JP2764443B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2764443B2
JP2764443B2 JP27627989A JP27627989A JP2764443B2 JP 2764443 B2 JP2764443 B2 JP 2764443B2 JP 27627989 A JP27627989 A JP 27627989A JP 27627989 A JP27627989 A JP 27627989A JP 2764443 B2 JP2764443 B2 JP 2764443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、特定入賞口を含む複数の入賞口と、受入
れられた打玉が落下する入賞空間とを有する可変入賞球
装置を備え、前記特定入賞口に打玉が入賞したことに基
づいて前記可変入賞球装置を打玉が入賞しない又は入賞
し難い第2の状態から打玉が入賞し易い第1の状態に所
定期間変化し、その第1の状態中に受入れられた打玉が
再度前記特定入賞口に入賞したことに基づいて再度所定
期間の第1の状態を繰返すようにした弾球遊技機に関す
るものである。
【従来の技術】
従来、特定入賞口に打玉が入賞したことに基づいて可
変入賞球装置を打玉が入賞しない又は入賞し難い第2の
状態から打玉が入賞し易い第1の状態に所定期間変化
し、その第1の状態中に受入れられた打玉が再度特定入
賞口に入賞したことに基づいて再度所定期間の第1の状
態を繰返すようにした弾球遊技機が市場に提供されてい
るが、このような弾球遊技機の中には、可変入賞球装置
に入賞した打玉を特定入賞口に誘導され易くするため
に、可変入賞球装置の入賞空間内に打玉を貯留する貯留
機構を設けたものがあった。例えば、特開昭61−244382
号公報に記載される発明に、上記のような貯留機構を備
えたものが開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の貯留機構は、貯留され
ている打玉の位置が常に同じであり、このため放出後の
打玉の流下経路がほぼ一定となって、遊技者に付与され
る利益の度合いが変化しないという問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、貯留機構によって貯留される
打玉の態様に変化を与えて遊技者に付与される利益の度
合いが多種多様となるようにし、もって遊技の興趣を得
ることができる弾球遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明において
は、 特定入賞口を含む複数の入賞口と、受入れられた打玉
が落下する入賞空間とを有する可変入賞球装置を備え、
前記特定入賞口に打玉が入賞したことに基づいて前記可
変入賞球装置を打玉が入賞しない又は入賞し難い第2の
状態から打玉が入賞し易い第1の状態に所定期間変化
し、その第1の状態中に受入れられた打玉が再度前記特
定入賞口に入賞したことに基づいて再度所定期間の第1
の状態を繰返すようにした弾球遊技機において、 前記複数の入賞口の上流側の前記入賞空間に設けら
れ、受入れられた打玉を遊技者にとって有利となる度合
いが異なる複数の貯留態様で貯留でき且つ放出できる打
玉貯留機構と、 予め設定した所定条件の成立に対応して前記打玉貯留
機構を前記複数の貯留態様のうちいずれの態様で貯留す
るか否かを決定する貯留態様決定手段と、 該貯留態様決定手段の決定内容に応じた貯留態様で前
記打玉貯留機構を駆動制御する貯留機構駆動制御手段
と、を備えたことを特徴とするものである。
【作用】
可変入賞球装置が第1の状態となっている間に受入れ
られた打玉は、入賞空間内に設けられる打玉貯留機構に
よって貯留される。しかして、打玉貯留機構は、予め設
定した所定条件の成立に対応して、入賞空間内における
付与される利益の度合いの異なる複数の貯留態様のうち
いずれかの貯留態様が決定され、且つその決定に基づい
て駆動されるようになっているので、打玉貯留機構によ
る打玉の貯留態様が遊技者に付与される利益の度合いが
異なるようにいろいろと変化し、もって遊技の興趣を得
ることができる。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 まず、第6図及び第7図に基づいて、実施例に係る弾
球遊技機について説明する。第6図及び第7図は、弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機を示し、第6図
は、その正面図であり、第7図は、その背面概略図であ
る。第6図において、パチンコ遊技機1の額縁状に形成
された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設され、該
扉保持枠3の一側にガラス板4a,4b(第2図参照)を収
納するガラス扉枠4及び前面扉板5が開閉自在に枢着さ
れる。前記前面枠2の裏面には、遊技盤10及び図示しな
い発射レール等を取り付ける遊技盤保持枠22(第7図参
照)が固着される。前記前面扉板5には、打球供給皿6
が取り付けられている。打球供給皿6は、後述する景品
玉払出装置32から排出された景品玉を貯留し、且つ貯溜
されたパチンコ玉を1個宛発射レールに誘導するように
構成されている。また、打球供給皿6の上流側下方の空
間内に音声発生装置としてのスピーカー7が収納されて
いる。このスピーカー7は、後述する特定遊技状態(以
下、大当り状態という)になったときや、後述する始動
