JP2012080905A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、予告を分かり易く表示することで遊技の興趣を向上し得る遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、当否判定手段により当否判定が行なわれるよりも前に、当該当否判定手段が大当りを導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、当該当否判定手段が大当りを導出することを事前予告するための事前予告報知を当該当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、実行中の特図変動遊技の当否を予告する予告報知および当該事前予告報知を報知するように構成されていると共に、当該予告報知の前面側に当該事前予告報知を表示する表示手段とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関する。
近年の遊技台では、遊技の興趣の向上を図る演出が実施されている(特許文献1)。
特開2008−200302号公報
例えば、近年の遊技台は、予告演出の種類を豊富に有し、遊技演出を常時賑やかにすることで遊技の興趣を図るようになっている。しかしながら、予告演出が多様化することにより、予告演出の内容が遊技者にとって分かり難くなってしまう危険性がある。
本発明は、予告を分かり易く表示することで遊技の興趣を向上し得る遊技台を提供することにある。
上記目的は、遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、前記当否判定結果に基づき前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知を行う予告手段と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、を備えた遊技台であって、前記予告報知及び前記事前予告報知を報知するように構成されていると共に、前記予告報知の前面側に前記事前予告報知を表示する表示手段を有することを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、予告を分かり易く表示することで遊技の興趣を向上することができる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図選択テーブルを示す図であり、(a)は大当り図柄選択テーブルを示し、(b)は小当り図柄選択テーブルを示し、(c)ははずれ図柄選択テーブルを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図先読み予告実行可否抽選テーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図先読み予告パターン抽選テーブルを示す図であり、(a)は特図1用先読み予告パターン抽選テーブルを示し、(b)は特図2用先読み予告パターン抽選テーブルを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図先読み予告報知の予告表示態様変更可否抽選テーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の当該特図変動遊技での予告報知態様の抽選テーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を用いた予告報知および事前予告報知の概念を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、後述の特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)並びに特図先読み処理(ステップS224)で主に使用される特図選択テーブルについて説明する。本実施の形態では、特図選択テーブルは、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理および特図先読み処理において共通化されている。なお、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理および特図先読み処理で異なる特図選択テーブルが設定されていてもよい。図6は、特図選択テーブルの一例を示し、図6(a)は大当り図柄選択テーブルを示し、図6(b)は小当り図柄選択テーブルを示し、図6(c)ははずれ図柄選択テーブルを示している。
図6(a)に示す大当り図柄選択テーブルの「大当り図柄」は、当否判定結果または先読み結果が大当りの場合の停止図柄を示し、6個の大当り図柄(特図A〜特図F)が設定されている。「図柄乱数振り分け」は、特図A〜特図Fに対する図柄乱数(後述の当り時用特図決定用乱数値)の個数の振り分けを示している。例えば、本実施の形態のパチンコ機100における当り時用特図決定用乱数値の個数は100個(0〜99)であって、当該乱数値のうちの例えば53個が特図Aに振り分けられ、23個が特図Bに振り分けられ、8個が特図Cに振り分けられ、4個が特図Dに振り分けられ、6個が特図Eに振り分けられ、6個が特図Fに振り分けられている。従って、本実施の形態のパチンコ機100に用いられる大当り図柄用の特図選択テーブルは、特図変動遊技終了後の停止図柄として特図Aが選択される確率は53%(=53/100)となり、特図Bが選択される確率は23%(=23/100)となり、特図Cが選択される確率は8%(=8/100)となり、特図Dが選択される確率は4%(=4/100)となり、特図Eが選択される確率は6%(=6/100)となり、特図Fが選択される確率は6%(=6/100)となるように構成されている。
図6(b)に示す小当り図柄選択テーブルの「小当り図柄」は、当否判定結果または先読み結果が小当りの場合の停止図柄を示し、2個の小当り図柄(特図Gおよび特図H)が設定されている。「図柄乱数振り分け」は、特図Gおよび特図Hに対する図柄乱数の個数の振り分けを示している。本実施の形態のパチンコ機100は、当該図柄乱数として上記の当り時用特図決定用乱数値が用いられるように構成されているが、当り時用特図決定用乱数とは別に小当り図柄決定用乱数値を用いるように設定されていてもよい。当該乱数値のうちの例えば70個が特図Gに振り分けられ、30個が特図Hに振り分けられている。従って、本実施の形態のパチンコ機100に用いられる小当り図柄用の特図選択テーブルは、特図変動遊技終了後の停止図柄として特図Gが選択される確率は70%(=70/100)となり、特図Hが選択される確率は30%(=30/100)となるように構成されている。
図6(c)に示すはずれ図柄選択テーブルの「はずれ図柄」は、当否判定結果または先読み結果がはずれの場合の停止図柄を示し、2個のはずれ図柄(特図Iおよび特図J)が設定されている。「図柄乱数振り分け」は、特図Iおよび特図Jに対する図柄乱数の個数の振り分けを示している。本実施の形態では、例えば当該図柄乱数として上記の当り時用特図決定用乱数値とは異なるはずれ図柄決定用乱数値が用いられるようになっている。はずれ図柄決定用乱数値は、例えばはずれ図柄を決定する際にRAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得されるようになっている。本実施の形態のパチンコ機100におけるはずれ図柄決定用乱数値の個数は100個(0〜99)であって、当該乱数値のうちの例えば1個が特図Iに振り分けられ、99個が特図Jに振り分けられている。従って、本実施の形態のパチンコ機100に用いられるはずれ図柄用の特図選択テーブルは、特図変動遊技終了後の停止図柄として特図Iが選択される確率は1%(=1/100)となり、特図Jが選択される確率は99%(=99/100)となるように構成されている。
次に、図7を用いて、後述の始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理のステップS1204およびステップS1211で主に使用される特図先読み予告実行可否抽選テーブルについて説明する。図7に示す「テーブル」は、特図先読み予告実行可否抽選における特図1用のテーブルと特図2用のテーブルとを示している。以下、特図1始動口230の入賞に基づく特図先読み予告報知を「予告1」または「特図1先読み予告報知」と称し、特図2始動口232の入賞に基づく特図先読み予告報知を「予告2」または「特図2先読み予告報知」と称する場合がある。「予告実行可否乱数振り分け」は、特図先読み予告報知の実行(当選)および特図先読み予告報知の不実行(非当選)に対する予告実行可否決定用乱数値の個数の振り分けを示している。予告実行可否決定用乱数値は、例えば予告実行可否を決定する際にRAM408に設けられた予告実行可否決定用乱数カウンタから取得されるようになっている。予告実行可否決定用乱数値および予告実行可否決定用乱数カウンタは、特図1および特図2で共通化されていてもよいし、個別化されていてもよい。
例えば、予告実行可否決定用乱数値の個数は100個(乱数範囲は0〜99)であって、特図1用の特図先読み予告実行可否抽選テーブルは、当該乱数値のうちの例えば40個が当選に振り分けられ、60個が非当選に振り分けられている。従って、本実施の形態のパチンコ機100に用いられる予告1の当該テーブルは、特図先読み予告報知を実行する確率(当選確率)が40%(=40/100)となり、特図先読み予告報知を実行しない確率(非当選確率)が60%(=60/100)となるように構成されている。予告2の実行可否抽選テーブルは、例えば、当該所定の乱数値のうちの60個が当選に振り分けられ、40個が非当選に振り分けられている。従って、本実施の形態のパチンコ機100に用いられる予告2の当該テーブルは、特図先読み予告報知を実行する確率(当選確率)が60%(=60/100)となり、特図先読み予告報知を実行しない確率(非当選確率)が40%(=40/100)となるように構成されている。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2始動口232入賞時の方が特図1始動口230入賞時よりも特図先読み予告報知が実行され易いように構成されている。
次に、図8を用いて、後述の始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理のステップS1206およびステップS1213で主に使用される特図先読み予告パターン抽選テーブルについて説明する。特図先読み予告パターン抽選テーブルは、図7に示すテーブルを用いた抽選に当選して特図先読み予告報知の実行が決定した場合に使用される。
図8(a)に示す「特図1(予告1)」は、特図1先読み予告報知が実行される停止図柄を示している。本実施の形態では、特図変動遊技後の停止図柄として「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかが事前判定され、且つ、特図1先読み予告を実行することが決定した場合に、特図1先読み予告パターンの抽選が実行されるようになっている。「特図1先読み予告パターン乱数振り分け」は、特図1先読み予告に用いられる3種類の予告パターンに対する特図先読み予告パターン決定用乱数値の振り分けを示している。特図先読み予告パターン決定用乱数値は、例えば特図先読み予告パターンを決定する際にRAM408に設けられた特図先読み予告パターン決定用乱数カウンタから取得されるようになっている。本実施の形態では、特図先読み予告パターン決定用乱数値および特図先読み予告パターン決定用乱数カウンタは、特図1および特図2で共通化されていているが、個別化されていてもよい。
「チャンス」、「熱」および「当」は、予告パターンの種類を示している。特図1先読み予告において、装飾図柄表示装置208の表示領域中に、「チャンス」の文字画像が表示される特図1先読み予告報知は大当りに当選する可能性が最も低く、「熱」の文字画像が表示される当該予告報知は「チャンス」の場合より大当りに当選する可能性が高く、「当」の文字画像が表示される当該予告報知は「熱」の場合より大当りに当選する可能性が高くなる。
特図先読み予告パターン決定用乱数値の個数は、例えば100個(乱数範囲は0〜99)に設定されている。停止図柄が特図Aの場合は、当該乱数値のうちの例えば45個が「チャンス」に振り分けられ、50個が「熱」に振り分けられ、5個が「当」に振り分けられている。従って、停止図柄が「特図A」の場合は、特図1先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「チャンス」の文字画像が表示される確率は45%(=45/100)となり、「熱」の文字画像が表示される確率は50%(=50/100)となり、「当」の文字画像が表示される確率は5%(=5/100)となるようになっている。
停止図柄が特図Bの場合は、当該乱数値のうちの例えば58個が「チャンス」に振り分けられ、40個が「熱」に振り分けられ、2個が「当」に振り分けられている。従って、停止図柄が「特図B」の場合は、特図1先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「チャンス」の文字画像が表示される確率は58%(=58/100)となり、「熱」の文字画像が表示される確率は40%(=40/100)となり、「当」の文字画像が表示される確率は2%(=2/100)となるようになっている。
停止図柄が特図Iの場合は、当該乱数値のうちの例えば90個が「チャンス」に振り分けられ、10個が「熱」に振り分けられている。停止図柄が特図Iの場合には、当該乱数値は「当」に振り分けられていない。なお、図8(a)では、乱数値が振り分けられていないことを「−」として表している。従って、停止図柄が「特図I」の場合は、特図1先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「チャンス」の文字画像が表示される確率は90%(=90/100)となり、「熱」の文字画像が表示される確率は10%(=10/100)となり、「当」の文字画像が表示される確率は0%(=0/100)となる。
特図1先読み予告パターン抽選テーブルは、大当りに当選する可能性が相対的に高い予告報知の実行される確率が「特図A」の場合に最も高く、「特図B」の場合がその次に高く、「特図I」の場合に最も低くなるように構成されている。
