JP3811593B2 - 遊技用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技が可能とされた遊技場に設けられ、プリペイドカード等の遊技用記録媒体に基づく遊技用有価価値への価値加算(追加入金)を実施可能な遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの遊技場においてプリペイドカード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を実施可能とする遊技用装置が使用されている。これら遊技用記録媒体を用いて遊技を実施可能とすることは、従来の現金にて遊技媒体であるパチンコ玉やコインを貸し出す方式に比較して、これら投入された現金を各貸出装置より逐次回収するための労力等を省くことができるという遊技場側にとっての利点がある反面、これらプリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体の発行には所定の発行コストがかかることから、遊技用記録媒体が使い切りであると、遊技場側が負担する発行コストが膨大なものとなってしまうという問題があり、これらの問題を解消するために、使用済みの遊技用記録媒体を回収可能として回収された遊技用記録媒体を再使用できるようにするとともに、回収以前の状況において、現金(硬貨や紙幣)を投入することで遊技用記録媒体であるプリペイドカードへの価値加算(追加入金)が可能とされた遊技用装置が提案されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら価値加算(追加入金)を可能とした場合においては、同一の遊技用記録媒体に繰返し価値加算(追加入金)が可能となることから、これら遊技用記録媒体を遊技者が比較的長い期間所持するようになるため、前記価値加算(追加入金)を無制限にできて遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさを非常に大きくできてしまうと、この遊技用記録媒体を紛失した場合に遊技者の被害が大きなものとなってしまうことから、遊技者に不利益となってしまうという問題があった。
【0004】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、紛失に伴う遊技者の不利益を適宜に低減することのできる遊技用装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用装置は、
遊技機で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段と、
複数金種の現金を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段と、
前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが所定値以下であることを条件に、前記現金識別手段により受付けた受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う価値加算処理手段と、
を有する遊技用装置であって、
前記所定値を設定変更する所定値設定手段と、
前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値以下であるか否かを判定する遊技用有価価値判定手段と、
前記価値加算処理に使用可能な現金の上限金種を設定変更する上限金種設定手段と、
前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であるか否かを判定する金種判定手段と、
前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下でないと判定されたときに該受付現金を返却する現金返却手段と、
を更に備え、
前記価値加算処理手段は、前記遊技用有価価値判定手段により前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値以下と判定され、かつ前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下であると判定されたことを条件に、該受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値以下であり、かつ前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であることを条件に、価値加算(追加入金)が可能となることから、遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【0006】
本発明の遊技用装置は、
遊技機で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段と、
複数金種の現金を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段と、
前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが所定値未満であることを条件に、前記現金識別手段により受付けた受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う価値加算処理手段と、
を有する遊技用装置であって、
前記所定値を設定変更する所定値設定手段と、
前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値未満であるか否かを判定する遊技用有価価値判定手段と、
前記価値加算処理に使用可能な現金の上限金種を設定変更する上限金種設定手段と、
前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であるか否かを判定する金種判定手段と、
前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下でないと判定されたときに該受付現金を返却する現金返却手段と、
を更に備え、
前記価値加算処理手段は、前記遊技用有価価値判定手段により前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値未満と判定され、かつ前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下であると判定されたことを条件に、該受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値未満であり、かつ前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であることを条件に、価値加算(追加入金)が可能となることから、遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【0007】
本発明の遊技用装置は、前記遊技用有価価値判定手段により、遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値以下であると判断された場合に、前記上限金種設定手段により設定された上限金種を表示する上限金種表示手段を具備することが好ましい。
【0010】
本発明の遊技用装置は、前記遊技用有価価値判定手段により、遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値未満であると判断された場合に、前記上限金種設定手段により設定された上限金種を表示する上限金種表示手段を具備することが好ましい。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、遊技機の一例としてパチンコ機を示すが、本発明に係る遊技機はこれらパチンコ機に限定されるものではなく、遊技媒体としてコインを使用するコイン遊技機やスロットマシン等にも適用可能である。
【0013】
(実施例)
図1は、本実施例に用いた遊技島を示す外観斜視図であり、図2は、本実施例の遊技機であるパチンコ機並びに遊技用装置であるカードユニットの正面図であり、図3は、前記パチンコ機における遊技盤を示す拡大図であり、図4は、前記パチンコ機並びにカードユニットの背面を示す図であり、図5は、前記パチンコ機の前方に突設された打球供給皿の上面に設けられた操作部の上面図であり、図6は、前記パチンコ機の構成を示すブロック図であり、図7は、前記パチンコ機とカードユニットとの接続状況並びに該カードユニットの構成を示すブロック図であり、図8は、前記カードユニットに設けられたICカードリーダライタの構成を示す断面図であり、図9は、本実施例に用いた遊技用記録媒体としてのICカードを示す一部破断上面図であり、図10は、前記パチンコ機の賞球制御基板と前記カードユニットとから出力される各信号の出力状況を示す図であり、図11は、前記カードユニットと前記遊技島内に設けられた紙幣搬送路及び混合搬送路との接続状況を示す断面図であり、図12は、前記カードユニットと前記紙幣搬送路及び混合搬送路との接続状況を示す斜視図であり、図13は、前記遊技島の島端に配置された本実施例の遊技用装置である発行入金機を示す外観斜視図であり、図14は、前記発行入金機の構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施例の遊技島1は、図1に示すように、その前後面(後面は図示せず)に本実施例の遊技機であるパチンコ機2と、該パチンコ機2の側部位置に1対1にて配置される遊技用装置であるカードユニット3と、が複数並設されており、該遊技島1の内部には、前記各パチンコ機2にパチンコ玉を供給する供給樋や、前記各パチンコ機2にて使用され、排出されたパチンコ玉を集めて前記供給樋に揚送する揚送装置等(図示略)が設けられているとともに、高さ方向略中央部には前記各カードユニット3より排出された紙幣を所定方向島端に設けられた分別収容部360に搬送可能な紙幣搬送路340や、同様に前記各カードユニット3より排出された硬貨及び後述のICカード37(図9参照)を前記分別収容部360に混合搬送可能な混合搬送路350が設けられている。
【0015】
また、本実施例の遊技島1の島端には、後述のICカード37の新規発行並びに追加入金が可能とされた発行入金機430が設けられており、前記各カードユニット3とともに、図7に示す管理コンピュータ50にデータ通信可能に接続されている。
【0016】
本実施例の遊技機であるパチンコ機2を図2〜図6に基づいて説明すると、該パチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部32が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)205とが設けられている。
【0017】
