以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.遊技用システム]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。
第1遊技用システム1Aは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる情報表示装置及び遊技用装置の一種であるデータ表示装置120と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置、計数装置及び記録媒体処理装置の一種である台間計数ユニット5と、管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、遊技客の貯玉数や持玉数を管理するための管理装置の一種である玉管理コンピュータ8とを備えて構成される。
本実施形態におけるパチンコ機2は、遊技媒体の一種である遊技球(パチンコ玉)を用いて遊技可能であり、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)を備え、可変表示手段に導出表示された表示結果が特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御される遊技機である。
各パチンコ機2の上方所定位置には、カラーの液晶画面によってパチンコ機2での遊技に係る遊技情報や店舗の営業に係る店舗情報等の各種の情報を表示するデータ表示装置120が設置されている。データ表示装置120は、遊技者や遊技客に対して情報を公開する端末であるため、情報公開端末と言い換えることもできる。
本実施形態において、データ表示装置120は、ホールコンピュータ6から配信される表示装置設定用データ691を用いて、自装置が備える表示部125の表示設定や、自装置が備える左枠LED122及び右枠LED123の発光設定を行う。ここで、設定とは、特定の動作を行うように、自装置の動作を定めることを言う。
データ表示装置120は、対応して設けられたパチンコ機2(以下、「対応パチンコ機2」という。)での遊技情報を表示可能な表示手段である表示部125を備える。また、データ表示装置120は、表示部125を表示制御する表示制御手段であるCPU1210,VDP1220を備える。
CPU1210,VDP1220は、特定画像を背景として、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示部に表示させる遊技情報表示制御と、対応パチンコ機2から送信される特定情報を受信した場合に特定画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更する変更表示制御と、を実行可能である。また、CPU1210、CDP1220は、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で表示部125に特別表示を表示させる特別表示制御を実行可能に構成されている。
ここで、「特定画像を背景として」とは、手前側に前景として表示させる情報の奥側に特定画像を前景に対する背景として表示させることを意味する。また、「特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示させる」とは、特定画像の一部又は全部が見えるような態様で遊技情報を表示させることを意味する。この実現方法としては、前景となる遊技情報を透過させて背景画像のうちの透過された部分を視認可能とする方法や、前景となる遊技情報を透過させずに背景画像のうち遊技情報によって隠されていない部分を視認可能とする方法が含まれる。
また、特定画像とは、遊技情報の背景として表示する画像であり、対応パチンコ機2の機種に登場する各種のキャラクタ画像(メインキャラクタ、サブキャラクタ、味方キャラクタ、敵キャラクタ、ボスキャラクタ等)や当該機種に登場する各種のピックアップ画像(シーン画像、戦闘画像等)、当該機種の製造メーカのロゴ画像、当該機種のタイアップの製造メーカのロゴ画像やタイアップの商品の画像、及び、これらの組合せで構成される画像等の画像がこれに含まれる。
また、特定情報とは、対応パチンコ機2から送信される特定の情報であり、本実施形態では、対応パチンコ機2から送信されるパチンコ機信号のうちの特定信号から特定可能な情報を特定情報として説明する。具体的には、対応パチンコ機2から送信される確変中信号から特定される対応パチンコ機2が確変状態に制御されたことを示す情報と、対応パチンコ機2から送信される時短中信号から特定される対応パチンコ機2が時短状態に制御されたことを示す情報とを、特定情報の一例として説明する。
また、特別表示とは、遊技情報を表示している際に、予め定められた特別表示の実行条件の成立に応じて特別に実行する表示である。本実施形態では、対応パチンコ機2で発生したエラーを報知するための遊技機エラー表示、自装置で発生したエラーを報知するための表示装置エラー表示、パチンコ機2で大当りが発生したことを報知するための大当り演出表示、複数のデータ表示装置120でランニング演出等の一斉演出を行うための一斉演出表示、パチンコ機2で遊技する遊技者に遊技へののめり込みを注意喚起するためののめり込み防止表示、台間計数ユニット5からの遊技用カードの取り忘れを注意喚起するためのカード取り忘れ表示、パチンコ機2での遊技球の貸与レートを報知するための貸与レート表示等の表示が特別表示に含まれる。
台間計数ユニット5は、各パチンコ機2の左方(或いは右方)に併設して設けられ、遊技者がパチンコ機2での遊技により獲得した遊技球数を計数する計数払出ユニット380を備えて構成される。計数払出ユニット380は、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を貯留するとともに、遊技者によるパチンコ玉の払い戻し操作に応じて、貯留したパチンコ玉を所定数ずつ遊技者に払い戻す装置である。
ホールコンピュータ6は、店舗に設置された各パチンコ機2を統括的に管理する。また、ホールコンピュータ6は、各パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置120や台間計数ユニット5を統括的に管理する。
玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5において計数された計数済玉数(ローカル計数玉数とも言う。)の管理や、遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する持玉カードに記録された持玉数の管理を行う。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、パチンコ機2、データ表示装置120及び台間計数ユニット5は、台端末10を介してホールコンピュータ6や玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、この図では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
[1−2.信号及び情報の流れ]
図2は、第1遊技用システム1Aの各装置間における信号及び情報の流れの一例を示す図である。なお、この図では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号を含むパチンコ機信号が、データ表示装置120及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り信号は、大当り遊技状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
確変中信号は、高確率状態である確変状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
時短中信号は、高ベース状態である時短状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
打込信号は、所定玉数(例えば10玉)がアウト玉計数器により計数される毎に出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
始動信号は、特図可変表示部の表示結果が導出表示されたときに出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
賞球信号は、所定玉数(例えば10玉)が払い出される毎に出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
パチンコ機不正信号は、パチンコ機2におけるエラー信号の一種であり、パチンコ機2に何らかの不正が生じた場合に出力状態とされる信号である。
パチンコ機異常信号は、パチンコ機2におけるエラー信号の一種であり、パチンコ機2に何らかの異常が生じた場合に出力状態とされる信号である。
これらの信号については後述する。
台間計数ユニット5からは、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、受付カードデータ、玉払出信号、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置120及びホールコンピュータ6及びに出力される。
カード挿入信号は、遊技用カードを受け付けた場合に出力状態とされる信号であり、受け付けた遊技用カードに記録されたカードIDや会員ID等の受付IDを含む信号が出力される。
カード排出信号は、受け付けた遊技用カードが排出された場合に出力状態とされる信号である。
入金信号は、遊技者により入金がなされた場合に出力状態とされる信号である。入金信号は、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
消費信号は、残額が消費された場合に出力状態とされる信号である。消費信号も、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
受付カードデータは、台間計数ユニット5が受け付けた持玉カードのデータである。
玉払出信号は、パチンコ機2に遊技球を払い出した場合に出力状態とされる信号であり、遊技球を払い出した旨及び払い出した遊技球の玉数を含む信号が出力される。
ユニット不正信号は、台間計数ユニット5におけるエラー信号の一種であり、台間計数ユニット5に何らかの不正が生じた場合に出力状態とされる信号である。
ユニット異常信号は、台間計数ユニット5におけるエラー信号の一種であり、台間計数ユニット5に何らかの異常が生じた場合に出力状態とされる信号である。
これらの信号については後述する。
また、データ表示装置120からは、個人カスタマイズデータを台間計数ユニット5に出力する。個人カスタマイズデータは、遊技者がデータ表示装置120を操作して表示態様をカスタマイズした内容が記録されたデータである。
台間計数ユニット5は、データ表示装置120から出力される個人カスタマイズデータを受付中の遊技用カードに記録する。そして、遊技用カードを受け付けた場合に、受け付けた遊技用カードに記録されている個人カスタマイズデータを読み出し、これを受付カードデータに含めてデータ表示装置120に出力することで、データ表示装置120が個人カスタマイズの内容を反映することが可能に構成されている。
ホールコンピュータ6からは、データ表示装置120が各種の設定を行うための表示装置設定用データ691が、データ表示装置120に出力される。また、ホールコンピュータ6からは、データ表示装置120に一斉演出を行わせるための一斉演出信号及び定期告知を行わせるための定期告知信号を含む管理装置信号が、データ表示装置120に出力される。
台間計数ユニット5からは、自装置に挿入された持玉カードの認証を要求するための認証要求信号が玉管理コンピュータ8に出力される。認証要求信号には、自装置のIDであるユニットIDと、持玉カードに記録されたカードIDとが含まれる。
玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5から出力される認証要求信号に従って認証処理を実行し、認証信号を台間計数ユニット5に送信する。認証信号には、認証結果(OK/NG)が含まれる。
[1−3.パチンコ機の構成]
図3は、パチンコ機2の外観構成の一例を示す図である。
パチンコ機2は、額縁状に形成されたガラス扉枠22を備え、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23を備えて構成される。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられており、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、「打球操作ノブ」と称する。)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27に向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28が設けられている。
また、遊技領域27の中央部には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また、遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した(すなわち付与条件が成立した)場合には、各入賞口に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
また各入賞口に入賞した打玉及びアウト口46に回収された打玉の数は、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器(不図示)により計数され、該計数された打込玉数に応じた打込信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、打込玉数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域27に達しなかった遊技球は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特別表示結果(例えば○)となった場合、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して、始動入賞口34が開放され(開放状態となり)、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、通過ゲート31の通過という普通始動条件が成立した後に、普通図柄の可変表示の開始を許容する普通開始条件(例えば普通図柄の可変表示が実行されておらず且つ可動片35が開放制御されていないこと)が成立したことに基づいて普通図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた特別表示結果が導出表示されたときに、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる(特別図柄の可変表示に係る始動条件が成立可能となる)。
また、始動入賞口34に遊技球が入賞すると、特図可変表示部28において特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば大当り図柄)となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止する。そして、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(例えば777)とされることで、特定遊技状態(大当り遊技状態)が発生するとともに、大当り信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。すなわち、始動入賞口34への遊技球の入賞という始動条件が成立した後に、特別図柄の可変表示の開始を許容する開始条件(例えば特別図柄の可変表示が実行されておらず、且つ、大当り遊技状態にも制御されていないこと)が成立したことに基づいて特別図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御される。
このように大当り遊技状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放され(開放状態となり)、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。大入賞口に遊技球が入賞すると、他の入賞口に遊技球が入賞した場合よりも多くの賞球が付与される。そして、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放されてから(開放状態となってから)、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立すると、開閉板40が閉成して大入賞口が閉鎖され(閉鎖状態)、大入賞口への遊技球の入賞が不可能となる。
そして開放状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して不図示のVカウントスイッチにより検出されれば、その回の開放状態の終了を待って閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
なお、特定入賞領域(Vポケット)が設けられていない可変入賞球装置36を定められた回数(例えば15回)だけ閉鎖状態(大入賞口が閉鎖されている状態)から開放状態(大入賞口が開放されている状態)に制御する繰返し継続制御を実行するようにしてもよい。この開放状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。可変入賞球装置36を閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御の実行回数は、例えば、複数存在する特定遊技状態(大当り遊技状態)の種別に応じて異なるように設定されており、該繰返し継続制御の実行回数が15回の大当りを15ラウンド大当り、該繰返し継続制御の実行回数が2回の大当りを2ラウンド大当りと称する場合がある。すなわち、大当り遊技状態では、大当り遊技状態の種別に応じた回数の繰返し継続制御が実行されることにより、大入賞口への遊技球の入賞が可能な状態となるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。
この大入賞口に打玉が入賞した(即ち付与条件が成立した)場合にも、該入賞に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
特図可変表示部の表示結果並びに演出可変表示部の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには上記のように、大当り遊技状態が発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り遊技状態」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常遊技状態(低確率状態)よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
すなわち、確率変動状態においては、大当り遊技状態に制御される割合が通常遊技状態よりも高いため遊技者にとって有利な有利期間となる。例えば、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるまでの期間は、確率変動状態に制御される。なお、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば100回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて確率変動状態が終了するようにしてもよい(所謂ST機であってもよい)。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか、又は、次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄及び演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される(特別図柄時短制御が実行される)時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
特別図柄時短制御が実行されると、開始条件が成立し易くなり、特別図柄の可変表示が実行される頻度が高められて大当り遊技状態に制御され易くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される普通図柄時短制御が実行されるようにしてもよい。普通図柄時短制御が実行されると、普通開始条件が成立し易くなり普通図柄が可変表示される頻度が高められることに伴い(特別表示結果が導出表示される頻度も高まり)可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の表示結果が特別表示結果となる割合を通常遊技状態(非時短状態)よりも高める普通図柄確変制御が実行されるようにしてもよい。
普通図柄確変制御が実行されると、特別表示結果が導出表示される頻度が高まり可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、可動片35が開放制御される期間を延長したり、開放回数を増加させる開放延長制御が実行されるようにしてもよい。開放延長制御が実行されると、始動入賞口34への入賞頻度が高められるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。時短状態では、上記の特別図柄時短制御、普通図柄時短制御、普通図柄確変制御、及び開放延長制御のうちの1以上の制御が実行されるようにするとよい。
時短状態は、例えば、通常大当り(確変大当りではない大当り)に係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば50回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて終了する。なお、この実施の形態では、後述する潜伏確変状態に制御される場合を除き、確変変動状態は時短状態を伴うものとする。このように、この実施の形態では、大当り遊技状態、確率変動状態、及び時短状態のうち少なくとも1以上の状態に制御されている期間は有利期間であるものとする。
本実施形態のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための不図示の情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板と外部装置とが、不図示の信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介して外部装置に出力される。また、これらの信号の他に、不図示のアウト玉計数器によりアウト玉が計数され、このアウト玉の計数値が所定玉数(例えば10玉)に達する毎に、所定のパルス幅の打込信号がアウト玉計数器から外部装置に出力される。
大当り信号は、大当りが発生したことを示す信号であるとともに、大当り遊技状態に制御されていることを示す信号でもある。大当り遊技状態に制御されている期間は、大当り信号をON状態とし、大当り遊技状態に制御されていない期間は大当り信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2に接続される外部装置において大当りが発生したこと及び大当り遊技状態に制御されていることを特定可能となる。
確変中信号は、大当りが発生する割合が通常状態(低確率状態)よりも高められた確変状態(高確率状態)に制御されていることを示す信号である。確変状態に制御されている期間は、確変中信号をON状態とし、確変状態に制御されていない期間は確変中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2に接続される外部装置において確変状態に制御されていることを特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御された場合には、確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されなかった場合には、通常大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。これにより、遊技用装置側では、大当りの発生回数及び確変大当りと通常大当りの内訳を集計可能となる。
時短中信号は、可変表示装置の可変表示時間を短縮する時短状態(高ベース状態)に制御されていることを示す信号である。時短状態に制御されている期間は、時短中信号をON状態とし、時短状態に制御されていない期間は時短中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置120やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において時短状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されたものの時短状態には制御されなかった場合には、潜伏確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。ここで、潜伏確変大当りとは、大入賞口の開放パターンが小当りと共通の大当りであって、大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に制御される大当りである。なお、小当りとは、大入賞口が特定の開放パターン(例えば0.5秒の開放が2回)で開放するものの、大入賞口の開放制御終了後に遊技状態が変化していない制御態様をいう。従って、遊技者は、大入賞口が特定の開放パターンで開放されただけでは、小当りが発生したのか潜伏確変大当りが発生したのかを特定することは困難である。一方、パチンコ機2に接続される遊技用装置においては、確変状態であるにもかかわらず時短状態ではないことに基づいて、遊技者が把握困難な潜伏確変状態であることを特定可能である。
また、パチンコ機2からは、パチンコ機不正信号が出力される。パチンコ機2の遊技制御基板(主制御基板ともいう)は、遊技者の不正を検出する機能として、例えば、高周波信号検出機能、磁気検出機能、振動検出機能を有する。高周波信号検出機能については、例えば、特開2002−239169号公報に示されるような技術を適用することができる。
より詳細には、第1始動入賞口及び第2始動入賞口、並びに大入賞口に設けられているスイッチが高周波発振型の貫通型近接スイッチである場合、各々のスイッチに接続された信号監視回路が設けられ、いずれかの信号監視回路で異常な高周波信号が検出された場合に、外部出力基板を介して不正の可能性を示唆するパチンコ機不正信号が外部出力される。同様に、磁気検出機能により異常磁気が検出された場合、振動検出機能により異常振動が検出された場合にも、外部出力基板を介してパチンコ機不正信号が外部出力される。
また、所定期間内における各入賞口への入賞回数が基準値を超えた場合(例えば第1始動入賞口への入賞回数が10秒以内に10回以上となった場合)や、大当り遊技状態であるにも関わらず、大入賞口への入賞が所定期間(例えば1ラウンドにおける最長の開放時間である29秒間)検出されない場合には、外部出力基板を介して誤作動や玉詰まり等の異常の可能性を示唆するパチンコ機異常信号が外部出力される。
本実施形態のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、カードユニット3で計数される遊技者の所持球数に基づいて、払出単位である125玉の遊技球を計数して貸出す制御を行う賞球制御基板(不図示)を備えており、該払出単位である125玉の倍数の遊技球の貸出を実施できるようになっている。
本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する遊技機の一例である。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示装置(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)における識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な第1遊技状態(開放状態)と遊技者にとって不利な第2遊技状態(閉鎖状態)とのいずれかの状態に変化可能な可変入賞手段(大入賞口を開放状態又は閉鎖状態に切り替える特別可変入賞球装置)を第1状態に変化させる遊技機であって、
前記可変入賞手段を所定期間第1状態に変化させることを所定回数行う第1遊技状態(例えば最長30秒の開放を15回実行する大当り遊技状態)に制御する第1遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記所定期間よりも短い期間及び前記所定回数より少ない回数の少なくともいずれかで第1状態に変化させる第2遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する大当り遊技状態(潜伏確変大当りに伴う大当り遊技状態))を実行した後、遊技状態を、通常状態よりも前記可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する第2遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記第2遊技状態と同様に変化させる第3遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する小当り遊技状態)を実行した後、前記可変入賞手段を第1状態に変化させる前の遊技状態に制御する第3遊技状態制御手段と、
前記第1遊技状態に制御するか否かと、前記第2遊技状態に制御するか否かと、前記第3遊技状態に制御するか否かとを、前記可変表示の表示結果を導出表示する前に決定する事前決定手段と、
前記第2遊技状態に制御された後と前記第3遊技状態に制御された後とで、同じ演出態様となる特定演出状態に制御する演出状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、潜伏確変大当りが発生した場合と小当りが発生した場合とで、大入賞口の開放パターンが共通であり且つ演出態様も共通となるため、遊技者は潜伏確変大当りが発生したのか又は小当りが発生したのかを把握し難い構成となっている。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技媒体が入賞しにくい又は入賞できない不利状態(閉状態)と、前記遊技媒体が入賞し易い有利状態(開放状態)とに変化可能な可変入賞装置(可動片35(いわゆる電動チューリップ))と、
