以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.遊技用システムの構成]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。第1遊技用システム1Aは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び情報表示装置の一種であるデータ表示装置4と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び計数装置の一種である台間計数ユニット5と、制御装置及び管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、制御装置及び管理装置の一種である持玉管理コンピュータ8とを備えて構成される。
本実施形態におけるパチンコ機2は、遊技媒体の一種である遊技球(パチンコ玉)を用いて遊技可能であり、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)を備え、可変表示手段に導出表示された表示結果が特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御される遊技機である。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、各パチンコ機2、データ表示装置4及び台間計数ユニット5は、台端末10を介してホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、図1では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
遊技島に設置される各パチンコ機2の上方所定位置には、カラーの液晶画面によってパチンコ機2での遊技に係る遊技情報や店舗の営業に係る店舗情報等の各種の情報を表示する情報表示装置の一種であるデータ表示装置4が設置されている。データ表示装置4は、後述するように第1表示部430と第2表示部440との2つの表示部を有し、第1表示部430と第2表示部440とでそれぞれ異なるデータを表示する。データ表示装置4は、遊技者や遊技客に対して情報を公開する端末であるため、情報公開端末と言い換えることもできる。
また、本実施形態において、データ表示装置4の第1表示部430はタッチパネル421を有して構成されており、第1表示部430に表示された呼出アイコンやメニューアイコン、バージョン情報アイコンを遊技者がタップすることにより、店員の呼出やメニュー選択(ワゴンサービスやおしぼり、食事休憩等)、パチンコ機2のバージョン情報の表示指示を行うことができるように構成されている。従って、データ表示装置4は、呼出ランプ装置と言い換えることもできる。
データ表示装置4は、表示手段としての第1表示部430と、第1表示部430の表示制御を実行する表示制御手段としての処理部410と、第1表示部430に特定表示を行わせるための操作を受け付ける操作手段としてのタッチパネル421を有する操作部420とを備え、第1表示部430は、第1表示部430に特定表示を行わせるための操作の受け付けが可能であることを示す操作可能表示を行うことが可能に構成されている。タッチパネル421は第1表示部430と一体的に構成され、タッチスクリーンを形成している。
特定表示とは、データ表示装置4や、上位装置であるホールコンピュータ6が設定可能な第1表示部430に表示させる特定の表示であって、特定の画面(以下、「特定画面」と称す。)や、特定の画像(以下、「特定画像」と称す。)を表示させることを意味する。本実施形態では、遊技客がメニュー選択を行うためのメニュー画面を特定画面とし、メニュー画面に含まれるメニュー項目に対応して表示されるアイコン(以下、「メニュー項目アイコン」と称す。)を特定画像として、メニュー項目アイコンを含むメニュー画面(特定画像を含む特定画面)を表示することを特定表示として説明する。なお、特定表示はこれに限られるわけではなく、その詳細については変形例で後述する。
第1表示部430には複数種類の表示画面を表示可能であり、各表示画面において、それぞれ異なる情報や画像を表示させることが可能に構成されている。本実施形態では、第1表示部430は、遊技者の選択操作に応じて選択的に表示画面を切替表示させる画面選択切替表示処理と、所定条件の成立に応じて自動的に表示画面を切替表示させる画面自動切替表示処理とを実行可能に構成されている。
本実施形態では、所定条件を、台間計数ユニット5による所持球数の計数の終了や台間計数ユニット5による遊技球の貸与の終了とし、所持球数の計数の終了や遊技球の貸与が終了した後、第1期間が経過した場合に、データ表示装置4の処理部410が、移行画面を介してメニュー表示用画面を表示させる第1表示制御を実行する。
また、操作可能表示とは、第1表示部430に表示可能な遊技者による操作が可能なことを示す表示であって、操作可能画面や操作可能画像がこれに含まれる。本実施形態では、メニュー画面を表示させるためのアイコン(以下、「メニューアイコン」と称す。)を表示させることを操作可能表示として説明する。
本実施形態では、メニュー画面を表示させるための操作を受け付けたことに応じて第1表示部430にメニュー画面を表示させ、メニュー画面を表示させた後、第1期間よりも短い期間である第2期間が経過した場合に、データ表示装置の処理部410が、第1表示部430に移行画面を介してメニュー表示用画面を表示させる第2表示制御を実行する。移行画面を介してとは、メニュー表示用画面を表示させる前に、移行画面の表示を介在させることを意味する。
また、データ表示装置4は、スピーカを有する音出力部450を備え、後述する特定音や確認音を音出力部450から出力可能に構成されている。データ表示装置4は、パチンコ機2で遊技する遊技者を含む来店客の操作に応じて、音出力部450から出力する特定音の音量を設定可能であるとともに、設定される音量を来店客の音量調整操作に応じて変更可能に構成されている。音量調整操作は、遊技者を含む来店客が、データ表示装置4の音出力部450から出力される特定音の音量を調整するための操作である。
本実施形態において、データ表示装置4は、来店客によって音量調整操作がなされたときに、該操作後に設定される音量に対応する確認音を音出力部450から出力可能に構成されている。データ表示装置4は、所定範囲(後述する音量変更可能範囲)の中で音量を設定可能であり、設定される音量が所定範囲の限界にある場合において、該音量を所定範囲の限界よりも外へ変更するように音量調整操作がなされたときには、所定範囲の限界の音量に対応した確認音を音出力部450から出力する。
特定音は、音出力部450が出力可能な特定の音である。本実施形態では、データ表示装置4の音量変更時に出力する確認音(詳細は後述する)や、データ表示装置4に何らかのエラーが発生した場合に出力するエラー音、警告音、ビープ音といった店舗側の運営や管理に係る運営音/管理音を除外した音であって、パチンコ機2での遊技に関連する情報を報知するための音、特にパチンコ機2で遊技を行った結果としてデータ表示装置4の音出力部450から出力される音のことを特定音として説明する。第2実施形態以降の各実施形態で説明する遊技用装置においても同様である。
具体的には、本実施形態における特定音には、後述するように、データ表示装置4の第1表示部430に表示させる演出用の映像に合わせて音出力部450から出力する音声や音楽等の音や、大当りランニング演出において大当りを祝福する音声や音楽、大当りの発生を祝福するファンファーレ音、遊技者の所持球数が規定数を突破したことを報知する突破報知音等の各種の音が含まれる。
なお、上記の他に、例えば、第1表示部430に表示させる遊技データを音声によって音出力部450から出力するように構成し、この遊技データを遊技者に報知するための音声を特定音に含めることとしてもよい。また、パチンコ機2での遊技に使用する遊技用カード(会員カードやビジターカード)の取り忘れを遊技者に報知するカード取り忘れ報知として所定の音声メッセージや注意喚起音を音出力部450から音出力するように構成し、このカード取り忘れ報知に係る音を特定音に含めることとしてもよい。また、呼び出し操作によって来店客が店員を呼び出す場合に、店員を呼び出すための呼出音を音出力部450から音出力するように構成し、この呼出音を特定音に含めることとしてもよい。
確認音は、遊技者を含む来店客によってデータ表示装置4に対して音量調整操作がなされたときに、該操作後に設定される音量で音量変更(音量調整)がなされたことを来店客に報知するための音である。本実施形態では、確認音として、効果音や音声ボイス等の音を、来店客が変更後の音量を確認できる程度の短い時間(例えば1秒間〜3秒間)出力することとして説明する。また、本実施形態では、データ表示装置4において設定される音量が所定範囲の限界にある場合において、該音量を所定範囲の限界よりも外へ変更するように来店客によって音量調整操作がなされたときには、所定範囲の限界の音量に対応した確認音を音出力部450から出力することを特徴とする。
台間計数ユニット5は、各パチンコ機の左方(或いは右方)に併設して設けられ、パチンコ機2の下皿に払い出された遊技球の数を計数する。台間計数ユニット5の最下方位置には、詳細後述する計数払出ユニット380が設けられている。計数払出ユニット380は、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を貯留するとともに、遊技者による遊技球の払い戻し操作に応じて、貯留した遊技球を所定数ずつ遊技者に払い戻す機能を有する。
ホールコンピュータ6は、店舗に設置された各パチンコ機2の遊技情報を統括的に管理するとともに、各パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4を管理し、各データ表示装置4の表示部(第1表示部430及び第2表示部440)の表示に係る設定(表示内容、表示条件、表示態様等の設定)を行う。
持玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5において計数された計数済玉数の管理や、遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する持玉カードに記録された持玉数の管理を行う。
なお、本実施形態では、本発明を遊技機の一種である通常のパチンコ機2に適用した場合の実施形態について説明するが、他の実施形態で後述するように、遊技機は通常のパチンコ機2に限らず、封入式のパチンコ機であってもよい。また、遊技機をスロットマシンとすることも可能である。
[1−2.情報及び信号の流れ]
図2は、第1遊技用システム1Aの各装置間における情報及び信号の流れの一例を示す図である。なお、図2では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号がデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り中信号は、大当り遊技状態の期間中において出力状態とされる信号である。
確変中信号は、確変状態の期間中において出力状態とされる信号である。
時短中信号は、時短状態の期間中において出力状態とされる信号である。
打込信号は、所定玉数(例えば10玉)がアウト玉計数器により計数される毎に出力される所定幅のパルス信号である。
始動信号は、特図可変表示部28の表示結果が導出表示されたときに出力される所定幅のパルス信号である。
賞球信号は、所定玉数(例えば10玉)が払い出される毎に出力される所定幅のパルス信号である。これらの信号は、遊技機から出力される遊技信号の一例である。
台間計数ユニット5からは、計数払出ユニット380により計数された遊技者の所持球数を表す所持球数信号がデータ表示装置4に出力される。本実施形態では、台間計数ユニット5は、間欠的なタイミングで所持球数信号をデータ表示装置4に出力するように構成されている。
ここで、本実施形態における間欠的なタイミングとは、随時(リアルタイム)のタイミングではなく、例えば、所定の時間間隔毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミングなどのことを言う。
台間計数ユニット5は、例えば、所定の時間間隔(例えば10秒)毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数数が所定数(例えば25球)に達する毎のタイミングで、所持球数信号をデータ表示装置4に出力する。所持球数信号は、遊技機で遊技する遊技者の所持遊技媒体数を特定可能な信号の一例である。
この他に、台間計数ユニット5からは、持玉カードが挿入されたことを示すカード挿入信号と持玉カードが排出されたことを示すカード排出信号(カード挿入/排出信号)がデータ表示装置4に出力される。
また、台間計数ユニット5からは、計数払出ユニット380による所持球数の計数中であることを示す計数中信号と、遊技者に対して遊技球を貸与中であることを示す玉貸中信号とがデータ表示装置4に送信される。この計数中信号や玉貸中信号は、データ表示装置4において実行される画面自動切替表示処理において、所定条件が成立したか否かの判定に用いられる。詳細は後述する。
また、台間計数ユニット5からは、遊技者の持玉数を含む持玉カード情報が持玉管理コンピュータ8に出力される。
ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4の表示部(第1表示部430及び第2表示部440)の表示用の設定データである表示用設定データや、表示部に特定の表示を行わせるための表示指示信号がデータ表示装置4に出力される。
また、ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4の音出力部450から音出力させる出力音量の範囲を設定したデータである音量用設定データ693と、データ表示装置4の表示部や発光部から発光させる光量の範囲を設定したデータである光量用設定データ695とが、データ表示装置4に送信される。
[1−3.パチンコ機の構成]
図3は、本実施形態におけるパチンコ機2及び台間計数ユニット5の外観構成の一例を示す正面図である。
パチンコ機2は、額縁状に形成されたガラス扉枠22を備え、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23を備えて構成される。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられており、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、「打球操作ノブ」と称する。)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27に向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28が設けられている。
また、遊技領域27の中央部には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また、遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した(すなわち付与条件が成立した)場合には、各入賞口に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
また各入賞口に入賞した打玉及びアウト口46に回収された打玉の数は、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器(不図示)により計数され、該計数された打込玉数に応じた打込信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、打込玉数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域27に達しなかった遊技球は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特別表示結果(例えば○)となった場合、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して、始動入賞口34が開放され(開放状態となり)、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、通過ゲート31の通過という普通始動条件が成立した後に、普通図柄の可変表示の開始を許容する普通開始条件(例えば普通図柄の可変表示が実行されておらず且つ可動片35が開放制御されていないこと)が成立したことに基づいて普通図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた特別表示結果が導出表示されたときに、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる(特別図柄の可変表示に係る始動条件が成立可能となる)。
また、始動入賞口34に遊技球が入賞すると、特図可変表示部28において特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば大当り図柄)となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止する。そして、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(例えば777)とされることで、特定遊技状態(大当り遊技状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。すなわち、始動入賞口34への遊技球の入賞という始動条件が成立した後に、特別図柄の可変表示の開始を許容する開始条件(例えば特別図柄の可変表示が実行されておらず、且つ、大当り遊技状態にも制御されていないこと)が成立したことに基づいて特別図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御される。
このように大当り遊技状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放され(開放状態となり)、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。大入賞口に遊技球が入賞すると、他の入賞口に遊技球が入賞した場合よりも多くの賞球が付与される。そして、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放されてから(開放状態となってから)、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立すると、開閉板40が閉成して大入賞口が閉鎖され(閉鎖状態)、大入賞口への遊技球の入賞が不可能となる。
そして開放状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して不図示のVカウントスイッチにより検出されれば、その回の開放状態の終了を待って閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
なお、特定入賞領域(Vポケット)が設けられていない可変入賞球装置36を定められた回数(例えば15回)だけ閉鎖状態(大入賞口が閉鎖されている状態)から開放状態(大入賞口が開放されている状態)に制御する繰返し継続制御を実行するようにしてもよい。この開放状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。可変入賞球装置36を閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御の実行回数は、例えば、複数存在する特定遊技状態(大当り遊技状態)の種別に応じて異なるように設定されており、該繰返し継続制御の実行回数が15回の大当りを15ラウンド大当り、該繰返し継続制御の実行回数が2回の大当りを2ラウンド大当りと称する場合がある。すなわち、大当り遊技状態では、大当り遊技状態の種別に応じた回数の繰返し継続制御が実行されることにより、大入賞口への遊技球の入賞が可能な状態となるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。
この大入賞口に打玉が入賞した(即ち付与条件が成立した)場合にも、該入賞に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
特図可変表示部の表示結果並びに演出可変表示部の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには上記のように、大当り遊技状態が発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り遊技状態」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常遊技状態(低確率状態)よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
すなわち、確率変動状態においては、大当り遊技状態に制御される割合が通常遊技状態よりも高いため遊技者にとって有利な有利期間となる。例えば、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるまでの期間は、確率変動状態に制御される。なお、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば100回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて確率変動状態が終了するようにしてもよい(所謂ST機であってもよい)。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか、又は、次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄及び演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される(特別図柄時短制御が実行される)時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
特別図柄時短制御が実行されると、開始条件が成立し易くなり、特別図柄の可変表示が実行される頻度が高められて大当り遊技状態に制御され易くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される普通図柄時短制御が実行されるようにしてもよい。普通図柄時短制御が実行されると、普通開始条件が成立し易くなり普通図柄が可変表示される頻度が高められることに伴い(特別表示結果が導出表示される頻度も高まり)可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の表示結果が特別表示結果となる割合を通常遊技状態(非時短状態)よりも高める普通図柄確変制御が実行されるようにしてもよい。
普通図柄確変制御が実行されると、特別表示結果が導出表示される頻度が高まり可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、可動片35が開放制御される期間を延長したり、開放回数を増加させる開放延長制御が実行されるようにしてもよい。開放延長制御が実行されると、始動入賞口34への入賞頻度が高められるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。時短状態では、上記の特別図柄時短制御、普通図柄時短制御、普通図柄確変制御、及び開放延長制御のうちの1以上の制御が実行されるようにするとよい。
時短状態は、例えば、通常大当り(確変大当りではない大当り)に係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば50回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて終了する。
なお、本実施形態では、後述する潜伏確変状態に制御される場合を除き、確変変動状態は時短状態を伴うものとする。このように、本実施形態では、大当り遊技状態、確率変動状態、及び時短状態のうち少なくとも1以上の状態に制御されている期間は有利期間であるものとする。
本実施形態のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための不図示の情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とデータ表示装置4及びホールコンピュータ6とが、不図示の信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。また、これらの信号の他に、不図示のアウト玉計数器によりアウト玉が計数され、このアウト玉の計数値が所定玉数(例えば10玉)に達する毎に、所定のパルス幅の打込信号がアウト玉計数器からデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り中信号は、大当りが発生したことを示す信号であるとともに、大当り遊技状態に制御されていることを示す信号でもある。大当り遊技状態に制御されている期間は、大当り中信号をON状態とし、大当り遊技状態に制御されていない期間は大当り中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において大当りが発生したこと及び大当り遊技状態に制御されていることを特定可能となる。
確変中信号は、大当りが発生する割合が通常状態(低確率状態)よりも高められた確変状態(高確率状態)に制御されていることを示す信号である。確変状態に制御されている期間は、確変中信号をON状態とし、確変状態に制御されていない期間は確変中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において確変状態に制御されていることを特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御された場合には、確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されなかった場合には、通常大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。これにより、遊技用装置側では、大当りの発生回数及び確変大当りと通常大当りの内訳を集計可能となる。
時短中信号は、可変表示装置の可変表示時間を短縮する時短状態に制御されていることを示す信号である。時短状態に制御されている期間は、時短中信号をON状態とし、時短状態に制御されていない期間は時短中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において時短状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されたものの時短状態には制御されなかった場合には、潜伏確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。ここで、潜伏確変大当りとは、大入賞口の開放パターンが小当りと共通の大当りであって、大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に制御される大当りである。なお、小当りとは、大入賞口が特定の開放パターン(例えば0.5秒の開放が2回)で開放するものの、大入賞口の開放制御終了後に遊技状態が変化していない制御態様をいう。従って、遊技者は、大入賞口が特定の開放パターンで開放されただけでは、小当りが発生したのか潜伏確変大当りが発生したのかを特定することは困難である。一方、パチンコ機2に接続される遊技用装置においては、確変状態であるにもかかわらず時短状態ではないことに基づいて、遊技者が把握困難な潜伏確変状態であることを特定可能である。
本実施形態のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、台間計数ユニット5で計数される遊技者の所持球数に基づいて、払出単位である125玉の遊技球を計数して貸出す制御を行う賞球制御基板(不図示)を備えており、該払出単位である125玉の倍数の遊技球の貸出を実施できるようになっている。
本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する遊技機の一例である。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示装置(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)における識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な第1遊技状態(開放状態)と遊技者にとって不利な第2遊技状態(閉鎖状態)とのいずれかの状態に変化可能な可変入賞手段(大入賞口を開放状態又は閉鎖状態に切り替える特別可変入賞球装置)を第1状態に変化させる遊技機であって、
前記可変入賞手段を所定期間第1状態に変化させることを所定回数行う第1遊技状態(例えば最長30秒の開放を15回実行する大当り遊技状態)に制御する第1遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記所定期間よりも短い期間及び前記所定回数より少ない回数の少なくともいずれかで第1状態に変化させる第2遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する大当り遊技状態(潜伏確変大当りに伴う大当り遊技状態))を実行した後、遊技状態を、通常状態よりも前記可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する第2遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記第2遊技状態と同様に変化させる第3遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する小当り遊技状態)を実行した後、前記可変入賞手段を第1状態に変化させる前の遊技状態に制御する第3遊技状態制御手段と、
前記第1遊技状態に制御するか否かと、前記第2遊技状態に制御するか否かと、前記第3遊技状態に制御するか否かとを、前記可変表示の表示結果を導出表示する前に決定する事前決定手段と、
前記第2遊技状態に制御された後と前記第3遊技状態に制御された後とで、同じ演出態様となる特定演出状態に制御する演出状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、潜伏確変大当りが発生した場合と小当りが発生した場合とで、大入賞口の開放パターンが共通であり且つ演出態様も共通となるため、遊技者は潜伏確変大当りが発生したのか又は小当りが発生したのかを把握し難い構成となっている。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技媒体が入賞しにくい又は入賞できない不利状態(閉状態)と、前記遊技媒体が入賞し易い有利状態(開放状態)とに変化可能な可変入賞装置(可動片35(いわゆる電動チューリップ))と、
前記遊技領域に設けられた普通始動領域(通過ゲート31)を前記遊技媒体が通過したことに基づいて、各々を識別可能な複数種類の普通識別情報(普通図柄)を可変表示して、該可変表示の表示結果を普通識別情報可変表示装置(可変表示装置30)に導出表示する制御を行う普通識別情報可変表示制御手段と、
前記普通識別情報可変表示装置に導出表示された表示結果が所定の表示結果(当りを示すLEDの点灯状態)となったことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態に変化させる制御を行う可変入賞装置制御手段と、
所定の条件(例えば高ベース状態を伴う大当り種別(例えば潜伏確変大当り以外の大当り種別)の大当り遊技状態の終了)が成立したことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の低い低ベース状態(通常状態:低ベース状態)から、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の高い高ベース状態に制御する高ベース状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、例えば、低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後に高確率低ベース状態となり、小当りが発生した場合には小当り遊技状態終了後に低確率低ベース状態となるため、遊技者は大入賞口の開放制御終了後に低ベース状態に制御された場合に、潜伏確変大当りが発生したのか(高確率低ベース状態に制御されているのか)又は小当りが発生したのか(低確率低ベース状態に制御されているのか)を把握し難い構成となっている。
なお、図柄確定信号、大当り中信号、時短中信号及び確変中信号の出力経路は、本実施形態に示すものに限定されるわけではない。これらの信号は、いずれも主制御基板から出力されるようにしてもよい。例えば、主制御基板に、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)が接続される構成とし、この可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御する。そして、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する。そして、主制御基板は、可変表示手段により可変表示が実行される毎に図柄確定信号を出力し、特定遊技状態に制御されている場合には大当り中信号を出力し、高確率状態に制御されている場合には確変中信号を出力し、高ベース状態に制御されている場合には時短中信号を出力するようにする。
このような遊技機において、例えば低確率低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はON、時短中信号はOFFとなり、同じく低確率低ベース状態で小当りが発生した場合には、小当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はOFF、時短中信号はOFFとなる。そのため信号が入力されるデータ表示装置等の外部装置では、潜伏確変状態(確変中信号ON、時短中信号OFF)であるか否かを確変中信号と時短中信号とに基づいて判定可能となっている。
なお、本実施形態におけるパチンコ機2を、通常のパチンコ機2ではなく、後述する封入玉式のパチンコ機(以下、「封入式パチンコ機」と称す。)2Bとすることも可能である。封入式パチンコ機2Bでは、内部に遊技球が封入され、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、発射装置の発射モータを駆動させて封入玉を1発ずつ遊技領域に打ち込んで遊技ができるように構成されている。遊技領域に打ち込まれた遊技球はいずれかの入賞口に入賞するかあるいは入賞することなくアウト口に回収される。いずれかの入賞口に入賞した遊技球及びアウト口に回収された遊技球は、再度遊技機内の回収経路を通って打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより再びその打球発射位置の遊技球が遊技領域に打ち込まれる。
詳細は後述するが、封入式パチンコ機2Bでは、遊技者は持点によって遊技を行う。具体的には、発射装置に設けられた発射玉検出器により発射玉が検出される毎に持点を減算するとともに、ファール玉検出器でファール玉が検出される毎に持点を加算することで、持点を随時更新する。また、入賞口に遊技球が入賞した場合には、その入賞口への入賞に対応した点数を持点に加算することにより、持点を随時更新する。
本実施形態に封入式パチンコ機2Bを適用する場合は、遊技者の持点を所持遊技媒体数として扱って、後述する所持球特別表示を行うようにすればよい。具体的には、遊技者の現在の持点に対する閾値(第1表示閾値、第1非表示閾値、第2表示閾値及び第2非表示閾値)を定めておき、遊技者の持点に対する閾値判定を行って、所定画像をデータ表示装置4の第1表示部430に表示/非表示させるようにすればよい。所持球特別表示については詳細に後述する。
[1−4.台間計数ユニットの構成]
図3は、台間計数ユニット5の外観構成の一例を示す正面図であり、図4は、台間計数ユニット5の機能構成の一例を示すブロック図である。
台間計数ユニット5の前面には、図3に示すように、発券ボタン551及び払戻ボタン552を含む操作ボタン550と、遊技者が持玉カードを挿入/取り出すためのカード挿入口560とが設けられている。
遊技者が発券ボタン551を押下すると、その時点における遊技者の所持球数(持玉数)を記録した遊技用カードがカード挿入口560から発券される。また、遊技者が払戻ボタン552を押下すると、所持球数のうちの所定の単位球数がパチンコ機2に払い戻され、払い戻された遊技球を用いて遊技者は遊技を行うことが可能となる。本実施形態では、1回の払い戻し操作で遊技者に払い戻される単位球数を「125発」として説明する。
ここで、「持玉」とは、遊技者が当日獲得した玉であり、持玉払出により遊技玉に変換される。持玉数は、遊技者がパチンコ機2で遊技を行った結果、遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預け入れられていない玉数のことである。一般的には、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって、遊技場に預け入れられた玉数を「貯玉」と言う。「遊技玉」とは、パチンコ機2で発射可能な玉であり、プリペイドカードの残額、持玉、又は、貯玉を引き落とすことと引き換えにして生成される。
なお、「貯玉」と「持玉」の違いは、遊技場に預け入れるための貯玉操作が行われて遊技場に預け入れられた玉数であるか、未だに遊技場に預け入れられていない段階の玉数であるかの違いであるため、「持玉」を持玉管理コンピュータ8で管理するようにしてもよい。
カード挿入口560は、図4に示すように、該カード挿入口560に対応する位置に内蔵される持玉カードリーダライタ(R/W)570に連接しており、持玉カードR/W570により、カード挿入口560から挿入される持玉カードに記録されているカードIDや所持球数(持玉数)の記録情報の読み出し及び書き込みが行われる。
また、台間計数ユニット5の略中央部位置には、該台間計数ユニット5を構成する各部と接続しやすいように該台間計数ユニット5の動作を制御する制御ユニット500が設けられており、該制御ユニット500によって該台間計数ユニット5の各種の動作が制御される。
また、台間計数ユニット5の最下方位置には、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2における払出単位である125個未満の単位未満端数の最大値である124個だけ貯留するとともに、該単位未満端数の遊技球を計数する計数払出ユニット380が設けられている。以下、「単位未満端数」を「端数」と称する。
図3に示すように、計数払出ユニット380には、パチンコ機2の下皿24と、遊技島の繕板との間に配置される横長の箱状とされた連結ボックス340が連結されるようになっている。
この連結ボックス340は、連結ボックス340の終端側に形成された、高さ方向の厚みが比較的大きな終端ボックス(不図示)と、高さ方向の厚みが比較的小さく、終端ボックスと計数払出ユニットとの連結部とを繋ぐように形成された経路ボックス(不図示)とから構成されている。
連結ボックス340は、計数払出ユニット380に連結することで、終端ボックスが下皿24の下方に位置するようになっており、該終端ボックスの上面には、下皿24から排出される遊技球が投入されるホッパ形状とされた投入部345が形成されている。また、終端ボックスの前面下部位置には、遊技者が開閉自在とされ、通常において閉状態となるように付勢されている開閉シャッタを有し、計数払出ユニット380から払い戻し(返却)される端数の遊技球が排出される返却口342が設けられている。
また、経路ボックス内の上部位置には、計数払出ユニット380に向けて傾斜するように設けられ、該投入部345に投入された遊技球を自然流下において計数払出ユニット380に導く2条の流路から成る計数通路343が設けられている。また、該計数通路343の下方位置に返却口342に向けて傾斜するように設けられ、計数払出ユニット380から払出された遊技球を自然流下において返却口342に導く返却通路344が設けられている。
なお、終端ボックス340aの前面上部位置には、遊技者がスライド操作可能とされた計数レバー341が設けられており、該計数レバー341を、付勢に抗してスライドさせることで、投入部345から計数通路343への侵入口に設けられた開閉シャッタ346が開放されるようになっている。
連結ボックス340が連結される計数払出ユニット380の内部には、計数通路343と連結され、台間計数ユニット5の前面側から台間計数ユニット5の内方側に向けて傾斜するように設けられた流入路を有し、該流入路の終端位置には、該流入路を流下する遊技球を検出して計数する計数センサ(不図示)が各条の流路毎に設けられており、計数通路343を通じて計数払出ユニット380に流入した遊技球が、該計数センサにより検出されて計数されるようになっている。計数センサによって計数された場合には、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500に対して出力される。制御ユニット500は、その検出信号が入力される毎に、記憶している所持球数を1加算する。
なお、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球を下皿に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。
また、遊技者の所持球数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作により遊技球が遊技者に払い戻される場合であり、前述したように1回の払い戻し操作による払い戻し数は125発であるため、1回の払い戻し操作により所持球数は125発減少する。制御ユニット500は、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を125減算し、所持球数データ497を更新する。ただし、所持球数が125未満であるときに払い戻し操作が行われた場合には、所持球数を0とする。すなわち、記憶している所持球数に相当する球数を減算する。
また、台間計数ユニット5とパチンコ機2とは、貸出関連信号を送受することによって、払出単位として予め定められた複数個の遊技球を遊技者に対して貸し出し可能に構成されている。従って、台間計数ユニット5は、遊技機で遊技する遊技者に遊技媒体を貸与するための貸与処理を実行する遊技媒体貸与処理装置として機能する。貸出関連信号には、台間計数ユニット5からパチンコ機2に遊技球の貸出しを行わせるための貸出要求信号や、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号や台READY信号、台間計数ユニットREADY信号、台端末貸出要求完了確認信号等の信号が含まれる。また、パチンコ機2からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号や、該パチンコ機2に対応して設けられる不図示の打込玉カウンタから出力される打込玉信号を受信可能に構成されている。
図4に示すように、台間計数ユニット5は、制御ユニット500と、操作ボタン550と、持玉カード挿入/排出部565と、持玉カードR/W570と、計数払出ユニット380と、第1通信部570と、第2通信部580とを備えて構成される。
制御ユニット500は、CPUやDSP等のプロセッサを有して構成される制御装置の一種である処理部510と、不揮発性の記憶装置の一種であるROM520と、受付中の持玉カードに記録された持玉数等のカード情報533を記憶可能な揮発性の記憶装置の一種であるRAM530と、時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なRTC等を有して構成される時計部540とを備えて構成される。RAM530は不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
ROM520には、処理部510により読み出され、台間計数ユニット処理として実行される台間計数ユニット処理プログラム521が記憶されている。台間計数ユニット処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
RAM530には、遊技者の所持している遊技球の数(所持球数)を示す所持球数データ531と、受け付けた遊技用カードに記録されるカードID(会員カードIDやビジターカードID)や遊技者の所持球数(持玉数)、プリペイド残額等の情報を含むカード情報533が記憶される。
第1通信部570は、データ表示装置4との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部570は、処理部510の制御に従って、遊技者の所持球を示す所持球数信号をデータ表示装置4に送信する。また、第1通信部570は、遊技者による持玉カードの挿入又は排出の操作が行われることにより、処理部510の制御に従って、カード挿入/排出信号をデータ表示装置4に送信する。
