以下、本発明の実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態の説明において記す前後左右とは、遊技者から見た、つまり遊技盤(遊技機)に向かって見た方向を指すものとする。
図1は、本発明の実施形態の遊技装置6の説明図である。
遊技装置6は、有価価値を記憶する記憶媒体が挿入されるカードユニット70(遊技用装置)及び実際に遊技を行い、遊技媒体を払出可能な遊技機1を備える。
まず、遊技機1について説明する。
遊技機1の前面枠3は本体枠(外枠)2にヒンジ4をして開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤5(図3参照)は前面枠3の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠3には、遊技盤5の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、装飾光が発光される装飾部材9が備えられている。この装飾部材9の内部にはランプやLED等からなる装飾装置が備えられている。この装飾装置を所定の発光態様によって発光することによって、装飾部材9が所定の発光態様によって発光する。
ガラス枠18の左右には、音響(例えば、効果音)を発するスピーカ30が備えられている。また、ガラス枠18の上方には照明ユニット10が備えられている。照明ユニット10の内部には、装飾装置が備えられている。
照明ユニット10の右側には、遊技機1のエラー発生や前面枠3の開放をホール店員に通知するためのエラー報知LED29が備えられている。
前面枠3の下部の開閉パネル20には図示しない打球発射装置に遊技球を供給する上皿21が、固定パネル22には灰皿15、下皿23及び打球発射装置の操作部24等が備えられている。下皿23には、下皿23に貯まった遊技球を排出するための下皿球抜き機構16が備えられる。前面枠3下部右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵25が備えられている。
また、遊技者が操作部24を回動操作することによって、打球発射装置は、上皿21から供給される遊技球を発射する。
また、上皿21の上縁部には、遊技者からの操作入力を受け付けるためのセレクトスイッチ40及び操作スイッチ41が備えられている。
遊技者がセレクトスイッチ40を操作することによって、表示装置8(図3参照)における変動表示ゲームの演出内容を選択することができる。また、遊技者が操作スイッチ41を操作することによって、表示装置8における変動表示ゲームに、遊技者の操作を介入させた演出を行うことができる。
上皿21の右上部には、遊技者が遊技媒体を借りる場合に操作する球貸ボタン26、及び、カードユニット50からプリペイドカードを排出させるために操作される排出ボタン27が設けられている。これらのボタン26、27の間には、プリペイドカードの残高を表示する残高表示部28が設けられる。
次に、カードユニット70について説明する。
カードユニット70の下部には、プリペイドカード又は会員カード等のカードが挿入可能なカード挿入口71が設けられる。
プリペイドカード又は会員カード等のカードには、当該カードの一意な識別子、当該カードの所有者(遊技者)の会員情報、及び残高等が記憶されている。
会員情報には、カードの所有者の住所、氏名、年齢、及び職業等が登録されている。
カード挿入口71にプリペイドカード又は会員カード等のカードが挿入された場合、カードリーダ・ライタ77(図5参照)によって、カードに記憶された情報が読み出される。
そして、カードリーダ・ライタ75によって読み出されたカードに記憶された残高が、遊技機1の残高表示部28及びカードユニット70の中央付近に設けられた残高表示部72に表示される。
残高表示部72の上方には、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口73が設けられる。紙幣挿入口73に挿入された紙幣の有価価値は、カードに残高として記憶される。
紙幣挿入口73の上方には、動作表示部74が設けられる。動作表示部74は、カードユニット70の動作に対応して色を変化させる。具体的には、動作表示部74の内部には、利用可LED74A(図5参照)及びカード挿入中LED74B(図5参照)が設けられる。
そして、カードユニット70が利用可能状態である場合には、利用可LED74Aが発光し、カードユニット70のカード挿入口71にカードが挿入されている間、カード挿入中LED74Bが発光する。
次に、図2を用いて遊技機1の裏面側を説明する。図2は、本発明の実施形態の遊技機1の背面図である。
遊技機1の裏面側、具体的には、前面枠3の裏面側には、中央に略正方形状の開口部を有する枠状の裏機構盤310が取り付けられる。
裏機構盤310の上部には、島設備に設けられた補給装置(図示省略)から補給された遊技球を貯留すると共に、貯留した遊技球を流下させる球貯留ユニット320が配設される。
裏機構盤310の側部(図2中右側)には、球貯留ユニット320から流下してきた遊技球を、遊技機前面に配設された上皿21及び下皿23に払い出す球排出ユニット330が配設される。
裏機構盤310の中央部には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100と、遊技制御装置100から送信される演出制御指令に基づいて変動表示ゲームの演出を制御する演出制御装置150とが配設される。
遊技制御装置100には、検査装置500(図5参照)に接続される検査装置接続端子107が配設される。
裏機構盤310の下部には、遊技制御装置100から送信されるデータに基づいて球排出ユニット330の動作を制御する払出制御装置210と、電源装置160とが配設される。
払出制御装置210には、検査装置500に接続される検査装置接続端子217及び払出制御装置210に発生したエラーの種類を数字で表示するエラーナンバー表示器222が配設される。
また、電源装置160の右側の裏機構盤310には、遊技機1をカードユニット70に接続するためのカードユニット接続端子340が配設される。
次に、遊技盤5について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態の遊技盤5の正面図である。
遊技盤5の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。遊技領域51は、遊技盤5の四方に各々設けられた樹脂製のサイドケース52及びガイドレール55によって構成される。遊技領域51の右下側のサイドケース52は、前面の中央部が黒色透明の証紙プレート53で覆われている。
遊技領域51には、ほぼ中央に表示装置8が設けられるセンターケース300が配置される。表示装置8はセンターケース300に設けられた凹部に、センターケース300の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース300は表示装置8の表示領域の周囲を囲い、表示装置8の表示領域から突出して設けられている。
表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。表示画面の変動表示領域には、識別情報として割り当てられた三つの特別図柄が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
センターケース300の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース300の左下側には、三つの一般入賞口32が備えられ、センターケース300の右下側には、一つの一般入賞口32が備えられている。
