以下に、本発明を実施するための形態を図と共に説明する。図1は、パチンコ島台1の全体正面図である。パチンコ島台1は、図1に示すように、その長手方向に多数のパチンコ機2を列設するもので、各パチンコ機2の左側には、玉貸機3が配置されている。パチンコ島台1の両端には、島飾り4及び妻板5が設けられ、この島飾り4及び妻板5間には、パチンコ機2の下部に位置する板状のカウンター6が前方に突出するように形成されていると共に、パチンコ機2の上部に位置する板状の幕板9が立設されている。そして、幕板9には、パチンコ機2と1対1で対応するように呼出ランプ7が設けられている。
呼出ランプ7は、パチンコ機2にトラブルが発生したときなどに、遊技者の操作により点灯して店員を呼び出したり、パチンコ機2が大当りや確率変動、時短等、所定の遊技状態になったときに自動点灯して、装飾効果を高めたり外部にアピールする機能を有すると共に、対応するパチンコ機2の稼働データを収集し、この収集した稼働データに基づいて所定の遊技情報(例えば、所定日毎の、スタート回数、大当り回数、確率変動回数、時短回数等)を遊技者に報知する機能を有するものである。また、呼出ランプ7は、パチンコ機2から収集した稼働データや、遊技者に操作されたこと示す信号を図示しないホール管理コンピュータに送信すると共に、ホール管理コンピュータからも、所定の信号やデータ等が受信できるようになっている。
また、パチンコ島台1において、呼出ランプ7の上方には欄間8が設けられおり、この欄間8は、パチンコ島台1に対して開閉自在に設けられ、例えばパチンコ島台1内部の補給樋が玉詰まりを起こしたとき等のトラブルに対処できるようになっている。そして、欄間8には、パチンコ機2と1対1で対応するように本発明の玉量表示装置30が設けられている。なお、この玉量表示装置30の詳細な構成については、後述する。
さらに、図2に示すように、パチンコ島台1において、カウンター6には、パチンコ機2と1対1で対応するように玉返却計数装置10が載置するように設けられている。この玉返却計数装置10は、パチンコ機2の下皿25から玉抜きされた景品玉を受け入れる返却箱11と、操作することにより返却箱11の底面を開放して貯留された景品玉をパチンコ島台1の内部に返却するための玉抜きレバー16と、パチンコ島台1の内部に返却される景品玉数を計数する景品玉計数器17と、返却された景品玉数をデジタル表示する返却玉数表示器14(例えば、5つの7セグメントLEDで構成)と、遊技終了時に遊技者により操作される精算ボタン13と、精算ボタン13が操作されたときに返却された景品玉数をレシートに印字して発行又は返却された景品玉数を書き込んだカード等を発行する排出ユニット装置15とから構成されている。なお、図2は、パチンコ島台1における玉返却計数装置10付近の拡大正面図である。
ここで、図1において、パチンコ機2、玉貸機3、カウンター6、呼出ランプ7、欄間8、玉返却計数装置10及び玉量表示装置30は、本図に示されていない裏側の面にも設けられている。また、本図にはパチンコ島台1単体を示したが、実際の遊技場内には、複数のパチンコ島台1が略並列して設置されるようになっている。
パチンコ機2は、図3に示すように、額縁状に形成された前面枠21の上部にガラス板を有するガラス扉22が設けられ、ガラス扉22の後方に遊技盤23が配置されている。また、前面枠21の中央より下方に上皿24と下皿25とが設けられ、下皿25の側方に操作ハンドル26が設けられている。なお、図3は、パチンコ島台1におけるパチンコ機2付近の拡大正面図である。
しかして、遊技者が操作ハンドル26を操作して打球を遊技盤23上に弾発し、その弾発した打球が遊技盤23に設けられる入賞口(入賞装置)に入賞すると、所定個数の景品玉が上皿24に排出され再度打球として使用される。そして、景品玉として払い出される玉数が多くなると、徐々に上皿24に景品玉が貯留され、遂には、貯留し切れない景品玉が溢れて下皿25に導かれて貯留される。
さらに、そのような状態が継続したときには、下皿25にも景品玉が満杯となるが、下皿25に設けられる玉抜きレバーを操作することにより、下皿25の底面が開放して貯留された景品玉が玉返却計数装置10の返却箱11に向かって落下する。返却箱11に落下した景品玉は、返却箱11に一旦貯留され、遊技者が玉抜きレバー16を操作すると、返却箱11に貯留されていた景品玉が景品玉計数器17にて計数され、パチンコ島台1の内部に返却される。そして、景品玉計数器17にて計数された景品玉数は、返却玉数表示器14にデジタル表示される。
ここで、本発明では、返却玉数表示器14にデジタル表示された景品玉数、即ちパチンコ島台1の内部に返却された景品玉数を他の客にもアピールするため、且つ、遊技者の優越感を満足させるため、返却された景品玉数に応じて玉量表示装置30が所定の態様で駆動表示されるようになっている。そこで、以下、返却された景品玉数に応じて所定の態様で表示する玉量表示装置30について詳述する。
玉量表示装置30は、図3に示すように、パチンコ機2と1対1で対応するように欄間8に設けられ、欄間8は、その長手方向の上辺を軸として上方に回転することで開放されるように形成されている。従って、玉量表示装置30も、欄間8が開放されたときは、この欄間8と一緒に上方に回転するようになっている。
玉量表示装置30は、図4に示すように、略々矩形板状の基盤本体部32に、樹脂成型された半透明のカバー31が該基盤本体部を覆うように一体的に形成されており、このカバー31は、玉量表示部34と装飾間仕切板35とから成っている。なお、図4は、玉量表示装置30の六面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、背面図)である。
装飾間仕切板35は、玉量表示部34から前方に突出する略円弧鍔状に形成され、下から順に第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eを有して、5段状に形成されている。
一方、玉量表示部34は、その前面に多数の半球状の凸部が設けられて、玉量表示装置30の前面大部分を覆うように略蒲鉾状に形成されており、図4正面図に示すように、その下側から上側にかけて徐々に左右方向が幅広状に形成されている。玉量表示部34は、装飾間仕切板35(第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35e)によって5段に区画され、下から順に第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d及び第5表示部34eを有している。
