JP2000189575A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000189575A
JP2000189575A JP2000051987A JP2000051987A JP2000189575A JP 2000189575 A JP2000189575 A JP 2000189575A JP 2000051987 A JP2000051987 A JP 2000051987A JP 2000051987 A JP2000051987 A JP 2000051987A JP 2000189575 A JP2000189575 A JP 2000189575A
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ball
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JP2000051987A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動遊技状態の生起確率に変化を与えて遊技
者の興趣を引き付けることが可能な弾球遊技機を提供す
る。 【構成】 予め定めた条件が成立したことに基づいて可
変表示装置83bの当り表示結果が表示される確率が向
上するので、電動始動入賞口86が開放する回数が増加
するため、始動遊技状態の生起確率が向上する。また、
当り表示結果が表示される確率が向上すると同時に電動
始動入賞口86の開放時間も長くなるので、始動遊技状
態の生起確率を確実に向上させることができるため、遊
技者の興味を引き付け、遊技の興趣を盛り上げることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打玉の通過領域へ
の通過に基づいて可変表示装置に表示される表示結果が
予め定める当り表示結果となったときに開放される電動
始動入賞口を備え、該電動始動入賞口への打玉の入賞に
基づく始動遊技状態となったとき可変入賞球装置の玉受
部材を予め定めた第1の態様で開成駆動し、その開成駆
動中に受け入れられた打玉が可変入賞球装置に設けられ
る特定入賞領域に入賞したとき特定遊技状態となって前
記玉受部材を予め定めた第2の態様で開成駆動する弾球
遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、始動入賞口への打玉の入賞に基づ
く始動遊技状態となったとき可変入賞球装置の玉受部材
を1回又は2回開閉駆動し、その開閉駆動中に受け入れ
られた打玉が可変入賞球装置に設けられる特定入賞領域
に入賞したとき特定遊技状態となって前記玉受部材を1
8回の開閉動作に達するまで又はその18回の開閉動作
に達する以前に10個の入賞玉が発生するまで開閉駆動
(以下、この開閉動作を開閉サイクルという)し、その
開閉サイクル中に受け入れられた打玉が特定入賞領域に
入賞したときに継続権が成立して再度開閉サイクルを繰
り返す弾球遊技機が数多く提案されていた。このような
弾球遊技機においては、始動遊技状態の生起確率がほぼ
一定であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のこの
種の弾球遊技機においては、始動遊技状態の生起確率が
変化しないので特定遊技状態の発生頻度も変化させるこ
とができず、遊技者の興趣を半減させていた。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、始動遊技状態の生起確率に変化を与えて遊
技者の興趣を引き付けることが可能な弾球遊技機を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、打玉の通過領域への通過に
基づいて可変表示装置に表示される表示結果が予め定め
る当り表示結果となったときに開放される電動始動入賞
口を備え、該電動始動入賞口への打玉の入賞に基づく始
動遊技状態となったとき可変入賞球装置の玉受部材を予
め定めた第1の態様で開成駆動し、その開成駆動中に受
け入れられた打玉が可変入賞球装置に設けられる特定入
賞領域に入賞したとき特定遊技状態となって前記玉受部
材を予め定めた第2の態様で開成駆動する弾球遊技機に
おいて、予め定めた条件が成立したことに基づいて前記
当り表示結果が表示される確率を向上させると共に前記
電動始動入賞口の開放時間を長くすることを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】予め定めた条件が成立したことに基づいて可変
表示装置の当り表示結果が表示される確率が向上するた
め、電動始動入賞口が開放する回数が増加するため、始
動遊技状態の生起確率が向上する。また、当り表示結果
が表示される確率が向上すると同時に電動始動入賞口の
開放時間も長くなるので、始動遊技状態の生起確率を確
実に向上させることができるため、遊技者の興味を引き
付け、遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図6を参照して実施
形態に類似する可変入賞球装置20が適用される弾球遊
技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤1の構成に
ついて説明する。図6は、遊技盤1の正面の構成を示す
正面図である。図において、遊技盤1の前面には、ほぼ
円状に誘導レール2が植立され、該誘導レール2の内側
が遊技領域3とされている。遊技領域3には、その中央
に本実施形態の要部を構成する可変入賞球装置20が配
置されている。可変入賞球装置20は、遊技盤1の遊技
領域3を落下する打玉を受け止めて入賞玉とする玉受部
材27a,27bと、該玉受部材27a,27bに受け
止められた入賞玉が流下する入賞空間26と、該入賞空
間26内に設けられ且つ入賞玉の流下状態に影響を及ぼ
す足部材49a,49bを有するキャラクター部材43
a,43bと、特定遊技状態を生起せしめる特定入賞領
域30と、を備えている。なお、可変入賞球装置20の
詳細な構成については、後に詳述する。
【0007】また、遊技領域3の下方には、複数(3
つ)の始動入賞口4、5a,5bが配置されている。各
