JP2807832B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2807832B2
JP2807832B2 JP20082289A JP20082289A JP2807832B2 JP 2807832 B2 JP2807832 B2 JP 2807832B2 JP 20082289 A JP20082289 A JP 20082289A JP 20082289 A JP20082289 A JP 20082289A JP 2807832 B2 JP2807832 B2 JP 2807832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、遊技者にとって有利な第1の状態と不利
な第2の状態とに変化可能であり、且つ特定入賞口を含
む複数の入賞口が形成された可変入賞球装置と、遊技状
態が予め定められた特定遊技状態となったときに前記可
変入賞球装置を前記第1の状態に駆動し、且つその第1
の状態中に受入れられた入賞玉が前記特定入賞口に入賞
したことに基づいて再度第1の状態に繰返し駆動制御す
る駆動制御手段と、前記可変入賞球装置に入賞した入賞
玉を検出する入賞玉検出手段と、前記可変入賞球装置が
第1の状態中に前記入賞玉検出手段が入賞玉を1個も検
出しなかったことに基づいてその後の遊技を不能動化す
る遊技不能動化手段と、を備えた弾球遊技機に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、遊技状態が予め定められた特定遊技状態となっ
たときに遊技者に有利な第1の状態に変化し、その第1
の状態中に内部に設けられた特定入賞口に入賞玉が入賞
すると、再度第1の状態を繰返す可変入賞球装置を備え
た弾球遊技機が市場に提供されている。このような弾球
遊技機にあっては、可変入賞球装置を第1の状態に規制
する要因として所定時間(例えば、30秒)の経過期間又
は所定個数(例えば、10個)の入賞玉の発生期間のいず
れか早い方の期間が終了することにより規制されてい
た。ところが、所定個数の入賞玉を検出するための入賞
玉検出器を取り外して所定時間の経過だけで第1の状態
を規制する不正遊技が行われることがあるので、入賞玉
検出器が正常な状態で作動しているか否かを判定する構
成が採用されている。例えば、本出願人が先に出願した
特願昭58−139177号(以下、先願という)には、可変入
賞球装置が第1の状態を開始後一定時間内に可変入賞球
装置への入賞玉がない場合には、遊技を不能動化すべく
異常検出出力を導出する発明が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、特定遊技状態に基づく第1の状態中に入賞
玉が発生しない原因として、上記のように入賞玉検出器
を取り外す等の不正行為に基づく場合と異なり、弾発す
べき打玉が供給されないことに基づく場合がある。例え
ば、補給されるべき景品球が補給機構の不具合により補
給されず、これがため、打球供給装置が停止される場合
等である。このような場合には、全面的に遊技場側の責
任であるにも拘らず特定遊技状態の途中で遊技が不能動
化されることになるが、上記先願では、一旦遊技が不能
動化されてしまうと、不能動化を解除したときに特定遊
技状態も解除されてしまい、このため、遊技者との間で
トラブルが発生するという問題があった。
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、入賞玉検出器に関連して遊技
が不能動化された場合に、その不能動化を解除したとき
に特定遊技状態が解除されず、継続して特定遊技状態を
維持することができる弾球遊技機を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 遊技者にとって有利な第1の状態と不利な第2の状態
とに変化可能であり、且つ特定入賞口を含む複数の入賞
口が形成された可変入賞球装置と、 遊技状態が予め定められた特定遊技状態となったとき
に前記可変入賞球装置を前記第1の状態に駆動し、且つ
その第1の状態中に受入れられた入賞玉が前記特定入賞
口に入賞したことに基づいて再度第1の状態に繰返し駆
動制御する駆動制御手段と、 前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞
玉検出手段と、 前記可変入賞球装置が第1の状態中に前記入賞玉検出
手段が入賞玉を1個も検出しなかったことに基づいてそ
の後の遊技を不能動化する遊技不能動化手段と、を備え
たものにおいて、 不能動化された後に前記入賞玉検出手段が入賞玉を検
出したことに基づいて不能動化状態を解除するととも
に、前記特定入賞口にパチンコ玉が投入されたことに基
づいて不能動化された以降の特定遊技状態を再開する遊
技再開継続制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
[作用] 遊技状態が予め定められた特定遊技状態になると可変
入賞球装置が遊技者に有利な第1の状態に変化する。そ
して、その第1の状態中に可変入賞装置内に設けられる
入賞玉検出手段が入賞玉を1個も検出しないときには、
特定遊技状態の途中であっても遊技が不能動化される。
しかして、このような状態で不能動化を解除しようとす
る場合には、パチンコ玉を可変入賞球装置内に投入する
等して入賞玉検出手段を作動させるとともに、パチンコ
玉を可変入賞装置に設けられる複数の入賞口のうちの特
定入賞口に投入すれば、遊技の不能動化が解除されると
ともに、その不能動化された時点から以降の特定遊技状
態が継続して行われる。これにより不能動化された原因
が遊技場側に責任がある場合でも、遊技者との間にトラ
ブルが発生することがない。
[実施例] 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。
弾球遊技機全体の構成 まず、第1図を参照して、この実施例が適用される弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。第1図は、パチンコ遊技機の正面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保
持枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラス板を有す
るガラス扉枠4及び前面扉板5が一側を軸支されて開閉
自在に取り付けられている。ガラス扉枠4の後方であっ
