JP4248611B2 - 情報中継装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場の遊技用管理装置に入力される入力用情報を中継する情報中継装置に関し、詳しくは、遊技状態に応じて得点が付与される得点付与式遊技機が設置された遊技場の遊技用管理装置に入力される入力用情報を中継する情報中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用装置として、たとえば、遊技状態に応じて得点が付与される得点付与式遊技機が設置された遊技場の遊技用管理装置に入力される入力用情報を中継する情報中継装置が考案されている。
【0003】
また、遊技場には、前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が設けられており、前記情報中継装置は、たとえば前記得点付与式遊技機から前記遊技用管理装置への入力用情報を中継するものとして考案されている。
【0004】
一方、遊技場には従来、一般的に、遊技状態に応じて遊技者に遊技媒体が付与される遊技媒体付与式遊技機が前記得点付与式遊技機よりも以前から設置されており、該遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が遊技場内に設けられていた。そして、前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置を利用して前記遊技媒体付与式遊技機の遊技状況の管理・運用が行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技場では、従来から利用していた前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置を有効利用して前記得点付与式遊技機を含めた遊技場内の遊技機の一括管理を図りたいという要望がある。前記得点付与式遊技機を該得点付与式遊技機用の遊技用管理装置で管理する一方で前記遊技媒体付与式遊技機を該遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置で管理するような二元管理方式では、遊技場全体の遊技状況を正確かつ容易に把握することが困難だからである。また、特に従来より利用してきた遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置を用いて従来と同様の方式・手順でこれらを一元管理できれば遊技場側の管理負担は一層軽減されることになる。
【0006】
しかしながら、前記得点付与式遊技機用の管理装置と前記遊技媒体付与式遊技機用の管理装置とでは入力される入力用情報の形式が異なる場合があり、前記情報中継装置は前記遊技媒体付与式遊技機用の管理装置には対応していないため、現実的に前記遊技媒体付与式遊技機用の管理装置で前記得点付与式遊技機と前記遊技媒体付与式遊技機とを一元管理することはできなかった。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技場の管理負担を軽減可能な汎用性の高い情報中継装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技に使用された持点数である利益点数を特定可能な利益情報を、打玉が弾発発射されるごとに出力するとともに、打玉の入賞に基づいて遊技状態に応じて遊技者に得点が付与されるごとに該付与された得点数である不利益点数を特定可能な不利益情報を出力する得点付与式遊技機が設置された遊技場の遊技用管理装置に入力される前記利益情報および前記不利益情報を含む入力用情報を中継する情報中継装置であって、
前記入力用情報を中継して前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な得点付与管理用情報として外部出力する第1情報出力手段と、
前記入力用情報を中継して、遊技状態に応じて遊技者に遊技媒体が付与される遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な遊技媒体付与管理用情報として外部出力する第2情報出力手段とを含み、
前記第1情報出力手段は、
前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している利益点数を示す利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1利益情報出力処理手段と、
当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1不利益情報出力処理手段とを含み、
前記第2情報出力手段は、
前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している利益点数を示す利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2利益情報出力処理手段と、
当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している不利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2不利益情報出力処理手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記得点付与式遊技機は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体により特定される有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として持点により遊技が可能となり、
前記第1情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記得点付与式遊技機の遊技に関する遊技情報と前記記録媒体に関する記録媒体情報とを出力可能であり、
前記第2情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記遊技情報を出力可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記得点付与式遊技機は、所定の始動条件が成立した場合に動作を行う遊技装置を有し、該遊技装置の動作結果が予め定められた特定の動作結果となった場合に遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となるように定められており、
前記第2情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記始動条件の成立回数を特定可能な始動条件成立回数特定用情報と前記特定の動作結果となった回数を特定可能な特定動作結果成立回数特定用情報とを出力可能であることを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、第1情報出力手段の働きにより、前記入力用情報が中継されて前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な得点付与管理用情報として外部出力される。第2情報出力手段の働きにより、前記入力用情報が中継されて遊技状態に応じて遊技者に遊技媒体が付与される遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な遊技媒体付与管理用情報として外部出力される。第1情報出力手段に含まれる第1利益情報出力処理手段の働きにより、前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数が、記憶されている利益点数に加算されて記憶されるとともに、情報要求があれば、記憶されている利益点数を示す利益情報が前記得点付与管理用情報に含められて外部出力される。第1情報出力手段に含まれる第1不利益情報出力処理手段の働きにより、当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数が、記憶されている不利益点数に加算されて記憶されるとともに、情報要求があれば、記憶されている不利益点数を示す不利益情報が前記得点付与管理用情報に含められて外部出力される。第2情報出力手段に含まれる第2利益情報出力処理手段の働きにより、前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数が、記憶されている利益点数に加算されて記憶されるとともに、記憶されている利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶されている利益点数を示す利益情報が前記遊技媒体付与管理用情報に含められて外部出力される。第2情報出力手段に含まれる第2不利益情報出力処理手段の働きにより、当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数が、記憶されている不利益点数に加算されて記憶されるとともに、記憶されている不利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶されている不利益点数を示す不利益情報が前記遊技媒体付与管理用情報に含められて外部出力される。
【0014】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1情報出力手段の働きにより、前記入力用情報に基づいて前記得点付与式遊技機の遊技に関する遊技情報と前記記録媒体に関する記録媒体情報とが出力される。また、前記第2情報出力手段の働きにより、前記入力用情報に基づいて前記遊技情報が出力される。
【0016】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記第2情報出力手段の働きにより、前記入力用情報に基づいて前記始動条件の成立回数を特定可能な始動条件成立回数特定用情報と前記特定の動作結果となった回数を特定可能な特定動作結果成立回数特定用情報とが出力される。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る情報中継装置の一例となる台管理装置70と、これに関連して遊技場に設置される各種装置との接続構成を説明するためのブロック図である。
【0020】
遊技場には、複数台の遊技機が設置された遊技機設置島1が複数設けられている。図1には、そのうちの遊技機設置島の1つを図示している。遊技場に設けられたすべての遊技機設置島1は、島管理装置71を介してカード管理コンピュータ73と接続されている。カード管理コンピュータ73は、遊技機設置島1に設置された各装置を管理している。
【0021】
遊技機設置島1には、持点を使用して遊技が行なわれるタイプの弾球遊技機49が設置されている。この弾球遊技機49では、その内部に封入された所定数のパチンコ玉が繰返し循環して弾発発射され、弾発発射毎に遊技者の持点が減算される。また、打玉の入賞に応じて所定数の持点が加算される。以下の説明において、この玉封入式の弾球遊技機49を単に遊技機49と称して説明する。
【0022】
この遊技機49で遊技を行なうためには、遊技者所有の持点カードをカード個別処理装置50に挿入する必要がある。持点カードは、たとえば、遊技場に設置された持点カード販売機(図示省略)で購入することができる。持点カード販売機から発行された持点カードには、持点カードが発行された遊技場を特定可能な遊技場コード、複数の持点カードの中から一の持点カードを特定可能な識別情報などが記録されている。持点カードに記録された識別情報により、遊技者が持点カード購入の際に支払った代金の大きさに応じてその上限が定まるカード残高が特定される。このカード残高は、持点カード購入の際に持点カード販売機からカード管理コンピュータ73へ、識別情報などのカード記録情報とともに送信される。そして、カード管理コンピュータ73で識別情報毎に管理されている。
【0023】