第2通信部580は、持玉管理コンピュータ8との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部580は、処理部510の制御に従って、遊技者の持玉数を含む持玉カード情報を持玉管理コンピュータ8に送信する。
[1−5.ホールコンピュータの機能構成]
図5は、ホールコンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。
ホールコンピュータ6は、処理部610と、入力部620と、表示部625と、音出力部630と、時計部635と、第1通信部640と、第2通信部650と、ROM670と、ハードディスク680と、RAM690とを備えて構成され、各部がバスを介して接続されるコンピューターシステムである。
処理部610は、ROM670に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、ホールコンピュータ6の各部を統括的に制御するCPUやDSP等プロセッサやASIC等の電気電子素子を有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部610は、主要な機能部として、表示設定部611と、遊技集計部613と、音量設定部615と、光量設定部617とを有する。
入力部620は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部610に出力する。この入力部620からの操作入力により、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの編集等の指示操作がなされる。
表示部625は、処理部610から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部625には、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部630は、処理部610から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行うスピーカなどの音出力装置である。音出力部630からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
時計部635は、ホールコンピュータ6が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部635の計時時刻(日付を含む。)は処理部610に出力される。
第1通信部640は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部640は、パチンコ機2から、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号を受信する。なお、これらの遊技信号の他に、セーフ球の数を示すセーフ信号や、アウト球の数を示すアウト球信号を受信することとしてもよい。
第2通信部650は、データ表示装置4との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部650は、処理部610の制御に従って、表示用設定データ691や音量用設定データ693、光量用設定データ695といったデータ表示装置4における表示や音出力、発光に係る設定用データや、データ表示装置4に一斉演出の表示を指示するための一斉演出表示指示信号等を含む表示指示信号をデータ表示装置4に送信する。
ROM670は、読み出し専用の不揮発性の記憶装置であり、ホールコンピュータ6のシステムプログラム等の各種のプログラムを記憶している。本実施形態において、ROM670には、処理部610によって読み出され、管理処理として実行される管理プログラム671が記憶されている。管理プログラム671は、メイン処理として実行される表示設定プログラム671aと、音量設定処理として実行される音量設定プログラム671bと、光量設定処理として実行される光量設定プログラム671cとをサブルーチンとして含む。これらの処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
なお、ホールコンピュータ61Aが記憶装置としてROM670を備えないような構成とすることも可能であり、この場合は、上記の各種プログラムを、例えばハードディスク680に記憶させるようにすればよい。
ハードディスク680は、読み書き可能な不揮発性の記憶装置であり、データ表示装置4の表示設定に係る各種のデータや、パチンコ機2での遊技に係る各種のデータベースを記憶する。具体的には、表示内容設定用テーブル681と、一斉演出時表示設定用テーブル682と、表示態様設定用テーブル683と、音量設定用テーブル684と、光量設定用テーブル685と、遊技集計データベース688と、売上管理データベース689とが記憶される。
表示内容設定用テーブル681は、データ表示装置4の表示内容の設定に係るテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図6に示す。表示内容設定用テーブル681には、パチンコ機IDと、機種名と、表示種別と、表示内容とが対応付けて記憶されている。
パチンコ機IDは、各パチンコ機2をユニークに識別するための番号(ID)であり、各パチンコ機2に個別に割り当てられている。
機種名は、該パチンコ機IDのパチンコ機2の機種名である。
表示種別は、データ表示装置4の表示の種別であり、本実施形態では「通常」と「一斉演出」との2種類が定められている。
表示内容は、データ表示装置4の表示部に表示させる表示内容であり、第1表示部430の表示内容と、第2表示部440の表示内容とがそれぞれ個別に定められている。
具体的には、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2は、その機種名が「パチンコXXX」である。そして、通常時における第1表示部430の表示内容として、(1)メニュー画面、(2)遊技データ画面、(3)大当り履歴グラフ画面、(4)出玉グラフ画面、(5)所持球特別画像画面、(6)計数中画面、(7)移行画面、(8)メニュー表示用画面、(9)デモ画面、(10)社名画面、が定められている。これらの画面については後述する。
所持球特別画像画面は、該データ表示装置4が対応して設けられたパチンコ機2で遊技する遊技者の所持球を、所定画像を用いて表示する特別表示画面である。遊技者の所持球を、所定画像を用いて表す所持球画像表示画面や、遊技者の所持球を簡易的に表す所持球簡易表示画面と言い換えることもできる。本実施形態では、データ表示装置4の第1表示部430に所持球特別画像画面を表示させることとして説明する。
また、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2について、一斉演出時の第1表示部430の表示内容としては、(1)大当りランニング演出、(2)パチンコ機特別映像、(3)特別キャラクタ映像、が定められている。
(1)大当りランニング演出は、同機種のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在する場合に、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に大当りを祝う特別映像を表示させる演出である。ランニング演出は、遊技島の端から端までデータ表示装置4に一定の時間差で大当り映像を表示させることにより実現する。この場合、大当り映像に係る音声や音楽を特定音として音出力部450から出力する。
なお、大当りランニング演出とは異なり、個別のデータ表示装置4において、該データ表示装置4に対応して設けられるパチンコ機2において大当りが発生した場合に、大当りを祝福するファンファーレ音を、該データ表示装置4の音出力部450から特定音として出力させてもよい。
また、大当りの発生に伴い、遊技者の所持球数が1000発、2000発、3000発、・・・、と増加していく場合に、1000発突破、2000発突破、3000発突破、といった、所持球数の突破表示を第1表示部430に表示させたり、所持球数の突破報知音を音出力部450から特定音として出力するようにしてもよい。なお、突破報知を行う所持球数は、1000発単位や5000発単位、10000発単位としてもよい。
(2)パチンコ機特別映像は、該機種のパチンコ機2のプロモーション映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に一斉演出表示させる。
(3)特別キャラクタ映像は、該機種のパチンコ機2の隠れキャラクタやマスコットキャラクタの映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に一斉演出表示させる。
また、通常時の第2表示部440の表示内容としては、(1)空き台情報、(2)大当り情報、(3)潜伏確変情報、(4)時短情報、が定められている。
(1)空き台情報は、該パチンコ機2が現在空き台であることを示す情報である。
パチンコ機2が空き台であるか否かは、後述するデータ表示装置4の処理部410が実行する稼働判定処理によって判定することができる。
稼働判定処理では、例えば、パチンコ機2から一定時間以上遊技信号の受信がない場合(例えば、アウト信号やセーフ信号の受信がない場合)に、該パチンコ機2は稼働状態ではない(非稼働状態)と判定し、空き台であると判定することができる。
また、本実施形態において、パチンコ機2には台間計数ユニット5が併設されるため、この台間計数ユニット5からのカード挿入/排出信号や、遊技用カードに記録されている持玉数等の情報に基づいて稼働判定処理を行って、該パチンコ機2が空き台であるか否かを判定することも可能である。また、パチンコ機2からの信号と台間計数ユニット5からの信号とを併用し、これらの信号に基づいて稼働判定処理を行って、該パチンコ機2が空き台であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合は、稼働判定及び空き台判定をより確実に行うことができる。
なお、本実施形態とは異なり、パチンコ機2に対応して、会員カードやビジターカードを受け付けてカード情報を処理する記録媒体処理装置として、第2実施形態で説明するようなカードユニット3を併設する実施形態も考えられる。この場合は、カードユニット3からのカード挿入/排出信号や、遊技用カードに記録されているプリペイド残額、持玉数等の情報に基づいて、該パチンコ機2が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を判定することも可能である。また、パチンコ機2からの信号とカードユニット3からの信号とを併用して、該パチンコ機2が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を判定するようにしてもよい。この場合も、稼働判定及び空き台判定をより確実に行うことができる。
また、パチンコ機2から一定時間以上遊技信号を受信しない場合であっても、遊技者が席を確保した上で、トイレ休憩等の理由で離席している可能性がある。そこで、遊技者が着座していないパチンコ機2については店員が見回りをし、その台が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を確認するようにしてもよい。空き台であると判断した場合には、店員が手元の設定用リモコンを用いてデータ表示装置4に空き台であることを表示させるように設定を行うなどすればよい。
(2)大当り情報は、該パチンコ機2が大当り中であることを示す情報である。パチンコ機2から大当り中信号を受信している間は、該パチンコ機2が大当り中であると判断することができる。
(3)潜伏確変情報は、該パチンコ機2が現在潜伏確変状態であることを示す情報である。潜伏確変中は、確変状態が潜伏しており、抽選が確変確率で行われるため、遊技者はそのまま遊技を継続することで、大当りする可能性が高い。
(4)時短情報は、該パチンコ機2が現在時短状態であることを示す情報である。時短中は、遊技者は予め定められた回転数(例えば30回転)だけ電サポ(電動チューリップによるサポート)状態で回転させることができるが、抽選は通常確率で行われるため、大当りする可能性は通常時と変わらない。
また、一斉演出時の第2表示部440の表示内容としては、(1)店舗宣伝情報、(2)新台入替情報、(3)店舗イベント情報、が定められている。
(1)店舗宣伝情報は、該店舗の営業時間や設置しているパチンコ機2の機種名、サービス内容等を示す情報である。
(2)新台入替情報は、新台として導入したパチンコ機2を示す情報や、次回の新台入替の日時を告知するための情報である。
(3)店舗イベント情報は、該店舗で実施されるイベントに関する情報である。例えば、レディースデーやシルバーデーといった情報がこれに含まれる。
同様に、パチンコ機IDがP21〜P40のパチンコ機2は、その機種名が「パチンコYYY」である。そして、通常時における第1表示部430の表示内容として、(1)メニュー画面、(2)遊技データ画面、(3)大当り履歴グラフ画面、(4)出玉グラフ画面、(5)所持球特別画像画面、(6)玉貸中画面、(7)移行画面、(8)メニュー表示用画面、(9)デモ画面、(10)社名画面、が定められている。「パチンコXXX」のパチンコ機2とは異なり、「パチンコYYY」のパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4については、第1表示部430に、計数中画面の代わりに、玉貸中画面を表示することが定められている。
また、パチンコ機IDがP21〜P40のパチンコ機2について、一斉演出時の第1表示部430の表示内容として、(1)大当りランニング演出、(2)パチンコ機特別映像、(3)特別キャラクタ映像、に加えて、(4)ライブ映像が定められている。
また、パチンコ機IDがP21〜P40のパチンコ機2について、通常時の第2表示部440の表示内容として、(1)空き台情報、(2)大当り情報、(3)小当り情報、(4)突確(突然確変)情報、が定められている。
つまり、本実施形態では、パチンコ機2の機種に応じて、パチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置4の第1表示部430や第2表示部440に表示させる表示内容をホールコンピュータ6側で自由に設定できる点が特徴である。
上記の表示内容設定用テーブル681では、第2表示部440の表示内容として、パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報が定められている。具体的には、通常時における第2表示部440の表示内容として定められた(1)空き台情報、(2)大当り情報、(3)潜伏確変情報、(4)時短情報は、パチンコ機2から出力される遊技信号に基づいて特定可能な情報である。従って、ホールコンピュータ6の表示内容設定部は、パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報を第2表示部440の表示内容として設定することができる。
これにより、遊技者以外の遊技客に対して遊技情報を視認可能とすることができる。例えば、遊技情報が潜伏確変状態の識別である場合は、遊技者に潜伏確変中であることを知られることなく、遊技者以外の遊技客に対して潜伏確変中であることを報知することが可能となる。
また、表示内容設定用テーブル681では、第2表示部440に表示させる情報として、第1表示部430に表示させる情報よりも少ない情報が定められている。これにより、ホールコンピュータ6の表示内容設定部は、第1表示部430に表示させる情報よりも少ない情報を第2表示部440に表示させるように表示内容を設定することになる。これによれば、遊技者以外の遊技客に対して適切な情報量で情報を視認させることができる。第2表示部440に表示させるのは、遊技者以外の遊技客向けの情報であるため、遊技者が遊技中に確認する第1表示部430に表示させる情報と比べて、少ない情報でよい。遊技客が遊技島全体を見て回る場合には、それほど細かい内容を通常見ないので、それで十分なケースが多いと考えられる。
上記の表示内容設定用テーブル681には、データ表示装置4の表示部(第1表示部430、第2、第2表示部440)に表示させる表示内容が定められており、処理部610は、この表示内容設定用テーブル681を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示部の表示内容を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、データ表示装置4の表示内容を設定する表示内容設定手段を有する。
一斉演出時表示設定用テーブル682は、一斉演出時におけるデータ表示装置4の表示設定に係るテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図7に示す。一斉演出時表示設定用テーブル682には、機種名と、一斉演出種別と、一斉演出表示条件と、一斉演出映像データ493とが対応付けて定められている。
一斉演出種別は、表示内容設定用テーブル681の表示種別「一斉演出」に定められている各種の表示内容である。
一斉演出表示条件は、一斉演出を第1表示部430に表示させるための条件である。
一斉演出映像データ493は、一斉演出表示条件が成立した場合に、第1表示部430に表示させる映像のデータである。
例えば、機種名「パチンコXXX」に対しては、一斉演出種別として「大当りランニング演出」と、「パチンコ機特別映像」と、「特別キャラクタ映像」とが定められている。「大当りランニング演出」の一斉演出表示条件は、「同機種のパチンコ機の中に大当りしたパチンコ機があること」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX1」である。
「パチンコ機特別映像」の一斉演出表示条件は、「第1の規定時間が経過する毎」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX2」である。第1の規定時間は適宜設定可能であり、例えば3時間とすることができる。
「特別キャラクタ映像」の一斉演出表示条件は、「第2の規定時間が経過する毎」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX3」である。第2の規定時間は適宜設定可能であり、例えば2時間とすることができる。
なお、機種名「パチンコYYY」についても、図面に示したように、複数の一斉演出に係るデータが定められている。
上記の一斉演出時表示設定用テーブル682には、データ表示装置4の表示部の表示内容の他に表示条件も定められており、処理部610は、この一斉演出時表示設定用テーブル682を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示内容や表示条件を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、表示内容設定手段の他、データ表示装置4の表示条件を設定する表示条件設定手段も有する。
表示態様設定用テーブル683は、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440に表示させる情報の表示パターンを定めたテーブルであり、第1表示部表示態様設定用テーブル683aと、第2表示部表示態様設定用テーブル683bとがこれに含まれる。
図8は、第1表示部表示態様設定用テーブル683aのテーブル構成の一例であり、表示種別と、表示画面と、表示パターンと、第1表示部表示態様とが対応付けて定められている。
表示種別には、前述したように「通常」と「一斉演出」との2種類が定められている。
表示画面には、前述した複数種類の表示画面が定められている。
表示パターンは、各表示画面に対応するデータの表示パターンが定められており、例えば遊技データ画面については、「パターンA」、「パターンB」、「パターンC」の3つのパターンが定められている。例えば、「パターンA」では、第1表示部表示態様として、第1表示窓に「機種名」、第2表示窓に「スタート回数」、・・・、第7表示窓に「前々日大当り回数」、第8表示窓に「簡易履歴グラフ」を表示させることが定められている。他のパターンについては図示した通りである。
表示種別「一斉演出」の表示パターンには、「パターンa、パターンb、パターンc、パターンd、・・・」が定められている。具体的には、第1表示部430の表示態様として、「パターンa」には「全画面大当りランニング映像」が、「パターンb」には「全画面にパチンコ機宣伝映像」、「パターンc」には「全画面特別キャラクタ映像」、「パターンd」には「ライブ映像」を表示させることがそれぞれ定められている。
図9は、第2表示部表示態様設定用テーブル683bのテーブル構成の一例であり、第1表示部表示態様設定用テーブル683aと同様に、表示種別と、表示パターンと、第2表示部440の表示態様とが対応付けて定められている。表示種別には、前述したように「通常」と「一斉演出」の2種類が定められている。
表示種別「通常」の表示パターンには、「パターンP、パターンQ、パターンR、パターンS、・・・」が定められている。そして、第2表示部440の表示態様として、「パターンP」には「全画面空き台情報」、「パターンQ」には「全画面大当り情報」、「パターンR」には「全画面潜伏確変情報」、「パターンS」には「全画面時短情報」を表示させることがそれぞれ定められている。
表示種別「一斉演出」の表示パターンには、「パターンp、パターンq、パターンr、・・・」が定められている。そして、第2表示部440の表示態様として、「パターンp」には「全画面店舗宣伝情報」、「パターンq」には「全画面新台入替情報」、「パターンr」には「全画面店舗イベント情報」を表示させることがそれぞれ定められている。
上記の表示態様設定用テーブル683には、データ表示装置4の表示部にどのような表示対象でデータを表示させるかが定められており、処理部610は、この表示態様設定用テーブル683を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示態様を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、表示内容設定手段や表示条件設定手段の他、データ表示装置4の表示態様を設定する表示態様設定手段を有する。
音量設定用テーブル684は、データ表示装置4の音出力部450から音出力させる音の音量を設定するために用いられるテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図10に示す。
音量設定用テーブルには、設定Noと、音量変更可能範囲と、音量詳細設定内容とが対応付けて記憶定められている。
設定Noは、音量範囲の設定をユニークに識別するための番号であり、「V1」、「V2」、「V3」、・・・、と通番の番号が割り当てられている。
音量変更可能範囲は、該設定Noの設定において遊技者が音量を変更することが可能な範囲であり、音量に対応する数値範囲が定められている。音量変更可能範囲は、所定範囲に相当する。
音量詳細設定内容は、該設定Noの設定における音量の具体的な音量の設定内容が定められている。
音量には、その取り得る範囲が予め定められている。具体的には、音量には、例えば「2」〜「26」の25段階(数字が大きいほど音量が大きい。)が定められている。例えば、設定Noが「V1」の設定においては、チャンネルとして「0」〜「9」の10段階のチャンネルと、「A」〜「F」の6段階のチャンネルとが定められている。ここで、チャンネルとは、後述するデータ表示装置4の設定切替スイッチ460を店舗の管理者や店員が捻って位置を変位させることで設定位置を変更可能なものであり、チャンネルによって音量の設定を変化させることが可能なものである。
初期表示音量には、データ表示装置4の電源投入がなされてから、設定切替スイッチ460の初期設定操作により、又は、設定切替スイッチ460を途中で操作することによりチャンネルの変更があった場合に、初期表示として表示される設定画面において強調表示される音量段階(第2音量段階)が定められている。チャンネルの番号が大きくなるほど、初期表示音量として大きな値が定められている。つまり、第1音量段階が高くなるほど、初期表示として表示される第2音量段階が高くなるように、初期表示音量が定められている。
実際の音量範囲には、音量が実際に取り得る範囲が定められている。括弧内の数字は、その音量のときに強調表示される音量段階を示す。
具体的に説明する。
(1)設定No「V1」
「V1」の設定では、遊技者が音量を変更可能な範囲として、「2」〜「14」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示音量として、「2」、「3」、「4」、「6」、「8」、「10」、「11」、「12」、「13」、「14」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「4」については、実際の音量範囲として「2(2)」〜「14(14)」が定められており、チャンネル「5」〜「9」については、実際の音量範囲として「10(2)」〜「22(14)」が定められている。つまり、チャンネルが「0」〜「4」である場合は、音量が「2」、「3」、「4」、・・・「14」と上がっていくと、実際の音量もこれに対応して「2」、「3」、「4」、・・・「14」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階と同じ値となる。
これに対し、チャンネルが「5」〜「9」である場合は、音量が「2」、「3」、「4」、・・・「14」と上がっていくと、実際の音量はこれに対応して「10」、「11」、「12」・・・「22」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階の値に「8」を加算した値となる。
チャンネル「A」〜「F」については、第2音量段階の設定が制限されており、音量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」〜「F」について、固定的な音量として「2」、「4」、「7」、「11」、「16」、「22」がそれぞれ定められている。
(2)設定No「V2」
「V2」の設定では、遊技者が音量を変更可能な範囲として、「3」〜「16」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示音量として、「3」、「4」、「5」、「7」、「9」、「11」、「13」、「14」、「15」、「16」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「4」については、実際の音量範囲として「3(3)」〜「16(16)」が定められており、チャンネル「5」〜「9」については、実際の音量範囲として「11(3)」〜「24(16)」が定められている。つまり、チャンネルが「0」〜「4」である場合は、音量が「3」、「4」、「5」、・・・「16」と上がっていくと、実際の音量もこれに対応して「3」、「4」、「5」、・・・「16」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階と同じ値となる。
これに対し、チャンネルが「5」〜「9」である場合は、音量が「3」、「4」、「5」、・・・「16」と上がっていくと、実際の音量はこれに対応して「11」、「12」、「13」・・・「24」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階の値に「8」を加算した値となる。
チャンネル「A」〜「F」については、第2音量段階の設定が制限されており、音量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」〜「F」について、固定的な音量として「3」、「5」、「8」、「12」、「17」、「24」がそれぞれ定められている。
(3)設定No「V2」
「V3」の設定では、遊技者が音量を変更可能な範囲として、「4」〜「18」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示音量として、「4」、「5」、「6」、「8」、「10」、「12」、「13」、「15」、「17」、「18」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「4」については、実際の音量範囲として「4(4)」〜「18(18)」が定められており、チャンネル「5」〜「9」については、実際の音量範囲として「12(4)」〜「26(18)」が定められている。つまり、チャンネルが「0」〜「4」である場合は、音量が「4」、「5」、「6」、・・・「18」と上がっていくと、実際の音量もこれに対応して「4」、「5」、「6」、・・・「18」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階と同じ値となる。
これに対し、チャンネルが「5」〜「9」である場合は、音量が「4」、「5」、「6」、・・・「18」と上がっていくと、実際の音量はこれに対応して「12」、「13」、「14」・・・「26」と上がっていく。つまり、実際の音量は、第2音量段階の値に「8」を加算した値となる。
チャンネル「A」〜「F」については、第2音量段階の設定が制限されており、音量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」〜「F」について、固定的な音量として「4」、「7」、「10」、「16」、「23」、「26」がそれぞれ定められている。
このように、本実施形態では、上記の音量設定用テーブル684において、音量変更可能範囲及び音量詳細設定内容でなる複数の音量データが定められており、これら複数の音量データの中から、データ表示装置4に係る音量用設定データ693を店舗側で任意に生成して、該データ表示装置4に適用可能に構成されている。
光量設定用テーブル685は、データ表示装置4の表示部(第1表示部430、第2表示部440)や発光部455から発光させる光の光量を設定するために用いられるテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図11に示す。
光量設定用テーブル685には、設定Noと、光量変更可能範囲と、光量詳細設定内容とが対応付けて定められている。
設定Noは、光量範囲の設定をユニークに識別するための番号であり、「L1」、「L2」、「L3」、・・・、と通番の番号が割り当てられている。
光量変更可能範囲には、該Noの設定において遊技者が光量を変更することが可能な範囲であり、光量に対応するパーセント[%]が定められている。
光量詳細設定内容には、該設定Noの設定における光量の詳細な設定内容が定められている。
光量には、その取り得る範囲が予め定められている。具体的には、光量には、例えば「30%」〜「100%」の段階(数字が大きいほど光量が大きい。)が定められている。例えば、設定Noが「V1」の設定においては、チャンネルとして「0」〜「9」の10段階のチャンネルと、「A」〜「F」の6段階のチャンネルとが定められている。
初期表示光量は、データ表示装置4の電源投入がなされてから、設定切替スイッチ460の初期設定操作により、又は、設定切替スイッチ460を途中で操作することによりチャンネルの変更があった場合に、初期表示として表示される設定画面において強調表示される光量段階が定められている。チャンネルの番号が大きくなるほど、初期表示光量として大きな値が定められている。
実際の光量範囲には、光量が実際に取り得る範囲が定められている。
具体的に説明する。
(1)設定No「L1」
「L1」の設定では、遊技者が光量を変更可能な範囲として、「30%」〜「100%」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示光量として、チャンネル「0」及び「1」については「30%」が、チャンネル「2」及び「3」については「45%」が、チャンネル「4」及び「5」については「50%」が、チャンネル「6」及び「7」については「75%」が、チャンネル「8」及び「9」については「100%」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「3」については、実際の音量範囲として「30%」、「45%」、「100%」が定められており、チャンネル「4」〜「9」については、実際の光量範囲として「50%」、「75%」、「100%」が定められている。
チャンネル「A」〜「F」については、第2光量段階の設定が制限されており、光量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」及び「B」については「30%」が、チャンネル「C」及び「D」については「75%」が、チャンネル「E」及び「F」については「100%」がそれぞれ定められている。
(2)設定No「L2」
「L2」の設定では、遊技者が光量を変更可能な範囲として、「40%」〜「90%」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示光量として、チャンネル「0」及び「1」については「40%」が、チャンネル「2」及び「3」については「55%」が、チャンネル「4」及び「5」については「65%」が、チャンネル「6」及び「7」については「80%」が、チャンネル「8」及び「9」については「90%」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「3」については、実際の音量範囲として「40%」、「55%」、「90%」が定められており、チャンネル「4」〜「9」については、実際の光量範囲として「65%」、「80%」、「90%」が定められている。
チャンネル「A」〜「F」については、第2光量段階の設定が制限されており、光量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」及び「B」については「40%」が、チャンネル「C」及び「D」については「65%」が、チャンネル「E」及び「F」については「90%」がそれぞれ定められている。
(3)設定No「L3」
「L3」の設定では、遊技者が光量を変更可能な範囲として、「50%」〜「80%」が定められている。そして、チャンネル「0」〜「9」について、初期表示光量として、チャンネル「0」及び「1」については「50%」が、チャンネル「2」及び「3」については「60%」が、チャンネル「4」及び「5」については「65%」が、チャンネル「6」及び「7」については「70%」が、チャンネル「8」及び「9」については「80%」がそれぞれ定められている。
また、チャンネル「0」〜「3」については、実際の音量範囲として「50%」、「60%」、「80%」が定められており、チャンネル「4」〜「9」については、実際の光量範囲として「65%」、「70%」、「80%」が定められている。
チャンネル「A」〜「F」については、第2光量段階の設定が制限されており、光量が固定的に定められている。具体的には、チャンネル「A」及び「B」については「50%」が、チャンネル「C」及び「D」については「70%」が、チャンネル「E」及び「F」については「80%」がそれぞれ定められている。
このように、本実施形態では、上記の光量設定用テーブル685において、光量変更可能範囲及び光量詳細設定内容でなる複数の光量データが定められており、これら複数の光量データの中から、データ表示装置4に係る光量用設定データ695を店舗側で任意に生成して、該データ表示装置4に適用可能に構成されている。
遊技集計データベース688は、パチンコ機2における遊技に関連するデータが記憶されたデータベースであり、そのデータ構成の一例を図12に示す。
遊技集計データベース688には、パチンコ機2毎に、該パチンコ機2の遊技集計データが記憶される。各遊技集計データには、パチンコ機2の識別情報であるパチンコ機IDと、機種名と、日別遊技集計データとが記憶される。
日別遊技集計データには、日付と対応付けて、差玉を集計した差玉集計データと、スタート回数を集計したスタート回数集計データと、大当り回数を集計した大当り集計データと、当日差玉グラフデータとが記憶される。
差玉集計データには、時間と、アウトと、セーフと、差玉とが対応付けて時系列に記憶される。この差玉集計データによって、当日の差玉グラフのデータである当日差玉グラフデータが生成される。
大当り集計データには、当日における大当り回数が記憶される。大当り回数には、通常大当り回数と、確変大当り回数と、潜伏確変回数と、時短回数とが含まれる。なお、図示は省略しているが、パチンコ機2の機種によっては小当りや突確が存在する機種があるため、これらの発生回数も大当り集計データに記憶される。
売上管理データベース689は、店舗に設置されるパチンコ機2における売上に関連するデータが記憶されたデータベースである。売上管理データベース689には、店舗の売り上げに関する情報を管理する売上管理データが記憶され、例えば、割数(機械割数や景品割数)や出玉率、客滞率、売上玉、景品玉、景品金額、玉粗利といった売上管理用のデータが、処理部610によって集計されて記憶される。
RAM690は、読み書き可能な揮発性のメモリであり、本実施形態では、各データ表示装置4に対する表示内容や表示条件、表示態様を設定した表示用設定データ691と、各データ表示装置4に対する音量範囲等を設定した音量用設定データ693と、各データ表示装置4に対する光量範囲等を設定した光量用設定データ695とが記憶される。RAM690は不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
表示用設定データ691は、処理部610が、上述した表示内容設定用テーブル681、一斉演出時表示設定用テーブル682及び表示態様設定用テーブル683に基づいて各データ表示装置4に対して個別に設定する表示用の設定データであり、そのデータ構成の一例を図13に示す。
表示用設定データ691には、該表示用設定データ691が適用されるデータ表示装置4のIDであるデータ表示装置IDと、該データ表示装置4に対応して設けられるパチンコ機2のIDである対応パチンコ機IDと、設定データと、一斉演出時設定データとが対応付けて記憶される。
設定データには、表示種別と、表示内容と、表示パターンとが対応づけて記憶される。
表示内容及び表示パターンは、第1表示部430及び第2表示部440の表示内容及び表示パターンをそれぞれ含む。一斉演出時設定データには、一斉演出種別と、一斉演出表示条件と、一斉演出映像データ493とが対応付けて記憶される。
このような表示用設定データ691を複数のデータ表示装置4それぞれについて個別に作成し、対応するデータ表示装置4に送信することで、パチンコ機2の機種に関わらず、各データ表示装置4に適切な表示を行わせることが可能となる。
音量用設定データ693は、処理部610が、上述した音量設定用テーブル684に基づいて各データ表示装置4に対して個別に設定する音量設定用のデータであり、そのデータ構成の一例を図14に示す。
音量用設定データ693には、該音量用設定データ693が適用されるデータ表示装置4のIDであるデータ表示装置IDと、該データ表示装置4に対応して設けられるパチンコ機2のIDである対応パチンコ機IDと、設定Noと、音量データとが対応付けて記憶される。音量データには、図10の音量設定用テーブル684において、該設定Noに対応付けて定められた音量変更可能範囲と音量詳細設定内容とが含まれる。
光量用設定データ695は、処理部610が、上述した光量設定用テーブル685に基づいて各データ表示装置4に対して個別に設定する光量範囲の設定データであり、そのデータ構成の一例を図15に示す。
光量用設定データ695には、該光量用設定データ695が適用されるデータ表示装置4のIDであるデータ表示装置IDと、該データ表示装置4に対応して設けられるパチンコ機2のIDである対応パチンコ機IDと、設定Noと、光量データとが対応付けて記憶される。光量データには、図11の光量設定用テーブル685において、該設定Noに対応付けて定められた光量変更可能範囲と光量詳細設定内容とが含まれる。
[1−6.データ表示装置の構成]
図16及び図17は、データ表示装置4の外観構成の一例を示す図である。
データ表示装置4は、該パチンコ機2で遊技する遊技者向けに少なくとも該パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報を表示する第1表示部430と、該パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客、つまり周囲の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440との2つのディスプレイを有して構成される。
また、データ表示装置4は、音出力部450としてのスピーカが、筐体上面の中央部に、その音出力口が前面を向くように設置されている。なお、スピーカの設置位置は適宜設計変更可能であり、例えば、筐体上面の左右いずれかの位置や、データ表示装置4の筐体の側部の所定位置に設置することとしてもよい。
以下の説明では、パチンコ機2で遊技する遊技者を基準として、遊技者に対する手前方向及び奥方向を前後方向、遊技者を基準とする右方向及び左方向を左右方向、遊技者を基準とする上方向及び下方向を上下方向とそれぞれ定義する。
図16(1)及び図16(2)は、データ表示装置4の斜視図である。データ表示装置4の筐体は、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する基体部4Aと、基体部4Aの右端部及び左端部から、それぞれ手前方向に突出するように構成された扉部4Bとを有して構成される。左右の扉部4Bは、その幅が基体部4Aの幅の半分となるようにそれぞれ設計されている。
図16(3)は、データ表示装置4の正面図である。基体部4Aの前面には、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する第1表示部430が形成されている。第1表示部430は、遊技者に対向する向きに形成されており、パチンコ機2で遊技する遊技者は、遊技位置から第1表示部430を視認することができる。つまり、第1表示部430は、遊技者が遊技する遊技位置から該遊技者が視認可能な方向に向けて形成されている。
図16(4)は、データ表示装置4の右側面図である。扉部4Bの左右の面のうちの片面には、パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440が形成されている。第2表示部440は、遊技者から見て右側の扉部4Bについては右面に、遊技者から見て左側の扉部4Bについては左面に形成されている。つまり、第2表示部440は、それぞれの扉部4Bのうちの外側の面に形成されており、遊技者は第2表示部440を遊技位置から視認することはできない。一方で、パチンコ機2を正面視しない遊技者以外の遊技客、例えば、遊技島の端からその遊技島のパチンコ機2を見渡して遊技を開始するパチンコ機2を選んでいるような遊技客は、第2表示部440を視認することができる。
図16(2)に示すように、左右の扉部4Bは、内側に向けて折り畳み収納可能に構成されている。具体的には、左右の扉部4Bは、それぞれヒンジ部4Cによって内側に向けて折り畳むことが可能である。左右の扉部4Bの幅はいずれもヒンジ部4Cを除いた基体部4Aの幅の半分となるように設計されているため、左右の扉部4Bを閉じると基体部4Aとちょうど重なり合った状態となり、このとき左右の扉部4Bは基体部4Aと平行になり、第1表示部430は左右の扉部4Bで覆われる。このように、左右の扉部4Bを内側に折り畳むことが可能となっているため、データ表示装置4を遊技島に設置する際や遊技島から取り外す際は、左右の扉部4Bを折り畳んだ状態で設置作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、第2表示部440は、扉部4Bを開いた状態では遊技者が視認できない外側の面に形成されているが、扉部4Bを閉じた状態では、遊技者が第2表示部440を正面から視認可能な状態となる。このように、データ表示装置4は、第1表示部430を遊技者が視認可能であるが第2表示部440を遊技者が視認不能(一方で遊技者以外の遊技客は視認可能)な第1状態(第2表示部440が第1表示部430と垂直になった状態)とすることが可能であるとともに、第1表示部430を遊技者が視認不能であるが第2表示部440を遊技者が視認可能な第2状態(第2表示部440が第1表示部430と平行になった状態)にすることも可能である。
図17は、第2表示部440の詳細構成を示す図である。本実施形態において、第2表示部440は、該第2表示部440の全体を覆う透明なプラスチック蓋447を着脱可能に構成されている。第2表示部440の表示面は、扉部4Bを開いた状態でその筐体面よりも突出する(右側の扉部4Bであれば右側に突出し、左側の扉部4Bであれば左側に突出する)ように設けられており、第2表示部440の筐体面と第2表示部440の表示面との間の段差を形成する外向き嵌合段部441が設けられている。
図17に示すプラスチック蓋447は、底板442の外周端縁に周壁443を突設した蓋部材であり、透光性を有するプラスチック材料によって底板442と周壁443とが一体に成形されたトレイ形状を有している。この底板442の周壁443が突設された側の表面と周壁443の端面(トレイ形状の縁面)との間の段差を形成する内向き嵌合段部444が設けられており、内向き嵌合段部444が外向き嵌合段部441と嵌合されることによって、内向き嵌合段部444の内面が外向き嵌合段部441の外面に係合した状態となり、プラスチック蓋447と第2表示部440とが一体化される構成となっている。