図8(b)に示す「特図2(予告2)」は、特図2先読み予告報知が実行される停止図柄を示している。本実施の形態では、特図2先読み結果の停止図柄として「特図A」および「特図I」のいずれかが事前判定され、且つ、特図先読み予告報知を実行することが決定した場合に、特図2先読み予告パターンの抽選が実行されるようになっている。「特図2先読み予告パターン乱数振り分け」および「チャンス」、「熱」および「当」は、図8(a)と同内容を示しているので、説明は省略する。
停止図柄が「特図A」の場合は、特図先読み予告パターン決定用乱数値のうちの例えば35個が「チャンス」に振り分けられ、60個が「熱」に振り分けられ、15個が「当」に振り分けられている。従って、停止図柄が「特図A」の場合は、特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「チャンス」の文字画像が表示される確率は35%(=35/100)となり、「熱」の文字画像が表示される確率は60%(=60/100)となり、「当」の文字画像が表示される確率は15%(=15/100)となるようになっている。
停止図柄が特図Iの場合は、当該乱数値のうちの例えば95個が「チャンス」に振り分けられ、5個が「熱」に振り分けられている。停止図柄が特図Iの場合には、当該乱数値は「当」に振り分けられていない。なお、図8(b)では、乱数値が振り分けられていないことを「−」として表している。従って、停止図柄が「特図I」の場合は、特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「チャンス」の文字画像が表示される確率は95%(=95/100)となり、「熱」の文字画像が表示される確率は5%(=5/100)となり、「当」の文字画像が表示される確率は0%(=0/100)となるようになっている。
特図2先読み予告パターン抽選テーブルは、大当りに当選する可能性が相対的に高い予告報知の実行される確率が「特図A」の場合の方が「特図I」の場合よりも高くなるように構成されている。また、特図2先読み予告パターン抽選テーブルは、特図1先読み予告パターン抽選テーブルと異なり、停止図柄が「特図B」では特図先読み予告報知を実行しないように構成されている。また、特図2先読み予告パターン抽選テーブルは、特図1先読み予告パターン抽選テーブルと同様に、停止図柄が「特図I」では「当」を用いた特図先読み予告報知を実行しないように構成されている。さらに、詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、電サポ中には特図1先読み処理が実行されないように構成されている。このため、電サポ中に「当」の文字画像を含む特図先読み予告報知が実行されると、当該予告は、大当り遊技終了後に特図高確率状態に移行する確変付き大当り(「特図A」に係る大当り)が確定していることを報知していることになる。
次に、図9を用いて、後述の特図変動遊技開始時の第1副制御部予告演出処理のステップS1307で主に使用される、特図変動遊技の変動パターンの種類およびその変動時間に関連付けられた予告表示態様変更可否抽選テーブルについて説明する。本実施の形態では、予告表示態様変更可否抽選テーブルは、特図1および特図2変動遊技において共通化されているが、特図1変動遊技および特図2変動遊技で異なるように設定されていてもよい。
図9に示す「変動パターンの種類と変動時間」は、次に開始される特図変動遊技の変動パターンの種類とその変動時間を示しており、「変動パターン」と「変動時間」とに大別されている。「変動パターン」および「変動時間」として、10種類の特図変動遊技の変動パターンおよび変動時間がそれぞれ設定されている。「変動パターン」は、リーチに至らずに特図変動遊技が終了してはずれとなる「はずれ変動1」乃至「はずれ変動3」と、ノーマルリーチ演出後にはずれとなる「ノーマルリーチ1はずれ」および「ノーマルリーチ2はずれ」と、ノーマルリーチ演出後に大当りとなる「ノーマルリーチ大当り」と、スーパーリーチ演出後にはずれとなる「スーパーリーチAはずれ」および「スーパーリーチBはずれ」と、スーパーリーチ演出後に大当りとなる「スーパーリーチA大当り」および「スーパーリーチB大当り」とに分けられている。
「変動時間」は「変動パターン」に対応付けて設定されており、「はずれ変動1」の変動時間は1000ミリ秒(ms)であり、「はずれ変動2」の変動時間は3000msであり、「はずれ変動3」の変動時間は12000msであり、「ノーマルリーチ1はずれ」の変動時間は15000msであり、「ノーマルリーチ2はずれ」の変動時間は20000msであり、「ノーマルリーチ大当り」の変動時間は25000msであり、「スーパーリーチAはずれ」の変動時間は40000msであり、「スーパーリーチA大当り」の変動時間は45000msであり、「スーパーリーチBはずれ」の変動時間60000msであり、スーパーリーチB大当り」の変動時間は65000msである。
図9に示す「予告表示態様変更可否の振り分け」は、特図先読み予告パターン表示態様の変更可否に対する予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値の振り分けを示している。予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値は、例えば特図先読み予告パターンの表示態様の変更可否を決定する際にRAM408に設けられた予告パターン表示態様変更可否決定用乱数カウンタから取得されるようになっている。本実施の形態では、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値および予告パターン表示態様変更可否決定用乱数カウンタは、特図1および特図2で共通化されているが、個別化されていてもよい。
「変化せず」、「半透明」および「消える(プレミア)」は、特図先読み予告パターンの表示態様の変更の種類を示している。「変化せず」は特図先読み予告パターンの表示態様が変化しないことを示している。「半透明」は特図先読み予告パターンが半透明に変化することを示している。半透明の表示態様とは、装飾図柄表示装置208の表示領域内で複数の画像が重なり合って表示されている場合に、後側に表示された画像の前面側に表示された画像との重なり部分が前側の画像を透して見える態様をいう。また、「消える(プレミア)」は特図先読み予告パターンが装飾図柄表示装置208の表示領域から消去されることを示している。なお、「(プレミア)」は特図変動遊技の変動パターンが当りとなる場合のみに選択され、かつ、「消える」表示態様による演出の実行確率が相対的に低く滅多に実行されないことを示している。
予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値の個数は、例えば100個(乱数範囲は0〜99)に設定されている。本実施の形態では、特図変動遊技の変動パターンのうちの「はずれ変動1」、「はずれ変動2」、「はずれ変動3」、「ノーマルリーチ1はずれ」、「ノーマルリーチ2はずれ」および「ノーマルリーチ大当り」は、特図先読み予告パターン表示態様の変更対象外である。スーパーリーチ以外のこれらの変動パターンの場合には、予告表示態様の変更可否は判断されないようになっている。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチAはずれ」の場合は、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値のうちの例えば65個が「変化せず」に振り分けられ、35個が「半透明」に振り分けられている。当該変動パターンが「スーパーリーチAはずれ」の場合には、当該乱数値は「消える(プレミア)」に振り分けられていない。なお、図9では、乱数値が振り分けられていないことを「−」として表している。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチAはずれ」の場合は、特図1または特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された特図先読み予告パターンの表示態様が変化しない確率は65%(=65/100)となり、当該特図先読み予告パターンが半透明の表示態様に変更される確率は35%(=35/100)となり、当該特図先読み予告パターンが表示領域から消去される表示態様に変更される確率は0%となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチA大当り」の場合は、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値のうちの例えば65個が「変化せず」に振り分けられ、30個が「半透明」に振り分けられ、5個が「消える(プレミア)」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチA大当り」の場合は、特図1または特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された特図先読み予告パターンの表示態様が変化しない確率は65%(=65/100)となり、当該特図先読み予告パターンが半透明の表示態様に変更される確率は30%(=30/100)となり、当該特図先読み予告パターンが表示領域から消去される表示態様に変更される確率は5%(=5/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチBはずれ」の場合は、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値のうちの例えば95個が「変化せず」に振り分けられ、5個が「半透明」に振り分けられている。当該変動パターンが「スーパーリーチBはずれ」の場合には、当該乱数値は「消える(プレミア)」に振り分けられていない。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチBはずれ」の場合は、特図1または特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された特図先読み予告パターンの表示態様が変化しない確率は95%(=95/100)となり、当該特図先読み予告パターンが半透明の表示態様に変更される確率は5%(=5/100)となり、当該特図先読み予告パターンが表示領域から消去される表示態様に変更される確率は0%となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチB大当り」の場合は、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値のうちの例えば40個が「変化せず」に振り分けられ、50個が「半透明」に振り分けられ、10個が「消える(プレミア)」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチB大当り」の場合は、特図1または特図2先読み予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された特図先読み予告パターンの表示態様が変化しない確率は40%(=40/100)となり、当該特図先読み予告パターンが半透明の表示態様に変更される確率は50%(=50/100)となり、当該特図先読み予告パターンが表示領域から消去される表示態様に変更される確率は10%(=10/100)となる。
図9に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100は、スーパーリーチ以外の変動パターンでは、特図先読み予告パターンの表示態様が半透明にならないように構成されているので、半透明の表示態様による特図先読み予告報知は実行中のリーチ演出がスーパーリーチであることも予告している。また、ノーマルリーチは信頼度の低い第一リーチ演出(詳細は後述)に相当し、ノーマルリーチが実行されても大当りとなる可能性が相対的に低く、当該変動の予告報知をノーマルリーチ時に報知する必要性は低い。このため、本実施の形態では、ノーマルリーチ時には特図先読み予告パターンの表示態様は半透明にならないようになっている。なお、信頼度は、特図先読み予告報知が演出表示領域208dに表示された場合に「大当り」に当選する可能性の高低を表している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動パターンがスーパーリーチの場合には予告表示態様の変更可否の抽選を実行し、スーパーリーチ以外の変動パターンの場合には予告表示態様の変更可否の抽選を実行しないようになっているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、スーパーリーチ以外の変動パターンであっても予告表示態様の変更可否の抽選を行い、予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値に関わらず、常に「変化せず」に当選するように構成されていてもよい。
次に、図10を用いて、後述の特図変動遊技開始時の第1副制御部予告演出処理のステップS1308で主に使用される、次に開始する特図変動遊技中に実行される予告報知態様の抽選テーブルについて説明する。本実施の形態では、予告報知態様の抽選テーブルは、特図1および特図2変動遊技において共通化されているが、特図1変動遊技および特図2変動遊技で異なるように設定されていてもよい。
図10に示す「変動パターン」は、次に開始される特図変動遊技の変動パターンの種類を示している。当該「変動パターン」に含まれる変動パターンの種類は、図9に示す「変動パターン」に含まれる変動パターンの種類と同一であるため、説明は省略する。
図10に示す「予告報知の振り分け」は、次に開始する特図変動遊技中に実行される予告報知の報知態様に対する予告報知態様決定用乱数値の振り分けを示している。予告報知態様決定用乱数値は、例えば予告報知態様を決定する際にRAM408に設けられた予告報知態様決定用乱数カウンタから取得されるようになっている。本実施の形態では、予告報知態様決定用乱数値および予告報知態様決定用乱数カウンタは、特図1および特図2で共通化されているが、個別化されていてもよい。
「予告なし」、「予告A」、「予告B」および「予告C」は、予告報知の報知態様の種類を示している。「予告なし」は予告報知がされないことを示し、信頼度は非常に低いことを表している。「予告A」は「この変動は、チャンス?」という演出画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される予告報知態様を示し、信頼度は低めだが「予告なし」と比較すると高いことを表している。「予告B」は「この変動は、チャンス!」という演出画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される予告報知態様を示し、信頼度が「予告A」よりも高く、中位であることを表している。「予告C」は「この変動は、激アツ!!」という演出画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される予告報知態様を示し、信頼度が最も高く、「予告B」よりも高いことを表している。