センターケース300の下側には、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える始動入賞口34が配設される。
また、センターケース300に設けられた始動入賞口34の下方には、表示装置8の作動結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れ易い状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)36が配設される。
遊技機1では、図示しない発射装置から遊技領域51に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に配置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、普通図柄始動ゲート31、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39から排出される。
なお、始動入賞口34の状態には、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とがある。
通常、普通変動入賞装置33は閉状態であり、始動入賞口34は、遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、始動入賞口34は遊技球が入賞し易い状態となる。
一般入賞口32への遊技球の入賞は、一般入賞口32に備えられた一般入賞口センサ32a〜32n(図4参照)によって検出される。
始動入賞口34への遊技球の入賞は特図始動センサ34A(図4参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特別図柄入賞記憶の記憶数は、表示装置8の特別図柄入賞記憶数表示部(複合記憶表示部)に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶数表示部の表示に基づいて、表示装置8にて特図変動表示ゲームを行う。
始動入賞口34に遊技球の入賞があると、表示装置8では、前述した数字等で構成される特別図柄(識別情報)が左(第一特別図柄)、右(第二特別図柄)、中(第三特別図柄)の順に変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、表示装置8では、特別図柄入賞記憶の記憶数に対応する特別図柄変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。
始動入賞口34への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、表示装置8の特別図柄入賞記憶表示部では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、表示装置8は、三つの特別図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36は、大入賞口ソレノイド38(図4参照)への通電によって、所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換される。すなわち、特別変動入賞装置36が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
特別変動入賞装置36への遊技球の入賞は、カウントセンサ36A(図4参照)によって検出される。
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、普図始動センサ31A(図4参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この普図入賞記憶の記憶数は、表示装置8の図示しない普図入賞記憶数表示部に表示される。
普図入賞記憶があると、遊技制御装置100は、普図入賞記憶に基づいて普図入賞記憶数表示部で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンタ値が当たり値であるときには)には、普図入賞記憶数表示部に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33は、普電ソレノイド90(図4参照)への通電により、始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放するように変換され、遊技球の始動入賞口34への入賞が許容される。なお、普通変動入賞装置33の開放時間は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するとよい。
このようにして、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出制御装置210によって制御される払出ユニット360から、前面枠3の上皿21又は下皿23に排出される。
図4は、本発明の実施形態の遊技装置6のブロック図である。
遊技制御装置100は、遊技用マイコン(遊技用演算処理装置600)101、入力I/F(Interface)105、出力I/F(Interface)106及び検査装置接続端子107を備える。
遊技用マイコン101は、CPU102、ROM(Read Only Memory)103及びRAM(Random Access Memory)104を備える。
CPU102は、遊技を統括的に制御する主制御装置であって、遊技制御を司る。ROM103は、遊技制御のための不変の情報(プログラム、データ等)を記憶している。RAM104は、遊技制御時にワークエリアとして利用される。
遊技制御装置100には検査装置接続端子107が設けられており、検査装置接続端子107からは、遊技用マイコン101に一意に設定された識別番号を出力することができる。これによって、検査装置接続端子107に検査装置500(図5参照)を接続すると、検査装置500は遊技機1を識別することができる。
CPU102は、入力I/F105を介して各種検査装置(特図始動センサ34A、普図始動センサ31A、カウントセンサ36A、及び一般入賞口センサa32a〜一般入賞口センサn32n、オーバーフロースイッチ109、球切れスイッチ110、及び枠開放スイッチ111)からの検出信号を受けて、大当り抽選等、種々の処理を行う。
オーバーフロースイッチ109は、下皿23に遊技球が所定数以上貯留されていることを検出する。球切れスイッチ110は、球貯留ユニット320に配設され、球貯留ユニット320に貯留される遊技球が所定数以下になることを検出する。枠開放スイッチ111は、前面枠3が開いたことを検出する。
また、CPU102は、出力I/F106を介して、普図表示器121、特図表示器120、普電SOL(ソレノイド)90、大入賞口SOL(ソレノイド)38、払出制御装置210及び演出制御装置150に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
普図表示器121は、遊技球が普通図柄始動ゲート31に入賞した場合に行われる変動表示ゲームが表示される。特図表示器120には、遊技球が始動入賞口34に入賞した場合に行われる変動表示ゲームが表示される。
普電SOL90は、始動入賞口34に備わる普通変動入賞装置33を開放して、始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放させる。
大入賞口SOL38は、特別変動入賞装置36の大入賞口が所定の時間だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)にする。
また、遊技制御装置100は、遊技機1に関する情報を、外部情報端子108を介して、遊技店に設置された情報収集端末や遊技場内部管理装置(図示省略)に出力する。
