JP2013183985A - 遊技媒体計数装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者が悪戯で各台計数装置の計数部にタバコや飲料等の異物を投入することを未然に防止する。
【解決手段】各台計数装置3は、遊技者が遊技により獲得したメダルを投入可能な投入口39に、その開口部39aを開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を往復移動可能な開閉部材71を有する。ボーナス状態が発生している期間では、開閉部材71を開放位置に移動させてメダルの投入を許容する一方、ボーナス状態が発生するまでの期間、ボーナス状態が終了して計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過した以降の次のボーナス状態が発生するまでの期間では、開閉部材71を閉鎖位置に移動させてメダルの投入を禁止する。
【選択図】図1
【解決手段】各台計数装置3は、遊技者が遊技により獲得したメダルを投入可能な投入口39に、その開口部39aを開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を往復移動可能な開閉部材71を有する。ボーナス状態が発生している期間では、開閉部材71を開放位置に移動させてメダルの投入を許容する一方、ボーナス状態が発生するまでの期間、ボーナス状態が終了して計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過した以降の次のボーナス状態が発生するまでの期間では、開閉部材71を閉鎖位置に移動させてメダルの投入を禁止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、遊技機に対応して設けられ、外部から投入された遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置に関する。
従来、遊技場においては、遊技者が獲得した遊技媒体(メダル等)を島端の計数装置で計数し、その計数値に応じた景品との交換取引が行われている。しかしながら、遊技者が獲得した遊技媒体を島端の計数装置まで運ぶ作業は遊技場の従業員や遊技者にとって過度な負担となる。又、島端の計数装置で計数する場合には遊技終了まで遊技者が遊技媒体を保持するので、遊技場側は島内の遊技媒体がなくならないように相当数の遊技媒体を確保しておかなければならず、その分、コストアップに繋がってしまう。そこで、各遊技機に隣接して貸出機能を兼ね備えた各台計数装置を備えることが提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
ところが、遊技機毎に各台計数装置を備えた構成では、遊技者が悪戯で計数部にタバコや飲料等の異物を投入する虞がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、このような不正を防止することが可能な遊技媒体計数装置を提供することにある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、このような不正を防止することが可能な遊技媒体計数装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号を出力する遊技機に対応して設けられ、貨幣の受付に応じて遊技媒体を貸し出す貸出処理を実行する貸出部と、外部から投入された遊技媒体を計数する計数処理を実行する計数部と、前記計数部が計数した遊技媒体の範囲内で遊技媒体を払い出す払出処理を実行する払出部とを有する遊技媒体計数装置であって、前記計数部への遊技媒体の投入が可能な開放状態と不可能な閉鎖状態とを形成する開閉部材と、前記大当たり信号に基づいて大当たり状態を特定する特定手段と、前記開閉部材を前記閉鎖状態から前記開放状態に切替可能な開放可能状態と切替不可能な開放不可能状態との間で切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記大当たり状態を前記特定手段が特定している期間中に、前記開放可能状態に切り替える一方、前記大当たり状態の終了後に、前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記計数部が遊技媒体を計数する間隔を計測する計数間隔計測手段を備え、前記切替手段は、前記大当たり状態の終了後に、前記計数間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した場合に前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記計数部への遊技媒体の投入を検出する投入検出手段と、前記投入検出手段が検出した間隔を計測する投入間隔計測手段と、を備え、前記切替手段は、前記大当たり状態の終了後に、前記投入間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した場合に前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、遊技者が計数部にタバコや飲料等の異物を投入する等の悪戯を行うのは、遊技で負けている場合や非大当たり状態である(大当たり状態でない)場合が多い。