前記遊技領域に設けられた普通始動領域(通過ゲート31)を前記遊技媒体が通過したことに基づいて、各々を識別可能な複数種類の普通識別情報(普通図柄)を可変表示して、該可変表示の表示結果を普通識別情報可変表示装置(可変表示装置30)に導出表示する制御を行う普通識別情報可変表示制御手段と、
前記普通識別情報可変表示装置に導出表示された表示結果が所定の表示結果(当りを示すLEDの点灯状態)となったことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態に変化させる制御を行う可変入賞装置制御手段と、
所定の条件(例えば高ベース状態を伴う大当り種別(例えば潜伏確変大当り以外の大当り種別)の大当り遊技状態の終了)が成立したことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の低い低ベース状態(通常状態:低ベース状態)から、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の高い高ベース状態に制御する高ベース状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、例えば、低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後に高確率低ベース状態となり、小当りが発生した場合には小当り遊技状態終了後に低確率低ベース状態となるため、遊技者は大入賞口の開放制御終了後に低ベース状態に制御された場合に、潜伏確変大当りが発生したのか(高確率低ベース状態に制御されているのか)又は小当りが発生したのか(低確率低ベース状態に制御されているのか)を把握し難い構成となっている。
なお、図柄確定信号、大当り信号、時短中信号及び確変中信号の出力経路は、本実施形態に示すものに限定されるわけではない。これらの信号は、いずれも主制御基板から出力されるようにしてもよい。例えば、主制御基板に、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)が接続される構成とし、この可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御する。そして、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する。そして、主制御基板は、可変表示手段により可変表示が実行される毎に図柄確定信号を出力し、特定遊技状態に制御されている場合には大当り信号を出力し、高確率状態に制御されている場合には確変中信号を出力し、高ベース状態に制御されている場合には時短中信号を出力するようにする。
このような遊技機において、例えば低確率低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はON、時短中信号はOFFとなり、同じく低確率低ベース状態で小当りが発生した場合には、小当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はOFF、時短中信号はOFFとなる。そのため信号が入力される外部装置では、潜伏確変状態(確変中信号ON、時短中信号OFF)であるか否かを確変中信号と時短中信号とに基づいて判定可能となっている。
[1−4.台間計数ユニットの構成]
図3は、台間計数ユニット5の外観構成の一例を示す図であり、図4は、台間計数ユニット5の機能構成の一例を示すブロック図である。
台間計数ユニット5の前面板は、長手方向を上下方向とする矩形状に構成されており、台間計数ユニット5の前面中央部に、発券ボタン551、払出ボタン552及び離席ボタン553を含む操作ボタン550と、遊技者が持玉カードを挿入/取り出すためのカード挿入口560とが設けられている。
遊技者が発券ボタン551を押下すると、その時点における遊技者の所持球数(持玉数)を記録した持玉カードがカード挿入口560から発券される。また、遊技者が払出ボタン552を押下すると、所持球数のうちの所定の単位球数(例えば25玉の倍数:125玉等)がパチンコ機2に払い戻され、この払い戻されたパチンコ玉を用いて遊技者は遊技を行うことが可能となる。また、遊技者が離席ボタン553を押下すると、台間計数ユニット5からの持玉カードの発券/返却が規制され、受付中の持玉カードによる玉貸しや玉払出しが規制される。
なお、パチンコ機2では、遊技球が払い出される玉払出皿の近傍位置に遊技球を貸与するための玉貸ボタンと、台間操作ユニット5から持玉カードを返却するための返却ボタンとが設けられるのが通常である。このため、パチンコ機2に設けられた返却ボタンの押下操作に応じて、台間計数ユニット5がカード挿入口560から持玉カードを発券するようにしてもよい。
カード挿入口560は、該カード挿入口560に対応する位置に内蔵される持玉カードリーダライタ(R/W)570に連接しており、持玉カードR/W570により、カード挿入口560から挿入される持玉カードに記録されているカードIDや持玉数等の記録情報の読み出し及び書き込みが行われる。
また、台間計数ユニット5の略中央部位置には、該台間計数ユニット5を構成する各部と接続しやすいように該台間計数ユニット5の動作を制御する制御ユニット500が設けられており、該制御ユニット500によって該台間計数ユニット5の各種の動作が制御される。
また、台間計数ユニット5の最下方位置には、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を最大端数分、つまり、対応パチンコ機2における払出単位玉数の単位未満端数のパチンコ玉を払い出す計数払出ユニット380が設けられている。以下、「単位未満端数」を「端数」と称する。
なお、本実施形態とは異なり、台間計数ユニット5の計数払出ユニット380で遊技球を貯留して払い出すようにするのではなく、遊技島に従来公知の遊技球貯留循環装置を構成し、この遊技球貯留循環装置から遊技球を払い出すようにしてもよい。
計数払出ユニット380には、パチンコ機2の下皿24と、遊技島の繕板との間に配置される横長の箱状とされた連結ボックス340が連結されるようになっている。
この連結ボックス340は、連結ボックス340の終端側に形成された、高さ方向の厚みが比較的大きな終端ボックス(不図示)と、高さ方向の厚みが比較的小さく、終端ボックスと計数払出ユニットとの連結部とを繋ぐように形成された経路ボックス(不図示)とから構成されている。
連結ボックス340は、計数払出ユニット380に連結することで、終端ボックスが下皿24の下方に位置するようになっており、該終端ボックスの上面には、下皿24から排出されるパチンコ玉が投入されるホッパ形状とされた投入部345が形成されている。また、終端ボックスの前面下部位置には、遊技者が開閉自在とされ、通常において閉状態となるように付勢されている開閉シャッタを有し、計数払出ユニット380から払い戻し(返却)される端数のパチンコ玉が排出される返却口342が設けられている。
また、経路ボックス内の上部位置には、計数払出ユニット380に向けて傾斜するように設けられ、該投入部345に投入されたパチンコ玉を自然流下にて計数払出ユニット380に導く2条の流路から成る計数通路343が設けられている。また、該計数通路343の下方位置に返却口342に向けて傾斜するように設けられ、計数払出ユニット380から払出されたパチンコ玉を自然流下にて返却口342に導く返却通路344が設けられている。
なお、終端ボックスの前面上部位置には、遊技者がスライド操作可能とされた計数レバー341が設けられており、該計数レバー341を、付勢に抗してスライドさせることで、投入部345から計数通路343への侵入口に設けられた開閉シャッタ346が開放されるようになっている。
連結ボックス340が連結される計数払出ユニット380の内部には、計数通路343と連結され、台間計数ユニット5の前面側から台間計数ユニット5の内方側に向けて傾斜するように設けられた流入路を有し、当該流入路の終端位置には、該流入路を流下するパチンコ玉を検出して計数する計数センサ(不図示)が各条の流路毎に設けられており、計数通路343を通じて計数払出ユニット380に流入したパチンコ玉が、該計数センサにより検出されて計数されるようになっている。計数センサによって計数された場合には、1球のパチンコ玉の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500に対して出力される。制御ユニット500は、その検出信号が入力される毎に、遊技者のローカル計数玉数を「1」加算する。
なお、遊技者の持玉数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出されたパチンコ玉が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出されたパチンコ玉を下皿に溜めた状態としておき、ある程度パチンコ玉が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められたパチンコ玉が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。
また、遊技者の持玉数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作によりパチンコ玉が遊技者に払い戻される場合であり、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を前述した単位玉数分減算する。ただし、持玉数が単位玉数以下であるときに払い戻し操作が行われた場合には、持玉数を「0」とする。
また、台間計数ユニット5とパチンコ機2とは、貸出単位として予め定められた玉数のパチンコ玉の貸し出しに伴う貸出関連信号や、払出単位として予め定められた玉数のパチンコ玉の払い出しに伴う払出関連信号を送受可能に構成されている。貸出関連信号には、台間計数ユニット5からパチンコ機2に遊技球の貸し出しを行わせるための貸出要求信号や、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号や台READY信号、台間計数ユニットREADY信号、台端末貸出要求完了確認信号等の信号が含まれる。また、パチンコ機2からは、大当中信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号や、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器から出力される打込信号を受信可能に構成されている。
図4に示すように、台間計数ユニット5は、計数払出ユニット380と、制御ユニット500と、操作ボタン550と、音出力部560と、持玉カード挿入/排出部565と、持玉カードR/W570と、第1通信部571と、第2通信部572とを備えて構成される。
制御ユニット500は、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の回路素子を有して構成される処理部510と、ROMやRAM等の記憶装置を有して構成される記憶部520と、時刻情報やカレンダ情報等を出力可能な時計部530とを備えて構成される。
記憶部520には、処理部510により読み出され、台間計数ユニット処理として実行される台間計数ユニット処理プログラム521が記憶されている。台間計数ユニット処理については、フローチャートを用いて後述する。
また、記憶部520には、受付中の持玉カードのカードIDや個人カスタマイズデータ等の情報が記録された受付カードデータ523や、計数払出ユニット380によって計数されたローカル計数玉数のデータであるローカル計数玉数データ525が記憶される。
第1通信部571は、データ表示装置120との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。
第2通信部572は、玉管理コンピュータ8との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部580は、処理部510の制御に従って、遊技者のカードデータ533やローカル計数玉数データ525を玉管理コンピュータ8に送信する。
なお、上記では、便宜的に、第1通信部571と第2通信部572との2つの通信部として分離して図示・説明しているが、第1通信部571と第2通信部572とを1つの通信部として構成してもよい。他の各種の装置における通信部についても同様である。
[1−5.ホールコンピュータの機能構成]
図5は、ホールコンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。
ホールコンピュータ600は、処理部610と、入力部620と、表示部625と、音出力部630と、時計部635と、第1通信部640と、第2通信部650と、ROM670と、ハードディスク680と、RAM690とを備えて構成され、各部がバスを介して接続されるコンピューターシステムである。
処理部610は、ROM670に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、ホールコンピュータ6の各部を統括的に制御するCPUやDSP等プロセッサやASIC等の電気電子素子を有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部610は、主要な機能部として、設定用データ生成部611と、遊技情報集計部613と、売上集計部615とを有する。
設定用データ生成部611は、ROM670に記憶されている設定用データ生成プログラム671aに従って動作する機能部であり、後述する表示装置設定用データ691を生成し、生成した表示装置設定用データ691をRAM690に格納する。
遊技情報集計部613は、各パチンコ機2の遊技情報を集計する機能部であり、集計した遊技情報を、遊技集計データとしてハードディスク680の遊技集計データベース687に格納する。
売上集計部615は、各パチンコ機2の売上情報を集計する機能部であり、集計した売上情報を、売上管理データとしてハードディスク680の売上管理データベース689に格納する。
入力部620は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部610に出力する。この入力部620からの操作入力により、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの編集等の指示操作がなされる。
表示部625は、処理部610から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部625には、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部630は、処理部610から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行うスピーカなどの音出力装置である。音出力部630からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
時計部635は、ホールコンピュータ600が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部635の計時時刻(日付を含む。)は処理部610に出力される。
第1通信部640は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部640は、パチンコ機2から、大当中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号を受信する。なお、これらの遊技信号の他に、セーフ球の数を示すセーフ信号や、アウト球の数を示すアウト球信号を受信することとしてもよい。
第2通信部650は、データ表示装置120との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部650は、処理部610の制御に従って、表示装置設定用データ691をデータ表示装置120に送信(配信)する。
ROM670は、読み出し専用の不揮発性の記憶装置であり、ホールコンピュータ6のシステムプログラム等の各種のプログラムを記憶している。本実施形態において、ROM670には、処理部610によって読み出され、管理処理として実行される管理プログラム671が記憶されている。管理プログラム671は、設定用データ生成処理として実行される設定用データ生成プログラム671aをサブルーチンとして含む。
なお、ホールコンピュータ6が記憶装置としてROM670を備えないような構成とすることも可能であり、この場合は、上記の各種プログラムを、例えばハードディスク680に記憶させるようにすればよい。
ハードディスク680は、読み書き可能な不揮発性の記憶装置であり、データ表示装置120の表示設定に係る各種のデータや、パチンコ機2での遊技に係る各種のデータベースを記憶する。具体的には、表示内容設定用テーブル681と、表示態様設定用テーブル682と、特別表示優先設定用テーブル683と、発光態様設定用テーブル684と、背景画像変更設定用テーブル685と、装置対応関係テーブル686と、遊技集計データベース687と、売上管理データベース689とが記憶される。
表示内容設定用テーブル681は、データ表示装置120の表示内容の設定用のテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図6に示す。
表示内容設定用テーブル681には、パチンコ機IDと、機種名と、表示画面と、特別表示とが対応付けて記憶されている。
パチンコ機IDは、各パチンコ機2をユニークに識別するための番号(ID)であり、各パチンコ機2に個別に割り当てられている。
機種名は、該パチンコ機IDのパチンコ機2の機種名である。
表示画面は、データ表示装置120の表示部125に表示させる画面の種類である。
特別表示は、データ表示装置120の表示部125に表示させる特別表示の内容である。
具体的には、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2は、その機種名が「パチンコXXX」である。そして、表示画面には、(1)総合遊技履歴画面、(2)個人遊技履歴画面、(3)メニュー画面、が定められている。
(1)総合遊技履歴画面は、当該パチンコ機2における総合的な遊技履歴情報を表示するための画面である。この総合遊技履歴画面には、総合遊技履歴情報として、総合大当り回数、総合確変大当り回数、総合通常大当り回数、総合スタート回数、総合出玉グラフ及び総合大当り履歴グラフ、を表示することが定められている。
総合大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した大当り(確変大当り、通常大当り)の全ての合計回数である。
総合確変大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した確変大当りの合計回数である。
総合通常大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した通常大当りの合計回数である。
総合スタート回数は、当該パチンコ機2での通算のスタート回数である。
総合出玉グラフは、当該パチンコ機2の総合的な出玉の推移を示すグラフである。
総合大当り履歴グラフは、当該パチンコ機2で発生した過去所定期間(例えば過去1週間分)における大当り回数をグラフ化したものである。
(2)個人遊技履歴画面は、当該パチンコ機2における個人の遊技履歴情報を表示するための表示画面である。この個人遊技履歴画面には、個人遊技履歴情報として、個人大当り回数、個人確変大当り回数、個人通常大当り回数、個人スタート回数、個人出玉グラフ及び個人持玉画像、を表示することが定められている。
個人大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した遊技者個人の大当り(確変大当り、通常大当り)の全ての合計回数である。
個人確変大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した遊技者個人の確変大当りの合計回数である。
個人通常大当り回数は、当該パチンコ機2で発生した遊技者個人の通常大当りの合計回数である。
個人スタート回数は、当該パチンコ機2での遊技者個人の通算のスタート回数である。
個人出玉グラフは、当該パチンコ機2の遊技者個人の出玉の推移を示すグラフである。
個人持玉画像は、当該パチンコ機2における遊技者個人の持玉を画像で示したものである。個人持玉画像は、例えば、持玉数の1000発をドル箱1つ、10000発を特箱1つに対応させ、持玉数の増減に応じて、ドル箱及び特箱を増減させて表示させるようにすることができる。
(3)メニュー画面は、当該パチンコ機2で遊技する遊技者がメニュー選択を行うための表示画面である。メニュー画面には、データ表示装置120に各種の情報を表示させる位置や大きさ、色等を遊技者が自由にカスタマイズすることを可能にするための表示カスタマイズと、データ表示装置120の音量や光量を遊技者が調整することを可能にするための音量・光量調整とを表示させることが定められている。
また、特別表示内容には、(1)大当り演出表示、(2)一斉演出表示、(3)定期告知表示、(4)のめり込み防止表示、(5)カード取り忘れ表示、(6)遊技機エラー表示、(7)表示装置エラー表示、(8)貸与レート表示、が定められている。
(1)大当り演出表示は、当該パチンコ機2で大当りが発生した場合に、大当りの発生を祝福する演出に係る表示である。この大当り演出表示には、大当り演出映像や大当り演出画像等の表示が含まれる。一のパチンコ機2での大当りの発生を祝福することを目的として、大当り演出表示を特別表示として実行する。
(2)一斉演出表示は、複数のデータ表示装置120間で一斉に行う一斉演出に係る表示である。この一斉演出表示には、一斉演出映像や一斉演出画像等の表示が含まれる。複数のデータ表示装置120で連動して一斉演出を行って遊技者の遊技意欲を高めることを目的として、一斉演出表示を特別表示として実行する。
一斉演出を実現するための手法としては、主として、以下の2つの手法が考えられる。
(1)管理装置から各データ表示装置120に対して一斉演出の実行を指示する。
(2)各データ表示装置120が自立的に一斉演出を行う。
(1)の手法では、例えば、管理装置であるホールコンピュータ6が、各データ表示装置120に対して一斉演出の実行を指示する一斉演出信号を出力する。各データ表示装置120は、ホールコンピュータ6から一斉演出信号を入力したタイミングで一斉演出を実行する。この場合、一斉演出のタイミングにずれが生じないように、ホールコンピュータ6から各データ表示装置120に対して同時に一斉演出信号を出力することが望ましい。
(2)の手法では、各データ表示装置120が、内部で経時している時刻や電源投入時からの経過時間に基づいて一斉演出を実行する。具体的には、時刻が予め定められた時刻となったタイミングや、電源投入時からの経過時間が予め定められた時間に達したタイミングで、一斉演出を実行する。この場合、一斉演出のタイミングにずれが生じないように、データ表示装置120の電源投入を全台一斉に行うことが望ましい。
この場合、上記の(1)、(2)のいずれの手法も適用することができるように、一斉演出に係る処理を、データ表示装置120に予めプログラムしておけばよい。
また、上記の(1)、(2)のいずれの手法を適用して一斉演出を実行するかを、ホールコンピュータ6側で設定するようにしてもよい。この場合、ホールコンピュータ6からデータ表示装置120に対して、いずれの処理を適用して一斉演出を実現するかを定めた設定用データを、後述する表示装置設定用データ691に含めて各データ表示装置120に配信するようにすればよい。
また、本実施形態において、上記の一斉演出表示には、大当りランニング演出表示が含まれる。大当りランニング演出は、同機種や同遊技島のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在する場合に、これらのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置120に大当りを祝福する特別映像を表示させる演出である。同機種や同遊技島のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在するか否かは、同機種や同遊技島のパチンコ機2から大当り信号を入力したか否かによって判定することができる。
なお、同機種や同遊技島の複数のパチンコ機2で大当りが発生し、複数のパチンコ機2から時間差で大当中信号を入力した場合において、一のパチンコ機2について大当りランニング演出の実行中であれば、実行中の大当りランニング演出中に、新たに大当りランニング演出を実行してもよいし、実行中の大当りランニング演出が終了した後に、新たに大当りランニング演出を実行することとしてもよい。また、大当りランニング演出中に他のパチンコ機2で大当りが発生した場合には、新たな大当りランニング演出の実行を省略してもよい。
上記の大当りランニング演出は、遊技島の端から端までデータ表示装置120に一定の時間差で大当り映像を表示させることにより実現することができる。大当りランニング演出は、一定の時間差で演出を行うものであるが、複数のデータ表示装置120で一斉に行う演出であることに変わりはないため、本実施形態では、大当りランニング演出を一斉演出の1つとして説明する。大当りランニング演出や後述する各種の演出の内容は、パチンコ機2の機種毎や遊技島毎に定めておくことが可能である。
なお、大当りランニング演出とは異なり、個別のデータ表示装置120において、該データ表示装置120に対応して設けられるパチンコ機2において大当りが発生した場合に、大当りを祝福するファンファーレ音を、該データ表示装置120から特定音として出力させてもよい。
また、大当りの発生に伴い、遊技者の所持球数が1000発、2000発、3000発、・・・、と増加していく場合に、1000発突破、2000発突破、3000発突破、といった、所持球数の突破表示を表示部125に表示したり、所持球数の突破報知音を音出力部450から特定音として音出力する突破演出を実行するようにしてもよい。なお、突破演出を実行する場合の所持球数は、1000発単位や5000発単位、10000発単位としてもよい。
(3)定期告知表示は、データ表示装置120に定期的に行わせる告知に係る表示である。この定期告知表示には、各種のCM映像やCM画像等の表示が含まれる。各種の製品やサービスの宣伝を目的として、定期告知表示を特別表示として実行する。
(4)のめり込み防止表示は、当該パチンコ機2で遊技する遊技者に遊技へののめり込みを注意喚起する表示である。こののめり込み防止表示には、のめり込みを注意喚起するメッセージや映像、画像等の表示が含まれる。遊技者が遊技にのめり込んで多大な投資を行ってしまうのを防止することを目的として、のめり込み防止表示を特別表示として実行する。
(5)カード取り忘れ表示は、当該パチンコ機2で遊技する遊技者に台間計数ユニット5からの持玉カードの取り忘れを注意喚起する表示である。このカード取り忘れ表示には、持玉カードの取り忘れを注意喚起するメッセージや映像、画像等の表示が含まれる。遊技者が持玉カードを取り忘れて盗難に合うのを防止することを目的として、カード取り忘れ表示を特別表示として実行する。
(6)遊技機エラー表示は、当該パチンコ機2において異常や不正を含むエラーが発生したことを示す表示である。遊技機の異常には、遊技機の故障やドアの開放、玉詰まり等が含まれ、遊技機の不正には、いわゆるゴト行為等が含まれる。遊技機に異常や不正が生じた場合に速やかに店員を呼んで対処ができるようにすることを目的として、遊技機エラー表示を特別表示として実行する。
(7)表示装置エラー表示は、当該データ表示装置120において異常や不正を含むエラーが発生したことを示す表示である。表示装置の異常には、表示装置の故障や表示装置への不正な操作の検知等が含まれる。表示装置に異常や不正が生じた場合に速やかに店員を呼んで対処ができるようにすることを目的として、表示装置エラー表示を特別表示として実行する。
(8)貸与レート表示は、当該パチンコ機2の遊技球を貸与するレートであり、4円パチンコや2円パチンコ、1円パチンコの貸与レートの表示がこれに含まれる。遊技を行う遊技機の貸与レートを遊技者が知ることができるようにすることを目的として、貸与レート表示を特別表示として実行する。
同機種のパチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置120については、例えば、デフォルトとして表示させる表示画面を、総合遊技履歴画面やメニュー画面として定めておくことができる。このようにすることで、同機種のパチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置120については全台共通画面を表示させることができ、見栄えを良くすることができる。
ここで、上記の特別表示は、パチンコ機2の機種や遊技島に関わらず同じ表示内容を定めておくこととしてもよいし、機種毎や遊技島毎に異なる表示内容を定めておくこととしてもよい。また、特別表示として同じ表示内容を定めておく場合であっても、機種毎や遊技島毎に、それぞれ異なる態様で表示を行うように特別表示の表示態様を定めておいてもよい。
また、好適には機種毎や遊技島毎であるが、この他にも、例えば、パチンコ機2における遊技球の貸与レート(4円、2円、1円等)毎やパチンコ機2のタイプ(マックスタイプやミドルタイプ、甘デジ等)毎、遊技機の種類(パチンコ機、スロットマシン等)毎に、異なる特別表示の表示内容や表示態様を定めておくこととしてもよい。
また、上記の特別表示は、メッセージによって遊技者に内容を報知するものとしてもよいし、画像や映像によって遊技者に内容を報知するものとしてもよいし、これらの組み合わせによって遊技者に内容を報知するものとしてもよい。
表示態様設定用テーブル682は、データ表示装置120の表示部125に表示内容をどのような態様で表示させるかの表示態様を設定するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図7に示す。
表示態様設定用テーブル682には、パチンコ機ID及び機種名毎に、表示態様設定用データが記憶される。各表示態様設定用データには、パチンコ機IDと、機種名と、表示画面別データとが含まれる。
表示画面別データは、データ表示装置120の表示部125に表示させる表示画面の種類毎に定められるデータであり、表示画面と、背景画像データと、表示内容別データとが記憶される。
表示画面には、表示内容設定用テーブル681に定められた表示画面の種類が記憶される。
背景画像データには、表示種別と、背景画像と、背景画像レイヤとが対応付けて記憶される。
表示種別には、当該背景画像を表示するタイミングが記憶される。
背景画像には、当該表示画面の背景として表示させる背景画像の種類が記憶される。
背景画像レイヤには、当該背景画像を描画するレイヤの番号が記憶される。データ表示装置120は、メモリの画像処理用の領域に多層のレイヤを有し、この多層のレイヤにそれぞれ異なる表示内容を描画することが可能に構成されている。