遊技制御装置100は、変動開始コマンド、客待ちデモコマンド、ファンファーレコマンド、確率情報コマンド、及びエラー指定コマンド等を、演出制御指令信号として、演出制御装置150へ送信する。
次に、払出制御装置210及び演出制御装置150について説明する。
演出制御装置150は、遊技制御装置100から入力される各種信号に基づいて、エラー報知LED29、スピーカ30及び表示装置8を制御する。
払出制御装置210は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出装置の払出モータ220を駆動させ、賞球を払い出させるための制御を行う装置である。また、払出制御装置210は、カードユニット70からの貸球要求信号に基づいて、遊技制御装置100が送信する払出指令信号に基づいて、払出装置の払出モータ220を駆動させ、貸球を払い出させるための制御を行う装置である。
払出制御装置210は、遊技用マイコン(遊技用演算処理装置600)211、入力I/F(Interface)215、出力I/F(Interface)216及び検査装置接続端子217を備える。
遊技用マイコン211は、CPU212、ROM213及びRAM214を備える。
CPU212は、払い出しを統括的に制御する制御装置であって、払出制御を司る。ROM213は、払出制御のための不変の情報(プログラム、データ等)を記憶している。RAM214は、払出制御時にワークエリアとして利用される。
CPU212は、入力I/F215を介して払出球検出センサ112、オーバーフロースイッチ109、球切れスイッチ110、エラー解除スイッチ223、税率設定スイッチ226、及び貸出料金設定スイッチ227からの入力を受ける。
エラー解除スイッチ223は、払出制御装置210にエラーが発生した場合に、遊技店の店員等が発生したエラーの原因を解消した際に、遊技店の店員等によって操作され、エラー状態を解除するためのスイッチである。
税率設定スイッチ226は、遊技球の貸し出しに対して課税される間接税の税率を設定するスイッチである。貸出料金設定スイッチ227は、貸し出される遊技球の有価価値を設定するためのスイッチである。
また、CPU212は、出力I/F216を介して、払出モータ220、発射制御装置221エラーナンバー表示器222、税率表示器224及び貸出料金表示器225に指令信号を送信する。
払出モータ220は、実際に払出装置で遊技球を払い出すために駆動されるモータである。具体的には、払出モータ220には、1個の遊技球を貯留可能な凹部を所定個数を有するスプロケットを回転させることによって、遊技球を払い出す。
発射制御装置221は、遊技球を遊技盤5に発射するための発射装置を制御する。エラーナンバー表示器222は、払出制御装置210の裏面側に配設され、払出制御装置210で発生したエラーの種類を特定可能に表示する。
税率表示器224は、払出制御装置210の裏面側に配設され、税率設定スイッチ226によって設定された間接税の税率を表示する。貸出料金表示器225は、払出制御装置210の裏面側に配設され、貸出料金設定スイッチ227によって設定された貸し出される遊技球の有価価値を表示する。
なお、遊技制御装置100、演出制御装置150、及び払出制御装置210は、電源装置160に接続される。
電源装置160は、バックアップ電源161、RAMクリアスイッチ162を備える。
バックアップ電源161は、停電時においても、遊技制御装置100、演出制御装置150、及び払出制御装置210に電源を供給する(演出制御装置150には供給しなくてもよい)。
RAMクリアスイッチ162は、遊技制御装置100に備わるRAM102及び払出制御装置210に備わるRAM214に記憶されている情報を初期化するスイッチである。
また、遊技機1に備わる球貸ボタン26が操作されると、カードユニット70は、プリペイドカード又は会員カード等のカードに記憶されている有価価値から貸し出される遊技球分の有価価値を減算して、減算した有価価値の値を遊技機1の残高表示部28に表示する。また、遊技機1に備わる排出ボタン27が操作されると、カードユニット70は、カード挿入口71に挿入されたカードを排出する。
遊技制御装置100に備わる遊技用マイコン101と払出制御装置210に備わる遊技用マイコン211とは、SIO接続及びNACLINK接続される。
SIO接続では暗号化されない非暗号化信号(平文データ)が通信され、NACLINK接続では暗号化された暗号化信号(暗号化データ)が通信される。
なお、遊技制御装置100に備わる遊技用マイコン101及び払出制御装置210に備わる遊技用マイコン211は、SIO接続及びNACLINK接続のためのポートを備える。
次に、遊技制御装置100に備わる遊技用マイコン101及び払出制御装置210に備わる遊技用マイコン211(以下、総称して遊技用演算処理装置600という)について、図5を用いて詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態の遊技用演算処理装置600のブロック図である。
遊技用演算処理装置600はいわゆるアミューズチップ用のICとして製造され、遊技制御を行う遊技領域部600Aと情報管理を行う情報領域部600Bに区分される。
まず、遊技領域部600AはCPUコア(演算処理手段)601、ユーザプログラムROM602及びHWパラメータROM603(総称して、ROM(不揮発性記憶手段))、ユーザワークRAM604及びミラードRAM605(総称して、RAM(揮発性記憶手段))、外部バスインターフェース(I/F)606、バス切り換え回路607、乱数生成回路608、クロックジェネレータ609、リセット/割込制御回路610、アドレスデコーダ611、出力制御回路612、ブートブロック613、復号化・ROM書込回路614、シリアル送受信回路615、暗号化送受信回路616、並びにバス617により構成される。
CPUコア601は、遊技制御のための演算処理を行う。ユーザプログラムROM602は、制御プログラムを格納する。制御プログラムは、遊技用演算処理装置600が遊技制御装置100に備わる遊技用マイコン101である場合には、遊技の制御を行うための遊技制御プログラムであり、遊技用演算処理装置600が払出制御装置210に備わる遊技用マイコン211である場合には、遊技球の払い出しを行うための払出制御プログラムである。
HWパラメータROM603は、正当性確認情報を格納する。正当性確認情報とは、遊技用演算処理装置600の正当性の簡易チェックを行う場合の情報であり、例えば、遊技機1の一意な識別子を示す固有ID、メーカコード(遊技機1の製造メーカ毎に割り振られた固有の製造メーカの一意な識別子)、遊技機1のランク(1種、2種等)を示すランクコード、製造メーカが遊技機1の種類に設定する機種コード、検査番号を示す検査コード、電源投入時にRAMをバックアップするか否かを示すRAMバックアップコード、税率設定スイッチ226によって設定された税率、貸出料金設定スイッチ227によって設定された貸出料金等である。また、HWパラメータROM603には、最初に貸出情報要求を送信した検査装置の一意な識別子である固有IDが一つのみ記憶される。
第3者機関又は遊技機1の製造メーカがユーザプログラムROM602にプログラムを書き込む際に、正当性確認情報はHWパラメータROM603に書き込まれる。
遊技用演算処理装置600の簡易チェックを行う場合、遊技用演算処理装置600の電源立ち上がり時に、遊技用演算処理装置600自身が演算した演算値と、正当性確認情報(すなわち、第3者機関等によって予め設定された結果値)とを比較判定することで、簡易的な遊技用演算処理装置600のチェックを可能にする構成になっている。