入賞口13a〜13cや特定入賞口76等に入賞玉が発生したと
きに、遊技の雰囲気を盛り上げるための効果音を発生す
るためのものである。 前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技盤10の遊
技領域12に打ち出す操作ハンドル8と、余剰の景品玉を
貯溜する余剰玉受皿9とが取り付けられている。また、
上記操作ハンドル8に対応するように前記前面枠2の下
部裏面には、打球発射装置36が固着される。この打球発
射装置36は、第7図に示すように取付基板上に、一定速
度で回転する打球モータ37と、該打球モータ37の回転に
より往復回動して打玉を弾発する打球杆38と、該打球杆
38の下端と係合して図示しない打球供給装置の玉送り片
を動作せしめる玉送り摺動杆39とから構成されている。 前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領域12に導く打
球誘導レール11a、遊技領域12を区画する遊技領域形成
レール11b、図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装
置等が設けられている。より詳しく説明すると、遊技盤
10の遊技領域12には、通常の入賞口46,14a,14b、始動入
賞口13a〜13c、チューリップ式入賞口15a,15b、風車
(符合なし)、一対の玉受部材49a,49bを有する可変入
賞球装置40、遊技効果ランプ17a,17b、及びアウト口16
等がそれぞれ配設される。 前記遊技領域12に打ち込まれた打玉が前記通常入賞口
46,14a,14b、及びチューリップ式入賞口15a,15bに入賞
すると、後述する景品玉払出装置32により所定個数(例
えば13個)の景品玉が払出されるようになっている。こ
れら通常入賞口のうち入賞口46は、可変入賞球装置40に
設けられている。また、前記始動入賞口13a〜13cに打玉
が入賞すると、同様に景品玉払出装置32から所定個数の
景品玉が払出されるとともに、始動入賞口13a〜13cに関
連して設けられた後述する始動入賞玉検出器21a〜21cの
検出出力に応答して前記可変入賞球装置40の玉受部材49
a,49bを相対的に短い時間間隔で開閉動作させるように
なっている。すなわち、中央の始動入賞口13aに打玉が
入賞することによって、玉受部材49a,49bが2回開閉動
作を行い、左右の始動入賞口13b,13bに打玉が入賞する
ことによって、玉受部材49a,49bが1回開閉動作を行
う。そして、この開閉動作中に玉受部材49a,49bによっ
て導かれた入賞玉が可変入賞球装置40内に設けられた後
述する特定入賞口76に入賞したときには、いわゆる大当
り状態となり、玉受部材49a,49bの相対的に短い時間間
隔の開閉動作を18回行うか、あるいは18回の開閉動作中
に可変入賞球装置40内に受入れられた入賞玉が10個検出
されるまで開閉動作を行い(以下、開閉サイクルとい
う)、更に、18回の開閉動作中に可変入賞球装置40の下
部に形成された複数の入賞口のうち特定入賞口76に入賞
玉が再度入賞すると、上記した開閉サイクルを繰返すこ
とができるようになっている。ただし、特定入賞口76へ
打玉が入賞する毎に、開閉サイクルを直ちに停止し、次
の開閉サイクルを繰返す。また、この開閉サイクルの繰
り返しは、入賞玉が特定入賞口76に入賞することを条件
として、最高8回に限定されている。 また、大当り状態になると、前記遊技効果ランプ17a,
17b及び前記前面枠2の上部に設けられた枠ランプ18a〜
18cが点滅してその旨を遊技者に報知するようになって
いる。なお、可変入賞球装置40については、後に詳細に
説明する。 上記に説明した各種の入賞口に入らなかった打玉は、
遊技領域形成レール11bの最下部に設けられたアウト口1
6に取り込まれる。 次に、第7図に基づいてパチンコ遊技機1の背面につ
いて説明する。第7図において、前記遊技盤10は、複数
の遊技盤取付具23によって遊技盤保持枠22に着脱自在に
固定されている。この遊技盤10の裏面には、前記の各入
賞口の裏面を覆うように入賞玉集合カバー体19が取り付
けられている。この入賞玉集合カバー体19には、前記各
入賞口に入賞した玉を左右に振り分ける複数の誘導通路
が形成されている。そして、これら誘導通路のうち中央
に設けられる誘導通路は、前記可変入賞球装置40に対応
して設けられ、特定入賞口76の対応する位置に特定入賞
玉検出器78が設けられ、また、可変入賞球装置40に入賞
したすべての入賞玉を検出するように誘導通路には、入
賞個数検出器79が設けられている。なお、特定入賞玉検
出器78及び入賞個数検出器79を可変入賞球装置40に内蔵
させて設けてもよい。入賞玉集合カバー体19の下方に
は、前記始動入賞口13a〜13cに対応する始動入賞玉検出
器21a〜21cが設けられ、この始動入賞玉検出器21a〜21c
が前記可変入賞球装置40の玉受部材49a,49bの開閉動作
を開始する信号を検出して後述する制御回路に送るもの
である。また、入賞玉集合カバー体19が裏面には、遊技
盤10に設けられる前記した各種の電気的機器からの配線
が一旦接続される中継端子板20が取り付けられている。 一方、遊技盤10の裏面全体を覆うように機構板24が開
閉自在に設けられている。この機構板24には、第7図に
おいて、二点鎖線で示すように、その前面側に入賞玉を
処理するための入賞玉処理機構が形成され、その後面側
に景品玉を払出すための景品玉払出機構が形成されてい