表示内容別データには、「表示内容」と、「レイヤ」と、「不透明度」と、「位置、大きさ、色」とが対応付けて記憶される。
表示内容には、表示内容設定用テーブル681の当該表示画面において通常時に表示させる内容として定められた通常表示の表示内容と、表示内容設定用テーブル681の当該表示画面について定められた特別表示の表示内容とが記憶される。
レイヤには、当該表示内容が描画されるレイヤの番号が記憶される。
不透明度には、当該表示内容を表示させる際の不透明度が記憶される。不透明度は、例えば、「0%〜100%」の範囲の数値で表され、「0%」が完全な透明、「100%」が完全な不透明を表し、数値が大きくなるほど不透明の度合が大きくなることを表す。
位置、大きさ、色には、当該表示内容の当該表示画面における表示の位置、大きさ(サイズ)、色が記憶される。
本実施形態では、表示内容別データにおいて、表示内容の通常表示に含まれる各項目及び特別表示に含まれる各項目について共通の不透明度を定めている。しかし、通常表示に含まれる各項目及び特別表示に含まれる各項目について個別に不透明度を定めておくことも可能である。この場合、各項目を背景画像に対してどの程度透過させて表示させるかを個別に設定することができる。
また、位置、大きさ、色には、それぞれの表示内容を表示画面中に表示させる際の位置、大きさ、色がそれぞれ個別に定められているが、簡明化のため、図面では全て「****」として図示している。例えば、特別表示を表示させる位置は、画面中央部の一定領域として定めておくことができる。
具体的に説明する。
図7の最上位の表示画面別データは、表示画面「総合遊技履歴画面」についてのデータである。そして、背景画像データには、表示種別として、「通常」、「確変」、「時短」が定められている。ここで、「通常」は、対応パチンコ機2が通常状態であるタイミングを、「確変」は対応パチンコ機2が確変状態(高確率/高ベース状態)に制御されたタイミングを、「時短」は対応パチンコ機2が時短状態(低確率/高ベース状態)に制御されたタイミングをそれぞれ意味する。
また、表示種別「通常」には背景画像「専用通常背景画像Xn1」が、表示種別「確変」には背景画像「専用確変背景画像Xa1」が、表示種別「時短」には背景画像「専用時短背景画像Xb1」がそれぞれ定められている。また、これらの背景画像には、背景画像レイヤとして「レイヤ1」がそれぞれ定められている。
この背景画像データによれば、総合遊技履歴画面において通常時に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、対応パチンコ機2が確変状態に制御された場合に、専用確変背景画像Xa1に変更され、対応パチンコ機2が時短状態に制御された場合に、専用時短背景画像Xb1に変更される。
表示内容別データには、通常表示として、総合遊技履歴情報である「総合大当り回数」、「総合確変大当り回数」、「総合通常大当り回数」、「総合スタート回数」、「総合出玉グラフ」、「総合大当り履歴グラフ」が定められている。そして、これらの総合遊技履歴情報を描画するレイヤとして「レイヤ2」が、不透明度として「50%」がそれぞれ定められている。
また、特別表示として、「大当り演出表示」、「一斉演出表示」、「定期告知表示」、「のめり込み防止表示」、「カード取り忘れ表示」、「遊技機エラー表示」、「表示装置エラー表示」、「貸与レート表示」が定められている。そして、これらの特別表示内容を描画するレイヤとして「レイヤ3」が、不透明度として「100%」がそれぞれ定められている。
図7の最上位に表示画面別データによれば、通常表示の不透明度が「50%」であるため、データ表示装置120は、総合遊技履歴情報を半透明として、背景画像が透けて見えるように表示部125に表示させることになる。また、特別表示の不透明度が「100%」であるため、データ表示装置120は、背景画像が見えなくなるように表示部125に特別表示を表示させることになる。つまり、通常表示においては背景画像が視認可能であるが、特別表示においては、背景画像は視認できなくなる。
図8は、他の表示画面別データを示す図である。
図8の表示画面別データは、図7に示した表示態様設定用データのうち、パチンコ機ID「P1〜P20」、機種名「パチンコXXX」の表示態様設定用データのうちの表示画面「個人遊技履歴画面」についてのデータである。
この表示画面別データにおいて、背景画像データは図7と同様のデータ構成であるが、全ての表示種別について、背景画像「−(無し)」、背景画像レイヤ「−(無し)」が定められている。これは、個人遊技履歴画面には背景画像を表示させないことを意味する。総合遊技履歴画面では背景画像を表示させるのに対し、個人遊技履歴画面では背景画像を表示させない点が特徴である。
また、表示内容別データには、通常表示における個人遊技履歴情報として、「個人大当り回数」、「個人確変大当り回数」、「個人通常大当り回数」、「個人スタート回数」、「個人出玉グラフ」、「個人持玉画像」が定められている。そして、これらの個人遊技履歴情報を描画するレイヤとして「レイヤ2」が、不透明度として「−(無し)」がそれぞれ定められている。
また、特別表示として「大当り演出表示」、「一斉演出表示」、「定期告知表示」、「のめり込み防止表示」、「カード取り忘れ表示」、「遊技機エラー表示」、「表示装置エラー表示」、「貸与レート表示」が定められている。そして、これらの特別表示を描画するレイヤとして「レイヤ3」が、不透明度として「−(無し)」がそれぞれ定められている。
図9は、図7に示した表示態様設定用データのうち、パチンコ機ID「P21〜P40」、機種名「パチンコYYY」の表示態様設定用データのうちの表示画面「総合遊技履歴画面」についてのデータである。
この表示態様設定用データのうち、最上位の表示画面別データは、表示画面「総合遊技履歴画面」についてのデータである。そして、背景画像データには、図7と同様に、表示種別として、「通常」、「確変」、「時短」が定められている。また、表示種別「通常」には背景画像「専用通常背景画像Yn1」が、表示種別「確変」には背景画像「専用確変背景画像Ya1」が、表示種別「時短」には背景画像「専用時短背景画像Yb1」がそれぞれ定められている。また、これらの背景画像には、背景画像レイヤとして「レイヤ1」がそれぞれ定められている。
この背景画像データによれば、総合遊技履歴画面において通常時に表示されていた専用通常背景画像Yn1は、対応パチンコ機2が確変状態に制御された場合に、専用確変背景画像Ya1に変更され、対応パチンコ機2が時短状態に制御された場合に、専用時短背景画像Yb1に変更される。
図10は、図7に示した表示態様設定用データのうち、パチンコ機ID「P41〜P60」、機種名「パチンコZZZ」の表示態様設定用データのうちの表示画面「総合遊技履歴画面」についてのデータである。
この表示態様設定用データのうち、最上位の表示画面別データは、表示画面「総合遊技履歴画面」についてのデータである。そして、背景画像データには、図7と同様に、表示種別として、「通常」、「確変」、「時短」が定められている。また、表示種別「通常」には背景画像「共通通常背景画像Cn1」が、表示種別「確変」には背景画像「共通確変背景画像Ca1」が、表示種別「時短」には背景画像「共通時短背景画像Cb1」がそれぞれ定められている。また、これらの背景画像には、背景画像レイヤとして「レイヤ1」がそれぞれ定められている。
この背景画像データによれば、総合遊技履歴画面において通常時に表示されていた共通通常背景画像Cn1は、対応パチンコ機2が確変状態に制御された場合に、共通確変背景画像Ca1に変更され、対応パチンコ機2が時短状態に制御された場合に、共通時短背景画像Cb1に変更される。
なお、上記の各表示態様設定用テーブル682では、表示内容別データに不透明度を定めているが、不透明度に代えて、透明度を定めておくこととしてもよい。透明度は、例えば、「0%」を完全な不透明、「100%」を完全な透明とし、数値が大きくなるほど透明の度合が大きくなるように数値を定めておけばよい。
特別表示優先設定用テーブル683は、データ表示装置120の表示部125に表示させる特別表示の優先度の設定用のテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図11に示す。
特別表示優先設定用テーブル683には、パチンコ機ID及び機種名毎に、特別表示優先設定用データが記憶される。
各特別表示優先設定用データには、パチンコ機IDと、機種名と、優先度と、特別表示とが対応付けて記憶される。
優先度には、「1」〜「8」までの数値が記憶されている。数値が小さいほど、表示の優先度が高いことを示す。
また、特別表示には、優先度が高い順に、「遊技機エラー表示」、「表示装置エラー表示」、「のめり込み防止表示」、「カード取り忘れ表示」、「大当り演出表示」、「一斉演出表示」、「定期告知表示」、「貸与レート表示」が記憶されている。
本実施形態において、データ表示装置120は、各特別表示それぞれについて定められた実行条件である特別表示実行条件の成立に応じて特別表示を表示部125に表示させる制御を行う。そして、特別表示の実行を開始してから一定時間が経過した場合に、特別表示を終了する。
また、データ表示装置120は、特別表示実行条件が成立した場合に、当該特別表示実行条件に対応する特別表示よりも優先度の高い特別表示を実行中であるか否かを判定する。そして、実行中である場合には、当該特別表示実行条件に対応する特別表示の実行を制限する。逆に、当該特別表示実行条件に対応する特別表示よりも優先度の低い特別表示を実行中である場合には、実行中の特別表示を終了して、当該特別表示実行条件に対応する特別表示を表示させる。
なお、本実施形態とは異なるが、成立した特別表示実行条件に対応する特別表示よりも優先度の高い特別表示を実行中である場合には、実行中の特別表示が終了するまで待機し、実行中の特別表示が終了した後に、当該特別表示実行条件に対応する特別表示を表示させるようにしてもよい。また、成立した特別表示実行条件に対応する特別表示よりも優先度の低い特別表示を実行中である場合には、実行中の特別表示を中断し、当該特別表示実行条件に対応する特別表示を実行した後に、中断した特別表示の実行を再開するようにしてもよい。
発光態様設定用テーブル684は、データ表示装置120の左枠LED122及び右枠LED123の発光態様を設定するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図12に示す。
発光態様設定用テーブル684には、パチンコ機IDと、機種名と、共通発光パターンと、特別表示と、個別発光パターンとが対応付けて記憶される。
共通発光パターンには、当該パチンコ機2に対応するデータ表示装置120において共通に左枠LED122及び右枠LED123を発光させるパターンが定められている。この共通発光パターンには、例えば、どのタイミングや時間間隔で左枠LED122及び右枠LED123を発光させるかのパターンが記憶される。この共通発光パターンは、パチンコ機2の機種毎に定められる発光パターンである。本実施形態では、パチンコ機2の機種毎に異なる背景画像が定められるため、共通発光パターンは、背景画像(特定画像)の種類に応じた発光パターンであると言える。
個別発光パターンには、当該パチンコ機2に対応するデータ表示装置120において当該特別表示について個別に左枠LED122及び右枠LED123を発光させるパターンが定められている。この個別表示パターンには、例えば、どのような色で左枠LED122及び右枠LED123を発光させるかのパターンが記憶される。この個別発光パターンは、特別表示の種類毎に定められる発光パターンである。
例えば、パチンコ機ID「P1」〜「P20」、機種名「パチンコXXX」のパチンコ機2については、共通発光パターンとして「パターンA」が定められている。そして、特別表示として、「遊技機エラー表示」、「表示装置エラー表示」、「のめり込み防止表示」、「カード取り忘れ表示」、「大当り演出表示」、「一斉演出表示」、「定期告知表示」、「貸与レート表示」が定められ、これらに対応する個別発光パターンとして、「パターンA−1」〜「パターンA−8」がそれぞれ定められている。つまり、特別表示の種類に応じて、例えば、異なる色で左枠LED122及び右枠LED123を発光させる個別発光パターンが定められている。
背景画像変更設定用テーブル685は、データ表示装置120の表示部125に表示させる背景画像の変更の設定用のテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図13に示す。
背景画像変更設定用テーブル685には、パチンコ機ID及び機種名毎に、背景画像変更設定用データが記憶される。
背景画像変更設定用データには、パチンコ機IDと、機種名と、特別表示種別と、背景画像変更設定とが対応付けて記憶される。
特別表示種別は、前述した特別表示の種別であり、特別表示を実行中ではないことを示す「非実行中」と、特別表示を実行中であることを示す「実行中」とが定められている。また、「実行中」には、実行中の特別表示の種類がそれぞれ定められている。
背景画像変更設定には、当該特別表示種別において背景画像を変更するタイミングの設定が定められている。
具体的に説明する。
特別表示種別「非実行中」には、背景画像変更設定として「即時」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、特別表示を非実行中であれば、即時に背景画像を変更することを意味する。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「遊技機エラー表示」には、背景画像変更設定として「遊技機エラー表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、遊技機エラー表示を実行中であれば、遊技機エラー表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、遊技機エラー表示は、遊技機にエラーが発生したことを示す重要な報知であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「表示装置エラー表示」には、背景画像変更設定として「表示装置エラー表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、表示装置エラー表示を実行中であれば、表示装置エラー表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、表示装置エラー表示は、表示装置にエラーが発生したことを示す重要な報知であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「のめり込み防止表示」には、背景画像変更設定として「のめり込み防止表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、のめり込み防止表示を実行中であれば、のめり込み防止表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、のめり込み防止報知は、遊技者に遊技へののめり込みを注意喚起する重要な報知であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「カード取り忘れ表示」には、背景画像変更設定として「カード取り忘れ表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、カード取り忘れ表示を実行中であれば、カード取り忘れ表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、カード取り忘れ報知は、遊技者に遊技用カードの取り忘れを注意喚起する重要な報知であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「大当り演出表示」には、背景画像変更設定として「大当り演出表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、大当り演出表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。
なお、本実施形態では、大当り演出表示は、データ表示装置120が対応パチンコ機2から大当り信号を受信した場合に実行されるが、大当り遊技状態の終了後に対応パチンコ機2からデータ表示装置120に確変中信号又は時短中信号を送信するように構成し、大当り遊技状態の終了に伴い大当り演出表示も終了するように設定を行っていれば、確変中信号又は時短中信号を受信するタイミングで大当り演出表示は終了していることになる。この場合は、大当り演出表示は非実行の状態となるため、即時に背景画像を変更することになる。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「一斉演出表示」には、背景画像変更設定として「一斉演出表示終了後」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、一斉演出表示を実行中であれば、一斉演出表示が終了したタイミングで背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、一斉演出表示は、複数の表示装置間で一斉に行われる特別な演出であり、遊技者に高揚感を与える重要な演出であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「定期告知表示」には、背景画像変更設定として「即時」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、定期告表示を実行中であっても、即時に背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、定期告知表示は、他の特別表示と比べて重要性の低い報知であるためである。
特別表示種別「実行中」について、特別表示内容「貸与レート表示」には、背景画像変更設定として「即時」が定められている。これは、背景画像変更条件が成立した場合、貸与レート表示を実行中であっても、即時に背景画像を変更することを意味する。このようにしているのは、貸与レート表示は、他の特別表示と比べて重要性の低い報知であるためである。
なお、上記の背景画像変更設定に示した背景画像変更のタイミングの設定はあくまでも一例に過ぎず、店舗側で任意に設定変更することが可能である。
装置対応関係テーブル686は、パチンコ機2とデータ表示装置120と台間計数ユニット5との対応関係を定めたテーブルである。具体的には、パチンコ機IDと表示装置IDとユニットIDとを対応付けたテーブルが、装置対応関係テーブル686として定められている。
図14は、表示装置設定用データ691のデータ構成の一例を示す図である。
表示装置設定用データ691には、当該データ表示装置120のIDであるデータ表示装置ID6911と、当該データ表示装置120に対応パチンコ機2のIDである対応パチンコ機ID6912と、当該データ表示装置120に対応する台間計数ユニット5(対応ユニット)のIDである対応ユニットID6913と、表示内容設定用データ6914と、表示態様設定用データ6915と、特別表示優先設定用データ6916と、発光態様設定用データ6917と、背景画像変更設定用データ6918と、が含まれる。
表示内容設定用データ6914は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置120の表示内容の設定用のデータである。具体的には、表示内容設定用テーブル681に定められたデータのレコードの中から、装置対応関係テーブル686に基づいて、当該データ表示装置IDに対応するパチンコ機IDについて定められたデータのレコードが抽出されて、表示設定用データ6914とされる。
表示態様設定用データ6915は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置120の表示態様の設定用のデータである。具体的には、表示態様設定用テーブル682に定められたデータのレコードの中から、装置対応関係テーブル686に基づいて、当該データ表示装置IDに対応するパチンコ機IDについて定められたデータのレコードが抽出されて、表示態様用データ6915とされる。
特別表示優先設定用データ6916は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置120の優先表示の設定用のデータである。具体的には、特別表示優先設定用テーブル683に定められた特別表示優先設定用データの中から、装置対応関係テーブル686に基づいて、当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められたデータが抽出されて、特別表示優先設定用データ6916とされる。
発光態様設定用データ6917は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置120の発光態様の設定用のデータである。具体的には、発光態様設定用テーブル684に定められたデータのレコードの中から、装置対応関係テーブル686に基づいて、当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められたデータのレコードが抽出されて、発光態様設定用データ6917とされる。
背景画像変更設定用データ6918は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置120の背景画像変更の設定用のデータである。具体的には、背景画像変更設定用テーブル685に定められた背景画像変更設定用データの中から、装置対応関係テーブル686に基づいて、当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められたデータが抽出されて、背景画像変更設定用データ6918とされる。
遊技集計データベース687は、遊技情報集計部613が集計した各パチンコ機2に関する遊技集計データが記憶されるデータベースである。
売上集計データベース689は、店舗に設置されるパチンコ機2における売上に関連する集計データが記憶されるデータベースである。売上集計データベース689には、店舗の売り上げに関する情報を集計した売上集計データが記憶され、例えば、割数(機械割数や景品割数)や出玉率、客滞率、売上玉、景品玉、景品金額、玉粗利といったデータが、売上集計部615によって集計されて記憶される。
[1−6.玉管理コンピュータの機能構成]
図15は、玉管理コンピュータ8の機能構成の一例を示す図である。
玉管理コンピュータ8は、処理部810と、入力部820と、表示部830と、通信部840と、時計部850と、記憶部860とを備えて構成される。
処理部810は、記憶部860に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、玉管理コンピュータ8の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の集積回路を有して構成される。
入力部820は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部810に出力する。
表示部830は、処理部810から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部830には、記憶部860に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
通信部840は、台間計数ユニット5との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。通信部840は、台間計数ユニット5から認証要求信号を受信する。
時計部850は、玉管理コンピュータ8が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部850の計時時刻(日付を含む。)は処理部810に随時出力される。
記憶部860には、処理部810により玉管理処理として実行される玉管理プログラム861と、持玉カード管理データ865と、ユニット管理データ867とが記憶される。
持玉カード管理データ865は、持玉カード毎に管理されるデータであり、例えば、遊技者が所持する持玉カードに付与される持玉カードIDと、当該持玉カードが発行された日時である発行日時と、遊技者が所持する持玉数とが対応付けて記憶される。
[1−7.データ表示装置の構成]
[1−7−1.外観構成]
図16は、データ表示装置120の外観構成の一例を示す図である。
データ表示装置120は、遊技島の側面上部位置に開閉可能に設けられているランプ板に取付けられるものであり、各パチンコ機2に対応して、各パチンコ機2の上方に設置される。
データ表示装置120は、液晶ディスプレイを有して構成される表示手段である表示部125を中央部に備えて構成される。また、データ表示装置120は、遊技者から見て(遊技機と対向する側から見て)左側及び右側に発光手段である左枠LED122及び右枠LED123をそれぞれ備えている。具体的には、表示部125に隣接する左部に左枠LED122、表示部125に隣接する右部に右枠LED123が設けられている。つまり、左枠LED122及び右枠LED123は、表示部125の周囲に設けられている。
左枠LED122及び右枠lED123は、いずれも多数のLEDが透明樹脂材にて形成されたランプカバー部によって覆われて構成されたLEDモジュールである。左枠LED122及び右枠lED123の発光体は、後述するCPU1210及びLEDドライバ1252の制御により指定された発光色で発光する。左枠ランプ122と右枠ランプ123に挟まれた中央部には、液晶表示装置(LCD)で構成された表示部125を備え、下枠部に遊技者が操作可能な呼出ボタン121を備える。
左枠LED122及び右枠LED123は、通常表示において前述した共通発光パターンで発光し、特別表示が表示された場合に前述した個別発光パターンで発光する。また、表示部125は、前述した背景画像を背景として、パチンコ機2での遊技情報を表示可能であり、特別表示条件の成立に応じて、特別表示を実行可能である。
なお、本実施形態のデータ表示装置120は、発光手段であるLEDを表示部125の左側及び右側に備える構成であるが、発光手段の設置位置はこれに限られるわけではない。例えば、表示部125の上側や下側にLEDを設置してもよいし、表示部125の左側、右側、上側及び下側の4か所にLEDを設置してもよい。
[1−7−2.機能構成]
図17は、データ表示装置120の機能構成の一例を示すブロック図である。
主基板1200には、データ表示装置120における各種信号の入力状況を確認して遊技情報の集計やランニング演出を実行するための制御を行うCPU1210と、RAM1211及びEEPROM1212が搭載されており、EEPROM1212に記憶されている各種のプログラムが、RAM1211を作業領域としてCPU1210で実行されることにより、データ表示装置120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
ここで、大当りランニング演出は、通信部1230を介してホールコンピュータ6から大当りランニング演出信号が入力されることで実行される。大当りランニング演出を実行する場合には、左枠LED122及び右枠LED123を発光させる発光演出を実行した後に表示部125にキャラクタを表示する画像演出を実行する。
なお、ホールコンピュータ6から送信される大当りランニング演出信号に基づいて大当りランニング演出を行うのに限らず、例えば、対応パチンコ機2から送信される大当り信号に基づいて、大当りランニング演出を行うようにしてもよい。また、隣接するデータ表示装置120間で大当りランニング演出信号を順次に伝搬させることで、大当りランニング演出を実現してもよい。
EEPROM1212には、CPU1210が、後述するデータ表示装置処理を実行するための不図示のデータ表示装置処理プログラムが記憶されている。
CPU1210は、呼出ボタン121に対する操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、ボタンセンサ121aから、入力ポート1225を介して入力する。CPU1210は、LEDドライバ1252を介して左枠LED122及び右枠lED123を所定の態様で発光させることにより、店員に呼出ボタン121が操作された旨を報知する。また、主基板1200には、時刻情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)1215と、CPU1210と共動して表示部125の表示制御を行うVDP1220が搭載されている。VDP1220は、CPU1210とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP1220は、VRAM内の画像データを、フレームメモリを介して表示部125に出力する。
CPU1210は、入力信号に応じてCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP1220に出力する。CGROMは、表示部125に表示されるキャラクタ画像データや動画像データをあらかじめ格納しておくためのROMであり、遊技機の機種毎に、当該機種に対応したキャラクタ画像データや動画像データが記憶されている。CGROMに記憶されているキャラクタ画像データや動画像データは書き換え可能であり、新たな機種に応じたキャラクタ画像データや動画像データをCGROMに記憶させることが可能である。VDP1220は、CPU1210の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP1220は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
また、CPU1210は、音出力基板1260を介してスピーカ124から所定の音を出力させることにより、各種の報知を実行する。
また、CPU1210は、通信部1230を介して各島コンピュータ170と通信可能に接続されている。島コンピュータ170は、データ表示装置120とホールコンピュータ160との間のデータ中継装置であり、データ表示装置120は、島コンピュータ170を介してホールコンピュータ160と通信可能に接続されている。また、CPU1210は、出力ポート1240を介してランプドライバ基板1250に対してLEDを駆動する信号を出力する。ランプドライバ基板1250において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ1251を介してLEDドライバ1252に入力される。LEDドライバ1252は、LEDを駆動する信号にもとづいて左枠LED122や右枠LED123の発光体に電流を供給する。
また、主基板1200は、対応パチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、始動信号、及び賞球信号、並びに、パチンコ機2に対応して設けられる打込玉カウンタから出力される打込信号が入力される入力手段としての入力ポート1226を備えている。入力ポート1226に入力された各種信号は、入力ドライバ1227を介してCPU1210に入力される。