また、プラスチック蓋447の底板442と周壁443によって形成される凹部には、各種の情報を遊技客に報知するためのPOP広告445を入れ込むことが可能に構成されている。POP広告445には、例えば、パチンコ機2が設置された店舗の営業に関する情報や、店舗で行われるイベントに関する情報を掲載することができる。
図17では、POP広告445の一例として、当日がイベントデーの1つであるレディースデーであることを示すPOP広告445を示している。プラスチック蓋447の凹部にこのPOP広告445を入れ込んだ状態で、その内向き嵌合段部444を扉部4Bの外向き嵌合段部441と嵌合させると、POP広告445は底板442と第2表示部440の表示面との間に挟まれることにより支持され、第2表示部440の表示画面を覆い隠すようになる。
また、プラスチック蓋447は透光性を有するため、入れ込まれたPOP広告445は、底板442を介して外部から遊技客が視認可能である。対応するデータ表示装置4にレディースデーのPOP広告445が掲げられたパチンコ機2は女性専用台となり、女性のみが遊技をすることができる。
なお、POP広告は上記のイベントデーを告知するものに限らず、例えば、データ表示装置4が対応して設置されたパチンコ機2が新台であることを示す新台情報や、該パチンコ機2が4円パチンコや2円パチンコ、1円パチンコであることを示す情報、該パチンコ機2の機種名を示す情報といった各種の情報を掲載することが可能である。
このように第2表示部440にプラスチック蓋447を取り付け可能とすることで、遊技者以外の遊技客向けの情報を遊技者が視認してしまうことを防止することができる。また、POP広告を介在させてプラスチック蓋447を取り付けることで、周囲の遊技客は、店舗やパチンコ機2に関する情報を確認することができる。また、このようにPOP広告等によって第2表示部440を覆うことにより、第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示されるような場合など、その表示を遊技者にも遊技者以外の遊技客にも見せたくないような場合に、第2表示部440の表示自体を視認できないようにすることができる。
ここで、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないように設定するためには、ホールコンピュータ6あるいは各データ表示装置4側で、第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないようにするための設定処理を行うことが必要となる。これに対して、第2表示部440をPOP広告等の覆体により覆うことにより、このような設定処理を要せず、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示される場合であっても、これを遊技者及び遊技者以外の遊技客に視認させないようにすることができる。
また、例えばレディースデー等のイベント日において、イベントの対象となる遊技者(例えば女性客)に対してのみ、POP広告等を外して第2表示部440を視認可能とする運用を行うようにしてもよい。さらに、このようなイベントの対象となる遊技者(例えば女性客)が遊技を行う場合には、POP広告等を外した上で扉部4Bを内側に折り畳んだ状態(前述した第2状態)として第2表示部440を遊技者から視認可能とした上で、その第2表示部には、潜伏確変状態の表示を行うようにしてもよい。これによれば、イベント対象者等の特定の遊技者のみが、第2表示部440の表示内容を視認することができるようになる。
なお、図17ではデータ表示装置4の第2表示部440を覆う覆体としてプラスチック蓋447を例示したが、覆体はこれに限られるわけではない。覆体を蓋とするのであれば、プラスチック蓋447に限らず、ガラスの蓋や木製の蓋としてもよい。また、蓋以外の覆体として、第2表示部440を囲う庇体を本発明に係る覆体としてもよい。庇体は、例えば、付色されたプラスチック製やビニール製、木製の庇体とすることができる。
図18は、この場合における庇体の一例を示す図である。
第2表示部440が形成された扉部4Bには、その全体を囲うように庇体448が着脱可能に構成されている。具体的には、扉部4Bのうちヒンジ部4Cの接着面以外の面を囲うように正面視コの字型に成形された庇体448が扉部4Bに取り付け可能に構成されている。このような庇体448を扉部4Bに取り付けることで、遊技機で遊技している遊技者から第2表示部440がより一層視認できない状態を作り出すことができる。
なお、庇体448は、扉部4Bの内側の面を囲う底部を備えた底有り構造としてもよいし、底部を備えない底無し構造としてもよい。底有り構造を採用した場合は、庇体448によって扉部4Bの内側の面も囲われた状態となるため、遊技者からは扉部4Bの内側の面さえも視認できない状態となり、あたかも遊技者が隔離されたかのような状態を作り出すことができる。
また、上記の覆体は、必ずしも第2表示部440の全体を覆う覆体である必要はなく、第2表示部440の一部を覆う覆体してもよい。例えば、第2表示部440のうちの中央部のみが覆われるような覆体としてもよいし、第2表示部440の右半分や左半分、上半分、下半分を覆う覆体としてもよい。また、第2表示部440の周囲を覆う覆体としてもよい。
図19は、データ表示装置4の機能構成の一例を示す図である。なお、ホールコンピュータ6に記憶されているデータと同一のデータについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
データ表示装置4は、処理部410と、操作部420と、第1表示部430と、第2表示部440と、音出力部450と、発光部455と、設定切替スイッチ460と、時計部465と、近距離無線通信部475と、第1通信部470と、第2通信部480と、第3通信部485と、記憶部490とを備えて構成される。
処理部410は、記憶部490に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、データ表示装置4の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の集積回路を有して構成される。
本実施形態において、処理部410は、主要な機能部として、第1表示制御部411と、第2表示制御部412と、所持球特別表示処理部413と、画面選択切替表示処理部414と、画面自動切替表示処理部415と、確認音出力制御部416と、音量等設定部417と、音量変更部418と、光量変更部419とを有する。
操作部420は、第1表示部430と一体的に構成されたタッチパネル421を有する入力手段であり、タッチパネル421に対する操作入力信号を処理部410に出力する。タッチパネル421に対するタップ操作により、遊技者や他の遊技客は、店員の呼出やメニュー選択、サービス選択、表示画面選択等の各種指示操作を行うことができる。また、本実施形態では、タッチパネル421に対するタップ操作により、音量/光量変更を行うことができる。
なお、操作部420にタッチパネル421の他に、又は、タッチパネル421に代えて、十字キーや決定ボタンを含む操作ボタンを構成し、この操作ボタンの押下操作により、遊技者や他の遊技客が音量/光量変更等の指示操作を行うことができるようにしてもよいことは勿論である。本実施形態では、各種の指示操作を全てタッチパネル421に対するタップ操作によって行うこととして説明する。
操作部420において音量調整操作が可能となっている状態は、パチンコ機2で遊技する遊技者を含む来店客用の第2許可条件が成立している状態に相当する。また、来店客による操作部420に対する音量調整操作は第2操作に相当し、来店客の音量調整操作に従って音量を設定することは、第2操作がなされたことに基づいて、複数の音量段階のうちのいずれかの音量段階を第2音量段階として設定することに相当する。来店客の操作に基づいて変更される音量段階を「第2音量段階」という。
第1表示部430は、前述したように基体部4Aに形成されたディスプレイであり、LCD等を有して構成され、第1表示制御部411から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置である。
第2表示部440は、前述したように扉部4Bに形成されたディスプレイであり、LCD等を有して構成され、第2表示制御部412から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置である。
音出力部450は、処理部410から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行う音出力装置であり、スピーカ等を有して構成される。音出力部450は、処理部410の制御に従って、特定音や確認音を出力可能に構成されている。
発光部455は、効果ランプや装飾用LED等を有して構成される発光装置であり、処理部410の制御に従って、種々の発光色で効果ランプや装飾用LEDを点灯/点滅させることが可能に構成されている。
設定切替スイッチ460は、図20(1)に示すように、「0」〜「9」及び「A」〜「F」までの計16個のチャンネルを備えた切替スイッチであり、変位部であるツマミを回動操作することで、16個のチャンネルを切り替えることが可能に構成されている。本実施形態では、各チャンネルに対応して、第1音量段階及び第1光量段階が設定されている。つまり、チャンネルが「0」であれば、「0」に対応した第1音量段階及び第1光量段階が設定され、・・・、チャンネルが「F」であれば、「F」に対応した第1音量段階及び第1光量段階が設定される。
設定切替スイッチ460は、図20(2)に示すように、直接又は所定回路を介して処理部410に接続されており、処理部410は、設定切替スイッチ460のチャンネルに応じた信号を直接的又は間接的に入力することで、設定切替スイッチ460のチャンネルを特定可能に構成されている。設定切替スイッチ460は、店舗の関係者のみが操作できるものであり、データ表示装置4の内部に収納されている。
店舗の従業員は、例えば、データ表示装置4の前面扉などを開閉させることができる(通常、遊技者を含む来店客は開閉できない。)。従業員は、前面扉を開放したときに、処理部410などが配置された部材を、データ表示装置4に設けられた回転軸を軸として回転させることができる。これによって、店舗の従業員は、設定切替スイッチ460を操作することができる。
一方、来店客は、前面扉を開放できないので、設定切替スイッチ460を操作することができない。つまり、設定切替スイッチ460は、店舗用の操作部である。つまり、本実施形態では、前面扉の開放が、設定切替スイッチ460の操作が行える条件(店舗用の操作を行うための第1許可条件)になっている。
このように、設定切替スイッチ460を操作可能な状態となっていることは、データ表示装置4が設置される店舗用の第1許可条件が成立しているときに相当し、店舗の従業員による設定切替スイッチ460に対する操作は、第1操作に相当する。そして、設定切替スイッチ460のツマミの位置に応じてチャンネルを設定することは、複数の音量段階のうちのいずれかの音量段階を第1音量段階として設定することに相当する。店舗の設定操作に基づいて設定される音量段階を「第1音量段階」と定義する。
本実施形態では、確認音出力制御部416が、遊技者を含む来店客の第2操作によって第2音量段階が新たに設定された場合には、その旨を示す確認音を音出力部450から出力するが、店舗の関係者の第1操作によって第1音量段階が新たに設定された場合には、その旨を示す確認音を音出力部450から出力させないように制御する。
時計部465は、データ表示装置4の内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部465の計時時刻(日付を含む。)は処理部410に出力される。また、時計部465はタイマ機能を有しており、後述する確認音出力中タイマ等として機能する。つまり、時計部465は、計時手段として機能する。
近距離無線通信部475は、店員が所持する設定用リモコン等の通信装置と無線通信を行う通信装置である。近距離無線通信部475が無線通信を行う方式としては、代表的には赤外線通信を適用することができる。なお、赤外線通信に限らず、例えば、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)といった通信規格に則った近距離無線通信を実現する近距離無線通信モジュールを内蔵させ、これらの通信方式に従って無線通信を行うようにすることも可能である。
第1通信部470は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部470は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってパチンコ機2から各種の遊技信号を受信する。
なお、パチンコ機2を封入式パチンコ機2Bとする場合は、封入式パチンコ機2Bから持点に関する情報を含む遊技信号をシリアル通信方式で受信するためのシリアル通信端子を第1通信部470に設けることとし、シリアル通信方式に従って、封入式パチンコ機2Bから遊技信号を受信するようにすればよい。
第2通信部480は、ホールコンピュータ6との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部480は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってホールコンピュータ6から表示用設定データ691や音量用設定データ693、光量用設定データ695といった設定用データと、一斉演出表示指示信号を含む表示指示信号を受信する。
第3通信部485は、台間計数ユニット5との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第3通信部485は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従って台間計数ユニット5から所持球数信号を受信する。
記憶部490は、ROMやフラッシュROM、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリを有して構成される記憶装置である。
記憶部490には、処理部410により読み出され、メイン処理として実行されるメインプログラム491が記憶されている。メインプログラム491は、表示処理として実行される表示処理プログラム491aと、所持球特別表示処理として実行される所持球特別表示処理プログラム491bと、画面選択切替表示処理として実行される画面選択切替表示処理プログラム491cと、画面自動切替表示処理として実行される画面自動切替表示処理プログラム491dと、音量変更処理として実行される音量変更処理プログラム491eとをサブルーチンとして含む。これらの処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
また、記憶部490には、表示用画像データ492と、一斉演出映像データ493と、所持球特別表示用閾値テーブル495と、タイマ値テーブル496と、所持球数データ497と、処理用データ499と、表示態様設定用テーブル683と、表示用設定データ691と、音量用設定データ693と、光量用設定データ695とが記憶される。
表示用画像データ492は、第1表示部430や第2表示部440に表示させる画像のデータである。本実施形態において、表示用画像データ492には、所持球特別表示を行う際の第1所定画像及び第2所定画像のデータが含まれる。
一斉演出映像データ493は、パチンコ機2の一斉演出時に第1表示部430に表示させる一斉演出の映像データである。一斉演出映像データ493には、大当りランニング演出を行うための映像データや、パチンコ機2のプロモーション映像データ、パチンコ機2の隠れキャラクタやマスコットキャラクタの映像データ、パチンコ機2のライブ映像データといった一斉演出に係る各種の映像データが含まれる。
所持球特別表示用閾値テーブル495は、第1表示部430に所持球特別表示を行わせる際の所持球に対する表示用閾値を定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図21に示す。
所持球特別表示用閾値テーブル495には、第1表示閾値と、第1非表示閾値と、第2表示閾値と、第2非表示閾値との4つの表示用閾値が定められている。
第1表示閾値は、第1表示部430に第1所定画像を表示させるための所持球数に対する閾値であり、例えば1000発が定められている。第1表示閾値は第1値に相当する。
第1非表示閾値は、第1表示部430に表示させた第1所定画像を非表示とさせるための所持球数に対する閾値であり、例えば800発が定められている。第1非表示閾値は第2値に相当する。
第1表示閾値と第1非表示閾値とは、所定球数分の差(以下、「第1所定数」と称する。)を有するように定められている。具体的には、第1表示閾値は1000発であり、第1非表示閾値は800発であるため、第1非表示閾値は第1表示閾値よりも第1所定数として200発小さい値が定められている。このように第1表示閾値と第1非表示閾値との間に第1所定数分の差を持たせているのは、閾値間際の所持球数の増減で第1所定画像の表示非表示が頻繁に切り替わることを防止することを目的としたものである。
本実施形態において、第1所定数である200発は、所定の契機に遊技者の所持球数が減少する数に基づいて設定している。本実施形態では、所定の契機を、遊技者の払い戻し操作による遊技球の1回の払い戻しとする場合を例示する。遊技者の払い戻し操作により、1回に125発の遊技球が遊技者に払い戻される。つまり、1回の払い戻し操作により減少する遊技者の所持球数は125発である。この125発という払い戻し数に75発分の余裕を持たせた200発を第1所定数としている。
第2表示閾値は、第1表示部430に第2所定画像を表示させるための所持球数に対する閾値であり、例えば5000発が定められている。第2表示閾値は第3値に相当する。
第2非表示閾値は、第1表示部430に表示させた第2所定画像を非表示とさせるための所持球数に対する閾値であり、例えば4600発が定められている。第2非表示閾値は第4値に相当する。
第2表示閾値及び第2非表示閾値ついても、所定球数分の差(以下、「第2所定数」と称する。)を有するように閾値を定めている。具体的には、上記の例では、第2表示閾値は5000発であり、第2非表示閾値は4600発であるため、第2非表示閾値は第2表示閾値よりも第2所定数として400発小さい値が定められている。このように第2表示閾値と第2非表示閾値との間に第2所定数分の差を持たせているのも、閾値間際の所持球数の増減で第2所定画像の表示非表示が頻繁に切り替わることを防止することを目的としたものである。
さらに、本実施形態では、第2所定数が第1所定数よりも大きくなるように閾値を設定している。上記の例では、第1所定数は200発であり、第2所定数は400発であるため、第2所定数の方が第1所定数よりも大きい。これは、第2所定画像を非表示とする条件を、第1所定画像を非表示とする条件と比べて厳しくすることを目的としたものである。第2所定画像は、所持球数が5000発や10000発といった大きな数に達した場合に表示させる第1所定画像とは異なる特別な画像であり、遊技者に優越感を与えるとともに、周囲の遊技客にアピールすることを目的としたものであるため、第1所定画像と比べて第2所定画像は非表示とされにくくなるようにしている。
なお、第1所定数及び第2所定数は、第1表示閾値を超えない数とする必要がある。
また、上記の例では、1回の払い戻し操作により遊技者の所持球数が減少する数(125発)に余裕を持たせた数(200発)を第1所定数として定めているが、これに代えて、1回の払い戻し操作により遊技者の所持球数が減少する数(125発)を第1所定数として定めておくこととしてもよい。また、第1表示閾値に基づいて第1所定数を定めることとしてもよい。この場合、好適には第1表示閾値の1/3以下の数、より好適には第1表示閾値の1/5以下の数を第1所定数として定めておくとよい。
また、本実施形態では、第2所定数は第1所定数よりも大きい数が定められていることとして説明するが、第1所定数と同じ数を第2所定数として定めておくこととしてもよい。つまり、上記の例では、第2所定数を第1所定数と同じ200発としてもよい。但し、第2所定数は第1所定数よりも大きい数であることが望ましく、好適には第1所定数の1.5倍〜2倍程度の数を第2所定数として定めておくとよい。
また、上記とは異なり、台間計数ユニット5から出力される所持球数信号が1回の信号で示す数を第1所定数として定めておくこととしてもよい。例えば、台間計数ユニット5が、遊技球の計数値が100発に達する毎に所持球数信号をデータ表示装置4に出力するように構成するのであれば、所持球数信号が1回の信号で示す数は100発であるため、この100発を第1所定数として定めておくこととしてもよい。
タイマ値テーブル496は、後述する画面自動切替表示処理において第1表示部430に表示させる表示画面を自動的に切り替える際のタイマ値等が定められたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図22に示す。
タイマ値テーブル496には、第1タイマ値(t1)と、第2タイマ値(t2、t2´)と、第3タイマ値(t3)と、第4タイマ値(t4)と、第5タイマ値(t5)と、第6タイマ値(t6)と、処理タイマ値(m1)と、確認音出力タイマ値(k1)とが定められている。
第1タイマ値(t1)は、台間計数ユニット5による計数や玉貸が終了した場合、つまり所定条件が成立した場合にタイマカウントが開始されるタイマ値であって、計数中画面や玉貸中画面の表示終了により移行画面に表示を切り替えるまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第1タイマ値(t1)として「1秒」が定められている。第1タイマ値(t1)は、計数や玉貸が終了したことを遊技者が把握可能な時間であればよいため、短い時間でよい。
第2タイマ値(t2、t2´)は、移行画面からメニュー表示用画面に表示画面を切り替えるためのタイマ値であり、第1待ち時間(t2)と、第2待ち時間(t2´)との2つのタイマ値が定められている。
第1待ち時間(t2)は、計数中画面の表示終了後に移行画面の表示を開始してからタイマカウントが開始されるタイマ値であって、移行画面からメニュー表示用画面に表示を切り替えるまでの待ち時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第1待ち時間(t2)として「6秒」が定められている。第1待ち時間(t2)は、第1期間を規定する時間である。
第2待ち時間(t2´)は、メニュー画面の表示終了後に移行画面の表示を開始してからタイマカウントが開始されるタイマ値であって、移行画面からメニュー表示用画面に表示を切り替えるまでの待ち時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第2待ち時間(t2´)として「3秒」が定められている。第2待ち時間(t2´)は、第2期間を規定する時間である。
第2タイマ値(t2又はt2´)は、第1タイマ値(t1)よりも大きな値となっており、表示画面の移行を遊技者が十分に認識可能な時間が確保されるようになっている。また、第2待ち時間(t2´)は第1待ち時間(t2)よりも短い時間が定められており、メニュー画面から移行画面に移行した場合には、移行画面から迅速にメニュー表示用画面に表示が切り替えられるようになっている。
なお、第2タイマ値において、第1待ち時間(t2)として「6秒」が、第2待ち時間(t2´)として「3秒」がそれぞれ定められているが、これらは一例に過ぎず、表示画面の移行を遊技者が十分に認識可能な時間であればよい。
第3タイマ値(t3)は、メニュー表示用画面の表示を開始してからタイマカウントが開始されるタイマ値であって、メニュー表示用画面からデモ画面に表示を切り替えるまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第3タイマ値(t3)として「20秒」が定められている。
第3タイマ値(t3)は、第2タイマ値(t2又はt2´)よりも大きい値が定められており、移行画面よりもメニュー表示用画面の方がより長い時間表示され、遊技者がメニュー画面に移行する操作が可能であることを認識するのに十分な時間が確保されるようになっている。
第4タイマ値(t4)は、デモ画面の表示を開始してからカウントが開始されるタイマ値であって、デモ画面から社名画面に表示を切り替えるまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第4タイマ値(t4)として「30秒」が定められている。第4タイマ値(t4)は、デモ画面における演出時間(ムービーの再生時間)に対応している。
なお、デモ画面における演出時間は30秒よりも長い時間であってもよいし、短い時間であってもよい。複数種類のデモ画面があり、それぞれのデモ画面の演出時間が異なる場合には、これらの各演出時間に対応する値を第4タイマ値(t4)に定めておくこととしてもよい。
第5タイマ値(t5)は、メニュー画面の表示を開始してからカウントが開始されるタイマ値であって、メニュー画面から移行画面に戻るまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第5タイマ値(t5)として「30秒」が定められている。
第5タイマ値(t5)は、遊技者がメニュー画面に表示されたメニュー項目を選択するのに十分な時間が確保される値が定められている。「30秒」という時間は、30秒程度操作が行われていない場合は、遊技者が他の行動、例えば台間計数ユニット5を操作している状況や遊技者が席を離れている状況が考えられるためである。また、遊技者が操作の仕方が分からずに、操作に手間取っている状況も考えられる。但し、あまりに長い時間を定めておくと、遊技者がメニュー画面の表示を煩わしく感じる可能性もあるため、30秒程度の時間が適切であると考えられる。
第6タイマ値(t6)は、社名画面の表示を開始してからカウントが開始されるタイマ値であって、社名画面からデモ画面に戻るまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、第6タイマ値(t6)として「5秒」が定められている。社名画面は、あくまでも付随的な表示画面であるため、メニュー表示用画面やメニュー画面、デモ画面といった主要な表示画面に対応するタイマ値に比べて、短い時間が定められている。
処理タイマ値(m1)は、メニュー画面に表示されるメニュー項目に対応する各種処理の実行を開始してからタイマカウントが開始されるタイマ値であって、デモ画面の表示を開始するための時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、処理タイマ値(m1)として「30秒」が定められている。
確認音出力タイマ値(k1)は、確認音の出力を開始してからタイマカウントが開始されるタイマ値であって、確認音の出力を終了するまでの時間をカウントするタイマ値である。本実施形態では、確認音出力タイマ値(k1)として「0.5秒」が定められている。なお、確認音出力タイマ値(k1)は、これよりも短い時間であってもよいし、長い時間であってもよい。
本実施形態では、上記の各種のタイマ値がセットされたタイマをカウントする際に、カウントを減算していって、タイムアップしたか否かを判定することとして説明する。なお、これに限らず、カウントを加算していってタイムアウトしたか否かを判定することとしてもよい。
表示用設定データ691は、第2通信部480を介してホールコンピュータ6から受信した表示用の設定データであり、そのデータ構成は図13で説明した通りである。
音量用設定データ693は、第2通信部480を介してホールコンピュータ6から受信した音量用の設定データであり、そのデータ構成は図14で説明した通りである。
光量用設定データ695は、第2通信部480を介してホールコンピュータ6から受信した光量用の設定データであり、そのデータ構成は図15で説明した通りである。
所持球数データ497は、該データ表示装置4に対応するパチンコ機2で遊技する遊技者の所持球数を記憶したデータであり、台間計数ユニット5から間欠的なタイミングで受信する所持球数信号に基づいて更新される。
処理用データ499は、処理部410が所持球特別表示処理において所持球特別表示を行うための処理用データであり、後述する第1表示カウンタ値や第2表示カウンタ値、第1整数n、第2整数m、中間所持球数といった処理用のデータが一時記憶される。
[1−7.処理の流れ]
[1−7−1.ホールコンピュータの処理]
図23及び図24は、ホールコンピュータ6の処理部610がROM670に記憶されている管理プログラム671に従って実行する管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理部610は、各データ表示装置4についてループAの処理を行う(A1〜A11)。ループAは、各データ表示装置4に対して順番に又は並列的にループA内の各ステップを実行することを意味する。
ループAでは、表示設定部611が、該データ表示装置4について表示設定処理を行う(A3)。具体的には、表示設定部611は、ハードディスク680に記憶されている表示内容設定用テーブル681、一斉演出時表示設定用テーブル682及び表示態様設定用テーブル683を用いて、該データ表示装置4の表示用設定データ691を生成し、RAM690に記憶させる(A3a)。
次いで、音量設定部615が、該データ表示装置4について音量設定処理を行う(A5)。具体的には、ハードディスク680に記憶されている音量設定用テーブル684を用いて、該データ表示装置4用の音量用設定データ693を生成し、RAM690に記憶させる(A5a)。
また、光量設定部617が、該データ表示装置4について光量設定処理を行う(A7)。具体的には、ハードディスク680に記憶されている光量設定用テーブル685を用いて、該データ表示装置4用の光量用設定データ695を生成し、RAM690に記憶させる(A7a)。
次いで、処理部610は、該パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4との間の接続確認を行い(A7)、接続確認がとれたならば、生成した表示用設定データ691、音量用設定データ693及び光量用設定データ695の各設定データを、該データ表示装置4に送信する(A9)。そして、次のデータ表示装置4へと処理を移行する。
全ての次のデータ表示装置4に対するループAの処理を終了したならば(A11)、処理部610は、各パチンコ機2についてループBの処理を行う(A13〜A19)。ループBは、各パチンコ機2に対して順番に又は並列的にループB内の各ステップを実行することを意味する。
ループBでは、処理部610は、第1通信部640を介して該パチンコ機2から遊技信号を受信する(A15)。そして、受信した遊技信号に基づき、遊技集計部613が、該パチンコ機2の遊技集計データを更新し、ハードディスク680の遊技集計データベース688に記憶させる(A17)。そして、次のパチンコ機2へと処理を移行する。
全ての次のパチンコ機2に対するループBの処理を終了したならば(A19)、処理部610は、大当りランニング演出の表示条件が成立したか否かを判定し(A21)、成立したと判定したならば(A21;Yes)、大当りランニング演出表示指示信号を各データ表示装置4に送信する(A23)。この際、所定の時間差をもってデータ表示装置4に大当りランニング演出を行わせるように、各データ表示装置4に対して上記の時間差に相当する遅延時間分の遅延をかけた大当りランニング演出表示指示信号を送信する。そして、処理部610は、A29へと処理を移す。
大当りランニング演出の表示条件が成立しなかったと判定したならば(A21;No)、処理部610は、その他の一斉演出表示条件が成立したか否かを判定し(A25)、成立したと判定したならば(A25;Yes)、成立した一斉演出表示条件に対応する一斉演出映像の表示指示信号を各データ表示装置4に送信する(A27)。そして、処理部610は、A29へと処理を移す。また、その他の一斉演出表示条件が成立しなかったと判定したならば(A25;No)、処理部610は、A33へと処理を移す。
A23又はA27の後、処理部610は、一斉演出の終了タイミングであるか否かを判定する(A29)。そして、終了タイミングであると判定したならば(A29;Yes)、処理部610は、一斉演出表示終了指示信号を各データ表示装置4に送信する(A31)。一斉演出の終了タイミングではないと判定したならば(A29;No)、処理部610は、A33へと処理を移す。
その後、処理部610は、処理を終了するか否かを判定する(A33)。例えば、店舗の営業終了時にホールコンピュータ6の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(A33;No)、処理部610は、A13へと処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(A33;Yes)、管理処理を終了する。
[1−7−2.データ表示装置の処理]
図25は、データ表示装置4の処理部410が、記憶部490に記憶されているメインプログラム491に従って実行するメイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部410は、ホールコンピュータ6との通信を確立する(B1)。そして、処理部410は、該データ表示装置4の各設定データの送信をホールコンピュータ6に要求する(B3)。
次いで、処理部410は、ホールコンピュータ6から第2通信部480を介して表示用設定データ691を受信し、記憶部490に記憶させる(B5)。また、処理部410は、ホールコンピュータ6から第2通信部480を介して音量用設定データ693を受信し、記憶部490に記憶させる(B7)。また、処理部410は、ホールコンピュータ6から第2通信部480を介して光量用設定データ695を受信し、記憶部490に記憶させる(B9)。
次いで、処理部410は、受信した表示用設定データ691に基づいて、第1表示部430及び第2表示部440の表示の初期設定に係る処理を行う(B11)。具体的には、表示用設定データ691に基づいて、第1表示部430及び第2表示部440に表示させる表示内容や表示態様を初期設定する。
また、処理部410は、受信した音量用設定データ693に基づいて、音出力部450の音量の初期設定に係る処理を行う(B13)。具体的には、音量用設定データ693に基づいて、音出力部450から音出力させる音の音量を初期設定する。
また、処理部410は、受信した光量用設定データ695に基づいて、第1表示部430及び発光部455の光量の初期設定に係る処理を行う(B15)。具体的には、光量用設定データ695に基づいて、第1表示部430や第2表示部440、発光部455から発光させる光の光量を初期設定する。
次いで、第1表示制御部411及び第2表示制御部412が、記憶部490に記憶されている表示処理プログラム491aに従って表示処理の実行を開始する(B17)。表示処理は、メイン処理が終了するまで継続的に実行される。
その後、特定音出力制御部414が、音出力処理の実行を開始する(B19)。音出力処理は、メイン処理が終了するまで継続的に実行される。
音出力処理では、特定音出力制御部414が、表示処理において大当りランニング映像を第1表示部430に表示させた場合に、該大当りランニング映像に係る音声や音楽を特定音として音出力部450から出力させるように制御する。また、表示処理において一斉演出映像を第1表示部430に表示させる際には、一斉演出映像の音声や音楽を特定音として音出力部450から出力させるように制御する。
なお、データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2において大当りが発生した場合に、B17の表示処理において、第1表示制御部411が大当りを祝福する大当り演出画面を第1表示部430に表示させ、B19の音出力処理において、特定音出力制御部414が、大当りを祝福するファンファーレ音を特定音として音出力部450から出力させるようにしてもよい。また、遊技者により店員の呼び出し操作がなされたことを検知した場合に、店員の呼び出し音を特定音として音出力部450から出力させてもよい。
次いで、処理部410は、処理を終了するか否かを判定する(B23)。例えば、データ表示装置4の電源を切断する操作がなされたことを検知した場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(B23;No)、処理部410は、そのまま待機する。一方、処理を終了すると判定したならば(B23;Yes)、処理部410は、メイン処理を終了する。
図26及び図27は、表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部410は、画面選択切替表示処理の実行を開始する(C1)。また、処理部410は、記憶部490に記憶されている画面自動切替表示処理プログラム491cに従って、画面自動切替表示処理の実行を開始する(C3)。画面選択切替表示処理及び画面自動切替表示処理は、表示処理が終了するまで継続的に実行される。
次いで、処理部410は、対応して設けられたパチンコ機2が稼働状態であるか否かを判定する稼働判定処理を行う(C5)。具体的には、前述したように、パチンコ機2から送信される遊技信号や台間計数ユニット5から送信されるカード排出信号に基づいて、該パチンコ機2が現在稼働状態であるか否か(又は現在空き台であるか否か)を判定する。
稼働中である(空き台ではない)と判定したならば(C7;Yes)、処理部410は、稼働中フラグを「ON」に設定する(C11)。一方、稼働中ではない(空き台である)と判定したならば(C7;No)、第2表示制御部412は、稼働中フラグを「OFF」に設定し(C11)、空き台情報を第2表示部440に表示させるように制御する(C13)。
なお、稼働中であるか否か、すなわち、該パチンコ機2が空き台であるか否か、の判定は、パチンコ機2から送信される遊技信号や台間計数ユニット5から送信されるカード排出信号の他にも、例えば、該パチンコ機2に撮像装置(カメラ)を設けておき、撮像による遊技者の立ち去りを判定して、該パチンコ機2から遊技者が立ち去ったことを示す信号を送信することにより判定してもよい。また、赤外線センサ等の検出センサを設けておき、遊技者が立ち去ったことを示す信号を送信するようにしてもよい。
C9又はC13の後、処理部410は、該パチンコ機2で遊技が開始されたか否かを判定し(C15)、開始されたと判定したならば(C15;Yes)、第2表示部440に表示させた空き台情報を非表示とさせるように制御する(C17)。遊技が開始されなかったと判定したならば(C15;No)、処理部410は、C19へと処理を移す。
次いで、処理部410は、台間計数ユニット5から所持球数信号を受信したか否かを判定し(C19)、受信したと判定したならば(C19;Yes)、受信した所持球数信号に基づいて記憶部490の所持球数データ497を更新する(C21)。所持球数信号を受信しなかったと判定したならば(C19;No)、処理部410は、C23へと処理を移す。
次いで、処理部410は、台間計数ユニット380から計数中信号を受信したか否かを判定し(C23)、受信したと判定したならば(C23;Yes)、ステータスに「計数中」を設定する(C25)。そして、処理部410は、画面自動切替モードに移行し(C27)、第1表示制御部411が、計数中画面を第1表示部430に表示させるように制御する(C29)。計数中信号を受信しなかったと判定したならば(C23;No)、処理部410は、C31へと処理を移す。
次いで、処理部410は、ステータスが「計数中」であるか否かを判定し(C31)、「計数中」であると判定したならば(C31;Yes)、台間計数ユニット5から計数中信号を受信しなくなったか否かを判定する(C33)。そして、受信しなくなったと判定したならば(C33;Yes)、ステータスに「計数終了」を設定する(C35)。ステータスが「計数中」ではないと判定した場合(C31;No)、又は、台間計数ユニット5から計数中信号を受信していると判定した場合(C33;No)、処理部410は、C41へと処理を移す。
次いで、第1表示制御部411は、ホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信したか否かを判定し(C41)、受信したと判定したならば(C41;Yes)、大当りランニング演出の実行指示がなされたか否かを判定する(C43)。
大当りランニング演出の実行指示がなされたと判定したならば(C43;Yes)、第1表示制御部411は、表示用設定データ691に基づいて、大当りランニング映像を第1表示部430に表示させる制御を行う(C45)。上記のように、ホールコンピュータ6から出力されるランニング演出用の表示指示信号には、所定の時間差に相当する遅延時間分の遅延がかけられている。これにより、各データ表示装置4は、第1表示部430に上記の時間差をもって大当りランニング映像を表示させることになり、これにより大当りランニング演出が実現される。
一方、大当りランニング演出の実行指示がなされなかったと判定したならば(C43;No)、第1表示制御部411は、一斉演出表示指示信号に含まれる一斉演出表示条件に応じた一斉演出映像を第1表示部430に表示させる制御を行う(C47)。
次いで、第1表示制御部411は、一斉演出表示を終了するか否かを判定し(C49)、終了しないと判定したならば(C49;No)、C57へと処理を移す。また、終了すると判定したならば(C49;Yes)、第1表示部430の一斉演出表示を終了させる制御を行う(C51)。そして、C57へと処理を移す。
C41においてホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信しなかったと判定したならば(C41;No)、第1表示制御部411は、バージョン情報の表示タイミングであるか否かを判定する(C53)。バージョン情報の表示タイミングは、所定時間が経過する毎のタイミングとしてもよいし、遊技者や遊技客により第1表示部430に表示されたバージョン情報表示アイコンがタップされたことを検知したタイミングとしてもよい。また、バージョン情報の表示を一斉演出表示に含めることとし、パチンコ機2の一斉演出と同期して、バージョン情報の一斉演出表示を行わせるようにしてもよい。
バージョン情報の表示タイミングであると判定したならば(C53;Yes)、第1表示制御部411は、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2のバージョン情報を第1表示部430に表示させる制御を行う(C55)。ここで、第1表示部430に表示させるバージョン情報には、パチンコ機2の機種名や第何弾の機種(シリーズ)であるか、通常大当り確率、確変大当り確率、確変突入率、継続率等の情報が含まれる。そして、処理部410は、C49へと処理を移す。
C51の後、第1表示制御部411は、バージョン情報の表示終了タイミングであるか否かを判定し(C57)、表示終了タイミングではないと判定したならば(C57;No)、C61へと処理を移す。
また、表示終了タイミングであると判定したならば(C57;Yes)、第1表示制御部411は、第1表示部430のバージョン情報の表示を終了させる制御を行う(C59)。
次いで、処理部410は、処理を終了するか否かを判定し(C61)、処理を継続すると判定したならば(C61;No)、C5へと処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(C61;Yes)、表示処理を終了する。
本実施形態では、後述する計数中画面や玉貸中画面の表示中であっても、上記の一斉演出を優先的に行う。但し、必ずしもこのようにしなければならないわけではなく、計数中画面や玉貸中画面の表示を優先することとして、これらの表示画面の表示中は一斉演出を行わないようにしてもよい。また、計数中画面や玉貸中画面に重なるように一斉演出の画面を表示させてもよい。また、計数中画面や玉貸中画面と、一斉演出の画面とを、同一の表示画面内で別枠内に表示させてもよい。これは、後述する画面選択切替表示処理や画面自動切替表示処理において表示可能な各種の表示画面についても同様である。
図28は、画面選択切替表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、画面選択切替表示処理部414は、操作部420のタッチパネル421を介して表示画面の選択操作がなされたか否かを判定する(M1)。
ここで、選択操作とは、遊技客が閲覧したい表示画面を選択するための操作であり、例えば、後述する各種の表示画面に表示される画面切替アイコンをタップするタップ操作がこれに相当する。本実施形態では、画面選択切替表示処理で選択的に切替表示可能な表示画面を、図6の表示内容設定用テーブル681に示した表示画面のうち、(1)メニュー画面、(2)遊技データ画面、(3)大当り履歴グラフ画面、(4)出玉グラフ画面、(5)所持球特別画像画面、の5種類の表示画面とする。画面切替アイコンをタップすると、これらの表示画面が順番に切り替わる。
所持球特別画像画面を表示する選択操作がなされた場合には、第1表示制御部411が、所持球特別画像画面を第1表示部430に表示させ、所持球特別表示処理部413が、記憶部490に記憶されている所持球特別表示処理プログラム491bに従って所持球特別表示処理を実行する。所持球特別表示処理については後述する。
選択操作がなされたと判定したならば(M1;Yes)、画面選択切替表示処理部414は、画面自動切替モードを解除する(M3)。また、選択操作がなされなかったと判定したならば(M1;No)、画面選択切替表示処理部414は、M9へと処理を移す。
