JP2017153654A - 遊技用システム、遊技機及び遊技用装置 - Google Patents

遊技用システム、遊技機及び遊技用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】設定状態に関するセキュリティ性を向上することができる遊技機及び遊技用装置と、これらを有する遊技用システムを提供すること。【解決手段】遊技機1における遊技を可能とするための処理を実行可能な遊技用装置300を有する遊技用システムであって、遊技用装置300を認証するための処理を実行可能な第1認証処理証手段801と、遊技機1を認証するための処理を実行可能な第2認証処理手段317,201aと、を有し、遊技機1は、設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段401と、設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段41と、を備え、設定手段401は、第1認証処理手段801及び第2認証処理手段317,201aによって認証されている場合に設定状態のいずれかとするための処理を実行可能である。【選択図】図31

Description

本発明は、遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態にて遊技を実行可能な遊技機と、遊技機と通信可能に接続され、遊技機における遊技を可能とするための処理を実行可能な遊技用装置と、これらを有する遊技用システムに関する。
従来の遊技用システムは、遊技機と、該遊技機に対応する遊技用装置を備えるものがある。このような遊技用システムにおいては、遊技用装置が遊技機に内蔵されているチップIDを認証することによって遊技機における遊技を許容する物がある(例えば、特許文献1参照)。
また、このような遊技用システムにおける遊技機としては、遊技に関する内部状態(設定状態)を変更可能な設定変更機能(設定手段)を有しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−28183号公報 特開2015−91435号公報
しかしながら、特許文献1における遊技用システムは、特許文献2に示す遊技機の遊技開始を許容することができる一方で、遊技機の設定変更機能(設定手段)を用いることで容易に遊技に関する内部設定(設定状態)を変更することができてしまうため、設定状態に関するセキュリティ性を向上することができないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、設定状態に関するセキュリティ性を向上することができる遊技機及び遊技用装置と、これらを有する遊技用システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技用システムは、
遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態(例えば、1〜6のいずれかの設定値が設定されている状態)にて遊技を実行可能な遊技機(例えば、スロットマシン1)と、該遊技機と通信可能に接続され、該遊技機における遊技を可能とするための処理(例えば、変形例4の図31に示すように、貸出ユニット300に搭載されている貸出ユニット側認証制御部317が認証要求待ち処理を実行する部分)を実行可能な遊技用装置(例えば、貸出ユニット300)と、を有する遊技用システムであって、
前記遊技用装置を認証するための処理を実行可能な第1認証処理手段(例えば、認証装置800に搭載されている認証装置側認証制御部801)と、前記遊技機を認証するための処理を実行可能な第2認証処理手段(例えば、貸出ユニット300に搭載されている貸出ユニット側認証制御部317や共通制御部201a)と、を有し、
前記遊技機は、
前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段(例えば、設定制御部401)と、
前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
を備え、
前記設定手段は、前記第1認証処理手段及び前記第2認証処理手段によって認証されている場合に前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能である(例えば、図13、図14及び変形例4の図31に示すように、貸出ユニット側認証制御部メイン処理のSu5において貸出ユニット300が認証装置側認証制御部801によって認証されたことを示す貸出ユニット認証済コマンドを受信している場合に、Su18の認証要求待ち処理において共通制御部201aが設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグがセットされていると判定することで、設定制御部401が設定変更処理を実行する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機と遊技用装置とが認証されている場合に設定状態のいずれかとするための処理を実行可能であるので、設定状態に関するセキュリティ性を向上できる。
本発明の請求項2に記載の遊技機は、
遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態(例えば、1〜6のいずれかの設定値が設定されている状態)にて遊技を実行可能であって、該遊技を可能とするための処理(例えば、変形例4の図31に示すように、貸出ユニット300に搭載されている貸出ユニット側認証制御部317が認証要求待ち処理を実行する部分)を実行可能な遊技用装置(例えば、貸出ユニット300)に対応して設けられ、該遊技用装置と通信可能に接続された遊技機(例えば、スロットマシン1)であって、
前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段(例えば、設定制御部401)と、
前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
前記遊技用装置と該遊技機とが認証されているか否かを特定する特定手段(例えば、図14において貸出ユニット側認証制御部317がSu5において貸出制御部認証済フラグがセットされているか否か判定する部分や、変形例4の図31において共通制御部201aが設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグがセットされているか否かを判定する部分)と、
を備え、
前記設定手段は、前記特定手段によって認証されていると特定される場合に前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能である(例えば、共通制御部201aが設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグがセットされていると判定した場合に、設定制御部401が設定変更処理を実行する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機と遊技用装置とが認証されている場合に設定状態のいずれかとするための処理を実行可能であるので、設定状態に関するセキュリティ性を向上できる。
本発明の請求項3に記載の遊技用装置は、
遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態(例えば、1〜6のいずれかの設定値が設定されている状態)のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段(例えば、設定制御部401)と、前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、を備え、前記設定状態のいずれかにて遊技を実行可能な遊技機(例えば、スロットマシン1)に対応して設けられ、該遊技機と通信可能に接続されるとともに該遊技機における遊技を可能とするための処理例えば、変形例4の図31に示すように、貸出ユニット300に搭載されている貸出ユニット側認証制御部317が認証要求待ち処理を実行する部分)を実行可能な遊技用装置(例えば、貸出ユニット300)であって、
前記遊技機と前記遊技用装置とが認証されている場合に前記設定手段による設定状態のいずれかとするための処理を実行可能とするために、前記遊技機と該遊技用装置とが認証されているか否かを特定可能に前記遊技機に設けられた特定手段(例えば、共通制御部201a)に、前記遊技機と該遊技用装置とが認証されていると特定させるための特定関連処理を実行する特定関連処理手段(例えば、変形例4の図30や図31に示すように、共通制御部201aが設定値制御部認証済フラグやメイン制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグをセットする部分)を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機と遊技用装置とが認証されている場合に設定状態のいずれかとするための処理可能を実行可能であるので、設定状態に関するセキュリティ性を向上できる。
本発明の手段1の遊技用システム、遊技機または遊技用装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技用システム、遊技機または遊技用装置であって、
前記遊技機は、遊技価値(例えば、パチンコ球P)を用いて遊技が可能であって、該遊技価値に関する処理(例えば、クレジット変換処理や遊技玉精算処理)を実行可能な遊技価値処理手段(例えば、共通制御部201a)と、前記遊技用装置と該遊技機とが認証されているか否かを特定する特定手段(例えば、共通制御部201a)と、を備え、
前記特定手段は、前記遊技制御手段と前記設定手段と前記遊技価値処理手段と前記遊技用装置とのいずれもが認証されているときに、前記遊技機が認証されていると特定する(例えば、変形例4の図31に示すように、共通制御部201aが、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信したことで貸出制御部301が正規品であると認証されたことを特定した状態で設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグがセットされていると判定し、設定制御部401に対して設定変更許可コマンドを送信する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、設定手段と遊技制御手段と遊技価値処理手段と遊技用装置とのいずれもが認証されている場合に設定状態のいずれかとするための処理が実行可能となるので、設定状態に関するセキュリティ性を更に向上できる。
本発明の手段2の遊技用システム、遊技機または遊技用装置は、請求項1〜請求項3、手段1のいずれかに記載の遊技用システム、遊技機または遊技用装置であって、
前記遊技機は、遊技価値(例えば、パチンコ球P)を用いて遊技が可能であって、該遊技価値に関する処理(例えば、クレジット変換処理や遊技玉精算処理)を実行可能な遊技価値処理手段(例えば、共通制御部201a)を備え、
前記設定手段は、該設定手段における設定状態を特定可能な情報であって、暗号化した設定情報(例えば、設定値指定コマンド)を、前記遊技価値処理手段を経由して前記遊技制御手段に出力可能であり(例えば、変形例4として図33に示すように、設定制御部401が共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドを送信し、共通制御部201aが設定制御部401から受信した暗号化した設定値指定コマンドを更にメイン制御部41に対して送信する部分)、
前記遊技制御手段は、暗号化された前記設定情報から特定される設定状態に応じた遊技制御を行う(例えば、メイン制御部41が複号した設定値指定コマンドから設定値を特定し、該特定した設定値をRAM41cに記憶するとともに、該RAM41cに記憶した設定値にもとづいて遊技が実行される部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、設定情報であることを解り難くできるので、設定状態に関するセキュリティ性を更に向上できる。
本発明の手段3の遊技用システム、遊技機または遊技用装置は、請求項1〜請求項3、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技用システム、遊技機または遊技用装置であって、
前記遊技機は、遊技価値(例えば、パチンコ球P)を用いて遊技が可能であって、該遊技価値に関する処理(例えば、クレジット変換処理や遊技玉精算処理)を実行可能な遊技価値処理手段(例えば、共通制御部201a)を備え、
前記設定手段は、
該設定手段における設定状態を特定可能な設定情報を、前記遊技価値処理手段を経由して前記遊技制御手段に出力可能であり(例えば、変形例4として図33に示すように、設定制御部401が共通制御部201aに対して設定値指定コマンドを送信し、共通制御部201aが設定制御部401から受信した設定値指定コマンドを更にメイン制御部41に対して送信する部分)、
前記設定情報を前記遊技価値処理手段に出力するために使用する回線を複数の回線(例えば、チャンネルCH1〜Ch3)のいずれとするかを決定する決定手段(例えば、変形例4として図30に示すように、設定制御部401が抽出した乱数値を用いて設定値指定コマンドを送信するチャンネルをチャンネルCH1〜CH3のいずれかに決定する部分)を含み、
前記決定手段によって決定された回線には前記設定情報を出力し、前記決定手段によって決定されなかった回線には、該設定手段における設定状態を特定不能な偽情報を出力する(例えば、変形例4として図33に示すように、設定制御基板側設定制御部405が決定したチャンネルを用いて設定値指定コマンドを送信するとともに、決定しなかったチャンネルを用いて設定値指定コマンドのダミー情報を送信する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、設定情報を出力する回線を分かり難くすることができるので、設定状態に関するセキュリティ性を更に向上できる。
本発明の手段4の遊技用システム、遊技機または遊技用装置は、手段3に記載の遊技用システム、遊技機または遊技用装置であって、
前記決定手段は、前記設定情報を出力するために使用する回線を、該設定情報を出力する毎に新たに決定する(例えば変形例4として図30に示すように、スロットマシン1に電源を投入する毎に認証要求処理を1回のみ実行することで、設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルを決定する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、設定情報が出力される回線が、設定情報の出力毎に変更されるようになるので、いずれの回線で設定情報が出力されるかを更に分かり難くすることができ、設定状態に関するセキュリティ性を向上できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 メイン制御部の構成を示すブロック図である。 投入装置を示す図である。 投入装置の検出センサの移動態様を示す図である。 設定制御基板と共通制御基板との接続状態を示す図である。 共通制御部メイン処理を示すフローチャートである。 共通制御部、メイン制御部、設定制御部及び設定制御基板に搭載されている認証制御部での認証処理の制御内容を示すフローチャートである。 設定変更処理を示すフローチャートである。 共通制御部タイマ割込処理を示すフローチャートである。 共通制御部及び設定制御部での営業時間判定処理を示すフローチャートである。 認証装置に搭載されている認証制御部と貸出ユニットに搭載されている認証制御部での認証装置側認証制御部割込処理を示すフローチャートである。 貸出ユニット側認証制御部メイン処理を示すフローチャートである。 設定制御部、共通制御部、メイン制御部及び貸出ユニットに搭載されている認証制御部での認証要求待ち処理を示すフローチャートである。 電源投入時からスロットマシン及び貸出ユニットにおいて実行する処理の概略図である。 貸出制御部及び共通制御部での制御内容を示すフローチャートである。 共通制御部及びメイン制御部でのクレジット変換処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部でのBET処理の制御内容を示すフローチャートである。 共通制御部及びメイン制御部での付与処理の制御内容を示すフローチャートである。 共通制御部及びメイン制御部での精算処理の制御内容を示すフローチャートである。 貸出制御部及び共通制御部での遊技玉返却処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例1における共通制御部及びメイン制御部でのMAXBET操作処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例1における共通制御部での遊技玉投入処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例2における共通制御部及びメイン制御部での自動クレジット処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例3における投入装置を示す図である。 変形例3における投入装置の動作例を示す図である。 変形例3における共通制御部及びメイン制御でのクレジット変換処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例4におけるスロットマシンの構成を示すブロック図である。 共通制御部、メイン制御部、設定制御部での認証処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例4における設定制御部、共通制御部及び貸出ユニットに搭載されている認証制御部での認証要求待ち処理を示すフローチャートである。 変形例4における電源投入時からスロットマシン及び貸出ユニットにおいて実行する処理の概略図である。 変形例5におけるスロットマシンの構成を示すブロック図である。 変形例6におけるスロットマシンの構成を示すブロック図である。 変形例6における共通制御部メイン処理を示す図である。 変形例6における認証・設定ユニットがコネクタを介して共通制御基板に接続されている状態において共通制御部、メイン制御部、認証・設定ユニットに搭載された認証制御部及び設定制御部での第1認証要求処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例6における認証・設定ユニットがコネクタを介して共通制御基板に接続されている状態において認証・設定ユニットに搭載されている設定制御部及び共通制御部での設定変更処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例6における貸出ユニットがコネクタを介して共通制御基板に接続されている状態において貸出ユニットに搭載されている認証制御部、メイン制御部及び共通制御部での第2認証要求待ち処理の制御内容を示すフローチャートである。 変形例6における電源投入時からスロットマシン、認証・設定ユニット及び貸出ユニットにおいて実行する処理の概略図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの実施例について図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、スロットマシン1の上部を形成する機種固有の遊技ユニット1aと、スロットマシン1の下部を構成する機種間で共通の共通ユニット200と、から構成されており、共通ユニット200に対して異なる機種の遊技ユニット1aと交換可能とされている。
遊技ユニット1aは、前面が開口する筐体1bと、この筐体1bの側端に回動自在に枢支された前面扉1cと、から構成されている。
遊技ユニット1aの筐体1bの内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1cに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図2に示すように、それぞれ「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、「リプレイa」、「リプレイb」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1cの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。尚、以下では、「赤7」、「青7」、「白7」をまとめて単に「7」という場合があり、「チェリーa」、「チェリーb」をまとめて単に「チェリー」という場合があり、「リプレイa」、「リプレイb」をまとめて単に「リプレイ」と言う場合がある。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ32L、32C、32R(図3参照)によって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
遊技ユニット1aの前面扉1cの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。
遊技ユニット1aの前面扉1cには、図1に示すように、クレジットを用いて、その記憶数の範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数を設定する際や後述する変形例において、遊技玉数(遊技者所有の有価価値として記憶されている、仮想的にパチンコ球を単位とした場合のパチンコ球数)を用いて、その範囲内においてクレジットを加算させる際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジット及び設定されている賭数を精算する際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いられる演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例のスロットマシン1は、後述するように、実際には遊技媒体としてメダルを使用していないため、従来のメダルを使用するスロットマシンにおけるクレジットに相当するものを「仮想メダル価値」とするが、便宜上、メダルに基づく概念であるクレジットやクレジット数をそのまま使用するとともに、「仮想メダル価値」の数であるクレジット数を、従来のスロットマシンにおける呼称である「メダル数」と呼称する場合がある。
また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの右側位置には、図1に示すように、内設されている投入装置61の内部のパチンコ球Pを遊技者が視認可能とするための透明窓61aと、投入スイッチ62とが設けられている。尚、本実施例では、投入装置61、透明窓61a並びに投入スイッチ62を遊技ユニット1aに設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入装置61、透明窓61a並びに投入スイッチ62の少なくとも一部を共通ユニット200側に設けるようにしてもよい。
尚、本実施例では、これら投入装置61や投入スイッチ62を、図3に示すように、共通ユニット200の共通制御基板201に接続した形態、つまり、投入スイッチ62の操作検出や、投入装置61の動作制御を共通制御基板201にて行う形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入装置61や投入スイッチ62を、遊技制御基板40に接続して、投入スイッチ62の操作検出や、投入装置61の動作制御を、該遊技制御基板40が実行するようにしてもよい。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、遊技ユニット1aの前面扉1cには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可能な情報等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1以上設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2以上設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。また、遊技ユニット1aの前面扉1cには、図1では特に図示しないが、演出効果LED52、スピーカ53、54(図3参照)が設けられている。
尚、本実施例では、MAXBETスイッチ6のみを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1ベットスイッチを設けるようにしてもよい。また、本実施例では、MAXBETスイッチ6のみを設けることで賭数3のみが設定可能とされ、該MAXBETスイッチ6が操作されて賭数3が設定されているときに、3BETLED16とともに1BETLED14と2BETLED15とが点灯することで、賭数3であることを遊技者が認識し易くした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3BETLED16のみを設けるようにしてもよい。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられており、演出用スイッチ56の内部には、演出用スイッチ56の操作が有効である旨を点灯により報知する演出用LED56a(図3参照)が設けられている。
遊技ユニット1aの前面扉1cの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、所定の契機(例えば、後述のBB終了時)に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機(例えば、BB終了時)に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、前面扉1cの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図3参照)が設けられている。
遊技ユニット1aの筐体1bは、前述したように、開閉可能な前面扉1cを前面に有するとともに、下方端の形状が共通ユニット200と連結可能な形状とされた中空形状とされており、その内部には、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図3参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図3参照)からなるリールユニット2が設けられている。
共通ユニット200は、前面が開口する筐体200aと、この筐体200aの側端に回動自在に枢支された前面扉200bと、から構成されている。
共通ユニット200の前面扉200bには、遊技に使用可能な玉数であって、遊技者が遊技当日において他の遊技機における遊技で獲得することで所持している持玉や、遊技者が会員登録した会員遊技者である場合に前日以前における遊技において獲得することで所持している貯玉から払い出された玉数や後述する貸出ユニット300に現金を投入することにより貸し出された玉数が加算更新表示されるとともに、投入装置61により計数されてクレジットに加算された玉数が減算更新されることで、その時点において遊技者が、投入装置61による計数によってクレジットに加算することに使用可能な玉数である遊技玉数が表示される遊技玉数表示器202、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数を持玉に加算させる際に操作される計数スイッチ60、スロットマシン1に関する情報(スロットマシン1のタイトル、配当表、エラー情報等)が表示される共通液晶表示器213、共通スピーカ214、215が設けられている。また、共通ユニット200の前面扉200bには、図1では特に図示しないが、共通LED212(図3参照)が設けられている。
尚、本実施例では、遊技ユニット1aの筐体1bと共通ユニット200の筐体200aとの2つの筐体を使用する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら2つの筐体を1つの筐体、例えば、筐体200aを筐体1bの部分を含む形状(筐体1bと筐体200aとを合体した形状)にて形成し、その前面に前面扉1cと前面扉200bとを設けたものであってもよい。また、本実施例では、遊技ユニット1aの前面扉1cと共通ユニット200の前面扉200bとの2つの前面扉を使用する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら2つの前面扉を1つの前面扉としたものであってもよい。つまり、遊技ユニット1aと共通ユニット200とで、筐体や前面扉の一方を兼用するようにしてもよい。
共通ユニット200の前面扉200bの内側には、音量を調節するための音量調節スイッチ210(図3参照)、光量を調節するための光量調節スイッチ211(図3参照が設けられている。尚、本実施例では、これらの音量調節スイッチ210、光量調節スイッチ211を共通ユニット200の前面扉200bに設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを遊技ユニット1aの前面扉1cに設けるようにしてもよい。
共通ユニット200の筐体200aの内部には、電源ボックス(図示略)が設けられている。電源ボックスの前面には、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ(図示略)が設けられている。
共通ユニット200の前面扉200bは、遊技ユニット1aの前面扉1cが開放していることを条件に、開放可能とされており、前述のように前面扉1cは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、遊技ユニット1aの前面扉1cも店員等が所持する所定のキー操作により開放可能となる。また、電源ボックス(図示略)は、筐体200aの内部に設けられているため、電源スイッチ(図示略)は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされている。
本実施例のスロットマシン1は、現金または残額(プリペイド残額)や持玉(会員の場合は持玉及び貯玉(遊技者が所有する遊技用価値であって、遊技玉数として使用することができる遊技者所有の数値データ))が記録されたカード(ビジターカードや会員カード等の遊技用記録媒体)を受付け、受付けた現金の金額やカードの残額を用いて遊技玉を貸し出す機能(具体的には、対応するスロットマシン1において遊技に使用可能な遊技玉数のデータに受付け金額や残額を変換する機能)とともに、遊技者が所有する持玉や貯玉を遊技玉として払い出す(払い戻しともいう)ための機能(具体的には、対応するスロットマシン1において遊技に使用可能な遊技玉数のデータに持玉や貯玉を変換する機能)を有する貸出ユニット300と併設して用いられる。
貸出ユニット300の前面には、残額が表示される残額表示器302、残額の範囲で遊技玉の貸出を行う際に操作される貸出スイッチ303、投入金額の残額が記録され、遊技にて獲得した持玉(遊技玉)を特定可能とされたカードの発行や、更新後の残額や遊技にて獲得した持玉(遊技玉)が特定可能とされた挿入中のカードを返却させる際に操作される返却スイッチ304、カード挿入口305a、紙幣挿入口306a、挿入したカードから特定される、該カードを所持する遊技者が所有している持玉数や貯玉数から、予め定められた所定数を遊技玉として払い出し(払い戻し)させる際に操作される持玉・貯玉払出スイッチ310、挿入したカードから特定される、該カードを所持する遊技者が所有している持玉数や貯玉数が表示される持玉数・貯玉数表示器311が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、クレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用して賭数を設定するにはMAXBETスイッチ6を操作すればよい。また、賭数の設定に必要なクレジットである「3」が残存しない場合には、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数を用いてクレジットを増加(クレジットへの加算)させる。遊技玉数を用いてクレジットを増加させるには、投入スイッチ62を操作すればよい。また、投入数を増加させる1単位の投入動作に必要な5玉以上の遊技玉数が残存しない場合には、例えば、貸出ユニット300に紙幣やカードを挿入し、図17に示すように、貸出スイッチ303を操作して残額の一部である貸出単位額に相当する貸出玉数を遊技玉数に加算させる遊技玉加算処理1や、持玉・貯玉払出スイッチ310を操作して持玉または貯玉の一部である払出単位数に相当する払出玉数を遊技玉数に加算させる遊技玉加算処理2を実行させて、遊技玉数を増やせばよい。
遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用してもよい。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。
本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
また、本実施例では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せ(例えば、「ベル−スイカ−チェリーb」)が揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せ(例えば、「スイカ−スイカ−スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃う図柄の組合せを、指標となる図柄の組合せと呼び、指標となる図柄の組合せを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、上限数を超えたクレジット数に相当する玉数が遊技玉数に加算されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすればよい。また、本実施例では、物理的なリールにて演出表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて演出表示装置が構成されていてもよい。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
以下では、特に区別する必要がない場合にはリール2L、2C、2Rを単にリールという場合がある。また、リール2Lを左リール、リール2Cを中リール、リール2Rを右リールという場合がある。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によりリール2L、2C、2Rを停止させる操作を停止操作という場合がある。
図3は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1を構成する遊技ユニット1aには、図3に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の進行が制御され、演出制御基板90によって遊技の進行に応じた演出が制御される。また、スロットマシン1を構成する共通ユニット200には、共通制御基板201、電源基板209及び設定制御基板400が設けられており、共通制御基板201によって遊技玉数を管理(加算、減算等の更新)する制御、外部出力信号を出力する制御が行われ、電源基板209によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。また、設定制御基板400によって後述する設定値を変更する制御や共通制御基板201と遊技制御基板40及び設定制御基板400自体(より正確には共通制御部201aとメイン制御部41と設定制御部401)が正規品であることの認証が行われる。尚、本実施例では、後述するように貸出ユニット300に搭載されている貸出制御部301に対しても認証装置800の認証装置側認証制御部801による認証が行われるようになっている。つまり、本実施例における認証とは、共通制御部201aやとメイン制御部41、設定制御部401、後述する貸出制御部301が正規品であることを証明することを指す。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、リールモータ32L、32C、32Rが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、遊技の進行に関する処理を行うととともに遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御するメイン制御部41と、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する制御用クロック生成回路42と、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する乱数用クロック生成回路43と、遊技制御基板40に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送するスイッチ検出回路44と、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ32L、32C、32Rに伝送するモータ駆動回路45と、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送するLED駆動回路47と、スロットマシン1に供給される電源の電圧を監視して電圧の低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48と、電源投入時または電源遮断時等の電力供給が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49と、が搭載されている。
