以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に特図A〜特図Jのいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。また、例えば主制御部300は、RAM308の所定の記憶領域に電断前の遊技状態(例えば、特図確率変動フラグの値、普図確率変動フラグの値、時短フラグの値)に関するコマンドや、始動情報の保留記憶数、取得した乱数値等(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)に関する各種コマンドを電断時に記憶し、復電時処理では各種記憶内容に基づいて遊技状態を電断前に復帰する。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、当該始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、当該始動情報が特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出するかどうか、すなわち特図変動遊技の停止図柄等を事前判定する。また、特図先読み処理は、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定してもよい。特図先読み処理の流れについては後程図15および図16を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図10乃至図32を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図10を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の制御状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の制御状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜101162、数値101163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜101162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値101163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の制御状態が特図高確率状態である場合には図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の制御状態が特図低確率状態である場合には図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図10(c)は特図決定用テーブルを示している。特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Gおよび特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図11は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図11に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つに区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の制御状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合には、テーブル「3」が選択され電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図12は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つに区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」乃至「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」乃至「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化予告抽選テーブルについて図13を用いて説明する。図13は、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1211で用いられる保留変化予告抽選テーブルを示している。保留変化予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
保留変化予告抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は例えば、特図変動遊技の変動時間が1500msの超短縮はずれのように変動時間が相対的に短い演出では、保留変化予告抽選が実行されずに保留表示画像の表示態様が変更しないようになっている。パチンコ機100は、例えば特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、10000ms以上)場合に、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「変動時間」が「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、保留表示画像の表示態様が変化されずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図14に「保留A」として示す「姫様」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図14に「保留B」として示す「サボハニ」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B」は、「変動時間」に対応して、保留変化予告抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化予告抽選用乱数カウンタから保留変化予告抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜97が割り当てられ、「保留A」に数値98〜99が割り当てられ、「保留B」には数値が割り当てられていない。なお、図13では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜93が割り当てられ、「保留A」に数値94〜97が割り当てられ、「保留B」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜97が割り当てられ、「保留A」に数値98が割り当てられ、「保留B」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜97が割り当てられ、「保留B」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜39が割り当てられ、「保留B」に数値40〜99が割り当てられている。
次に、本実施形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の保留表示の表示態様、リーチ演出に用いられるキャラクタ画像の表示態様および実行中の特図変動遊技の当否判定結果の予告報知に用いられるキャラクタ画像の表示態様について図14を用いて説明する。図14(a)は、特図変動遊技の保留表示の表示態様における「保留A」および「保留B」における保留表示画像を示している。図14(a)の図中左方の「保留A」は、保留変化予告抽選において「保留A」が選択された場合に用いられる特図変動遊技の保留表示であって、「姫様」を表した保留表示画像である。図14(a)の図中右方の「保留B」は、保留変化予告抽選において「保留B」が選択された場合に用いられる特図変動遊技の保留表示であって、「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表した保留表示画像である。
図14(b)は、リーチ演出に用いられるキャラクタ画像の表示態様を示している。図14(b)の図中左方には、「リーチA」の演出時に装飾図柄表示装置208に表示されるキャラクタ画像であって、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が示されている。図14(b)の図中右方には、「リーチB」の演出時に装飾図柄表示装置208に表示されるキャラクタ画像であって、「吉宗」を表したキャラクタ画像が示されている。
図14(c)は、予告報知に用いられるキャラクタ画像の表示態様を示している。図14(c)の図中左方には、「予告X」の予告報知時に装飾図柄表示装置208に表示される画像であって、「パンダ」を表したキャラクタ画像が示されている。図14(c)の図中右方には、「予告Y」の予告報知時に装飾図柄表示装置208に表示される画像であって、「姫様の妹」を表したキャラクタ画像が示されている。
次に、図15および図16を用いて特図先読み処理について説明する。図15および図16は、図7に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行する。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。例えば、当該入賞があったか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合、または、特図2始動口232への入球が検知された際に特図2保留数記憶領域が満タンの場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、事前判定結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定結果が大当りである判断するとステップS1005に移行し、事前判定結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1003の次のステップS1007では、事前判定結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、事前判定結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
ステップS1007の次のステップS1009では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007の次のステップS1011では、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行して事前判定した結果の特図2の事前判定結果(特図2先読み結果ともいう)と、ステップS1013で事前判定した特図タイマ番号とを主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶するようになっている。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図16に示すステップS1101へ移行する。図16に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図15を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
主制御部300は、特図先読み処理のステップS1005、S1009、S1011、S1105、S1109またはS1011において特図変動遊技後に特図1または特図2表示装置212、214に停止表示される図柄を事前判定し、当該事前判定の結果を含むコマンドを第1副制御部400に送信するように構成されている。また、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御して当該事前判定の結果に基づく予告報知を実行可能に構成されている。
図15および図16における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理について図17を用いて説明する。図17は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を実行するようになっている。
図17に示すように、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、特図1先読み予告実行中フラグまたは特図2先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1201)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2先読み予告実行中フラグの値をそれぞれ読み出して、当該値の少なくとも一方が「1」であれば、特図1および特図2先読み予告実行中フラグのいずれかがオン状態であると判断して後述のステップS1203〜S1219を実行せずにステップS1221に移行し、当該値が共に「0」であれば、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判断してステップS1203に移行する。
ステップS1201の次のステップS1203では、先読み禁止フラグがオフ状態であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み禁止フラグの値を読み出して、当該値が「0」であれば、先読み禁止フラグがオフ状態であると判断してステップS1205に移行し、当該値が「1」であれば、先読み禁止フラグがオン状態であると判断し、後述のステップS1205〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。パチンコ機100は、ステップS1203において先読み禁止フラグの状態を判断することにより、復電時処理または所定のエラー(詳細は後述)が生じている期間であるか否かを判断するようになっている。
ステップS1203の次のステップS1205では、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する。パチンコ機100は、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断することにより、保留表示態様を変化させて特図先読み予告報知を実行可能な特図の種別を判断するようになっている。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、電サポ中であると判断して特図2の先読み予告報知演出を実行するためにステップS1207に移行し、当該値が「0」であれば電サポ中でないと判断して特図1の先読み予告報知演出を実行するためにステップS1209に移行する。RAM408に記憶された時短フラグの値は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から送信されたコマンドに含まれる時短フラグのオン/オフ状態の情報に基づいて設定される。
ステップS1205の次のステップS1207では、遊技球の入賞が特図2であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに特図2始動情報が増加したことを示す情報が含まれていると判断すると、遊技球の入賞は特図2始動口232であると判定してステップS1211に移行し、当該コマンドに特図2始動情報が増加したことを示す情報が含まれていないと判断すると、後述のステップS1211〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
一方、ステップS1205の次のステップS1209では、遊技球の入賞が特図1であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに特図1始動情報が増加したことを示す情報が含まれていると判断すると、遊技球の入賞は特図1始動口230であると判定してステップS1211に移行し、当該コマンドに特図1始動情報が増加したことを示す情報が含まれていないと判断すると、後述のステップS1211〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
ステップS1207またはステップS1209の次のステップS1211では、取得した始動情報に対応する特図変動遊技の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、ステップS1013またはステップS1113で事前判定されて特図タイマ番号として主制御部300から送信された変動時間が図13に示すテーブルの「変動時間」の欄の6つの変動時間(所定の変動時間)のいずれかであるか否かを判断する。第1副制御部400は、特図タイマ番号として送信された変動時間がこの6つの変動時間のいずれかであると判断するとステップS1213に移行し、この6つの変動時間のいずれでもないと判断すると後述のステップS1213〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
ステップS1211の次のステップS1213では、先読み予告報知演出を実行するか否かを決定する先読み予告報知の抽選処理を実行する。本実施の形態では、先読み予告報知演出は、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更することにより実行される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域から読み出した特図タイマ番号として送信された変動時間と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値と、図13に示す保留変化予告抽選テーブルとを用いて、先読み予告報知演出の実行可否を抽選して、ステップS1215に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、ステップS1213における先読み予告報知演出の抽選に当選したか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知演出の抽選処理において「保留A」または「保留B」に当選したと判断したらステップS1217に移行し、「変化なし」であって不当選と判断したら後述のステップS1217およびS1219を実行せずにステップS1221に移行する。
ステップS1215の次のステップS1217では、例えば主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて、特図1の先読み予告報知演出の実行回数である特図1先読み予告実行回数または特図2の先読み予告報知演出の実行回数である特図2先読み予告実行回数を設定する。例えば第1副制御部400は、ステップS1213、S1215において抽選の対象となった特図1変動遊技が3個目の保留(保留個数情報は「3」)である場合には、特図1先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、ステップS1213、S1215において抽選の対象となった特図2変動遊技が3個目の保留(保留個数情報は「3」)である場合には、特図2先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、ステップS1219に移行する。
ステップS1217の次のステップS1219では、図1および特図2の先読み予告実行中フラグのいずれか一方をオン状態に設定する。パチンコ機100は、当該フラグの一方をオン状態に設定することにより、先読み予告報知演出が実行中であることを示すとともに、保留表示画像の表示態様の変化後に当該保留表示画像に対応する特図変動遊技が消化されるまでは、当該特図変動遊技以外の特図変動遊技に対応する先読み予告報知演出を禁止するようになっている。例えば第1副制御部400は、ステップS1217において特図1先読み予告実行回数に所定の回数を設定した場合には、特図1先読み予告実行中フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、特図1先読み予告実行中フラグをオン状態に設定する。また、第1副制御部400は、ステップS1217において特図2先読み予告実行回数に所定の回数を設定した場合には、特図2先読み予告実行中フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、特図1の先読み予告報知演出を非実行中とする場合には、特図1先読み実行中フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。また、第1副制御部400は、特図2の先読み予告報知演出を非実行中とする場合には、特図2先読み予告実行中フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、特図2先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグのいずれか一方をオン状態に設定したらステップS1221に移行する。
ステップS1201、S1203、S1207、S1209、S1211、S1215またはS1219の次のステップS1221では、先読み予告コマンドの出力処理を実行する。先読み予告報知抽選処理(ステップS1215)において抽選結果がはずれであった場合または当該抽選処理を実行しなかった場合には、例えば第1副制御部400は、取得した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示画像)とするための情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗り潰された円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。また、先読み予告報知抽選処理(ステップS1215)において抽選結果が当りであった場合には、例えば第1副制御部400は、取得した始動情報に係る保留表示画像を先読み予告報知抽選処理の結果に基づいて、図14(a)に示す「保留A」または「保留B」に対応する保留表示態様の情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「保留A」の「姫様」または「保留B」の「サボハニ」のいずれかの保留表示態様による保留表示画像が特図1および特図2保留表示領域208d1、d2のいずれかの所定箇所に表示される。
また、図17に示す例では、先読み予告報知演出の規制手段である先読み禁止フラグがオン状態であるなら(ステップS1203のNo)、先読み予告報知の抽選処理(ステップS1211〜S1215)が実行されないようになっているが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、変形例として、まず先読み予告報知の抽選を行い、その後の処理で当該抽選の結果に基づかずに他の予告(例えば、デフォルト表示による予告など)に変更する処理が実行されてもよい。また、先読み予告報知演出の禁止期間中(先読み禁止フラグがオン状態)では保留表示態様の変化をしないように抽選用の数値が定められた専用の予告演出テーブルを用いて先読み予告報知の抽選が行われてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の復電時処理の第1副制御部フラグ設定処理について図18を用いて説明する。図18(a)は、復電時に第1副制御部400が実行するフラグ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18(a)に示すフラグ設定処理におけるコマンドを受信するステップは、例えば図8に示すコマンド処理(ステップS307)において実行され、それ以外のステップは例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行されるようになっている。
図18(a)に示すように、復電時の第1副制御部フラグ設定処理ではまず、第1副制御部400は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、ステップS1303に移行する。
ステップS1301の次のステップS1303では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されて電断時にRAM308に記憶されていた遊技状態(例えば、特図確率変動フラグの値、普図確率変動フラグの値、時短フラグの値)に関するコマンドを受信する。
ステップS1303の次のステップS1305では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されて電断時にRAM308に記憶されていた始動情報の保留記憶数、取得した乱数値等(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)に関する各種コマンドを受信する。
ステップS1305の次のステップS1307では、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、電サポ中であると判断してステップS1309に移行し、当該値が「0」であって電サポ中でないと判断するとステップS1311に移行する。
ステップS1307の次のステップS1309では、主制御部300から送信される特図2の保留個数情報を特図2先読み禁止変動回数として設定する。特図2先読み禁止変動回数は、特図2の先読み予告報知演出が禁止される特図2変装遊技の変動数である。例えば第1副制御部400は、特図2変動遊技の保留数が3(保留個数情報は「3」)の場合には、特図2先読み禁止変動回数として例えば「3」をRAM408の所定の記憶領域に設定し、ステップS1313に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機であるので、制御状態が電サポ中の場合には特図2保留数を特図2の先読み禁止期間として設定する。なお、特図2保留数に加え特図1保留数を特図の先読み禁止期間に加味して設定してもよい。
一方、ステップS1307の次のステップS1311では、主制御部300から送信される特図1の保留個数情報を特図1先読み禁止変動回数として設定する。特図1先読み禁止変動回数は、特図1の先読み予告報知演出が禁止される特図1変装遊技の変動数である。例えば第1副制御部400は、特図1変動遊技の保留数が3(保留個数情報は「3」)の場合には、特図1先読み禁止変動回数として例えば「3」をRAM408の所定の記憶領域に設定し、ステップS1313に移行する。このように、制御状態が電サポ中でない場合には、電断時における特図1保留数を特図1の先読み禁止期間として設定する。この際、特図2先読み禁止変動回数を設定しなくても、本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、特図1変動遊技を消化する前に特図2変動遊技を消化するので問題はない。
ステップS1309またはステップS1311の次のステップS1313では、先読み予告報知演出が禁止中であることを示すために先読み禁止フラグをオン状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知演出が禁止中であるか否かを示す先読み禁止フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知演出は禁止中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知演出を許可中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み禁止フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み禁止フラグをオン状態に設定したら、ステップS1315に移行する。
ステップS1313の次のステップS1315では、電断復電が生じたことを報知する所定条件演出が実行中であることを示すために所定条件演出中フラグをオン状態に設定する。本実施の形態によるパチンコ機100での所定条件演出とは、電断復電、本体104若しくは前面枠扉106が開放されたことを示す扉開放エラーまたは下皿128に貯留された遊技球が満タンであることを示す下皿満タンエラーが発生したことを報知する報知演出をいう。所定条件演出は、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を用いて実行される。ステップS1315では、例えば第1副制御部400は、電断復電が生じて所定条件が成立したことに基づいて所定条件演出が開始され、所定条件演出が実行中であることを示すために所定条件演出中フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、所定条件演出は実行中に設定される。第1副制御部400は、所定条件演出中フラグをオン状態に設定したら、復電時のフラグ設定処理を終了する。
図18(b)は、復電完了時に第1副制御部400が実行するフラグ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18(b)に示すフラグ設定処理におけるコマンドを受信するステップは、例えば図8に示すコマンド処理(ステップS307)において実行され、それ以外のステップは例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行されるようになっている。図18(b)に示すように、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理では、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる復電処理が完了したことを示す復電完了コマンドを受信したら(ステップS1401)、復電時処理が完了したので所定条件演出が終了したことを示すために所定条件演出中フラグをオフ状態に設定する(ステップS1403)。例えば、第1副制御部400は、所定条件演出を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100のエラー時およびエラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理について図19を用いて説明する。図19(a)は、エラー時に第1副制御部400が実行するフラグ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図19(a)に示すフラグ設定処理におけるコマンドを受信するステップは、例えば図8に示すコマンド処理(ステップS307)において実行され、それ以外のステップは例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行されるようになっている。