次いで、画面選択切替表示処理部414は、第1表示部430に現在表示中の表示画面を非表示とさせるように制御し(M5)、選択操作に応じた表示画面を第1表示部430に表示させるように制御する(M7)。
次いで、画面選択切替表示処理部414は、処理を終了するか否かを判定し(M9)、処理を継続すると判定したならば(M9;No)、M1に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(M9;Yes)、画面選択切替表示処理部414は、画面選択切替表示処理を終了する。
図29〜図36は、画面自動切替表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画面自動切替表示処理部415は、初期化完了フラグがセットされているか否かを判定する(S1)。初期化完了フラグがセットされている状態は、データ表示装置4の電源投入直後の状態であり、データ表示装置4に電力供給が開始された状態を示す。
初期化完了フラグがセットされていないと判定したならば(S1;No)、画面自動切替モードであるか否かを判定する(S3)。画面自動切替モードであると判定したならば(S3;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、ステータスが「計数終了」であるか否かを判定する(S5)。
ステータスが「計数終了」であると判定したならば(S5;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、タイマ値テーブル496に従って、第1タイマに第1タイマ値(t1)に対応するカウンタ値を設定する(S7)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1タイマのカウントを開始する(S9)。画面自動切替表示処理部415は、ステータスをクリアした後(S11)、S160へと処理を移す。
S3において画面自動切替モードではないと判定したならば(S3;No)、画面自動切替表示処理部415は、タイマ値テーブル496に定められたタイマ値が設定されたいずれかのタイマがカウント中であるか否かを判定する(S13)。カウント中であると判定したならば(S13;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、カウント中のタイマのカウントを終了する(S15)。
その後、画面自動切替表示処理部415は、カウントを終了したタイマに対応する処理を実行中であるか否かを判定し(S17)、実行中であると判定したならば(S17;Yes)、対応する処理の実行を終了する(S19)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S13においてタイマがカウント中ではないと判定した場合(S13;No)、又は、S17において処理を実行中ではないと判定したならば(S17;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S5においてステータスが「計数終了」ではないと判定したならば(S5;No)、画面自動切替表示処理部415は、第1〜第6のいずれかのタイマ又は処理中タイマがカウント中であるか否かを判定する(S21)。そして、カウント中であると判定したならば(S21;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、カウント中のタイマから「1」を減算することで更新する(S23)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、計数中画面の表示中にカウントされる第1タイマがカウント中であるか否かを判定する(S25)。そして、カウント中であると判定したならば(S25;Yes)、第1タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S43)。第1タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S43;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
第1タイマがタイムアップしたと判定したならば(S43;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中の計数中画面の表示を終了させる(S45)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第1待ち時間(t2)に対応するカウンタ値を設定する(S47)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマのカウントを開始する(S49)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に移行画面の表示を開始させた後(S51)、S160へと処理を移す。移行画面の表示は、操作可能表示を含まない非含有表示に相当する。
S25において第1タイマがカウント中ではないと判定したならば(S25;No)、画面自動切替表示処理部415は、移行中画面の表示中にカウントされる第2タイマがカウント中であるか否かを判定する(S27)。
第2タイマがカウント中であると判定したならば(S27;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S55)。第2タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S55;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
第2タイマがタイムアップしたと判定したならば(S55;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中の移行画面の表示を終了させる(S57)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第3タイマ値(t3)に対応するカウンタ値を設定する(S59)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマのタイマカウントを開始する(S61)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にメニュー表示用画面の表示を開始させた後(S63)、S160へと処理を移す。
S27において第2タイマがカウント中ではないと判定したならば(S27;No)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー表示用画面の表示中にカウントされる第3タイマがカウント中であるか否かを判定する(S29)。
第3タイマがカウント中であると判定したならば(S29;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー画面表示操作がなされたか否かを判定する(S65)。メニュー画面表示操作は、メニュー画面を表示させるための操作であり、例えばメニュー表示用画面に表示されたメニューアイコンをタップする操作である。
メニュー画面表示操作がなされなかったと判定したならば(S65;No)、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S67)。第3タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S67;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
第3タイマがタイムアップしたと判定したならば(S67;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中のメニュー表示用画面の表示を終了させる(S69)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第4タイマ値(t4)に対応するカウンタ値を設定する(S71)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマのカウントを開始する(S73)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にデモ画面の表示を開始させた後(S75)、S160へと処理を移す。
S65においてメニュー画面表示操作がなされたと判定したならば(S65;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマのカウントを終了する(S77)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中のメニュー表示用画面の表示を終了させる(S79)。
その後、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第5タイマ値(t5)を設定する(S81)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマのカウントを開始する(S83)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にメニュー画面の表示を開始させる(S85)。そして、画面自動切替表示処理部415は、後述するメニュー画面処理を実行する(S87)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S29において第3タイマがカウント中ではないと判定したならば(S29;No)、画面自動切替表示処理部415は、デモ画面の表示中にカウントされる第4タイマがカウント中であるか否かを判定する(S31)。
第4タイマがカウント中であると判定したならば(S31;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー画面表示操作がなされたか否かを判定する(S89)。メニュー画面表示操作がなされなかったと判定したならば(S89;No)、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S91)。第4タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S91;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
第4タイマがタイムアップしたと判定したならば(S91;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中のデモ画面の表示を終了させる(S93)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第6タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第6タイマ値(t6)に対応するカウンタ値を設定する(S95)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第6タイマのカウントを開始する(S97)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に社名画面の表示を開始させる(S99)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S89においてメニュー画面表示操作がなされたと判定したならば(S89;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマのカウントを終了する(S101)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中のデモ画面の表示を終了させる(S103)。
その後、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第5タイマ値(t5)を設定する(S105)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマのカウントを開始する(S107)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にメニュー画面の表示を開始させる(S109)。そして、画面自動切替表示処理部415は、後述するメニュー画面処理を実行する(S111)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S31において第4タイマがカウント中ではないと判定したならば(S31;No)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー画面の表示中にカウントされる第5タイマがカウント中であるか否かを判定する(S33)。
第5タイマがカウント中であると判定したならば(S33;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、戻る操作がなされたか否かを判定する(S113)。戻る操作は、メニュー画面からメニュー表示用画面に表示を戻すための操作であり、例えばメニュー画面に表示された戻るアイコンをタップする操作である。
戻る操作がなされなかったと判定したならば(S113;No)、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S115)。第5タイマがタイムアップしなかったと判定したならば(S115;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、後述するメニュー画面処理を実行する(S117)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S113において戻る操作がなされなかったと判定したならば(S113;No)、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマのカウントを終了する(S119)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中のメニュー画面の表示を終了させる(S121)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第2待ち時間(t2´)に対応するカウンタ値を設定する(S53)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S49へと処理を移す。S115において第5タイマがタイムアップしたと判定したならば(S115;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、S121へと処理を移す。
S33において第5タイマがカウント中ではないと判定したならば(S33;No)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー画面表示操作がなされたか否かを判定する(S123)。メニュー画面表示操作がなされなかったと判定したならば(S123;No)、画面自動切替表示処理部415は、社名画面の表示中にカウントされる第6タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S125)。第6タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S125;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
第6タイマがタイムアップしたと判定したならば(S125;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中の社名画面の表示を終了させる(S127)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第4タイマ値(t4)に対応するカウンタ値を設定する(S129)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第4タイマのカウントを開始する(S131)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にデモ画面の表示を開始させる(S133)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S123においてメニュー画面表示操作がなされたと判定したならば(S123;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第6タイマのカウントを終了する(S135)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430に表示中の社名画面の表示を終了させる(S137)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマに、タイマ値テーブル496に定められている第5タイマ値(t5)に対応するカウンタ値を設定する(S139)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第5タイマのカウントを開始する(S141)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第1表示部430にメニュー画面の表示を開始させる(S143)。そして、画面自動切替表示処理部415は、後述するメニュー画面処理を行った後(S145)、S160へと処理を移す。
S35において第6タイマがカウント中ではないと判定したならば(S35;No)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー項目に対応する処理の実行中にカウントされる処理タイマがカウント中であるか否かを判定する(S37)。
処理タイマがカウント中であると判定したならば(S37;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、メニュー画面に含まれるメニュー項目のいずれかに対応する処理の実行中であるか否かを判定する(S147)。実行中ではないと判定したならば(S147;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
メニュー項目のいずれかに対応する処理を実行中であると判定したならば(S147;Yes)、処理部410は、対応する処理の実行を継続する(S149)。次いで、画面自動切替表示処理部415は、実行中の処理において操作がなされたか否かを判定し(S151)、なされたと判定したならば(S151;Yes)、カウント中の処理タイマをリセットし、再びカウントを開始する(S153)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
実行中の処理において操作がなされなかったと判定したならば(S151;No)、画面自動切替表示処理部415は、処理タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S155)。処理タイマがタイムアップしていないと判定したならば(S155;No)、画面自動切替表示処理部415は、S150へと処理を移す。
処理タイマがタイムアップしたと判定したならば(S155;Yes)、処理部410は、対応する処理の実行を終了する(S157)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S71へと処理を移す。
S37において処理タイマがカウント中ではないと判定したならば(S37;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S1において初期化完了フラグがセットされていると判定したならば(S1;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、初期化完了フラグをクリアする(S39)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S59へと処理を移す。つまり、自装置に電力供給が開始された場合には、移行画面を表示することなくメニュー表示用画面を表示する。
S160では、画面自動切替表示処理部415は、処理を終了するか否かを判定し(S160)、処理を継続すると判定したならば(S160;No)、S1へと処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(S160;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、画面自動切替表示処理を終了する。
図37は、メニュー画面処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理部410は、メニュー画面に表示中のメニュー項目を選択するメニュー項目選択操作がなされたか否かを判定する(U1)。メニュー項目選択操作は、例えば、メニュー画面に表示される複数種類のメニュー項目アイコンをタップする操作である。
メニュー項目選択操作がなされなかったと判定したならば(U1;No)、処理部410は、メニュー画面処理を終了する。一方、メニュー項目選択操作がなされたと判定したならば(U1;Yes)、処理部410は、操作がなされたメニュー項目を判定する(U3)。
メニュー項目が「機種情報」であったならば(U3;機種情報)、処理部410は、機種情報表示処理の実行を開始する(U5)。具体的には、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2の機種に関する情報を説明する映像及び音声を、第1表示部430及び音出力部450に出力させるように制御する。なお、機種情報は、前述したバージョン情報(パチンコ機2の機種名や第何弾の機種(シリーズ)であるか、通常大当り確率、確変大当り確率、確変突入率、継続率等の情報)と同一の情報としてもよいし、これらの情報のうちの一部の情報としてもよい。また、これらの情報以外の情報としてもよい。そして、処理部410は、U17へと処理を移す。
メニュー項目が「イベント」であったならば(U3;イベント)、処理部410は、イベント告知処理の実行を開始する(U7)。具体的には、自店舗で開催されるイベントを告知するための映像及び音声を、第1表示部430及び音出力部450に出力させるように制御する。そして、処理部410は、U17へと処理を移す。
メニュー項目が「遊技履歴」であったならば(U3;遊技履歴)、処理部410は、遊技履歴表示処理の実行を開始する(U9)。具体的には、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2での遊技履歴を示す情報(大当りの履歴や差玉グラフ等の情報)を第1表示部430に表示させるように制御する。そして、処理部410は、U17へと処理を移す。
メニュー項目が「音量/光量調整」であったならば(U3;音量/光量調整)、処理部410は、第1表示部430に音量等調整画面を表示させる制御を開始する(U11)。そして、処理部410は、記憶部490に記憶されている音量変更処理プログラム491eに従って、音量変更処理の実行を開始する(U13)。また、処理部410は、光量変更処理の実行を開始する(U15)。
なお、店舗において新台入替やレイアウトの変更を行う場合には、データ表示装置4はそのまま移動させずに、パチンコ機2を機種毎に別の遊技島に移動させる台移動を行う場合がある。このため、パチンコ機2とデータ表示装置4との対応関係は、固定的であるとは限らず、流動的に変化することが考えられる。そこで、台移動が行われた場合には、ホールコンピュータ6等の管理装置(上位装置)からデータ表示装置4に対して、該データ表示装置4に新たに対応して設けられることになるパチンコ機2の機種情報を送信するようにし、データ表示装置4は、この管理装置から受信した機種情報に基づいて、上記の機種情報表示処理を実行するようにすると好適である。
また、店舗で行われるイベントは月日の経過とともに変化する。このため、新規のイベントが企画される毎に、ホールコンピュータ6等の管理装置(上位装置)からデータ表示装置4に対して新規のイベント情報を送信するようにし、データ表示装置4は、管理装置から受信したイベント情報に基づいて、上記のイベント告知処理を行うようにすると好適である。
なお、前述した画面選択切替表示処理は、画面自動切替表示処理と並列的に実行されるため、画面自動切替表示処理で表示される表示画面においても、画面切替アイコンのタップ操作が可能である。つまり、上記のメニュー画面処理の実行中であっても、メニュー画面に表示される画面切替アイコンをタップすることで、遊技客は表示画面を選択的に切り替えることができる。
図38は、音量変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理部410は、確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する(N1)。確認音出力中タイマがカウント中ではないと判定したならば(N1;No)、処理部410は、最大音量側の範囲外への調整操作であるか否かを判定する(N3)。そして、この条件を満たすと判定したならば(N3;Yes)、確認音出力制御部が、現在設定されているチャンネルに応じた最大音量の効果音や音声ボイス等の確認音の出力を音出力部450に開始させるように制御する(N5)。
N3において最大音量側の範囲外への調整操作ではないと判定したならば(N3;No)、処理部410は、最小変量側の範囲外への調整操作であるか否かを判定する(N7)。そして、この条件を満たすと判定したならば(N7;Yes)、確認音出力制御部416が、現在設定されているチャンネルに応じた最小音量の効果音や音声ボイス等の確認音の出力を音出力部350から開始させるように制御する(N9)。そして、処理部410は、N17へと処理を移す。
N7において最小音量側の範囲外への調整操作ではないと判定したならば(N7;No)、音量変更部418が、操作内容に基づいて強調表示の音量を変更する(N11)。つまり、調整操作で指定された音量に対応するアイコン等の画像を強調表示させるように制御する。そして、処理部410は、チャンネルと強調表示の音量とに応じた音量を設定する(N13)。具体的には、処理部410は、音量用設定データ693に基づいて、現在設定されているチャンネルと強調表示させた音量とに対応する音量段階を第2音量段階として設定する。
次いで、処理部410は、N13で設定した音量の効果音や音声ボイス等の確認音を、音出力部450に出力を開始させる制御を行う(N15)。その後、音量変更部418は、確認音出力中タイマに、タイマ値テーブル496に定められている確認音出力タイマ値(k1)に対応するカウンタ値を設定する(N17)。そして、処理部410は、確認音出力中タイマのカウントを開始する(N19)。
一方、N1において確認音出力中タイマがカウント中であると判定したならば(N1;Yes)、処理部410は、確認音出力中タイマから「1」を減算して更新する(N21)。そして、処理部410は、確認音出力中タイマがタイムアップしたか否かを判定する(N23)。
タイムアップしなかったと判定したならば(N23;No)、処理部410は、N27へと処理を移す。また、タイムアップしたと判定したならば(N23;Yes)、確認音出力制御部416が、音出力部450から出力中の確認音の出力を停止させるように制御する(N25)。そして、音量変更部418は、N27へと処理を移す。
N19又はN25の後、処理部410は、処理を終了するか否かを判定し(N27)、処理を継続すると判定したならば(N27;No)、N1へと処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(N27;Yes)、処理部410は、音量変更処理を終了する。
上記の音量変更処理では、始めに確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定することで、確認音が出力中に行われた音量変更のための操作を無効にするようになっており、遊技者が短期間に連続して操作を行ったときに、遊技者が意図しない音量変更が行われることを防止できる。また、現在が最低段階である音量をさらに下げようとした場合には、最低段階である音量に応じた確認音を出力し、現在が最高段階である音量をさらに上げようとした場合には、最高段階である音量に応じた確認音を出力するため、遊技者を含む来店客は、音量が設定できる範囲を超えて操作をしていることを把握できるようになっている。
U15の光量変更処理では、光量変更部419は、音量等変更画面の強調表示の光量を変更する。つまり、遊技者の光量調整操作に応じて、強調表示する光量を、現在強調表示させている光量から変化させる。そして、光量変更部419は、現在設定されているチャンネルと強調表示の光量とに応じた光量を設定する。つまり、現在設定されているチャンネルを特定し、特定したチャンネルと強調表示させている光量とに応じた光量を、第1表示部430や発光部455から発光させる光の光量として設定する。
このような一連の処理によって、音量や光量の変更などが実現される。例えば、遊技中に設定切替スイッチ460のチャンネルが「0」〜「9」に変更されると、そのチャンネルの変更が、音量/光量変更画面)を表示したときに反映され、このときに、変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定され、第1音量段階及び第1光量段階と初期表示音量や初期表示光量とに応じた音量/光量に変更される。
なお、設定切替スイッチ460のチャンネルが「A」〜「F」に変更された場合には、即座にその変更が反映される。つまり、即座に変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定される。さらに、設定画面中の第2音量段階や第2光量段階が操作部420に対する操作によって変更されると、その都度、光量や音量が変更され、光量が変更された場合には、変更後の光量で効果ランプや装飾用LED等の発光部455が発光される。
このような構成によって、初期表示音量や初期表示光量の段階(第2音量段階や第2光量段階の初期表示)が、設定切替スイッチ460のチャンネルの状態(第1音量段階や第1光量段階)に応じて異なるようになっているので、設定切替スイッチ460のチャンネルの状態と第2音量段階や第2光量段階とが関連するので、遊技者を含む来店客は、設定切替スイッチ460のチャンネルの状態を把握しやすい。
また、第1音量段階や第1光量段階が異なっているのに実際に表示される第2音量段階や第2光量段階が同じになりにくいため、これによって実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときと、最低段階であるときとで、初期表示音量や初期表示光量が異なるようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。
また、初期表示音量や初期表示光量が、第1音量段階や第1光量段階が最高段階以外であるときには最高段階以外の第2音量段階(「2」〜「14」)や第2光量段階(「50%」、「75%」、「100%」)を示すように、かつ、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときには最高段階である第2音量段階(「14」)や第2光量段階(「100%」)を示すようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、この構成によって、音量や光量が店舗側の設定よりも大きくならなくなるので、店舗側は、第1音量段階や第1光量段階を最高にしておくことで、意図しない大きな音の出力や明るい光での点灯などを防止することができる。
また、設定切替スイッチ460のチャンネルが変更された場合、第1音量段階や第1光量段階は、設定画面の表示時に初めて設定(変更)され、実際の音量や光量が反映されるので、遊技者の意図しないタイミング(第1音量段階や第1光量段階は、通常遊技者が設定できないので、第1音量段階や第1光量段階が変更されても遊技者にとっては変更前の音量や光量を望むことがある)で音量や光量が変更されることが防止される(設定画面の表示によって遊技者は音量や光量の変更を意図するので、このとき音量や光量の変更があっても不都合は少ない)。
第1音量段階が上がると初期表示音量も上がるので、第1音量段階と第2音量段階との関係が把握しやすので、好適に音量を調整できる。第1光量段階が上がると初期表示光量も上がるので、第1光量段階と第2光量段階との関係が把握しやすので、好適に光量を調整できる。また、第2音量段階の設定時において確認音が出力されるので、第2音量段階において音でも設定を確認できるので、好適に音量を調整できる。設定切替スイッチ460のチャンネルとして、遊技者の音量や光量の調整を制限する「A」〜「F」が用意されているので、遊技者側の音量設定や光量設定を制限でき、遊技店が意図しない音量での音出力を防止できる。
なお、本実施形態では、遊技中に設定切替スイッチ460のチャンネルが変更されても設定画面の表示時にその変更が反映されるようになっているが、設定切替スイッチ460のチャンネルが変更されたときに、その変更が反映されるタイミングを電源投入時から所定期間内に限定するようにしてもよい。このようにすることで、電源投入時から所定期間内、つまり当該期間内に設定切替スイッチ460にアクセスできる遊技店の関係者のみが設定切替スイッチ460の操作が可能であるようにしてもよい。
なお、光量が変更されたこと(操作があったにも関わらず維持されたことを含む。)を報知するために、確認音を出力するようにしてもよい。さらに、確認音の代わり又は加えて効果ランプや装飾用LEDなどを点灯又は点滅させて報知を行ってもよい。このときの点灯の光量は、設定された光量である(光量の変更の場合、これによって変更後の光量を確認できる)。操作がされたにも関わらず最高段階を維持する場合には、最大光量で出力するようにしてもよい。操作がされたにも関わらず最小段階を維持する場合には、最小光量で出力するようにしてもよい(なお、点灯などによる報知を分かりやすくするために、最小光量よりも大きい光量での出力を行ってもよい。)。また、報知のための発光体は、該報知専用に設けられてものであってもよい。これによって、該報知を分かりやすく行うことができる。
図37のメニュー画面処理に戻り、U5、U7、U9又はU15の後、処理部410は、処理タイマに、タイマ値テーブル496に定められている処理タイマ値(m1)に対応するカウンタ値を設定する(U17)。そして、処理部410は、処理タイマのカウントを開始した後(U19)、メニュー画面処理を終了する。
図39は、所持球特別表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。所持球特別表示処理は、前述した画面選択切替表示処理において、遊技者により所持球特別画像画面を表示する選択操作がなされ、所持球特別画像画面の表示を開始した場合に、処理部410によって実行される処理である。
本処理では、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値の2つの表示カウンタ値に応じて、第1所定画像及び第2所定画像の表示数を決定し、該表示数に基づいて第1所定画像及び第2所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する。本処理では、第1所定画像の表示制御及び非表示制御に用いる係数(パラメーター値)の頭に「第1」を付し、第2所定画像の表示制御及び非表示制御に用いる係数(パラメーター値)の頭に「第2」を付して説明する。第1表示カウンタ値は、第1所定画像の表示数を示すカウンタ値であり、第2表示カウンタ値は、第2所定画像の表示数を示すカウンタ値であり、これらは処理用データ499の一種である。なお、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値は0に初期設定されていることとして説明する。
最初に、所持球特別表示処理部413は、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部を算出する(D1)。第2整数mは、第2表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球特別表示処理部413は、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)を算出する(D3)。中間所持球数は、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球特別表示処理部413は、中間所持球数が第2非表示閾値に達しているか否かを判定する(D5)。この条件は、中間所持球数が第2非表示閾値と同じであるか、第2非表示閾値を超えている場合に成立する。
D5において条件が成立すると判定したならば(D5;Yes)、所持球特別表示処理部413は、第2表示カウンタ値がmよりも大きいか否かを判定する(D7)。そして、この条件が成立すると判定したならば(D7;Yes)、所持球特別表示処理部413は、第2表示カウンタ値にm+1を設定する(D9)。これは、最新の第2表示カウンタ値を維持することを意味する。そして、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値に0を設定した後(D11)、D25へと処理を移行する。
D5において条件が成立しないと判定した場合(D5;No)、又は、D7において条件が成立しないと判定した場合(D7;No)、所持球特別表示処理部413は、第2表示カウンタ値にmを設定する(D13)。そして、所持球特別表示処理部413は、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部を算出する(D15)。第1整数nは、第1表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球特別表示処理部413は、中間所持球数−(n×第1表示閾値)が第1非表示閾値に達しているか否かを判定する(D17)。この条件は、中間所持球数−(n×第1表示閾値)が第1非表示閾値と同じであるか、第1非表示閾値を超えている場合に成立する。そして、この条件が成立すると判定したならば(D17;Yes)、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かを判定する(D21)。
D21において条件が成立すると判定したならば(D21;Yes)、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値にn+1を設定する(D23)。これは、最新の第1表示カウンタ値を維持することを意味する。そして、所持球特別表示処理部413は、D25へと処理を移行する。
D17の条件が成立しないと判定した場合(D17;No)、又は、D21の条件が成立しないと判定した場合(D21;No)、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値にnを設定する(D19)。
次いで、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値に応じて第1所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(D25)。具体的には、第1表示カウンタ値と同数の第1所定画像を第1表示部430に表示させる。
また、所持球特別表示処理部413は、第2表示カウンタ値に応じて第2所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(D27)。具体的には、第2表示カウンタ値と同数の第2所定画像を第1表示部430に表示させる。そして、所持球特別表示処理部413は、所持球特別表示処理を終了する。
図40は、上記の所持球特別表示処理における所持球特別表示の原理の説明図である。ここでは、第1表示閾値を1000発、第1非表示閾値を800発とし、第1所定画像としてドル箱を第1表示部430に表示させる場合を例に挙げて説明する。
上記の所持球特別表示処理では、第1表示閾値である1000発を1つの表示単位数とし、所持球数がこの表示単位数に達する毎に(1000発、2000発、3000発、・・・)、ドル箱の表示を1つ増やす。また、第1非表示閾値である800発を1の非表示単位数とし、所定球数がこの非表示単位数を下回る毎に(800発、1800発、2800発、・・・)、ドル箱の表示を1つ減らす。
この図において、一番左には、所持球数=1800発である場合を図示しており、所持球数が表示単位数である1000発を超えているため、ドル箱が1つ表示されている。その後、所持球数が増加して所持球数=1900発となったが、所持球数は未だ表示単位数である2000発を超えていないため、ドル箱の表示は1つのままで変わらない。その後、所持球数が2000発に達すると、ドル箱が1つ増えて2つ表示される。
その後、所持球数が増加して2100発となったが、所持球数は表示単位数である3000発を超えていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。その後、遊技者が遊技球を払い戻したことで所持球数が減少し、所持球数が1900発まで減少したとする。この場合、所持球数が表示単位数である2000発を下回ったが、非表示単位数である1800発を下回っていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。
注目すべきは、所持球数が1800発から増加して1900発となった場合と、所持球数が2100発から減少して1900発となった場合とで、表示させるドル箱の数が異なる点である。これは、同じ所持球数であっても、所持球数が増加する方向に変化する場合と減少する方向に変化する場合とで、表示させるドル箱の数が異なる場合があることを意味する。この詳細は具体例を挙げて後述する。
その後、所持球数が減少して所持球数1800発となったが、所持球数は非表示単位数である1800発を下回っていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。そして、所持球数が減少して非表示単位数である1800発を下回ると、ドル箱が1つ減って1つ表示される。
次に、所持球数が異なる場合の複数の具体例を挙げて、図40の所持球特別表示処理の詳細について説明する。以下の説明では、所持球特別表示処理の各ステップを参照して、各ステップにおける処理について説明する。
(1)具体例1
最初に、所持球数=1900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[1900/5000]の整数部=0が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=1900−(0×5000)=1900発が算出される。
D5では、中間所持球数=1900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は否定判定となるため、D13へと処理が移される。
D13では、m=0であるため、第2表示カウンタ値に0が設定される。
D15では、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部=[1900/1000]の整数部=1が算出される。
D17では、中間所持球数−(n×第1表示閾値)=1900−(1×1000)=900発が第1非表示閾値である800発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D21へと処理が移される。
D21では、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が1900発まで増加した場合と、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合とでは、第1表示カウンタ値が異なるため、D21の判定結果が異なってくる。
所持球数が1900発まで増加した場合は、所持球数が1000発に達した時点で第1表示カウンタ値=1となるため、n=1と同じ値となる。このため、D21の判定結果は否定判定となり、D19へと処理が移される。D19では、第1表示カウンタ値にn(=1)が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=1、第2表示カウンタ値=0となるため、D25における第1所定画像の表示数は1、D27における第2所定画像の表示数は0となる。
それに対して、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合は、所持球数が2000発に達した時点で第1表示カウンタ値=2となるため、n=1よりも大きくなる。このため、D21の判定結果は肯定判定となり、D23へと処理が移される。D23では、第1表示カウンタ値にn+1(=1+1=2)が設定される。つまり、第1表示カウンタ値が維持される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=2、第2表示カウンタ値=0となるため、D25における第1所定画像の表示数は2、D27における第2所定画像の表示数は0となる。
上記の例から、所持球数が同じ1900発であっても、所持球数が1900発まで増加した場合と、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合とで、表示される第1所定画像の数が異なることがわかる。