図4は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
リセット/割込コントローラ506は、メイン制御部41の内部や外部にて発生する各種リセット、割込要求を制御するためのものである。リセット/割込コントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウォッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウォッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインターフェイス501は、メイン制御部41を構成するチップの外部バスと内部バスとのインターフェイス機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインターフェイスである。クロック回路502は、制御用クロックCCLKを2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。固有情報記憶回路504は、メイン制御部41の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
CPU41aは、ROM41bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン1における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU41aがROM41bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU41aがRAM41cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU41aがRAM41cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受付ける受信動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM41bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。また、ROM41bには、メイン制御部41の製造時に該メイン制御部41が正規品であること特定可能なID(認証用ID)も記憶されている。RAM41cは、ゲーム制御用のワークエリア等を提供する。ここで、RAM41cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、スロットマシン1への電力供給が停止しても、所定期間はRAM41cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを搭載している。乱数回路508a、508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a、508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数として用いられる。タイマ回路509は、16ビットプログラマブルタイマであり、設定されたタイマ値を制御用クロックCCLKの入力に基づいてダウンカウントし、0000Hに達したときに割込コントローラへの割込要求信号を出力する。本実施例では、タイマ回路509を用いて定期的な割込要求や時間計測を行うことが可能である。
割込コントローラ510は、割込端子からの外部割込要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a、508b、タイマ回路509)からの割込要求を制御する回路である。パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポートを内蔵する。また、図3に示すメイン制御部41が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポートを内蔵する。シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部41の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部41の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU41aからのアクセスが可能となる。
メイン制御部41は、例えば、ROM41bの格納領域のうちプログラム等が格納されていない領域へのアクセスがあったとき、RAM41cの格納領域のうちアクセス禁止が設定された領域へのアクセスがあったとき、すなわち正常な動作ではアクセスすることのないメモリ領域へのアクセスがあったときにイリーガルアクセスリセットを発生させることで、遊技の進行を不能化させるようになっており、ROM41bの未使用領域や動作とは関係しない領域、RAM41cの未使用領域等に不正なプログラムが格納された場合であっても、不正なプログラムが実行されてしまうことを防止できる。
また、メイン制御部41は、内部または外部によるリセットが発生することで起動することとなるが、この際、ROM41bに割り当てられ、割込処理の先頭アドレスが設定されるベクタテーブルに設定された値が、未使用を示す値であるか、プログラム等が実際に格納された領域を示す値であるか、を判定し、いずれの値でもない場合には起動しないようになっており、割込の発生等により本来意図していない処理が実行されてしまうことを事前に防止できる。
メイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としてもよい。
メイン制御部41は、シリアル通信回路512を介して共通制御部201aとの間で各種のコマンドを送受信する。また、本実施例では、シリアル通信回路512を介して共通制御部201aとの間でコマンドの送受信を行う構成、すなわちシリアル通信にて通信を行う構成であるが、パラレル出力ポート513を介して共通制御部201aにコマンドを送信し、パラレル入力ポート511を介して共通制御部201aからのコマンドを受信する構成、すなわちコマンドの送受信がパラレル信号にて行われる構成としてもよい。
また、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部41は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
図3に示すように、演出制御基板90には、前述した演出用スイッチ56が接続されているとともに、共通ユニット200に設けられた音量調節スイッチ及び光量調節スイッチが共通ユニット200側のサブ中継基板219を介して接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。また、演出制御基板90には、前述した液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置が接続されているとともに、共通ユニット200に設けられた共通LED212、共通液晶表示器213、共通スピーカ214、215等の演出装置が共通ユニット200側のサブ中継基板219を介して接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55、共通LED212、共通液晶表示器213、共通スピーカ214、215等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
演出制御基板90には、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにより構成されて演出の制御を行うサブ制御部91と、演出制御基板90に接続された液晶表示器51、共通液晶表示器213の表示制御を行う表示制御回路92と、演出効果LED52、リールLED55、共通LED212の駆動制御を行うLED駆動回路93と、スピーカ53、54、共通スピーカ214、215からの音声出力制御を行う音声出力回路94と、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95と、演出制御基板90に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96と、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97と、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98と、その他の回路等、が搭載されている。
サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
図3に示すように、共通制御基板201には、前述したリセットスイッチ23や、計数スイッチ60、投入スイッチ62が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。また、共通制御基板201には、投入装置61が接続されており、投入装置61の動作が共通制御基板201に搭載された後述の共通制御部201aにより制御される。前述した遊技玉数表示器202が接続されており、遊技玉数表示器202は、共通制御基板201に搭載された後述の共通制御部201aによる制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41の処理負荷低減やプログラム容量の増加防止等のために、遊技ユニット1a側に設けられている投入装置61並びに投入スイッチ62を、共通ユニット200側に設けられている共通制御基板201に接続する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入装置61並びに投入スイッチ62を、メイン制御部41が搭載されている遊技制御基板40に接続して、該メイン制御部41が、投入スイッチ62の操作の検知に応じて投入装置61の動作を制御するようにしてもよい。
共通制御基板201には、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成されて遊技玉数の管理を行う共通制御部201aと、共通制御基板201に接続された遊技玉数表示器202を構成するLEDの駆動制御を行うLED駆動回路201bと、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号を共通制御部201aのCPUに対して出力する電断検出回路201cと、電源投入時または共通制御部201aのCPUからの初期化命令が一定時間入力されないときに共通制御部201aにリセット信号を与えるリセット回路201dと、共通制御基板201に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路201eと、投入装置61の駆動するための投入装置駆動回路201fと、その他の回路等、が搭載されている。また、共通制御基板201には共通制御基板側通信部201hも搭載されている。共通制御部201aは、共通制御基板側通信部201hを用いてメイン制御部41との間でシリアル通信にて各種のコマンドを送受信する。また、共通制御基板201は、貸出ユニット300と接続されており、共通制御部201aは、共通制御基板側通信部201hを用いて貸出ユニット300に設けられた後述の貸出制御部301との間でシリアル通信にて各種コマンドを送受信する。また、共通制御基板201は、設定制御基板400と接続されており、共通制御部201aは、共通制御基板側通信部201hを用いて設定制御基板400に搭載された後述の設定制御部401及び設定制御基板側認証制御部405との間でシリアル通信にて各種コマンドを送受信する。また、共通制御部201aのROMには、共通制御部201aの製造時に該共通制御部201aが正規品であることを特定可能なID(認証用ID)と、メイン制御部41のROM41bに記憶されている認証用IDと同一の認証用IDも記憶されている。尚、本実施例では、共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDは、共通制御部201aの製造時に記憶されたものである形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aにEEPROM(不揮発性メモリ)を設け、共通制御基板201が初めて遊技制御基板40に接続された際にメイン制御部41のROMからメイン制御部41の認証用IDを読み出し、該メイン制御部41の認証用IDを前記EEPROMに記憶してもよい。
共通制御部201aのCPUは、メイン制御部41からのコマンド、貸出制御部301からのコマンドを受けて遊技玉数の加算制御及び減算制御、遊技玉数表示器202の表示制御等を行う。
リセット回路201dは、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時において共通制御部201aは、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路201cは、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時において共通制御部201aは、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(共通)を行うこととなる。
共通制御部201aにも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、共通制御部201aのRAMに記憶されているデータが保持されるようになっている。
図3に示すように、貸出ユニット300には、前述の残額表示器302、貸出スイッチ303、返却スイッチ304、持玉・貯玉払出スイッチ310、持玉数・貯玉数表示器311に加え、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成され貸出ユニット300の制御を行う貸出制御部301、カードに記録されたデータの読出及び書込が可能なカードリーダライタ305、挿入された紙幣の真贋を識別する紙幣識別ユニット306、スロットマシン1が設置されている遊技店のホールコンピュータ700や該貸出ユニット300が正規品であることの認証を行うための認証装置800との間で各信号を入出力(送受信)するための外部入出力部315、貸出制御部301が共通制御部201aとの間でシリアル通信にて各種のコマンドを送受信するための貸出ユニット側通信部316、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成され共通制御基板201(より正確には共通制御部201a)が正規品であることの認証を行う貸出ユニット側認証制御部317が設けられている。また、貸出制御部301のROMには、貸出制御部301の製造時に該貸出制御部301が正規品であること特定可能なID(認証用ID)と、共通制御部201aのROMに記憶されている認証用IDと同一の認証用IDが記憶されている。
この貸出制御部301のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDは、貸出ユニット300の製造時に記憶されたものである。尚、本実施例では、貸出制御部301のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDは、貸出ユニット300の製造時に記憶されたものである形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貸出制御部301にEEPROM(不揮発性メモリ)を設け、貸出ユニット300が初めて共通制御基板201に接続された際に共通制御部201aのROMから共通制御部201aの認証用IDを読み出し、該共通制御部201aの認証用IDを前記EEPROMに記憶してもよい。
尚、本実施例では、貸出ユニット300に貸出ユニット300の制御を行う貸出制御部301と共通制御部201aが正規品であることの認証を行う貸出ユニット側認証制御部317とを設ける形態を例示したが、貸出ユニット300には貸出ユニット側認証制御部317を設けず、貸出制御部301にて共通制御部201aが正規品であることの認証を行うようにしてもよい。
尚、本実施例における認証装置800は、遊技店内に設置されている装置であって、遊技店において各スロットマシンやパチンコ遊技機に対応して設けられている複数の貸出ユニット300に接続されており、各貸出ユニット300(より正確には各貸出制御部301)が正規品であることを認証する装置である。この認証装置800には、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成されて貸出ユニット300(より正確には貸出制御部301)が正規品であることを認証するための制御を行う認証装置側認証制御部801が設けられている。該認証装置側認証制御部801のROMには、貸出制御部301のROMに記憶されている認証用IDと同一の認証用IDが記憶されている。この認証装置側認証制御部801のROMに記憶されている貸出制御部301の認証用IDは、認証装置800の製造時に記憶されたものである。尚、本実施例では、認証装置側認証制御部801のROMに記憶されている貸出制御部301の認証用IDは、認証装置800の製造時に記憶されたものである形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証装置側認証制御部801にEEPROM(不揮発性メモリ)を設け、認証装置800が初めて貸出ユニット300に接続された際に貸出制御部301のROMから貸出制御部301の認証用IDを読み出し、該貸出制御部301の認証用IDを前記EEPROMに記憶してもよい。
貸出制御部301は、貸出スイッチ303が操作されることで、投入された現金または挿入されたカードから読み出された残額を用いて、対応するスロットマシン1の遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数に所定数(本実施例では125玉)の遊技玉数を加算する貸出処理と、持玉・貯玉払出スイッチ310が操作されることで、その時点において持玉数・貯玉数表示器311に表示されている、遊技者が所有する持玉数または貯玉数の少なくとも一部である所定数(本実施例では125玉)を、対応するスロットマシン1の遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数に加算する払出処理と、返却スイッチ304が操作されることで、投入金額の残額が記録され、遊技にて獲得した持玉(遊技玉)を特定可能とされたカードの発行や、更新後の残額や遊技にて獲得した持玉(遊技玉)が特定可能とされた挿入中のカードを返却させる返却処理を行う。尚、遊技にて獲得した持玉とは、遊技にて獲得したメダル(クレジット)を遊技玉1球あたりの価値にて換算した値を指す。
また、外部入出力部315からは、貸出ユニット300の動作状況等に関する各種信号や対応するスロットマシン1の動作状況等に関する各種信号が、スロットマシン1が設置されている遊技店のホールコンピュータ700に出力される。これらの信号を貸出ユニット300の外部入出力部315から、例えば、ホールコンピュータ700等の管理装置に接続されている島端末等の信号入出力用端末に出力させる。尚、外部入出力部315から各信号が出力されることによってホールコンピュータ700等の管理装置においては、IN信号やOUT信号により、賭数の設定に用いられた投入数に相当する遊技玉数の合計数や、入賞の発生により遊技者に付与された遊技玉数の合計数等を集計して、スロットマシン1の収支や、スロットマシン1の遊技状態や台データ(RB回数、BB回数、ART回数)や、投入数への変換に使用された総変換遊技玉数が集計、管理されるとともに、投入装置エラー信号が出力された場合には、信号入力用端末にて付与されるスロットマシン1の台番号とともに投入装置61に異常が発生した旨の報知メッセージが表示されて異常の発生が報知される。
尚、本実施例におけるホールコンピュータ700等の管理装置は、遊技店の閉店時間となったことに応じて前述した島端末等の信号入力用端末に営業終了信号を出力する。そして、島端末等の信号入力用端末は、ホールコンピュータ700等の管理装置から営業終了信号を受信すると、貸出制御部301に対して遊技店の営業が終了したことを示す営業終了指定コマンド等の各コマンドを送信する。貸出制御部301は、営業終了指定コマンドを受信することによって、更に該営業終了指定コマンドを共通制御部201aに対して送信可能となっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの付与率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダル(クレジット)の付与率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も付与率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど付与率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。尚、本実施例における設定値は、メイン制御部41のRAM41cに記憶されるようになっており、該RAM41cに記憶された設定値にもとづいて遊技が実行される。つまり、本実施例における設定状態とは、RAM41cに記憶されている1〜6のいずれかの設定値を指す。尚、本実施例では、内部抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選は、メイン制御部41が実行するが、これら遊技者に対する有利度に影響する抽選の一部または全てをサブ制御部91にて実行してもよい。
尚、メダルの付与率とは1ゲームにおいて理論上得られるメダルの数を当該ゲームにおいて賭数の設定に用いたメダルの数で除した値であり、例えば、該当する遊技状態において第1の入賞から第nの入賞が対象となる場合においては、{(第1の入賞が許容される確率×第1の入賞発生時に得られるメダルの数)+(第2の入賞が許容される確率×第2の入賞発生時に得られるメダルの数)…(第nの入賞が許容される確率×第nの入賞発生時に得られるメダルの数)}/賭数に用いたメダルの数となる。尚、ゲームの結果として得られるメダルの数とは、後述する再遊技入賞が発生し、次のゲームの賭数を設定する必要がなくなったメダルの数も含む。
図3に示すように、設定制御基板400には、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成され内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための制御を行う設定制御部401、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器402、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ403、設定変更状態において後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチ404、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成されメイン制御部41と共通制御部201aと設定制御部401とが正規品であることを認証する制御を行う設定制御基板側認証制御部405、設定制御部401及び設定制御基板側認証制御部405が共通制御部201aとの間でシリアル通信にて各種のコマンドを送受信するための設定制御基板側通信部406が搭載されている。
尚、設定キースイッチ403は、遊技場の店員等が所定のキーを差し込んだ後に該キーを回動(キー操作)させることで設定変更状態または設定確認状態に切り替えることができるキーロックスイッチであり、設定スイッチ404は、設定変更状態において遊技場の店員等が押圧操作することによって設定値の変更を行う押しボタンスイッチである。尚、遊技ユニット1aの前面扉1cは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら設定キースイッチ403、設定スイッチ404は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、前述したリセットスイッチ23も同様である。特に、設定キースイッチ403は、キー操作により前面扉1cを開放したうえで、更にキー操作を要することから、遊技店の店員のなかでも、設定キースイッチ403の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
このように、本実施例では、設定制御部401と設定制御基板側認証制御部405とが同一の設定制御基板400にて一体に設けられていることで、設定制御部401と認証制御部とをスロットマシン1から個別に取り外すことが困難となっているので、これら設定制御部401や設定制御基板側認証制御部405が不正に個別に交換されることや解析されることが防止されている。更に、設定制御部401と設定制御基板側認証制御部405とが同一の設定制御基板400にて一体に設けられていることで、スロットマシン1の組み立てや分解等の作業時に設定制御部401と設定制御基板側認証制御部405とを個別に取り付けまたは取り外す必要が無いので、スロットマシン1の組み立てや分解等の作業を行い易くすることができる。
尚、本実施例における設定制御部401には、設定キースイッチ403や設定スイッチ404の操作によって設定された設定値を記憶する記憶手段として、EEPROM401a(不揮発性メモリ)が設けられている。このように、本実施例では設定値がEEPROM401aに記憶されるため、スロットマシン1の電源がoffとなった場合であってもEEPROM401aに記憶されている設定値は消去されることなく保持されるようになっている。
尚、本実施例では、設定制御部401に設けられているEEPROM401aに設定キースイッチ403や設定スイッチ404の操作によって設定された設定値を記憶することで、スロットマシン1の電源がoffとなった場合であっても設定値を保持可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、機械的なディップスイッチの操作により設定値を設定してもよい。このようにすることで、スロットマシン1の電源がoffとなった場合は、該ディップスイッチの状態を確認することで設定値を特定することができるので、設定制御部401にEEPROM401aを設けることが不要となる。
設定制御部401のROMには、設定制御部401の製造時に該設定制御部401が正規品であること特定可能なID(認証用ID)が記憶されている。また、設定制御基板側認証制御部405のROMには、設定制御部401のROMに記憶されている認証用IDと同一の認証用IDが記憶されている。この設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDは、設定制御基板側認証制御部405の製造時に記憶されたものである。尚、本実施例では、設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDは、設定制御基板側認証制御部405の製造時に記憶されたものである形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405にEEPROM(不揮発性メモリ)を設け、設定制御基板側認証制御部405が初めて設定制御部401に接続された際に設定制御部401のROMから設定制御部401の認証用IDを読み出し、該設定制御部401の認証用IDを前記EEPROMに記憶してもよい。
本実施例における設定値を変更するためには、設定キースイッチ403をon状態としてからスロットマシン1の電源をonするとともに、スロットマシン1(より具体的には共通制御部201a、設定制御部401及びメイン制御部41)が正規品であると認証される必要がある。設定キースイッチ403をon状態として電源をon状態とすると、スロットマシン1(共通制御部201a、設定制御部401及びメイン制御部41)が正規品であることが認証されているか否かが判定される。スロットマシン1が正規品であることが認証されていると判定されると、設定値表示器402にEEPROM401aから読み出された設定値が表示値として表示され、設定スイッチ404の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、設定スイッチ404が操作されると、設定値表示器402に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6から更に操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると設定値表示器402に表示されている表示値が設定値として確定する。そして、設定キースイッチ403がoffされると、確定した表示値(設定値)がEEPROM401aに新たな設定値として更新記憶される。尚、本実施例におけるスロットマシン1では、EEPROM401aに更新記憶された設定値が次にスロットマシン1に電源が投入されたときにメイン制御部41のRAM41cに格納されることで遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ403がon状態で電源投入された場合に、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定変更状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1cが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。また、前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定変更状態に移行する構成においては、設定変更状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされなくなっても、設定変更状態を維持することが好ましく、これにより、設定変更中に前面扉1cが一時的に閉じてしまっても、再度、設定変更状態に移行させるための操作を必要とせず、設定変更操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定変更状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ403がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定変更状態を終了して遊技の進行が可能な状態に移行する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1cが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。更に、設定キースイッチ403がon状態で電源投入された場合に既にメイン制御部41のRAM41cに賭数の設定に用いられたメダル数(クレジット数)が記憶されている場合や共通制御部201aのRAMに遊技球(持玉)数が記憶されている場合には設定変更状態に移行しないようにし、不正に設定変更がされてしまうことを防止してもよい。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ403をon状態とすればよい。このような状況で設定キースイッチ403をon状態とすると、設定値表示器402にEEPROM401aから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ403をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
尚、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ403がon状態となったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定確認状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1cが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。また、前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定確認状態に移行する構成においては、設定確認状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされなくなっても、設定確認状態を維持することが好ましく、これにより、設定確認中に前面扉1cが一時的に閉じてしまっても、再度、設定確認状態に移行させるための操作を必要とせず、設定確認操作が煩雑となってしまうことがない。
また、設定確認状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ403がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1cの開放に対応する検出がされていることを条件に、設定確認状態を終了して遊技の進行が可能な状態に復帰する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1cが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
尚、本実施例における設定制御基板400と共通制御基板201、貸出ユニット300と共通制御基板201、共通制御基板201と遊技制御基板40とは、それぞれ1の配線によって接続されている。このうち設定制御基板400と共通制御基板201(具体的には設定制御部401と共通制御部201a)は、設定制御基板400と共通制御基板201とを接続する回線を介して3つのチャンネルCH1〜CH3によってシリアル通信にて各種のコマンドを送受信可能となっている。特に本実施例では、EEPROM401aに記憶されている設定値をメイン制御部41のRAM41cに記憶させる際に、該設定値を示す設定値指定コマンドをメイン制御部41に送信するために使用するチャンネルをCH1〜CH3のいずれか1のチャンネルにて送信するようになっており、設定制御部401は、該チャンネルを決定するためのチャンネル決定用乱数を抽出するための乱数回路を備えている。
尚、本実施例では、設定制御部401が乱数回路から抽出したチャンネル決定用乱数にもとづいて設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401は、設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルを、設定指定コマンドを送信するためのチャンネルを決定する専用のプログラムを実行することによって決定してもよい。
尚、本実施例では、設定制御基板400と共通制御基板201とを接続する1の配線に複数のチャンネルCH1〜CH3が含まれる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板400と共通制御基板201とを複数の配線によって接続し、各配線を1のチャンネルとしてもよい。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM41cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。
エラー状態は、リセット操作(リセットスイッチ23の操作)により解除される通常エラー状態と、前述した設定変更状態に移行し、新たな設定値が設定されるまで解除されることがない特殊エラー状態と、を含み、RAM異常エラー状態は、特殊エラー状態であり、一度RAM異常エラー状態に制御されると、設定変更状態に移行して新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。尚、本実施例では、後述するように、スロットマシン1(より正確には共通制御基板201)と貸出ユニット300が接続され、該貸出ユニット300によって共通制御部201aが正規品であると認証されなければ設定変更状態に移行して新たな設定値が設定された場合であっても該新たな設定値が反映されない(メイン制御部41のRAM41cに記憶されない)ため、RAM異常エラー状態が解除されないようになっている。