る。入賞玉処理機構は、前記入賞玉集合カバー体19に誘
導されて左右に落下した入賞玉や前記可変入賞球装置40
内に入賞した入賞玉を受けて、一側に集合せしめる入賞
玉集合樋25と、該集合樋25によって集められた入賞玉を
1個づつ処理する入賞玉処理器26と、該入賞玉処理器26
から排出される入賞玉を受けて、図示しない自動杆を作
動させて後述する景品玉払出装置32を作動させるための
入賞玉払出通路27等から成る。また、機構板24の前面側
には、前記アウト口16から排出されるアウト玉を誘導す
るアウト玉払出通路28も形成されている。 一方、景品玉払出機構は、図示しない補給機構から補
給される景品玉を貯溜する景品玉タンク29と、該景品玉
タンク29に貯溜されている景品玉を二列に整列させて流
下させる整列樋30と、該整列樋30からの景品玉の流下方
向を180度変化させるとともにその玉圧を弱める屈曲樋3
1と、該屈曲樋31からの景品玉を所定個数(13個)受け
入れて、1つの入賞玉に対応してその所定個数の景品玉
を払出す景品玉払出装置32と、該景品玉払出装置32から
払出された景品玉を図示しない景品玉排出通路を介して
前記打球供給皿6に払出すための連通口33と、前記前面
枠2の裏面に固定される接続樋34を介して前記余剰玉受
皿9に払い出すための図示しない余剰玉通路とから成
る。 また、機構板24の裏面には、制御回路基板を収納する
制御基板ボックス35が着脱自在に取り付けられ、この制
御回路基板には、前記可変入賞球装置40等の動作を制御
する制御回路が構成されている。 次に、特定入賞口76を含む複数の入賞口76,77a,77bが
形成され、且つ実施例の要部を構成する打玉貯留機構を
内蔵する可変入賞球装置40の構成について、第1図ない
し第3図を参照して説明する。 可変入賞球装置40は、前記遊技盤10に取り付けられる
取付基板41を有し、その取付基板41の中央には、長方形
状の窓開口42が形成され、該窓開口42の奥側に入賞空間
43が形成されている。窓開口42の上部には、入賞規制部
44が突設され、該入賞規制部44の前面に上部装飾板45が
固着され、この入賞規制部44の上部であって、上部装飾
板45の後面に前記通常入賞口46が形成されている。ま
た、入賞規制部44の内側であって上部装飾板45には、前
記した開閉サイクルの継続回数(8回)を報知する継続
回数表示器47と、玉受部材49a,49bの開放状態において
受入れられた入賞玉であって、前記入賞個数検出器79に
よって検出された入賞玉数を表示する入賞個数表示器48
とが臨むようにそれぞれ配置されている。 前記窓開口42のほぼ中央左右には、一対の玉受部材49
a,49bが開閉自在に軸支されている。この玉受部材49a,4
9bは、第2図及び第3図に示すように、玉受部材49a,49
bの回動軸50a,50bの後端に固着されたリンク部材51a,51
bを可変入賞球装置40の後方に配置される一対の開閉ソ
レノイド53a,53bのプランジャ54a,54bに連結させた作動
部材52a,52bに係合させることによって開閉駆動される
ようになっている。また、開閉ソレノイド53a,53bのプ
ランジャ54a,54bには、復帰バネ55a,55bが周設され、開
閉ソレノイド53a,53bが非励磁状態のとき復帰バネ55a,5
5bの付勢力により常に玉受部材49a,49bが閉成した状態
となっており、開閉ソレノイド53a,53bが励磁したとき
に作動部材52a,52b、リンク部材51a,51bを介して回動軸
50a,50bを回動させて玉受部材49a,49bを開成した状態と
するようになっている。なお、開閉ソレノイド53a,53b
は、可変入賞球装置40の後面に突設された長尺状の取付
ボス57に固定される第1ソレノイド取付板56にビスで螺
着されて支持される。この第1ソレノイド取付板56は、
金属製の平板で構成され、開閉ソレノイド53a,53bから
発せられる熱を放熱する効果がある。 ところで、玉受部材49a,49bで受入れられた打玉は、
前記入賞空間43に後方に向って傾斜するように横臥され
る上部玉転動板58によって後方に誘導され、該上部玉転
動板58の後端と入賞空間43の後面壁60との間に形成され
る落下口59から下方に向けて落下される。また、後面壁
60の下端から前記窓開口42の下縁に向って下部玉転動板
61が下り傾斜して設けられている。そして、上記した落
下口59から落下した打玉は、下部玉転動板61上に落下し
て前方に向って転動する。つまり、下部玉転動板61は、
入賞空間43の底面を構成するものである。 下部玉転動板61には、その上部中央に障害突起62が突
設されている。この障害突起62は、前記落下口59から落
下して下部玉転動板61上を流下する打玉を左右方向に振
分けるように作用し、流下勢の弱い打玉が特にその作用
を強く受け、流下勢の強い打玉は、その作用を受けるこ
となく障害突起62を乗り越えてそのまま流下する。 また、下部玉転動板61には、この実施例の要部を構成
する打玉貯留機構が設けられている。この打玉貯留機構
は、下部玉転動板61に突設された複数(3つ)の出没穴
63a〜63cと、該出没穴63a〜63cに出没するストッパー部
65a〜65cを有するストッパー部64a〜64cと、該ストッパ
ー部64a〜64cを駆動するソレノイド68a〜68cとから構成
される。出没穴63a〜63cは、第3図に示すように、前記
障害突起62の下流側と左右斜め下流側に設けられ、中央
の出没穴63aは、横向き「コ」字状に形成され、左右の
出没穴63b,63cは、「L」字状に形成されている。そし