図19(a)に示すように、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理ではまず、第1副制御部400は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から送信されたエラーコマンドを受信し(ステップS1501)、ステップS1503に移行する。当該エラーコマンドは、内枠開放センサ、前面枠開放センサおよび下皿満タンセンサを含む各種センサ320が所定のエラーである扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に主制御部300から第1副制御部400に送信される。
ステップS1501の次のステップS1503では、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、電サポ中であると判断してステップS1505に移行し、当該値が「0」であって電サポ中でないと判断するとステップS1507に移行する。
ステップS1503の次のステップS1505では、主制御部300から送信される特図2の保留個数情報を特図2先読み禁止変動回数として設定する。特図2先読み禁止変動回数は、特図2の先読み予告報知演出が禁止される特図2変装遊技の変動数である。例えば第1副制御部400は、特図2変動遊技の保留数が3(保留個数情報は「3」)の場合には、特図2先読み禁止変動回数として例えば「3」をRAM408の所定の記憶領域に設定し、ステップS1509に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機であるので、制御状態が電サポ中の場合には特図2保留数を特図2の先読み禁止期間として設定する。なお、特図2保留数に加え特図1保留数を特図の先読み禁止期間に加味して設定してもよい。
一方、ステップS1503の次のステップS1507では、主制御部300から送信される特図1の保留個数情報を特図1先読み禁止変動回数として設定する。特図1先読み禁止変動回数は、特図1の先読み予告報知演出が禁止される特図1変装遊技の変動数である。例えば第1副制御部400は、特図1変動遊技の保留数が3(保留個数情報は「3」)の場合には、特図1先読み禁止変動回数として例えば「3」をRAM408の所定の記憶領域に設定し、ステップS1509に移行する。このように、制御状態が電サポ中でない場合には、エラー発生時における特図1保留数を特図1の先読み禁止期間として設定する。この際、特図2先読み禁止変動回数を設定しなくても、本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、特図1変動遊技を消化する前に特図2変動遊技を消化するので問題はない。
ステップS1505またはステップS1507の次のステップS1509では、先読み予告報知演出が禁止中であることを示すために先読み禁止フラグをオン状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知演出が禁止中であることを示す先読み禁止フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知演出は禁止中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知演出を許可中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み禁止フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み禁止フラグをオン状態に設定したら、ステップS1511に移行する。
ステップS1509の次のステップS1511では扉開放エラーまたは下皿満タンエラーが生じたことを報知する所定条件演出が実行中であることを示すために所定条件演出中フラグをオン状態にする。ステップS1511では、例えば第1副制御部400は、扉開放エラーまたは下皿満タンエラーが生じて所定条件が成立したことに基づいて所定条件演出が開始され、所定条件演出が実行中であることを示すために例えば所定条件演出中フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、所定条件演出は実行中に設定される。第1副制御部400は、所定条件演出中フラグをオン状態に設定したら、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
図19(b)は、エラー解除時に第1副制御部400が実行するフラグ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図19(b)に示すフラグ設定処理におけるコマンドを受信するステップは、例えば図8に示すコマンド処理(ステップS307)において実行され、それ以外のステップは例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行されるようになっている。図19(b)に示すように、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理では、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラー解除コマンドを受信したら(ステップS1601)、エラーが解除されたので所定条件演出が終了したことを示すために所定条件演出中フラグをオフ状態にする(ステップS1603)。当該エラー解除コマンドは、ステップS1501におけるエラーコマンド受信の契機となった所定のエラーが解除されたことを示すコマンドである。例えば、第1副制御部400は、所定条件演出を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理について図20および図21を用いて説明する。図20および図21は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される、特図変動遊技開始時に第1副制御部400が実行する先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理ではまず、特図1および特図2の先読み実行中フラグが共にオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1701)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2先読み実行中フラグの値をそれぞれ読み出して、当該値が共に「0」であれば、特図の先読み予告報知演出は実行中でないと判断してステップS1703に移行し、当該値の少なくともいずれか一方が「1」であれば、特図の先読み予告報知演出が実行中であると判断して図21に示すステップS1731に移行する。
ステップS1701の次のステップS1703では、先読み禁止解除フラグ(詳細は後述)がオン状態であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み禁止解除フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告報知演出の禁止が解除中であると判断して、ステップS1705に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告報知演出の禁止期間中であると判断してステップS1713に移行する。
ステップS1703の次のステップS1705では、所定条件演出中フラグがオフ状態であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された所定条件演出中フラグの値を読み出して、当該値が「0」であれば、所定条件演出は非実行中であると判断してステップS1707に移行し、当該値が「1」であれば、所定条件演出は実行中であると判断してステップS1709に移行する。第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグがオン状態であり(ステップS1703のYes)かつ所定条件演出中フラグがオフ状態であると判断すると(ステップS1705のYes)、これから開始する特図変動遊技から先読み予告報知演出を実行可能とするようになっている。
ステップS1705の次のステップS1707では、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知演出の禁止を解除することを示す先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知演出の禁止を解除とする場合には、当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定したら、ステップS1711に移行する。
ステップS1707の次のステップS1711では、先読み禁止フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知演出が禁止中であることを示す先読み禁止フラグをオフ状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、第1副制御部400は、先読み予告報知演出の実行を許可状態に設定する。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知演出を禁止中とする場合には、当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み禁止フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み禁止フラグをオフ状態に設定したら、ステップS1749に移行する。
一方、ステップS1705の次のステップS1709では、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技である場合には、特図1先読み禁止変動回数を1だけ増やし、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技である場合には、特図2先読み禁止変動回数を1だけ増やす。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1先読み禁止変動回数の値を1だけ増加し、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示す情報が当該コマンドに含まれていると判断すると、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図2先読み禁止変動回数の値を「1」だけ増加して、ステップS1713に移行する。第1副制御部400は、ステップS1709において、所定条件の成立時に保留されていた特図変動遊技は消化されたが所定条件演出中フラグがオン状態であって所定条件演出が実行中である場合には、次に開始される特図変動遊技まで先読み禁止期間を延長するために、特図1または特図2先読み禁止変動回数を1だけ増やすようになっている。
ステップS1709の次のステップS1713では、先読み禁止フラグがオン状態であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み禁止フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み禁止フラグがオン状態であると判断してステップS1715に移行し、当該値が「0」であれば、先読み禁止フラグがオフ状態であると判断して後述のステップS1715〜ステップS1729を実行せずにステップS1749に移行する。
ステップS1713の次のステップS1715では、制御状態が非電サポ中か否かを判断する。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「0」であれば、非電サポ中であると判断してステップS1717に移行し、当該値が「1」であって非電サポ中でない(電サポ中)と判断するとステップS1723に移行する。
ステップS1715の次のステップS1717では、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、こらから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、これから開始される特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定してステップS1719に移行し、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示す情報が当該コマンドに含まれていないと判断すると、後述するステップS1719、S1721およびS1729を実行せずにステップS1749に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、制御状態が電サポ中でない場合には特図1の保留記憶数のみ管理していれば問題ない。
ステップS1717の次のステップS1719では、特図1先読み禁止変動回数を1だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1先読み禁止変動回数の値を読み出し、読み出された当該値から1を減算して、ステップS1721に移行する。
ステップS1719の次のステップS1721では、ステップS1719において「1」減算された特図1先読み禁止変動回数が0であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み禁止変動回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1729に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判断するとステップS1749に移行する。
一方、ステップS1715の次のステップS1723では、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、これから開始される特図変動遊技は特図2変動遊技であると判定してステップS1725に移行し、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示す情報が当該コマンドに含まれていないと判断すると、後述するステップS1725〜S1729を実行せずにステップS1749に移行する。
ステップS1723の次のステップS1725では、特図2先読み禁止変動回数を1だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図2先読み禁止変動回数の値を読み出し、読み出された当該値から1を減算して、ステップS1727に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、制御状態が電サポ中である場合には特図2の保留記憶数のみ管理する。
ステップS1725の次のステップS1727では、ステップS1725において1減算された特図2先読み禁止変動回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、特図2先読み禁止変動回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1729に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判断するとステップS1749に移行する。
ステップS1721またはステップS1727の次のステップS1729では、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定する。先読み禁止解除フラグは、電断時または所定のエラー発生時に保留されていた特図変動遊技が全て消化され、次の特図変動遊技から先読み予告報知演出を実行可能に設定するためのフラグである。特図1および特図2先読み予告実行回数が「0」であると、電断時または所定のエラー発生時に保留していた特図変動遊技は全て消化されているので、例えば第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して当該フラグをオン状態に設定する。これにより、先読み予告報知演出の禁止は解除され、次の特図変動遊技から先読み予告報知演出が実行可能となる。なお、ステップS1703において、先読み禁止解除フラグがオン状態であると判断されている場合であっても、第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に再度記憶するようになっている。
ステップS1701において、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態の場合には、ステップS1701に次いで図21に示すように、特図1先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1731)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、特図1の先読み予告報知演出が実行中であると判断してステップS1733に移行し、当該値が「0」であれば、特図2の先読み予告報知演出が実行中であると判断してステップS1741に移行する。
ステップS1731の次のステップS1733では、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、こらから開始される特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定してステップS1735に移行し、これから開始される特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示す情報が当該コマンドに含まれていないと判断すると、後述するステップS1735〜S1739を実行せずに図20に示すステップS1749に移行する。
ステップS1733の次のステップS1735では、特図1の先読み予告報知演出の実行回数1を1だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1の先読み予告報知演出の実行回数である特図1先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から1を減算して、ステップS1737に移行する。
ステップS1735の次のステップS1737では、ステップS1735において1減算された特図1先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の特図1先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1739に移行し、減算後の特図1先読み予告実行回数が「0」でないと判断すると図20に示すステップS1749に移行する。
ステップS1737の次のステップS1739では、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行回数が「0」であると判断すると(ステップS1737のYes)、先読み予告報知演出の対象の特図1変動遊技が消化されたと判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶して特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し、図20に示すステップS1749に移行する。
一方、ステップS1731の次のステップS1741では、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、これから開始される特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示す情報が含まれていると判断すると、これから開始される特図変動遊技は特図2変動遊技であると判定してステップS1743に移行し、これから開始される特図変動遊技が特図2動遊技であることを示す情報が当該コマンドに含まれていないと判断すると、後述するステップS1743〜S1747を実行せずに図20に示すステップS1749に移行する。
ステップS1741の次のステップS1743では、特図2先読み予告報知演出の実行回数である特図2先読み予告実行回数を1だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図2先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から1を減算して、ステップS1745に移行する。
ステップS1743の次のステップS1745では、ステップS1743において「1」減算された特図2先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、特図2先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の特図2先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1747に移行し、減算後の特図2先読み予告実行回数が「0」でないと判断すると図20に示すステップS1749に移行する。
ステップS1745の次のステップS1747では、特図2先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、特図2先読み予告実行回数が「0」であると判断すると(ステップS1745のYes)先読み予告報知演出の対象の特図2変動遊技が消化されたと判定して、特図2先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して特図2の先読み予告報知演出が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、図20に示すステップS1749に移行する。
ステップS1711、S1713、S1717、S1721、S1723、S1727、S1729、S1733、S1737、S1739、S1741、S1745またはS1747の次のステップS1749では、これから開始される特図変動遊技の予告抽選を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号としての変動時間と、ROM406から読み出した予告抽選テーブル(不図示)と、RAM408に設けられた予告抽選用乱数カウンタから取得した予告抽選用乱数値とを用いて、これから開始される特図変動遊技の当否判定結果を予告する予告報知演出を実行するか否かを判断し、予告報知演出を実行すると判断した場合には「予告X」および「予告Y」のいずれに当選したのかを判定する。また、ステップS1749では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された所定条件演出中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であって所定条件演出中であると判断すると、特図変動遊技の予告抽選を実行しないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件演出中に特図変動遊技の予告報知演出を実行しないように構成されている。
このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件の成立中は所定条件演出のみを実行するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、電断復電、扉開放エラーまたは下皿満タンエラーが発生して所定条件の成立中には所定条件演出のみを実行して特図変動遊技の予告報知演出を実行しないようになっている
また、第1副制御部400は、所定条件演出中フラグの値が「1」であって所定条件演出中であると判断すると、「予告X」および「予告Y」のいずれにも当選しないように特図変動遊技の予告抽選を実行してもよいし、「予告X」および「予告Y」のいずれにも当選しないように抽選用の数値が定められた専用の予告抽選テーブルを用いて特図変動遊技の予告抽選を行ってもよい。さらに、第1副制御部400は、これらの抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
また、第1副制御部400は、次に開始される特図変動遊技開始時から先読み予告報知演出を実行可能にするために、当該次に開始される特図変動遊技の直前の特図変動遊技での特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理において先読み禁止解除フラグをオン状態に設定しておく(ステップS1729)。当該次に開始される特図変動遊技の開始時に、第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグをオン状態の場合に所定条件演出中フラグの状態を確認するようになっているが(ステップS1703、S1705)、このような処理をせずに所定条件演出中フラグがオフとなった時点ですぐに先読み予告報知演出を実行可能なように設定してもよい。
図17乃至図21を用いて説明したように、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件(例えば、電源投入(電断復電)、扉開放エラー、下皿満タンエラー)の成立に基づいて所定の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)で当該所定条件の成立に基づく報知演出を実行するように構成されており、所定条件の成立後、当該所定条件の成立時点で記憶されている始動情報に基づく装飾図柄表示装置208での図柄変動表示が終了するまでの間、先読み予告報知演出の実行を規制する予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404、図17乃至図21に示す処理)を備えている。
本実施の形態によるパチンコ機100によれば、遊技者にとって興趣ある演出である先読み予告報知演出を復電時処理中であることや、所定のエラーが生じていることを報知する報知演出と重複しないようにすることができる場合がある。下皿満タンエラーまたは扉開放エラーが生じると、それらのエラーが所定の演出手段である装飾図柄表示装置208やスピーカ120で実行される。このような場合に、当該演出手段により先読み予告報知演出を行ったとしても遊技者は当該演出を純粋に楽しむことができない場合がある。例えば、所定のエラーが下皿満タンエラーであれば、遊技者は、下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(ドル箱)へと排出させる球排出レバー132の操作に気を取られてしまい、先読み予告報知演出を注視できないので、当該演出を楽しむことができない場合がある。また、所定のエラーが扉開放エラーであれば、遊技店員がパチンコ機100の本体104または前面枠扉106を開放しており、一時的に遊技者が非遊技状態となっていることが想定される。遊技者は、非遊技状態中に遊技をできないので、遊技をできないときに先読み予告報知演出が実行されても当該演出に興味がわかなかったり当該演出を楽しめなかったりする場合がある。また、電断復電が生じて所定条件が成立した場合には、電断の影響により第1副制御部400が主制御部300から送信されたコマンドを取りこぼして、先読み予告報知演出と、当該演出に対応する図柄変動表示とがずれてしまう危険性を回避できる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100の予告規制手段は、所定条件の成立時点で先読み予告報知演出が実行中である場合には、当該演出を規制する(例えば、復電時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1309、S1311、エラー時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1505、S1507)ように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100によれば、先読み予告報知演出とは異なる所定条件演出(例えば、電断復電または所定のエラーの報知演出)を優先させることができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100の予告規制手段は、所定条件の成立時点で記憶されていた始動情報に基づく図柄変動表示が終了するまでの間に新たに取得した始動情報(新たに保留された特図変動遊技)に対しても先読み予告報知演出の実行を規制する(例えば、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1203のNo)ように構成されている。
例えば保留表示態様を変化させて先読み予告を報知する特図先読み予告報知演出では、特図1または特図2始動口232への遊技球の入賞時に保留表示態様を変化させるか否かが決定されるものの、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定条件の成立時点で記憶されていた始動情報(保留されていた特図変動遊技)に基づく図柄変動表示が終了するまでは、新たに取得された始動情報に対応する保留表示態様の変化を規制する(表示態様を変更せずにデフォルト表示とする)ことができるので、先読み予告報知演出と所定条件演出(例えば、電断復電または所定のエラーの報知演出)との重複を防止できる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100における所定条件は所定のエラー(例えば、扉開放エラー、下皿満タンエラー)または電源投入(電断復電)であって、当該所定条件に関する演出を優先的に当該所定の演出手段で実行するとともに、当該実行期間中は予告規制手段による予告規制期間か否かに関わらず予告報知の実行を規制する(例えば、復電時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1309、S1311、エラー時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1505、S1507、変動開始時第1副制御部予告実行処理のステップS1705、S1709)ように構成されている。