その点、大当たり状態では大当たりの消化が忙しく、又、遊技者の機嫌も良いので、遊技者が悪戯を行う可能性は極めて低い。又、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する需要が生じる契機も大当たり状態である。即ち、大当たり状態中に計数部への遊技媒体の投入が可能な開放状態とする一方、大当たり状態の終了後に計数部への遊技媒体の投入が不可能な閉鎖状態とすることで、各台計数装置の役割を果たしつつ、不正を防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、大当たり状態が終了しても受け皿が満杯の場合には継続して計数したい遊技者も存在する。又、遊技媒体の払い出しが詰まって大当たり状態中に遊技媒体を払い出し切れないことも多々ある。このような状況に対応すべく、計数部が遊技媒体を計数する間隔である計測間隔が所定条件を満たすまでは継続して遊技媒体の投入がされているものとして開放状態を維持することで、大当たり状態が終了しても計数したいという遊技者の要望に応えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2に記載した発明と同様に、計数部への遊技媒体の投入を検出した間隔である投入間隔が所定条件を満たすまでは継続して遊技媒体の投入がされているものとして開放状態を維持することで、大当たり状態が終了しても計数したいという遊技者の要望に応えることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は遊技場用管理システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場には、スロットマシン2(遊技機に相当)に対応して各台計数装置3(遊技媒体計数装置に相当)及び表示装置4が設置されている。2台のスロットマシン2、2台の各台計数装置3及び2台の表示装置4は1台の中継装置5に接続されており、中継装置5はLAN6を介して管理装置7に接続されている。管理装置7は、遊技場内の例えば管理室に設置されており、主装置8、遊技場の管理者が操作するマウス9及びキーボード10、モニタ11やプリンタ(図示せず)等が組み合わされて構成されている。尚、図1では省略しているが、数100台のスロットマシン2が管理装置7の管理対象となる。又、本実施形態では上記したように遊技機がスロットマシン2であることから、遊技価値(遊技媒体)はメダルである。遊技機がパチンコ機であれば、遊技価値はパチンコ玉である。
スロットマシン2は、遊技者がリールを視認可能な表示窓12、有効化された入賞ラインを示す有効ライン表示部13、表示パネル14、クレジットメダルの投入を行うクレジットボタン15、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン16、メダルを投入するメダル投入口17、スタートレバー18、左ストップボタン19、中ストップボタン20、右ストップボタン21、受け皿22等を有する。受け皿22には「600〜800枚」のメダル(貸単価が「20円」であれば「12000〜16000円」相当のメダル)が収納可能である。
スロットマシン2は、メダルが投入された状態でスタートレバー18が操作されると(ゲーム開始操作が行われると)、各リールを始動(回転)させ、発生する乱数の中から1つの乱数を抽出して内部抽選を実行すると共に、内部当選役がある場合には当該内部当選役に対応するフラグを成立させ、この状態で各ストップボタン19〜21が操作されると、対応するリールの回転を停止させる。続いて、内部当選役のフラグに応じて各リールの停止位置を決定するための図示しない停止テーブルに基づいて、所謂引込制御(すべり制御)を含む停止制御(各リールを内部当選役フラグの種類に応じた入賞図柄又はハズレ図柄で停止表示させる制御)を実行する。引込制御は、各ストップボタン19〜21の操作を検出した時点から予め規定された引込範囲(最大で4図柄まで)にある図柄を入賞ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。尚、内部当選役フラグに対応する図柄が引込範囲内に存在しないときは、その図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させることができないので、入賞が発生せず、所謂取りこぼしとなる。