て、出没穴63a〜63cから対応するストッパー部65a〜65c
が突出した状態で中央の出没穴63aには、1個の打玉が
貯留され、左右の出没穴63b,63cには、入賞空間43の側
壁との間でそれぞれ2個の打玉が貯留されるようになっ
ている。 ストッパー部材64a〜64cは、下部玉転動板61の裏面に
軸支される支軸66a〜66cにそれぞれ揺動自在に軸支さ
れ、その後端に連結される連結部材67a〜67cを介してソ
レノイド68a〜68cに接続されている。連結部材67a〜67c
は、逆「L」字状に形成され、その一端がストッパー部
材64a〜64cの後端に連結され、その他端がソレノイド68
a〜68cのプランジャ69a〜69cに連結されている。ソレノ
イド68a〜68cのプランジャ69a〜69cには、復帰バネ70a
〜70cが周設され、通常の状態(非励磁状態)において
は、プランジャ69a〜69cを上昇した位置に付勢してい
る。またストッパー部材64a〜64cの先端には、対応する
出没穴63a〜63cの形状に合致する形状に形成されたスト
ッパー部65a〜65cが上向きに突設されている。しかし
て、ソレノイド68a〜68cが励磁されるとプランジャ69a
〜69cが吸引されて連結部材67a〜67cを押し下げ、これ
に連結されるストッパー部材64a〜64cの後端も押し下げ
るので、ストッパー部材64a〜64cが支軸66a〜66cを中心
にして揺動し、先端に形成されたストッパー部65a〜65c
が上昇して出没穴63a〜63cから突出する。このため、下
部玉転動板61を流下する打玉を受け止めて貯留すること
ができる。一方、ソレノイド68a〜68cが非励磁状態にな
るとプランジャ69a〜69cが復帰バネ70a〜70cの付勢力に
より上昇して連結部材67a〜67c及びストッパー部材64a
〜64cの後端を上昇させるので、ストッパー部材64a〜64
cのストッパー部65a〜65cが出没穴63a〜63cから没入し
た状態となる。このため、ストッパー部65a〜65cによっ
て貯留されていた打玉がある場合には、その位置から下
方に向けて放出されるし、また、下部玉転動板61を流下
する打玉がある場合には、出没穴63a〜63cの上を通過す
る。 なお、上記したソレノイド68a〜68cは、可変入賞球装
置40の後面に突出された短尺状の取付ボス72に固定され
る第2ソレノイド取付板71にビスで螺着されて支持され
る。この第2ソレノイド取付板71も金属製の平板で構成
され、ソレノイド68a〜68cから発せられる熱を放熱する
効果がある。 ところで、下部玉転動板61の前方には、取付基板41の
前方に突設された入賞玉受枠73を一対の仕切部材75で区
画された3つの入賞口、すなわち中央の特定入賞口76と
左右の通常入賞口77a,77bが配置されている。特定入賞
口76に打玉が入賞すると、前記特定入賞玉検出器78が作
動し、その作動によって大当り状態の発生と、大当り状
態における開閉サイクルの繰返しを判定するようになっ
ている。また、入賞玉受枠73の前面には、下部装飾板74
が取着されている。そして、この下部装飾板74には、各
ストッパー部材64a〜64cに対応するように3つのLED80a
〜80cが臨むように配置されている。このLED80a〜80c
は、大当り状態以外の状態で予め定められた順序で移動
点灯している。この実施例の場合には、「80b,80c」→
「80a,80b」→「80a,80c」→「80a,80b,80c」→「80b,8
0c」→・・・・というように循環して点灯している。そ
して、始動入賞に基づく玉受部材49a,49bの1回又は2
回の開閉動作中に受入れられた打玉が特定入賞口76に入
賞して大当り状態になると同時に、その点灯移動を停止
し、停止して点灯しているLED80a〜80cに対応するソレ
ノイド68a〜68cが励磁されるようになっている。 したがって、大当り状態毎に点灯するLED80a〜80cが
異なる可能性があるため、大当り状態毎に打玉の貯留位
置が異なる可能性がある。例えば、大当り状態となった
ときに、左右おLED80b,80cが点灯していた場合(以下、
第1の貯留状態という)には、ストッパー部65b,65cが
突出して左右の出没穴63b,63cの位置に打玉が貯留され
る。そして、この場合、貯留状態が開放されると、貯留
されていた打玉は、下部玉転動板61の左右の端部からそ
のまま下方に流下して通常入賞口77a,77bに誘導される
可能性が高くなる。なお、この場合の開閉サイクルの繰
返しは、左右の出没穴63b,63cの位置で打玉が貯留され
るので、その貯留された打玉に後続の打玉が衝突して下
部玉転動板61の中央を流下するように誘導され、特定入
賞口76に入賞する可能性が高くなる。このため、開閉サ
イクルの継続は、行われ易くなるが、貯留された後の打
玉が特定入賞口76に早く導かれて次の開閉サイクルに移
行するため、1回の開閉サイクルで発生する入賞玉数が
相対的に少なく、最後まで継続しても全体として獲得で
きる景品玉数は少なくなる。 次に、大当り状態となったときに中央と左のLED80a,8
0b、又は中央と右のLED80a,80cが点灯していた場合(以
下、第2の貯留状態という)には、ストッパー部65a,65
b又は65a,65cが突出して出没穴63a,63b又は63a,63cの位
置に打玉が貯留される。そして、この場合、貯留状態が
開放されると、貯留されていた打玉は、下部玉転動板61
の中央と左、又は中央と右からそのまま下方に流下して
特定入賞口76及びいずれかの通常入賞口77a,77bに誘導