つまり、玉量表示装置30は、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d及び第5表示部34eと、装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eとで、恰も玉箱が5段積み重ねられたように形成されており、さらに、後述する点灯制御により玉量表示装置30が点灯したときは、装飾間仕切板35が玉箱の把手のように輝き、玉量表示部34が、その半球状の凸部により恰も玉箱本体にパチンコ玉が貯留されているように輝くようになっている。
さらに、玉量表示部34は、図4の左側面図及び右側面図に示すように、その下側の第1表示部34aから上側の第5表示部34eにかけて、徐々に前方に傾く傾斜面を形成しており、即ち、玉量表示部34は、基盤本体部32から前面までの水平距離が、下側の第1表示部34aから上側の第5表示部34eにかけて徐々に長くなるように形成されている。
従って、装飾間仕切板35も、玉量表示部34の形状に合わせて、その下側の第1間仕切板35aから上側の第5間仕切板35eにかけて、徐々に左右方向が幅広状に形成される(図4正面図参照)と共に基盤本体部32から前面までの水平距離が長くなる(図4の左側面図及び右側面図参照)ように形成されている。
また、玉量表示部34は、図5に示すように、各表示部34a、34b、34c、34d、34eが、立設される各隔壁36、37、38、39、40により水平方向に略均等に4分割され、第1表示部34aは、左隔壁36a、中隔壁36b、右隔壁36cにより左列表示部34a1、左中列表示部34a2、右中列表示部34a3、右列表示部34a4に、第2表示部34bは、左隔壁37a、中隔壁37b、右隔壁37cにより左列表示部34b1、左中列表示部34b2、右中列表示部34b3、右列表示部34b4に、第3表示部34cは、左隔壁38a、中隔壁38b、右隔壁38cにより左列表示部34c1、左中列表示部34c2、右中列表示部34c3、右列表示部34c4に、第4表示部34dは、左隔壁39a、中隔壁39b、右隔壁39cにより左列表示部34d1、左中列表示部34d2、右中列表示部34d3、右列表示部34d4に、第5表示部34eは、左隔壁40a、中隔壁40b、右隔壁40cにより左列表示部34e1、左中列表示部34e2、右中列表示部34e3、右列表示部34e4に、それぞれ分割形成されている。なお、図5は、20に分割形成された各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4を説明するための玉量表示部34の拡大正面図である。
つまり、玉量表示部34は、各間仕切板35a〜eと、各隔壁36a〜c、37a〜c、38a〜c、39a〜c、40a〜cとにより、5行×4列のマトリックス状に全部で20分割された左列表示部34a1〜e1、左中列表示部34a2〜e2、右中列表示部34a3〜e3、右列表示部34a4〜e4を有している。
ここで、この装飾間仕切板35と各隔壁36〜40とにより20に分割形成されている玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4には、発光源としてのフルカラーLED(発光ダイオード)が臨むように設けられており、つまり、20に分割形成された各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4のそれぞれは、後述する点灯制御によって、別個独立してその前面側が面発光することが可能になっている。
さらに、装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eには、玉量表示部34から前方に突出する円弧状の前端面と反対側の、玉量表示装置30内部に位置する後端面に発光源としてのフルカラーLEDがエッジライト方式で臨むように設けられており、つまり、5段に形成された各間仕切板35a、35b、35c、35d、35eの前端面のそれぞれは、後述する点灯制御によって、別個独立して線状に発光することが可能になっている。
また、玉量表示装置30の下側には、例えば6桁の7セグメントLEDからなる返却玉数表示部33が設けられており、この返却玉数表示部33は、玉返却計数装置10の景品玉計数器17にて計数され、遊技者によりパチンコ島台1の内部に返却された景品玉数をリアルタイムでデジタル表示するようになっている。
しかして、玉量表示装置30は、図6、7に示すように、欄間8から前方に突出するように設けられているので、即ち、玉量表示装置30は、パチンコ島台1から目立つように前方に突出しているので、当該パチンコ機2の遊技者以外にも、その左右の側面側で、且つ上方向や下方向からもよく見えるようになっている。さらに、玉量表示部34及び装飾間仕切板35は、上記したように、下側から上側にかけて、徐々に、左右方向が幅広状に形成されると共に前方に傾く傾斜面を有しているので、これにより、特に遊技者は、より立体的に玉量表示装置30(玉量表示部34及び装飾間仕切板35)を容易に見ることができ、従って、このようにパチンコ島台1に取り付けられている玉量表示装置30によれば、玉量表示部34や装飾間仕切板35が点灯した際、遊技者の優越感を満たすと共に、他の客に効果的にアピールすることが可能となる。なお、図6は、玉量表示装置30がパチンコ島台1の欄間8に取り付けられている状態を示す、上方から見た玉量表示装置30付近の拡大斜視図であり、図7は、玉量表示装置30がパチンコ島台1の欄間8に取り付けられている状態を示す、下方から見た玉量表示装置30付近の拡大斜視図である。
次に、図8を参照しながら玉量表示装置30の制御回路について説明する。図8は、玉量表示装置30における制御回路の要部ブロック図である。玉量表示装置30の制御回路は、主に基盤本体部32に取り付けられるメイン基板75とドライバ回路80とで構成され、メイン基板75は、図示しない電源回路、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ100及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えている。
メイン基板75は、図示しない電源からの電気の供給を電源回路で受け、入力回路101を介して取得した各種信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ100が出力回路110に接続されているドライバ回路80を駆動するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ100には、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。