スロットマシン2は、以下に示す遊技信号を出力する。
「アウト信号」:遊技に使用された遊技価値数(使用数、アウト)を特定可能な使用信号である。ゲームの開始操作に応じてBET状態のメダル数(3枚又は1枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1をアウトとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも対応分が出力される。
「セーフ信号」:遊技者に付与した(遊技者が獲得した)遊技価値数(付与数、セーフ)を特定可能な付与信号である。メダルが1枚払出される毎に1パルスが出力されるので、セーフ信号数×1をセーフとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が出力される。
「アウト信号」:遊技に使用された遊技価値数(使用数、アウト)を特定可能な使用信号である。ゲームの開始操作に応じてBET状態のメダル数(3枚又は1枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1をアウトとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも対応分が出力される。
「セーフ信号」:遊技者に付与した(遊技者が獲得した)遊技価値数(付与数、セーフ)を特定可能な付与信号である。メダルが1枚払出される毎に1パルスが出力されるので、セーフ信号数×1をセーフとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が出力される。
「BB信号」:BB(ビッグボーナス)状態を特定可能な信号である。BB状態中にレベル出力されるので、BB信号入力中をBB状態中として特定する。大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号である。
「RB信号」:RB(レギュラーボーナス)状態を特定可能な信号である。RB状態中にレベル出力されるので、RB信号入力中をRB状態中として特定する。BB信号と同様に、大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号である。
「RB信号」:RB(レギュラーボーナス)状態を特定可能な信号である。RB状態中にレベル出力されるので、RB信号入力中をRB状態中として特定する。BB信号と同様に、大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号である。
表示装置4は、各種の遊技情報(BB状態やRB状態の発生回数、スタート回数、ARTの発生回数、平均獲得枚数等)を表示する情報表示部23、遊技場の従業員を呼出すときに遊技者が押下する呼出ボタンや情報表示部23が表示する遊技情報を切替えるときに遊技者が押下する切替ボタン等を含む操作部24、遊技場の従業員が所持する操作リモコン(図示せず)から送信されたリモコン信号を受信する受光部25等を有する。又、表示装置4は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、スロットマシン2や各台計数装置3や管理装置7との間で各種信号を入出力する入出力部等を有する。
表示装置4は、制御部が予め記憶している制御プログラムを実行し、スロットマシン2から出力された遊技信号(アウト信号、セーフ信号、BB信号、RB信号)を入力したり、遊技者が操作部24を操作したり、操作リモコンから送信されたリモコン信号を受光部25により受信したりすることで、各種の遊技情報を情報表示部23に表示する等の処理を行う。尚、表示装置4は、リモコン信号を受光部25により受信すると、その受信したリモコン信号を特定可能な信号(後述する開放信号であるか閉鎖信号であるかを特定可能な信号)を各台計数装置3に出力する。
管理装置7は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、スロットマシン2や各台計数装置3や表示装置4との間で各種信号を入出力する入出力部等を有する。管理装置7は、制御部が予め記憶している制御プログラムを実行し、スロットマシン2から出力された遊技信号(アウト信号、セーフ信号、BB信号、RB信号)を入力したり、各台計数装置3から出力された貸出信号を入力したりすることで、スロットマシン2の遊技情報(アウト、セーフ、差メダル、BB回数、RB回数等)を集計したり、貸出情報(売上情報)を算出したりする等の処理を行う。