て、前記前面枠2の裏面の遊技盤保持枠49(第2図参
照)には、遊技盤11が固定部材50によって着脱自在に設
けられている。また、前面扉板5の表面には、排出され
た景品玉を貯留し、かつ打玉の発射位置に一個宛供給す
る打球供給皿6が固定されている。打球供給皿6の上流
側の内部空間には、遊技に関連する効果音を発生する報
知手段としてのスピーカー7が内蔵されている。また、
前面扉板5には、その軸支側下部に停止操作ボタン8が
設けられている。この停止操作ボタン8は、後述する可
変表示装置14の可変表示を遊技者の意志で停止させるた
めのものであり、遊技者が押圧操作することにより停止
操作ボタン8の裏側に設けられる停止操作検出器8a(図
示しない;ただし、第4図のブロック図に表示する)が
作動して可変表示装置14の可変動作を停止させる。ただ
し、遊技者が所定時間(例えば、5秒)の間に停止操作
ボタン8を操作しないときには、可変表示装置14の可変
動作は、自動的に停止するようになっている。
前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル9や、前記打球供給皿6に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿10が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル9に対応する
ように前記前面枠2の裏面には、第2図に示すように打
球発射装置70が取り付けられている。打球発射装置70
は、取付基板71に集約して設けられ、駆動源としての打
球モータ72と、該打球モータ72の回転により往復回動し
て打玉を弾発する打球杆73と、該打球杆73の往復回動に
連動して上下動し、図示しない打球供給装置の玉送り部
材を動作させる連動杆74とから構成されている。
前記遊技盤11の表面には、発射された打玉を誘導する
ための打玉誘導レール12aと、該打玉誘導レール12aによ
って誘導された打玉が落下するための遊技領域13を区画
する遊技領域形成レール12bがほぼ円状に植立されてい
る。遊技領域13のほぼ中央には、複数の識別情報表示部
15a〜15cを有する可変表示装置14が設けられ、該可変表
示装置14の下方に入賞空間31を有する可変入賞球装置30
が設けられている。入賞空間31は、遊技盤11の表面に対
して下端を軸にして解放自在な開閉板32によって覆われ
ている。そして、可変入賞球装置30の開閉板32は、前記
可変表示装置14の識別情報表示部15a〜15cの識別情報の
組み合せが所定の特定表示状態となったときに、特定遊
技状態となり、所定期間(例えば、30秒経過するまで、
あるいは10個の入賞玉が発生するまで)解放(第1の状
態)するように設定され、その解放している間遊技領域
13を落下する打玉を受止めるようになっている。そし
て、入賞空間31内に設けられた特定入賞口33に入賞する
と、再度上記した解放状態を繰り返し、特定入賞口33に
入賞玉が入賞することを条件として上記した解放状態を
最高10回繰り返すことができるようになっている。ここ
で可変表示装置14と可変入賞球装置30について詳細に説
明する。まず、第1図及び第3図を参照して可変表示装
置14の構成について説明する。
可変表示装置14の前面には、第1図に示すように、そ
の上部には、通常の入賞口19が形成され、その入賞口19
の下方には、可変入賞球装置30の開閉板32の開成回数を
表示する開成回数表示器18が設けられるとともに、その
開成回数表示器18の左右に後述する始動入賞口37a〜37C
に入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶した旨を報知す
る始動入賞記憶表示器17a〜17dが設けられている。ま
た、下方部分には、正方形状の開口が開設され、該開口
に透明のカバー部材(図示しない)が円弧状に取り付け
られている。このカバー部材は、識別情報表示部15a〜1
5cの表面に描かれた識別情報(図柄)が3つ分見えるよ
うな大きさに選ばれている。また、カバー部材の左右に
は、当りラインを表示する当りライン表示器16a〜16fが
配置されている。すなわち、この可変表示装置14におい
ては、カバー部材から見える3つの識別情報の3つの横
方向及び2つの斜め方向において当りラインが設定され
ており、このため、5つの当りラインのうち、どのライ
ンに特定遊技状態となるべき大当り(特定表示状態)が
出現したか否かを遊技者に報知する必要があるため、当
りライン表示器16a〜16fが設けられている。また、この
当りライン表示器16a〜16fは、大当りが成立したときだ
けでなく、大当りが出現する可能性があるときにも点滅
してその旨を報知するようになっている。例えば、最後
に停止する中央の識別情報表示部15bが可変表示中で左
右の識別情報表示部15a,15cが停止しているときに、左
右の識別情報表示部15a,15cの上記した5つのライン上
のいずれかに大当りの識別情報が表示されているときに
は、当該ラインを表示する当りライン表示器が点滅して
大当りの可能性があることを遊技者に報知する。
一方、遊技盤11の裏面に取り付けられる駆動機構部分
を収納するドラム機構収納部ボックス20の構成について
第3図の斜視図を参照して説明すると、ドラム機構収納
ボックス20に収納される前記識別情報表示部15a〜15c
は、ステッピングモータ22a〜22cと、該ステッピングモ
ータ22a〜22cのモータ軸に固定される回転ドラム21a〜2
1cとから構成されている。そして、回転ドラム21a〜21c
の外周に複数種類の所定個数(この実施例の場合には、
16個)の識別情報(図柄)が等間隔で描かれている。し
かして、識別情報のうち上記した5つのライン上に
「7」「FEVER」「BAR」「SANKYO」の四種類の識別情報
が3つ揃ったときに特定表示状態(大当り)となるよう
に設定されている。このため、この実施例においては、
特定表示状態となる確率は、 4×5/163≒1/205 となる。もちろん、この確率は、任意に設定すればよ
い。
ところで、上記のように構成される識別情報表示部15
a〜15cのステッピングモータ22a〜22cは、モータ固定板
23a〜23cに固定されており、このモータ固定板23a〜23c
がドラム機構収納ボックス20に着脱自在に固定されるよ
うになっている。このため、組み付け作業が簡単に行え
るとともに、故障時の交換が極めて容易に行える。
前記回転ドラム21a〜21cの一側外周縁の一部には、切
欠部24a〜24cが所定の長さをもって切り欠けられてい