入力回路101には、パチンコ機2の外部情報端子又はホール管理コンピュータ、玉返却計数装置10の景品玉計数器17及び精算ボタン13が接続されており、パチンコ機2の外部情報端子又はホール管理コンピュータからは、所定の遊技状態になったときに送出される大当り信号、確率変動信号(確変信号)、時短信号が、玉返却計数装置10からは、遊技者によってパチンコ島台1の内部に返却された景品玉数を計数したときに景品玉計数器17から送出される計数信号と、遊技終了時に遊技者により操作される精算ボタン13の操作信号が、それぞれ入力される。
なお、確率変動状態及び時短状態とは、通称フィーバー型と言われるパチンコ機2において大当り図柄(特別図柄)になる大当り確率が上昇され、特別図柄表示装置における特別図柄の変動表示時間が短縮され、当り図柄(普通図柄)になる当り確率が上昇され、普通図柄表示装置における普通図柄の変動表示時間が短縮され、当り図柄になったときの電動役物(始動入賞口)の開放時間が延長されている状態が確率変動状態であり、この確率変動状態から大当り図柄(特別図柄)になる大当り確率のみが通常である(上昇していない)状態が時短状態である。
そして、大当り信号とは、大当り遊技状態中に継続して送出される大当り遊技状態を示す信号であり、確率変動信号(確変信号)とは、確率変動遊技状態中に継続して送出される確率変動遊技状態を示す信号であり、時短信号とは、時短遊技状態中に継続して送出される時短遊技状態を示す信号である。また、パチンコ機2からのこれらの信号の入力は、外部情報端子によるハーネス接続に限らず、無線接続や、各遊技状態によって所定の点灯態様を示すパチンコ機2に設けられるランプやLEDの光を、フォトトランジスタ等で電気信号に変換して入力するようにしてもよい。
一方、出力回路110には、ドライバ回路80が接続されており、このドライバ回路80には、玉量表示装置30の返却玉数表示部33、玉量表示部34及び装飾間仕切板35が接続されている。ドライバ回路80は、CPU102からの指令により、パチンコ機2から入力された信号の種別に応じ、予め設定されている所定の点灯態様にて装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eを点灯/点滅制御する。
さらに、ドライバ回路80は、CPU102からの指令により、玉返却計数装置10から入力された、景品玉計数器17の計数信号や遊技終了時に遊技者により操作される精算ボタン13の操作信号に基づいて、つまり遊技者によってパチンコ島台1の内部に返却された景品玉数や、遊技者が当該パチンコ機2の遊技を終了したことに基づいて、返却玉数表示部33のデジタル表示を制御したり、玉量表示部34の20分割された各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4及び装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを、予め設定されている所定の点灯態様にて点灯/点滅制御する。なお、これら返却玉数表示部33、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の点灯制御の詳細については後述する。
次に、この様に構成された玉量表示装置30で実行される玉積表示処理及び装飾間仕切板表示処理を、図9〜13を参照しながら説明する。図9は、パチンコ島台1の内部に返却された景品玉数に基づいて玉量表示装置30のCPU102が実行する玉積表示処理のフローチャートであり、図10は、パチンコ島台1の内部に返却された景品玉数により遷移する玉量表示装置30の表示状態を説明するための説明図であり、図11は、玉量表示装置30のレインボー表示点灯の例を示すための説明図であり、図12は、パチンコ島台1の内部に返却された景品玉数に基づいて玉量表示装置30の玉箱数の数値表示を説明するための説明図であり、図13は、パチンコ機2から入力された信号に基づいて玉量表示装置30のCPU102が実行する装飾間仕切板表示処理のフローチャートである。なお、図9に示す玉積表示処理及び図13に示す装飾間仕切板表示処理は、玉量表示装置30の電源投入時から所定時間(例えば2msec)毎に繰り返し実行されるようになっている。また、図10、12では、玉量表示装置30の正面を模式的に示している。
玉量表示装置30へ電源が投入されると、CPU102は、RAM104をアクセス可能な状態に設定し、次いで、初期化処理を実行する。この初期化処理では、例えばスタックポインタやI/Oに指定アドレスを設定したり、RAM55のワークエリア(例えばカウンタやバッファ、ポインタなど)に初期値を設定したりする。そして、CPU102は、玉返却計数装置10から入力された景品玉計数器17からの計数信号に基づいて、遊技者がパチンコ島台1の内部に返却した景品玉数、即ち、返却玉数表示器14に表示されている返却玉数HTをRAM104の所定の記憶エリアに記憶する。
そして、CPU102は、図9に示す玉積表示処理のステップS10にて、RAM104に記憶された返却玉数HTが0か否かを判定し、返却玉数HTが0であれば(ステップS10にてYES)、この玉積表示処理を終了する。つまり、返却玉数HTが0の場合には、玉量表示装置30は、図10の「0玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d及び第5表示部34eと、装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eとは全て消灯しており、返却玉数表示部33には「0」がデジタル表示されている。
一方、返却玉数HTが1以上(ステップS10にてNO)の場合には、ステップS12に移行し、CPU102は、RAM104に記憶された返却玉数HTが1000以下か否かを判定し、返却玉数HTが1000以下(ステップS12にてYES)の場合には、ステップS13に移行し、第1表示部34a及び第1間仕切板35aを緑色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが1以上1000以下の場合には、玉量表示装置30は、図10の「1000玉」に示すように、最下段に位置する玉量表示部34の第1表示部34a及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35aが緑色に点灯する(玉量表示部34の第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d、第5表示部34e及び装飾間仕切板35の第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d、第5間仕切板35eは消灯している)。従って、この状態では、第1間仕切板35aが玉箱の把手のように輝き、第1表示部34aが玉箱本体にパチンコ玉が貯留されているように輝くので、恰も遊技者が獲得した景品玉が1つの玉箱に貯留されているような表示(以下、このような表示を「玉箱表示」ともいう)となる。
