JP2796982B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2796982B2
JP2796982B2 JP1044296A JP4429689A JP2796982B2 JP 2796982 B2 JP2796982 B2 JP 2796982B2 JP 1044296 A JP1044296 A JP 1044296A JP 4429689 A JP4429689 A JP 4429689A JP 2796982 B2 JP2796982 B2 JP 2796982B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、遊技盤上に配設され、遊技者にとって有
利となる第1の状態と、遊技者にとって不利となる第2
の状態に変化自在な可変入賞球装置と、該可変入賞球装
置を所定期間第1の状態にできるように定められた遊技
状態になったことを判定する特定遊技状態判定手段と、
前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態にするための
繰返し条件が成立したことを判定する繰返し条件判定手
段と、前記特定遊技状態判定手段の出力に基づいて前記
可変入賞球装置を第1の状態となるように駆動し、この
第1の状態中に前記繰返し条件判定手段の出力があるこ
とに基づいて前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態
に駆動する駆動制御手段と、を備えた弾球遊技機に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、遊技者にとって有利となる第1の状態と、遊技
者にとって不利となる第2の状態に変化自在な可変入賞
球装置を特定遊技状態となったときに所定期間第1の状
態に駆動し、その第1の状態中に繰返し条件が成立した
ときに、再度所定期間第1の状態に繰返し駆動する弾球
遊技機が市場に提供されていた。
しかして、上記した繰返しの駆動制御態様として、繰
返し条件が成立したときに、一律に所定期間が経過する
まで第1の状態を維持した後再び第1の状態に駆動制御
(以下、第1の駆動制御態様という)するか、あるいは
一律に所定期間を経過することなく直ちに再び第1の状
態にする駆動制御(以下、第2の駆動制御態様という)
するかのいずれかであった。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように従来の弾球遊技機においては、繰返し
の駆動制御態様が第1の駆動制御態様か、あるいは第2
の駆動制御態様のいずれかに固定されていたため、遊技
が単調となって、遊技者の興趣を十分に引きつけること
ができないという問題があった。
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技の単調とならず、もって
遊技者の興趣を十分に満たすことができる弾球遊技機を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 遊技盤上に配設され、遊技者にとって有利となる第1
の状態と、遊技者にとって不利となる第2の状態に変化
自在な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置を所定期間第1の状態にできるよう
に定められた遊技状態になったことを判定する特定遊技
状態判定手段と、 前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態にするため
の繰返し条件が成立したことを判定する繰返し条件判定
手段と、 前記特定遊技状態判定手段の出力に基づいて前記可変
入賞球装置を第1の状態となるように駆動し、この第1
の状態中に前記繰返し条件判定手段の出力があることに
基づいて前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態に駆
動する駆動制御手段と、を備え、 前記繰返し条件成立可能な期間を、前記繰返し条件が
成立したことを記憶保持させることができる特別期間と
記憶保持させることのできない通常期間とに分類し、 前記駆動制御手段は、 前記特別期間中に前記繰返し条件判定手段の出力があ
ることに基づいて前記可変入賞球装置を前記所定期間が
経過するまで第1の状態に維持した後再度第1の状態に
駆動する第1の駆動制御手段と、 前記通常期間中に前記繰返し条件判定手段の出力があ
ることに基づいて直ちに前記可変入賞球装置を再度第1
の状態に駆動する第2の駆動制御手段と、を含むことを
特徴とするものである。
[作 用] 可変入賞球装置を所定期間第1の状態にすることがで
きる遊技状態になったことを特定遊技状態判定手段が判
定すると、可変入賞球装置が駆動制御手段によって第1
の状態に駆動される。そして、この第1の状態中に繰返
し条件が成立すると、繰返して第1の状態に駆動される
が、繰返し条件の成立時期が特別期間であるときには、
第1の駆動制御手段が選択されているので、可変入賞球
装置は、第1の駆動制御態様、すなわち所定期間経過後
に再度第1の状態に駆動されるようになる。一方、繰返
し条件の成立時期が通常期間であるときには、第2の駆
動制御手段が選択されているので、可変入賞球装置は、
第2の駆動制御態様、すなわち所定期間の途中であって
も直ちに次の第1の状態に駆動されるようになる。この
ため、いずれか一方の駆動制御態様だけで一律に制御さ
れることがないので、遊技が単調とならず、遊技者の興
趣を十分に引きつけることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。
まず、第1図及び第2図に基づいて、実施例に係る弾
球遊技機について説明する。第1図及び第2図は、弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機を示し、第1図
は、その正面図であり、第2図は、その背面概略図であ
る。第1図において、パチンコ遊技機1の額縁状に形成
された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設され、該
扉保持枠3の一側にガラス板4a,4b(第4図参照)を収
納するガラス扉枠4および前面扉枠5が開閉自在に枢着
される。前記前面枠2の裏面には、遊技盤12及び図示し
ない発射レール等を取り付ける遊技盤保持枠28(第2図
参照)が固着される。前記前面扉板5には、打球供給皿
6が取り付けられている。打球供給皿6は、後述する景
品玉払出装置38から排出された景品玉を貯留し、且つ貯
溜されたパチンコ玉を1個宛打球発射レールに誘導する
ように構成されている。また、打球供給皿6の上流側に
は、排出された景品玉が通過する景品玉排出口7が形成
されるとともに、その下方の空間内に音声発生装置とし
てのスピーカー8が収納されている。このスピーカー8
は、特定遊技状態になったときや、後述する始動入賞口
15,16a,16bや特定入賞口78等に入賞玉が発生したとき
に、遊技の雰囲気を盛り上げるための効果音を発生する
ためのものである。
前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技盤12の遊
技領域14に打ち出す操作ハンドル11と、余剰の景品玉を
貯溜する余剰玉受皿9とが取り付けられている。この余
剰玉受皿9の後面には、余剰玉が流出する余剰玉出口10
が形成されている。また、上記操作ハンドル11に対応す
るように前記前面枠2の下部裏面には、前記打球発射装
置42が固着される。この打球発射装置42は、取付基板上
に、一定速度で回転する打球モータ43と、該打球モータ
43の回転により往復回動して打玉を弾発する打球杆44
と、該打球杆44の下端と係合して図示しない打球供給装
置の玉送り片を動作せしめる玉送り摺動杆45とから成
る。
前記遊技盤12の表面には、打玉を遊技領域14に導く打
球誘導レール13a、遊技領域14を区画する遊技領域形成
レール13b、図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装
置等が設けられている。より詳しく説明すると、遊技盤
12の遊技領域14には、通常の入賞口56,17a,17b、始動入
賞口15,16a,16b、チューリップ式入賞口18a,18b、風車
(符号なし)、一対の開閉翼片58a,58bを有する可変入
賞球装置50、遊技効果ランプ20a,20b、及びアウト口19
等がそれぞれ配設される。
前記遊技領域14に打ち込まれた打玉が前記通常入賞口
56,17a,17b、及びチューリップ式入賞口18a,18bに入賞
すると、後述する景品玉払出装置38により所定個数(例
えば13個)の景品玉が払出されるようになっている。こ