る。この切欠部24a〜24cは、回転ドラム21a〜21cの外周
に描かれた識別情報を識別するために設けられるもの
で、後述するホトトランジスタで構成されるドラム位置
検出器27a〜27cが切欠部24a〜24cを検出することにより
識別情報の種類を検出するようになっている。
なお、前記ステッピングモータ22a」22cを停止させる
際には、徐々に回転速度が小さくなるように停止させる
必要がある。これは、急に止めると、ドラムの慣性力が
磁気の吸着力よりも大きくなってしまうため、余分に回
転してしまうおそれがあるからである。また、再度回転
させる際にも回転速度が徐々に大きくなるように回転さ
せる必要がある。これは、ステッピングモータ22a〜22c
の起動トルクが小さいために必要とされるからでる。な
お、回転速度を調節するためには、駆動パルス信号の巾
を変えて与えるようにすればよい。
更に、ドラム機構収納ボックス20の後面には、該ドラ
ム機構収納ボックス20の後面に密着して取り付けられる
回路基板26の表面に設けられるドラム位置検出器27a〜2
7cを臨ませる透孔25a〜25cが形成され、ドラム位置検出
器27a〜27cから発せられる光が透過するようになってい
る。しかして、ドラム位置検出器27a〜27cは、切欠部24
a〜24cを検出したときにONとなるように設定され、切欠
部24a〜24c以外の位置のときにはOFFとなるように設定
されている。なお、切欠部24a〜24cは、ドラム位置検出
器27a〜27cから発せられる光を吸収するようなものであ
ればよいため、切欠部24a〜24cに変えて黒いシールを貼
付しても良い。
ドラム位置検出器27a〜27cが設けられる回路基板26の
後方には、中継端子板28が設けられ、この中継端子板28
を介して前記ステッピングモータ22a〜22c及びドラム位
置検出器27a〜27cに電源及び制御信号等が与えられる。
次に、第1図を参照して、可変入賞球装置30の構成に
ついて説明する。可変入賞球装置30は、前記遊技盤11に
取り付けられる取付基板の上部に長方形状の入賞空間31
が開設されている。この入賞空間31には、下端両サイド
を軸支して、遊技盤11に対して垂直方向に開閉自在とさ
れる開閉板32によって塞がれている。この開閉板32は、
前記したようにソレノイド45によって開閉制御され、開
成中には、遊技領域13を落下する打玉を受止めて入賞空
間31に導き入賞玉とする。また、開閉板32の下方には、
通過口36が形成されている。通過口36の下方には、後述
する始動入賞口37aが配置されている。
一方、前記開閉板32に覆われる入賞空間31は、3つに
分割され、中央の空間が特定入賞口33を構成し、左右の
空間が通常入賞口34a,34bを構成している。なお、入賞
空間31の一側後面には、後述する入賞個数検出器47で検
出した入賞玉数を表示する入賞個数表示器35が設けられ
ている。この入賞個数表示器35は、みの実施例において
入賞玉数だけを表示するものではなく、後の動作説明に
おいて詳述するように、遊技が不能動化された場合に、
その不能動化の原因により異なる情報で遊技者に報知す
るようになっている。
第1図に戻って、遊技領域13の可変入賞球装置30の下
方には、前記識別情報表示部15a〜15cの回転を許容する
始動入賞口37a〜37Cが設けられている。また、始動入賞
口37a〜37Cには、始動入賞玉検出器48a〜48cが一体的に
設けられ、始動入賞口37a〜37Cに入賞した打玉を検出し
て後述するマイクロコンピュータ80に検出信号を送るよ
うになっている。
更に、遊技領域13には、前記可変表示装置14の左右側
方及び下部側方に通常の入賞口38a,38b、39a,39bが設け
られている。また、可変表示装置14の上部にも通常入賞
口19が設けられている。なお、入賞口39a,39bは、前記
可変表示装置14の作動中又は前記した特定遊技状態にな
ると内蔵されたランプ(図示しない)が点灯あるいは点
滅してその旨を報知するようになっている。
また、遊技領域13には、落下する打玉の流下速度や方
向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられるとと
もに、前記可変表示装置14の作動中又は前記した特定遊
技状態になったときに点灯又は点滅して遊技者にその旨
を報知する遊技効果ランプ41a,41bが設けられている。
この遊技効果ランプ41a,41bと同じ効果を奏するものと
して前記前面枠2の上部に設けられる枠ランプ42a,42b
や、前記風車のうち上部左右に配置されるランプ付風車
がある。なお、これらのランプ類は、特定遊技状態とな
ったときだけでなく、前記識別情報表示部15a〜15c等が
回転しているときにも異なる態様で点灯、あるいは点滅
して遊技の雰囲気を盛り上げるようになっている。更
に、遊技領域13の最下方には、上記したいずれの入賞領
域にも入賞しなかった打玉が遊技盤11の後方に導かれる
アウト口40が設けられている。
次に、第2図を参照してパチンコ遊技機1の背面の構
造について説明する。前記遊技盤11の裏面には、前記各
入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けながら下方に
誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カバー体43が
固定されている。この入賞玉集合カバー体43のほぼ中央
には、前記可変表示装置14の駆動機構を収納する前記し
たドラム機構収納ボックス20が後方に突出するように開
口が開設され、更に、その下方には、可変入賞球装置30
の開閉板32を開閉駆動するためのソレノイド45が固定さ
れている。なお、可変入賞球装置30の裏側には、前記特
定入賞口33に打玉が入賞したことを検出する特定入賞玉
検出器46や、前記入賞空間31に入賞した入賞玉を計数す
るための入賞個数検出器47も設けられている。また、前
記入賞玉集合カバー体43の裏面上部には、遊技盤11に設
けられる前記したスイッチやランプ及び駆動源等から延
びる配線を中継する中継端子板44が取り付けられてい
る。
なお、上記した入賞個数検出器47が正常に作動しなか
った場合や可変入賞球装置30の開閉板32の1回の開放中
に入賞玉が1個も発生しなかった場合には、遊技が不能
動化される。この不能動化の態様として、この実施例に
おいては、不能動化された時点で可変入賞球装置30の開
閉板32が閉成された状態、すなわち前記ソレノイド45が
OFFされた状態となる。そして、この不能動化された状
態において、前記ガラス扉枠4を開放して開閉板32を強