従来のパチンコ機では、電断復電または所定のエラーが生じたことを報知する報知演出である所定条件演出が行われると、当該所定条件演出と先読み予告報知演出とが重複して実行されてしまう可能性があり、先読み予告報知演出に対する興趣が低下してしまう場合があった。これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、当該所定条件演出の実行中は先読み予告報知演出を規制して、先読み予告報知演出に対する興趣が低下することを防止できる場合がある。言い換えると、本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知演出を遊技者に堪能させるタイミングで実行することができる場合がある。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件が成立したことに基づく所定条件演出期間中が先読み予告報知演出の禁止期間となる。このため、先読み予告報知演出を他の演出である所定条件演出と重複しない状態を保持することができる場合がある。また、先読み予告報知演出の禁止期間の延長や短縮は、当該所定条件演出の期間中では行われず、当該所定条件が終了してから遊技状態や特図変動遊技の保留数に応じて行われる。このため、先読み予告報知演出が実行可能な期間を可能な限り長期間にすることができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の大当り当選時の第1副制御部フラグクリア処理について図22を用いて説明する。図22は、大当り当選時に第1副制御部400が実行するフラグクリア処理の流れの一例を示すフローチャートである。図22に示すフラグクリア処理におけるコマンドを受信するステップは、例えば図8に示すコマンド処理(ステップS307)において実行され、それ以外のステップは例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行されるようになっている。
図22に示すように、大当り当選時に第1副制御部400が実行するフラグクリア処理ではまず、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から送信されたエンディングコマンドを受信し(ステップS1801)、ステップS1803に移行する。エンディングコマンドは、終了演出開始コマンドの一例であって大当り遊技が終了したことを示すコマンドである。
ステップS1801の次のステップS1803では、特図1および特図2の先読み予告実行回数の値をクリアする。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2の先読み予告実行回数の値をそれぞれ「0」に設定し、ステップS1805に移行する。
ステップS1803の次のステップS1805では、特図1および特図2の先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2の先読み予告実行中フラグの値として「0」を記憶して、それぞれの当該フラグをオフ状態に設定し、ステップS1807に移行する。当該フラグをオフ状態に設定することにより特図の先読み予告報知演出は終了するので、装飾図柄表示領域208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示されて先読み予告報知演出中の表示態様の保留表示画像はデフォルト表示に変更される。
ステップS1805の次のステップS1807では、終了した大当り遊技の当選時の停止図柄が「特図A」または「特図B」であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、当該特図変動遊技の停止図柄が「特図A」または「特図B」であることを示す情報が含まれていたと判断するとステップS1813に移行し、当該特図変動遊技の停止図柄が「特図A」または「特図B」であることを示す情報が当該コマンドに含まれていなかったと判断するとステップS1809に移行する。
ステップS1807の次のステップS1809では、大当り当選時の制御状態が非電サポ中であった否かを判断する。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された大当り時の時短フラグの値を読み出して、当該値が「0」であれば、非電サポ中であったと判断してステップS1811に移行し、当該値が「1」であって非電サポ中でなかったと判断すると後述するステップS1811〜S1815を実行せずに大当り当選時フラグクリア処理を終了する。パチンコ機100の制御状態が大当り当選時に電サポ状態である場合には、大当りの種類(大当りに係る停止図柄の種類)に関係なく、大当り遊技終了後も電サポ状態が維持される。このため、第1副制御部400は、15R大当り以外の大当に当選し(ステップS1807のNo)かつ大当り当選時の制御状態が電サポ状態である場合には(ステップS1809のNo)、先読み予告報知演出の禁止を解除せず、特図1および特図2先読み禁止変動回数の値をクリアしないようになっている。
ステップS1809の次のステップS1811では、終了した大当り遊技の当選時の停止図柄が「特図C」または「特図D」であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに、当該特図変動遊技の停止図柄が「特図C」または「特図D」であることを示す情報が含まれていなかったと判断するとステップS1813に移行し、当該特図変動遊技の停止図柄が「特図C」または「特図D」であることを示す情報が当該コマンドに含まれていなかったと判断すると後述するステップS1813〜S1815を実行せずに大当り当選時フラグクリア処理を終了する。
ステップS1807またはステップS1811の次のステップS1813では、先読み禁止解除フラグをオン状態に、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定する。例えば第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し、先読み禁止フラグをオフ状態に設定するために例えば当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。第1副制御部400は、先読み禁止解除フラグをオン状態に、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定すると、ステップS1815に移行する。
ステップS1813の次のステップS1815では、特図1および特図2の先読み禁止変動回数の値をクリアする。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2の先読み禁止変動回数の値をそれぞれ「0」に設定し、大当り当選時フラグクリア処理を終了する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の遊技状態である15R大当り遊技への移行に基づいて、予告規制手段による先読み予告報知規制期間中(所定条件演出中フラグがオン状態の期間中)であっても、先読み予告報知演出の実行を可能とする予告規制解除手段(例えば、大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1813やステップS1815)を有している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「特図A」または「特図B」で大当りに当選すると、大当り遊技の終了後に制御状態は電サポ状態に移行する。このため、15R大当りに当選すると、当該大当り遊技は相対的に長い期間実行されるので、当該大当り遊技中に復電時処理が完了または所定のエラーが解除され、先読み予告報知演出とは異なる演出である所定条件演出(電断復電およびエラーの報知演出)も終了している可能性が高い。このような場合には、パチンコ機100は、先読み予告報知演出を再開可能にすることで遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100の予告規制解除手段は、予告規制手段が予告報知を規制する図柄変動表示として第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示が残存している状態で、第一の進入率制御状態(例えば、非電サポ中)から第二の進入率制御状態(例えば、電サポ中)へ進入率が変化した場合(例えば、ステップS1807のYesあるいはステップS1811のYes)には、予告報知の実行を可能とする(例えば、ステップS1813およびステップS1815)ように構成されている。大当り当選時の制御状態が電サポ状態でなく、「特図C」または「特図D」で大当りに当選した場合には、大当り遊技終了後に制御状態が電サポ状態に移行し、所定条件成立前に保留していた特図1変動遊技が残存して長期間先読み予告報知演出を実行できない可能性がある。このため、パチンコ機100は、大当り時第1副制御部フラグクリア処理において先読み予告報知演出の禁止を解除し、大当り遊技終了後であって電サポ状態に移行した後に先読み予告報知演出が実行できるように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるので、予告規制期間に相当する保留を消化しきる前に、大当りに当選してその後の制御状態が電サポ状態に移行すると、所定条件成立時における特図1保留記憶が残っている場合は、電サポが終了するまで特図1変動遊技の保留が消化されない可能性が高い。このような場合は、電サポ中の先読み予告報知演出のゲーム性が低下し遊技の興趣が必要以上長期間に亘り損なう危険性があるので、先読み予告報知演出を実行可能とすることで遊技の興趣を向上し得る。
また、本実施の形態によるパチンコ機100の特別遊技状態(大当り遊技状態)は、特定の当否判定結果が第一の当否判定結果(例えば、2R大当り)となる場合に付与される第一特別遊技状態(例えば、2R大当り遊技)と、当該特定の当否判定結果が第二の当否判定結果(例えば、15R大当り)となる場合に付与され、当該第一特別遊技状態よりも有利な第二特別遊技状態(例えば、15R大当り遊技)とからなり、予告規制解除手段は、第二特別遊技状態への移行(ステップS1807のYes)に基づいて予告規制手段の規制期間中であっても予告報知の実行を可能とする(例えば、先読み禁止解除フラグをオンに設定し、先読み禁止フラグをオフに設定する(ステップS1813))ように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100によれば、15R大当りに当選した場合には、当該大当り遊技中に先読み予告報知演出とは異なる演出である所定条件の成立に基づく所定条件演出(電断復電およびエラーの報知演出)も終了している可能性が高いため、15R大当り遊技終了後に先読み予告報知演出を再開可能にすることで遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100において大当り当選時に第1副制御部400が実行するフラグクリア処理では、大当り時に特図1および特図2表示装置212、214で停止表示される特図の図柄(大当りの種別)を判定して、当該図柄の種類が特図Aまたは特図Bであって(ステップS1807のYes)大当り遊技終了後に制御状態が電サポに移行する場合、または大当り時の制御状態が非電サポ中でかつ当該図柄の種類が特図Cまたは特図Dであって(ステップS1811のYes)大当り遊技終了後に制御状態が電サポに移行する場合に、先読み禁止解除フラグをオン状態に、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定し(ステップS1813)、特図1および特図2先読み禁止変動回数の値をそれぞれクリアしているが、大当り時に停止表示される特図の図柄(大当りの種別)を判定せずに一律に大当り当選時のフラグクリア処理を実行してもよい。この場合、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し、特図1および特図2先読み禁止変動回数の値をクリアしてもよい。また、先読み禁止解除フラグをオン状態に、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定せず、特図1および先読み禁止変動回数の値をクリアしなくてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する前に、比較例として電断復電時に先読み予告報知演出の予告規制期間を設けていないパチンコ機の特図変動遊技について図23を用いて説明する。図23は、比較例によるパチンコ機での特図変動遊技を説明する図である。図23(a)乃至図23(k)はこの順に、比較例によるパチンコ機での特図変動遊技を時系列で示している。例えば比較例によるパチンコ機は、図17乃至図22に示す処理を実行できないことを除いて、本実施の形態によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏するようになっている。
図23(a)では、前回の特図変動遊技が終了した状態であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて当該特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
また、比較例によるパチンコ機および後述する本実施の形態によるパチンコ機100では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、特図1保留表示領域208d1は、事前予告報知の対象となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知演出を実行可能なように構成されている。
また、図23(a)では、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2の表示態様はデフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の画像による表示)になっている。なお、第1副制御部400は、特図1乱数値記憶領域に特図1乱数値の組が4個記憶されている場合には、保留表示領域208d1に4個の保留表示画像を表示するように装飾図柄表示装置208を駆動するようになっている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図23(a)〜図23(k)では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
次に、図23(b)に示すように、1個目に保留されていた特図1変動遊技が開始されて、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始され、特図1保留表示領域208d1には特図1変動遊技が1個保留されていることを示すために保留表示画像a1が表示され、保留表示画像a2が消去される。
この特図1変動遊技の実行中にパチンコ機100に電断が発生すると、装飾図柄表示装置208に電源が供給されなくなる。このため、図23(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されていた図柄変動表示や特図1保留表示領域208d1に表示されていた保留表示画像a1が表示されなくなる。
電断が発生してから所定時間経過後に、パチンコ機100は復電時処理を開始するので、図23(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dには、「復旧中しばらくお待ちください」とういう文字画像が表示される。また、特図1保留表示領域208d1には保留表示画像a1が再表示されるが、電断前に左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
電断前に開始された特図1変動遊技は、所定時間の経過後に終了する。本例では、当該特図1変動遊技が終了するまでに復電時処理が終了しないため、図23(d)に示すように、演出表示領域208dには「復旧中しばらくお待ちください」とういう文字画像の表示が維持される。
電断前に開始された特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図23(d)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報が消化されて特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技が開始される。この特図1変動遊技の開始時に復電時処理が終了していない。このため、図23(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示は表示されず、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」とういう文字画像の表示が維持される。また、特図1変動遊技の保留数が1減少するので、保留表示画像a1は消去される。
当該特図1変動遊技中に新たに特図1始動口230に遊技球が入賞し、この新たに取得された特図1始動情報は先読み予告報知抽選に当選したので、図23(e)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、「姫様」の表示態様による保留表示画像a1が表示される。
図23(d)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技は、所定時間の経過後に終了する。本例では、当該特図1変動遊技が終了するまでに復電時処理が終了しないため、図23(f)に示すように、演出表示領域208dには「復旧中しばらくお待ちください」とういう文字画像の表示が維持される。
当該特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図23(f)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報が消化されて特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技が開始される。この特図1変動遊技の開始時に復電時処理が終了していない。このため、図23(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示は表示されず、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」とういう文字画像の表示が維持される。また、特図1変動遊技の保留数が1減少するので、保留表示画像a1は消去される。
図23(f)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技が開始してから所定時間経過しても復電時処理が終了しないため、図23(h)に示すように、演出表示領域208dには、「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像の表示が維持される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示は表示されない。
さらに所定時間経過後に、復電時処理が完了することにより、装飾図柄表示装置208における図柄変動表示が再開される。図23(i)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「リーチ」という文字画像が表示されて、当該特図1変動遊技においてリーチ演出が実行されている。
さらに所定時間経過後に、図23(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示されており、演出表示領域208dには「リーチ」の文字画像に代えて、当該特図1変動遊技のリーチ演出が「リーチB」であることを示す「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示される。
さらに所定時間経過後に、図23(k)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「吉宗」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示される。これにより、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
このように、電断復電時に先読み予告報知演出の予告規制期間を設けていないパチンコ機では、復電時処理中であることを報知する演出を装飾図柄表示装置208が行っている際に、新たに特図始動口230、232に遊技球が入賞し、この新たに保留された特図変動遊技が先読み予告報知抽選処理に当選して、特図1保留表示領域208d1、208d2のいずれかにデフォルト表示以外の表示態様による保留表示画像が表示され、さらに当該保留表示画像に対応する始動情報に係る特図変動遊技が実行されて終了してしまう場合がある。このように、保留表示画像が例えば「姫様」の表示態様に変化しても、当該保留表示画像に対応する特図変動遊技が復電時処理中に進行してしまうので、遊技者は当該特図変動遊技を十分に楽しむことができず、先読み予告報知演出の興趣が削がれてしまう場合がある。
また、電断復電が生じると、第1副制御部400は、主制御部300のRAM308に記憶されている電断前の遊技状態(例えば、特図確率変動フラグの値、普図確率変動フラグの値、時短フラグの値)に関するコマンドの取りこぼしが生じる可能性がある。また、第1副制御部400は主制御部300から送信された始動情報の保留記憶数、取得した乱数値等(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)の全てを受信できていない可能性もある。コマンドの取りこぼし等が発生すると、比較例によるパチンコ機は、例えば装飾図柄表示装置208で実行される演出と、実際の当否判定結果との間に不一致を生じさせてしまう可能性があるという問題を有している。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について図24乃至図32を用いてより具体的に説明する。図24は、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の実行中に電断復電が生じた例について説明する。図24(a)乃至図24(q)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図24(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。なお、現時点でのパチンコ機100の制御状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、図24(a)では、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2の表示態様はデフォルト表示になっている。
図24(a)に示す前回の特図変動遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であり(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオフ状態であり(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であり(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって予告報知演出を実行しない「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図24(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(b)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
ここでパチンコ機100に電断が生じると、装飾図柄表示装置208への電源供給が停止する。このため、図24(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示や特図1保留表示領域208d1に表示されていた保留表示画像a1が表示されなくなる。
パチンコ機100は、電断が発生してから所定時間経過後に復電時処理を開始して、主制御部300から第1副制御部400に復電コマンドを送信する。復電コマンドを受信した第1副制御部400は、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた遊技状態に関するコマンドを受信し(ステップS1303)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた始動情報の保留記憶数および取得した乱数値等に関する各種コマンドを受信し(ステップS1305)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1307のNo)、特図1の保留記憶数は1であるため特図1先読み禁止変動回数を「1」に設定し(ステップS1311)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1313)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1315)、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
パチンコ機100は当該処理において所定条件演出中フラグをオン状態に設定するので、当該処理が終了すると、図24(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が表示される。また、特図1変動遊技の保留数に変化はないため、特図1保留表示領域208d1には電断前に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が再表示される。また、復電時処理中において装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
電断前に開始された特図1変動遊技は所定時間経過後に終了する。この特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図24(d)に示す、電断前に保留されていた保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。また、主制御部300は、当否判定等が終了すると、特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に出力する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップS1729)、所定条件演出中フラグがオン状態なので、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」に設定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するものの未だ復電時処理中であるため、図24(e)に示すように、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(e)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
次に、図24(f)に示すように、未だ復電時処理中なので装飾図柄表示装置208には、表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が継続して表示されている。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ中であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であり(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であり(ステップS1203のNo)、先読み予告報知演出は禁止期間中なので、取得した始動情報に係る保留表示画像の表示態様をデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図24(f)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、デフォルト表示の保留表示画像a1が表示される。
パチンコ機100は、復電時処理が完了すると主制御部300から第1副制御部400に復電完了コマンドを送信する。復電完了コマンドを受信した第1副制御部400は、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電完了コマンドを受信し(ステップS1401)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1403)、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。所定条件演出中フラグがオフ状態になることにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示(不図示)が再開される。