れら通常入賞口のうち56は、可変入賞球装置50に設けら
れている。また、前記始動入賞口14,15a,15bに打玉が入
賞すると、同様に景品玉払出装置38から所定個数の景品
玉が払出されるとともに、始動入賞口15,16a,16bに関連
して設けられた後述する始動入賞玉検出器26,27a,27bの
検出出力に応答して前記可変入賞球装置50の開閉翼片58
a,58bを相対的に短い時間間隔で開閉動作させるように
なっている。すなわち、始動入賞口15に打玉が入賞する
ことによって、開閉翼片58a,58bが2回開閉動作を行
い、始動入賞口16a,16bに打玉が入賞することによっ
て、開閉翼片58a,58bが1回開閉動作を行う。そして、
この開閉動作中に開閉翼片58a,58bによって導かれた入
賞玉が可変入賞球装置50内に設けられた後述する特定入
賞口78に入賞したときには、いわゆる特定遊技状態とな
り、開閉翼片58a,58bの相対的に短い時間間隔の開閉動
作を18回行うか、あるいは18回の開閉動作中に後述する
入賞個数検出器25が10個の入賞玉を検出するまで開閉動
作を行い(以下、開閉サイクルという)、更に、18回の
開閉動作中に再度特定入賞口78に入賞玉が入賞すると、
上記した開閉サイクルを繰返すことができるようになっ
ている。ただし、特定入賞口78への打玉の入賞のタイミ
ングが特別期間であるときには、第1の駆動制御手段が
選択されているので、上記した開閉サイクルを満たした
後に再度次の開閉サイクルを繰返し、通常期間であると
きには、第2の駆動制御手段が選択されているので、開
閉サイクルを直ちに停止し、次の開閉サイクルを繰返
す。また、この開閉サイクルの繰り返しは、入賞玉が特
定入賞口78に入賞することを条件として、最高8回に限
定されている。また、特定遊技状態になると、前記遊技
効果ランプ20a,20b及び前記前面枠2の上部に設けられ
た枠ランプ21a,21bが点滅してその旨を遊技者に報知す
るようになっている。なお、可変入賞球装置50について
は、後に詳細に説明する。
上記に説明した各種の入賞口に入らなかった打玉は、
遊技領域形成レール13bの最下部に設けられたアウト口1
9に取り込まれる。
次に、第2図に基づいてパチンコ遊技機1の背面につ
いて説明する。第2図において、前記遊技盤12は、遊技
盤取付具29によって遊技盤保持枠28に着脱自在に固定さ
れている。この遊技盤12の裏面には、前記の各入賞口の
裏面を覆うように入賞玉集合カバー体22a,22bが取り付
けられている。この入賞玉集合カバー体22a,22bには、
前記各入賞口に入賞した玉を左右に振り分ける誘導通路
が形成されている。入賞玉集合カバー体22a,22bの下方
には、前記始動入賞口15,16a,16bに対応する始動入賞玉
検出器26,27a,27bが設けられ、この始動入賞玉検出器2
6,27a,27bが前記可変入賞球装置50の開閉翼片58a,58bの
開閉動作を開始する信号を検出して後述する制御回路に
送るものである。また、入賞玉集合カバー体22a,22bの
中央下部の誘導通路には、特定入賞玉検出器24及び入賞
個数検出器25が設けられて、可変入賞球装置70に入賞し
た入賞玉からの信号を制御回路に送っている。更に、入
賞玉集合カバー体22a,22bの裏面には、遊技盤12に設け
られる前記した電気的機器からの配線が一旦接続される
中継端子基板23が取り付けられている。
一方、遊技盤12の裏面全体を覆うように機構板30が開
閉自在に設けられている。この機構板30には、第2図に
おいて、一点鎖線で示すように、その前面側に入賞玉を
処理するための入賞玉処理機構が形成され、その後面側
に景品玉を払出すための景品玉払出機構が形成されてい
る。入賞玉処理機構は、前記入賞玉集合カバー体22a,22
bに誘導されて左右に落下した入賞玉や前記可変入賞球
装置50内に入賞した入賞玉を受けて、一側に集合せしめ
る入賞玉集合樋31と、該集合樋31によって集められた入
賞玉を1個づつ処理する入賞玉処理器32と、該入賞玉処
理器32から排出される入賞玉を受けて、図示しない自動
杆を作動させて後述する景品玉払出装置38を作動させる
ための入賞玉払出通路33等から成る。また、機構板30の
前面側には、前記アウト口19から排出されるアウト玉を
誘導するアウト玉払出通路34も形成されている。
一方、景品玉払出機構は、図示しない補給機構から補
給される景品玉を貯溜する景品玉タンク35と、該景品玉
タンク35に貯溜されている景品玉を二列に整列させて流
下させる整列樋36と、該整列樋36からの景品玉の流下方
向を180度変化させるとともにその玉圧を弱める屈曲樋3
7と、該屈曲樋37からの景品玉を所定個数(13個)受け
入れて、1つの入賞玉に対応してその所定個数の景品玉
を払出す景品玉払出装置38と、該景品玉払出装置38から
払出された景品玉を図示しない景品玉排出通路を介して
前記打球供給皿6に払出すための連通口39と、前記前面
枠2の裏面に固定される接続樋40を介して前記余剰玉受
皿9に払い出すための図示しない余剰玉通路とから成
る。
また、機構板30の裏面には、制御回路基板を収納する
制御基板ボックス41が着脱自在に取り付けられ、この制
御回路基板には、前記可変入賞球装置50等の動作を制御
する制御回路が構成されている。
次に、特定入賞口78を含む複数の入賞口78、79a,79b
が形成された可変入賞球装置50の構成について、第3図
及び第4図を参照して説明する。
可変入賞球装置50は、前記遊技盤12に取り付けられる
取付基板51を有し、その取付基板51の中央には、長方形
状の窓開口52が形成され、該窓開口52の奥側に入賞空間
53が形成されている。窓開口52の上部には、入賞規制部
54が突設され、該入賞規制部54の前面に上部装飾板55が
固着され、この入賞規制部54の上部であって、上部装飾
板55の後面に前記通常入賞口56が形成されている。ま
た、この上部装飾板55の中央には、前記した開閉サイク
ルの継続回数(8回)を報知する継続回数表示器57が前
面に臨むように複数配置されている。
前記窓開口52のほぼ中央左右には、一対の開閉翼片58
a,58bが開閉自在に軸支されている。この開閉翼片58a,5
8bは、第4図に示すようにリンク部材59a,59b(ただし5
9bは、図示せず)及び作動部材60を介して開閉翼片駆動
ソレノイド61に連結され、開閉翼片駆動ソレノイド61の
励磁、非励磁に対応して開閉翼片58a,58bが打玉を受け
入れる開成状態と打玉を受け入れない閉成状態とに交互
に変化するようになっている。なお、開閉翼片駆動ソレ
ノイド61には、復帰スプリング62が設けられ、常に開閉
翼片58a,58bが閉成状態となるように付勢している。
前記入賞空間53は、前後方向にも奥行幅を有する凹状
となっており、この入賞空間53を上下に分割する玉転動
板69a,69bが横臥されている。玉転動板69a,69bは、後方
に向って下り傾斜するように設けられており、開閉翼片
58a,58bによって導かれた入賞玉であって、玉転動板69
a,69b上に乗った入賞玉は、後方へ転動して前記入賞空
間53の後面壁を構成する後面板71の前方であって、第4
図に示す落下径路70a,70b(ただし、70bは、図示省略)
に落下して前記入賞玉集合カバー体22a,22bの誘導通路
に導かれ、前記入賞個数検出器25によって検出されるよ
うになっている。なお、玉転動板69a,69bに導かれた入
賞玉は、落下径路70a,70bから後述する入賞玉受枠77の
方へは流れないので、特定入賞口78へ入賞する可能性
は、全くない。
玉転動板69a,69bの中央には、飛行機の意匠が付与さ
れた振分け装置63が設けられている。この振分け装置63
は、機首部分の揺動部材64が支軸65を中心にして上下方
向に揺動するように構成されている。すなわち、第4図
に示すように揺動部材64には、リンク部材66、67を介し
て揺動部材駆動ソレノイド68が連結され、この揺動部材
駆動ソレノイド68の励磁、非励磁に対応して上下方向に
揺動するようになっている。しかして、振分け装置63
は、開閉翼片58a,58bによって導かれた入賞玉P1を開閉
翼片58a,58bの回動角度との微妙な位置関係で後述する
特定入賞口78および通常入賞口79a,79bへ向けて落下さ
せる。より具体的には、揺動部材64が下方に揺通したと
き開閉翼片58a,58bに導かれた打玉は、そのまま下方に
向けて落下する可能性が高く、これがため特定入賞口78
に入賞する可能性が高くなる。これに対し、揺動部材64
が上方に揺動した位置にあるときには、打玉が開閉翼片
58a,58bから玉転動板69a,69bへ導かれて落下径路70a,70
bに落下するか、あるいは開閉翼片58a,58bから流下して
揺動部材64の側面に衝突して左右方向に反発され、これ
がため通常入賞口79a,79bに誘導される可能性が高くな