ユーザワークRAM604は、遊技領域部600Aにおけるプログラムに基づく処理を実行する際にワークエリア(作業領域)として用いられるものである。ミラードRAM605は、クロックの立ち下がり時にユーザワークエリアに記憶された情報を複製した情報を記憶する(CPUコアがZ80の場合には、クロックの立ち上がり時に処理を実行するため、同期して動くことがないようにしている。)。
外部バスインターフェース606は、メモリリクエスト信号MREQ、入出力リクエスト信号IORQ、メモリ書込み信号WR、メモリ読み出し信号RD及びモード信号MODEなどのインターフェースをとるものであり、また、バス切り換え回路607は、16ビットのアドレス信号A0〜A15や8ビットのデータ信号D0〜D7のインターフェースをとるものである。
例えば、MODE信号を[H]レベルにした状態で、アドレス信号A0〜A15を順次にインクリメントしながら、データ信号D0〜D7を加えると、ユーザプログラムROM602への書き込みモードとなって遊技機1の製造メーカ又は第3者機関によるプログラムの書き込みが可能になる。なお、書き込みモードはプログラムの書き込みを可能にするものであり、ブートブロック613に記憶されるブートプログラムを書き込みできるようにするものではない。また、ユーザプログラムROM602へのプログラムの書き込みが終了すると、HWパラメータROM603の所定領域に書込終了コードが記録(例えば、所定のコード若しくは所定ビットを物理的に切断することで記録)されるようになっており、HWパラメータROM603に書込終了コードが記録されている場合には、ユーザプログラムROM602への新たなプログラムの書き込みができないようになっている。
乱数生成回路608は遊技の実行過程において遊技価値(例えば、大当り)を付加するか否か等に係わる乱数(乱数は、大当たりの決定や停止時の図柄の決定等に使用)を生成するもので、一様性乱数を生成する数学的手法(例えば、合同法あるいはM系列法等)を利用している。なお、遊技用演算処理装置600が払出制御装置210に備わる遊技用マイコン211である場合には、乱数生成回路608はなくてもよい。
クロックジェネレータ609は所定のクロック信号を生成する。リセット/割込制御回路610は図示しない割込み信号発生回路からのリセット割込み信号RSTを検出してCPUコア601に知らせる。
アドレスデコーダ611は内蔵デバイス及び内蔵コントロール/ステータスレジスタ群のロケーションをメモリマップドI/O方式及びI/OマップドI/O方式によりデコードする。
出力制御回路612はアドレスデコーダ611からの信号制御を行って外部端子より8ビットのチップセレクト信号(CS0〜CS7)を外部に出力する。ブートブロック613は、ブートプログラムを記憶し、電源投入時にユーザワークRAM604に記憶された情報を初期化する。
復号化・ROM書込回路614は、ユーザプログラムROM602及びHWパラメータROM603への書込みモードの際に使用されるもので、モード信号MODEが[H]レベルになっている間、バス切り換え回路607を介してアドレス信号A0〜A15やデータ信号D0〜D7を取り込み、そのデータ信号D0〜D7に含まれる情報(暗号化されたプログラム及び暗号化された変更後の固有ID)を復号化処理した後、バス617を介してユーザプログラムROM602及びHWパラメータROM603に出力する(書き込む)というものである。
シリアル送受信回路615は、SIO接続で暗号化されていない平文データを送受信するための回路である。シリアル送受信回路615には、SIORX信号線、SIOTX0信号線、及びSIOTX1信号線が接続される。シリアル送受信回路615は、SIORX信号線を介してデータを受信し、SIOTX0信号線及びSIOTX1信号線を介してデータを送信する。この場合、SIOTX0信号線及びSIOTX1信号線の一方を介してストローブ信号を送信し、SIOTX0信号線及びSIOTX1信号線の他方を介してデータを送信する。以降の説明では、説明の省略のために、SIOTX0信号線をストローブ信号を送信するための信号線とし、SIOTX1信号線をデータを送信するための信号線とする。
暗号化送受信回路616は、NACLINK接続で暗号化された暗号化データを送受信する回路である。暗号化送受信回路616には、NACLINK信号線が接続される。暗号化送受信回路616は、NACLINK信号線を介してデータを送受信する。
バス617はデータバス、アドレスバス及び制御バスを含むものであり、情報領域部600Bまで延びている。
次に、遊技用演算処理装置600における情報管理を行う情報領域部600Bは、HPGプログラムROM618、IDプロパティメモリ619、バスモニタ回路620、HPGワークRAM621、制御回路622、外部通信制御回路623、バス624、及び遊技領域部600Aから延びるバス617の一部を含んで構成される。
HPGプログラムROM618は、各種検査動作を行うHPGプログラムが格納される。
IDプロパティメモリ619には、検査装置500から外部通信制御回路623を介して受信した要求に基づいて、HWパラメータROM603に記憶されている情報を検査装置500にすぐに出力できるように、遊技用演算処理装置600の電源投入時(システムリセット時)にHWパラメータに記憶されている情報を複製して記憶する。なお、IDプロパティメモリ619は、遊技領域部600A側及び情報領域部600B側の双方よりアクセスが可能な構成になっている。
バスモニタ回路620は、情報領域部600B側より遊技領域部600A側のバス617の状態監視及び制御を行う。ここでの制御とは、HWパラメータROM603の内容をIDプロパティメモリ619に複写する際のタイミング制御や、ユーザプログラムROM602に格納されたプログラムを外部に出力する際(遊技領域部600A側のバス617を開放してユーザプログラムROM602からプログラムを読み込んで情報領域部600B側より外部に出力する際)のタイミング制御である。なお、プログラムは、外部通信制御回路623で暗号化されてから出力される。
HPGワークRAM621は、情報領域部600Bにおけるプログラムに基づく処理を実行する際にワークエリア(作業領域)として用いられるものである。
制御回路622は情報領域部600B側を制御するもので、バッファメモリを有している。制御回路622は、例えば、バスモニタ回路620を介してCPUコア601の動作を監視し、非動作中に遊技領域部600AのユーザワークRAM604に記憶された内容をミラードRAM605へコピーする。また、検査装置500からの要求に応答して情報領域部600BのIDプロパティメモリ619の内容を外部へ転送したり、プログラム要求に応答してバスモニタ回路620を介してユーザプログラムROM602内のプログラムを外部へ転送したりする。制御回路622のメモリは、転送時のタイミング調節のために用いられる。
外部通信制御回路623は検査装置500との通信を行うもので、例えば、外部からの指令に基づいて遊技用演算処理装置600内に格納されている情報(例えば、固有ID、プログラム、実払出数等)を暗号化した後、外部へ転送する等の処理を行う。遊技用演算処理装置600では、遊技領域部600Aと情報領域部600Bがバスモニタ回路620を介して独立して動作する。すなわち、情報領域部600B側は遊技領域部600AにおけるCPUコア601の作動に関係なく(プログラム実行に関係なく)動作可能である。
図6は、本発明の実施形態の遊技制御装置100と払出制御装置210との接続を示す図である。本実施形態において、遊技制御装置100は暗号型遊技制御装置として機能する。
遊技制御装置100に備わる遊技用演算処理装置600について説明する。
シリアル送受信回路615は、入力BUF(バッファ)6151、第1出力BUF(バッファ)6152、第2出力BUF(バッファ)6153、受信回路6154、及び送信回路6155を備える。