(2)具体例2
次に、所持球数=7900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[7900/5000]の整数部=1が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=7900−(1×5000)=2900発が算出される。
D5では、中間所持球数=2900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は否定判定となるため、D13へと処理が移される。
D13は、m=1であるため、第2表示カウンタ値に1が設定される。
D15では、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部=[2900/1000]の整数部=2が算出される。
D17では、中間所持球数−(n×第1表示閾値)=2900−(2×1000)=900発が第1非表示閾値である800発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D21へと処理が移される。
D21では、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が7900発まで増加した場合と、所持球数が8000発に達した後に7900発まで減少した場合とでは、第1表示カウンタ値が異なるため、D21の判定結果が異なってくる。
所持球数が7900発まで増加した場合は、所持球数が7000発に達した時点で第1表示カウンタ値=2となるため、n=2と同じ値となる。このため、D21の判定結果は否定判定となり、D19へと処理が移される。D19では、第1表示カウンタ値にn(=2)が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=2、第2表示カウンタ値=1となるため、D25における第1所定画像の表示数は2、D27における第2所定画像
の表示数は1となる。
それに対し、所持球数が8000発に達した後に7900発まで減少した場合は、所持球数が8000発に達した時点で第1表示カウンタ値=3となるため、n=2よりも大きくなる。このため、D21の判定結果は肯定判定となり、D23へと処理が移される。D23では、第1表示カウンタ値にn+1(=2+1=3)が設定される。つまり、第1表示カウンタ値が維持される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=3、第2表示カウンタ値=1となるため、D25における第1所定画像の表示数は3、D27における第2所定画像の表示数は1となる。
(3)具体例3
次に、所持球数=9900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[9900/5000]の整数部=1が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=9900発−(1×5000)=4900発が算出される。
D5では、中間所持球数=4900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D7へと処理が移される。
D7では、第2表示カウンタ値がmよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が9900発まで増加した場合と、所持球数が10000発に達した後に9900発まで減少した場合とでは、第2表示カウンタ値が異なるため、D7の判定結果が異なってくる。
所持球数が9900発まで増加した場合は、所持球数が5000発に達した時点で第2表示カウンタ値=1となるため、m=1と同じ値となる。このため、D7の判定結果は否定判定となり、D13へと処理が移される。D13では、第2表示カウンタ値にm(=1)が設定される。
それに対して、所持球数が10000発に達した後に9900発まで減少した場合は、所持球数が10000発に達した時点で第2表示カウンタ値=2となるため、m=1よりも大きくなる。このため、D7の判定結果は肯定判定となり、D9へと処理が移される。D9では、第2表示カウンタ値にm+1(=1+1=2)が設定される。つまり、第2表示カウンタ値が維持される。そして、D11では、第1表示カウンタ値に0が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=0、第2表示カウンタ値=2となるため、D25における第1所定画像の表示数は0、D27における第2所定画像の表示数は2となる。
前述したように、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておき、パチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入して計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入して計数されることで、一気に増加する場合との2つのケースがある。
特に問題となるのは後者のケース(所持球数が一気に増加する場合)である。前述したように、データ表示装置4は間欠的なタイミングで台間計数ユニット5から所持球数信号を受信するため、一のタイミングで受信した所持球数信号から特定される所持球数と、次のタイミングで受信した所持球数信号から特定される所持球数とに大きな差が生ずる場合がある。具体的には、遊技者が大当り中に賞球される遊技球を、下皿24が満タンとなるまで溜めておくことで、多量の遊技球が一気に計数され、所持球数が、例えば1000発〜2000発といった数値範囲で一度に増加する場合がある。この場合、第1表示閾値が1000発であることから、場合によっては、一度に第1表示閾値2つや3つ分を跨いで所持球数が増加するようなケースも考えられる。
このようなケースを想定し、上記の所持球特別表示処理では、第1整数n及び第2整数mの2つの整数を算出し、これらの整数を用いて第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定することにしている。これにより、所持球数の増加の程度(増加度合)に関わらず、常に正しい数の所定画像を表示させることができる。
なお、表示カウンタ値(第1表示カウンタ及び第2表示カウンタ値)は、所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示段階を特定するための係数であり、表示段階が1段上がる毎に1ずつ増加するカウンタ値である。このような表示カウンタ値を記憶する代わりに、ある所持球数を基準遊技媒体数とする表示フラグを設定し、この表示フラグに基づいて、所定画像の表示を行わせるようにしてもよい。
具体的には、第1表示閾値の整数倍に第1非表示閾値を加算した値を基準遊技媒体数とし、この基準遊技媒体数に対する表示フラグを設定するようにすることが可能である。例えば、第1表示閾値を1000発、第1非表示閾値を800発とするのであれば、800発、1800発、2800発、・・・を基準遊技媒体数とし、この基準遊技媒体数に対する表示フラグを設定する。具体的には、所持球数が増加して第1表示閾値の整数倍に達する毎に表示フラグに「1」を設定する。また、所持球数が増加して基準遊技媒体数に達するか、又は、所持球数が減少して基準遊技媒体数を下回る毎に、表示フラグに「0」を設定する。そして、この表示フラグと、所持球数とに基づいて、所定画像の表示数を決定する。
基準遊技媒体数を1800発とする場合を説明する。前述したように、例えば、所持球数が増加して1900発となった場合の第1所定画像の表示数は1とし、所持球数が2000発に達した後に減少して1900発となった場合の第1所定画像の表示数は2とする必要がある。そこで、所持球数が増加して1800発に達した時点で表示フラグに「0」を設定し、所持球数が増加して2000発に達した時点で表示フラグに「1」を設定する。この場合、所持球数が2000発から減少したとしても、基準遊技媒体数である1800発を下回らなければ表示フラグは「1」に設定されたままである。つまり、所持球数が増加して1900発となった場合は表示フラグに「0」が設定されているのに対し、所持球数が2000発に達した後に減少して1900発となった場合は表示フラグに「1」が設定されていることになる。従って、所持球数の千の位が1であることに基づいて、前者の場合は第1所定画像の表示数を1と決定し、後者の場合は第1所定画像の表示数を2と決定することができる。
図41は、第1表示部430に表示される所持球特別表示の表示画面の一例を示す図である。この図では、遊技者の所持球数に応じて第1所定画像及び第2所定画像の表示が変化する様子を示している。ここでは、第1所定画像としてドル箱を、第2所定画像として特箱を表示する場合を図示する。また、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を5000発として説明する。
所持球数が1000発に達すると、ドル箱が1つ表示される(ドル箱第1表示段階)。所持球数が2000発に達すると、ドル箱が2つ表示される(ドル箱第2表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達するとドル箱が3つ表示され(ドル箱第3表示段階)、所持球数が4000発に達するとドル箱が4つ表示される(ドル箱第4表示段階)。
所持球数が5000発に達すると、ドル箱の表示数は5となるが、特箱の表示条件が成立するため、全てのドル箱の表示を非表示とし、新たに特箱が1つ表示される(特箱第1表示段階)。所持球数が6000発に達すると、5000発を基準として所持球数が1000発増加したため、ドル箱が1つ表示され、特箱が1つ表示される(ドル箱第1表示段階&特箱第1表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、ドル箱4つと特箱1つとが表示される(ドル箱第4表示段階&特箱第1表示段階)。
所持球数が10000発に達すると、ドル箱の表示数は5となるが、特箱の表示条件が成立するため、全てのドル箱の表示を非表示とし、新たに特箱を1つ追加して特箱が2つ表示される(特箱第2表示段階)。そして、所持球数が11000発に達すると、10000発を基準として所持球数が1000発増加したため、ドル箱が1つ表示され、特箱2つが表示される(ドル箱第1表示段階&特箱第2表示段階)。
以下同様であり、例えば所持球数が15000発に達すると、特箱3つが表示される(特箱第3表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎にドル箱(第1所定画像)の表示を1つずつ増やしていくが、所持球数の増分が5000発に達すると、ドル箱(第1所定画像)の表示を非表示として、特箱(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が5000発に達した場合に、表示されているドル箱(第1所定画像)を非表示とせず、ドル箱(第1所定画像)の表示を継続させて、特箱(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
図42は、第1表示部430に表示される所持球特別表示の表示画面の別例を示す図である。ここでは、第1所定画像として千両箱に積まれる遊技球の玉嵩を、第2所定画像として万両箱を表示する場合を図示している。ここでは、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を10000発とする場合を例示する。
所持球数が1000発に達すると、千両箱に遊技球1段が表示される(千両箱第1玉嵩表示段階)。所持球数が2000発に達すると、千両箱に遊技球2段が表示される(千両箱第2玉嵩表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達すると千両箱に遊技球3段が表示され(千両箱玉嵩第3玉嵩表示段階)、所持球数が4000発に達すると千両箱に遊技球4段が表示される(千両箱第4玉嵩表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、千両箱に遊技球9段が表示される(千両箱第9玉嵩表示段階)。そして、所持球数が10000発に達すると、千両箱の玉嵩が10段となるが、千両箱にこれ以上遊技球を積み上げることができないため、千両箱の玉嵩を全てクリアして、新たに万両箱が1つ表示される(万両箱第1表示段階)。
その後、所持球数が11000発に達すると、千両箱に遊技球1段が表示され、万両箱が1つ表示される(千両箱第1玉嵩表示段階&万両箱第1表示段階)。以下同様にして、所持球数が19000発に達すると、千両箱に遊技球9段が表示され、万両箱が1つ表示される(千両箱第9玉嵩表示段階&万両箱第1表示段階)。そして、所持球数が20000発に達すると、千両箱の玉嵩が10段となるが、千両箱にこれ以上遊技球を積み上げることができないため、千両箱の玉嵩を全てクリアして、新たに万両箱を1つ追加し、万両箱が2つ表示される(万両箱第2表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎に千両箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を1段ずつ増やしていくが、所持球数の増分が10000発に達すると、千両箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示として、万両箱(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が10000発に達した場合に、表示されている千両箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示とせず、千両箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を継続させて、万両箱(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
図43は、第1表示部430に表示される所持球特別表示の表示画面の別例を示す図である。ここでは、第1所定画像として一の玉箱に積まれる遊技球の玉嵩を、第2所定画像として別の玉箱に積まれる遊技球の玉嵩を表示する場合を図示している。ここでは、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を10000発とする場合を例示する。
所持球数が1000発に達すると、1つ目の箱に遊技球1段が表示される(第1玉嵩表示段階)。所持球数が2000発に達すると、1つ目の箱に遊技球2段が表示される(第2玉嵩表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達すると1つ目の箱に遊技球3段が表示され(第3玉嵩表示段階)、所持球数が4000発に達すると1つ目の箱に遊技球4段が表示される(第4玉嵩表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、1つ目の箱に遊技球9段が表示される(第9玉嵩表示段階)。そして、所持球数が10000発に達すると、1つ目の箱に遊技球10段が表示される。この際、1つ目の箱に遊技球がそれ以上積み上げられない状態となるため、2つ目の箱が表示される(第10玉嵩表示段階)。
以下同様であり、所持球数が11000発に達すると、2つ目の箱に遊技球1段が表示される(第11玉嵩表示段階)。そして、所持球数が20000発に達すると、2つの目の箱に遊技球10段が表示される。この際、2つ目の箱に遊技球がそれ以上積み上げられない状態となるため、3つ目の箱が表示される(第20玉嵩表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎に玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を1段ずつ増やしていき、所持球数の増分が10000発に達した場合に、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示をそのまま残して(継続して)、次の玉箱の玉嵩(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が10000発に達した場合に、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を継続させず、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示として、次の玉箱の玉嵩(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
[1−7−3.台間計数ユニットの処理]
図44は、台間計数ユニット5の処理部510が、ROM520に記憶されている台間計数ユニット処理プログラム521に従って実行する台間計数ユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部510は、遊技者により持玉カードが挿入されたか否かを判定し(E1)、挿入されたと判定したならば(E1;Yes)、持玉カードR/W570から持玉カードのカード情報を取得する(E3)。そして、取得したカード情報に含まれる所持球数を所持球数データ531としてRAM530に記憶させる(E5)。持玉カードが挿入されなかったと判定した場合は(E1;No)、処理部510は、E7へと処理を移す。
次いで、処理部510は、遊技者により発券ボタン551が押下されたか否かを判定し(E7)、押下されたと判定したならば(E7;Yes)、持玉カードを発券する持玉カード発券処理を行う(E9)。具体的には、持玉カードR/W570に対して、RAM530に記憶されている所持球数データ531により示される所持球数を対応付けたカード情報533を持玉カードに書き込ませる制御を行い、該持玉カードを持玉カード挿入/排出部565に排出させる制御を行う。発券ボタン551が押下されなかったと判定したならば(E7;No)、処理部510は、E11へと処理を移す。
次いで、処理部510は、遊技者により払戻ボタン552が押下されたか否かを判定し(E11)、押下されたと判定したならば(E11;Yes)、球払戻処理を行う(E13)。具体的には、計数払出ユニット380に所定数(125発)の遊技球を遊技者に払い戻させるように制御する。そして、処理部510は、RAM530の所持球数データ531を更新する(E15)。
次いで、処理部510は、玉貸中信号をデータ表示装置4に送信するように制御する(E16)。玉貸中信号は、遊技球の貸与(払い戻し)が終了するまで継続的に送信される信号である。払戻ボタン552が押下されなかったと判定したならば(E11;No)、処理部510は、E17へと処理を移す。
次いで、処理部510は、計数払出ユニット380から計数結果を入力したか否かを判定し(E17)、入力したと判定したならば(E17;Yes)、RAM530の所持球数データ531を更新する(E19)。
そして、処理部510は、計数中信号をデータ表示装置4に送信するように制御する(E20)。計数中信号は、所持球数の計数が終了するまで継続的に送信される信号である。計数結果を入力しなかったと判定したならば(E17;No)、処理部510は、E21へと処理を移す。
その後、処理部510は、所持球数信号の出力タイミングであるか否かを判定する(E21)。そして、出力タイミングであると判定したならば(E21;Yes)、データ表示装置4に所持球数信号を出力するように制御する(E23)。所持球数信号の出力タイミングではないと判定したならば(E21;No)、処理部510は、E25へと処理を移す。
その後、処理部510は、処理を終了するか否かを判定する(E25)。処理を継続すると判定したならば(E25;No)、処理部510は、E1に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(E25;Yes)、処理部510は、台間計数ユニット処理を終了する。
[1−8.表示画面]
[1−8−1.第1表示部の表示画面]
図45〜図49は、データ表示装置4の第1表示部430に表示される表示画面例を示す図である。
図45(1)は、遊技データ画面の一例を示す図である。
この遊技データ画面の上部には、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2の機種名(ここでは「パチンコXXX」)が表示されている。その下には、遊技データとして、大当り回数と、スタート回数と、確変大当り回数と、通常大当り回数と、前日大当り回数と、前々日大当り回数とが、それぞれ個別に設けられた表示枠内に表示されている。この表示画面により、遊技者は、現在遊技しているパチンコ機2の遊技データを把握することができる。なお、この遊技データ画面に、デフォルトとして遊技者の所持球数を表示させる表示設定を行っておき、遊技データとして所持球数を併せて表示するようにしてもよい。
また、画面の下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。呼出アイコンをタップすることで、遊技者は店員を呼び出すことができる。サービスアイコンをタップすることで、遊技者は各種のサービス選択を行うことができる。また、画面切替アイコンをタップすることで、遊技客は、(1)メニュー画面、(2)遊技データ画面、(3)大当り履歴グラフ画面、(4)出玉グラフ画面、(5)所持球特別画像画面、の5種類の表示画面を順番に切替表示させることができる。
図45(2)は、メニュー画面の一例を示す図である。
このメニュー画面には、画面中央部に、機種情報を行わせるための機種情報アイコンと、イベント告知を行わせるためのイベントアイコンと、遊技履歴を実行するための遊技履歴アイコンと、音量/光量を調整するための音量/光量調整アイコンとが表示されている。また、画面の下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンと、戻るアイコンとが表示されている。戻るアイコンをタップすると、1つ前の表示画面に表示を戻すことができる。また、画面自動切替モードでは、戻るアイコンをタップすると表示画面が移行画面に切り替わった後に、メニュー表示用画面へと移行する。
図45(3)は、音量/光量調整画面の一例を示す図である。
この音量/光量調整画面は、設定切替スイッチ460のチャンネルとして「5」が設定された場合の表示画面の一例である。図14の音量用設定データ693に示すように、チャンネルの「5」が設定されている場合には、初期表示音量として「10」が強調表示される。また、図15の光量用設定データ695に示すように、チャンネルの「5」が設定されている場合には、初期表示光量として「50%」が強調表示される。
具体的には、音量/光量変更画面では、音量変更画面として「2」〜「14」までの数字が黒字で中抜き表示された音量アイコンが表示されている。音量アイコンは、中抜きの数字が大きくなるにつれて順次にその大きさが大きくなる白色の丸形のアイコンであり、現在選択されている音量アイコンは、白色が黒色に反転し、中抜きの数字が白色に反転して、強調表示されている。初期表示では「10」の音量アイコンが強調表示されている。
遊技者は、音量アイコンの左右各部に表示された三角形の音量変更用アイコンをタップすることで、音量を変更させることができる。音量変更用アイコンをタップするタップ操作がなされると、音量が左右にそれぞれ1つずつ移動し、これに伴い、変更先の音量に対応する音量アイコンが強調表示される。そして、変更先の音量に対応する音量の確認音が音出力部450から音出力される。
詳細に説明すると、「2」の音量アイコンの左側に表示されたアイコンは、音量を低くなる方向に変更するための低音量変更用アイコンであり、「14」の音量アイコンの右側に表示されたアイコンは、音量を高くなる方向に変更するための高音量変更用アイコンである。
「2」の音量アイコンが強調表示されている状態で低音量変更用アイコンがタップされると、最小音量側の範囲外への音量調整操作がなされたと判定され、所定範囲(「2」〜「14」の音量変更可能範囲)のうちの低い方の限界の音量である「2」の音量の確認音が音出力部450から音出力される。また、「14」の音量アイコンが強調表示されている状態で高音量変更用アイコンがタップされると、最大音量側の範囲外への音量調整操作がなされたと判定され、所定範囲(「2」〜「14」の音量変更可能範囲)のうちの高い方の限界の音量である「14」の音量の確認音が音出力部450から音出力される。
音量変更画面の下には、光量を変更するための光量変更画面が表示されている。光量変更画面には、「50%」と「75%」と「100%」の3つの光量選択アイコンが表示されている。光量選択アイコンは、光量を示す「%」の数字が黒字で中抜き表示された白色の矩形のアイコンであり、現在設定されている光量に対応する光量選択アイコンは、白色が黒色に反転表示し、中抜きの数字が白色に反転表示して、強調表示されている。初期表示では「50%」の光量選択アイコンが強調表示されている。遊技者は、変更を希望する光量に対応する光量選択アイコンを指でタップすることにより、光量を変更させることができる。
また、画面の下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンと、メニューアイコンとが表示されている。メニューアイコンをタップすることで、遊技者は、図45(2)に示すメニュー画面を表示させることができる。
図46(1)は、大当り履歴グラフ画面の一例を示す図である。
この大当り履歴グラフ画面には、画面中央部に、横軸を日付とし、縦軸を大当り回数とする、過去30日分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフが表示されている。この大当り履歴グラフは、大当りの種類(通常大当り及び確変大当り)による区別がなされていない大当り区別なしの大当り履歴グラフである。この大当り履歴グラフにおいて、白色の矩形が1回の大当りの発生を示している。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンと、メニューアイコンとが表示されている。
図46(2)は、出玉グラフ画面の一例を示す図である。
この出玉グラフ画面には、当日の対応するパチンコ機2における出玉(差玉)を時系列にグラフ化した出玉グラフが表示されている。出玉グラフにおいて、横軸は時間(又はスタート回数)であり、縦軸は出玉(差玉)である。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンと、メニューアイコンとが表示されている。
図46(3)は、所持球特別画像画面の一例を示す図である。
この所持球特別画像画面には、第1所定画像の一例であるドル箱画像と、第2所定画像の一例である特箱画像とが表示されている。このドル箱画像及び特箱画像の表示数は、前述した特別画像表示更新処理において、遊技者の所持球数に応じて更新される。この表示画面により、遊技者は、自身の所持球数をドル箱や特箱の画像によって把握することができる。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンと、メニューアイコンとが表示されている。なお、この所持球特別画像画面に、デフォルトとして遊技者の所持球数を表示させる表示設定を行っておき、所持球特別画像と併せて所持球数を表示するようにしてもよい。また、台間計数ユニット5から遊技者が所有するプリペイド残額やカード残額の情報を取得して、これらの情報を併せて表示するようにしてもよい。
また、所持球特別画像画面の右部には、第1表示切替アイコン(表示切替1)と、第2表示切替アイコン(表示切替2)との2つのアイコンが表示されている。表示切替アイコンがタップされることにより、所持球特別画像画面に表示される第1所定画像及び第2所定画像の表示が切り替わる。具体的には、第1表示切替アイコンがタップされると、第1所定画像を千両箱画像及びこの千両箱画像に積まれるパチンコ玉の玉嵩画像とし、第2所定画像を万両箱画像とする所持球特別画像画面(図42参照)に表示画面が切り替わる。また、第2表示切替アイコンがタップされると、第1所定画像を一の箱に積み上げられるパチンコ玉の玉嵩画像とし、第2所定画像を別の箱に積み上げられるパチンコ玉の玉嵩画像とする所持球特別画像画面(図43参照)に表示画面が切り替わる。
このように、本実施形態では、異なる所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の組合せを用いて遊技者の所持球数を直感的に分かり易い形で表示する点が特徴である。また、表示切替アイコンをタップすることで、所定画像の組合せが異なる所持球特別画像画面に表示を切り替えることができる点が特徴である。
図47(1)は、計数中画面の一例を示す図である。
この計数中画面には、「計数中」の文字が画面中央部の枠内に表示されている。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。この計数中画面により、遊技者は、所持球数の計数中であることを知ることができる。
図47(2)は、玉貸中画面の一例を示す図である。
この玉貸中画面には、「玉貸中」の文字が画面中央部の枠内に表示されている。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。この玉貸中画面により、遊技者は、遊技球の貸し出し中であることを知ることができる。
図47(3)は、移行画面の一例を示す図である。
この移行画面には、「メニュー表示用画面に移行します」の文字が画面中央部の枠内に表示されている。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。この移行画面により、遊技者は、上記の計数中画面や玉貸中画面からメニュー表示用画面への移行中であることを知ることができる。
図48(1)は、メニュー表示用画面の一例を示す図である。
このメニュー表示用画面には、「メニュー画面へ」の文字が付されたメニューアイコンが画面中央部に表示されている。このメニューアイコンは、メニュー画面を表示させるための操作可能表示画像の一例である。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。このメニュー表示用画面においてメニューアイコンをタップすることで、遊技者は、メニュー画面を表示させることができる。
図48(2)は、デモ画面の一例を示す図である。
このデモ画面には、画面中央部の枠内に、対応して設けられたパチンコ機2のマスコットキャラクタの画像が表示されたデモ画面が表示されている。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。このデモ画面により、遊技者は、遊技中のパチンコ機2のデモ映像を楽しむことができる。
図48(3)は、社名画面の一例を示す図である。
この社名画面には、画面中央部の枠内に、対応して設けられたパチンコ機2の製造メーカー名(パチンコメーカーS)と、該データ表示装置4の製造メーカー名(表示装置メーカーT)とが表示されている。また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、画面切替アイコンとが表示されている。この社名画面により、遊技者は、遊技中のパチンコ機2の製造メーカーやデータ表示装置4の製造メーカーを知ることができ、これらの製造メーカーの宣伝効果を向上させることができる。
図49は、画面自動切替表示処理における画面の切り替えの流れを説明するための図である。
第1表示部430に計数中画面が表示された後(図49(A))、台間計数ユニット5による所持球数の計数が終了し、第1タイマ値(t1)が経過すると、移行画面が表示される(図49(B))。そして、移行画面が表示されてから第1待ち時間(t2)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図49(C))。
計数中画面からいきなりメニュー表示用画面が表示されると、遊技者は、突然画面が切り替わったことに驚いてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、計数中画面の表示を終了した後、移行画面を介して、メニュー表示用画面に表示を切り替えることにしている。
メニュー表示用画面において、遊技者によりメニュー表示操作としてメニューアイコンがタップされると、メニュー画面に表示が切り替わる(図49(F))。また、メニュー表示用画面の表示中にメニュー表示操作がなされない状態で第3タイマ値(t3)が経過すると、デモ画面が表示される(図49(D))。
メニュー画面の表示中に遊技者が戻るアイコンをタップすると、表示画面が移行画面に切り替わる(図49(B))。また、メニュー画面の表示中に、メニュー項目を選択する操作がなされない状態で第5タイマ値(t5)が経過することによっても、表示画面が移行画面に切り替わる(図49(B))。そして、移行画面に切り替わってから第2待ち時間(t2´)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図49(C))。
このように、第1待ち時間(t2)よりも短い時間である第2待ち時間(t2´)の経過後にメニュー表示用画面が表示されることで、遊技者が再びメニュー表示用画面に戻りたい場合に、メニュー表示用画面に表示画面を迅速に切り替えることができる。また、第1待ち時間(t2)よりも短い時間である第2待ち時間(t2´)の経過後にメニュー表示用画面が表示されても、遊技者によって遊技球の計数直後であると誤認されることはなく、適切な画面切替を実現することができる。
デモ画面の表示中に遊技者によりメニュー画面表示操作がなされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図49(F))。また、デモ画面の表示中にメニュー画面表示操作がなされない状態で第4タイマ値(t4)が経過すると、表示画面が社名画面に切り替わる(図49(E))。
社名画面の表示が開始された後、遊技者によりメニュー画面表示操作がなされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図49(F))。また、メニュー画面表示操作がなされない状態で第6タイマ値(t6)が経過すると、表示画面がデモ画面に切り替わる(図49(D))。
[1−8−2.第2表示部の表示画面]
図50は、第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。
図50(1)は、空き台情報画面の一例を示す図である。
この空き台情報画面には、該パチンコ機2が空き台であることを示す空き台情報が表示されている。具体的には、画面中央部に「空き台」というメッセージとともに、「今なら遊技できます」というメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在空き台であり、遊技可能であることを知ることができる。
図50(2)は、大当り中画面の一例を示す図である。
この大当り中画面には、該パチンコ機2が大当り中であることを示す大当り情報が表示されている。具体的には、画面中央部に炎が表示されており、その中に該パチンコ機2が大当り中であることを示す「大当り中」のメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在大当り中であることを知ることができる。
図50(3)は、潜伏確変中画面の一例を示す図である。
この潜伏確変中画面には、画面中央部に該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す潜伏確変情報が表示されている。具体的には、画面中央部にギザギザ形状の吹き出しが表示されており、その中に「潜伏確変中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「今がチャンス!!」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は潜伏確変中であることを知ることはできない。一方、遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が潜伏確変中であることを知ることができる。つまり、観覧している遊技客はその台がチャンス状態であることを知っているが、遊技者はチャンス状態であることを知らずに遊技を続けことになる。また、仮に潜伏確変中であることを知らずに遊技者が遊技をやめて離席した場合、周囲の遊技客は、その台がチャンス状態であることを知っているため、その台に座って遊技を行うことで大当りを期待することができる。これにより、従来の呼出ランプ装置では実現することのできない新たな興趣を生み出すことができる。
図50(4)は、時短中画面の一例を示す図である。
この時短中画面には、画面中央部に該パチンコ機2が時短中であることを示す時短情報が表示されている。具体的には、画面中央部に雲状の吹き出しが表示されており、その中に「時短中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「残念。次に期待を」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は時短中であることを知ることはできない。一方、観覧している遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が時短中であり、大当りする可能性が低いことを知ることができる。
[1−9.作用効果]
第1遊技用システム1Aでは、遊技球を用いて遊技するパチンコ機2に対応して、遊技用装置の一種であるデータ表示装置4が設けられる。
データ表示装置4は、第1表示部430と、第1表示部430の表示制御を実行する処理部410と、第1表示部430に特定表示としてメニュー表示を行わせるためのメニュー画面表示操作を受け付けるタッチパネル421を含む操作部420とを備え、第1表示部410は、メニュー画面表示操作の受け付けが可能であることを示す操作可能表示として、メニューアイコンを含むメニュー表示用画面の表示が可能に構成されている。
処理部410は、所定条件が成立した後、第1期間である第1待ち時間(t2)が経過した場合に、第1表示部430にメニュー表示用画面を表示する第1表示制御と、メニュー画面表示操作を受け付けたことに応じて第1表示部430にメニュー画面を表示し、メニュー画面を表示した後、第1待ち時間(t2)よりも短い時間である第2待ち時間(t2´)が経過した場合に、第1表示部430にメニュー表示用画面を表示する第2表示制御とを実行する第1表示制御手段及び第2表示制御手段としての画面自動切替表示処理部415を有する。
これによれば、所定条件が成立した後、第1待ち時間(t2)が経過するまでメニュー表示用画面が表示されないので、遊技客が煩わしさを感じないようにすることができる。また、メニュー画面を表示した後、第1待ち時間(t2)よりも短い第2待ち時間(t2´)の経過によってメニュー表示用画面が表示されるため、遊技客が再びメニュー画面を表示させたい場合に、メニュー画面を表示させるための操作が可能であることを遊技客に迅速に認識させることができる。
また、パチンコ機2は、遊技球を用いて遊技可能な遊技機であり、画面自動切替表示処理部415は、パチンコ機2で遊技する遊技者が所持する所持球数を計数可能な台間計数ユニット5による計数の終了を所定条件の成立として、第1表示制御を実行する。
これによれば、台間計数ユニット5による所持球数の計数の後に第1待ち時間(t2)が経過した場合にメニュー表示用画面を表示し、メニュー画面を表示させるための操作を可能とすることができる。
また、第1表示部430は、メニューアイコンを含まない移行画面を表示する非含有表示を実行可能であり、画面自動切替表示処理部415は、台間計数ユニット5による所持球数の計数終了後に、第1表示部430に移行画面を表示させる。その一方で、自装置に電力供給が開始された場合には、第1表示部430に移行画面を表示させることなく、メニュー表示用画面を表示させる。
これによれば、自装置に電力供給が開始された場合には、移行画面の表示を省略して、迅速にメニュー表示用画面を表示させることができる。
また、画面自動切替表示処理部415は、第1待ち時間(t2)が経過するまでにメニュー画面表示操作を受け付けた場合には、メニュー画面を表示させないように制御する。
これによれば、所持球数の計数が終了した直後に、遊技客の操作によってメニュー画面が表示されることで、遊技客を混乱させてしまうことを防止できる。
また、第1表示部430には、メニューアイコンを含まないデモ画面を表示する第2非含有表示を実行可能であり、画面自動切替表示処理部415は、メニュー表示用画面が表示されてから第3タイマ値(t3)が経過するまでにメニュー画面表示操作が受け付けられなかった場合には、第1表示部430にデモ画面を表示させ、デモ画面の表示中にメニュー画面表示操作を受け付けた場合には、第1表示部430にメニュー画面を表示させる。
これによれば、冗長なメニュー画面表示操作が行われることを防止できる。
また、データ表示装置4の処理部410は、台間計数ユニット5から受信した所持球数信号に基づき特定した所持球数が第1表示閾値に達した場合に第1所定画像を第1表示部430に表示させる表示制御を実行し、第1表示部430に第1所定画像が表示されているときに所持球数が第1表示閾値を下回っても、第1表示閾値よりも所定数分小さい第1非表示閾値に達していれば第1所定画像を非表示とせず、第1非表示閾値を下回った場合に、第1所定画像を非表示とさせる非表示制御を実行する。
これによれば、遊技者の所持球数に基づいて第1表示部430に第1所定画像を表示させることで、遊技機で遊技する遊技者や周囲の遊技客に、該遊技者の遊技状態(遊技媒体の所持数)を分かり易い形で報知することができる。また、所定画像を非表示とする第1非表示閾値は、所定画像を表示させる第1表示閾値よりも所定数分小さい。この所定数の閾値の差を設けたことにより、閾値間際の所持球数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
[1−10.変形例]
[1−10−1.表示画面の自動切替]
図49では、台間計数ユニット5による所持球数の計数の終了を所定条件の成立として移行画面を表示させる場合を例に挙げて説明したが、前述したように、台間計数ユニット5による遊技球の貸与の終了を所定条件の成立として移行画面を表示させるようにすることも可能である。
この場合は、台間計数ユニット5から送信される玉貸中信号に基づいて、台間計数ユニット5が玉貸中であるか否かを判定し、玉貸中信号を受信しなくなった場合にステータスを「玉貸終了」として、表示画面の自動切替を行うようにすればよい。
図51は、この場合における第1表示部430の表示画面の切り替えの流れを示す図である。
図51では、図49における計数中画面(図49(A))に代えて、玉貸中画面が表示されている(図51(A))。玉貸中画面が表示された後、遊技球の貸し出しが終了してから第1タイマ値(t1)が経過すると、移行画面が表示される(図51(B))。そして、移行画面が表示された後、第1待ち時間(t2)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図51(C))。以降の画面切替は、図49と同様である。
この場合、画面自動切替表示処理部415は、パチンコ機2で遊技する遊技者に遊技球を貸与する台間計数ユニット5による遊技球の貸与を所定条件の成立として、第1表示制御を実行する。
これによれば、台間計数ユニット5による遊技球の貸与の終了後に第1期間が経過した場合に移行画面を介してメニュー表示用画面を表示し、メニュー画面を表示させるための操作を可能とすることができる。
なお、画面自動切替表示処理において、台間計数ユニット5による所持球数の計数の終了と、台間計数ユニット5による遊技球の貸与の終了との両方を所定条件の成立とし、計数の終了と貸与の終了とのうち少なくともいずれか一方の条件が成立し、第1タイマ値(t1)が経過した場合に、移行画面を表示させるようにしてもよい。
[1−10−2.所持球特別表示処理]
データ表示装置4の処理部410が実行する所持球特別表示処理は、前述した処理に限られるわけではない。以下、所持球特別表示処理の変形例について説明する。
図52は、データ表示装置4の処理部410が、図39の所持球特別表示処理に代えて実行する第2所持球特別表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
所持球特別表示処理部413は、第1単位球数=所持球数−(第1表示カウンタ値×第1表示閾値)を算出する(F1)。また、所持球特別表示処理部413は、第2単位球数=所持球数−(第2表示カウンタ値×第2単位球数)を算出する(F3)。ここで、第1単位球数は、第1表示閾値及び第1非表示閾値を用いた閾値判定を可能とするために、0発〜1000発の数値範囲に正規化した所持球数である。また、第2単位球数は、第2表示閾値及び第2非表示閾値を用いた閾値判定を可能とするために、0発〜5000発の数値範囲に正規化した所持球数である。
次いで、所持球特別表示処理部413は、第1単位球数が第1表示閾値に達したか否かを判定し(F5)、達したと判定したならば(F5;Yes)、第1表示カウンタ値に1を加算する(F7)。そして、所持球特別表示処理部413は、第2単位球数が第2表示閾値に達したか否かを判定し(F9)、達したと判定したならば(F9;Yes)、第2表示カウンタ値に応じた数の第2所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する(F11)。