当該特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図24(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技の当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態である判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図1変動遊技の予告報知演出の抽選処理に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図24(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図B」と決定し(ステップS1105)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留B」に当選し(ステップS1215のYes)、特図1の保留記憶数が1個であるため特図1先読み予告実行回数を「1」に設定し(ステップS1217)、特図1先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、特図1保留表示領域208d1に「サボハニ」の保留表示の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図24(i)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、「サボハニ」の保留表示態様による保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図24(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾1」が表示され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「リーチ」という文字画像が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図24(k)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」に代えて「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後)に、図24(l)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「悪徳商人越後屋」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これからされる特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図B」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1733のYes)、特図1先読み予告実行回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1735)、特図1先読み予告実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1737のYes)、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して「予告Y」に当選したと判定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図24(m)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(m)に示すように、保留表示画像a1の表示は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために、図24(n)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「姫様の妹」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告Y」の予告報知が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図24(o)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾6」が表示され、演出表示領域208dに「姫様の妹」に代えて「リーチ」という文字画像が表示される。さらにその後所定時間の経過後に、図24(p)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」の文字画像に代えて「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「悪徳商人越後屋」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば45000ms時間の経過後)に、図24(q)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「悪徳商人越後屋」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図17乃至図21に示す各処理)を有しているので、電断復電が生じた場合に復電時処理が終了するまで特図先読み予告報知演出を規制、すなわち当該演出を実行しないようにできる。これにより、パチンコ機100は、特図先読み予告報知演出の出現タイミングを調整して遊技の興趣を向上できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100について図25を用いて説明する。図25は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の実行中に扉開放エラーが生じた例について説明する。図25(a)乃至図25(n)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図25(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。また、現時点でのパチンコ機100の制御状態は非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、図25(a)では、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2はデフォルト表示の表示態様になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して不当選であって「予告なし」に決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a2は消去される。
パチンコ機100は、当該特図1変動遊技中に例えば前面枠扉106が開放されて扉開放エラーが発生すると、主制御部300から第1副制御部400にエラーコマンドを送信する。第1副制御部400は、当該エラーコマンドを受信すると、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラーコマンドを受信し(ステップS1501)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1503のNo)、特図1の保留記憶数は1なので特図1先読み禁止変動回数を「1」に設定し(ステップS1505)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1509)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1511)、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方であって演出表示領域208dに「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像が表示されて扉開放エラーを報知する所定条件演出が開始される。
当該特図1変動遊技か開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図25(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、扉開放エラーは未だ解除されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像が継続して表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に、扉開放エラー発生前に保留されていた、図25(c)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップS1729)、所定条件演出中フラグがオン状態なので、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(d)に示すように、保留表示画像a1は消去される。また、扉開放エラーは未だ解除されていないので、演出表示領域208dには、「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像が継続して表示される。
装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、扉開放エラーは未だ解除されていないので、演出表示領域208dには、「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像が継続して表示される。
また、当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中であって左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示される前に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1個目および2個目に取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理をそれぞれ実行する。主制御部300は、例えば1個目および2個目に取得された特図1始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を保留された特図1変動遊技毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、先読み予告報知演出は禁止期間中なので、取得した特図1始動情報に係る保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図25(e)に示すように、特図1保留表示領域208d1には保留表示として、デフォルト表示である所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a1、a2が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に、扉開放エラー発生後に保留された、図15(e)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1705のNo)、特図1先読み禁止変動回数の値に1加算して当該回数を「1」に設定し(ステップS1709)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップS1729)、所定条件演出中フラグがオン状態なので、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、扉開放エラーは未だ解除されていないので、装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方であって演出表示領域208dに「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像が継続して表示される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(f)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
この特図1変動遊技中に所定のエラーである扉開放エラーが解除され、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理が開始される。まず、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラー解除コマンドを受信し(ステップS1601)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1603)、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。第1副制御部400は、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定して所定条件演出が終了したと判断し、図25(g)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「扉開放エラー扉を閉めて下さい!」という文字画像を消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれで図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図25(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」に決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(i)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得した特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば10000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は10000msであるため所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留A」に当選し(ステップS1215のYes)、特図1の保留記憶数は1なので特図1先読み予告実行回数を「1」に設定し(ステップS1217)、特図1先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、特図1保留表示領域208d1に「姫様」の保留表示の表示態様による保留表示画像を表示するための情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図24(j)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、「姫様」の保留表示態様による保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のYes)、これから開始される特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1733のYes)、特図1先読み予告実行回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1735)、特図1先読み予告実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1737のYes)、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し、これから開始される特図変動遊技の予告抽選を実行しないと判定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(l)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(l)に示すように、保留表示画像a1の表示は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図25(m)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾1」がそれぞれ表示され、当該特図1変動遊技がリーチであることを報知するために中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「リーチ」という文字画像が表示される。演出表示領域208dに「リーチ」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば10000ms時間の経過後)に、図25(n)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「リーチ」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「ノーマルリーチはずれ」であることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図17乃至図21に示す各処理)を有しているので、扉開放エラーが生じた場合に当該エラーが解除されるまで特図先読み予告報知演出を規制、すなわち当該演出を実行しないようにできる。これにより、パチンコ機100は、特図先読み予告報知演出の出現タイミングを調整して遊技の興趣を向上できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100について図26を用いて説明する。図26は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の実行中に電断復電が生じた例について説明する。図26(a)乃至図26(r)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図26(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。なお、現時点でのパチンコ機100の制御状態は、電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、現時点において、特図1保留表示領域208d1には、すでに保留されている特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が「姫様」の表示態様により表示されて、先読み予告抽選処理で「保留A」に当選したことが報知されている。パチンコ機100は、特図1の先読み予告抽選処理に当選しており、特図1変動遊技の保留数が1個であるので、特図1先読み予告実行回数を「1」に設定し、特図1先読み実行中フラグをオン状態に設定している。また、特図2変動遊技は2個保留されており、特図2保留表示領域208d2には、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2とが表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技は、特図1変動遊技が保留された後に保留されており、特図2変動遊技の保留時に特図1先読み実行中フラグがオン状態に設定されていたため、先読み予告抽選処理は実行されず(ステップS1201のYes)、保留表示画像b1、b2の表示態様はデフォルト表示になっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先して実行する特図2優先変動機である。このため、これから開始される特図変動遊技は特図2変動遊技となる。図26(a)に示す保留表示画像b1に対応する特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行中フラグがオン状態であって特図1および特図2先読み実行中フラグが共にオフ状態でないと判定し(ステップS1701のNo)、特図1先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1731のYes)、これから開始される特図変動遊技は特図2であって特図1ではないと判定し(ステップS1733のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、抽選結果が非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図26(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(b)に示すように、保留表示画像b2は消去される。
ここでパチンコ機100に電断が生じると、装飾図柄表示装置208への電源供給が停止する。このため、図26(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示や演出表示領域208dに表示されていた保留表示画像a1、b1、b2は表示されなくなる。
パチンコ機100は、電断が発生してから所定時間経過後に復電時処理を開始して、主制御部300から第1副制御部400に復電コマンドを送信する。復電コマンドを受信した第1副制御部400は、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた遊技状態に関するコマンドを受信し(ステップS1303)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた始動情報の保留記憶数および取得した乱数値等に関する各種コマンドを受信し(ステップS1305)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1307のNo)、特図1の保留記憶数は1なので特図1先読み禁止変動回数を「1」に設定し(ステップS1311)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1313)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1315)、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
パチンコ機100は当該処理において所定条件演出中フラグをオン状態に設定するので、当該処理が終了すると、図26(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dには「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が表示される。また、先読み禁止フラグがオン状態に設定されているので、保留表示画像a1の表示態様は「姫様」からデフォルト表示に変更される。また、復電時処理中において装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
電断前に開始された特図2変動遊技は所定時間経過後に終了する。この特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図26(e)に示す、電断前に保留されていた保留表示画像b1に対応する特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して、特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のYes)、当該特図変動遊技は特図2であって特図1ではないと判定し(ステップS1733のNo)、所定条件演出中フラグがオン状態であるため、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
主制御部300は、特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に出力する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するものの未だ復電時処理中なので、図26(f)に示すように、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が継続して表示される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400が特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(f)に示すように、保留表示画像b1は消去される。
パチンコ機100は、復電時処理を完了すると主制御部300から第1副制御部400に復電完了コマンドを送信する。復電完了コマンドを受信した第1副制御部400は、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電完了コマンドを受信し(ステップS1401)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1403)、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。所定条件演出中フラグがオフ状態になることにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が再開される。
当該特図2変動遊技が開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図26(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のYes)、当該特図変動遊技は特図1であると判定し(ステップS1733のYes)、特図1先読み予告実行回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1735)、特図1先読み予告実行回数は「0」であると判定し(ステップS1737のYes)、特図1先読み実行中フラグをオフに設定し、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図26(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば10000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、特図1保留表示領域208d1にデフォルト表示の保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図26(i)に示すように、特図1保留表示領域208d1には保留表示として、デフォルト表示である所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a1が表示される。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図26(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1715のYes)、これから開始される特図変動遊技は特図1であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップS1729)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図26(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(k)に示すように、デフォルト表示の表示態様の保留表示画像a1は消去される。
この特図1変動遊技中に新たに特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1105)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、特図1保留表示領域208d1にデフォルト表示の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図26(k)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図26(l)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾1」が停止表示され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには「リーチ」という文字画像が表示されて当該特図1変動遊技がリーチであることが報知される。さらにその後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば10000ms時間の経過後)に、図26(m)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「リーチ」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「ノーマルリーチはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。当否判定結果は大当りであり(例えば、停止図柄は「特図A」)、特図1変動遊技の変動時間は65000msである。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告抽選で「予告X」に当選し(ステップS1749)、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図26(n)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(n)に示すように、デフォルト表示の保留表示画像a1は消去される。
この特図1変動遊技中に新たに特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1105)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、入賞は特図1であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は65000msであるため所定の時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留A」に当選し(ステップS1215のYes)、特図1の保留記憶数は1なので特図先読み予告実行回数を「1」に設定し(ステップS1217)、特図1先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219のYes)、特図1保留表示領域208d1に「姫様」の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図26(n)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、「姫様」の保留表示態様による保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図26(o)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告X」の演出が実行されていることが報知され、さらにその後所定時間の経過後に、図26(p)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、当該特図1変動遊技がリーチであることを報知するために演出表示領域208dに「パンダ」に代えて「リーチ」という文字画像が表示されて当該特図1変動遊技がリーチであることが報知される。さらにその後所定時間の経過後に、図26(q)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」に代えて「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば65000ms時間の経過後)に、図26(r)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「吉宗」に代えて、中図柄表示領域208bに「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図17乃至図21に示す各処理)を有しているので、電断復電が生じた場合に復電時処理が終了されるまで特図先読み予告報知演出を規制、すなわち当該演出を実行しないようにできる。これにより、パチンコ機100は、特図先読み予告報知演出の出現タイミングを調整して遊技の興趣を向上できる場合がある。また、非電サポ状態時には特図2変動遊技はそれ程多く保留されないので、本実施例によるパチンコ機100は、電断前に取得された全ての始動情報に係る特図変動遊技が終了するまでの期間を少なくとも先読み予告禁止期間に設定できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100について図27を用いて説明する。図27は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、パチンコ機100の制御状態が電サポ状態で電断復電が生じた場合には、電断前に取得された特図2始動情報が消化されるまでは少なくとも特図先読み予告の禁止期間となる例について説明する。図27(a)乃至図27(o)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図27(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。また、現時点でのパチンコ機100の制御状態は、電サポ状態であり、特図高確率状態である。