入力BUF6151は、受信回路6154が受信したデータを一時的に記憶するバッファである。第1出力BUF6152及び第2出力BUF6153は、送信回路6155から送信先(払出制御装置210)の受信回路6154へ送信されるデータを一時的に記憶するバッファである。
受信回路6154は、送信元(払出制御装置210)の送信回路6155から送信されたデータを受信するための回路である。受信回路6154には、払出制御装置210の遊技用演算処理装置600に備わる送信回路6155からのSIOTX1信号線を介してデータが入力される。
送信回路6155は、第1出力BUF6152及び第2出力BUF6153に記憶されたデータを送信するための回路である。送信回路6155は、SIOTX1信号線を介して払出制御装置210の遊技用演算処理装置600に備わる受信回路6154にデータを出力する。また、送信回路6155は、SIOTX0信号線を介して払出制御装置210の遊技用演算処理装置600にストローブ信号を出力する。
暗号化送受信回路616は、書込BUF(バッファ)6161、暗号化部6162、送受信部6164、セキュリティ回路6166、復号化部6167、及び読出BUF(バッファ)6169を備える。
書込BUF6161は、暗号化されて送信されるデータを一時的に記憶するバッファである。暗号化部6162は、送信BUF6163を有し、書込BUF6161に記憶されたデータを暗号化して、送信BUF6163に記憶させる。送信BUF6163は、暗号化部6162によって暗号化されたデータを一時的に記憶するバッファである。
送受信部6164は、送信BUF6163に記憶された暗号化されたデータを送信し、払出制御装置210の遊技用演算処理装置600の送受信部6164から送信された暗号化されたデータを受信する。送受信部6164は、衝突検出部6165を有する。衝突検出部6165は、遊技制御装置100の遊技用演算処理装置600と払出制御装置210の遊技用演算処理装置600との間で、通信されるデータが衝突している場合には、この衝突を検出する。具体的には、衝突検出部6165は、遊技制御装置100の遊技用演算処理装置600と払出制御装置210の遊技用演算処理装置600とを接続するNACLINK接続線の電圧に基づいて、データの衝突を検出する。
なお、衝突検出部6165によって、データの衝突が検出された場合、送受信部6164は、所定時間経過後に再度衝突が生じたデータを送信する。
複合化部6167は、受信BUF6168を有し、送受信部6164が受信した暗号化されたデータを複合化し、復号化されたデータを受信BUF6168に記憶させる。受信BUF6168は、復号化部6167によって復号化されたデータを一時的に記憶するバッファである。
セキュリティ回路6166は、遊技制御装置100の遊技用演算処理装置600(以降、遊技用演算処理装置600Cという)及び払出制御装置210の遊技用演算処理装置600(以降、遊技用演算処理装置600Dという)が相互認証するための回路である。
以下に、相互認証の方法を説明する。
両方の遊技用演算処理装置600には、複数の識別子が記憶されている。遊技用演算処理装置600Dが、複数の識別子から一つの識別子をランダムに選択し、選択した識別子を遊技用演算処理装置600Cに送信する。
遊技用演算処理装置600Cは、遊技用演算処理装置600Dから送信された識別子を受信すると、遊技用演算処理装置600Cに記憶されている複数の識別子の中に受信した識別子と一致する識別子があるか否かを判定する。
遊技用演算処理装置600Cは、遊技用演算処理装置600Cに記憶されている複数の識別子の中に受信した識別子と一致する識別子があると判定された場合、遊技用演算処理装置600Cに記憶された複数の識別子の中から一つの識別子をランダムに選択して、選択された識別子を遊技用演算処理装置600Dに送信する。
遊技用演算処理装置600Dは、遊技用演算処理装置600Cから送信された識別子を受信すると、遊技用演算処理装置600Dに記憶されている複数の識別子の中に受信した識別子と一致する識別子があるか否かを判定する。
遊技用演算処理装置600Dは、遊技用演算処理装置600Dに記憶されている複数の識別子の中に受信した識別子と一致する識別子があると判定された場合、相互認証がなされる。
また、セキュリティ回路6166は、送受信部6164がデータを受信したことをCPUコアに割込信号によって通知する。
なお、遊技用演算処理装置600Dの構成は、遊技用演算処理装置600Cと同じ構成なので、説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態の遊技制御装置100の代わりに、平文型遊技制御装置として機能する遊技制御装置400が設けられ、この遊技制御装置400と払出制御装置210との接続を示す図である。
遊技制御装置400は、遊技制御装置100に備えられた遊技用マイコン101の代わりに、汎用マイコン702を備えている。汎用マイコン702は、遊技用マイコン101の内部に備えられていたシリアル送受信回路615及び暗号化送受信回路616(図5参照)を備えないが、その他の構成は遊技用マイコン101と同様の構成となっている。
また、遊技制御装置400は、汎用マイコン702に外付けされる形態で、汎用シリアル送受信回路701を備えている。汎用シリアル送受信回路701は、シリアル送受信回路615と同等の機能を有するもので、払出制御装置210のシリアル送受信回路615に接続され、平文データを送受信する回路である。また、遊技制御装置400はプルアップ回路703を備えるが、その他の構成(入力I/F105、出力I/F106など)は、遊技制御装置100と同様である。
汎用シリアル送受信回路701は、受信用BUF(バッファ)7011、受信回路7012、送信用BUF(バッファ)7013、及び送信回路7014を備える。
受信用BUF7011は、受信回路7012が受信したデータを一時的に記憶するバッファである。受信回路7012は、送信回路6155から送信されたデータを受信するための回路である。受信回路7012には、払出制御装置210の遊技用演算処理装置600に備わる送信回路6155からのSIOTX1信号線を介してデータが入力される。
送信用BUF7011は、送信回路7014から送信されるデータを一時的に記憶するバッファである。送信回路7014は、送信用BUF7013に記憶されたデータを送信するための回路である。送信回路7014は、SIOTX1信号線を介して払出制御装置210の遊技用演算処理装置600に備わる受信回路6154にデータを出力する。
汎用マイコン702は、演算処理を実行し、CPU7021、ROM7022、及びRAM7023を備える。
CPU7021は、遊技制御装置400を制御するプロセッサである。ROM7022は、遊技制御装置100を制御するためのプログラム及びデータを記憶する。RAM7023は、CPU7021の動作時のワークエリアである。
プルアップ回路703は、払出制御装置210の送受信部6164に5ボルトの定電圧を印加するための回路である。
払出制御装置210で実行されるメイン処理について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、本発明の実施形態のメイン処理の前半部のフローチャートである。図9は、本発明の実施形態のメイン処理の後半部のフローチャートである。
メイン処理は、遊技機1に電源が投入されたこと又は停電が復旧した場合に払出制御装置210のCPU212によって実行される。
まず、払出制御装置210は、所定時間周期(例えば、1ミリ秒周期)で行われる割り込みを禁止する(801)。
次に、払出制御装置210は、各割込モードを設定し(802)、RAM214へのアクセスを許可する(803)。
そして、払出制御装置210は、CPU212の周辺デバイスの初期設定を行い(804)、スタックポインタを設定する(805)。