台管理装置70は、遊技機49に対応してたとえばその上部に設置されている。そして、遊技機49およびカード個別処理装置50から出力される各種情報をカード管理コンピュータ73の要求情報に応答して出力する。さらに台管理装置70は、遊技機49から出力される情報の一部を持玉表示装置51と情報開示装置75とにそれぞれ出力する。持玉表示装置51および情報開示装置75は、遊技機49の上方部分に各遊技機49毎に設けられており、台管理装置70より入力される情報に基づいて遊技者の所有している持点などを表示する。
【0024】
島管理装置71は、遊技機設置島1に設けられた複数の台管理装置70より入力される各種情報をカード管理コンピュータ73へ出力するとともにカード管理コンピュータ73から各台管理装置70へ出力される情報を中継する機能を有する。また、島管理装置71は台管理装置70より入力される情報に基づいて各遊技機49の遊技状況を把握可能なデータを演算し、記憶している。
【0025】
遊技者が遊技を開始するために持点カードをカード個別処理装置50に挿入すれば、カード個別処理装置50で持点カードの記録情報が読取られる。カード個別処理装置50は、持点カードの識別情報を含むカード読取情報を台管理装置70へ出力する。台管理装置70はこれを記憶し、カード管理コンピュータ73の要求情報に応答してこれを出力する。これにより、カード読取情報が島管理装置71を介してカード管理コンピュータ73に入力される。
【0026】
カード管理コンピュータ73には、持点カードの記録情報がカードの識別情報毎に分類して記憶されている。カード管理コンピュータ73は受信されたカード読取情報に基づいて持点カードの記録情報を照合し、照合結果を照合情報としてカード個別処理装置50へ出力する。照合結果が一致する場合には、カード管理コンピュータ73は照合情報に持点カードにより特定される遊技者所有のカード残高や景品交換持点、貯玉などの情報を付加する。したがって、これを受信するカード個別処理装置50は、この照合情報により、遊技者所有のカード残高などを特定して記憶する。そして、カード残高の引落を許容する。これにより、遊技機49で玉貸操作が可能となる。一方、持点カードの照合が一致しない場合には、挿入されている持点カードがカード個別処理装置50より排出される。
【0027】
遊技機49の内部には、循環制御基板60が設けられている。循環制御基板60は、遊技者の玉貸操作、あるいは遊技終了操作に応じて生ずる操作信号をカード個別処理装置50へ出力するとともにカード個別処理装置50からの入力信号に応答して遊技者の持点を更新する。また、遊技機49で打玉が入賞口に入賞し、これに伴ってゲーム制御基板28から加算値信号が入力されれば、持点の加算更新を行なうとともに、台管理装置70に対して加算更新した持点数を特定可能な不利益情報を出力する。さらに、遊技機49で持点が遊技に使用される毎に循環制御基板60は利益情報を台管理装置70へ出力する。その他、循環制御基板60は、玉磨制御基板74からの玉抜指令信号に応答して遊技機49内の封入玉を外部へ排出する制御を行なう。玉磨制御基板74は、玉磨装置(図示省略)内に設けられており、遊技場の係員などにより玉磨装置で所定の操作が行なわれたことに基づいて玉抜指令信号を循環制御基板60へ出力する。遊技機49から排出されたパチンコ玉は玉磨装置へ案内される。
【0028】
ゲーム制御基板28は、打玉の入賞に応じて循環制御基板60に加算値信号などを出力する他、後述する始動入賞情報(始動情報)や大当り情報、確率変動情報(以下、確変情報という。)などの各種遊技情報を台管理装置70へ出力する。
【0029】
台管理装置70は、循環制御基板60およびゲーム制御基板28から入力される各種情報に基づいて遊技者の所有している持点数を把握し、その値を記憶して逐次更新する。そして、遊技者の所有している持点を特定可能な持点情報を持玉表示装置51に出力する。また、台管理装置70は持点情報や始動情報、確変情報、大当り情報などの遊技情報を情報開示装置75へ出力する。
【0030】
カード管理コンピュータ73では、遊技機49の台番号毎に遊技情報が管理されている。具体的には、遊技機49で発生した大当りの回数や出玉数、始動入賞回数、確率変動突入回数(以下、確変突入回数という。)、打込玉数などの各種データが遊技機49の台番号別に分類されて記憶されている。カード管理コンピュータ73は、所定周期で各台管理装置76へポーリングをかけて各種情報の送信要求を行う。自己のアドレスを含む情報要求を受けた台管理装置76は、記憶している各種情報(始動情報,大当り情報,確変情報,持点情報,利益情報,不利益情報,引落情報,カード読取情報,カード精算情報,カード中断情報)をまとめて島管理装置71へ出力する。島管理装置71は、これらの情報を中継してカード管理コンピュータ73へ出力する。カード管理コンピュータ73は、島管理装置71から入力される情報に基づいて記憶している管理データを逐次更新し、必要に応じて台管理装置70へ照合情報などを返信する。
【0031】
これまでの説明によって理解される通り、遊技機49からは打玉が弾発発射される毎に利益情報が出力され、また、打玉の入賞に基づいて持点が遊技者に付与される毎にその持点数を特定可能な不利益情報が出力される。この利益情報あるいは不利益情報は、たとえば、信号線に印加した基準電圧を一定期間変動させることにより生じる方形パルスの数により弾発発射されたパチンコ玉数(使用された持点数)あるいは入賞に応じて付与された持点数を伝達するものであり、方形パルス1つが持点(パチンコ玉)1つを表わしている。
【0032】
カード管理コンピュータ73や島管理装置71などは、このような利益/不利益情報の送信フォーマットに適用しているため、台管理装置70は遊技機49により入力される利益/不利益情報をその情報形式のままで島管理装置71などへ出力している。
【0033】
ところで遊技場には、従来、得点付与式遊技機49ではなく、打玉の入賞などに応じてパチンコ玉が直接払出される玉払出式遊技機が主に設置され、遊技場にはこのような玉払出式遊技機を管理するための専用のホールコンピュータが既に設置されている。したがって遊技場では、このホールコンピュータを利用して遊技場内に設置されている遊技機の管理・運用を行なっている。このような実情から、遊技場に得点付与式遊技機49を設置するにあたってはホールコンピュータを利用してその遊技情報などを一括管理したいというニーズがある。このようなニーズに応えるべく、本発明に係る台管理装置70には、玉払出式遊技機を管理するために設置されているホールコンピュータ72(図4参照)に対して得点付与式遊技機49から出力される利益情報や不利益情報、その他の遊技情報を中継して出力可能な出力部(情報入出力回路A86(図4参照))が設けられている。
【0034】
一方、玉払出式遊技機の場合は、打玉計数装置から打玉が複数(たとえば10発)計数される毎に利益情報を1パルス出力し、また、補給玉計数装置から補給玉(賞球玉)が複数(たとえば10個)補給される毎に不利益情報を1パルス出力するように構成されているため、玉払出式遊技機を管理するホールコンピュータはこれに対応して、入力される利益/不利益情報1パルスについて玉10個として処理するように構成されている。ただし、玉払出式遊技機から利益/不利益情報が出力されるように構成されているものでもよい。
【0035】
このため、得点付与式遊技機49から出力される利益/不利益情報をそのまま中継してホールコンピュータに出力したのでは都合が悪い。得点付与式遊技機49は、パチンコ玉(持点)1つについて利益/不利益情報を1パルス出力しているからである。
【0036】
そこで台管理装置70では、遊技機49より入力される利益情報に基づいて弾発発射された打玉数を演算して累積的に記憶し、打玉数がホールコンピュータ72で処理される利益情報1パルスに相当する数(たとえば10個)に達する毎に利益情報を1パルスだけホールコンピュータ72に出力するように構成されている。なお、遊技機49より入力される不利益情報についても同様に処理し、遊技者に付与された持点数がホールコンピュータ72で処理される不利益情報1パルスに相当する数(たとえば10個)に達する毎に不利益情報を1パルスだけホールコンピュータ72に出力する。
【0037】
台管理装置70はこのような機能を有しているために、各台管理装置70を従来から利用されているホールコンピュータ72に接続すれば、ホールコンピュータ72で遊技場に設置された玉払出式遊技機および得点付与式遊技機49のすべてを一括して管理することが可能である。
【0038】
また、このように構成することにより遊技場内に設置されたすべての遊技機から出力される遊技情報を一括管理できるのみならず、各遊技機に対して出力すべき指令情報を一括してホールコンピュータ72で入力し、出力することができる。たとえば、遊技機の大当り確率の調整や打止指令、1回の玉貸装置で引落とされるカード残高額などをホールコンピュータ72で一括して設定できることとなる。
【0039】
図2は、遊技機49およびこれに対応して設けられたカード個別処理装置50,持玉表示装置51,情報開示装置75の全体正面図である。
【0040】
遊技機49の幕板部2に設けられている持玉表示装置51には、情報量をアナログ表示可能なアナログ表示器91が設けられている。このアナログ表示器91では、遊技者の所有している持点が所定数に達する毎にランプが1つずつ点灯する。
【0041】
また、持玉表示装置51の上部に設けられた情報開示装置75には、遊技機49で発生した大当り回数や始動入賞の回数、確変突入回数、打止回数、遊技者の持点などの各種遊技情報が表示される。
【0042】
持玉表示装置51および情報開示装置75が設けられていることにより、遊技機49での遊技状況を当該遊技機49で遊技を行なっている遊技者以外の遊技客が容易に把握できる。持玉表示装置51は、遊技状況をさまざまな表示態様により表示可能であるとともに遊技機周辺を巡回する遊技客の視線にとまりやすいように遊技機49の上部に取付けられているからである。多くの遊技客の視線を浴びることにより、遊技者の遊技意欲は一層向上することになる。
【0043】
幕板部2の裏面側には、遊技機49に対応して前述した台管理装置70が設けられている。台管理装置70は、持玉表示装置51および情報開示装置75に表示用の各種遊技情報を送信している。
【0044】
遊技機49には、その前面に突出する態様で操作部45が設けられている。操作部45の上面部分には、遊技者が各種操作を行なうための操作スイッチ(返却精算スイッチ64,引落スイッチ63,再プレースイッチ104,表示切換スイッチ103,中断スイッチ102,自動引落スイッチ101)や各種表示器(持点表示器62,残高表示器43)、各種LED(貯玉表示中LED96,持点1表示中LED97,持点2表示中LED98,自動引落中LED99,中断中LED100,引落可LED105)が設けられている。なお、これらの操作スイッチや表示器、LEDについては、図5にその構成を示している。
【0045】
カード個別処理装置50は遊技機49に対応してその側面に遊技機毎に設けられている。たとえば図においては、遊技機49の図面に向かって左側面にカード個別処理装置50が設けられており、当該カード個別処理装置50が右側の遊技機49と対応していることが連結方向指示器20の点灯により表示される。
【0046】
この遊技機49で遊技を行なうためには、まず持点カードをカード個別処理装置50に挿入する必要がある。処理状態表示LED18が点灯しており、カード個別処理装置50が玉貸可能な状態にあることを確認して持点カードをカード挿入・排出口22に挿入すると、持点カードに記録されている識別情報などの記録情報がカードリーダライタ23により読取られる。そして、持点カードの照合処理が行われる。照合結果が一致すれば、持点カードにより特定されるカード残高が操作部45の上面に設けられた残高表示器43に表示される。なお、持点カードの照合が一致しない場合には、前述の通り、挿入されている持点カードが排出される。
【0047】
遊技者が操作部45に設けられた引落スイッチ63(図5参照)を押圧操作すれば、予め定められたカード残高(たとえば500円分)が引落されて所定数の引落持点(たとえば125点)が遊技者に与えられる。引落持点は、操作部45に設けられた持点表示器62(図5参照)において加算更新され、残高表示器43では、引落されたカード残高が減算更新される。また、引落情報が台管理装置70へ出力される。