また、図27(a)では、特図1変動遊技は2個保留されており、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったため、保留表示画像a1、a2の表示態様はデフォルト表示になっている。一方、特図2変動遊技は2個保留されており、特図2保留表示領域208d2には、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2とが表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図2変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったため、保留表示画像b1、b2の表示態様はデフォルト表示になっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先して実行する特図2優先変動機である。このため、これから開始される特図変動遊技は特図2変動遊技となる。図27(a)に示す保留表示画像b1に対応する特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、抽選結果が非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(b)に示すように、保留表示画像b2は消去される。
ここでパチンコ機100に電断が生じると、装飾図柄表示装置208への電源供給が停止する。このため、図27(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示や演出表示領域208dに表示されていた保留表示画像a1、a2、b1が表示されなくなる。
パチンコ機100は、電断が発生してから所定時間経過後に復電時処理を開始して、主制御部300から第1副制御部400に復電コマンドを送信する。復電コマンドを受信した第1副制御部400は、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた遊技状態に関するコマンドを受信し(ステップS1303)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた始動情報の保留記憶数および取得した乱数値等に関する各種コマンドを受信し(ステップS1305)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1307のYes)、特図2の保留記憶数は1なので特図2先読み禁止変動回数を「1」に設定し(ステップS1309)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1313)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1315)、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
パチンコ機100は当該処理において所定条件演出中フラグをオン状態に設定するので、当該処理が終了すると、図27(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dには「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が表示される。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2が再表示され、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1が再表示されている。また、復電時処理中において装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
図27(e)において、電断前に開始された特図2変動遊技は所定時間経過後に終了する。この特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図27(e)に示す、電断前に保留されていた保留表示画像b1に対応する特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオフ状態である都判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は電サポ状態であって非電サポ中でないと判定し(ステップS1715のNo)、当該特図変動遊技は特図2であり(ステップS1723のYes)、特図2先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1725)、特図2先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1727のYes)、先読み禁止解除フラグをオンに設定し(ステップS1729)、所定条件演出中フラグがオン状態であるため、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
主制御部300は、特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に出力する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するものの未だ復電時処理中なので、図27(f)に示すように、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が継続して表示される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400が特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(f)に示すように、保留表示画像b1は消去される。
パチンコ機100は、復電時処理を完了すると主制御部300から第1副制御部400に復電完了コマンドを送信する。復電完了コマンドを受信した第1副制御部400は、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電完了コマンドを受信し(ステップS1401)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1403)、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。所定条件演出中フラグがオフ状態になることにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が再開される。
当該特図2変動遊技が開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図27(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選結果が非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400が特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(h)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
また、この特図1変動遊技中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得した特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。例えば主制御部300は、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1005)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み実行中フラグがいずれもオフ状態であって特図1または特図2先読み実行中フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中あると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定し(ステップS1207のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は65000msであって所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留A」に当選し(ステップS1215のYes)、特図2の保留記憶数は1なので特図2先読み予告実行回数を「1」に設定し(ステップS1217)、特図2先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、特図2保留表示領域208d2に「姫様」の保留表示の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図27(i)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、「姫様」の保留表示態様による保留表示画像b1が表示される。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図27(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像b1に対応する特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して、これから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去し、さらに、特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図2変動遊技の変動時間は65000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図2先読み予告実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のNo)、当該特図変動遊技は特図2変動遊技であると判定し(ステップS1741のYes)、特図2先読み予告実行回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1743)、特図2先読み予告実行回数は「0」であると判定し(ステップS1745のYes)、特図2先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1747)、これから開始される特図2変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、「予告X」に当選したと判定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400が特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(k)に示すように、「姫様」の保留表示態様による保留表示画像b1は消去される。
この特図2変動遊技中に新たに特図2始動口230に遊技球が2個入賞して、当該特図2変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された2個の特図2始動情報についてそれぞれ、図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば1個目および2個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態は電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定(ステップS1003のNo、ステップS1007のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1011)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1個目が8000ms、2個目が1500msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の保留に係る特図2変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は1個目が8000ms、2個目が1500msであっていずれも所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、特図2保留表示領域208d2にデフォルト表示の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図27(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d2には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b1、b2が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図27(l)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告X」の演出が実行されていることが報知され、さらにその後所定時間の経過後に、図27(m)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dには「パンダ」に代えて「リーチ」という文字画像が表示され、当該特図2変動遊技がリーチであることが報知される。
また、図27(m)に示すように、このリーチ演出の実行中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該リーチ演出の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1003のNo、ステップS1007のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1011)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1500msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口232への入賞であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであって所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、特図2保留表示領域208d2にデフォルト表示の表示態様による保留表示画像を表示するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図27(m)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b3が表示される。
さらにその後所定時間の経過後に、図27(n)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」に代えて「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば65000ms時間の経過後)に、図27(o)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「吉宗」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が大当りであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図17乃至図21に示す各処理)を有しているので、電サポ状態時に電断復電が生じた場合には、復電時処理の終了後であって電断前に保留された全ての特図2変動遊技が終了するまでの期間を特図先読み予告報知演出を規制、すなわち当該演出を実行しない期間に設定できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100について図28を用いて説明する。図28は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の実行中に扉開放エラーが生じた例について説明する。図28(a)乃至図28(l)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図28(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。現時点でのパチンコ機100の制御状態は、非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、現時点において、特図1変動遊技は4個保留されており、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とが表示され、合計4個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1〜4個目の保留に係る特図1変動遊技はいずれも、先読み予告報知抽選処理で不当選であったため、保留表示画像a1、a2、a3、a4の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であり(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であり(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であり(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図28(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400が特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図28(b)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
パチンコ機100は、当該特図1変動遊技中に例えば前面枠扉106が開放されて扉開放エラーが発生すると、主制御部300から第1副制御部400にエラーコマンドを送信する。第1副制御部400は、当該エラーコマンドを受信すると、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラーコマンドを受信し(ステップS1501)、制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1503のNo)、特図1の保留記憶数は3なので特図1先読み禁止変動回数を「3」に設定し(ステップS1507)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1509)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1511)、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図28(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dに「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像が表示されて扉開放エラーを報知する所定条件演出が開始される。また、本実施例によるパチンコ機100では所定のエラーの一例である扉開放エラーを報知する所定条件演出中に装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには、図柄変動表示は表示されない。
当該特図1変動遊技は変動開始から所定時間(例えば、8000ms)の経過後に終了する。扉開放エラーは未だ解除されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像が継続して表示される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには停止図柄は表示されない。
当該特図1変動遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、扉開放エラー発生前に保留された保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、当否判定が終了すると特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンド及び変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「2」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「2」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のNo)、所定条件演出中フラグがオン状態なので、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」に決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後も扉開放エラーは未だ解除されていないので、図28(d)に示すように、第1副制御部400は、演出表示領域208dに「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400が特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図28(d)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に当該特図1変動遊技は終了する。扉開放エラーは未だ解除されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像が継続して表示される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには停止図柄は表示されない。
当該特図1変動遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、扉開放エラー発生前に保留された保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。主制御部300は、当否判定が終了すると特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンド及び変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「1」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「1」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のNo)、所定条件演出中フラグがオン状態なので、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した時点では、扉開放エラーは未だ解除されていないので、図28(e)に示すように、第1副制御部400は、演出表示領域208dには「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図28(e)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
この特図1変動遊技中に所定のエラーである扉開放エラーが解除され、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理が開始される。まず、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラー解除コマンドを受信し(ステップS1601)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1603)、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。第1副制御部400は、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定すると、所定条件演出が終了したと判断して、図28(f)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「扉が開いています扉を閉じてください」という文字画像を消去する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示(不図示)を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、65000ms)の経過後に、図28(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、主制御部300から送信された入賞演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図28(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「15R大当り!」という文字画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、大当り開始演出を実行するとともに、この大当りが15R特別大当りであることを報知する。
この大当り開始演出中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
この事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であって先読み予告報知演出の禁止期間中であるため、取得した特図1始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図28(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には保留表示として、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a2が表示される。
パチンコ機100は、15ラウンドの大当り遊技が終了すると、大当り遊技が終了して大当り遊技終了演出を開始することを示すエンディングコマンドを主制御部300から第1副制御部400に送信する。エンディングコマンドは終了演出開始コマンドの一例である。第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信すると、大当り時第1副制御部フラグクリア処理を開始する。例えば第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信し(ステップS1801)、特図1および特図2先読み予告実行回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1803)、特図1および特図2先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1805)、大当りに係る停止図柄は「特図A」であると判定し(ステップS1805のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定し(ステップS1813)、特図1および特図2先読み禁止変動回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1815)、大当り時の第1副制御部フラグクリア処理を終了する。
また、エンディングコマンドを受信した第1副制御部400は、図28(h)に示すように、演出表示領域208dに「大当り終了確変だよ」という文字画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、大当り遊技が終了し、遊技状態が特図高確率状態に移行されることを報知するようになっている。また、パチンコ機100の制御状態は電サポ状態に移行される。
また、大当り遊技終了演出中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該大当り遊技終了演出中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1個目および2個目に取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理をそれぞれ実行する。主制御部300は、例えば1個目および2個目に取得された特図1始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1個目が8000ms、2個目が3000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を保留された特図1変動遊技毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の取得された特図1始動情報についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1207Yes)、変動時間はそれぞれ8000ms、3000msであっていずれも所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図1始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図28(g)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a3、a4が表示される。
図28(i)に示すように、パチンコ機100は、大当り遊技終了演出を開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」を再表示することにより大当り遊技終了演出が終了したことを報知するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が再表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図28(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図28(j)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