次いで、所持球特別表示処理部413は、第1表示部430から第1所定画像を全表示消去させる制御を行う(F13)。そして、所持球特別表示処理部413は、第2表示カウンタ値に1を加算するとともに(F15)、第1表示カウンタ値をリセットして(F17)、第2所持球特別表示処理を終了する。
F9において第2単位球数が第2表示閾値に達していないと判定したならば(F9;No)、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値に応じた数の第1所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する(F19)。そして、第2所持球特別表示処理を終了する。
F5において第1単位球数が第1表示閾値に達していないと判定したならば(F5;No)、所持球特別表示処理部413は、第1単位球数が第1非表示閾値を下回ったか否かを判定する(F21)。
第1単位球数が第1非表示閾値を下回ったと判定したならば(F21;Yes)、所持球特別表示処理部413は、第1表示カウンタ値が0であるか否かを判定し(F23)、0ではないと判定したならば(F23;No)、第1表示カウンタ値から1を減算する(F25)。そして、第1表示カウンタ値に応じた数の第1所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(F27)。
その後、所持球特別表示処理部413は、第2単位球数が第2非表示閾値を下回ったか否かを判定する(F29)。そして、下回ったと判定したならば(F29;Yes)、第2表示カウンタ値が0であるか否かを判定し(F31)、0ではないと判定したならば(F31;No)、第2表示カウンタ値から1を減算する(F33)。そして、第2表示カウンタ値に応じた数の第2所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行った後(F35)、第2所持球特別表示処理を終了する。
このような第2所持球特別表示処理を行うことによっても、遊技者の所持球数に応じて、第1所定画像及び第2所定画像を適切に表示/非表示させ、遊技機で遊技する遊技者や周囲の遊技客に、該遊技者の遊技状態(遊技媒体の所持数)を分かり易い形で報知することができる。
[1−10−3.所持球特別画像]
所持球数の計数中や計数後に、所持球特別表示処理を実行して、所持球特別画像を表示させてもよい。また、台間計数ユニット5から送信される所持球数信号に基づいて遊技者の所持球数をリアルタイムに更新して、所持球数を計数中画面に併せて表示させてもよい。また、所持球数及び所持球特別画像を計数中画面に併せて表示させてもよい。また、前述したように、遊技者が所有するプリペイド残額やカード残額の情報を併せて表示させてもよい。
また、台間計数ユニット5による玉貸中や玉貸後に、所持球特別表示処理を実行して、所持球特別画像を表示させてもよい。この場合も、所持球数を玉貸中画面に併せて表示させてもよいし、所持球数及び所持球特別画像を玉貸中画面に併せて表示させてもよい。また、前述したように、遊技者が所有するプリペイド残額やカード残額の情報を併せて表示させてもよい。
[1−10−4.表示画面]
上記の画面自動切替表示処理で表示する表示画面のうち、デモ画面において、パチンコ機2の機種説明や遊技説明(遊技方法の説明)の表示を行うこととしてもよい。また、デモ画面に代えて、機種説明や遊技説明を行う表示画面を表示させてもよい。
また、社名画面において、上記のように、パチンコ機2とデータ表示装置4との両方の製造メーカー名を表示させるのではなく、いずれか一方の製造メーカー名のみを表示させるようにしてもよい。これらの情報を表示するための設定は、ホールコンピュータ6等の管理装置から設定情報を受信することによって実現することができる。
また、移行画面に代えて、遊技データ画面や大当り履歴グラフ画面、出玉グラフ画面、所持球特別画像画面、遊技者の所持球数を表示する画面等の表示画面を表示させることとしてもよい。
[2.第2実施形態]
[2−1.遊技用システムの構成]
図53は、第2実施形態における第2遊技用システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。第2遊技用システム1Bは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び計数装置、記録媒体処理装置の一種であるカードユニット3と、管理装置及び制御装置の一種であるホールコンピュータ6と、管理装置及び制御装置の一種である持玉管理コンピュータ8と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び情報表示装置の一種である呼出ランプ装置9とを備えて構成される。
カードユニット3は、パチンコ機2の所定側の側方位置に該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、遊技場に会員登録をしていないビジター遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるビジターカードや、遊技場に会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受け付けて、該ビジターカード又は会員カード(以下、包括的に「カード」と称する。)に記録された遊技用価値特定情報(プリペイド残額データ)から特定される有価価値の大きさ(プリペイド残額)に基づき、該パチンコ機2での遊技に使用される遊技媒体である遊技球を貸し出すための処理や、該パチンコ機2における遊技において獲得された遊技球を計数して、該計数済みの遊技球数の範囲内の遊技球を払い出す処理を行う遊技用装置及び記録媒体処理装置である。
カードユニット3は、液晶表示器313を有する表示装置355を備え、液晶表示器313に複数種類の表示画面を表示可能に構成されている。カードユニット3は、第1実施形態で説明したデータ表示装置4と同様に、遊技者の選択操作に応じて選択的に表示画面を切替表示させる画面選択切替表示処理と、所定条件の成立に応じて自動的に表示画面を切替表示させる画面自動切替表示処理とを実行可能に構成されている。
また、カードユニット3は、スピーカを有する音出力部350を備え、特定音や確認音を音出力部350から出力可能に構成されている。カードユニット3は、パチンコ機2で遊技する遊技者を含む来店客の操作に応じて、音出力部350から出力する特定音の音量を設定可能であるとともに、設定される音量を来店客の音量調整操作に応じて変更可能に構成されている。
また、カードユニット3は、来店客によって音量調整操作がなされたときに、該操作後に設定される音量に対応する確認音を音出力部350から出力可能に構成されている。カードユニット3は、所定範囲(音量変更可能範囲)の中で音量を設定可能であり、設定される音量が所定範囲の限界にある場合において、該音量を所定範囲の限界よりも外へ変更するように音量調整操作がなされたときには、所定範囲の限界の音量に対応した確認音を音出力部350から出力する。
本実施形態において、カードユニット3が音出力部350から音出力可能な特定音には、例えば、パチンコ機2での遊技に使用する遊技用カード(会員カードやビジターカード)の取り忘れを遊技者に報知するカード取り忘れ報知の音声が含まれる。
確認音は、遊技者を含む来店客によってカードユニット3に対して音量調整操作がなされたときに、該操作後に設定される音量で音量変更がなされたことを来店客に報知するための音である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、確認音として、効果音や音声ボイス等の音を、来店客が変更後の音量を確認できる程度の短い時間(例えば1秒間〜3秒間)出力することとして説明する。また、本実施形態では、カードユニット3において設定される音量が所定範囲の限界にある場合において、該音量を所定範囲の限界よりも外へ変更するように来店客によって音量調整操作がなされたときには、所定範囲の限界の音量に対応した確認音を音出力部350から出力することを特徴とする。
呼出ランプ装置9は、正面視で横長の箱形の形状を呈する情報表示装置の一種であり、パチンコ機2で遊技を行っている遊技者が店員を呼び出すために用いられる他、パチンコ機2からの信号を受けて該パチンコ機2に関する遊技情報を、前面に設けられた表示部(ディスプレイ)930に表示する。また、呼出ランプ装置9は、前面に設けられた音出力部(スピーカ)950から音出力可能に構成されている。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、パチンコ機2、カードユニット3及び呼出ランプ装置9は、台端末10を介してホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、図53では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
[2−2.情報及び信号の流れ]
図54は、第2遊技用システム1Bの各装置間における情報及び信号の流れの一例を示す図である。なお、図54では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号が呼出ランプ装置9及びホールコンピュータ6に出力される。
カードユニット3からは、計数払出ユニット380により計数された遊技者の所持球数を表す所持球数信号と、持玉カードが挿入されたことを示すカード挿入信号と持玉カードが排出されたことを示すカード排出信号(カード挿入/排出信号)とが呼出ランプ装置9に出力される。また、カードユニット3からは、受付中の会員カードやビジターカードに記録されたカード情報が持玉管理コンピュータ8に出力される。
また、ホールコンピュータ6からは、呼出ランプ装置9の表示部に所定の表示を行わせるための指示や制御を行うための表示管理信号が該呼出ランプ装置9に出力される。呼出ランプ装置9は、ホールコンピュータ6から受信した表示管理信号に基づいて、パチンコ機2の遊技データ等を表示部930に表示する。
また、ホールコンピュータ6からは、音量用設定データ693及び光量用設定データ695がカードユニット3に送信される。そして、カードユニット3は、ホールコンピュータ6から受信した音量用設定データ693及び光量用設定データ695に基づいて、音量/光量の設定や変更を行う。
[2−3.パチンコ機及びカードユニットの構成]
図55は、第2実施形態におけるパチンコ機2及びカードユニット3の外観構成を示す正面図である。なお、パチンコ機2の構成は第1実施形態と同じであるため、再度の説明を省略する。
カードユニット3の前面には、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302と、装置前面より装置前方側に突出形成された表示装置355と、計数済玉数を払出すための計数払出操作を受付けるための払出ボタン311と、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309とが設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット392に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロット392に挿入可能とされている。
ここで、ビジターカード及び会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードIDが予め書き換え不能に記憶されている。そして、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データや、振分けの有無を特定可能な振分けフラグ等の各種データが記憶されている。
なお、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数した遊技球を、その翌日以降においても再度遊技に使用したり、景品交換に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、該会員カードには、該貯玉が行われた遊技球数である貯玉数は直接記録されておらず、該貯玉数は、後述するように、持玉管理コンピュータ8において、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、会員カードには、該会員カードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数も直接記録されておらず、該持玉数も、後述するように、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、また、景品交換POS端末(不図示)において景品交換に使用できるようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された不図示のカード発行・入金機において、購入、発行されるとともに、カードユニット3においても発行される。なお、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数と日付とが記憶されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、また景品交換POS端末において景品交換に使用できるようになっている。
表示装置355には、メニュー選択を行うためのメニューボタン316a、台データを表示させるための台データボタン316b、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン316c、音量/光量を変更するための音量/光量変更ボタン316ed、左右上下キー及び決定キーで構成される十字ボタン316eでなる操作ボタン316が設けられている。
また、表示装置355には、再プレイボタン316cの操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部317と、遊技場の係員が所持する設定用リモコンからの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315とが設けられており、該表示装置355の表面には、表示装置355に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
なお、タッチパネル314と操作ボタン316との両方を、本発明に係る操作手段としてもよいし、タッチパネル314と操作ボタン316とのうちのいずれか一方を、本発明に係る操作手段としてもよい。つまり、操作手段として、タッチパネル314のみを設けることとしてもよいし、操作ボタン316のみを設けることとしてもよい。また、それぞれの操作手段で行うことが可能な操作を、それぞれの操作が重複しないように設定してもよいし、一部又は全部の操作が重複するように設定してもよい。
また、表示装置355の内部には、後述する液晶表示器313や各操作ボタン316に対応するスイッチが設けられており、これらが表示装置355に対応する装置内位置に設けられた表示制御基板329に接続されることで、液晶表示器313の表示制御や、透明タッチパネル314による入力位置検出等が該表示制御基板329によって実施される。
カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット300に出力する紙幣識別ユニット302aが設けられており、該紙幣識別ユニット302aにおいて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、カードユニット3の略中央部位置には、該カードユニット3を構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3の動作を制御する制御ユニット300が設けられており、後述するように、該制御ユニット300によって該カードユニット3の各種の動作が制御されている。
また、カードユニット3の最下方位置には、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2における払出単位である125個未満の単位未満端数の最大値である24個だけ貯留するとともに、該単位未満端数の遊技球を計数して払出す計数払出ユニット380が設けられている。
[2−4.カードユニットの機能構成]
図56は、カードユニット3の機能構成の一例を示すブロック図である。
カードユニット3は、紙幣識別ユニット302aと、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット300とから構成されており、紙幣識別ユニット302a、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット300と接続されて各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し及び書き込みを行う。
制御ユニット300は、処理部310と、ROM320と、RAM330と、時計部335とを備えて構成される。
処理部310は、カードユニット3を統括的に制御するCPUやDSP等のプロセッサを有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部310は、主要な機能部として、所持球特別表示処理部310aと、画面選択切替表示処理部310bと、画面自動切替表示処理部310cと、音量変更部310dと、光量変更部310eと、確認音出力制御部310fとを含む。
ROM320は、不揮発性の読み出し専用の記憶装置であり、処理部310により読み出され、第2メイン処理として実行される第2メインプログラム321と、所持球特別表示用閾値テーブル495と、タイマ値テーブル496とを記憶している。
第2メインプログラム321は、カードユニット処理として実行されるカードユニット処理プログラム321aと、所持球特別表示処理として実行される所持球特別表示処理プログラム321bと、第2表示処理として実行される第2表示処理プログラム321cと、画面自動切替表示処理として実行される画面自動切替表示処理プログラム321dと、音量変更処理として実行される音量変更処理プログラム321eとをサブルーチンとして含む。
なお、所持球特別表示処理については、第1実施形態で説明した所持球特別表示処理や第2所持球特別表示処理を同様に適用可能であるため、再度の説明を省略する。また、画面自動切替表示処理や音量変更処理についても、第1実施形態で説明した処理を同様に適用可能であるため、再度の説明を省略する。
RAM330は、揮発性の読み書き可能な記憶装置であり、カードリーダライタ327に受付中のビジターカードや会員カードの(会員)カードID並びにプリペイド残額や、持玉数、貯蓄数、来店ポイント数、対応するパチンコ機2の台データ、遊技中の会員の遊技情報等の各種のデータを記憶する。RAM330は、不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても所定期間において記憶されているデータが保持される。
RAM330には、所持球数データ331と、カード情報332と、処理用データ333と、音量用設定データ693と、光量用設定データ695とが記憶される。
所持球数データ331は、遊技者が所持する所持球数のデータであり、計数払出ユニット380の計数結果に基づいて更新される。
カード情報332は、遊技者を識別するためのID(会員ID等)や持玉数、貯玉数等を記録した遊技用カードの情報である。
処理用データ333は、処理部310が所持球特別表示処理において所持球特別表示を行うための処理用データであり、前述した第1表示カウンタ値や第2表示カウンタ値、第1整数n、第2整数mといった処理用のデータが一時記憶される。
音量用設定データ693は、ホールコンピュータ6によって生成されて送信される音量設定用のデータであり、そのデータ構成は、第1実施形態で説明した音量用設定データ693と同様である。
光量用設定データ695は、ホールコンピュータ6によって生成されて送信される光量設定用のデータであり、そのデータ構成は、第1実施形態で説明した光量用設定データ695と同様である。
制御ユニット300は、パチンコ機2に設けられている賞球制御基板との間で貸出関連信号を送受することによって、払出単位として予め定められた複数個の遊技球を遊技者に対して貸し出し可能に構成されている。従って、カードユニット3は、遊技機で遊技する遊技者に遊技媒体を貸与するための貸与処理を実行する遊技媒体貸与処理装置として機能する。また、制御ユニット300は、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2の情報出力基板と接続されることで、大当り中信号等の各種の外部出力信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット300は、対応するパチンコ機2の下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による打込信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの打込信号の入力に応じて、後述する遊技情報テーブルの総打込玉数の値に該打込信号に応じた所定数を加算更新する。
また、制御ユニット300は、計数払出ユニット380と接続されており、該計数払出ユニット380において遊技球の計数が行われたことにより出力される計数センサ信号を入力し、該計数センサ信号に基づいて所持球数を更新する。例えば、前述したように計数払出ユニット380に流入した遊技球が、計数センサにより検出され、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット300に対して出力されて、制御ユニット300において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する。なお、計数払出ユニット380の構成は、第1実施形態の台間計数ユニット5に設けられる計数払出ユニット380と同じであるため、再度の説明を省略する。
また、制御ユニット300は、装置前面の表示装置355の下方位置に設けられた払出ボタン311に対応する払出ボタンスイッチ311’に接続されており、払出ボタン311の操作に応じた信号が、該払出ボタンスイッチ311’から入力されることにより、払出ボタン311の操作の有無を把握できるようになっている。払出ボタン311が押下されたことを検知すると、制御ユニット300は、所持球数のうちの所定の単位球数を遊技者に払い戻す。第1実施形態と同様に、1回の払い戻し操作で遊技者に払い戻される単位球数を125発として説明する。
制御ユニット300は、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を125減算し、所持球数データ331を更新する。ただし、所持球数が125未満である場合に払い戻し操作が行われた場合には、所持球数を0とする。すなわち、記憶している所持球数に相当する球数を減算する。
第1実施形態と同様に、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球を下皿に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。また、遊技者の所持球数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作により遊技球が遊技者に払い戻される場合であり、前述したように1回の払い戻し操作による払い戻し数は125発であるため、1回の払い戻し操作により所持球数は125発減少する。
また、制御ユニット300には、前述したように、対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されており、貸出ボタンの操作や返却ボタンの操作を検知できるとともに、これら残額表示器の表示制御を実施する。
制御ユニット300は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や表示装置355に設けられている各種ボタンの操作やタッチパネルの操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、紙幣識別ユニット302aによる貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報等を受けて、制御ユニット300に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御を行う。
また、制御ユニット300は、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸与処理や、貨幣の受付けに応じて、受付中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への入金、或いは新たなビジターカードにプリペイド残額を書き込んで発行する発行・入金処理や、返却ボタンによる返却操作により受付中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理や貯玉数を用いた再プレイ処理や、払出ボタン311の操作の受付けによって計数済玉数(挿入されたビジターカード並びに会員カードにより特定される持玉数を含む)からの払い出し(返却)を行って該払出した玉数を計数済玉数から減算更新する払出処理等の処理を実行する。
また、制御ユニット300は、HUBを介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8等の外部装置とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット300に接続された表示制御基板329は、表示装置355を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314、各種の操作ボタン316に対応するスイッチ、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら透明タッチパネル314の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット300に出力される。
本実施形態の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示装置355に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示装置355に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット300から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット300から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を、表示装置355を構成する液晶表示器313に表示可能とされている。
カードユニット3は、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)や、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付ける。ビジターカードや会員カードはICカードで構成されている。
それらのカードを受付けたカードユニット3は、カードの記録情報により特定される遊技者所有の遊技価値(例えばカード残額、持玉数、あるいは貯玉数等)を遊技玉に変換する機能を有する。
カードユニット3の前面には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入/排出口が設けられている。このカード挿入/排出口に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受け付けられ、そのカードに記録されている情報が読取られる。紙幣挿入口に挿入された紙幣は、貨幣識別器(図示省略)により取込まれてその真贋や紙幣種別の識別がなされる。
カードユニット3には、会員カードを受け付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID(以下、単に「カードID」という。)及びカードIDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン316cが設けられている。
再プレイボタン316cを操作した場合に、挿入されたカードに遊技者が獲得した持玉数が記録されているときにはその持玉数の一部を引落として遊技玉に変換し、変換した遊技玉に基づいてパチンコ機2による遊技を行うことが可能となる。一方、挿入されたカードが会員カードであり持玉数が記録されておらず、且つ、貯玉が持玉管理コンピュータ8に記録されている場合には、その貯玉の一部が引落とされて遊技玉に変換され、パチンコ機2による遊技が可能となる。つまり、挿入されたカードに対応付けて貯玉と持玉との双方が記憶されている場合には、持玉が優先的に引落とされる。なお、再プレイボタン316cとは別に、持玉を引落とすための専用の持玉払出ボタンを設け、再プレイボタンは貯玉引落とし専用のボタンとしてもよい。
ここで、「貯玉」とは、前日以前に獲得した玉でホールに預けている玉であり、貯玉払出により遊技玉となる。また、貯玉は、遊技場に預け入れられた遊技媒体であり、持玉管理コンピュータ8により管理される。
前述したように、持玉数は、遊技者が遊技機により遊技を行った結果、遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預け入れられていない玉数のことである。前述したように、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって遊技場に預け入れられた玉数を「貯玉」と言う。「貯玉」と「持玉」の違いは、遊技場に預け入れるための貯玉操作が行われて遊技場に預け入れられた玉数であるか、未だに遊技場に預け入れられていない段階の玉数であるかの違いであるため、「持玉」を店舗に設置された持玉管理コンピュータ8で管理するようにしてもよい。
本実施形態において、貯玉データは会員カードに直接記録させず、店舗に設置された持玉管理コンピュータ8に会員カード番号と対応付けて記憶させ、会員カード番号に基づいて対応する貯玉を検索できるように構成されている。一方、持玉は、カードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、両者ともに持玉管理コンピュータ8にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、持玉は、ビジターカードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、持玉を持玉管理コンピュータ8にカード番号と対応させて記憶させてもよい。
なお、持玉をカード(会員カード、ビジターカード)又は持玉管理コンピュータ8に記憶させるタイミングは、計数ボタンが操作されて計数処理が行われる毎のタイミングとしてもよいし、一定時間毎のタイミングとしてもよいし、カードを返却するタイミングとしてもよい。
また、遊技者が遊技を終えてカードユニット3からカードの返却を受けたときには、カードユニット3に記憶していた持玉が一旦貯玉として持玉管理コンピュータ8に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じ又は別のカードユニット3にカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのカードユニット3に記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。
また、制御ユニット300には、設定切替スイッチ460が接続されている。設定切替スイッチ460は、店舗の管理者や店員が音量や光量の第1操作を行うためのスイッチであり、その構成は、第1実施形態で説明した設定切替スイッチ460と同様であるため、再度の説明を省略する。制御ユニット300は、設定切替スイッチ460から出力される信号又は所定回路を介して、設定切替スイッチ460のチャンネルを直接的又は間接的に特定可能に構成されている。
また、制御ユニット300には、音出力制御基板319が接続されている。音出力制御基板319は、音出力部350に接続され、制御ユニット300の制御に従って、音出力部350から特定音や確認音等の音を出力させるように制御する。
[2−5.持玉管理コンピュータの機能構成]
図57は、持玉管理コンピュータ8の機能構成の一例を示す図である。
持玉管理コンピュータ8は、処理部810と、入力部820と、表示部830と、通信部840と、時計部850と、記憶部860とを備えて構成される。
処理部810は、記憶部860に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、持玉管理コンピュータ8の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU等のプロセッサを有して構成される。
入力部820は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部810に出力する。
表示部830は、処理部810から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部830には、記憶部860に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
通信部840は、カードユニット3との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。通信部840は、カードユニット3からカード情報を受信する。
時計部850は、持玉管理コンピュータ8が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部850の計時時刻(日付を含む。)は処理部810に随時出力される。
記憶部860には、処理部810により持ち玉管理処理として実行される持ち玉管理プログラム861と、会員管理データ863と、カード管理データ865と、ユニット管理データ867とが記憶される。
図58は、会員管理データ863のデータ構成の一例を示す図である。
会員管理データ863には、会員情報データと、会員遊技履歴データとが記憶される。会員情報データには、会員の個人情報が記憶される。具体的には、例えば、会員をユニークに識別するための会員IDと、該会員が自身で設定する暗証番号と、店舗に来店する度に該会員に付与される来店ポイントと、来店ポイントに応じて該会員に設定されるランクと、該会員の名字と、該会員の名前とが記憶される。
会員遊技履歴データには、会員IDと、来店日と、台番号と、機種名と、開始時刻と、終了時刻とが対応付けて記憶される。開始時刻は、該会員が該台番号のパチンコ機2で遊技を開始した時刻である。終了時刻は、該会員が該台番号のパチンコ機2で遊技を終了した時刻である。
図59は、カード管理データ865のデータ構成の一例を示す図である。
カード管理データ865には、会員カード管理データと、ビジターカード管理データとが記憶される。
会員カード管理データは、会員カードを管理するためのデータであり、例えば、会員カードをユニークに識別するためのカードIDと、会員IDと、持玉数と、貯玉数と、大当り回数とが対応付けて記憶される。
ビジターカード管理データは、ビジターカードを管理するためのデータであり、例えば、ビジターカードをユニークにするためのカードIDと、該ビジターカードの最新の発行日時である最新発行日時と、持玉数と、大当り回数とが対応付けて記憶される。
[2−6.処理の流れ]
図60は、カードユニット3の処理部310が、ROM320に記憶されている第2メインプログラム321に従って実行する第2メイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理部310は、ROM320に記憶されているカードユニット処理プログラム321aに従ってカードユニット処理の実行を開始する(G1)。その後、処理部310は、ROM320に記憶されている第2表示処理プログラム321cに従って第2表示処理の実行を開始する(G3)。
次いで、処理部310は、音出力処理を開始する(G5)。音出力処理では、所定タイミングで、カード取り忘れ報知の音声を特定音として音出力部350から出力させるように制御する。カード取り忘れ報知の音声を出力するタイミングは、例えば、遊技者による遊技が終了したと判定したタイミングとすればよい。この場合、遊技者の遊技が終了したか否かの判定においては、例えば、(A)パチンコ機2から一定時間以上遊技信号の入力がないとき、(B)カードユニット3に対する操作が一定時間以上なされなかったとき、などに、遊技者による遊技が終了したと判定すればよい。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定する(G7)。例えば、カードユニット3の電源を切断する操作がなされた場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(G7;No)、処理部310は、そのまま待機する。また、処理を終了すると判定したならば(G7;Yes)、第2メイン処理を終了する。
図61は、カードユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、カード返却操作がなされたか否かを判定し(H1)、なされたと判定したならば(H1;Yes)、カード返却処理を行う(H3)。具体的には、挿入されているカードをカード返却口に排出する処理を行う。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
カード返却操作がなされなかったと判定したならば(H1;No)、処理部310は、持玉合算操作がなされたか否かを判定し(H5)、なされたと判定したならば(H5;Y
es)、持玉合算処理を行う(H7)。そして、処理部310は、H20へと処理を移行
する。
持玉合算操作がなされなかったと判定したならば(H5;No)、処理部310は、カードロック操作がなされたか否かを判定し(H9)、なされたと判定したならば(I9;Yes)、カードロック処理を行う(H11)。具体的には、挿入されているカードをカード返却ボタン312の押下のみでは返却されないようにロックする。ロックした後は、例えば暗証番号の入力を遊技者に求めるようにし、正しい暗証番号が入力されない限り、カードを遊技者に返却しないようにする。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
カードロック操作がなされなかったと判定したならば(H9;No)、処理部310は、持玉分割操作がなされたか否かを判定し(H13)、なされたと判定したならば(H13;Yes)、持玉分割処理を行う(H15)。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
持玉分割操作がなされなかったと判定したならば(H13;No)、処理部310は、情報照会操作がなされたか否かを判定し(H17)、なされたと判定したならば(H17;Yes)、情報照会処理を行う(H19)。具体的には、遊技者の操作に応じて、プリペイド残額(入金残額)や持玉数、貯玉数等の情報を表示装置355に表示させる。そして、処理部310は、H21へと処理を移行する。
次いで、処理部310は、遊技者により再プレイボタン316cが押下されたことにより再プレイ操作がなされたか否かを判定し(H21)、なされたと判定したならば(H21;Yes)、規定数の遊技球を遊技者に払い戻す球払戻制御処理を行う(H23)。そして、処理部310は、所持球数データ331を更新する(H25)。再プレイ操作がなされなかったと判定したならば(H21;No)、処理部310は、H27へと処理を移す。
その後、処理部310は、計数払出ユニット380から球計数結果を入力したか否かを判定し(H27)、入力したと判定したならば(H27;Yes)、所持球数データ331を更新する(H29)。そして、処理部310は、ROM320に記憶されている所持球特別表示処理プログラム321bに従って所持球特別表示処理を実行する(H31)。計数払出ユニット380から球計数結果を入力しなかったと判定したならば(H27;No)、処理部310は、H33へと処理を移す。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定し(H33)、処理を継続すると判定したならば(H33;No)、H1へと処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(H33;Yes)、カードユニット処理を終了する。
図62は、持玉合算処理の流れの一例を示すフローチャートである。
持玉合算処理とは、複数枚のカードに対応付けられた持玉を合算して1枚のカードに対応付ける処理をいう。
処理部310は、会員カード受付中であるか否かを判定する(J3)。会員カード受付中である場合は(J3;Yes)、処理部310は、暗証番号の入力指示を行う(J5)。次いで、処理部310は、照合結果がOKであるか否かを判定し(J7)、OKであったならば(J7;Yes)、会員カードに持玉があるか否かを判定する(J9)。
持玉があると判定したならば(J9;Yes)、処理部310は、カードリーダライタ327の読取り位置のビジターカードを無効に変更して、会員カードを排出させる(J11)。そして、処理部310は、会員カード又はビジターカードを挿入するように遊技者に指示する(J13)。
次に、処理部310は、所定時間内にカードが挿入されたか否かを判定し(J15)、挿入されたと判定したならば(J15;Yes)、持玉を挿入カードに移行する(J17)。そして、処理部310は、挿入カードのカード情報を持玉管理コンピュータ8に送信した後(J19)、挿入カードを排出させる(J21)。そして、処理部310は、持玉合算処理を終了する。
J3、J7、J9又はJ15の判定結果が否定判定であった場合は、処理部310は、エラー報知を行う(J23)。そして、処理部310は、持玉合算処理を終了する。
図63は、持玉分割処理の流れの一例を示すフローチャートである。
持玉分割処理とは、1枚のカード(分割元カード)の持玉を分割して複数のカードに対応付ける処理をいう。本実施形態では、受け付けられている会員カード(以下、「分割元カード」という。)の持玉のうち、一部の持玉を他の新たなビジターカード(以下、「分割先カード」という。)に対応付け、残りの持玉を分割元カードに残存させる。
最初に、処理部310は、暗証番号の入力指示を行う(K3)。次いで、照合結果がOKであるか否かを判定し(K5)、OKであると判定したならば(K5;Yes)、持玉が貸出単位額に相当する数の2倍以上あるか否かを判断する(K7)。持玉数が貸出単位額に相当する数に満たない場合は(K7;No)、通常は持玉を払出すことができないため、該カードと分割するカードとの分を合わせて、持玉数が貸出単位額に相当する数の2倍以上あることを必要とする。
2倍以上であると判定したならば(K7;Yes)、処理部310は、分割する持玉数を入力するための画面を表示制御する(K9)。分割数は、選択肢から選択できるようにしてもよいし、増加又は減少ボタンを操作することで貸出単位額に相当する数単位で増減させて入力できるようにしてもよいし、直接、数値入力できるようにしてもよい。
処理部310は、分割数が入力されるまで待機し(K11;No)、入力されたと判定したならば(K11;Yes)、会員カード受付中であるか否かを判定する(K13)。会員カード受付中であると判定したならば(K13;Yes)、処理部310は、持玉数から分割数を減算する(K15)。
次いで、処理部310は、会員カードを排出させる(K17)。次いで、処理部310は、カードリーダライタに設けられたカード貯留部からビジターカードを読取り位置に取出し、取出したビジターカードの発行処理を行う(K19)。具体的には、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの状況を利用中に変更して、最新発行日時を更新して、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時を更新し、両テーブルのその他の項目をリセットする。
そして、処理部310は、分割数を持玉数として該ビジターカードに対応付ける(K21)。具体的には、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの持玉数として分割数を記憶させる。次いで、処理部310は、該ビジターカードを排出させる(K23)。
次に、処理部310は、先に排出された会員カードの再挿入を促す旨を報知する(K25)。処理部310は、会員カードが挿入されるまで待機し(K27;Yes)、挿入されたならば(K27;Yes)、カード情報を持玉管理コンピュータ8に送信する(K41)。そして、処理部310は、持玉分割処理を終了する。
一方、会員カード受付中ではないと判定したならば(K13;No)、処理部310は、受付中のビジターカードのカード情報を、一旦、他のメモリ領域に退避させる(K29)。そして、処理部310は、受付中の読書き位置のビジターカードのカード情報をリセットし、発行処理を行う(K31)。次いで、処理部310は、分割数を持玉数として該ビジターカードに記録し(K33)、該ビジターカードを排出させる(K35)。
次に、処理部310は、カードリーダライタのカード貯留部からビジターカードを読取り位置に取出し、取出したビジターカードの発行処理を行う(K37)。そして、処理部310は、K29で退避させたカード情報を該ビジターカードに記録する(K39)。そして、処理部310は、K41へと処理を移行する。