【0048】
持点の存在する状態で遊技者が打球操作ハンドル7を操作すれば、遊技機49内に封入されているパチンコ玉がハンマー38により1発ずつ遊技領域8内に打込まれる。打込まれたパチンコ玉は発射玉検出器52により1つずつ検出され、検出のある毎に操作部45に設けられた持点表示器62の持点が1つずつ減算更新される。
【0049】
発射勢いが弱すぎて遊技領域8にまで到達しなかったパチンコ玉はファール玉入口55aに進入して遊技盤の裏面に案内され、遊技盤の裏面に設けられたファール玉検出器54(図3参照)で検出される。ファール玉が検出される毎に持点表示器62の持点が1つずつ加算更新される。これにより、遊技者は打玉が遊技領域8にまで達する機会を得ることなく減算更新された持点を有効に再度使用することができる。
【0050】
打玉が可変入賞球装置11、あるいは始動口9,通常入賞口16などに入賞すれば、その入賞に応じた所定数の持点が遊技者に付与される。遊技者に付与された持点は、操作部45に設けられた持点表示器62において加算更新表示される。また、入賞があって遊技者に持点が付与される毎に不利益情報が台管理装置70へ出力される。なお、いずれの入賞口にも入賞しなかったパチンコ玉はアウト口32により回収される。
【0051】
遊技領域8に打込まれた打玉が始動口9に入賞すれば、遊技機49から台管理装置70へ始動情報が出力される。なお、打玉が始動口9に入賞することを特に始動入賞と呼ぶ。始動入賞の発生に基づいて可変表示装置10で図柄の可変表示が開始される。そして、可変表示装置10に予め定められた大当り図柄(たとえば777)が停止表示されれば、いわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド13が励磁されて可変入賞球装置11に設けられた開閉板12が開成状態となり遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態はパチンコ玉の可変入賞球装置11への所定個数(たとえば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成立することにより終了して遊技者に不利な第2の状態、すなわち開閉板12が閉成した状態となる。
【0052】
可変入賞球装置11が第1の状態となっている期間中に可変入賞球装置11内に進入したパチンコ玉は入賞個数検出器15あるいは特定入賞玉検出器14により検出される。パチンコ玉が特定入賞玉検出器14により検出されれば、その回の可変入賞球装置11の第1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装置11を第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。 なお、大当りの発生中、継続して遊技機49から台管理装置70へ大当り情報が出力されている。また、大当りの発生中は、遊技効果ランプ101で所定の点滅表示などが行なわれる。
【0053】
繰返し継続制御が終了し、いわゆる大当り状態が終了すれば、再び大当りが発生しない限り開閉板12が開成しない状態となり、大当り情報の出力が停止する。
【0054】
大当り図柄の中でも特に特別の図柄が可変表示装置10に導出表示されることにより大当りが発生していた場合には、大当りが終了した後、大当りの発生する確率が高く変動する。このように大当り確率の変動した遊技状態を特に確率変動状態と呼ぶ。このような大当り確率が変動した状態は、たとえばその後大当りが2回発生するまで継続する。なお、確率変動状態を引き起こす特別の図柄を特に確率変動図柄という。大当りが確率変動図柄で発生すれば、大当り情報が出力されるとともに確変情報が出力される。この確変情報は、少なくともその後予定されている2回の大当り状態が終了するまで継続して出力される。そして予定されている2回の大当りのいずれもが確率変動図柄で発生しなかった場合にその出力が停止される。一方、確率変動図柄で大当りが発生した場合には、さらに継続して出力され、最終的に大当り確率が通常に戻るまで出力される。
【0055】
大当りの発生に伴う繰返し継続制御がすべて終了して、いわゆる大当り状態が終了すれば、遊技状態が確率変動状態に移行した場合や大当りが後述する「ラッキーナンバー」で発生したものである場合を除いて、その時点で持点表示器62に表示されている持点は全て遊技に直接使用できない景品交換専用の景品交換持点に変換される。なお、持点表示器62に表示されていた持点が景品交換持点に変換されると同時に持点表示器62の表示は0クリアされる。したがって、大当りの終了後、遊技を続行するためには、改めてカード残高の引落操作を行なわなければならない。なお、景品交換持点と区別する意味で、特に遊技に直接使用可能な持点のことを遊技可能持点と呼ぶ。持点表示器62には、通常、この遊技可能持点が表示されており、遊技可能持点が持点表示器62に表示されている間は持点1表示中LED97(図5参照)が点灯している。
【0056】
一方、大当り成立時に可変表示装置10に停止表示されている大当たり図柄が予め定められたラッキーナンバーと一致する場合にはこれに基づいた大当り状態終了後、前述した持点の変換処理を実行することなく遊技可能持点を継続して遊技に使用可能な「持点遊技」が許容される。「持点遊技」が許容されている間は、遊技続行許容表示器132aが点灯し、遊技者にその旨が知らされる。その後、予め定められたアンラッキーランバーが可変表示装置10に停止表示され、大当りが発生したことを条件に持点遊技の許容状態が取消されて遊技続行許容表示器132aが消灯する。そして、大当りの終了後に前述した持点の変換処理が実行される。なお、アンラッキーランバーが可変表示装置10に停止表示された場合であっても遊技状態が確率変動状態にある場合には、持点遊技は許容される。そして大当り確率が通常のものに復帰したことを条件に遊技者が所有している持点が全て景品交換持点に変換される。
【0057】
なお、遊技者が遊技を終了した際などにおいては、必要に応じて遊技機49の持点遊技許容状態を解除しなければならない。遊技機49の右側上方部分に設けられた錠口に遊技場の係員などが鍵を挿入して所定の解除操作を行なえば、その解除操作が解除操作検出器132で検出される。そして、解除操作検出器132の検出に基づいて持点遊技許容状態が解除され、遊技続行許容表示器132aが消灯する。
【0058】
さて、遊技機49での遊技状況に応じて持点数が残り少なくなれば、再度引落スイッチ63を押圧操作することによりカード残高が減算更新されるとともに持点を加算更新させることができる。しかしながら、カード残高のこのような引落操作が面倒である場合には、自動引落スイッチ101(図5参照)を押圧操作して持点の貸出モードを「自動玉貸モード」に変更すればよい。これにより、遊技可能持点が所定数以下になれば自動的にカード残高が引落されて持点表示器62に所定数の持点が加算更新表示されるようになる。モードが「自動玉貸モード」にある場合には、自動引落中LED99(図5参照)が点灯する。
【0059】
食事をとるなどの目的のために一旦遊技を中断したい場合には、中断スイッチ102を押圧操作すればよい。これにより、中断途中から遊技を再開させる権利を有した状態で遊技を中断することができる。すなわち、遊技者が中断スイッチ102を押圧操作すれば、持点カードがカード挿入・排出口22より排出されるとともに中断操作が行なわれた際にカード個別処理装置50に挿入されていた持点カード以外のカードを使用した遊技が拒絶される。なお、遊技の中断操作が行われれば中断情報が遊技機49からカード個別処理装置50に出力される。カード個別処理装置50は中断情報を受信して記憶するとともに台管理装置70へカード中断情報を出力する。また、操作部45では中断中LED100(図5参照)が点灯するとともに、アナログ表示器91に遊技が中断中である旨の所定の表示が行なわれる。
【0060】
遊技を終了する場合には、操作部45に設けられた返却精算スイッチ64(図5参照)を押圧操作すればよい。精算操作が行なわれれば、操作信号がカード個別処理装置50に入力される。カード個別処理装置50は、カード精算情報を台管理装置70に出力する。台管理装置70へ出力されたカード精算情報は島管理装置71を介してカード管理コンピュータ73へ入力される。カード管理コンピュータ73は、この情報を受信することにより遊技の終了を把握する。なお、遊技終了時の遊技者の持点(遊技可能持点、景品交換持点)やカード残高などは、カード精算情報が入力されるまでの間に逐次入力のあった引落情報や利益情報、不利益情報その他の入力情報によりすでにカード管理コンピュータ73内部で把握されている。
【0061】
遊技の終了操作に応答して、持点カードがカード個別処理装置50のカード挿入・排出口22から排出される。
【0062】
持点カードにより特定される景品交換持点および遊技可能持点は、それぞれの持点を所有することとなった当日限りにおいて有効な持点である。したがって、遊技可能持点を当日中に遊技に使用しない場合や景品交換持点および遊技可能持点を当日中に景品交換に使用しない場合には、翌日以降はそれらの持点は無効扱いとなる。遊技場内には、これらの持点を当日以降も景品交換に有効に使用可能な価値である「貯玉」に変換するための変換処理装置が設けられている。たとえば、この種の変換処理装置は遊技場内のスペースを有効活用するために景品交換操作を行なうための景品交換処理装置と兼用構成されている場合が多い。景品交換持点あるいは遊技可能持点を「貯玉」に変換したい場合には、それらの持点の記録された持点カードを前記変換処理装置に挿入し、貯玉に変換したい持点の種類(遊技可能持点,景品交換持点)および持点数を指定して実行操作すればよい。これにより、指定された持点が「貯玉」に変換される。そして、持点カードの識別情報と共に変換情報が変換処理装置からカード管理コンピュータ73へ出力される。カード管理コンピュータ73はこれを受信して持点カードの識別情報を手がかりに記憶している管理データを呼び出して遊技者の貯玉数を加算更新し、貯玉に変換した持点を減算更新する。
【0063】
ここで「貯玉」を定義付けるならば、「貯玉」とは、持点を遊技場預りとして累積的に保管された価値となる。持点を「貯玉」に変換することにより、遊技行為当日のみならず過去において獲得した持点を累積的に保管できることとなる。遊技者は、貯玉を繰返し行なうことにより、一度の遊技では獲得することが困難な景品交換額の大きな景品を所有することが可能となる。
【0064】
一方、持点カードにより特定されるカード残高や遊技可能持点を使用することなく、貯玉を用いて遊技を行ないたいという遊技者のニーズがある。このようなニーズに応えるべく、たとえば、景品交換処理装置で貯玉を遊技可能持点に変換する操作を行なうことができるように構成することが考えられる。しかしながら、一々遊技機から席を離れて景品交換処理装置に赴いてこのような変換操作を行なうことは遊技者にとって不便極まりない。そこで本実施形態では、各遊技機49に設けられている操作部45を操作して、持点の引落しを行なう際にこれをカード残高から行なうのか貯玉から行なうのかを選択できるように構成されている。すなわち、貸出モードが「玉貸モード」あるいは「自動玉貸モード」に設定されている場合において再プレースイッチ104(図5参照)を押圧操作すれば、貸出モードが貯玉から持点を引落とす「再プレーモード」あるいは「自動再プレーモード」に変更される。
【0065】
貸出モードが「再プレーモード」あるいは「自動再プレーモード」に設定されれば、残高表示器43には「カード残高」に換えて遊技者が遊技に使用可能な「貯玉」が表示される。また、残高表示器43に貯玉がされている間は貯玉表示中LED96が点灯し、その旨が遊技者に知らされる。なお、貸出モードが「再プレーモード」に設定されている場合には引落スイッチ101の押圧操作に基づいて貯玉から持点が引落され、貸出モードが「自動再プレーモード」に選択されている場合には、遊技者の持点数が所定数以下となれば自動的に貯玉から所定数の持点が引落されるように構成されている。
【0066】
貸出モードが「再プレーモード」または「自動再プレーモード」に設定されている際に再プレースイッチ104を押圧操作すれば、貸出モードが「玉貸モード」または「自動玉貸モード」に切り替わり、貯玉表示中LED96が消灯する。