る。したがって、揺動部材駆動ソレノイド68が駆動され
て揺動部材64を揺動動作させているときの方が、揺動部
材64を揺動させていないときよりも特定入賞口78に入賞
する可能性が高くなる。このため、この実施例において
は、開閉サイクルの後半(例えば、5個入賞又は9回の
開閉動作以降)に振分け装置63が駆動されるようになっ
ている。なお、振分け装置63を上記の説明のように揺動
させることなく固定しておいても良い。
また、前記取付基板51の前面両側には、特定遊技状態
となったときに点滅して、そのむねを報知する遊技効果
ランプ80a,80bが設けられている。
また、前記振分け装置63の下方のLED取付板72には、
特定遊技状態となったときの1回の開閉サイクル中に入
賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示器73が設けられ
るとともに、繰返し条件成立可能な期間のうち第1の駆
動制御態様で繰返し動作が行われる期間である特別期間
中であることを報知する特定入賞記憶表示器74が設けら
れている。この特定入賞記憶表示器74は、特別期間中
は、点滅動作し、打玉が特定入賞口78に入賞することに
より第1の駆動制御態様での繰返し条件が成立したこと
を報知するため、点灯するようになっている。また、繰
返し条件成立可能な期間のうち第2の駆動制御態様で繰
返し動作が行われる期間である通常期間中は、消灯した
状態である。
ところで、この実施例においては、上記した繰返し条
件成立可能な期間は、継続回数1〜7回までの開閉サイ
クル期間中であり、第1の駆動制御態様が選択される特
別期間は、開閉サイクルの開始から5個入賞又は9回の
開閉動作が行われる期間であり、しかも継続回数1〜7
回までのそれぞれに設定されており、また、第2の駆動
制御態様が選択される通常期間は、特別期間の終了後か
ら開閉サイクルの終了まで、すなわち10個入賞又は18回
の開閉動作が終了するまでの期間であり、しかも継続回
数1〜7回までのそれぞれに設定されている。
前記開閉翼片58a,58bによって導かれた入賞玉は、前
記したように玉転動板69a,69b上を後方に転動するか、
または開閉翼片58a,58bから直接下方へ落下するが、そ
の下方部分には、前記窓開口52の下方両側縁及び下方縁
を囲むように入賞玉受枠75が突設され、該入賞玉受枠75
の前面に下部装飾板77が取着されている。しかして、こ
の入賞玉受枠75には、複数の入賞口が形成されている。
すなわち、入賞玉受枠75のほぼ中央には、特定入賞口78
が、その左右両側には、通常入賞口79a,79bが形成され
ている。そして、特定入賞口78に入賞した入賞玉は、前
記特定入賞玉検出器24によって検出されるようになって
いる。
上記のように構成されるパチンコ遊技機1の制御動作
について第5図、及び第6A図〜第6C図を参照して説明す
る。
まず、パチンコ遊技機1の制御について第5図に基づ
いて説明する。第5図は制御回路構成ブロック図であ
る。図において、制御回路は制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ81を含む。マイクロコンピュータ81は以下
に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御す
る機能を有する。このために、マイクロコンピュータ81
は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるMP
U82と、MPU82の動作プログラムデータを格納するROM83
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM84
とを含む。更に、マイクロコンピュータ81は、入力信号
を受けてMPU82に入力データを与える入力回路85と、MPU
82からの出力データを受けて外部に出力する出力回路86
と、MPU82から音データを受けるサウンドジェネレータ8
7と、電源投入時にMPU82にリセットパルスを与えるパワ
ーオンリセット回路88と、MPU82にクロック信号を与え
るクロック発生回路89と、クロック発生回路89からのク
ロック信号を分周して割込パルスを定期的にMPU82に与
えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)90と、MPU8
2からのアドレスデータをデコードするアドレスデコー
ド回路91を含む。MPU82はパルス分周回路90から定期的
に与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの
動作を実行することが可能となる。またアドレスデコー
ド回路91はMPU82からのアドレスデータをデコードし、R
OM83、RAM84、入力回路85、出力回路86、サウンドジェ
ネレータ87にそれぞれチップセレクト信号を与える。な
お、この実施例では、ROM83は、その内容の書き換え、
すなわち必要が生じた場合には、その中に格納されたMP
U82のためのプログラムデータを変更することができる
ようにプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU82は
ROM83内に格納されたプログラムデータに従って、かつ
以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変入賞球
装置50等に対して制御信号を与える。
マイクロコンピュータ81には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、始動入賞口15、16a,16
bのそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器2
6、27a,27b(以下、OPSWと略称する)の検出信号は、検
出回路92に与えられ、マイクロコンピュータ81に始動入
賞玉検出信号として与えられる。特定入賞玉検出器24
(以下、VSWと略称する)で検出された検出信号は、検
出回路93に与えられ、特定遊技状態判定信号及び繰返し
信号としてマイクロコンピュータ81に与えられる。入賞
個数検出器25(以下、CTSWと略称する)で検出された検
出信号は、検出回路94に与えられ、入賞玉数計数信号と
してマイクロコンピュータ81に与えられる。
また、マイクロコンピュータ81は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず、ソレノイド駆動回路95を介
して可変入賞球装置50の開閉翼片58a,58bを開閉するソ
レノイド61(以下、SOLAという)、及び振分け装置63を
駆動するソレノイド68(以下、SOLBという)にそれぞれ
駆動信号を与える。ランプ駆動回路96を介して、特定遊
技状態に対応して設けられる遊技効果ランプ20a,20b、
遊技効果ランプ21a,21b、及び枠ランプ80a,80bをそれぞ
れ点灯もしくは点滅させるための制御信号を与える。LE
D駆動回路97を介して、継続回数表示器57、及び入賞個
数表示器73、及び特別期間中、すなわち第1の駆動制御
態様での駆動を許容する旨及び特別期間中に繰返し条件
が成立した旨を報知する特定入賞記憶表示器74を点滅又
は点灯させるための制御信号を与える。更に、アンプ98
を介してスピーカー8から効果音を報知させる。なお、
上記構成の各回路には、図示しない電源回路から所定の
直流電圧が供給される。
次に、第6A図ないし第6C図のフロー図を参照して第5
図に示す制御回路の動作を説明する。
第6A図において、制御回路の電源がONされると、マイ
クロコンピュータ81は、まず、VSW受付禁止処理がなさ
れる(ステップS1)。これは、始動入賞口15、16a,16b
への入賞がないにも拘らず、打玉が特定入賞口78に入賞
しても特定入賞玉検出器24(以下、VSWという)が作動
しないようにして不正な遊技を防止するための処置であ
る。
遊技が開始されて、まず最初に2回開き用の始動入賞
口15の始動入賞玉検出器26(以下、2OPSWという)がON
されたか否かが判別される(ステップS2)。2OPSWがON
されていないと判別された場合には、1回開き用の始動
入賞口16a,16bの始動入賞玉検出器27a,27b(以下、1OPS
Wという)がONされたか否かが判別される(ステップS
3)。しかして、1OPSWがONしていないときには、前記ス
テップS2に戻り、いずれかの始動入賞玉検出器26、27a,
27bがONされるまで次の処理に進まない。前記ステップS
2において、2OPSWがONしたと判別された場合には、VSW
受付禁止が解除され(ステップS4)、2回開閉処理中で
ある旨が報知され(ステップS5)、所定の微小時間経過
後(ステップS6)、開閉翼片58a,58bの2回の開閉動作