始動入賞口4、5a,5bには、入賞した打玉を検出す
る始動入賞玉検出器6、7a,7bが内蔵されている。
また、各始動入賞口4、5a,5bの間には、チャッカ
ーランプ8が設けられている。
【0008】上記した始動入賞口4、5a,5bに打玉
が入賞したときの遊技状態について説明すると、まず、
打玉が中央の始動入賞口4に入賞すると前記可変入賞球
装置20の玉受部材27a,27bが2回開閉動作を行
う。また、打玉が左右の始動入賞口5a,5bに入賞す
ると玉受部材27a,27bが1回開閉動作を行う。こ
の開閉動作が行われている状態を始動遊技状態と表現す
る。しかして、始動遊技状態の開閉動作によって可変入
賞球装置20に受け入れられた入賞玉が特定入賞領域3
0に入賞して後述する特定入賞玉検出器37をONさせ
ると、特定遊技状態(一般的に大当り遊技状態といわれ
る)になる。
【0009】大当り遊技状態になると、玉受部材27
a,27bが所定回数(例えば、18回)開閉動作を行
うか、又はその所定回数の開閉動作中に所定個数(例え
ば、10個)の入賞玉が発生するまでの開閉動作(以
下、開閉サイクルという)を行うようになっている。そ
して、その開閉サイクル中に受け入れられた入賞玉が再
度特定入賞領域30に導かれると、継続権が発生して当
該回の開閉サイクルを直ちに停止して次回の開閉サイク
ルに移行する。このような開閉サイクルの繰り返しは、
継続権が成立していることを条件として所定回数(例え
ば、15回)行われるようになっている。このため、大
当り遊技状態になると、短時間に多量の入賞玉を獲得す
ることができる。
【0010】遊技領域3には、上記した可変入賞球装置
20や始動入賞口4、5a,5bの他に、風車ランプ9
a,9b、入賞口10a,10b、12a,12b、サ
イドランプ14a,14b、アウト口15、風車及び障
害釘(共に符号なし)等が設けられている。入賞口10
a,10bは、可変入賞球装置20の左右側方に配置さ
れ、その内部に肩ランプ11a,11bを内蔵し、入賞
口12a,12bは、始動入賞口5a,5bの左右上部
に配置され、その内部に袖ランプ13a,13bを内蔵
している。この肩ランプ11a,11b、及び袖ランプ
13a,13bは、遊技領域3の中央側端部に配置され
るサイドランプ14a,14bと共に、始動遊技状態や
大当り遊技状態時に所定の態様で表示制御されるもので
ある。また、このように表示制御されるランプ類とし
て、遊技領域3の外周を囲むレール飾りランプ16や、
遊技盤1が取り付けられるパチンコ遊技機の前面枠上部
に設けられる遊技効果ランプ(図示しない)等がある。
また、遊技状態に応じた効果音を報知するものとしてパ
チンコ遊技機には、スピーカ(図示しない)が設けられ
ている。また、遊技盤1の前方には、2枚のガラス板1
7a,17b(図2参照)が配置されている。なお、前
記アウト口15は、遊技領域3の最下方に設けられ、入
賞しなかったアウト玉を回収するようになっている。
【0011】以上、遊技盤1の構成について説明してき
たが、次に図1乃至図5を参照して、本実施形態の要部
を構成する可変入賞球装置20の構成について説明す
る。図1は、可変入賞球装置20の正面図であり、図2
は、可変入賞球装置20の断面図であり、図3は、可変
入賞球装置20の一部を破断した斜視図であり、図4及
び図5は、入賞空間26内に設けられるキャラクター部
材43a,43b及び可動板32a,32bの動作を示
す斜視図である。図において、可変入賞球装置20は、
図1乃至図3に示すように、前記遊技盤1の表面に取り
付けられる取付基板21を有している。取付基板21
は、縦長な全体が側方に膨出した板状に形成されている
と共に、その上部の前面には、通常の入賞口22が形成
されている。また、取付基板21の中央には、長方形状
の入賞開口が開設され、該入賞開口の後方に周壁に囲ま
れる入賞空間26が形成されている。
【0012】また、取付基板21の前面には、前記入賞
開口の上部開口縁に沿って障害突部23が突設され、該
障害突部23の前面に上部装飾板24が固着されてい
る。また、障害突部23の両端下方に一対の玉受部材2
7a,27bが開閉自在に設けられている。この玉受部
材27a,27bは、周知のリンク機構と係合させて玉
受部材ソレノイド28a,28b(図2参照)に連結さ
れ、該玉受部材ソレノイド28a,28bのON・OF
Fに従動して開閉動作を行うようになっている。
【0013】上記した玉受部材27a,27bの下方に
は、入賞開口の開口縁の下部左右縁及び下縁に沿って突
設される入賞玉受枠29が設けられる。入賞玉受枠29
の上部中央には、特定入賞領域30が形成され、該特定
入賞領域30を通過した入賞玉が遊技盤1裏面に設けら
れる特定入賞玉検出器37によって検出されるようにな
っている。また、特定入賞領域30の左右は、通常入賞
領域31a,31bとされる。なお、入賞玉受枠29の
前面には、下部装飾板36が固着され、特定入賞領域3
0及び通常入賞領域31a,31bの前方を覆ってい
る。また、特定入賞領域30及び通常入賞領域31a,
31bは、後述する下部玉転動板51の流下端に臨むよ
うに形成されている。
【0014】ところで、上記した通常入賞領域31a,
31bには、図4に示すように、通過穴33a,33b
を有する可動板32a,32bが設けられている。この
可動板32a,32bは、図2に示すようにリンク機構
を介して可動板ソレノイド34に連結され、後述する可
変表示器41の表示結果が特定の表示結果となったとき
の始動遊技状態時及び大当り遊技状態の開閉サイクル時
に前後方向に摺動される。しかして、可動板32a,3
2bが前方に移動している通常の状態では、図4に示す
ように下部玉転動板51を転動する打玉が通過穴33
a,33bを通過し得るようになっており、その通過し
た打玉が遊技盤1の裏面に誘導されて通常の入賞玉とし
て処理されるが、可動板32a,32bが後方に移動し
ている状態では、図5に示すように、通過穴33a,3
3bの一部が下部玉転動板51の下部に隠れてしまうの
で、下部玉転動板51を転動する打玉が通過穴33a,
33bを通過することができず、可動板32a,32b
の前方と下部装飾板36との間に形成される空間に落下
する。この空間は、前記特定入賞領域30と連通する連