される可能性が高くなる。なお、この場合の開閉サイク
ルの繰返しは、下部玉転動板61上に落下した打玉が障害
突起62に衝突して貯留可能となっていない出没穴方向へ
転動したときには、そのまま通常入賞口77a,77bに落下
するため、次の開閉サイクルに移行する可能性が低くな
るが、中央の出没穴63aの位置に打玉が貯留可能となっ
ているので、ここに打玉が貯留された場合には、その打
玉の貯留解除によって特定入賞口76への入賞が高くなっ
て開閉サイクルを繰返すことができる。また、中央の出
没穴63aの位置に打玉が貯留された場合には、後続の打
玉がその貯留された打玉に衝突して左右に振分けられ、
通常入賞口77a,77bに誘導されるため、1回の開閉サイ
クルにおける入賞玉数が前記した第1の貯留状態よりも
多くなり、最後まで継続したときには、全体として獲得
できる景品玉数は、第1の貯留状態のときよりも相対的
に多くなる。 更に、大当り状態となったときにすべてのLED80a〜80
cが点灯していた場合(以下、第3の貯留状態という)
には、すべてのストッパー部65a〜65cが突出してすべて
の出没穴63a〜63cの位置に打玉が貯留される。そして、
この場合、貯留状態が開放されると、貯留されていた打
玉は、下部玉転動板61の中央、左、右からそのまま下方
に流下して特定入賞口76及び通常入賞口77a,77bに誘導
される。なお、この場合の開閉サイクルの繰返しは、下
部玉転動板61上に落下した打玉が障害突起62に衝突して
左右に振分けられ、左右の出没穴63a,63cに貯留され、
その後落下してくる打玉は、その貯留された打玉に衝突
して下部玉転動板61の中央方向に誘導されて中央の出没
穴63aの位置で貯留される。このような状態において、
下部玉転動板61上を流下してくる打玉は、左右の貯留玉
に衝突した後に中央の貯留玉に衝突して通常入賞口77a,
77bに誘導されるため、1回の開閉サイクルで入賞でき
る入賞玉数が多くなり、且つ貯留玉の貯留が解除された
ときに中央の貯留玉が特定入賞口76に入賞する可能性も
高くなるので、最後まで継続する可能性が高まり、最後
まで継続したときに獲得できる景品玉数も前記した第2
の貯留状態よりも多くなる。 次に、以上のように構成された可変入賞球装置40を含
むパチンコ遊技機1の制御動作について第4図及び第5
図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第4図に基づ
いて説明する。第4図は、前記制御基板ボックス35に収
納される制御基板に形成される制御回路を示すブロック
図である。図において、制御回路は、制御中枢としての
マイクロコンピュータ81を含み、このマイクロコンピュ
ータ81には、制御動作を所定の手順で実行することので
きるMPU82と、MPU82の動作プログラムデータを格納する
ROM83と、必要なデータの書き込み及び読出しができるR
AM84とを含んでいる。また、マイクロコンピュータ81に
は、入出力回路85、サウンドジェネレータ86、パワーオ
ンリセット回路87、クロック発生回路88、パルス分周回
路89、及びアドレスデコード回路90を含む。入出力回路
85には、検出回路91〜93を介して、始動入賞玉検出器21
a〜21c、特定入賞玉検出器78、入賞個数検出器79がそれ
ぞれ接続され、また、ソレノイド駆動回路94を介して開
閉ソレノイド53a,53b、ソレノイド68a〜68cが接続さ
れ、ランプ駆動回路95を介して遊技効果ランプ17a,17b
及び枠ランプ18a〜18cが接続され、LED駆動回路96を介
してLED80a〜80cが接続され、セグメントLED駆動回路97
を介して入賞個数表示器48、及び継続回数表示器47が接
続されている。また、前記サウンドジェネレータ86は、
アンプ98を介してスピーカー7が接続されている。な
お、制御回路には、電源回路99から各種の電圧が供給さ
れている。 以上、説明した制御回路の具体的は動作の一例を第5
図に示すフロー図を参照して説明する。 第5図において、制御回路の電源がONされると、マイ
クロコンピュータ81は、まず、VSW受付禁止処理がなさ
れる(ステップS1)。これは、始動入賞口13a〜13cへの
入賞がいかにも拘らず、打玉が特定入賞口76に入賞して
も特定入賞玉検出器78(以下、VSWという)が作動しな
いようにして不正な遊技を防止するための処置である。
また、電源投入後に可変入賞球装置40に設けられるLED8
0a〜80cが前記した順序で循環移動する(ステップS
2)。 遊技が開始されて、まず最初に2回開き用の始動入賞
口13aの始動入賞玉検出器21a(以下、SW2という)がON
されたか否かが判別される(ステップS3)。SW2がONさ
れていないと判別された場合には、1回開き用の始動入
賞口13b,13cの始動入賞玉検出器21b,21c(以下、SW1と
いう)がONされたか否かが判別される(ステップS4)。
しかして、SW1がONしていないときには、前記ステップS
3に戻り、いずれかの始動入賞玉検出器21a〜21cがONさ
れるまで次の処理に進まない。 前記ステップS3において、SW2がONしたと判別された
場合には、VSW受付禁止が解除されると共に、玉受部材4
9a,49bの2回の開閉動作を開始させる(ステップS5)。
そして、玉受部材49a,49bの開閉動作中に受け入れられ
た入賞玉がVSWをONしたか否かが判別され(ステップS
6)、ONした場合には、玉受部材49a,49bの開閉動作を直
ちに停止した後(ステップS8)、後述するステップS17