【0067】
本実施形態によれば、貯玉を用いた遊技を行なうか、あるいはカード残高を用いた遊技を行なうかを遊技途中にも極めて容易に選択でき、これにより遊技者の操作性が向上される。このことは、高額景品獲得を目的として貯玉を行なう遊技者以外に、別日に遊技を行なうことを目的として貯玉を行なう遊技者を増やすこととなり、遊技者の来店回数を多くすることにつながる。
【0068】
一方、貯玉をそのまま持点に引落して遊技に使用できるように構成した場合には、貯玉の変換処理にかかるコストなどを考慮すると遊技場にとって不利益が生ずるおそれがある。たとえば、遊技者が1000個の貯玉を所有している場合にこれをそのまま1000発のパチンコ玉を弾発可能な持点数(1000点)に変換できるように構成した場合などである。本実施形態では、遊技場側にこのような不利益が生ずることのないように貯玉から持点を引落す場合には手数料として所定数の貯玉が差引かれるように構成されている。具体的には、たとえば5つの貯玉につき貯玉1つ分を手数料として差引いて貯玉4つ分を持点数4点に変換する。残高表示器43には、前述したように”遊技に使用可能な”貯玉数が表示されるのであり、たとえば遊技者が貯玉を1000個所有している場合には、この貯玉から予め手数料相当数の貯玉が差引かれたものがたとえば「800」として表示される。
【0069】
遊技途中などにおいて表示切換スイッチ103を押圧操作すれば、持点1表示中LED97に替わって持点2表示中LED98が点灯し、持点表示器62には手数料の差引かれる前の貯玉数と、遊技者が現在使用している全持点数(遊技可能持点+景品交換持点)とが表示される。
【0070】
122は、大当りの発生した際などに効果音を発するために設けられたスピーカーである。また、遊技の中断操作が行なわれた際や貸出モードが変更された際には、スピーカー122を通じてその旨が音声により遊技者に報知される。また、4は透明板保持枠であり、遊技領域8の前面を覆う透明板を保持している。
【0071】
図3は、遊技機49およびカード個別処理装置50の全体背面図である。遊技機49の通常入賞口16や始動口9、あるいは可変入賞球装置11内に進入した入賞玉は遊技盤の裏面に導かれて入賞玉集合樋30に案内される。そして、入賞玉検出器31で1個ずつ検出された後、入賞玉排出ソレノイド134の作用により1個ずつ下方へ落下する。一方、アウト口32より回収されたアウト玉はアウト玉誘導樋53で誘導されて入賞玉と合流する。そして、アウト玉および入賞玉は打込玉検出器33で検出された後、打込玉集合樋34に案内される。
パチンコ玉が打込玉検出器33で検出される毎に利益情報が通信部63(情報入出力回路121)から台管理装置70に出力される。
【0072】
一方、ファール玉入口55aより回収されたファール玉はファール玉用モータ76の駆動力により揚送路(図示省略)を揚送される。そして、ファール玉出口55bから排出されてファール玉検出器54で検出された後、打込玉集合樋34に案内される。打込玉集合樋34に案内された打玉は傾斜に沿って発射玉供給口56へ案内される。
【0073】
遊技機49内に封入されている全ての封入玉が打込玉集合樋34に整列すれば、その最後尾の封入玉が位置する箇所に設けられた玉量検出器131で最後尾の封入玉が検出される。この玉量検出器131の検出出力により、打球発射の終了が検出される。
【0074】
遊技者が打球操作ハンドル7(図2参照)を操作すれば打球モータ37が駆動し、ハンマー38が間欠揺動する。ハンマー38の揺動がハンマーセンサ129で検出される。また、ハンマー38の間欠揺動に伴ってパチンコ玉が1発ずつ発射玉供給口56に案内され、玉送りセンサ130で検出される。発射玉供給口56に案内されたパチンコ玉は1発ずつ遊技領域8(図2参照)へ弾発発射されることになる。一方、玉量検出器131では、封入玉が検出されなくなり、弾発発射開始されたことが遊技機49で把握される。以上のようにして、遊技機49内に封入されているパチンコ玉が繰返し循環して遊技機に使用される。
【0075】
玉磨制御基板74(図1参照)から玉抜指令信号が出力されればソレノイド58が励磁され、打込玉集合樋34の一部を形成している回動板57が所定角度回動し、玉抜樋59と打込玉集合樋34とを連通させる。これにより、打込玉集合樋34を移動する封入玉は発射玉誘導口56へ向かうことなく、玉抜樋59へ案内される。玉抜樋59へ案内された封入玉は遊技機49外部へ排出されて、玉磨装置へ案内される。
【0076】
28はゲーム制御基板であり、各種遊技内容の制御を行なう遊技用マイクロコンピュータ125(図5参照)が設けられている。また、60は循環制御基板であり、持点の制御を行なうための持点制御用マイクロコンピュータ108(図5参照)が設けられている。なお、68は大当り情報や確変情報、始動情報、利益情報、不利益情報などの遊技情報を台管理装置70へ出力するとともに打止情報を入力するための通信部であり、遊技機49内部の各種情報入出力回路(情報入出力回路121)と接続されている。
【0077】
図4は、台管理装置70の制御回路とこれに接続される各種装置の一部を示すブロック図である。
【0078】
台管理装置70には、入力情報を中継して外部出力するための制御を行なう台管理装置マイクロコンピュータ76が設けられている。台管理装置マイクロコンピュータ76のROM82には、制御プログラムが記憶されおり、CPU84はこの制御プログラムに基づいて入力情報を演算し、出力するための制御動作を実行する。また、RAM83にはCPU84の演算結果が記憶される。
【0079】
台管理装置マイクロコンピュータ76には、外部装置から出力される情報を入力し、また外部装置へ情報を出力するための情報入出力回路が外部装置に対応して複数設けられている。そして、各情報入出力回路は台管理装置マイクロコンピュータ76の制御に基づいて情報を入力し、出力する。
【0080】
情報入力回路79には、遊技機49に設けられているゲーム制御基板28から出力される始動入賞情報や大当り情報、確変情報が入力される。台管理装置マイクロコンピュータ76はこれらの遊技情報を中継して情報入出力回路A86に出力する。また、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答してこれらの遊技情報その他の情報を一括して情報入出力回路B87から出力する。さらに台管理装置マイクロコンピュータ76は、これらの入力情報に基づいて始動入賞回数や大当り回数、確変突入回数(確率変動回数)を演算し、その演算結果をRAM83に記憶する。RAM83には、入力情報に基づいて演算される演算結果を計数するために用いられる各種カウンタが設けられており、CPU84は入力情報に応じて各カウンタのカウンタ値を更新する。したがって、RAM83内のカウンタ値を参照することにより、たとえば遊技機49の始動入賞回数や大当り回数、確変突入回数などを把握できる。台管理装置マイクロコンピュータ76は、情報入力回路79から入力される情報に応じて演算結果を更新した後、その演算結果に基づいて始動回数情報と大当り回数情報とを情報出力回路147に出力する。
【0081】
情報入出力回路A86は、玉払出式遊技機を管理する目的で遊技場内に設置されるホールコンピュータ72との間で情報の入出力を行なうための回路であり、遊技場内にこのようなホールコンピュータ72が設置されている場合には、遊技場側のニーズに応じてホールコンピュータ72と接続される。情報入出力回路A86にホールコンピュータ72を接続することにより、ホールコンピュータ72に大当り情報や始動情報、確変情報、その他の遊技情報(利益情報,不利益情報)あるいはカード残高の引落額を特定可能な引落情報が入力されることになる。ホールコンピュータ72でこれらの情報を集計することにより、遊技機49の台番号毎に遊技状況などを管理することができる。また、情報入出力回路A86には、ホールコンピュータ72から各遊技機49に対して出力される各種指令情報が入力される。たとえば図4には、指令情報の一例として打止情報が表示されている。打止情報は、遊技機49で行なわれている遊技行為を停止させ、いわゆる打止とするために出力される情報である。情報入出力回路A86に入力される打止情報は台管理装置マイクロコンピュータ76で中継されて情報入出力回路80に入力される。また、台管理装置マイクロコンピュータ76は、打止情報に基づいてRAM83内の打止回数計数用のカウンタ値を更新する。そしてその更新結果に基づいて打止回数情報を情報出力回路147に出力する。なお、打止情報は、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答してその他の情報と一括して情報入出力回路B87から出力するために一時的に内部に記憶される。
【0082】
情報入出力回路80は、遊技機49に設けられた循環制御基板60と接続される回路である。循環制御基板60から情報入出力回路80には、遊技に使用された持点数(パチンコ玉数)を特定可能な利益情報と打玉の入賞に基づいて遊技者に付与された持点数を特定可能な不利益情報とが入力される。一方、情報入出力回路80から循環制御基板60には、ホールコンピュータ72より受信した打止情報が出力される。台管理装置マイクロコンピュータ76は、情報入出力回路80に入力された利益情報と不利益情報とに基づいてRAM83に記憶されている持点計数用のカウンタのカウンタ値を更新する。持点計数用のカウンタは、遊技者が遊技に使用している持点数(遊技機49の持点表示器62に表示されている持点数)を把握するために設けられているカウンタであり、不利益情報に基づいてそのカウンタ値を加算更新し、利益情報に基づいてそのカウンタ値を減算更新する。また、台管理装置マイクロコンピュータ76は、入力された利益情報と不利益情報とを中継して情報入出力回路A86に出力する。なお、利益情報および不利益情報は、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答してその他の情報と一括して情報入出力回路B87から出力するために一時的に内部に記憶される。
【0083】
情報入出力回路81は、カード個別処理装置50のカード処理制御基板135との間で情報の送受信を行なうために設けられている回路である。情報入出力回路81には、引落情報、カード精算情報、カード読取情報、カード中断情報がそれぞれカード個別処理装置50より入力される。また、情報入出力回路81からカード個別処理装置50へは、照合情報が出力される。
【0084】
引落情報は遊技者の持点カードからカード残高が引落とされる際に出力される情報である。なお、遊技機49では、カード残高の引落に伴って所定数の持点が遊技者に付与されることとなる。一方、台管理装置マイクロコンピュータ76は、引落情報の入力に基づいてRAM83内に記憶されている持点計数用のカウンタのカウンタ値に所定数(たとえば125)加算する。また、引落情報を情報入出力回路A86から外部出力する。
【0085】
カード精算情報は、遊技者の遊技終了操作(返却精算スイッチ64の押圧操作)が行なわれたことに応答して入力される情報である。このカード精算情報の入力に基づいて持点カードの記録情報が精算されることとなる。台管理装置マイクロコンピュータ76は、カード精算情報の入力に基づいて持点計数用のカウンタ値を0クリアする。
【0086】
カード読取情報は、カード個別処理装置50で読取られた持点カードの識別情報を含む情報である。カード読取情報は、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答してその他の情報と一括して情報入出力回路B87から出力される。カード管理コンピュータ73は、このカード読取情報に基づいて持点カードの照合を行なう。
【0087】
カード中断情報は、遊技者の遊技中断操作(中断スイッチ102の押圧操作)に応答して入力される情報である。このカード中断情報の入力に基づいて遊技機49の中断制御動作が実行されることになる。
【0088】