また、サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM91cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
そして、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM91cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化するようになっている。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、共通制御部201aも電断検出回路201cからの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時に共通制御部201aのRAMのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(共通)を実行する。
そして、共通制御部201aは、その起動時において共通制御部201aのRAMのデータが正常であることを条件に、共通制御部201aのRAMに記憶されているデータに基づいて共通制御部201aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、共通制御部201aのRAMのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラー状態に制御する。RAM異常エラー状態は、リセットスイッチ23が操作されることで解除されるようになっており、この際、遊技玉数が記憶される領域を除いて共通制御部201aのRAMが初期化されるようになっている。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域のうちの使用可能領域は、重要ワーク、特別ワーク、一般ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されており、重要ワーク、特別ワーク、一般ワーク、未使用領域、スタック領域の順で配置されている。
本実施例においてメイン制御部41は、設定キースイッチ403がOFFの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されているとき、設定キースイッチ403がONの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、設定キースイッチ403がONの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されているとき、設定変更終了時、特定の遊技状態の終了時、1ゲーム終了時の6つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化0は、設定キースイッチ403がOFFの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されているとき、設定キースイッチ403がONの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されているときに行う初期化であり、初期化0では、使用可能領域全ての領域が初期化される。初期化1は、設定キースイッチ403がONの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないときに行う初期化であり、初期化1では、使用可能領域のうち重要ワーク及び特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2は、特定の遊技状態の終了時に行う初期化であり、初期化2では、使用可能領域のうち一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化3では、使用可能領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。尚、設定値や遊技状態を示すデータの格納領域は、特別ワークに割り当てられており、設定キースイッチ403がONの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、すなわちRAM41cのデータが正常で設定変更される場合には、設定値や遊技状態を示すデータが保持されることとなる。また、後述のタイマカウンタの格納領域は、特別ワークに割り当てられており、ゲームの終了時や特定の遊技状態の終了時には初期化されることなく保持されることとなる。
本実施例におけるメイン制御部41は、リセットの発生により起動すると、起動時設定を行う。起動時設定では、メイン制御部41が備えるステータスフラグを初期化する。ステータスフラグは、命令の演算結果や実行結果の状態を保持するデータであり、特に割込の禁止/許可を設定する割込マスタ許可フラグを含む。割込マスタ許可フラグの初期値は割込の禁止を示す値であるため、メイン制御部41は、割込が禁止された状態で起動することとなる。その後、後述のHWパラメータを参照して各種機能を設定した後、プログラム/データ領域に格納されたプログラムに従って、リセットが発生したときに、割込禁止の状態で起動するとともに、その後、最初に実行する初期設定処理を開始する。
そして、メイン制御部41は、初期設定処理において、起動時に設定キースイッチ403がONの状態であると判定された場合に、設定変更処理に移行し、設定変更処理の開始時にRAM41cの初期化を行う。この際、RAM41cのデータが正常であれば、重要ワーク及び特別ワークを保持してそれ以外の領域を初期化することで、設定変更後も変更前の制御状態(設定値や遊技状態等)の一部を保持することができる一方で、RAM41cのデータが正常でない場合には、重要ワーク及び特別ワークを含む使用可能領域の全ての領域を初期化することで、RAM41cのデータに異常を確実に解消することができるようになっている。
また、メイン制御部41は、設定変更処理の終了後、遊技単位毎にゲームの進行に応じて段階的に処理を行うメイン制御部メイン処理を実行する。また、メイン制御部メイン処理では、遊技単位毎にRAM41cの初期化を行うとともに、設定変更処理の終了時にもRAM41cの初期化を行う。そして、設定変更処理の終了後、メイン制御部メイン処理においてRAM41cの初期化を行う処理の前の段階からメイン制御部メイン処理を開始するようになっており、設定変更処理の終了後のRAM41cの初期化と、遊技単位毎のRAM41cの初期化と、を共通の処理にて行うことが可能となる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、本実施例では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであってもよいし、異なる図柄を含む組合せであってもよい。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、メイン制御部41が、前述した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、スタートスイッチ7の検出時)に決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて入賞を許容するか否かの判定が行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
本実施例においてメイン制御部41は、遊技状態やエラーの発生状況などを示す外部出力信号を、対応する貸出ユニット300の外部入出力部315から出力させる処理を行う。具体的には、遊技状態を示す信号が共通制御基板201から貸出ユニット300に出力されるように共通制御部201aに対して指示する。これら外部出力信号は、外部入出力部315、スロットマシン1が設置される遊技店(ホール)の情報提供端子板を介してホールコンピュータ700などのホール機器に出力されるようになっている。
メイン制御部41は、賭数の設定に用いられたメダル数(クレジット数)を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技者に付与されたメダル数を示すメダルOUT信号、遊技状態が遊技者にとって有利なRB(レギュラーボーナス)中の旨を示すRB中信号、遊技状態が遊技者にとって有利なBB(ビッグボーナス)中の旨を示すBB中信号、後述するARTの開始を示すART信号、遊技玉数からクレジットへの変換が行われたことを示す信号であって、該投入数への変換に使用された遊技玉数に対応する数の所定幅のパルス数から成る投入信号、クレジットや賭数からの遊技玉数への変換が行われたことを示す精算信号、前面扉1cが開放中の旨を示すドア開放信号、後述する設定変更モードに移行している旨を示す設定変更信号、投入装置61の異常を示す投入装置エラー信号をそれぞれ共通制御基板201から貸出ユニット300に出力させて、これらの信号を貸出ユニット300の外部入出力部315から出力させる。例えば、ホールコンピュータ等の管理装置に接続されている島端末等の信号入力用端末に出力させる。尚、外部入出力部315から各信号が出力されることによってホールコンピュータ等の管理装置においては、上記したメダルIN信号やメダルOUT信号により、賭数の設定に用いられた投入数に相当する遊技玉数の合計数や、入賞の発生により遊技者に付与された遊技玉数の合計数等を集計して、スロットマシン1の収支や、スロットマシン1の遊技状態や台データ(RB回数、BB回数、ART回数)や、投入数への変換に使用された総変換遊技玉数が集計、管理されるとともに、投入装置エラー信号が出力された場合には、信号入力用端末にて付与されるスロットマシン1の台番号とともに投入装置61に異常が発生した旨の報知メッセージが表示されて異常の発生が報知される。
尚、貸出ユニット300の外部入出力部315には、リレー回路、パラレル・シリアル変換回路、出力信号毎の端子が設けられ、情報提供端子板の回路と電気的に接続するための接続されるコネクタが設けられている。これら共通制御基板201から出力される信号のうち、メダルIN信号、メダルOUT信号、RB中信号、BB中信号、ART信号、投入信号、精算信号は、リレー回路を介して、そのままパルス信号として情報提供端子板に出力される。これに対してドア開放信号、設定変更信号、投入装置エラー信号は、パラレル・シリアル変換回路にて、これらの信号を個別に識別可能なシリアル信号であるセキュリティ信号に変換されて情報提供端子板に出力される。
尚、本実施例では、共通制御基板201から貸出ユニット300に信号を出力する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら信号に代えて、各信号の出力を指示する指示データを、共通制御基板201から貸出ユニット300に送信して、上記した各信号が外部入出力部315から出力されるようにしてもよい。
次に、本実施例の投入装置61について、図5及び図6を用いて以下に説明する。図5(A)は、投入装置61を示す平面図であり、図5(B)は、投入装置61を示す正面図であり、図5(C)は、投入装置61を示す側面図である。
図5に示すように、本実施例の投入装置61は、横長の直方体状をなし、その内部に複数玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する収容部63を有している。この収容部63は、正面側が開口かれた箱状をなしている。収容部63の開口は、正面側に設けられた化粧板64により閉塞されている。化粧板64には、収容部63内部のパチンコ球Pを正面側から視認可能にする透明窓61aが設けられている。この透明窓61aには、アクリル樹脂等で構成された透明な板部材が嵌め込まれており、収容部63内部のパチンコ球Pを封入している。また、透明窓61aには、各パチンコ球Pに対応した番号が表示された球数表示部69が設けられている。
尚、球数表示部69は、透明窓61aに嵌め込まれた透明な板部材に、塗料等により形成されたものであってもよいし、透明窓61aに嵌め込まれた透明な板部材に、番号が設けられた所定の部材を取り付けたものであってもよい。
また、収容部63には、15個のパチンコ球Pが横一列に並んだ状態で配置されている。パチンコ球Pは、各パチンコ球Pの間に設けられた仕切板68により仕切られた状態で保持されている。尚、各パチンコ球Pを収容部63の内面に接着剤等を用いて固定してもよい。また、パチンコ球Pの背面側には、左右方向に延びる案内部材65が設けられ、この案内部材65に沿って左右方向に移動可能であって、移動することによって収容部63に収容された各パチンコ球Pを検出可能な検出センサ66が設けられている。
尚、本実施例では、1の検出センサ66のみを設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の検出センサを設けるようにしても良く、このように、複数の検出センサを設ける場合にあっては、検出方式の異なるセンサ、例えば、光センサ、近接センサ、若しくは回動するパチンコ球Pと接触することでON状態となる物理的スイッチ等を、組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、これら複数のセンサを組み合わせて用いる場合にあっては、検出方式の異なる各センサの検出数が同一ではない場合に、不正が実施されている可能性があるものとして、投入装置エラーコマンドの送信や投入装置エラー信号の出力等の特定のエラー処理を実行することで、エラー報知等をサブ制御部91に行わせたり、外部装置にエラー通知を行うようにしてもよい。尚、このような場合にあっては、クレジットへの加算をせずに、検出済の玉数については、遊技玉数に戻すようにすればよい。
各パチンコ球Pの上方位置には、球LED67が設けられている。検出センサ66がパチンコ球Pを検出すると、検出したパチンコ球Pに対応した球LED67が点灯する。遊技者は、点灯した球LED67により照らされたパチンコ球Pを視認することで、何個のパチンコ球Pが検出されたのかを把握することができる。パチンコ球Pの検出を行わないときには、検出センサ66が最も左端(球数表示部69が1番の初期位置)のパチンコ球Pの背面側に配置されているとともに、全ての球LED67が消灯されている。
図6(A)に示すように、後述する遊技玉投入処理を行う際には、初期位置にある検出センサ66が右方向へ移動し、左端のパチンコ球Pから順次検出を行う。更に、検出されたパチンコ球Pに対応する球LED67が点灯する。尚、本実施例では、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pを検出する度に、後述するように、1の投入コマンドがメイン制御部41に対して送信される。検出センサ66が最も左端から最も右端のパチンコ球Pまでを検出すると、検出センサ66が最も右端(球数表示部69が15番の終端位置)のパチンコ球Pの背面側に配置された状態で停止する(図6(D)参照)。尚、検出センサ66が最も右端のパチンコ球Pの背面側に配置された状態で所定時間停止した後、パチンコ球Pが検出されることで点灯した球LED67が消灯されるとともに、検出センサ66が左方向へ移動し、最も左端(球数表示部69が1番の初期位置)のパチンコ球Pの背面側に配置まで移動するようになっている。
尚、本実施例では、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球P毎に遊技玉の投入、すなわち、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数データの減算を行うことができる。例えば、最大賭数である「3」クレジットを投入する際には、投入装置61の内部の全て(15個)のパチンコ球Pを、検出センサ66が検出する。ここで、既に「1」クレジットを投入済みである場合には、最大賭数までの残り「2」クレジットを投入すればよい。本実施例では、「2」クレジットを投入する際には、初期位置にある検出センサ66が右方向へ移動し、左端のパチンコ球Pから順次検出を行い、「2」のクレジット数に相当する「10玉」のパチンコ球Pを検出した位置で検出センサ66が停止する(図6(C)参照)。
図6(B)に示すように、後述する遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う際には、全ての球LED67が消灯された状態で、検出センサ66が右方向へ移動し、最も右端(球数表示部69が15番の終端位置)のパチンコ球Pの背面側に配置された状態で停止する。そして、終端位置にある検出センサ66が左方向へ移動し、右端のパチンコ球Pから順次検出を行う。更に、検出されたパチンコ球Pに対応する球LED67が点灯する。各パチンコ球Pは、遊技玉投入処理ときとは逆の方向に順次検出され、球LED67の点灯態様により遊技者が検出方向を認識できるため、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理が行われていることが明確になるので、遊技者に不信感を与えてしまうことを防ぐことができる。尚、検出センサ66が最も右端から最も左端のパチンコ球Pまでを検出すると、検出センサ66が最も左端(球数表示部69が1番の初期位置)のパチンコ球Pの背面側に配置された状態で停止する(図5(A)参照)。尚、検出センサ66が最も左端のパチンコ球Pの背面側に配置された状態で所定時間停止した後、パチンコ球Pが検出されることで点灯した球LED67が消灯される。
本実施例では、投入装置61の収容部63の内部に固定的に封入された複数玉のパチンコ球Pを、検出センサ66が移動により検出するので、スロットマシン1の内部や遊技島でパチンコ球Pを循環させなくてもよく、スロットマシン1の内部構造を簡素化することができる。
尚、本実施例では、各パチンコ球Pが収容部63の内部に固定的に封入されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球Pを収容部63から取り出したり交換したりするようにしてもよい。例えば、パチンコ球Pを収容部63から取り出して研磨することで錆付きを防止してもよいし、劣化して輝きを失ったパチンコ球Pを交換してもよい。また、投入装置61を遊技ユニット1aに対して着脱自在に設けるようにし、パチンコ球Pが劣化した場合には、投入装置61毎交換できるようにしてもよい。
尚、本実施例では、収容部63の内部に封入された各パチンコ球Pが均等な配置間隔で並んでいるが、本発明はこれに限定されるものではなく、各パチンコ球Pを5玉ずつに分けて配置してもよい。例えば、1番のパチンコ球Pから5番のパチンコ球Pまでを互いに近接して配置し、5番のパチンコ球Pと6番のパチンコ球Pとの間に大きな間隔を設け、6番のパチンコ球Pから10番のパチンコ球Pまでを互いに近接して配置し、10番のパチンコ球Pと11番のパチンコ球Pとの間に大きな間隔を設け、10番のパチンコ球Pから15番のパチンコ球Pまでを互いに近接して配置してもよい。
尚、本実施例では、遊技玉投入処理を行う場合と遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合とで球LED67が同一色で点灯されるようになっている。また、遊技玉投入処理を行う場合と遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合とで球LED67を異なる色で点灯してもよい。例えば、遊技玉投入処理を行う場合には、検出センサ66が右方向へ移動することに応じて検出されたパチンコ球Pに対応する球LED67が、検出センサ66の右方向への移動に連動して右方向に順次赤色に点灯し、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合には、検出センサ66が左方向へ移動することに応じて検出されたパチンコ球Pに対応する球LED67が検出センサ66の左方向への移動に連動して左方向に順次緑色に点灯するようにしてもよい。
尚、本実施例では、各パチンコ球Pに対応した番号が表示された球数表示部69が設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、球数表示部69をセグメント表示器で構成してもよい。例えば、遊技玉投入処理を行う場合には、左端のパチンコ球Pに対応する球数表示部に1番の表示がなされ、検出センサ66が右方向へ移動することに応じて検出されたパチンコ球Pに対応する球数表示部に、検出順序に応じた番号の表示がなされるようにしてもよい。また、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合には、右端のパチンコ球Pに対応する球数表示部に1番の表示がなされ、検出センサ66が左方向へ移動することに応じて検出されたパチンコ球Pに対応する球数表示部に、検出順序に応じた番号の表示がなされるようにしてもよい。
次に、スロットマシン1並びに貸出ユニット300において実行される各種の処理について、図8〜図22に基づいて説明する。
まず、共通制御部201aが実行する処理について説明する。図8は、共通制御部201aが実行する共通制御部メイン処理の一例を示すフローチャートである。
スロットマシン1(共通制御基板201)に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、共通制御部201a(具体的には、共通制御部201aが備えるCPU)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、Sk1以降の共通制御部メイン処理を開始する。尚、本実施例では、共通制御基板201、設定制御基板400及び遊技制御基板40は同一の電源基板209に接続されているため、共通制御部201a、設定制御部401、設定制御基板側認証制御部405及びメイン制御部41は、電源が投入されることで同時に各制御部におけるセキュリティチェック処理及びメイン処理を実行するようになっている。
共通制御部メイン処理において、共通制御部201aは、まず、必要な初期設定を行う。具体的には、初期設定処理において、共通制御部201aは、まず、割込禁止に設定する(Sk1)。次に、割込モードを、マスク可能割込の割込モードである割込モード2に設定し(Sk2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定するとともに、各種の内蔵デバイス(内蔵周辺回路)を利用可能とするために内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(Sk3)。そして、RAMをアクセス可能状態に設定する(Sk4)。
尚、Sk2では、共通制御部201aの特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードに設定する。また、マスク可能な割込が発生すると、共通制御部201aは、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
次いで、共通制御部201aは、貸出ユニット300との接続確認処理を実行することで、共通ユニット200が貸出ユニット300と接続されていることを確認する(Sk5)。具体的には、貸出ユニット300の貸出制御部301に対して接続確認要求を送信し、該接続確認要求に対する応答が返信されるか否かにより接続確認と、貸出ユニット300が動作している状態であることを確認する。
そして、共通制御部201aは、リセットスイッチ23の状態を判定する(Sk6)。リセットスイッチ23がonである場合に共通制御部201aは、通常の初期化処理としてSk14〜Sk18の初期化処理を実行する。
一方、リセットスイッチ23がoffである場合に共通制御部201aは、スロットマシン1への電力供給が停止したときに共通制御部201aのRAMに設定されたバックアップ領域のデータ保護処理として、例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理が行われたか否かを判定する(Sk7)。
このような電力供給停止時処理が行われていない場合は、共通制御部201aはSk14〜Sk18の初期化処理を実行する。尚、電力供給停止時処理が行われているか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてRAMのバックアップ領域に設定されるバックアップフラグが所定の値とされているか否かによって判定できる。
電力供給停止時処理が行われた場合は、共通制御部201aは、RAMのバックアップ領域のデータチェックを行う(Sk8)。本実施例では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、Sk8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップ領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(Sk14〜Sk18)を実行する。
チェック結果が正常であれば、共通制御部201aは、バックアップデータによりデータを復旧し(Sk9)、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)に対して送信して、停電から復旧したことを貸出ユニット300(貸出制御部301)に通知する(Sk10)。
そして、メイン制御部41からメイン制御部41の電力供給復旧時の初期化コマンドとしての復帰コマンドを受信したか否かを判定する(Sk11)。メイン制御部41から復帰コマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から復帰コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して、メイン制御部41からの復帰コマンドの受信待ち状態となる。また、メイン制御部41から復帰コマンドを受信している場合は、設定制御部401から設定制御部401の電力供給復旧時の初期コマンドとしての復帰コマンドを受信したか否かを判定する(Sk12)。設定制御部401から復帰コマンドを受信していない場合は、再び設定制御部401から復帰コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して、設定制御部401からの復帰コマンドの受信待ち状態となる。
更に、設定制御部401から復帰コマンドを受信している場合は、設定制御基板側認証制御部405から設定制御基板側認証制御部405の電力供給復旧時の初期コマンドとしての復帰コマンドを受信したか否かを判定する(Sk13)。設定制御基板側認証制御部405から復帰コマンドを受信していない場合は、再び設定制御基板側認証制御部405から復帰コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して、設定制御基板側認証制御部405からの復帰コマンドの受信待ち状態となる。そして、設定制御基板側認証制御部405から復帰コマンドを受信している場合は、Sk19に移行する。
尚、リセットスイッチ23がonである場合(Sk6でY)や、電力供給停止時処理が行われていない場合(Sk7でN)や、パリティチェックのチェック結果が正常ではない場合(Sk8でN)には、前述したように、Sk14〜Sk18の初期化処理を実行する。
初期化処理では、共通制御部201aは、まず、RAMクリア処理を行い(Sk14)、各初期値の設定を行う(Sk15)。そして、共通制御部201aは、初期化コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)に送信し(Sk16)、該初期化コマンドの送信に応じて返信される初期化応答コマンドを受信したか否かを判定する(Sk17)。
初期化応答コマンドを受信していない場合は、繰り返し初期化応答コマンドを受信していないか否かを判定して、初期化応答コマンドの受信待ち状態となる。また、初期化応答コマンドを受信している場合は、初期化完了コマンドをメイン制御部41に送信して、貸出ユニット300との接続並びに動作確認および初期化が完了したことをメイン制御部41が認識できるようにする(Sk18)。
尚、本実施例では、上記したように、共通制御部201aは、データのバックアップが適切になされて復帰できた場合には停電復旧コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)送信し、データのバックアップが適切になされていない等により初期化処理が行われた場合には、初期化コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)送信するので、貸出制御部301は、停電復旧が適切になされたか否かを特定できるようになっており、自己が電断から復旧したにもかかわらず、共通制御部201aから初期化コマンドが送信されてきた場合には、停電時における「遊技玉数」がクリアされてしまった可能性が高いと判断して、当該エラーの発生を、貸出ユニット300の前面上端部に設けられているランプの点灯状態を当該エラーに対応した点灯状態とすること等により報知する。
そして、Sk19において共通制御部201aは、設定制御基板側認証制御部405に対して、該共通制御部201a、メイン制御部41及び設定制御部401が正規品であることを認証するように要求する認証要求処理を実行するとともに、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように共通制御部201aに内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う(Sk23)。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。本実施例では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。そして、割込許可状態に設定する(Sk24)。
次いで、共通制御部201aは、タイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Sk25)。タイマ割込フラグの値が1でない場合は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する。また、タイマ割込フラグの値が1である場合、つまり、タイマ割込が発生した場合は、共通制御部201aは、タイマ割り込みフラグをクリアし(Sk26)、図11に示す共通制御部タイマ割込処理を実行する(Sk27)。尚、共通制御部タイマ割込処理を実行した後は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Sk25)。
図9は、共通制御部201a、メイン制御部41、設定制御部401及び設定制御基板400に搭載されている設定制御基板側認証制御部405での認証処理の制御内容を示すフローチャートである。認証要求処理では、先ず、共通制御部201aは、共通制御基板201に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて後述する第2チャンネル指定コマンドを受信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。そして、共通制御部201aは、第2チャンネル指定コマンドを受信するチャンネルを示す第1チャンネル指定コマンドと、共通制御部201a、メイン制御部41、及び設定制御部401が正規品であることを認証するための処理を開始することを要求する認証要求コマンドを設定制御部401に対して送信する。そして、後述する第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを判定する。第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信していない場合は、再び第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを繰り返し判定して第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報の受信待ち状態となる。
設定制御部401は、共通制御部201aから第1チャンネル指定コマンドと認証要求コマンドを受信すると、該受信した第1チャンネル指定コマンドが示すチャンネルをCH1〜CH3から1のチャンネルに特定して記憶する。そして、設定制御基板400に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。
次いで、設定制御部401は、設定値指定コマンドを送信するチャンネルを示す第2チャンネル指定コマンドを、第1チャンネル指定コマンドから特定したチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。また、設定制御部401は、第2チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。尚、設定制御部401は、第2チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルの内の1のチャンネルにて共通制御部201aに対して送信してもよいし、第2チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルの内の全てのチャンネル(本実施例では2のチャンネル)にて共通制御部201aに対して送信してもよい。特に、第2チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルの内の全てのチャンネル(本実施例では2のチャンネル)にて共通制御部201aに対して送信する場合は、各チャンネルにてそれぞれ異なるダミー情報を送信すればよい。
尚、本実施例における第2チャンネル指定コマンドのダミー情報としては、例えば、第2チャンネル指定コマンドと部分的に同一であるものや第2チャンネル指定コマンドと全く異なるもの、第2チャンネル指定コマンドから一部の情報を削除したものや一部の情報を追加したもの、第2チャンネル指定コマンドを構成する情報を並び替えたもの、第2チャンネル指定コマンドが示すチャンネルとは異なるチャンネルを示すコマンド、第2チャンネル指定コマンドが示すチャンネルと同一のチャンネルの示すコマンド等であってもよい。
また、設定制御部401は、第2チャンネル指定コマンド及びダミー情報を送信した後に、設定制御部401のROMに記憶されている該設定制御部401の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信する。
共通制御部201aは、設定制御部401から第2チャンネル指定コマンドとダミー情報を受信すると、記憶しているチャンネルにもとづいて、いずれのチャンネルにて受信した情報が第2チャンネル指定コマンドであるかを特定する。そして、該特定した第2チャンネル指定コマンドから設定値指定コマンドを受信するチャンネルを特定して記憶する。そして、共通制御部201aは、設定制御基板側認証制御部405から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを判定する。設定制御基板側認証制御部405から認証用ID要求コマンドを受信していない場合は、再び設定制御基板側認証制御部405から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して設定制御基板側認証制御部405からの認証用ID要求コマンドの受信待ち状態となる。
一方、設定制御基板側認証制御部405は、認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示す設定制御部401の認証用IDを特定する。そして、設定制御基板側認証制御部405は、該特定した認証用IDと該設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部401が正規品であると認証したことを示す設定制御部認証済フラグをセットする。そして、共通制御部201aに対して該共通制御部201aの認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部認証済フラグをセットせずに共通制御部201aに対して認証用ID要求コマンドを送信する。
尚、本実施例では、認証用IDコマンドから特定した設定制御部401の認証用IDと設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDが一致しなかった場合、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部認証済フラグをセットせずに共通制御部201aに対して認証用ID要求コマンドを送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証用IDコマンドから特定した設定制御部401の認証用IDと設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDが一致しなかった場合、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部401が正規品でないことを示すエラー報知を実行してもよい。
