JP2015136479A - 持ち玉表示機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者が自身の技量により多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができるとともに、多量の景品玉の獲得をリアルに表現して他の遊技客にも確実にアピールでき、かつ、島端などにいる店員からの視認を可能とする。
【解決手段】 遊技者が遊技場から借りた遊技媒体及び遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を含む持ち玉の数量を表示する持ち玉表示機1であって、遊技媒体を持ち運び可能に収容する玉箱の形状に模して形成された疑似箱体14と、持ち玉の数量を数字で表示する数量表示器13と、疑似箱体14を動作させる箱体可動部15とを備え、箱体可動部15は、少なくとも、数量表示器13に表示された持ち玉の数量に応じて疑似箱体14を動作させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、遊技者が遊技場から借りた遊技媒体及び遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を少なくとも含む持ち玉の数量を表示する持ち玉表示機に関し、特に、その持ち玉の数量を遊技者に視認可能に表示する持ち玉表示機に関する。
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が設置された遊技場においては、遊技者が、遊技機にて遊技を行うことによりパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を多量に獲得すると、この遊技媒体を所定の玉箱に入れて自身の足元などに置いておき、遊技が終了すると、その玉箱に入れておいた遊技媒体の数量を計数し、この計数値が印字されたチケット等を景品交換カウンターに持参して所望の景品に交換することが行われている。
このように、獲得した遊技媒体を玉箱に入れて遊技者の足元に置いておくことは、この遊技者にとっては、自身の技量により多量の景品玉を獲得したという優越感を味わうことができ、また、遊技場にとっては、自店のサービス状況を他の遊技客に報知できるという利点がある。
また、近年では、遊技者が獲得したパチンコ玉を各パチンコ機に設けられた玉返却装置によってパチンコ島台に直ちに返却し、その返却した玉数を、この玉返却装置に設けられているデジタル表示器に表示し、遊技終了の際には、精算ボタンを操作することにより返却した景品玉数を印字したレシートを玉返却装置に設けられたプリンタで発行するパチンコ島台が提案されている。
さらに、一定数のパチンコ玉を内部に封入して循環的に使用することで遊技を行い、入賞にもとづく景品玉については、遊技者側に払い出すことなくデータとして積算記憶し、この積算記憶した値から打球を発射するごとに1ずつ減算して遊技を行う封入式のパチンコ機が提案されている。
これら玉返却装置が付設されたパチンコ島台や封入式のパチンコ機においては、獲得した景品玉の数量が数値としてデジタル表示器に表示されるだけである。このため、遊技者は、獲得した景品玉の玉数を知ることはできるものの、玉箱を積み上げて優越感を味わうようなことはできず、また、遊技場としては、遊技客が玉箱を積み上げることにより、サービス状況を他の遊技客に報知するといったことができなかった。
そこで、玉返却装置が付設されたパチンコ島台などを導入している遊技場においても、遊技者が多量に景品玉を獲得したことを他の遊技客に報知可能とする技術が提案されている。
例えば、板状の表示板に、玉箱の輪郭形状に似せた形状の開口を複数穿設し、これら複数の開口と同一の形状に形成された、光透過性を有する板状部材を、それら複数の開口のそれぞれに嵌合し、遊技機から受信した出玉情報の示す出玉数に応じて、一又は二以上の板状部材を発光させることを可能とした出玉表示器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、遊技機から出玉に関する情報を入力し、この情報の示す出玉の数量が所定数を超過するごとに、旗や棒、板状部材などを可動して、その出玉の数量を概略的に表現する出玉表現装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これら出玉表示器や出玉表現装置をパチンコ機の上方などに設けることにより、遊技者が獲得した景品玉の概略数量を目立つように表示することができ、その遊技者が多量に景品玉を獲得したことを他の遊技客に報知することができる。
特開平8−98950号公報 特開平9−308757号公報
しかしながら、上述した従来技術においては、次のような問題があった。
例えば、特許文献1に記載の出玉表示器は、三次元的かつ立体的であるはずの玉箱を二次元的かつ平面的に表示するものであるため、この表示を遊技者が見ても、多量に景品玉を獲得したとの実感を得ることが難しいものとなっていた。
また、玉箱の輪郭形状に似せて発光する板状部材は、単にランプが点灯するだけで、物理的な動作がないため、リアリティに乏しいものとなっていた。このため、遊技者は、その表示にすぐに慣れてしまい、多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができないものとなっていた。
さらに、出玉の表示が平面的であるため、この出玉表示器を前方から見たときにはその表示内容を視認できるものの、斜め方向や島端などからその出玉表示器を見ても、その表示内容を視認することが困難なものとなっていた。このため、この出玉表示器は、多量の景品玉を獲得したことを他の遊技者に十分にアピールすることができないものとなっており、遊技場にとっては、サービス状況を当該他の遊技客に報知することができないものとなっていた。
しかも、出玉表示器は、斜め方向や島端などからの視認が困難であるため、遊技場内を行き来する店員が、各遊技者の遊技状況をその出玉表示器を通して把握することができないものとなっていた。
これに対し、特許文献2に記載の出玉表現装置は、旗や棒、板状部材などを物理的に可動させる点で、特許文献1に記載の出玉表示器と相違する。
ところが、その物理的に動作させる部材は、旗や棒などであり、その形状からは出玉を連想することが困難であり、出玉が多量に獲得されたことをリアルに表現するものではなかった。このため、遊技者は、それら旗や棒の動きを見ても、多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができなかった。
また、出玉表現装置は、旗などの部材が、単に起立又は傾倒、伸長又は短縮等を繰り返すだけであり、ランプによる発光演出もないことから、目立ちにくいものとなっていた。つまり、この出玉表現装置は、他の遊技客から注視されにくいものとなっていた。このため、この出玉表現装置は、遊技者にとっては、多量の景品玉を獲得したことを他の遊技者にアピールすることができないものとなっており、遊技場にとっては、サービス状況を他の遊技客に報知することができないものとなっていた。
さらに、この出玉表現装置は、旗などの部材の動きが目立ちにくいことから、見る距離や角度によっては、その動きをまったく把握できないものとなっていた。このため、他の遊技客から注視されないだけでなく、遊技場の店員もその動きを確認しにくいものとなっていた。
しかも、構造や動作が原始的であるため、遊技者から見ると鬱陶しいものとなっていた。
本発明は、上記の問題等を解決すべくなされたものであり、遊技者が自身の技量により多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができるとともに、多量の景品玉の獲得をリアルに表現して他の遊技客にも確実にアピールでき、かつ、他の遊技者や店員が島端等から見たときにも視認可能とする持ち玉表示機の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の持ち玉表示機は、遊技者が遊技に使用することのできる遊技媒体の数量を持ち玉の数量として表示する持ち玉表示機であって、持ち運び可能に遊技媒体を収容する玉箱の形状に模して形成された疑似箱体と、持ち玉の数量を数字で表示する数量表示器と、数量表示器に表示された持ち玉の数量に応じて疑似箱体を可動させる箱体可動部とを備えた構成としてある。
本発明の持ち玉表示機によれば、遊技者が多量の景品玉を獲得したことを表現できる。
島台の天板部の上に持ち玉表示機が設置された状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態における持ち玉表示機の正面側の構成を示す外観斜視図である。 持ち玉表示機の制御系の構成を示すブロック図である。 持ち玉表示機が入力する信号の経路を示すブロック図である。 持ち玉表示機の動作を示すフローチャートである。 一段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 一段目及び二段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 一段目〜三段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 一段目〜四段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 一段目〜五段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 一段目〜五段目の疑似箱体が収納空間に収納された状態にある持ち玉表示機の構成を示す図であって、(i)は、正面図、(ii)は、(i)のA−A断面図である。 一段目〜五段目の疑似箱体が出現した状態にある持ち玉表示機の構成を示す図であって、(i)は、正面図、(ii)は、(i)のB−B断面図である。 上方へ伸長した複数の疑似箱体の背面側の構成を示す外観斜視図である。 積み重ねられた状態の疑似箱体の背面側の構成を示す外観斜視図である。 伸長した状態の疑似箱体及び箱体可動部の構成を示す図であって、(i)は、正面図、(ii)は、(i)のC−C断面図である。 積み重ねられた状態の疑似箱体及び箱体可動部の構成を示す図であって、(i)は、正面図、(ii)は、(i)のD−D断面図である。 筐体本体と蓋部材とを取り除いた持ち玉表示機の背面側の構成を示す斜視図である。 ナット部材の蓋部の構成を示す外観斜視図である。 下部前面部筐体と、この下部前面部筐体の内部である内部空間に収納された疑似箱体の構成を示す斜視図である。 下部前面部筐体の構成を示す分解斜視図である。 幕状部材が設けられた持ち玉表示機の構成を示す外観斜視図である。 幕状部材が設けられた持ち玉表示機の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る持ち玉表示機の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
持ち玉表示機は、遊技機の近傍、例えば遊技機の上方や遊技機が収納された島台の天板部の上面上などに配置されるとともに、遊技者が遊技場から借りた遊技媒体及び遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を少なくとも含む持ち玉の数量を表示する機能を備えており、持ち運び可能に遊技媒体を収容する玉箱の形状に模して立体形成された疑似箱体と、持ち玉の数量を数字で表示する数量表示器と、この数量表示器に表示された持ち玉の数量に応じて疑似箱体を可動させる機能を少なくとも有する箱体可動部とを備えた構成となっている。
以下、この持ち玉表示機の構成の詳細について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の持ち玉表示機1は、遊技場に設置された複数の遊技機2のそれぞれに対応して配置することを想定した装置であって、図2〜図4に示すように、遊技機2等から出力された遊技に関する信号を遊技信号として受信する通信部11と、その遊技信号に基づいて算出された持ち玉の数量等を記憶する記憶部12と、この持ち玉の数量を数字で表示する数量表示器13と、玉箱の形状に模して立体形成された疑似箱体14と、この疑似箱体14を動作させる箱体可動部15と、これら数量表示器13や疑似箱体14等が収納される筐体16と、疑似箱体14を背後から照明する照明手段である照明部17と、数量表示器13等を動作制御する制御部18とを備えている。
通信部11は、図4に示すように、遊技機2から出力された遊技信号を受信する。
遊技機2は、遊技媒体を使用して所定の遊技を実行する装置であり、具体例として、パチンコ機,スロットマシン,パロット、アレンジボール機,雀球機等の各種の遊技機が挙げられる。
これら遊技機2からは、遊技に関する所定の情報を示す信号が、遊技信号として出力される。