照合情報はカード管理コンピュータ73がカード読取情報に基づいて行なった持点カードの照合結果をカード個別処理装置50に通知するための情報である。照合情報には、持点カードにより特定される遊技者所有のカード残高、持点(遊技可能持点,景品交換持点)、貯玉に関する情報が含まれている。台管理装置マイクロコンピュータ76は、この照合情報に基づいて、持点カードにより特定される持点、カード残高、貯玉を記憶する。また、台管理装置マイクロコンピュータ76は、この照合情報を中継して情報入出力回路81からカード個別処理装置50へ出力する。
【0089】
カード読取情報、カード精算情報、およびカード中断情報は、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答してその他の情報と一括して情報入出力回路B87から出力するために一時的に台管理装置マイクロコンピュータ76内部に記憶される。
【0090】
情報出力回路85は持玉表示装置51に持点情報を出力するための回路である。持点情報は遊技者が所有している持点(持点表示器62に表示されることになる遊技可能持点数)を特定可能な情報である。台管理装置マイクロコンピュータ76は、RAM83内に記憶されている持点計数用のカウンタのカウンタ値に基づいてこの持点情報を情報出力回路85へ出力する。なお、持点情報は、情報出力回路147へも併せて出力されている。
【0091】
情報出力回路85から出力された持点情報は、持玉表示装置51の持点アナログ表示制御基板88に設けられた情報入力回路89に入力される。持点アナログ表示制御基板88には、ROM94とRAM95とを含む出玉表示用マイクロコンピュータ90が設けられている。出玉表示用マイクロコンピュータ90は電源回路93から電源の供給を受けてランプドライバ92を制御し、情報入力回路89に入力された持点情報に基づいてアナログ表示器91のランプを所定個数だけ点灯させる。
【0092】
情報出力回路147は、情報開示装置75に各種遊技情報を出力するための回路である。情報開示装置75は、情報出力回路147から出力される始動回数情報や大当り回数情報、打止回数情報、持点情報に基づいて、始動回数や大当り回数、打止回数、持点を表示する。
【0093】
情報入出力回路B87は、島管理装置71に各種の遊技情報を出力するとともにカード管理コンピュータ73とカード個別処理装置50との間で送受信される持点カードに関する情報(カード読取情報,引落情報,カード精算情報,カード中断情報,照合情報)を中継するための回路である。台管理装置マイクロコンピュータ76は、カード管理コンピュータ73からの要求情報に応答して内部に一時記憶している各種情報(始動情報,大当り情報,確変情報,持点情報,利益情報,不利益情報,引落情報,カード読取情報,カード精算情報,カード中断情報)を情報入出力回路B87から島管理装置71へ出力する。島管理装置71は、複数の台管理装置70から入力される各種情報を中継してカード管理コンピュータ73に出力するとともに遊技機49毎に分類してそれらの情報を管理している。一方、島管理装置71から情報入出力回路B87には、カード管理コンピュータ73から受信した照合情報が入力される。
【0094】
カード管理コンピュータ73には、持点カードのカード残高や遊技可能持点、景品交換持点、貯玉などの情報が持点カードの識別情報毎に分類して記憶され、管理されている。島管理装置71を介してカード読取情報が入力されれば、カード管理コンピュータ73はカード読取情報に含まれている識別情報を手掛かりにして持点カードを特定する。そして、持点カードを特定することができればその持点カードにより特定されるカード残高や貯玉などに関する情報を照合情報として島管理装置71に出力する。一方、カード読取情報により特定される持点カードが存在しない場合には、持点カードの照合の結果該当する持点カードが存在しない旨の情報を照合情報として出力する。島管理装置71に入力された照合情報は、島管理装置71および台管理装置70を介してカード読取情報出力先のカード個別処理装置50に入力される。
【0095】
また、カード管理コンピュータ73はカード精算信号が入力されることに基づいてカード精算情報出力先の遊技機49で遊技が終了したことを把握する。カード中断情報が入力された場合には、カード管理コンピュータ73は、中断操作の行なわれた遊技機49に対応して記憶している管理用情報で中断フラグを立てるとともに、その遊技機49に使用されている持点カードに対応して記憶している管理用情報で中断フラグを立てる。また、始動情報や大当り情報、持点情報、確変情報、不利益情報、利益情報、打止情報、引落情報などが入力されることに基づいてカード管理コンピュータ73はそれらの情報を遊技機49毎に集計し、管理する。
【0096】
台管理装置70の台管理装置マイクロコンピュータ76と電源回路78との間には、バックアップ電源77が設けられている。したがって、電源回路78に供給される電源で瞬停が発生した場合や長時間にわたる停電が発生した場合であっても、台管理装置マイクロコンピュータ76内に記憶されている各種記憶情報はその影響を受けることはない。これにより、遊技場で停電が発生した場合であっても、あるいは各遊技機49で個別に電源の供給に不具合が生じた場合であっても、遊技機49の各種情報がバックアップされることになる。
【0097】
図5は、遊技機49の構成を説明するためのブロック図である。遊技機49には、操作部45や循環制御基板60、ゲーム制御基板28などが設けられている。操作部45には、遊技者が操作するための各種操作スイッチ、および操作スイッチの操作に応じて点灯する各種LED、持点数を表示するための持点表示器62、カード残高などを表示するための残高表示器43が取付けられている。
【0098】
また、循環制御基板60には、遊技状況に応じて変化する遊技者の持点を管理するとともに各種操作スイッチの操作に基づいてLEDを表示制御し、また、各種検出器の検出信号が入力される持点制御用マイクロコンピュータ108が設けられている。持点制御用マイクロコンピュータ108は、ROM110内に記憶されている制御プログラムに基づいて持点制御などの各種制御動作を実行する。EEPROM109には、遊技者所有の持点(遊技可能持点)や貯玉、景品交換持点が記憶されており、遊技の進行状況に応じてその値が更新される。また、RAM111には、持点制御などの制御動作に必要なカウンタが記憶されている。
【0099】
ゲーム制御基板28には、遊技制御を行なうとともに遊技情報を台管理装置70へ出力する制御を行なう遊技用マイクロコンピュータ125が設けられている。遊技用マイクロコンピュータ125は、ROM126内に記憶されている遊技制御用プログラムに基づいて各種遊技制御動作を実行する。なお、RAM127には、遊技制御動作にかかる各種カウンタが記憶されている。
【0100】
カード個別処理装置50に持点カードが挿入されれば、その記録情報が読み取られて持点カードの照合処理が実行される。そして、照合処理が正常に終了すれば、持点制御用マイクロコンピュータ108のEEPROM109に、照合情報に基づいた景品交換持点や貯玉、あるいは遊技可能持点が記憶される。また、カード個別処理装置50から残高表示器43にカード残高の表示制御用信号が入力される。これにより残高表示器43には照合情報に基づいた持点カードのカード残高が表示される。
【0101】
カード残高の引落しが可能な状態になれば、カード個別処理装置50から引落可LED105に制御用信号が入力される。これにより、引落可LED105が点灯する。引落可LED105が点灯している状態で引落スイッチ63を押圧操作すれば、引落情報がカード個別処理装置50へ出力される。循環制御基板60の信号回路116はカード個別処理装置50と接続されており、カード個別処理装置50でカード残高の引落処理が終了すれば引落情報が信号回路116に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108は引落情報の入力を受けて所定数(たとえば125点)の持点をEEPROM109内の持点に加算更新する。
【0102】
持点制御用マイクロコンピュータ108は、EEPROM109に記憶されている持点数を持点表示器62に表示させるための表示制御信号をLED回路106を介して持点表示器62に出力する。これにより持点表示器62に遊技者の持点が表示される。また、持点表示器62に遊技可能持点を表示している場合には、持点制御用マイクロコンピュータ108はLED回路106を介して持点1表示中LED97を点灯させる。自動引落スイッチ101が押圧操作されればその押圧操作に基づいた押圧操作信号がスイッチ回路107を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づき、LED回路106を介して自動引落中LED99を点灯させる。そして、EEPROM109内に記憶される持点数が所定数以下となれば信号回路116に自動的に引落情報を出力する。そして、カード個別処理装置50から信号回路116に引落情報が入力されることに基づいて持点の加算更新を実行する。
【0103】
表示切換スイッチ103が押圧操作されれば、押圧操作信号がスイッチ回路107を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づいてLED回路106を介して持点2表示中LED98を点灯させ、持点1表示中LED97を消灯させ、持点2表示中LED98を点灯させる。また、持点表示器62に遊技者が現在所有している遊技可能持点,景品交換持点,貯玉を表示させる。なお、全持点数、景品交換持点、貯玉のみを表示するようにしてもよい。
【0104】
再プレースイッチ104が押圧操作されれば、押圧操作信号がスイッチ回路107を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づき、LED回路106を介して貯玉表示中LED96を点灯させ、持点1表示中LED97を消灯させる。さらに残高表示器43には、EEPROM109内に記憶されている貯玉に関する情報に基づいて遊技者が所有している貯玉の数を表示させる。
【0105】
遊技中に中断スイッチ102が押圧操作されれば、その操作に基づいた押圧信号がスイッチ回路107を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づき、信号回路116から中断情報をカード個別処理装置50へ出力する。カード個別処理装置50はこの中断情報に基づいて中断制御動作を実行する。カード個別処理装置50で中断制御動作が終了すれば中断処理終了情報が信号回路116に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づき、LED回路106を介して中断中LED100を点灯させる。
【0106】
遊技中に返却精算スイッチ64が押圧されれば、その操作に基づいた押圧信号がカード個別処理装置50へ出力される。そして、カード個別処理装置50で遊技終了のための精算制御動作が終了すれば遊技終了信号が信号入力回路116を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づいて操作部45の各LEDや表示器の表示状態をリセットする。
【0107】
信号回路117には、玉磨制御基板120から出力される玉抜指令信号が入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108は信号回路117に入力された玉抜指令信号に基づいてモータ・ソレノイド駆動回路113を制御して玉抜用ソレノイド58を励磁する。これにより遊技機49内の封入玉が玉抜樋59(図3参照)から玉磨装置へ排出される。玉抜樋59から外部へ排出される排出玉は排出玉検出器133で検出され、その検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はすべての封入玉が排出玉検出器133で検出された時点で玉抜用ソレノイド58を非励磁状態に制御する。
【0108】