次に、払出制御装置210は、遊技機1に備わり、RAM214に記憶された情報を初期化するRAMクリアスイッチ162がONであるか否かを判定する(806)。RAMクリアスイッチ162がONに操作されると、RAM214に記憶されたデータがクリアされる。
ステップ806の処理で、RAMクリアスイッチ162がONであると判定された場合、払出制御装置210は、使用するすべてのRAM214に記憶されたデータをクリアする(807)。
そして、払出制御装置210は、RAM214に電源投入時の初期値を設定する(808)。なお、電源投入時の初期値は、予め定められた値である。
次に、払出制御装置210は、税率設定スイッチ226によって設定された税率をROM213に設定する(809)。そして、払出制御装置210は、貸出料金設定スイッチ227によって設定された遊技球1個当たりの貸出金額をROM213に設定する(810)。
一方、ステップ806の処理で、RAMクリアスイッチ162がONでないと判定された場合、払出制御装置210は、停電からの復旧であることを示す停電復旧情報がRAM214に設定されているか否かを判定することによって、停電復旧時の電源投入であるか否かを判定する(811)。
ステップ811の処理で、停電復旧時の電源投入でないと判定された場合、RAM214を初期化するためにステップ807の処理に進む。
一方、ステップ811の処理で、停電復旧時の電源投入であると判定された場合、払出制御装置210は、RAM214に記憶されているデータが壊れている否かを判定するために、チェックサムが正常であるか否かを判定する(813)。具体的には、払出制御装置210は、停電があった場合にRAM214に記憶されているデータのチェックサムと現在RAM214に記憶されているデータのチェックサムとが一致するか否かを判定する。
ステップ813の処理で、チェックサムが異常であると判定された場合、RAM214に記憶されているデータが壊れていて、停電が発生した際のRAM214に記憶されたデータを引き継ぐことができないので、RAM214を初期化するためにステップ807の処理に進み、電源投入処理を実行する。
ステップ813の処理で、チェックサムが正常であると判定された場合、RAM214に記憶されているデータは正常であり、停電復旧処理を実行できるので、RAM214に停電復旧時の初期値を設定する(814)。
次に、払出制御装置210は、接続されている遊技制御装置の種別(平文型遊技制御装置400か暗号型遊技制御装置100か)を判別する接続判別処理を実行する(815)。種別判別処理は、図10で詳細を説明する。
そして、払出制御装置210は、遊技球の貸し出しを行うことができる状態になったので、PRDY信号をカードユニット70に出力する(816)。
次に、払出制御装置210は、時間を計測するためのタイマであるCTC(Counter Timer Circuit)を設定し(817)、ステップ801の処理で禁止された割り込みを許可する(818)。
払出制御装置210は、カードユニット70と接続されているか否かを判定する(819)。具体的には、カードユニット70からVL信号が出力されているか否かを判定する。ステップ819の処理で、カードユニット70が接続されていると判定された場合には、発射制御装置221を遊技球の発射を許可状態に設定し(820)、ステップ822の処理に進む。
一方、払出制御装置210は、ステップ819の処理で、カードユニット70が接続されていないと判定された場合には、発射制御装置221を遊技球の発射を不許可状態にし(821)、ステップ822の処理に進む。
次に、払出制御装置210は、払出制御モードを取得する(823)。払出制御モードには、モード0、モード1及びモード2がある。なお、初期状態では、払出制御モードは、モード0に設定されている。
払出制御装置210は、各モードに対応する処理を実行する。具体的には、払出制御装置210は、モード0の場合、遊技球が過剰に払い出されていないか否かを監視する処理を実行し、モード1の場合、遊技球を賞球として払い出す処理を実行し、モード2の場合、遊技球を貸球として払い出す処理を実行する。
払出制御装置210は、ステップ822の処理で取得した払出制御モードによって処理を分岐させる(823)。
具体的には、払出制御装置210は、ステップ822の処理で取得した払出制御モードがモード0である場合、遊技球が過剰に払い出されていないか否かを監視する払出過剰エラー監視処理を実行する(824)。
払出制御装置210は、ステップ824の処理で払出過剰エラー監視処理を実行した後、遊技球を払い出す処理を開始するために、払出制御装置210が実行する処理のモードを選択する払出制御装置制御開始判定処理を実行し(825)、ステップ829の処理に進む。
払出制御装置210は、ステップ822の処理で取得した払出制御モードがモード1である場合、賞球として払い出す遊技球の数を設定する賞球制御処理を実行し(826)、実際に設定された遊技球を払い出すように払出モータ220を制御する払出制御処理を実行し(827)、ステップ829の処理に進む。
払出制御装置210は、ステップ822の処理で取得した払出制御モードがモード2である場合、貸球として払い出す遊技球の数を設定する球貸制御処理を実行し(828)、払出制御処理を実行し(827)、ステップ829の処理に進む。
そして、払出制御装置210は、各モードに対応する処理を実行した後、エラー報知編処理を実行する(829)。エラー報知編集処理は、遊技球を払い出す処理において、遊技球に過不足がある場合等のエラーを遊技店の店員等に報知するためのエラー報知コマンドを編集する処理である。
演出制御装置150は、エラー報知コマンドを受信した場合、受信したエラー報知コマンドに基づいて、エラーを報知するために、エラー報知LED29を点灯させたり、スピーカ30から警告音を出力したり、表示装置8にエラーを報知するための画面を表示させる。
また、払出制御装置210は、エラーが発生した場合には、発生したエラーに対応するエラー番号をエラーナンバー表示器222に表示する。
これによって、エラー報知LED29の点灯等によってエラーに気付いた店員は、前面枠3を開放し、払出制御装置210の裏面側に配設されるエラーナンバー表示器222を見ることによって、どのようなエラーが発生したのかを把握できる。
次に、払出制御装置210は、RAM214の特定の領域であって、停電があったことを示す停電フラグが格納される停電検査領域の内容を取得する(830)。停電フラグは、遊技機1に供給される電圧が所定値以下か否かを判定し、所定値以下である場合に設定される。
そして、払出制御装置210は、停電フラグが格納されているか否かを判定し、停電が発生しているか否かを判定する(831)。
ステップ831の処理で、停電が発生していないと判定された場合、払出制御装置210は、ステップ819の処理に戻る。
一方、ステップ831の処理で、停電が発生していると判定された場合、払出制御装置210は、ステップ832〜ステップ836の処理の停電時処理を実行する。
まず、払出制御装置210は、割り込み禁止を設定し(832)、すべての出力ポートをOFFに設定する(833)。
払出制御装置210は、停電復旧情報をRAM214に保存し、RAM214の電源が切れる前に、RAM214に記憶されているデータのチェックサムを算出し、算出したチェックサムの値を記憶する(835)。
そして、払出制御装置210は、RAM214へのアクセスを禁止し(836)、遊技機1の電源が切れるまで待機する。なお、払出制御装置210には、バックアップ電源が接続されているので、停電が発生しても、すぐに電源が切れることはない。
図10は、本発明の実施形態の遊技制御装置(暗号型遊技制御装置100又は平文型遊技制御装置400)が実行する種別送信処理、及び払出制御装置210が実行する接続判別処理のフローチャートである。なお、説明の都合上、暗号型遊技制御装置100が実行する処理と、平文型遊技制御装置400が実行する処理とを、共通のフローチャートで表現している。