図64は、第2表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、画面選択切替表示処理の実行を開始する(L1)。次いで、処理部310は、ROM320に記憶されている画面自動切替表示処理プログラム321dに従って、画面自動切替表示処理の実行を開始する(L3)。
次いで、処理部310は、計数払出ユニット380から球計数結果を入力したか否かを判定し(L5)、入力したと判定したならば(L5;Yes)、画面自動切替モードへと移行する(L7)。そして、処理部310は、計数中フラグをONに設定し(L9)、計数中画面を表示装置355に表示させるように制御する(L11)。計数払出ユニット380から球計数結果を入力しなかったと判定したならば(L5;No)、処理部310は、L13へと処理を移す。
その後、処理部310は、計数中フラグが「ON」に設定されているか否かを判定し(L13)、「ON」に設定されていると判定したならば(L13;Yes)、計数払出ユニット380から球計数結果を入力しなくなったか否かを判定する(L15)。入力しなくなったと判定したならば(L15;Yes)、処理部310は、計数中フラグをOFFに設定する(L17)。計数払出ユニット380から球計数結果を入力中であると判定したならば(L15;No)、処理部310は、L19へと処理を移す。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定し(L19)、処理を継続すると判定したならば(L19;No)、L1へと処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(L19;Yes)、処理部310は、第2表示処理を終了する。
[2−7.表示画面]
図65は、画面自動切替表示処理における画面の切り替えの流れを説明するための図である。
液晶表示器313に計数中画面が表示された後(図65(A))、遊技球の計数が終了し、第1タイマ値(t1)が経過すると、移行画面が表示される(図65(B))。そして、移行画面が表示された後、第1待ち時間(t2)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図65(C))。
メニュー表示用画面において、遊技者によりメニュー画面表示操作としてメニューアイコンがタップされると、メニュー画面に表示が切り替わる(図65(F))。また、メニュー表示用画面の表示中にメニュー画面表示操作がなされない状態で第3タイマ値(t3)が経過すると、デモ画面が表示される(図65(D))。
メニュー画面の表示中に、遊技者が戻るアイコンをタップすると、移行画面に表示が切り替わる(図65(B))。また、メニュー画面の表示中に、メニュー項目を選択する操作がなされない状態で第5タイマ値(t5)が経過することによっても、移行画面に表示が切り替わる(図65(B))。そして、移行画面に表示が切り替わってから第2待ち時間(t2´)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図65(C))。
デモ画面の表示中に遊技者によりメニュー画面表示操作がなされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図65(F))。また、デモ画面の表示中に、メニュー画面表示操作がなされない状態で第4タイマ値(t4)が経過すると、社名画面に表示が切り替わる(図65(E))。
社名画面の表示が開始された後、遊技者によりメニュー画面表示操作がなされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図65(F))。また、メニュー画面表示操作がなされない状態で第6タイマ値(t6)が経過すると、表示画面がデモ画面に切り替わる(図65(D))。
[2−8.変形例]
[2−8−1.所持球特別表示処理]
カードユニット3が実行する持玉合算処理や持玉分割処理において、所持球特別表示に関する例外的な処理を行うこととしてもよい。具体的には、例えば、持玉分割処理で持玉が分割された場合に、分割前のカードに記録された所持球数(持玉数)に基づいて、分割元のカードに記録された所持球数での画像の表示数と、分割先のカードに記録された所持球数での画像の表示数とを決定してもよい。
例えば、所持球数が3100発であり、遊技者がこれを1900発と1200発とに分割したとする。分割元のカードに記録された持玉数を1900発とし、分割先のカードに記録された持玉数を1200発とする。上記の所持球特別表示処理によれば、所持球数が3100発の場合は、第1所定画像の表示数は3となる。そこで、例えば、分割元のカードと分割先のカードとで、第1所定画像の表示数の和が3となるように第1所定画像の表示数を振り分ける。具体的には、分割元のカードについては持玉数が1900発であるが、この場合の第1所定画像の表示数を例外的に2とし、分割先のカードについては持玉数が1200発であるため、原則通り第1所定画像の表示数を1とする。
第2所定画像についても同様である。
具体的な処理としては、分割前のカードに記録された所持球数に基づいて所定画像の表示数(以下、「総表示数」と称す。)を判定する。そして、持玉分割を行った場合に、分割元カードに記録された所持球数と分割先カードに記録された所持球数とに基づいて、それぞれのカードに記録された所持球数に対応する表示カウンタ値を判定する。
分割元カードの所持球数に対応する表示カウンタ値(以下、「分割元カード表示カウンタ値」と称す。)と分割先カードの所持球数に対応する表示カウンタ値(以下、「分割先カード表示カウンタ値」と称す。)との和が上記の総表示数と同じである場合は、そのままの表示カウンタ値に基づいて所定画像を表示する。一方、分割元カード表示カウンタ値と分割先カード表示カウンタ値との和が上記の総表示数と異なる場合は、その差を補償するように、分割元カード表示カウンタ値及び分割先カード表示カウンタ値のいずれか一方を補正する。この表示カウンタ値の補正処理を、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値のそれぞれについて行う。
また、この場合において、分割元カード表示カウンタ値と分割先カード表示カウンタ値とを、分割元カードと分割先カードとにそれぞれ記録させるようにすると好適である。このようにすることで、遊技者が他のパチンコ機2に移動して遊技を行う場合に、移動先のパチンコ機2に対応して設けられたカードユニット3は、受け付けたカードに記録された表示カウンタ値に基づいて、表示させる所定画像の数を決定することができる。
また、持玉合算処理が行われた場合、カードユニット3の処理部310は、受付中のカードに記録されている所持球数に基づいて上記の所持球特別表示処理を行って、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定し、これらのカウンタ値に基づいて所定画像を表示させるようにすればよい。
なお、持玉分割処理と同様に、持玉合算処理において合算結果の所持球数に応じた表示カウンタ値をカードに記録することとし、遊技者が他のパチンコ機2に移動して遊技を行う場合に、移動先のパチンコ機2に対応して設けられたカードユニット3が、受け付けたカードに記録された表示カウンタ値に基づいて、表示させる所定画像の数を決定するようにしてもよい。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、上記の実施形態で説明した画面自動切替に関する他の実施形態である。ここでは、第1実施形態のデータ表示装置4における画面自動切替に係る処理の流れ及び表示画面を例示するが、これらの処理や表示画面は、第2実施形態で説明したカードユニット3や、他の実施形態で後述する各種の遊技用装置についても、同様に適用可能である。
[3−1.タイマ値テーブル]
図66は、第3実施形態におけるタイマ値テーブル496のテーブル構成の一例を示す図である。
タイマ値テーブル496には、第1タイマ値(t1)と、第2タイマ値(t2)と、第3タイマ値(t3)と、第4タイマ値(t4)と、第5タイマ値(t5)と、第6タイマ値(t6)と、処理タイマ値(m1)と、確認音出力タイマ値(k1)とが定められている。
図22に示したタイマ値テーブル496とは異なり、図66のタイマ値テーブル496では、第2タイマ値(t2)には1つのタイマ値しか定められておらず、メニュー画面の表示終了後にカウントが開始されるタイマ値が、第2タイマ値(t2)として定められている。
具体的には、第1タイマ値(t1)には「4秒」が、第2タイマ値には「2秒」がそれぞれ定められており、第2タイマ値(t2)には、第1タイマ値(t1)よりも短い時間が定められている。本実施形態では、第1タイマ値(t1)が第1期間を規定する時間であり、第2タイマ値(t2)が第2期間を規定する時間である。
第3実施形態では、上記の第1実施形態及び第2実施形態で説明した画面自動切替表示において、メニュー表示用画面の表示前に表示させた移行画面の表示を省略し、計数中画面や玉貸中画面の表示終了後にメニュー表示用画面に直接的に表示画面を切り替え、メニュー画面の表示終了後にメニュー表示用画面に直接的に表示画面を切り替えることを特徴としている。
[3−2.処理の流れ]
図67〜図73は、データ表示装置4の処理部410が、図29〜図36の画面自動切替表示処理に代えて実行する第2画面自動切替表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、画面自動切替表示処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
S25において第1タイマがカウント中であると判定した場合(S25;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第1タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S43)。そして、第1タイマがタイムアップしたと判定したならば(S43;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、計数中画面の表示を終了させる(S45)。
次いで、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマに、図66のタイマ値テーブル496に定められている第3タイマ値(t3)に対応するカウンタ値を設定する(T47)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第3タイマのカウントを開始し(T49)、第1表示部430にメニュー表示用画面の表示を開始させる(T51)。
S121においてメニュー画面の表示を終了した後、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマに、図66のタイマ値テーブル496に定められている第2タイマ値(t2)に対応するカウンタ値を設定する(T123)。そして、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマのカウントを開始する(T125)。そして、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。
S25において第1タイマがカウント中ではないと判定したならば(S25;No)、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマがカウント中であるか否かを判定する(T27)。そして、第2タイマがカウント中であると判定したならば(T27;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、第2タイマがタイムアップしたか否かを判定する(T53)。
第2タイマがタイムアップしていないと判定したならば(T53;No)、画面自動切替表示処理部415は、S160へと処理を移す。第2タイマがタイムアップしたと判定したならば(T53;Yes)、画面自動切替表示処理部415は、T47へと処理を移す。つまり、第2タイマがタイムアップした場合には、第3タイマに第3タイマ値(t3)を設定し(T47)、第3タイマのカウントを開始した後(T49)、メニュー表示用画面の表示を開始させる(T51)。
[3−3.表示画面]
図74は、上記の第2画面自動切替表示処理における画面の切り替えの流れを説明するための図である。
第1表示部430に計数中画面が表示された後(図74(A))、所持球数の計数が終了し、第1タイマ値(t1)が経過すると、メニュー表示用画面が表示される(図74(C))。つまり、移行画面を介さずに、計数中画面からメニュー表示用画面に直接的に表示が切り替わる。
メニュー表示用画面において、遊技者によりメニュー画面表示操作としてメニューアイコンがタップされると、メニュー画面に表示が切り替わる(図74(F))。また、メニュー表示用画面の表示中にメニュー画面表示操作がなされない状態で第3タイマ値(t3)が経過すると、デモ画面が表示される(図74(D))。
メニュー画面の表示中に遊技者が戻るアイコンをタップすると、メニュー表示用画面に表示が切り替わる(図74(C))、また、メニュー画面の表示中に、メニュー項目を選択する操作がなされない状態で第5タイマ値(t5)が経過し、メニュー画面の表示終了後、第2タイマ値(t2)が経過すると、表示画面がメニュー表示用画面に切り替わる(図74(B))。つまり、移行画面を介さずに、メニュー画面からメニュー表示用画面に直接的に表示が切り替わる。
このように、第1タイマ値(t1)よりも短い時間である第2タイマ値(t2)の経過後にメニュー表示用画面が表示されることで、遊技者が再びメニュー表示用画面に戻りたい場合に、メニュー表示用画面に表示画面を迅速に切り替えることができる。
[3−4.変形例]
図75は、変形例としての表示画面の切り替えの流れを説明するための図である。ここでは、社名画面の表示を省略する場合の表示画面の切り替えの流れについて説明する。
メニュー表示用画面が表示されている状態で(図75(C))、遊技者によりメニュー画面表示操作がなされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図75(F))。デモ画面が表示されている状態で(図75(D))、遊技者によりメニュー画面表示操作がなされた場合も、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図75(F))。また、デモ画面が表示されている状態で(図75(D))、メニュー画面表示操作がなされずに第4タイマ値(t4)が経過すると、メニュー表示用画面に表示が戻される(図75(C))。
メニュー画面が表示されている状態で(図75(F))、メニュー項目アイコンがタップされると、選択されたメニュー項目に対応する画面が表示される。この状態で、遊技者により操作がなされず、第6タイマ値(t6)が経過すると、表示画面がデモ画面に切り替わる(図75(D))。一方、選択されたメニュー項目に対応する画面が表示された状態で、遊技者による操作がなされた場合には、第6タイマ値(t6)が経過した場合であっても、デモ画面を表示しない。
これによれば、意図しないデモ画面の表示が行われることを防止できる。
なお、ここでは社名画面の表示を省略する例について説明したが、社名画面の代わりにデモ画面の表示を省略するようにしてもよい。また、前述したように、移行画面の表示を省略するようにしてもよい。つまり、移行画面、デモ画面及び社名画面のうちの一部及び全部の表示画面の表示を省略するようにしてもよい。
図76は、変形例としての他の表示画面の切り替えの流れを説明するための図である。この例では、計数中画面から移行画面を介してメニュー表示用画面を表示する場合と、メニュー画面から移行画面を介してメニュー表示用画面を表示する場合とで、異なるメニューアイコンを表示する例を示している。
計数中画面(図76(A))の表示終了後、移行画面が表示されている状態で(図76(B1))、第1待ち時間(t2)が経過すると、第1メニュー表示用画面が表示される(図76(C1))。第1メニュー表示用画面では、画面中央部に「メニュー画面へ」の文字が付された第1メニューアイコンが表示されている。この第1メニューアイコンが遊技者によりタップされることで、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図76(F))。
一方、メニュー画面(図76(F))の表示終了後、移行画面が表示されている状態で(図76(B2))、第2待ち時間(t2´)が経過すると、第2メニュー表示用画面が表示される(図76(C2))。第2メニュー表示用画面では、画面中央部に「再びメニュー画面へ」の文字が付された第2メニューアイコンが表示されている。第2メニューアイコンは、「再び」の文字が付されている点で第1メニューアイコンと異なる。この第2メニューアイコンが遊技者によりタップされると、表示画面がメニュー画面に切り替わる(図76(F))。
上記の例では、画面自動切替表示処理部415は、計数中画面の表示終了後は、移行画面を介して第1メニューアイコンを含む第1メニュー表示用画面を表示させるが、メニュー画面の表示終了後は、移行画面を介して第2メニューアイコンを含む第2メニュー表示用画面を表示させる。つまり、画面自動切替表示処理部415は、第1表示制御で行う操作可能表示とは異なる操作可能表示を行う第2表示制御を実行する。ここで、「異なる操作可能表示」とは、操作可能表示として表示させる画像や画面の表示態様を異ならせることを意味する。表示態様には、文字や色、位置、大きさといった態様が含まれる。
具体的には、第1メニュー表示用画面及び第2メニュー表示用画面として、レイアウトがそれぞれ異なるメニュー表示用画面を表示させるようにしてもよい。この場合の各メニュー表示用画面のレイアウトは、計数中画面や玉貸中画面の表示終了後にメニュー表示用画面に表示を切り替える場合と、メニュー画面の表示終了後にメニュー表示用画面に表示を切り替える場合とで、異なるメニュー表示用画面が表示されていることを遊技者が一見して把握可能なレイアウトであればよい。
また、第1メニューアイコン及び第2メニューアイコンとして、それぞれ異なる文字や色が付されたアイコンを表示したり、それぞれのアイコンを表示させる位置や大きさを異ならせてもよい。例えば、第1メニューアイコンは画面下部に表示し、第2メニューアイコンは画面中央部に表示するなどしてもよい。また、第2メニューアイコンを、第1メニューアイコンよりも大きいサイズで表示するなどしてもよい。また、第1メニューアイコンは緑色で表示させ、第2メニューアイコンは赤色で表示するなどしてもよい。
これによれば、表示されたメニュー表示用画面が、計数中画面や玉貸中画面の表示終了後に表示されたメニュー表示用画面であるか、メニュー画面の表示終了後に表示されたメニュー画面であるかを、遊技者が区別して認識することが可能となる。
また、上記の実施形態では、第2期間を第1期間よりも短い期間として説明したが、これに代えて、第2期間を第1期間よりも長い期間としてもよい。
図77は、この場合におけるタイマ値テーブル496を示す図である。
このタイマ値テーブル496のテーブル構成は、図22に示したタイマ値テーブル496のテーブル構成と同様であるが、第2タイマ値において、第2待ち時間(t2´)として、第1待ち時間(t2)よりも長い時間が定められている。具体的には、第1待ち時間(t2)として「3秒」が、第2待ち時間(t2´)として「6秒」がそれぞれ定められている。
この場合、メニュー画面の表示終了後に移行画面からメニュー表示用画面に表示を切り替えるまでの時間が、計数中画面や玉貸中画面の表示終了後に移行画面からメニュー表示用画面に表示を切り替えるまでの時間よりも長くなる。このタイマ値テーブル496は、第1実施形態で説明したデータ表示装置4や、第2実施形態で説明したカードユニット3に対して、実質的に同様に適用可能である。
この場合の遊技用装置としては、
表示手段と、
前記表示手段の表示制御を実行する表示制御手段と、
前記表示手段に特定表示を行わせるための操作を受け付ける操作手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記操作の受け付けが可能であることを示す操作可能表示が可能であり、
前記表示制御手段は、
所定条件が成立した後、第1期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第1表示制御を実行する第1表示制御手段と、
前記操作を受け付けたことに応じて前記表示手段に前記特定表示を行い、該特定表示を行った後、前記第1期間よりも長い期間である第2期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第2表示制御を実行する第2表示制御手段と、
を有することを特徴とする遊技用装置を構成することができる。
また、遊技機に対応して設けられ、遊技者所有の遊技用価値を遊技機での遊技に使用させるための使用処理を行う使用処理手段と、前記使用処理に供されなかった遊技用価値を確定させるための確定処理を行う確定処理手段と、前記確定処理で確定された遊技用価値を特定可能とされた記録媒体を受け付ける受付手段とを備え、前記受付手段が前記記録媒体を受け付けたことに基づいて、該記録媒体から特定される遊技用価値を前記使用処理に供することが可能な記録媒体処理装置であって、
表示手段と、
前記表示手段の表示制御を実行する表示制御手段と、
前記表示手段に特定表示を行わせるための操作を受け付ける操作手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記操作の受け付けが可能であることを示す操作可能表示が可能であり、
前記表示制御手段は、
所定条件が成立した後、第1期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第1表示制御を実行する第1表示制御手段と、
前記操作を受け付けたことに応じて前記表示手段に前記特定表示を行い、該特定表示を行った後、前記第1期間よりも長い期間である第2期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第2表示制御を実行する第2表示制御手段と、
を有することを特徴とする記録媒体処理装置を構成することができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態で説明したように第2期間が第1期間よりも短い場合と、上記の変形例のように第2期間が第1期間よりも長い場合とは、第1期間と第2期間とが異なる場合であると言える。従って、上記の遊技用装置及び記録媒体処理装置の構成において、第2表示制御手段が、前記操作を受け付けたことに応じて前記表示手段に前記特定表示を行い、該特定表示を行った後、前記第1期間と異なる期間である第2期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第2表示制御を実行する構成としてもよい。
但し、上記のように、第1期間と第2期間とは必ずしも異なる期間である必要はなく、第1期間と第2期間とは同じ期間であってもよい。従って、上記の遊技用装置及び記録媒体処理装置の構成において、第2表示制御手段が、前記操作を受け付けたことに応じて前記表示手段に前記特定表示を行い、該特定表示を行った後、前記第1期間と同じ期間である第2期間が経過した場合に、前記表示手段に前記操作可能表示を行う第2表示制御を実行する構成としてもよい。
また、第2待ち時間(t2´)が経過するまでの間に操作部への操作を受け付けた場合に、メニュー画面を表示するようにしてもよい。この場合は、上記の実施形態で説明した移行画面に、メニュー画面を表示させるためのメニューアイコンを表示させる。そして、メニュー画面の表示終了後、移行画面の表示を開始してから第2待ち時間(t2´)が経過するまでの間に、遊技者によりメニューアイコンがタップされた場合には、メニュー画面を表示させるようにしてもよい。
つまり、上記の実施形態の各遊技用装置の処理部が、第2期間が経過するまでの間に操作手段への操作を受け付けた場合には、特定表示を行うことを特徴とする遊技用装置を構成することとしてもよい。
これによれば、遊技者の操作により迅速に特定表示に復帰できる。
また、上記の実施形態では、所持球数の計数の終了や遊技球の貸与の終了を所定条件の成立とし、この所定条件が成立した後、第1期間が経過した場合に、メニュー表示用画面を表示させることとして説明した。しかし、これに代えて、所持球数の計数の開始や遊技球の貸与の開始を所定条件の成立とし、この所定条件が成立した後、第1期間が経過した場合に、メニュー表示用画面を表示させることとしてもよい。
また、所定条件は、上記のように所持遊技媒体数の計数や遊技媒体の貸与に限らず、例えば、所持球特別画像や遊技データ画面、出玉グラフ画面といった各種の表示画面の表示を終了する操作がなされたこととしてもよい。つまり、各種の表示画面の表示を終了する操作を検知した場合に、所定条件が成立したとして、第1期間が経過した場合に、メニュー表示用画面を表示させるようにしてもよい。
また、所定条件を、特定表示以外の他の表示を行うこととしてもよい。具体的には、例えば、遊技データ画面、大当り履歴グラフ画面、出玉グラフ画面等の表示画面を表示した後に、他の表示として所持球特別画像画面を表示させるための操作の受付けが可能であることを示す操作可能表示を行うものなどが考えられる。
また、上記の実施形態では、特定画面をメニュー画面とし、このメニュー画面の表示を特定表示として説明したが、特定画面はこれに限られるわけではない。例えば、遊技者が店員を呼び出すための呼び出し画面や、遊技者がサービスを選択するためのサービス画面を特定画面としてもよい。また、メニュー画面に含まれるメニュー項目を選択した場合に表示される表示画面を特定画面としてもよい。つまり、機種情報を表示する機種情報画面や、イベントを告知するイベント画面、遊技履歴を表示する遊技履歴画面、音量等の調整を行う音量等調整画面といった表示画面を特定画面としてもよい。そして、これらの特定画面の表示を、本発明に係る特定表示としてもよい。なお、特定表示を特定画像の表示としてもよく、例えばメニュー項目アイコンを特定画像として、メニュー項目アイコンの表示を、本発明に係る特定表示としてもよい。
また、上記の実施形態では、メニュー画面を表示させるためのメニュー表示用画面を操作可能画面とし、このメニュー表示用画面の表示を操作可能表示として説明したが、操作可能画面はこれに限られるわけではない。つまり、上記の各種の特定画面を表示させるための表示用画面を操作可能画面とし、これらの操作可能画面の表示を、本発明に係る操作可能表示としてもよい。
また、操作可能画面の表示ではなく、操作可能画像の表示を、本発明に係る操作可能表示としてもよい。具体的には、メニュー画面を表示させるためのメニューアイコンや、店員を呼び出すための呼出アイコン、サービスを選択するためのサービスアイコンを操作可能画像とし、これらの操作可能画像の表示を、本発明に係る操作可能表示としてもよい。
また、上記の実施形態では、特定表示や操作可能表示を静止画面の表示として説明したが、特定表示や操作可能表示を動画の表示としてもよい。
また、上記の実施形態では、遊技用装置において、タッチパネルとディスプレイとが一体的に構成され、タッチスクリーンが形成されている場合を例に挙げて説明したが、操作手段はタッチパネルに限らず、十字キーや複数のボタンなどの操作キーや操作ボタンを、表示手段とは別に設けることとしてもよい。つまり、操作手段と表示手段とは、一体的に構成されていてもよいし、物理的に別体のものとして構成されていてもよい。
また、第1期間中や第2期間中に、遊技者による各種の操作を有効化することとしてもよいし、無効化することとしてもよい。具体的には、移行画面の表示中に、呼出アイコンやサービスアイコン、画面切替アイコンのタップ操作を有効化してもよいし、無効化してもよい。有効化することにした場合には、移行画面からメニュー表示用画面に表示が切り替わるまでの間にも、遊技客は各種の操作を行うことが可能となるため、至便である。
また、上記の実施形態で説明したデモ画面において、操作可能画像であるメニューアイコンを表示させないようにしてもよい。この場合におけるデモ画面の表示は、操作可能表示を含まない第2非含有表示に相当する。そして、メニュー表示用画面が表示されてから第3タイマ値(t3)が経過するまでに、メニュー表示用画面に含まれるメニューアイコンのタップ操作が受け付けられなかった場合には、デモ画面を表示し、デモ画面の表示中に、タッチパネルとは別体として設けられた操作ボタン等に対する操作を受け付けた場合には、メニュー画面を表示するようにしてもよい。つまり、操作可能表示が行われてから特定期間が経過するまでに操作手段への操作が受け付けられなかった場合には、表示手段に第2非含有表示を行い、該第2非含有表示中に操作手段への操作を受け付けた場合には、特定表示を行うようにしてもよい。
同様に、社名画面についても、操作可能画像であるメニューアイコンを表示させないようにしてもよい。この場合における社名画面の表示は、操作可能表示を含まない第3非含有表示に相当する。そして、社名画面が表示されてから第6タイマ値(t6)が経過するまでに、タッチパネルとは別体として設けられた操作ボタン等に対する操作が受け付けられなかった場合には、デモ画面を表示し、社名画面が表示されてから第6タイマ値(t6)が経過するまでに、上記の操作ボタン等に対する操作が受け付けられた場合には、メニュー画面を表示するようにしてもよい。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、第1実施形態で説明したデータ表示装置4の第2表示部440に、遊技者が遊技したパチンコ機2が、(1)遊技者が唯一遊技した唯一遊技機種、(2)遊技者の遊技時間が第1の所定時間よりも長い長時間遊技機種、(3)遊技者が最初に遊技した初遊技機種、(4)遊技者の遊技時間が第2の所定時間よりも短い短時間遊技機種、の1以上の遊技機種のうちのいずれの遊技機種であるかの集計結果に関する情報を表示させる実施形態である。
また、本実施形態では、第1実施形態で説明したデータ表示装置4の第2表示部440に、パチンコ機2での遊技において、遊技球が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び/又は割合と、遊技球が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び/又は割合とを、遊技球の発射強度別に集計した集計結果に関する情報を表示させる実施形態である。
データ表示装置4の処理部410は、パチンコ機2に併設されるカードユニット3に挿入された会員カードに記録されたカード情報に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種を判定する。図示は省略するが、カード情報には、会員IDと対応づけて、パチンコ機2のID別に、遊技者が該パチンコ機2での遊技時刻が記録される。遊技時刻には、該パチンコ機2での遊技を開始した遊技開始時刻と、該パチンコ機2での遊技を終了した遊技終了時刻とが含まれる。処理部410は、これらの遊技時刻に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種が上記の(1)〜(4)のいずれの遊技機種であるかを判定する。
遊技機種の判定方法の一例を説明する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2が1台のみである場合は、その台番号のパチンコ機2を唯一遊技機種と判定する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻から遊技終了時刻までの時間として求められる遊技時間が第1の所定時間(例えば3時間)よりも長い台番号のパチンコ機2を長時間遊技機種と判定する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻から遊技終了時刻までの時間として求められる遊技時間が第2の所定時間(例え15分)よりも短い台番号のパチンコ機2を短時間遊技機種と判定する。また、該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻が最も古い台番号のパチンコ機2を初遊技機種と判定する。
処理部410は、上記の遊技機種の判定結果に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種がいずれの遊技機種であるかを集計し、その集計結果をデータベース化して記憶する。そして、処理部410は、データベースに記憶された遊技機種の集計結果に基づいて、例えば、遊技機種を周囲の遊技客が視認しやすいようにグラフ化し、作成したグラフを第2表示部440に表示させる制御を行う。
図78は、この場合におけるデータ表示装置4の第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。
図78(1)では、該パチンコ機2が長時間遊技機種として遊技者により遊技された割合を表す円グラフ(機種別長時間遊技機種割合円グラフ)が第2表示部440に表示されている。この円グラフの代わりに棒グラフで該パチンコ機2が長時間遊技機種として遊技者により遊技された割合を表したもの(機種別長時間遊技機種割合棒グラフ)が図78(2)であり、機種別長時間遊技機種割合棒グラフが第2表示部440に表示されている。第2表示部440に上記のようなグラフ表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2で長時間遊技が行われた割合を知ることができる。
なお、上記は長時間遊技機種について作成した円グラフ及び棒グラフの表示画面の一例であるが、これに代えて、唯一遊技機種や初遊技機種、短時間遊技機種について作成した円グラフや棒グラフを第2表示部440に表示させるようにしてもよい。このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2で唯一遊技や初遊技、短時間遊技が行われた割合を知ることができる。長時間遊技の割合が高いパチンコ機2は、人気のある機種であることがわかり、唯一遊技の割合が高いパチンコ機2は、非常に人気のある機種であることがわかる。また、短時間遊技の割合が高いパチンコ機2は、それほど人気のない機種であることがわかる。これにより、周囲の遊技客は、人気のある遊技機種や人気のない遊技機種を判断することができ、遊技する機種を選択する際の参考にすることができる。
図79は、第2表示部440の表示画面の別例を示す図である。
図79(1)では、パチンコ機2の機種Aについて、遊技者が遊技をした遊技機種の判定結果を示す円グラフが第2表示部440に表示されている。具体的には、機種Aついて、遊技者が初遊技をした割合、短時間遊技をした割合、長時間遊技をした割合及び唯一遊技をした割合が円グラフ形式で表されている。
これを棒グラフ形式で表したものが図79(2)であり、機種Aについて、遊技者が初遊技をした割合、短時間遊技をした割合、長時間遊技をした割合及び唯一遊技をした割合が棒グラフ形式で第2表示部440に表示されている。
このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2が唯一遊技機種、長時間遊技機種、初遊技機種、短時間遊技機種として遊技された割合を知ることができ、該パチンコ機2が人気のある機種であるか人気のない機種であるかを判断することができる。
また、本実施形態において、パチンコ機2が備える発射装置は、遊技球の発射強度を検出する発射強度センサを有し、この発射強度センサにより、発射装置から発射された遊技球の発射強度を検出する。そして、検出した発射強度を示す発射強度信号をデータ表示装置4に出力する。また、パチンコ機2は、遊技領域に打ち込まれた遊技球が各入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)を通過した際に、遊技球が入賞口を通過したことを示す通過領域信号をデータ表示装置4に出力する。この際、パチンコ機2は、通過領域信号に遊技球の発射強度を紐付けて出力する。
データ表示装置4は、パチンコ機2から出力される発射強度信号や通過領域信号に基づいて、遊技球の発射強度や通過領域を判定する。そして、その判定結果に基づいて、遊技球が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び/又は割合と、遊技球が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び/又は割合とを、遊技球の発射強度別に集計する。ここで、第1領域及び第2領域には、遊技球が入賞する各種の入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)や、遊技領域内の区分けされた打込領域(右打領域や左打領域、ぶっ込み領域)が含まれる。
図80は、処理部410が、発射強度に応じていずれの打込領域に遊技球が打ち込まれたかを判定するために用いる発射強度しきい範囲テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
発射強度しきい範囲テーブルには、打込領域と、発射強度しきい範囲とが対応付けて記憶されている。打込領域は、例えば「右打領域」と、「左打領域」と、「ぶっ込み領域」とに分けられている。ここで、「右打領域」とは遊技領域の右側の領域であり、「左打領域」とは遊技領域の左側の領域である。また、「ぶっ込み領域」とは、この領域に遊技球が打ち込まれることで遊技球が始動入賞口の方へ流れやすいとされる領域である。
発射強度しきい範囲には、右打領域については発射強度しきい範囲AR(下限値ARlow〜上限値ARhi)が、左打領域については発射強度しきい範囲AL(下限値ALlow〜上限値ALhi)、ぶっ込み領域については発射強度しきい範囲AB(下限値ABlow〜上限値ABhi)がそれぞれ定められている。
処理部410は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定する。そして、その判定結果に基づいて、打込領域別に総打込数及び総打込割合を集計する。
図81は、処理部410が集計した発射強度別通過領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別通過領域データは、発射強度別の遊技球の通過領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の通過領域、総通過数及び発射強度別通過数とを対応付けた発射強度別通過数データと、遊技球の通過領域、総通過割合及び発射強度別通過割合を対応付けた発射強度別通過割合データとが記憶される。
通過領域には、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口、第1普通入賞口、第2普通入賞口、第3普通入賞口及び大入賞口が定められている。また、大入賞口は、確変入賞口を含む。各入賞口について、パチンコ機2から出力される発射強度信号及び通過領域信号に基づいて、通過領域別の総通過数、発射強度別通過数、総通過割合及び発射強度別通過割合を集計し、発射強度別通過領域データに記憶させる。
なお、本実施形態では、各パチンコ機2について、発射強度別通過数及び発射強度別通過割合の両方を集計することとして説明するが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別通過数のみを集計してもよいし、発射強度別通過割合のみを集計するようにしてもよい。
図82は、処理部410が集計した発射強度別打込領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別打込領域データは、発射強度別の遊技球の打込領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の打込領域、総打込数及び発射強度別打込数とを対応付けた発射強度別打込数データと、遊技球の打込領域、総打込割合及び発射強度別打込割合を対応付けた発射強度別打込割合データとが記憶される。
打込領域には、前述した右打領域、左打領域及びぶっ込み領域が含まれる。各打込領域について、処理部410は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定し、その判定結果に基づいて、打込領域別に発射強度別打込数及び発射強度別打込割合を集計する。
なお、本実施形態では、各パチンコ機2について、発射強度別打込数及び発射強度別打込割合の両方を集計することとして説明するが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別打込数のみを集計してもよいし、発射強度別打込割合のみを集計するようにしてもよい。
処理部410は、上記の発射強度別の通過領域(打込領域を含む。)の集計結果に基づいて、例えば、遊技球の発射強度別の通過領域を周囲の遊技客が視認しやすいようにグラフ化し、作成したグラフを第2表示部440に表示させる制御を行う。
図83は、この場合におけるデータ表示装置4の第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。
図83(1)では、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す円グラフが第2表示部440に表示されている。具体的には、始動入賞口への遊技球の入賞を示す割合が、発射強度「T0〜T9」〜発射強度「T90〜T99」別に表されている。
これを棒グラフ形式で表したのが図83(2)であり、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す棒グラフが第2表示部440に表示されている。このような表示を行うことにより、遊技者以外の遊技客は、発射強度に応じて遊技球がどの領域を通過する傾向にあり、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を始動入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
なお、始動入賞口ではなく、発射強度別の普通入賞口に入賞した遊技球の数や割合に関する情報をグラフ形式で第2表示部440に表示させるようにしてもよい。また、発射強度別の大入賞口や確変入賞口に入賞した遊技球や割合に関する情報をグラフ形式で第2表示部440に表示させるようにしてもよい。これにより、周囲の遊技客は、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を普通入賞口や大入賞口、確変入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
なお、本実施形態では、データ表示装置4の処理部410が遊技機種の集計を行うこととして説明したが、この遊技機種の集計をホールコンピュータ6の処理部610が行うようにしてもよい。この場合は、ホールコンピュータ6が集計結果をデータベース化して記憶するようにし、データベースに記憶された集計結果のデータを、データ表示装置4に送信するようにすればよい。また、持玉管理コンピュータ8が遊技機種の集計を行うようにしてもよい。また、ホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8とは別に会員カードを管理する会員管理コンピュータを店舗に設置することとし、この会員管理コンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。
また、ホールコンピュータ6、持玉管理コンピュータ8、会員管理コンピュータのうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。つまり、(1)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8の機能を兼ねたコンピュータ、(2)ホールコンピュータ6と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(3)持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(4)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータのうちのいずれかのコンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。
発射強度別の通過領域の集計についても同様であり、データ表示装置4の処理部410が発射強度別の通過領域の集計を行うようにするのではなく、ホールコンピュータ6の処理部610が発射強度別の通過領域の集計を行うようにしてもよい。この場合は、パチンコ機2が、前述した発射強度信号及び通過領域信号をホールコンピュータ6に出力すればよい。
[5.他の実施形態]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、他の実施形態について説明する。なお、上記の各実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
[5−1.遊技機]
[5−1−1.封入式パチンコ機]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技機を通常のパチンコ機2として説明したが、遊技機はこれに限られないことは勿論である。前述したように、通常のパチンコ機2ではなく、封入式パチンコ機を本発明に係る遊技機としてもよい。