CPU1210は、入力ポート1226への各信号の入力状況を確認して、遊技情報を集計する。例えば、大当り中信号が入力された場合(OFF状態からON状態となったとき)には、「大当り回数」を1加算すると共に「スタート回数」を0にリセットする。また、大当り中信号がON状態からOFF状態となるときに確変中信号がON状態となる場合(確変中信号がOFF状態からON状態になる場合及びON状態が継続する場合のいずれの場合も含む)には、「確変大当り回数」も1加算する。また、始動信号が入力された場合には、「スタート回数」及び「総スタート回数」をいずれも1加算する。また、賞球信号が入力された場合には「賞球数」を10加算し、打込信号が入力された場合には「打込玉数」を10加算する。
また、主基板120には、2つの入出力ポート1228、1229が設けられている。入出力ポート1228、1229には、隣接するデータ表示装置120の各入出力ポート1229、1228がそれぞれ接続されて、遊技島の一面に設置されている全データ表示装置120が接続されている。例えば、入出力ポート1228は左隣のデータ表示装置120の入出力ポート1229と接続され、入出力ポート1229は右隣のデータ表示装置120の入出力ポート1228と接続される。
これら入出力ポート1228、1229からは、互いに接続されている遊技島の一面のデータ表示装置120が連携して順次に発光演出及び画像演出が実施されるように、大当りランニング演出信号が、入出力ポート1228、1229の双方(つまり左右両方)から出力されるとともに、隣接するデータ表示装置120から大当りランニング演出信号の入力があったときには、発光演出及び画像演出を実行した後に、大当りランニング演出信号の入力側と反対側の入出力ポートに大当りランニング演出信号が出力される。
図18(1)は、データ表示装置120のEEPROM1212に記憶されるデータの一例を示す図である。
EEPROM1212には、CPU1210により読み出され、データ表示装置処理として実行されるデータ表示装置処理プログラム1213と、背景画像データベース1214とが記憶される。
背景画像データベース1214は、表示部125に背景画像として表示させる画像データが記憶されたデータベースである。
図19は、背景画像データベース1214に画像データが記憶される通常背景画像の一例を示す図である。ここで例示する通常背景画像は、それぞれ前述した表示態様設定用データに示したものである。
本実施形態では、機種「パチンコXXX」及び機種「パチンコYYY」のパチンコ機2については、当該パチンコ機2の製造メーカからデータ表示装置120の製造メーカに対して、当該機種のパチンコ機2から送信される遊技機信号に対応する画像を背景画像として使用するための使用許諾がライセンス契約によって与えられているが、機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2については、当該パチンコ機2の製造メーカからデータ表示装置120の製造メーカに対して、当該機種で演出に用いられる画像を背景画像として使用するための使用許諾がライセンス契約によって与えられていないこととして説明する。
ここで、当該機種のパチンコ機2から送信される遊技機信号に対応する画像とは、当該機種のパチンコ機2での演出(図柄変動時の演出やリーチ時の演出等)に用いられる画像や当該機種のパチンコ機2に登場するキャラクタの画像といった当該機種のパチンコ機2に関連する画像の他、当該機種のパチンコ機2の製造メーカの固有キャラクタやロゴ画像といった当該機種のパチンコ機2の製造メーカに関連する画像を含む概念である。
なお、上記のように背景画像を使用するための使用許諾やライセンス契約に問題はないものの、パチンコ機2は短い周期で次々と新台が導入される傾向があるため、データ表示装置120の製造メーカは必ずしも全ての機種のパチンコ機2について背景画像を用意することができるわけではない。そこで、上記のような要因によってデータ表示装置120の製造メーカが背景画像を用意することのできないパチンコ機2の機種については、当該機種のパチンコ機2に専用の背景画像である専用背景画像ではなく、パチンコ機2の機種に依らず共通の背景画像である共通背景画像をデータ表示装置120側で用意しておくこととしてもよい。共通背景画像の具体例については後述する。
図19(1)は、専用通常背景画像Xn1の一例を示す図である。
この専用通常背景画像Xn1は、図7の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の通常時に適用される専用背景画像である。機種「パチンコXXX」のパチンコ機2は、例えば、図20(1)に示すような女の子のキャラクタをメインキャラクタとする機種であり、通常時の演出として、山と太陽をモチーフとした映像が表示される機種である。通常背景画像は、通常時にデータ表示装置120に表示される背景画像であるため、例えば、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2で通常時の演出に用いられる山と太陽をモチーフとした映像に基づいて生成した図19(1)に示すような専用背景画像を通常時の特定画像として表示する。
図19(2)は、専用通常背景画像Yn1の一例を示す図である。
この専用通常背景画像Yn1は、図9の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコYYY」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の通常時に適用される専用背景画像である。機種「パチンコYYY」のパチンコ機2は、例えば、図20(2)に示すような小悪魔のキャラクタをメインキャラクタとする機種であり、通常時の演出として、傘と雨粒をモチーフとした映像が表示される機種である。通常背景画像は、通常時にデータ表示装置120に表示される背景画像であるため、例えば、機種「パチンコYYY」のパチンコ機2で通常時の演出に用いられる傘と雨粒をモチーフとした映像に基づいて生成した図19(2)に示すような専用背景画像を通常時の特定画像として表示する。
図19(3)は、共通通常背景画像Cn1の一例を示す図である。
この共通通常背景画像Cn1は、図10の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120に適用される共通背景画像である。機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2については、前述したように、パチンコ機2の製造メーカからデータ表示装置120の製造メーカに対して背景画像の使用許諾が与えられていない。そこで、データ表示装置120の製造メーカ側で予め生成・用意しておいた共通の背景画像である共通背景画像を通常時の特定画像として表示する。例えば、図19(3)に示すように、雷と雲をモチーフとした共通背景画像を通常時の特定画像として表示する。
ここで、上記の共通背景画像とする特定画像は、専用背景画像を用意することができない機種に対応するデータ表示装置120に表示させるものである。このため、共通背景画像は、各機種のパチンコ機2で演出等に用いられる画像と誤認が生じない画像、例えば、ごく一般的な風景等の画像とすることが望ましい。また、データ表示装置120側で用意したオリジナルの画像であることを遊技者が認識することができるように、データ表示装置120の製造メーカが保有するロゴや独自のキャラクタをモチーフとする画像を共通背景画像として表示させるようにしてもよい。
図20は、背景画像データベース1214に画像データが記憶される確変背景画像の一例を示す図である。ここで例示する確変背景画像も、それぞれ前述した表示態様設定用データに示したものである。
図20(1)は、専用確変背景画像Xa1の一例を示す図である。
この専用確変背景画像Xa1は、図7の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「確変」に適用される専用背景画像である。機種「パチンコXXX」のパチンコ機2は、前述したように、女の子のキャラクタがメインキャラクタとして登場する機種である。専用確変背景画像は、確変状態に制御された場合にデータ表示装置120に表示させる背景画像であるため、特別な背景画像であることを遊技者に認識させることを目的として、通常時とは異なる背景画像、例えば、女の子のキャラクタをモチーフとする図20(1)に示すような専用背景画像を特定画像として表示する。専用確変背景画像Xa1は、女の子のキャラクタ及び「確変突入やったね♪」のセリフの画像で構成されている。
図20(2)は、専用確変背景画像Ya1の一例を示す図である。
この専用確変背景画像Ya1は、図9の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコYYY」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「確変」に適用される専用背景画像である。機種「パチンコYYY」のパチンコ機2は、前述したように、小悪魔のキャラクタがメインキャラクタとして登場する機種である。専用確変背景画像は、確変状態に制御された場合にデータ表示装置120に表示させる背景画像であるため、特別な背景画像であることを遊技者に認識させることを目的として、通常時とは異なる背景画像、例えば、小悪魔のキャラクタをモチーフとする図20(2)に示すような専用背景画像を特定画像として表示する。専用確変背景画像Ya1は、小悪魔のキャラクタ及び「確変突入おめでとう♪」のセリフの画像で構成されている。
図20(3)は、共通確変背景画像Ca1の一例を示す図である。
この共通確変背景画像Ca1は、図10の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「確変」に適用される共通背景画像である。機種「パチンコZZZ」においても、機種「パチンコ機XXX」や「パチンコ機YYY」と同様に固有のキャラクタが登場する。しかし、前述したように、機種「パチンコZZZ」については、パチンコ機2の製造メーカからデータ表示装置120の製造メーカに対して、背景画像の使用許諾が与えられていない。そこで、この場合は、データ表示装置120の製造メーカ側で予め用意した共通の確変背景画像を表示する。共通確変背景画像Ca1は、「確変突入おめでとう♪」のセリフの画像で構成されている。
図21は、背景画像データベース1214に画像データが記憶される時短背景画像の一例を示す図である。ここで例示する時短背景画像は、それぞれ前述した表示態様設定用データに示したものである。
図21(1)は、専用時短背景画像Xb1の一例を示す図である。
この専用時短背景画像Xb1は、図7の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「時短」に適用される専用背景画像である。専用時短背景画像Xb1は、女の子のキャラクタ及び「時短突入」のセリフの画像で構成されている。
図21(2)は、専用時短背景画像Yb1の一例を示す図である。
この専用時短背景画像Yb1は、図9の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコYYY」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「時短」に適用される専用背景画像である。専用時短背景画像Yb1は、小悪魔のキャラクタ及び「時短突入」のセリフの画像で構成されている。
図21(3)は、共通時短背景画像Cb1の一例を示す図である。
この共通時短背景画像Cb1は、図10の表示態様設定用データに示したように、機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示画面「総合遊技履歴画面」、表示種別「時短」に適用される共通背景画像である。共通時短背景画像Cb1は、「時短突入」のセリフの画像で構成されている。
上記の背景画像のうちの専用通常背景画像は、例えば、各機種のパチンコ機2で演出に用いられる一場面(ワンシーン)をピップアップした画像を定めておくことができる。なお、上記の例では、当該機種に登場するキャラクタを含まない画像を専用通常背景画像として表示することとして説明したが、当該機種に登場するキャラクタを含む画像を専用通常背景画像として表示するようにしてもよいことは勿論である。
また、上記の背景画像のうちの専用確変背景画像や専用時短背景画像は、例えば、各機種のパチンコ機2に登場するキャラクタの画像を定めておくことができる。なお、上記の例では、当該機種に登場するキャラクタを含む画像を専用確変背景画像や専用時短背景画像として表示することとして説明したが、当該機種に登場するキャラクタを含まない画像を専用確変通常背景画像や専用時短背景画像として表示するようにしてもよいことは勿論である。
また、上記の専用背景画像について、1つのパチンコ機2の機種について1種類の背景画像を定めておくこととしてもよいし、1つのパチンコ機2の機種について複数種類の背景画像を定めておくこととしてもよい。複数種類の専用確変背景画像を定めておく場合には、例えば、確変状態に移行した後に確変大当りに連続して当選した回数(確変連荘回数)に応じて(例えば5回毎や10回毎)、異なる種類の専用背景画像を表示させるなどしてもよい。また、複数種類の専用時短背景画像を定めておく場合には、例えば、通常状態から時短状態に突入した回数に応じて(例えば5回毎や10回毎)、異なる種類の専用背景画像を表示させるなどしてもよい。
また、通常背景画像や専用背景画像としてパチンコ機2の機種に登場するキャラクタの画像を表示させる場合において、確変連荘回数に応じて、キャラクタの数の異なる背景画像を表示させるなどしてもよい。具体的には、連荘1回では1人のキャラクタを、連荘2回では2人のキャラクタを、連荘3回では3人のキャラクタを、・・・、といったように、確変連荘回数に応じて表示させるキャラクタの数を増加させるなどしてもよい。そして、連荘回数が規定回数(例えば10回や20回)に達した場合には、多数のキャラクタで構成されるキャラクタ群の画像を背景画像として表示させるなどしてもよい。
また、上記の背景画像のうちの共通背景画像は、例えば、任意の画像を定めておくことができる。この場合、専用背景画像と同様に、1つのパチンコ機2の機種について1種類の共通背景画像を定めておいてもよいし、1つのパチンコ機2の機種について複数種類の共通背景画像を定めておいてもよい。
また、1つのパチンコ機2の機種について複数種類の背景画像を定めておく場合には、店舗側でホールコンピュータ6を含む各種の管理装置や他の上位につながる装置においてどの種類の背景画像をどの表示画面に表示させるかを設定しておき、この設定データを表示装置設定用データ691に含めてデータ表示装置120に配信するようにすればよい。また、遊技者がデータ表示装置120を操作して、どの種類の背景画像をどの表示画面に表示させるかを設定できるようにしてもよい。
ここで、背景画像のデータは、データ表示装置120の製造時に複数の機種に対応可能にデータ表示装置120のメモリに予め記憶させておくこととしてもよいし、データ表示装置120の製品が販売されて店舗に設置された後、データ表示装置120の製造メーカが背景画像のデータを随時アップデートし、ダウンロード形式でデータ表示装置120に配信するようにしてもよい。
この場合、店舗の管理者がホールコンピュータ6を操作して、新しい背景画像のデータがアップデートされたタイミングで、データ表示装置120の製造メーカが備えるサーバ装置等からホールコンピュータ6に背景画像のデータをダウンロードし、当該背景画像のデータを対応するデータ表示装置120に送信するようにしてもよい。また、店舗の店員等の従業員がデータ表示装置120を操作して、又は、設定用リモコン等を用いて、新たにアップデートされた背景画像のデータをデータ表示装置120の製造メーカからデータ表示装置120に直接ダウンロードするようにしてもよい。
また、ホールコンピュータ6がデータ表示装置120の製造メーカから背景画像のデータをダウンロードし、ダウンロードした背景画像のデータを表示装置設定用データ691に含めてデータ表示装置120に出力するようにしてもよい。
データ表示装置120にいずれの種類の背景画像を表示させるかは、ホールコンピュータ6側で一括して設定することが可能である。つまり、データ表示装置120毎、又は、同じ機種のパチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置120毎に、いずれの種類の背景画像を表示させるかを決定し、決定した背景画像の種類を前述した表示態様設定用データに含めて、データ表示装置120に配信するようにすればよい。
なお、上記の背景画像はあくまでも一例に過ぎず、背景画像とすることのできる画像は任意に定めておくことができることは勿論である。
[1−8.処理の流れ]
[1−8−1.ホールコンピュータの処理]
図22は、ホールコンピュータ6の処理部610が、ROM670に記憶されている管理プログラム671に従って実行する管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部610は、各データ表示装置120それぞれについて、ループAの処理を実行する(A1〜A7)。ループAの処理は、各データ表示装置120について順番に実行される処理である。
ループAの処理では、処理部610は、ROM670に記憶されている設定用データ生成プログラム671aに従って、設定用データ生成処理を行う(A1)。具体的には、設定用データ生成部611が、ハードディスク670に記憶されている表示内容設定用テーブル681、表示態様設定用テーブル682、特別表示優先設定用テーブル683、発光態様設定用テーブル684及び装置対応関係テーブル686に基づいて、前述した方法で当該データ表示装置120用の表示装置設定用データ691を生成し、RAM690に記憶させる(A3)。
次いで、処理部610は、生成した表示装置設定用データ691を当該データ表示装置120に出力する(A5)。そして、処理部610は、次のデータ表示装置120へと処理を移す。
ループAの処理を終了したならば、遊技情報集計部613が、各パチンコ機2の遊技データを集計し、遊技集計データとしてハードディスク680の遊技集計データベース685に記憶させる(A7)。
次いで、処理部610は、大当りランニング演出の実行条件が成立したか否かを判定する(A11)。大当りランニング演出の実行条件は、何れかの機種のパチンコ機2から大当り信号を入力することである。そして、実行条件が成立したと判定したならば(A11;Yes)、大当りランニング演出信号を、当該パチンコ機2の機種に対応するデータ表示装置120に出力する(A13)。
一方、大当りランニング演出の実行条件が成立しなかったと判定したならば(A11;No)、処理部610は、他の一斉演出の実行条件が成立したか否かを判定し(A15)、成立したと判定したならば(A15;Yes)、成立した実行条件に対応する一斉演出信号をデータ表示装置120に出力する(A17)。
なお、本実施形態とは異なるが、データ表示装置120が一斉演出を行う場合に、ホールコンピュータ6から送信される一斉演出信号に基づいて一斉演出を行うのではなく、データ表示装置120が備える内部時計の出力結果に基づいて、一斉演出を行うようにしてもよい。例えば、データ表示装置120の電源投入時からの経過時間が一定時間に達する毎に、一斉演出を行うようにしてもよい。
A13又はA17の後、処理部610は、定期告知タイミングであるか否かを判定する(A19)。定期告知タイミングは、例えば、一定時間間隔毎(例えば3時間毎や6時間毎)のタイミングとして定めておくことができる。なお、定期告知する内容が複数種類存在する場合には、それぞれ異なる時間間隔毎のタイミングを定期告知タイミングとして定めておけばよい。
定期告知タイミングであると判定したならば(A19;Yes)、処理部610は、定期告知信号を対応するデータ表示装置120に出力する(A21)。
その後、処理部610は、処理を終了するか否かを判定する(A23)。例えば、店舗の営業終了時にホールコンピュータ6の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(A23;No)、処理部610は、A9に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(A23;Yes)、処理部610は、管理処理を終了する。
[1−8−2.データ表示装置の処理]
図23は、データ表示装置120のCPU1210が、ROM1211に記憶されているデータ表示装置処理プログラムに従って実行するデータ表示装置処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、CPU1210は、自装置の設定タイミングであるか否かを判定する(C1)。設定タイミングは、例えば、自装置の電源投入時のタイミングとすることができる。この場合における設定タイミングは、自装置の表示内容や操作内容が設定されたことを示す設定済みフラグが「ON」にセットされているか否かを確認することで判定すればよい。なお、設定済みフラグは、後述する表示設定処理及び操作設定処理が実行された後に「ON」にセットされ、店舗の営業終了時等に当該データ表示装置120の電源を切断する時に「OFF」にクリアされればよい。
設定タイミングであると判定した(設定済みフラグが「OFF」であると判定した)場合(C1;Yes)、CPU1210は、ホールコンピュータ6に表示装置設定用データ691を要求し、ホールコンピュータ6から表示装置設定用データ691を取得する(C3)。
なお、この場合、データ表示装置120がホールコンピュータ6との通信を確立して表示装置設定用データ691を要求するようにしてもよいし、データ表示装置120とホールコンピュータ6とを常時通信可能な状態としておき、ホールコンピュータ6からデータ表示装置120に表示装置設定用データ691を自動的に配信するようにしてもよい。
次いで、CPU1210は、表示設定処理を実行する。
先ず、CPU1210は、表示内容設定処理を実行する(C5)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる表示内容設定用データ6914を参照して表示部125に表示させる表示内容を判定し、判定した表示内容を表示させることが可能な状態(表示スタンバイ状態)とする。
次いで、CPU1210は、表示態様設定処理を実行する(C7)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる表示態様設定用データ6915を参照して表示部125に表示させる表示態様を判定し、判定した表示態様で表示内容を表示させることが可能な状態(表示スタンバイ状態)とする。
次いで、CPU1210は、特別表示優先設定処理を実行する(C9)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる特別表示優先設定用データ6916を参照して表示部125に表示させる特別表示の優先順位を判定し、判定した優先順位で表示内容を表示させることが可能な状態とする。
次いで、CPU1210は、背景画像変更設定処理を実行する(C11)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる特別表示優先設定用データ6918を参照して表示部125に表示させる背景画像を判定し、判定した背景画像を表示させることが可能な状態とする。そして、CPU1210は、表示設定処理を終了する。
その後、CPU1210は、発光設定処理を実行する(C13)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる発光態様設定用データ6917を参照して左枠LED122及び右枠LED123の発光態様を判定し、判定した発光態様で発光させることが可能な状態(発光スタンバイ状態)とする。
次いで、CPU1210は、デフォルトの表示画面として表示部125に表示させるデフォルト表示画面を設定する(C15)。具体的には、例えば、総合遊技履歴画面をデフォルト表示画面に設定する。なお、デフォルト表示画面として設定する表示画面は、任意に設定することが可能であるが、同機種のパチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置120については、見栄えを良くするため、同じ表示画面をデフォルト表示画面として設定することが望ましい。
その後、CPU1210は、台間計数ユニット5から受付カードデータ523を入力したか否かを判定し(C17)、入力したと判定したならば(C17;Yes)、入力した受付カードデータ523をRAM1211に記憶させる(C19)。
次いで、CPU1210は、表示制御処理を実行する(C21)。また、CPU1210は、発光制御処理を実行する(C23)。
その後、CPU1210は、処理を終了するか否かを判定し(C25)、処理を継続すると判定したならば(C25;No)、C1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(C25;Yes)、CPU1210は、データ表示装置処理を終了する。
図25は、表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、CPU1210は、C15で設定したデフォルト表示画面を表示部125に表示させる制御を行う(E1)。
次いで、CPU1210は、表示中の表示画面を切り替える操作(以下、「表示画面切替操作」という。)がユーザーによってなされたか否かを判定し(E3)、なされたと判定したならば(E3;Yes)、表示内容設定用データ6914を参照して、表示内容の設定を判定する(E5)。また、CPU1210は、表示態様設定用データ6915を参照して、表示態様の設定を判定する(E7)。
その後、CPU1210は、判定した表示内容の設定及び表示態様の設定に基づいて、表示部125に表示中の表示画面を、表示画面切替操作で指定された切替先の表示画面に切り替える画面切替表示制御処理を実行する(E9)。次いで、CPU1210は、背景画像変更制御処理を実行する(E11)。
図25は、背景画像変更制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、CPU1210は、通常背景画像を表示部125に表示中であるか否かを判定し(F1)、表示中であると判定したならば(F1;Yes)、対応パチンコ機2から確変中信号又は時短中信号を受信したか否かを判定する(F3)。
受信したと判定したならば(F3;Yes)、CPU1210は、表示装置設定用データ691に含まれる設定用データに基づいて、背景画像の変更設定を判定する(F5)。つまり、変更先の背景画像及びその種別の設定を判定する。
次いで、CPU1210は、変更先の背景画像種別を判定し(F7)、背景画像種別が「専用背景画像」であると判定したならば(F7;専用背景画像)、第1背景画像変更制御を実行する(F9)。具体的には、表示部125に表示中の通常背景画像を、F5で判定した背景画像変更設定に基づき、専用背景画像に変更する。そして、CPU1210は、背景画像変更制御処理を終了する。
ここで、F9では、図13の背景画像変更設定用データに示すように、特別表示が非実行中であれば、即時に背景画像を変更する。しかし、特別表示が実行中である場合には、非実行中である場合と処理が異なる。
図13の背景画像変更設定用データによれば、特別表示として遊技機エラー表示、表示装置エラー表示、のめり込み防止表示、カード取り忘れ表示、大当り演出表示、一斉演出表示のいずれかを実行中であれば、これらの特別表示の終了を待って背景画像を変更する。一方、特別表示として定期告知表示、貸与レート表示のいずれかを実行中であれば、これらの特別表示の終了を待たずに即時に背景画像を変更する。但し、前述したように、大当り遊技状態が終了する時点で大当り演出表示を終了するように設定を行っていれば、確変中信号又は時短中信号を受信した時点で大当り演出表示は終了しているため、即時に背景画像を変更することになる。
一方、背景画像種別が「共通背景画像」であると判定したならば(F7;共通背景画像)、CPU1210は、第2背景画像変更制御を実行する(F11)。具体的には、表示部125に表示中の通常背景画像を、F5で判定した背景画像変更設定に基づき、共通背景画像に変更する。そして、CPU1210は、背景画像変更制御処理を終了する。
F1において通常背景画像を表示中ではないと判定したならば(F1;No)、CPU1210は、専用背景画像又は共通背景画像を表示部125に表示中であるか否かを判定する(F13)。そして、表示中であると判定したならば(F13;Yes)、対応パチンコ機2から受信中の確変中信号又は時短中信号を受信しなくなったか否かを判定する(F15)。
受信しなくなったと判定したならば(F15;Yes)、CPU1210は、表示装置設定用データ691に含まれる各種の設定用データに基づいて、背景画像の変更設定を判定する(F17)。つまり、変更先の背景画像及びその種別の設定を判定する。
次いで、CPU1210は、表示部125に表示中の背景画像種別を判定し(F19)、背景画像種別が「専用背景画像」であると判定したならば(F19;専用背景画像)、第3背景画像変更制御を実行する(F21)。具体的には、表示部125に表示中の専用背景画像を、F17で判定した背景画像変更設定に基づき、通常背景画像に変更する。そして、CPU1210は、背景画像変更制御処理を終了する。
一方、背景画像種別が「共通背景画像」であると判定したならば(F19;共通背景画像)、CPU1210は、第4背景画像変更制御を実行する(F11)。具体的には、表示部125に表示中の共通背景画像を、F17で判定した背景画像変更設定に基づき、通常背景画像に変更する。そして、CPU1210は、背景画像変更制御処理を終了する。
図24の表示制御処理に戻り、背景画像変更制御処理を実行した後、CPU1210は、表示調整条件が成立しているか否かを判定する(E13)。具体的には、表示部125に表示中の表示画面において、表示色が相互に類似する表示内容及び背景画像が存在するか否かを判定する。例えば、総合遊技履歴画面を表示中であれば、表示中の総合遊技履歴情報の中に、その表示位置において背景画像と色が類似する総合遊技履歴情報が存在するか否かを判定する。
ここで、色の類似の判定は、遊技情報を表示している画素の色情報(例えばRGB色空間で表される色情報)と当該遊技情報の表示位置における背景画像の画素の色情報(例えばRGB色空間で表される色情報)との差分値を算出し、算出した差分値が所定の閾値以下(又は閾値未満)であるか否かを判定することにより実現することができる。
表示調整条件が成立していると判定したならば(E19;Yes)、CPU1210は、表示調整処理を実行する(E15)。具体的には、例えば、背景画像と色が類似している遊技情報の表示色を、上記の画素の色情報の差分値が閾値超(又は閾値以上)となる色情報に差し替える処理を実行する。