遊技機2がパチンコ機の場合、遊技信号には、例えば、当該パチンコ機の盤面に打ち込まれたパチンコ玉の数量を示すアウト信号、当該パチンコ機から払い出されたパチンコ玉の数量を示すセーフ信号などある。
また、通信部11は、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を遊技者に貸し出す台間機3から出力された遊技に関する信号を遊技信号として受信する。
台間機3は、遊技機2に一対一で対応して設けられた、所定の遊技媒体を貸し出す装置であって、現金、貯玉会員カード(単に、会員カードともいう)、ICコインなどが投入されることにより、投入された現金の金額、取得された貯玉数、ICコインから読み取られた金額等を超えない範囲の数量の遊技媒体を貸し出す。
また、台間機3は、遊技に関する所定の情報を示す信号を遊技信号として出力する。この遊技信号には、売上信号、再プレイ遊技媒体数信号、計数信号、カード信号がある。
売上信号は、当該台間機3が貸し出した遊技媒体の数量を示す信号である。
再プレイ遊技媒体数信号は、遊技者が遊技場に預け入れた遊技媒体である貯玉の中から遊技に使用する数量の遊技媒体を引き落としたときに、この引き落とした遊技媒体の数量を示す信号である。
計数信号は、台間機3が遊技機2の下皿から受けた遊技媒体の数量を計数した結果を示す信号である。
カード信号は、貯玉会員カードが挿入されたこと及び貯玉会員カードが返却されたことを示す信号である。
これら売上信号と再プレイ遊技媒体数信号と計数信号とカード信号は、遊技信号として、台間機3から出力され、持ち玉表示機1の通信部11で受信される。
記憶部12は、所定の記憶領域を有する電気部品、例えば、ROM、RAM、HDDなどで構成することができ、所定のデータや、持ち玉表示機1の有する各種機能を実行するためのプログラムを記憶する。
この記憶部12が記憶する所定のデータには、例えば、遊技者の持ち玉の数量を示す持ち玉数データなどがある。
数量表示器13は、遊技者の持ち玉の数量を数字で表示する表示手段であって、その持ち玉の数量を数字で表示する7セグメント表示部131と、この7セグメント表示部131を駆動するドライバ回路132と、7セグメント表示部131が取り付けられるとともにドライバ回路132を内包した表示器筐体133とを備えている。
表示器筐体133は、所定の厚みを有する中空の板状又は直方体状に形成されており、持ち玉表示機1の前面側に位置する数字表示面134には7セグメント表示部131が取り付けられ、中空状の内部にはドライバ回路132が基板に搭載された状態で配置されている。
疑似箱体14は、持ち運び可能に遊技媒体を収容するいわゆるドル箱と呼ばれる玉箱の形状に模して形成された箱状の部材であって、持ち玉表示機1に複数設けられており、この持ち玉表示機1において外部から視認可能な位置に出現した当該疑似箱体14の個数によって遊技者の持ち玉の数量を概略的に表示する。
また、複数の疑似箱体14(14a〜14e)は、いずれも玉箱の外形に模した形状に形成されているものの、大きさが一つ一つ異なっている。具体的には、上下方向に配置される複数の疑似箱体14a〜14eのうち、最も上に位置する疑似箱体14aの大きさが最も小さくなっており(横幅と奥行きが最も短くなっており)、最も下に位置する疑似箱体14eの大きさが最も大きくなっている(横幅と奥行きが最も長くなっている)。このため、これら複数の疑似箱体14a〜14eは、上下方向から入れ子式に積み重ね可能となっている。
そして、一番上に位置する疑似箱体14aの上には、多数の遊技媒体(例えばパチンコ玉)が山積みに盛り上がった状態を表す形状に形成された疑似玉部材144が載置されている。
箱体可動部15は、複数の疑似箱体14を上下方向へ移動させるための機構部である。
この箱体可動部15が疑似箱体14を収納空間164から上方へ引き上げて、持ち玉表示機1の外部から視認可能な状態で静止させることにより、この視認可能となった疑似箱体14の個数によって遊技者の持ち玉の概略的な数量を表示するようになっている。
筐体16は、数量表示器13や疑似箱体14等を含む持ち玉表示機1の構成部品を収納可能な大きさで形成された中空で直方体状の箱型部材である。
この筐体16は、持ち玉表示機1の背面部、右側面部の背面側、左側面部の背面側、上面部の背面側を覆う筐体本体161と、持ち玉表示機1の前面部(数量表示器13の前方を含む)、持ち玉表示機1の右側面部、左側面部、上面部(筐体本体161の右側面部、左側面部、上面部を含む)を覆う蓋部材162と、持ち玉表示機1の前面部の下部、右側面部の下部前面側、左側面部の下部前面側、底部を覆う下部前面側筐体165とを有している。
蓋部材162は、筐体本体161に対して脱着可能となっている。具体的に、蓋部材162の側部には、先端鉤状の係合部が形成されており、この係合部を筐体本体161の側部に形成された凹状の被係合部に係合することにより、その蓋部材162を筐体本体161に装着することができるようになっている。
また、下部前面側筐体165は、筐体本体161に対して脱着可能となっている。この脱着構造は、筐体本体161に対する蓋部材162の脱着構造と同様である。
このように、これら蓋部材162と下部前面側筐体165を筐体本体161に装着することにより、持ち玉表示機1の構成部品である疑似箱体14等をそれら蓋部材162と下部前面側筐体165と筐体本体161とによって覆うことができるので、疑似箱体14等に対するいたずらを防止することができる。また、塵やほこりが疑似箱体14等に堆積するのを回避できるので、清掃が容易となる。
照明部17は、収納空間164から上方へ移動してきた疑似箱体14を背後から照明する照明手段であって、複数の発光素子171と、これら複数の発光素子171を点灯制御するドライバ回路(図示せず)とを有している。
発光素子171は、例えばLEDからなり、制御部18からの指示を受けたドライバ回路による点灯制御により、疑似箱体14を背後から照明する。
制御部18は、例えば、CPUなどによって構成することができ、記憶部12に記憶されている所定のプログラムを読み込んで実行することにより、持ち玉表示機1の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、持ち玉表示機1の有する各種機能を実行・制御する。
以上の構成を備えた持ち玉表示機1は、以下に説明する優れた特徴を備えている。
(1)数量表示器13に表示されている持ち玉の数量に応じて疑似箱体14を可動する機能を少なくとも備えていること
(2)数量表示器13の裏側に収納空間164が位置しており、複数の疑似箱体14のすべてが積み重ねられた状態で収納空間164に収納されること
(3)複数の疑似箱体14のそれぞれに形成された係合部145のうちのすべての下側係合部148が、積み重ねられた状態の複数の疑似箱体14の背面側において、当該背面に沿って水平方向にほぼ一列で並ぶ位置に配置されていること
(4)持ち玉表示機1の構成部品が、一つの筐体16の内部に収納されて、持ち運び可能にユニット化されていること
(5)持ち玉表示機1の左右側面の下部に設けられた側方演出部166に導光板167を用いていること
(6)複数の疑似箱体14は、照明部17により照明されると、当該複数の疑似箱体14ごとに異なる色で点灯すること
(7)照明部17を覆う幕状部材19を備えることができること
(8)所定のデータを記憶可能なカードが台間機3にて抜き差しされたことに伴う持ち玉表示機1での持ち玉数の表示
これら本実施形態の持ち玉表示機1が備える優れた特徴について、以下順に説明する。
(1)数量表示器13に表示されている持ち玉の数量に応じて疑似箱体14を可動する機能を少なくとも備えていること
この機能を実現するために、制御部18は、以下に説明する制御を実行する。
(1-1)持ち玉数の算出
制御部18は、通信部11で受信された遊技信号にもとづいて、遊技者の持ち玉の数量である持ち玉数を算出する。
持ち玉とは、遊技者が遊技に使用することのできる遊技媒体をいう。そして、持ち玉数とは、遊技者が遊技場から借りた遊技媒体と、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体とを、増加分として加算し、遊技に使用した遊技媒体を、減少分として減算したときの遊技媒体の数量をいう。
これらのうち、遊技者が遊技場から借りた遊技媒体について、制御部18は、その数量を以下の手順で算出する。
記憶部12には、遊技者の持ち玉数を示すデータが持ち玉数データとして記憶されている。この持ち玉数データは、遊技者が遊技場から遊技媒体を借りておらず、かつ、貯玉を引き落としていない状態においては、初期値として0(ゼロ)が記憶される。
制御部18は、通信部11にて売上信号が受信されると、この売上信号の示す遊技媒体の数量を算出する。そして、記憶部12から持ち玉数データを取り出すと、売上信号にもとづいて算出した遊技媒体の数量をその持ち玉数データに加算し、加算後の持ち玉数データを記憶部12に記憶させる。
このような処理を実行することにより、制御部18は、遊技者が遊技場から借りた遊技媒体の数量を持ち玉数として算出し、記憶部12に記憶させることができる。
また、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体について、制御部18は、その数量を以下の手順で算出する。
制御部18は、通信部11にて再プレイ遊技媒体数信号が受信されると、この再プレイ遊技媒体数信号の示す数量を貯玉からの引き落とし数として算出する。そして、記憶部12から持ち玉数データを取り出すと、再プレイ遊技媒体数信号にもとづいて算出した貯玉からの引き落とし数をその持ち玉数データに加算し、加算後の持ち玉数データを記憶部12に記憶させる。なお、貯玉は、遊技者が前日以前において遊技により獲得した遊技媒体のうち遊技場に預け入れた遊技媒体又はその数量である。
さらに、制御部18は、通信部11にてセーフ信号が受信されると、このセーフ信号の示す遊技媒体の数量を算出し、この数量を持ち玉数データに加算し、加算後の持ち玉数データを記憶部12に記憶させる。
このような処理を実行することにより、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体の数量を持ち玉数として算出し、記憶部12に記憶させることができる。
また、制御部18は、遊技者が遊技に使用した遊技媒体の数量を持ち玉数データから減算する。
具体的に、制御部18は、通信部11にてアウト信号が受信されると、このアウト信号の示す遊技媒体の数量を算出し、この数量を持ち玉数データから減算し、減算後の持ち玉数データを記憶部12に記憶させる。
これにより、遊技者が遊技に使用した遊技媒体の数量を持ち玉数データから減算し、この減算後の持ち玉数データを遊技者の持ち玉数として記憶部12に記憶させることができる。
なお、本実施形態の持ち玉表示機1は、遊技機1及び台間機3から遊技信号を受信し、制御部18がその遊技信号にもとづいて持ち玉数を算出することとしているが、例えば、遊技機1又は台間機3が持ち玉数を算出し、この持ち玉数を示す信号を持ち玉表示機1が受信し、制御部18がその信号の示す持ち玉数を特定し、この特定した持ち玉数を持ち玉数データとして記憶部12に記憶させるようにすることもできる。
(1-2)数量表示器13における持ち玉数の表示
制御部18は、所定のタイミングで記憶部12から持ち玉数データを取り出すと、この持ち玉数データの示す持ち玉数を数量表示器13のドライバ回路132へ送り、このドライバ回路132を駆動させて、その持ち玉数を7セグメント表示部131に表示させる。
また、制御部18は、持ち玉数データの示す持ち玉数に対して加算又は減算の処理を行うと、これら加算又は減算した後の持ち玉数データの示す持ち玉数を数量表示器13のドライバ回路132へ送り、このドライバ回路132を駆動させて、その持ち玉数を7セグメント表示部131に表示させる。
(1-3)数量表示器13に表示された持ち玉数にもとづく疑似箱体14の可動
制御部18は、数量表示器13の7セグメント表示部131に持ち玉数を表示させると、この表示された持ち玉数の数値に応じて、疑似箱体14を可動させることができる。
この動作を実現するために、記憶部12には、箱体可動設定数が記憶されている。
箱体可動設定数とは、複数の疑似箱体14a〜14eのそれぞれに対応して設定された、持ち玉数を示す数値であって、複数の疑似箱体14a〜14eのうちのいずれの疑似箱体14を可動させるか又は可動させないかを判断する際に用いられる。例えば、一の疑似箱体14に対応して1500玉が箱体可動設定数として設定されており、遊技者の持ち玉数がその箱体可動設定数である1500玉よりも多くなったか否かを判断し、多くなったときに、当該1500玉を示す箱体可動設定数が設定された疑似箱体14を可動させるという判断を行うときに用いられるものである。