ハンマー38(図3参照)の動作がハンマーセンサ129で検出され、その検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。打込玉集合樋34(図3参照)から発射玉供給口56(図3参照)に供給される打玉は玉送りセンサ130で検出され、その検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。遊技領域8に打込まれたすべての打玉が打玉検出器33で検出され、その検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。遊技領域8から遊技盤裏面の入賞玉集合樋30に案内された打玉は入賞玉検出器31により検出され、その検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。打球操作ハンドル7の操作により打玉が発射されれば、その発射玉が発射玉検出器52により検出され、検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108は発射玉検出器52の検出信号に応じてEEPROM109内に記憶されている持点を減算更新する。ファール玉がファール玉検出器54で検出されれば、検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの入力信号に基づいてEEPROM109内の持点を加算更新する。
【0109】
遊技機49内の封入玉がすべて打込玉集合樋34に回収されればその旨が玉量検出器131により検出され、検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点遊技許容状態にある場合に持点遊技の解除操作が行なわれれば、その旨が解除操作検出器132により検出され、検出信号が検出回路112を介して持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。これにより持点制御用マイクロコンピュータ108は持点遊技を禁止する。
【0110】
持点制御用マイクロコンピュータ108は、ファール玉が検出されればモータ・ソレノイド駆動回路113を制御してファール玉用モータ76を駆動し、ファール玉入口55aに回収されたファール玉をファール玉出口55bに揚送する。
【0111】
持点制御用マイクロコンピュータ108は入賞玉検出器31で入賞玉が1つ検出される毎にモータ・ソレノイド駆動回路113を制御して入賞玉排出ソレノイド130を励磁する。これにより入賞玉検出器31で検出された打玉が1つずつ打込玉集合樋34(図3参照)に落下する。
【0112】
持点制御用マイクロコンピュータ108は遊技の中断操作が行なわれた場合や貸出モードが変更された場合などには音声合成IC114を制御して所定の音声情報を音回路123を介してスピーカ122から出力する。
【0113】
打玉が始動口9や通常入賞口16、あるいは可変入賞球装置11に入賞した場合には、その旨がそれぞれ入賞個数検出器15その他の検出器で検出される。そしてそれぞれの検出器から検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ108に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの検出信号に応じた入賞信号を信号回路115を介してゲーム制御基板28の信号回路124へ出力する。信号回路124に入力された入賞信号は遊技用マイクロコンピュータ125に入力される。遊技用マイクロコンピュータ125にはそれぞれの入賞信号に応じて予め定められた持点加算値が記憶されている。そして遊技用マイクロコンピュータ125は入賞信号に応じた持点加算値を選択し、信号回路124へ加算値信号を出力する。この加算値信号は、D0〜D3の4ビットのデータから構成されている。持点制御用マイクロコンピュータ108はこの加算値信号を信号回路115を介して入力する。そして入力された加算値信号に応じた持点をEEPROM109内に記憶されている持点に加算する。
【0114】
持点制御用マイクロコンピュータ108は打込玉検出器33で打込玉が検出される毎に利益情報を情報入出力回路121に出力する。情報入出力回路121は台管理装置70の情報入出力回路80と接続されており、持点制御用マイクロコンピュータ108から出力された利益情報は情報入出力回路121,情報入力回路80を介して台管理装置マイクロコンピュータ76に入力される。また、持点制御用マイクロコンピュータ108は遊技用マイクロコンピュータ125から入力される加算値信号に基づいて情報入出力回路121に不利益情報を出力する。情報入出力回路121に出力された不利益情報は台管理装置70に出力される。また、情報入出力回路121には台管理装置を介してホールコンピュータ72から打止情報が入力される。持点制御用マイクロコンピュータ108は打止情報の入力に応じて遊技機49を打止状態に制御する。
【0115】
遊技用マイクロコンピュータ125は始動入賞が検出されれば情報出力回路128を介して始動情報を出力する。また、大当りが発生すれば信号回路124を介して大当り信号を持点制御用マイクロコンピュータ108に出力するとともに情報出力回路128に大当り情報を出力する。さらに大当りが確率変動図柄により発生した場合には、確変情報を情報出力回路128に出力する。情報出力回路128は台管理装置70の情報入力回路79に接続されており、情報出力回路128から出力された始動情報と大当り情報と確変情報は情報入力回路79を介して台管理装置マイクロコンピュータ76に入力される。
【0116】
また、大当りが発生した場合やリーチが成立した場合には、遊技用マイクロコンピュータ125は音回路123に効果音をスピーカ122から出力するための制御信号を出力する。これによりスピーカ122から所定の効果音が発せられる。
【0117】
循環制御基板60には、電源回路119を介して供給される電源をバックアップするためのバックアップ電源118が設けられている。したがって、遊技場内で停電が発生した場合であっても持点制御用マイクロコンピュータ108内で記憶されているデータは保持される。
【0118】
図6は、カード個別処理装置50を説明するためのブロック図である。カード個別処理装置50には、カード処理制御基板135が設けられている。そしてカード処理制御基板135には、カード個別処理装置50の制御動作を実行するカード処理制御マイクロコンピュータ139が設けられている。カード処理制御マイクロコンピュータ139には、カード管理コンピュータ73から出力された照合情報により特定されるカード残高や貯玉などが記憶される。またROM145にはカード処理制御マイクロコンピュータが実行する制御プログラムが記憶されており、RAM146にはカード処理制御を実行する際に必要な各種カウンタが記憶されている。カード処理制御マイクロコンピュータ139は、電源回路143から電源が入力された際にROM145内に記憶されている制御プログラムをチェックし、異常がない場合にはLED回路141を介して処理状態表示LED18を点灯させる。
【0119】
カード個別処理装置50に挿入された持点カードはカードリーダライタ23に案内され、カードリーダライタ(カードR/W)制御回路140によりその記録情報が読取られる。カード処理制御マイクロコンピュータ139は読取られた記録情報から持点カードの識別情報を特定し、情報入出力回路136を介して台管理装置70にカード読取情報を出力する。そして、出力されたカード読取情報に対応した照合情報が情報入出力回路136に入力されれば、カード処理制御マイクロコンピュータ139はこの照合情報に基づいて持点カードの使用を許容するか否かを判断する。すなわち、持点カードの照合が良好に終了し、受信された照合情報に持点カードにより特定されるカード残高や貯玉などに関する情報が含まれている場合には、持点カードの使用を許容する。そして、持点カードにより特定されるカード残高や貯玉をEEPROM144内に記憶するとともに情報回路138から照合情報により特定される遊技者所有の貯玉や景品交換持点、遊技可能持点に関する情報を遊技機49の持点制御用マイクロコンピュータ108へ出力する。さらにLED回路141を介して遊技機49の引落可LED105を点灯させ、また、LED回路141を介して遊技機49の残高表示器43にカード残高を表示させる。
【0120】
一方、受信された照合情報が照合を良好にできなかった旨を表わすものである場合には、カードリーダライタ23から持点カードを排出させる。なお、遊技機49が遊技中断状態にある場合に持点カードがカードリーダライタ23に取込まれた場合には、カード処理制御マイクロコンピュータ139は中断動作が行なわれた際に使用された持点カードの識別情報とカードリーダライタ23に取込まれている持点カードの識別情報とを照合し、一致する場合にはカード読取情報を出力する。一方、一致しない場合には持点カードを排出する。なお、遊技を中断する際に使用されていた持点カードの識別情報は、中断操作が行なわれた際にカード処理制御マイクロコンピュータ139内に記憶されている。
【0121】
遊技機49で引落スイッチ63が押圧操作されれば、引落情報がスイッチ回路142を介してカード処理制御マイクロコンピュータ139に入力される。カード処理制御マイクロコンピュータ139はEEPROM144内に記憶されているカード残高から所定数のカード残高を引落として残高表示器43の表示内容を更新するとともに信号回路138を介して遊技機49に引落情報を出力する。
【0122】
遊技機49で再プレースイッチ104が押圧されれば、信号回路116を介して押圧操作信号が信号回路138に入力される。カード処理制御マイクロコンピュータ139はこの入力信号に応じ、LED回路141を介して残高表示器43の表示対象をカード残高から貯玉へ、あるいは貯玉からカード残高へ切換える。そして、再プレースイッチ104の押圧操作に応答して持点の引落対象をカード残高あるいは貯玉に変更する。
【0123】
遊技機49の信号回路116から信号回路138に中断情報が入力されれば、カード処理制御マイクロコンピュータ139は情報入出力回路136から台管理装置70へカード中断情報を出力する。そして、EEPROM144内に記憶されているカード残高や貯玉などを保持した状態で持点カードをカードリーダライタ23から排出させる。
【0124】
スイッチ回路142から返却精算信号が入力されれば、カード処理制御マイクロコンピュータ139は情報入出力回路136から台管理装置70へカード精算情報を出力する。そして、カード管理コンピュータ73で精算処理が終了したことを条件に持点カードをカードリーダライタ23から排出させる。
【0125】
図7および図8は、情報入力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは台管理装置70の台管理装置マイクロコンピュータ76に構成されているROM82内に記憶されている。台管理装置マイクロコンピュータ76はこの制御プログラムに基づいて以下に説明する情報入力制御処理を実行する。
【0126】
まず、S1において始動情報が入力されているか否かが判断される。始動情報が入力されている場合には、S2に進み、RAM83内に記憶されている始動回数に1を加算して記憶する。次にS3に進み、情報入出力回路A86から始動情報が出力され、処理が終了する。
【0127】
一方、S1において始動情報が入力されていないと判断された場合には、S4に進み、大当り情報が入力されているか否かが判断される。大当り情報が入力されている場合には、S5に進み、RAM83内に記憶されている大当り回数に1を加算して記憶する。次にS6に進み、情報入出力回路A86から大当り情報が出力され、処理が終了する。
【0128】
S4において大当り情報が入力されていないと判断された場合にはS7に進み、確変情報が入力されているか否かが判断される。確変情報が入力されている場合には、S8に進み、RAM83内に記憶されている確変突入回数に1を加算して記憶する。次にS9に進み、情報入出力回路A86から確変情報が出力され、処理が終了する。
【0129】