各台計数装置3は、図2にも示すように、その筐体26の正面26a側に、各台計数装置3の動作状態を示す動作ランプ27、遊技者が紙幣を投入するための紙幣投入口28、遊技者が会員カードや持玉券を発行したり新規の持玉券を発行したりするためのカード挿入口29、テンキーを含むパスワード入力ボタン群30や貸出ボタン31や計数ボタン32や払出ボタン33や発行ボタン34を含む操作部35、残クレジット数を表示する残クレジット数表示部36、持玉数を表示する持玉数表示部37、遊技者がメダルを取り出すための取出口38、遊技者がメダルを投入する投入口39等を有する。
筐体26の内部には、メダルを排出(貸出、払出)する排出部40(貸出部、払出部に相当)、メダルを計数する計数部41が設けられている。筐体26の裏面26b側には、メダルを各台計数装置3に補給する補給路42、メダルを各台計数装置3から回収する回収路43が設けられている。
排出部40は、メダルを収納する収納容器44、回転盤45を有する回転盤本体46、回転盤46を回転させるモータ47、回転盤本体46から上記した取出口38にメダルを搬送する搬送路48等を有する。収納容器44にはメダルを回転盤本体46に搬送する搬送路49が一体的に形成されており、その搬送路49の途中部位には排出検出センサ50が設けられている。又、回転盤本体46から取出口38に連なる搬送路48の途中部位には計数検出センサ51が設けられている。
排出部40においては、補給路42から筐体26の裏面26bの開口部52を介してメダルが補給されると、その補給されたメダルは収納容器44に収納されて搬送路49の排出検出センサ50を通過して回転盤本体46に搬送される。回転盤本体46に搬送されたメダルは回転盤45がモータ47により回転軸53を回転中心として例えば反時計周りに回転することで、回転盤45に形成されている5個の穴部54のうち何れかに挿入された状態で所定位置まで回転されると、ガイドピン55により搬送路48に押し出される。搬送路48に押し出されたメダルは計数検出センサ51を通過した後に筐体26の正面26aの開口部56を介して取出口38に搬送される(貸出処理、払出処理を実行する)。
計数部41は、基本的には上記した排出部40と同様の構造である。計数部41は、メダルを収納する収納容器57、回転盤58を有する回転盤本体59、回転盤58を回転させるモータ60、回転盤本体59から上記した回収路43にメダルを搬送する搬送路61等を有する。収納容器57にはメダルを回転盤本体59に搬送する搬送路62が一体的に形成されており、その搬送路62の途中部位には投入検出センサ63(投入検出手段に相当)が設けられている。又、回転盤本体59から回収路43に連なる搬送路61の途中部位には計数検出センサ64が設けられている。
計数部41においては、遊技者がメダルを投入口39に投入すると、その投入されたメダルは筐体26の正面26aの開口部65を介して収納容器57に収納されて搬送路62の投入検出センサ63を通過して回転盤本体59に搬送される。回転盤本体59に搬送されたメダルは回転盤58がモータ60により回転軸66を回転中心として例えば反時計周りに回転することで、回転盤58に形成されている5個の穴部67のうち何れかに挿入された状態で所定位置まで回転されると、ガイドピン68により搬送路61に押し出される。搬送路61に押し出されたメダルは計数検出センサ64を通過した後に筐体26の裏面26bの開口部69を介して回収路43に搬送される。そして、回収路43に搬送されたメダルはベルトコンベア70により搬送される(計数処理を実行する)。
さて、上記した構成では、投入口39の上方には、投入口39の開口部39aを開放する開放位置(図2(b)にて実線にて示す位置)と閉鎖する閉鎖位置(図2(b)にて二点鎖線にて示す位置)との間を往復移動可能な平板形状の開閉部材71が設けられている。図3(a)に示すように、開閉部材71が開放位置に移動された開放状態では、開口部39aを開放していることで、メダルの投入口39への投入が可能(メダルの計数が可能)である。開放状態では、開閉部材71の全体が筐体26の内部に格納されることで、開口部39aの何れの領域でも開閉部材71に覆われることはなく、遊技者がメダルを投入口39に投入する作業を一切妨げない。
一方、図3(b)に示すように、開閉部材71が閉鎖位置に移動された閉鎖状態では、開口部39aを閉鎖していることで、メダルの投入口39への投入が不可能(メダルの計数が不可能)である。閉鎖状態では、投入口39の開口部39aの全域が開閉部材71により覆われ(密閉され)、遊技者がメダルを投入口39に投入する作業を一切受付けない。勿論、メダル以外の例えばタバコや飲料等の異物の投入も不可能である。