さらに、ステップS13の処理では、図12の「1箱」に示すように、装飾間仕切板35は全て消灯し、玉量表示部34の表示部34a3、34b3、34c3、34d2、34d3、34e3を黄色に点灯して、数字の「1」を表示する(以下、このような表示を「数値表示」ともいう)。つまり、この「1」の表示により、現在の返却玉数HTが1箱であることを確認的に報知する。
ここで、玉量表示装置30における数値表示と玉箱表示の表示態様は、次のようになっている。即ち、常時は、玉箱表示が継続的に点灯表示され、数値表示は所定のタイミングで玉箱表示から切り替わって、所定時間(例えば10秒程度)表示されるようになっている。なお、所定のタイミングとしては、返却玉数HTが所定数になったとき(例えば、1や100の倍数)、或いは、所定時間経過する毎(例えば、5分毎)などが挙げられる。
一方、返却玉数HTが1001以上(ステップS12にてNO)の場合には、ステップS14に移行し、CPU102は、返却玉数HTが2000以下か否かを判定し、返却玉数HTが2000以下(ステップS14にてYES)の場合には、ステップS15に移行し、第2表示部34b及び第2間仕切板35bを緑色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが1001以上2000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「2000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35bが緑色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が2つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「2箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b1、34d4を黄色に点灯して、数字の「2」を表示し、現在の返却玉数HTが2箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが2001以上(ステップS14にてNO)の場合には、ステップS16に移行し、CPU102は、返却玉数HTが3000以下か否かを判定し、返却玉数HTが3000以下(ステップS16にてYES)の場合には、ステップS17に移行し、第3表示部34c及び第3間仕切板35cを緑色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが2001以上3000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「3000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35cが緑色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が3つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「3箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b4、34d4を黄色に点灯して、数字の「3」を表示し、現在の返却玉数HTが3箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが3001以上(ステップS16にてNO)の場合には、ステップS18に移行し、CPU102は、返却玉数HTが4000以下か否かを判定し、返却玉数HTが4000以下(ステップS18にてYES)の場合には、ステップS19に移行し、第4表示部34d及び第4間仕切板35dを緑色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが3001以上4000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「4000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35dが緑色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が4つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「4箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a3、34b3、34c1〜4、34d1、34d3、34e1、34e3を黄色に点灯して、数字の「4」を表示し、現在の返却玉数HTが4箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが4001以上(ステップS18にてNO)の場合には、ステップS20に移行し、CPU102は、返却玉数HTが5000以下か否かを判定し、返却玉数HTが5000以下(ステップS20にてYES)の場合には、ステップS21に移行し、第5表示部34e及び第5間仕切板35eを緑色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが4001以上5000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「5000玉」に示すように、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の全てが緑色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が5つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「5箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b4、34d1を黄色に点灯して、数字の「5」を表示し、現在の返却玉数HTが5箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが5001以上(ステップS20にてNO)の場合には、ステップS22に移行し、CPU102は、返却玉数HTが6000以下か否かを判定し、返却玉数HTが6000以下(ステップS22にてYES)の場合には、ステップS23に移行し、第1表示部34a及び第1間仕切板35aを赤色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが5001以上6000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「6000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35aが赤色に点灯する(玉量表示部34の他の表示部34b〜e、装飾間仕切板35の他の間仕切板35b〜eは緑色に点灯している)。