JP3262845B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP3262845B2
JP3262845B2 JP19774692A JP19774692A JP3262845B2 JP 3262845 B2 JP3262845 B2 JP 3262845B2 JP 19774692 A JP19774692 A JP 19774692A JP 19774692 A JP19774692 A JP 19774692A JP 3262845 B2 JP3262845 B2 JP 3262845B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定遊技状態の継続中
に打玉が始動入賞口に入賞する毎に可変入賞球装置の開
閉部材を一定時間が経過するまで又はその一定時間が経
過する前に所定個数の入賞玉が発生するまで開放するよ
うに構成された弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技状態が特定遊技状態に維持さ
れているときに、始動入賞口への打玉の入賞に基づいて
可変入賞球装置を一定時間(例えば、10秒)が経過す
るまで、又はその一定時間が経過前であって所定個数の
入賞玉が発生するまで開放し、そのような可変入賞球装
置の開放を始動入賞口への打玉の入賞がある毎に繰り返
し行う弾球遊技機が提案されていた。このような弾球遊
技機にあっては、可変入賞球装置の開放回数に関係なく
始動入賞口に所定個数の打玉が入賞したときに、特定遊
技状態が終了して通常の遊技状態に復帰するように構成
されているため、始動入賞口への打玉の入賞と可変入賞
球装置の開放とが交互に行われることが望ましい。この
ため、始動入賞口に打玉を受け入れる凹部を有する回転
体を設け、該回転体を可変入賞球装置の開放時間とほぼ
同じ周期で回転せしめるようにしたものが提案されるに
至った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特定遊技状
態の継続時には、上記した始動入賞口への打玉の入賞率
をある程度高めないと、可変入賞球装置の上記した開放
と開放との間が長くなってしまうので、短時間に多量の
入賞玉を集中して獲得できるという遊技の興趣が薄れ、
一方、打玉の入賞率を高め過ぎると、特定遊技状態時で
はない通常の遊技状態において始動入賞口への入賞が多
くなり過ぎてしまい、いずれにしても全体としての入賞
率の設定の難しいものとなっていた。本発明は、上記し
た事情に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、遊技の興趣を殺ぐことなく入賞率の設定がし易い始
動入賞口を備えた弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、特定遊技状態の継続中に打
玉が始動入賞口に入賞する毎に可変入賞球装置の開閉部
材を一定時間が経過するまで又はその一定時間が経過す
る前に所定個数の入賞玉が発生するまで開放するように
構成された弾球遊技機において、前記始動入賞口は、
技盤の遊技領域から直接的に打玉の受け入れを可能にす
る玉受入状態と、受け入れた打玉を入賞領域に送り込む
玉送り状態と、の間で周期的に移行可能な移動体を含ん
で構成されると共に、前記特定遊技状態時における移動
体が移行する周期を前記一定時間にほぼ等しい周期時間
に設定される一方、当該移行周期よりもそれ以外の遊技
状態時における移動体の移行周期の方が遅くなるように
制御されることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】遊技盤上を落下する打玉が始動入賞口に到達し
該始動入賞口に受け入れられたときには、所定の周期
で入賞領域に導かれるが、通常の遊技状態時において
は、移動体の移行周期が相対的に遅いので、始動入賞口
への入賞率を低くすることができ、一方、特定遊技状態
の継続時においては、移動体の移行周期が速いので、始
動入賞口への入賞率を高め、可変入賞球装置の開放と開
放との間を短くすることができ、結果的に短時間に多量
の入賞玉を集中的に獲得できる遊技を楽しむことができ
る。つまり、本発明においては、遊技の興趣を殺ぐこと
なく入賞率の設定がし易いという利点がある。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、図1及び図2を参照して、実施例
に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技
盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1の正面
図であり、図2は、遊技盤1の背面図である。図におい
て、遊技盤1のほぼ円状に設けられた誘導レール2の内
側が遊技領域3として構成され、該遊技領域3のほぼ中
央に可変表示装置40が配置されている。可変表示装置
40は、複数(3つ)の可変表示器44a〜44cを含
み、可変表示器44a〜44cの表示結果が予め定めた
特定表示結果となったことに基づいて次に説明する振分
入賞装置4によって入賞玉が特別入賞領域8に誘導され
て特別玉検出器9をONさせたときに、特定遊技状態の
一種である権利発生遊技状態を生起せしめるようになっ
ている。なお、可変表示装置40の構成については、後
に詳述する。
【0007】上記した可変表示装置4の下方には、振分
入賞装置4が設けられている。この振分入賞装置4は、
図示しないモータ7a(ただし、図5のブロック図に符
号を表示)によって回転せしめられる回転体7(以下、
回転体Bと表示する場合もある)を有し、該回転体7の
上部に特定入賞口5が設けられている。特定入賞口5に
は、特定玉検出器6が臨み、特定入賞口5に受け入れら
れた入賞玉を回転体7に当接させた状態で検出する。そ
して、特定玉検出器6がONすると前記可変表示器44
a〜44cが変動を開始し、所定時間が経過して停止さ
れた図柄の組合せが予め定められた特定表示結果(例え
ば、同一図柄のゾロ目)となったときには、回転体7が