に進む。また、ONしない場合には、玉受部材49a,49bの
2回開閉動作が終了したか否かが判別され(ステップS
7)、終了しない場合には、前記ステップS6に戻り、ス
テップS6とステップS7の処理が繰り返される。また、2
回開閉動作が終了したときには、次のステップS12に進
む。 一方、前記ステップS4において、SW1がONしたと判別
された場合には、VSW受付禁止が解除されると共に、玉
受部材49a,49bの1回の開閉動作を開始させる(ステッ
プS9)。そして、玉受部材49a,49bの開閉動作中に受け
入れられた入賞玉がVSWをONしたか否かが判別され(ス
テップS10)、ONした場合には、玉受部材49a,49bの開閉
動作を直ちに停止すべく前記ステップS8に進み、後述す
るステップS17に進む。また、ONしない場合には、玉受
部材49a,49bの1回開閉動作が終了したか否かが判別さ
れ(ステップS11)、終了しない場合には、前記ステッ
プS10に戻り、ステップS10とステップS11の処理が繰り
返される。また、1回開閉動作が終了したときには、次
のステップS12に進む。 上記のように2回又は1回の開閉動作が終了したと判
別された場合でも、可変入賞球装置40の入賞空間43内で
滞留している入賞玉が特定入賞口76に入賞する可能性も
あるため、以下に示す処理が行われる。すなわち、VSW
の有効期間であるV有効タイマが所定時間(例えば、2
秒)セットされ(ステップS12)、その後、VSWがONされ
たか否かが判別され(ステップS13)、ONされたと判別
された場合には、後述するステップS17に進む。また、
この一定時間内には、SW2及びSW1の動作も検出されるよ
うに働くので、前記ステップS13でVSWがONしていないと
判別された場合には、まず、SW2がONしたか否かが判別
され(ステップS14)、ONしていれば前記ステップS5に
戻り、ONしていない場合には、次にSW1がONしたか否か
が判別され(ステップS15)、ONしていれば前記ステッ
プS9に戻り、ONしていない場合には、前記V有効タイマ
が終了したか否かが判別される(ステップS16)。しか
して、タイマが終了していない場合には、前記ステップ
S13に戻り、ステップS13〜ステップS16を繰り返し、タ
イマが終了した場合には、前記ステップS1に戻って通常
の遊技を継続する。 一方、前記ステップS6、ステップS10、及びステップS
13においてVSWがONしたと判別された場合には、大当り
状態に移行することになるが、まず、LED80a〜80cの点
灯移動が停止され(ステップS17)、玉受部材49a,49bの
18回の開閉前の待ち時間であるインターバル時間の経過
処理が行われ(ステップS18)、開閉サイクルの継続回
数を計数する継続回数カウンタ(以下、CT1という)の
値に「1」が加算されると共に入賞個数検出器79からの
検出信号を計数する入賞個数カウンタ(以下、CT2とい
う)がクリアされる(ステップS19)。そして、その
後、玉受部材49a,49bの18回の開閉動作を行う18回開閉
処理が行われる(ステップS20)。 18回開閉処理が開始されると、まず、CT1の値が
「8」であるか否か、すなわち大当り状態における最後
の開閉サイクルか否かが判別され(ステップS21)、最
後の開閉サイクルでないと判別された場合には、次のス
テップS22に進み、最後の開閉サイクルであると判別さ
れた場合には、後述するステップS47に進む。 前記ステップS21において、最後の開閉サイクルでな
いと判別された場合は、前記ステップS17において移動
停止したLED80a〜80cのうち、点灯しているLEDに対応す
るソレノイド68a〜68cをONする(ステップS22)。すな
わち、これにより前記した第1の貯留状態ないし第3の
貯留状態のうちのいずれかが決定され、当該大当り状態
の間中その貯留位置状態が維持される。 しかして、いずれか1つの貯留状態が決定され且つ駆
動された状態で玉受部材49a,49bの開閉動作によって受
け入れられた打玉が特定入賞口76に入賞してVSWをONさ
せたか否かが判別される(ステップS23)。ONしてない
場合には、入賞個数検出器79(以下、CTSWという)がON
したかが判別され(ステップS24)、ONしていない場合
には、18回の開閉処理が終了したか否かが判別される
(ステップS25)。しかして、18回の開閉処理が終了し
ていないと判別されたときには、前記ステップS23に戻
り、ステップS23〜ステップS25の処理を繰返す。 一方、前記ステップS23において、VSWがONしたと判別
された場合には、直ちに開閉サイクルを中断すべく18回
開閉処理を終了させ(ステップS26)、その後、点灯し
ているLEDに対応するソレノイド68a〜68cをOFFとして貯
留状態も解除して(ステップS27)、前記ステップS18に
戻り、次の開閉サイクル動作を行う。 また、前記ステップS24において、CTSWがONしたと判
別された場合には、CT2に「+1」処理が行われる(ス
テップS28)。更に、その後、CT2の値が「10」か否かが
判別され(ステップS29)、「10」であるときには、1
回の開閉サイクルにおける規定の入賞玉が発生したとし
て、開閉サイクルを直ちに停止すべく18回開閉処理を終
了させ(ステップS30)、その後、後述するステップS40
に進む。また、CT2の値が「10」でないときは、今度
は、CT2の値が「8」であるか否かを判別し(ステップS
31)、「8」であるときには、中央のLED80aが点灯して
いるか否かを判別し(ステップS32)、点灯していれば