箱体可動設定数は、複数の疑似箱体14a〜14eのそれぞれに異なる数値で設定される。具体例を示すと、例えば、持ち玉表示機1に五つの疑似箱体14が設けられている場合において、一番上に位置する疑似箱体14(一段目の疑似箱体14a)には、箱体可動設定数として1500玉を設定し、上から二つ目に位置する疑似箱体14(二段目の疑似箱体14b)には、箱体可動設定数として、3000玉を設定し、以下同様に、上から三つ目、四つ目、五つ目に位置する疑似箱体14(三段目、四段目、五段目の疑似箱体14c、14d、14e)には、箱体可動設定数として、それぞれ4500玉、6000玉、7500玉を設定することができる。
なお、箱体可動設定数は、それら1500玉等といった数値に限るものではなく、任意の数値で設定することができる。
このように記憶部12に記憶された箱体可動設定数を使用して、制御部18は、複数の疑似箱体14a〜14eのうちのいずれの疑似箱体14を可動させるか又は可動させないかを判断する。
この判断を含む制御部18の動作について、図5を参照して説明する。
なお、ここでは、制御部18が実行する動作の内容として、持ち玉表示機1の電源を投入したときからの動作について説明する。
持ち玉表示機1の電源が投入されると(S10)、制御部18は、停止位置センサ155がONになっており当該停止位置センサ155から検知信号が出力されているか否か、つまり、停止位置センサ155が停止位置指示片1523を検知しており、一段目の疑似箱体14aが上下移動範囲の最も下に位置しているか否かを判断する(S11)。
停止位置センサ155から検知信号が出力されていないとき(S11−No)、制御部18は、可動制御部157に対して、一段目の疑似箱体14aを上下移動範囲の最も下の位置まで下降させることを示す指示信号を送る。可動制御部157は、制御部18からの指示信号にもとづいて、モーター153を駆動して、疑似箱体14を下降させる(S12)。
そして、制御部18は、停止位置センサ155から検知信号が出力されているか否かを判断し(S13)、停止位置センサ155から検知信号が出力されていないときは(S13−No)、その後も継続して、可動制御部157に対して、モーター153を駆動して疑似箱体14を下降させる(S12)。
一方、停止位置センサ155から検知信号が出力されたとき(S13−Yes)、制御部18は、一段目の疑似箱体14aが上下移動範囲の最も下の位置まで下降したものと判断し、可動制御部157に対して、疑似箱体14の下降を停止することを示す指示信号を送る。可動制御部157は、制御部18からの指示信号にもとづいて、モーター153の駆動を停止して、疑似箱体14の下降を停止させる(S14)。これにより、すべての疑似箱体14が収納空間164に収納された初期状態に戻すことができる。
可動制御部157が疑似箱体14の下降を停止した後(S14)、又は、S11の判断において停止位置センサ155から検知信号が出力されているものと判断した後(S11−Yes)、制御部18は、収納空間164から出現している疑似箱体14の個数を示す疑似箱体出現個数データを記憶部12から取り出し、この疑似箱体出現個数データを0にして、記憶部12に記憶させる(S15)。また、制御部18は、記憶部12から持ち玉数データを取り出し、この持ち玉数データを0にして、記憶部12に記憶させる(S15)。
制御部18は、持ち玉数データについて加算又は減算の処理を行うと(S16)、加算後又は減算後の持ち玉数データの示す持ち玉数を数量表示器13に数字で表示させる(S17)。
また、制御部18は、一段目の疑似箱体14aに設定されている箱体可動設定数を記憶部12から取り出し、この箱体可動設定数と加算後又は減算後の持ち玉数とを比較する(S18)。
加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも少ないとき(S18−No)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが0であるか否かを確認し(S19)、この疑似箱体出現個数データが0であるときは(S19−Yes)、すべての疑似箱体14a〜14eが収納空間164に収納されているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを0で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。
一方、疑似箱体出現個数データが0以外の数値であるとき(S19−No)、制御部18は、すべての疑似箱体14a〜14eを収納空間164に収納することを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、すべての疑似箱体14a〜14eを下降させて収納空間164に収納させる(S20)。制御部18は、その疑似箱体出現個数データを0にして、記憶部12に記憶させる(S20)。その後は、S16以降の処理を実行する。
S18の判断において加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも多いとき(S18−Yes)、制御部18は、二段目の疑似箱体14bに設定されている箱体可動設定数を記憶部12から取り出し、この箱体可動設定数と加算後又は減算後の持ち玉数とを比較する(S21)。
加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも少ないとき(S21−No)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが1であるか否かを確認し(S22)、この疑似箱体出現個数データが1であるときは(S22−Yes)、一段目の疑似箱体14aが収納空間164から出現しているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを1で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。なお、一段目の疑似箱体14aが出現している状態を図6に示す。
一方、疑似箱体出現個数データが1以外の数値であるとき(S22−No)、制御部18は、一段目の疑似箱体14aのみを収納空間164から出現させることを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、一段目の疑似箱体14aのみを収納空間164から出現させる(S23)。例えば、すべての疑似箱体14a〜14eが収納空間164に収納されているときは、一段目の疑似箱体14aのみを収納空間164から出現させるように、当該一段目の疑似箱体14aのみを収納空間164から上方へ移動させる。また、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bが収納空間164から出現しているときは、二段目の疑似箱体14bを収納空間164に収納して一段目の疑似箱体14aのみを収納空間164から出現させるようにする。
制御部18は、その疑似箱体出現個数データを1にして、記憶部12に記憶させる(S23)。その後は、S16以降の処理を実行する。
S21の判断において加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも多いとき(S21−Yes)、制御部18は、三段目の疑似箱体14cに設定されている箱体可動設定数を記憶部12から取り出し、この箱体可動設定数と加算後又は減算後の持ち玉数とを比較する(S24)。
加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも少ないとき(S24−No)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが2であるか否かを確認し(S25)、この疑似箱体出現個数データが2であるときは(S25−Yes)、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bが収納空間164から出現しているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを2で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。なお、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bが出現している状態を図7に示す。
一方、疑似箱体出現個数データが2以外の数値であるとき(S25−No)、制御部18は、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bを収納空間164から出現させることを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bを収納空間164から出現させる(S26)。制御部18は、その疑似箱体出現個数データを2にして、記憶部12に記憶させる(S26)。その後は、S16以降の処理を実行する。
S24の判断において加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも多いとき(S24−Yes)、制御部18は、四段目の疑似箱体14dに設定されている箱体可動設定数を記憶部12から取り出し、この箱体可動設定数と加算後又は減算後の持ち玉数とを比較する(S27)。
加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも少ないとき(S27−No)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが3であるか否かを確認し(S28)、この疑似箱体出現個数データが3であるときは(S28−Yes)、一段目から三段目までの疑似箱体14a〜14cが収納空間164から出現しているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを3で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。なお、一段目から三段目までの疑似箱体14a〜14cが出現している状態を図8に示す。
一方、疑似箱体出現個数データが3以外の数値であるとき(S28−No)、制御部18は、一段目から三段目までの疑似箱体14a〜14cを収納空間164から出現させることを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、一段目から三段目までの疑似箱体14a〜14cを収納空間164から出現させる(S29)。制御部18は、その疑似箱体出現個数データを3にして、記憶部12に記憶させる(S29)。その後は、S16以降の処理を実行する。
S27の判断において加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも多いとき(S27−Yes)、制御部18は、五段目の疑似箱体14eに設定されている箱体可動設定数を記憶部12から取り出し、この箱体可動設定数と加算後又は減算後の持ち玉数とを比較する(S30)。
加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも少ないとき(S30−No)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが4であるか否かを確認し(S31)、この疑似箱体出現個数データが4であるときは(S31−Yes)、一段目から四段目までの疑似箱体14a〜14dが収納空間164から出現しているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを4で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。なお、一段目から四段目までの疑似箱体14a〜14dが出現している状態を図9に示す。
一方、疑似箱体出現個数データが4以外の数値であるとき(S31−No)、制御部18は、一段目から四段目までの疑似箱体14a〜14dを収納空間164から出現させることを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、一段目から四段目までの疑似箱体14a〜14dを収納空間164から出現させる(S32)。制御部18は、その疑似箱体出現個数データを4にして、記憶部12に記憶させる(S32)。その後は、S16以降の処理を実行する。
S30の判断において加算後又は減算後の持ち玉数が箱体可動設定数よりも多いとき(S30−Yes)、制御部18は、記憶部12から疑似箱体出現個数データを取り出し、この疑似箱体出現個数データが5であるか否かを確認し(S33)、この疑似箱体出現個数データが5であるときは(S33−Yes)、一段目から五段目までのすべての疑似箱体14a〜14eが収納空間164から出現しているものと判断し、その疑似箱体出現個数データを5で維持させる。その後は、S16以降の処理を実行する。なお、一段目から五段目までのすべての疑似箱体14a〜14eが出現している状態を図10に示す。