図4は、各台計数装置3の電気的な構成を機能ブロック図により示している。制御部72(特定手段、切替手段、計数間隔計測手段、投入間隔計測手段に相当)は、CPU72a、ROM72b、RAM72c、I/O72dを有するマイクロコンピュータにより構成されており、動作ランプ27、操作部35、残クレジット数表示部36、持玉数表示部37、紙幣投入口28に投入された紙幣を処理する(種類や枚数等を判定する)紙幣処理部73、カード挿入口29に挿入された会員カードに記録されている会員IDや貯玉数を読み出したり更新したり、カード挿入口29に挿入された持玉券に記録されている持玉数を読み出したり更新したり、新しく発行する持玉券に持玉数を記録したりするカード処理部74、排出部40、計数部41、開閉部材71を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる例えばモータにより構成される駆動部75を接続している。
制御部72は、駆動指令信号を排出部40のモータ47に出力することで、メダルを貸し出したり払い出したりする。このとき、排出検出センサ50は、メダルが通過する毎に検出信号を制御部72に出力し、制御部72は、排出検出センサ50から検出信号を入力することで、メダルの貸し出しや払い出しを検出する。又、計数検出センサ51は、メダルが通過する毎に検出信号を制御部72に出力し、制御部72は、計数検出センサ51から検出信号を入力することで、貸し出されたり払い出されたりするメダルの枚数を検出する。
同様に、制御部72は、駆動指令信号を計数部41のモータ60に出力することで、遊技者が投入したメダルを計数する。このとき、投入検出センサ63は、メダルが通過する毎に検出信号を制御部72に出力し、制御部72は、投入検出センサ63から検出信号を入力することで、メダルの投入を検出する。又、計数検出センサ64は、メダルが通過する毎に検出信号を制御部72に出力し、制御部72は、計数検出センサ64から検出信号を入力することで、投入されたメダルの枚数を検出する。
各台計数装置3は、制御部72が予め記憶している制御プログラムを実行することで以下の動作を行う。
(1)「千円札」、「2千円札」、「5千円札」、「1万円札」の4種類の紙幣を紙幣投入口28にて受付可能であり、何れかの紙幣を紙幣投入口28にて受付けると、貸出処理を行うことで、50枚のメダルを排出部40により貸し出す。即ち、例えばメダルの貸単価が20円であれば、1000円分に相当するメダルを貸し出す。この場合、「千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸し出し、残クレジット数(メダルに換金していない金額)を0円として記憶し、「5千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸し出し、残クレジット数を4000円として記憶する。尚、メダルを5枚貸し出す毎に貸出信号を1パルスで出力する。即ち、1000円分に相当する50枚のメダルを貸出す際には貸出信号を10パルスで出力する。貸出信号数×5が貸出メダル数に相当し、その貸出メダル数に貸出単価を乗じた値が売上額に相当する。残クレジット数がある状態では、遊技者が貸出ボタン31を押下する毎に、1000円分のメダルを排出部40により貸し出し、残クレジット数を更新する。
(1)「千円札」、「2千円札」、「5千円札」、「1万円札」の4種類の紙幣を紙幣投入口28にて受付可能であり、何れかの紙幣を紙幣投入口28にて受付けると、貸出処理を行うことで、50枚のメダルを排出部40により貸し出す。即ち、例えばメダルの貸単価が20円であれば、1000円分に相当するメダルを貸し出す。この場合、「千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸し出し、残クレジット数(メダルに換金していない金額)を0円として記憶し、「5千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸し出し、残クレジット数を4000円として記憶する。尚、メダルを5枚貸し出す毎に貸出信号を1パルスで出力する。即ち、1000円分に相当する50枚のメダルを貸出す際には貸出信号を10パルスで出力する。貸出信号数×5が貸出メダル数に相当し、その貸出メダル数に貸出単価を乗じた値が売上額に相当する。残クレジット数がある状態では、遊技者が貸出ボタン31を押下する毎に、1000円分のメダルを排出部40により貸し出し、残クレジット数を更新する。
(2)遊技者がメダルを投入口39に投入したことに応じて、投入検出センサがメダルを検出すると、投入口39から計数部41に搬送されたメダルを計数部41により計数する(回転盤58を回転させてメダルを計数検出センサ64に搬送する)。又、例えばメダルが詰まった場合等で回転盤58の回転が停止した場合には、遊技者が計数ボタン32を押下した場合にも、メダルを計数部41により計数する。
(3)遊技者が払出ボタン33を押下すると、計数部41により計数した計数値から排出部40により払い出した払出値を差し引いた持玉数が50枚以上であれば、その範囲内でメダルを50枚単位で排出部40により払い出す。計数値から払出値を差し引いた持玉数が50枚未満であれば、その50枚未満の全てのメダルを排出部40により払い出す。