を開始させる(ステップS7)。そして、開閉翼片58a,58
bの開閉動作中に受け入れられた入賞玉がVSWをONしたか
否かが判別され(ステップS8)、ONした場合には、開閉
翼片58a,58bの開閉動作を直ちに停止すべくSOLAをOFFと
した後(ステップS17)、後述する第6B図に示すステッ
プS24に進む。また、ONしない場合には、開閉翼片58a,5
8bの2回開閉動作が終了したか否かが判別され(ステッ
プS9)、終了しない場合には、前記ステップS8に戻り、
ステップS8とステップS9の処理が繰り返される。また、
2回開閉動作が終了したときには、次のステップS19に
進む。
一方、前記ステップS3において、1OPSWがONしたと判
別された場合には、VSW受付禁止が解除され(ステップS
10)、1回開閉処理中である旨が報知され(ステップS1
1)、所定の微小時間経過後(ステップS12)、開閉翼片
58a,58bの1回の開閉動作を開始させる(ステップS1
3)。そして、開閉翼片58a,58bの開閉動作中に受け入れ
られた入賞玉がVSWをONしたか否かが判別され(ステッ
プS14)、ONした場合には、開閉翼片58a,58bの開閉動作
を直ちに停止すべくSOLAをOFFとした後(ステップS1
7)、後述する第6B図に示すステップS24に進む。また、
ONしない場合には、2OPSWがONしたか否かが判別され
(ステップS15)、ONした場合には、開閉翼片58a,58bの
開閉動作を直ちに停止すべくSOLAをOFFとした後(ステ
ップS18)、前記ステップS4に戻る。これは、1回始動
入賞よりも2回始動入賞を優先させることにより遊技者
にとって有利にするためになされる処理である。また、
2OPSWがONしていないときには、開閉翼片58a,58bの1回
開閉動作が終了したか否かが判別され(ステップS1
6)、終了しない場合には、前記ステップS14に戻り、ス
テップS14とステップS16の処理が繰り返される。また、
1回開閉動作が終了したときには、次のステップS19に
進む。
上記のように2回又は1回の開閉動作が終了したと判
別された場合でも、可変入賞球装置50の入賞空間53内で
滞留している入賞玉が特定入賞口78に入賞する可能性も
あるため、以下に示す処理が行われる。すなわち、VSW
受付タイマが所定時間(例えば、2秒)セットされ(ス
テップS19)、その後、VSWがONされたか否かが判別され
(ステップS20)、ONされたと判別された場合には、後
述する第6B図のステップS24に進む。また、この一定時
間内には、OPSWの動作も検出されるように働くので、前
記ステップS20でVSWがONしていないと判別された場合に
は、まず、20PSLがONしたか否かが判別され(ステップS
21)、ONしていれば前記ステップS4に戻り、ONしていな
い場合には、次に1OPSWがONしたか否かが判別され(ス
テップS22)、ONしていれば前記ステップS10に戻り、ON
していない場合には、前記VSW受付タイマが終了したか
否かが判別される(ステップS23)。しかして、タイマ
が終了していない場合には、前記ステップS20に戻り、
ステップS20〜ステップS23を繰り返し、タイマが終了し
た場合には、前記ステップS1に戻って通常の遊技を継続
する。
一方、前記ステップS8、ステップS14、及びステップS
20においてVSWがONしたと判別された場合には、特定遊
技状態と判定されて第6B図に示す処理に移行する。この
第6B図に示す処理について説明すると、まず、継続回数
カウンタの値に「1」が加算され(ステップS24)、開
閉翼片58a,58bの18回の開閉前の待ち時間中である旨を
報知し(ステップS25)、VSW及びOPSWの受付を禁止する
(ステップS26)。そして、継続回数カウンタの値が
「8」であるか否か、すなわち特定遊技状態における最
後の開閉サイクルか否かが判別され(ステップS27)、
最後の開閉サイクルでないと判別された場合には、次の
ステップS28に進み、最後の開閉サイクルであると判別
された場合には、後述する第6C図に示す処理に進む。
前記ステップS27において、最後の開閉サイクルでな
いと判別された場合には、18回開閉前待ち時間であるイ
ンターバルタイマ(例えば、3秒)をセットして開閉前
待ち時間経過処理をした後(ステップS28)、VSW受付禁
止を解除するとともに入賞個数カウンタの値をクリアし
(ステップS29)、可変入賞球装置50の開閉翼片58a,58b
を18回開閉すべくSOL1のON・OFFを開始し(ステップS3
0)、その18回の開閉の前半である旨を報知する(ステ
ップS31)。すなわち、18回の開閉動作の前半は、この
実施例において特別期間であるため、その特別期間であ
る旨を特定入賞記憶表示器74を点滅表示させることによ
り報知させる。この場合同時にスピーカー8から効果音
も流すようにすればよい。
その後、まず、開閉翼片58a,58bの開閉動作によって
受け入れられた打玉が特定入賞口78に入賞してVSWをON
させたか否かが判別される(ステップS32)。ONした場
合には、すでに特定入賞記憶フラグがセットされている
か否かが判別される(ステップS33)。しかして、特定
入賞記憶フラグが未だセットされていない場合には、そ
のVSWのONを記憶すべく特定入賞記憶フラグをセットし
(ステップS34)、すでに特定入賞記憶フラグがセット
されている場合には、セットすることなく次のステップ
S35に進む。なお、特定入賞記憶フラグがセットされる
と、点滅していた特定入賞記憶表示器74が点灯状態に切
り換る。
一方、ステップS32において、VSWがONしてないと判別
された場合及び前記ステップS33及びステップS34の処理
が終了した場合には、入賞個数検出器25(以下、CTSWと
いう)がONされたか否かが判別され(ステップS35)、O
Nした場合には、入賞個数カウンタに「+1」処理が行
われる(ステップS36)。更に、その後、入賞個数カウ
ンタの値が「5」か否かが判別され(ステップS37)、
「5」でないとき、あるいは前記ステップS35においてC
TSWがONしていないと判別されたときには、開閉翼片58
a,58bの開閉動作回数が「9」回であるか否かが判別さ
れる(ステップS38)。そして、開閉動作回数が「9」
回に達していない場合には、前記ステップS32に戻り、
ステップS32〜ステップS38の処理を繰返す。
一方、前記ステップS37で入賞個数カウンタの値が
「5」であると判別された場合、あるいは前記ステップ
S38で開閉翼片58a,58bの開閉回数が「9」回であると判
別された場合には、振分け装置63を駆動すべくSOLBのON
・OFFを開始する(ステップS39)とともに、18回の開閉
の後半であることを報知する(ステップS40)。この18
回の開閉の後半である旨は、この実施例において繰返し
条件の成立可能な期間のうちの通常期間を意味するの
で、未にVSWがONしていない場合には、前記特定入賞記
憶表示器74を点滅状態から消灯状態に切り換えるが、す
でに特別期間中にVSWがONして特定入賞記憶フラグがセ
ットされている場合には、引き続き点灯状態にしてお
く。もちろん、前記スピーカー8によって特別期間と
は、異なる効果音を流してもよい。
しかして、18回の開閉動作の後半に入ると、まず、開
閉翼片58a,58bの開閉動作によって受け入れられた打玉
が特定入賞口78に入賞してVSWをONさせたか否かが判別
される(ステップS41)。ONした場合には、特定入賞記
憶フラグがセットされているか否かが判別される(ステ
ップS42)。つまり、この場合は、18回の開閉の前半に
おいてVSWのONがあったか否かを判別するもので、前半
においてVSWがONせず特定入賞記憶フラグがセットされ
ていない場合には、ステップS41のVSWのONは、後半に入
ってからの当該開閉サイクルにおける初めてのVSWのON
であると判別されて、直ちに開閉翼片58a,58b及び振分
け装置63の動作を停止させるべくSOLA及びSOLBをOFFと
し(ステップS43)、次の開閉サイクルに移行すべく前
記ステップS24に戻る。一方、前記ステップS41でVSWがO
Nしていないと判別された場合、及び前記ステップS42で
特定入賞記憶フラグがセットされていると判別された場
合(この場合は前半にVSWのONがあったことを意味す
る)には、CTSWがONされたか否かが判別され(ステップ
S44)、ONした場合には、入賞個数カウンタに「+1」
処理が行われる(ステップS45)。更に、その後、入賞
個数カウンタの値が「10」か否かが判別され(ステップ
S46)、「10」でないとき、あるいは前記ステップS44に
おいてCTSWがONしていないと判別されたときには、開閉
翼片58a,58bの開閉動作回数が「18」回であるか否かが
判別される(ステップS47)。そして、開閉動作回数が