一方、疑似箱体出現個数データが5以外の数値であるとき(S33−No)、制御部18は、すべての疑似箱体14a〜14eを収納空間164から出現させることを示す指示信号を可動制御部157に送る。可動制御部157は、その指示信号にもとづいて、モーター153を駆動し、すべての疑似箱体14a〜14eを収納空間164から出現させる(S34)。制御部18は、その疑似箱体出現個数データを5にして、記憶部12に記憶させる(S34)。その後は、S16以降の処理を実行する。
このような制御を行うことにより、制御部18は、数量表示器13の7セグメント表示部131に表示された持ち玉数に応じて、箱体可動部15を動作させて、疑似箱体14を可動させることができる。
また、制御部18は、遊技者の持ち玉が増加した場合と、減少した場合に、これら変化した後の持ち玉数を数量表示器13の7セグメント表示部131に確実に表示させるとともに、この表示された持ち玉数に応じた数の疑似箱体14を収納空間164から出現させることができる。
さらに、7セグメント表示部131における持ち玉数の表示と疑似箱体14による持ち玉数の表示が連動しているため、互いに整合のとれた持ち玉数の表示が可能となる。
そして、7セグメント表示部131において表示されている持ち玉数が増加すると、この増加にともなって、疑似箱体14が一つずつ順次出現してくるので、玉箱が積み上げられていく様子をリアルに表現することができる。
しかも、この持ち玉表示機1を見た遊技者又は店員は、7セグメント表示部131を視認することにより、遊技者の持ち玉数を数値によって正確に把握でき、出現している疑似箱体14の個数によって、遊技者の持ち玉数を概略的に把握できる。
そして、疑似箱体14は、玉箱の形状に模して形成されており、出現個数によって遊技者の持ち玉数を表現するため、遊技者が多量の景品玉を獲得したことをリアルに表現することができる。
このため、遊技者は、自身の技量により多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができ、しかも、多量の景品玉の獲得を他の遊技客に確実にアピールできる。
さらに、玉箱に模して形成された疑似箱体14を積み重ねていくことによって、遊技者の持ち玉数を表現するので、遊技者は、獲得玉を、あたかも本物の玉箱によって貯留しているような感覚を味わうことができ、多量の景品玉を獲得したという優越感を、飽きずに、継続的にもつことができる。
(2)数量表示器13の裏側に収納空間164が位置しており、複数の疑似箱体14のすべてが積み重ねられた状態で収納空間164に収納されること
持ち玉表示機1の背面側、具体的には、持ち玉表示機1の中央の背面寄りには、矩形板状の背面板部163が立設してあり、この背面板部163の下部の前方に数量表示器13が位置している(図2、図11(ii)参照)。
数量表示器13は、厚みの薄い横長直方体状の表示器筐体133の前面である数字表示面134に7セグメント表示部131が配置されており、この表示器筐体133の内部の中空部にドライバ回路132が納められた構造となっている。
また、背面板部163の下部と表示器筐体133との間には、疑似箱体14を収納可能なスペースとして確保された収納空間164が設けられている。
収納空間164は、背面板部163の下部と表示器筐体133との間、すなわち、この表示器筐体133を含む下部前面側筐体165(図2、図20等参照)と背面板部163の下部とで囲まれた空間であって、その表示器筐体133の前面である数字表示面134を当該数字表示面134の前方から見たときに、この数量表示器13の裏側に位置している。そして、複数の疑似箱体14のすべてが、入れ子式に積み重ねられた状態で、その収納空間164に収納可能となっている(図11(ii)参照)。
このように、複数の疑似箱体14のすべてが収納空間164に収納された状態では、当該持ち玉表示機1の正面を当該持ち玉表示機1の前方から見たときに、それら複数の疑似箱体14のすべてが数量表示器13の背後に隠れて見えない状態となる。
このように、複数の疑似箱体14のすべてが持ち玉表示機1の前方から視認不能となる状態を作り出すことにより、持ち玉表示機1は、遊技者が玉箱を使用していない状態を表現することができ、これにより、遊技者の持ち玉の数量が0(ゼロ)又は所定数以下であることをリアルに表現することができる。
例えば、遊技媒体を玉箱に入れるシステムを採用している遊技場においては、遊技者が大当たりに入賞するなどして入賞玉を多量に獲得したときに、この入賞玉を玉箱に入れて、自身の足元などに置いておくことが行なわれる。
これに対し、遊技者が遊技を行うものの、大当たりに入賞することなく、持ち玉をすべて遊技に使用してしまうような場合には、入賞して獲得した玉を入れるために玉箱を使用する機会は無い。
このような場合において、持ち玉表示機1に疑似箱体14が一つでも収納空間164から出現した状態になっていると、遊技者が玉箱を使用していないのにもかかわらず、この持ち玉表示機1ではあたかも玉箱が遊技者により使用されているかの如く表現されることとなり、遊技者の実際の状況と食い違った表示内容となってしまう。
そこで、本実施形態の持ち玉表示機1は、遊技者の持ち玉がゼロ又は所定数以下であるときには、複数の疑似箱体14のすべてを数量表示器13の背後に隠してしまって当該持ち玉表示機1の前方からは視認不能とする。
これにより、持ち玉表示機1は、遊技者が玉箱を使用していない状態にあること、つまり、遊技者の持ち玉がゼロ又は所定数以下であることをよりリアルに表現することができる。
(3)複数の疑似箱体14のそれぞれに形成された係合部145のうちのすべての下側係合部148が、積み重ねられた状態の複数の疑似箱体14の背面側において、当該背面に沿って水平方向にほぼ一列で並ぶ位置に配置されていること
このような特徴を有する疑似箱体14の構造について説明する。
疑似箱体14は、図12(i)、(ii)等に示すように、玉箱の形状に模した形状で形成されている。ただし、疑似箱体14は、玉箱の全体の形状を完全に模しているのではなく、図12(ii)、図13に示すように、有底箱形の玉箱を垂直方向に切断して前後に二等分したときの一方の玉箱に模した形状に形成されている。つまり、疑似箱体14は、この疑似箱体14が設けられた持ち玉表示機1を正面側から見たときに、当該疑似箱体14があたかも玉箱そのものであるかのように遊技者や店員に認識させることが可能な形状で形成されている。
具体的に、疑似箱体14は、底部に位置する底板141と、側部に位置するとともに底板141の端辺から立設した側板142とを有している(図13参照)。また、側板142は、当該疑似箱体14の正面側に位置する側板142と、右側面側に位置する側板142と、左側面側に位置する側板142とによって構成されている。そして、これら底板141と側板142とで囲まれた空間が、当該疑似箱体14の内側に位置する中空の内部空間143となっている。
この疑似箱体14は、上面側を覆う部材と背面側を覆う部材とを有していない。このため、この疑似箱体14の内部空間143は、それら上面部と背面部において外部と連通している。ただし、持ち玉表示機1に設けられた複数の疑似箱体14のうち一番上に位置する疑似箱体14の上面部には、多量の遊技媒体が山積みに盛り上がった状態を表す形状に形成された疑似玉部材144が載置されている。
複数の疑似箱体14は、上下に配置されるとともに入れ子式に積み重ねられた状態で、持ち玉表示機1の収納空間164に収納される。これら複数の疑似箱体14のそれぞれは、上下に隣り合う二つの疑似箱体14を係合する係合部145を有している。
係合部145は、それら二つの疑似箱体14のうち上に位置する疑似箱体14(以下、上側疑似箱体という)の底板141に穿設された係合孔146と、当該上側疑似箱体の底板141に設けられた上側係合部147と、上下に隣り合う二つの疑似箱体14のうち下に位置する疑似箱体14(以下、下側疑似箱体という)の底板141に設けられて上側係合部147に係合する下側係合部148とを有している。
係合孔146は、疑似箱体14の底板141においてこの底板141の厚み方向に穿設された貫通孔であって、その底板141において横長の矩形状又は長孔状に形成されている。また、矩形状又は長孔状の長手方向は、当該係合孔146が穿設された底板141を有する疑似箱体14を正面から見たときの当該疑似箱体14の左右方向と同じ方向となっている。
上側係合部147は、疑似箱体14の底板141の下面から下方に向かって突設された部分であって、この突設方向端部にはフック状(例えば、断面L字状あるいは断面J字状など)の形状を有する被係止部1471が形成されている。
下側係合部148は、疑似箱体14の底板141の上面に立設され部分であって、この突設方向端部には鉤状(例えば、断面Γ字状あるいは断面Λ字状など)の鉤部1481が形成されている。
複数の疑似箱体14を上下方向に並べた場合において、これら複数の疑似箱体14を背後から見たとき(図13参照)、上下に隣り合う二つの疑似箱体14のうち上側疑似箱体に形成された上側係合部147と、この上側疑似箱体の直下に位置する下側疑似箱体に形成された下側係合部148は、上下方向で対応する位置に形成されている。
また、複数の疑似箱体14のそれぞれに形成された上側係合部147は、上下方向に他の上側係合部147が形成されていない位置、すなわち、複数の疑似箱体14が上下に移動しても互いに干渉しないようにそれぞれを水平方向に回避させた位置に形成されており、複数の疑似箱体14のそれぞれに形成された下側係合部148は、上下方向に他の下側係合部148が形成されていない位置、すなわち、複数の疑似箱体14が上下に移動しても互いに干渉しないようにそれぞれを水平方向に回避させた位置に形成されている。
さらに、上側疑似箱体に形成された上側係合部147と、下側疑似箱体に形成された下側係合部148は、上側疑似箱体の上方への移動により、互いに係合するようになっている。具体的には、その上側係合部147の被係止部1471に対して、その下側係合部148の鉤部1481が係合する。
ここで、上側係合部147は、上側疑似箱体の底板141の下面から下方に突設された部分であり、下側係合部148は、下側疑似箱体の底板141の上面に立設された部分である。そして、上側係合部147の上下方向の長さとこの上側係合部147に対応する下側係合部148の上下方向の長さとを足した長さは、疑似箱体14一つ分の縦方向の長さと同じかこれよりも若干短くなっている。
このため、上側疑似箱体の上側係合部147と下側疑似箱体の下側係合部148が係合している状態において、これら二つの疑似箱体14を前方から見たとき、上側疑似箱体の底面が下側疑似箱体の上面付近に位置するようになり、下側疑似箱体の上面上に上側疑似箱体が積み上げられているように見える。
そして、このように、これら二つの疑似箱体14が積み上げられているように見えるため、これら二つの疑似箱体14には、多量の遊技媒体がぎっしり収納されているかのように、遊技者に想像させることができる。
また、上側疑似箱体の上側係合部147の被係止部1471は、下側疑似箱体の下側係合部148の鉤部1481の下方に位置しており、この下側係合部148の鉤部1481の上方には、上側疑似箱体の底板141に穿設された係合孔146が位置している。
このため、例えば、下側疑似箱体を固定した状態で、上側疑似箱体をその下側疑似箱体の内部空間143に向かって下降させると、下側疑似箱体の下側係合部148の鉤部1481は、上側疑似箱体の底板141に穿設された係合孔146を通り抜けて、当該上側疑似箱体の内部空間143に進入する。
また、上側疑似箱体は、下側疑似箱体よりも、全体の大きさが若干小さく形成されており、しかも、複数の疑似箱体14のそれぞれは、側板142が、当該疑似箱体14の底板141から斜め上方向へ広がる方向に傾斜している。
このため、下側疑似箱体を固定した状態で、上側疑似箱体をその下側疑似箱体の内部空間143に向かって下降させると、上側疑似箱体がその下側疑似箱体の内部空間143に収納されて、入れ子式に互いに積み重なった状態となる。
このような構造は、複数の疑似箱体14において上下に位置する二つの疑似箱体14のそれぞれに形成されている。具体的には、一段目の疑似箱体14aに上側係合部147が形成され、二段目の疑似箱体14bには、その上側係合部147に対応する下側係合部148が形成されている。また、二段目の疑似箱体14bには上側係合部147が形成され、三段目の疑似箱体14cには、その上側係合部147に対応する下側係合部148が形成されている。同様に、三段目の疑似箱体14cと四段目の疑似箱体14dにはそれぞれ上側係合部147とこれに対応する下側係合部148が形成されており、四段目の疑似箱体14dと五段目の疑似箱体14eにもそれぞれ上側係合部147とこれに対応する下側係合部148が形成されている。
そして、複数の疑似箱体14が積み重ねられた状態にある場合、二段目から五段目の疑似箱体14b〜14eに形成された下側係合部148は、一段目から四段目の疑似箱体14a〜14dの底板141に形成された係合孔146のすべてを通り抜けた状態となっている(図14参照)。