(4)遊技者が発行ボタン34を押下すると、計数部41により計数した計数値から排出部40により払い出した払出値を差し引いた持玉数を持玉券に記録し、その持玉数を記録した持玉券をカード挿入口29から発行すると共に、発行した持玉券に固有のID(持玉券ID)と持玉数とを対応付けた信号を管理装置7に出力する。尚、会員カードが挿入されている状態で遊技者が発行ボタン34を押下した場合には、持玉数に関わらず、その会員カードのIDに対応する貯玉情報(当日貯玉数)を更新した後に会員カードをカード挿入口29から発行する。
(5)駆動部75を駆動することで、開閉部材71を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる。通常は開閉部材71を閉鎖位置に移動させて電磁的に施錠して(開放不可能状態に切り替えて)おり、スロットマシン2からボーナス信号(BB信号又はRB信号)の入力開始を検出すると、開放指令信号を駆動部75に出力し、開閉部材71を開錠して(開放可能状態に切り替えて)開放位置に移動させる(開放状態を形成する)。開閉部材71を一旦開放位置に移動させた後は、ボーナス信号の入力停止を検出するまで(ボーナス信号の入力が途切れるまで)開放状態を維持し、ボーナス信号の入力停止を検出した時点からの計数間隔(計数検出センサ64が最後にメダルを検出してからの経過時間)が設定時間(例えば5秒)以上となった時点で、閉鎖指令信号を駆動部75に出力し、開閉部材71を閉鎖位置に移動させて電磁的に施錠する(開放不可能状態に切り替える、閉鎖状態を形成する)。
(6)スロットマシン2の受け皿22にメダルが残った状態で遊技を終了する場合に対応するように、遊技状態に関わらず、遊技場の従業員が所持する操作リモコンからのリモコン信号(開放信号又は閉鎖信号)に応じて開閉部材71を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる。
次に、上記した構成の作用について、図5を参照して説明する。図5は各台計数装置3が本発明に関連して行う開閉制御処理をフローチャートにより示している。各台計数装置3は、電源が投入されている状態では開閉制御処理を所定周期で定期的に実行する。各台計数装置3は、開閉制御処理を開始すると、スロットマシン2からのボーナス信号の入力開始を検出したか否か(S1)、スロットマシン2からのボーナス信号の入力停止を検出したか否か(S2)、操作リモコンからの開放信号の表示装置4への受信を検出したか否か(S3)、操作リモコンからの閉鎖信号の表示装置4への受信を検出したか否かを判定する(S4)。
各台計数装置3は、スロットマシン2にてボーナス状態(BB状態又はRB状態)が発生したことに応じて、スロットマシン2からのボーナス信号の入力開始を判定すると(S1:YES)、開放指令信号を駆動部75に出力し、開閉部材71を開放位置に移動させる(S5)。
又、各台計数装置3は、スロットマシン2にてボーナス状態が終了したことに応じて、スロットマシン2からのボーナス信号の入力停止を判定すると(S2:YES)、タイマをスタートさせ(S6)、計数検出センサ64がメダルを検出したか否かを判定すると共に(S7)、タイマの計時時間が予め設定している設定時間(例えば5秒)に達したか否かを判定する(S8)。
各台計数装置3は、タイマの計時時間が設定時間に達するよりも先に計数検出センサ64から検出信号を入力し、計数検出センサ64がメダルを検出したと判定すると(S7:YES)、タイマを再スタートさせ(S6)、上記した処理を繰返して行う。一方、各台計数装置3は、計数検出センサ64がメダルを検出するよりも先にタイマの計時時間が設定時間に達した(計数間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した)と判定すると(S8:YES)、閉鎖指令信号を駆動部75に出力し、開放位置に移動させていた開閉部材71を閉鎖位置に移動させる(S9)。
又、各台計数装置3は、遊技場の従業員が操作リモコンにて開閉部材71の開放操作を行ったことに応じて、操作リモコンからの開放信号の表示装置4への受信を判定すると(S3:YES)、この場合も、開放指令信号を駆動部75に出力し、開閉部材71を開放位置に移動させる(S10)。
又、各台計数装置3は、遊技場の従業員が操作リモコンにて開放部材71の閉鎖操作を行ったことに応じて、操作リモコンからの閉鎖信号の表示装置4への受信を判定すると(S4:YES)、この場合も、閉鎖指令信号を駆動部75に出力し、開放位置に移動させていた開閉部材71を閉鎖位置に移動させる(S11)。