なお、上記の表示調整処理において、遊技情報の表示色を調整する代わりに、背景画像の表示色を調整するようにしてもよい。また、遊技情報の表示色と背景画像の表示色との両方を調整するようにしてもよい。つまり、遊技情報の表示色と背景画像の表示色との少なくともいずれかを調整すればよく、その調整方法は任意の方法を適用することが可能である。
次いで、CPU1210は、特別表示を表示させるための条件である特別表示実行条件が成立したか否かを判定する(E17)。
ここで、特別表示実行条件は、例えば、以下のように定めておくことができる。
(1)大当り演出表示
「対応パチンコ機からの大当り信号ON」
(2)一斉演出表示
「ホールコンピュータからの一斉演出信号ON」
(3)定期告知表示
「ホールコンピュータからの定期告知信号ON」
(4)のめり込み防止表示
(A)「対応パチンコ機からの大当り信号OFF&変動回数が規定回数に達した」
(B)「対応パチンコ機からの確変中信号ON→OFF」
(A)は、いわゆるハマリが生じた場合である。規定回数は、例えば「1000回」といった回数を定めておくことができる。ハマリが生ずると遊技者はむきになって遊技を継続して過度の投資を行うおそれがあるため、のめり込み防止表示を実行する。
(B)は、確変状態が終了した場合である。確変状態が終了すると通常状態に戻り、そのまま遊技を継続すると、せっかく獲得した出玉を消費して遊技者が損をしてしまうおそれがあるため、のめり込み防止表示を実行する。
(5)カード取り忘れ表示
(A)「対応パチンコ機からの打込信号ON→OFF&規定時間経過」、
(B)「対応パチンコ機からの確変中信号ON→OFF&所持球数が規定球数に達した」
(A)は、遊技者による遊技球の打ち込みが停止してから一定時間が経過した場合である。この場合、遊技者は、トイレ休憩等により遊技を一時的に休止している可能性がある。そこで、遊技者が遊技用カードを取り忘れて離席したことによって遊技用カードが盗難されることを防止するため、カード取り忘れ表示を実行する。規定時間には、例えば1分といった時間を設定しておくことができる。
(B)は、確変状態が終了した状態で所持球数が一定以上の球数となっている場合である。確変状態によって遊技者が多くの出玉を獲得し、確変状態が終了した場合に、遊技用カードが盗難されて遊技者が損失を被ることを防止するため、カード取り忘れ報知を実行する。規定球数には、「10000発」といった球数を設定しておくことができる。
(6)遊技機エラー表示
「対応パチンコ機からのパチンコ機異常信号ON又はパチンコ機不正信号ON」
(7)表示装置エラー表示
「自装置の異常検知又は不正検知」
(8)貸与レート表示
「貸与レートの表示操作を検出」
特別表示実行条件が成立したと判定したならば(E17;Yes)、CPU1210は、成立した特別表示実行条件に対応する特別表示の優先度を判定する(E19)。そして、CPU1210は、判定した優先度に応じた表示設定を行う(E21)。
具体的には、特別表示優先設定用データ6916を参照し、成立した特別表示条件に対応する特別表示の優先度よりも優先度の高い特別表示を実行中であるか否かを判定する。そして、実行中であると判定したならば、実行中の特別表示を継続する表示設定を行い、実行中ではないと判定したならば、実行中の特別表示を終了し、成立した特別表示実行条件に対応する特別表示を開始する表示設定を行う。
次いで、CPU1210は、F21における表示設定に従って、表示部125に特別表示を表示させる特別表示制御処理を実行する(E23)。
その後、CPU1210は、表示カスタマイズ操作がユーザーによってなされたか否かを判定し(E25)、なされたと判定したならば(E25;Yes)、RAM1211に記憶されている受付カードデータ523を参照して、個人カスタマイズデータがあるか否かを判定する(E27)。そして、個人カスタマイズデータがあると判定したならば(E27;Yes)、当該個人カスタマイズデータに応じた表示カスタマイズ処理を実行する(E29)。
表示カスタマイズ処理では、例えば、各表示画面に表示される遊技情報(総合遊技履歴画面では総合遊技履歴情報、個人遊技履歴画面では個人遊技履歴情報)の表示色を変更する。遊技者は、例えば、遊技情報の表示色と背景画像の表示色とが類似していて見づらい場合に、遊技情報の表示色を別の表示色に変更する操作を行うことで、遊技情報の表示色を背景画像とは異なる色に変更させることができる。
一方、個人カスタマイズデータがないと判定したならば(E27;No)、CPU1210は、ユーザーのカスタマイズ操作に応じた表示カスタマイズ処理を実行する(E31)。
E29又はE31の後、CPU1210は、音量等変更操作がなされたか否かを判定し(E33)、なされたと判定したならば(E33;Yes)、音量等変更処理を実行する(E33)。具体的には、表示中の表示画面に音量等設定画面を表示させ、この音量等設定画面での音量・光量の変更操作に従って、スピーカ124から音出力させる音量の変更/左枠LED122及び右枠LED123から発光させる光量の変更を実行する。そして、CPU1210は、表示制御処理を終了する。
図26は、発光制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CPU1210は、表示装置設定用データ691に含まれる発光態様設定用データ6917を参照して、対応パチンコ機2の機種に対応する共通発光パターンの種類を判定する(G1)。そして、CPU1210は、判定した種類の共通発光パターンで左枠LED122及び右枠LED123を発光させる制御を行う(G3)。この共通発光パターンは、特別表示の有無や、通常状態、確変状態、時短状態等の状態に関わらず、共通に左枠LED122及び右枠LED123を発光させるパターンである。
次いで、CPU1210は、前述した特別表示実行条件が成立したか否かを判定し(G5)、成立したと判定したならば(G5;Yes)、発光態様設定用データ6917を参照して、成立した特別表示実行に対応する特別表示の種類に対応する個別発光パターンの種類を判定する(G7)。そして、CPU1210は、判定した種類の個別発光パターンで左枠LED122及び右枠LED123を発光させる制御を行う(G9)。この個別発光パターンは、特別表示実行条件が成立した場合に適用される個別の発光パターンであり、特別表示の種類毎に個別に判定されて適用される発光パターンである。
次いで、CPU1210は、背景画像が変更されたか否かを判定し(G11)、変更されたと判定したならば(G11;Yes)、変更先の背景画像の種類を判定する(G13)。そして、CPU1210は、判定した背景画像の種類に応じた発光パターンで左枠LED122及び右枠LED123を発光させる制御を行う(G15)。そして、CPU1210は、発光制御処理を終了する。
ここで、背景画像が変更されるのは、データ表示装置120が、外部装置から送信される特定情報を受信した場合である。このため、G11〜G15のステップは、データ表示装置120が外部装置から送信される特定情報を受信した場合に、受信した特定情報に応じた発光態様で発光部を発光させることを意味する。
なお、この場合において、背景画像が専用背景画像に変更される場合には、当該専用背景画像に対応する専用発光パターンでLEDを発光させ、背景画像が共通背景画像に変更される場合には、共通背景画像に対応する共通発光パターンでLEDを発光させるようにしてもよい。専用発光パターンは、パチンコ機2の機種に応じて固有に定められた専用の発光パターンとし、共通発光パターンは、パチンコ機2の機種に依らず共通に定められた発光パターンとすればよい。
[1−8−3.台間計数ユニットの処理]
図27は、台間計数ユニット5の処理部510が、記憶部520に記憶されている台間計数ユニット処理プログラム521に従って実行する台間計数ユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部510は、持玉カードがカード挿入口560に挿入されたか否かを判定し(J1)、挿入されたと判定したならば(J1;Yes)、カード認証処理を実行する(J3)。具体的には、挿入された持玉カードに記録されているカードIDを含む認証要求信号を玉管理コンピュータ8に出力し、玉管理コンピュータ8から認証結果を取得する。
認証結果がOKであると判定したならば(J5;Yes)、処理部510は、個人カスタマイズデータがあるか否かを判定し(J7)、あると判定したならば(J7;Yes)、所持球数データ及び個人カスタマイズデータを含む受付カードデータを、対応するデータ表示装置120に出力する(J9)。また、個人カスタマイズデータがないと判定したならば(J7;No)、処理部510は、所持球数データを含む受付カードデータを、対応するデータ表示装置120に出力する(J11)。
また、認証結果がNGであると判定したならば(J5;No)、処理部510は、挿入された持玉カードをカード挿入口560から返却させるカード返却処理を実行する(J13)。
次いで、処理部510は、カード返却操作がなされたか否かを判定し(J15)、なされたと判定したならば(J15;Yes)、受付中の持玉カードをカード挿入口560から返却させるカード返却処理を実行する(J17)。
その後、処理部510は、払戻操作がなされたか否かを判定し(J19)、なされたと判定したならば(J19;Yes)、払戻処理を実行する(J21)。具体的には、所定の単位球数分の遊技球をパチンコ機2の上皿に払い戻す処理を実行する。そして、処理部510は、所持球数データを更新する(J23)。
次いで、処理部510は、離席操作がなされたか否かを判定し(J25)、なされたと判定したならば(J25;Yes)、離席処理を実行する(J27)。具体的には、受付中の持玉カードの返却を規制するとともに、玉貸し、玉払戻し及び残額の消費を規制する。
その後、処理部510は、処理を終了するか否かを判定し(J29)、処理を継続すると判定したならば(J29;No)、J1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(J29;Yes)、台間計数ユニット処理を終了する。
[1−9.表示画面]
図28〜図32は、データ表示装置120の表示部125に表示される表示画面の一例を示す図である。
図28(1)は、総合遊技履歴画面の一例を示す図である。
この総合遊技履歴画面は、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面であり、図7の最上位に示した表示画面別データを含む表示態様設定用データに基づき表示されるものである。
この総合遊技履歴画面には、総合遊技履歴情報として、「総合大当り回数」と、「総合確変大当り回数」と、「総合通常大当り回数」と、「総合スタート回数」と、「総合出玉グラフ」と、「総合大当り履歴グラフ」とが表示されている。また、この総合遊技履歴画面には、背景画像として、図19(1)に示した専用通常背景画像Xn1が表示されており、この専用通常背景画像Xn1の全部が視認可能となるように総合遊技履歴情報が透過して表示されている。
また、総合遊技履歴画面の左下部には、遊技者がサービス選択をするためのサービスアイコンと、画面切替を行うための画面切替アイコンとが表示されている。サービスアイコンをタップすると、不図示のサービス選択画面に表示画面が切り替わり、遊技者はこのサービス選択画面からサービスを選択することができる。また、画面切替アイコンをタップすると、表示中の画面を他の画面に順次に切り替えることができる。
図28(2)は、個人遊技履歴画面の一例を示す図である。
この個人遊技履歴画面は、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応して設けられるデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面であり、図8に示した表示画面別データを含む表示態様設定用データに基づき表示されるものである。
この個人遊技履歴画面には、個人遊技履歴情報として、「個人大当り回数」と、「個人確変大当り回数」と、「個人通常大当り回数」と、「個人スタート回数」と、「個人出玉グラフ」と、「個人持玉画像」とが表示されている。また、この個人遊技履歴画面には、図28(1)の総合遊技履歴画面とは異なり、専用通常背景画像Xn1が表示されていない。
図28(1)の総合遊技履歴画面の表示中に画面下部の画面切替アイコンがタップされると(図24のE3;Yes)、図28(2)の個人遊技履歴画面に表示が切り替えられる(図24のE5〜E9)。
この場合、総合遊技履歴画面において表示されていた専用通常背景画像は、画面切替により、個人遊技履歴画面では表示されなくなる。このようにすることで、総合遊技履歴画面を表示している状態では背景画像が見えているが、個人遊技履歴画面に表示を切り替えた場合には背景画像が見えなくなるようにすることができ、見栄えを変化させることができる。また、遊技者は、個人遊技履歴画面に表示が切り替えられたことを一見して把握可能となる。
図29(1)は、特別表示の一例を示す図である。
図29(1)は、総合遊技履歴画面の表示中に大当り演出表示の実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「大当り♪」のメッセージ及びキャラクタの画像でなる大当り演出表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、大当り演出表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図29(2)は、特別表示の別例を示す図である。
図29(2)は、総合遊技履歴画面の表示中に遊技機エラー表示の実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「パチンコ機に異常が発生しています。店員を呼んでください。」のメッセージでなる遊技機エラー表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、遊技機エラー表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図29(3)は、特別表示の別例を示す図である。
図29(3)は、総合遊技履歴画面の表示中に表示装置エラーの実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「表示装置に異常が発生しています。店員を呼んでください。」のメッセージでなる表示装置エラー表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、表示装置エラー表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図30(1)は、特別表示の別例を示す図である。
図30(1)は、総合遊技履歴画面の表示中にのめり込み防止表示の実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「遊技に熱中しすぎないように注意してください。」のメッセージでなるのめり込み防止表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、のめり込み防止表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図30(2)は、特別表示の別例を示す図である。
図30(2)は、総合遊技履歴画面の表示中にカード取り忘れ表示の実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「カードの取り忘れに注意してください。」のメッセージでなるカード取り忘れ表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、カード取り忘れ表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図30(3)は、特別表示の別例を示す図である。
図30(3)は、総合遊技履歴画面の表示中に貸与レート表示の実行条件が成立した場合に表示される表示画面であり(図24のE17;Yes)、画面中央部に、「玉貸しは540円→125玉です。」のメッセージでなる貸与レート表示が表示されている(図24のE19〜E23)。総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1は、貸与レート表示の表示位置では特別表示によって隠されて視認できないが、その他の位置では視認可能に表示されている。
図31(1)は、総合遊技履歴画面の一例を示す図であり、図28(1)と同様に、機種「パチンコXXX」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面である。
図31(2)は、総合遊技履歴画面の表示中に背景画像変更条件として、通常背景画像Xn1の表示中に(図25のF1;Yes)、対応パチンコ機2から確変中信号を受信した場合に表示される表示画面を示す図である(図25のF3;Yes→F9)。この総合遊技履歴画面では、図31(1)の総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1が、図20(1)に示す専用確変背景画像Xa1に変更されている。
図31(3)は、総合遊技履歴画面の表示中に背景画像変更条件として、通常背景画像Xn1の表示中に(図25のF1;Yes)、対応パチンコ機2から時短中信号を受信した場合に表示される表示画面を示す図である(図25のF3;Yes→F9)。この総合遊技履歴画面では、図31(1)の総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1が、図21(1)に示す専用時短背景画像Xb1に変更されている。
図32(1)は、総合遊技履歴画面の一例を示す図であり、機種「パチンコZZZ」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面であり、図10の最上位に示した表示画面別データを含む表示態様設定用データに基づき表示されるものである。
この総合遊技履歴画面には、総合遊技履歴情報として、「総合大当り回数」と、「総合確変大当り回数」と、「総合通常大当り回数」と、「総合スタート回数」と、「総合出玉グラフ」と、「総合大当り履歴グラフ」とが表示されている。また、この総合遊技履歴画面には、背景画像として、図19(3)に示した共通通常背景画像Cn1が表示されており、この共通通常背景画像Cn1の全部が視認可能となるように総合遊技履歴情報が透過して表示されている。
図32(2)は、総合遊技履歴画面の表示中に背景画像変更条件として、共通通常背景画像Cn1の表示中に(図25のF1;Yes)、対応パチンコ機2から確変中信号を受信した場合に表示される表示画面を示す図である(図25のF3;Yes→F11)。この総合遊技履歴画面では、図32(1)の総合遊技履歴画面に表示されていた共通通常背景画像Cn1が、図20(3)に示す共通確変背景画像Ca1に変更されている。
図32(3)は、総合遊技履歴画面の表示中に背景画像変更条件として、共通通常背景画像Cn1の表示中に(図25のF1;Yes)、対応パチンコ機2から時短中信号を受信した場合に表示される表示画面を示す図である(図25のF3;Yes→F11)。この総合遊技履歴画面では、図3121)の総合遊技履歴画面に表示されていた共通通常背景画像Cn1が、図21(3)に示す共通時短背景画像Cb1に変更されている。
[1−10.作用効果]
第1遊技用システム1Aでは、パチンコ機2に対応してデータ表示装置120が設けられる。データ表示装置120は、対応して設けられたパチンコ機2での遊技情報を表示可能な表示手段である表示部125を備える。
データ表示装置120は、対応して設けられたパチンコ機2での遊技情報を表示可能な表示手段である表示部を備える。また、データ表示装置120は、表示部を表示制御する表示制御手段であるCPU1210、VDP1220を備え、これらの表示制御手段は、特定画像を背景として、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示部に表示させる遊技情報表示制御と、対応パチンコ機2から送信される特定情報(確変中信号や時短中信号)を受信した場合に特定画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更する変更表示制御と、を実行可能である。
これによれば、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示させることで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。また、パチンコ機2からから送信される特定情報を受信した場合に特定画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更することで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。さらに、対応パチンコ機が確変状態に制御されたことや時短状態に制御されたことを遊技者に認識させることができる。
また、データ表示装置120の表示制御手段は、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で表示部125に特別表示を表示させる特別表示制御を実行可能である。
これによれば、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で特別表示を表示させることで、特別表示の視認性が低下することを防止し、特別表示を遊技者が認識し易くなるようにすることができる。
また、データ表示装置120のCPU1210は、複数種類の背景画像のうちの一の特定画像を背景として表示制御を実行する。
これによれば、複数種類の背景画像のうちの一の背景画像を背景とすることで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
また、データ表示装置120のCPU1210は、背景画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技履歴情報の少なくとも一部を透過させて表示部125に表示させる表示制御を実行する。
これによれば、背景画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技履歴情報の少なくとも一部を透過させて表示させることで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
[1−11.変形例]
[1−11−1.背景画像の表示]
図33は、変形例における表示画面別データの一例を示す図である。
この表示画面別データの構成は、図7及び図8の表示画面別データと同じである。しかし、データの内容が異なっている。
この表示画面別データは、表示画面「個人遊技履歴画面」に関するデータであり、表示種別「通常」には背景画像「専用通常背景画像Xn1」が、表示種別「確変」には背景画像「専用確変背景画像Xa1」が、表示種別「時短」に背景画像「専用時短背景画像Xb1」がそれぞれ定められている。また、これらの背景画像レイヤには「レイヤ1」が定められている。
また、表示内容の通常表示として、「個人大当り回数」、「個人確変大当り回数」、「個人通常大当り回数」、「個人スタート回数」、「個人出玉グラフ」及び「個人持玉画像」が定められており、レイヤとして「レイヤ2」、不透明度として「50%」が定められている。
図33の表示画面別データによれば、図8に例示した表示画面別データとは異なり、データ表示装置120は、個人遊技履歴画面においても総合遊技履歴画面と同様に通常背景画像を背景として表示させ、背景画像変更条件の成立に応じて、通常背景画像を専用背景画像に変更することになる。
図34は、データ表示装置120のCPU1210が、図23のデータ表示装置処理に代えて実行する第2データ表示装置処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、データ表示装置処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
C23において発光制御処理を実行した後、CPU1210は、音出力制御処理を実行する(K24)。
図35は、音出力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CPU1210は、遊技履歴画面の表示切替を実行したか否かを判定し(M1)、実行したと判定したならば(M1;Yes)、切り替えられた遊技履歴画面の種類を判定する(M3)。
次いで、CPU1210は、判定した遊技履歴画面の種類に対応する切替音をスピーカ124から出力させるように制御する(M5)。ここで、出力する切替音は、切替先の遊技履歴画面の種類を遊技者に報知するための音声メッセージや、遊技履歴画面の種類毎に予め定められた音楽等とすることができる。
その後、CPU1210は、背景画像変更制御処理で背景画像が変更されたか否かを判定する(M7)。そして、変更されたと判定したならば、CPU1210は、変更先の背景画像の種類を判定する(M9)。
次いで、CPU1210は、判定した背景画像の種類に対応する変更音をスピーカ124から出力させるように制御する(M11)。ここで出力する変更音は、例えば、変更先の背景画像の種類に対応するキャラクタの声とすることができる。例えば、変更先の背景画像が「確変背景画像」であれば「確変突入」というキャラクタの声を、変更先の背景画像が「時短背景画像」であれば「時短突入」というキャラクタの声を出力する。そして、CPU1210は、音出力制御処理を終了する。
なお、上記の変更音の出力において、変更先の背景画像が専用背景画像であれば、当該パチンコ機2の機種に専用の変更音(例えば当該機種に登場するキャラクタの声)を出力し、変更先の背景画像が共通背景画像であれば、データ表示装置120の製造メーカ側で生成したパチンコ機2の機種に依らず共通の変更音(例えばナレーターの声)を出力するようにしてもよい。
また、変更音は、上記のようにキャラクタの声に限られるわけではなく、背景画像の種類毎に定められた音楽等としてもよい。この場合、専用の変更音を出力する場合には、当該パチンコ機2の機種で使用される楽曲等を出力し、共通の変更音を出力する場合には、データ表示装置120の製造メーカ側で生成した音楽等を出力するなどしてもよい。
ここで、背景画像が変更されるのは、データ表示装置120が、外部装置から送信される特定情報を受信した場合である。このため、M7〜M11のステップは、データ表示装置120が外部装置から送信される特定情報を受信した場合に、受信した特定情報に応じた態様で音出力部から特定音を出力させることを意味する。
なお、この場合において、背景画像が専用背景画像に変更される場合には、当該専用背景画像に対応する専用音を出力させ、背景画像が共通背景画像に変更される場合には、共通背景画像に対応する共通音を出力させるようにしてもよい。専用音は、パチンコ機2の機種に応じて固有に定められた専用の音とし、共通音は、パチンコ機2の機種に依らず共通に定められた音とすればよい。
図36は、この場合にデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面の一例を示す図である。
図36(1)には、図28(1)と同じ総合遊技履歴画面を図示している。
図36(2)は、個人遊技履歴画面の一例を示す図である。
この個人遊技履歴画面は、図33に示した表示画面別データを含む表示態様設定用データに基づいて表示される個人遊技履歴画面であり、個人遊技履歴情報として、「個人大当り回数」と、「個人確変大当り回数」と、「個人通常大当り回数」と、「個人スタート回数」と、「個人出玉グラフ」と、「個人持玉画像」とが表示されている。また、これらの個人遊技履歴情報には、図36(1)の総合遊技履歴画面と同様に、専用通常背景画像Xn1が表示されており、背景画像の全部が視認可能となるように個人遊技履歴情報が透過して表示されている。
図36(1)の総合遊技履歴画面の表示中に画面下部の画面切替アイコンがタップされると、図36(2)の個人遊技履歴画面に表示が切り替えられる。この場合、総合遊技履歴画面において表示されていた専用通常背景画像Xn1は、画面切替により、個人遊技履歴画面においてもそのまま表示される。また、画面切替が実行されたことで、スピーカ124から画面を切り替えた旨の音声が音出力される。
この例では、総合遊技履歴画面から個人遊技履歴画面に画面を切り替えても背景画像が変化しない。つまり、総合遊技履歴画面から個人遊技履歴画面に画面を切り替えても、遊技者には、背景画像が透過して視認可能な状態となっている。このため、一見すると画面が切り替えられたことが分かりにくいが、画面を切り替えたことを示す切替音を出力することで、遊技者は画面が切り替えられたことを把握することが可能となる。
なお、上記の表示画面別データにおいて、総合遊技履歴画面と個人遊技履歴画面とに同じ背景画像を定めておくことで、総合遊技履歴画面から個人遊技履歴画面へ、又は、個人遊技履歴画面から総合遊技履歴画面へ画面が切り替えられた場合であっても、背景画像が変わらないようにすることができ、遊技者に違和感を与えることを防止できる。
[1−11−2.遊技履歴情報及び背景画像の表示]
上記の実施形態では、背景画像の全部が視認可能となるように遊技履歴情報の全ての項目を透過させて表示する例を挙げて説明した。しかし、これはあくまでも一例に過ぎず、背景画像の一部が視認可能となるように遊技履歴情報の一部を透過させて表示するようにしてもよい。
図37は、この場合における表示画面別データのデータ構成の一例を示す図である。
この表示画面別データの構成は、図7及び図8の表示画面別データと同じである。しかし、データの内容が異なっている。
この表示画面別データは、表示画面「総合遊技履歴画面」に関するデータであり、通常表示に含まれる項目のうち、「総合大当り回数」、「総合確変大当り回数」、「総合通常大当り回数」及び「総合スタート回数」のレイヤとして「レイヤ2」が、不透明度として「50%」が定められている。その一方で、通常表示に含まれる項目のうち、「総合出玉グラフ」及び「総合大当り履歴グラフ」のレイヤとして「レイヤ4」が、不透明度として「100%」が定められている。
このようにすることで、通常表示に含まれる項目のうち、「総合大当り回数」、「総合確変大当り回数」、「総合通常大当り回数」及び「総合スタート回数」の表示位置では背景画像が透けて見えるが、「総合出玉グラフ」及び「総合大当り履歴グラフ」の表示位置では背景画像が見えなくなるようにすることができる。
図38は、この場合にデータ表示装置120の表示部125に表示される総合遊技履歴画面の一例を示す図である。
この総合遊技履歴画面では、総合出玉グラフ及び総合大当り履歴グラフの表示位置において、これらの表示によって背景画像が隠れて見えなくなっている。それに対し、総合大当り回数、総合確変大当り回数、総合通常大当り回数及び総合スタート回数の表示位置では背景画像が透過して見えるようになっている。
なお、上記の表示画面別データにおいて、通常表示の各項目それぞれについて個別にレイヤ及び不透明度を定めておき、それぞれ異なる不透明度で、通常表示の各項目が表示されるようにしてもよい。