共通制御部201aは、設定制御基板側認証制御部405から認証用ID要求コマンドを受信すると、
共通制御部201aのROMに記憶されている該共通制御部201aの認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信する。また、共通制御部201aは、メイン制御部41に対して該メイン制御部41の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを繰り返し判定してメイン制御部41からの認証用IDコマンドの受信待ち状態となる。
設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部201aから認証用IDを受信すると、該認証用IDコマンドが示す共通制御部201aの認証用IDを特定する。そして、設定制御基板側認証制御部405は、該特定した認証用IDと該設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済フラグをセットする。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部認証済フラグをセットしない。
尚、本実施例では、認証用IDコマンドから特定した共通制御部201aの認証用IDと設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDが一致しなかった場合、設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部認証済フラグをセットしない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証用IDコマンドから特定した共通制御部201aの認証用IDと設定制御基板側認証制御部405のROMに記憶されている共通制御部2011の認証用IDが一致しなかった場合、設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部201aが正規品でないことを示すエラー報知を実行してもよい。
一方、メイン制御部41は、共通制御部201aから認証用ID要求コマンドを受信すると、メイン制御部41のROM41bに記憶されている該メイン制御部41の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示すメイン制御部41の認証用IDを特定する。そして、共通制御部201aは、該特定した認証用IDと該共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、共通制御部201aは、メイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済コマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、共通制御部201aは、メイン制御部認証済コマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信しない。
尚、本実施例では、認証用IDコマンドから特定したメイン制御部41の認証用IDと共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDが一致しなかった場合、共通制御部201aは、メイン制御部認証済フラグをセットしない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証用IDコマンドから特定したメイン制御部41の認証用IDと共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDが一致しなかった場合、共通制御部201aは、メイン制御部41が正規品でないことを示すエラー報知を実行してもよい。
そして、共通制御部201aは、設定制御部401から後述する貸出ユニット側認証許容コマンドを受信したか否かを判定する。設定制御部401から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信していない場合は、再び設定制御部401から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して設定制御部401からの貸出ユニット側認証許容コマンドの受信待ち状態となる。
設定制御基板側認証制御部405は、共通制御部201aからメイン制御部認証済コマンドを受信すると、メイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済フラグをセットする。
尚、本実施例では、共通制御部201aがメイン制御部41を正規品であると認証した場合にメイン制御部認証済コマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信し、共通制御部201aがメイン制御部41を正規品であると認証しなかった場合には設定制御基板側認証制御部405に対して何らコマンドを送信しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aがメイン制御部41を正規品であると認証しなかった場合には、メイン制御部41が正規品であると認証しなかったことを示すメイン制御部非認証コマンドを設定制御基板側認証制御部405に対して送信してもよい。更に、設定制御基板側認証制御部405は、メイン制御部認証済コマンドまたはメイン制御部非認証コマンドのどちらかを受信した場合は、該受信したコマンドがメイン制御部認証済コマンドとメイン制御部非認証コマンドとのどちらのコマンドであるかを判定し、受信したコマンドがメイン制御部認証済コマンドである場合にのみメイン制御部認証済フラグをセットすればよい。
そして、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定する。設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てのフラグがセットされている場合は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41との全てが正規品であると認証されているとして、設定制御部401に対してスロットマシン1の設定値の変更(EEPROM401aに記憶されている設定値の変更)の許可を通知する設定変更許可コマンドを送信する。また、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの少なくとも1のフラグがセットされていない場合は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41とのいずれかが正規品として認証されていないとして、設定制御部401に対してスロットマシン1の設定値の変更の禁止を通知する設定変更禁止コマンドを送信する。
尚、本実施例では、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41との全てが正規品として認証されている場合、設定制御部401に対して設定変更許可コマンドを送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41との全てが正規品として認証されている場合は、更に貸出制御部が正規品として認証されているか否かを判定してもよい。尚、設定制御基板側認証制御部405が更に貸出制御部が正規品として認証されているか否かを判定する場合は、貸出制御部が正規品として認証されていれば設定制御部401に対して設定変更許可コマンドを送信すればよい。
また、本実施例では、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定するために、これらフラグを設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグの順にセットする形態を例示しているが、これら設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグがセットされる順番は任意であってもよい。つまり、設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41が認証される順番は任意であってもよい。
設定制御部401は、設定制御基板側認証制御部405から設定変更許可コマンドまたは設定変更禁止コマンドを受信すると、該受信したコマンドが設定変更許可コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが設定変更許可コマンドである場合は、更に、設定キースイッチ403がonとなっているか否かを判定する。設定キースイッチ403がonとなっている場合、設定制御部401は、スロットマシン1の設定値を変更(EEPROM401aに設定値を更新記憶)するための設定変更処理を実行する。設定キースイッチ403がoffとなっている場合、設定制御部401は、共通制御部201aに対して貸出ユニット300(貸出ユニット側認証制御部317)が共通制御部201aを正規品であると認証すること許容することを示す貸出ユニット側認証許容コマンドを送信する。
尚、受信したコマンドが設定変更禁止コマンドである場合は、設定変更処理を実行しないし、共通制御部201aに対して貸出ユニット側認証許容コマンドも送信しない。つまり、本実施例では、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41の3つの制御部が正規品であると認証されていなければ設定値の変更が不能となっている。
尚、本実施例では、設定値指定コマンドを設定制御部401から共通制御部201aに対して送信するチャンネルを設定制御部401が決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aが設定値指定コマンドを設定制御部401から共通制御部201aに対して送信するチャンネルを決定し、該チャンネルを認証要求コマンドとともに設定制御部401に送信することで、設定制御部401は設定値指定コマンドを設定制御部401から共通制御部201aに対して送信するチャンネルを記憶するのみであってもよい。
そして、共通制御部201aは、設定制御部401から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信していると判定した場合、貸出ユニット300(貸出ユニット側認証制御部317)が共通制御部201aを正規品であると認証すること許容することを示す貸出ユニット側認証許容フラグをセットして認証要求処理を終了する。
このように、本実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとを設定制御基板側認証制御部405にて正規品であると認証し、メイン制御部41を共通制御部201aにて正規品であると認証する、つまり、複数の認証処理手段によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることを認証するようになっている。このため、例えば、設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41のいずれかを非正規品に取り替える等の不正が行われる場合、該不正を行う不正者は設定制御基板側認証制御部405と共通制御部201aの両方に対して非正規品が認証されなくなってしまうことに対する対策を施さなければならないため、単一の認証処理手段によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることを認証する場合よりもスロットマシン1のセキュリティ性が高くなっている。
図10は、図9に示す設定変更処理の一例を示すフローチャートである。設定変更処理において設定制御部401は、先ず、設定キースイッチ403の状態を確認し、該設定キースイッチ403がonとなっているか否かを判定する(St1)。設定キースイッチ403がoffである場合(St1;N)、つまり、ゲームの進行が可能な状態である場合は設定変更処理を終了し、設定キースイッチ403がonである場合(St1;Y)、つまり、設定確認状態である場合は、EEPROM401aから設定値を読み出す(St2)。そして、設定値表示器402において該読み出した設定値の表示を開始し、設定スイッチ404の操作が有るか否かを判定する(St4)。
設定スイッチ404の操作が有る場合(St4;Y)は、設定値表示器402に表示されている設定値を更新表示してSt6に進む(St5)。具体的には、設定値表示器402に表示されている値を1ずつ加算更新していき、設定値表示器402に「6」が表示されているときに設定スイッチ404が操作された場合は、該「6」の表示を「1」に更新すればよい。また、設定スイッチ404の操作がない場合(St4;N)は、St5の処理を実行せずにSt6に進む。
St6において設定制御部401は、スタートスイッチ7の操作が有るか否かを判定する。尚、スタートスイッチ7の操作が有るか否かは、例えば、設定制御部401が、スタートスイッチ7が操作されたことを特定可能なスタートスイッチ操作コマンドを、共通制御部201aを介してメイン制御部41から受信したか否かを判定すればよい。スタートスイッチ7の操作が有る場合(St6;Y)はSt7に進み、スタートスイッチ7の操作が無い場合(St6;N)はSt4に進む。
St7において設定制御部401は、後述する非営業中フラグがセットされているか否かを判定する。尚、非営業中フラグとは、遊技場の営業時間外であることを示すフラグである。非営業中フラグがセットされている場合(St7;Y)はSt8に進み、非営業中フラグがセットされていない場合(St7;N)は設定変更処理を終了する。
St8において設定制御部401は、設定値表示器402にて表示されている設定値を特定する。そして、該特定した設定値をEEPROMに更新記憶して設定変更処理を終了する(St9)。つまり、設定確認状態におけるスタートスイッチ7の操作は、設定値を確定する操作である。また、本実施例においては、図9に示すように、設定制御部401が設定制御基板側認証制御部405から設定変更許可コマンドを受信した場合であっても、遊技場の営業が終了した後でなければ設定値を変更することが不能となっている。つまり、本実施例における『設定状態のいずれかとするための処理』とは、設定制御部401が設定変更処理において設定キースイッチがonであるか否かを判定する処理(St1)や、EEPROM401aから読み出した設定値を設定値表示器402に表示する処理(St2やSt3)、設定スイッチ404の操作により設定値表示器402に表示されている設定値を更新する処理(St4やSt5)、スタートスイッチが操作されたか否かを判定する処理(St6)、非営業中であるか否かを判定する処理(St7)、設定値表示器402に表示されている設定値をEEPROM401aに更新記憶する処理(St8やSt9)を指す。
次に、本実施例の共通制御部201aが実行する共通制御部タイマ割込処理について説明する。図11は、本実施例の共通制御部タイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。本実施例の共通制御部タイマ割込処理において、共通制御部201aは、まず、電断検出回路201cから電圧低下信号が出力されたか否か(on状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(Sk40)。そして、電源断検出処理において、共通制御部201aは、電圧低下信号が出力されたことを検出したら、RAMに記憶されているデータのうち、バックアップデータとされているデータ、具体的には、遊技玉数のデータや未完了投入数のデータを、パリティデータを付加してRAMのバックアップ領域に記憶するとともに、チェックサムを保存し、バックアップフラグを所定の値(例えば「1」)に更新する電力供給停止時処理を実行する。
尚、電圧低下信号が出力されていない場合には、電力供給停止時処理を実行せずに電源断検出処理を終了する。
次いで、スイッチ検出回路201eを介して、リセットスイッチ23、計数スイッチ60、投入スイッチ62から信号が入力されているか否かの状態判定を行い、各スイッチが操作されていると判定した場合には、各々のスイッチの操作があったことを示すフラグをセットして、各処理において各スイッチが操作されているか否かを特定できるようにする(スイッチ処理:Sk41)。
次に、共通制御部201aは、RAMに記憶されている遊技球数を遊技玉数表示器202に表示するための遊技玉表示制御処理(Sk42)と、貸出制御部301やメイン制御部41から受信したコマンドを解析するコマンド解析処理(Sk44)と、貸出制御部301やメイン制御部41、設定制御部401、設定制御基板側認証制御部405にコマンドを送信するためのコマンド送信処理(Sk45)を実行する。
そして、共通制御部201aは、投入金額の残額から変換された遊技玉数を、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数に加算する遊技玉加算処理1(Sk46)と、持玉や貯玉から変換された遊技玉数を、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数に加算する遊技玉加算処理2(Sk47)とを実行する。
尚、これら遊技玉加算処理1、遊技玉加算処理2は、貸出ユニット300からの貸出要求コマンドや払出要求コマンドの受信が無い場合や、メイン制御部41からの付与遊技玉数コマンドの受信が無い場合には終了される。
次いで、共通制御部201aは、遊技玉投入処理(Sk48)及び遊技場の営業時間中であるか否かの判定を行う営業時間判定処理(Sk49)を実行してタイマ割込処理を終了する。
図12は、共通制御部201a及び設定制御部401での営業時間判定処理を示すフローチャートである。図12に示すように、営業時間判定処理では、共通制御部201aは、貸出制御部301からの営業終了指定コマンドを受信したか否かを判定する。貸出制御部301から営業終了指定コマンドを受信している場合は、設定制御部401に対して非営業中コマンドを送信する。尚、貸出制御部301から営業終了指定コマンドを受信していない場合は非営業中コマンドを送信しない。そして、設定制御部401は、共通制御部201aから非営業中コマンドを受信すると、非営業中フラグをセットする。
以上のように、本実施例では、スロットマシン1に電源が投入されることによって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であるか否かが判定され、これら設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品である場合には正規品であることが認証される。そして、設定制御基板側認証制御部405が設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品として認証されていると判定することによって設定値を変更するための設定変更処理が実行される。
更に、設定変更処理においては、遊技店の営業終了後でなければ設定値の変更が不能となっているため、設定値の変更を行うためには、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品と認証されており、且つ遊技店の営業終了後である必要がる。
次に、貸出ユニット300に設けられている貸出制御部301及び貸出ユニット側認証制御部317と、認証装置800に設けられている認証装置側認証制御部801が実行する認証装置側認証制御部割込処理とについて説明する。図13は、認証装置800に設けられている認証装置側認証制御部801と貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317での認証装置側認証制御部割込処理を示すフローチャートである。尚、認証装置側認証制御部割込処理は、認証装置800に電源が投入されたことにより該認証装置800の初期設定が完了した後に実行される割込処理である。
認証装置側認証制御部割込処理において、認証装置側認証制御部801は、まず、既に貸出制御部301を正規品であると認証するための処理が完了していることを示す貸出制御部認証処理完了フラグがセットされているか否かを判定する。貸出制御部認証処理完了フラグがセットされていれば認証装置側認証制御部割込処理を終了する。また、演出制御部認証処理完了フラグがセットされていなければ、認証装置側認証制御部801は、貸出ユニット300の貸出制御部301に対して該貸出制御部301の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信し、該認証用ID要求コマンドが正常に送信されたか否かを判定する。認証用ID要求コマンドが正常に送信された場合は、貸出制御部301から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。貸出制御部301から認証用IDコマンドを受信していない場合は、再び貸出制御部301から認証用IDコマンドを受信したか否かを繰り返し判定して貸出制御部301からの認証用IDコマンドの受信待ち状態となる。
貸出制御部301は、認証装置側認証制御部801から認証用ID要求コマンドを受信すると、貸出制御部301のROMに記憶されている該貸出制御部301の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを認証装置側認証制御部801に対して送信する。
認証装置側認証制御部801は、貸出制御部301から認証用IDコマンドを受信すると、該特定した認証用IDと認証装置側認証制御部801のROMに記憶されている貸出制御部301の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、認証装置側認証制御部801は、貸出制御部301が正規品であると認証したことを示す貸出制御部認証済コマンドを貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317に送信し、貸出制御部認証処理終了フラグをセットする。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、認証装置側認証制御部801は、貸出制御部認証済コマンドを貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317に送信せずに貸出制御部認証処理終了フラグをセットする。
尚、本実施例では、認証用IDコマンドから特定した貸出制御部301の認証用IDと認証装置側認証制御部801のROMに記憶されている貸出制御部301の認証用IDが一致しなかった場合、認証装置側認証制御部801は、貸出制御部認証済コマンドを貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317に送信しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証用IDコマンドから特定した貸出制御部301の認証用IDと認証装置側認証制御部801のROMに記憶されている貸出制御部301の認証用IDが一致しなかった場合、認証装置側認証制御部801は、貸出制御部301が正規品でないことを示すエラー報知を実行してもよい。
そして、貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317は、認証装置側認証制御部801から貸出制御部認証済コマンドを受信すると、貸出制御部301が正規品であると認証されたことを示す貸出制御部認証済フラグをセットする。
次に、貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317が実行する貸出ユニット側認証制御部メイン処理について説明する。図14は、貸出ユニット側認証制御部メイン処理を示すフローチャートである。
図14に示すように、貸出ユニット300に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、貸出ユニット側認証制御部317(具体的には、貸出ユニット側認証制御部317が備えるCPU)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、貸出ユニット側認証制御部メイン処理を開始する。
貸出ユニット側認証制御部メイン処理の開始において、貸出ユニット側認証制御部317は、まず、必要な初期設定を行う。具体的には、初期設定処理において、貸出ユニット側認証制御部317は、まず、割込禁止に設定する(Su1)。次に、割込モードを、マスク可能割込の割込モードである割込モード2に設定し(Su2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定するとともに、各種の内蔵デバイス(内蔵周辺回路)を利用可能とするために内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(Su3)。そして、RAMをアクセス可能状態に設定して待機する(Su4)。
次いで、貸出ユニット側認証制御部317は、貸出制御部認証済フラグがセットされているか否かを判定する(Su5)。貸出制御部認証済フラグがセットされていない場合は、再び貸出制御部認証済フラグがセットされているか否かを判定して、貸出制御部認証済フラグのセット待ち状態となる。貸出制御部認証済フラグがセットされている場合は、共通ユニット200との接続確認処理を実行することで(Su6)、共通ユニット200が貸出ユニット300と接続されていることを確認する(Su7)。具体的には、共通ユニット200の共通制御部201aに対して接続確認要求を送信し、該接続確認要求に対する応答が返信されるか否かにより接続確認と、共通ユニット200が動作している状態であることを確認する。
そして、貸出ユニット側認証制御部317は、貸出ユニット300への電力供給が停止したときに貸出制御部301のRAMに設定されたバックアップ領域のデータ保護処理として、例えばパリティデータの付加等の貸出ユニット電力供給停止時処理が行われたか否かを判定する(Su8)。
このような貸出ユニット電力供給停止時処理が行われていない場合は、貸出ユニット側認証制御部317はSu12〜Su13の初期化処理を実行する。尚、貸出ユニット電力供給停止時処理が行われているか否かは、例えば、貸出ユニット電力供給停止時処理においてRAMのバックアップ領域に設定されるバックアップフラグが所定の値とされているか否かによって判定できる。
貸出ユニット電力供給停止時処理が行われた場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、RAMのバックアップ領域のデータチェックを行う(Su9)。本実施例では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、Su9では、算出したチェックサムと、貸出ユニット電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップ領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(Su12〜Su13)を実行する。
チェック結果が正常であれば、貸出ユニット側認証制御部317は、バックアップデータによりデータを復旧し(Su10)、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを共通ユニット200(共通制御部201a)に対して送信して、停電から復旧したことを貸出ユニット300(貸出制御部301)に通知し(Su11)、Su14以降の処理を実行する。
初期化処理では、貸出ユニット側認証制御部317は、まず、RAMクリア処理を行い(Su12)、各初期値の設定を行う(Su13)。そして、貸出ユニット側認証制御部317は、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように貸出制御部301に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う(Su14)。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。本実施例では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。そして、割込許可状態に設定する(Su15)。
次いで、貸出ユニット側認証制御部317は、タイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Su16)。タイマ割込フラグの値が1でない場合は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Su16)。また、タイマ割込フラグの値が1である場合、つまり、タイマ割込が発生した場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、タイマ割り込みフラグをクリアし(Su17)、図15に示す認証要求待ち処理(Su18)を実行する。尚、認証要求待ち処理を実行した後は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Su16)。
次に、設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41及び貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317が実行する認証要求待ち処理について説明する。図15は、認証要求待ち処理を示すフローチャートである。
図15に示すように、認証要求待ち処理では、貸出ユニット側認証制御部317は、先ず、後述する認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされているか否かを判定する。認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされていない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aに対して該共通制御部201aの認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信するための期間に応じた認証用IDコマンド受信待ちタイマをセットして認証要求待ち処理を終了する。
一方、認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされている場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信していない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する。認証要求待ちタイマがタイマアウトしていない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマを−1して認証要求待ち処理を終了する。また、認証要求待ちタイマがタイマアウトしている場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマをクリアして認証要求待ち処理を終了する。
共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信すると、貸出ユニット側認証許容フラグがセットされているか否かを判定する。貸出ユニット側認証許容フラグがセットされている場合、共通制御部201aは、該共通制御部201aのROMに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを貸出制御部301に送信する。尚、貸出ユニット側認証許容フラグがセットされていない場合、共通制御部201aは、共通制御部201aのROMに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを貸出制御部301に送信しない。つまり、本実施例のスロットマシン1においては、図9に示すように、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されたことで設定変更処理を実行した後、更に貸出ユニット300の貸出ユニット側認証制御部317によって共通制御部201aが正規品であることが認証されるようになっている。
貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信すると(認証用IDコマンドの受信が有る場合)、該認証用IDコマンドが示す共通制御部201aの認証用IDを特定する。そして、貸出ユニット側認証制御部317は、該特定した認証用IDと該貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aが正規品であると認証したとして、スロットマシン1において遊技を開始することを許可することを示す遊技開始許可コマンドを共通制御部201aに対して送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、遊技開始許可コマンドを送信しない。つまり、本実施例におけるスロットマシン1においては、貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317がスロットマシン1の共通制御部201aが正規品であると認証しなければ遊技を開始することができないようになっている。
尚、本実施例では、認証用IDコマンドから特定した共通制御部201aの認証用IDと貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDが一致しなかった場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aに対して遊技開始許可コマンドを送信しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証用IDコマンドから特定した共通制御部201aの認証用IDと貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDが一致しなかった場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aが正規品でないことを示すエラー報知を実行してもよい。
共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から遊技開始許可コマンドを受信すると、該遊技開始許可コマンドをメイン制御部41に対して送信する。そして、メイン制御部41は、共通制御部201aから遊技開始許可コマンドを受信すると、共通制御部201aに対して設定制御部401に設定値を要求する設定値要求コマンドを送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から設定値要求コマンドを受信すると、該設定値要求コマンドを設定制御部401に対して送信する。そして、設定制御部401は、共通制御部201aから設定値要求コマンドを受信すると、EEPROM401aから設定値を読み出し、該読み出した設定値に応じた設定値指定コマンドを、該設定制御部401のROMに記憶されている暗号化鍵を用いて暗号化する。尚、設定値指定コマンドを暗号化するために用いる暗号化鍵は、同一のものがメイン制御部41のROM41bに記憶されている。つまり、設定制御部401は、メイン制御部41と共通の鍵を用いて設定値指定コマンドを暗号化する。このように、本実施例では、設定制御部401とメイン制御部41とで共通の鍵を使用する共通鍵暗号方式を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401とメイン制御部41とで異なる鍵を使用する公開鍵暗号方式を用いてもよい。更に、本実施例において設定値指定コマンドを暗号化するアルゴリズムは、設定値指定コマンドを含む所定の大きさ(例えば8バイト)のデータのブロック毎にまとめて暗号化するブロック暗号や、任意長の鍵ストリーム列を生成し、該鍵ストリーム列と設定値指定コマンドを演算させるストリーム暗号等のいずれかを用いてもよいし、これらブロック暗号やストリーム暗号を組み合わせて用いてもよい。