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が6つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「6箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b1、34b4、34d1を黄色に点灯して、数字の「6」を表示し、現在の返却玉数HTが6箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが6001以上(ステップS22にてNO)の場合には、ステップS24に移行し、CPU102は、返却玉数HTが7000以下か否かを判定し、返却玉数HTが7000以下(ステップS24にてYES)の場合には、ステップS25に移行し、第2表示部34b及び第2間仕切板35bを赤色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが6001以上7000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「7000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35bが赤色に点灯する(玉量表示部34の他の表示部34c〜e、装飾間仕切板35の他の間仕切板35c〜eは緑色に点灯している)。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が7つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「7箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34e1〜4、34a2、34b2、34c3、34d4を黄色に点灯して、数字の「7」を表示し、現在の返却玉数HTが7箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが7001以上(ステップS24にてNO)の場合には、ステップS26に移行し、CPU102は、返却玉数HTが8000以下か否かを判定し、返却玉数HTが8000以下(ステップS26にてYES)の場合には、ステップS27に移行し、第3表示部34c及び第3間仕切板35cを赤色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが7001以上8000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「8000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35cが赤色に点灯する(玉量表示部34の他の表示部34d〜e、装飾間仕切板35の他の間仕切板35d〜eは緑色に点灯している)。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が8つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「8箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b1、34b4、34d1、34d4を黄色に点灯して、数字の「8」を表示し、現在の返却玉数HTが8箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが8001以上(ステップS26にてNO)の場合には、ステップS28に移行し、CPU102は、返却玉数HTが9000以下か否かを判定し、返却玉数HTが9000以下(ステップS28にてYES)の場合には、ステップS29に移行し、第4表示部34d及び第4間仕切板35dを赤色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが8001以上9000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「9000玉」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34a、第2表示部34b、第3表示部34c、第4表示部34d及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35dが赤色に点灯する(玉量表示部34の他の表示部34e、装飾間仕切板35の他の間仕切板35eは緑色に点灯している)。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が9つの玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「9箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1〜4、34c1〜4、34e1〜4、34b4、34d1、34d4を黄色に点灯して、数字の「9」を表示し、現在の返却玉数HTが9箱であることを確認的に報知する。
一方、返却玉数HTが9001以上(ステップS28にてNO)の場合には、ステップS30に移行し、CPU102は、返却玉数HTが10000以下か否かを判定し、返却玉数HTが10000以下(ステップS30にてYES)の場合には、ステップS31に移行し、第5表示部34e及び第5間仕切板35eを赤色にて点灯する。つまり、返却玉数HTが9001以上10000以下の場合には、玉量表示装置30は、上記に準じて、図10の「10000玉」に示すように、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の全てが赤色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、恰も遊技者が獲得した景品玉が10個の玉箱に玉積みされて貯留されているような表示となり、数値表示は、図12の「10箱」に示すように、玉量表示部34の対応する表示部34a1、34a3、34b1、34b2、34b4、34c1、34c2、34c4、34d1、34d2、34d4、34e1、34e3を点灯して、数字の「10」を表示し、現在の返却玉数HTが10箱であることを確認的に報知する。ここで、数値表示における数字「10」の表示では、2色の点灯を採用しており、つまり、2桁目となる数字「1」に対応する表示部34a1、34b1、34c1、34d1、34e1を紫色にて点灯し、1桁目となる数字「0」に対応する表示部34a3、34b2、34b4、34c2、34c4、34d2、34d4、34e3を黄色に点灯するようになっている。