また、この場合、一段目から三段目の疑似箱体14a〜14cに形成された上側係合部147は、二段目から四段目の疑似箱体14b〜14dの底板141に形成された係合孔146のすべてを通り抜けた状態となっている。
なお、五段目の疑似箱体14eの底板141には係合孔146が形成されているが、この疑似箱体14eが収納空間164の底部上面に着地したときには、当該疑似箱体14eの係合孔146が、収納空間164の底部上面によって閉塞された状態となる。このため、四段目の疑似箱体14dに形成された上側係合部147は、その五段目の疑似箱体14eの係合孔146を通り抜けることができないようになっている。
そして、複数の疑似箱体14a〜14eは、図11(ii)に示すように、入れ子式に積み重ねられた状態で、収納空間164に収納される。
また、複数の疑似箱体14は、積み重ねられた状態から、例えば、一段目の疑似箱体14aを上方へ持ち上げると、この疑似箱体14aの上側係合部147が上方へ移動し、この上側係合部147の被係止部1471が、二段目の疑似箱体14bの下側係合部148の鉤部1481に当接して係合し、これら疑似箱体14aと疑似箱体14bが連結された状態となる。そして、さらにその一段目の疑似箱体14aを上方へ持ち上げると、連結された状態で、二段目の疑似箱体14bも一緒に上方へ持ち上げられる。
一段目の疑似箱体14aをさらに持ち上げると、二段目の疑似箱体14bの上側係合部147が上方へ移動し、三段目の疑似箱体14cの下側係合部148の鉤部1481に当接して係合し、これら二段目の疑似箱体14bと三段目の疑似箱体14cが連結される。そして、さらに一段目の疑似箱体14aを上方へ持ち上げると、連結された状態で、二段目の疑似箱体14bと三段目の疑似箱体14cが一緒に上方へ持ち上げられる。
さらに一段目の疑似箱体14aを持ち上げると、三段目の疑似箱体14cに四段目の疑似箱体14dが連結し、この四段目の疑似箱体14dに五段目の疑似箱体14eが連結して、これら四段目と五段目の疑似箱体14d、14eを持ち上げることができる(図12(ii)参照)。
また、複数の疑似箱体14が積み重ねられた状態で収納空間164に収納されている場合において、一段目の疑似箱体14aを上方へ持ち上げて、この疑似箱体14aの底板141が数量表示器13の上辺付近の高さにまで達すると、この一段目の疑似箱体14aが持ち玉表示機1の前方から視認可能な位置に出現する(図6参照)。このように一段目の疑似箱体14aを収納空間164から出現させて当該位置で静止させることにより、持ち玉表示機1は、この持ち玉表示機1に対応する遊技機2において遊技者が玉箱一箱分以上の大量の遊技媒体を獲得したことを表示することができる。
さらに、一段目の疑似箱体14aを上方へ持ち上げて、五段目の疑似箱体14eが収納空間164から上方の外部へ移動し、その五段目の疑似箱体14eの底板141が数量表示器13の上辺付近の高さにまで達すると、一段目から五段目までの疑似箱体14a〜14eのすべてが持ち玉表示機1の前方から視認可能な位置に出現する(図10参照)。このように一段目から五段目までの疑似箱体14a〜14eを収納空間164から出現させて当該位置で静止させることにより、当該持ち玉表示機1は、この持ち玉表示機1に対応する遊技機2において遊技者が玉箱五箱分以上の大量の遊技媒体を獲得したことを表示することができる。
一方、一段目から五段目までの疑似箱体14a〜14eのすべてが持ち上げられている状態において、これら疑似箱体14a〜14eを積み重ねて収納空間164に順次収納しようとするとき、各疑似箱体14a〜14eは、上記の動作とは逆の動作を辿る。
例えば、一段目から五段目までの疑似箱体14a〜14eがすべて持ち上げられている状態においては、図15(ii)に示すように、一段目の疑似箱体14aが箱体可動部15のナット部材152によって支持されるとともに、二段目〜五段目の疑似箱体14b〜14eが互いに連結しながら、その一段目の疑似箱体14aからぶら下がった状態となる。
ここで、ナット部材152を下降させながら一段目の疑似箱体14aを下降させると、二段目から五段目の疑似箱体14b〜14eは、一段目の疑似箱体14aからぶら下がった状態を維持しつつ、自重により下降する。
一段目の疑似箱体14aをさらに下降させると、五段目の疑似箱体14eが収納空間164に収納されるとともに、この疑似箱体14eの底板141が収納空間164の底部上面に接触して着地する。
収納空間164の底部上面に着地した五段目の疑似箱体14eは、この位置で下降動作が停止する。
一段目の疑似箱体14aをさらに下降させると、五段目の疑似箱体14eの下側係合部148が定位しており、四段目の疑似箱体14dの上側係合部147が下降するので、五段目の疑似箱体14eの下側係合部148の鉤部1481と四段目の疑似箱体14dの上側係合部147の被係止部1471が離間して、これら五段目の疑似箱体14eの下側係合部148と四段目の疑似箱体14dの上側係合部147との係合が解除され、これら五段目の疑似箱体14eと四段目の疑似箱体14dとの連結状態が解消される。
一段目の疑似箱体14aをさらに下降させると、四段目の疑似箱体14dが五段目の疑似箱体14eの内部空間143に進入し、これら四段目の疑似箱体14dと五段目の疑似箱体14eが重なり合う。
五段目の疑似箱体14eの上面縁部と四段目の疑似箱体14dの上面縁部の下面が当接するなどして、四段目の疑似箱体14dがそれ以上下降できない位置までくると、この四段目の疑似箱体14dは、この位置で下降動作が停止する。これにより、五段目の疑似箱体14eと四段目の疑似箱体14dが入れ子式に積み重なった状態となる。
一段目の疑似箱体14aをさらに下降させると、四段目の疑似箱体14dの下側係合部148が定位しており、三段目の疑似箱体14cの上側係合部147が下降するので、四段目の疑似箱体14dの下側係合部148の鉤部1481と三段目の疑似箱体14cの上側係合部147の被係止部1471が離間して、これら四段目の疑似箱体14dの下側係合部148と三段目の疑似箱体14cの上側係合部147との係合が解除され、これら四段目の疑似箱体14dと三段目の疑似箱体14cとの連結状態が解消される。
一段目の疑似箱体14aをさらに下降させると、三段目の疑似箱体14cが四段目の疑似箱体14dの内部空間143に進入し、これら三段目の疑似箱体14cと四段目の疑似箱体14dが重なり合う。
さらに、三段目の疑似箱体14の上側係合部147が四段目の疑似箱体14dの係合孔146に進入して通り抜け、三段目の疑似箱体14cの底板141が四段目の疑似箱体14dの底板141に接近するなどして、三段目の疑似箱体14cがそれ以上下降できない位置までくると、この三段目の疑似箱体14cは、この位置で動作が停止する。これにより、五段目から三段目までの疑似箱体14c〜14eが入れ子式に積み重なった状態となる。
以下、同様にして、一段目の疑似箱体14aをさらに下降させていくことにより、五段目から一段目までの疑似箱体14a〜14eのすべてを積み重ねることができる。
このような動作を行う疑似箱体14においては、複数の疑似箱体14に形成されたすべての下側係合部148が、積み重ねられた状態の複数の疑似箱体14の背面側において、当該背面に沿って水平方向にほぼ一列で並ぶ位置に配置されている。
このような配置とすることにより、疑似箱体14の奥行方向の厚みを薄くすることができ、ひいては、持ち玉表示機1の奥行方向の厚みを薄くすることができる。
例えば、複数の疑似箱体14に形成された複数の下側係合部148が、疑似箱体14の奥行方向で異なる位置にそれぞれ配置されているとき、疑似箱体14(特に、最も外側に位置する下側係合部148が形成された疑似箱体14)は、これら複数の下側係合部148のすべてを内包するように、奥行方向の長さを長くする必要がある。
これに対して、本実施形態の持ち玉表示機1においては、すべての下側係合部148が積み重ねられた状態の複数の疑似箱体14の背面に沿って水平方向にほぼ一列で並ぶ位置に配置されている。これにより、疑似箱体14の奥行方向の長さは、下側係合部148を考慮したときに、一つの下側係合部148を内包できる程度の厚みを有していればよいので、この疑似箱体14の奥行方向の厚みを薄くすることができる。
そして、このように疑似箱体14の奥行方向の厚みを薄くすることができるため、この疑似箱体14を内包する持ち玉表示機1の奥行方向の厚みを薄くすることができる。
なお、図14等においては、複数の疑似箱体14が入れ子式に積み重ねることが可能となっており、上側疑似箱体のほぼ全体が下側疑似箱体の内部空間143に収納された状態となっているが、必ずしも、上側疑似箱体のほぼ全体を下側疑似箱体の内部空間143に収納させる必要はなく、上側疑似箱体の少なくとも下部の一部が下側疑似箱体の内部空間143に収納されることで、これら複数の疑似箱体14を積み重ねるようにすることもできる。
次に、疑似箱体14を上下に移動させるための箱体可動部15の構成について、図15〜図17を参照して説明する。
箱体可動部15は、筐体16の背面板部163の背後においてこの背後の左右両側にそれぞれ立設された二本のねじ棒151と、このねじ棒151が棒軸を中心として周方向へ回転することによりこのねじ棒151の周面上にて上下に移動するナット部材152と、回転駆動するモーター153と、このモーター153の軸に接続された駆動ギア1541と、ねじ棒151の下端部に接続された従動ギア1542と、駆動ギア1541の回転動力を従動ギア1542に伝えるための複数の伝動ギア1543と、疑似箱体14の位置を検知するための停止位置センサ155と、伝動ギア1543の回転を検知するための回転センサ156と、制御部18からの指令にもとづいてモーター153を駆動させる可動制御部157とを備えている。
ここで、ねじ棒151は、周面に雄ねじが形成された棒状の部材であって、棒状の軸方向が垂直方向となるように筐体16の背面板部163の背後における左右両側のそれぞれに立設されている。
ナット部材152は、筒状に形成された部材であって、外周面には、一段目の疑似箱体14aに形成されたアタッチメント149が接続されており、内面には、ねじ棒151の雄ねじに噛み合うように螺合する雌ねじが形成されている。
このナット部材152の雌ねじは、例えば、図18に示すように、ナット部材152の一部を構成するナット蓋部1521の裏面に、横長の長手方向が水平に対して傾斜した突設形状の傾斜突部1522により構成することができる。
停止位置センサ155は、一段目の疑似箱体14aが、上下動する範囲のうち最も下の位置にあることを検知するセンサである。この停止位置センサ155は、ねじ棒151の下部の近傍に設けられており、一段目の疑似箱体14aに形成されたアタッチメント149に接続されているナット部材152の外周面に突設された停止位置指示片1523を検知することにより、一段目の疑似箱体14aが上下移動範囲の下端に位置していることを検知するものであり、この停止位置指示片1523を検知すると、検知信号を出力する。
回転センサ156は、複数の伝動ギア1543のうちの一つの伝動ギア1543の回転に伴って回転する回転指示片1544を検知することにより、この一つの伝動ギア1543の回転を検知するセンサである。回転センサ156は、回転指示片1544を検知すると、検知信号を出力する。
可動制御部157は、疑似箱体14の移動に関する指示信号を制御部18から受けると、この指示信号が示す疑似箱体14の出現個数を特定し、この出現個数分の疑似箱体14が持ち玉表示機1の外部から視認可能となるように、一段目の疑似箱体14aを上方又は下方へ移動させる。
例えば、一段目の疑似箱体14aが移動範囲の最下位置にある場合において、制御部18からの指示信号が示す疑似箱体14の出現個数が一つであるとき、可動制御部157は、一段目の疑似箱体14aに対応する伝動ギア1543の回転数を指定回転数として特定し、伝動ギア1543の回転数が指定回転数に達するまでモーター153を駆動する。
モーター153が駆動してこのモーター153の軸が回転すると、この軸に接続された駆動ギア1541が回転し、この回転動力が伝動ギア1543を介して従動ギア1542に伝達されて、この従動ギア1542が回転し、この従動ギア1542に接続されたねじ棒151が回転する。
ねじ棒151が回転すると、このねじ棒151の周面に形成された雄ねじに噛み合わされたナット部材152が上方へ移動し、これに伴ってこのナット部材152に接続された一段目の疑似箱体14aも上方へ移動する。
伝動ギア1543の回転数が指定回転数に達すると、可動制御部157は、モーター153の駆動を停止する。これに伴って、ナット部材152の上方への移動が停止して、一段目の疑似箱体14aの上方への移動が停止する。これにより、この一段目の疑似箱体14aが、収納空間164から上方へ移動して、持ち玉表示機1の外部から視認可能な状態となる。
二段目〜五段目の疑似箱体14を収納空間164から出現させる場合にも、可動制御部157は、一段目の疑似箱体14を収納空間164から出現させるときの上記処理と同様の処理を実行する。