予告報知態様決定用乱数値の個数は、例えば100個(乱数範囲は0〜99)に設定されている。特図変動遊技の変動パターンが「はずれ変動1」および「はずれ変動2」の場合は、当該乱数値のうちの例えば100個が「予告なし」に振り分けられ、「予告A」〜「予告C」には振り分けられていない。なお、図10では、乱数値が振り分けられていないことを「−」として表している。従って、特図変動遊技の変動パターンが「はずれ変動1」または「はずれ変動2」の場合は、予告報知は実行されないようになっている。
特図変動遊技の変動パターンが「はずれ変動3」および「ノーマルリーチ1はずれ」の場合は、当該乱数値のうちの例えば99個が「予告なし」に振り分けられ、1個が「予告A」に振り分けられ、「予告B」および「予告C」には当該乱数値が振り分けられていない。従って、特図変動遊技の変動パターンが「はずれ変動3」または「ノーマルリーチ1はずれ」の場合は、予告報知が実行されない確率は99%(=99/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は1%(=1/100)となり、「この変動は、チャンス!」または「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率はそれぞれ0%(=0/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「ノーマルリーチ2はずれ」の場合は、当該乱数値のうちの例えば98個が「予告なし」に振り分けられ、2個が「予告A」に振り分けられ、「予告B」および「予告C」には当該乱数値が振り分けられていない。従って、特図変動遊技の変動パターンが「ノーマルリーチ2はずれ」の場合は、予告報知が実行されない確率は98%(=98/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は2%(=2/100)となり、「この変動は、チャンス!」または「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率はそれぞれ0%(=0/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「ノーマルリーチ大当り」の場合は、当該乱数値のうちの例えば95個が「予告なし」に振り分けられ、3個が「予告A」に振り分けられ、1個が「予告B」に振り分けられ、1個が「予告C」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「ノーマルリーチ大当り」の場合は、予告報知が実行されない確率は95%(=95/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は3%(=3/100)となり、「この変動は、チャンス!」の文字画像が表示される確率は1%(=1/100)となり、「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率は1%(=1/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチAはずれ」の場合は、当該乱数値のうちの例えば40個が「予告なし」に振り分けられ、35個が「予告A」に振り分けられ、20個が「予告B」に振り分けられ、5個が「予告C」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチAはずれ」の場合は、予告報知が実行されない確率は40%(=40/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は35%(=35/100)となり、「この変動は、チャンス!」の文字画像が表示される確率は20%(=20/100)となり、「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率は5%(=5/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチA大当り」の場合は、当該乱数値のうちの例えば20個が「予告なし」に振り分けられ、20個が「予告A」に振り分けられ、50個が「予告B」に振り分けられ、10個が「予告C」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチA大当り」の場合は、予告報知が実行されない確率は20%(=20/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は20%(=20/100)となり、「この変動は、チャンス!」の文字画像が表示される確率は50%(=50/100)となり、「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率は10%(=10/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチBはずれ」の場合は、当該乱数値のうちの例えば20個が「予告なし」に振り分けられ、30個が「予告A」に振り分けられ、40個が「予告B」に振り分けられ、10個が「予告C」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチBはずれ」の場合は、予告報知が実行されない確率は20%(=20/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は30%(=30/100)となり、「この変動は、チャンス!」の文字画像が表示される確率は40%(=40/100)となり、「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率は10%(=10/100)となる。
特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチB大当り」の場合は、当該乱数値のうちの例えば10個が「予告なし」に振り分けられ、15個が「予告A」に振り分けられ、45個が「予告B」に振り分けられ、30個が「予告C」に振り分けられている。従って、特図変動遊技の変動パターンが「スーパーリーチB大当り」の場合は、予告報知が実行されない確率は10%(=10/100)となり、予告報知として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「この変動は、チャンス?」の文字画像が表示される確率は15%(=15/100)となり、「この変動は、チャンス!」の文字画像が表示される確率は45%(=45/100)となり、「この変動は、激アツ!!」の文字画像が表示される確率は30%(=30/100)となる。
図10に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100は、ノーマルリーチ後にはずれとなる「ノーマルリーチ1はずれ」および「ノーマルリーチ2はずれ」では「予告B」および「予告C」が選択されないようになっているのに対し、ノーマルリーチ後に大当りとなる「ノーマルリーチ大当り」では「予告B」または「予告C」が選択されるようになっている。このため、特図変動遊技の変動パターンがノーマルリーチ時に実行される「予告B」または「予告C」の報知態様による予告報知は、当該特図変動遊技が大当り確定であることを示している。
本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技の変動パターンには、第一の信頼度となる第一のリーチ演出であるノーマルリーチ演出(例えば、「ノーマルリーチ1はずれ」、「ノーマルリーチ2はずれ」及び「ノーマルリーチ大当り」)と、第一の信頼度よりも信頼度の高い第二の信頼度となる第二のリーチ演出であるスーパーリーチ演出(例えば、「スーパーリーチAはずれ」、「スーパーリーチA大当り」、「スーパーリーチBはずれ」および「スーパーリーチB大当り」)とが備えられている。
信頼度(%)は、「(当りの出現率)/(当りの出現率+はずれの出現率)×100」で求められる。このため、相対的に信頼度の低い第一の信頼度となるノーマルリーチ演出が実行されると、特定の当否判定結果(例えば、大当り)となる可能性が低く、あるいは、特定の当否判定結果とならない(例えば、はずれ)可能性が高くなる。一方、相対的に信頼度の高い第二の信頼度となるスーパーリーチ演出が実行されると、特定の当否判定結果(例えば、大当り)となる可能性が高く、あるいは、特定の当否判定結果とならない(例えば、はずれ)可能性が低くなる。
図10に示すように、「予告なし」、「予告A」、「予告B」および「予告C」はこの順に、はずれ変動や相対的に信頼度の低いノーマルリーチ演出で実行され易く、相対的に信頼度の高いスーパーリーチ演出で実行され難くなっている。「予告なし」、「予告A」、「予告B」および「予告C」は、実行中の特図変動遊技の信頼度を示唆する機能を発揮する。本実施の形態によるパチンコ機100は、信頼度の異なる予告報知を複数種類(「予告A」、「予告B」および「予告C」)備えている。「予告A」、「予告B」および「予告C」は互いに、共通となる「この変動は、」という部分と、互いに非共通となる「チャンス?」、「チャンス!」および「激アツ!!」という部分とで構成されている。
次に、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図11に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、カウンタ回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、カウンタ回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図15および図16を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定(特図タイマ番号の決定)、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図13を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図13(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図14(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図15および図16を用いて特図先読み処理について説明する。図15および図16は、図12に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001へ移行する。
ステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。例えば、当該入賞があったか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1002へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合、または、特図2始動口232への入球が検知された際に特図2保留数記憶領域が満タンの場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1002〜S1007の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1002では、主制御部300は、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が大当りであると、主制御部300はステップS1003に移行する。
ステップS1003では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図6(a)に示す大当り図柄選択テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1002において、主制御部300は、事前判定結果が大当りでないと判断するとステップS1005へ移行する。ステップS1005では、主制御部300は、先読みした当り判定用乱数値と当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が小当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が小当りであると、主制御部300はステップS1006に移行する。
ステップS1006では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図6(b)に示す小当り図柄選択テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1005において、主制御部300は、事前判定結果が小当りでないと判断するとステップS1007へ移行する。ステップS1007では、主制御部300は、先読みしたはずれ図柄決定用乱数値と図6(c)に示すはずれ図柄選択テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1003、S1006およびS1007では例えば、特図2先読み処理を実行して事前判定した結果の特図2の事前判定結果(特図2先読み結果ともいう)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶するようになっている。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1004では、ステップS1003、S1006またはS1007において事前判定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。主制御部300は、例えば当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、不図示の特図タイマ番号決定用テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図先読み処理を終了する。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図16に示すステップS1101へ移行する。図16に示すステップS1101〜S1107で行う各処理は、図15を用いて説明したステップS1001〜S1007の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