「18」回に達していない場合には、前記ステップS41に
戻り、ステップS41〜ステップS47の処理を繰返す。
一方、前記ステップS46で入賞個数カウンタの値が「1
0」であると判別された場合、あるいは前記ステップS47
で開閉翼片58a,58bの開閉回数が「18」回であると判別
された場合には、所定の開閉サイクルが終了したとし
て、開閉翼片5a,58b及び振分け装置63の動作を停止させ
るべくSOLA及びSOLBをOFFとする(ステップS48)。
そして、SOLA及びSOLBがOFFとなった後も下記のよう
な処理がなされる。すなわち、まず、前記ステップS34
の処理によって特定入賞記憶フラグがセットされている
か否かが判別され(ステップS49)、セットされていれ
ば、第1の駆動態様での駆動制御が終了したことを意味
するので、特定入賞記憶フラグをクリアした(ステップ
S49)後、次の開閉サイクルに移行すべく前記ステップS
24に戻る。一方、特定入賞記憶フラグがセットされてい
ないと判別された場合には、開閉サイクル中にVSWがON
しなかったことを意味するが、この場合も開閉翼片58a,
58bの最後の開閉動作の直前に入賞した打玉が特定入賞
口78に入賞する可能性があるため、その監視をする必要
がある。このため、まずOPSWの受付禁止を解除するとと
もに、VSWの受付タイマをセットし(ステップS51)、そ
の後、開閉翼片58a,58bの開閉動作によって受け入れら
れた打玉が特定入賞口78に入賞してVSWをONさせたか否
かが判別され(ステップS52)、ONした場合には、直接
前記ステップS24に戻り、次の開閉サイクルに移行す
る。
一方、前記ステップS52において、VSWがONしてないと
判別された場合には、まず、2OPSWがONしたか否かが判
別され(ステップS53)、ONしていれば継続回数カウン
タ及び入賞個数カウンタのそれぞれの値をクリアした後
(ステップS56)、前記ステップS4に戻り、ONしていな
い場合には、次に1OPSWがONしたか否かが判別され(ス
テップS54)、ONしていれば継続回数カウンタ及び入賞
個数カウンタのそれぞれの値をクリアした後(ステップ
S57)、前記ステップS10に戻り、ONしていない場合に
は、前記VSW受付タイマが終了したか否かが判別される
(ステップS55)。しかして、タイマが終了していない
場合には、前記ステップS52に戻り、ステップS52〜ステ
ップS55を繰り返し、タイマが終了した場合には、継続
回数カウンタ及び入賞個数カウンタのそれぞれの値をク
リアした後(ステップS58)、前記ステップS1に戻って
通常の遊技を継続する。
上記した第6B図の処理は、開閉サイクルの継続回数が
途中である場合の処理であるが、所定の開閉サイクルが
継続して、最後の開閉サイクルとなった場合、すなわ
ち、前記ステップS27において、継続回数カウンタの値
が「8」と判別された場合には、第6C図に示す処理に進
む。これについて説明すると、まず、開閉前待ち時間の
経過処理がなされ(ステップS59)、その後、入賞個数
カウンタの値をクリアし(ステップS60)、可変入賞球
装置50の開閉翼片58a,58bを開閉すべくSOLAの18回のON
・OFFを開始し(ステップS61)、最後の開閉中である旨
を報知する(ステップS62)。その後、CTSWがONされた
か否かが判別され(ステップS63)、ONした場合には、
入賞個数カウンタに「+1」処理が行われる(ステップ
S64)。更に、その後、入賞個数カウンタの値が「10」
か否かが判別され(ステップS65)、「10」でないと
き、あるいは前記ステップS63においてCTSWがONしてい
ないと判別されたときには、開閉翼片58a,58bの開閉動
作回数が「18」回であるか否かが判別される(ステップ
S66)。そして、開閉動作回数が「18」回に達していな
い場合には、前記ステップS63に戻り、ステップS63〜ス
テップS66の処理を繰返す。一方、前記ステップS65で入
賞個数カウンタの値が「10」であると判別された場合、
あるいは前記ステップS66で開閉翼片58a,58bの開閉回数
が「18」回であると判別された場合には、最後の開閉サ
イクルが終了したとして、直ちに開閉翼片58a,58bの動
作を停止させるべくSOLAをOFFとする(ステップS67)。
そして、その後、継続回数カウンタ及び入賞個数カウン
タの値をクリアし(ステップS68)、OPSWの受付禁止を
解除し(ステップS69)た後、最初のステップS1に戻
り、通常の弾球遊技を最初から行う。
以上の動作説明から明らかなように、この第1実施例
に係るパチンコ遊技機1においては、打玉が始動入賞口
15、16a,16bに入賞したことに基づいて開閉する開閉翼
片58a,58bの動作中に入賞空間53に受け入れられた打玉
が特定入賞口78に入賞して特定遊技状態となった場合の
可変入賞球装置50の駆動制御態様において、所定の開閉
サイクルの前半を第1の駆動制御態様で駆動される特別
期間と定めたので、開閉サイクルが開始されてから特別
期間が経過するまでの間に打玉が特定入賞口78に入賞し
て繰返し条件が成立したときには、その開閉サイクルを
満たしてから次の開閉サイクルに移行する。また、一
方、所定の開閉サイクルの後半を第2の駆動制御態様で
駆動される通常期間と定めたので、特別期間が経過して
から開閉サイクルが終了するまでの間に打玉が特定入賞
口78に入賞して繰返し条件が成立したときには、その開
閉サイクルを満たすことなく、直ちに次の開閉サイクル
に移行する。すなわち、いずれか一方の駆動制御態様だ
けで一律に制御されることがないので、遊技が単調とな
らず、遊技者の興趣を十分に引きつけることができる。
なお、上記した実施例においては、振分け装置63を開閉
サイクルの後半に駆動するようにしたので、前半に特定
入賞口78へ入賞玉が入り難いと状態となるが、そのよう
な状態において特定入賞口78に打玉が入賞した場合に限
って、第1の駆動制御態様で駆動制御するようにしたの
で、例えば、一律に第2の駆動制御態様で制御するもの
に比べ、特定入賞口78に入賞したときの感激が大きくな
り遊技者の興趣をより引きつけることができる。
なお、上記した第1実施例の変形例として、以下のよ
うなものも考えられる。
上記第1実施例では、特定入賞口78に打玉が入賞し
たことによって直接に特定遊技状態が発生するようにし
たが、特定遊技状態が発生するための条件として、他の
条件を付け加えるようにしてもよい。例えば、特定入賞
玉検出器24の検出出力に関連して複数の表示結果を導出
できる可変表示装置を設け、該可変表示装置が特定の表
示結果を導出した場合にのみ特定遊技状態が発生するよ
うにしてもよい。また、上記第1実施例では、特定遊技
状態が発生するための条件と繰返し条件とを同一の条件
としたが、条件を異ならせるようにしてもよい。
上記第1実施例では、可変入賞球装置50の18回の開
閉又は可変入賞球装置50への10個の入賞をもって開閉サ
イクルの終了、すなわち所定期間の経過としたが、開閉
回数や入賞個数は、18回や10個に限定されない。また、
開閉回数のみ、あるいは入賞個数のみによって開閉サイ
クルを規定するようにしてもよい。また、開閉回数の代
わりに開閉時間(開閉制御を行っている時間)によって
開閉サイクルを規定するようにしてもよい。更に、上記
第1実施例では、開閉サイクル更新の上限(最大継続回
数)を8回としたが、8回以外であってもよく、又上限
を設けないようにしてもよい。
上記第1実施例では、1回の開閉サイクルを特別期
間(9回開閉又は5個入賞まで)と通常期間(9回開閉
又は5個入賞以降)とに分類するようにしたが、継続回
数に基づいて特別期間と通常期間とに分類するようにし
てもよい。例えば、継続回数の上限を8回とした場合に
継続回数1〜3回までが通常期間、4〜7回までが特別
期間となるように分類しても良い。また、この場合に必
ずしも通常期間と特別期間とがそれぞれ1つのブロック
となるように分類する必要はなく、例えば、継続回数が
奇数(1、3、5、7回)のときが特別期間とし、偶数
(2、4、6回)のときが通常期間となるように分類し
てもよい。
上記第1実施例では、特別期間と通常期間とが予め
分類されているものについて例示したが、所定の条件に
基づいて分類を決定するようにしてもよい。例えば、特
定入賞玉検出器の検出出力に関連して複数の表示結果を
導出できる可変表示装置を設け、該可変表示装置の表示
結果に対応する回数、あるいは個数を境として、継続回
数、あるいは1回の開閉サイクルを特別期間と通常期間
とに分類するようにしてもよい。また、1回の開閉サイ
クルを分類するようにした場合、特定入賞口への入賞に
より繰返し条件が成立する毎に可変表示装置によって次
の開閉サイクルの分類を決定するようにしてもよい。
上記第1実施例では、通常期間(9回開閉又は5個
入賞以降)に振分け装置63を作動させて特定入賞口78へ