また、収納空間164から出現している一段目〜五段目の疑似箱体14を下方へ移動して収納空間164に収納する場合にも、可動制御部157は、上記処理と同様の処理を実行する。
制御部18は、遊技者の持ち玉数に応じて疑似箱体14の出現個数を特定し、この特定した出現個数を示す指示信号を可動制御部157へ送る。
これにより、可動制御部157は、その持ち玉数がゼロ又は所定数よりも少ないときには、複数の疑似箱体14のすべてを収納空間164に収納して、当該持ち玉表示機1の前方からは視認できない状態にすることができる。これにより、遊技者の持ち玉数がゼロ又は所定数よりも少ないことを、疑似箱体14の視認不能状態により表現できる。
また、可動制御部157は、持ち玉数が所定数よりも多いときには、当該持ち玉数に応じた数の疑似箱体14を収納空間164から外部上方へ移動させるとともに、この移動させた疑似箱体14を当該持ち玉表示機1の前方から視認可能な位置で静止させることができる。これにより、遊技者の持ち玉数が所定数以上であることを、疑似箱体14の出現個数により表現させることができる。
(4)持ち玉表示機1の構成部品が、一つの筐体16の内部に収納されて、持ち運び可能にユニット化されていること
本実施形態の持ち玉表示機1は、上述したように、少なくとも複数の疑似箱体14と数量表示器13と箱体可動部15とを含む複数の部品で構成されているが、これら構成部品は、一つの筐体16の内部に収納されており、持ち運び可能にユニット化されている。
筐体16は、横方向に幅広であるとともに縦長であり所定長さの奥行を有する直方体状に形成された中空の箱型部材である。
この筐体16は、持ち玉表示機1の背面部、右側面部の背面側、左側面部の背面側、上面部の背面側を覆う筐体本体161と、持ち玉表示機1の前面部(数量表示器13の前方を含む)、持ち玉表示機1の右側面部、左側面部、上面部(筐体本体161の右側面部、左側面部、上面部を含む)を覆う蓋部材162と、持ち玉表示機1の前面部の下部、右側面部の下部前面側、左側面部の下部前面側、底部を覆う下部前面側筐体165とを有している。
そして、蓋部材162と下部前面側筐体165は、筐体本体161に対して脱離可能に取り付けられている。
持ち玉表示機1の構成部品のうち、例えば、箱体可動部15と照明部17は、筐体本体161に設けられており、数量表示器13は、下部前面側筐体165に設けられており、複数の疑似箱体14は、筐体本体161における背面板部163と前面部に位置する数量表示器13との間に位置する収納空間164に収納される。
このように、持ち玉表示機1は、構成部品が一つの筐体16の内部に収納されており、持ち運び可能にユニット化された構造となっている。
このため、持ち玉表示機1は、既存の遊技場内における任意の箇所に容易に設置することができる。
また、遊技場内のレイアウトに応じて、所望の箇所に簡単に取り付けることができる。
さらに、遊技場において新台の入れ替えを行うような場合にも、ユニット化された持ち玉表示機1を所望の位置まで容易に移動させることができ、あるいは、取り外した持ち玉表示機1を所定のスペースまで持ち運んで簡易に収納することができる。
(5)持ち玉表示機1の左右側面の下部に設けられた側方演出部166に導光板167を用いていること
持ち玉表示機1の筐体16における右側面の下部と左側面の下部のそれぞれには、所定のタイミングで発光する側方演出部166が設けられている。
側方演出部166は、図19、図20に示すように、板状の導光板167と、所定の色で発光する発光素子168とによって構成されており、制御部18による制御により発光素子168が所定のタイミングで発光すると、この発光素子168から放出された光が導光板167を照射して、この導光板167を点灯させる。
導光板167は、所定の光透過率を有する材料を用いて形成されるとともに、所定の厚みを有する板状に形成された半透明又は不透明の部材であって、下部前面側筐体165における右側面部と左側面部にそれぞれ形成された開口169に嵌合されている。
発光素子168は、その導光板167が嵌合される開口169の内側面に取り付けられるとともに、光の放射方向に板状の導光板167の側面が含まれるような位置に設けられている。
板状の導光板167のうち、筐体16の内部に向く面である内側面1671には、縦方向に切り込まれた溝1672が形成されている。溝1672は、導光板167の当該内側面1671に多数形成されており、しかも、これら多数本の溝1672が、当該内側面1671において横並びに平行に配置されている。このように、多数本の溝1672は、いずれも縦方向に切り込まれており、この切り込み方向が、発光素子168からの光の伝播方向に対してほぼ直交方向となっている。このため、その発光素子168からの光が溝1672の側面にて反射して、当該導光板167の外側面から筐体16の外方へ伝播するようになり、これにより、この導光板167を光らせることができる。
また、それら多数本の溝1672のうち、発光素子168に近い位置にある溝1672では、深さが浅く形成されており、発光素子168から遠くになるにしたがって、溝1672の深さが次第に深くなっている。これにより、発光素子168から放射された光は、この発光素子168から遠い位置にある溝1672にまで到達することができ、導光板167の全体をほぼ同様の明るさで光らせることができる。
さらに、このように発光素子168の発光に伴って導光板167が点灯するとともに、この導光板167が筐体16の左右側面の下部にそれぞれ設けられていることから、当該持ち玉表示機1の側部外方から、この導光板167を視認可能となっている。
これにより、例えば、当該持ち玉表示機1を島台4の上面に位置する天板部5の上面上に配置した場合には、その導光板167を点灯させることにより、近くにいる他の遊技者のみならず、島端などの遠方にいる遊技者からも、その持ち玉表示機1の視認が可能となる。
(6)複数の疑似箱体14は、照明部17により照明されると、当該複数の疑似箱体14ごとに異なる色で点灯すること
持ち玉表示機1の背面側には、板状の背面板部163が立設してあり、この背面板部163には、複数の発光素子171が照明部17として配置されている(図2参照)。
発光素子171は、例えばLEDなど、光を放射可能な電気部品からなり、収納空間164から上方へ移動してきた疑似箱体14を背後から照明可能な位置となる、背面板部163の所定箇所に取り付けられている。
具体的には、複数(本実施形態においては五つ)の疑似箱体14a〜14eのすべてが、収納空間164から上方へ移動して、持ち玉表示機1の外部から視認可能な位置にあるときに、これら複数の疑似箱体14a〜14eの一つ一つに対応する位置に、発光素子171が背面板部163に配置されている(図12(ii)参照)。
発光素子171のそれぞれの光放射方向前方には、所定の厚みを有する半球状のレンズ172が設けられている(図11、図12参照)。これにより、発光素子171から放射された光の光量を増大させて、疑似箱体14をより明るく光らせることができる。
また、疑似箱体14の側板142の内側面には、所定の形状で所定の方向に溝状に凹設されたカットが多数施されており、発光素子171からの光を乱反射させることで、疑似箱体14の光り方を派手にすることができる。
複数の疑似箱体14a〜14eは、発光素子171により照明されると、当該複数の疑似箱体14a〜14eごとに異なる色で点灯する。
このような点灯態様を実現することにより、複数の疑似箱体14a〜14eごとに違いが明確になるとともに、出現している疑似箱体14の個数を視覚的に容易に認識でき、しかも、カラフルな色で表現されるので、多量の遊技媒体を獲得したことを他の遊技者に確実にアピールすることができる。
このような点灯態様を実現する具体的な手法として、以下に説明する(a)〜(c)の手法がある。
(a)複数の発光素子171をマトリックス状に配置するとともに、横方向に一列に並ぶ発光素子171が同じ色で発光し、一列ごと又は複数列ごとに異なる色で発光するようにする
ここで、発光素子171には、発光色が単色(一色のみ)の発光素子が使用される。また、複数の疑似箱体14a〜14eがそれぞれ異なる色で点灯するように、これら点灯させる色のいずれかの色で発光する発光素子171が使用される。
持ち玉表示機1の背面板部163には、複数(例えば、二十五個)の発光素子171が、マトリックス状(例えば、五列五行)に配置される(図2参照)。そして、最も上の列(最も上の横一列)を構成する複数(例えば、五個)の発光素子171には、所定の一色(例えば赤色)で発光する発光素子171が使用され、上から二列目の複数の発光素子171には、他の一色(例えば黄色)で発光する発光素子171が使用され、以下、列ごとに異なる色(例えば、上から三列目には緑色、上から四列目には青色、最も下の列には紫色)で発光する発光素子171が使用される。
疑似箱体14は、所定の光透過率で光を透過する材料で形成されている。また、複数の疑似箱体14は、発光素子171から光を受けておらず点灯していない状態においては、いずれも無色透明であるか、あるいは、半透明で、複数の疑似箱体14のすべてが同じ色(例えば白色)に着色されている。
そして、発光素子171から放射された光を受けると、疑似箱体14は、その光の色と同じ色で点灯する。これにより、複数の疑似箱体14は、それら発光素子171により照明されると、この発光素子171から放射された光の色に応じて、当該複数の疑似箱体14ごとに異なる色で点灯する。
なお、発光素子171の発光及び消灯の制御は、制御部18が行う。
制御部18は、発光素子171を常時発光させた状態とすることができ、又は、出現させた疑似箱体14の数に応じて発光素子171を発光させるようにすることができる。
後者については、次の内容で制御する。
制御部18は、すべての疑似箱体14a〜14eが収納空間164に収納された状態においては、すべての発光素子171を消灯する。
制御部18は、疑似箱体14を収納空間164から上方へ移動させたときは、この移動させた疑似箱体14が前方に位置することとなった発光素子171を発光させる。
例えば、一段目の疑似箱体14aを収納空間164から上方へ移動させたときは、この一段目の疑似箱体14aが前方に位置することとなった発光素子171(図2等に示す発光素子171においては、一番下の列の発光素子171)を発光させる。そして、前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171(図2等においては、一番下の列の発光素子171以外の発光素子171)は、消灯した状態とする。
また、一段目と二段目の疑似箱体14a、14bを収納空間164から上方へ移動させたときは、これら一段目又は二段目の疑似箱体14a、14bが前方に位置することとなった発光素子171(図2等に示す発光素子171においては、一番下の列の発光素子171と下から二列目の発光素子171)を発光させる。そして、前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171は、消灯した状態とする。
さらに、すべての疑似箱体14a〜14eを収納空間164から上方へ移動させたときは、すべての発光素子171を発光させる。
これにより、収納空間164から上方へ移動して持ち玉表示機1の外部から視認可能となった疑似箱体14を、発光素子171の発光によって背後から照明し、当該疑似箱体14を点灯させることができる。しかも、これら複数の疑似箱体14を、それぞれ異なった色で点灯させることができる。
なお、このような制御を行う場合、疑似箱体14は、収納空間164から上方へ移動するにしたがって異なる色で点灯する。例えば、一段目の疑似箱体14aのみが収納空間164から上方へ移動したとき、この疑似箱体14aは、一番下の列の発光素子171から放射された光の色(例えば、紫色)で点灯する。次に、一段目の疑似箱体14aと二段目の疑似箱体14bが収納空間164から上方へ移動したとき、一段目の疑似箱体14aは、下から二列目の発光素子171から放射された光の色(例えば、青色)で点灯する。そして、すべての疑似箱体14a〜14eが収納空間164から上方へ移動したとき、一段目の疑似箱体14aは、一番上の列の発光素子171から放射された光の色(例えば、赤色)で点灯する。発光素子171は、列ごと又は複数の列ごとに異なる色で発光するが、発光素子171の一つ一つは、同じ色で発光する。このため、疑似箱体14は、収納空間164から上方へ移動するにしたがって異なる色で点灯する。
また、図2等に示す持ち玉表示機1においては、一つの疑似箱体14に対して一列分の発光素子171が対応しているが、この構成に限るものではなく、一つの疑似箱体14に対して、複数列分の発光素子171を対応させることができる。
この場合、制御部18は、それら複数列ごとに、発光素子171の発光と消灯の制御を行う。
(b)複数の色の中から一つの色を選択して発光することが可能な発光素子171をマトリックス状に配置するとともに、横方向に一列に並ぶ発光素子171が同じ色で発光し、一列ごと又は複数列ごとに異なる色で発光するようにする