制的に開放し、パチンコ玉を通常入賞口34a,34bに投入
することにより入賞個数検出器47がONすれば、それに基
づいて不能動化を解除することができる。この場合に
は、単に遊技の不能動化が解除されるだけであり、遊技
の初期状態に復帰してしまうため、不能動化された遊技
状態が特定遊技状態の途中である場合には、その特定遊
技状態も解除されてしまうことになる。このため、この
実施例では、特定遊技状態の途中で不能動化された場合
に、不能動化状態が解除されたときに、その特定遊技状
態を引き続いて継続できるようにするため、前記特定入
賞口33にパチンコ玉を投入すれば良いように制御してい
る。この点については、後に詳述する動作説明において
容易に理解することができるあろう。
また、パチンコ遊技機1の背面には、機構板51が開閉
自在に取り付けられている。この機構板51は、前記遊技
盤11に設けられた入賞口からの入賞玉を処理して、その
入賞玉に対応する所定個数の景品玉を排出するための各
種の機構が設けられるものである。しかして、機構板51
には、機構板51を閉じた状態で係止する固定具52によっ
て前記遊技盤保持枠49に固定支持されるようになってい
る。更に、機構板51のほぼ中央には、窓開口53が開設さ
れ、この窓開口53の下方位置に入賞玉集合樋54が形成さ
れている。入賞玉集合樋54に誘導された入賞玉は、後述
するモータ56を有する入賞玉処理機構55に導かれるよう
になっている。
機構板51の後面側には、パチンコ遊技機設置台の図示
しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払い出
すための各種の機構が設けられている。これらの機構に
ついて、以下説明すると、機構板51の上部には、景品玉
タンク57が固定されている。この景品玉タンク57は、上
記した補給機構から多量の景品玉が補給されるようにな
っている。
景品玉タンク57の下方には、景品玉を整列させるため
の玉整列樋58が設けられている。この玉整列樋58は、景
品玉が2列に整列して自然流下するように傾斜して取り
付けられる。
玉整列樋58の下流側には、屈曲樋59が接続されるよう
に取り付けられている。この屈曲樋59は、玉整列樋58を
流下してきた景品玉の流下方向を180度転換させるとと
もに、連続して流下している景品玉の玉圧を弱めるため
にある。
屈曲樋59の下流側には、景品玉払出装置60が接続され
ている。景品玉払出装置60は、所定個数の景品玉を受け
入れて、その所定個数の景品玉を入賞玉処理機構55の動
作に連動して払い出すものである。そして、入賞玉処理
機構55は、モータ56によって駆動される回転カムにより
前記入賞玉集合樋54に誘導された入賞玉が押出されるこ
とにより景品玉払出装置60を動作させるようになってい
る。
景品玉払出装置60から払出された景品玉は、景品玉放
出通路61に排出される。景品玉放出通路61には、その下
端に連絡口62が開設され、この連絡口62が前記打球供給
皿6に連通している。また、連絡口62の一側には、余剰
玉通路64と連絡するための連絡樋63が設けられ、余剰の
景品玉を余剰玉通路64に誘導するようになっている。余
剰玉通路64は、その下端が前面枠2の裏面に取付られる
接続樋65に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿10
に誘導するようになっている。
更に、機構板51には、前記アウト口40から排出される
アウト玉を誘導するアウト玉誘導樋66が取り付けられ、
このアウト玉誘導樋66に誘導されたアウト玉がその流下
端であるアウト玉放出口67からパチンコ遊技機1外に排
出されるようになっている。また、機構板51には、可変
表示装置14や可変入賞球装置30を制御するための制御回
路基板を収納した制御基板ボックス68や、パチンコ遊技
機1の電源を供給するためのターミナルボックス69が取
り付けられている。
弾球遊技機の動作説明 以上説明したパチンコ遊技機1の動作について第4
図、第5A図ないし第5F図を参照して説明する。第4図
は、パチンコ遊技機1の遊技を制御する制御回路のブロ
ック図であり、第5A図ないし第5F図は、この制御回路の
具体的な動作を示すフロー図である。まず、第4図にお
いて、制御回路は、制御中枢としてのマイクロコンピュ
ータ80を含み、このマイクロコンピュータ80には、制御
動作を所定の手順で実行することのできるMPU81と、MPU
81の動作プログラムデータを格納するROM82と、必要な
データの書き込み及び読出しができるRAM83とを含んで
いる。また、マイクロコンピュータ80には、入出力回路
84、サウンドジェネレータ85、パワーオンリセット回路
86、クロック発生回路87、パルス分周回路88、及びアド
レスデコード回路89を含む。入出力回路84には、検出回
路90〜94を介して停止操作検出器8a、始動入賞玉検出器
48a〜48c、特定入賞玉検出器46、入賞個数検出器47、ド
ラム位置検出器27a〜27cがそれぞれ接続され、また、モ
ータ駆動回路95を介してステッピングモータ22a〜22cが
接続され、ソレノイド駆動回路96を介してソレノイド45
が接続され、ランプ駆動回路97を介して遊技効果ランプ
41a,41b及び枠ランプ42a,42bが接続され、LED駆動回路9
8を介して始動入賞記憶表示器17a〜17d、及び当りライ
ン表示器16a〜16fが接続され、セグメントLED駆動回路9
9を介して入賞個数表示器35、及び開成回数表示器18が
接続されている。また、前記サウンドジェネレータ85に
は、アンプ100を介してスピーカー7が接続されてい
る。なお、制御回路には、電源回路101から各種の電圧
が供給されている。
次に、第5A図ないし第5F図をのフロー図を参照して、
上記制御回路の具体的な動作について説明する。第5A図
は、実施例の動作の全体を示すメインルーチンが表わさ
れている。まず、電源が投入されると、マイクロコンピ
ュータ80は、RAM83内にエラーが生じているか否かを判
別し(ステップS1)、RAMエラーがあると判別した場合
には、初期データをセットする(ステップS2)。なお、
ステップS1の処理は、常に行われているので、マイクロ
コンピュータ80のプラグラム暴走時にもエラー判定がな
され、ステップS2の初期データがセットされる。
上記ステップS1においてエラー判定されなかった場合
や、ステップS2で初期データがセットされた場合には、
実施例の遊技を制御するための各種のサブルーチンコン
トロール処理が行われる。まず、最初に遊技盤11や可変