時計方向に回転して当接していた入賞玉を回転体7の凹
部に受け入れて図示右側に形成される特別入賞領域8に
導き、これに臨む特別玉検出器9をONさせて権利発生
遊技状態とする。一方、可変表示器44a〜44cの表
示結果が予め定めた特定表示結果でないときには、回転
体7が反時計方向に回転して図示左側に形成される通常
入賞領域10に入賞玉を導き、通常の入賞玉として処理
する。なお、回転体7の停止位置を検出するために、フ
ォトセンサ7b(図示しない;ただし、図5のブロック
図に表示)が設けられている。また、振分入賞装置4に
は、装飾効果を高めるために飾りLED11(以下、飾
りLED−Eと表示する場合もある)、飾りLED12
(以下、飾りLED−Fと表示する場合もある)、飾り
LED13a,13b(以下、飾りLED−Gと表示す
る場合もある)が設けられている。
【0008】また、振分入賞装置4の左右には、始動入
賞玉検出器15a,15bを内蔵する始動入賞口14
a,14bが設けられている。そして、側の始動入賞
口14bの上方には、図示しないモータ16a(ただ
し、図5のブロック図に表示)によって回転し得る回転
体16(以下、回転体Aと表示する場合もある)が配置
されている。この回転体16は、凹部18を有し、該凹
部18に上方に形成された入球口17から打玉を受け入
れ、半回転したときに下方に形成された排出口19から
打玉を下方に向けて落下して始動入賞口14bに導くも
のである。また、始動入賞口14bと回転体16との間
には、障害釘が設けられ、回転体16によってのみ始動
入賞口14bに打玉が導かれるようになっている。な
お、回転体16と始動入賞口14bとを合体させて、例
えば、回転体16の回転途中で凹部18に受け入れた打
玉を遊技盤1の裏面に導いて、裏面に設けられる始動入
賞玉検出器をONさせるように構成しても良い。
【0009】しかして、上記した権利発生遊技状態中に
打玉が始動入賞口14a,14bに入賞して始動入賞玉
検出器15a,15bをONさせると、次に説明する可
変入賞球装置20が一定時間(例えば、9.5秒)が経
過するまで、又はその一定時間が経過するまでの間に所
定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放
する。なお、権利発生遊技状態中でないときに打玉が始
動入賞口14a,14bに入賞した時には、単なる入賞
として扱われる。なお、本実施例においては、図示左側
の始動入賞口14aへの打玉の入賞率は、その上部に設
けられる障害釘を調整することにより、所望の入賞率に
ほぼ設定することができるが、右側の始動入賞口14b
への打玉の入賞率は、その上部の回転体16への誘導率
に依存することとなる。そして、この場合、権利発生遊
技状態の継続中には、ある程度の頻度で始動入賞口14
bに打玉を導いて可変入賞球装置20の開放を連続して
実行させたいという要望がある反面、通常の遊技状態で
回転体16への打玉の誘導率を高める場合には、それだ
け全体の入賞率を高めることとなり、所望の入賞率に設
定することが難しくなる。そこで、本実施例において
は、権利発生遊技状態の継続中と通常の遊技状態とで
は、回転体16の周期が異なるように駆動制御される。
これについては、後に詳述する。
【0010】権利発生遊技状態の継続中に上記した始動
入賞口14a,14bへの打玉の入賞に基づいて開放駆
動される可変入賞球装置20が前記振分入賞装置4の下
方に配置されている。可変入賞球装置20は、ソレノイ
ド22によって左右に開閉される一対の開閉部材21を
有し、その開閉部材21の開放中に受け入れられた入賞
玉を検出する入賞玉検出器23が内蔵されている。ま
た、可変入賞球装置20の前面には、権利発生遊技状態
の継続中に可変入賞球装置20の開放回数を表示する開
成回数表示器24と、1回の開放中に受け入れた入賞玉
数を表示する入賞個数表示器25と、装飾効果を高める
飾りLED26(以下、飾りLED−Hと表示する場合
がある)とが臨むようになっている。
【0011】ここで、権利発生遊技状態における遊技内
容を簡単に説明すると、前記したように、可変表示器4
4a〜44cの表示結果が予め定められた表示結果とな
って打玉が特別入賞領域8に誘導され特別入賞玉検出器
9をONさせると、権利発生遊技状態(制御的には、特
別装置が作動すると言う)となる。そして、権利発生遊
技状態が継続しているときに、打玉が始動入賞口14
a,14bに入賞して始動入賞玉検出器15a,15b
をONさせると、可変入賞球装置20が上述した開放動
作を行う。そして、そのような開放動作は、権利発生遊
技状態が継続している限り、打玉が始動入賞口14a,
14bに入賞する毎に繰り返される。ただし、権利発生
遊技状態の継続は、権利発生遊技状態中に再度可変表示
器44a〜44cの表示結果が予め定められた表示結果
となって打玉が特別入賞領域8に誘導され特別入賞玉検
出器9をONさせたとき、又は、始動入賞口14a,1
4bに所定個数(例えば、16個)の打玉が入賞したと
きに終了するようになっている。
【0012】なお、始動入賞口14a,14bへの入賞
は、「所定個数−1」個までの入賞玉が記憶され、その
記憶値に基づいて可変入賞球装置20が開放動作される
が、所定個数に達して権利発生状態が消滅した時には、
所定個数に達した時点での開放動作(それが16回以下
の開閉動作であっても)が終了した後、それ以降の開放
動作が行われない。したがって、始動入賞口14a,1
4bへの入賞と可変入賞球装置20の開放動作とが交互
に行われることが望ましいが、本実施例においては、後
述するように、始動入賞口14bへの入賞が可変入賞球
装置20の開放時間とほぼ等しい間隔でしか入賞しない
ように遊技できるので、始動入賞口14bへの入賞と可
変入賞球装置20の開放動作とが交互に行われる可能性
が高くなっている。
【0013】遊技領域3には、上記した構成以外に、風
車ランプ27a,27b、肩ランプ29を有する入賞口
28、下部ランプ31a,31bを有する入賞口30
a,30b、サイドランプ32a,32b、レール飾り
ランプ33、逆流防止部材34、アウト口35、及び遊