中央のソレノイド68aをOFFとして打玉の貯留を解除した
後(ステップS33)、また点灯していなければそのまま
前記ステップS25に戻る。また、前記ステップS31におい
てCT2の値が「8」でないと判別されたときには、その
値が「4」であるか否かが判別され(ステップS34)、
「4」でない場合には、前記ステップS25に戻り、
「4」である場合には、以下のステップS35〜ステップS
38の処理をした後、ステップS25に戻る。すなわち、CT2
の値が「4」である場合には、まず、左のLED80bが点灯
しているか否かが判別され(ステップS35)、点灯して
いれば左のソレノイド68bをOFFとして打玉の貯留を解除
した後(ステップS36)、また点灯していなければその
まま次に右のLED80cが点灯しているか否かが判別される
(ステップS37)。そして、この場合にも点灯していれ
ば右のソレノイド68cをOFFとして打玉の貯留を解除した
後(ステップS38)、また点灯していなければそのまま
前記ステップS25に戻る。上記したステップS31〜ステッ
プS38は、打玉貯留の解除動作を示すもので、入賞玉数
が「4」個となった場合に、左右の出没穴63b,63cの位
置に貯留されていた打玉が放出され、入賞個数が「8」
個となった場合に、中央の出没穴63aの位置に貯留され
ていた打玉が放出されるようになっている。ただし、そ
れらの解除は、打玉が貯留可能となっていることが前提
である。 一方、前記ステップS25で、VSWがONせず、且つCT2が
「10」となる前に18回開閉処理が終了したと判別された
ときには、点灯しているLED80a〜80cに対応するソレノ
イド68a〜68cをOFFとし(ステップS39)、その後、前記
ステップS12〜ステップS16に対応するステップS40〜ス
テップS44の処理を行う。すなわち、この場合も玉受部
材49a,49bの最後の開閉動作の直前に入賞した打玉が特
定入賞口76に入賞する可能性があるため、その監視をす
る必要がある。このため、まず、VSWの有効タイマをセ
ットし(ステップS40)、その後、玉受部材49a,49bの開
閉動作によって受け入れられた打玉が特定入賞口76に入
賞してVSWをONさせたか否かが判別され(ステップS4
1)、ONした場合には、前記ステップS18に戻り、次の開
閉サイクルに移行する。一方、前記ステップS41におい
て、VSWがONしてないと判別された場合には、まず、SW2
がONしたか否かが判別され(ステップS42)、ONしてい
ればCT1及びCT2のそれぞれの値をクリアした後(ステッ
プS45)、前記ステップS5に戻り、ONしていない場合に
は、次にSW1がONしたか否かが判別され(ステップS4
3)、ONしていればCT1及びCT2のそれぞれの値をクリア
した後(ステップS46)、前記ステップS9に戻り、ONし
ていない場合には、前記V有効タイマが終了したか否か
が判別される(ステップS44)。しかして、タイマが終
了していない場合には、前記ステップS41に戻り、ステ
ップS41〜ステップS44を繰り返し、タイマが終了した場
合には、後述するステップS52に進む。 上記した処理は、開閉サイクルの継続回数が途中であ
る場合の処理であるが、所定の開閉サイクルで継続し
て、最後の開閉サイクルとなった場合、すなわち、前記
ステップS21において、継続回数カウンタの値が「8」
と判別された場合には、CTSWがONされたか否かが判別さ
れ(ステップS47)、ONした場合には、CT2に「+1」処
理が行われる(ステップS49)。更に、その後、CT2の値
が「10」か否かが判別され(ステップS50)、「10」で
ないとき、あるいは前記ステップS47においてCTSWがON
していないと判別されたときには、玉受部材49a,49bの
開閉動作回数が「18」回であるか否かが判別される(ス
テップS48)。そして、開閉動作回数「18」回に達して
いない場合には、前記ステップS47に戻る。一方、前記
ステップS50でCT2の値が「10」であると判別された場合
には、直ちに8回開閉処理が終了され(ステップS5
1)、その後、あるいは前記ステップS48で玉受部材49a,
49bの開閉回数が「18」回であると判別された場合に
は、CT1及びCT2の値をクリアし(ステップS52)た後、
最初のステップS1に戻り、通常の弾球遊技を最初から行
う。 以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の動作について
説明したが、この実施例によれば、可変入賞球装置40が
第1の状態となっている間に受入れられた打玉は、入賞
空間43内に設けられる打玉貯留機構によって貯留される
が、打玉貯留機構は、予め設定した所定条件の成立、こ
の実施例の場合には、大当り状態になると同時に停止す
るLED80a〜80cの点灯した位置に対応して、入賞空間43
内での複数の貯留位置のうちどの貯留位置で打玉が貯留
されるかが決定され、その決定に応じて駆動されるよう
になっているので、打玉貯留機構による打玉の貯留位置
がいろいろな位置となっており、貯留の解除が行われる
と、その位置から特定入賞口76を含む複数の入賞口76,7
7a,77bに向けて誘導されるので、貯留されていた打玉の
流下経路が多種多様となり、ほぼ一定の流下経路に従っ
て流下するものに比較して、遊技の興趣を得ることがで
きる。また、本実施例においては、打玉貯留機構の貯留
位置の変化によって遊技者に付与される利益が異なるよ
うに制御されるので、この意味からも従来にない遊技の