の打玉の入賞率が向上するようにしたが、特別期間(9
回開閉又は5個入賞まで)に振分け装置63を作動させて
特定入賞口78への打玉の入賞率が向上するようにしても
よい。また、特定入賞口78への打玉の入賞率を変化させ
る手段として、振分け装置63の代わりに貯留装置(入賞
玉を一時貯留することにより、後続の入賞玉の流下方向
に影響を与えて特定入賞口への打玉の入賞率を向上させ
る装置)を用いてもよい。このように、特別期間を開閉
サイクルの前半に設定し、且つこの期間中に振分け装置
や貯留装置によって特定入賞口への打玉の入賞率を向上
させるようにすれば、この特別期間中の繰返し条件の成
立の機会を逃すと、この開閉サイクルにおける利益が少
なくなるばかりか、繰返し条件の成立の可能性も低くな
ってしまうので、遊技者は、なんとか特別期間中に特定
入賞口に入賞させようとして遊技に熱中するようにな
り、興趣が格段に向上する。なお、振分け装置や貯留装
置は、必ずしも設けなくてもよい。
可変入賞球装置50の構造は、上記第1実施例に限定
されない。例えば、開閉翼片58a,58bを摺動部材や開閉
板によって構成しても良く、また、振分け装置63の構造
も特定入賞口への打玉の入賞率を変化させることができ
るものであれば、どのようなものであってもよい。更
に、特定入賞口を可変入賞球装置の外に設けるようにし
てもよい。
上記第1実施例では、可変入賞球装置50の第1の状
態として、所定回数の開閉動作を例示したが、所定時間
連続的に開成状態を維持する状態であってもよい。
以上説明した第1実施例においては、特定入賞口78に
打玉が入賞することにより特定遊技状態を判定する可変
入賞球装置50を備えたパチンコ機1を例示したが、特定
遊技状態の発生態様が異なる弾球遊技機であってもよ
い。そこで、特定遊技状態の発生態様が異なる弾球遊技
機として第7図及び第8図に第2実施例に係る弾球遊技
機(パチンコ遊技機)を示し、第9図及び第10図に第3
実施例に係る弾球遊技機(パチンコ遊技機)を示す。
まず、第7図及び第8図を参照して、第2実施例に係
る弾球遊技機の構成について説明する。第7図は、弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100の正面図であ
り、第8図は、該パチンコ遊技機100に設けられる可変
表示器付可変入賞球装置101の正面図である。図におい
て、パチンコ遊技機100の遊技盤の遊技領域には、その
ほぼ中央に可変表示器付可変入賞球装置101が設けられ
ている。この可変表示器付可変入賞球装置101は、第8
図に示すように遊技盤に取り付けられる取付基板102を
有しており、その取付基板102の上部に入賞口103が形成
されている。また、取付基板102の中央には、複数(3
つ)の可変表示器104a〜104cが設けられている。この可
変表示器104a〜104cは、後述する始動入賞口116a〜116c
に打玉が入賞すると可変表示を開始し、所定時間(例え
ば、5秒)が経過することにより停止する。そして、停
止したときの表示態様が予め定められた特定表示態様
(例えば、奇数のゾロ目)であるときには、特定遊技状
態となって後述する開閉板109を所定期間(例えば、30
秒が経過するまで又は10個の入賞玉が発生するまで;以
下、サイクル期間という)開成する。そして、上記のよ
うなサイクル期間をそのサイクル期間中に後述する特定
入賞口111入った打玉があることを条件として所定回数
(例えば、20回)繰返すことができる。なお、中央の可
変表示器104bは、特定遊技状態となったときに継続回数
を表示する継続回数表示器を兼用している。
前記入賞口103と可変表示器104bとの間には、後述す
る開閉板109に受け入れられた打玉(入賞玉)数を表示
する入賞個数表示器105が設けられている。また、可変
表示器104a〜104cの下方には、可変表示器104a〜104cの
可変表示中、あるいは開閉板109の開成中に始動入賞口1
16a〜116cに打玉が入賞したとき、その入賞を記憶(最
高4個)したことを表示する始動入賞記憶表示器106が
設けられている。したがって、始動入賞記憶表示器106
が点灯しているときには、可変表示が終了した後、ある
いは開閉板109の最高20回の開成が終了した後に、その
点灯している数だけ可変表示器104a〜104cを可変表示す
る。
取付基板102の下方には、長方形状の開口107が開設さ
れ、その後方に入賞空間108を形成している。また、開
口107を開閉するように開閉板109が設けられている。こ
の開閉板109は、図示しないソレノイドによって開閉駆
動される。前記入賞空間108には、該空間108を3つに仕
切る仕切部材110が設けられ、その仕切られた中央が特
定入賞口111を構成し、左右が通常入賞口112a,112bを構
成している。そして、特定入賞口111には、特定入賞玉
検出器113が設けられるとともに、通常入賞口112a,112b
にも入賞個数検出器114a,114bが設けられている。な
お、特定入賞玉検出器113から導出される信号は、繰返
し条件を検出するための信号であるとともに、入賞個数
を計数するための信号でもある。
更に、取付基板102には、その上部左右に第1実施例
の特定入賞記憶表示器74に対応する特定入賞記憶表示器
115a,115bが設けられている。これは、繰返し条件の成
立が可能な期間のうち特別期間中において第1の駆動制
御態様での制御が選択されているときに点滅表示し、特
定入賞口111に打玉が入賞すると、点灯表示に切り換っ
て第1の駆動制御で開閉板109が制御されることを報知
するものである。また、通常期間中において第2の駆動
制御態様での制御が選択されている場合には、特定入賞
記憶表示器115a,115bは、消灯したままである。
ところで、この第2実施例においては、繰返し条件の
成立可能な期間として、継続回数1〜19回までのサイク
ル期間中であり、第1の駆動制御態様が選択されている
特別期間は、継続回数が11〜19回までのサイクル期間中
であり、第2の駆動制御態様が選択されている通常期間
は、継続回数が1〜10回までのサイクル期間中であるよ
うに設定されている。なお、継続回数20回目について
は、打玉が特定入賞口111に入賞したとしても繰返し条
件は、成立しない。
第7図に戻って、遊技盤の遊技領域には、可変表示器
付可変入賞球装置101の下方に、始動入賞口116a〜116c
が配設され、それぞれの始動入賞口116a〜116cには、始
動入賞玉検出器117a〜117cが設けられている。したがっ
て、打玉が始動入賞口116a〜116cに入賞すると始動入賞
玉検出器117a〜117cによって検出され、その検出信号が
前記可変表示器104a〜104cの可変表示開始信号として扱
われる。
また、遊技領域には、可変表示器付可変入賞球装置10
1の左右両側に入賞口118a,118bが配置され、また可変表
示器付可変入賞球装置101の斜め下方左右に入賞口119a,
119bも配置されている。
上記のように構成されるパチンコ遊技機100の動作に
ついて簡単に説明すると、打玉が始動入賞口116a〜116c
のいずれかに入賞すると、可変表示器104a〜104cが可変
表示を開始し、所定時間が経過するとその可変表示が停
止する。しかして、その表示が予め定めた特定表示態様
(奇数のゾロ目)であるときには、特定表示状態となっ
て開閉板109が所定期間の間開成される。しかして、継
続回数1〜10回目までは、通常期間が設定されているの
で第2の駆動制御手段が選択されており、このため、開
成中の開閉板109に受け入れられた打玉が特定入賞口111
に入賞したときに、その入賞による繰返し条件が成立し
たことが判定されるが、記憶されない。したがって、サ
イクル期間の途中であっても直ちに開閉板109が閉成状
態にされ、その後再度開成状態に駆動される。
上記のように第2の駆動制御手段の駆動制御による継
続回数が10回を越えたときには、特別期間に移行するの
で、これ以降第1の駆動制御手段が選択されることにな
り、特定入賞記憶表示器115a,115bが点滅状態になり、
その後、開成中の開閉板109に受け入れられた打玉が特
定入賞口111に入賞したときに特定入賞記憶表示器115a,
115bが点灯状態に切り換り、その入賞による繰返し条件
が成立したことが記憶される。このため、サイクル期間
(30秒の経過又は10個の入賞)が経過するまで開閉板10
9の開成状態が維持された後に一旦閉成状態にされ、そ
の後再度開成状態に駆動される。そして、このような状
態を特定入賞口111に打玉の入賞がある限り最後の継続
回数まで行うことになる。
以上説明したところから明らかなように、この第2実
施例に係るパチンコ遊技機100においても、打玉が始動
入賞口116a〜116cに入賞したことに基づいて可変表示す