技効果ランプ38(図示しないがパチンコ遊技機の正面
上部に設けられる)等が設けられると共に、その表面前
方を2枚のガラス板39a,39b(図4参照)によっ
て覆われている。なお、上記した各ランプは、権利発生
遊技状態中等に所定の態様で表示制御されるようになっ
ている。なお、この表示制御については、後に詳述す
る。
【0014】一方、遊技盤1の裏面には、図2に示すよ
うに、入賞玉集合カバー体36が取り付けられている。
この入賞玉集合カバー体36は、前記した各入賞口や入
賞球装置に入賞した入賞玉を誘導する誘導径路が前方に
形成されるものであるが、前記特別入賞領域9と前記始
動入賞口14bに対応する誘導径路の末端には、誘導開
口37a,37bが開設され、それらの誘導径路によっ
て導かれた入賞玉を図示しない機構板に形成される第2
の入賞玉集合樋に導くようになっている。また、特別入
賞領域9と始動入賞口14b以外の入賞口や入賞装置に
対応する誘導径路は、入賞玉集合カバー体36の前面側
に形成され、その下方に位置する機構板の第1の入賞玉
集合樋に導くようになっている。なお、それぞれの入賞
玉集合樋によって集合せしめられた入賞玉によって払い
出される景品玉数は、異なるように設定されている(例
えば、第1の入賞玉集合樋が15個、第2の入賞玉集合
樋が7個)。
【0015】次に、遊技領域3の中央に配置される可変
表示装置40の構成について図3及び図4を参照して説
明する。図3は、可変表示装置40の正面図であり、図
4は、可変表示装置40の断面図である。図において、
可変表示装置40は、前記遊技盤1の表面に取り付けら
れる取付基板41を有し、その取付基板41の上部に通
常の入賞口42が設けられ、また、取付基板41の下方
に可変表示器44a〜44cが設けられている。また、
取付基板41の中央には、直接遊技と関係しない装飾空
間43が設けられている。
【0016】しかして、可変表示器44a〜44cは、
ドット・マトリックスLEDで構成され、各可変表示器
44a〜44cは、1〜9までの9個の数字とF,V,
E,L,¥,$の6個の文字及び記号を表示するように
なっており、停止時に同一図柄のゾロ目を表示したとき
には、特定表示結果が表示されたと判定されて前記した
ように振分入賞装置4を時計方向に回転せしめて結果的
に権利発生遊技状態とする。また、この特定表示結果が
表示される確率は、ほぼ一定の値(例えば、1/22
5)に設定されている。なお、当りであるか否かの決
定、及び停止時に可変表示器44a〜44cに表示され
る図柄の決定は、始動入賞玉検出器15a,15bの作
動時に予め定めたランダム数の中から1つの値を抽出す
ることにより行われる。また、当りであるか否かの決定
は、実際に可変表示器44a〜44cに表示される図柄
の組合せを判定することにより行っても良い。なお、可
変表示器44a〜44cの前面には、レンズカバー45
が設けられ、打玉の衝突から可変表示器44a〜44c
を守っている。
【0017】次に、装飾空間43の構成について説明す
ると、装飾空間43の後面壁には、占い師の意匠が付与
された上部可動装飾部材46(顔の部分)と下部可動装
飾部材47(手を含む胴体部分)とが設けられ、下部可
動装飾部材47の前方に球状の表示器カバー部材48が
設けられている。表示器カバー部材48の内部には、可
変表示器50が配置されるが、この可変表示器50に表
示される図柄が見ずらいように表示器カバー部材48の
表面は、シルク印刷により模様が施してあるが、その一
部に内部が透視し得る可視領域部49が形成されてい
る。また、上記した可動装飾部材46、47及び表示器
カバー部材48は、後述するように権利発生遊技状態中
回転駆動されるようになっている。
【0018】ところで、可変表示器50(飾り図柄とい
う場合もある)は、前記可変表示器44a〜44cの表
示結果が特定表示結果となったときに、0〜9までの数
字を可変表示するように制御され、一定時間が経過した
ときに停止する。この停止時に表示される図柄は、特に
遊技に関係ないが、遊技場において所定のサービスを提
供しようとする場合に利用することができる。例えば、
遊技場において予め定めた数値と同じ図柄が表示された
ときに、権利発生遊技状態の終了後に、その権利発生遊
技で獲得した玉を使用して当該パチンコ遊技機で継続し
て遊技を行えるサービス(逆を言えば、通常は、1回の
権利発生で獲得した景品玉は、権利発生遊技状態の終了
毎に所望の景品と交換することとなっている)を提供す
るとか、あるいは所定の賞品を遊技者に与えるサービス
を提供する等が考えられる。もちろん、このようなサー
ビスの提供を行わない遊技場においては、単に装飾用の
表示器として使用すれば良い。なお、表示器カバー部材
48に代えて、可変表示器50が物理的に見え隠れする
構造のものでも良い。
【0019】上記した可動装飾部材46、47及び表示
器カバー部材48の駆動機構について図4を参照して説
明する。まず、可動装飾部材46、47を駆動する機構
について説明すると、上部可動装飾部材46は、支軸6
1を中心にして揺動可能に支持され、下部可動装飾部材
47も揺動軸58を中心にして揺動可能に支持される相
互に係合片60によって係合している。一方、可変表示
装置40の後方に設けられるモータ51のモータ軸に固
着されたカム板52に突起53が形成され、該突起53
が支軸55を中心にして揺動自在に設けられる揺動部材
54の上部に形成された係合長穴56に係合するように
なっている。揺動部材54の下部にも係合長穴57が形
成され、該長穴57に前記揺動軸58と段差状に一体的
に形成される係合ピン59が係合するようになってい
る。このような構成において、モータ51が駆動される
と、揺動部材54が左右に揺動し、その揺動動作が下部
可動装飾部材47に伝達されて下部可動装飾部材47を
左右に揺動する。これに伴って上部可動装飾部材46も
左右に揺動することになる。なお、上部可動装飾部材4
6及び下部可動装飾部材47の通常位置を検出するため
に、カム板52の近傍には、位置検出スイッチ51a
(図示しない;ただし、図5のブロック図に表示)が設
けられている。
【0020】次に、表示器カバー部材48を駆動する機