[1−11−3.背景画像の種別]
図39は、表示画面別データのデータ構成の一例を示す図である。
この表示画面別データの構成は、図7及び図8の表示画面別データと同じである。しかし、データの内容が異なっている。
この表示画面別データは、表示画面「総合遊技履歴画面」に関するデータであり、表示種別として、「通常」、「16R(ラウンド)大当り」、「8R(ラウンド)大当り」が定められている。また、表示種別「通常」には背景画像「専用通常背景画像Xn1」が、表示種別「16R大当り」には背景画像「専用16R背景画像Xc1」が、表示種別「8R大当り」には背景画像「専用8R背景画像Xd1」がそれぞれ定められている。
対応パチンコ機2における16R大当りの発生は、例えば、対応パチンコ機2から大当り信号及び確変中信号を受信したことによって検出することができる。また、対応パチンコ機2における8R大当りの発生は、例えば、対応パチンコ機2から大当り信号及び時短中信号を受信したことによって検出することができる。
なお、上記に代えて、パチンコ機2からデータ表示装置120に対して送信するパチンコ機信号の中に大当り遊技状態のラウンド数を示す信号を含めることとしてもよい。そして、データ表示装置120が、対応パチンコ機2から送信される大当り遊技状態のラウンド数を示す信号に基づいて、大当り遊技状態のラウンド数を特定して、対応する背景画像に変更するようにしてもよい。
図39の表示態様設定用データによれば、対応パチンコ機2において大当りが発生し、大当り遊技状態に制御された場合に、通常状態において表示されていた背景画像を、その大当り遊技状態のラウンド数に応じた背景画像に変更することができる。これにより、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
[1−11−4.非営業時モード]
図40は、変形例における表示内容設定用テーブル681のテーブル構成の一例を示す図である。
この表示内容設定用テーブル681には、パチンコ機IDと、機種名と、モードと、表示画面と、特別表示とが対応付けて定められている。
モードは、当該パチンコ機IDの当該機種名のパチンコ機2で遊技を行うモードであり、店舗の営業時のモードである営業時モードと、店舗の非営業時のモードである非営業時モードとが定められている。
モード「営業時モード」には、表示画面及び特別表示として、図6の表示内容設定用テーブル681と同様の内容が定められている。
モード「非営業時モード」には、例えば、店舗の管理者や店員がパチンコ機2で試打を行う「試打モード」が含まれる。この試打モードでは、パチンコ機2の試打を行うことで得られた遊技情報(以下、「試打遊技情報」という。)を、データ表示装置120の表示部125に表示させることが可能に構成されている。具体的には、モード「非営業時モード」における表示画面として、(1)試打遊技情報画面、(2)メニュー画面、が定められている。
また、試打遊技情報画面には、表示させる試打遊技情報として、試打大当り回数、試打確変大当り回数、試打通常大当り回数、試打回転数、試打平均大当り確率、試打平均単位回転数、試打出玉グラフ、が定められている。
試打大当り回数は、試打における大当り(確変/通常)の合計回数である。
試打確変大当り回数は、試打における確変大当りの合計回数である。
試打通常大当り回数は、試打における通常大当りの合計回数である。
試打回転数は、試打における合計回転数である。
試打平均大当り確率は、試打において大当りが発生した平均確率である。
試打平均単位回転数は、試打において単位球数(例えば250球)当たりの平均の回転数である。
試打出玉グラフは、試打で得られた出玉グラフである。
図41は、この場合における表示画面別データの一例を示す図であり、この表示画面別データの構成は、図7及び図8の表示画面別データと同じである。しかし、データの内容が異なっている。
この表示画面別データは、表示画面「試打遊技情報画面」に関するデータであり、表示種別として、「通常」、「確変」、「時短」が定められている。また、表示種別「通常」には背景画像「−(無し)」が、表示種別「確変」には背景画像「−(無し)」が、表示種別「時短」には背景画像「−(無し)」がそれぞれ定められている。つまり、試打遊技情報画面には、背景画像を表示させないことが定められている。
図42は、この場合にデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面の一例を示す図である。
図42(1)には、図28(1)と同じ総合遊技履歴画面を図示している。
図42(2)は、試打遊技情報画面の一例を示す図である。
この試打遊技情報画面は、図41に示した表示画面別データを含む表示態様設定用データに基づいて表示される試打遊技情報画面であり、試打遊技情報として、「試打大当り回数」、「試打確変大当り回数」、「試打通常大当り回数」、「試打回転数」、「試打平均大当り確率」、「試打平均単位回転数」、「試打出玉グラフ」が表示されている。この試打遊技情報画面には、図42(1)の総合遊技履歴画面とは異なり、背景画像が表示されていない。
図42(1)の総合遊技履歴画面における画面切替アイコンをタップすることで試打遊技情報画面に表示を切り替えることができるが、総合遊技履歴画面から試打遊技情報画面に表示が切り替えられると、総合遊技履歴画面に表示されていた背景画像の表示が非表示となる。
このように、試打遊技情報画面では背景画像を非表示とすることで、非営業時モードで試打遊技情報の表示を行っていることを店舗の従業員が把握し易くなるようにすることができる。また、店舗の従業員が誤って非営業時モードのまま営業を開始してしまうことを防止できる。
図43は、表示画面別データの別例を示す図であり、図41の表示画面別データと同様に、表示画面「試打遊技情報画面」に関するデータである。
この表示画面別データでは、表示種別「通常」には背景画像「試打用通常背景画像Tn1」が、表示種別「確変」には背景画像「試打用確変背景画像Ta1」が、表示種別「時短」には背景画像「試打用時短背景画像Tb1」がそれぞれ定められている。つまり、試打遊技情報画面においても背景画像を表示させることが定められている。
図44は、試打用通常背景画像Tn1の一例を示す図である。
この試打用通常背景画像Tn1は、試打モード用の特別なキャラクタの画像と、「試打モード」のセリフを含む吹き出しの画像と、で構成されている。
図45は、この場合にデータ表示装置120の表示部125に表示される表示画面の一例を示す図である。
図45(1)には、図28(1)と同じ総合遊技履歴画面を図示している。
図45(2)は、試打遊技情報画面の一例を示す図である。
この試打遊技情報画面の構成は、図42(2)に示した試打遊技情報画面と同様であるが、試打遊技情報の背景に、図44に示す試打用通常背景画像Tn1が表示されている点が異なる。
図45(1)の総合遊技履歴画面における画面切替アイコンをタップすることで試打遊技情報画面に表示を切り替えることができるが、総合遊技履歴画面から試打遊技情報画面に表示が切り替えられると、総合遊技履歴画面に表示されていた専用通常背景画像Xn1が試打用通常背景画像Tn1に変更される。
このように、試打遊技情報画面では背景画像を特別な画像とすることで、非営業時モードで試打遊技情報の表示を行っていることを店舗の従業員が把握し易くなるようにすることができる。また、店舗の従業員が誤って非営業時モードのまま営業を開始してしまうことを防止できる。
[1−11−5.発射強度の表示]
パチンコ機2の遊技情報として、パチンコ機2から発射される遊技球の発射強度をデータ表示装置120の表示部125に表示させるようにしてもよい。この場合、発射強度そのものの値を表示部125に表示させるようにしてもよいし、発射強度をグラフ化したものを表示部125に表示させるようにしてもよい。
パチンコ機2が備える発射装置は、遊技球の発射強度を検出する発射強度センサを有し、この発射強度センサにより、発射装置から発射された遊技球の発射強度を検出する。そして、検出した発射強度を示す発射強度信号をデータ表示装置120に出力する。また、パチンコ機2は、遊技領域に打ち込まれた遊技球が各入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)を通過した際に、遊技球が入賞口を通過したことを示す通過領域信号をデータ表示装置120に出力する。この際、パチンコ機2は、通過領域信号に遊技球の発射強度を紐付けて出力する。
データ表示装置120は、パチンコ機2から出力される発射強度信号や通過領域信号に基づいて、遊技球の発射強度や通過領域を判定する。そして、その判定結果に基づいて、遊技球が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び/又は割合と、遊技球が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び/又は割合とを、遊技球の発射強度別に集計する。ここで、第1領域及び第2領域には、遊技球が入賞する各種の入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)や、遊技領域内の区分けされた打込領域(右打領域や左打領域、ぶっ込み領域)が含まれる。
図46は、データ表示装置120が、発射強度に応じていずれの打込領域に遊技球が打ち込まれたかを判定するために用いる発射強度しきい範囲テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
発射強度しきい範囲テーブルには、打込領域と、発射強度しきい範囲とが対応付けて記憶されている。打込領域は、例えば「右打領域」と、「左打領域」と、「ぶっ込み領域」とに分けられている。ここで、「右打領域」とは遊技領域の右側の領域であり、「左打領域」とは遊技領域の左側の領域である。また、「ぶっ込み領域」とは、この領域に遊技球が打ち込まれることで遊技球が始動入賞口の方へ流れやすいとされる領域である。
発射強度しきい範囲には、右打領域については発射強度しきい範囲AR(下限値ARlow〜上限値ARhi)が、左打領域については発射強度しきい範囲AL(下限値ALlow〜上限値ALhi)、ぶっ込み領域については発射強度しきい範囲AB(下限値ABlow〜上限値ABhi)がそれぞれ定められている。
データ表示装置120は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定する。そして、その判定結果に基づいて、打込領域別に総打込数及び総打込割合を集計する。
図47は、データ表示装置120が集計した発射強度別通過領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別通過領域データは、発射強度別の遊技球の通過領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の通過領域、総通過数及び発射強度別通過数とを対応付けた発射強度別通過数データと、遊技球の通過領域、総通過割合及び発射強度別通過割合を対応付けた発射強度別通過割合データとが記憶される。
通過領域には、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口、第1普通入賞口、第2普通入賞口、第3普通入賞口及び大入賞口が定められている。また、大入賞口は、確変入賞口を含む。各入賞口について、パチンコ機2から出力される発射強度信号及び通過領域信号に基づいて、通過領域別の総通過数、発射強度別通過数、総通過割合及び発射強度別通過割合を集計し、発射強度別通過領域データに記憶させる。
なお、各パチンコ機2について、発射強度別通過数及び発射強度別通過割合の両方を集計してもよいが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別通過数のみを集計してもよいし、発射強度別通過割合のみを集計するようにしてもよい。
図48は、データ表示装置120が集計した発射強度別打込領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別打込領域データは、発射強度別の遊技球の打込領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の打込領域、総打込数及び発射強度別打込数とを対応付けた発射強度別打込数データと、遊技球の打込領域、総打込割合及び発射強度別打込割合を対応付けた発射強度別打込割合データとが記憶される。
打込領域には、前述した右打領域、左打領域及びぶっ込み領域が含まれる。各打込領域について、データ表示装置120は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定し、その判定結果に基づいて、打込領域別に発射強度別打込数及び発射強度別打込割合を集計する。
なお、各パチンコ機2について、発射強度別打込数及び発射強度別打込割合の両方を集計してもよいが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別打込数のみを集計してもよいし、発射強度別打込割合のみを集計するようにしてもよい。
データ表示装置120は、上記の発射強度別の通過領域(打込領域を含む。)の集計結果に基づいて、例えば、遊技球の発射強度別の通過領域を遊技者が視認できるようにグラフ化し、生成したグラフを表示部125に表示させる制御を行う。
図49は、この場合における表示部125の表示画面の一例を示す図である。なお、図49では、背景画像については図示を省略している。
図49(1)では、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す円グラフが表示されている。具体的には、始動入賞口への遊技球の入賞を示す割合が、発射強度「T0〜T9」〜発射強度「T90〜T99」別に表されている。
これを棒グラフ形式で表したのが図49(2)であり、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す棒グラフが表示されている。このような表示を行うことにより、遊技者以外の遊技客は、発射強度に応じて遊技球がどの領域を通過する傾向にあり、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を始動入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
なお、始動入賞口ではなく、発射強度別の普通入賞口に入賞した遊技球の数や割合に関する情報をグラフ形式で表示させるようにしてもよい。また、発射強度別の大入賞口や確変入賞口に入賞した遊技球や割合に関する情報をグラフ形式で表示させるようにしてもよい。これにより、周囲の遊技客は、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を普通入賞口や大入賞口、確変入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
[1−11−6.データ表示装置]
本発明を適用可能な情報表示装置は、上記の実施形態で説明したデータ表示装置120に限られるわけではない。
図50及び図51は、他の情報表示装置の一例であるデータ表示装置4の外観構成の一例を示す図である。
データ表示装置4は、該パチンコ機2で遊技する遊技者向けに少なくとも該パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報を表示する第1表示部430と、該パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客、つまり周囲の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440との2つのディスプレイを有して構成される。
また、データ表示装置4は、音出力部450としてのスピーカが、筐体上面の中央部に、その音出力口が前面を向くように設置されている。なお、スピーカの設置位置は適宜設計変更可能であり、例えば、筐体上面の左右いずれかの位置や、データ表示装置4の筐体の側部の所定位置に設置することとしてもよい。
以下の説明では、パチンコ機2で遊技する遊技者を基準として、遊技者に対する手前方向及び奥方向を前後方向、遊技者を基準とする右方向及び左方向を左右方向、遊技者を基準とする上方向及び下方向を上下方向とそれぞれ定義する。
図50(1)及び図50(2)は、データ表示装置4の斜視図である。データ表示装置4の筐体は、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する基体部4Aと、基体部4Aの右端部及び左端部から、それぞれ手前方向に突出するように構成された扉部4Bとを有して構成される。左右の扉部4Bは、その幅が基体部4Aの幅の半分となるようにそれぞれ設計されている。
図50(3)は、データ表示装置4の正面図である。基体部4Aの前面には、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する第1表示部430が形成されている。第1表示部430は、遊技者に対向する向きに形成されており、パチンコ機2で遊技する遊技者は、遊技位置から第1表示部430を視認することができる。つまり、第1表示部430は、遊技者が遊技する遊技位置から該遊技者が視認可能な方向に向けて形成されている。
図50(4)は、データ表示装置4の右側面図である。扉部4Bの左右の面のうちの片面には、パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440が形成されている。第2表示部440は、遊技者から見て右側の扉部4Bについては右面に、遊技者から見て左側の扉部4Bについては左面に形成されている。つまり、第2表示部440は、それぞれの扉部4Bのうちの外側の面に形成されており、遊技者は第2表示部440を遊技位置から視認することはできない。一方で、パチンコ機2を正面視しない遊技者以外の遊技客、例えば、遊技島の端からその遊技島のパチンコ機2を見渡して遊技を開始するパチンコ機2を選んでいるような遊技客は、第2表示部440を視認することができる。
図50(2)に示すように、左右の扉部4Bは、内側に向けて折り畳み収納可能に構成されている。具体的には、左右の扉部4Bは、それぞれヒンジ部4Cによって内側に向けて折り畳むことが可能である。左右の扉部4Bの幅はいずれもヒンジ部4Cを除いた基体部4Aの幅の半分となるように設計されているため、左右の扉部4Bを閉じると基体部4Aとちょうど重なり合った状態となり、このとき左右の扉部4Bは基体部4Aと平行になり、第1表示部430は左右の扉部4Bで覆われる。このように、左右の扉部4Bを内側に折り畳むことが可能となっているため、データ表示装置4を遊技島に設置する際や遊技島から取り外す際は、左右の扉部4Bを折り畳んだ状態で設置作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、第2表示部440は、扉部4Bを開いた状態では遊技者が視認できない外側の面に形成されているが、扉部4Bを閉じた状態では、遊技者が第2表示部440を正面から視認可能な状態となる。このように、データ表示装置4は、第1表示部430を遊技者が視認可能であるが第2表示部440を遊技者が視認不能(一方で遊技者以外の遊技客は視認可能)な第1状態(第2表示部440が第1表示部430と垂直になった状態)とすることが可能であるとともに、第1表示部430を遊技者が視認不能であるが第2表示部440を遊技者が視認可能な第2状態(第2表示部440が第1表示部430と平行になった状態)にすることも可能である。
図51は、第2表示部440の詳細構成を示す図である。本実施形態において、第2表示部440は、該第2表示部440の全体を覆う透明なプラスチック蓋447を着脱可能に構成されている。第2表示部440の表示面は、扉部4Bを開いた状態でその筐体面よりも突出する(右側の扉部4Bであれば右側に突出し、左側の扉部4Bであれば左側に突出する)ように設けられており、第2表示部440の筐体面と第2表示部440の表示面との間の段差を形成する外向き嵌合段部441が設けられている。
図51に示すプラスチック蓋447は、底板442の外周端縁に周壁443を突設した蓋部材であり、透光性を有するプラスチック材料によって底板442と周壁443とが一体に成形されたトレイ形状を有している。この底板442の周壁443が突設された側の表面と周壁443の端面(トレイ形状の縁面)との間の段差を形成する内向き嵌合段部444が設けられており、内向き嵌合段部444が外向き嵌合段部441と嵌合されることによって、内向き嵌合段部444の内面が外向き嵌合段部441の外面に係合した状態となり、プラスチック蓋447と第2表示部440とが一体化される構成となっている。
また、プラスチック蓋447の底板442と周壁443によって形成される凹部には、各種の情報を遊技客に報知するためのPOP広告445を入れ込むことが可能に構成されている。POP広告445には、例えば、パチンコ機2が設置された店舗の営業に関する情報や、店舗で行われるイベントに関する情報を掲載することができる。
図51では、POP広告445の一例として、当日がイベントデーの1つであるレディースデーであることを示すPOP広告445を示している。プラスチック蓋447の凹部にこのPOP広告445を入れ込んだ状態で、その内向き嵌合段部444を扉部4Bの外向き嵌合段部441と嵌合させると、POP広告445は底板442と第2表示部440の表示面との間に挟まれることにより支持され、第2表示部440の表示画面を覆い隠すようになる。
また、プラスチック蓋447は透光性を有するため、入れ込まれたPOP広告445は、底板442を介して外部から遊技客が視認可能である。対応するデータ表示装置4にレディースデーのPOP広告445が掲げられたパチンコ機2は女性専用台となり、女性のみが遊技をすることができる。
なお、POP広告は上記のイベントデーを告知するものに限らず、例えば、データ表示装置4が対応して設置されたパチンコ機2が新台であることを示す新台情報や、該パチンコ機2が4円パチンコや2円パチンコ、1円パチンコであることを示す情報、該パチンコ機2の機種名を示す情報といった各種の情報を掲載することが可能である。
このように第2表示部440にプラスチック蓋447を取り付け可能とすることで、遊技者以外の遊技客向けの情報を遊技者が視認してしまうことを防止できる。また、POP広告を介在させてプラスチック蓋447を取り付けることで、周囲の遊技客は、店舗やパチンコ機2に関する情報を確認することができる。また、このようにPOP広告等によって第2表示部440を覆うことにより、第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示されるような場合など、その表示を遊技者にも遊技者以外の遊技客にも見せたくないような場合に、第2表示部440の表示自体を視認できないようにすることができる。
ここで、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないように設定するためには、ホールコンピュータ6あるいは各データ表示装置4側で、第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないようにするための設定処理を行うことが必要となる。これに対して、第2表示部440をPOP広告等の覆体により覆うことにより、このような設定処理を要せず、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示される場合であっても、これを遊技者及び遊技者以外の遊技客に視認させないようにすることができる。
また、例えばレディースデー等のイベント日において、イベントの対象となる遊技者(例えば女性客)に対してのみ、POP広告等を外して第2表示部440を視認可能とする運用を行うようにしてもよい。さらに、このようなイベントの対象となる遊技者(例えば女性客)が遊技を行う場合には、POP広告等を外した上で扉部4Bを内側に折り畳んだ状態(前述した第2状態)として第2表示部440を遊技者から視認可能とした上で、その第2表示部には、潜伏確変状態の表示を行うようにしてもよい。これによれば、イベント対象者等の特定の遊技者のみが、第2表示部440の表示内容を視認することができるようになる。
なお、図51ではデータ表示装置4の第2表示部440を覆う覆体としてプラスチック蓋447を例示したが、覆体はこれに限られるわけではない。覆体を蓋とするのであれば、プラスチック蓋447に限らず、ガラスの蓋や木製の蓋としてもよい。また、蓋以外の覆体として、第2表示部440を囲う庇体を本発明に係る覆体としてもよい。庇体は、例えば、付色されたプラスチック製やビニール製、木製の庇体とすることができる。
図52は、この場合における庇体の一例を示す図である。
第2表示部440が形成された扉部4Bには、その全体を囲うように庇体448が着脱可能に構成されている。具体的には、扉部4Bのうちヒンジ部4Cの接着面以外の面を囲うように正面視コの字型に成形された庇体448が扉部4Bに取り付け可能に構成されている。このような庇体448を扉部4Bに取り付けることで、遊技機で遊技している遊技者から第2表示部440がより一層視認できない状態を作り出すことができる。
なお、庇体448は、扉部4Bの内側の面を囲う底部を備えた底有り構造としてもよいし、底部を備えない底無し構造としてもよい。底有り構造を採用した場合は、庇体448によって扉部4Bの内側の面も囲われた状態となるため、遊技者からは扉部4Bの内側の面さえも視認できない状態となり、あたかも遊技者が隔離されたかのような状態を作り出すことができる。
また、上記の覆体は、必ずしも第2表示部440の全体を覆う覆体である必要はなく、第2表示部440の一部を覆う覆体してもよい。例えば、第2表示部440のうちの中央部のみが覆われるような覆体としてもよいし、第2表示部440の右半分や左半分、上半分、下半分を覆う覆体としてもよい。また、第2表示部440の周囲を覆う覆体としてもよい。
このデータ表示装置4は、特定画像を背景として、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技履歴情報を第1表示部430に表示させ、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で第1表示部430に特別表示を表示させる。
図53は、データ表示装置4の第2表示部440に表示させる表示画面の一例を示す図である。
図53(1)は、空き台情報画面の一例を示す図である。
この空き台情報画面には、該パチンコ機2が空き台であることを示す空き台情報が表示されている。具体的には、画面中央部に「空き台」というメッセージとともに、「今なら遊技できます」というメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在空き台であり、遊技可能であることを知ることができる。
図53(2)は、大当り中画面の一例を示す図である。
この大当り中画面には、該パチンコ機2が大当り中であることを示す大当り情報が表示されている。具体的には、画面中央部に炎が表示されており、その中に該パチンコ機2が大当り中であることを示す「大当り中」のメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在大当り中であることを知ることができる。
図53(3)は、潜伏確変中画面の一例を示す図である。
この潜伏確変中画面には、画面中央部に該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す潜伏確変情報が表示されている。具体的には、画面中央部にギザギザ形状の吹き出しが表示されており、その中に「潜伏確変中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「今がチャンス!!」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は潜伏確変中であることを知ることはできない。一方、遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が潜伏確変中であることを知ることができる。つまり、観覧している遊技客はその台がチャンス状態であることを知っているが、遊技者はチャンス状態であることを知らずに遊技を続けことになる。また、仮に潜伏確変中であることを知らずに遊技者が遊技をやめて離席した場合、周囲の遊技客は、その台がチャンス状態であることを知っているため、その台に座って遊技を行うことで大当りを期待することができる。これにより、従来の呼出ランプ装置では実現することのできない新たな興趣を生み出すことができる。
図53(4)は、時短中画面の一例を示す図である。
この時短中画面には、画面中央部に該パチンコ機2が時短中であることを示す時短情報が表示されている。具体的には、画面中央部に雲状の吹き出しが表示されており、その中に「時短中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「残念。次に期待を」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は時短中であることを知ることはできない。一方、観覧している遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が時短中であり、大当りする可能性が低いことを知ることができる。
なお、上記のデータ表示装置4は、発光手段を備えない構成であるが、第1実施形態で説明したデータ表示装置120と同様に、第1表示部430の周囲(右側、左側、上側、下側)に発光手段としてLEDを設け、データ表示装置120と同様に、データ表示装置4のCPUが、LEDを発光させる制御を実行するようにしてもよい。
[2.他の実施形態]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、他の実施形態について説明する。なお、上記の各実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
[2−1.遊技機]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ機として説明したが、遊技機はこれに限られるわけではない。
[2−1−1.スロットマシン]
本発明に係る遊技機を、遊技者が遊技メダルを用いて遊技するスロットマシン1000としてもよい。
図54は、遊技機をスロットマシン1000とした場合の遊技用システムである第2遊技用システム1Bにおける信号及び情報の流れの一例を示す図である。
第2遊技用システム1Bでは、第1実施形態における第1遊技用システム1Aと同様に、スロットマシン1000に対応して、データ表示装置120及び台間計数ユニット5が設けられる。データ表示装置120に対応するスロットマシン1000を「対応スロットマシン1000」という。
スロットマシン1000からは、メダルIN信号、メダルOUT信号、ボーナス信号、ART信号、スロット不正信号及びスロット異常信号を含むスロット信号が、データ表示装置120、台間計数ユニット5及びホールコンピュータ6に出力される。