図15および図16における事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図選択用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理について図17を用いて説明する。図17は、例えば図13に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理の流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中であるか否かを判断する(ステップS1201)。ステップS1201では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1202へ移行する。
ステップS1202では、第1副制御部400は、例えばRAM408に記憶された予告2フラグがオフ(OFF)状態か否かを判断する。予告2フラグがオフ状態でない場合には、第1副制御部400は、特図2先読み予告報知が現在実行中であると判断して、後述のステップS1203〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。一方、第1副制御部400は、予告2フラグがオフ状態であって特図2先読み予告報知が現在実行中でないと判断すると、ステップS1203へ移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる特図2の停止図柄が特図Aまたは特図Iであるか否かを判断する。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに特図2の停止図柄として特図Aまたは特図Iが含まれていないと判断すると、後述のステップS1204〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。一方、第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに特図2の停止図柄として特図Aまたは特図Iが含まれていると判断すると、ステップS1204に移行する。
本実施の形態では、電サポ中に特図先読み予告報知を実行することが決定した場合には、当該特図先読み予告報知の行われる最終の特図変動遊技は確変付き大当りを確定させるため、ステップS1203では、特図Bは判断対象から除外されている。これにより、パチンコ機100は当該最終の特図変動遊技に係る大当り遊技終了後に遊技状態が非確変状態に移行せず、興趣の低下を防止するようになっている。
ステップS1204では、図7に示す特図先読み予告実行可否抽選テーブルを用いて、特図2始動口232の入賞に基づく特図先読み予告報知を実行するか否かを決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告実行可否決定用乱数カウンタから予告実行可否決定用乱数値を取得し、予告2実行可否を抽選する。
ステップS1204の次のステップS1205では、例えば第1副制御部400は、ステップS1204において取得した予告実行可否決定用乱数値に基づいて、予告2の実行に当選したか否かを判断する。第1副制御部400は、特図2始動口232の入賞に基づく特図先読み予告報知を実行することに当選したと判断するとステップS1206に移行し、非当選と判断すると後述のステップS1206〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
ステップS1206では、図8(b)に示す特図先読み予告パターン抽選テーブルを用いて、特図2先読み予告における特図先読み予告パターンの種類を決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた特図先読み予告パターン決定用乱数カウンタから特図先読み予告パターン決定用乱数値を取得し、特図先読み予告パターンの種類を決定し、ステップS1207に移行する。
ステップS1207では、予告2フラグの状態をオン状態に設定する。例えば第1副制御部400は、予告2フラグの値として例えば「1」をRAM408に記憶して、ステップS1208に移行する。
ステップS1208では、例えば主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて、特図2先読み予告の実行回数を設定する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1201〜S1207までの処理を3個目の保留(この場合の保留個数情報は「3」)について実行した場合には、特図2先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
ステップS1201において、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された時短フラグがオフ状態であって電サポ中でないと判断するとステップS1209に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、例えばRAM408に記憶された予告1フラグがオフ状態か否かを判断する。予告1フラグがオフ状態でない場合には、第1副制御部400は、特図1先読み予告報知が現在実行中であると判断して、後述のステップS1210〜S1214とステップS1208とを実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。一方、第1副制御部400は、予告1フラグがオフ状態であって特図1先読み予告報知が現在実行中でないと判断すると、ステップS1210に移行する。
ステップS1210では、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる特図1の停止図柄が特図A、特図Bまたは特図Iであるか否かを判断する。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに特図1の停止図柄として特図A、特図Bまたは特図Iが含まれていないと判断すると、後述のステップS1211〜S1214とステップS1208とを実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。一方、第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに特図1の停止図柄として特図A、特図Bまたは特図Iが含まれていると判断すると、ステップS1211に移行する。
ステップS1211では、図7に示す特図先読み予告実行可否抽選テーブルを用いて、特図1始動口230の入賞に基づく特図先読み予告報知を実行するか否かを決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告実行可否決定用乱数カウンタから予告実行可否決定用乱数値を取得し、予告1実行可否を抽選する。
ステップS1211の次のステップS1212では、例えば第1副制御部400は、ステップS1211において取得した予告実行可否決定用乱数値に基づいて、予告1の実行に当選したか否かを判断する。第1副制御部400は、特図1始動口230の入賞に基づく特図先読み予告報知を実行することに当選したと判断するとステップS1213に移行し、非当選と判断すると後述のステップS1213およびS1214とステップS1208とを実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
ステップS1213では、図8(a)に示す特図先読み予告パターン抽選テーブルを用いて、特図1先読み予告における特図先読み予告パターンの種類を決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた特図先読み予告パターン決定用乱数カウンタから特図先読み予告パターン決定用乱数値を取得し、特図先読み予告パターンの種類を決定し、ステップS1214に移行する。
ステップS1214では、予告1フラグの状態をオン状態に設定する。例えば第1副制御部400は、予告1フラグの値として例えば「1」をRAM408に記憶して、ステップS1208に移行する。
ステップS1208では、例えば主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて、特図1先読み予告の実行回数を設定する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1201、S1209〜S1214までの処理を3個目の保留(この場合の保留個数情報は「3」)について実行した場合には、特図1先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理について図18および図19を用いて説明する。図18および図19は、例えば図13に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理の流れを示すフローチャートである。
図18に示すように、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中であるか否かを判断する(ステップS1301)。ステップS1301では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1302へ移行する。
ステップS1302では、予告2フラグがオン(ON)状態であるか否かを判断する。例えば、第1副制御部400は、RAM408に記憶された予告2フラグの値が「1」であって予告2フラグはオン状態であると判断するとステップS1303に移行し、予告2フラグの値が例えば「0」であって予告2フラグがオン状態でないと判断すると、後述のステップS1303〜S1307を実行せずにステップS1308に移行する。
ステップS1302の次のステップS1303では、例えば第1副制御部400は、RAM408から特図2先読み予告の実行回数を読み出し、当該実行回数から1を減算して、ステップS1304に移行する。
ステップS1304では、特図2先読み予告の実行回数が0か否かを判断する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1303における減算結果が0であって特図2先読み予告の実行回数が0であると判断するとステップS1305に移行し、当該減算結果が0以外であって特図2先読み予告の実行回数が0でないと判断するとステップS1305を実行せずにステップS1306に移行する。また、ステップS1304では、第1副制御部400は、当該減算結果を特図2先読み予告の実行回数としてRAM408に記憶し直す。
ステップS1305では、予告2フラグの状態をオフ(OFF)状態に設定する。例えば第1副制御部400は、予告2フラグの値として例えば「0」をRAM408に記憶して、ステップS1306に移行する。
ステップS1306では、次に開始する特図2変動遊技が特定の変動であるか否かを判断する。本実施の形態では、特定の変動は例えばスーパーリーチである。なお、特定の変動には、例えばノーマルリーチ等を適宜含めてもよい。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信された特図2変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)がスーパーリーチの変動時間(本実施の形態では、40000ms以上)に相当すると判断するとステップS1307に移行し、スーパーリーチの変動時間に相当しないと判断すると後述のステップS1307を実行せずにステップS1308に移行する。
ステップS1307では、図9に示す予告表示態様変更可否抽選テーブルを用いて、特図2先読み予告報知の表示態様の変更可否を決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告パターン表示態様変更可否決定用乱数カウンタから予告パターン表示態様変更可否決定用乱数値を取得し、当該乱数値と特図2変動遊技の変動時間とに基づいて、特図2先読み予告パターンの表示態様を変更するか否かを決定し、ステップS1308に移行する。これにより、特図2先読み予告パターンの表示態様が変化しないのか、半透明になるのか、あるいは、特図2先読み予告パターンが消去されるのかが決定される。
ステップS1302、S1306またはS1307の次のステップS1308では、図10に示す予告報知態様の抽選テーブルを用いて、次に開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する予告報知の表示態様を決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告報知態様決定用乱数カウンタから予告報知態様決定用乱数値を取得し、当該乱数値と特図2変動遊技の変動時間に対応する変動パターンとに基づいて、予告報知態様を決定し、ステップS1309に移行する。これにより、次に開始する特図変動遊技中に実行される予告報知態様として、予告報知用の画像を表示しないか、予告報知用の画像として「この変動は、チャンス?」、「この変動は、チャンス!」または「この変動は、激アツ!!」のいずれを用いるのかが決定される。
ステップS1309では、予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。例えば第1副制御部400は、ステップS1307で決定した特図2先読み予告パターン(事前予告)と、ステップS1308で決定した予告報知態様(予告)との内容を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