構について説明すると、可変表示装置40の後方下部に
取り付けられたモータ62のモータ軸には、歯車63が
固着され、該歯車63に噛合するように表示器カバー部
材48が一体的に組み付けられた歯車64が設けられ
る。歯車64には、その裏面に半円状に遮蔽板65が垂
下され、該遮蔽板65を検出するフォトセンサ66がモ
ータ62に隣接して設けられている。しかして、モータ
62が駆動されると、歯車63、64を介して表示器カ
バー部材48が回転せしめられる。なお、遮蔽板65と
フォトセンサ66とによって表示器カバー部材48の可
視領域部49が検出できるようになっている。
【0021】可変表示装置40には、上記した構成以外
に、可変表示装置40の装飾効果を高めるために、図3
に示すように、役物ランプ72、飾りLED68(以
下、飾りLED−Aという)、飾りLED69(以下、
飾りLED−Bという)、飾りLED70(以下、飾り
LED−Cという)、及び飾りLED71(以下、飾り
LED−Dという)、が主として装飾空間43内に設け
られている。
【0022】以上、可変表示装置40を含むパチンコ遊
技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、それら
の遊技装置は、図5に示す遊技制御回路によって制御さ
れる。図5は、遊技制御回路をブロック構成で示す回路
図であり、MPU、ROM、RAM、入出力回路を含む
基本回路80によって制御され、特に本実施例では、可
変表示器44a〜44c、50等を専用に制御するサブ
基本回路83及びサブアドレスデコード回路84も組み
込まれている。しかして、電源投入時に初期リセット回
路82から基本回路80及びサブ基本回路83にリセッ
ト信号が与えられ、所定時間毎に定期リセット回路81
から基本回路80及びサブ基本回路83に定期リセット
信号が与えられる。また、基本回路80は、スイッチ回
路85を介して始動入賞玉検出器15a,15b、入賞
玉検出器23、特定玉検出器6、特別玉検出器9、位置
検出スイッチ51a、及びフォトセンサ66、7bから
の検出信号が入力され、アドレスデコード回路86から
基本回路80及びスイッチ回路85にチップセレクト信
号が与えられる。
【0023】一方、基本回路80又はサブ基本回路83
からは、以下の装置及び回路に制御信号が与えられる。
即ち、情報回路87に権利発生情報等を導出し、音回路
88を介してスピーカ(図示しない)に音声信号が与え
られ、ソレノイド回路89を介してソレノイド22に駆
動信号を与えている。また、図柄用LED回路91を介
して可変表示器44a〜44c、可変表示器50、開成
回数表示器24、入賞個数表示器25、及び飾りLED
−Hに表示制御信号が与えられ、LED回路92を介し
て飾りLED−A〜Gに表示制御信号が与えられ、モー
タ回路93を介してモータ7a、16a、51、62に
駆動信号が与えられている。更に、ランプ回路94を介
して役物ランプ72、下部ランプ31a,31b、サイ
ドランプ32a,32b、遊技効果ランプ38、レール
飾りランプ33、風車ランプ27a,27b、及び肩ラ
ンプ29に表示制御信号が送られる。なお、上記した装
置や回路には、電源回路90から各種の電圧を有する電
力が供給されている。
【0024】以上、説明した遊技制御回路の具体的な動
作の一例を図6乃至図20に示すタイムチャート及び説
明図を参照して説明する。まず、図12乃至図16を参
照して、電源投入時の動作について説明する。図12
は、表示器カバー部材48(水晶玉と表示)の電源投入
時における動作を示すタイムチャートであり、電源投入
時、通常位置確認のため、モータ62に駆動信号が送ら
れ所定の周期(例えば、2.000秒)で1回転する。
図13は、可動装飾部材46、47(人形と表示)の電
源投入時における動作を示すタイムチャートであり、電
源投入時、通常位置確認のため、モータ51に駆動信号
が送られ所定の周期(例えば、2.000秒)で1回転
する。図16は、回転体7の電源投入時における動作を
示すタイムチャートであり、電源投入時、位置確認のた
め、モータ7aに駆動信号が送られ所定の周期(例え
ば、1.500秒)で1/2回転する。
【0025】図14は、本実施例の要部を構成する回転
体16の電源投入以後における動作を示すタイムチャー
トであり、電源が投入されると、回転体16は、相対的
に長い所定の周期(例えば、60.000秒)で回転を
継続する。ところが、図15に示すように、権利発生遊
技状態となったとき(所定条件と表示)には、回転体1
6が相対的に短い所定の周期(例えば、10.000
秒)で回転が継続し、この状態は、図示しないが権利発
生遊技状態が継続している間保持される。このように、
通常の遊技状態と権利発生遊技状態の継続中とで回転体
16の回転周期を異ならせたのは、前記したように、権
利発生遊技状態の継続中には、ある程度の頻度で始動入
賞口14bに打玉を導いて可変入賞球装置20の開放を
連続して実行させると共に、通常の遊技状態で始動入賞
口14bへの入賞率を抑えて全体の入賞率を所望の入賞
率に設定するためである。一方、権利発生遊技状態にお
いては、打玉の始動入賞口14bへの入賞と可変入賞球
装置20の開放とが交互に行われることが望ましく、こ
れを満たすために、権利発生遊技状態中における回転体
の周期を可変入賞球装置20の開放時間とほぼ同じ(正
確には、やや長い)となるように設定した。
【0026】次に、図6及び図8を参照して可変表示器
44a〜44cの可変表示動作について説明する。図6
は、特定入賞口5を打玉が通過したときの可変表示器4
4a〜44cの可変表示制御を示すタイムチャートであ
る。図8は、打玉が特定入賞口5を通過したときに決定
される当り図柄の選択方法を説明する説明図である。図
において、特定入賞口5に打玉が通過して特定玉検出器
6をONさせ、検出信号R1が導出されると、その検出
信号R1の立ち上がり時にランダムA及びランダムBか
らそれぞれ1つの値が抽出される。ランダムAは、図8
に示すように、当り図柄か否かを決定するための第1段
階のランダム数であり、電源投入後「0〜44」の45