各台計数装置3においては、上記した開閉制御処理を行うことで、ボーナス状態が発生している期間、ボーナス状態が終了しても計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過するまでの期間、遊技場の従業員が操作リモコンにて開放操作を行ったことを契機として、開閉部材71を開放位置に移動させ、メダルの投入口39への投入を許容する(計数を許容する)。一方、スロットマシン2にてボーナス状態が発生するまでの期間、ボーナス状態が終了して計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過した以降の次のボーナス状態が発生するまでの期間、遊技場の従業員が操作リモコンにて閉鎖操作を行ったことを契機として、開閉部材71を閉鎖位置に移動させ、メダルの投入口39への投入を禁止する(計数を禁止する)。
以上に説明したように本実施形態によれば、各台計数装置3において、遊技者が遊技により獲得したメダルを投入可能な投入口39の開口部39aを開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を往復移動可能な開閉部材71を設け、ボーナス状態が発生している期間では、開閉部材71を開放位置に移動させてメダルの投入を許容する一方、ボーナス状態が発生するまでの期間、ボーナス状態が終了して計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過した以降の次のボーナス状態が発生するまでの期間では、開閉部材71を閉鎖位置に移動させてメダルの投入を禁止するようにしたので、各台計数装置3の役割を果たしつつ、不正を防止することができる。
又、ボーナス状態が終了した直後に開閉部材71を閉鎖位置に移動させてメダルの投入を禁止するのではなく、ボーナス状態が終了しても計数検出センサ64が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過するまでの期間で開閉部材71を開放位置に維持したままメダルの投入を許容するようにしたので、ボーナス状態が終了しても計数したいという遊技者の要望に応えることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
ボーナス信号の入力停止を判定した後に、計数検出センサ64に代えて投入検出センサ63を用いて開閉部材71を閉鎖位置に移動させるタイミングを決定しても良い。即ち、ボーナス信号の入力停止を判定した後に、投入検出センサ63がメダルを検出したか否かを判定すると共に、タイマの計時時間が予め設定している設定時間に達したか否かを判定し、投入検出センサ63がメダルを検出するよりも先にタイマの計時時間が設定時間に達した(投入間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した)と判定すると、開放位置に移動させていた開閉部材71を閉鎖位置に移動させるようにしても良い。このような構成でも、ボーナス状態が終了しても投入検出センサ63が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過するまでの期間で開閉部材71を開放位置に維持したままメダルの投入を許容することができ、ボーナス状態が終了しても計数したいという遊技者の要望に応えることができる。
ボーナス信号の入力停止を判定した後に、計数検出センサ64に代えて投入検出センサ63を用いて開閉部材71を閉鎖位置に移動させるタイミングを決定しても良い。即ち、ボーナス信号の入力停止を判定した後に、投入検出センサ63がメダルを検出したか否かを判定すると共に、タイマの計時時間が予め設定している設定時間に達したか否かを判定し、投入検出センサ63がメダルを検出するよりも先にタイマの計時時間が設定時間に達した(投入間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した)と判定すると、開放位置に移動させていた開閉部材71を閉鎖位置に移動させるようにしても良い。このような構成でも、ボーナス状態が終了しても投入検出センサ63が最後にメダルを検出した時点から設定時間が経過するまでの期間で開閉部材71を開放位置に維持したままメダルの投入を許容することができ、ボーナス状態が終了しても計数したいという遊技者の要望に応えることができる。
開閉部材71は、往復移動することで開放状態及び閉鎖状態を形成する部材に限らず、回動することで開放状態及び閉鎖状態を形成する部材であっても良い。又、開閉部材71は、例えば伸縮可能な部材であっても良い。即ち、伸縮可能な部材が伸びた状態でメダルの投光口39への投入を可能な開放状態を形成し、伸縮可能な部材が縮んだ状態でメダルの投光口39への投入を不可能な閉鎖状態を形成する構成であっても良い。
ボーナス信号の入力開始を判定した後に、開閉部材71を開放位置から閉鎖位置に移動させるのではなく、開閉部材71を開放位置から閉鎖位置に移動可能な状態(開放可能状態)とする構成であっても良い。即ち、開閉部材71の開放位置から閉鎖位置への移動を自動で行う一方、開閉部材71の閉鎖位置から開放位置への移動を手動で行う(遊技者の操作に委ねる)構成であっても良い。