表示装置14や可変入賞球装置30に設けられるランプ・LE
D等の装飾ランプのコントロール、及びスピーカー7の
コントロールを行う音・ランプ・LEDコントロール処理
が行われる(ステップS3)。この音・ランプ・LEDコン
トロール処理では、遊技内容に応じて遊技効果ランプ41
a,41b、枠ランプ42a,42b、及びスピーカー7等が制御さ
れる。次いで、開成回数表示器18を点灯制御するための
開成回数表示器コントロール処理(ステップS4)、及び
入賞個数表示器35を点灯制御するための入賞個数表示器
コントロール処理(ステップS5)がそれぞれ行われる。
開成回数表示器コントロール処理は、第5B図に示され、
入賞個数表示器コントロール処理は、第5C図に示されて
いる。これらの処理については、後に詳述する。
上記した処理が終了した後、遊技禁止フラグA又はB
又はCがセットされているか否かが判別される(ステッ
プS6)。ここで、遊技禁止フラグA又はB又はCは、前
記入賞個数検出器47が正常に作動しているか否かを監視
するためのものであり、入賞個数検出器47が不正な行為
により、あるいは事故により異常状態となったときにセ
ットされるものである。すなわち、遊技禁止フラグA
は、入賞玉が特定入賞口33に対応する特定入賞玉検出器
46によって検出されてから一定時間(例えば、2秒)内
に入賞個数検出器47によって検出されなかったときにセ
ットされるもので、特定入賞口33に入賞した入賞玉は、
特定入賞玉検出器46及び入賞個数検出器47を共にONさせ
ることになるという理由に基づいて設定されている。ま
た、遊技禁止フラグBは、入賞個数検出器47のON状態の
持続時間が一定時間(例えば、3秒)に達した場合にセ
ットされるもので、これは、入賞玉が入賞個数検出器47
を通過するのは、極めて短い時間に行われ、その時間以
上にON状態が持続するのは、断線あるいはショートある
いは玉づまり等の故障が生じた場合であるという理由に
基づいて設定されている。更に、遊技禁止フラグCは、
可変入賞球装置30の開閉板32の1回の開放中に入賞個数
検出器47が1個の入賞玉も検出しない場合にセットされ
るもので、これは、開閉板32の一定時間(例えば、30
秒)の開放中に1個の入賞玉もないのは不合理であると
いう理由に基づいて設定されるものである。なお、上記
した2つの遊技禁止フラグA、Cは、必要な処置をした
後に入賞個数検出器47をONさせることによりクリアさ
れ、遊技禁止フラグBは、入賞個数検出器47がOFF状態
となることによりクリアされるようになっている。
ところで、ステップS6において、遊技禁止フラグA又
はB又はCのいずれかがセットされていると判別された
場合には、可変表示装置14及び可変入賞球装置30の具体
的な動作を行うことなく、後述するステップS11に飛
ぶ。一方、いずれの遊技禁止フラグA又はB又はCもセ
ットされていない場合には、可変表示装置14及び可変入
賞球装置30の具体的な動作を行うべく各種の動作が行わ
れる。具体的には、可変入賞球装置30の開閉板32の開閉
制御を行うソレノイド45をコントロールすべくソレノイ
ドコントロール処理が行われ(ステップS7)、可変表示
装置14のステッピングモータ22a〜22cの回転制御を行う
モータコントロール処理が行われ(ステップS8)、始動
入賞口37a〜37cに対応して設けられる始動入賞玉検出器
48a〜48c(以下、スタートSWという)の作動をチェック
すべくスタートSWチェック処理が行われ(ステップS
9)、停止操作ボタン8に対応して設けられる停止操作
検出器8a(以下、ストップSWという)の作動をチェック
すべくストップSWチェック処理が行われる(ステップS1
0)。上記したステップS7〜ステップS10の処理は、いず
れかの遊技禁止フラグがセットされた場合には、不能動
化されるものであり、その不能動化状態では、それらの
プログラムが実行されない。なお、上記各種の処理の内
ソレノイドコントロール処理については、第5D図に示さ
れており、これについては、後に詳述する。
一方、以下に示す処理は、通常の遊技状態において
も、あるいは不能動化された遊技状態においても実行さ
れる処理である。すなわち、可変表示装置14の回転ドラ
ム21a〜21cの停止位置を制御するドラム位置検出器27a
〜27c(以下、ドラム位置SWという)の作動をチェック
すべくドラム位置SWチェック処理が行われ(ステップS1
1)、特定入賞口33に対応して設けられる特定入賞玉検
出器46(以下、VSWという)の作動をチェックすべくVSW
チェック処理が行われ(ステップS12)、可変入賞球装
置30に設けられる入賞個数検出器47(以下、カウントSW
という)の作動をチェックすべくカウントSWチェック処
理が行われる(ステップS13)。このように、この実施
例では、不能動化された状態においてもVSWの作動をチ
ェックしているので、前回の開放状態中に1個も入賞玉
が発生しない場合であっても、不能動化を解除すべくパ
チンコ玉を強制的に特定入賞口33に投入することにより
繰返し条件の成立が確認されるとともに不能動化状態が
解除され、再度特定遊技状態がその開放状態から継続す
ることになる。これに対し、VSWチェック処理を不能動
化された状態で実行しないようにした場合(例えば、前
記ステップS6において「Y」の場合にステップS13に飛
ぶようにプログラムした場合)には、不能動化状態は解
除されるものの、不能動化される原因となった開放中に
入賞玉が特定入賞口33に入賞しなかったと判定されて繰
返し条件の成立が認められず、そのまま特定遊技状態が
終了してしまうことになる。つまり、この実施例におい
ては、遊技が不能動化された状態においてもVSWチェッ
ク処理を実行することが重要な要素となっている。な
お、上記ステップS12及びステップS13の処理は、後述す
る第5E図及び第5F図にそれぞれ詳細に示されている。
ところで、メインルーチンにおいては、上記した各種
のサブルーチンで処理されたデータが出力され(ステッ
プS14)、その後、停止図柄決定用カウントアップ処理
が行われる(ステップS15)。この停止図柄決定用カウ
ントアップ処理は可変表示装置14の識別情報表示部15a
〜15cに表示される識別情報(図柄)の組合せを抽出す
るためのものであり、例えば、4096個の図柄の組合せに
カウントナンバーを対応させ、そのカウントナンバーを
常にカウントアップして変化させるようにし、始動入賞
時にカウントされているナンバーに対応した図柄の組合
せが選択されるように制御される。そして、このカウン