通部35を形成しているので、該空間に落下した打玉
は、結果的に特定入賞領域30に入賞したこととなり、
特定入賞玉検出器37をONせしめることとなる。つま
り、可動板32a,32bが前後方向に摺動することに
より、打玉が特定入賞領域30に誘導される入賞率が変
化することになる。
【0015】上記したように入賞開口は、取付基板21
の前面に突設される障害突部23、玉受部材27a,2
7b、及び入賞玉受枠29によって囲まれているため、
遊技領域3を落下する打玉が通常の状態では入賞しない
ようになっている。しかし、玉受部材27a,27bが
開成したときには、遊技領域3を落下する打玉が玉受部
材27a,27bに受け止められて入賞開口の内側に誘
導され、入賞空間26に到達し、最終的に入賞玉とな
る。なお、玉受部材27a,27bが起立したときに打
玉が全く入賞しない状態ではなく、玉受部材27a,2
7bと障害突部23との間に打玉が通過する間隔を形成
して入賞し難い状態としておいても良い。
【0016】入賞空間26は、その上部に後方に向かっ
て下り傾斜する上部玉転動板38によって上部入賞空間
26aと下部入賞空間26bとに区画されている。そし
て、上部玉転動板38の後端には、その左右に落下口3
9a,39bが形成され、上部玉転動板38を転動して
きた入賞玉を下方に向けて落下せしめる。落下口39
a,39bには、入賞玉検出器40a,40bが設けら
れ、通過する入賞玉を検出するようになっている。この
入賞玉検出器40a,40bは、大当り遊技状態となっ
たときの1回の開閉サイクル中に玉受部材27a,27
bに受け入れられた入賞玉数を計数するためのものであ
ると共に、始動遊技状態時に可変表示器41の可変表示
動作を停止せしめて表示結果を導出するものである。可
変表示器41は、上部玉転動板38の上部後方の後面壁
に設けられるものであるが、通常時には、常時可変表示
動作を行っており、始動遊技状態となって打玉が入賞玉
検出器40a,40bを通過したときに、その可変表示
動作を停止して表示結果を導出し、大当り遊技状態とな
ったときには、開閉サイクルの繰り返し回数を表示する
するものである。また、可変表示器41の周囲には、前
記入賞玉検出器40a,40bによって検出計数された
入賞玉数を表示する入賞個数表示LED42が設けられ
ている。
【0017】また、下部入賞空間26b中央には、キャ
ラクター部材43a,43bが設けられている。該キャ
ラクター部材43a,43bは、男女が手をつないで歩
く状態の意匠が付与されており、それぞれのキャラクタ
ー部材43a,43bの裏側にモータ47(図2参照)
によって所定角度範囲内で回動する回転部材44a,4
4bが設けられている。この回転部材44a,44bに
は、前記入賞玉検出器40a,40bを通過して落下し
てきた打玉を貯留する貯留樋部45a,45bと該貯留
樋部45a,45bの下流端で貯留される打玉を止める
ストッパー部46a,46bとが形成されている。スト
ッパー部46a,46bには、手の意匠が付与されてい
る。
【0018】しかして、通常の状態で回転部材44a,
44bは、ストッパー部46a,46bが下降して貯留
樋部45a,45bの上端が前記入賞玉検出器40a,
40bの通過孔のほぼ中心位置に臨むようになっている
ので、入賞玉検出器40a,40bを通過した打玉の一
部を貯留樋部45a,45bに導いてストッパー部46
a,46bで停止して所定個数(一方の貯留樋部45a
又は45bで4個)の打玉を貯留するようになってい
る。一方、回転部材44a,44bがそれぞれ内側方向
に回転すると、ストッパー部46a,46bが上昇して
貯留樋部45a,45bが入賞空間26の内側に向かっ
て下り傾斜するようになるので、貯留されていた打玉が
流出してキャラクター部材43a,43bの間に放出さ
れる。キャラクター部材43a,43bの間から放出さ
れた打玉は、図3の矢印に示すように次に説明する足部
材49a,49bの間から下部玉転動板51上を下流側
に向かって転動する。なお、貯留状態においては、入賞
玉検出器40a,40bを通過する打玉のすべてが貯留
樋部45a,45bに導かれるのではなく、一部は、貯
留樋部45a,45bの上端に衝突してキャラクター部
材43a,43bの間に導かれて下部玉転動板51を転
動する。また、上記した貯留状態と非貯留状態とを検出
するためにモータ47の近傍には、カムスイッチ48が
設けられている。
【0019】また、キャラクター部材43a,43bに
は、足部材49a,49bが設けられている。この足部
材49a,49bは、図2に示す足ソレノイド50a,
50bによって上下動するように駆動され、足ソレノイ
ド50a,50bがOFFとなっているときには、足部
材49a,49bが上昇した位置となっており、足ソレ
ノイド50a,50bがONしたときには、足部材49
a,49bが下がった位置となっている。しかして、足
部材49a,49bが上昇した位置にあるときには、図
1に示すように、打玉が転動する下部玉転動板51の幅
L1と広く、足部材49a,49bが下がった位置にあ
るときには、打玉が転動する下部玉転動板51の幅L2
が狭くなる。このため、足部材49a,49bが上動し
た位置と下動した位置とでは、特定入賞領域30への打
玉の入賞率が変化することになる。そして、本実施形態
では、足部材49a,49bは、前記可変表示器41の
表示結果が特定の表示結果となったときの始動遊技状態
時及び大当り遊技状態の開閉サイクル時に駆動制御され
るようになっている。
【0020】可変入賞球装置20の入賞空間26内の構
成は、概ね上記した構成を有するものであるが、可変入
賞球装置20には、多数の飾りLED52(図1参照)
が設けられている。なお、上記した飾りLED、及び前
記したソレノイド、検出器等の配線は、図2に示すよう
に可変入賞球装置20の裏面に設けられる中継端子板5
3に集約接続される。
【0021】以上、可変入賞球装置20を含むパチンコ
遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、遊技
盤1に設けられる遊技装置は、図7に示す遊技制御回路
によって制御される。図7は、コントロール基板に形成
される遊技制御回路をブロック構成で示す回路図であ