る可変表示器104a〜104cの停止時の表示態様が予め定め
た特定表示態様となって特定遊技状態となった場合の可
変表示器付可変入賞球装置101の開閉板109の駆動制御態
様において、繰返し条件の成立可能な期間である1〜19
回までの継続回数のうち通常期間として設定された1〜
10回目までの継続回数においては、第2の駆動制御態様
が選択され、特別期間として設定された11〜19回目まで
の継続回数においては、第1の駆動制御態様が選択され
ているため、いずれか一方の駆動制御態様だけで開閉板
109が一律に制御されることがないので、遊技が単調と
ならず、遊技者の興趣を十分に引きつけることができ
る。
なお、上述した第2実施例の変形例として、以下のよ
うなものが考えられる。
上記第2実施例では、継続回数に基づいて通常期間
(1〜10回目)と特別期間(11〜19回目)とがそれぞれ
1つのブロックとなるように分類したが、例えば、継続
回数が奇数回のときが特別期間とし、偶数回のときが通
常期間となるように分類しても良い。また、第1実施例
のように1つのサイクル期間を特別期間と通常期間とに
分類するようにしてもよい。
上記第2実施例では、特別期間と通常期間とが予め
分類されているものについて例示したが、所定の条件に
基づいて分類を決定するようにしてもよい。例えば、特
定入賞玉検出器の検出出力に関連して複数の表示結果を
導出できる可変表示装置を設け、該可変表示装置の表示
結果に対応する回数、あるいは偶数を境として、継続回
数、あるいは1回のサイクル期間を特別期間と通常期間
とに分類するようにしてもよい。また、1回のサイクル
期間を分類するようにした場合、特定入賞口への入賞に
より繰返し条件が成立する毎に可変表示装置によって次
のサイクル期間の分類を決定するようにしてもよい。
上記第2実施例では、可変入賞球装置の30秒間の開
成又は可変入賞球装置への10個の入賞をもって1回のサ
イクル期間の終了、すなわち所定期間の経過としたが、
開成時間や入賞個数は、30秒や10個に限定されない。ま
た、開成時間のみ、あるいは入賞個数のみによって1回
のサイクル期間を規定するようにしてもよい。また、上
記第2実施例では、サイクル更新の上限(最大継続回
数)を20回としたが、20回以外であってもよく、また上
限を設けないようにしてもよい。
可変表示器は、その構造や種類及び個数を第2実施
例に限定されない。また、可変入賞球装置と別体に設け
てもよい。
可変表示装置も、その構造を第2実施例に限定され
ない。例えば、特定入賞口を可変入賞球装置の外に設け
るようにしてもよい。
上記第2実施例では、可変入賞球装置の第1の状態
として所定時間の連続的な開成状態を例示したが、所定
回数開閉動作させるようにしてもよい。
次に、第9図及び第10図を参照して、第3実施例に係
る弾球遊技機の構成について説明する。第9図は、弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機130の正面図であ
り、第10図は、該パチンコ遊技機130の背面概略図であ
る。図において、パチンコ遊技機130の遊技盤の遊技領
域には、そのほぼ中央に入賞球装置131が設けられてい
る。この入賞球装置131は、その上部に入賞口132を有し
ているとともに、該入賞口132の下方に左右方向から飛
入する打玉を受け入れる玉入口133を有している。玉入
口133に入った打玉は、後方に流れた後落下して第1振
分け装置134上に落下する。この第1振分け装置134は、
落下した打玉を後方から先端に向って流下させるととも
に、常時回転している第1モータ135(第10図参照)に
よって、その先端が左右に移動するように回動してい
る。
第1振分け装置134の先端の下方には、中央に入賞玉
入口136が形成されるとともに、その入賞玉入口136から
左右に下り傾斜している玉放出樋137が形成されてい
る。入賞玉入口136は、入賞空間139に連通しているが、
玉放出樋137は、遊技盤の遊技領域と連通するように形
成されるので、第1振分け装置134から落下した打玉が
入賞玉入口136に入ると入賞玉となる。しかし、玉放出
樋137上に落下すると再度遊技領域に戻されるので、こ
の場合は、必ずしも入賞玉とはならない。
入賞空間139には、第2振分け装置140が配置されてい
る。この第2振分け装置140は、常に回転している第2
モータ141(第10図参照)によって左右方向に往復移動
している。そして、前記入賞玉入口136から誘導される
打玉が第2振分け装置140によって振分けられ、入賞空
間139の最下方に形成される特定入賞口142及び通常入賞
口143a,143bのいずれかに入賞する。特定入賞口142は、
中央に形成されるとともに特定入賞玉検出器144(第10
図参照)を有しており、この特定入賞玉検出器144をON
させると、後述する可変入賞球装置145を遊技者に有利
な第1の状態にできる権利が発生する。
遊技盤の遊技領域の最下方には、可変入賞球装置145
が設けられている。可変入賞球装置145は、入賞領域と
しての開口146を開閉自在な開閉板147で覆うことにより
構成されている。なお、開閉板147は、ソレノイド148
(第10図参照)によって開閉駆動され、この開閉板147
が開成中に受け入れた打玉が入賞個数検出器149(第10
図参照)によって放出されて、計数信号とされる。
また、可変入賞球装置145の開閉板147の左右には、始
動入賞口150a,150bが形成され、この始動入賞口150a,15
0bに関連して始動入賞玉検出器151a,151b(第10図参
照)が設けられている。しかして、権利発生中に打玉が
始動入賞口150a,150bに入賞して始動入賞玉検出器151a,
151bをONさせると、ソレノイド148が駆動されて開閉板1
47を所定期間(例えば、10秒又は10個入賞するまで)開
成する。また、前記特定入賞口142への入賞により発生
した権利は、再び特定入賞口142に打玉が入賞するか、
又は始動入賞口150a,150bに所定個数(例えば、16個)
の打玉が入賞することにより消滅する。
更に、可変入賞球装置145には、始動入賞口150a,150b
の外側に第2実施例の特定入賞記憶表示器115a,115bに
対応する始動入賞記憶許容表示器152a,152bが設けられ
ている。これは、繰返し条件成立可能な期間のうちの特
別期間が設定されているため第1の駆動制御態様での制
御が選択されているときに点滅表示し、その点滅表示し
ているときに始動入賞口150a,150bに打玉が入賞する
と、点灯表示に切り換って第1の駆動制御で開閉板147
が制御されることを報知するものである。また、通常期
間中において第2の駆動制御態様での制御が選択されて
いる場合には、始動入賞記憶許容表示器152a,152bは、
消灯したままである。
ところで、この第3実施例においては、繰返し条件の
成立可能な期間として、権利発生中の始動入賞口150a,1
50bへの1〜15個の打玉の入賞があるまでの期間が設定
され、第1の駆動制御態様が選択されている特別期間
は、権利発生中の始動入賞口150a,150bへの9〜15個の
打玉の入賞があるまでの期間が設定され、第2の駆動制
御態様が選択されている通常期間は、権利発生中の始動
入賞口150a,150bへの1〜8個の打玉の入賞があるまで
の期間が設定されている。
また、前記入賞球装置131の左右両側には、入賞口153
a,153bが配置され、また入賞球装置131の斜め下方左右
にも入賞口(チューリップ式入賞口)154a,154bも配置
されている。また、必要に応じて始動入賞個数表示器や
開成回数表示器や入賞個数表示器等を設ければよい。
上記のように構成されるパチンコ遊技機130の動作に
ついて簡単に説明すると、打玉が入賞球装置131の玉入
口133に入賞して第1振分け装置134に誘導され、その第
1振分け装置134から入賞玉入口136を経て、更に第2振
分け装置140に振分けられて特定入賞口142に入賞する
と、権利発生状態となる。そして、この権利発生状態に
おいて、打玉が始動入賞口150a,150bのいずれかに入賞
することにより可変入賞球装置145の開閉板147を所定期
間開成する。しかして、始動入賞口150a,150bへの1個
目〜8個目の打玉の入賞時には、通常期間が設定されて
いるため、第2の駆動制御手段が選択されており、これ
がため始動入賞記憶許容表示器152a,152bが消灯した状
態となっているとともに、その権利発生状態による1回
目〜10回目の開閉板147のサイクルは、すべて第2の駆
動制御手段によって制御されることになる。つまり打玉
が始動入賞口150a,150bに入賞することにより開閉板147
は、開成されるが、この開成中に次の打玉が始動入賞口
150a,150bに入賞することにより直ちに閉成状態に戻
り、再度開成状態に駆動される。
一方、上記した1回目〜8回目までのサイクルが継続