興趣を得ることができる。 なお、上記した実施例の変形例、あるいは他の実施例
として、以下のようなものが考えられる。 LED80a〜80cの移動停止は、他の入賞口、例えば、始
動入賞口13aに入賞したときに行ってもよい。この場
合、始動入賞に基づく1回又は2回の開閉動作中にも打
玉貯留機構が動作するようにしてもよいし、あるいは、
実施例のように大当り状態となった後に打玉貯留機構が
動作するようにしてもよい。 大当り状態中の1回の開閉サイクル毎に貯留位置が変
化するようにしてもよい。つまり、大当り中の特定入賞
口76の入賞毎にLED80a〜80cに移動停止を行ってもよ
い。また、1回の開閉サイクルにおける18回の動作を複
数段階に分け、その段階毎に貯留位置が予め定めた順序
で、あるいはランダムに変化するようにしてもよいし、
更に、開閉サイクルの継続回数を複数段階に分け、その
段階毎に貯留位置が予め定めた順序で、あるいはランダ
ムに変化するようにしてもよい。また、複数の貯留位置
に対応した複数の入賞口(可変入賞球装置内に設けられ
る入賞口を含む)を設け、その入賞口のいずれかに打玉
が入賞したときに対応する貯留位置に打玉が貯留可能と
なるようにしてもよいし、あるいは、複数の貯留位置に
対して1つの入賞口を対応させ、その入賞口に打玉が入
賞する毎に貯留位置が変化するようにしてもよい。 打玉貯留機構として、打玉を貯留する機能を有するも
のが1つであり、その1つの打玉貯留機構を移動させる
ことにより、貯留位置が変化するように構成しても良
い。また、打玉貯留機構の構造も、例えば、磁石(電磁
石を含む)によって打玉を貯留し、その磁石の離反又は
通電の遮断により打玉を放出するようにしてもよい。ま
た、遊技者の操作する操作スイッチに対応する位置の打
玉貯留機構を作動させて打玉を貯留できるようにしても
よい。更に、打玉貯留機構による打玉の貯留位置の変化
は、入賞空間43内の上下左右いずれの方向に変化するも
のでもよい。 打玉貯留機構が設けられる可変入賞球装置の構造にお
いても、玉受部材が開閉する形式のものやスライドする
形式のものであってもよいし、玉受部材が閉成している
状態で打玉が入賞可能としたものでもよいし、あるい
は、入賞個数検出器79が可変入賞球装置40内に内蔵され
て受入れた打玉を検出後に、その打玉が貯留される形式
のものでもよい。 弾球遊技機としても、封入玉を使用して遊技する、い
わゆるカード式弾球遊技機であってもよい。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機においては、予め設定した所定条件の
成立に対応して入賞空間内における付与される利益の度
合いの異なる複数の貯留態様のうちいずれかの貯留態様
が決定され且つその決定に基づいて打玉貯留機構が駆動
されるようになっているので、打玉貯留機構による打玉
の貯留態様が遊技者に付与される利益の度合いが異なる
ようにいろいろと変化し、もって遊技の興趣を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る可変入賞球装置の正面図、第2
図は、可変入賞球装置の縦断面図、第3図は、可変入賞
球装置の横断面図、第4図は、遊技動作を制御する制御
回路のブロック図、第5図は、制御回路の具体的な動作
を示すフロー図、第6図は、弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機の正面図、第7図は、パチンコ遊技機の
背面概略図である。 1………パチンコ遊技機(弾球遊技機) 40……可変入賞球装置 43……入賞空間 打玉貯留機構として、 63a〜63c……出没穴 64a〜64c……ストッパー部材 65a〜65c……ストッパー部 68a〜68c……ソレノイド 76……特定入賞口 77a,77b……通常入賞口 81……マイクロコンピュータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定入賞口を含む複数の入賞口と、受入れ
    られた打玉が落下する入賞空間とを有する可変入賞球装
    置を備え、前記特定入賞口に打玉が入賞したことに基づ
    いて前記可変入賞球装置を打玉が入賞しない又は入賞し
    難い第2の状態から打玉が入賞し易い第1の状態に所定
    期間変化し、その第1の状態中に受入れられた打玉が再
    度前記特定入賞口に入賞したことに基づいて再度所定期
    間の第1の状態を繰返すようにした弾球遊技機におい
    て、 前記複数の入賞口の上流側の前記入賞空間に設けられ、
    受入れられた打玉を遊技者にとって有利となる度合いが
    異なる複数の貯留態様で貯留でき且つ放出できる打玉貯
    留機構と、 予め設定した所定条件の成立に対応して前記打玉貯留機
    構を前記複数の貯留態様のうちいずれの態様で貯留する
    か否かを決定する貯留態様決定手段と、 該貯留態様決定手段の決定内容に応じた貯留態様で前記
    打玉貯留機構を駆動制御する貯留機構駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記複数の貯留態様は、遊技者にとって有
    利となる度合いが異なる複数の貯留位置であり、 前記貯留態様決定手段は、前記複数の貯留位置のうち打
    玉の貯留できる位置を決定するものであることを特徴と
    する請求項1記載の弾球遊技機。
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