ステップS1301において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図19に示すステップS1401へ移行する。ステップS1401では、当該変動、すなわち次に開始する変動が特図1変動遊技であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに次変動が特図1変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断するとステップS1402に移行し、次変動が特図2変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、後述のステップS1402〜S1405を実行せずに図18に示すステップS1308に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば特図2変動遊技を優先する特図2優先変動機であるため、複数の保留に亘って特図1先読み予告報知が実行されている場合に、特図2変動遊技が割り込んで実行される場合がある。そうすると、特図1変動遊技の変動回数と当該特図1先読み予告報知の回数とにずれが生じてしまい、例えば大当り係る特図1変動遊技の実行前に、大当りに係る特図1先読み予告報知が実行されるという不具合が生じる可能性がある。そこで、本実施の形態によるパチンコ機100は、ステップS1401の処理を実行することにより、複数の特図1変動遊技の間に特図2変動遊技が割り込んで実行されたとしても、特図1先読み予告報知の演出は進行しないようになっている。
図19に示すステップS1402〜S1405で行う各処理は、図18を用いて説明したステップS1302〜S1305の内容の「特図2」を「特図1」と読み替え、「予告2」を「予告1」と読み替えた処理と同様であるため、その説明は省略する。なお、第1副制御部400は、ステップS1405の処理を終了したら、図18に示すステップS1306に移行する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図20乃至図25を用いてより具体的に説明する。図20は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様の概念を説明する図である。図20(a)および図20(b)は、パチンコ機100での特図変動遊技における、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された予告報知態様をそれぞれ示している。本実施の形態によるパチンコ機100は例えば、装飾図柄を表示する図柄表示手段と、予告報知用の予告報知画像や特図先読み予告報知(以下、「事前予告報知」と称する場合がある)用の特図先読み予告報知画像を表示する表示手段とが同一であって、例えば装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで予告報知および事前予告報知が実行されるようになっている。
図20(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知が例えば、お姫様の画像と、長方形枠の画像と、当該長方形枠内に表示された文字画像とで構成された予告報知画像700を用いて実行されている。図20(a)では、当該長方形枠内に、「この変動は、××!」(後述の特図先読み予告報知画像800によって見えない部分は、「××」と表している)という文言が表示されている。また、演出表示領域208dには、予告報知画像700を用いた予告報知よりも以前に先読みされた所定の始動情報に基づいて特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定した事前判定結果に基づいて、当該特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知が例えば、看板を持つ殿様の画像と、当該看板内に表示された文字画像とで構成された特図先読み予告報知画像800によって実行されている。図20(a)では、当該看板内に「先熱!」という文言が表示されている。装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208d内で予告報知および事前予告報知を報知するように構成されていると共に、予告報知用の予告報知画像700の前面側に事前予告報知用の特図先読み予告報知画像800を表示するようになっている。
図20(a)に示す予告表示態様では、予告報知画像700の一部が特図先読み予告報知画像800で隠蔽されているので、遊技者は現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果が熱いのか否かを判断できない。そこで、本実施の形態によるパチンコ機100は、現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果が熱い場合には、図20(b)に示すように特図先読み予告報知画像800が消去されたり、後述するように特図先読み予告報知画像800が半透明の態様で表示されたりし易くなっている。なお、特図先読み予告報知画像800の消去や半透明となる態様は、図9のテーブルで説明したように、信頼度が高いとされるスーパーリーチA及びスーパーリーチBが実行される場合にのみ実行可能とされており、本実施の形態においては「熱い」とは相対的に信頼度の高い特図変動遊技や予告であることを意味し、「熱くない」とは相対的に信頼度の低い特図変動遊技や予告であることを意味している。一方、現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果が熱くない場合(例えば図9におけるはずれ変動1〜3やノーマルリーチが実行される場合)には、本実施の形態によるパチンコ機100は、後述するように特図先読み予告報知画像800で予告報知画像700の一部を隠蔽し続ける態様で表示され易くなっている。
次に、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100について図21を用いて説明する。図21は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様を説明する図である。図21では、各特図変動遊技に係る予告報知の内容がいずれも熱くなく、特図先読み予告報知を最優先する場合を説明する。本実施例では、例えば電サポ中であって、保留された3個の特図2変動遊技を事前判定した結果、1個目および2個目ははずれであり、3個目は大当りである場合を例にとって説明する。図21(a)乃至図21(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図2変動遊技における、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで報知された予告報知および特図先読み予告報知を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図21(a)は、例えば特図2変動遊技が既に開始されており、予告報知画像700と、予告報知画像700の前面側に特図先読み予告報知画像800とが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。例えば、図21(a)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、以下の処理が実行される。
例えばまず、主制御部300は、保留された3個目の特図2変動遊技を先読みして事前判定する。その事前判定結果は、上記の通り大当り(例えば、「特図A」)となる。次に、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれとなり、特図2変動遊技の変動時間は12000msとなる。
次に、例えば、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理において、予告2フラグがオフ状態であり(ステップS1202のYes)、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる先読み結果(事前判定結果)が「特図A」であり(ステップS1203のYes)、予告2実行可否の抽選に当選し(ステップS1205のYes)、当該先読み結果と図8(b)に示す先読み予告パターン抽選テーブルとに基づいて特図2先読み予告パターンとして「熱」に当選し(ステップS1206)、先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて予告実行回数が「3」に設定される(ステップS1208)。これにより、図21(a)に示す特図2変動遊技における特図先読み予告報知画像800には、例えば看板に「先先熱!」という文字が表されることが決定される。看板に表示される「先先」は、当該変動の次の次に実行される特図変動遊技が大当りになることを示唆している。「先」の文字の繰り返し数は、設定された予告実行回数より1だけ小さい値となる。
また、続いて図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は2であり(ステップS1304のNo)、次に実行される特図2変動遊技(図21(a)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがはずれ変動3であって特定の変動パターンではなく(ステップS1306のNo)、例えば当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告A」に当選する(ステップS1308)。これにより、図21(a)に示す特図2変動遊技における予告報知画像700には、例えば長方形枠内に「この変動は、チャンス?」という文字が表されることが決定される。
続いて、特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。
以上の処理により、図21(a)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。その後、変動開始してから12000ms後に特図2変動遊技が終了し、図21(b)に示すように、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾8−装飾9」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾4−装飾8−装飾9」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技がはずれであったことを認識できる。
図21(b)に示す装飾図柄「装飾4−装飾8−装飾9」が左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示された後、図21(c)に示す次の特図2変動遊技が開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれとなり、特図2変動遊技の変動時間は12000msとなる。
次に、図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は1であり(ステップS1304のNo)、次に実行される特図2変動遊技(図21(c)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがはずれ変動3であって特定の変動パターンではなく(ステップS1306のNo)、例えば当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告A」に当選する(ステップS1308)。これにより、図21(c)に示す特図2変動遊技における予告報知画像700には、例えば長方形枠内に「この変動は、チャンス?」という文字が表されることが決定される。
続いて、特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。予告実行回数が1減算されているので、当該予告コマンドには、例えば看板に「先熱!」という文字が表される特図先読み予告報知画像800の情報が含まれる。
以上の処理により、図21(c)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。その後、変動開始してから12000ms後に特図2変動遊技が終了し、図21(d)に示すように、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾8−装飾9」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾4−装飾8−装飾9」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技がはずれであったことを認識できる。
図21(d)に示す装飾図柄「装飾4−装飾8−装飾9」を左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示した後、図21(e)に示す次の特図2変動遊技が開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当りとなり、特図2変動遊技の変動時間は25000msとなる。
次に、図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は0であるため予告2フラグがオフ状態となり(ステップS1304のYesおよびステップS1305)、次に実行される特図2変動遊技(図21(e)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがノーマルリーチ大当たりであって特定の変動パターンではなく(ステップS1306のNo)、当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告A」に当選する(ステップS1308)。これにより、図21(e)に示す特図2変動遊技における予告報知画像700には、例えば長方形枠内に「この変動は、チャンス?」という文字が表されることが決定される。
続いて、特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。予告実行回数が1減算されているので、当該予告コマンドには、例えば看板に「熱!」という文字が表される特図先読み予告報知画像800の情報が含まれる。
以上の処理により、図21(e)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。本実施の形態では、特図先読み予告報知には、図21(a)や図21(c)に示すように、現在実行中の特図変動遊技以降に実行される未来の特図変動遊技に対しての大当り予告を行うものと、図21(e)に示すように、現在実行中の特図変動遊技(当該特図先読み予告報知における最終変動の特図変動遊技)に対しての大当り予告を行うものとが含まれる。