トアップする処理としてステップS15の処理が行われる
のであるが、これは、パルス分周回路88からの定期リセ
ット信号があるまでの間繰返し実行されるようになって
いる。このため、メインルーチンにおけるステップS1〜
ステップS14を処理する時間が常に異なるため、カウン
トアップされる数が常に異なることになる。つまり、選
択される図柄の組合せは、常にランダムに行われること
になる。
上記したメインルーチンは、パルス分周回路88から発
生するリセット信号がある毎に1回行われるが、この実
施例においては、2msec毎に1回のリセット信号が発生
されるので、メインルーチンは、2msecに1回行われる
ことになる。
次に、第5B図を参照して前記ステップS4の開成回数表
示器コントロール処理について説明する。開成回数表示
器コントロール処理においては、まず、遊技禁止フラグ
A又はB又はCのいずれかがセットされているか否かが
判別され(ステップS16)、セットされていれば開成回
数表示器18に「E」の文字を表示し(ステップS17)、
セットされていなければ、繰返し回数を計数する開成回
数カウンタの値を表示する(ステップS18)。このよう
に開成回数表示器18には、遊技が不能動化された状態に
おいて、その旨を遊技者に報知するためにエラーメッセ
ージが表示されるようになっている。ただし、この場合
にどの種類のエラーが発生したかは区別できず、これら
を区別して表示するのは、次に述べる入賞個数表示器35
である。
次に、第5C図を参照して前記ステップS5の入賞個数表
示器コントロール処理について説明する。入賞個数表示
器コントロール処理においては、まず、遊技禁止フラグ
Aがセットされているか否かが判別され(ステップS1
9)、セットされていなければ、次に遊技禁止フラグB
がセットされているか否かが判別される(ステップS2
0)。遊技禁止フラグBもセットされていないと判別さ
れた場合には、遊技禁止フラグCがセットされているか
否かが判別され(ステップS21)、この遊技禁止フラグ
Cもセットされていないと判別された場合には、入賞個
数検出器47によってカウントされる入賞個数カウンタの
値を入賞個数表示器35に表示する(ステップS22)。
一方、前記ステップS19において遊技禁止フラグAが
セットされていると判別された場合には、入賞個数表示
器35に「A」の文字を表示し(ステップS23)、同様に
前記ステップS20において遊技禁止フラグBがセットさ
れていると判別された場合には、入賞個数表示器35に
「C」の文字を表示し(ステップS24)、前記ステップS
21において遊技禁止フラグCがセットされていると判別
された場合には、入賞個数表示器35に「E」の文字を表
示する(ステップS25)。このように入賞個数表示器35
には、不能動化された種類によってそれぞれ異なる文字
を表示して、遊技者又は遊技場の店員にその旨を報知し
ている。
次に第5D図を参照して前記ステップS7のソレノイドコ
ントロール処理について説明する。ソレノイドコントロ
ール処理においては、まず、開閉板32を開放する時間
(約30秒)である大当りソレノイドタイマが終了してい
るか否かが判別され(ステップS26)、終了していると
判別された場合には、大当りフラグがセットされている
か否かが判別される(ステップS27)。この大当りフラ
グは、可変表示装置14に表示されている識別情報の組合
せが所定の特定表示状態のときにセットされるもので、
大当りフラグがセットされていない場合には、後述する
ステップS46に進みソレノイド45をOFF状態とする。
一方、大当りフラグがセットされていると判別された
場合には、開成回路カウンタの値が「0」であるか否か
が判別され(ステップS28)、「0」である場合には、
特定遊技状態となって最初の有余時間(例えば、4〜5
秒)である大当りインターバルタイマが終了したか否か
が判別される(ステップS29)。大当りインターバルタ
イマが終了していないときには、ソレノイド45をOFFと
したまま、そのインターバルタイマが終了するのを待
ち、インターバルタイマが終了したときには、後述する
ステップS33に進む。
前記ステップS28で開成回数カウンタの値が「0」で
ないと判別された場合には、次の開放状態に進む前の有
余時間(例えば、3秒)である入賞受付タイマが終了し
たか否かが判別される(ステップS30)。この入賞受付
タイマは、大当りソレノイドタイマが終了した後に、閉
じる間際の開閉板32によって受け止められた入賞玉が特
定入賞口33に入賞する場合もあるので、その間特定入賞
玉検出器46の受付を許容するための時間でもある。しか
して、入賞受付タイマが終了しない場合には、ソレノイ
ド45のOFF状態を維持し、終了した場合には、入賞個数
カウンタの値が「0」であるか否かが判別される(ステ
ップS31)。入賞個数カウンタの値が「0」である場
合、すなわち、終了した大当りソレノイドタイマの時間
内に1個の入賞玉も発生しなかった場合には、遊技禁止
フラグCがセットされる(ステップS42)が、1個の入
賞玉でも発生すれば、次にV入賞フラグがセットされて
いるか否かが判別される(ステップS32)。このV入賞
フラグは、開閉板32が開放中に受入れられた入賞玉が特
定入賞口33に入賞して特定入賞玉検出器46をONさせたと
きにセットされるもので、セットされていると判別され
た場合には、次の開放動作に移行すべく開成回数カウン
タの値に「1」を加算し(ステップS33)、それと同時
にV入賞フラグ、入賞個数カウンタをそれぞれクリアし
(ステップS34、S35)、大当りソレノイドタイマをセッ
トし(ステップS36)、その後、ソレノイド45をONして
(ステップS37)サブルーチンを終了する。
一方、前記ステップS26において大当りソレノイドタ
イマが終了していないと判別された場合には、ソレノイ
ドタイマのカウント数が「1」を減算して終了するか否
かが判別され(ステップS38)、終了しない場合には、
入賞個数カウンタの値が「10」であるか否かが判別され
(ステップS39)、「10」に満たない場合には、前記ス
テップS37に進みソレノイド45のON状態を維持する。ま
た、大当りソレノイドタイマが終了する前に入賞個数カ
ウンタの値が「10」になった場合には、大当りソレノイ
ドタイマをクリアする(ステップS40)。そして、その
後、入賞受付タイマをセットして(ステップS41)、ソ
レノイド45をOFF状態とする。なお、ステップS38におい
て、「Y」と判別された場合にもステップS41の処理を
行ってソレノイド45をOFF状態にする。