り、MPU、ROM、RAM、入出力回路を含む基本回
路60によって制御される。しかして、基本回路60
は、スイッチ回路61を介して始動入賞玉検出器6、7
a,7b、特定入賞玉検出器37、入賞玉検出器40
a,40b、及びカムスイッチ48からの検出信号が入
力され、アドレスデコード回路63から基本回路60及
びスイッチ回路61にチップセレクト信号が与えられ
る。また、電源投入時に初期リセット回路64から基本
回路60にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期
リセット回路65から基本回路60に定期リセット信号
が与えられる。なお、本実施形態においては、前記可変
表示器41が特定図柄を表示する確率を複数段階(図示
の実施形態では、3段階)に変更設定するための設定ス
イッチ62がスイッチ回路61に接続されている。
【0022】一方、基本回路60からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、音回路66を介
してスピーカに音声信号が与えられ、大当り情報や有効
始動入賞情報等を導出する情報回路67に駆動信号を出
力している。また、モータ回路68を介して回転部材4
4a,44bのモータ68に駆動信号を与え、LED回
路69を介して可変表示器41、入賞個数表示LED4
2、及び飾りLED52に表示制御信号が与えられ、ソ
レノイド回路70を介して足ソレノイド50a,50
b、可動板ソレノイド34、及び玉受部材ソレノイド2
8a,28bに駆動信号が与えられている。更に、ラン
プ回路71を介してチャッカーランプ8、風車ランプ9
a,9b、肩ランプ11a,11b、袖ランプ13a,
13b、サイドランプ14a,14b、及びレール飾り
ランプ16に表示制御信号が送られる。また、上記した
装置や回路には、電源回路72から各種の電圧を有する
電力が供給されている。なお、前記LED回路69に
は、前記設定スイッチ62によって設定された設定値を
表示する設定数値表示器73が接続されている。この設
定数値表示器73は、例えば、コントロール基板に一体
的に設けられ、遊技者が視認できないようになってい
る。
【0023】次に、以上説明した基本回路60によって
制御される可変入賞球装置20の動作について図8乃至
図13を参照して説明する。まず、図8及び図9を参照
して、始動遊技状態の可変入賞球装置20の動作につい
て説明する。図8は、1回開き時の動作を示すタイムチ
ャートであり、図9は、2回開き時の動作を示すタイム
チャートである。
【0024】図8において、始動入賞口5a,5bのい
ずれかに打玉が入賞して始動入賞玉検出器7a,7bか
ら始動信号S1を導出すると、その導出時から所定時間
(2.000秒)遅れて玉受部材27a,27b(大入
賞口と表示)が短い時間(0.500秒)開放する。ま
た、始動信号S1導出後玉受部材27a,27bが開放
されるまでの間足部材49a,49b(足と表示)が複
数回上下動して、始動入賞があった旨を報知する。ま
た、始動信号S1があった後から役物連続作動装置作動
有効時間が終了するまでの期間(図8のアスタリスクが
付されている期間)は、始動受付禁止期間とされる。こ
の始動受付禁止期間は、その期間内にいずれの始動入賞
口4、5a,5bに入賞した打玉も始動入賞としての機
能を無効とされるものである。なお、図示のタイムチャ
ートでは、玉受部材27a,27bが閉じた後でも、入
賞空間26を流下する入賞玉が特定入賞領域30に到達
するまで時間がかかるので、玉受部材27a,27bの
閉成後一定時間(4.000秒)の役物連続作動装置作
動有効時間を認めている。役物連続作動装置作動有効時
間は、玉受部材27a,27bの閉じる間際に入賞した
入賞玉が特定入賞領域30に入賞することもあるので、
その入賞を有効と認定するために設定される猶予時間で
ある。
【0025】一方、上記した役物連続作動装置作動有効
時間の間に打玉が玉受部材27a,27bに受け止めら
れて入賞玉となり、入賞玉検出器40a,40bによっ
て検出されたときには、可変表示器41の可変表示動作
が停止され、その表示結果が特定表示結果(例えば、
「7」)でないときには、可動板32a,32b及び足
部材49a,49bが駆動されることはないが、玉受部
材27a,27bの開放終了時から所定時間(1.00
0秒)遅れて回転部材44a,44bのストッパー部4
6a,46b(手と表示;以下、手部材という)が所定
の周期(2.000秒)で上下動され、更に所定時間
(1.000秒)間隔を開けてもう1回上下動される。
これは、玉受部材27a,27bの開放によって受け入
れられた打玉の貯留状態を確実に解除するためである。
なお、2回目の上下動によって貯留解除された打玉が特
定入賞領域30に導かれても、役物連続作動装置作動有
効時間を経過しているので、特定遊技状態が生起せしめ
られることはない。
【0026】一方、可変表示器41の表示結果が特定表
示結果であるときには、図8の破線で囲まれる部分で示
されるように、可変表示器41(図柄と表示)の停止時
から可動板32a,32b及び足部材49a,49bが
複数回(図示の場合は、4回;作動合計時間は2秒)作
動される。これにより、玉受部材27a,27bに受け
入れられた打玉が特定入賞領域30に導かれる可能性が
高いので、大当り遊技状態となる可能性が高くなる。な
お、回転部材44a,44bの手部材46a,46bも
図柄停止と同時に駆動を開始するので、可動板32a,
32b及び足部材49a,49bの駆動中に打玉が貯留
樋部45a,45bに貯留されるということはない。
【0027】次に、図9において、始動入賞口4に打玉
が入賞して始動入賞玉検出器6から始動信号S2を導出
した場合も、玉受部材27a,27bの開放が2回行わ
れることを除いて、図8に示す1回開きの場合とほぼ同
じである。したがって、その詳細な説明は省略する。こ
のように、本実施形態においては、始動遊技状態時に打
玉が可変入賞球装置20の玉受部材27a,27bに受
け入れられることにより、可変表示器41が表示結果を
導出し、その可変表示器41の表示結果が特定表示結果
であるときに入賞率変更機構としての可動板32a,3
2b及び足部材49a,49bが駆動されて特定入賞領
