記入賞空間83は、前後方向にも奥行幅を有する凹状
となっており、この入賞空間83を上下に分割する玉転動
板91が横臥されている。玉転動板91は、後方に向って下
り傾斜するように設けられており、開閉翼片88a,88bに
よって導かれた入賞玉であって、玉転動板91上に乗った
入賞玉は、後方へ転動して前記入賞空間83の後方を下方
に向けて落下する。このため、玉転動板91に導かれた入
賞玉は、後述する入賞玉受枠93の方へは流れないので、
特定入賞口96へ入賞する可能性は、全くない。 玉転動板91の中央には、飛行機の意匠が付与された振
分け装置89が設けられている。この振分け装置89は、機
首部分の揺動部材90が支軸を中心にして上下方向に揺動
するように構成されている。すなわち、揺動部材90に
は、図示しないソレノイドが連結され、このソレノイド
の励磁、非励磁に対応して上下方向に揺動するようにな
っている。しかして、振分け装置89は、開閉翼片88a,88
bによって導かれた入賞玉を開閉翼片88a,88bの回動角度
との微妙な位置関係で後述する特定入賞口96および通常
入賞口97a,97bへ向けて落下させる。より具体的には、
揺動部材90が下方に揺動したとき開閉翼片88a,88bに導
かれた打玉は、そのまま下方に向けて落下する可能性が
高く、これがため特定入賞口96に入賞する可能性が高く
なる。これに対し、揺動部材90が上方に揺動した位置に
あるときには、打玉が開閉翼片88a,88bから玉転動板91
へ導かれて後方へ誘導されて落下するか、あるいは開閉
翼片88a,88bから流下して揺動部材90の側面に衝突して
左右方向に反発され、これがため通常入賞口97a,97bに
誘導される可能性が高くなる。したがって、揺動部材90
を揺動動作させているときの方が、揺動部材90を揺動さ
せていないときよりも特定入賞口96に入賞する可能性が
高くなる。このため、この実施例においては、開閉サイ
クルの後半(例えば、5個入賞又は9回の開閉動作以
降)に振分け装置89が駆動されるようになっている。な
お、振分け装置89を上記の説明のように揺動させること
なく固定しておいても良い。 また、前記振分け装置89の下方の後面板には、特定遊
技状態となったときの1回の開閉サイクル中に入賞した
入賞玉数を表示する入賞個数表示器92が設けられるてい
る。 前記開閉翼片88a,88bによって導かれた入賞玉は、前
記したように玉転動板91上を後方に転動するか、または
開閉翼片88a,88bから直接下方へ落下するが、その下方
部分には、前記窓開口82の下方両側縁及び下方縁を囲む
ように入賞玉受枠93が突設され、該入賞玉受枠93の前面
に下部装飾板94が取着されている。しかして、この入賞
玉受枠93には、仕切部材95によって複数の入賞口が形成
されている。すなわち、入賞玉受枠93のほぼ中央には、
特定入賞口96が、その左右両側には、通常入賞口97a,97
bが形成されている。そして、特定入賞口96に入賞した
入賞玉は、図示しない特定入賞玉検出器によって検出さ
れるようになっている。 上記のように構成される遊技装置としての可変入賞球
装置80の動作について説明する。この可変入賞球装置80
には、第1実施例における始動入賞口装置31のうち第1
始動入賞口33a〜33cが対応するように設けられている。
しかして、始動入賞口33a〜33cのうち中央の始動入賞口
33aに打玉が入賞すると、開閉翼片88a,88bが比較的短い
時間間隔で2回開閉動作し、左右の始動入賞口33b,33c
に打玉が入賞すると、開閉翼片88a,88bが比較的短い時
間間隔で1回開閉動作する。そしてその2回又は1回の
開閉動作中に開閉翼片88a,88bによって受け入れられた
打玉が特定入賞口96に入賞すると、特定遊技状態となっ
て開閉翼片88a,88bを比較的短い時間間隔で所定回数
(例えば、18回)の開閉動作を行うか、あるいはその所
定回数の開閉動作中に所定回数(例えば、10個)の打玉
が可変入賞球装置80に入賞するまで遊技者に有利な状態
(以下、開閉サイクルという)に変化し、しかもそのよ
うな開閉サイクルを打玉が特定入賞口96に入賞すること
を条件として所定回数(例えば、8回)継続することが
できるようになっている。ただし、この実施例において
は、特定入賞口96に打玉が入賞した時点でその回の開閉
サイクルは、直ちに終了し、次の開閉サイクルに移行す
るようになっている。 ところで、始動入賞口33a〜33cと遊技装置としての可
変入賞球装置80の関係は、通常の遊技状態においては、
上記したように中央の始動入賞口33aが開閉翼片88a,88b
を2回開閉動作させ、左右の始動入賞口33b,33cが開閉
翼片88a,88bを1回開閉動作させるものであるが、所定
の条件が成立した状態では、左右の始動入賞口33b,33c
の開閉翼片88a,88bに対する出力態様が異なるように設
定されている。例えば、所定条件成立後では、左右の始
動入賞口33b,33cに打玉が入賞したときには、開閉翼片8
8a,88bが2回開閉動作を行うようにその機能が変更され
るように設定されている。このため、可変入賞球装置80
を適用した場合においても、遊技を継続して行っている
ときに始動入賞口の遊技装置に対する出力態様が変化
し、これにより遊技装置としての可変入賞球装置80を作
動させるための作動率を向上させることができ、遊技の
単調化を防止し、もって遊技者の興趣を十分に引きつけ
ることができる。 なお、この実施例の場合、1回開閉始動入賞口を2回
開閉始動入賞口に出力態様が変更するようにしたが、2