変動開始してから25000ms後に特図2変動遊技が終了し、図21(f)に示すように、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾7−装飾7−装飾7」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技が大当りに当選したことを認識できる。
以上説明したように、本実施例では、当該特図変動遊技において実行される予告報知の内容が相対的に熱くない場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を消去したり半透明にしたりせずに、予告報知画像700の前面側に表示し続け、予告報知画像700の一部を隠蔽し続けるようになっている。これにより、予告報知よりも予告内容の熱い特図先読み予告報知を報知し続けることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100について図22を用いて説明する。図22は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様を説明する図である。図22では、複数の特図変動遊技に亘って実行される特図先読み予告報知の最後の特図変動遊技に係る予告報知の内容のみが熱く、当該特図変動遊技における特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像を半透明にして演出する場合を説明する。本実施例では、例えば電サポ中であって、保留された3個の特図2変動遊技を事前判定した結果、1個目および2個目ははずれであり、3個目は大当りである場合を例にとって説明する。図22(a)乃至図22(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図2変動遊技における、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで報知された予告報知および特図先読み予告報知を図中の直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図22(a)乃至図22(d)に示す画像表示のための各処理は、上記実施例1の図21(a)乃至図21(d)に示す画像表示のための各処理と同様であるため、説明は省略する。
図22(d)に示す装飾図柄「装飾4−装飾8−装飾9」を左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示した後、図22(e)に示す次の特図2変動遊技が開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当りとなり、特図2変動遊技の変動時間は45000msとなる。
次に、図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は0であるため予告2フラグがオフ状態となり(ステップS1304のYesおよびステップS1305)、次に実行される特図2変動遊技(図22(e)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがスーパーリーチA大当たりであって特定の変動パターンであり(ステップS1306のYes)、次の特図2変動遊技の変動パターンがスーパーリーチA大当りであって例えば図9に示す予告表示態様変更可否の抽選で「半透明」に当選し(ステップS1307)、当該特図2変動遊技における予告報知態様が例えば図10に示す「予告C」に当選する(ステップS1308)。これにより、図22(e)に示す特図2変動遊技における特図先読み予告報知画像800は半透明となり、予告報知画像700の長方形枠内に「この変動は、激アツ!!」という文字が表されることが決定される。
続いて、半透明の特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。予告実行回数が1減算されているので、当該予告コマンドには、例えば看板に「熱!」という文字が表される特図先読み予告報知画像800の情報が含まれる。
以上の処理により、図22(e)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。特図先読み予告報知画像800の表示態様は半透明であるため、遊技者は、予告報知画像700の特図先読み予告報知画像800との重なり部分も特図先読み予告報知画像800を透して視認することができ、「この変動は、激アツ!!」という予告報知の内容を確認できる。
その後、変動開始してから45000ms後に特図2変動遊技が終了し、図22(f)に示すように、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾7−装飾7−装飾7」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技が大当りに当選したことを認識できる。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、当該特図変動遊技において実行される予告報知の内容が相対的に熱くない場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を消去したり半透明にしたりせずに予告報知画像700の前面側に表示し続けて予告報知画像700の一部を隠蔽し続けるようになっている。また、パチンコ機100は、当該特図変動遊技において実行される予告報知の内容が相対的に熱い場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を半透明にして、予告報知画像700の報知内容を確認できるようになっている。これにより、パチンコ機100は、特図先読み予告報知よりも予告内容の熱い予告報知を報知することができる場合がある。また、パチンコ機100は、特図先読み予告報知画像800を半透明の表示態様とすることにより、予告報知画像700を際立たせて、予告報知画像700の報知内容を遊技者に認識させることができる場合がある。
特図先読み予告報知が規制されて表示されなくなってしまうと、特図先読み予告報知のつながり(連続性)が途切れてしまう。これに対し、特図先読み予告報知画像800を半透明の表示態様とすると、遊技者は特図先読み予告報知の内容を認識できるので、特図先読み予告報知のつながりが途切れてしまうことがなく、特図先読み予告報知で報知している最終変動を遊技者に期待させつつ、当該変動における予告内容も遊技者に分かり易く期待させることが可能な場合がある。
本実施例では、特図先読み予告報知画像800の全体を半透明にしているが、本実施例はこれに限られない。例えば、本実施例によるパチンコ機100は、予告報知画像700と重なっている部分(例えば、殿様の顔部分)のみを半透明にして、その他は通常の表示態様となるように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100について図23を用いて説明する。図23は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様を説明する図である。図23では、複数の特図変動遊技に亘って実行される先読み予告報知の途中の特図変動遊技において熱い予告報知演出が実行される場合について説明する。本実施例では、例えば電サポ中であって、保留された3個の特図2変動遊技を事前判定した結果、1個目および2個目ははずれであり、3個目は大当りである場合を例にとって説明する。図23(a)乃至図23(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図2変動遊技における、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで報知された予告報知および特図先読み予告報知を図中の直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図23(a)および図23(b)に示す画像表示のための各処理は、上記実施例1の図21(a)および図21(b)に示す画像表示のための各処理と同様であるため、説明は省略する。
図23(b)に示す装飾図柄「装飾4−装飾8−装飾9」を左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示した後、図23(c)に示す次の特図2変動遊技が開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれとなり、特図2変動遊技の変動時間は40000msとなる。
次に、図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は1であり(ステップS1304のNo)、次に実行される特図2変動遊技(図23(c)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがスーパーリーチAはずれであって特定の変動パターンであり(ステップS1306のYes)、例えば図9に示す予告表示態様変更可否の抽選で「半透明」に当選し(ステップS1307)、当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告B」に当選する(ステップS1308)。これにより、図23(c)に示す特図2変動遊技における特図先読み予告報知画像800は半透明になり、予告報知画像700の長方形枠内に「この変動は、チャンス!」という文字が表されることが決定される。
続いて、半透明の特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。予告実行回数が1減算されているので、当該予告コマンドには、例えば看板に「先熱!」という文字が表される特図先読み予告報知画像800の情報が含まれる。
以上の処理により、図23(c)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。特図先読み予告報知画像800の表示態様は半透明であるため、遊技者は、予告報知画像700の特図先読み予告報知画像800との重なり部分も特図先読み予告報知画像800を透して視認することができ、「この変動は、チャンス!」という予告報知の内容を確認できる。
その後、変動開始してから40000ms後に特図2変動遊技が終了し、図23(d)に示すように、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾8−装飾7」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾7−装飾8−装飾7」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技がはずれであったことを認識できる。
次に実行される、図23(e)および図23(f)に示す画像表示のための各処理は、上記実施例2の図22(e)および図21(f)に示す画像表示のための各処理と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、当該特図変動遊技において実行される予告報知の内容が相対的に熱くない場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を消去したり半透明にしたりせずに予告報知画像700の前面側に表示し続けて予告報知画像700の一部を隠蔽し続けるようになっている。また、パチンコ機100は、当該特図変動遊技において実行される予告報知の内容が相対的に熱い場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を半透明にして、予告報知画像700の報知内容を確認できるようになっている。これにより、パチンコ機100は、特図先読み予告報知よりも予告内容の熱い予告報知を報知することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100について図24を用いて説明する。図24は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様を説明する図である。図24では、複数の特図変動遊技に亘って実行される特図先読み予告報知の途中の特図変動遊技において実行された熱い予告報知演出後に大当りとなる場合について説明する。本実施例では、例えば電サポ中であって、保留された3個の特図2変動遊技を事前判定した結果、1個目ははずれ(例えば、停止図柄は「特図J」)であり、2個目および3個目は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であり、且つ、2個目の保留における始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理では予告2実行可否が不当選であり、3個目の保留における当該予告2実行可否が当選である場合を例にとって説明する。図24(a)乃至図23(e)は、本実施例によるパチンコ機100での特図2変動遊技における装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された予告報知態様を図中矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。なお、図24(b)と図24(e)との間には、図24(c)または図24(d)のいずれか一方の処理が実行される。
図24(a)および図24(b)に示す画像表示のための各処理は、上記実施例1の図21(a)および図21(b)に示す画像表示のための各処理と同様であるため、説明は省略する。
図24(b)に示す装飾図柄「装飾4−装飾8−装飾9」を左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示した後、図24(c)または図24(d)に示す次の特図2変動遊技が開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当りとなり、特図2変動遊技の変動時間は65000msとなる。
次に、図18に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部の予告処理において、予告2フラグはオン状態であり(ステップS1302のYes)、予告実行回数から1を減算した予告実行回数は1であり(ステップS1304のNo)、次に実行される特図2変動遊技(図24(c)または図24(d)に示す特図2変動遊技)は主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号に基づく変動パターンがスーパーリーチB大当りであって特定の変動パターンである(ステップS1306のYes)。