また、前記ステップS31において、入賞個数カウンタ
の値が「0」であると判別された場合には、遊技禁止フ
ラグCがセットされ(ステップS42)、その後、直ちに
ソレノイド45がOFFとされて遊技が不能動化される。
更に、前記ステップS32においてV入賞フラグがセッ
トされていないと判別された場合には、繰返し条件の成
立が認められず、特定遊技状態が終了したことを意味
し、そのため、大当りフラグがクリアされる(ステップ
S43)とともに、開成回数カウンタ及び入賞個数カウン
タがそれぞれクリアされ(ステップS44、S45)、その
後、ソレノイド45がOFF状態とされる(ステップS46)。
次に第5E図を参照して前記ステップS12のVSWチェック
処理について説明する。まず、VSWがONしたか否かが判
別され(ステップS47)、ONしていない場合には、VSWチ
ェックカウンタの値をクリアして(ステップS48)、後
述するステップS57に進む。一方、VSWがONしていると判
別された場合には、VSWチェックカウンタの値が最大で
あるか否かが判別される(ステップS49)。これは、VSW
が何等かの事故で連続的にONした状態であるか否かを判
別するために行われる処理である。そして、ここで、VS
Wチェックカウンタの最大は、割当ビット数に応じた最
大値(例えば、8ビットの場合には、「255」)以下で
「4」以上の範囲から任意に設定された数である。しか
して、VSWチェックカウンタの値が最大となった場合に
は、後述するステップS57に進み、また、VSWチェックカ
ウンタの値が設定された最大値でないときには、チェッ
クカウンタの値に「1」を加算し(ステップS50)、そ
の後、VSWチェックカウンタの値が「3」であるか否か
が判別される(ステップS51)。そして、VSWチェックカ
ウンタの値が「3」になるまで待った後、V−CTチェッ
クフラグがセットされるとともに、V−CTチェックタイ
マがセットされる(ステップS52)。ここでV−CTチェ
ックフラグは、入賞玉が特定入賞口33に入賞する毎にセ
ットされるものであり、また、V−CTチェックタイマ
は、特定入賞口33に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器
46をONさせた後、入賞個数検出器47をONさせるに十分な
時間(例えば、2秒)が設定される。なお、前記ステッ
プS51でVSWチェックカウンタの値が「3」になるまで待
つのは、主として外部からのノイズによる誤動作を防止
するためであり、VSWチェックカウンタの値が「3」に
なって初めてVSWのONを有効として処理するものであ
る。
V−CTチェックフラグ及びV−CTチェックタイマが共
にセットされた後に、大当りフラグがセットされている
か否かが判別され(ステップS53)、セットされていな
ければ、後述するステップS57に進み、セットされてい
れば、開成回数カウンタの値が「10」であるか否かが判
別される(ステップS54)。開成回数カウンタの値が「1
0」であるときには、後述するステップS57に進み、「1
0」に満たない場合には、既にV入賞フラグがセットさ
れているか否かが判別され(ステップS55)、セットさ
れていなければ、V入賞フラグをセットした後(ステッ
プS56)、ステップS57に進む。
次いで、V−CTチェックフラグがセットされているか
否かが判別され(ステップS57)、セットされていれ
ば、V−CTチェックタイマが終了したか否かが判別され
る(ステップS58)。しかして、V−CTチェックタイマ
が終了したと判別された場合、すなわち入賞個数検出器
47がONしなかったときには、遊技禁止フラグAがセット
され(ステップS59)、直ちにソレノイド45がOFFとされ
て(ステップS60)、サブルーチンを終了する。一方、
前記ステップS57でV−CTチェックフラグがセットされ
ていないと判別された場合、及び前記ステップS58でV
−CTチェックタイマが終了していないと判別された場合
には、遊技禁止フラグAをセットすることなくサブルー
チンを終了する。
次に、第5F図を参照して前記ステップS13のカウントS
Wチェック処理について説明する。まず、カウントSWがO
Nしたか否かが判別され(ステップS61)、ONしていない
場合には、カウントSWチェックカウンタの値をクリアし
(ステップS62)、且つ遊技禁止フラグBをクリアして
(ステップS63)、サブルーチンを終了する。一方、カ
ウンタSWがONしていると判別された場合には、カウント
SWチェックカウンタの値が最大であるか否かが判別され
る(ステップS64)。これは、カウントSWが何等かの事
故で連続的にONした状態であるか否かを判別するために
行われる処理である。そして、この場合には、その最大
は、異常判定の基準となる時間に応じた最大値であり、
例えば、3秒で異常と判定する場合には、3000msec/2ms
ec=「1500」である。しかして、カウントSWチェックカ
ウンタの値が最大となった場合には、遊技禁止フラグB
をセットした後(ステップS65)、直ちにソレノイド45
をOFFとして(ステップS66)、サブルーチンを終了す
る。また、カウントSWチェックカウンタの値が設定され
た最大値でないときには、チェックカウンタの値に
「1」を加算し(ステップS67)、その後、カウントSW
チェックカウンタの値が「3」であるか否かが判別され
る(ステップS68)。そして、カウントSWチェックカウ
ンタの値が「3」になるまで待った後、大当りフラグが
セットされているか否かが判別され(ステップS69)、
セットされていなければ、後述するステップS72に進
み、セットされていれば、入賞個数カウンタの値が「1
0」であるか否かが判別される(ステップS70)。入賞個
数カウンタの値が「10」であるときには、後述するステ
ップS72に進み、「10」に満たない場合には、入賞個数
カウンタの値に「1」を加算する(ステップS71)。そ
して、その後、V−CTチェックフラグをクリアし(ステ
ップS72)、遊技禁止フラグA及び遊技禁止フラグCを
共にクリアした後(ステップS73)、サブルーチンを終
了する。
以上、実施例に係るパチンコ遊技機の遊技動作につい
て説明してきたが、この実施例によれば、特定遊技状態
における開閉板32の1回の開放中に1個の入賞玉も発生
しない場合には、開閉板32を開閉するソレノイド45をOF
Fとして、それ以後の遊技を不能動化する(ステップS4
2)。この状態で遊技場の店員がガラス扉枠4を開放し
て可変入賞球装置30の開閉板32を強制的に開放し、中央
の特定入賞口33にパチンコ玉を投入することにより、入