回開閉始動入賞口を3回開閉始動入賞口に変更するよう
にしてもよいし、あるいは開閉回数を変化させるのでは
なく、開閉翼片88a,88bの開成角度や開閉時間が変化す
るようにその出力態様を変更しても良い。また、開閉翼
片88a,88bに代えて横方向に摺動する摺動部材を備えた
可変入賞球装置であってもよい。 以上、3つの実施例について説明してきたが、その他
の実施例として、以下のようなものが考えられる。 始動入賞口の出力態様の変更として、始動入賞口の
数を変化させる例、及び始動入賞口を移動させる例を示
したが、これに限定されるものではない。例えば、通常
時始動入賞口として機能していたものを通常の入賞口に
変化させ、通常時入賞口であったものを始動入賞口に変
化させたり、同一の始動入賞口であっても遊技装置に対
する作動回数が異なるような出力態様の変更があった
り、異なる遊技装置を作動させるような出力態様の変更
があったりしてもよい。 弾球遊技における予め定めた条件として、大当りの
終了したこと、又は特定の入賞口(始動入賞口を含む)
に打玉が入賞したことを例示したが、これに限定される
ことなく、遊技を遂行する上で発生する条件であればど
のような条件でもよい。例えば、権利発生中に始動入賞
口に打玉が入賞することにより可変入賞球装置が開成す
る形式のものにあっては、その始動入賞を所定条件の成
立として、始動入賞口を可変入賞球装置の下方に移動す
るようにしてもよい。 始動入賞口の出力態様の変化する期間、すなわち、
所定条件の成立維持期間は、始動入賞口の出力態様の変
更があってから次の大当りとなるまででもよい。 所定条件が成立すると、始動入賞が記憶可能となる
ものでもよい。この場合、遊技者に操作スイッチをONさ
せて、その記憶された分だけ遊技装置を任意に作動させ
るように構成しても良い。 所定条件が成立した後、始動入賞により払出される
景品玉数を少なくするようにしてもよい。例えば、通常
遊技状態においては、始動入賞口への入賞により13個の
景品玉が払出されるのに対し、所定条件成立後の始動入
賞口への入賞により8個の景品玉が払出されるように構
成してもよい。 遊技者が借り受けた玉を打球供給皿6に投入して遊
戯する弾球遊技機に代えて、持ち玉データが記憶された
記憶媒体によって遊技機内に封入された封入玉を弾発し
て遊技が行える、いわゆるカード式の弾球遊技機にして
もよい。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、特定遊技状態になったことに関連
する所定の条件の成立を判定すると、作動率向上手段が
作動して、通過玉検出手段による遊技装置の作動率を向
上させるように構成したので、遊技を継続している途中
で、所定条件が成立すれば、遊技装置を作動させるため
の確立を向上させることができ、遊技の単調化を防止
し、もって遊技者の興趣を十分に引きつけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図、第2図は、パチンコ遊技機の遊技
盤に設けられる遊技装置としての可変表示器付可変入賞
球装置の正面図、第3図は、遊技盤に設けられる始動入
賞口装置の正面図、第4図は、パチンコ遊技機の動作を
制御する回路のブロック図、第5A図ないし第5C図は、第
4図に示す制御回路の具体的な動作を示すフロー図、第
6図は、他の実施例に係る始動入賞口装置の正面図、第
7図は、遊技装置の他の例としての可変入賞球装置の正
面図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 16a〜16c……可変表示器(遊技装置) 33a〜33c……第1始動入賞口(通過領域) 35a〜35c……始動入賞玉検出器(通過玉検出手段) 36a,36b……第2始動入賞口(通過領域) 38a,38b……入賞玉検出器(通過玉検出手段) 50……マイクロコンピュータ 72……可動始動入賞口(通過領域) 75……始動入賞玉検出器(通過玉検出手段) 76a,76b……固定始動入賞口(通過領域) 78a,78b……始動入賞玉検出器(通過玉検出手段) 80……可変入賞球装置(遊技装置)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打玉が通過可能な通過領域と、 該通過領域を通過する打玉を検出する通過玉検出手段
    と、 該通過玉検出手段の検出出力に基づいて作動する遊技装
    置と、を備えた弾球遊技機において、 該弾球遊技機は、さらに 前記遊技装置の作動によって発生する特定遊技状態とな
    ったことに関連する所定の条件が成立したことを判定す
    る所定条件判定手段と、 該所定条件判定手段の判定出力に基づいて前記通過玉検
    出手段による前記遊技装置の作動率を向上させる作動率
    向上手段と、を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記所定条件の成立は、前記特定遊技状態
    が終了したことであり、その所定条件の成立が前記特定
    遊技状態の終了後から前記通過領域に所定個数の打玉が
    入賞するまで継続されることを特徴とする請求項1記載
    の弾球遊技機。
JP1068097A 1989-03-20 1989-03-20 弾球遊技機 Expired - Lifetime JP2796986B2 (ja)

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