通りの数値が刻々と変動しており、ランダムBは、当り
図柄か否かを決定するための第2段階のランダム数であ
り、電源投入後「0〜4」の5通りの数値が刻々と変動
している。また、検出信号R1導出後、0.000秒又
は0.004秒経過したときにランダム1から1つの値
が抽出され、更に、0.004秒又は0.008秒経過
したときに格納したランダムA及びBの値を読み出すと
共にランダム2及びランダム3から1つの値が抽出され
る。このランダム1乃至ランダム3は、それぞれ可変表
示器44a〜44cに表示される図柄を決定するもの
で、いずれのランダム数も「0〜14」までの15通り
の数値が刻々と変化している。
【0027】しかして、ランダムAから抽出された数値
が例えば、「2」であり且つランダムBから抽出された
数値が例えば、「1」であるときには、当りと判断さ
れ、その時抽出されたランダム1の値が可変表示器44
a〜44cに表示される。一方、ランダムA及びランダ
ムBから抽出された数値が上記以外のときには、外れと
判断され、その時抽出されたランダム1乃至ランダム3
の値がそのまま可変表示器44a〜44cに表示される
図柄となる。ただし、偶然当り図柄と一致した場合に
は、ランダム3に「1」を加算して、外れ図柄にして表
示するようになっている。
【0028】上記したように、検出信号R1の導出時
に、可変表示器44a〜44cに表示される図柄が当り
か否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄も
決定され、それらの決定が終了した後(本実施例におい
ては、検出信号R1導出後0.008秒〜0.013秒
経過後)、可変表示器44a〜44cの変動が同時に開
始される。しかして、左可変表示器44aの変動表示に
おいては、基本時間(4.320秒)の間、所定の変動
速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、停止
図柄の4図柄前がセットされ、その4図柄が変動表示さ
れた時点で停止される。同様に右可変表示器44cの変
動表示においては、左可変表示器44aが停止されるま
での時間(5.140秒)が基本時間とされ、その基本
時間の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時
間が経過して0.008秒後に、停止図柄の4図柄前が
セットされ、その4図柄が変動表示された時点で停止さ
れる。
【0029】一方、中央可変表示器44bの変動表示に
おいては、既に停止した可変表示器44a,44bに表
示される停止図柄が当り図柄でないとき(リーチ状態で
ないとき)と、当り図柄であるとき(リーチ状態のと
き)とでは、異なる態様で変動表示される。そこで、ま
ずリーチ状態でないときの変動表示について説明する
と、基本時間として右可変表示器44cの変動が停止す
るまでの時間が設定され、その基本時間が経過して0.
160秒後に、停止図柄の4図柄前がセットされ、その
4図柄が変動表示された時点で停止される。
【0030】次に、リーチ状態のときの変動表示につい
て説明する。本実施例においては、このリーチ状態にお
いても2種類の変動表示があり、一方の変動表示(前者
という)は、結果的に当り表示にならずしかも先の停止
図柄の前後の図柄以外の図柄が中央の可変表示器44b
に表示される場合であり、他方の変動表示(後者とい
う)は、結果的に当り表示になるか又は先の停止図柄の
前後の図柄が中央の可変表示器44bに表示される場合
である。しかして、前者において、最初に停止する可変
表示器42aの変動が停止した際に停止図柄の5図柄前
をセットすると共に、変動速度がやや遅く設定されて一
定時間(5.280秒)後に停止する。また、後者にお
いて、最初に停止する可変表示器42aの変動が停止し
た際に停止図柄の3図柄前をセットすると共に、変動速
度がさらに遅く設定されて一定時間(11.520秒)
後に停止する。
【0031】上記のようにして可変表示器44a〜44
cが変動表示を停止した以降の遊技が図9及び図10に
示される。図9は、停止図柄が当りとなった場合の振分
入賞装置4の動作を示すタイムチャートであり、図10
は、停止図柄が外れとなった場合の振分入賞装置4の動
作を示すタイムチャートである。そこで、先に図10を
参照して、外れの場合について説明すると、3つの可変
表示器44a〜44cの変動表示がすべて停止した後、
一定時間(0.848秒)が経過した時点で確認のた
め、停止図柄の組合せが当りであるか否かの判定が行わ
れる。その結果、外れと判定されたときには、振分入賞
装置4の回転体7が反時計方向に一定時間(0.750
秒)回転される。これにより、特定入賞口5に待機して
いた入賞玉が通常入賞領域10に導かれる。
【0032】次に図9を参照して、当りの場合について
説明すると、3つの可変表示器44a〜44cの変動表
示が停止した後、一定時間(0.512秒)が経過した
時点で確認のため、停止図柄の組合せが当りであるか否
かの判定が行われる。その結果、当りと判定されたとき
には、まず、可変表示器50(飾り図柄と表示)が一定
時間(6.572秒)変動した後停止する。そして、そ
の後、振分入賞装置4の回転体7が時計方向に一定時間
(0.750秒)回転される。これにより、特定入賞口
5に待機していた入賞玉が特別入賞領域8に導かれ特別
玉検出器9を作動させて権利発生遊技状態(特別装置の
作動)とする。なお、権利発生遊技状態になると、図7
に示すように、可動装飾部材46、47が駆動される。
また、図示しないが、表示器カバー部材48も権利発生
遊技状態の継続中回転駆動される。
【0033】また、権利発生遊技状態中に遊技領域3を
落下する打玉が始動入賞口14a,14bに入賞して始
動入賞玉検出器15a,15bをONさせると、図11
に示すように、始動信号S1が導出される。図11は、
始動入賞口14a,14bに打玉が入賞したときの可変
入賞球装置20の動作を示すタイムチャートである。図
において、始動信号S1が導出されると、可変入賞球装
置20が一定時間(9.500秒)開放される。ただ
し、この一定時間が経過する前に入賞玉数が10個とな