S7において確変情報が入力されていないと判断された場合にはS10に進み、利益情報が入力されているか否かが判断される。利益情報が入力されている場合にはS11に進み、入力されている利益点数を記憶している利益点数に加算して記憶する。なお、この利益点数により遊技者が遊技に使用した持点(パチンコ玉数)が特定される。次にS12に進み、記憶されている持点数に1を加算して記憶する。なお、この記憶されている持点数により遊技者が所有している遊技可能持点が特定される。次にS13に進み、S11で加算した利益点数が10になる毎に情報入出力回路A86から利益情報が出力される。具体的には、台管理装置マイクロコンピュータ76のRAM83に、S11で加算される利益点数を1点から10点まで繰返し計数可能なカウンタが設けられており、このカウンタのカウンタ値が10となっているか否かが判断される。そして10になっている場合には利益情報が出力され、10になっていない場合にはそのまま処理が終了する。なお、このカウンタは、S11で総利益点数を計数するためのカウンタとは別個のものである。
【0130】
S10で利益情報が入力されていない場合にはS14に進み、不利益情報が入力されているか否かが判断される。不利益情報が入力されている場合にはS15に進み、入力した不利益点数を記憶されている不利益点数に加算して記憶する。なお、このS15で記憶される不利益点数により、遊技者に付与された持点の総数を把握できる。次にS16に進み、記憶されている持点数に1を減算して記憶する。次にS17に進み、減算した不利益点数が10になる毎に情報入出力回路A86から不利益情報が出力される。具体的には、台管理装置マイクロコンピュータ76のRAM83に、S15で減算される不利益点数を1点から10点まで繰返し計数可能なカウンタが設けられており、このカウンタのカウンタ値が10となっているか否かが判断される。そして10になっている場合には不利益情報が出力され、10になっていない場合にはそのまま処理が終了する。なお、S17で利用されるこのカウンタは、S15で総不利益点数を計数するカウンタとは別個のものである。
【0131】
S14で不利益情報が入力されていない場合にはS18に進み、引落情報が入力されているか否かが判断される。引落情報が入力されている場合にはS19に進み、入力された引落情報に基づいて把握される引落額分を、記憶されているカード残高の引落額に加算して記憶する。次にS20に進み、引落額分に相当する持点を持点数に加算して記憶する。次にS21に進み、情報入出力回路A86から引落情報が出力され、処理が終了する。
【0132】
S18で引落情報が入力されていない場合には、図8を参照して、処理がS22に進む。S22では、打止情報が入力されているか否かが判断される。打止情報が入力されている場合にはS23に進み、打止情報が情報入出力回路80から持点制御用マイクロコンピュータ108に出力される。なお、この際に、打止情報の入力に基づいて打止回数が累積的に記憶される。打止回数を累積的に記憶し、打止情報を持点制御用マイクロコンピュータ108に出力した後、処理が終了する。
【0133】
S22で打止情報が入力されていない場合にはS24に進み、カード読取情報が入力されているか否かが判断される。カード読取情報が入力されている場合にはS25に進み、カード読取情報を記憶し、カード読取情報により特定される遊技者所有の持点数を読取る。そして、読取った持点数を持点数計数用カウンタのカウンタ値(持点数)に加算して記憶する。なお、カード読取情報が入力された際には、遊技開始前の状態であるために当然のことながら持点計数用カウンタのカウンタ値は0にリセットされている。カード読取情報を記憶し、持点数の加算更新が終了した後、処理が終了する。
【0134】
S24でカード読取情報が入力されていない場合にはS26に進み、カード精算情報が入力されているか否かが判断される。カード精算情報が入力されている場合にはS27に進み、カード精算情報を記憶し、また、持点計数用カウンタに記憶されている持点を0にクリアする。そしてその後処理が終了する。
【0135】
S26でカード精算情報が入力されていない場合にはS28に進み、カード中断情報が入力されているか否かが判断される。カード中断情報が入力されている場合にはS29に進み、カード中断情報が記憶され、処理が終了する。
【0136】
S28でカード中断情報が入力されていない場合にはS30に進み、照合情報が入力されているか否かが判断される。照合情報が入力されていない場合には処理が終了する。一方、照合情報が入力されている場合にはS31に進み、カード個別処理装置50に照合情報が出力され、処理が終了する。なお、この際に照合情報を台管理装置マイクロコンピュータ76内に記憶しておくように構成してもよい。
【0137】
図9は、情報出力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは台管理装置マイクロコンピュータ76のROM82内に記憶されている。台管理装置マイクロコンピュータ76はこの制御プログラムに従い、カード管理コンピュータ73から入力される情報要求に応じて内部に記憶している各種情報をカード管理コンピュータ73へ出力する。
まずS32において、カード管理コンピュータ73から情報要求があるか否かが判断され、情報要求のない場合には処理が終了する。この情報要求は、島管理装置71および情報入出力回路B87を介してカード管理コンピュータ73より入力される情報要求信号により行なわれる。情報要求がある場合にはS33に進み、情報要求信号内に含まれている台管理装置70を特定するためのアドレスが読出される。そして、読出されたアドレスが自機のアドレスと一致しているか否かが判断される。アドレスが一致しない場合には処理が終了する。一方、アドレスが一致する場合にはS34に進む。S34では、情報入出力回路B87からカード管理コンピュータ73へ各種データが送信される。なお、各種データには、カード読取情報,カード精算情報,カード中断情報,引落情報,始動情報,大当り情報,確変情報,打止情報,利益情報,不利益情報,持点情報が含まれる。データの送信の後、処理が終了する。
【0138】
次に、以上において説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 情報入出力回路A86とホールコンピュータ72との間には、送受信すべき情報の種類に対応して複数の信号線が接続されるように構成した。そして、情報の送信側で送信時期を判断し、情報受信先へ各種情報を出力するように構成している。しかしながらこれに代えて、複数の情報を1つの信号線で送信するように構成してもよい。たとえば、ホールコンピュータ72から出力される要求情報に応じて台管理装置70が各種情報をまとめて出力するように構成する。より具体的には、ホールコンピュータ72から出力する要求情報に台管理装置70のアドレスと送信を要求する情報の種類とを特定可能なデータを含める。台管理装置70は自己のアドレスを含む要求情報が入力されたことに基づいて要求情報に応じた遊技情報などをまとめてホールコンピュータ72へ出力するのである。
【0139】
また、台管理装置70とカード管理コンピュータ73との間では、カード管理コンピュータ73が主局となって情報要求を台管理装置70へ出力し、台管理装置70は情報要求に応答して情報を出力するように構成している。しかしながらこれに代えて、情報要求の有無に係わらず、台管理装置マイクロコンピュータ76から逐次情報をカード管理コンピュータ73へ出力するように構成してもよい。この際には、情報入出力回路B87と島管理装置71との間には送受信される情報の種類数に応じた信号線を接続するように構成してもよい。
【0140】
また、情報入出力回路A86にホールコンピュータ72を接続しない場合には、台管理装置マイクロコンピュータ76は情報入出力回路A86へ情報を出力しないように構成してもよい。たとえば、ホールコンピュータ72と情報入出力回路A86との接続の有無を把握するための信号線をさらに設け、この信号線の信号状態の有無により、台管理装置マイクロコンピュータ76は情報入出力回路A86に信号を送信するか否かを判断するように構成することが考えられる。
【0141】
図7を参照して、S17では利益点数が10点加算される毎に利益情報が1パルス出力されるように構成した。また、S22では不利益点数が10点加算される毎に不利益情報が1パルス出力されるように構成した。しかしながら、これに代えて、利益情報あるいは不利益情報の出力条件を任意に設定できるように構成してもよい。たとえば、台管理装置70に利益/不利益情報の出力条件を設定可能な設定操作手段を設けることが考えられる。そして設定操作手段を操作することにより、たとえば、S13あるいはS18で利益情報あるいは不利益情報が入力されればその都度情報入出力回路A86から利益情報あるいは不利益情報が出力されるように設定されたり、設定操作手段で設定された所定数の利益点数あるいは不利益点数が加算される毎に利益情報あるいは不利益情報が出力されるように設定できるなど、構成することが考えられる。
【0142】
(2) 本実施形態では、台管理装置70により遊技機49などに関する情報が中継されてカード管理コンピュータ73とホールコンピュータ72とに出力されるようにした。しかしながら、島管理装置71により遊技機49などに関する情報が中継されてカード管理コンピュータ73とホールコンピュータ72とに出力されるように構成してもよい。
【0143】
(3) 台管理装置70には、ホールコンピュータ72へ各種情報を出力する際に各種情報をシリアルで出力するかパラレルで出力するかを選択的に切り替えることのできる機能を設けてもよい。
【0144】
(4) 遊技機49にカード個別処理装置50の機能を一体的に設けて遊技機49から直接、カード読取情報やカード精算情報、カード中断情報が台管理装置70に出力されるようにしてもよい。
【0145】
あるいは、利益/不利益情報や始動情報などの遊技情報は遊技機49から台管理装置70に出力されるように構成するのに換えて、カード個別処理装置50から台管理装置70に出力されるように構成してもよい。この場合には、遊技機49から出力される各種遊技情報はカード個別処理装置50に入力されることになる。
【0146】
(5) 台管理装置70に、情報の出力形式を切り換える機能を持たせるように構成してもよい。たとえば、遊技機から入力される利益/不利益情報が1パルス入力につきたとえば10点(10個)を表すものである場合には、これを出力1パルスについてたとえば1点(1個)を表す利益/不利益情報に変換して出力できる切替え機能を設けることが考えられる。これにより、玉払出式遊技機から入力される利益/不利益情報(たとえば、1パルスについて利益/不利益数が10個)を変換してカード管理コンピュータ73に1パルス1個として利益/不利益情報を出力することで、カード管理コンピュータ73で正確に利益/不利益情報を管理可能となる。
【0147】
逆に、遊技機から入力される利益/不利益情報が1パルス入力につきたとえば1点(1個)を表すものである場合には、出力形式を切り換えることにより、これを出力1パルスについてたとえば10点(10個)を表す利益/不利益情報に変換して出力できるようにすればよい。
【0148】
また、出力形式を切り換えることにより、入力される利益/不利益情報などを何ら変換することなく、そのまま中継して出力することもできるように構成してもよい。情報の出力先と入力先との間で情報形式のインタフェースがとれている場合には、あえて変換する必要もないからである。
【0149】
このようにして情報の出力形式の変換機能を設けることにより、さらに汎用性の高い台管理装置70とすることができる。
【0150】
【課題を解決するための手段の具体例】
台管理装置70により、遊技に使用された持点数を特定可能な利益情報を、打玉が弾発発射されるごとに出力するとともに、打玉の入賞に基づいて遊技状態に応じて遊技者に得点が付与されるごとに該付与された得点数を特定可能な不利益情報を出力する得点付与式遊技機が設置された遊技場の遊技用管理装置に入力される前記利益情報および前記不利益情報を含む入力用情報を中継する情報中継装置が構成されている。また、遊技機49により、前記得点付与式遊技機が構成されており、ホールコンピュータ72およびカード管理コンピュータ73などにより前記遊技用管理装置が構成されている。なお、得点付与式遊技機は、遊技領域部分が画像表示される画像表示式遊技機で構成してもよい。
【0151】
情報入出力回路B87により、前記入力情報を中継して前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な得点付与管理用情報として外部出力する第1情報出力手段が構成されている。