ここで、発光素子171には、複数の色の中から一つの色を選択して発光することが可能な発光素子が使用される。具体的には、例えば、赤(R)の光を放射する発光部と、緑(G)の光を放射する発光部と、青(B)の光を放射する発光部とを内包した発光素子を使用することができる。この発光素子は、R、G、Bの組み合わせによって7色の光を放射可能となっている。
また、複数の発光素子171は、背面板部163にマトリックス状(例えば、五列五行)で配置される(図2参照)。
疑似箱体14は、所定の光透過率で光を透過する材料で形成されるとともに、無色透明であるか、あるいは、半透明で、複数の疑似箱体14のすべてが同じ色(例えば白色)に着色されている。
制御部18は、複数の発光素子171のうち、横一列又は複数列を構成する二以上の発光素子171を同じ色で発光させる。また、制御部18は、複数の発光素子171を、一列ごと又は複数列ごとに異なる色で発光させる。そして、複数の発光素子171は、一列ごと又は複数の列ごとに、異なる疑似箱体14を照明する。これにより、複数の疑似箱体14は、発光素子171により照明されると、この発光素子171から放射された光の色に応じて、当該複数の疑似箱体14ごとに異なる色で点灯する。
なお、制御部18は、発光素子171を常時発光させた状態とすることができ、又は、出現させた疑似箱体14の数に応じて発光素子171を発光させることができる。これらのうち、後者の制御の内容は、(a)で説明した内容と同様である。
また、制御部18は、発光素子171が放射する光の色を、常に同じ色とすることができ、あるいは、前方に位置する疑似箱体14が何段目の疑似箱体14であるかによって、その発光素子171が放射する光の色を変化させることができる。
後者については、次のような内容とすることができる。
例えば、一段目の疑似箱体14aのみが収納空間164から上方へ移動したとき、この疑似箱体14aは、一番下の列の発光素子171から放射された光の色で点灯する。このときの光の色を赤色とする。
次いで、一段目の疑似箱体14aと二段目の疑似箱体14bが収納空間164から上方へ移動したとき、一段目の疑似箱体14aは、下から二列目の発光素子171から放射された光の色で点灯し、二段目の疑似箱体14bは、一番下の列の発光素子171から放射された光の色で点灯する。このとき、制御部18は、一番下の列の発光素子171から放射される光の色を赤色から青色に変化させるとともに、下から二列目の発光素子171から放射される光の色を赤色にする。
続いて、一段目から三段目までの疑似箱体14a〜14cが収納空間164から上方へ移動したとき、一段目の疑似箱体14aは、下から三列目の発光素子171から放射された光の色で点灯し、二段目の疑似箱体14bは、下から二列目の発光素子171から放射された光の色で点灯し、三段目の疑似箱体14cは、一番下の列の発光素子171から放射された光の色で点灯する。このとき、制御部18は、一番下の列の発光素子171から放射される光の色を青色から黄色に変化させるとともに、下から二列目の発光素子171から放射される光の色を赤色から青色に変化させ、下から三列目の発光素子171から放射される光の色を赤色にする。
このような制御を行うことにより、複数の疑似箱体14は、収納空間164から上方へ出現している間は、常に同じ色で点灯することができる。
(c)複数の疑似箱体14a〜14eの色を、それぞれ異なる色にする
ここで、発光素子171には、発光色が白色の発光素子が使用される。
持ち玉表示機1の背面板部163には、複数(例えば、二十五個)の発光素子171が、マトリックス状(例えば、五列五行)に配置される(図2参照)。
疑似箱体14は、所定の光透過率で光を透過する材料で形成されている。また、複数の疑似箱体14は、それぞれが異なる色で着色されている。
例えば、一段目の疑似箱体14aを赤色、二段目の疑似箱体14bを黄色、三段目の疑似箱体14cを緑色、四段目の疑似箱体14cを青色、五段目の疑似箱体14eを紫色に着色することができる。
これにより、複数の疑似箱体14は、発光素子171により照明されると、着色された色に応じて、当該複数の疑似箱体14ごとに異なる色で点灯することができる。
(7)照明部17を覆う幕状部材19を備えることができること
筐体本体161の背面板部163には、複数の発光素子171が配置されている。また、背面板部163の下部の前方には、複数の疑似箱体14a〜14eを収納するための収納空間164が設けられている。さらに、収納空間164に収納された複数の疑似箱体14a〜14eは、箱体可動部15による可動制御により、収納空間164から上方へ移動可能となっている。
ここで、複数の疑似箱体14a〜14eのうちの一部の疑似箱体14のみが収納空間164から上方へ移動してきた場合において他の疑似箱体14が収納空間164に収納されているとき、又は、複数の疑似箱体14a〜14eのすべてが収納空間164に収納されているとき、背面板部163に配置された複数の発光素子171のうち前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171が、持ち玉表示機1の前方から視認可能に露出した状態となる。
このように前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171は、そのまま露出させた状態とすることも可能であるが、例えば、図20、図21に示すように、当該発光素子171の前方を覆う幕状部材19を設ける構成とすることもできる。
幕状部材19は、不透明なシート状の部材であって、矩形状に形成されており、四つの辺のうち下側に位置する端辺が一段目の疑似箱体14又は疑似玉部材144に接続されており、この端辺に対向する、上側に位置する端辺が、巻き上げ用のロール191に接続されている。
ロール191は、円筒形状又は円柱形状に形成された部材であって、この円筒形状等の周面に幕状部材19の上側端辺が接続されており、この円筒形状等の周面の周方向を幕状部材19の巻き上げ方向として、この巻き上げ方向に常に付勢された状態となっている。このロール191の付勢には、例えば、コイルばねなどを用いることができる。
幕状部材19は、複数の疑似箱体14a〜14eのすべてが収納空間164に収納されているとき、又は、複数の疑似箱体14a〜14eのうちの一部の疑似箱体14が収納空間164から上方へ移動してきたときに、前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171を覆う位置に設けられている。
また、例えば、一段目の疑似箱体14aが収納空間164から上方へ移動すると、幕状部材19は、この疑似箱体14aの上方への移動とロール191の付勢とにより、ロール191に巻かれていく。そして、幕状部材19は、持ち玉表示機1を前方から見たときに視認可能な面積が次第に小さく狭くなっていく。
一方、一段目の疑似箱体14aが収納空間164へ向かって下降すると、幕状部材19は、この疑似箱体14aの下方への移動により、ロール191から伸長されていく。そして、幕状部材19は、持ち玉表示機1を前方から見たときに視認可能な面積が次第に大きく広くなっていく。
また、幕状部材19の表面には、所定の文字等を印刷することができる。この幕状部材19に印刷可能なものとしては、例えば、文字、図形、記号、模様、絵画、写真、創作画、メッセージ、キャラクター、ロゴマーク、遊技場の店名、営業時間、宣伝、広告、地図などがある。
このように、幕状部材19に所望の文字等を印刷することにより、この印刷された内容を遊技者に伝達することができる。
また、幕状部材19は、光が透過する材料で形成することができる。これにより、発光素子171の発光パターンによる模様や記号等の表示が可能となる。
例えば、多数(例えば、400個)の発光素子171をマトリックス状(例えば、20個×20個)で背面板部163に配置し、これら多数の発光素子171の発光と消灯のパターンにより、所定の文字や記号等を表示する演出を行うことができる。
例えば、それら多数の発光素子171の発光パターンにより、上向きの矢印や、「GO!」などの文字を表示したり、あるいは、横一列分の発光素子171を発光させるとともにこの発光させる発光素子171を次第に上方向へ移動させる演出を行ったり、さらには、多数の発光素子171をランダムで発光又は消灯させる演出などを行うことができる。
このように、前方に疑似箱体14が位置していない発光素子171の前方に幕状部材19を設け、疑似箱体14の積み重ね動作と同期して上下動させることにより、疑似箱体14の照明に無関係の発光素子171を隠すことができる。
また、幕状部材19の前面に所望の文字等を印刷等したり、多数の発光素子171の発光パターンを変化させたりすることにより、所定のメッセージを遊技者に伝達したり、遊技場独自の発光演出が可能となる。
(8)所定のデータを記憶可能なカードが台間機3にて抜き差しされたことに伴う持ち玉表示機1での持ち玉数の表示
遊技者が遊技場にて遊技を行う場合、所定のデータを記憶可能なカードを使用することがある。
このカードには、例えば、遊技場に会員登録した遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードや、会員登録を行っていない遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えたビジターカードなどがある。
これらカードには、一般に、所定の記憶容量を有するICチップが内蔵されており、所定のデータ、例えば、当該カードを一意に特定することが可能なカード識別情報などが記憶されている。
遊技者は、遊技機2で遊技を行おうとするときに、台間機3のカード挿入口(図示せず)にカードを挿入する。
台間機3は、カード挿入口に挿入されたカードのICチップからカード識別情報を読み取り、このカード識別情報を、会員に関するデータを管理する会員管理装置へ送信して、そのカードの認証を行う。認証の結果、当該カード識別情報が会員管理装置に登録されていたときは、当該カードが正規の会員カードであり、当該カードの所持者が正規の会員であると判断する。
一方、当該カード識別情報が会員管理装置に登録されていないときは、当該カードが正規の会員カードでなく、当該カードの所持者が正規の会員でないと判断する。
また、そのカード識別情報がビジターカードに付与される情報であるときは、台間機3は、当該カードがビジターカードであり、当該カードの所持者が非会員であるものと判断する。
台間機3は、カード挿入口に挿入されたカードが会員カードであると判断したときは、当該会員である遊技者が前日以前に遊技場に預け入れた貯玉がある場合に、この貯玉からの引き落としを可能とする。この場合、台間機3は、会員管理装置から、そのカード識別情報に紐付けされている貯玉数を受信する。そして、台間機3は、受信した貯玉数を自身の有する記憶手段に記憶させる。
また、台間機3は、遊技者の持ち玉数を算出し、自身の有する記憶手段に記憶させる。なお、台間機3は、算出した持ち玉数をカードのICチップに記憶させることができる。
さらに、台間機3は、カードが挿入されたこと、及び、カードが抜き取られたことを示すカード信号を出力して、持ち玉表示機1へ送る。
持ち玉表示機1の制御部18は、通信部11にてカード信号が受信されると、このカード信号がカードの挿入又はカードの抜き取りのいずれを示すものかを判断する。
そして、制御部18は、カードが抜き取られたものと判断した場合や、カードが挿入されたものと判断した場合に、疑似箱体14及び7セグメント表示部131による持ち玉数の表示について、以下に説明する処理を実行することができる。
(a)台間機3にてカードが抜き取られたとき
(a-1)制御部18は、疑似箱体14による持ち玉数の表示と、7セグメント表示部131による持ち玉数の表示を、いずれもリセットする。
具体的には、台間機3にてカードが抜き取られたことを持ち玉表示機1の制御部18が知得すると、この制御部18が、すべての疑似箱体14a〜14eを収納空間164に収納して「0箱」を表示させるとともに、7セグメント表示部131には、「0」を表示させる。
この(a-1)は、遊技者がカードを抜き取って離席したときに、持ち玉表示機1における持ち玉数の表示をリセットするものである。そして、その後に、他の遊技者が当該遊技機2に着席して全く新規で遊技を行うときに、その持ち玉表示機1に表示させる持ち玉数を、当該他の遊技者の持ち玉数とするものである。
(a-2)制御部18は、台間機3にてカードが抜き取られたものと判断すると、7セグメント表示部131又は疑似箱体14の一方においては、持ち玉数の表示をリセットして、「0」を表示させるようにし、他方においては、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数をその後も継続して表示させる。