ったときには、その時点で閉じられる。
【0034】次に、図17〜図20を参照して、各遊技
状態に応じて表示される可変表示器42a,42bやラ
ンプ、LED、及びスピーカ7の動作について簡単に説
明する。なお、図中、二重丸印は、変動状態を示し、丸
印は、点灯状態を示し、丸印の中にバツがある表示は、
点滅状態を示す。
【0035】まず、電源を投入した通常の遊技状態で
は、可変表示器44a〜44c(以下、図柄44a〜4
4cと称す)が「F.F.F」を表示し、開成回数表示
LED24、入賞個数表示LED25、及び可変表示器
50(以下、飾り図柄50と称す)が0を点灯表示し、
飾りLED−E、FがON512ms・OFF1024
msの周期で、飾りLED−Hが128msの周期でそ
れぞれ点滅表示しているだけで、他のランプやLED、
及びスピーカは、全く駆動されない。なお、飾りLED
−Hは、電源投入後すべての遊技状態で上記した点滅動
作を保持するので、以下では、その説明を省略する。
【0036】次に、打玉が特定入賞口5に入賞したとき
には、図柄44a〜44cが1200msの周期で変動
表示する。また、このとき、サイドランプ32a,32
b、役物ランプ72、飾りLED−C,E,F,Gが2
48msの周期又はその倍数で点滅表示される。また、
変動表示中を報知するための効果音Bが発生され、停止
時には、効果音Cが発生される。
【0037】図柄44a〜44cの変動が停止したとき
の図柄の組合せが外れであるときには、図柄44a〜4
4cが停止した図柄を点灯表示し、風車ランプ27a,
27b、肩ランプ29、及びサイドランプ32a,32
bが128msの周期で点滅表示され、また、効果音D
も発生される。
【0038】更に、2つの図柄44a,44cが停止し
てリーチ状態となったときには、2つの図柄44a,4
4cは、停止した図柄を点灯表示することは当然である
が、本実施例においては、前記したように2種類のリー
チ状態で設定されており、その種類毎にランプ・LED
等の表示態様が異なる。即ち、リーチ1においては、中
央図柄44bは、5280msの周期で変動表示してい
ると共にレール飾りランプ33、風車ランプ27a,2
7b、肩ランプ29、サイドランプ32a,32b、役
物ランプ72、下部ランプ31a,31b、及びすべて
の飾りLED−A〜Gは、主として128ms周期で点
滅表示される。これに対しリーチ2においては、中央図
柄44bは、11520msの周期で変動表示している
と共にレール飾りランプ33、風車ランプ27a,27
b、肩ランプ29、サイドランプ32a,32b、役物
ランプ72、下部ランプ31a,31b、及びすべての
飾りLED−A〜Gは、より速い48ms周期で点滅表
示される。また、リーチ1では効果音Eが、リーチ2で
は効果音Fがそれぞれ発生される。
【0039】図柄44a〜44cが当り図柄を表示して
停止した後には、図柄44a〜44cに所定の文字情報
(大当り!ラッキーネ)がスクロール表示され、飾り図
柄50が800msの周期で変動する。また、各ランプ
及び飾りLEDも上記したリーチ1とほぼ同じ態様で表
示駆動され、効果音Gも発生される。
【0040】次に、権利発生遊技状態となって、特別装
置が作動してる間においては、図柄44a〜44cに所
定の文字情報(アナタノウンセイ占ッテアゲル)がスク
ロール表示され、開成回数表示LED24が可変入賞球
装置20の開放回数をカウントダウン表示し、入賞個数
表示LED25が入賞個数を点灯表示し、飾り図柄50
が停止した図柄を表示している。そして、一部のランプ
及びLEDを除いて各ランプ及びLEDが512msの
周期で点滅するが、可変入賞球装置20が開放したとき
には、すべてのランプ及びLEDが248msで点滅表
示され、開放終了後の微少時間においては、一部を除く
ランプ及びLEDが100msの速い周期で点滅表示さ
れる。なお、権利発生遊技状態となったときには、効果
音Jが発生され、それ以外の権利発生遊技状態中には、
効果音Kが発生され、可変入賞球装置20の開放中に
は。最終回を除いて効果音Hが発生され、最終回は、効
果音Iが発生される。
【0041】また、異常発生時には、図柄44a〜44
cのうち、図柄44aに「E」が表示され、図柄44b
に「−」が表示され、図柄44cに以上の種類に応じて
「1又は2」が表示される。また、回数表示LED24
と個数表示LED25と飾り図柄50とが異常発生前の
状態を保持すると共に、サイドランプ32a,32bが
点灯したままの状態になり、効果音Aも発生される。
【0042】以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の構
成について説明してきたが、本実施例によれば、始動入
賞口14bの上部に配置される回転体16が、通常の遊
技状態において、相対的に長い所定の周期(例えば、6
0.000秒)で回転を継続し、権利発生遊技状態とな
ったときには、相対的に短い所定の周期(例えば、1
0.000秒)で回転が継続し、この状態は、図示しな
いが権利発生遊技状態が継続している間保持される。こ
のように、通常の遊技状態と権利発生遊技状態の継続中
とで回転体16の回転周期を異ならるので、権利発生遊
技状態の継続中には、ある程度の頻度で始動入賞口14
bに打玉を導いて可変入賞球装置20の開放を連続して
実行させることができるので、遊技の興趣を持ち続ける
ことができ、一方、通常の遊技状態で始動入賞口14b
への入賞率を抑えることができるので、全体の入賞率を
所望の入賞率に設定することができる。また、権利発生
遊技状態においては、権利発生遊技状態中における回転
体の周期を可変入賞球装置20の開放時間とほぼ同じと
なるように設定したので、打玉の始動入賞口14bへの
入賞と可変入賞球装置20の開放とを交互に行うことが
できる。
【0043】なお、上記した実施例においては、始動入
賞口14bに含まれる移動体を回転体16としたものを
示したが、移動体として他の動作を行うものでも良い。
例えば、図21に示すように、左右に揺動する揺動体1
14を有する始動入賞口110や、図22に示すよう