賞個数検出器47がONして遊技を不能動化している遊技禁
止フラグCがクリアされ(ステップS73)、それと同時
にV入賞フラグをセットし(ステップS56)、また入賞
個数カウンタの値も「1」とするので、第5D図において
ステップS26〜ステップS31へ進み、更にステップS31か
らステップS32を経てステップS33に進む。このため、開
閉板32の次の開放動作を継続して行うことができ、遊技
の不能動化の原因が遊技場側の責任である場合でも特定
遊技状態を解消することなく、継続して遊技を行うこと
ができるので、遊技者との間にトラブルが発生すること
がない。
なお、この実施例においては、遊技が不能動化された
状態において、上記と同様に強制的に開閉板32を開放
し、パチンコ玉を特定入賞口33ではなく通常入賞口34a,
34bに投入することにより、遊技禁止フラグCがクリア
されるものであるが、V入賞フラグがセットされないの
で、第5D図において、ステップとS32からステップS43に
進んで、特定遊技状態が終了してしまう。したがって、
この場合には、遊技場側の責に帰すべきでない原因、す
なわち遊技者側の責任によって遊技が不能動化されたと
きに、その不能動化を解除するときに行えばよい。
以上、実施例について説明してきたが、上記実施例で
は、特定入賞口33を通過した入賞玉が必ず入賞個数検出
器47をONさせるものを示したが、特定入賞口33に入賞し
た入賞玉を入賞個数検出器47で検出させないようにして
もよい。この場合には、特定入賞玉検出器46を計数用の
検出器として兼用することになる。また、特定入賞口33
及び通常入賞口34a,34bにそれぞれ入賞個数検出器を設
ける構造でもよい。また、可変入賞球装置の入賞空間に
入った入賞玉が、まず入賞個数検出器で検出されてから
特定入賞口あるいは通常入賞口に入賞するような構造、
すなわち、特定入賞口に入賞する入賞玉は、入賞個数検
出器で検出されてから特定入賞玉検出器で検出される構
造であってもよい。また、遊技の不能動化態様として開
閉板32を閉成するだけでなく、それと同時に打球の発射
ができなくしたり、あるいは景品玉の払出動作を停止さ
せるように構成しても良い。
また、上記実施例では、特定入賞玉検出器46をONさせ
た後に入賞個数検出器47をONさせて不能動化を解除する
ものを示したが、逆に入賞玉検出器が入賞玉を検出して
不能動化状態を解除し、その解除から一定時間内に特定
入賞玉が入賞玉を検出した場合に特定遊技状態を継続で
きるように構成したものでも良い。更に、上記した実施
例の技術思想を応用すれば、入賞個数検出器が入賞玉を
検出したことだけで不能動化状態を解除し、且つ特定遊
技状態を継続できるように構成することは、極めて容易
であろう。
また、上記した実施例では、可変表示装置によって特
定遊技状態を出現させるものを示したが、始動入賞口へ
の入賞により可変する可変入賞球装置であって、その始
動入賞により可変中の可変入賞球装置に受入れられた入
賞玉が特定入賞口に入賞することにより特定遊技状態と
なる、いわゆるヒコーキタイプの遊技内容を有するもの
であってもよい。また、可変表示装置の構成も上記した
実施例に限定されず、電気的な識別情報表示部(例え
ば、LED、LCD、ドット・マトリックス等)を有するもの
でもよい。更に、弾球遊技機の構成も持ち玉データが記
憶されたカードを介して遊技する、いわゆるカード式の
弾球遊技機であってもよい。
[発明の効果] 以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、遊技が不能動化された後に特定入
賞口にパチンコ玉を投入することにより、遊技の不能動
化が解除されるとともに、不能動化された以後の特定遊
技状態を再開することができるように構成したので、不
能動化された原因が遊技場側に責任があるでも、遊技者
との間にトラブルが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面
概略図、第3図は、特定遊技状態を発生させるための可
変表示装置の分解斜視図、第4図は、パチンコ遊技機の
遊技動作を制御するブロック構成の制御回路図、第5A図
〜第5F図は、制御回路の具体的な動作を示すフロー図で
ある。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 14……可変表示装置(特定遊技状態発生装置) 30……可変入賞球装置 33……特定入賞口 34a,34b……通常入賞口 45……ソレノイド(駆動制御手段の一部) 46……特定入賞玉検出器 47……入賞個数検出器(入賞玉検出手段) 80……マイクロコンピュータ(駆動制御手段、遊技不能
動化手段、及び遊技再継続制御手段を含む)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって有利な第1の状態と不利な
    第2の状態とに変化可能であり、且つ特定入賞口を含む
    複数の入賞口が形成された可変入賞球装置と、 遊技状態が予め定められた特定遊技状態となったときに
    前記可変入賞球装置を前記第1の状態に駆動し、且つそ
    の第1の状態中に受入れられた入賞玉が前記特定入賞口
    に入賞したことに基づいて再度第1の状態に繰返し駆動
    制御する駆動制御手段と、 前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
    検出手段と、 前記可変入賞球装置が第1の状態中に前記入賞玉検出手
    段が入賞玉を1個も検出しなかったことに基づいてその
    後の遊技を不能動化する遊技不能動化手段と、を備えた
    弾球遊技機において、 不能動化された後に前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出
    したことに基づいて不能動化状態を解除するとともに、
    前記特定入賞口にパチンコ玉が投入されたことに基づい
    て不能動化された以降の特定遊技状態を再開する遊技再
    継続制御手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
JP20082289A 1989-08-02 1989-08-02 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP2807832B2 (ja)

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