まず、払出制御装置210が実行する接続判別処理から説明する。
払出制御装置210は、遊技制御装置から平文データとして送信された種別特定情報を、シリアル送受信回路615に備わる受信回路6154で受信する(1001)。なお、種別特定情報は、払出制御装置210に接続されている遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100であるか平文型遊技制御装置400であるかを特定可能な情報である。
次に、払出制御装置210は、受信した種別特定情報に基づいて、接続されている遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100であるか否かを判定する(1002)。
ステップ1002の処理で、接続されている遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100であると判定された場合、払出制御装置210は、相互認証を実行する(1003)。相互認証については、図6で詳細を説明したので、説明を省略する。なお、相互認証で通信される識別子データは暗号化データである。
そして、払出制御装置210は、ステップ1003の処理で実行された相互認証がなされたか否かを判定する(1004)。
ステップ1004の処理で、相互認証がなされていないと判定された場合、遊技制御装置又は払出制御装置210が不正に接続されているので、払出制御装置210は、払出制御装置210の状態をエラー状態にする(1012)。なお、エラー状態は、遊技機1に電源が再度投入された場合に解除される。
一方、ステップ1004の処理で、相互認証がなされたと判定された場合、払出制御装置210は、接続モードを暗号接続モードに設定する(1005)。
そして、払出制御装置210は、暗号接続モードの設定が完了した旨を示すデータを平文データとして、遊技制御装置に送信し(1006)、払出制御装置210のメイン処理に復帰する(1011)。
ステップ1002の処理で、接続されている遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100でないと判定された場合、つまり接続されている遊技制御装置が平文型遊技制御装置400である場合には、払出制御装置210は、暗号化送受信回路616の送受信部6164に5ボルトの定電圧が印加されているか否かを確認する(1007)。
ステップ1007の処理で、暗号化送受信回路616の送受信部6164に5ボルトの定電圧が印加されていないと判定された場合には、遊技制御装置が不正に接続されているので、払出制御装置210は、払出制御装置210の状態をエラー状態にする(1012)。
一方、ステップ1007の処理で、暗号化送受信回路616の送受信部6164に5ボルトの定電圧が印加されていると判定された場合には、接続モードを平文接続モードに設定する(1009)。
そして、払出制御装置210は、平文接続モードの設定が完了した旨を示すデータを平文データとして、遊技制御装置に送信し(1010)、払出制御装置210のメイン処理に復帰する(1011)。
次に、遊技制御装置が実行する種別送信処理を説明する。
まず、遊技制御装置は、暗号型遊技制御装置100であるか平文型遊技制御装置400であるかを特定可能な種別特定情報を、払出制御装置210に送信する(1021)。
種別特定情報は、払出制御装置210に接続されている遊技制御装置が、暗号型遊技制御装置100であっても平文型遊技制御装置400であっても、暗号化されない平文データで送信される。
次に、払出制御装置210に接続されている遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100である場合は(1022)、相互認証の処理を実行する(1023)。
相互認証の処理では、払出制御装置210から相互認証用の識別子を受信するまで待機し、相互認証用の識別子を受信すると、相互認証を実行する(1023)。
そして、暗号型遊技制御装置100は、ステップ1023の処理で実行された相互認証がなされたか否かを判定する(1024)。
ステップ1024の処理で、相互認証がなされていないと判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、暗号型遊技制御装置100の状態をエラー状態にする(1028)。
一方、ステップ1024の処理で、相互認証がなされたと判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、暗号接続モードが払出制御装置210に設定されたことを示す応答データを、種別特定情報を送信してから所定時間以内に受信したか否かを判定する(1025)。
ステップ1025の処理で、応答データを所定時間以内に受信したと判定された場合、遊技制御の処理が開始される(1027)。遊技制御の処理では、各種入賞スイッチ(特図始動センサ34A、カウントセンサ36A、一般入賞口センサ32a〜32n(図4参照))の検出信号を監視しながら、特図変動表示ゲームの制御が行われる。このとき、遊技制御の処理では、各種入賞スイッチの検出信号に対応する賞球指令信号が、暗号化送受信回路616を介して、暗号化データにより払出制御装置210へ送信される。そして、賞球指令信号を受信した払出制御装置210は、賞球指令信号に対応した数の賞球を払い出す制御を行う。
一方、ステップ1025の処理で、応答データを所定時間以内に受信していないと判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、暗号型遊技制御装置100の状態をエラー状態にする(1028)。
また、払出制御装置210に接続されている遊技制御装置が平文型遊技制御装置400である場合は(1022)、平文接続モードが払出制御装置210に設定されたことを示す応答データを所定時間以内に受信したか否かを判定する(1026)。
ステップ1026の処理で、応答データを所定時間以内に受信したと判定された場合、前述の暗号型遊技制御装置100と同様に遊技制御の処理を開始して、各種入賞スイッチの検出信号に対応する賞球指令信号を払出制御装置210へ送信する(1027)。但し、平文型遊技制御装置400は、暗号化送受信回路616を備えていないので、汎用シリアル送受信回路701(図7)を介して、賞球指令信号を、暗号化せずに平文データにて払出制御装置210へ送信する。そして、賞球指令信号を受信した払出制御装置210は、賞球指令信号に対応した数の賞球を払い出す制御を行う。
一方、ステップ1026の処理で、応答データを所定時間以内に受信していないと判定された場合、平文型遊技制御装置400は、平文型遊技制御装置400の状態をエラー状態にする(1028)。
図11は、本発明の実施形態の払出制御装置210に暗号型遊技制御装置100が接続されている場合の、暗号型遊技制御装置100が実行する賞球指令送信処理、及び払出制御装置210が実行する賞球指令割込処理のフローチャートである。
まず、暗号型遊技制御装置100が実行する賞球指令送信処理について説明する。
暗号型遊技制御装置100は、一般入賞口32及び特別変動入賞装置36の大入賞口Fに遊技球が入賞したことを検出した場合に、遊技球が入賞した入賞口に対応する払出数を含む賞球指令信号を、暗号化データとして、暗号化送受信回路616から払出制御装置210に送信する(1101)。
そして、暗号型遊技制御装置100は、ステップ1101の処理で送信した賞球指令信号が他の信号(例えば、払出制御装置210から暗号型遊技制御装置100へ送信される応答の信号)と衝突しているか否かを判定する(1102)。
ステップ1101の処理で送信した賞球指令信号が他の信号と衝突していると、ステップ1102の処理で判定された場合、ステップ1101の処理に戻り、暗号型遊技制御装置100は再度賞球指令信号を送信する。