一方、返却玉数HTが10001以上(ステップS30にてNO)の場合には、ステップS32に移行し、CPU102は、レインボー表示点灯を実行する。つまり、返却玉数HTが10001以上の場合には、玉量表示装置30は、図10の「10000玉オーバー」に示すように、玉量表示部34の第1表示部34aを赤色、第2表示部34bを橙色、第3表示部34cを黄色、第4表示部34dを紫色、第5表示部34eを青色及び装飾間仕切板35の第1間仕切板35aを赤色、第2間仕切板35bを橙色、第3間仕切板35cを黄色、第4間仕切板35dを紫色、第5間仕切板35eを青色に点灯する。従って、この状態では、玉箱表示は、玉箱毎に色の異なるカラフルで派手な演出表示となり、遊技者が獲得した景品玉が恰も10個以上の多数の玉箱に玉積みされて貯留されているように表現することができる。
なお、このレインボー表示点灯は、玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4や装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eの点灯色を所定時間毎に入れ替えて表示したり、点灯に替えて点滅表示するようにしてもよい。例えば、図11に示すように、レインボー表示点灯は、左列表示部34a1、34b1、34c1、34d1、34e1を青色、左中列表示部34a2、34b2、34c2、34d2、34e2を紫色、右中列表示部34a3、34b3、34c3、34d3、34e3を黄色、右列表示部34a4、34b4、34c4、34d4、34e4を橙色に点灯し、4色の縦ラインを形成するように表示してもよく、この場合には、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eもこれに合わせて、左から順に青、紫、黄、橙色に分割表示するとよい。また、所定時間毎に、図10の「10000玉オーバー」に示す表示と、図11に示す表示とを交互に表示するようにしてもよい。
また、レインボー表示点灯における数値表示は、図示は省略しているが、上記に準じ、返却玉数HTの数字に基づき、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを全て消灯すると共に、玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4を、表示したい数値に合わせて所定の色にて点灯制御(上記した2色の点灯制御)するようにすればよい。
ステップS32の処理を終えると、又はステップS13、15、17、19、21、23、25、27、29、31の処理を終えると、ステップS33に移行し、CPU102は、返却玉数表示部33に、現在の返却玉数HTをデジタル表示する。
ステップS33の処理を終えると、ステップS34に移行し、CPU102は、玉返却計数装置10の精算ボタン13が操作されたか否かを判定し、精算ボタン13が操作された(ステップS34にてYES)場合には、ステップS36に移行し、RAM104に記憶された返却玉数HTを0にリセットし、返却玉数表示部33のデジタル表示を0にする。なお、この精算ボタン13が操作された場合には、玉返却計数装置10の返却玉数表示器14のデジタル表示も0にリセットされ、排出ユニット装置15から、精算ボタン13が操作されるまでの返却玉数表示器14にて表示されていた返却玉数を書き込んだレシートやカード等が発行される。
そして、ステップS36の処理を終えると、CPU102はステップS38に移行し、ここで、玉量表示装置30において、点灯している玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4及び装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを、全て消灯して初期状態にリセットする。なお、玉量表示部34及び装飾間仕切板35が全て消灯していた場合には、このステップS38の処理ではスルーされ、何も実行されない。そして、ステップS38の処理を終えると、又はステップS34にてNOの場合には、この玉積表示処理は終了する。
次に、図13を参照しながら、装飾間仕切板表示処理について説明する。この装飾間仕切板表示処理が開始されると、CPU102は、ステップS50にて、パチンコ機2又はホール管理コンピュータから大当り信号が入力されているか否かを判定し、大当り信号が入力されている場合には(ステップS50にてYES)、ステップS52に移行し、装飾間仕切板35の第1間仕切板35a、第2間仕切板35b、第3間仕切板35c、第4間仕切板35d及び第5間仕切板35eを点灯制御して、大当り用表示処理を実行する。
この大当り用表示処理の具体的な態様としては、例えば、間仕切板35a〜eのそれぞれを、異なる色(例えば赤、橙、黄、紫、青色)のランダム点灯/点滅で、点滅するときは相対的に点滅速度の速い表示制御を行なうことなどが挙げられる。
ステップS52の処理を終えると、又はステップS50にてNOの場合には、ステップS54に移行し、CPU102は、パチンコ機2又はホール管理コンピュータから確率変動信号(確変信号)が入力されているか否かを判定し、確率変動信号が入力されている場合には(ステップS54にてYES)、ステップS56に移行し、上記と同様に、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを点灯制御して、確率変動(確変)用表示処理を実行する。
この確率変動用表示処理の具体的な態様としては、例えば、間仕切板35a〜e全てを、2色(例えば青色と赤色)の交互点滅で、相対的に点滅速度の普通の表示制御を行なうことなどが挙げられる。
ステップS56の処理を終えると、又はステップS54にてNOの場合には、ステップS58に移行し、CPU102は、パチンコ機2又はホール管理コンピュータから時短信号が入力されているか否かを判定し、時短信号が入力されている場合には(ステップS58にてYES)、ステップS60に移行し、上記と同様に、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを点灯制御して、時短用表示処理を実行する。