この特図1変動遊技中に特図2始動口232に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された2個の特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、主制御部300は、例えば1個目および2個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2の入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1003のNo、ステップS1007のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1011)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば、1個目が8000ms、2個目が1500msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を保留された特図2変動遊技毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の保留に係る特図2変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口230への入賞であると判定し(ステップS1207のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は、1個目が8000ms、2個目が1500msであっていずれも所定の変動時間ではないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図28(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方右寄りに設けられた特図2保留表示領域208d2には保留表示として、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b1、b2が表示される。
さらにこの特図1変動遊技中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態は電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2の入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1005)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口230への入賞であると判定し(ステップS1207のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は65000msであるので所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留B」に当選し(ステップS1215のYes)、特図2先読み予告実行回数を「3」に設定し(ステップS1217)、特図2先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像を「サボハニ」の表示態様とする先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図28(l)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、「サボハニ」の保留表示態様による保留表示画像b3が表示される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図17乃至図21に示す各処理)を有しているので、特図先読み禁止期間であっても、電サポ付き大当り(例えば、特図A〜特図D)に当選した場合には、当該大当り遊技終了後に特図先読み禁止期間を解除できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100について図29を用いて説明する。図29は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、大当り遊技後に制御状態が電サポ状態に移行することにより先読み禁止期間が解除される例について説明する。図29(a)乃至図29(g)、図29(i)乃至図29(l)および図29(n)および図29(o)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図29(h)は、図29(g)に示す大当り遊技開始演出後に実行される大当り遊技を、図29(m)は、図29(l)に示す大当り遊技開始演出後に実行される大当り遊技をそれぞれ模式的に示している。
図29(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。現時点でのパチンコ機100の制御状態は非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、現時点において、特図1変動遊技は4個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とが表示され、合計4個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1〜4個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2、a3、a4の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(b)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
ここで例えば、パチンコ機100は、下皿128に貯留された遊技球が満タンになると所定のエラーである下皿満タンエラーが発生したと判断して、主制御部300から第1副制御部400にエラーコマンドを送信する。第1副制御部400は、当該エラーコマンドを受信すると、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラーコマンドを受信し(ステップS1501)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1503のNo)、特図1の保留記憶数は3なので特図1先読み禁止変動回数を「3」に設定し(ステップS1505)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1509)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1511)、エラー時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「下皿満タンエラー球を抜いてください!」という文字画像が表示されて下皿満タンエラーを報知する所定条件演出が開始される。また、本実施例によるパチンコ機100では所定のエラーを報知する所定条件演出中に装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには、図柄変動表示は表示されない。
当該特図1変動遊技は変動開始から所定時間(例えば、10000ms)の経過後に終了する。下皿満タンエラーは未だ解除されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「下皿満タンエラー球を抜いてください!」という文字画像が継続して表示される一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには停止図柄は表示されない。
当該特図1変動遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、下皿満タンエラー発生前に保留された保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図E」)となり、特図1変動遊技の変動時間は12000msとなる。主制御部300は、当否判定が終了すると特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンド及び変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のYes)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「2」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「2」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のNo)、所定条件演出中フラグがオン状態であるため、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」に決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した時点では下皿満タンエラーは未だ解除されていないので、図29(d)に示すように、第1副制御部400は、演出表示領域208dに「下皿満タンエラー球を抜いてください!」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400が特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(d)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
さらに所定時間経過した後も下皿満タンエラーは未だ解除されていないので、図29(e)に示すように、演出表示領域208dには「下皿満タンエラー球を抜いてください!」という文字画像が継続して表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示が表示されず、また、当該所定時間内に特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2が継続して表示されている。
さらに所定時間経過した後に下皿満タンエラーが解除され、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理が開始される。まず、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたエラー解除コマンドを受信し(ステップS1601)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1603)、エラー解除時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。第1副制御部400は、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定すると、所定条件演出が終了したと判断して、図29(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されていた「下皿満タンエラー球を抜いてください!」という文字画像を消去する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示(不図示)を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、12000ms)の経過後に、図29(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、主制御部300から送信された入賞演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図29(g)に示すように、装飾図柄表示領域208の演出表示領域208d内の上方に「潜伏モード突入」という文字画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、潜伏確変(隠れ確変)付き大当りに当選し、大当り遊技終了後に遊技状態が特図高確率状態に移行することを報知する大当り遊技開始演出を実行するようになっている。
大当り遊技開始演出が開始されてから所定時間経過後に、図29(h)に示すように、可変入賞口234の扉部材234aが所定の時間間隔で2回開閉する大当り遊技が実行される。
パチンコ機100は、2ラウンドの大当り遊技が終了すると、大当り遊技が終了して大当り遊技終了演出を開始することを示すエンディングコマンドを主制御部300から第1副制御部400に送信する。エンディングコマンドは終了演出開始コマンドの一例である。第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信すると、大当り時第1副制御部フラグクリア処理を開始する。例えば第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信し(ステップS1801)、特図1および特図2先読み予告実行回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1803)、特図1および特図2先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1805)、大当りに係る停止図柄は「特図E」であって「特図A」または「特図B」のいずれもでないと判定し(ステップS1807のNo)、大当り当選時の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1809のYes)、大当りに係る停止図柄は「特図E」であって「特図C」または「特図D」のいずれもでないと判定し(ステップS1811のNo)、大当り時の第1副制御部フラグクリア処理を終了する。
図示は省略するが、パチンコ機100は、大当り遊技終了演出を開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」を再表示することにより大当り遊技終了演出が終了したことを報知するようになっている。また、パチンコ機100は、演出表示領域208dに「潜伏モード突入」という文字画像を再表示することにより、遊技状態が特図高確率状態に移行したことを報知するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が再表示されてから所定時間の経過後に開始されて下皿満タンエラー発生前に取得された、図29(g)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図C」)となり、特図1変動遊技の変動時間は12000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中と判定し(ステップS1715)、これから開始される特図変動遊技は特図1であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「1」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「1」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のYes)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(i)に示すように、保留表示画像a2は消去される。また、現在の遊技状態が特図高確率普図低確率状態であることを報知するために演出表示領域208dには「潜伏モード突入」という文字画像の表示が維持される。
この特図1遊技変動遊技の実行中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1個目取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば1個目に取得された特図1始動情報について、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
また、主制御部300は、例えば2個目に取得された特図1始動情報について、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を取得された特図1始動情報毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、取得した特図1始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図29(j)に示すように、特図1保留表示領域208d1には保留表示として、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a2、a3が表示される。このように、電サポが付与されない大当りの場合には、大当り遊技後に先読み禁止期間が解除されないため(ステップS1811のNo)、当該大当り当選後に取得された始動情報の変動時間が所定の変動時間であっても、保留表示画像の表示態様はデフォルト表示となる。
当該特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、12000ms)の経過後に、図29(k)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りに当選したことが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示されてから所定時間の経過後に、主制御部300から送信された入賞演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図29(l)に示すように、装飾図柄表示領域208の演出表示領域208d内の上方に「電サポ状態突入」という文字画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、2R大当り(突然確変)に当選し、大当り遊技終了後に制御状態が電サポ状態に移行することを報知する大当り遊技開始演出を実行するようになっている。
大当り遊技開始演出が開始されてから所定時間経過後に、図29(m)に示すように、可変入賞口234の扉部材234aが所定の時間間隔で2回開閉する大当り遊技が実行される。
パチンコ機100は、2ラウンドの大当り遊技が終了すると、大当り遊技が終了して大当り遊技終了演出を開始することを示すエンディングコマンドを主制御部300から第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信すると、大当り時第1副制御部フラグクリア処理を開始する。例えば第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信し(ステップS1801)、特図1および特図2先読み予告実行回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1803)、特図1および特図2先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1805)、大当りに係る停止図柄は「特図C」であって「特図A」または「特図B」のいずれもでないと判定し(ステップS1807のNo)、大当り当選時の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1809のYes)、大当りに係る停止図柄は「特図C」であると判定し(ステップS1811のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1813)、特図1および特図2先読み禁止変動回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1815)、大当り時の第1副制御部フラグクリア処理を終了する。
図示は省略するが、パチンコ機100は、大当り遊技終了演出を開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」を再表示することにより大当り遊技終了演出が終了したことを報知するようになっている。また、パチンコ機100は、演出表示領域208dに「電サポ状態突入」という文字画像を再表示することにより、制御状態が電サポ状態に移行したことを報知するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」が再表示されてから所定時間の経過後に開始されて下皿満タンエラー発生前に取得された、図29(l)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(n)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(n)に示すように、保留表示画像a3は消去される。また、現在の制御状態が電サポ状態であることを報知するために演出表示領域208dには「電サポ状態突入」という文字画像の表示が維持される。
この特図1遊技変動遊技の実行中に特図2始動口232に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1個目および2個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば1個目および2個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2の入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1003のNo、ステップS1007のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1011)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば、1個目が8000ms、2個目が1500msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
また、主制御部300は、3個目に取得された特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2の入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1005)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を取得された特図2始動情報毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口232への入賞であり(ステップS1207のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は、1個目が8000ms、2個目が1300msであっていずれも所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
また、第1副制御部400は、3個目に取得された特図2始動情報について、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、特図2始動口232への入賞であり(ステップS1207のYes)、当該特図2変動遊技の変動時間は65000msであって所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み予告報知の抽選で「保留A」に当選し(ステップS1215のYes)、特図2の保留記憶数は3なので特図2先読み予告実行回数を「3」に設定し(ステップS1217)、特図2先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像を「姫様」の保留表示の表示態様とするための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図29(o)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b1、b2と、「姫様」の保留表示態様による保留表示画像a1が表示される。このように、本実施例では、電サポが付与される大当り(本例では「特図C」)に当選したことにより、先読み禁止期間が終了するため(ステップS1811のYes)、デフォルト表示とは異なる表示態様による保留表示画像が出現可能になる。
次に、本実施の形態の変形例1によるパチンコ機100について図30を用いて説明する。図30は、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本変形例では、遊技球の打ち方の報知演出の内容と矛盾する打ち方をした場合にペナルティとして特図先読み禁止期間が発生する例について説明する。図30(a)乃至図30(n)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
本変形例では、右打ちと左打ちを打ち分け可能な遊技盤(不図示)を有するパチンコ機100を例にとって説明する。本変形例のよるパチンコ機100は、遊技領域124に打ち出された遊技球の流下経路に、第一経路としての左打ちルートと第二経路としての右打ちルートとを有している。遊技者は、遊技球を発射させる発射装置110を球発射ハンドル134を介して操作することにより遊技球を左打ちルートまたは右打ちルートに打ち分けることができる。また、特図1始動口230は左打ちルートを通る遊技球が相対的に入賞しやすいように配置されている。また、普図始動口228および特図2始動口232は右打ちルートを通る遊技球が相対的に入賞しやすいように配置されている。このため、本変形例によるパチンコ機100では、特図1始動口230と普図始動口228および特図2始動口232とは同時に狙えないように配置されている。
図30(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。現時点でのパチンコ機100の制御状態は、非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、図30(a)では、特図1変動遊技が4個保留されており、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とが表示され、合計4個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1〜4個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2、a3、a4の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図30(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図30(b)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図30(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには「リーチ」という文字画像が表示されて当該特図1変動遊技でリーチが発生したことが報知される。さらにその後所定時間の経過後に、図30(d)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」に代えて「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行される。演出表示領域208dに「吉宗」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば65000ms時間の経過後)に、図30(e)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「吉宗」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、主制御部300から送信された入賞演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図30(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「15R大当り!」という文字画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、この大当りが15R特別大当りであることを報知する。
パチンコ機100は、15ラウンドの大当り遊技が終了すると、大当り遊技が終了して大当り遊技終了演出を開始することを示すエンディングコマンドを主制御部300から第1副制御部400に送信する。エンディングコマンドは終了演出開始コマンドの一例である。第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信すると、大当り時第1副制御部フラグクリア処理を開始する。例えば第1副制御部400は、エンディングコマンドを受信し(ステップS1801)、特図1および特図2先読み予告実行回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1803)、特図1および特図2先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1805)、大当りに係る停止図柄は「特図A」であると判定し(ステップS1805のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態、先読み禁止フラグをオフ状態にそれぞれ設定し(ステップS1813)、特図1および特図2先読み禁止変動回数をクリアしてそれぞれの値を「0」に設定し(ステップS1815)、大当り時の第1副制御部フラグクリア処理を終了する。
また、エンディングコマンドを受信した第1副制御部400は、図30(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央左寄りであって演出表示領域208dに「大当り終了時短だよ右打ち」という文字画像と、当該文字画像の右隣であって演出表示領域208dに右打ちを指示するために縦方向に並ぶ2本の右向き太矢印画像とを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、大当り遊技が終了し、制御状態が時短状態(電サポ状態)に移行されることと、電サポ状態に移行するので右打ちルートに配置されている普図始動口228および特図2始動口232に遊技球の入賞を狙わせるための右打ち指示とを報知する報知演出を開始する。
この大当り遊技終了演出中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該大当り遊技終了演出中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理をそれぞれ実行する。主制御部300は、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を3000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を保留された特図1変動遊技毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、取得された特図1始動情報について、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1207Yes)、変動時間は3000msであって所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図1始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図30(g)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a4が表示される。