そして、設定制御部401は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドをスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル(図9参照)にて送信する。また、設定制御部401は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)をスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル以外のチャンネルにて送信する。つまり、設定制御部401は、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定したチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信するとともに、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定しなかったチャンネルにてダミー情報(ダミーコマンド)を送信する。
つまり、本実施例では、設定制御部401から共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドを送信する場合は、チャンネルCH1〜CH3の3つのチャンネルのうち、いずれか1のチャンネルにて設定値指定コマンドを送信し、残りの2のチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドの偽情報を送信する。このため、3つのチャンネルにて送信される情報のうち、どの情報が暗号化した設定値指定コマンドであるかが特定困難となっている。更に、本実施例では、スロットマシン1に電源が投入される毎に設定制御部401から共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドを送信するチャンネルを決定するようになっているので、いずれのチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信するのかが特定困難となっている。
共通制御部201aは、設定制御部401から暗号化した設定値指定コマンドと暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報を受信すると、スロットマシン1の電源投入時に記憶した設定値指定コマンドを受信するチャンネル(図9参照)にもとづいて、暗号化した設定値指定コマンドと暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報とから暗号化した設定値指定コマンドを特定する。そして、メイン制御部41に対して暗号化した設定値指定コマンドを送信する。
メイン制御部41は、暗号化した設定値指定コマンドを受信すると、ROM41bに記憶させている暗号化鍵を用いて設定値指定コマンドを復号して設定値を特定する。そして、該特定した設定値をRAM41cに記憶する。
つまり、図16に示すように、本実施例におけるスロットマシン1では、電源が投入されると、設定制御基板400に搭載されている設定制御基板側認証制御部405によって設定制御部401と共通制御部201aとが正規品であることの認証と、共通制御部201aによってメイン制御部41が正規品であることの認証が行われるようになっている。そして、これら設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証された場合には、遊技場の営業終了後に設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値を変更することが可能となっている。
また、スロットマシン1に貸出ユニット300が接続されている場合は、前述した設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることの認証の実行後、貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317によって共通制御部201aが正規品であることが認証された場合、メイン制御部41が共通制御部201aを介して設定制御部401に設定値を要求することで、設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値がメイン制御部41のRAM41cに記憶される。つまり、メイン制御部41のRAM41cに設定値が記憶されることによって、メイン制御部41における内部抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率が決定される。つまり、本実施例におけるスロットマシン1は、貸出ユニット300に接続されていない場合には設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値の変更(更新)のみが可能であり、該変更した設定値はメイン制御部41のRAM41cに記憶されないので、メイン制御部41において内部抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選が実行不能となっている。
つまり、本実施例における『設定状態に関するセキュリティ性』とは、不正にEEPROM401aに記憶されている設定値やメイン制御部41のRAM41cに記憶されている設定値が不正に変更されてしまうことを防止できることを指す。更に、本実施例における『設定状態に関するセキュリティ性』には、設定制御部401から設定値指定コマンドをメイン制御部41に送信する際に、設定値指定コマンドから設定値が不正に読み取られてしまうことを防止できることも含む。
更に、本実施例における認証要求待ち処理においては、貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aに対して認証用ID要求コマンドを送信した後に認証用IDコマンド受信待ちタイマをセットし、該タイマがタイマアウトする毎に再び共通制御部201aに対して認証用ID要求コマンドを送信することで、スロットマシン1よりも早くに貸出ユニット300に電源の投入が行われた場合であっても、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信するまで待機することができるようになっている。
尚、共通制御部201aにて認証用ID要求コマンドが受信された場合は、共通制御部201aにおいて貸出ユニット側認証許容フラグがセットされていない、すなわち、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されており、且つ設定変更処理の実行中でない場合に限り共通制御部201aが貸出ユニット側認証制御部317に対して認証用IDコマンドを送信するため、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41のいずれかが正規品であると認証されていない状態や設定変更処理の実行中に貸出ユニット側認証制御部317による共通制御部201aの認証やRAM41cへの設定値の記憶が実行されないようになっている。
尚、本実施例では、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されているとともに設定変更処理が実行されていなければ貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aを正規品であると認証せず、且つRAM41cに設定値が記憶されない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されているとともに設定変更処理が実行されていない状態であってもRAM41cに設定値が記憶されなければ貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aを正規品であると認証してもよい。
図8〜図15に示す処理が終了した後、図17に示すように、貸出制御部301は、まず、貸出ユニット300のカード挿入口305aにカードが挿入されたか否か、紙幣挿入口306aに紙幣が挿入されたか否か、持玉・貯玉払出スイッチ310が操作されたか否か、返却スイッチ304が操作されたか否かを順次判定する監視状態となっている。
この状態においてカードの挿入を検出した場合には、挿入されたカードに記録されているカードIDや会員ID(会員カードのみ)等をカードリーダライタ305にて読み出し、該読み出したカードIDがカード管理コンピュータ(カード管理サーバ)に登録されているか否かにより正規のカードである否かを認証するカード認証処理を行う。カード認証処理において正規のカードでないと判定した場合には、図17に図示していないが、挿入されたカードを排出して、前述した監視状態に戻る。
一方、カード認証処理において正規のカードであると判定された場合には、カード管理コンピュータ(カード管理サーバ)においてカードIDに対応付けて記憶されているカード残額(プリペイド残額)をカード管理コンピュータ(カード管理サーバ)から取得して残額に設定し、該設定した残額を残額表示器302に表示する残額設定処理を行う。尚、本実施例では、残額をカード管理コンピュータ(カード管理サーバ)から取得する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードにカード残額(プリペイド残額)が記録されていた場合には、これらカードに記録されていたカード残額(プリペイド残額)を認証した上で、認証したカード残額(プリペイド残額)を残額に設定して残額表示器302に表示するようにしてもよい。
そして、挿入されたカードを所持する遊技者が所有している持玉数や貯玉数を設定する持玉数・貯玉数設定処理を行う。具体的に、持玉数・貯玉数設定処理においては、挿入されたカードからカードリーダライタ305にて読み出したカードIDや会員IDを持玉数・貯玉数を管理する貯玉管理コンピュータに送信し、貯玉管理コンピュータにおいてカードIDや会員IDに対応付けて記憶されている持玉数や貯玉数を取得して、持玉数や貯玉数に設定し、持玉数・貯玉数表示器311に表示する。
尚、持玉数は、該カードを所持する遊技者が、その当日において遊技にて獲得した玉数であり、遊技者が会員であるか非会員であるかに関係なく(つまり、カードがビジターカードであるか会員カードであるかに関係なく)、カードIDに対応付けて貯玉管理コンピュータにおいて管理される玉数であり、その当日においてのみ払い出し(払い戻し)が可能とされている。よって、ビジターカードを所持する非会員遊技者が持玉数を、その当日において払い出し(払い戻し)しなかった場合には、持玉数が無効(消去)される。一方、会員カードを所持する会員遊技者が持玉数を、その当日において払い出し(払い戻し)がなかった場合には、該持玉数は自動的に貯玉に加算される。このように、貯玉となった場合において該貯玉の払い出し(払い戻し)をする場合には、所定の手数料が必要となるが、持玉数の払い出し(払い戻し)には手数料がかからない。よって、遊技者が会員であって、持玉数と貯玉数の双方を所有している場合には、手数料のかからない持玉数を優先して払い出し(払い戻し)、該持玉数がなくなったときまたは持玉数がないときにのみ、貯玉数からの払い出し(払い戻し)が実行されるようになっている。尚、本実施例において持玉数や貯玉数からの払い出し(払い戻し)とは、持玉数や貯玉数の一部を遊技玉数の変換に使用することをいう。
よって、本実施例の持玉数・貯玉数設定処理においては、持玉数が優先して設定され、持玉数が存在しないときに貯玉数が設定されて持玉数・貯玉数表示器311にされる。尚、本実施例では、表示している玉数の表示色を、持玉数である場合と貯玉数である場合とで異なるようにすることで、持玉数・貯玉数表示器311に表示されている玉数が持玉数であるのか貯玉数であるのかを、遊技者が把握できるようになっている。
また、前述した監視状態において、紙幣挿入口306aからの紙幣の挿入を検知した場合には、残額加算処理を実行する。この残額加算処理においては、まず、挿入された紙幣を紙幣識別ユニット306により識別して、投入金額を特定する。そして、特定した投入金額を、その時点において残額表示器302に表示されている残額に加算更新して当該処理を終了する。よって、カードが挿入されておらず残額が存在しない場合でも、紙幣挿入口306aから紙幣を挿入して残額を増やすことができるとともに、カードが挿入されていて残額が存在する場合においても、紙幣挿入口306aから紙幣を挿入して残額を増やすことができる。
また、前述した監視状態において、貸出スイッチ303の操作を検出した場合には、残額表示器302に表示されている残額が、予め設定されている貸出単位額である「500円+消費税=540円」以上の金額であるか否かを判定し、貸出単位額以上でない場合には、前述した監視状態に戻る。このように、本実施例では、残額が貸出単位額に満たない場合には、貸出を行わない形態を例示していが本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、貸出単位額に満たない残額であっても、残額を、パチンコ球Pの1玉に対応する貸出金額である、例えば、「4円+消費税=4.32円」や、「1円+消費税=1.08円」で除した値の範囲内の最大整数値を貸出すようにしてもよい。
貸出単位額以上の残額が存在する場合には、該残額から貸出単位額である540円を減算更新した後、該貸出単位額に相当する玉数である125玉(貸出単位玉数)の貸出を要求する貸出要求コマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、貸出制御部301からの貸出要求コマンドを受信することで、1回の貸出スイッチ303の操作で貸し出される所定の貸出単位玉数である125玉を貸出玉数として共通制御部201aのRAMに設定して一時記憶し、共通制御部201aのRAMに設定されている遊技玉数に貸出玉数を加算した後、貸出玉数をクリアして、貸出要求コマンドの受信に関する一連の処理を終了する。
また、前述した監視状態において、持玉・貯玉払出スイッチ310の操作を検出した場合には、持玉数・貯玉数表示器311に表示されている持玉数が予め設定されている持玉数の払出単位数(125玉)以上であるか、または持玉数・貯玉数表示器311に表示されている貯玉数が予め設定されている貯玉数の払出単位数(135玉(125玉分の手数料10玉を含む))以上であるかを判定する。払出単位数以上の持玉数や貯玉数が存在していない場合には、前述した監視状態に戻る。このように、本実施例では、払出単位数以上の持玉数や貯玉数が存在していない場合には、払い出し(払い戻し)を行わない形態を例示していが本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、払出単位数以上の持玉数や貯玉数が存在していない場合であっても、これら払出単位数未満の持玉数や貯玉数の払い出し(払い戻し)を可能とするようにしてもよい。
払出単位数以上の持玉数や貯玉数が存在している場合には、存在している持玉数や貯玉数から払出単位数である125玉の払い出し(払い戻し)を要求する払出要求コマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、貸出制御部301からの払出要求コマンドを受信することで、1回の持玉・貯玉払出スイッチ310の操作で払い出し(払い戻し)される払出単位数である125玉を払出玉数として共通制御部201aのRAMに設定して一時記憶し、共通制御部201aのRAMに設定されている遊技玉数に、払出玉数を加算した後、払出玉数をクリアして、払出要求コマンドの受信に関する一連の処理を終了する。
また、前述した監視状態において、返却スイッチ304の操作を検出した場合には、返却処理を実行する。具体的に、本実施例の返却処理においては、カードの受付け中であるか否か、カードを受付け中でない場合には、残額、持玉数、貯玉数のいずれかが存在しているか否かが判定される。
カードの受付け中でもなく、残額、持玉数、貯玉数のいずれも存在していない場合には、当該返却スイッチ304の操作を無効として返却処理を終了する。一方、カードの受付け中である場合には、その時点の残額と受付け中のカードのカードIDとをカード管理コンピュータに送信して、該カード管理コンピュータにて管理されている残額を更新させるとともに、その時点の持玉数、貯玉数と受付け中のカードのカードID(会員カードの場合には会員IDも)を貯玉管理コンピュータに送信して、該貯玉管理コンピュータにて管理されている持玉数、貯玉数を更新させた後、受付け中のカードを排出して返却し、当該返却処理を終了する。
このように、図17の処理が実行されることで、遊技者は、遊技を開始するときには、紙幣(現金)やカードを貸出ユニット300に挿入して、スロットマシン1の遊技玉数表示器202に遊技玉が存在する状態とすることができる。
そして、これら遊技玉数表示器202に遊技玉が存在する状態において、図18に示すクレジット変換処理が共通制御部201aによって実行されることにより、これら遊技玉が変換されてクレジットに加算されることで、該加算されたクレジットを使用して遊技を実行することができる。
本実施例のクレジット変換処理は、図18に示すように、投入スイッチ62の操作を検出したか否かを判定し、投入スイッチ62の操作を検出していない場合には当該処理を終了し、投入スイッチ62の操作を検出した場合には、遊技玉数表示器202に遊技玉数が、予め設定された投入単位数である125玉以上であるか否かを判定する。投入単位数以上ではない場合には、当該クレジット変換処理を終了する。このように、本実施例では、投入単位数以上の遊技玉数が存在していない場合には、クレジットへの変換(遊技玉の投入)を行わない形態を例示していが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、投入単位数以上の遊技玉数が存在していない場合であっても、これら投入単位数未満の遊技玉数をクレジットに変換するようにしてもよい。
投入単位数以上の遊技玉数が存在している場合には、投入装置61を動作させて、投入単位数である125玉のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した数である125を、遊技玉数表示器202の遊技玉数から減算更新する遊技玉投入処理を行う。
具体的には、共通制御部201aは、投入装置61の動作を開始し、検出センサ66を右方向へ移動させて、左右方向に並んだパチンコ球Pを順次検出する。尚、共通制御部201aは、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pを検出センサ66により検出した場合には、遊技玉数から5玉を減算するとともに、遊技玉数表示器202にされる遊技玉数の表示内容を更新する。また、また、共通制御部201aは、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pを検出センサ66が検出する度に、1の投入コマンドをメイン制御部41に対して送信する。
尚、共通制御部201aは、「5玉」のパチンコ球Pを検出する度に、検出センサ66が最も右側の終端位置にあるか否かを判定する。ここで、検出センサ66が終端位置にある場合には、検出センサ66を左方向へ移動させて最も左側の初期位置に戻す制御を行う。
また、共通制御部201aは、検出したパチンコ球Pの合計数が125玉(投入単位数)になっていない場合には、検出センサ66による検出動作を継続する。一方、検出したパチンコ球Pの合計数が125玉(投入単位数)になった場合には、検出センサ66が初期位置にあるか否かを判定し、初期位置にある場合は、遊技玉投入処理を終了し、初期位置にない場合は、検出センサ66を左方向へ移動して初期位置に戻す制御を行ってから遊技玉投入処理を終了する。
メイン制御部41は、共通制御部201aから投入コマンドを受信する度に、5玉の遊技玉数に相当するクレジット数である「1」をクレジットに加算する。本実施例では、125玉の計数が終了した段階ではなく、投入装置61において「5玉」のパチンコ球Pの計数が実行される毎に、1の投入コマンドが送信されることで、「5玉」に相当するクレジット数である「1」が、順次クレジットに加算されていく。そして、メイン制御部41は、クレジット表示器11に表示されるクレジット数を更新する。このようにして、クレジット表示器11にクレジット数が表示されている状態、つまり、クレジットが存在する状態において、賭数を設定して遊技を行うことが可能となる。
つまり、本実施例における遊技価値に関する処理とは、投入単位数のパチンコ球Pをクレジットに変化するクレジット変換処理を指す。また、遊技価値に関する処理は、後述する余りクレジット数を遊技玉(パチンコ球P)に加算する処理(図20参照)や遊技玉精算処理(図21参照)も含む。
ここで、メイン制御部41が実行するBET処理を図19に基づいて説明すると、BET処理では、賭数が規定数に達しているか否かを判定し、賭数が規定数に達している場合は、BET処理を終了する。一方、賭数が規定数に達していない場合は、投入数の範囲内で規定数まで賭数を加算し、該加算分を投入数から減算するとともに、クレジット表示器11の表示を減算後の投入数に更新する。そして、賭数が規定数に達していないと判定された場合には、BET処理を終了する。一方、賭数が規定数に達したと判定された場合には、スタートスイッチ7を有効化して、BET処理を終了する。
また、メイン制御部41は、BET処理において、クレジットの範囲内で規定数まで賭数を設定することが可能であり、クレジットに記憶されているメダル数を用いて賭数を設定するときに、前述のメダル投入処理のように意図的に遅延時間が経過するまで待機する遅延制御によって遊技の進行を遅延させることなく、遊技を進行させるようになっている。
図20に示すように、メイン制御部41は、ゲームが行われて小役の入賞が発生したことで付与処理を開始して、入賞した小役の種類に応じて付与される付与クレジット数(付与メダル数)をRAM41cに設定する。そして、付与クレジット数とクレジットとの和が、クレジットに記憶可能な最大数(本実施例では50)以下である場合は、クレジットに付与クレジット数を加算し、付与クレジット数をクリアして付与処理を終了させる。一方、付与クレジット数とクレジットとの和がクレジットの最大数よりも大きい場合は、クレジットを上限まで加算し、余りの付与クレジット数(クレジットに加算した分の数を付与クレジット数から減算した数)を余りクレジット数としてRAM41cに設定する。そして、余りクレジット数を特定可能な余りクレジット数コマンドを共通制御部201aに送信し、付与クレジット数及び余りクレジット数をクリアして付与処理を終了させる。
これに対して、共通制御部201aは、メイン制御部41から余りクレジット数コマンドを受信することで、該余りクレジット数コマンドから特定される余りクレジット数に相当する玉数(クレジット数に「5」を乗算した値)を遊技玉加算数としてRAMに設定して一時記憶する。
そして、投入装置61を動作させて、該設定された遊技玉加算数のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した遊技玉加算数を遊技玉数表示器202の遊技玉数に加算更新する遊技玉加算処理を行う。
具体的には、共通制御部201aは、投入装置61の動作を開始し、検出センサ66を最も右側の終端位置に移動させる。そして、投入装置61の検出センサ66を左方向へ移動させて、左右方向に並んだパチンコ球Pを順次検出する。尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出センサ66により検出する度に、遊技玉数に1を加算するとともに、遊技玉数表示器202の表示を更新する。
尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出する度に、検出センサ66が最も左側の初期位置にあるか否かを判定する。ここで、検出センサ66が初期位置にある場合には、検出センサ66を右方向へ移動させて終端位置に戻す制御を行う。
また、共通制御部201aは、検出したパチンコ球Pの合計数が設定された遊技玉加算数になっていない場合には、検出センサ66による検出動作を継続する。一方、検出したパチンコ球Pの合計数が設定された遊技玉加算数になった場合には、検出センサ66が初期位置にあるか否かを判定し、初期位置にある場合は遊技玉加算処理を終了し、初期位置にない場合は検出センサ66を左方向へ移動して初期位置に戻す制御を行ってから遊技玉加算処理を終了する。
このようにすることで、小役の入賞によってクレジット数(メダル数)が付与されることにより、最大数を超えた分のクレジット数に相当する遊技玉数が、遊技玉数表示器202の遊技玉数に加算されていく。よって、小役が短期間に多く入賞した場合など、遊技者が勝っている場合には、遊技玉数表示器202の遊技玉数が増加し、なかなか小役が入賞せずに、遊技者が負けている場合には、遊技玉数表示器202の遊技玉数が減少していくことになる。
次に、クレジット数を、遊技者の操作によって遊技玉数表示器202の遊技玉数に加算させる清算処理について、図21に基づいて説明する。
清算処理においてメイン制御部41は、まず、図21に示すように、精算スイッチ10の操作を検出したか否かを判定する。精算スイッチ10の操作を検出してしない場合には、該清算処理を終了する。精算スイッチ10の操作を検出している場合には、賭数が設定されているか否かを判定する。賭数が設定されている場合は、賭数を精算メダル数としてRAM41cに設定して、賭数を0まで減算する一方、賭数が設定されていない場合は、クレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)が0か否かを判定し、クレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)が0の場合には、精算処理を終了する。一方、クレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)が0でない場合には、クレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)を精算メダル数としてRAM41cに設定して、クレジットを0に減算更新する。そして、精算メダル数を特定可能な精算メダル数コマンドを共通制御部201aに送信し、精算メダル数をクリアして精算処理を終了させる。
これに対して、共通制御部201aは、メイン制御部41から精算メダル数コマンドを受信することで、精算メダル数コマンドに基づいて特定される精算メダル数に相当する玉数(精算メダル数に「5」を乗算した値)を清算遊技玉数としてRAMに設定して一時記憶する。
そして、投入装置61を動作させて、該設定された清算遊技玉数のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した清算遊技玉数を遊技玉数表示器202の遊技玉数に加算更新する遊技玉清算処理を行う。
具体的には、共通制御部201aは、投入装置61の動作を開始し、検出センサ66を最も右側の終端位置に移動させる。そして、投入装置61の検出センサ66を左方向へ移動させて、左右方向に並んだパチンコ球Pを順次検出する。尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出センサ66により検出する度に、遊技玉数に1を加算するとともに、遊技玉数表示器202の表示を更新する。
尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出する度に、検出センサ66が最も左側の初期位置にあるか否かを判定する。ここで、検出センサ66が初期位置にある場合には、検出センサ66を右方向へ移動させて終端位置に戻す制御を行う。
また、共通制御部201aは、検出したパチンコ球Pの合計数が設定された清算遊技玉数になっていない場合には、検出センサ66による検出動作を継続する。一方、検出したパチンコ球Pの合計数が設定された清算遊技玉数になった場合には、検出センサ66が初期位置にあるか否かを判定し、初期位置にある場合は遊技玉加算処理を終了し、初期位置にない場合は検出センサ66を左方向へ移動して初期位置に戻す制御を行ってから遊技玉清算処理を終了する。
このように、本実施例の精算処理では、精算スイッチ10が操作されたときに、メイン制御部41がクレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)または賭数に設定されているメダル数を精算メダル数として特定可能な精算メダル数コマンドを共通制御部201aに対して送信し、共通制御部201aは、精算メダル数コマンドに基づいて特定される精算メダル数に相当する清算遊技玉数を遊技玉数に加算することで、クレジットに記憶されているクレジット数(メダル数)または賭数に設定されているメダル数が遊技玉数に変換されるようになっている。
次に遊技者が遊技を終了する際に計数スイッチ60を操作したときに実行される遊技玉返却処理の流れについて、図22を用いて説明する。
図22に示すように、遊技玉返却処理において共通制御部201aは、まず、計数スイッチ60の操作が検出されているか否かを判定する。計数スイッチ60の操作が検出されていない場合は該遊技玉返却処理を終了する。一方、計数スイッチ60の操作が検出されている場合には、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数が「0」であるか否かを判定する。遊技玉数が「0」である場合には、該遊技玉返却処理を終了する。遊技玉数が「0」でない場合には、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数を返却玉数に設定し、遊技玉数を「0」に更新した後、遊技玉数を特定可能な返却玉数コマンドを貸出制御部301に送信し、返却メダル数をクリアして遊技玉返却処理を終了する。
このように、共通制御部201aから送信された返却玉数コマンドを受信した貸出制御部301は、受信した返却玉数コマンドから返却玉数を特定し、該特定した返却玉数を持玉数に加算する。よって、遊技者がすでに当日の遊技で持玉数を所有している場合であって、貸出ユニット300の持玉数・貯玉数表示器311に持玉数が表示されている場合には、該表示されている持玉数に返却玉数が加算されることになる。そして、これら返却玉数が加算された持玉数は、前述したように、返却スイッチ304を遊技者が操作することで、該持玉数を特定可能とされたカードが排出または発行される。
尚、本実施例では、計数スイッチ60を操作しないと遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数が貸出ユニット300の持玉数に加算されない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技者によって返却スイッチ304が操作されたときに遊技玉数が存在する場合には、該存在する遊技玉数を持玉数に自動的に加算するようにすることで、遊技玉数の持玉数への加算忘れ(返却忘れ)を防止できるようにしてもよい。
本実施例では、遊技玉数をクレジット数として投入する遊技玉投入処理を行う場合と、クレジット数を遊技玉数として加算する遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合とのいずれであっても、同一の投入装置61(球計数装置)を動作させてパチンコ球Pの計数を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技玉数をクレジット数として投入する場合と、クレジット数を遊技玉数として加算する場合とで、異なる球計数装置を動作させて計数を行うようにしてもよい。更に、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合に用いる第1の球計数装置の他に、投入済みのクレジット数が最大クレジット数(50)を超えた場合に、該超えた分のクレジット数を自動的に遊技玉数として加算するときにパチンコ球Pを計数するオーバーフロー用(返却用)の第2の球計数装置を設けるようにしてもよい。
また、本実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41のうちいずれかが正規品である認証が受けられていない場合は、スロットマシン1における設定値の変更が許可されない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41のうちいずれかが正規品である認証が受けられていない場合は、貸出制御部301やホールコンピュータ700に対して設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41のうちいずれかが正規品でないことを報知してもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401からメイン制御部41に対して暗号化した設定値指定コマンドを送信する場合、設定制御部401と共通制御部201aとの間では複数のチャンネルCH1〜CH3のうち、いずれか1のチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aとメイン制御部41との間においても、複数のチャンネルのうち、いずれか1のチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信してもよい。
次に、変形例1としてのMAXBET操作処理について説明する。図23は、変形例1における共通制御部及びメイン制御部でのMAXBET操作処理の制御内容を示すフローチャートである。
前記実施例では、投入スイッチ62を操作することで、遊技玉をクレジットに変換する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入スイッチ62を操作ではなく、MAXBETスイッチ6が操作されたことに応じて、図23に示すMAXBET操作処理を実行して、不足分のクレジット数を自動的に遊技玉から変換するようにしてもよい。
つまり、MAXBET操作処理においてメイン制御部41は、図23に示すように、まず、投入禁止タイマがカウント中であるか否かを判定する。投入禁止タイマがカウント中である場合には、投入禁止タイマを1減算更新して、減算更新後の投入禁止タイマがタイマアップ(カウントが0)になったか否かを判定する。投入禁止タイマがタイマアップしていないときには当該MAXBET操作処理を終了する。
投入禁止タイマがカウント中でない場合、または、減算更新後の投入禁止タイマがタイマアップ(カウントが0)している場合には、MAXBETスイッチ6の操作を検出しているか否かを判定する。MAXBETスイッチ6の操作を検出していない場合には、当該MAXBET操作処理を終了する。一方、MAXBETスイッチ6の操作を検出している場合には、更に、クレジット数が、最大賭数である「3」以上の数であるか否か、つまり、最大の賭数を設定できるクレジット数が存在しているか否かを判定する。
クレジット数が「3」以上の数である場合には、前述した図19に示すBET処理を実行してMAXBET操作処理を終了する。一方、クレジット数が「3」以上の数でない場合、つまり、クレジット数が賭数の設定に対して不足している場合には、不足分のクレジット数(メダル数)を要求投入メダル数に設定し、当該要求投入メダル数を特定可能な要求投入メダル数コマンドを共通制御部201aに送信した後、要求投入メダル数をクリアして待機する。
これに対して、共通制御部201aは、メイン制御部41から要求投入メダル数コマンドを受信することで、受信した要求投入メダル数コマンドから要求投入メダル数を特定する。そして、特定した要求投入メダル数に相当する遊技玉数が存在しているか否かを判定する。要求投入メダル数に相当する遊技玉数が存在していない場合には、遊技玉が不足している旨の報知を行う遊技玉不足報知処理を実行する。
一方、要求投入メダル数に相当する遊技玉数が存在している場合には、要求投入メダル数を投入メダル数に設定し、投入メダル数に相当する玉数(投入メダル数に5を乗じた数)を特定し、投入装置61を動作させて、投入メダル数に相当する玉数のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した投入メダル数に相当する玉数を、遊技玉数表示器202の遊技玉数から減算更新する遊技玉投入処理を行う。
図24に示すように、遊技玉投入処理において共通制御部201aは、投入メダル数に相当する玉数(クレジット数に「5」を乗算した値)を遊技玉投入数としてRAMに設定して一時記憶する。そして、共通制御部201aは、投入装置61の動作を開始し、検出センサ66を右方向へ移動させて、左右方向に並んだパチンコ球Pを順次検出する。尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出センサ66により検出した場合には、遊技玉数から1玉を減算するとともに、遊技玉数表示器202にされる遊技玉数の表示内容を更新する。
尚、共通制御部201aは、パチンコ球Pを検出する度に、検出センサ66が最も右側の終端位置にあるか否かを判定する。ここで、検出センサ66が終端位置にある場合には、検出センサ66を左方向へ移動させて最も左側の初期位置に戻す制御を行う。
また、共通制御部201aは、検出したパチンコ球Pの合計数が遊技玉投入数になっていない場合には、検出センサ66による検出動作を継続する。一方、検出したパチンコ球Pの合計数が遊技玉投入数になった場合には、検出センサ66が初期位置にあるか否かを判定し、初期位置にある場合は、遊技玉投入処理を終了し、初期位置にない場合は、検出センサ66を左方向へ移動して初期位置に戻す制御を行ってから遊技玉投入処理を終了する。