域30への入賞率を変化させるので、始動遊技状態時に
打玉の可変入賞球装置20への入賞があれば、毎回特定
入賞領域30への打玉の入賞率が変化するチャンスが与
えられ、遊技者の興味を引き付け、遊技の興趣を盛り上
げることができる。
【0028】次に、図10乃至図12を参照して大当り
遊技状態の開閉サイクル時の動作について説明する。図
10は、最初の開閉サイクルのタイミング動作を示し、
図11は、最初と最後の開閉サイクルを除く開閉サイク
ルのタイミング動作を示し、図12は、最終回の開閉サ
イクルのタイミング動作を示す。なお、図中役物連続作
動装置は、特定入賞領域30への入賞、即ち、特定入賞
玉検出器37の打玉の通過状態を示す。
【0029】まず、最初の開閉サイクルにおける動作を
図10に基づいて説明する。役物連続作動装置37が作
動して継続信号R1が導出されると、その継続信号R1
から一定時間(4.500秒)遅れて玉受部材27a,
27bが開閉サイクルを開始する。この開閉サイクルに
おいては、0.800秒の開放時間と0.300秒の閉
成時間とが交互に行われる。また、開閉サイクルの終了
条件に達したときには、前記と同様に役物連続作動装置
作動有効時間(4.000秒)が設定されている。もち
ろん、最終回の開閉サイクルにおいては、この役物連続
作動装置作動有効時間の設定は行われない。また、継続
信号R1の導出後、玉受部材27a,27bの開閉動作
が開始される前に、可動板32a,32b及び手部材4
6a,46bが駆動され、玉受部材27a,27bが開
閉動作を開始する時点では、可動板32a,32bの駆
動は、停止される。また、手部材46a,46bは、開
閉サイクルの作動回数が奇数回目か偶数回目かによって
異なり、作動回数が奇数回目であるときには、玉受部材
27a,27bの開閉動作が開始されるとその上下動を
停止されて貯留状態となり、作動回数が偶数回目である
ときには、玉受部材27a,27bの開閉動作が開始さ
れても貯留状態と解除状態とが繰り返し行われる。ま
た、足部材49a,49bは、玉受部材27a,27b
の開閉動作が開始されるまでは、動作しないが、開閉動
作が開始されると、微少時間間隔で上下動を開始する。
このため、開閉サイクルの初期の段階では、打玉を特定
入賞領域30に導くために有利に作用する可動板32
a,32bと足部材49a,49bのうち、その機能を
担当するのは、足部材49a,49bとなる。特に偶数
回目の開閉サイクルにおいては、打玉が貯留されること
はなく常に下部玉転動板51上に放出されるので、その
機能は極めて重要である。
【0030】一方、開閉サイクルが進んで、玉受部材2
7a,27bに受け入れられて入賞玉検出器40a,4
0bによって検出された入賞玉数が7個になったとき、
又は玉受部材27a,27bの14回目の開放が終了し
たとき、足部材49a,49bの上下動が停止されると
引き替えに可動板32a,32bが前後動を繰り返し、
特定入賞領域30への入賞率を高める機能は、可動板3
2a,32bに移行する。また、手部材46a,46b
も偶数回目、奇数回目に関係なく貯留状態に移行し、そ
の貯留状態は、開閉サイクルの終了条件に達した後、所
定時間(1.000秒)が経過するまで行われる。しか
して、開閉サイクルが終了条件(10個又は18回)に
達したときには、可動板32a,32bは、役物連続作
動装置作動有効時間の間依然として前後動を繰り返して
いるが、開閉サイクルの後半における前後動と異なり、
その間隔時間が長く設定されているため、手部材46
a,46bによって貯留された打玉が解除されたときに
は、可動板32a,32bによってその開放された打玉
が特定入賞領域30に入賞する可能性が高くなる。そし
て、特定入賞領域30に打玉が入賞すると、開閉サイク
ルの継続権が成立して、次回の開閉サイクルに移行す
る。
【0031】次に、開閉サイクルが継続する場合の動作
について図11を参照して説明する。図において、開閉
サイクルの後半に移行する条件(7個入賞又は14回開
閉)に達する以前に継続信号Rn(1≦n≦14)が導
出されると、継続信号Rnが導出された時点で直ちに当
該回の開閉サイクルが終了し、直ちに次の開閉サイクル
に移行して前記継続信号R1が導出された場合と同じ動
作を行う。ただし、手部材46a,46bは、継続信号
Rnが偶数回目の継続信号であれば、開閉サイクルの開
始後も上下動を繰り返し、継続信号Rnが奇数回目であ
れば、開閉サイクルの開始後に上下動を停止する。
【0032】次に、最終回の開閉サイクルの動作につい
て図12を参照して説明する。図において、継続信号R
15が導出されたときから一定時間(4.500秒)経
過して玉受部材27a,27bの開閉動作が開始される
までは、前記継続信号R1が導出された場合と同じであ
り、一方、開閉サイクルが開始されると、次の継続権を
成立させる必要がないので、特定入賞領域30への入賞
率を高める機能を有する可動板32a,32b及び足部
材49a,49bは、駆動されず、貯留機能を有する手
部材46a,46bが上下動を繰り返すだけである。そ
して、役物連続作動装置作動有効時間の終了間際に可動
板32a,32bが2回前後動されてその動作を終了す
る。
【0033】ところで、始動遊技状態時における可変表
示器41が特定表示結果を導出する確率は、前記設定ス
イッチ62によって変更されるが、更に、本実施形態で
は、特定遊技状態が終了したことを条件として、次回の
特定表示結果が導出される確率を高め、この高確率の継
続を所定回数の特定遊技状態が発生するまで維持するよ
うに各設定段階毎に制御するようになっている。この動
作について図13及び図14のフロー図を参照して説明
する。図13は、可変表示器41の可変表示動作を示す
フロー図であり、図14は、特定遊技状態の生起回数を
計数する動作を示すフロー図である。図13において、
ステップ10で始動遊技状態であるか否かが判別され、
始動遊技状態であると判別されたときには、ステップ1
1で入賞玉検出器40a,40bが打玉を検出したか否
かを判別する。入賞玉検出器40a,40bが打玉を検
出したときには、ステップ12で大当りカウンタの値が
「0」であるか否かが判別される。この大当りカウンタ
は、図14によって示される動作によって計数されるも
ので、後に詳述する。しかして、ステップ12で大当り