に、左右にスライド移動する左右移動体124を有する
始動入賞口120や、図23に示すように、上下に移動
する上下移動体134を有する始動入賞口130でも良
い。以下、これらについて簡単に説明する。
【0044】まず、図21を参照して揺動体付始動入賞
口110について説明する。図21は、揺動体付始動入
賞口110の正面図である。図において、揺動体付始動
入賞口110は、遊技盤12の表面に取り付けられる取
付基板111を有している。取付基板111の前面上部
には、所定の間隔を置いて円弧状の障害突片112a,
112bが突設され、該障害突片112a,112bの
間の間隔が遊技領域14から侵入する打玉が通過し得る
玉入口113として構成されると共に、障害突片112
a,112bの下部内に揺動体114が揺動自在に設け
られている。この揺動体114は、取付基板111の裏
面に止着される図示しないモータによって左右方向に揺
動自在に駆動されるものであると共に、その上部に2つ
の凹部115a,115bが形成されている。凹部11
5a,115bは、1個の入賞玉を受け入れる深さに形
成されている。また、前記玉入口113の形成位置より
も揺動体114の揺動方向に僅かにずれた取付基板11
1の左右には、入賞玉が取付基板111の裏面に通過し
得る入賞開口116a,116bが開設されている。
【0045】上記のように構成される揺動体付始動入賞
口110においては、電源投入時から揺動体114が相
対的に遅い一定周期で常時左右に揺動せしめられるが、
権利発生遊技状態時となったときには、相対的に速い周
期で左右に揺動せしめられる。そして、このように揺動
制御せしめられる揺動体付始動入賞口110において
は、遊技領域14を落下する打玉P1が玉入口113か
ら揺動体114に到達し、一方の凹部115bに受け入
れられたときには、その時点で打玉P1は凹部115b
に入ったままであり、揺動体114が揺動して凹部11
5bと入賞開口116bとが一致した時点で入賞開口1
16bから取付基板111の裏面に導かれる。そして、
凹部115bと入賞開口116bとが一致した時点で
は、玉入口113と他方の凹部115aとが一致して次
の打玉P2を凹部115aに受け入れた状態となるが、
凹部115aと他方の入賞開口116aとが一致してい
ないので、凹部115aに受け入れられた打玉P2が入
賞開口116aに導かれることはない。以後の打玉P
3,P4に対しても上記の動作を繰り返す。
【0046】次に、図22を参照して左右移動体付始動
入賞口120について説明する。図22は、左右移動体
付始動入賞口120の正面図である。図において、左右
移動体付始動入賞口120は、遊技盤12の表面に取り
付けられる取付基板121を有している。取付基板12
1の前面上部には、所定の間隔を置いて水平状の障害突
片122a,122bが突設され、該障害突片122
a,122bの間の間隔が遊技領域14から侵入する打
玉が通過し得る玉入口123として構成されると共に、
障害突片122a,122bの下部内に左右移動体12
4が左右方向にスライド自在に設けられている。この左
右移動体124は、取付基板121の裏面に止着される
図示しないモータによって左右方向にスライド自在に駆
動されるものであると共に、その上部に1つの凹部12
5が形成されている。凹部125は、1個の入賞玉を受
け入れる深さに形成されている。また、前記玉入口12
3の形成位置よりも左右移動体124の揺動方向に僅か
にずれた取付基板121の左右には、入賞玉が取付基板
121の裏面に通過し得る入賞開口126a,126b
が開設されている。
【0047】上記のように構成される左右移動体付始動
入賞口120においては、電源投入時から左右移動体1
24が相対的に遅い一定周期で常時左右にスライド移動
せしめられるが、権利発生遊技状態時においては、相対
的に速い周期で左右にスライド移動せしめられる。そし
て、このように移動制御せしめられる左右移動体付始動
入賞口120においては、遊技領域14を落下する打玉
P5が玉入口123から左右移動体124に到達し、凹
部125に受け入れられたときには、その時点で打玉P
5は凹部125に入ったままであり、左右移動体124
が移動して凹部125と入賞開口126aとが一致した
時点で入賞開口126aから取付基板121の裏面に導
かれる。そして、凹部125と入賞開口126aとが一
致した時点では、玉入口123と凹部125とが一致し
ていないので、次の打玉P6は、玉入口123部分で待
機し、左右移動体124が逆方向に移動して玉入口12
3と凹部125とが一致したときに打玉P6が凹部12
5に受け入れられて他方の入賞開口126bに運ばれ
る。以後の打玉P7に対しては、上記した動作を繰り返
す。
【0048】次に、図23を参照して上下移動体付始動
入賞口130について説明する。図23は、上下移動体
付始動入賞口130の正面図である。図において、上下
移動体付始動入賞口130は、遊技盤12の表面に取り
付けられる取付基板131を有している。取付基板13
1の前面上部には、コ字状の障害突片132が突設さ
れ、該障害突片132に囲まれる位置の取付基板131
に入賞開口136が形成されると共に、障害突片132
の左右両端と下降位置にある上下移動体134との間の
間隔が遊技領域14から侵入する打玉が通過し得る玉入
口133として構成されている。上下移動体134は、
取付基板131の裏面に止着される図示しないモータに
よって上下方向に移動自在に駆動されるものであると共
に、その上部に1つの凹部135が形成されている。凹
部135は、1個の入賞玉を受け入れる深さに形成され
ている。
【0049】上記のように構成される上下移動体付始動
入賞口130においては、電源投入時から上下移動体1
34が相対的に遅い一定周期で常時上下に移動せしめら
れるが、権利発生遊技状態時にいては、相対的に速い周
期で上下に移動制御せしめられる。そして、このように
移動制御せしめられる上下移動体付始動入賞口130に
おいては、遊技領域14を落下する打玉P8が玉入口1
33から上下移動体134に到達し、凹部135に受け
入れられたときには、その時点で打玉P8は凹部135