メダルIN信号は、スロットマシン1000のメダル投入口にメダルが投入されてBET操作がなされた場合に出力状態とされる信号であり、メダルIN信号の出力命令により指定されたメダル数分のパルス信号が所定の時間間隔を空けて出力される。
メダルOUT信号は、スロットマシン1000からメダルが払い出された場合に出力状態とされる信号であり、メダルOUT信号の出力命令により指定されたメダル数分のパルス信号が所定の時間間隔を空けて出力される。
ボーナス信号は、遊技者にとって有利な有利状態の一種であるボーナス状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。ボーナスには、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が含まれる。
ART信号は、遊技者にとって有利な有利状態の一種であるアシストリプレイタイム(状態(ART状態)に制御された場合に出力状態とされる信号である。ARTは、チャンスタイムの一種であり、チャンスタイムには、ARTの他に、アシストタイム(AT)やリプレイタイム(RT)が含まれる。
スロット不正信号は、エラー信号の一種であり、スロットマシン1000において不正が発生した場合に、その旨を報知するための信号である。
スロット異常信号は、エラー信号の一種であり、スロットマシン1000において異常が発生した場合に、その旨を報知するための信号である。
台間計数ユニット5からは、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、受付カードデータ、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置120に出力される。また、台間計数ユニット5からは、認証要求信号がメダル管理コンピュータ16に出力される。そして、メダル管理コンピュータ16からは、認証結果が台間計数ユニット5に出力される。また、データ表示装置120からは、個人カスタマイズデータが台間計数ユニット5に出力される。
この第2遊技用システム1Bでは、例えば、データ表示装置120が、対応スロットマシン1000から送信されるボーナス信号を受信した場合に、通常背景画像をボーナス状態に制御されたことを示すボーナス背景画像に変更すればよい。また、この場合、ボーナスの種類(BB/RB)に応じて、通常背景画像をBBに制御されたことを示すBB背景画像やRBに制御されたことを示すRB背景画像に変更するようにしてもよい。
また、データ表示装置120が、対応スロットマシン1000から送信されるチャンスタイム信号を受信した場合に、通常背景画像をチャンスタイムに制御されたことを示すチャンスタイム背景画像に変更するようにしてもよい。また、この場合、チャンスタイムの種類(ART/AT/RT)に応じて、通常背景画像をARTに制御されたことを示すART背景画像やATに制御されたことを示すAT背景画像、RTに制御されたことを示すRT背景画像に変更するようにしてもよい。
[2−1−2.封入方式パチンコ機及び遊技点方式スロットマシン]
上記の実施形態では、パチンコ機を、遊技球を打球供給皿3から投入して、遊技領域に発射された遊技球が入力領域に入賞すると、打球供給皿又は余剰球受皿に賞球が払い出される従来型のパチンコ機2として説明したが、遊技機外部からの遊技球の投入や遊技機外部への遊技球の払出しを要することなく遊技を行うことが可能な封入方式のパチンコ機2´(以下、「封入方式パチンコ機」という。)としてもよい。
また、遊技機は、メダルをメダル投入部から投入して、役が成立したとき又は精算スイッチが操作されてクレジットが返却されるときに、メダル払出口からメダルが払出される従来型のスロットマシンに限らず、遊技機外部からのメダルの投入や遊技機外部へのメダルの払出しを要することなく遊技を行うことが可能な遊技点方式のスロットマシン1000´(以下、「遊技点方式スロットマシン」という。)としてもよい。
図55及び図56は、遊技機として封入方式パチンコ機2´及び遊技点方式スロットマシン1000´を適用した第3遊技用システム1Cのシステム構成の一例を示す図である。
第3遊技用システム1Cでは、遊技機として、封入方式パチンコ機2´及び遊技点方式スロットマシン1000’が設けられている。
封入方式パチンコ機2´は、内部に遊技球を封入しており、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、発射モータを駆動させて遊技球を1発ずつ遊技領域に打ち込んで遊技ができるように構成されている。
ここで、遊技球の発射は、マイクロコンピュータ(CPU、RAM、及びROM等)を備える払出制御基板2Bに電気的に接続される玉上げスイッチにより検出される。また、遊技領域に打込まれた遊技球のうち、アウト口に侵入したアウト玉は、アウト玉流下経路を流下し、その途中に設けられたアウト玉検出スイッチによって検出される。また、発射された遊技球が遊技領域に跳出せずに戻ってきたファール玉は、ファール玉戻り経路を通って流下し、その途中に設けられたファール玉検出スイッチによって検出される。これらアウト玉検出スイッチ及びファール玉検出スイッチは、いずれも払出制御基板2Bに電気的に接続されている。
また、各入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、普通入賞装置の入賞口)に入賞したすべての入賞玉は、遊技機背面で集められて回収玉通過経路に誘導される。同様に、アウト玉及びファール玉も回収玉通過経路に誘導される。回収玉通過経路には、払出制御基板2Bに電気的に接続される発射玉検出スイッチが設けられている。このため、入賞玉、アウト玉及びファール玉のすべてが発射玉検出スイッチによって検出される。回収玉通過経路を通過した遊技球は、打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、再びその打球発射位置の遊技球が遊技領域に打込まれる。この発射玉スイッチの検出数と、発射モータにより弾発された遊技球の弾発数とが等しくなったときに、打込まれた遊技球がすべて回収されたと判定できる。
このように、玉上げスイッチ、アウト玉検出スイッチ、及びファール玉検出スイッチ、並びに発射玉検出スイッチは、いずれも払出制御基板2Bに電気的に接続されており、払出制御基板2Bにおいて各スイッチの動作、即ち遊技球の通過を検出可能である。また、各入賞口に入賞した遊技球は各入賞口に対応して設けられる入賞センサによって検出される。入賞センサはマイクロコンピュータ(CPU、RAM、及びROM等)を備える主制御基板2Aに電気的に接続され、入賞センサによる入賞を検出した主制御部は、遊技球が入賞した入賞口を特定可能な入賞信号を払出制御基板2Bに送信する。なお、払出制御基板2Bは、封入方式パチンコ機2´の電源投入時に主制御基板2Aから入賞口の種類(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、普通入賞装置の入賞口)と、各入賞口に対応する賞球数(各入賞口に遊技球が入賞したときの払出玉数)とを含む入賞口情報を受信しているため、主制御基板2Aから受信した入賞信号に基づいて、遊技球が入賞した入賞口に対応する賞球数を特定可能である。
封入方式パチンコ機2´や後述する遊技点方式スロットマシン1000’の隣には、当該遊技機に対応する遊技用装置としてカードユニット1100が設けられる。なお、カードユニット1100に代えて、台間計数ユニットを設けることとしてもよい。
カードユニット1100の前面(遊技者側)には、紙幣挿入口1103、装置前面より装置前方方向に突出形成された突出部に設けられる表示器1102、及び、プリペイドカード(会員登録を行っていない非会員遊技者が使用可能なビジターカード及び会員登録を行った会員遊技者が使用可能な会員カードを含む。)を挿入可能なカード挿入口1101等が設けられている。遊技者は、カード挿入口1101にプリペイドカードを挿入し、カードリーダライタ(以下、カードR/Wという)により読み取られたカードIDに関連付けて残額管理装置(図示せず)で管理されているプリペイド残額を使用して、当該カードユニット1100と通信可能に接続される遊技機での遊技を行うことができる。また、紙幣挿入口1103から挿入した紙幣は貨幣識別器(図示せず)により真贋及び種別が識別され、識別された種別に相当する金額が、カードR/W327が受け付けているプリペイドカードのカードIDに関連付けて残額管理装置で管理されているプリペイド残額に加算される。
カードユニット1100には、マイクロコンピュータ等から構成されたカードユニット制御部(以下、「CU制御部」という。)1120が設けられている。このCU制御部1120は、カードユニット1100の主制御機能部であり、制御中枢としてのCPU、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。前述した貨幣識別器及びカードR/W327は、CU制御部1120と電気的に接続されている。また、表示器1102は、CU制御部1120に電気的に接続された表示制御部1110で変換された表示用データが出力される。
CU制御部1120には、セキュリティ上の管理を行うホールサーバ1230と通信を行うための外部通信部(図示せず)が設けられている。ホールサーバ1230は、ホールコンピュータ1200と通信可能に接続されている。CU制御部1120には、パチンコ機2´の払出制御基板2Bとセキュリティを確保しながら通信を行うためのセキュリティ基板(図示せず)が接続される。このセキュリティ基板は、カードユニット1100のセキュリティ監視機能部である。カードユニット1100には、封入方式パチンコ機2´への接続部が設けられている。これら接続部は、例えばコネクタ等で構成されている。払出制御基板2BとCU制御部1120との間ではシリアル通信が行われ、CU制御部1120とホールサーバ1230とは図示しない台端末を介してシリアル通信が行われる。
遊技者が封入方式パチンコ機2´で遊技を行うときには、封入方式パチンコ機2´又はカードユニット1100に設けられている玉貸ボタンを操作して、使用するプリペイドカードのカードIDに関連付けて残額管理装置で管理されているプリペイド残額の一部又は全部を、「遊技玉数」に変換して遊技を開始する。即ち、遊技者所有の有価価値を遊技に使用可能な遊技価値に変換する。例えば500円分のプリペイド価値を125の遊技玉数に変換可能である。この遊技玉数はCU制御部1120に記憶されると共に、パチンコ機2´の払出制御基板2Bにも送信され、払出制御基板2BのRAMに記憶される。
払出制御基板2Bは、玉上げスイッチにより遊技球の発射が検出されたときには、RAMで記憶する遊技中玉数(発射後に発射玉検出スイッチにより検出されていない玉数であり、遊技領域に浮遊している浮遊玉の玉数)に1を加算し、減算カウンタ(遊技玉数から減算すべき玉数の記憶領域)の値に1を加算する。また、払出制御基板2Bは、主制御基板2Aから入賞信号を受信したときには、入賞信号が示す入賞口に応じた賞球数を加算カウンタ(遊技玉数に加算すべき玉数の記憶領域)の値に加算する。また、払出制御基板2Bは、ファール玉検出スイッチによりファール玉が検出されたときには、加算カウンタの値に1を加算し、遊技中玉数から1を減算する。また、払出制御基板2Bは、発射玉検出スイッチにより打込まれた遊技球の回収が検出されたときには、遊技中玉数から1を減算する。
払出制御基板2Bでは、このようにして遊技中玉数を管理しており、遊技中玉数が異常値となった場合には、玉詰まりや不正等の可能性があるため、ブザー等により異常を報知する。また、払出制御基板2Bでは、減算カウンタの値や加算カウンタの値が更新されると、CU制御部1120に対して、更新後の減算カウンタの値(減算玉数)や更新後の加算カウンタの値(加算玉数)を送信する。そして、払出制御基板2Bでは、記憶する「遊技玉数」から更新後の減算カウンタの値を減算し、減算カウンタの値を0にクリアする。また、記憶する「遊技玉数」に更新後の加算カウンタの値を加算し、加算カウンタの値を0にクリアする。一方、CU制御部1120では、減算カウンタの値(減算玉数)を受信したときには、RAMに記憶する総減算玉数に受信した減算玉数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技玉数」から受信した減算玉数を減算する。また、加算カウンタの値(加算玉数)を受信したときには、RAMに記憶する総加算玉数に受信した加算玉数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技玉数」に受信した加算玉数を加算する。
このようにしてCU制御部1120では「遊技玉数」が更新され、この「遊技玉数」は表示器1102に表示され、遊技者が確認可能である。なお、CU制御部1120は、CU制御部1120で記憶される更新後の「遊技玉数」と、払出制御基板2Bから受信した当該払出制御基板2Bで記憶される更新後の「遊技玉数」との照合を行い、両者が一致しなければ、エラー状態に移行する制御を行う。なお、封入方式パチンコ機2´が遊技玉数等の遊技情報表示用の表示器を備えており、封入方式パチンコ機2´において、払出制御基板2Bが記憶する「遊技玉数」が表示されるようにしてもよい。また、封入方式パチンコ機2´の表示器が表示制御部1120に接続されており、その表示器にCU制御部1120が記憶する「遊技玉数」が表示されるようにしてもよい。
「遊技玉数」は、遊技者の操作に応じて(例えば図示しない精算ボタンの操作や、プリペイドカードの返却操作に応じて)、「持玉数」に変換可能である。「持玉数」は、プリペイドカードのカードIDに関連付けて持玉サーバで管理され、遊技者の操作に応じて(例えば図示しない持玉プレイボタンの操作)に応じて、「遊技玉数」に変換可能である。また、会員遊技者の「持玉数」は、当日の営業終了後又は当日の遊技場店員の貯玉操作によって「貯玉数」に変換される。
封入方式パチンコ機2´の払出制御基板2BがCU制御部1120と電気的に接続されたときには、主制御基板2Aのメインチップに記録されているメインチップIDが、払出制御基板2B、及びCU制御部1120を介してホールサーバ1230及びホールコンピュータ1200に送信される。送信されたメインチップIDは、封入方式パチンコ機2´の台番号に関連付けてホールコンピュータ1200で管理される。これによって、封入方式パチンコ機2´の筐体単位ではなく主制御基板単位(遊技盤単位)での遊技情報の管理が可能となる。なお、メインチップIDに当該封入方式パチンコ機2´の機種を特定可能な情報が含まれている場合には、ホールコンピュータ1200において台番号と当該封入方式パチンコ機2の機種を関連付けることも可能となる。
また、CU制御部1120は、所定のタイミングで(例えば所定の時間間隔毎に)、ホールサーバ1230と通信して、総加算玉数及び総減算玉数を送信する。ホールコンピュータ1200はホールサーバ1230と通信して、ホールサーバ1230から受信した総加算玉数に基づいて遊技データテーブルの「セーフ数」を更新し、ホールサーバ1230から受信した総減算玉数に基づいて遊技データテーブルの「アウト数」を更新する。
ここで、遊技機メーカによって、遊技機(封入方式パチンコ機2´、遊技点方式スロットマシン1000’)から出力される出力データのフォーマットが異なるため、CU制御部1120では、その種々のフォーマットの出力データを、所定のフォーマットに演算(変換)して台端末経由でホールサーバ1230に出力する。その演算(変換)のための設定データは、CU制御部1120に入力されて記憶されるようになっている。「所定のフォーマット」とは、例えば、送信情報の出力ピンの割当てや信号の出力長さである。
また、ホールコンピュータ1200の仕様や設定によっては、データ受信フォーマットが異なっているため、ホールサーバ1230では、カードユニット1100から出力される出力データのフォーマットを、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチするフォーマットに変換してホールコンピュータ1200に送信するようにしている。
ここで、カードユニット1100におけるデータ出力フォーマットが、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチする場合には、ホールサーバ1230によるフォーマット変換を不要とすることができる。この場合には、ホールサーバ1230を介さずにカードユニット1100とホールコンピュータ1200とを通信可能に接続してもよい。
また、仮に、カードユニット1100におけるデータ出力フォーマットが、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチしない場合であっても、カードユニット1100とホールコンピュータ1200との間に介在する台端末が、カードユニット1100から出力される出力データのフォーマットをホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチするフォーマットに変換してホールコンピュータ1200に送信するフォーマット変換機能を有する場合には、ホールサーバ1230によるフォーマット変換を不要とすることもできる。この場合には、ホールサーバ1230を介さずにカードユニット1100とホールコンピュータ1200とを台端末を介して通信可能に接続してもよい。
封入方式パチンコ機2´には、第1始動入賞口と第2始動入賞口とが設けられており、第1始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて第1可変表示部において第1特別図柄が可変表示され、第2始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて第2可変表示部において第2特別図柄が可変表示される。そして、第1可変表示部において実行される可変表示の表示結果として特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、又は、第2可変表示部において実行される可変表示の表示結果として特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときは特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される。
第3遊技用システム1Cでは、封入方式パチンコ機2´から、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、始動信号、加算玉数信号、減算玉数信号、先読み信号、発射強度検出信号、特定入賞口入賞信号、役物動作信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号が、パチンコ機信号としてデータ表示装置120に出力される。このうち、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、始動信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号は、前述した実施形態で説明した信号と略同一である。
加算玉数信号は、払出制御基板2Bにおいて更新される加算カウントの値が示す加算玉数を示す信号である。
減算玉数信号は、払出制御基板2Bにおいて更新される減算カウントの値が示す減算玉数を示す信号である。
先読み信号は、始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて大当り抽選が行われ、大当りに当選した場合において、可変表示部に特別図柄が可変表示される前に、先読み的に大当りの発生を示唆する信号である。データ表示装置120は、封入方式パチンコ機2´から出力される先読み信号に基づいて、該封入方式パチンコ機2´で大当りが発生することを、可変表示部において特別図柄が可変表示される前に特定することができる。
発射強度検出信号は、遊技者が遊技状態に応じて遊技球を左右に打ち分ける場合に、遊技球の発射領域を特定可能とする信号である。封入方式パチンコ機2´において、第1始動入賞口は、遊技者から見て左側の遊技領域(以下、「左遊技領域」という。)に遊技球を発射する左打ちを行ったときに、遊技者から見て右側の遊技領域(以下、「右遊技領域」という。)に遊技球を発射する右打ちを行ったときよりも高い割合で遊技球が入賞するか、又は、左遊技領域に遊技球を発射した場合にのみ遊技球が入賞可能となっている。また、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置が設けられており、該可変入賞球装置は可動翼片の傾動制御によって閉鎖状態又は開放状態となり、開放状態において第2始動入賞口への遊技球の入賞が可能となるか、又は、開放状態において閉鎖状態よりも第2始動入賞口への遊技球の入賞が容易となる。
また、左遊技領域及び右遊技領域には、それぞれ遊技球が通過可能な通過領域としての左ゲート及び右ゲートが設けられている。遊技者が左打ちを行っているときには、遊技球が左ゲートを通過することにより、普通図柄の可変表示が開始され、当り図柄が導出表示された場合には、可変入賞球装置が開放状態となり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。また、遊技者が右打ちを行っているときには、遊技球が右ゲートを通過することにより、普通図柄の可変表示が開始され、当り図柄が導出表示された場合には、可変入賞球装置が開放状態となり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。すなわち、左打ちを行っている場合及び右打ちを行っている場合のいずれにおいても、可変入賞球装置が開放状態となる場合があり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。
また、大当り遊技状態においては、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置(所謂アタッカー)が開放制御され、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。特別可変入賞球装置の開放制御回数又は開放制御期間は大当り種別によって異なる。この特別可変入賞球装置は、左打ちよりも右打ちを行っているときに、誘導部材や遊技釘の配置により、誘導された遊技球が入賞しやすい位置にある。
ここで、高確率状態においては、低確率状態よりも大当り遊技状態となる確率(第1可変表示部及び第2可変表示部の可変表示結果が特定表示結果となる確率)が高められ、高ベース状態においては、低ベース状態よりも普通図柄の可変表示結果として当り図柄が導出表示される確率が高められる(さらに普通図柄の可変表示時間が短縮され、可変入賞球装置の開放時間が延長されてもよい)ものとする。
遊技者は、遊技状態が通常状態(低確率/低ベース状態)のときは、特別可変入賞球装置が開放されず、右ゲートに遊技球を通過させても可変入賞球装置が高頻度では開放されないため、左遊技領域を狙って遊技球を打ち込む左打ちを行い、該遊技球を第1始動入賞口に入賞させる。遊技状態が高ベース状態(高確率/高ベース状態又は低確率/高ベース状態)のときには、右ゲートに遊技球を通過させると可変入賞球装置が高頻度で開放されるため、右遊技領域を狙って遊技球を打ち込む右打ちを行い、該遊技球を第2始動入賞口に入賞させる。大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置が開放されるため、右遊技領域を狙って遊技球を打ち込む右打ちを行い、該遊技球を特別可変入賞球装置に入賞させる。
ここで、遊技者が打球操作ハンドルを操作することに応じて打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域に入り、その後、遊技領域を下りてくる。この場合に、打球操作ハンドルの回転角度(回転量)を検出し、検出した回転角度の情報を信号レベルにより発射強度を示す発射強度検出信号に変換して出力する発射強度センサを設け、当該発射強度センサからの発射強度検出信号を出力する。このような発射強度センサは、例えば、打球操作ハンドルの回転角度を検出し当該検出角度に応じて定められたレベルのアナログ信号を出力するロータリーエンコーダ及び信号変換出力器により構成される。
データ表示装置120は、封入方式パチンコ機2´から出力される発射強度信号に基づいて、遊技球が発射された発射領域を特定することができる。具体的には、発射強度が所定の閾値強度未満である場合には、左打ちによって左遊技領域に遊技球が発射されたと特定し、発射強度が所定の閾値強度以上である場合には、右打ちによって右遊技領域に遊技球が発射されたと特定する。
本実施形態では、データ表示装置120が上記の発射領域の特定に用いる閾値強度を、ホールコンピュータ1200がデータ表示装置120毎に設定することを可能とし、ホールコンピュータ1200からデータ表示装置120それぞれに対して、閾値強度の設定データである閾値強度設定データを配信する。つまり、ホールコンピュータ1200は、発射領域の特定に用いられる情報であって、発射領域を特定可能な信号と関連付けられた設定用情報を配信可能な配信装置に相当する。データ表示装置120は、ホールコンピュータ1200から配信される閾値強度設定データを利用して、発射領域を特定する。
特定入賞口入賞信号は、遊技球が特定入賞口に入賞したことを示す信号である。具体的には、遊技球が第1始動入賞口に入賞した時刻や個数を示す信号と、遊技球が第2始動入賞口に入賞した時刻や個数を示す信号とが、それぞれ特定入賞口信号として出力される。特定入賞口毎に、入賞した遊技球の数や時刻を特定することができる点が特徴である。
役物動作信号は、封入方式パチンコ機2´が備える役物の動作を示す信号である。役物には、前述した可変入賞球装置が備える可動翼片等が含まれ、可動翼片が閉鎖状態であることを示す信号と、可動翼片が開放状態であることを示す信号とが、それぞれ役物動作信号として出力される。
遊技点方式スロットマシン1000´は、封入方式パチンコ機2´と同様に、対応するカードユニット1100によってプリペイド価値を「遊技点」に変換して遊技に使用する。「遊技点」は、封入方式パチンコ機2´における「遊技玉数」に該当する。即ち、遊技者の所有有価価値を遊技に使用可能な所有遊技点数に変換する。例えば1000円分のプリペイド価値を50の所有遊技点数(遊技点1は1枚のメダルに相当する)に変換可能である。この遊技点はCU制御部1120に記憶される。
このような遊技点方式スロットマシン1000’では、遊技点を用いて賭数を設定する。メダル1枚分に相当する「遊技点=1」を用いて賭数を設定する際には、1枚BETスイッチを操作し、遊技状態に応じて定められた最大の賭数を設定する際には、MAXBETスイッチを操作する。スタートスイッチの操作に応じた各リールの回転開始及び各ストップボタンの操作に応じた各リールの回転停止に関しては、メダル投入方式のスロットマシン1000と同様である。
ここで、スタートスイッチが操作されたときには、設定された賭数に相当する遊技点が減算点数となり、遊技制御基板1000AのRAMに記憶される減算カウンタの値に減算点数が加算される。そして、全てのリールが停止されることで1ゲームが終了し、有効化された入賞ライン上に予め定められた図柄の組合せが各リールの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた遊技点が加算点数となり、遊技制御基板1000AのRAMに記憶される加算カウンタの値に加算点数が加算される。
また、遊技制御基板1000Aでは、減算カウンタの値や加算カウンタの値が更新されると、CU制御部1120に対して、更新後の減算カウンタの値(減算点数)や更新後の加算カウンタの値(加算点数)を送信する。そして、遊技制御基板1000Aでは、記憶する「遊技点」から更新後の減算カウンタの値を減算し、減算カウンタの値を0にクリアする。また、記憶する「遊技点」に更新後の加算カウンタの値を加算し、加算カウンタの値を0にクリアする。一方、CU制御部1120では、減算カウンタの値(減算点数)を受信したときには、RAMに記憶する総減算点数に受信した減算点数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技点」から受信した減算点数を減算する。また、加算カウンタの値(加算点数)を受信したときには、RAMに記憶する総加算点数に受信した加算点数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技点」に受信した加算玉数を加算する。
また、CU制御部1120は、所定のタイミングで(例えば総加算点数、総減算点数が更新される毎に)、ホールサーバ1230と通信して、総加算点数及び総減算点数を送信する。ホールコンピュータ1200は、ホールサーバ1230を介してCU制御部1120から受信した総加算点数に基づいて遊技データテーブルの「セーフ数」を更新し、ホールサーバ1230を介してCU制御部1120から受信した総減算点数に基づいて遊技データテーブルの「アウト数」を更新する。
このように、遊技用装置であるカードユニット110は、遊技機及びホールコンピュータ1200と通信可能であり、遊技機により生成された情報をホールコンピュータ1200に送信する送信手段(CU制御部1120)を備え、送信手段は遊技機により生成された情報をホールコンピュータ1200向けに変換して送信する又は変換する装置(ホールサーバ、台端末)に中継するための情報変換手段(外部通信部)を備える。
第3遊技用システム1Cでは、遊技点方式スロットマシン1000´から、BET信号、ボーナス信号、ART信号、ART準備信号、加算点数信号、減算点数信号、スロット不正信号及びスロット異常信号が、スロット信号としてデータ表示装置120に出力される。このうち、ボーナス信号、ART信号、スロット不正信号及びスロット異常信号は、前述したのと同様の信号である。
BET信号は、遊技点を用いて賭数が設定された場合に出力状態とされる信号である。
ART準備信号は、入賞によってART状態に制御されることが決定した場合に出力状態とされる信号である。
通常のスロットマシンは、メイン制御部とサブ制御部との2つの制御部を備え、サブ制御部がART状態の制御を行うのが一般的である。また、メイン制御部からサブ制御へは信号を出力することが可能であるが、サブ制御部からメイン制御部へは信号を出力することができず、信号の流れはメイン制御部からサブ制御部への一方通行であるのが一般的である。このため、通常のスロットマシンでは、メイン制御部はサブ制御部がART状態に制御したことを特定するために、例えば、遊技者のスイッチの押し順に規則性があるか否かを判定し、規則性があると判定した場合に、ART状態に制御されたと特定する必要があった。つまり、メイン制御部は、サブ制御部によりART状態に制御された後でなければ、ART状態に制御されたことを特定することができなかった。
また、通常のスロットマシン1000では、メイン制御部に外部出力基板が接続されており、メイン制御部の制御に従って、ART状態に制御されたことを示すART信号を外部出力するのが一般的である。上記のように、メイン制御部は、サブ制御部によりART状態に制御された後でなければART状態に制御されたことを特定することができないため、先読み的にART状態に制御されることを特定可能な信号を外部出力基板から出力させることはできなかった。