カウンタの値が「0」でない、つまり、高確率における
可変表示動作であると判別されたときには、ステップ1
3で設定スイッチ62によって設定される設定値に応じ
て決められる乱数から1つの値が抽出され、その抽出さ
れた乱数値に対応する図柄がステップ15において可変
表示器41に表示される停止図柄として決定される。一
方、大当りカウンタの値が「0」である、つまり、低確
率における可変表示動作であると判別されたときには、
ステップ14で設定スイッチ62によって設定される設
定値に応じて決められる乱数から1つの値が抽出され、
その抽出された乱数値に対応する図柄がステップ15に
おいて可変表示器41に表示される停止図柄として決定
される。
【0034】ところで、ステップ14における低確率時
において、設定スイッチ62の設定値が「1」であると
きには、0〜16までの乱数列が設定されるので、特定
図柄「7」が抽出される確率は、1/17となり、設定
スイッチ62の設定値が「2」であるときには、0〜1
5までの乱数列が設定されるので、特定図柄「7」が抽
出される確率は、1/16となり、設定スイッチ62の
設定値が「3」であるときには、0〜14までの乱数列
が設定されるので、特定図柄「7」が抽出される確率
は、1/15となる。また、ステップ13における高確
率時において、設定スイッチ62の設定値が「1」であ
るときには、0〜8までの乱数列が設定されるので、特
定図柄「7」が抽出される確率は、1/9となり、設定
スイッチ62の設定値が「2」であるときには、0〜7
までの乱数列が設定されるので、特定図柄「7」が抽出
される確率は、1/8となり、設定スイッチ62の設定
値が「3」であるときには、0〜6までの乱数列が設定
されるので、特定図柄「7」が抽出される確率は、1/
7となる。つまり、高確率時においては、各設定値とも
低確率時における特定図柄の出現確率の2倍となってい
る。なお、設定スイッチ62による確率変更は、1日の
営業途中で変更することは、原則として許されないが、
大当り遊技状態の生起回数に基づく確率変更は、当然の
ことながら遊技の進行上必然的に生じるものである。
【0035】しかして、大当り遊技状態の生起回数に基
づく確率変更の基礎となる大当りカウンタの計数制御
は、図14に示す手順によって処理される。即ち、ステ
ップ20において、大当り遊技状態が発生したか否かが
判別され、発生した場合には、ステップ21で大当りカ
ウンタに「1」を加算し、その後、ステップ22で大当
りカウンタの値が「3」であるか否かが判別され、
「3」でなければステップ23の処理を飛ばし、「3」
であれば、ステップ23で大当りカウンタの値をクリア
して0にする。つまり、大当りカウンタの値は、「0〜
2」までの値をとることになる。しかして、このように
制御される大当りカウンタの値が「0」であるときに
は、低確率により可変表示器41の表示制御動作を行わ
れ、大当りカウンタの値が「1」「2」のときには、高
確率により可変表示器41の表示制御動作を行われる。
つまり、最初の大当り遊技状態の発生前における可変表
示器41の可変表示動作は、低確率によって行われ、一
度大当り遊技状態になると、以降2回の大当り遊技状態
が発生するまで高確率によって可変表示器41の可変表
示動作が行われることになる。これによって、大当り遊
技状態の生起間隔が短くなり、遊技者の興趣を盛り上げ
ることができる。
【0036】上記した実施形態では、大当り遊技状態の
生起回数に基づいて可変表示器41の特定図柄の出現確
率を変化させるものを示したが、図15に示すように、
始動遊技状態における1回又は2回の玉受部材27a,
27bの開放時間を異ならせるようにしても良い。図1
5を簡単に説明すると、ステップ30において、始動入
賞口5a,5bの始動入賞玉検出器7a,7b(始動1
と表示)がONしたか否かが判別され、ONしていれ
ば、ステップ32に移行して大当りカウンタの値が
「0」であるか否か、即ち低時間開放状態であるか否か
が判別され、「0」でなければ、高時間開放状態である
と判別してステップ33で高時間開放として設定される
0.9秒の開放を1回行う。また、大当りカウンタの値
が「0」であるときには、低時間開放状態であると判別
してステップ34で低時間開放として設定される0.5
秒の開放を1回行う。一方、ステップ30で始動1がO
Nしていないと判別されたときには、ステップ31で始
動入賞口4の始動入賞玉検出器6(始動2と表示)がO
Nしたか否かが判別され、ONしていれば、ステップ3
5に移行して大当りカウンタの値が「0」であるか否
か、即ち低時間開放状態であるか否かが判別され、
「0」でなければ、高時間開放状態であると判別してス
テップ36で高時間開放として設定される0.9秒の開
放を2回行う。また、大当りカウンタの値が「0」であ
るときには、低時間開放状態であると判別してステップ
37で低時間開放として設定される0.5秒の開放を2
回行う。
【0037】上記したように、図15に示す実施形態に
おいても、最初の大当り遊技状態の発生前における始動
遊技状態の玉受部材27a,27bの開放動作は、低時
間開放によって行われ、一度大当り遊技状態になると、
以降2回の大当り遊技状態が発生するまで高時間開放に
よって始動遊技状態の玉受部材27a,27bの開放動
作が行われることになる。これによって、大当り遊技状
態の生起間隔が短くなり、遊技者の興趣を盛り上げるこ
とができる。なお、図15に示す実施形態では、設定値
に応じて開放時間が変更されものを示さなかったが、設
定値によって開放時間が変更されるようにしても良い。
【0038】また、図13に示す実施形態では、設定ス
イッチ62の設定値に応じて可変表示器41の特定図柄
の出現確率を変化させるものを示したが、図16乃至図
18に示す他のファクターを変更しても良い。図16
は、開閉サイクルにおける玉受部材27a,27bの1
8回の開閉動作における1回の開放時間を設定値に応じ
て変化させる動作を示すフロー図であり、図17は、開
閉サイクルの継続回数を設定値に応じて変化させる動作
を示すフロー図であり、図18は、開閉サイクルにおけ
る玉受部材27a,27bの開閉回数を変化させる動作
を示すフロー図である。
【0039】そこで、まず、図16について簡単に説明