この時短用表示処理の具体的な態様としては、例えば、間仕切板35a〜e全てを、単色(確率変動用表示処理とは異なる色、例えば黄色)の点滅で、相対的に点滅速度の遅い表示制御を行なうことなどが挙げられる。そして、ステップS60の処理を終えると、又はステップS58にてNOの場合には、CPU102は、この装飾間仕切板表示処理を終了する。
なお、この装飾間仕切板表示処理は、上述した玉積表示処理よりも優先して処理されるようになっており、従って、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eは、玉積表示処理により表示制御されているときであっても、当該パチンコ機2が所定の遊技状態(大当り状態、確率変動状態、時短状態)になったときは、装飾間仕切板表示処理により表示制御されることになる。ただし、玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4、34e1〜4の表示制御は、この装飾間仕切板表示処理には何ら影響されることなく、従って、当該パチンコ機2が所定の遊技状態(大当り状態、確率変動状態、時短状態)になったときであっても、上述した玉積表示処理が実行されることになる。
つまり、本発明の玉量表示装置30は、遊技者がパチンコ島台1の内部に返却した景品玉数に応じて、玉量表示部34及び装飾間仕切板35を点灯制御することにより、恰も玉箱に玉積みされて貯留されているような玉箱表示と、この玉箱表示における玉箱の数を数値で表示する数値表示と、返却玉数表示部33による返却された景品玉数のデジタル表示とを表示できるのに加え、当該パチンコ機2が所定の遊技状態(大当り状態、確率変動状態、時短状態)になっているときは、装飾間仕切板35のみを点灯制御することにより、当該パチンコ機2が所定の遊技状態になっている旨を表現するような装飾表示ができるようになっている。即ち、本発明の玉量表示装置30は、単体で、遊技者がパチンコ島台1の内部に返却した景品玉数に基づく表示と、パチンコ機2が所定の遊技状態になっている旨を現す表示とを、同時に表示して報知することができるように構成されている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る玉量表示装置30は、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の点灯又は点滅状態により、遊技者が獲得した景品玉であって玉返却計数装置10に返却された景品玉の量が当該パチンコ機2で遊技している遊技者及び他の客にも視認され得るので、遊技者の優越感を満たすことができると共に、遊技場のサービス状況を他の客にアピールすることができる。
特に、玉量表示装置30は、欄間8から前方に突出するように設けられ、パチンコ島台1から目立つように前方に突出しているので、当該パチンコ機2の遊技者以外にも、その左右の側面側で、且つ上方向や下方向からもよく見えるようになっており、これにより、遊技場のサービス状況を他の客に効果的にアピールすることが可能となり、その結果、遊技場の集客力向上に資することができる。さらに、玉量表示装置30は、玉量表示部34及び装飾間仕切板35が、下側から上側にかけて、徐々に、左右方向が幅広状に形成されると共に前方に傾く傾斜面を有しているので、これにより、特に遊技者は、より立体的に且つ容易に玉量表示装置30を見ることができ、その結果、遊技者の優越感をさらに満たすことができる。
また、玉量表示装置30は、遊技者がパチンコ島台1の内部に返却した景品玉数に応じて、恰も玉箱に玉積みされて貯留されているような玉箱表示により、リアル感のある玉積み演出を行うことができ、加えて、玉箱表示における玉箱の数を数値で具体的に表示する数値表示の機能も備えているので、この数値表示により、わかりやすい玉積み演出も併せて行うことができ、その結果、遊技者の優越感をさらに満たすことができると共に、遊技場のサービス状況を他の客にさらにアピールすることが可能となる。
さらに、玉量表示装置30は、当該パチンコ機2が所定の遊技状態(大当り状態、確率変動状態、時短状態)になっているときは、その旨を現す装飾表示ができるようになっており、即ち、本発明の玉量表示装置30は、単体で、遊技者がパチンコ島台1の内部に返却した景品玉数に基づく表示と、当該パチンコ機2が所定の遊技状態になっている旨を現す表示とを、同時に表示して遊技者や他の客にアピールすることができるので、その結果、使い勝手が極めてよくなる。特に、玉量表示装置30は、両表示機能を備えた装置をそれぞれ単独でもうける場合に比して、コストダウンになると共に、パチンコ島台1への取り付け作業が極めて簡単になり、さらに、様々な設備や機器が設置されるパチンコ島台1の貴重なスペースを有効活用することもでき、その結果、パチンコ島台1の美観を向上させることもできる。
以上、本発明の実施形態に係わる玉量表示装置30を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
例えば、上述した実施形態においては、遊技機はパチンコ機2で説明したが、これは限定するものではなく、例えば、同じパチンコ玉を遊技媒体として使用するアレパチ、雀球等の遊技機や、メダルを遊技媒体として使用するスロットマシーン等の遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
また、遊技機としてのパチンコ機2は、遊技者が獲得した景品玉や遊技者に貸し出された貸玉を上皿24や下皿25に払い出して遊技を行う一般的なものを示したが、これは、一定数のパチンコ玉を封入循環して遊技を行う所謂「封入式パチンコ機」としてもよい。この封入式パチンコ機は、遊技者に貸し出される貸玉数、遊技者に払い出される景品玉数、遊技に使用された使用玉数(発射玉数)をそれぞれ計数する計数手段が設けられ、遊技者の持玉数は、貸玉数と景品玉数とを加算した玉数から、使用玉数を減算することにより算出され、この算出された持玉数は、記憶手段により記憶されて所定の表示装置にてデジタル表示されるように構成されている。
従って、このような構成の封入式パチンコ機に本発明を適用するには、玉量表示装置30に、所定の表示装置にデジタル表示される遊技者の持玉数の信号を入力し、この入力した遊技者の持玉数に基づいて玉量表示装置30の玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4及び装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを上述した実施態様に準じて点灯/点滅制御すればよい。当然ながら、封入式パチンコ機には、遊技者が遊技を終了するときに操作する精算ボタンも設けられているので、玉量表示装置30には、精算ボタンからの信号も入力し、この精算ボタンからの信号を呼出ランプ7が入力したときには、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の表示を初期状態にリセットすればよい。