図84は、この場合における封入式パチンコ機2Bの外観構成の一例を示す正面図である。
封入式パチンコ機2Bは、前面に形成された筐体と、筐体の一側(向かって左側)に上下を回動自在で且つ着脱自在に軸支され、封入式パチンコ機2Bの主要構成部の略全てが集約して設けられる上部前面枠30Aと、この上部前面枠30Aの下側に位置して筐体の一側に上下を回動自在で且つ着脱自在に軸支された下部前面枠30Bと、下部前面枠30Bの前面に配置される表示用ユニット60とを備えている。封入式パチンコ機2Bでは、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bと表示用ユニット60とで遊技機の前面枠を構成している。なお、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとが分離して設けられ、下部前面枠30Bの前面に表示用ユニット60が配置されるものに限らず、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとが一体化された単一の前面枠の前面に表示用ユニット60が配置されてもよいし、下部前面枠30Bに代えて、又は加えて、上部前面枠30Aの前面に表示用ユニット60が配置されてもよい。
上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとは相互に分離しており、上部前面枠30Aは、一側上下に取り付けられた軸受部31a、31bが封入式パチンコ機2Bの筐体の不図示のヒンジ部に軸支されることによって、筐体に対して回動可能に取り付けられている。この上部前面枠30Aには遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)20が着脱自在に取り付けられている。遊技盤20には、ガイドレールによって囲まれた、外縁をほぼ円形状とする遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が発射されて打ち込まれる。
遊技盤20の所定位置(例えば遊技領域の右下の縁上)には、第1特別図柄表示装置40Aと、第2特別図柄表示装置40Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置40Aと第2特別図柄表示装置40Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう。)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置40Aと第2特別図柄表示装置40Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。
複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置40Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置40Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤20における遊技領域の中央付近には、画像表示装置50が設けられている。画像表示装置50は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置50の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置40Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置40Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置50の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置50における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置50の表示領域では、第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、又は、第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(単に「導出」ともいう。)する。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、若しくは、文字などの記号、或いは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい。)で構成される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の可変表示が開始された後、可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。或いは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
画像表示装置50の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア50Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア50Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置60Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置60Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることや封入式パチンコ機2Bが大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
遊技盤20における遊技領域の下方には、普通入賞球装置60Aと、普通可変入賞球装置60Bとが設けられている。普通入賞球装置60Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置60Bは、不図示のソレノイドによって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置60Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置60Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置60Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。或いは、普通可変入賞球装置60Bは、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。このように、第2始動領域としての第2始動入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすい拡大開放状態と、遊技球が通過(進入)しにくい又は通過(進入)できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置60Aに形成された第1始動入賞口や普通可変入賞球装置60Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば不図示の第1始動口スイッチや第2始動口スイッチによって検出される。第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて付与される点数と、第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて付与される点数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置60Aと普通可変入賞球装置60Bの下方には、特別可変入賞球装置70が設けられている。特別可変入賞球装置70は、大入賞口扉用の不図示のソレノイドによって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。大入賞口への遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算される。通常、大入賞口への遊技球の入賞に基づいて付与される点数は、第1始動入賞口や第2始動入賞口への入賞に基づいて付与される点数よりも高く設定されている。
封入式パチンコ機2Bで遊技を行うためには、まず封入式パチンコ機2Bの側方に設けられたカード挿入口128に、ICカードからなる持点カードを挿入する。この持点カードは、例えば遊技場に設置されたカード販売機で購入することができる。カード販売機から発行された持点カードには、該カードが発行された遊技場を特定可能な遊技場コード、複数の持点カードの中から該持点カードを特定可能な識別情報、持点カード購入の際に遊技者が支払った金額に応じてその上限が定められるカード残高などが記録されている。
持点カードをカード挿入口128に挿入して、玉貸スイッチを押せば、持点カードのカード残高から所定数のカード残高の引き落としと引き換えに、所定数の持点が遊技者に付与される。持点が存在する状態で操作ハンドルを操作すれば、封入式パチンコ機2B内に封入されている打玉(遊技媒体)が不図示の打球ハンマにより一発ずつ遊技領域内に打ち込まれる。打ち込まれた打込玉は不図示の発射玉検出器により一つずつ検出され、検出される毎に持点が1ずつ減算更新される。
発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで到達しなかった打玉はファール玉入口より回収され、遊技盤裏面に設けられた不図示のファール玉検出器で検出される。ファール玉が検出されるごとに持点が1ずつ加算更新される。これにより、遊技者の打玉が遊技領域にまで到達する機会を得ることなく、減算更新された持点を有効に再度使用することができる。
封入式パチンコ機2Bでは、遊技領域に設けられた通過ゲートを通過した遊技球が不図示のゲートスイッチによって検出されたことといった、普通図柄表示器において普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置60Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置60Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が不図示の第1始動口スイッチによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置40Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置60Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が不図示の第2始動口スイッチによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置40Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置40Aや第2特別図柄表示装置40Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図ゲームが行われるごとに設定される特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。これら大当り遊技状態や小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置70が所定回数(定められたラウンド数)開放制御されることにより大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、持点を増加させる機会が提供される。ただし、小当りや所定種別の大当り(例えば前述した潜伏確変大当り)では、大入賞口の開放時間が極めて短く(例えば0.5秒)、実質的には大入賞口への入賞を期待できないようになっている。
画像表示装置50に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rでは、第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となったり、このリーチ状態となったことに対応して、画像表示装置50における表示動作や、スピーカ80L、80Rによる音声出力動作、遊技効果ランプ90などの発光体における点灯動作(点滅動作)により、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される。
遊技を終了する場合には、遊技者は精算スイッチを押下する。これにより、遊技可能持点(遊技持玉)が、それぞれ更新後の情報として持点カードに記録される。なお、遊技可能持点の他に景品交換持点(景品持玉)などが存在する場合には、その情報が持点カードに記録されてもよい。
なお、既に持点カードに以前遊技で獲得した景品交換持点が記録されている場合には、景品交換持点が加算更新されることとなる。以上において、持点カードには、カード残高の他、遊技可能持点(遊技持玉)及び景品交換持点(景品持点)がそれぞれ記録されていることとなる。情報の書き換えが終了した持点カードは、カード挿入口128から排出される。
上記の封入式パチンコ機2Bでは、持点によって遊技が行われる。そこで、遊技者の持点に基づいて、遊技者の所持球数を示す所持球特別表示を行うようにすると好適である。この場合、所持球特別表示は、例えば封入式パチンコ機2Bの下部に設けられた表示用ユニット60に表示させることができる。
具体的には、発射玉検出器により発射玉が検出される毎に持点を減算するとともに、ファール玉検出器でファール玉が検出される毎に持点を加算することで、持点を随時更新する。また、前述したように入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、あるいは他の一般入賞口)に遊技球が入賞した場合には、その入賞口への入賞に対応した点数を持点に加算することにより、持点を随時更新する。そして、現在の持点に基づいて所持球数を判定し、判定した所持球数に対する閾値判定を行って、所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示/非表示を制御する。
なお、これに代えて、持点に対する閾値を定めておき、持点に対する閾値判定を行って、遊技者の持点を示す所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示/非表示を行うようにしてもよい。
第1実施形態の台間計数ユニット5や第2実施形態のカードユニット3で計数されている所持球数(持玉数)は、計数払出ユニット380に流入した遊技球が、計数センサにより検出され、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500や制御ユニット300に対して出力されて、これに応じて制御ユニット500や制御ユニット300において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する例について説明した。すなわち、1球の遊技球が検出されたことに基づいて直ちに所持球数(持玉数)が1増加する例について説明した。
しかし、このような形態に限らず、1球の遊技球が検出されたことに基づいて、直ちに所持球数(持玉数)を更新せずに、一旦「計数球数」を更新させ(1増加させ)、(1)所定期間内(例えば10秒以内)に「計数球数」が増加しなかったこと、(2)所定期間内の「計数球数」の増加数が所定値より小さくなったこと、(3)あるいは所定期間内の「計数球数」の増加率が所定率より小さくなったこと、等の所定条件に基づいて、該「計数球数」を所持球数(持玉数)に加算するようにしてもよい。
例えば、大当り遊技状態のときには、所定期間内に「計数球数」が増加するため、大当り遊技状態中(ラウンド中)は所持球数(持玉数)が増加せず、「計数球数」が大当り種別(大当り遊技状態に制御されている期間)に応じた数(例えば1000〜2000)まで増加する。そして、大当り遊技状態が終了して、大入賞口への入賞に基づく賞球の払出が終了した後のタイミングで、「計数球数」が所持球数(持玉数)に加算されることになる。この場合には、所持球数(持玉数)が急激に変化することになるが、前述した所持球特別表示処理によって、適切に第1所定画像及び第2所定画像を表示させることが可能となる。
また、所持球特別表示とは異なるが、上記の封入式パチンコ機2Bを本発明に係る遊技機とする場合において、広域の店舗に設置された全ての封入式パチンコ機2Bに通番のIDを割り当て、所定の管理装置(例えば各店舗に設置されるホールコンピュータ6)が、各店舗に設置された全ての封入式パチンコ機2Bの遊技情報を管理・集計する遊技用システムを構築することが可能である。ここで、「広域」とは、例えば、所定の区域(例えば都道府県別の区域)とすることもできるし、全国とすることもできる。この場合、一の店舗に設置されたホールコンピュータ6が、他の店舗に設置された封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を、自店舗に設置されたデータ表示装置4に表示させるような遊技用システムを構築することが可能である。
図85は、この場合における第3遊技用システム1Cのシステム構成の一例を示す図である。なお、上記の実施形態で説明した第1遊技用システム1A及び第2遊技用システム1Bと同一の構成要素については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第3遊技用システム1Cでは、複数の店舗それぞれについて、複数の封入式パチンコ機2Bと、各封入式パチンコ機2Bに対応して設けられたデータ表示装置4と、ホールコンピュータ6とを備えて構成され、封入式パチンコ機2B及びデータ表示装置4と、ホールコンピュータ6とが台端末10を介して接続されている。各店舗のホールコンピュータ6は、インターネット等のネットワークNを介して接続されており、相互に封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を送受可能に構成されている。
本実施形態において、ホールコンピュータ6は、他の店舗のホールコンピュータ6と通信を行うための通信部を備える。ホールコンピュータ6の処理部610は、自店に設置された各封入式パチンコ機2Bの遊技結果を集計した自店遊技集計データを、通信部を介して他店のホールコンピュータ6に送信する。また、ホールコンピュータ6の処理部610は、他の店舗に設置されたホールコンピュータ6から、他店に設置された各封入式パチンコ機2Bの遊技結果を集計した他店遊技集計データを、通信部を介して受信する。自店遊技集計データ及び他店遊技集計データは、例えばハードディスク680にデータベース化して記憶される。
ホールコンピュータ6の処理部610は、所定のタイミング(例えば、所定時間が経過する毎のタイミング)で、自店及び他店の封入式パチンコ機2Bの機種別の遊技集計データを、該機種の封入式パチンコ機2Bに対応して設けられたデータ表示装置4に送信する。そして、データ表示装置4の処理部410は、ホールコンピュータ6から受信した遊技集計データに基づいて、自店及び他店の封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を第2表示部440に表示させるように制御する。
図86は、この場合にデータ表示装置4の第2表示部440に表示される表示画面の一例を示す図である。
第2表示部440には、封入式パチンコ機2Bの機種である「パチンコXXX」について、自店の大当り平均回数である当店大当り平均回数と、他店であるA店の大当り平均回数とがそれぞれ表示されている。また、A店よりも自店の大当り平均回数の方が多かったため、「当店の方が大当り回数が多いです!!」というメッセージが表示されている。このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該店舗の封入式パチンコ機2Bの大当り回数に加えて、他店舗の封入式パチンコ機2Bの大当り回数を知ることができ、どの店舗で遊技を行えば有利であるかを把握することができる。
[5−1−2.スロットマシン]
パチンコ機2に代えて、遊技メダルを用いて遊技可能なスロットマシンを、本発明に係る遊技機とすることも可能である。遊技機をスロットマシンとする場合は、遊技者の所持メダル数に応じて、上記の実施形態で説明した所持球特別表示処理と同様の所持メダル数特別表示処理を行って、所持メダル数に応じた第1所定画像及び第2所定画像を表示/非表示とさせる制御を行えばよい。
スロットマシンでは、遊技者にとって有利な有利状態として、ボーナス(RB(レギュラーボーナス)、BB(ビッグボーナス))状態やチャンスタイム(ART(アシストリプレイタイム)、AT(アシストタイム)及びRT(リプレイタイム))状態等の遊技者に対する特典が付与される状態に制御される。このため、ボーナス状態及びチャンスタイム状態の少なくともいずれかに制御される状態を有利状態として、上記の実施形態と同様の処理を行って所持メダル数特別表示を行うようにすればよい。
この場合、第1実施形態のデータ表示装置4は、スロットマシンから出力される遊技信号であるメダルIN信号やメダルOUT信号に基づいてINメダル数及びOUTメダル数を特定し、INメダル数とOUTメダル数とに基づいて所持メダル数を特定すればよい。また、第2実施形態のカードユニット3には、遊技者が所持する所持メダル数を計数して払い出すメダル計数払出ユニットを備えることとし、このメダル計数払出ユニットの計数結果に基づいて所持メダル数をカウントするようにすればよい。
第1実施形態で説明したようにデータ表示装置4の表示部に所定画像を表示させるのであれば、台間計数ユニット5が遊技者の所持メダル数を示す所持メダル数信号をデータ表示装置4に出力するように構成し、データ表示装置4の処理部410は、台間計数ユニット5から出力される所持メダル数信号に基づいて遊技者の所持メダル数を特定して、所定画像の表示制御及び非表示制御を行えばよい。
また、第2実施形態で説明したようにカードユニット3の表示部に所定画像を表示させるのであれば、カードユニット3に設けられた計数払出ユニット380による所持メダル数の計数結果に基づいて遊技者の所持メダル数を判定して、所定画像の表示制御及び非表示制御(又は突破表示の表示制御/非表示制御)を行えばよい。
この場合、第1所定画像は、遊技者が獲得した遊技メダルが投入される遊技メダル用のドル箱としたり、一の箱に積まれる遊技メダルの嵩高とすることができる。また、第2所定画像は、遊技者が獲得した遊技メダルが投入される遊技メダル用の特箱としたり、別の箱に積まれる遊技メダルの嵩高とすることができる。
また、第1所定画像を表示させるための第1表示閾値(第1値)と、第1所定画像を非表示とさせるための第1非表示閾値(第2値)とは、所定の時間範囲内に所持メダル数が減少する数に基づいて定めておくことができる。具体的には、1回の払い戻し操作により遊技者に払い戻される遊技メダル数を50枚とした場合、例えば50枚に25枚分の余裕を持たせた75枚を第1表示閾値と第1表示非閾値との差(第1所定数)とする。そして、例えば、第1表示閾値を200枚とし、第1非表示閾値を125枚とする。
また、第2表示閾値が第1表示閾値よりも大きくなり、且つ、第2表示閾値と第2非表示閾値との差(第2所定数)が第1所定数よりも大きくなるように第2表示閾値と第2非表示閾値とを定めておく。例えば、第2所定数を150枚とし、第2表示閾値を1000枚、第2非表示閾値を850枚とする。
また、遊技機をスロットマシンとする場合において、データ表示装置4の第1表示部430の表示内容としては、スロットマシンの機種名やスタート回数、ボーナス発生回数(RB発生回数、BB発生回数)やチャンスタイム付与回数(ART付与回数、AT付与回数、RT付与回数)等の特典付与回数、スタート履歴グラフ等の情報を含む遊技データ画面や、差メダルを示す差メダルグラフ画面、所持メダル数を所定画像によって表示する所持メダル特別画像画面を定めておけばよい。
また、上記の実施形態と同様に、所持メダル数の計数中であることを示す計数中画面や、遊技メダルの貸出中であることを示すメダル貸中画面等の表示画面を表示することとし、これらの表示画面を表示した後、所持メダル数の計数の終了や遊技メダルの貸与の終了といった所定条件が成立した後に、第1期間が経過した場合に、移行画面を介して、メニュー表示用画面を表示させるようにすればよい。勿論、前述したように、移行画面を省略して、計数中画面やメダル貸中画面からメニュー表示用画面に直接移行するようにしても構わない。
また、データ表示装置4の第2表示部440の表示内容としては、空き台情報やボーナス中情報、特典付与中情報等の情報を定めておけばよい。また、特定演出(一斉演出)に関する表示内容も上記の実施形態と同様に定めておくことができる。
[5−2.遊技用装置]
上記の実施形態のように、データ表示装置4の音出力部450から出力させる特定音の音量を変更したり、カードユニット3の音出力部350から出力させる特定音の音量を変更するのではなく、各パチンコ機2に対して該パチンコ機2の下部に設けられる各台計数機7の前面に音出力部750を構成し、この音出力部750から出力させる特定音の音量を変更可能としてもよい。音出力部750からは、特定音として、カード取り忘れ報知の音声や、所持球数の計数中であることを示す音声を出力するようにすればよい。
また、データ表示装置4の第1表示部430やカードユニット3の表示装置355において表示画面の自動切替を行うのではなく、各パチンコ機2に対応して該パチンコ機2の下部に設けられる各台計数機7の前面に表示部730を構成し、この表示部730において表示画面の選択切替表示や自動切替表示を行うようにしてもよい。
また、この場合において、各台計数機7の表示部730に、上記の実施形態で説明した所定球特別画像を表示させるようにしてもよい。
図87は、この場合における各台計数機7に設けられた表示部730の構成の一例を示す図である。
パチンコ機2の下部には、各台計数機7が設けられており、パチンコ機2の下皿24から排出された遊技球を計数可能に構成されている。各台計数機7の前面には表示部730が設けられている。各台計数機7の制御ユニットは、上記の実施形態と同様の画面選択表示切替処理や画面自動選択切替処理を行って、表示画面の選択切替や自動切替を行う。また、各台計数機7の制御ユニットは、上記の実施形態と同様の所持球特別表示処理を行って、表示部730に第1所定画像及び第2所定画像を表示させるように制御する。
なお、遊技用装置は、データ表示装置4やカードユニット3、各台計数機7に限らず、上記の第1実施形態で説明した台間計数ユニット5を本発明に係る遊技用装置とすることも可能である。また、第2実施形態で説明した呼出ランプ装置9を本発明に係る遊技用装置とすることも可能である。
また、パチンコ機2やスロットマシン等の遊技機が設置される店舗に設けられ、店内のレイアウトやイベント情報等を遊技客が確認することが可能に構成された情報端末の一種であるキオスク装置や、来店ポイントや特典ポイント等を来店客に付与するためのポイント付与装置といった、店舗に設置されるが、遊技機に対応して設けられない遊技用装置を、本発明に係る遊技用装置としてもよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4の第1表示部430にタッチパネル421を設けることとし、遊技者が指で画面をタップすることにより店員の呼び出しやメニュー選択を行うこととして説明した。しかし、タッチパネル421の代わりに筐体に呼出ボタンやメニュー選択ボタンを設けることとし、遊技者が呼出ボタンやメニュー選択ボタンを押下することにより、店員の呼び出しやメニュー選択を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、第1表示部430の左右に1つずつ第2表示部440を設けることとして説明したが、左右のいずれか一方にのみ第2表示部440を設けることとしてもよい。また、第2表示部440を基体部4Aから通路側に突出するように設けるのではなく、基体部4Aの側面に設けることとしてもよい。この場合も、左右の両方の側面に第2表示部440を設けてもよいし、左右のいずれか一方の側面にのみ第2表示部440を設けることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4を、ヒンジ部4Cにより扉部4Bを回動させることで、第2表示部440の角度を第1表示部430に対して相対的に変化させることが可能な構成として説明したが、第2表示部440の角度が第1表示部430に対して相対的に変化しないような固定的な構成とすることも可能である。この場合は、第2表示部440を形成した部材(以下、「サブ基体部」という。)が、基体部4Aに対して所定の開き角度を有するように、基体部4Aとサブ基体部とを一体的に構成すればよい。
具体的には、基体部4Aとサブ基体部とが重なり合った状態の開き角度を0°とし、その状態からサブ基体部を扉のように開いて(基体部4Aの一端を基準として回転させて)、サブ基体部が基体部4Aに対して垂直となった状態の開き角度を90°と定義した場合、サブ基体部の設置角度は、例えば、60°〜90°の角度範囲に含まれる設置角度とすることができる。この角度範囲に含まれる設置角度とすれば、遊技機で遊技する遊技者の遊技位置から第2表示部440を視認することはできないが、遊技島の端から周囲の遊技客が第2表示部440を視認することができる。
また、上記の他に、第2表示部440をデータ表示装置4の本体側面(左右両方の側面又は左右一方の側面)に配置することとしてもよい。つまり、基体部4Aから通路側に突出するようにサブ基体部を設けるのではなく、基体部4Aの側面にサブ基体部を設けることとしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、所持球特別表示をデータ表示装置4の第1表示部430に表示させることとして説明したが、第1表示部430ではなく、第2表示部440に所持球特別画像を表示させることとしてもよい。
図88は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク680に記憶される表示内容設定用テーブル681の一例を示す図である。
この表示内容設定用テーブル681を見ると、第1表示部430の表示内容に所持球特別画像画面が定められておらず、それに代えて、第2表示部440の表示内容に、(5)所持球特別画像画面が定められている。
図89は、この場合に第2表示部440に表示される所持球特別表示の表示画面の一例を示す図である。この図には、第1所定画像としてドル箱を、第2所定画像として特箱を表示する場合の所持球特別表示の表示画面の一例を示している。なお、第1所定画像及び第2所定画像の表示方法は、第1実施形態及び第2実施形態で説明した表示方法と同様であるため、ここでは再度の説明を省略する。
なお、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440のいずれか一方の表示部に所持球特別画像を表示させるのではなく、第1表示部430及び第2表示部440の両方の表示部に所持球特別画像を表示させることとしてもよい。
また、第2表示部440は、必ずしも文字や数字で情報を表示するディスプレイである必要はなく、発光により情報を遊技客に報知するLEDランプとしてもよい。具体的には、例えば、円形や多角形(三角形や四角形、六角形等)のLEDランプを形成したサブ基体部をデータ表示装置4の本体側面(左右両方の側面又は左右一方の側面)に設けることでサイドランプを構成することができる。また、基体部4Aからブリッジを用いて通路側に突出させるような形でLEDランプを設けることとしてもよい。この場合、データ表示装置4の処理部410は、パチンコ機2の大当り中や確変中、潜伏確変中、時短中、空き台中といった情報を、それぞれ異なる発光色や発光パターンでLEDランプに発光させるように制御すればよい。
図90は、この場合におけるLEDランプの発光の設定に関するテーブルである発光設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。この発光設定用テーブルは、ホールコンピュータ6のメモリ(記憶装置)に予め記憶させておくことができる。そして、ホールコンピュータ6の処理部610は、この発光設定用テーブルに基づいて、データ表示装置4の第2表示部440の発光に関する設定を行う。
発光設定用テーブルには、種別と、番号と、LEDランプの発光設定とが対応付けて記憶されている。LEDランプの発光設定には、報知内容と、発光色と、発光パターンとが定められている。報知内容は、その発光色及び発光パターンにより遊技客に報知する内容である。
例えば、該パチンコ機2が空き台であることを示す「空き台情報」には、発光色として「青色」が、発光パターンとして「点灯」が定められている。つまり、該パチンコ機2が空き台である場合は、LEDランプが青色に点灯制御されることになる。
該パチンコ機2が大当り中であることを示す「大当り情報」には、発光色として「赤色」が、発光パターンとして「α秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が空き台である場合は、LEDランプが赤色に点滅制御されることになる。
該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す「潜伏確変情報」には、発光色として「緑色」が、発光パターンとして「β秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が潜伏確変中である場合は、LEDランプが緑色に点灯制御されることになる。
該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す「潜伏確変情報」には、発光色として「黄色」が、発光パターンとして「γ秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が時短中である場合は、LEDランプが黄色に点灯制御されることになる。
なお、上記のLEDランプの発光設定に係る報知内容と発光色、発光パターンとの対応関係は一例に過ぎず、適宜設計変更可能である。LEDランプの点滅の時間間隔(例えば上記のα秒、β秒、γ秒)も適宜設定することが可能である。また、固定的な発光色でLEDランプを発光させるのではなく、種々の発光色を組み合わせたイルミネーションによって周囲の遊技客に情報を発信するようにしてもよい。
また、データ表示装置4において、台間計数ユニット5からデータ表示装置4に送信される所持遊技媒体数を特定可能な信号は、遊技者の所持球を示す所持球数信号や、遊技者の所持メダル数を示す所持メダル数信号に限られるわけではない。これらの信号に代えて、遊技媒体(遊技球又は遊技メダル)の増減数を示す信号(以下、「遊技媒体増減数信号」と称す。)をデータ表示装置4に送信するようにしてもよい。この場合、データ表示装置4は、台間計数ユニット5から送信される遊技媒体増減数信号に基づいて、遊技者の所持球数や所持メダル数を更新することで、所持遊技媒体数を判定するようにすればよい。
また、上記の所持遊技媒体数を特定可能な信号を出力するタイミングは、所定の時間間隔毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間(例えば10秒)が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミングといった間欠的なタイミングとすればよく、いずれのタイミングで信号を出力するかは、適宜設計変更可能である。
また、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440の表示内容に関して、第1表示部430にはパチンコ機2の種類に応じた情報を表示させ、第2表示部440にはパチンコ機2の種類に因らない情報を表示させるようにしてもよい。パチンコ機2の種類に因らない情報としては、大当り中、確変中、空き台中、回転数、入賞数等のパチンコ機2のスペックに直接的に依存しない情報が挙げられる。第1表示部430には、潜伏確変情報や時短情報、突確情報、小当り情報等のパチンコ機2の種類に依存する情報を表示させるように制御し、第2表示部440には、大当り中、確変中、空き台中、回転数、入賞数等のパチンコ機のスペックに直接的に依存しない情報を表示させるように制御すればよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4がホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信した場合に、一斉演出表示を行うこととして説明した。しかし、データ表示装置4が具備する時計部465の計時時刻に基づいて、一斉演出表示を行うようにしてもよい。この場合、パチンコ機2が具備する時計部であるRTC235と時計部465とを同期させて、パチンコ機2が一斉演出を行うのと同じタイミングで一斉演出表示を行うようにすればよい。
また、大当りランニング演出では、ホールコンピュータ6が大当りランニング演出用の表示指示信号を所定の遅延時間分の遅延をかけて各データ表示装置4に送信することで、大当りランニング演出を行うこととして説明したが、大当りランニング演出を実現するための構成はこれに限られるわけではない。
例えば、データ表示装置4同士を所定の通信ケーブルを用いて接続し、大当りランニング演出実行信号をこの通信ケーブルを用いて相互に伝送するようにしてもよい。この場合は、データ表示装置4が、隣接するデータ表示装置4から大当りランニング演出実行信号を受信した場合に、所定の時間差だけ時間をずらして大当りランニング映像を表示し、次のデータ表示装置4に大当りランニング演出実行信号を送信するようにすればよい。つまり、大当りランニング演出実行信号をデータ表示装置4の識別番号に応じて昇順又は降順に順次に伝送していくようにすることで大当りランニング演出を実現することができる。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4における表示や音量、光量の設定を管理装置の一種であるホールコンピュータ6が行い、データ表示装置4は、ホールコンピュータ6から送信される設定データに基づいて表示や音量、光量の初期設定を行うこととして説明した。しかし、このような構成とせず、データ表示装置4がスタンドアロンで動作して、表示や音量、光量の初期設定を行うようにしてもよい。この場合は、データ表示装置4の記憶部490に、表示用設定データ691や音量用設定データ693、光量用設定データ695を予め記憶させておき、データ表示装置4の処理部410は、この記憶部490に記憶された各種の設定データに基づいて、表示や音量、光量の設定を行うようにすればよい。
また、上記の実施形態では、遊技機で遊技する遊技者が所持する所持遊技媒体数を計数可能な所持遊技媒体数計数装置を、計数払出ユニット380を備えるカードユニット3や台間計数ユニット5として説明した。しかし、上記の封入式パチンコ機2Bや封入式スロットマシンでは、所持遊技媒体数に対応する持点によって遊技が行われ、持点は遊技機によって算出されるため、遊技用装置が所持遊技媒体数計数装置を備える構成に限らず、遊技機が所持遊技媒体数計数装置を備える構成とすることも可能である。
なお、遊技用装置のうち、情報表示装置の一種であるデータ表示装置4や呼出ランプ装置9は所持遊技媒体数計数装置を具備しないため、所持遊技媒体数計数装置によって計数が実行されたことを特定するために、計数が実行されたことを特定可能な信号(例えば計数中信号)を所持遊技媒体数計数装置から受信することが必要となる。
また、上記の実施形態では、遊技機で遊技する遊技者に遊技媒体を貸与するための貸与処理を実行する遊技媒体貸与処理装置を、カードユニット3や台間計数ユニット5として説明した。この貸与処理では、カードユニット3や台間計数ユニット5からノズルを用いて遊技機の上皿に遊技媒体を払い出したり、遊技媒体を遊技機に直接払い出させるように制御するなどして、遊技者に対して遊技媒体を貸与するようにすることができる。
なお、遊技用装置のうち、情報表示装置の一種であるデータ表示装置4や呼出ランプ装置9は遊技媒体貸与処理装置を具備しないため、遊技媒体貸与処理装置によって貸与処理が実行されたことを特定するために、貸与処理が実行されたことを特定可能な信号(例えば玉貸中信号)を遊技媒体貸与処理装置から受信することが必要となる。
[5−3.管理装置]
上記の実施形態では、本発明に係る管理装置(制御装置)をホールコンピュータ6として説明したが、管理装置はホールコンピュータ6に限られないことは勿論である。遊技島毎に設置される台端末10を管理装置としてもよいし、台端末10とホールコンピュータ6とを中継する中継コンピュータを設置し、この中継コンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。また、持玉管理コンピュータ8を本発明に係る管理装置としてもよい。
なお、持玉管理コンピュータ8が会員のデータを管理するようにするのではなく、ホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8とは別に、会員情報や会員カード情報を管理する会員管理コンピュータを店舗に設置し、この会員管理コンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。
また、ホールコンピュータ6、持玉管理コンピュータ8、会員管理コンピュータのうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。つまり、(1)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8の機能を兼ねたコンピュータ、(2)ホールコンピュータ6と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(3)持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(4)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータのうちのいずれかのコンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。
[5−4.その他]
その他にも、上記の遊技用装置の装置構成やデータ構成、フローチャートで示した処理、などを実行するための表示装置における表示動作やスピーカにおける音出力動作、さらには遊技効果ランプや装飾用LEDにおける点灯動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。
また、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、遊技用装置が備えるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態としてもよいし、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態としてもよい。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態としてもよい。
上記の実施形態における技術思想は、遊技用装置全般に適用できる。また、上記の実施形態では、遊技客が表示部を指し示す位置をタッチパネルに対するタップ操作によって検出しているが、これに限らず、例えば、赤外線CCDカメラ(モーションセンサ)で遊技客の手指を撮像して、この撮像データに基づいてカメラコントローラが指示位置を検出してもよい。また、遊技客の指し示す指示位置を検出する手段は、赤外線CCDカメラに限らず、赤外線センサやその他の非接触型の検出手段であってもよい。
また、上記の実施形態では、メニュー画面における各メニュー項目を選択するときに、遊技客がタップ操作を行い、メニュー画面を終了するときにも、遊技客がタップ操作を行うこととして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面における各メニュー項目を選択したり、メニュー画面を終了するときに、遊技用装置が備えるボタンやスティックに対する操作を行うようにしてもよい。さらに、メニュー画面におけるメニュー項目を選択するときと、メニュー画面を終了するときとで、異なる操作手段を用いるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、メニュー画面における各メニュー項目を選択するときと、各メニュー項目に対応する処理の実行を決定するときとで、共に遊技客がタップ操作を行う、つまり、同一の操作手段を用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面における各メニュー項目を選択するときと、各メニュー項目に対応する処理の実行を決定するときとで、それぞれ異なる操作手段を用いるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、メニュー画面における各メニュー項目を選択するときに、遊技客が該メニュー画面において音量/光量調整のメニュー項目をタップ操作することで、遊技用装置において表示や音出力、発光させる音量や光量を変更するための音量変更処理や光量変更処理を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、メニュー画面に輝度調整のメニュー項目を表示させ、これをタップすることで、遊技用装置が備える効果ランプの輝度を変更するための輝度変更処理を実行するようにしてもよい。