図23に戻り、共通制御部201aは、投入メダル数を特定可能な投入メダル数コマンドをメイン制御部41に送信し、投入メダル数をクリアする。
また、要求投入メダル数コマンドを送信した後に待機していたメイン制御部41は、投入メダル数コマンドを受信することで、当該投入メダル数コマンドに基づいて投入メダル数を特定して、特定した投入メダル数をクレジットに記憶されているメダル数に加算するとともに、クレジット表示器11に表示されるクレジット数を更新する。そして、投入禁止タイマに投入禁止時間(本実施例では8.5秒)に相当するカウント値をセットして当該MAXBET操作処理を終了する。
この変形例では、MAXBET操作処理において、投入禁止時間(本実施例では8.5秒)が設けられているので、9秒間に投入できる遊技玉数が15玉(3クレジット分)となっている。つまり、1分間に投入できる遊技玉数が90玉(18クレジット分)となっている。このように本実施例では、1分間に100玉(1玉の計数に0.6秒)を超える速度で遊技玉数を投入できないように制限されているので、クレジット数を自動的に遊技玉から変換するMAXBET操作処理が行われても、遊技玉が短時間で多量に投入されることを防止し、射倖性を抑えることができ、かつ遊技者は投入禁止時間にスタートスイッチ7を操作して遊技を行えるので、遊技を効率よく実行できる。つまり、遊技玉が短時間に多量に投入されることにより、遊技機の射倖性が過度に高まってしまうことを防止するために、玉の計数速度を1分間に100玉(0.6秒/1玉)に制限するようにしても、これら0.6秒/1玉とした場合に15玉の計数に要する時間である9秒と同様となるように投入禁止時間(8.5秒)が設けられており、このように投入禁止時間を設けることで、0.5秒の短時間で15玉(3クレジット分)を検出しても、上記した計数速度の制限を満たすことができるようになっている。
尚、変形例では、MAXBETスイッチ6が操作されたことに応じて、不足分のクレジット数を自動的に遊技玉から変換するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、MAXBETスイッチ6の操作がなくても、クレジット数が所定の下限数以下になったら遊技玉を自動的にクレジットに変換するようにしてもよい。例えば、クレジット数が所定の下限数である10クレジットよりも多い場合には、MAXBETスイッチ6が操作されたことに応じて、不足分のクレジット数を自動的に遊技玉から変換し、クレジット数が10クレジット以下である場合には、遊技玉を自動的にクレジットに変換する。ここで、「3」クレジットに相当する「15玉」の遊技玉を所定時間毎(例えば9秒毎)に投入することで、射倖性を抑えることができる。
次に、変形例2としての自動クレジット処理について説明する。図25は、変形例2における共通制御部及びメイン制御部での自動クレジット処理の制御内容を示すフローチャートである。
また、実施例並びに変形例1のように、遊技者の操作によって遊技玉をクレジットに変換する形態ではなく、例えば、図25に示す自動クレジット処理をメイン制御部41が実行することにより、遊技者の操作に関係なく、遊技玉をクレジットに変換するようにしてもよい。ただし、この場合にあっては、自動クレジット処理の実行・非実行を遊技者が切替え(設定)できるようにすればよい。
つまり、自動クレジット処理においてメイン制御部41は、図25に示すように、まず、クレジット数が、最大クレジット数(50)から、最大小役払出数(15)と補充単位数(25)を減算した補充判定数(10)以下であるか否かを判定する。
クレジット数が補充判定数(10)以下ではない場合には、当該自動クレジット処理を終了する。一方、クレジット数が補充判定数(10)以下である場合には、共通制御部201aに対してクレジット補充コマンドを送信する。
このクレジット補充コマンドを受信した共通制御部201aは、遊技玉数表示器202の遊技玉数が、補充単位数に相当する125以上の遊技玉数が存在しているか否かを判定する。
125以上の遊技玉数が存在していない場合には、クレジット補充フラグをセットして当該自動クレジット処理を終了する。
一方、125以上の遊技玉数が存在している場合には、125玉に相当する「25」を投入メダル数に設定し、投入装置61を動作させて、投入メダル数に相当する玉数のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した投入メダル数に相当する玉数(125玉)を、遊技玉数表示器202の遊技玉数から減算更新する遊技玉投入処理を行う。尚、変形例2における遊技玉投入処理は、前述した変形例1における遊技玉投入処理(図24参照)と同一の処理となっている。
そして、投入メダル数を特定可能な投入メダル数コマンドをメイン制御部41に送信し、投入メダル数をクリアする。
また、クレジット補充コマンドを送信した後に待機していたメイン制御部41は、投入メダル数コマンドを受信することで、当該投入メダル数コマンドに基づいて投入メダル数を特定して、特定した投入メダル数をクレジットに記憶されているメダル数に加算するとともに、クレジット表示器11に表示されるクレジット数を更新する。
尚、貸出ユニット300における貸出処理や払出処理が実行されて遊技玉数が125以上の数に増加した場合には、図25に示すように、クレジット補充フラグをセットされているか否かが判定され、クレジット補充フラグをセットされている場合には、前述したクレジット補充コマンドを受信した場合と同様に、125玉に相当する「25」を投入メダル数に設定し、投入装置61を動作させて、投入メダル数に相当する玉数のパチンコ球Pを、実際に投入装置61において計数するとともに、該計数した投入メダル数に相当する玉数(125玉)を、遊技玉数表示器202の遊技玉数から減算更新する遊技玉投入処理を行う。
そして、投入メダル数を特定可能な投入メダル数コマンドをメイン制御部41に送信し、投入メダル数をクリアする。
また、クレジット補充コマンドを送信した後に待機していたメイン制御部41は、投入メダル数コマンドを受信することで、当該投入メダル数コマンドに基づいて投入メダル数を特定して、特定した投入メダル数をクレジットに記憶されているメダル数に加算するとともに、クレジット表示器11に表示されるクレジット数を更新する。
次に、変形例3としての投入装置について説明する。図26(A)は、変形例3における投入装置71を示す平面図であり、図26(B)は、投入装置71を示す正面図であり、図26(C)は、投入装置71を示す側面図である。図27は、変形例3における投入装置の動作例を示す図である。
図26(A)及び図26(C)に示すように、変形例3の投入装置71は、横長の円筒状をなす円筒体73を有している。この円筒体73は、5玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第1収容部73aと、10玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第2収容部73bと、15玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第3収容部73cと、を有している。これら3つの収容部73a,73b,73cには、円筒体73の外周に設けられ、その内部のパチンコ球Pを視認可能にする透明窓が設けられている。この透明窓には、アクリル樹脂等で構成された透明な板部材が嵌め込まれており、収容部73a,73b,73c内部のパチンコ球Pを封入している。各収容部73a,73b,73cには、パチンコ球Pが横一列に並んだ状態で配置されている。
図26(B)に示すように、円筒体73の正面側には、化粧板74が設けられている。この化粧板74には、円筒体73を正面側から視認可能にする透明窓71aが設けられている。また、化粧板74において、透明窓71aの下方位置には、各パチンコ球Pに対応した番号が表示された球数表示部79が設けられている。更に、球数表示部79のそれぞれに対応して表示部LED77が設けられている(図26(C)参照)。この表示部LED77により球数表示部79が点灯可能となっている。尚、この球数表示部79は、透明窓71aに配置された収容部73a,73b,73cに対応して点灯する。例えば、5玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第1収容部73aが透明窓71aに配置された場合には、1番から5番までの球数表示部79が点灯され、10玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第2収容部73bが透明窓71aに配置された場合には、1番から10番までの球数表示部79が点灯され、15玉のパチンコ球P(被検出球)を収容する第3収容部73cが透明窓71aに配置された場合には、1番から15番までの球数表示部79が点灯される。透明窓71aにいずれも収容部73a,73b,73cも配置されていない場合には、全ての球数表示部79が消灯される。
また、円筒体73の外周面において、第1収容部73aと第3収容部73cとの間には、「投入してください」という文字列を表示し(図27(A)参照)、遊技者に対して遊技玉を投入する必要があることを報知する第1情報表示部78aが設けられている。更に、第2収容部73bと第3収容部73cとの間には、「返却中」という文字列を表示し(図27(E)参照)、遊技者に対して遊技玉を返却中であることを報知する第2情報表示部78bが設けられている。このように第1情報表示部78aや第2情報表示部78bにより所定情報を遊技者に対して伝達することができる。
図26(C)に示すように、円筒体73は、ギヤ76を介して駆動モータ75と接続されている。この駆動モータ75は、ステッピングモータとなっており、共通制御部201a(図3参照)は、駆動モータ75に入力するパルス信号を制御することにより、円筒体73を回転駆動させ、更に任意の位置で停止することができる。つまり、共通制御部201aは、第1収容部73a、第2収容部73b、第3収容部73c、第1情報表示部78a、第2情報表示部78bのいずれかが、透明窓71aに配置した状態で円筒体73を停止できる。
図27(A)に示すように、遊技玉の投入を行う前において、円筒体73が初期位置に配置されているときには、第1情報表示部78a(「投入してください」という文字列)が透明窓71aに配置された状態になっている。また、遊技玉投入処理を行う際には、先ず、初期位置にある円筒体73が回転し、第1収容部73aが透明窓71aに配置された状態になるとともに(図27(B)参照)、1番から5番までの球数表示部79が点灯される。尚、円筒体73が初期位置から第1収容部73aが透明窓71aに配置された状態になるときに、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pに対応する1の投入コマンドがメイン制御部41に対して送信される。
更に、10玉までの遊技玉の投入を行う際には、第2収容部73bが透明窓71aに配置された状態になるとともに(図27(C)参照)、1番から10番までの球数表示部79が点灯される。尚、円筒体73が初期位置から第2収容部73bが透明窓71aに配置された状態になるときに、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pに対応する1の投入コマンドがメイン制御部41に対して送信される。
更に、15玉までの遊技玉の投入を行う際には、第3収容部73cが透明窓71aに配置された状態になるとともに(図27(D)参照)、1番から15番までの球数表示部79が点灯される。尚、円筒体73が初期位置から第3収容部73cが透明窓71aに配置された状態になるときに、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pに対応する1の投入コマンドがメイン制御部41に対して送信される。
変形例3では、円筒体73が初期位置にある状態から第3収容部73cが透明窓71aに配置された状態まで回転すると、「3」クレジット数に相当する「15玉」のパチンコ球Pが投入されたこととなる。そして、円筒体73は、第3収容部73cが透明窓71aに配置された状態で所定時間停止した後、球LED67が消灯されるとともに、初期位置まで回転される。
尚、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う際には、円筒体73が初期位置から第2情報表示部78b(「返却中」という文字列)が透明窓71aに配置された状態になるまで回転する。この状態で所定時間停止し、遊技者に対してクレジットを「返却中」である旨を報知し、その後、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理が行われる。3クレジット分の遊技玉が返却される場合には、先ず、第3収容部73cが透明窓71aに配置された状態になり(図27(D)参照)、次いで、第2収容部73bが透明窓71aに配置された状態になり(図27(C)参照)、第1収容部73aが透明窓71aに配置された状態になる(図27(B)参照)。尚、更に、返却されるクレジットがある場合には、再び、第2情報表示部78bが透明窓71aに配置された状態になり、円筒体73の回転が繰り返される。遊技玉加算処理や遊技玉清算処理が終了すると、第1情報表示部78a(「投入してください」という文字列)が透明窓71aに配置された状態になり、円筒体73の回転が停止する。
尚、遊技玉投入処理を行う際には、円筒体73は、図26(C)において時計回りに回転する。また、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う際には、円筒体73は、図26(C)において反時計回りに回転する。遊技玉加算処理や遊技玉清算処理において、円筒体73は、遊技玉投入処理ときとは逆の方向に回転されるので、円筒体73の回転態様により遊技者が遊技玉加算処理や遊技玉清算処理が行われていることが明確になるので、遊技者に不信感を与えてしまうことを防ぐことができる。
変形例では、投入装置71の各収容部73a,73b,73cの内部に固定的に封入された複数玉のパチンコ球Pを遊技玉数の計数に用いるので、スロットマシン1の内部や遊技島でパチンコ球Pを循環させなくてもよく、スロットマシン1の内部構造を簡素化することができる。
次に、変形例3における投入装置71を用いたときのクレジット変換処理について図28を参照して説明する。
変形例3のクレジット変換処理は、図28に示すように、投入スイッチ62の操作を検出したか否かを判定し、投入スイッチ62の操作を検出していない場合には当該処理を終了し、投入スイッチ62の操作を検出した場合には、遊技玉数表示器202に遊技玉数が、予め設定された投入単位数である125玉以上であるか否かを判定する。投入単位数以上ではない場合には、当該クレジット変換処理を終了する。
投入単位数以上の遊技玉数が存在している場合には、投入装置71を動作させて、投入単位数である125玉のパチンコ球Pを、実際に投入装置71において計数するとともに、該計数した数である125を、遊技玉数表示器202の遊技玉数から減算更新する遊技玉投入処理を行う。
具体的には、共通制御部201aは、投入装置71の動作を開始し、円筒体73を回転させる。円筒体73が回転すると、第1収容部73a、第2収容部73b、第3収容部73cの順で円筒体73の正面位置に配置される。正面位置に配置された各収容部73a,73b,73cは、透明窓71aを介して遊技者が視認可能になる。共通制御部201aは、各収容部73a,73b,73cが円筒体73の正面位置に配置される度に、「1」のクレジット数に相当する「5玉」のパチンコ球Pを計数(検出)したこととし、遊技玉数から5玉を減算するとともに、遊技玉数表示器202にされる遊技玉数の表示内容を更新する。また、また、共通制御部201aは、「5玉」のパチンコ球Pを計数(検出)する度に、1の投入コマンドをメイン制御部41に対して送信する。
また、共通制御部201aは、遊技玉数の減算数の合計が125玉(投入単位数)になっていない場合には、円筒体73を回転させて、パチンコ球Pの計数(検出)を継続する。一方、遊技玉数の減算数の合計が125玉(投入単位数)になった場合には、円筒体73を回転させて、第1情報表示部78a(「投入してください」の文字列の表示部)が正面位置に配置されるまで、円筒体73の回転を継続する。そして、第1情報表示部78aが正面位置に配置された時点で円筒体73の回転を停止するとともに、遊技玉投入処理を終了する。
尚、上記変形例3では、円筒体73を用いた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、多角形の筒状体であっても良く、要するに、遊技者が視認可能となる部分を回転等によって切り替え(変化)させることができる形状であれば、使用することができる。
メイン制御部41は、共通制御部201aから投入コマンドを受信する度に、5玉の遊技玉数に相当するクレジット数である「1」をクレジットに加算する。そして、メイン制御部41は、クレジット表示器11に表示されるクレジット数を更新する。このようにして、クレジット表示器11にクレジット数が表示されている状態、つまり、クレジットが存在する状態において、賭数を設定して遊技を行うことが可能となる。
尚、この変形例では、遊技玉投入処理を行う場合と遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合とで球数表示部79が同一色で点灯されるようになっている。また、遊技玉投入処理を行う場合と遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合とで球数表示部79を異なる色で点灯してもよい。例えば、遊技玉投入処理を行う場合には、球数表示部79が赤色に点灯し、遊技玉加算処理や遊技玉清算処理を行う場合には、球数表示部79が緑色に点灯するようにしてもよい。
また、前記実施例並びに各変形例においては、投入装置61や投入装置71を、演出用スイッチ56の近傍位置に設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入装置61や投入装置601の配置位置は、投入装置61や投入装置71の形状や大きさ等に応じて、演出用スイッチ56の近傍とは異なる位置に設けるようにしてもよい。
また、前記実施例並びに各変形例においては、投入装置61や投入装置71により計数されて加算されたクレジット数も、入賞により付与されたクレジット数と同様に、遊技玉数に加算可能とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、投入装置61や投入装置71により計数されて加算されたクレジット数を、入賞により付与されたクレジット数とは別個のクレジット数として記憶しておき、これら投入装置61や投入装置71により計数されて加算されたクレジット数については、遊技玉数に加算不能とし、賭数の設定のみに使用できるようにしてもよい。
また、前記実施例においては実施していないが、例えば、検出センサ66が移動されていないときに、検出センサ66によるパチンコ球Pの検出がある場合には、不正が実施されている可能性があるものとして、エラー報知やエラー信号の出力等の特定のエラー処理を実行するようにしてもよい。
また、前記実施例では、ゲームが行われて小役の入賞が発生した場合には、原則としてクレジットに加算する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小役の入賞が発生した場合には、入賞した小役の種類に応じた遊技玉数を特定して、該特定した遊技玉数を、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉数のデータに、直接加算するようにしてもよい。尚、この場合にあっては、投入装置61や投入装置71を操作させないようにしてもよい。
また、前記実施例では、クレジットが、小役の入賞によって加算されたものであるのか、遊技玉数から変換されたものであるのかに関係なく、全て遊技玉数に変換することができる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小役の入賞によって加算されたクレジットについては、遊技玉数のデータへの加算を不能とし、賭数の設定にのみ使用できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証するための設定制御基板側認証制御部405を設定制御基板400に搭載する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例4として図29に示すように、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証するための認証制御部は設けなくともよい。以下、このように設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証するための認証制御部は設けない場合の変形例4について説明する。
図30は、変形例4における共通制御部201a、メイン制御部41、設定制御部401での認証処理(図8に示す共通制御部メイン処理のSk19にて実行)の制御内容を示すフローチャートである。認証要求処理では、先ず、共通制御部201aは、共通制御基板201に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて第2チャンネル指定コマンドを受信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。そして、共通制御部201aは、第2チャンネル指定コマンドを受信するチャンネルを示す第1チャンネル指定コマンドを設定制御部401に対して送信する。そして、第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを判定する。第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信していない場合は、再び第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを繰り返し判定して第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報の受信待ち状態となる。
設定制御部401は、共通制御部201aから第1チャンネル指定コマンドを受信すると、該受信した第1チャンネル指定コマンドが示すチャンネルをCH1〜CH3から1のチャンネルに特定して記憶する。そして、設定制御基板400に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。
次いで、設定制御部401は、設定値指定コマンドを送信するチャンネルを示す第2チャンネル指定コマンドを、第1チャンネル指定コマンドから特定したチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。また、設定制御部401は、第1チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、設定制御部401から第2チャンネル指定コマンドとダミー情報を受信すると、記憶しているチャンネルにもとづいて、いずれのチャンネルにて受信した情報が第2チャンネル指定コマンドであるかを特定する。そして、該特定した第2チャンネル指定コマンドから設定値指定コマンドを受信するチャンネルを特定して記憶する。また、共通制御部201aは、設定制御部401に対して該設定制御部401の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。
そして、共通制御部201aは、設定制御部401から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを判定する。設定制御部401から認証用ID要求コマンドを受信していない場合は、再び設定制御部401から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して設定制御部401からの認証用ID要求コマンドの受信待ち状態となる。
設定制御部401は、共通制御部201aから認証用ID要求コマンドを受信すると、設定制御部401のROMに記憶されている該設定制御部401の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、設定制御部401から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示す設定制御部401の認証用IDを特定する。そして、共通制御部201aは、該特定した認証用IDと該共通制御部201aのROMに記憶されている設定制御部401の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、共通制御部201aは、設定制御部401が正規品であると認証したことを示す設定制御部認証済フラグをセットし、メイン制御部41に対して該メイン制御部41の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、共通制御部201aは、メイン制御部認証済フラグをセットせずに、メイン制御部41に対して該メイン制御部41の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを繰り返し判定してメイン制御部41からの認証用IDコマンドの受信待ち状態となる。
メイン制御部41は、共通制御部201aから認証用ID要求コマンドを受信すると、メイン制御部41のROM41bに記憶されている該メイン制御部41の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示すメイン制御部41の認証用IDを特定する。そして、共通制御部201aは、該特定した認証用IDと該共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、共通制御部201aは、メイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済フラグをセットする。また、共通制御部201aは、設定制御部401及び、メイン制御部41が正規品であると認証されていることにより貸出ユニット300(より具体的には貸出制御部301)から共通制御部201aが正規品であることの認証を受けることを許容する貸出ユニット側認証許容フラグをセットする。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、共通制御部201aは、メイン制御部認証済フラグ及び貸出ユニット側認証許容フラグをセットしない。つまり、本変形例4においては、共通制御部201aが設定制御部401とメイン制御部41が正規品であることを認証するようになっている。
そして、共通制御部201aは、設定制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとがセットされているか否かを判定する。設定制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとがセットされている場合は、貸出ユニット側認証許容フラグをセットして認証要求処理を終了し、設定制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの一方のみがセットされている場合や設定制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの両方がセットされていない場合は、貸出ユニット側認証許容フラグをセットせずに認証要求処理を終了する。
図31は、変形例4における設定制御部401、共通制御部201a及び貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317での認証要求待ち処理(図14に示す貸出ユニット側認証制御部メイン処理のSu18にて実行)を示すフローチャートである。
図31に示すように、変形例4における認証要求待ち処理では、貸出ユニット側認証制御部317は、先ず、後述する認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされているか否かを判定する。認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされていない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aに対して該共通制御部201aの認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信するための期間に応じた認証用IDコマンド受信待ちタイマをセットして認証要求待ち処理を終了する。
一方、認証用IDコマンド受信待ちタイマがセットされている場合、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。貸出ユニット側認証制御部317は、図14に示すように、貸出制御部認証済フラグがセットされていない場合、つまり、貸出制御部301が認証装置側認証制御部801によって正規品であると認証されていない場合は認証要求待ち処理を実行することができないので、共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信することで貸出制御部301が正規品であると認証されていることを特定する。共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信していない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する。認証要求待ちタイマがタイマアウトしていない場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマを−1して認証要求待ち処理を終了する。また、認証要求待ちタイマがタイマアウトしている場合、貸出ユニット側認証制御部317は、認証用IDコマンド受信待ちタイマをクリアして認証要求待ち処理を終了する。
共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信すると、後述する貸出ユニット側認証許容フラグがセットされているか否かを判定する。貸出ユニット側認証許容フラグがセットされている場合、共通制御部201aは、該共通制御部201aのROMに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを貸出制御部301に送信する。尚、貸出ユニット側認証許容フラグがセットされていない場合、共通制御部201aは、共通制御部201aのROMに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを貸出制御部301に送信しない。
つまり、変形例4のスロットマシン1においては、図30に示すように、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品であると認証された後、更に貸出ユニット300の貸出ユニット側認証制御部317によって共通制御部201aが正規品であることが認証されるようになっている。
貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示す共通制御部201aの認証用IDを特定する。そして、貸出ユニット側認証制御部317は、該特定した認証用IDと該貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aに対して共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済コマンドを送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部認証済コマンドを送信しない。
共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から遊共通制御部認証済コマンドを受信すると、共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済フラグをセットし、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定する。設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てのフラグがセットされている場合、共通制御部201aは、既に貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信したことで貸出制御部301が正規品であると認証されていることを特定しているため、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41との全てが正規品であると認証されているとして、設定制御部401に対してスロットマシン1の設定値の変更(EEPROM401aに記憶されている設定値の変更)の許可を通知する設定変更許可コマンドを送信する。つまり、変形例4における共通制御部201aは、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41に加えて貸出制御部301が正規品である場合に、設定制御部401に対して設定変更許可コマンドを送信する。
また、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの少なくとも1のフラグがセットされていない場合は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41とのいずれかが正規品として認証されていないとして、設定制御部401に対してスロットマシン1の設定値の変更の禁止を通知する設定変更禁止コマンドを送信する。
尚、変形例4では、共通制御部201aは、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定するために、これらフラグを設定制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグの順にセットする形態を例示しているが、これら設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグがセットされている順番は任意であってもよい。つまり、設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41が認証される順番は任意であってもよい。
設定制御部401は、共通制御部201aから設定変更許可コマンドまたは設定変更禁止コマンドを受信すると、該受信したコマンドが設定変更許可コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが設定変更許可コマンドである場合は、更に、設定キースイッチ403がonとなっているか否かを判定する。設定キースイッチ403がonとなっている場合、設定制御部401は、スロットマシン1の設定値を変更(EEPROM401aに設定値を更新記憶)するための設定変更処理(図10参照)を実行する。設定キースイッチ403がoffとなっている場合、設定制御部401は、共通制御部201aに対して設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41の認証が完了したことを示す認証完了コマンドを送信する。尚、受信したコマンドが設定変更禁止コマンドである場合、設定制御部401は、設定変更処理を実行しないし、共通制御部201aに対して認証完了コマンドも送信しない。
共通制御部201aは、設定制御部401から認証完了コマンドを受信すると、該認証完了コマンドをメイン制御部41に対して送信する。そして、メイン制御部41は、共通制御部201aから認証完了コマンドを受信すると、共通制御部201aに対して設定制御部401に設定値を送信するよう要求するための設定値要求コマンドを送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から設定値要求コマンドを受信すると、該設定値要求コマンドを設定制御部401に対して送信する。そして、設定制御部401は、共通制御部201aから設定値要求コマンドを受信すると、EEPROM401aから設定値を読み出し、該読み出した設定値に応じた設定値指定コマンドを、該設定制御部401のROMに記憶されている暗号化鍵を用いて暗号化する。尚、設定値指定コマンドを暗号化するために用いる暗号化鍵は、同一のものがメイン制御部41のROM41bに記憶されている。つまり、設定制御部401は、メイン制御部41と共通の鍵を用いて設定値指定コマンドを暗号化する。