に入ったままであり、上下移動体134が上方に移動し
て凹部135と入賞開口136とが一致した時点で入賞
開口136から取付基板131の裏面に導かれる。そし
て、凹部135と入賞開口136とが一致した時点で
は、玉入口133が形成されないので、次の打玉は、玉
入口133部分を通過して遊技領域14を落下し、上下
移動体134が下方向に移動して玉入口133が形成さ
れて凹部135が臨むようになったときに次の打玉が凹
部135に受け入れられて入賞開口136に運ばれる。
【0050】以上、実施例について説明したが、上記し
た実施例においては、始動入賞口に含まれる移動体の周
期を異ならせる態様として、単位時間当たりの速度を変
化させるものとして説明したが、例えば、移動体に所定
の停止時間を含ましめることにより、結果的に移動体の
周期を異ならせるように制御しても良い。また、移動体
の周期を異ならせる駆動源としてモータだけでなく、他
の電気的駆動源(例えば、ソレノイド)を使用しても良
い。更に、上記した実施例においては、権利発生遊技状
態(特定遊技状態)を生起せしめる態様として、可変表
示装置40が特定表示結果を導出し且つ振分入賞装置4
によって打玉が特別入賞領域8に誘導されることとした
が、可変表示装置の表示結果に基づいてのみ権利発生遊
技状態としても良いし、あるいは遊技領域の特定の領域
を打玉が通過又は入賞したことに基づいてのみ権利発生
遊技状態としても良い。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、通常の遊技状態時においては、
移動体の移行周期が相対的に遅いので、始動入賞口への
入賞率を低くすることができて全体の入賞率を所望の値
とすることができると共に、特定遊技状態の継続時にお
いては、移動体の移行周期が速いので、始動入賞口への
入賞率を高め可変入賞球装置の開放と開放との間を短く
することができ、結果的に短時間に多量の入賞玉を集中
的に獲得できる遊技を楽しむことができる。つまり、本
発明においては、遊技の興趣を殺ぐことなく入賞率の設
定がし易いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチン
コ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤の背面図である。
【図3】遊技盤に設けられる可変表示装置の正面図であ
る。
【図4】可変表示装置の断面図である。
【図5】パチンコ遊技機の遊技動作を制御する制御回路
のブロック図である。
【図6】可変表示装置に設けられる可変表示器の動作を
示すタイムチャートである。
【図7】特定遊技状態時における可動装飾部材の動作を
示すタイムチャートである。
【図8】可変表示器が当りを表示する際の動作を説明す
るための説明図である。
【図9】可変表示器の当りのときの振分入賞装置に設け
られる回転体の動作を示すタイムチャートである。
【図10】可変表示器の外れのときの振分入賞装置に設
けられる回転体の動作を示すタイムチャートである。
【図11】特定遊技状態時における始動入賞口への打玉
の通過に基づく動作を示すタイムチャートである。
【図12】電源投入時における表示器カバー部材の動作
を示すタイムチャートである。
【図13】電源投入時における可動装飾部材の動作を示
すタイムチャートである。
【図14】電源投入時以降の始動入賞口に関連する回転
体の動作を示すタイムチャートである。
【図15】特定遊技状態時における始動入賞口に関連す
る回転体の動作を示すタイムチャートである。
【図16】電源投入時における振分入賞装置に設けられ
る回転体の動作を示すタイムチャートである。
【図17】各遊技状態におけるLED、ランプ、スピー
カの動作状態の一部を示す一覧表図である。
【図18】各遊技状態におけるLED、ランプ、スピー
カの動作状態の一部を示す一覧表図である。
【図19】各遊技状態におけるLED、ランプ、スピー
カの動作状態の一部を示す一覧表図である。
【図20】各遊技状態におけるLED、ランプ、スピー
カの動作状態の一部を示す一覧表図である。
【図21】揺動体付始動入賞口の正面図である。
【図22】左右移動体付始動入賞口の正面図である。
【図23】上下移動体付始動入賞口の正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 14b 始動入賞口 16 回転体(移動体) 20 可変入賞球装置 110 揺動体付始動入賞口(始動入賞口) 114 揺動体(移動体) 120 左右移動体付始動入賞口(始動入賞口) 124 左右移動体(移動体) 130 上下移動体付始動入賞口(始動入賞口) 134 上下移動体(移動体)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定遊技状態の継続中に打玉が始動入賞
    口に入賞する毎に可変入賞球装置の開閉部材を一定時間
    が経過するまで又はその一定時間が経過する前に所定個
    数の入賞玉が発生するまで開放するように構成された弾
    球遊技機において、 前記始動入賞口は、遊技盤の遊技領域から直接的に打玉
    の受け入れを可能にする玉受入状態と、受け入れた打玉
    を入賞領域に送り込む玉送り状態と、の間で周期的に移
    行可能な移動体を含んで構成されると共に、前記特定遊
    技状態時における移動体が移行する周期を前記一定時間
    にほぼ等しい周期時間に設定される一方、当該移行周期
    よりもそれ以外の遊技状態時における移動体の移行周期
    の方が遅くなるように制御されることを特徴とする弾球
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記始動入賞口の入賞領域に受け入れら
    れた打玉によって払い出される景品玉数を前記可変入賞
    球装置の開閉部材に受け入れられた打玉によって払い出
    される景品玉数よりも少なくしたことを特徴とする請求
    項1記載の弾球遊技機。
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