貸出部と払出部とが別々に設けられた構成であっても良い。又、貸出部、計数部及び払出部は、スロットマシン2毎に設けられる構成であれば、別々の装置として設けられる構成であっても良い。
貸出部と払出部とが別々に設けられた構成であっても良い。又、貸出部、計数部及び払出部は、スロットマシン2毎に設けられる構成であれば、別々の装置として設けられる構成であっても良い。
対象となる遊技機は、スロットマシン2に限らず、パチンコ機等であっても良い。即ち、対象となる遊技機をパチンコ機とし、パチンコ機から大当たり信号の入力開始や入力停止を判定することで、開閉部材71を移動させるようにしても良い。
例えばボーナス状態の特定を中継装置5や管理装置7が行う等、各台計数装置3が行う情報処理の一部を他の装置にて行っても良い。即ち、各台計数装置としては中継装置5や管理装置7等を含む広義の概念も含む。
例えばボーナス状態の特定を中継装置5や管理装置7が行う等、各台計数装置3が行う情報処理の一部を他の装置にて行っても良い。即ち、各台計数装置としては中継装置5や管理装置7等を含む広義の概念も含む。
図面中、2はスロットマシン(遊技機)、3は各台計数装置(遊技媒体計数装置)、40は排出部(貸出部、払出部)、41は計数部、63は投入検出センサ(投入検出手段)、71は開閉部材、72は制御部(特定手段、切替手段、計数間隔計測手段、投入間隔計測手段)である。
Claims (3)
- 大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号を出力する遊技機に対応して設けられ、貨幣の受付に応じて遊技媒体を貸し出す貸出処理を実行する貸出部と、外部から投入された遊技媒体を計数する計数処理を実行する計数部と、前記計数部が計数した遊技媒体の範囲内で遊技媒体を払い出す払出処理を実行する払出部とを有する遊技媒体計数装置であって、
前記計数部への遊技媒体の投入が可能な開放状態と不可能な閉鎖状態とを形成する開閉部材と、
前記大当たり信号に基づいて大当たり状態を特定する特定手段と、
前記開閉部材を前記閉鎖状態から前記開放状態に切替可能な開放可能状態と切替不可能な開放不可能状態との間で切り替える切替手段と、を備え、
前記切替手段は、前記大当たり状態を前記特定手段が特定している期間中に、前記開放可能状態に切り替える一方、前記大当たり状態の終了後に、前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする遊技媒体計数装置。 - 前記計数部が遊技媒体を計数する間隔を計測する計数間隔計測手段を備え、
前記切替手段は、前記大当たり状態の終了後に、前記計数間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した場合に前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載した遊技媒体計数装置。 - 前記計数部への遊技媒体の投入を検出する投入検出手段と、
前記投入検出手段が検出した間隔を計測する投入間隔計測手段と、を備え、
前記切替手段は、前記大当たり状態の終了後に、前記投入間隔計測手段が計測した間隔に基づく所定条件が成立した場合に前記閉鎖状態とした上で前記開放不可能状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載した遊技媒体計数装置。
Priority Applications (1)
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Citations (3)
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JPH10156015A (ja) * | 1996-11-27 | 1998-06-16 | Sankyo Kk | 遊技用装置 |
JPH10258152A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-09-29 | Sophia Co Ltd | 遊技システム |
JP2011135995A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Kita Denshi Corp | 遊技媒体計数装置 |
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2012
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Patent Citations (3)
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