この(a-2)は、7セグメント表示部131又は疑似箱体14の一方については、前回の遊技者の持ち玉数をリセットして、他の遊技者の持ち玉数を表示可能とする。そして、他方については、前回の遊技者の持ち玉数を他の遊技者が視認可能とすることにより、当該遊技機2の出玉の状況を判断する材料を当該他の遊技者に提供可能とするものである。
なお、この(a-2)は、7セグメント表示部131又は疑似箱体14の一方のみにおいて、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数をその後も継続して表示させることとしているが、それら7セグメント表示部131又は疑似箱体14の両方において、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数をその後も継続して表示させることとしてもよい。
また、カードが抜き取られた後も当該遊技者の持ち玉数を7セグメント表示部131等によって表示する場合、その表示時間に制限を設けることができる。
この(a)は、台間機3にてカードが抜き取られたことを条件として実行する処理である。
台間機3にてカードが抜き取られたこと、及び、遊技機2の上皿又は下皿に遊技媒体が残り玉として残っていることを条件とする場合には、次の(b)の内容の処理を実行することができる。
(b)台間機3にてカードが抜き取られた場合において、残り玉数が「1」以上あるとき
(b-1)制御部18は、カードが抜き取られる前に疑似箱体14と7セグメント表示部131が表示していた持ち玉数を、カードが抜き取られた後も継続して表示させる。具体的に、例えば、カードが抜き取られる直前の遊技者の持ち玉数が2000個である場合において、そのカードが抜き取られたとき、この2000個に相当する個数の疑似箱体14を出現させたままの状態で維持させるとともに、7セグメント表示部131に表示されていた「2000」という数字をその後も継続して表示させる。
この(b-1)は、カードを抜き取って離席した遊技者が、暫くすると同じ遊技機2まで戻ってきて遊技を再開することを想定したものである。
この想定は、残り玉数が「1」以上あることにもとづくものである。すなわち、残り玉数が「1」以上あるということが、つまりは、当該遊技者の暫時の離席(トイレや休憩などのための離席)を意味するものであり、暫くすると当該遊技者がその席まで戻ってきて遊技を再開するとの判断の理由となる。
そして、その遊技者が当該遊技機2まで戻ってきて着席すると、台間機3に自身のカードを投入するので、持ち玉表示機1は、その遊技者の持ち玉数を、その後も継続して表示することができる。
(b-2)制御部18は、疑似箱体14においては、すべての疑似箱体14を収納空間164に収納して、「0箱」を表示させる。7セグメント表示部131においては、カードを抜き取った遊技者の貯玉数を、当該遊技者の持ち玉数の初期値として表示させる。例えば、カードが抜き取られる直前の遊技者の持ち玉数が2000個である場合において、当該遊技者の貯玉数が7000個であるとき、7セグメント表示部131に、「7000」という数字を表示させる。
この(b-2)は、残り玉数のある遊技者が自身の貯玉を確認したい場合を想定して行われる処理である。
台間機3にカードが投入されているとき、持ち玉表示機1には、当該遊技者の持ち玉数が表示される。
この持ち玉数は、遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体の数量であるため、貯玉から引き落とされた遊技媒体の数量は加算されるものの、貯玉として遊技場に預けている遊技媒体の数量は加算されない。
ただし、遊技者は、引き落として遊技可能な自身の貯玉の数量を知りたいと考える場合がある。
そこで、残り玉数がある場合において、台間機3からカードが抜き取られたときに、当該遊技者の貯玉の数量を、7セグメント表示部131に表示させるようにする。
これにより、遊技者は、着席したままでカードを抜き取り、持ち玉表示機1の7セグメント表示部131に表示された数値を確認することで、自身の貯玉の数量を確認することができる。
なお、この(b-2)を実現するために、持ち玉表示機1は、台間機3から、貯玉数を示す信号を受信し、この信号の示す貯玉数を特定し、この特定した貯玉数を7セグメント表示部131に表示させるようにする。
(c)台間機3にてカードが抜き取られた後、他の遊技者が自身のカードをその台間機3に投入したとき
(c-1)制御部18は、当該他の遊技者の持ち玉数を、疑似箱体14の出現数と、7セグメント表示部131における数値表示によって、表示させる。
この(c-1)は、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数を終了し、新たにカードを挿入した他の遊技者の持ち玉数を、疑似箱体14と7セグメント表示部131によって表示するものである。
(c-2)制御部18は、疑似箱体14による表示をリセットして、すべての疑似箱体14を収納空間164に収納し、7セグメント表示部131には、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数を継続して表示させる。
この(c-2)は、疑似箱体14については、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数の表示を終了して、すべての疑似箱体14を収納空間164に収納し、新たにカードを挿入した他の遊技者の持ち玉数を表示可能に準備するためのものである。
一方、7セグメント表示部131については、カードを抜き取った遊技者の持ち玉数を、新たにカードを挿入した他の遊技者が視認可能とするものである。これにより、持ち玉表示機1は、当該遊技機2の出玉の状況を判断するのに有用な材料を当該他の遊技者に提供することができる。
なお、台間機3にてカードが抜き取られた後、同一の遊技者が自身のカードをその台間機3に投入したときは、抜き取られる直前に表示していた持ち玉数を、疑似箱体14と7セグメント表示部131が表示するようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態の持ち玉表示機によれば、疑似箱体と7セグメント表示部の二つの表現態様によって遊技者の持ち玉数を表示するので、遊技者は、自身の技量により多量の景品玉を獲得したという優越感を十分に味わうことができる。
また、玉箱に模して形成された疑似箱体の出現数によって、遊技者による多量の景品玉の獲得をリアルに表現するので、その景品玉の獲得を他の遊技客にも確実にアピールできる。
さらに、疑似箱体や7セグメント表示部を透明の蓋部材で覆うとともに、持ち玉表示機の側面に側方演出部を設ける構成としたので、島端などにいる遊技者や店員からの視認が可能となる。
以上、本発明の持ち玉表示機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る持ち玉表示機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、持ち玉表示機の数量表示器に設けられる表示手段の例として7セグメント表示部を挙げたが、表示手段は、7セグメント表示部に限るものではなく、液晶表示器などであってもよい。
また、上述した実施形態では、疑似箱体の数を五つとしたが、五つに限るものではなく、四つ以下あるいは六つ以上であってもよい。
さらに、疑似箱体の数を五つとした場合において、遊技者の獲得玉数が五段目の疑似箱体に設定された可動設定数よりも非常に多くなったときには、例えば、出現させる疑似箱体の数を一つにして発光素子の色を変えたり、あるいは、ブラックLEDを使って疑似箱体の前面に文字やイラストなどを表示させて強調演出を行ったりすることができる。
また、疑似箱体を背面から照明する発光素子に代えて、疑似箱体の内部にLEDランプを設けることができる。この場合、LEDランプに対しては、フレキシブルケーブルで電源供給してもよい。
さらに、図6等においては、多量のパチンコ玉が山積みになった形状に模した疑似玉部材を一段目の疑似箱体の上に乗せる構成を示しているが、この持ち玉表示機をスロットマシンの上方に設置するような場合には、多量のメダルが山積みになった形状に模した疑似玉部材を一段目の疑似箱体の上に乗せる構成とすることができる。
本発明は、遊技者の持ち玉数を表示する機能を備えた装置に利用可能である。
1 持ち玉表示機
13 数量表示器
134 数字表示面
14(14a〜14e) 疑似箱体
141 底板
142 側板
143 内部空間
145 係合部
146 係合孔
147 上側係合部
148 下側係合部
15 箱体可動部
16 筐体
163 背面板部
164 収納空間
17 照明部(照明手段)
171 発光素子
18 制御部
19 幕状部材
2 遊技機

Claims (6)

  1. 遊技者が遊技場から借りた遊技媒体及び前記遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を含む持ち玉の数量を表示する持ち玉表示機であって、
    前記遊技媒体を持ち運び可能に収容する玉箱の形状に模して形成された疑似箱体と、
    前記持ち玉の数量を数字で表示する数量表示器と、
    前記疑似箱体を動作させる箱体可動部とを備え、
    前記箱体可動部は、少なくとも、前記数量表示器に表示された前記持ち玉の数量に応じて前記疑似箱体を動作させる
    ことを特徴とする持ち玉表示機。
  2. 前記疑似箱体が複数設けられるとともに、これら複数の疑似箱体のすべてを収納可能な収納空間を有し、
    前記数量表示器の数字表示面を当該数字表示面の前方から見たときに、前記収納空間が、前記数量表示器の裏側に位置しており、
    前記箱体可動部は、
    前記持ち玉の数量がゼロ又は所定数よりも少ないときに、前記複数の疑似箱体のすべてを前記収納空間に収納して、当該持ち玉表示機の前方からは視認不能とし、
    前記持ち玉の数量が所定数よりも多いときに、当該持ち玉の数量に応じた数の前記疑似箱体を前記収納空間から外部へ移動させるとともに、この移動させた疑似箱体を当該持ち玉表示機の前方から視認可能な位置で静止させる
    ことを特徴とする請求項1記載の持ち玉表示機。
  3. 前記収納空間から外部へ移動してきた前記疑似箱体を背後から照明する照明手段を備え、
    前記複数の疑似箱体は、前記照明手段により照明されると、当該複数の疑似箱体ごとに異なる色で点灯する
    ことを特徴とする請求項2記載の持ち玉表示機。
  4. 前記疑似箱体は、底部に位置する底板と、側部に位置する側板と、これら底板と側板とで囲まれた内側空間とを有し、
    前記複数の疑似箱体は、下に位置する疑似箱体の前記内側空間に向かって、直上に位置する疑似箱体の少なくとも下部が収納されることで積み重ねられ、この積み重ねられた状態で前記収納空間に収納され、
    前記箱体可動部は、積み重ねられた状態の前記複数の疑似箱体のうち最も上に位置する疑似箱体を前記収納空間から上方向へ移動させるものであり、
    前記複数の疑似箱体は、上下に隣り合う二つの疑似箱体を係合する係合部を有し、
    前記係合部は、前記二つの疑似箱体のうち上に位置する疑似箱体の前記底板に穿設された係合孔と、当該上に位置する疑似箱体の前記底板に設けられた上側係合部と、前記二つの疑似箱体のうち下に位置する疑似箱体の前記底板に設けられて前記上側係合部に係合する下側係合部とを有し、
    前記複数の疑似箱体に形成されたすべての前記下側係合部が、積み重ねられた状態の前記複数の疑似箱体の背面側において、当該背面に沿ってほぼ一列で水平方向に並ぶ位置に配置された
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の持ち玉表示機。
  5. 少なくとも複数の前記疑似箱体と前記数量表示器と前記箱体可動部とを含む前記持ち玉表示機の構成部品が、一つの筐体の内部に収納されて、持ち運び可能にユニット化された
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の持ち玉表示機。
  6. 前記持ち玉表示機の背面部分に位置する背面板部を備え、
    前記収納空間は、前記背面板部の下部の前方に位置し、
    前記複数の疑似箱体は、前記箱体可動部による可動制御により、前記収納空間から上方へ移動可能となっており、
    前記照明手段は、前記背面板部に配置されるとともに、前記収納空間から上方へ前記複数の疑似箱体のすべてが移動してきたときに、当該複数の疑似箱体のそれぞれに対して背後から照明する位置に設けられており、
    前記持ち玉表示機は、前記複数の疑似箱体のすべてが前記収納空間に収納されているとき、又は、前記複数の疑似箱体のうちの一部の疑似箱体が前記収納空間から上方へ移動してきたときに、前方に前記疑似箱体が位置していない前記照明手段を覆う幕状部材を有した
    ことを特徴とする請求項3記載の持ち玉表示機。
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