すると、ステップ40で始動遊技状態中であるか否かが
判別され、始動遊技状態中であれば、ステップ41で打
玉が特定入賞領域30に入賞(V入賞と表示)して大当
りとなったか否かが判別され、大当りとなった時には、
ステップ42で設定値が判別される。設定値が「1」で
ある場合には、ステップ43で0〜4までの乱数から1
つの値を抽出し、ステップ44でその抽出した値に対応
する時間を設定し、設定値が「2」である場合には、ス
テップ45で0〜5までの乱数から1つの値を抽出し、
ステップ46でその抽出した値に対応する時間を設定
し、設定値が「3」である場合には、ステップ47で0
〜6までの乱数から1つの値を抽出し、ステップ47で
その抽出した値に対応する時間を設定する。そして、ス
テップ44、46、48に明示されるように、設定値が
高くなるほど開放時間の長い0.9秒の割合が多くなる
ので、打玉の玉受部材27a,27bによる捕獲を短時
間に確実に行うことができ、最終的に出玉率を変化させ
ることができる。
【0040】次に、図17について説明すると、ステッ
プ50で始動遊技状態中であるか否かが判別され、始動
遊技状態中であれば、ステップ51で打玉が特定入賞領
域30に入賞(V入賞と表示)して大当りとなったか否
かが判別され、大当りとなった時には、ステップ52で
設定値が判別される。設定値が「1」である場合には、
ステップ53で0〜9までの乱数から1つの値を抽出
し、設定値が「2」である場合には、ステップ54で0
〜8までの乱数から1つの値を抽出し、設定値が「3」
である場合には、ステップ55で0〜7までの乱数から
1つの値を抽出する。そして、ステップ56で抽出した
値が「0」であるか否かが判別され、「0」以外であれ
ば、ステップ57で開閉サイクルの許容継続回数が2に
設定され、「0」であれば、ステップ58で開閉サイク
ルの許容継続回数が16に設定される。そして、この場
合、設定値に応じて乱数値「0」が抽出される確率が異
なるので、最終的に出玉率を変化させることができる。
【0041】次に、図18について説明すると、ステッ
プ60で始動遊技状態中であるか否かが判別され、始動
遊技状態中であれば、ステップ61で打玉が特定入賞領
域30に入賞(V入賞と表示)して大当りとなったか否
かが判別され、大当りとなった時には、ステップ62で
設定値が判別される。設定値が「1」である場合には、
ステップ63で0〜9までの乱数から1つの値を抽出
し、設定値が「2」である場合には、ステップ64で0
〜8までの乱数から1つの値を抽出し、設定値が「3」
である場合には、ステップ65で0〜7までの乱数から
1つの値を抽出する。そして、ステップ66で抽出した
値が「0」であるか否かが判別され、「0」以外であれ
ば、ステップ68で1回の開閉サイクルにおける玉受部
材27a,27bの開閉回数が3回に設定され、「0」
であれば、ステップ67で1回の開閉サイクルにおける
玉受部材27a,27bの開閉回数が18に設定され
る。そして、この場合、設定値に応じて乱数値「0」が
抽出される確率が異なるので、最終的に出玉率を変化さ
せることができる。
【0042】また、上述した実施形態では、始動入賞口
4、5a,5bとして受口形式のものを示したが、これ
を電動始動口として形成し、この電動始動口を可変表示
器の表示結果によって開かせるようにしたものでも良
い。このような例(本発明の実施形態)を図19及び図
20を参照して説明する。図19は、遊技盤の正面図で
あり、図20は、電動始動口の開放時間を決定する動作
を示すフロー図である。図19において、遊技盤1の中
央には、可変入賞球装置80が設けられている。この可
変入賞球装置80は、一対の玉受部材81a,81b
と、該玉受け部材81a,81bによって受け入れられ
た打玉を検出する入賞玉検出器82a,82bと、2つ
の可変表示器83a,83bと、大当り遊技状態を生起
せしめたり、あるいは継続権を成立させるための特定入
賞領域84と、該特定入賞領域84に受け入れられた入
賞玉を検出する特定入賞玉検出器85と、を備えてい
る。2つの可変表示器83a,83bのうち、一方の可
変表示器83aは、図6に示す実施形態と同じように、
始動遊技状態において入賞玉検出器82a,82bがO
Nすることにより表示結果を導出し、その表示結果が特
定図柄となったときに入賞空間内に設けられる入賞率変
更機構が作動して特定入賞領域84への打玉の入賞率を
向上させる機能と有するものである。他方の可変表示器
83bは、遊技盤1に設けられる通過口90の通過スイ
ッチ91がONしたことに基づいて表示結果を導出し、
その表示結果が当り図柄であるときに電動始動口86を
所定時間開放するために使用されるものである。なお、
大当り遊技状態中においては、それぞれ継続回数及び入
賞個数を表示するものとして使用される。
【0043】また、上記した可変入賞球装置80の下方
には、電動始動口86が設けられている。この電動始動
口86は、ソレノイド88によって開閉制御される開閉
翼片87を有すると共に、その内部に入賞した打玉を検
出する始動入賞玉検出器89を内蔵している。また、電
動始動口86の左右には、図6に示す実施形態と同様に
受口形式の始動入賞口5a,5bが設けられるが、この
始動入賞口5a,5bを単なる入賞口として形成しても
良い。
【0044】次に、電動始動口86の動作について図2
0を参照して説明する。ステップ70において通過口9
0を打玉が通過して通過スイッチ91がONしたか否か
が判別され、ONした場合には、ステップ71で設定値
に応じた乱数の中から1つの値を抽出する。具体的に
は、例えば、設定値が「1」である場合には、0〜9ま
での乱数テーブルが設定され、設定値が「2」である場
合には、0〜8までの乱数テーブルが設定され、設定値
が「3」である場合には、0〜7までの乱数テーブルが
設定されている。その後、ステップ72で図14に示す
ようにして計数される大当りカウンタの値が「0」であ
るか否かが判別され、「0」でなければ、高確率状態で
あると判別して、抽出した値が5より小さいか否かがス
テップ73で判別される。しかして、5より小さいと判
別されたときには、ステップ74で当り図柄である
「7」を可変表示器83bに表示して、ステップ75で