そして、設定制御部401は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドをスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル(図30参照)にて送信する。また、設定制御部401は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)をスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル以外のチャンネルにて送信する。つまり、設定制御部401は、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定したチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信するとともに、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定しなかったチャンネルにてダミー情報(ダミーコマンド)を送信する。
共通制御部201aは、設定制御部401から暗号化した設定値指定コマンドと暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報を受信すると、スロットマシン1の電源投入時に記憶した設定値指定コマンドを受信するチャンネル(図9参照)にもとづいて、暗号化した設定値指定コマンドと暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報とから暗号化した設定値指定コマンドを特定する。そして、メイン制御部41に対して暗号化した設定値指定コマンドを送信する。
メイン制御部41は、暗号化した設定値指定コマンドを受信すると、ROM41bに記憶させている暗号化鍵を用いて設定値指定コマンドを復号して設定値を特定する。そして、該特定した設定値をRAM41cに記憶する。
図32に示すように、変形例4におけるスロットマシン1では、電源が投入されると、共通制御部201aによって設定制御部401とメイン制御部41とが正規品であることの認証が行われるようになっている。そして、スロットマシン1に貸出ユニット300が接続されている場合は、前述した共通制御部201aによる設定制御部401及びメイン制御部41が正規品であることの認証の実行後、貸出ユニット300に設けられている貸出ユニット側認証制御部317によって共通制御部201aが正規品であることが認証されることで、遊技場の営業終了後に設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値を変更することが可能となっている。尚、図13及び図14に示すように、貸出ユニット側認証制御部317は、予め貸出制御部301が認証装置側認証制御部801によって正規品であることが認証されていなければ共通制御部201aを正規品であると認証不能である。
つまり、前記実施例では、スロットマシン1が貸出ユニット300に接続されていなくともEEPROM401aに記憶されている設定値を変更することが可能であることに対して、変形例4では、スロットマシン1が貸出ユニット300に接続されており、且つ貸出制御部301が認証装置側認証制御部801によって正規品であると認証されていなければEEPROM401aに記憶されている設定値を変更することが不能となっている部分が異なる。このようにすることで、スロットマシン1が貸出ユニット300に接続されていない状態(例えば、遊技場の変転後、遊技場の店員等がEEPROM401aに記憶されている設定値を変更した更に後)においてEEPROM401aに記憶されている設定値を更に変更することが不能となるので、EEPROM401aに記憶されている設定値が不正に変更されてしまうことを防ぐことができ、設定値に関するセキュリティ性を向上できる。
尚、変形例4では、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品であると認証されていなければ貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aを正規品であると認証しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品であると認証されていない状態であってもRAM41cに設定値が記憶されなければ貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aを正規品であると認証してもよい。
また、前記実施例及び前記変形例4では、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されることで、設定制御部401のEEPROMに記憶されている設定値を更新することが可能となる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であると認証されていたとしても、設定制御基板400に該設定制御基板400に対応した認証ユニット600が接続されていなければ、設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値の更新を不能としてもよい。
尚、前記実施例及び変形例4では、共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信することで、該貸出ユニット側認証制御部317に対して共通制御部201aのROMに該共通制御部201aに対応して記憶されている認証用ID(共通制御部201aの認証用ID)を特定可能な認証用IDコマンドを送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aは、メイン制御部41から受信した認証用IDコマンドから特定した認証用ID(メイン制御部41の認証用ID)が正規の認証用IDであると判定した場合、該認証用IDを記憶しておき、貸出ユニット側認証制御部317から認証用ID要求コマンドを受信した際には、共通制御部201aの認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドとメイン制御部41の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを貸出ユニット側認証制御部317に送信してもよい。このようにすることで、貸出ユニット側認証制御部317において共通制御部201aの認証用IDとメイン制御部41の認証用IDの双方が正規のIDであるかを判定可能とし、貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aの認証用IDとメイン制御部41の認証用IDの双方が正規のIDであると判定した場合のみ設定制御部401のEEPROMに記憶されている設定値をメイン制御部41のRAM41cに記憶させることが可能となるので、設定値に関するセキュリティ性を向上させることができる。
また、前記実施例及び変形例4では、設定制御部401のEEPROM401aに設定値を記憶し、設定制御部401が共通制御部201aを経由してメイン制御部41から設定値要求コマンドを受信することで、設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値をメイン制御部41のRAM41cに記憶させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aにEEPROMを設け、該共通制御部201aのEEPROMに設定値を記憶し、共通制御部201aがメイン制御部41から設定値要求コマンドを受信することで、該共通制御部201aのEEPROMに記憶されている設定値をメイン制御部41のRAM41cに記憶してもよい。
更に、共通制御部201aにEEPROMを設ける場合は、該EEPROMと設定制御部401のEEPROM401aの双方において設定値を記憶してもよい。このように共通制御部201aのEEPROMと設定制御部401のEEPROM401aの双方において設定値を記憶する場合、設定制御部401と共通制御部201aは、メイン制御部341から設定値要求コマンドを受信することで両EEPROMに記憶されている設定値を比較し、両設定値が一致する場合にのみ該設定値をメイン制御部41のRAM41cに記憶させるようにしてもよい。尚、両設定値が一致しない場合は、いずれの設定値もメイン制御部41のRAM41cに記憶させないとともに、両EEPROMに記憶されている設定値が一致しないことを示すエラー報知を実行してもよい。
また、前記実施例及び変形例4では、共通制御部201a、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品として認証されることで設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値を更新することが可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例5として図33に示すように、設定制御基板400を、コネクタ900を介して持ち運び可能な外部記憶装置としての鍵ユニット600A〜600Cと接続可能とし、共通制御部201a、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品として認証されており、且つ鍵ユニット600A〜600Cのうち、設定制御部401と予め対応付けられている1の鍵ユニットがコネクタ900を介して設定制御基板400に接続されている場合にのみ設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値の更新が可能となるようにしてもよい。このようにすることで、共通制御部201a、設定制御部401及びメイン制御部41が正規品として認証されていても、設定制御部401と予め対応付けられている鍵ユニットが設定制御基板400に接続されていなければ設定制御部401のEEPROM401aに記憶されている設定値の更新を行うことができないので、設定値に関するセキュリティを更に向上できる。
また、前記実施例では、設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証するための設定制御基板側認証制御部405とスロットマシン1における設定値を変更するための設定制御部401を設定制御基板400に搭載する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例6における図34に示すように、スロットマシン1における設定値を変更するための処理(後述するEEPROM201iに設定値を記憶させる処理)を実行可能な認証・設定ユニット側設定制御部1003と認証・設定ユニット側設定制御部1003、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証するための認証・設定ユニット側認証制御部1001を備えた認証・設定ユニット1000を個別に設けてもよい。認証・設定ユニット1000は、持ち運び可能な外部記憶装置であればよい。尚、このように認証・設定ユニット側認証制御部1001と認証・設定ユニット側設定制御部1003を備えた認証・設定ユニット1000を個別に設ける場合は、該認証・設定ユニット1000と貸出ユニット300のいずれか一方を共通制御基板201にコネクタ230を介して接続可能としてもよい。特に、後述するEEPROM201iに設定値を記憶させる場合はコネクタ230に認証・設定ユニット1000を接続し、それ以外の場合はコネクタ230に貸出ユニット300を接続することで、コネクタ230に貸出ユニット300と認証・設定ユニット1000の何方も接続されていない状態が発生してしまうことを防ぎ、該コネクタ230を通して共通制御基板201や遊技制御基板40に不正が行われないようにしてもよい。以下、このように認証・設定ユニット1000と貸出ユニット300とのいずれか一方とコネクタ230を介して接続可能な場合の変形例6について説明する。尚、本変形例6における認証・設定ユニット1000は、共通制御部201aとの間でシリアル通信にて各種のコマンドを送受信するための認証・設定ユニット側通信部1002を備える。また、本変形例6における共通制御部201aにはEEPROM201i(不揮発性メモリ)が設けられている。
図35は、変形例6において共通制御部201aが実行する共通制御部メイン処理を示すフローチャートである。スロットマシン1(共通制御基板201)に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、共通制御部201a(具体的には、共通制御部201aが備えるCPU)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、Sk1以降の共通制御部メイン処理を開始する。
共通制御部メイン処理において、共通制御部201aは、まず、必要な初期設定を行う。具体的には、初期設定処理において、共通制御部201aは、まず、割込禁止に設定する(Sk1)。次に、割込モードを、マスク可能割込の割込モードである割込モード2に設定し(Sk2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定するとともに、各種の内蔵デバイス(内蔵周辺回路)を利用可能とするために内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(Sk3)。そして、RAMをアクセス可能状態に設定する(Sk4)。
尚、Sk2では、共通制御部201aの特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードに設定する。また、マスク可能な割込が発生すると、共通制御部201aは、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
次いで、共通制御部201aは、貸出ユニット300との接続確認処理を実行することで、共通ユニット200が貸出ユニット300と接続されていることを確認する(Sk5)。具体的には、貸出ユニット300の貸出制御部301に対して接続確認要求を送信し、該接続確認要求に対する応答が返信されるか否かにより接続確認と、貸出ユニット300が動作している状態であることを確認する。
そして、共通制御部201aは、リセットスイッチ23の状態を判定する(Sk6)。リセットスイッチ23がonである場合に共通制御部201aは、通常の初期化処理としてSk14〜Sk18の初期化処理を実行する。
一方、リセットスイッチ23がoffである場合に共通制御部201aは、スロットマシン1への電力供給が停止したときに共通制御部201aのRAMに設定されたバックアップ領域のデータ保護処理として、例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理が行われたか否かを判定する(Sk7)。
このような電力供給停止時処理が行われていない場合は、共通制御部201aはSk14〜Sk18の初期化処理を実行する。尚、電力供給停止時処理が行われているか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてRAMのバックアップ領域に設定されるバックアップフラグが所定の値とされているか否かによって判定できる。
電力供給停止時処理が行われた場合は、共通制御部201aは、RAMのバックアップ領域のデータチェックを行う(Sk8)。本実施例では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、Sk8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップ領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(Sk14〜Sk18)を実行する。
チェック結果が正常であれば、共通制御部201aは、バックアップデータによりデータを復旧し(Sk9)、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)に対して送信して、停電から復旧したことを貸出ユニット300(貸出制御部301)に通知する(Sk10)。
そして、メイン制御部41からメイン制御部41の電力供給復旧時の初期化コマンドとしての復帰コマンドを受信したか否かを判定する(Sk11)。メイン制御部41から復帰コマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から復帰コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して、メイン制御部41からの復帰コマンドの受信待ち状態となる。また、メイン制御部41から復帰コマンドを受信している場合は、Sk18aに移行する。
尚、リセットスイッチ23がonである場合(Sk6でY)や、電力供給停止時処理が行われていない場合(Sk7でN)や、パリティチェックのチェック結果が正常ではない場合(Sk8でN)には、前述したように、Sk14〜Sk18の初期化処理を実行する。
初期化処理では、共通制御部201aは、まず、RAMクリア処理を行い(Sk14)、各初期値の設定を行う(Sk15)。そして、共通制御部201aは、初期化コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)に送信し(Sk16)、該初期化コマンドの送信に応じて返信される初期化応答コマンドを受信したか否かを判定する(Sk17)。
初期化応答コマンドを受信していない場合は、繰り返し初期化応答コマンドを受信していないか否かを判定して、初期化応答コマンドの受信待ち状態となる。また、初期化応答コマンドを受信している場合は、初期化完了コマンドをメイン制御部41に送信して、貸出ユニット300との接続並びに動作確認および初期化が完了したことをメイン制御部41が認識できるようにする(Sk18)。
尚、本実施例では、上記したように、共通制御部201aは、データのバックアップが適切になされて復帰できた場合には停電復旧コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)送信し、データのバックアップが適切になされていない等により初期化処理が行われた場合には、初期化コマンドを貸出ユニット300(貸出制御部301)送信するので、貸出制御部301は、停電復旧が適切になされたか否かを特定できるようになっており、自己が電断から復旧したにもかかわらず、共通制御部201aから初期化コマンドが送信されてきた場合には、停電時における「遊技玉数」がクリアされてしまった可能性が高いと判断して、当該エラーの発生を、貸出ユニット300の前面上端部に設けられているランプの点灯状態を当該エラーに対応した点灯状態とすること等により報知する。
そして、Sk18aにおいて共通制御部201aは、認証・設定ユニット1000との接続確認処理を実行することで、共通制御基板201がコネクタ230を介して認証・設定ユニット1000と接続されているか否かを確認する(Sk18a)。具体的には、認証・設定ユニット1000の認証・設定ユニット側認証制御部1001及び認証・設定ユニット側設定制御部1003に対して接続確認要求を送信し、該接続確認要求に対する応答が返信されるか否かにより接続確認と、認証・設定ユニット側認証制御部1001及び認証・設定ユニット側設定制御部1003が動作している状態であることを確認する。共通制御部201aがコネクタ230を介して認証・設定ユニット1000と接続されている場合は(Sk18bでY)、図36に示す第1認証要求処理(Sk19)を実行してSk23に移行する。
共通制御部201aがコネクタ230を介して認証・設定ユニット1000と接続されていない場合は(Sk18bでN)、貸出ユニット300の接続確認処理を実行することで、共通制御基板201がコネクタ230を介して貸出ユニット300と接続されているか否かを確認する(Sk20a)。具体的には、貸出ユニット300の貸出ユニット側認証制御部317に対して接続確認要求を送信し、該接続確認要求に対する応答が返信されるか否かにより接続確認と、貸出ユニット300が認証装置800によって認証されて動作している状態であることを確認する。共通制御部201aがコネクタ230を介して貸出ユニット300と接続されている場合は(Sk20bでY)、図38に示す第2認証要求処理(Sk21)を実行してSk23に移行する。
そして、共通制御部201aは、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように共通制御部201aに内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う(Sk23)。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。本実施例では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。そして、割込許可状態に設定する(Sk24)。
次いで、共通制御部201aは、タイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Sk25)。タイマ割込フラグの値が1でない場合は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する。また、タイマ割込フラグの値が1である場合、つまり、タイマ割込が発生した場合は、共通制御部201aは、タイマ割り込みフラグをクリアし(Sk26)、図11に示す共通制御部タイマ割込処理を実行する(Sk27)。尚、共通制御部タイマ割込処理を実行した後は、再びタイマ割込フラグの値が1であるか否かを判定する(Sk25)。
図36は、変形例6における認証・設定ユニット1000がコネクタ230を介して共通制御基板201に接続されている状態において共通制御部201a、メイン制御部41、認証・設定ユニット1000に備えられた認証・設定ユニット側認証制御部1001及び認証・設定ユニット側設定制御部1003での第1認証要求処理(図35に示す共通制御部メイン処理のSk19にて実行)の制御内容を示すフローチャートである。認証・設定ユニット1000がコネクタ230を介して共通制御基板201に接続されている状態における第1認証要求処理では、先ず、共通制御部201aは、共通制御基板201に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて第2チャンネル指定コマンドを受信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。そして、共通制御部201aは、第2チャンネル指定コマンドを受信するチャンネルを示す第1チャンネル指定コマンドを設定制御部401に対して送信する。そして、共通制御部201aは、認証・設定ユニット側設定制御部1003から第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを判定する。認証・設定ユニット側設定制御部1003から第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信していない場合は、再び認証・設定ユニット側設定制御部1003から第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報を受信したか否かを繰り返し判定して第2チャンネル指定コマンド及び第2チャンネル指定コマンドのダミー情報の受信待ち状態となる。
設定制御部401は、共通制御部201aから第1チャンネル指定コマンドを受信すると、該受信した第1チャンネル指定コマンドが示すチャンネルをCH1〜CH3から1のチャンネルに特定して記憶する。そして、設定制御基板400に搭載されている図示しない乱数回路から乱数値を抽出し、該抽出した乱数値を用いて設定値指定コマンドを送信するためのチャンネルをCH1〜CH3のうちの1のチャンネルに決定して記憶する。
次いで、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、設定値指定コマンドを送信するチャンネルを示す第2チャンネル指定コマンドを、第1チャンネル指定コマンドから特定したチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。また、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、第1チャンネル指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)を、第1チャンネル指定コマンドから特定しなかった他のチャンネルにて共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、認証・設定ユニット側設定制御部1003から第2チャンネル指定コマンドとダミー情報を受信すると、記憶しているチャンネルにもとづいて、いずれのチャンネルにて受信した情報が第2チャンネル指定コマンドであるかを特定する。そして、該特定した第2チャンネル指定コマンドから設定値指定コマンドを受信するチャンネルを特定して記憶する。また、共通制御部201aは、認証・設定ユニット1000に備えられている認証・設定ユニット側認証制御部1001に対して共通制御部201a、メイン制御部41、及び設定制御部401が正規品であることを認証するための処理を開始することを要求する認証要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aは、認証・設定ユニット側認証制御部1001から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを判定する。認証・設定ユニット側認証制御部1001から認証用ID要求コマンドを受信していない場合は、再び認証・設定ユニット側認証制御部1001から認証用ID要求コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して認証・設定ユニット側認証制御部1001からの認証用ID要求コマンドの受信待ち状態となる。
一方、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、共通制御部201aから認証要求コマンドを受信すると、認証・設定ユニット側設定制御部1003に対して該認証・設定ユニット側設定制御部1003の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。
認証・設定ユニット側設定制御部1003は、認証・設定ユニット側認証制御部1001から認証用ID要求コマンドを受信すると、認証・設定ユニット側設定制御部1003のROMに記憶されている該認証・設定ユニット側設定制御部1003の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを認証・設定ユニット側認証制御部1001に対して送信する。
認証・設定ユニット側認証制御部1001は、認証・設定ユニット側設定制御部1003から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示す認証・設定ユニット側設定制御部1003の認証用IDを特定する。そして、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、該特定した認証用IDと該認証・設定ユニット側認証制御部1001のROMに記憶されている認証・設定ユニット側設定制御部1003の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、認証・設定ユニット側設定制御部1003が正規品であると認証したことを示す設定制御部認証済フラグをセットし、共通制御部201aに対して該共通制御部201aの認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、設定制御部認証済フラグをセットせずに共通制御部201aに対して認証用ID要求コマンドを送信する。
共通制御部201aは、認証・設定ユニット側認証制御部1001から認証用ID要求コマンドを受信すると、共通制御部201aのROMに記憶されている該共通制御部201aの認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを認証・設定ユニット側認証制御部1001に対して送信する。また、共通制御部201aは、メイン制御部41に対して該メイン制御部41の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを繰り返し判定してメイン制御部41からの認証用IDコマンドの受信待ち状態となる。
認証・設定ユニット側認証制御部1001は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示す共通制御部201aの認証用IDを特定する。そして、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、該特定した認証用IDと該認証・設定ユニット側認証制御部1001のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済フラグをセットする。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、共通制御部認証済フラグをセットしない。
一方、メイン制御部41は、共通制御部201aから認証用ID要求コマンドを受信すると、メイン制御部41のROM41bに記憶されている該メイン制御部41の認証用IDを特定可能な認証用IDコマンドを共通制御部201aに対して送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドが示すメイン制御部41の認証用IDを特定する。そして、共通制御部201aは、該特定した認証用IDと該共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDを比較し、これら両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。両認証用IDが一致する場合は、共通制御部201aは、認証・設定ユニット側認証制御部1001に対してメイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済コマンドを送信して第1認証要求処理を終了する。尚、両認証用IDが一致しなかった場合は、共通制御部201aは、メイン制御部認証済コマンドを送信せずに第1認証要求処理を終了する。
認証・設定ユニット側認証制御部1001は共通制御部201aからメイン制御部認証済コマンドを受信すると、メイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済フラグをセットする。そして、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定する。設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てのフラグがセットされている場合は、認証・設定ユニット側設定制御部1003と共通制御部201aとメイン制御部41との全てが正規品であると認証されているとして、認証・設定ユニット側設定制御部1003に対してスロットマシン1の設定値の変更(EEPROM201iに記憶されている設定値の変更)の許可を通知する設定変更許可コマンドを送信する。また、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの少なくとも1のフラグがセットされていない場合は、設定制御部401と共通制御部201aとメイン制御部41とのいずれかが正規品として認証されていないとして、認証・設定ユニット側設定制御部1003に対してスロットマシン1の設定値の変更の禁止を通知する設定変更禁止コマンドを送信する。
尚、変形例6では、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、設定制御部認証済フラグと共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグとの全てがセットされているか否かを判定するために、これらフラグを設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグの順にセットする形態を例示しているが、これら設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ、メイン制御部認証済フラグがセットされている順番は任意であってもよい。つまり、認証・設定ユニット側設定制御部1003、共通制御部201a、メイン制御部41が認証される順番は任意であってもよい。
また、変形例6では、設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ及びメイン制御部認証済フラグが全てセットされている場合は、認証・設定ユニット側認証制御部1001が認証・設定ユニット側設定制御部1003に対して設定変更許可コマンドを送信する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部認証済フラグ、共通制御部認証済フラグ及びメイン制御部認証済フラグが全てセットされている場合、認証・設定ユニット側認証制御部1001は、認証・設定ユニット側設定制御部1003に加えて共通制御部201aにも設定変更許可コマンドを通知することで、EEPROM201iに記憶されている設定値を変更可能となったことを通知してもよい。
認証・設定ユニット側設定制御部1003は、認証・設定ユニット側認証制御部1001から設定変更許可コマンドまたは設定変更禁止コマンドを受信すると、該受信したコマンドが設定変更許可コマンドであるか否かを判定する。受信したコマンドが設定変更許可コマンドである場合は、スロットマシン1の設定値を変更するための設定変更処理を実行し、共通制御部201aに対して貸出ユニット側認証許容コマンドを送信する。尚、受信したコマンドが設定変更禁止コマンドである場合は、設定変更処理を実行せず、共通制御部201aに対して貸出ユニット側認証許容コマンドの送信も実行しない。
一方、共通制御部201aは、認証・設定ユニット側認証制御部1001から設定変更許可コマンドを受信すると、認証・設定ユニット側設定制御部1003から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信したか否かを判定する。認証・設定ユニット側設定制御部1003から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信していない場合は、再び認証・設定ユニット側設定制御部1003から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して認証・設定ユニット側設定制御部1003からの貸出ユニット側認証許容コマンドの受信待ち状態となる。そして、認証・設定ユニット側設定制御部1003から貸出ユニット側認証許容コマンドを受信していると判定した場合は、貸出ユニット側認証許容フラグをセットして第1認証要求処理を終了する。
図37は、変形例6における認証・設定ユニット1000がコネクタ230を介して共通制御基板201に接続されている状態において認証・設定ユニット1000に備えられている認証・設定ユニット側設定制御部1003及び共通制御部201aでの設定変更処理の制御内容を示すフローチャートである。設定変更処理において認証・設定ユニット側設定制御部1003は、先ず、設定キースイッチ403の状態を確認し、該設定キースイッチ403がonとなっているか否かを判定する(St1)。設定キースイッチ403がoffである場合(St1;N)、つまり、ゲームの進行が可能な状態である場合は設定変更処理を終了し、設定キースイッチ403がonである場合(St1;Y)、つまり、設定確認状態である場合は、共通制御部201aに対して設定値要求コマンドを送信する(St2)。そして、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aから設定値指定コマンドを受信したか否かを判定する(St2a)。共通制御部201aから設定値指定コマンドを受信していない場合(St2a;N)は、再び共通制御部201aから設定値指定コマンドを受信したか否かを繰り返し判定して共通制御部201aからの設定値指定コマンドの受信待ち状態となる。
共通制御部201aは、認証・設定ユニット側設定制御部1003から設定値要求コマンドを受信すると、第1認証要求処理(図36参照)において設定変更許可フラグがセットされたか否かを判定する。設定変更許可フラグがセットされている場合は、共通制御部201aは、EEPROM201iから設定値を読み出し、認証・設定ユニット側設定制御部1003に対して該読み出した設定値に応じた設定値指定コマンドを送信する。
認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aから設定値指定コマンドを受信すると、該受信した設定値指定コマンドから共通制御部201aのEEPROM201iに記憶されている設定値を特定する。そして、設定値表示器402において該特定した設定値の表示を開始し、設定スイッチ404の操作が有るか否かを判定する(St4)。