図示は省略するが、パチンコ機100は、大当り遊技終了演出を開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」を再表示することにより大当り遊技終了演出が終了したことを報知するとともに、制御状態を電サポ状態に移行し、遊技状態を特図高確率状態に移行するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が再表示されてから所定時間の経過後に開始されて大当りの当選前に取得された、図30(g)に示す保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。例えば主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出用フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選を実行して、当該抽選処理に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図30(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図30(h)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
この特図1遊技変動遊技の実行中に特図2始動口232に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1個目、2個目および3個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば1個目、2個目および3個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1000のYes)、特図2の入賞であると判定し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1003のNo、ステップS1007のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1011)、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば、1個目が8000ms、2個目および3個目が1500msと決定し(ステップS1013)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を取得された特図2変動情報毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目、2個目および3個目に取得された特図2始動情報についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が電サポ状態であって電サポ中であると判定し(ステップS1205のYes)、入賞は特図2であると判定し(ステップS1207)、変動時間は、1個目が8000ms、2個目および3個目が1500msであっていずれも所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図30(h)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b1、b2、b3が表示される。
図示は省略するが、当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに所定の装飾図柄がそれぞれ停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本変形例によるパチンコ機100は、制御状態が電サポ状態に移行した後に特図変動遊技が100回実行されると、制御状態を非電サポ状態に移行するように構成されている。図30(i)は、例えば100回目の特図変動遊技が終了した状態を示している。図30(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾6」が停止表示されて、100回目の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先して実行する特図2優先変動機である。このため、例えば2回目以降は連続して99回の特図2変動遊技が実行され、これにより、図30(i)に示すように、100回目の特図変動遊技が終了した時点で、特図1保留表示領域208d1には、図30(e)に示す大当り当選前に保留された3個の特図1変動遊技が消化されずに保留されていることが報知されている。また、図30(i)に示すように、100回目の特図変動遊技が終了した時点で、特図2保留表示領域208d2には、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3と、4個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b4とが表示され、合計4個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1〜4個目の保留に係る特図2変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像b1、b2、b3、b4の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像b1に対応する特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を取得して、これから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれであり(例えば、停止図柄は「特図I」)、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1713のYes)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図30(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図30(j)に示すように、保留表示画像b4は消去される。
また、本変形例によるパチンコ機100は、制御状態が電サポ状態から非電サポ状態に移行したことを示す情報を含むコマンドを主制御部300から第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図30(j)に示すように、左打ちルートに配置される特図1始動口230に遊技球の入賞を狙わせるために、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上方左寄りであって演出表示領域208dに「左打ち」という文字画像と当該文字画像の右隣であって横方向に並ぶ2本の左向き太矢印画像とで構成されて左打ちを示唆する左打ち示唆演出を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
さらに、本変形例によるパチンコ機100は、当該コマンドを受信すると、先読み禁止期間を設定するために、以下の処理を実行するように構成されている。例えば第1副制御部400は、制御状態が電サポ状態から非電サポ状態に移行したことを示す情報を含むコマンドを受信し、次いで、先読み禁止期間として、当該コマンド受信時点での特図1および特図2保留数を先読み禁止変動回数として設定する。例えば、本例では、図30(j)に示すように、当該コマンド受信時点で特図1および特図2保留数は合計6個であるため、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に先読み禁止変動回数として「6」を設定するようになっている。
図示は省略するが、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに所定の装飾図柄がそれぞれ停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
さらに、その後に2回の特図2変動遊技と、3回の特図1変動遊技とが実行され、図30(k)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、3回目の特図1変動遊技(図30(j)に示す保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技)がはずれであることが報知される。3回目の特図1変動遊技が開始されることにより、先読み禁止変動回数は「0」となって先読み禁止期間は解除される。
この3回目の特図1遊技変動遊技の実行中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、1〜3個目に取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば1〜3個目に取得された特図1始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば、1個目および2個目が8000ms、3個目が3000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を取得された特図1始動情報毎に実行する。例えば、第1副制御部400は、1〜3個目の保留に係る特図1変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、入賞は特図1であると判定し(ステップS1209のYes)、変動時間は1個目および2個目が8000ms、3個目が3000msであっていずれも所定の変動時間でないと判定し(ステップS1211のNo)、取得した特図1始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図30(k)に示すように、特図1保留表示領域208d1には保留表示として、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像a1、a2、a3が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグは共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図30(l)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図30(l)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
例えば、この特図1変動遊技中に遊技者が右打ちルートに遊技球を打ち出し、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞すると、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された1個の特図2始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、入賞は特図2であって特図1の入賞でないと判定し(ステップS1001のNo)、停止図柄および特図変動遊技の変動時間をいずれも決定せずに、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1203のNo)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、入賞は特図2であって特図1の入賞でないと判定し(ステップS1209のNo)、取得した特図2始動情報に対応する保留表示画像をデフォルト表示の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図30(m)に示すように、特図2保留表示領域208d2には保留表示として、所定の色に塗り潰された円形の表示態様による保留表示画像b1が表示される。
また、本変形例によるパチンコ機100は、制御状態が非電サポ状態であって左打ち示唆演出を実行したにもかかわらず、遊技者が右打ちをした場合にペナルティとして先読み禁止期間を設けるように構成されている。例えば、パチンコ機100は、左打ち示唆演出の実行後であって制御状態が電サポ状態に移行されずに非電サポ状態を維持している場合には、以下の処理を実行するようになっている。例えば第1副制御部400は、左打ち示唆演出を実行し、その後非電サポ状態の制御状態を維持し、特図2保留数が増加したことを示すコマンドを受信すると、当該コマンド受信時点での特図1および特図2保留数を先読み禁止変動回数として設定する。例えば、本例では、図30(m)に示すように、当該コマンド受信時点で特図1および特図2保留数は合計3個であるため、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に先読み禁止変動回数として「3」を設定するようになっている。
さらに、本変形例によるパチンコ機100は、改めて左打ちを指示するために、図30(n)に示すように、左打ち示唆演出を実行する。
また、本変形例のように右打ちと左打ちの打ち分けを推奨するゲーム性を有するパチンコ機100において、打ち分けの報知を開始する時点を所定条件の成立とし、先読み予告報知演出の規制期間を設定してもよい。この場合、本来なら右打ちしなければならないときに遊技者が誤ってまたは故意に左打ちをすると、右打ちを報知する報知演出も所定条件演出に含まれ、間違った打ち方を行ったペナルティ機能として先読み予告報知演出の規制を利用することができる場合がある。
次に、本実施の形態の変形例2によるパチンコ機100について図31を用いて説明する。図31は、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本変形例では、特図変動遊技の実行中に電断復電が生じた場合に、特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2で表示される保留表示画像が復電時処理または所定のエラーを報知する所定条件演出中以外には用いられない、異常発生時専用の表示態様で表示される例について説明する。図31(a)乃至図31(m)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図31(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。現時点でパチンコ機100は、制御状態が非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、現時点において、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とが表示され、合計4個の特図1変動遊技が保留されていることが報知れている。また、1〜4個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2、a3、a4の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図31(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(b)に示すように、保留表示画像a4は消去される。
ここでパチンコ機100に電断が生じると、装飾図柄表示装置208への電源供給が停止する。このため、図31(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示や特図1保留表示領域208d1に表示されていた保留表示画像a1、a2、a3が表示されなくなる。
パチンコ機100は、電断が発生してから所定時間経過後に復電時処理を開始して、主制御部300から第1副制御部400に復電コマンドを送信する。復電コマンドを受信した第1副制御部400は、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた遊技状態に関するコマンドを受信し(ステップS1303)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた始動情報の保留記憶数および取得した乱数値等に関する各種コマンドを受信し(ステップS1305)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1307のNo)、特図1の保留記憶数は3であるため特図1先読み禁止変動回数を「3」に設定し(ステップS1311)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1313)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1315)、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
パチンコ機100は当該処理において所定条件演出中フラグをオン状態に設定するので、当該処理が終了すると、図31(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が表示される。また、復電時処理中において装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
また、第1副制御部400は、所定条件演出中フラグがオン状態であって所定条件演出中であると判断すると、先読み予告報知演出を実行しないことを遊技者に報知するため、復電時処理または所定のエラーを報知する所定条件演出中以外には用いられない、異常発生時専用の表示態様で保留表示画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。本例では、所定の色に塗り潰された星形が異常発生時専用の表示態様として用いられる。このため、図31(d)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、所定の色に塗り潰された星形の保留表示画像a1、a2、a3が表示される。
電断前に開始された特図1変動遊技は所定時間経過後に終了する。この特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図31(d)に示す、電断前に保留されていた保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。また、主制御部300は、当否判定等が終了すると、特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に出力する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「2」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「2」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のNo)、所定条件演出中フラグがオン状態であるため、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」に決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するものの未だ復電時処理中であるため、図31(e)に示すように、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(e)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
その後、所定時間が経過しても未だ復電時処理中であるため、図31(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には、表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が継続して表示されている。
パチンコ機100は、復電時処理が完了すると主制御部300から第1副制御部400に復電完了コマンドを送信する。復電完了コマンドを受信した第1副制御部400は、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電完了コマンドを受信し(ステップS1401)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1403)、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。所定条件演出中フラグがオフ状態になることにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示(不図示)が再開される。
当該特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図31(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「1」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「1」であって「0」でないと判定し(ステップS1721のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図31(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(h)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、取得された2個の特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、1個目および2個目の特図1始動情報についてそれぞれ、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技についてそれぞれ、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であるため、取得した始動情報に係る保留表示画像の表示態様を異常発生時専用の表示態様とする情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
これにより、図31(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には保留表示として、所定の色に塗り潰された星型の表示態様による保留表示画像a2、a3とが表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図31(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップs1729)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図31(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(k)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図31(l)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1705)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図31(m)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(k)に示すように、保留表示画像a2は消去される。本変形例によるパチンコ機100は、先読み禁止フラグをオフ状態に設定することにより、保留表示画像の表示態様を異常発生時専用の表示態様からデフォルト表示に変更するようになっている。これにより、図31(m)に示すように、第1副制御部400は、保留表示画像a1の表示態様をデフォルト表示に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。
次に、本実施の形態の変形例3によるパチンコ機100について図32を用いて説明する。図32は、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本変形例では、特図先読み予告報知演出として先読み専用モード演出が実行される例について説明する。図32(a)乃至図32(q)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図32(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、前回の特図変動遊技がはずれであったことが報知されている。現時点でパチンコ機100は、制御状態が非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
また、現時点において、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知れている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は先読み予告報知抽選処理に不当選であったために保留表示画像a1、a2の表示態様はデフォルト表示になっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1713のNo)、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行して、当該抽選に非当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図32(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図32(b)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
ここでパチンコ機100に電断が生じると、装飾図柄表示装置208への電源供給が停止する。このため、図32(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示や特図1保留表示領域208d1に表示されていた保留表示画像a1が表示されなくなる。
パチンコ機100は、電断が発生してから所定時間経過後に復電時処理を開始して、主制御部300から第1副制御部400に復電コマンドを送信する。復電コマンドを受信した第1副制御部400は、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電コマンドを受信し(ステップS1301)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた遊技状態に関するコマンドを受信し(ステップS1303)、主制御部300からRAM308が電断時に記憶していた始動情報の保留記憶数および取得した乱数値等に関する各種コマンドを受信し(ステップS1305)、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1307のNo)、特図1の保留記憶数は1であるため特図1先読み禁止変動回数を「1」に設定し(ステップS1311)、先読み禁止フラグをオン状態に設定し(ステップS1313)、所定条件演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1315)、復電時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
パチンコ機100は当該処理において所定条件演出中フラグをオン状態に設定するので、当該処理が終了すると、図32(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が表示される。また、特図1変動遊技の保留数に変化はないため、特図1保留表示領域208d1には電断前に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が再表示される。また、復電時処理中において装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに表示されていた図柄変動表示は再表示されない。
電断前に開始された特図1変動遊技は所定時間(例えば、8000ms)の経過後に終了する。この特図1変動遊技が終了してから所定時間経過後に、図32(d)に示す、電断前に保留されていた保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は例えば8000msとなる。また、主制御部300は、当否判定等が終了すると、特図1表示装置212(不図示)において特図1変動遊技を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に出力する。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1703のNo)、先読み禁止フラグはオン状態であると判定し(ステップS1713のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって非電サポ中であると判定し(ステップS1715のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1717のYes)、特図1先読み禁止変動回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1719)、特図1先読み禁止変動回数は「0」であると判定し(ステップS1721のYes)、先読み禁止解除フラグをオン状態に設定し(ステップS1729)、所定条件演出中フラグがオン状態であるため、これから開始される特図変動遊技の予告報知演出の抽選処理を実行せずに「予告なし」に設定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するものの未だ復電時処理中であるため、図30(e)に示すように、演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像を継続して表示する一方、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには図柄変動表示を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図30(e)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