ソレノイド88の励磁時間を5.9秒に設定する。ま
た、ステップ73で5以上であると判別されたときに
は、ステップ77で外れ図柄である「−」を表示する。
一方、前記ステップ72で大当りカウンタの値が「0」
であると判別されたときには、低確率状態であると判別
して、抽出した値が0であるか否かがステップ76で判
別される。しかして、0であると判別されたときには、
ステップ78で当り図柄である「7」を可変表示器83
bに表示して、ステップ79でソレノイド88の励磁時
間を0.2秒に設定する。また、ステップ76で0でな
いと判別されたときには、ステップ77で外れ図柄であ
る「−」を表示する。
【0045】このように図19及び図20に示す実施形
態においては、可変入賞球装置80に加えて又は代え
て、大当り遊技状態の導出後、所定回数の大当り遊技状
態が発生するまで電動始動口86の開放時間を長く設定
するので、大当り遊技状態の生起間隔を短くすることが
でき、遊技者の注意を引き付けることができる。
【0046】以上、実施形態に係る可変入賞球装置20
の構成及び作用について説明してきたが、本実施形態に
よれば、始動遊技状態時に打玉が可変入賞球装置20の
玉受部材27a,27bに受け入れられることにより、
可変表示器41が表示結果を導出し、その可変表示器4
1の表示結果が特定表示結果であるときに入賞率変更機
構としての可動板32a,32b及び足部材49a,4
9bが駆動されて特定入賞領域30への入賞率を変化さ
せるので、始動遊技状態時に打玉の可変入賞球装置20
への入賞があれば、毎回特定入賞領域30への打玉の入
賞率が変化するチャンスが与えられ、遊技者の興味を引
き付け、遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0047】なお、上記した実施形態では、入賞率変更
機構として、特定入賞領域30の大きさを変化させる可
動板32a,32bと、特定入賞領域30に打玉を誘導
する足部材49a,49bとを示したが、いずれか一方
でも良いし、あるいは他の構造の機構であっても良い。
また、上記した実施形態では、可変表示器41の表示結
果を導出するものとして、打玉が入賞玉検出器40a,
40bを通過することとしたが、例えば、打玉が始動入
賞口4、5a,5bに入賞して始動入賞玉検出器6、7
a,7bをONしたことに基づいて可変表示器41の表
示結果を導出するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、予め定めた条件が成立したこと
に基づいて可変表示装置の当り表示結果が表示される確
率が向上するので、電動始動入賞口が開放する回数が増
加するため、始動遊技状態の生起確率が向上する。ま
た、当り表示結果が表示される確率が向上すると同時に
電動始動入賞口の開放時間も長くなるので、始動遊技状
態の生起確率を確実に向上させることができるため、遊
技者の興味を引き付け、遊技の興趣を盛り上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る可変入賞球装置の正面図であ
る。
【図2】可変入賞球装置の断面図である。
【図3】可変入賞球装置の一部を破断した斜視図であ
る。
【図4】入賞空間内に設けられる入賞率可変機構の動作
を示す斜視図である。
【図5】同じく、入賞空間内に設けられる入賞率可変機
構の動作を示す斜視図である。
【図6】可変入賞球装置が設けられる弾球遊技機の遊技
盤の正面図である。
【図7】遊技動作を制御する遊技制御回路をブロック構
成で示す回路図である。
【図8】1回開き始動時の可変入賞球装置の動作を示す
タイムチャートである。
【図9】2回開き始動時の可変入賞球装置の動作を示す
タイムチャートである。
【図10】初回の開閉サイクルの動作を示すタイムチャ
ートである。
【図11】開閉サイクルが継続する状態を示すタイムチ
ャートである。
【図12】最終回の開閉サイクルの動作を示すタイムチ
ャートである。
【図13】可変入賞球装置に設けられる可変表示器の表
示動作を示すフロー図である。
【図14】大当り遊技状態の計数動作を示すフロー図で
ある。
【図15】始動遊技状態における可変入賞球装置の開放
時間を変更する動作を示すフロー図である。
【図16】開閉サイクルにおける開放時間を変更する動
作を示すフロー図である。
【図17】開閉サイクルにおける継続回数を変更する動
作を示すフロー図である。
【図18】開閉サイクルにおける開閉回数を変更する動
作を示すフロー図である。
【図19】始動口を電動始動口に変更した実施形態を示
す遊技盤の正面図である。
【図20】電動始動口の開放時間を変更する動作を示す
フロー図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4,5a,5b 始動入賞口 6,7a,7b 始動入賞玉検出器 20 可変入賞球装置 26 入賞空間 27a,27b 玉受部材 30 特定入賞領域 31a,31b 通常入賞領域 32a,32b 可動板 35 連通部 37 特定入賞玉検出器 41 可変表示器 49a,49b 足部材 60 基本回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉の通過領域への通過に基づいて可変
    表示装置に表示される表示結果が予め定める当り表示結
    果となったときに開放される電動始動入賞口を備え、該
    電動始動入賞口への打玉の入賞に基づく始動遊技状態と
    なったとき可変入賞球装置の玉受部材を予め定めた第1
    の態様で開成駆動し、その開成駆動中に受け入れられた
    打玉が可変入賞球装置に設けられる特定入賞領域に入賞
    したとき特定遊技状態となって前記玉受部材を予め定め
    た第2の態様で開成駆動する弾球遊技機において、 予め定めた条件が成立したことに基づいて前記当り表示
    結果が表示される確率を向上させると共に前記電動始動
    入賞口の開放時間を長くすることを特徴とする弾球遊技
    機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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