ここで、例えば図9に示す予告表示態様変更可否の抽選で「半透明」に当選し(ステップS1307)、特図先読み予告報知画像800を半透明にすることが決定される。また、当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告C」に当選すると(ステップS1308)、図24(c)に示す特図2変動遊技における予告報知画像700には、例えば長方形枠内に「この変動は、激アツ!!」という文字を表すことが決定される。続いて、半透明の特図先読み予告報知画像800を予告報知画像700より前面側に表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。予告実行回数が1減算されているので、当該予告コマンドには、例えば看板に「先熱!」という文字が表される特図先読み予告報知画像800の情報が含まれる。
以上の処理により、図24(c)に示す予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。特図先読み予告報知画像800の表示態様は半透明であるため、遊技者は、予告報知画像700の特図先読み予告報知画像800との重なり部分も特図先読み予告報知画像800を透して視認することができ、「この変動は、激アツ!!」という予告報知の内容を確認できる。
一方、例えば図9に示す予告表示態様変更可否の抽選で「消える(プレミア)」に当選し(ステップS1307)、特図先読み予告報知画像800を演出表示領域208dから消去することが決定される。また、当該特図2変動遊技における予告報知態様が図10に示す「予告C」に当選して(ステップS1308)、図24(d)に示す特図2変動遊技における予告報知画像700には、例えば長方形枠内に「この変動は、激アツ!!」という文字を表すことが決定される。続いて、予告報知画像700のみを演出表示領域208dに表示するための予告コマンドが装飾図柄表示装置208に送信される(ステップS1309)。
以上の処理により、図24(d)に示す予告報知画像700のみが特図2変動遊技の開始と共に演出表示領域208dに表示される。特図先読み予告報知画像800は演出表示領域208dから消去されているので、遊技者は、予告報知画像700を確認することができ、「この変動は、激アツ!!」という予告報知の内容を把握できる。図24(d)に示す例では、特図先読み予告報知は、特図先読み予告報知画像800が消去されて、先読み予告が終了する前に途中で規制されてしまうが、当該特図2変動遊技後に大当りとなるため、特別な不具合は生じない。
図24(c)または図24(d)のいずれかの特図2変動遊技が開始してから65000ms後に特図2変動遊技が終了し、図24(e)に示すように、予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800が消去され、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、演出表示領域208dには、格子画像と、「装飾7−装飾7−装飾7」の背景部に表示された白色の長方形画像とが表示される。これにより、遊技者は当該特図2変動遊技が大当りであったことを認識できる。
以上説明したように、本実施例では、特図先読み予告報知の途中の特図変動遊技において実行される熱い予告報知演出後に大当りとなる場合には、特図先読み予告報知に用いる特図先読み予告報知画像800を消去したり半透明にしたりすることにより、遊技者が予告報知画像700の報知内容を確認できるようになっている。これにより、特図先読み予告報知よりも予告内容の熱い予告報知を報知することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100について図25を用いて説明する。図25は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における予告報知態様を説明する図である。図25では、特図先読み予告報知および/または予告報知の不明瞭な表示態様が例示されている。
図25(a)は、予告報知用の予告報知画像700の文字部分をモザイク表示とすることにより予告報知を不明瞭とした例を示している。図25(a)に示すように、特図先読み予告報知用の特図先読み予告報知画像800の背面側に表示された予告報知画像700の文字画像部分がモザイク表示となって不明瞭な表示となっている。本例は例えば、特図先読み予告報知および予告報知が実行されている場合であって、当該変動がはずれに係る特図変動遊技であり、当該変動での予告報知の内容が熱くないため、遊技者に先読み予告報知を優先して示すことにより、当該変動以降の特図変動遊技に期待させたい場合に好適に用いることができる。
図25(b)は、予告報知用の予告報知画像700の文字部分と、特図先読み予告報知用の特図先読み予告報知画像800の文字部分とをモザイク表示とすることにより予告報知を不明瞭とした例を示している。本例は例えば、特図先読み予告報知を複数の特図変動遊技に亘って実行する場合の途中の特図変動遊技であり、当該変動がはずれに係る特図変動遊技であって、当該変動における予告報知の内容が熱くない場合に好適に用いることができる。
また、特図先読み予告報知画像800の表示態様がモザイク表示と半透明表示との相違は、半透明表示は当該変動の予告報知の内容を遊技者に見せる機能を有しているのに対し、モザイク表示は当該予告報知の内容を遊技者に隠す機能を有している点にある。
図25(c)は、予告報知用の予告報知画像700と、特図先読み予告報知用の特図先読み予告報知画像800とを半透明表示とすることにより予告報知や特図先読み予告報知を不明瞭とした例を示している。図25(c)に示すように、予告報知画像700の全体と、特図先読み予告報知画像800の全体とが半透明表示となっている。予告報知画像700および特図先読み予告報知画像800の表示態様を半透明とすると、半透明でない場合と比較して画像の形状や色等が薄く見えるので、遊技者は一見しただけでは予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800の内容を把握し難くなる。さらに、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800との重なり部分は、形状や色の把握がより困難になるので、より見え難くなる。このように、半透明の表示態様は、予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800を不明瞭な表示とすることが可能になる。
一方、遊技者は、半透明の予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800を凝視することにより、予告報知画像700の特図先読み予告報知画像800との重なり部分の内容を把握することが可能になる。このため、予告報知画像700および特図先読み予告報知画像800を半透明に表示した場合には、遊技者は予告報知画像700の内容を完全に把握できるという効果が得られる場合がある。
図25(d)は、予告報知用の予告報知画像700の文字部分をモザイク表示とし、特図先読み予告報知用の特図先読み予告報知画像800と半透明表示とすることにより予告報知や特図先読み予告報知を不明瞭とした例を示している。本例では、予告報知画像700の文字部分をモザイク表示とし、特図先読み予告報知画像800の全体を半透明表示とした例を示しているが、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800との表示態様の組み合わせはこれに限られない。予告報知の内容と特図先読み予告報知の内容とに応じて、それぞれの表示態様の組み合わせを図25(d)とは異ならせてももちろんよい。例えば、予告報知の内容の方が特図先読み予告報知の内容より熱い場合には、予告報知画像700を通常表示や半透明表示とし、特図先読み予告報知画像800をモザイク表示としてもよい。
不明瞭な表示態様は、不明瞭な表示態様となった自分自身ばかりでなく他方の予告報知内容を見え難くする効果や、他方を際立たせる効果を奏する場合がある。例えば、図25(a)において、予告報知画像700の文字部分がモザイク表示となることにより、当該文字部分が見え難くなる効果を奏するばかりでなく、遊技者は特図先読み予告報知画像800の特に「先熱!」に注目し易くなり、モザイク表示による不明瞭な表示態様は、特図先読み予告報知画像800を際立たせる効果をも奏する。
予告報知や特図先読み予告報知の不明瞭な報知態様は図25に示す例に限られない。例えば、文字部分を背景色と同色系の色にしたり、文字部分の明度を低くしたりしてももちろんよい。また、本実施例では、予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800の文字部分のみがモザイク表示とされているが、姫様や殿様等のキャラクタ画像も含めて、予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800の全体をモザイク表示にしてもよい。例えば、特図先読み予告報知画像800全体をモザイク表示とすることにより、特図先読み予告報知画像800自体が見え難くなる効果を奏するばかりでなく、予告報知画像700の予告内容も見え難くなる効果を奏する場合がある。また、本実施例では、予告報知画像700や特図先読み予告報知画像800の文字部分の全体がモザイク表示や不透明表示となって不明瞭な表示態様になっているが、文字部分の一部、例えば「チャンス?」、「チャンス!」または「激アツ!!」等の当否判定結果や先読み結果の内容を表している部分のみを不明瞭な表示態様にしてももちろんよい。
また、本実施例では、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とを別々に作成し、予告報知画像700に特図先読み予告報知画像800を重ね合わせて図25(a)乃至図25(d)に示す画像を作成しているが、これに限られない。例えば、予告報知画像と特図先読み予告報知画像とを合成した1つの合成画像を作成して、当該合成画像を演出表示領域208dに表示するようにしてもよい。この場合、予告報知用の画像と特図先読み予告報知用の画像とを重ね合わせたときの見栄えを容易に調整することが可能になる。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図25を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230や特図2始動口232)に進入した場合に、始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、カウンタ回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域や特図2乱数値記憶領域)と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態))から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定結果に基づき前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知(例えば、予告報知画像700を用いた予告報知)を行う予告手段(例えば、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理)と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知(例えば、特図先読み予告報知g像800を用いた特図先読み予告報知)を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段(例えば、始動入賞時第1副制御部先読み処理)と、を備えた遊技台であって、前記予告報知及び前記事前予告報知を報知するように構成されていると共に、前記予告報知の前面側に前記事前予告報知を表示する表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を有することを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者にとってより重要な予告内容である熱い先読み予告を当該特図変動遊技に関する予告よりも前側で表示することができるので、遊技者が熱い先読み予告を認識し易くなる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して所定条件が成立する場合は、前記予告報知および前記事前予告報知のうちの少なくとも一方を不明瞭に表示する(例えば、半透明表示やモザイク表示)ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、予告報知および事前予告報知の少なくともいずれか一方を不明瞭に表示することで、例えば重要でない予告を遊技者にあえて見え難くすることができ、不明瞭な表示になっていない通常表示の予告の方を遊技者に注目させることが可能になる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、予告報知よりも前面側に表示された事前予告報知が不明瞭な場合は、後側に位置する予告報知も不明瞭にすることが可能な場合がある。予告報知および事前予告報知のいずれも不明瞭な表示態様は、両予告のいずれの予告内容もさほど重要でない場合に使用することが可能であり、遊技者が変動中の特図変動遊技に過度の期待を持つことを防止できる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、前記予告報知及び前記事前予告報知のうちの少なくとも一方は、半透明に表示されることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、予告報知および事前予告報知のうちの半透明にする方の予告を見え難くするとともに、他方の予告を遊技者に見易くすることが可能になる場合がある。例えば上記実施例2乃至4で示すように、所定条件(例えばリーチや大当りなど)が成立する場合には、実行中の特図変動遊技における予告報知の内容も重要となる場合があるので、事前予告報知を半透明とすることにより、遊技者に当該予告報知の内容を認識させることが可能になる場合がある。また、事前予告報知が半透明の表示態様であって予告報知が通常の表示態様の場合、事前予告報知が半透明となることにより見え難くなって予告報知が際立ち、遊技者は予告報知の内容を十分に認識できるようになる。このため、事前予告報知が半透明の表示態様は、事前判定結果の予告報知の機能に加えて、当該変動の予告報知としての機能を発揮することが可能になる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して前記所定条件が不成立の場合には、前記事前予告報知により前記予告報知の一部を隠蔽することを特徴とする。