図32(f)に示すように、未だ復電時処理中なので装飾図柄表示装置208には、表示領域のほぼ中央であって演出表示領域208dに「復旧中しばらくお待ちください」という文字画像が継続して表示されている。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。本変形例での特図先読み予告報知は先読み専用モードを報知することにより実行されるようになっている。このため、本変形例によるパチンコ機100は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1213およびS1215において、保留表示態様の変更の有無ではなく、先読み専用モードの報知の有無を抽選するように構成されている。
例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオン状態であると判定し(ステップS1203のNo)、先読み予告報知演出は禁止期間中なので、先読み専用モードを報知しないことを示す情報を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図32(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には、デフォルト表示の保留表示画像a1が表示され、演出表示領域208dには、先読み専用モードであることを示す演出は実行されない。
パチンコ機100は、復電時処理が完了すると主制御部300から第1副制御部400に復電完了コマンドを送信する。復電完了コマンドを受信した第1副制御部400は、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を開始する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された復電完了コマンドを受信し(ステップS1401)、所定条件演出中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1403)、復電完了時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。所定条件演出中フラグがオフ状態になることにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示(不図示)が再開される。
当該特図1変動遊技が開始してから所定時間(例えば、8000ms)の経過後に、図32(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾6−装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技の当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。
主制御部300から送信された当該当否判定結果等の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態である判定し(ステップS1701のYes)、先読み禁止解除フラグがオン状態であると判定し(ステップS1703のYes)、所定条件演出中フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1705のYes)、先読み禁止解除フラグをオフ状態に設定し(ステップS1707)、先読み禁止フラグをオフ状態に設定し(ステップS1711)、これから開始される特図1変動遊技の予告報知演出の抽選処理に不当選であって「予告なし」と決定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図32(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図32(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、取得された特図1始動情報について図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は例えば、現在の制御状態が非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であると判定し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図B」と決定し(ステップS1105)、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、特図1および特図2先読み予告実行中フラグが共にオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、先読み禁止フラグがオフ状態であると判定し(ステップS1203のYes)、現在の制御状態は非電サポ状態であって電サポ中でないと判定し(ステップS1205のNo)、特図1始動口230への入賞であると判定し(ステップS1209のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間であると判定し(ステップS1211のYes)、先読み予告報知の抽選処理を実行し(ステップS1213)、先読み専用モードを報知することに当選し(ステップS1215のYes)、特図1の保留記憶数が1個であるため特図1先読み予告実行回数を「1」に設定し(ステップS1217)、特図1先読み予告実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、先読み専用モードを報知するための先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1221)、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、図32(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上方であって演出表示領域208dに「先読み専用モード中」という文字画像を表示して特図先読み予告報知演出が実行される。また。特図1保留表示領域208d1には、デフォルト表示の表示態様による保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図32(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾1」が表示され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「リーチ」という文字画像が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図32(k)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」に代えて「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後)に、図32(l)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「悪徳商人越後屋」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。このリーチ演出中も演出表示領域208dには、「先読み専用モード中」の文字画像の表示が維持される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、保留表示画像a1に対応する特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して、これからされる特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図B」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図1先読み予告実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1701のNo、ステップS1731のYes)、当該特図変動遊技は特図1変動遊技であると判定し(ステップS1733のYes)、特図1先読み予告実行回数の値から1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1735)、特図1先読み予告実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1737のYes)、特図1先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し、これから開始される特図変動遊技の予告抽選を実行して「予告Y」に当選したと判定し(ステップS1749)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図32(m)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(m)に示すように、保留表示画像a1の表示は消去される。また、演出表示領域208dには、「先読み専用モード中」の文字画像の表示が維持される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために、図32(n)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「姫様の妹」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告Y」の予告報知が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図32(o)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾6」が停止表示され、演出表示領域208dに「姫様の妹」に代えて「リーチ」という文字画像が表示される。さらにその後所定時間の経過後に、図32(p)に示すように、演出表示領域208dには「リーチ」の文字画像に代えて「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「悪徳商人越後屋」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば45000ms時間の経過後)に、図32(q)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「悪徳商人越後屋」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。このリーチ演出中も演出表示領域208dには、「先読み専用モード中」の文字画像の表示が維持される。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図32を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に進入したことに基づいて生成した始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1および特図2乱数値記憶領域)と、
前記始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)であることに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御する特別遊技状態制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
前記当否判定の結果に基づく図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、該始動情報が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定可能な事前判定手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、
前記事前判定の結果に基づき予告報知を実行可能な予告手段(例えば、主制御部300、特図先読み処理(ステップS224)、第1副制御部400)と、
前記予告報知を実行する所定の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
所定条件(例えば、電断復電、扉開放エラー、下皿満タンエラー)の成立に基づいて前記所定の演出手段で該所定条件の成立に基づく報知演出(例えば、「復旧中しばらくお待ちください」、「扉がひらいています 扉を閉じてください」あるいは「下皿満タンエラー 球を抜いて下さい!」等の文字画像を用いた演出)を実行するように構成され、
前記所定条件の成立後、該所定条件の成立時点で記憶されている前記始動情報に基づく前記図柄変動表示が終了するまでの間、前記予告報知の実行を規制する予告規制手段(例えば、第1副制御部400のCPU404、図17乃至図21に示す処理)を備えたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者にとって興趣ある演出である先読み予告報知演出を復電時処理中であることや、所定のエラーが生じていることを報知する報知演出と重複しないようにすることができる場合がある。また、電断復電が生じて所定条件が成立した場合には、電断の影響により第1副制御部400が主制御部300から送信されたコマンドを取りこぼして、先読み予告報知演出と、当該先読み演出に対応する図柄変動表示とがずれてしまう危険性を回避できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記予告規制手段は、前記所定条件の成立時点で前記予告報知が実行中である場合には、当該予告報知を規制する(例えば、復電時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1309、S1311、エラー時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1505、S1507)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告報知演出とは異なる所定条件演出(例えば、電断復電または所定のエラーの報知演出)を優先させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記予告規制手段は、前記所定条件の成立時点で記憶されていた前記始動情報に基づく前記図柄変動表示が終了するまでの間に新たに取得した始動情報に対しても前記予告報知の実行を規制する(例えば、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1203のNo)こと
を特徴とする。
保留表示態様を変化させて先読み予告を報知する特図先読み予告報知演出では、特図1または特図2始動口232への遊技球の入賞時に保留表示態様を変化させるか否かが決定されるものの、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定条件の成立時点で記憶されていた始動情報(保留されていた特図変動遊技)に基づく図柄変動表示が終了するまでは、新たに取得された始動情報に対応する保留表示態様の変化を規制する(表示態様を変更せずにデフォルト表示とする)ことができるので、先読み予告報知演出と所定条件演出(例えば、電断復電または所定のエラーの報知演出)との重複を防止できる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
所定の遊技状態(例えば、15R大当り遊技)への移行に基づいて、前記予告規制手段の規制期間中(例えば、所定条件演出中フラグがオン状態)であっても、前記予告報知の実行を可能とする予告規制解除手段(例えば、大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1813やステップS1815)を備えたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、15R大当りに当選すると、当該大当り遊技中に先読み予告報知演出とは異なる演出である所定条件の成立に基づく所定条件演出(電断復電やエラーの報知演出)も終了している可能性が高いため、大当り遊技終了後に先読み予告報知を再開可能にすることで遊技の興趣を高めることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な第一の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な第二の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とからなり、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から始動情報を取得する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成し、
所定の第一の進入率制御状態(例えば、非電サポ状態)と該第一の進入率制御状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二の進入率制御状態(例えば、電サポ状態)の一方から他方に前記第二の始動領域への遊技球の進入のしやすさを変化させる進入率変化手段(例えば、普図状態更新処理(ステップS221)、普図関連抽選処理(ステップS223)、主制御部300)を備え、
前記予告規制解除手段は、前記予告規制手段が前記予告報知を規制する図柄変動表示として前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示が残存している状態で、前記第一の進入率制御状態から前記第二の進入率制御状態へ進入率が変化した場合(例えば、大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1807のYesあるいはステップS1811のYes)には、前記予告報知の実行を可能とする(例えば、大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1813およびステップS1815)こと
を特徴とする。
パチンコ機100が特図2優先変動機である場合には、予告規制期間に相当する保留を消化しきる前に、大当りに当選してその後の制御状態が電サポ状態に移行すると、所定条件成立時における特図1保留記憶が残っている場合は、電サポが終了するまで特図1変動遊技の保留が消化されない可能性が高い。このような場合は、電サポ中の先読み予告報知演出のゲーム性が低下し遊技の興趣が必要以上長期間に亘り損なう危険性がある。このため、パチンコ機100は、予告規制期間に相当する保留を消化しきる前に制御状態が電サポ状態に移行した場合には、先読み予告報知を実行可能とすることで遊技の興趣を向上し得る。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記特別遊技状態は、前記特定の当否判定結果が第一の当否判定結果(例えば、2R大当り)となる場合に付与される第一特別遊技状態(例えば、2R大当り遊技)と、前記特定の当否判定結果が第二の当否判定結果(例えば、15R大当り)となる場合に付与され、前記第一特別遊技状態よりも有利な第二特別遊技状態(例えば、15R大当り遊技)とからなり、
前記予告規制解除手段は、第二特別遊技状態への移行(大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1807のYes)に基づいて前記予告規制手段の規制期間中であっても前記予告報知の実行を可能とする(例えば、先読み禁止解除フラグをオンに設定し、先読み禁止フラグをオフに設定する(大当り時第1副制御部フラグクリア処理のステップS1813))こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、15R大当りに当選した場合には、当該大当り遊技中に先読み予告報知演出とは異なる演出である所定条件の成立に基づく所定条件演出(電断復電およびエラーの報知演出)も終了している可能性が高いため、15R大当り遊技終了後に先読み予告報知を再開可能にすることで遊技の興趣を高めることができる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記所定条件は所定のエラー(例えば、扉開放エラー、下皿満タンエラー)または電源投入であって、前記所定条件に関する演出を優先的に前記所定の演出手段で実行するとともに、当該実行期間中は前記予告規制手段による予告規制期間か否かに関わらず前記予告報知の実行を規制する(例えば、復電時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1309、S1311、エラー時第1副制御部フラグ設定処理のステップS1505、S1507、変動開始時第1副制御部予告実行処理のステップS1705、S1709)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定条件が成立したことに基づく所定条件演出期間中が先読み予告報知演出の禁止期間となる。このため、先読み予告報知演出を他の演出である所定条件演出と重複しない状態を保持することができる場合がある。また、先読み予告報知演出の禁止期間の延長や短縮は、当該所定条件演出の期間中では行われず、当該所定条件が終了してから遊技状態や特図変動遊技の保留数に応じて行われる。このため、先読み予告報知演出が実行可能な期間を可能な限り長期間にすることができる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記所定条件の成立中は前記所定条件演出のみを実行すること
を特徴とする。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記所定の演出手段は前記図柄表示手段を含むこと
を特徴とする。
(10)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段に記憶している前記始動情報の数を始動保留表示として報知する始動保留数報知手段を備え、
前記予告報知は、前記始動保留表示の変化により前記特定の当否判定結果になることを予告すること
を特徴とする。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記所定の条件は前記始動情報記憶手段に前記始動情報が記憶されている状態で電源がオフし、電源を投入した状態であり、前記予告規制手段は前記電源がオフした状態で記憶されていた前記始動情報に基づく前記図柄変動表示が終了するまでの間、前記予告報知を規制すること
を特徴とする。
上記実施例では主に電断復電で電源投入時を所定条件の成立として説明したが、所定条件の成立は所定のエラーである下皿満タンエラーまたは扉開放エラーの発生でも適用できる。また、所定条件の成立の種類と予告規制手段、予告規制解除手段の構成等の組合せを変更することも適宜可能である。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるがこれに限られず、例えば、特図が1種類のパチンコ機や特図は特図1および特図2の合計2種類の特図を有するが特図の種類にとらわれず特図の入賞順に特図変動遊技を消化していく入賞順変動のパチンコ機にも適用可能である。また、入賞順変動のパチンコ機であれば、電サポの有無に関わらず電源投入後(復電後)の特図の保留の消化の順序は、電断前と電源投入後(復電後)から変化することがない。このため、制御状態が電サポ状態に移行したとしても電断前の全ての特図変動遊技の保留を消化するまでの期間を特図先読み予告報知演出の規制期間と設定してもよい。また、パチンコ機100は、特図2変動遊技の方が特図1変動遊技よりも大当りに当選した場合の利益が大きくなるように設定されていてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、復電時に第1副制御部400が記憶している特図変動遊技の保留数と、主制御部300から送信されるコマンドに含まれる特図変動遊技の保留数がずれているか否かを判定し、保留数がずれていると判断された場合にのみ先読み予告報知演出を規制するようにしてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知演出を規制する予告規制手段は、先読み予告報知演出以外の所定の報知演出を規制するように構成されていた絵もよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件成立時点の特図変動遊技の保留数が少ない場合には、当該特図変動遊技が消化される期間に加えて、先読み予告報知演出を禁止する期間を延長するようにしてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定条件が成立したか否かを所定条件演出中フラグの値を読み出して判断するが、復電時処理中であることや所定のエラーが生じていることを報知する報知演出が開始したことに基づいて、第1副制御部400が所定条件の成立したことを判断するように構成されていてもよい。
上記実施例では保留変化により先読み予告報知を実行する例をしたが、上記変形例3のようにこれに限定されるものではない。例えば、保留変化とは異なる先読み予告態様として、期待できる図柄変動表示を特定不能な態様である、上記変形例3の先読み専用モードの他に、カウントダウン演出などで事前予告報知を実行してもよい。カウントダウン演出のような期待できる図柄変動表示を特定可能な先読み予告報知の場合には、電源投入後に規制期間を設定すると、予告報知と対応する図柄変動表示とがずれてしまう危険性を回避できる場合がある。
また、上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、下皿128に貯留された遊技球が満タンであることを示す下皿満タンエラーの発生を報知する報知演出を所定条件演出として実行可能に構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、上皿126と下皿128とが一体化された皿部材を備えている場合には、当該皿部材の満タンエラーの発生を報知する報知演出を当該所定条件演出として実行するように構成されていてもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図33に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図33に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図34(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)遊技球が始動領域に進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であることに基づいて、遊技者に有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、前記当否判定の結果に基づく図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、該始動情報が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定可能な事前判定手段と、前記事前判定の結果に基づき予告報知を実行可能な予告手段と、前記予告報知を実行する所定の演出手段と、を備えた遊技台であって、所定条件の成立に基づいて前記所定の演出手段で当該所定条件の成立に基づく報知演出を実行するように構成され、前記所定条件の成立後、該所定条件の成立時点で記憶されている前記始動情報に基づく前記図柄変動表示が終了するまでの間、前記予告報知の実行を規制する予告規制手段を備えたことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1記載の遊技台であって、前記予告規制手段は、前記所定条件の成立時点で前記予告報知が実行中である場合には、当該予告報知を規制することを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記予告規制手段は、前記所定条件の成立時点で記憶されていた前記始動情報に基づく前記図柄変動表示が終了するまでの間に新たに取得した始動情報に対しても前記予告報知の実行を規制することを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、所定の遊技状態への移行に基づいて、前記予告規制手段の規制期間中であっても、前記予告報知の実行を可能とする予告規制解除手段を備えたことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記4記載の遊技台であって、前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第一の始動情報記憶手段と、前記始動領域のうち第二の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第二の始動情報記憶手段とからなり、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から始動情報を取得する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成し、所定の第一の進入率制御状態と該第一の進入率制御状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二の進入率制御状態の一方から他方に前記第二の始動領域への遊技球の進入のしやすさを変化させる進入率変化手段を備え、前記予告規制解除手段は、前記予告規制手段が前記予告報知を規制する図柄変動表示として前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示が残存している状態で、前記第一の進入率制御状態から前記第二の進入率制御状態へ進入率が変化した場合には、前記予告報知の実行を可能とすることを特徴とする遊技台。
(付記6)付記4または5に記載の遊技台であって、前記特別遊技状態は、前記特定の当否判定結果が第一の当否判定結果となる場合に付与される第一特別遊技状態と、前記特定の当否判定結果が第二の当否判定結果となる場合に付与され、前記第一特別遊技状態よりも有利な第二特別遊技状態とからなり、前記予告規制解除手段は、第二特別遊技状態への移行に基づいて前記予告規制手段の規制期間中であっても前記予告報知の実行を可能とすることを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1乃至6のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記所定条件は所定のエラーまたは電源投入であって、前記所定条件に関する演出を優先的に前記所定の演出手段で実行するとともに、当該実行期間中は前記予告規制手段による予告規制期間か否かに関わらず前記予告報知の実行を規制することを特徴とする遊技台。