このように封入式パチンコ機に本発明の玉量表示装置30を適用すれば、玉返却計数装置10が省略でき、容易に遊技者の持玉数を他の客にアピールすることができる。即ち、本発明の玉量表示装置30によれば、遊技機が封入式パチンコ機であっても、遊技者の優越感を満たし、遊技場のサービス状況を他の客にアピールすることを容易に行うことが可能となる。
また、玉量表示部34及び装飾間仕切板35は、玉返却計数装置10から返却された返却玉数が1000個増加する毎に、5段に設けた各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4及び各間仕切板35a〜eを下の段から順次点灯するように構成したが、この返却玉数は、1000個に限らず、例えば2000個や3000個などであってもよく、さらに、玉量表示装置30のメイン基板75にディップスイッチ等を設け、遊技場が、この返却玉数の数値を所望の数値に変更可能に設定できる返却玉数設定手段を設けるようにしてもよい。或いは、返却玉数設定手段は、ディップスイッチに替えて、リモコンによって無線で行うように構成してもよい。返却玉数設定手段をリモコンで構成すれば、離れた場所からでも店員などのリモコン操作によって、簡単に返却玉数の数値を所望の数値に変更可能に設定できる。また、表示部の段数も5段に限らず、例えば3〜10段などであってもよい。
また、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の点灯色は、各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4及び各間仕切板35a〜eの1回目の点灯は緑色に、2回目の点灯は赤色に点灯するようにしたが、この点灯色も限定するものではなく、上記と同様に、ディップスイッチやリモコンにより、遊技場が、この点灯色を所望の点灯色に変更可能に設定できる点灯色設定手段を設けるようにしてもよい。もちろん、上記したレインボー表示点灯も同様である。レインボー表示点灯は、上記の説明では、通常の表示からの切換タイミングとして返却玉数が10000玉オーバーになったときに行うようにしたが、このレインボー表示点灯への切換タイミングも、自由に変更できるように設定可能に構成すればよく、例えば、返却玉数が5000玉になったときや、10000玉になったときにレインボー表示点灯を行うようにしてもよい。さらには、各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4及び各間仕切板35a〜eの点灯態様も、上記に準じて様々に変更可能に設定できる点灯態様設定手段を設けるようにしてもよい。
このように、返却玉数設定手段や点灯色設定手段、或いは点灯態様設定手段を設けるようにすれば、遊技場の所望する返却玉数や点灯色、或いは点灯態様を容易に変更可能に設定でき、玉量表示装置30の使い勝手が極めてよくなる。
また、玉返却計数装置10からパチンコ島台1の内部に返却された返却玉数は、再び遊技者に払い戻せる構成としてもよい。例えば、玉戻ボタンを玉返却計数装置10などに設け、遊技者が玉戻ボタンを操作することにより、パチンコ機2や玉貸機3などから所定数の玉を戻すようにすればよい。そして、玉量表示装置30は、この玉戻ボタンの操作に基づいて戻玉信号を入力し、玉返却計数装置10の景品玉計数器17からの入力に基づいて算出した返却玉数から、玉戻ボタンからの入力に基づいて算出した戻玉数を減算して新たな返却玉数を算出し、これに基づいて玉量表示部34及び装飾間仕切板35を点灯制御するようにすればよい。
また、玉量表示装置30は、遊技終了時に遊技者により操作される精算ボタン13の操作信号を入力することにより、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の点灯状態を初期状態にリセットするように構成したが、これは、精算ボタン13の操作信号を入力することなく、精算ボタン13が操作されることで玉返却計数装置10の景品玉計数器17から入力していた計数信号が0になったことに基づいて、玉量表示部34及び装飾間仕切板35の点灯状態を初期状態にリセットするように構成してもよい。このようにすれば、玉量表示装置30に精算ボタン13を接続する必要がなくなり、その結果、玉量表示装置30の設計が容易となり、コストダウンとなる。
また、玉量表示装置30は、パチンコ機2又はホール管理コンピュータから大当り信号、確率変動信号(確変信号)、時短信号を入力するようにしたが、これは、例えば、呼出ランプ7がパチンコ機2からこれらの信号を入力しているときは、該呼出ランプ7から大当り信号、確率変動信号、時短信号を入力するようにしてもよい。
また、パチンコ機2の遊技状態を示す信号も、この大当り信号、確率変動信号、時短信号に限らず、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞し特別図柄が変動表示して大当りの抽選が実行される毎に単発的に送出されるスタート信号入力し、このスタート信号が入力されることに基づいて、上記した装飾間仕切板表示処理に準じて、装飾間仕切板35の各間仕切板35a〜eを表示制御するようにしてもよい。なお、この場合、全てのスタート信号ではなく、リーチになるスタート信号のみを入力するようにしてもよい。このようにすれば、玉量表示装置30は、リーチ予告も報知できるようになり、さらに使い勝手のよい多機能表示装置となる。
また、返却玉数表示部33が表示する返却された景品玉数のデジタル表示は、玉返却計数装置10の景品玉計数器17からの計数信号に基づいて、そのまま表示してもよいが、例えば、100の位を切り捨て又は切り上げたり、或いは四捨五入して表示するようにしてもよい。そして、この場合には、所望のデジタル表示に変更可能に設定できるデジタル表示設定手段(上記に準じたディップスイッチやリモコン)を設けるようにしてもよい。
また、玉量表示部34が返却された景品玉数に基づいて表示する玉箱の数値表示は、玉量表示部34の各表示部34a1〜4、34b1〜4、34c1〜4、34d1〜4のうち、表示する数値に対応する表示部のみを点灯することで行うようにしたが、これは、逆に、抜き文字のように、表示する数値に対応する表示部のみを消灯することで行うようにしてもよい。
また、玉量表示装置30は、パチンコ島台1の欄間8に設けるようにしたが、これは、例えば、パチンコ島台1の最上部である天板の上に略載置するように設けるようにしてもよく、或いは、パチンコ島台1外の遊技者用の椅子周辺(椅子の左右後側など)に、少なくとも遊技者以外の他の客から視認され得るように設けるようにしてもよい。