設定スイッチ404の操作が有る場合(St4;Y)は、設定値表示器402に表示されている設定値を更新表示してSt6に進む(St5)。具体的には、設定値表示器402に表示されている値を1ずつ加算更新していき、設定値表示器402に「6」が表示されているときに設定スイッチ404が操作された場合は、該「6」の表示を「1」に更新すればよい。また、設定スイッチ404の操作がない場合(St4;N)は、St5の処理を実行せずにSt6に進む。
St6において認証・設定ユニット側設定制御部1003は、スタートスイッチ7の操作が有るか否かを判定する。尚、スタートスイッチ7の操作が有るか否かは、例えば、認証・設定ユニット側設定制御部1003が、スタートスイッチ7が操作されたことを特定可能なスタートスイッチ操作コマンドを、共通制御部201aを介してメイン制御部41から受信したか否かを判定すればよい。スタートスイッチ7の操作が有る場合(St6;Y)はSt7に進み、スタートスイッチ7の操作が無い場合(St6;N)はSt4に進む。
St7において認証・設定ユニット側設定制御部1003は、後述する非営業中フラグがセットされているか否かを判定する。尚、非営業中フラグとは、遊技場の営業時間外であることを示すフラグである。非営業中フラグがセットされている場合(St7;Y)はSt8に進み、非営業中フラグがセットされていない場合(St7;N)は設定変更処理を終了する。
St8において認証・設定ユニット側設定制御部1003は、設定値表示器402にて表示されている設定値を特定する。そして、該特定した設定値に応じた設定値指定コマンドを、該認証・設定ユニット側設定制御部1003のROMに記憶されている暗号化鍵を用いて暗号化する。尚、設定値指定コマンドを暗号化するために用いる暗号化鍵は、同一のものが共通制御部201aのROMに記憶されている。つまり、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aと共通の鍵を用いて設定値指定コマンドを暗号化する。
そして、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドをスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル(図9参照)にて送信する。また、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aに対して暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報(ダミーコマンド)をスロットマシン1の電源投入時に記憶したチャンネル以外のチャンネルにて送信する。つまり、認証・設定ユニット側設定制御部1003は、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定したチャンネルにて暗号化した設定値指定コマンドを送信するとともに、共通制御部201aに対して第2チャンネル指定コマンドにて指定しなかったチャンネルにてダミー情報(ダミーコマンド)を送信する。
共通制御部201aは、認証・設定ユニット側設定制御部1003から暗号化した設定値指定コマンドとダミー情報を受信すると、スロットマシン1の電源投入時に記憶した設定値指定コマンドを受信するチャンネルにもとづいて、暗号化した設定値指定コマンドと暗号化した設定値指定コマンドのダミー情報とから暗号化した設定値指定コマンドを特定する。そして、共通制御部201aは、ROMに記憶させている暗号化鍵を用いて設定値指定コマンドを復号して設定値を特定し、該特定した設定値を共通制御部201aが搭載するEEPROM201iに記憶する。
つまり、本実施例における『設定状態のいずれかとするための処理』とは、認証・設定ユニット側設定制御部1003が設定変更処理において設定キースイッチがonであるか否かを判定する処理(St1)や、共通制御部201aから受信した設定値指定コマンドから特定した設定値を設定値表示器402に表示する処理(St2、St2a、St2bやSt3)、設定スイッチ404の操作により設定値表示器402に表示されている設定値を更新する処理(St4やSt5)、スタートスイッチが操作されたか否かを判定する処理(St6)、非営業中であるか否かを判定する処理(St7)、設定値表示器402に表示されている設定値に応じた設定値指定コマンドを暗号化し、該暗号化した設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信する処理を指す。更に、本実施例における『設定状態のいずれかとするための処理』には、共通制御部201aがEEPROM201iから読み出し、該読み出した設定値に応じた設定値指定コマンドを認証・設定ユニット側設定制御部1003に対して送信する処理や、認証・設定ユニット側設定制御部1003から受信した暗号化した設定値指定コマンドから設定値指定コマンドを復号して特定した設定値をEEPROM201iに記憶する処理も含む。
図38は、変形例6における貸出ユニット300がコネクタ230を介して共通制御基板201に接続されている状態において貸出ユニット300に備えられている貸出ユニット側認証制御部317、メイン制御部41及び共通制御部201aでの第2認証要求待ち処理(図35に示す共通制御部メイン処理のSk22にて実行する処理)である。
貸出ユニット300がコネクタ230を介して共通制御基板201に接続されている状態における第2認証要求待ち処理では、共通制御部201aは、先ず、該共通制御部201aのROMに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを貸出ユニット側認証制御部317に送信するとともに、メイン制御部41に対して該メイン制御部41の認証用IDを送信するよう要求するための認証用ID要求コマンドを送信する。そして、貸出ユニット側認証制御部317から共通制御部認証済コマンドを受信したか否かを判定する。貸出ユニット側認証制御部317から共通制御部認証済コマンドを受信していない場合は、再び貸出ユニット側認証制御部317から共通制御部認証済コマンドを受信したか否かを判定して共通制御部認証済コマンドの受信待ち状態となる。
貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aから認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドから共通制御部201aの認証用IDを特定する。そして、貸出ユニット側認証制御部317は、特定した共通制御部201aの認証用IDと該貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDを比較して両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定した共通制御部201aの認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。特定した共通制御部201aの認証用IDが貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDと一致する場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部201aに対して共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済コマンドを送信する。一方、特定した共通制御部201aの認証用IDが貸出ユニット側認証制御部317のROMに記憶されている共通制御部201aの認証用IDと一致しない場合は、貸出ユニット側認証制御部317は、共通制御部認証済コマンドを送信しない。
共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317から共通制御部認証済コマンドを受信すると、共通制御部201aが正規品であると認証したことを示す共通制御部認証済フラグをセットする。そして、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定する。メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から認証用IDコマンドを受信したか否かを判定してメイン制御部41からの認証用IDコマンドの受信待ち状態となる。
一方、メイン制御部41は、共通制御部201aから認証用ID要求コマンドを受信すると、共通制御部201aに対して該メイン制御部41のROM41bに記憶されているIDを認証用IDとして特定可能な認証用IDコマンドを送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から認証用IDコマンドを受信すると、該認証用IDコマンドからメイン制御部41の認証用IDを特定する。そして、共通制御部201aは、特定したメイン制御部41の認証用IDと該共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDを比較して両認証用IDが一致するか否か、つまり、特定したメイン制御部41の認証用IDが正規の認証用IDであるか否かを判定する。特定したメイン制御部41の認証用IDが共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDと一致する場合は、共通制御部201aはメイン制御部41が正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証済フラグをセットし、共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグの両方がセットされているか否かを判定する。
尚、特定したメイン制御部41の認証用IDが共通制御部201aのROMに記憶されているメイン制御部41の認証用IDと一致しない場合は、共通制御部201aは、メイン制御部認証済フラグをセットせずに共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグの両方がセットされているか否かを判定する。共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグの少なくとも一方がセットされていない場合は、認証要求待ち処理を終了する。尚、共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグの少なくとも一方がセットされていない状態で第2認証要求処理を終了する場合は、貸出ユニット300を介してホールコンピュータ700等に共通制御部201aやメイン制御部41が正規品であると認証されていないことを報知してもよい。
一方、共通制御部認証済フラグとメイン制御部認証済フラグの両方がセットされている場合は、共通制御部201aは、メイン制御部41に対して共通制御部201a及びメイン制御部41の認証が完了したことを示す認証完了コマンドを送信する。そして、メイン制御部41から設定値要求コマンドを受信したか否かを判定する。メイン制御部41から設定値要求コマンドを受信していない場合は、再びメイン制御部41から設定値要求コマンドを受信したか否かを判定することでメイン制御部41からの設定値要求コマンドの受信待ち状態となる。
メイン制御部41は、共通制御部201aから認証完了コマンドを受信すると、共通制御部201aに対してメイン制御部41に設定値を送信するよう要求するための設定値要求コマンドを送信する。
共通制御部201aは、メイン制御部41から設定値要求コマンドを受信すると、EEPROM201iに記憶されている設定値を読み出し、該読み出した設定値に応じた設定値指定コマンドを、該共通制御部201aのROMに記憶されている暗号化鍵を用いて暗号化する。尚、設定値指定コマンドを暗号化するために用いる暗号化鍵は、同一のものがメイン制御部41のROM41bに記憶されている。つまり、共通制御部201aは、メイン制御部41と共通の鍵を用いて設定値指定コマンドを暗号化する。
そして、共通制御部201aは、メイン制御部41に対して暗号化した設定値指定コマンドを送信する。また、共通制御部201aは、貸出ユニット側認証制御部317に対してメイン制御部41を正規品であると認証したことを示すメイン制御部認証完了コマンドと、メイン制御部41に設定値(暗号化した設定値指定コマンド)を送信したことを示す設定値通知完了コマンドを送信する。
メイン制御部41は、共通制御部201aから暗号化した設定値指定コマンドを受信すると、ROM41bに記憶させている暗号化鍵を用いて設定値指定コマンドを復号して設定値を特定し、該特定した設定値をRAM41cに記憶する。
図39(A)及び図39(B)に示すように、変形例6におけるスロットマシン1では、コネクタ230を介してスロットマシン1に認証・設定ユニット1000が接続されている状態で電源が投入されることで、認証・設定ユニット1000に搭載されている認証・設定ユニット側認証制御部1001によって認証・設定ユニット1000に搭載されている認証・設定ユニット側設定制御部1003と共通制御部201aとメイン制御部41とが正規品であることの認証が行われるようになっている。そして、前述した認証・設定ユニット側認証制御部1001によって認証・設定ユニット側設定制御部1003と共通制御部201aとメイン制御部41が正規品であることの認証の実行後、遊技場の営業終了後に共通制御部201aのEEPROM201iに記憶されている設定値を変更することが可能となっている。
一方で、コネクタ230を介してスロットマシン1に貸出ユニット300が接続されている状態で電源が投入されることで、貸出ユニット300に搭載されている貸出ユニット側認証制御部317による共通制御部201aが正規品であることの認証と、共通制御部201aによるメイン制御部41が正規品であることの認証が行われるようになっている。そして、貸出ユニット側認証制御部317による共通制御部201aが正規品であることの認証と共通制御部201aによるメイン制御部41が正規品であることの認証の実行後は、メイン制御部41が共通制御部201aに対して設定値を要求することでメイン制御部41のRAM41cにEEPROM201iに記憶されている設定値が記憶される。
つまり、前記実施例では、スロットマシン1に貸出ユニット300が接続されているか否かに拘らずスロットマシン1が正規品であると認証されることでEEPROM(EEPROM401a)に記憶されている設定値の変更が可能であることに対して、変形例6では、専用のユニット(認証・設定ユニット1000)をスロットマシン1に接続し、且つ該ユニットとスロットマシン1の双方が正規品であると認証されなければEEPROM(EEPROM201i)に記憶されている設定値を変更することが不能である部分が異なっている。このように認証・設定ユニット1000をスロットマシン1に接続しなければEEPROMに記憶されている設定値を変更することが不能となることによって、認証・設定ユニット1000を所持する遊技場の店員等のみがEEPROMに記憶されている設定値を変更することができるので、設定値の関するセキュリティ性を向上させることができる。
尚、変形例6では、共通制御基板201にコネクタ230を介して貸出ユニット300が接続されている場合、共通制御部201aは、メイン制御部41に設定値指定コマンドを送信して第2認証要求処理を終了する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御基板201にコネクタ230を介して貸出ユニット300が接続されている場合、共通制御部201aは、メイン制御部41に設定値指定コマンドを送信する際に、貸出ユニット側認証制御部に対して、メイン制御部41が正規品であることが認証されていることを示すメイン制御部認証済完了コマンドと、メイン制御部41に対して設定値を通知したこと(設定値指定コマンドを送信したこと)を示す設定値通知完了コマンドを送信することで、貸出ユニットにスロットマシン1において遊技が可能な状態となったことを通知するようにしてもよい。
尚、貸出制御部301は、メイン制御部認証完了フラグ及び設定値通知完了フラグがセットされたことを条件に貸出ユニット300のカード挿入口305aにカードが挿入されたか否か、紙幣挿入口306aに紙幣が挿入されたか否か、持玉・貯玉払出スイッチ310が操作されたか否か、返却スイッチ304が操作されたか否かを順次判定する監視状態を開始すればよい。
また、前記実施例では、クレジットや賭数については遊技玉数に戻すこと(精算)ができないようにしても良く、この場合には、小役の入賞による付与される玉数を、遊技玉数表示器202に表示されている遊技玉に加算させるようにすればよい。
また、前記実施例では、投入金額の残額を、遊技玉数の加算に直接使用できる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、投入金額の残額を、持玉数に一旦加算し、該加算後の持玉数を遊技玉数の加算に使用する形態としても良い。
また、前記実施例では、設定制御部401から共通制御部201aに設定値指定コマンドを送信する際に、該設定値指定コマンドを複数のチャンネルCH1〜CH3のいずれかにて送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401から共通制御部201aに設定値指定コマンドを送信する際には、必ず特定のチャンネルにて設定値指定コマンドを共通制御部201aに送信してもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401から共通制御部201aに設定値指定コマンドを送信する際に、該設定値指定コマンドを複数のチャンネルCH1〜CH3のいずれかにて送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aからメイン制御部41に設定値指定コマンドを送信する際にも、該設定値指定コマンドを複数のチャンネルのいずれかにて送信してもよい。このようにすることで、設定値指定コマンドをメイン制御部に送信(出力)するチャンネルを分かり難くすることができるので、設定値に関するセキュリティ性を更に向上できる。
また、前記実施例では、設定制御部401から共通制御部201aに設定値指定コマンドを送信する際に、該設定値指定コマンドを暗号化する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値指定コマンドは暗号化せずに共通制御部201aに送信してもよい。
また、前記実施例では、設定値指定コマンドを送信するために用いるチャンネルを、スロットマシン1を起動する毎に決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値指定コマンドを送信するために用いるチャンネルは、スロットマシン1を所定回数(例えば、5回や10回)起動する毎に決定してもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1に電源を投入した際に実行する認証要求処理において、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するチャンネルをチャンネルCH1〜CH3のいずれかに決定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値指定コマンドを送信するチャンネルをチャンネルCH1〜CH3のいずれかに決定するタイミングは、スロットマシン1に電源を投入してから設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するまでの期間であればどのタイミングにて決定してもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1に電源を投入した際に実行する認証要求処理において、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するチャンネルをチャンネルCH1〜CH3のいずれかに決定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するチャンネルは、一定時間経過する毎に再決定してもよいし、また、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するタイミングで決定してもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1に電源を投入した際に実行する認証要求処理において、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するチャンネルを、該設定制御部401にてチャンネルCH1〜CH3のいずれかに決定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御部401が設定値指定コマンドを共通制御部201aに対して送信するチャンネルは、設定制御部401、設定制御基板側認証制御部405、共通制御部201aのいずれが決定してもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1が設置されている遊技場の営業時間外である営業終了後にのみスロットマシン1の設定値を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン1の設定値の変更は、遊技場の営業時間外である営業開始前に実行可能としてもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1が設置されている遊技場の営業時間外である営業終了後にのみスロットマシン1の設定値を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることが認証されていれば(設定制御部401において設定変更許可コマンドが受信されていれば)遊技場1の営業中であっても設定変更を可能としてもよい。
また、前記実施例では、メイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等の認証用IDが正規のIDでないと判定した場合、つまり、メイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品でないと判定した場合は、何ら報知等を実行しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品でないと判定した場合はこれらメイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品でないと判定した旨を貸出ユニット300やホールコンピュータ700に報知してもよい。
また、前記実施例や変形例4及び変形例5では、スロットマシン1の一部である設定制御基板側認証制御部405や共通制御部201aにてメイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品として認証されていることを判定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン1外である貸出ユニット300やホールコンピュータ700においてメイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品として認証されていることを判定してもよいし、スロットマシン1や貸出ユニット300、ホールコンピュータ700等とは個別にメイン制御部41や共通制御部201a、設定制御部401等が正規品として認証されていることを判定する装置を設けてもよい。
また、前記実施例では、設定制御基板400に設定値表示器402を搭載し、該設定値表示器402の表示を設定制御部401において制御する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御基板201に設定値表示器402を搭載し、共通制御部201aにおいて該設定値表示器402の表示を制御してもよい。
また、前記実施例では、営業時間判定処理において、貸出制御部301から営業終了指定コマンドを受信したことにもとづいて設定制御部401が非営業中フラグをセットする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板400や共通制御基板201に時間を計測可能な計時手段を搭載し、該計時手段によって特定の時間が経過したことにもとづいて設定制御部401が非営業中フラグをセットしてもよい。
また、前記実施例では、設定制御基板400に設定制御部401と設定制御基板側認証制御部405とを設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405は設定制御部401とは異なる基板上に設けてもよい。
また、前記実施例では、共通制御部201aと設定制御基板側認証制御部405とを異なる基板上に設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、共通制御部201aと設定制御基板側認証制御部405と同一基板上に設けてもよい。
また、前記実施例では、共通制御部201aにおいてメイン制御部41が正規品であることの認証と、遊技価値に関する処理としてのクレジット変換処理や遊技玉精算処理を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メイン制御部41が正規品であることの認証を実行する手段と、遊技価値に関する処理としてのクレジット変換処理や遊技玉精算処理を実行する手段とを個別に設けてもよい。
また、前記実施例では、スロットマシン1の外部である貸出ユニット300に共通制御部201aを認証するための貸出ユニット側認証制御部317を設け、設定制御基板400に設定制御部401及び共通制御部201aを認証するための設定制御基板側認証制御部405を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板400に設定制御基板側認証制御部405に替えて貸出ユニット側認証制御部317と同一構成の認証制御部を設けてもよい。尚、このように設定制御基板400に貸出ユニット側認証制御部317と同一構成の認証制御部を設ける場合は、該認証制御部によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41を認証可能とすることで、貸出ユニットがスロットマシン1と接続されていない状態であっても設定制御部401が設定変更処理を実行可能としてもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41、貸出制御部301が正規品であるか否かの判定を行い、これら設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41、貸出制御部301が正規品であると認証した場合は、該認証したことを示すフラグのセットやコマンドの送信を行う形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら設定制御部401、共通制御部201a、メイン制御部41、貸出制御部301が正規品でないと判定した場合、つまり、正規品であると認証しなかった場合は、所定回数(例えば、2回)に亘って繰り返し正規品であるか否かの認証を行ってもよい。
また、前記実施例では、暗号化した設定値指定コマンドを設定制御部401から共通制御部201aを経由してメイン制御部41に送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、暗号化した設定値指定コマンドは、設定制御部401から共通制御部201aを経由せずに直接メイン制御部41に送信してもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとを設定制御基板側認証制御部405にて正規品であると認証し、メイン制御部41を共通制御部201aにて正規品であると認証する、つまり、複数の認証処理手段によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることを認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405または共通制御部201aのみで設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることを認証してもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとを設定制御基板側認証制御部405にて正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405は、設定制御部401のみを正規品であると認証し、共通制御部201aに対して正規品であると認証しなくともよい。
また、前記実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとを設定制御基板側認証制御部405にて正規品であると認証し、メイン制御部41を共通制御部201aにて正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405や共通制御部201aに替えて、貸出ユニット側認証制御部317や認証装置側認証制御部801等のスロットマシン1外に設けられている装置の制御部によって設定制御部401、共通制御部201a及びメイン制御部41が正規品であることを認証してもよい。
また、前記実施例では、設定制御部401と共通制御部201aとを設定制御基板側認証制御部405にて正規品であると認証し、メイン制御部41を共通制御部201aにて正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら設定制御部401と共通制御部201aと正規品であると認証する処理とメイン制御部41を正規品であると認証する処理は、スロットマシン1における設定制御基板側認証制御部405や共通制御部201a以外の制御部にて実行してもよい。
また、前記変形例4では、認証装置側認証制御部801が、貸出制御部301が正規品であることを認証することで貸出ユニット300が正規品であることを認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貸出ユニット300が正規品であることの認証は、ホールコンピュータ700やスロットマシン1の共通制御部201a、設定制御部401、メイン制御部41,設定制御基板側認証制御部405等の貸出ユニット300に接続されている装置や制御部であればいずれが実行してもよい。
また、前記変形例4では、共通制御部201aが設定制御部401とメイン制御部41を正規品であると認証し、貸出ユニット側認証制御部317が共通制御部201aを正規品であると認証することでスロットマシン1が正規品であることを認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン1が正規品であることの認証は、ホールコンピュータ700や認証装置800の認証装置側認証制御部801等のスロットマシン1に直接的または間接的に接続されている装置や制御部であってもよいし、また、メイン制御部41等のスロットマシン内の制御部であってもよい。
また、前記変形例6では、認証・設定ユニット側認証制御部1001が認証・設定ユニット側設定制御部1003を正規品であると認証することで認証・設定ユニット1000が正規品であると認証するとともに、同じく認証・設定ユニット側認証制御部1001が共通制御部201aとメイン制御部41を正規品であると認証することでスロットマシン1が正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証・設定ユニット1000が正規品であることの認証とスロットマシン1が正規品であることの認証は、異なる制御部にて実行してもよい。
また、前記変形例6では、認証・設定ユニット側認証制御部1001が認証・設定ユニット側設定制御部1003を正規品であると認証することで認証・設定ユニット1000が正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証・設定ユニット1000が正規品であることの認証は、共通制御部201aやメイン制御部41等の認証・設定ユニット1000外の制御部にて実行してもよい。
また、前記変形例6は、認証・設定ユニット側認証制御部1001がスロットマシン1を正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記実施例のように設定制御基板400に設定制御基板側認証制御部を設け、該設定制御基板側認証制御部にて共通制御部201aやメイン制御部41を正規品であると認証することによってスロットマシン1を正規品であると認証してもよい。
また、前記実施例では、共通ユニット200側に設定制御基板400を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技ユニット1a側に設定制御基板400を設けてもよい。
また、前記実施例では、設定制御基板側認証制御部405が設定制御部401と共通制御部201aとが正規品であると認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定制御基板側認証制御部405は設定制御部401を正規品であると認証するのみとし、共通制御部201aを正規品であると認証する制御部を個別に設けてもよい。
また、前記実施例では、遊技店内に設置された認証装置800にて貸出制御部301が正規品であることを認証する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貸出ユニット300を遊技店外に設けられた認証装置に通信回線を介して接続することで、該遊技店外に設けられた認証装置にて貸出制御部301が正規品であることを認証してもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてスロットマシン1が適用されたが、例えば、本発明はパチンコ遊技機1にも適用可能である。
1 スロットマシン
1a 遊技ユニット
40 遊技制御基板
41 メイン制御部
200 共通ユニット
201 共通制御基板
201a 共通制御部

Claims (3)

  1. 遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態にて遊技を実行可能な遊技機と、該遊技機と通信可能に接続され、該遊技機における遊技を可能とするための処理を実行可能な遊技用装置と、を有する遊技用システムであって、
    前記遊技用装置を認証するための処理を実行可能な第1認証処理手段と、前記遊技機を認証するための処理を実行可能な第2認証処理手段と、を有し、
    前記遊技機は、
    前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段と、
    前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記第1認証処理手段及び前記第2認証処理手段によって認証されている場合に前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能である
    ことを特徴とする遊技用システム。
  2. 遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態にて遊技を実行可能であって、該遊技を可能とするための処理を実行可能な遊技用装置に対応して設けられ、該遊技用装置と通信可能に接続された遊技機であって、
    前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段と、
    前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段と、
    前記遊技用装置と該遊技機とが認証されているか否かを特定する特定手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記特定手段によって認証されていると特定される場合に前記設定状態のいずれかとするための処理を実行可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技者に対する有利度が異なる複数の設定状態のいずれかとするための処理を実行可能な設定手段と、前記設定状態に応じた遊技制御を行う遊技制御手段と、を備え、前記設定状態のいずれかにて遊技を実行可能な遊技機に対応して設けられ、該遊技機と通信可能に接続されるとともに該遊技機における遊技を可能とするための処理を実行可能な遊技用装置であって、
    前記遊技機と前記遊技用装置とが認証されている場合に前記設定手段による設定状態のいずれかとするための処理を実行可能とするために、前記遊技機と該遊技用装置とが認証されているか否かを特定可能に前記遊技機に設けられた特定手段に、前記遊技機と該遊技用装置とが認証されていると特定させるための特定関連処理を実行する特定関連処理手段を備える
    ことを特徴とする遊技用装置。
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