した後、始動入賞口150a,150bへの9個目〜15個目の打
玉の入賞時には、特別期間が設定されているため、第1
の駆動制御手段が選択されており、これがため特別期間
に移行すると同時に特定入賞記憶許容表示器152a,152b
が点滅状態となり、その権利発生状態における始動入賞
口150a,150bへの入賞による9回目〜16回目の開閉板147
のサイクルは、すべて第1の駆動制御手段によって制御
されることになる。つまり打玉が始動入賞口150a,150b
に入賞することにより、特定入賞記憶許容表示器152a,1
52bが点灯状態に切り換り、その始動入賞が記憶され、
開閉板147が所定期間経過するまで開成した状態を維持
した後に閉成状態になる。そして、再度始動入賞口150
a,150bに打玉が入賞することにより上記所定期間のサイ
クルが繰返される。なお、開閉板147が作動中に始動入
賞口150a,150bに打玉が入賞した場合には、その始動入
賞は記憶され(最高7個まで)、前回のサイクルの終了
後、その記憶された始動入賞に基づいて所定期間のサイ
クルが行われる。ただし、始動入賞口150a,150bへの打
玉の入賞が16個になった場合には、権利発生状態が終了
するので、16個目の打玉が始動入賞口150a,150bに入賞
した時点のサイクルの次のサイクルを行って権利発生状
態による駆動制御が終了する。
以上説明したところから明らかなように、この第3実
施例に係るパチンコ遊技機130においても、繰返し条件
の成立可能な期間である1〜15回までの継続回数のうち
通常期間として設定された1〜8回目までの継続回数に
おいては、第2の駆動制御態様が選択され、特別期間と
して設定された9〜15回目までの継続回数においては、
第1の駆動制御態様が選択されているため、いずれか一
方の駆動制御態様だけで開閉板147が一律に制御される
ことがないので、遊技が単調とならず、遊技者の興趣を
十分に引きつけることができる。
なお、上述した第3実施例の変形例として、以下に示
すようなものが考えられる。
権利の発生や消滅の条件は、実施例に限定されな
い。例えば、特定入賞玉検出器144の検出出力に関連し
て複数の表示結果を導出できる可変表示装置を設け、該
可変表示装置が特定の表示結果を導出した場合にのみ権
利が発生、あるいは消滅するようにしてもよいし、特定
入賞口142とは、別の入賞口に打玉が入賞したこと等に
よって権利を消滅させるようにしてもよい。
上記第3実施例では、可変入賞球装置131の10秒間
の開成又は可変入賞球装置131への10個の入賞をもって
1回のサイクルの終了、すなわち所定期間の経過とした
が、開成時間や入賞個数は、10秒や10個に限定されな
い。また、開成時間のみ、あるいは入賞個数のみによっ
て1回のサイクルを規定するようにしてもよい。更に、
上記第3実施例では、権利発生中の始動入賞個数の上限
を16個としたが、16個以外であってもよく、また、上限
を設けない(始動入賞個数によって権利が消滅しない)
ようにしてもよい。
始動入賞口150a,150bのほかに始動入賞口を可変入
賞球装置の中にも設けるようにしてもよい。
上記第3実施例では、権利消滅時に始動入賞の記憶
がある場合に、権利消滅後も可変入賞球装置が1回だけ
開成するようにしたが、権利の消滅により始動入賞の記
憶をすべて無効としてもよく、また、すべて有効とする
ようにしてもよい。
以上、3つの実施例について説明してきたが、これら
3つの実施例が適用された弾球遊技機として、遊技者が
借り受けた玉を打球供給皿6に投入して遊技する弾球遊
技機に代えて、持ち玉データが記憶された記憶媒体によ
って遊技機内に封入された封入玉を弾発して遊技が行え
る形式の、いわゆるカード式の弾球遊技機にしてもよ
い。
なお、以上3つの実施例において、繰返し条件が成立
した場合に、一旦第2の状態にした後、再び第1の状態
となるようにしたが、1回のサイクルの終了を判定する
ためのカウンタやタイマをリセットするようにしたうえ
で、第2の状態にすることなく次のサイクルに進むよう
にしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したところから明らかなように、この発明に
係る弾球遊技機は、繰返し条件が成立可能な期間を特別
期間と通常期間とに分類し、特別期間中に繰返し条件が
成立することにより可変入賞球装置の第1の状態を所定
期間の経過後まで維持した後、再度第1の状態に駆動す
る第1の駆動制御態様を対応させ、通常期間中に繰返し
条件が成立することにより可変入賞球装置の第1の状態
を直ちに再度第1の状態に駆動する第2の駆動制御態様
を対応させるように構成したので、いずれか一方の駆動
制御態様だけで可変入賞球装置が一律に制御されること
がないので、遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分
に引きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6C図は、第1実施例を示し、第1図は、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図、第
2図は、パチンコ遊技機の背面概略図、第3図は、パチ
ンコ遊技機の遊技盤に設けられる可変入賞球装置の正面
図、第4図は、その可変入賞球装置の縦断面図、第5図
は、パチンコ遊技機の動作を制御する制御回路のブロッ
ク図、第6A図ないし第6C図は、第5図に示す制御回路の
具体的な動作を示すフロー図である。 第7図及び第8図は、第2実施例を示し、第7図は、弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図、第8
図は、パチンコ遊技機の遊技盤に設けられる可変入賞球
装置の正面図である。 第9図及び第10図は、第3実施例を示し、第9図は、弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図、第10
図は、パチンコ遊技機の背面概略図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 12……遊技盤 24……特定入賞玉検出器(特定遊技状態検出手段及び繰
返し条件検出手段) 50……可変入賞球装置 78……特定入賞口 81……マイクロコンピュータ 100……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 101……可変表示器付可変入賞球装置 104a〜104c……可変表示器(特定遊技状態検出手段) 111……特定入賞口 113……特定入賞玉検出器(繰返し条件検出手段) 130……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 142……特定入賞口 145……可変入賞球装置 151a,151b……始動入賞玉検出器(特定遊技状態検出手
段及び繰返し条件検出手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に配設され、遊技者にとって有利
    となる第1の状態と、遊技者にとって不利となる第2の
    状態に変化自在な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置を所定期間第1の状態にできるように
    定められた遊技状態になったことを判定する特定遊技状
    態判定手段と、 前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態にするための
    繰返し条件が成立したことを判定する繰返し条件判定手
    段と、 前記特定遊技状態判定手段の出力に基づいて前記可変入
    賞球装置を第1の状態となるように駆動し、この第1の
    状態中に前記繰返し条件判定手段の出力があることに基
    づいて前記可変入賞球装置を繰返して第1の状態に駆動
    する駆動制御手段と、を備えた弾球遊技機において、 前記繰返し条件成立可能な期間を、前記繰返し条件が成
    立したことを記憶保持させることができる特別期間と記
    憶保持させることのできない通常期間とに分類し、 前記駆動制御手段は、 前記特別期間中に前記繰返し条件判定手段の出力がある
    ことに基づいて前記可変入賞球装置を前記所定期間が経
    過するまで第1の状態に維持した後再度第1の状態に駆
    動する第1の駆動制御手段と、 前記通常期間中に前記繰返し条件判定手段の出力がある
    ことに基づいて直ちに前記可変入賞球装置を再度第1の
    状態に駆動する第2の駆動制御手段と、を含むことを特
    徴とする弾球遊技機。
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