【0152】
情報入出力回路A86により、前記入力用情報を中継して、遊技状態に応じて遊技者に遊技媒体が付与される遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な遊技媒体付与管理用情報として外部出力する第2情報出力手段が構成されている。また、ホールコンピュータ72により、前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が構成されている。
情報入出力回路B87、図7のS10,S11および図9のS32〜S34により、前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している利益点数を示す利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1利益情報出力処理手段が構成されている。
情報入出力回路B87、図7のS14,S15および図9のS32〜S34により、当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1不利益情報出力処理手段が構成されている。
情報入出力回路A86および図7のS10,S11,S13により、前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している利益点数を示す利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2利益情報出力処理手段が構成されている。
情報入出力回路A86および図7のS14,S15,S17により、当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している不利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2不利益情報出力処理手段が構成されている。
【0153】
遊技機49により、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体により特定される有価価値から所定の大きさの有価価値を引落して持点により遊技が可能となる得点付与式遊技機が構成されている。持点カードにより、前記記録媒体が構成されており、カード残高や貯玉により、前記有価価値が構成されている。また、持点表示器62に表示される遊技可能持点により前記持点が構成されている。
【0154】
引落情報,カード読取情報,カード精算情報,カード中断情報により前記第1情報出力手段が前記入力用情報に基づいて出力可能な前記記録媒体に関する記録媒体情報が構成されている。また、始動情報,大当り情報,確変情報,利益情報,不利益情報,引落情報により、前記得点付与式遊技機の遊技に関する遊技情報が構成されている。
【0156】
可変表示装置10により、所定の始動条件が成立した場合に動作を行う遊技装置が構成されている。なお、遊技装置の一例として可変表示装置を挙げたが、その他、いわゆる飛行機タイプの2種の弾球遊技機において採用されている可変入賞球装置も遊技装置の例として挙げられる。したがって、前記得点付与式遊技機は、本実施形態に示した1種の弾球遊技機49のみならず、2種の弾球遊技機で構成してもよい。
【0157】
また、打玉が始動口9に入賞することにより、所定の始動条件が構成されている。また、可変表示装置10にたとえば「777」などが停止表示した状態により、遊技装置の動作結果として、予め定められた特定の動作結果が構成されている。また、大当りの発生に伴って繰返継続制御が実行されている遊技状態により、遊技者にとって有利な特定遊技状態が構成されている。なお、本実施形態に示した遊技機49は、始動入賞の発生を条件に可変表示が開始されて表示結果が導出表示されるものであるが、始動入賞を条件にして、すでに可変表示している図柄の停止制御が実行され、表示結果が導出表示されるものであってもよい。
【0158】
始動情報により、前記入力用情報に基づいて前記始動条件の成立回数を特定可能な始動条件成立回数特定用情報が構成されている。大当り情報により、前記特定の動作結果となった回数を特定可能な特定動作結果成立回数特定用情報が構成されている。
【0160】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な得点付与管理用情報と前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な遊技媒体付与管理用情報とを外部出力可能であるために、汎用性の高い情報中継装置を提供でき、これにより、遊技場の管理負担を軽減できる。
また、前記第2情報出力手段は、前記利益情報と前記不利益情報とを出力可能であるために、前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置で前記得点付与式遊技機の営業状況を把握できる。
また、前記得点付与式遊技機で遊技に使用された持点数である利益点数が所定点数に達する毎に前記利益情報が前記第2情報出力手段から出力され、前記得点付与式遊技機で遊技者に付与された得点数である不利益点数が所定点数に達する毎に前記不利益情報が出力されるために、前記利益情報1入力につき前記所定点数の持点数が遊技に使用されたものとして認識し、また、前記不利益情報1入力につき前記所定点数の得点が遊技者に付与されたものとして認識するように構成されている前記遊技媒体付与式遊技機用管理装置においても、前記得点付与式遊技機の遊技状況を正確に管理することが可能となる。
【0161】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記第1情報出力手段は前記遊技情報と前記記録媒体情報とを出力可能であり、前記第2情報出力手段は前記遊技情報を出力可能であるために、前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置では前記記録媒体と前記得点付与式遊技機の遊技状況とを管理でき、また、前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置では前記遊技媒体付与式遊技機の遊技状況のみならず前記得点付与式遊技機の遊技状況をも併わせて管理できる。
【0163】
請求項4に関しては、請求項3に関する効果に加えて、前記第2情報出力手段は前記始動条件成立回数特定用情報と前記特定動作結果成立回数特定用情報とを出力可能であるために、前記遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置で前記得点付与式遊技機における始動条件の成立状況とを特定動作結果成立状況とを把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台管理装置70およびこれに接続される各種装置の接続概略ブロック図である。
【図2】遊技機49およびカード個別処理装置50の全体正面図である。
【図3】遊技機49およびカード個別処理装置50の全体背面図である。
【図4】台管理装置70およびこれに接続される各種装置の接続構成を説明するためのブロック図である。
【図5】遊技機49の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】カード個別処理装置50の構成を説明するためのブロック図である。
【図7】情報入力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】情報入力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】情報出力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
9は始動口、10は可変表示装置、28はゲーム制御基板、49は遊技機、50はカード個別処理装置、70は台管理装置、71は島管理装置、72はホールコンピュータ、73はカード管理コンピュータ、76は台管理装置マイクロコンピュータ、86は情報入出力回路A、87は情報入出力回路B、60は循環制御基板、108は持点制御用マイクロコンピュータ、125は遊技用マイクロコンピュータ、130はカード処理制御基板、139はカード処理制御マイクロコンピュータである。
Claims (3)
- 遊技に使用された持点数である利益点数を特定可能な利益情報を、打玉が弾発発射されるごとに出力するとともに、打玉の入賞に基づいて遊技状態に応じて遊技者に得点が付与されるごとに該付与された得点数である不利益点数を特定可能な不利益情報を出力する得点付与式遊技機が設置された遊技場の遊技用管理装置に入力される前記利益情報および前記不利益情報を含む入力用情報を中継する情報中継装置であって、
前記入力用情報を中継して前記得点付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な得点付与管理用情報として外部出力する第1情報出力手段と、
前記入力用情報を中継して、遊技状態に応じて遊技者に遊技媒体が付与される遊技媒体付与式遊技機用の遊技用管理装置が処理可能な遊技媒体付与管理用情報として外部出力する第2情報出力手段とを含み、
前記第1情報出力手段は、
前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している利益点数を示す利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1利益情報出力処理手段と、
当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、情報要求があれば、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記得点付与管理用情報に含めて外部出力する第1不利益情報出力処理手段とを含み、
前記第2情報出力手段は、
前記入力用情報に含まれる利益情報で示される利益点数を、記憶している利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している利益点数を示す利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2利益情報出力処理手段と、
当該入力用情報に含まれる不利益情報で示される不利益点数を、記憶している不利益点数に加算して記憶するとともに、記憶している不利益点数が予め設定された所定点数になるごとに、記憶している不利益点数を示す不利益情報を前記遊技媒体付与管理用情報に含めて外部出力する第2不利益情報出力処理手段とを含むことを特徴とする、情報中継装置。 - 前記得点付与式遊技機は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体により特定される有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として持点により遊技が可能となり、
前記第1情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記得点付与式遊技機の遊技に関する遊技情報と前記記録媒体に関する記録媒体情報とを出力可能であり、
前記第2情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記遊技情報を出力可能であることを特徴とする、請求項1記載の情報中継装置。 - 前記得点付与式遊技機は、所定の始動条件が成立した場合に動作を行う遊技装置を有し、該遊技装置の動作結果が予め定められた特定の動作結果となった場合に遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となるように定められており、
前記第2情報出力手段は、前記入力用情報に基づいて前記始動条件の成立回数を特定可能な始動条件成立回数特定用情報と前記特定の動作結果となった回数を特定可能な特定動作結果成立回数特定用情報とを出力可能であることを特徴とする、請求項2記載の情報中継装置。
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