特図先読み予告報知は数変動先に大当りに当選する可能性のあることを示唆しているため、先読みにより示唆される変動より以前の変動は先読み予告報知が行われていないときと比べて当り難い場合がある。そのため、当該変動で行われる予告報知の一部を隠蔽することで、所定条件不成立時に遊技者に必要以上に期待を持たせないようにすることが可能になる場合がある。また、当該変動の予告報知を不明瞭にすることで先読み予告報知を際立たせることが可能な場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、前記図柄変動停止表示には、第一の信頼度となる第一リーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)と、前記第一の信頼度よりも高い第二の信頼度となる第二リーチ演出(例えば、スーパーノーマルリーチ)とを備えてなり、前記所定条件は、前記図柄変動停止表示として前記第二リーチ演出の実行が決定されることを特徴とする。
上記の通り、先読み予告報知により示唆された変動より以前の当該図柄変動遊技は当り難い場合があるため、パチンコ機100の所定条件は、相対的に信頼度の高いリーチ演出(例えば、スーパーリーチ演出)が実行された場合に満たされるようになっている。特図先読み予告報知が半透明表示になる条件を限定することで、パチンコ機100は、先読み予告報知が半透明表示時には当該変動への期待を適度に持たせ、先読み予告報知が通常表示時やモザイク表示による不明瞭表示時、または、予告報知が不明瞭表示時には当該変動への過度な期待をかけることを抑制する効果を奏する場合がある。
(6)上記パチンコ機100において、信頼度の異なる前記予告報知が複数種類(例えば、「予告A」、「予告B」および「予告C」)備えられていると共に、複数の前記予告報知は、共通となる部分(例えば、お姫様の画像や「この変動は、」の文字画像部分)と、非共通となる部分(例えば、「チャンス?」、「チャンス!」および「激アツ!!」の文字画像部分)とでそれぞれ構成されてなり、前記所定条件不成立の場合には、前記事前予告報知は、前記非共通となる部分を隠蔽することを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、非共通となる部分、すなわち予告報知が示唆する内容の信頼度に関わる部分を隠蔽もしくは見えるようにすることで、先読み予告報知が半透明表示時には当該変動への期待を適度に持たせ、先読み予告報知が通常表示時やモザイク表示等の不明瞭表示時、または、予告報知が不明瞭表示時には当該変動への過度な期待をかけることを抑制する効果をさらに促進可能な場合がある。
(7)上記パチンコ機100において、前記予告報知は、文字画像(例えば、「この変動は、チャンス?」、「この変動は、チャンス!」および「この変動は、激アツ!!」の文字画像)およびキャラクタ画像(例えば、お姫様の画像)の少なくともいずれか一方を含んで構成されていることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、文字画像の非共通となる部分に信頼度を示唆する文言を使用することで、先読み予告報知が半透明表示時には当該変動への期待を適度に持たせ、先読み予告報知が通常表示時やモザイク表示等の不明瞭表示時、または、予告報知が不明瞭表示時には当該変動への過度な期待をかけることを抑制する効果をさらに促進可能な場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、キャラクタ画像の非共通となる部分(例えば同一キャラクタで色が異なる部分)を設けることで信頼度に変化を与えたり、キャラクタ自体を異ならせたりすることにより、所定条件不成立時に遊技者に必要以上に期待を持たせないようにする効果をさらに促進可能な場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記実施例1乃至4によるパチンコ機100では、予告報知画像700と特図先読み予告報知画像800とを別々に作成し、予告報知画像700に特図先読み予告報知画像800を重ね合わせて図21乃至図24に示す画像を作成しているが、本発明はこれに限られない。例えば、予告報知画像と特図先読み予告報知画像とを合成した1つの合成画像を作成して、当該合成画像を演出表示領域208dに表示するようにしてもよい。この場合、予告報知用の画像と特図先読み予告報知用の画像とを重ね合わせたときの見栄えや遊技者に予告内容を認識させる度合いを容易に調整することが可能になる場合がある。例えば個々に画像を作成して重ねた場合には後ろ側の画像が見え難くなる可能性があるが、画像を合成して作成することで、後ろ側の画像の見え難い部分の調整がし易い場合がある。
上記実施の形態では、予告報知や事前予告報知の不明瞭な表示態様について、半透明の表示やモザイク表示を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、遊技者が予告報知あるいは事前予告報知を認識困難となる表示態様であれば、不明瞭な表示として適宜採用し得る。
上記実施の形態では、装飾図柄表示装置208を用いて予告報知および事前予告報知が実行されているが、本発明はこれに限られない。例えば、事前予告報知は、予告報知よりも前側で報知されていれば、3D(3次元)立体画像であったり、発光ガラス等に表示されたりしてもよい。
上記実施の形態では、スーパーリーチ演出の決定が事前予告報知用の特図先読み予告報知画像800を半透明表示とする条件となっているが、本発明は、これに限られない。当該条件は、任意に設定し得る。例えば、当該条件は、大当りに当選した場合や大当りに係る特図変動遊技が設定された場合のみであってもよい。
上記実施の形態では、予告報知に用いる予告報知画像700の非共通となる「チャンス?」、「チャンス!」および「激アツ!!」の文字部分を事前予告報知用の特図先読み予告報知画像800で隠蔽しているが、本発明はこれに限られない。例えば、予告報知画像700の非共通となる部分の全てを特図先読み予告報知画像800が隠蔽している必要はなく、遊技者が予告報知の信頼度を認識し難くなっていれば、非共通部分の一部が隠蔽されていてももちろんよい。また、特図先読み予告報知画像800は、予告報知画像700の共通部分の一部あるいは全部を隠蔽してももちろんよい。
上記実施の形態では、事前予告報知中に現在実行中の特図変動遊技に関する予告報知が実行されても、当該予告報知は確変付き大当り(例えば、特図Aに係る大当り)の予告に限らず、非確変の大当り(例えば、特図Bに係る大当り)を予告している場合もあるが、例えば、停止図柄を判定して予告報知を実行するか否かを判断することにより、予告報知が実行された場合には必ず確変付き大当りとなるように、パチンコ機100を構成することができる。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図26に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図26に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図27(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
160 第1副基板
162 第1副基板ケース
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700 予告報知画像
800 特図先読み予告報知画像
上記目的は、遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、前記当否判定結果に基づき前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知を行う予告手段と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、を備えた遊技台であって、前記予告報知および前記事前予告報知を報知するように構成されていると共に、前記予告報知の前面側に前記事前予告報知を表示する表示手段を有し、前記図柄変動停止表示は、第一の信頼度となる第一演出と、前記第一の信頼度よりも高い第二の信頼度となる第二演出を備え、信頼度の異なる前記予告報知を複数種類備えると共に、複数の前記予告報知は、前記信頼度を示唆する部分を有し、前記図柄変動停止表示において前記第一演出を実行する場合には、前記事前予告報知は、前記信頼度を示唆する部分を隠蔽することを特徴とする遊技台によって達成される。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、前記当否判定結果に基づき前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知を行う予告手段と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、を備えた遊技台であって、前記予告報知および前記事前予告報知を報知するように構成されていると共に、前記予告報知の前面側に前記事前予告報知を表示する表示手段を有することを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して所定条件が成立する場合は、前記予告報知および前記事前予告報知のうちの少なくとも一方を不明瞭に表示することを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記予告報知及び前記事前予告報知のうちの少なくとも一方は、半透明に表示されることを特徴とする遊技台。
(付記4)付記2または3に記載の遊技台であって、前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して前記所定条件が不成立の場合には、前記事前予告報知により前記予告報知の一部を隠蔽することを特徴とする遊技台。
(付記5)付記2乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記図柄変動停止表示には、第一の信頼度となる第一リーチ演出と、前記第一の信頼度よりも高い第二の信頼度となる第二リーチ演出とを備えてなり、前記所定条件は、前記図柄変動停止表示として前記第二リーチ演出の実行が決定されることを特徴とする遊技台。
(付記6)付記5に記載の遊技台であって、信頼度の異なる前記予告報知が複数種類備えられていると共に、複数の前記予告報知は、共通となる部分と、非共通となる部分とでそれぞれ構成されてなり、前記所定条件不成立の場合には、前記事前予告報知は、前記非共通となる部分を隠蔽することを特徴とする遊技台。

Claims (7)

  1. 遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
    前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
    前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
    図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、
    前記当否判定結果に基づき前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知を行う予告手段と、
    前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
    前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、
    前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記予告報知および前記事前予告報知を報知するように構成されていると共に、前記予告報知の前面側に前記事前予告報知を表示する表示手段
    を有すること
    を特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して所定条件が成立する場合は、前記予告報知および前記事前予告報知のうちの少なくとも一方を不明瞭に表示すること
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記予告報知及び前記事前予告報知のうちの少なくとも一方は、半透明に表示されること
    を特徴とする遊技台。
  4. 請求項2または3に記載の遊技台であって、
    前記事前予告報知が行われる場合の前記図柄変動停止表示に関して前記所定条件が不成立の場合には、前記事前予告報知により前記予告報知の一部を隠蔽すること
    を特徴とする遊技台。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記図柄変動停止表示には、第一の信頼度となる第一リーチ演出と、前記第一の信頼度よりも高い第二の信頼度となる第二リーチ演出とを備えてなり、
    前記所定条件は、前記図柄変動停止表示として前記第二リーチ演出の実行が決定されること
    を特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    信頼度の異なる前記予告報知が複数種類備えられていると共に、
    複数の前記予告報知は、共通となる部分と、非共通となる部分とでそれぞれ構成されてなり、
    前記所定条件不成立の場合には、前記事前予告報知は、前記非共通となる部分を隠蔽すること
    を特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記予告報知は、文字画像およびキャラクタ画像の少なくともいずれか一方を含んで構成されていること
    を特徴とする遊技台。
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