一方、ステップ1101の処理で送信した賞球指令信号が他の信号と衝突していないと、ステップ1102の処理で判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、ステップ1101の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間以内に払出制御装置210から賞球指令信号に対応する応答を受信したか否かを判定する(1103)。
ステップ1103の処理で、ステップ1101の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間経過しても払出制御装置210から応答を受信していないと判定された場合、ステップ1101の処理に戻り、暗号型遊技制御装置100は再度賞球指令信号を送信する。
ステップ1103の処理で、ステップ1101の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間以内に払出制御装置210から応答を受信したと判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、メイン処理に戻る。
次に、払出制御装置210が実行する賞球指令信号割込処理について説明する。
払出制御装置210が賞球指令信号を受信すると、払出制御装置210は通信割込処理である賞球指令信号割込処理を実行する。
まず、払出制御装置210は、受信した賞球指令信号をRAM214に保存する(1111)。
次に、払出制御装置210は、賞球指令信号を暗号型遊技制御装置100に通知するための応答を、暗号化データとして、暗号化送受信回路6164から、暗号型遊技制御装置100に送信する(1112)。
次に、払出制御装置210は、ステップ1112の処理で送信した応答が他の信号と衝突しているか否かを判定する(1113)。
ステップ1112の処理で送信した応答が他の信号(例えば、暗号型遊技制御装置100から払出制御装置210へ送信される賞球指令信号)と衝突していると、ステップ1113の処理で判定された場合、ステップ1112の処理に戻り、払出制御装置210は、再度応答を送信する。
一方、ステップ1112の処理で送信した応答が他の信号と衝突していないと、ステップ1113の処理で判定された場合、払出制御装置210のメイン処理に戻る。
これにより、暗号型遊技制御装置100から払出制御装置210へ送信される賞球指令信号が暗号化されているので、不正な賞球指令信号を払出制御装置210に入力しても、正しく復号化されないため、不正を防止できる。
なお、払出制御装置210に暗号型遊技制御装置100が接続されている場合であっても、暗号化送受信回路6164を介して相互認証を行うという条件さえ満たすのであれば、言い換えれば、少なくとも払出制御装置210と暗号型遊技制御装置100との相互認証を行うための識別子だけは、暗号化送受信回路6164を介して暗号化データによって送受信するという条件さえ満たすのであれば、遊技制御装置100は、賞球指令信号を平文データとして、シリアル送受信回路615の送信回路6155から送信してもよい。また、払出制御装置210は、応答を、平文データとして、シリアル送受信回路615の送信回路6155から送信してもよい。
この場合、賞球指令信号、賞球指令信号に対応する応答、及び種別特定情報は、同一の信号線で通信されるので、これらの信号を送信する信号線が共通化される。そのため、暗号型遊技制御装置100と払出制御装置210とを接続するコネクタの数が多くなることを防止できる。
さらに、暗号型遊技制御装置100から送信される種別特定情報を改竄しようとして信号線に不正な加工を施すと、暗号型遊技制御装置100から払出制御装置210へ送信される賞球指令信号の内容も変化する。つまり、信号線を加工するような不正を施すと、賞球指令信号も払出制御装置210側で正しく受信できなくなり、賞球排出が正しく行えないので遊技機として使用不能となる。故に、不正をする意味がなくなるので、信号線を加工するような不正を防止できる。
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。
前述した実施形態では、払出制御装置210に接続された遊技制御装置が暗号型遊技制御装置100の場合には、賞球指令信号及びその応答信号の両方が、暗号化送受信回路6164を介して暗号化データにより送受信される構成となっている。しかしながら、暗号化データを送受信するNACLINK端子(図5)は単一の信号線となってしまうので、暗号型遊技制御装置100と払出制御装置210が同時にデータ送信を開始しようとすると、衝突がおきて再送に時間を要することになる。
そこで、本発明の実施形態の変形例では、暗号型遊技制御装置100から払出制御装置210へ送信される賞球指令信号は、暗号化送受信回路6164のNACLINK端子を介して暗号化データにより送信することにする。一方で、払出制御装置210から暗号型遊技制御装置100へ送信される応答信号は、平文データとして、シリアル送受信回路615の送信回路6155から送信する構成となっている。
図12は、本発明の実施形態の変形例において、払出制御装置210に暗号型遊技制御装置100が接続されている場合の、暗号型遊技制御装置100が実行する賞球指令送信処理、及び払出制御装置210が実行する賞球指令割込処理のフローチャートである。
まず、暗号型遊技制御装置100が実行する賞球指令送信処理について説明する。
暗号型遊技制御装置100は、賞球指令信号を、暗号化データとして、暗号化送受信回路6164を介して、払出制御装置210に送信する(1201)。
そして、暗号型遊技制御装置100は、ステップ1201の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間以内に、払出制御装置210から送信された賞球指令信号に対応する応答を、シリアル送受信回路615の受信回路6154によって受信したか否かを判定する(1202)。
ステップ1202の処理で、ステップ1201の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間経過しても払出制御装置210から応答を受信していないと判定された場合、ステップ1201の処理に戻り、暗号型遊技制御装置100は再度賞球指令信号を、暗号化データで送信する。
ステップ1202の処理で、ステップ1201の処理で賞球指令信号を送信してから所定時間以内に払出制御装置210から応答を受信したと判定された場合、暗号型遊技制御装置100は、メイン処理に戻る。
次に、払出制御装置210が実行する賞球指令信号割込処理について説明する。
払出制御装置210が暗号化送受信回路6164を介して賞球指令信号を受信すると、払出制御装置210は通信割込処理である賞球指令信号割込処理を実行する。
まず、払出制御装置210は、受信した賞球指令信号をRAM214に保存する(1211)。
次に、払出制御装置210は、賞球指令信号を暗号型遊技制御装置100に通知するための応答を、平文データとして、シリアル送受信回路615の送受信部6155から、暗号型遊技制御装置100に送信して(1212)、払出制御装置210のメイン処理に戻る。
これにより、暗号型遊技制御装置100は応答信号を受信したことで、賞球指令信号を払出制御装置210が受信したことが把握できる。この場合、賞球指令信号を暗号化送受信回路6164を介して通信し、応答信号をシリアル送受信回路615を介して通信するので、暗号化データを送受信するNACLINK端子(図5)が単一の信号線でありながらも、データの衝突を防止して高速な処理を行うことができる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。