しかし、第3遊技用システム1Cにおける遊技点方式スロットマシン1000´は、設計の自由度が高く、サブ制御部に代えて、メイン制御部がART状態に制御するように設計することが可能である。この場合、通常のスロットマシンとは異なり、メイン制御部は、入賞によってARTに制御することを決定した場合に、先読み的にART状態に制御されることを特定可能な信号を外部出力基板から出力させることができる。この信号が、本実施形態におけるART準備信号である。
加算点数信号は、前述した遊技制御基板1000Aにおいて更新される加算カウントの値が示す加算点数を示す信号である。
減算玉数信号は、前述した遊技制御基板1000Aにおいて更新される減算カウントの値が示す減算点数を示す信号である。
また、第3遊技用システム1Cでは、上記の実施形態と同様に、ホールコンピュータ1200からデータ表示装置120に対して、一斉演出信号や定期告知信号、緊急事態信号等の信号を出力することができる。データ表示装置120は、これらの信号をホールコンピュータ1200から入力した場合に、一斉演出や定期告知、緊急事態報知を行う。
また、第3遊技用システム1Cでは、台データについて、店舗外に設置された外部装置、例えばカード会社に設置されるサーバが各店舗の遊技機の台データを管理することが可能である。このため、データ表示装置120やカードユニット1100では、他店舗に設置された遊技機の台データをカード会社のサーバから受信することで、自店舗に設置された遊技機の台データに限らず、他店舗に設置された遊技機の台データも表示することが可能である。
また、第3遊技用システム1Cでは、データ表示装置120やカードユニット1100において、遊技機や遊技機の製造メーカ、店舗等のCMを表示させることができる。また、これらのCMに限らず、遊技機や店舗とは直接的に関係のない商品やサービスのCMを表示させることも可能である。この場合、例えば上記のカード会社に設置されるサーバが、各店舗それぞれについて、当該店舗に設置された遊技用装置において遊技者の操作によってCMが再生された回数をカウントし、これらを集計して管理することで、それぞれの商品やサービスに対する遊技者の関心度を把握することができる。
なお、上記の第3遊技用システム1Cでは、有利状態に制御されることを特定可能な信号を、パチンコ機では大当り遊技状態に制御されることを通知する先読み信号、スロットマシンではART状態に制御されることを通知するART準備信号としたが、有利状態に制御されることを特定可能な信号はこれらに限られるわけではない。例えば、パチンコ機では、確変状態や時短状態、潜伏確変状態に制御されることを通知する信号を、有利状態に制御されることを特定可能な信号としてもよいし、スロットマシンでは、ボーナス状態(BB状態、RB状態)やART以外のチャンスタイム状態(AT状態、RT状態)に制御されることを通知する信号を、有利状態に制御されることを特定可能な信号としてもよい。
第3遊技用システム1Cでは、データ表示装置120が、対応する封入方式パチンコ機2´から送信されるパチンコ機信号に含まれる各種の信号や、対応する遊技点方式スロットマシン1000´から送信されるスロット信号に含まれる各種の信号を受信した場合に、背景画像を変更するようにすることができる。
具体的には、例えば、データ表示装置120が、封入方式パチンコ機2から送信される先読み信号を受信した場合に、先読み的に大当りの発生を示唆する背景画像に変更するようにしてもよいし、封入方式パチンコ機2´から送信される役物動作信号を受信した場合に、役物の動作を報知する背景画像に変更するようにしてもよい。
また、封入方式パチンコ機2´が、上記の発射強度検出信号から特定される発射強度に加えて、遊技球の単位時間当たりの発射回数や発射時間、発射頻度等を含む発射情報を特定可能な信号を送信可能に構成し、データ表示装置120が、封入方式パチンコ機2´から送信される発射情報を特定可能な信号に基づいて、遊技球の発射情報(発射強度や単位時間当たりの発射回数、発射時間、発射頻度等)を集計して、遊技情報として表示部125に表示させるようにしてもよい。この場合、データ表示装置120は、遊技球の発射情報の表示画面に表示させている一の背景画像(第1特定画像)を、発射情報が更新される毎に他の背景画像(第2特定画像)に変更するなどすればよい。
また、封入方式パチンコ機2´が、特定入賞口入賞信号に基づいて、遊技球の入賞情報(例えば各特定入賞口への入賞回数、各入賞口への入賞頻度等の情報)を集計して、遊技情報として表示部125に表示させるようにしてもよい。この場合、データ表示装置120は、入賞情報を表示画面に表示させている一の背景画像(第1特定画像)を、入賞情報が更新される毎に他の背景画像(第2特定画像)に変更するなどすればよい。
なお、データ表示装置120は、対応する遊技点方式スロットマシン1000´からスロット信号に含まれる各種の信号を受信した場合についても、上記の封入方式パチンコ機2´と同様に各種の情報を集計して遊技情報として表示したり、背景画像を変更することが可能である。
[2−2.情報表示装置]
上記の実施形態では、本発明に係る情報表示装置を、大型の液晶ディスプレイによって遊技情報等を表示するデータ表示装置120やデータ表示装置4として説明したが、情報表示装置はこれに限られるわけではない。例えば、簡易的に遊技情報等を表示する小型のディスプレイによって構成される表示部を備え、その側方に店員を呼び出すための呼出ボタンを備える旧式型の呼出ランプ装置を、本発明に係る情報表示装置としてもよい。また、表示部を備える台間計数ユニットやカードユニット等のユニットを、本発明に係る情報表示装置としてもよい。
[2−3.遊技用装置]
上記の第1実施形態では、各パチンコ機2に対応して持玉カードを処理可能な遊技用装置として台間計数ユニット5が設けられることとして説明した。しかし、遊技用装置はこれに限られるわけではなく、前述したビジターカードや会員カードを処理可能なカードユニット1100を遊技用装置として設けることとしてもよい。
[2−4.管理装置/配信装置]
上記の実施形態では、本発明に係る管理装置/配信装置をホールコンピュータとして説明したが、ホールコンピュータに代えて、玉管理コンピュータ8やメダル管理コンピュータ16を、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。
また、会員情報を管理する会員管理コンピュータや、カード情報を管理するカード管理コンピュータを、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。また、これらの管理コンピュータのうちの2以上の機能を有するコンピュータを、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。
具体的には、上記の実施形態において、ホールコンピュータ6が実行する管理処理における表示装置用設定データ691を生成して配信する処理を、ホールコンピュータ8ではなく、玉管理コンピュータ8や会員管理コンピュータ、カード管理コンピュータ等の管理装置が実行するようにしてもよい。
[2−5.遊技用システム]
上記の実施形態で説明した第1遊技用システム1A〜第3遊技用システム1Cは、本発明を実現するための遊技用システムの一例に過ぎず、適宜設計変更することが可能であることは勿論である。
また、上記の実施形態では、遊技機から出力される信号が情報表示装置や遊技用装置に直接的に入力される遊技用システムを構成したが、これに限らず、遊技機から出力される信号が管理装置に入力され、これらの信号が管理装置を介して間接的に情報表示装置や遊技用装置に入力される遊技用システムを構成してもよい。
また、上記の実施形態では、遊技用装置が計数手段である計数払出ユニット380を備えることとして説明したが、遊技用装置に計数手段を備えないようにすることも可能である。例えば、ホールコンピュータ6が、各パチンコ機2から出力されるパチンコ機信号に基づいて、出玉数や差玉数を演算するようにしてもよい。
具体的には、例えば、ホールコンピュータ6が、各パチンコ機2それぞれについて、当該パチンコ機2から出力される賞球信号及びアウト玉計数器16から出力される打込信号(アウト信号)に基づいて差玉数を演算するようにし、計数玉数や差玉数等の情報を、遊技用装置に出力するようにしてもよい。
[2−6.遊技情報]
上記の実施形態では、情報表示装置が、遊技情報として、遊技履歴情報(総合遊技履歴情報、個人遊技履歴情報等)や試打遊技情報、遊技球の発射強度等の情報を表示することとして説明したが、遊技情報として表示可能な情報はこれらの情報に限られるわけではない。
遊技機が設置される店舗によっては、貸与レートの異なる遊技機の間での乗り入れを許可する店舗が存在する。パチンコ機を例に挙げると、4円パチンコから1円パチンコへの乗り入れや、1円パチンコから4円パチンコへの乗り入れがこれに含まれる。そこで、例えば、貸与レートの異なるパチンコ機2での貯玉(又は持玉)の払い出しに関する情報を、遊技情報として表示するようにしてもよい。
具体的には、乗り入れで貯玉が払い出された回数や時間、払い出された玉数等の情報を、遊技情報として表示するようにしてもよい。これらの情報は、例えば、玉管理コンピュータ8等の管理装置が集計するようにし、集計した情報を、管理装置からユニット(カードユニットや台間計数ユニット)を介して間接的に情報表示装置に出力したり、管理装置から直接的に情報表示装置に出力するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、情報表示装置が、遊技履歴情報として、総合遊技履歴情報と個人遊技履歴情報との2種類の遊技履歴情報を表示させることが可能であることとして説明した。しかし、この他にも、一の遊技履歴情報のより詳細な情報である詳細遊技履歴情報を遊技履歴情報として表示させるようにしてもよい。
具体的には、遊技履歴情報に含まれる大当り回数(総合、確変、通常)について、当日の大当り回数ばかりでなく、過去所定期間分(例えば過去3日分)の大当り回数を詳細遊技履歴情報として表示させるようにしてもよいし、出玉グラフについて、当日の出玉グラフばかりでなく、日別の出玉グラフや台別の出玉グラフを詳細遊技履歴情報として表示させるようにしてもよい。
[2−7.特定情報]
上記の実施形態では、例えば、パチンコ機2の実施形態において、データ表示装置120が対応パチンコ機2から送信される確変中信号を受信した場合に、通常背景画像を確変背景画像に変更し、対応パチンコ機2から送信される時短中信号を受信した場合に、通常背景画像を時短背景画像に変更する例を挙げて説明した。しかし、背景画像を変更する契機となる特定情報はこれらの信号から特定可能な情報に限られるわけではない。
具体的には、例えば、対応パチンコ機2から送信される大当り信号を受信した場合に、通常背景画像を大当りが発生したことを示す大当り背景画像に変更するようにしてもよい。また、この場合、大当りの種類(確変大当り/通常大当り)に応じて、通常背景画像を確変大当りが発生したことを示す確変大当り背景画像や通常大当りが発生したことを示す通常大当り背景画像に変更するようにしてもよい。
また、この他にも、例えば、対応パチンコ機2から送信される始動信号を受信した場合に、始動されたことを示す始動背景画像に変更するようにしてもよい。さらに、対応パチンコ機2から送信される賞球信号を受信した場合に、賞球されたことを示す賞球背景画像に変更するようにしてもよい。
なお、これらの場合、始動や賞球がなされる度に背景画像を変更することにすると、背景画像が頻繁に変更されることとなり遊技者が煩わしさを感じるおそれがあるため、規定数分(例えば10回転分)の始動信号を受信した場合や、規定数分(例えば10回分)の賞球信号を受信した場合に、背景画像を変更するようにしてもよい。
[2−8.背景画像の変更]
上記の実施形態では、データ表示装置120等の情報表示装置が、対応する遊技機(パチンコ機、スロットマシン)から送信される特定情報(パチンコ機:確変中信号、時短中信号等、スロットマシン:ボーナス信号、ART信号等)を受信した場合に、背景画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更することとして説明した。しかし、これに限らず、情報表示装置が、遊技機での遊技情報として遊技履歴情報を特定し、特定された遊技履歴情報が特定条件を満たしている場合に、特定画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更するようにしてもよい。
具体的には、例えば、データ表示装置120が、対応パチンコ機2から送信される大当り信号に基づいて対応パチンコ機2で発生した大当り回数を特定し、特定した大当り回数が規定回数(例えば10回)に達していることを特定条件として、背景画像を通常背景画像から専用背景画像や共通背景画像に変更するようにしてもよい。また、データ表示装置120が、対応パチンコ機2から送信される始動信号に基づいて対応パチンコ機2での変動回数(スタート回数)を特定し、特定した変動回数が規定回数(例えば100回)に達していることを特定条件として、背景画像を通常背景画像から専用背景画像や共通背景画像に変更するようにしてもよい。
また、上記の他にも、例えば、情報表示装置が表示部に表示させる遊技情報に応じて、背景画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更するようにしてもよい。例えば、遊技情報のうちの遊技履歴情報について、総合遊技履歴画面、個人遊技履歴画面、詳細遊技履歴画面の3種類の遊技履歴画面を順番に切り替えて表示する場合を考える。
この場合、
(1)総合遊技履歴画面→個人遊技履歴画面:総合遊技履歴画面に対応する背景画像→個人遊技履歴画面に対応する背景画像
(2)個人遊技履歴画面→詳細遊技履歴画面:個人遊技履歴画面に対応する背景画像→詳細遊技履歴画面に対応する背景画像
(3)詳細遊技履歴画面→総合遊技履歴画面:詳細遊技履歴画面に対応する背景画像→総合遊技履歴画面に対応する背景画像
といったように、情報表示装置の表示部に表示させる遊技履歴画面を切り替える度に、切替先の遊技履歴画面に対応する背景画像に変更する。
このようにすることで、情報表示装置の表示部に表示される遊技情報が変化したことを遊技者に認識させることができる。
[2−9.特定音の出力]
上記の背景画像の変更と同様に、情報表示装置が、遊技機での遊技情報として遊技履歴情報を特定し、特定された遊技履歴情報が特定条件を満たしている場合に、特定音を出力させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、データ表示装置120が、対応パチンコ機2から送信される大当り信号に基づいて対応パチンコ機2で発生した大当り回数を特定し、特定した大当り回数が規定回数(例えば10回)に達していることを特定条件として、対応パチンコ機2の機種に応じた専用音を出力させるようにしてもよい。また、データ表示装置120が、対応パチンコ機2から送信される始動信号に基づいて対応パチンコ機2での変動回数(スタート回数)を特定し、特定した変動回数が規定回数(例えば100回)に達していることを特定条件として、対応パチンコ機2の機種に応じた専用音を出力させるようにしてもよい。
なお、上記の場合において、専用背景画像ではなく共通背景画像を表示させるパチンコ機2の機種に対応するデータ表示装置120であれば、パチンコ機2の機種に応じて定められた専用音ではなく、パチンコ機2の機種に依らず共通に定められた共通音を出力させるようにすればよい。
また、背景画像の変更と同様に、情報表示装置が表示部に表示させる遊技情報に応じて、特定音を出力させるようにしてもよい。例えば、総合遊技履歴画面、個人遊技履歴画面、詳細遊技履歴画面の3種類の遊技履歴画面を順番に切り替えて表示する場合に、切替先の遊技履歴画面の種類に応じた音を出力させるようにしてもよい。
上記の専用音や共通音は、遊技履歴画面の表示を切り替えるときに、切替先の遊技履歴画面の種類に応じた音を出力させたり、対応パチンコ機2から送信される特定情報の種類に応じた音を出力させたりすることが望ましい。また、対応パチンコ機2から送信される信号に基づいて特定した遊技履歴情報が満たした条件の種類に応じた音を出力させることが望ましい。
[2−10.共通背景画像]
上記の実施形態では、遊技機の製造メーカから背景画像の使用許諾が与えられない機種の遊技機について情報表示装置の製造メーカ側で生成した共通背景画像を表示させることとして説明したが、これはあくまでも一例に過ぎない。例えば、背景画像の使用許諾の有無に関わらず、遊技機から送信される特定情報の種類に応じて、変更する背景画像を決定するようにしてもよい。
図57は、この場合における表示画面別データの一例を示す図である。
この表示画面別データのデータ構成は、図39に示す表示画面別データのデータ構成と同様であるが、データの内容が一部異なっている。
図57の表示画面別データでは、表示種別「16R大当り」については、図39と同様に、背景画像「専用16R背景画像Xc1」が定められているが、表示種別「8R大当り」については、図39とは異なり、背景画像「共通8R背景画像Cd1」が定められている。つまり、対応パチンコ機2において16R大当りが発生した場合は、当該パチンコ機2の機種に専用の背景画像を表示させるが、対応パチンコ機2において8R大当りが発生した場合は、当該パチンコ機2の機種に依らず共通の背景画像を表示させることが定められている。
図57の表示画面別データによれば、1つの機種の遊技機から送信される複数種類の信号に応じて、一の種類の信号を受信した場合には専用背景画像に変更し、他の種類の信号を受信した場合には共通背景画像に変更する特別な演出を行うことが可能となる。
[2−11.専用背景画像と共通背景画像の使い分け]
上記の実施形態において、専用背景画像を表示させることが可能な情報表示装置において共通背景画像を表示させておき、特定の契機で、背景画像の表示を共通背景画像から専用背景画像に変更するようにしてもよい。
具体例を挙げて説明する。
ここでは、機種「A」のパチンコ機2については、対応するデータ表示装置120に表示可能な背景画像として専用背景画像が用意されているが、機種「B」のパチンコ機2については、対応するデータ表示装置120に表示可能な背景画像として専用背景画像が用意されていない場合を例に挙げて説明する。
この場合、機種「A」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120においては、通常状態では専用背景画像ではなく共通背景画像を表示させておく。そして、データ表示装置120が対応パチンコ機2から送信される特定情報を受信した場合に、表示させている共通背景画像を専用背景画像に変更する。具体的には、例えば、通常状態では共通通常背景画像を表示させておき、対応パチンコ機2から送信される確変中信号を受信した場合には、共通通常背景画像から専用確変背景画像に変更し、対応パチンコ機2から送信される時短中信号を受信した場合には、共通通常背景画像から専用時短背景画像に変更する。
また、機種「B」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120においては、専用背景画像が用意されていないため、一律に共通背景画像を表示させるようにする。この場合、通常状態で表示させている共通背景画像を特定の契機によっても変更せずにそのまま維持するようにしてもよいし、通常状態で表示させている共通背景画像を、特定の契機に応じた共通背景画像に変更するようにしてもよい。
また、上記の他にも、機種「A」のパチンコ機2に対応するデータ表示装置120において、通常状態では共通背景画像を表示させておき、対応パチンコ機2について特定した遊技履歴情報が特定条件を満たしている場合に、共通背景画像を専用背景画像に変更するようにしてもよい。具体的には、例えば、対応パチンコ機2から送信される大当り信号に基づいて特定した大当り回数が特定回数(例えば10回)に達している場合に、共通通常背景画像を専用背景画像に変更したり、対応パチンコ機2から送信される始動信号に基づいて特定した変動回数が規定回数(例えば100回)に達している場合に、共通通常背景画像を専用背景画像に変更するなどしてもよい。
このようにすることで、通常状態では共通背景画像が表示されているが、特定の契機で共通背景画像が専用背景画像に変更されるため、特定の契機の発生を遊技者が容易に認識できるようにすることができる。同じ種類の遊技機が設置される遊技島単位でこのような処理を行うようにするとより効果的である。
[2−12.背景画像の一斉変更]
上記の実施形態において、データ表示装置120の等の情報表示装置が、大当りランニング演出を含む一斉演出を行う際に、一斉に背景画像を変更するようにしてもよい。具体的には、ホールコンピュータ6から送信される大当りランニング演出信号に基づいて大当りランニング演出を行う場合や、パチンコ機2から送信される大当り信号に基づいて大当りランニング演出を行う場合、隣接するデータ表示装置120間で大当りランニング演出信号を伝搬させて大当りランニング演出を行う場合において、複数のデータ表示装置120において背景画像の表示を通常背景画像から専用背景画像や共通背景画像に一斉に変更するようにしてもよい。例えば、同機種のパチンコ機2が設置された遊技島単位でこのような背景画像の一斉変更を行うことで、データ表示装置120の見栄えを良くことができるとともに、臨場感や一体感を高めることが可能となる。
[2−13.背景画像の描画・表示]
上記の実施形態では、データ表示装置120等の情報表示装置が、メモリに複数層のレイヤを有し、異なるレイヤに遊技情報と背景画像とを描画することで、特定画像を背景として、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示させ、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で特別表示を表示させることとして説明した。しかし、必ずしもレイヤは多層である必要はなく、一層のレイヤに遊技情報と背景画像とを描画するようにしてもよい。
また、遊技情報と背景画像に不透明度を設定するのではなく、遊技情報と背景画像とを描画するレイヤにそれぞれ優先度を設定し、このレイヤに設定された優先度に基づいて表示を行うことで、特定画像を背景として、特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示させ、特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で特別表示を表示させるようにしてもよい。
また、情報表示装置は、上記の実施形態のように、複数種類の背景画像のうちの一の背景画像を背景として表示制御を実行するのに限らず、1種類の背景画像を背景として表示制御を実行するようにしてもよい。
また、情報表示装置は、背景画像を背景として、当該背景画像の全部が視認可能となるように遊技履歴情報等を透過させて表示させてもよいし、当該背景画像の一部が視認可能となるように遊技履歴情報等を透過させて表示させてもよい。つまり、特定画像を背景として、当該特定画像の少なくとも一部が視認可能な態様で遊技情報を表示させればよい。
また、情報表示装置は、背景画像を背景として、当該背景画像の全部を隠すように特別表示を表示させることとしてもよいし、当該背景画像の一部を隠すように特別表示を表示させることとしてもよい。つまり、特定画像を背景として、当該特定画像の少なくとも一部が視認できない態様で遊技情報を表示させればよい。
[2−14.情報表示装置の設定]
上記の実施形態では、本発明に係る情報表示装置が、管理装置(配信装置)から配信される表示装置設定用データに基づいて、表示や発光に係る設定を行うこととして説明した。しかし、このようにするのではなく、情報表示装置の操作部への設定操作がなされたことを特定可能な信号に基づいて、情報表示装置が設定を行うようにしてもよい。
また、情報表示装置の記憶部に表示装置設定用データを予め記憶させておき、店舗の従業員が操作部から設定の実行操作を行うことで、情報表示装置が設定を行うことを可能としてもよい。
また、店舗の管理者や従業員が、設定用リモコンから情報表示装置に設定信号を送信させることによって情報表示装置が設定を行うことを可能としてもよい。
さらに、インターネット等の通信ネットワークを利用して店舗外に設置される外部装置(例えばカード会社に設置されるサーバ)から設定用情報をダウンロードすることを可能とし、ダウンロードした設定用情報に基づいて、情報表示装置や設定を行うことを可能としてもよい。
また、上記の情報表示装置の設定は、基本的には、店舗の営業終了後や営業開始前といった非営業中に店舗の従業員が行うようにすることが望ましい。つまり、情報表示装置の設定に関するモードとして、非営業中モードを装置のプログラムに規定しておき、この非営業中モードに情報表示装置の設定を行うようにすればよい。
[2−15.個人カスタマイズ設定]
上記の実施形態では、遊技者がデータ表示装置120に対して行った個人カスタマイズ設定のデータ(個人カスタマイズデータ)を遊技用カードに記録させることを可能とし、台間計数ユニット5が受け付けた遊技用カードに記録されている個人カスタマイズデータをデータ表示装置120に出力することで、個人カスタマイズを反映した表示カスタマイズ処理を実行することとして説明した。
しかし、上記のように、個人カスタマイズデータを遊技用カードに直接記録するようにするのではなく、玉管理コンピュータ8等の管理装置において、遊技用カードのカードIDと対応付けて個人カスタマイズデータを管理するようにしてもよい。
また、遊技者が、データ表示装置120を操作して個人カスタマイズ設定を行うのではなく、台間計数ユニット5やカードユニット1100等の記録媒体処理装置を操作して、データ表示装置120の個人カスタマイズ設定を行うことを可能としてもよい。
また、店舗の管理者や店員が、ホールコンピュータ6への操作やデータ表示装置120への操作によってカスタマイズ設定を行うことを可能とし、遊技者が、データ表示装置120において、店舗側のカスタマイズ設定と個人カスタマイズ設定とのいずれを適用するかを選択して、データ表示装置120に表示カスタマイズ処理を実行させるようにしてもよい。
また、この場合、店舗側のカスタマイズ設定と個人カスタマイズ設定とのいずれを優先してデータ表示装置120に表示カスタマイズ処理を実行させるかを、店舗側で設定することを可能としてもよい。つまり、店舗側のカスタマイズ設定を優先する場合には、店舗側のカスタマイズ設定を優先的に適用して表示カスタマイズ処理をデータ表示装置120に実行させるようにし、個人カスタマイズ設定を優先する場合には、個人カスタマイズ設定を優先的に適用して表示カスタマイズ処理をデータ表示装置120に実行させるようにしてもよい。
[2−16.背景画像変更及び変更音の出力の設定]
また、上記の実施形態において、背景画像変更及び変更音の出力の組み合わせの設定を店舗側や遊技者が行うことを可能としてもよい。この場合、背景画像変更の「ON/OFF」と、変更音の出力の「ON/OFF」との設定を可能とし、店舗の従業員や遊技者が、背景画像変更の「ON/OFF」と変更音の出力の「ON/OFF」との組み合わせを自由に設定できるようにしてもよい。
また、店舗の従業員や遊技者が、複数種類の背景画像の中から、遊技機から送信される特定情報の種類に応じていずれの種類の背景画像に変更するかの設定を行うことを可能としてもよい。
変更音の設定についても同様である。
[2−17.非営業時モード]
上記の実施形態では、非営業時モードとして遊技機の試打モードを例に挙げて説明したが、非営業時モードはこれに限られるわけではない。
具体的には、例えば、試打を目的とするのではなく、遊技機の故障等の点検を行う点検モードや、遊技機が正常に動作するかの動作確認を行う動作確認モードを非営業時モードに含めることとし、点検モードでの遊技で得られた点検遊技情報や動作確認モードでの遊技で得られた動作確認遊技情報を情報表示装置の表示部に表示させるようにしてもよい。
また、これらの場合に、上記の実施形態で説明した試打遊技情報を表示する場合と同様に、点検遊技情報や動作確認遊技情報を表示する表示画面において、背景画像を表示させないようにしてもよいし、点検モードや動作確認モードに固有の背景画像を表示させるようにしてもよい。
[2−18.記録媒体]
遊技者が所持し、遊技機での遊技に使用可能な記録媒体は、上記の実施形態で説明した持玉カード等の遊技用カードに限られるわけではない。例えば、遊技者が所持するスマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末、PDA等の遊技者端末を記録媒体としてもよい。
具体的には、例えば、IC対応の遊技者端末であるスマートフォンが遊技用装置に設けられたICリーダに翳されたことを記録媒体の受付とし、遊技者が電子マネーによる入金を行って遊技機で遊技することを可能としてもよい。また、カード返却ボタンが押下された場合に受付解除待機状態とし、この受付解除待機状態において受付中のスマートフォンと同一のスマートフォンがICリーダに翳された場合に、記録媒体の受付を解除するようにしてもよい。
[2−19.その他]
本願発明は、情報表示装置の表示部における背景画像の表示、音出力部からの音出力、発光部の発光のそれぞれについて同様に適用することが可能である。
具体的には、情報表示装置が外部装置から送信される特定情報を受信した場合に、表示部に表示させる背景画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更したり、音出力部から特定音を音出力させるようにしたり、発光部を特定態様で発光させるようにすることができる。また、これらの表示、音出力及び発光は、任意に組み合わせて適用することができる。
同様に、情報表示装置が遊技情報として遊技履歴情報を特定し、特定された遊技履歴情報が特定条件を満たしている場合に、表示部に表示させる背景画像の表示を第1特定画像から第2特定画像に変更したり、音出力部から特定音を音出力させるようにしたり、発光部を特定態様で発光させるようにすることができる。また、これらの表示、音出力及び発光は、任意に組み合わせて適用することができる。
また、遊技機から送信する特定情報に、大当りの発生を特定可能とするための情報や、確変状態に制御されたことを特定可能な情報、時短状態に制御されたことを特定可能な情報等の他に、専用背景画像を表示させるための情報である専用情報や、共通背景画像を表示させるための情報である共通情報を含めることとしてもよい。そして、情報表示装置が、遊技機から送信される特定情報に含まれる専用情報/共通情報の別に基づいて、背景画像を変更するようにしてもよい。つまり、情報表示装置が、遊技機から受信した特定情報に専用情報が含まれる場合には、通常背景画像を専用背景画像に変更し、遊技機から受信した特定情報に共通情報が含まれる場合には、通常背景画像を共通背景画像に変更するようにしてもよい。
なお、これは、背景画像の変更に限らず、前述した情報表示装置における音出力や発光についても同様に適用することが可能である。