前記操作部32の上面には、図5に示すように、遊技者により前記カードユニット3に設けられた後述するICカード挿入口314に挿入された遊技用記録媒体であるICカード37(図9参照)より読み出された遊技用有価価値としての度数を表示する度数表示部22と、遊技の開始または前記打球供給皿に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部22に残度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施する貸出ボタン16と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前記カードユニット3に挿入されているICカード37に新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン15と、前記挿入されたICカード37から読み出された度数に追加入金可能か否か等のメッセージが表示可能とされた本実施例の報知手段であるLCD表示器17と、が設けられており、これら各部は操作部32内部に設けられている操作基板18上に実装されている。また、該操作基板18には前記LCD表示器17の表示制御を行うLCDドライバ17’(図7参照)が実装されている。
【0018】
次いで、前記ガラス扉枠202の後方には、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、図3に示すように、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示器210とを含む可変表示装置208が設けられている。尚、本実施例では、可変表示部209はLCD表示器(液晶表示器)にて形成されていて、特別図柄を可変表示可能とされている。具体的に、可変表示部209の表示エリアにおいては、横方向に並ぶ態様で3つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の3つの特別図柄が可変表示可能である。また、可変表示器210は、7セグメントLEDよりなり、1つの図柄表示エリアがある。可変表示部209に表示される特別図柄は、後述するように打玉が始動入賞口214へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、可変表示部210に表示される普通図柄は、後述するように打玉が通過ゲート211を通過することに基づいて可変開始される。
【0019】
可変表示部209の下部には、始動入賞口214に入った始動入賞玉数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器218が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器218のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部209において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ滅灯する。
【0020】
可変表示装置208の側部には、打玉を導く通過ゲート211が設けられている。可動片215は、ソレノイド216によって開状態とされる。通過ゲート211には、通過ゲート211を通過した打玉を検出するゲートスイッチ212がある。また、始動入賞口214に入った始動入賞玉は、遊技盤206の背面に導かれ、始動ロスイッチ217によって検出される。
【0021】
可動片215の下方には、開閉板220が設けられた可変入賞球装置219が取付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド221によって開閉板220が傾動し、可変入賞球装置219の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞玉はVカウントスイッチ222で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞玉はカウントスイッチ223で検出される。
【0022】
遊技盤206には、複数の入賞口224a〜dが設けられている。遊技領域207の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ225が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口226がある。また、図2に示すように、遊技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ227が設けられている。遊技領域207の外周には、遊技効果LED228aおよび遊技効果ランプ228b、228cが設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ227の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ251が設けられ、他方のスピーカ227の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ252が設けられている。
【0023】
前記打球操作ノブ205の操作によって駆動モータ294(図6参照)により揺動されるハンマーによって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0024】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打玉が通過ゲート211を通ってゲートスイッチ212で検出されると、可変表示器210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。なお、可変表示器210の可変表示中に打玉が通過ゲート211を通過した場合にはその通過が記憶され、可変表示器210が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して可変表示器210が可変表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0025】
また、打玉が始動入賞口214に入り始動口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部209に表示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0026】
可変表示器210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0027】
この始動入賞口214にパチンコ玉が入賞して始動口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置208の可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左,中,右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このような大当り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め定め複数種類定められている。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置219の開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置219の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ222により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って再度開閉板220が開成されて第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、最大15回まで実行可能である。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0028】
また、可変表示装置208の可変表示部209で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種類の大当り図柄(特別の表示態様の図柄)である場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄とよばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りを非確変大当りという。
【0029】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0030】
したがって、確率変動状態の継続制御に制限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達した大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状態が継続する。このパチンコ機2の場合には、ある程度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態への継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設定されている。そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点で確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。以下、このような制御を回数制限制御と呼ぶ。なお、回数制限制御の実行により、確変図柄での大当りを禁止する制限が行われること(これを継続規制状態という)は、通称、(確変)リミッタの作動と呼ばれる。
【0031】
このように、回数制限制御の実行により、確変図柄での大当りが制限された場合において大当りが発生する場合には、確変図柄以外の通常の大当り図柄(非確変図柄)による大当りが発生する。したがって、回数制限制御が実行されると、確変図柄での大当りが一旦禁止される。そして、その回数制限状態は、次の大当りが発生すると解除され、確変図柄での大当り発生の禁止解除後は、再び、通常通りに確変図柄での大当りが許容される。
【0032】
可変表示装置208の可変表示部209においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置208の可変表示部209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0033】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0034】
次に、パチンコ機2の背面の構造について図4に基づき説明する。パチンコ機2の遊技盤206の裏面側には、機構板236が設けられている。この機構板236の上部には玉タンク238が設けられ、前記遊技島1の前記供給樋より導出された供給管(図示略)よりパチンコ玉が玉タンク238に供給される。玉タンク238内のパチンコ玉は、誘導樋239を通って玉払出装置297に供給される。
【0035】
機構板236には、可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280等が搭載された可変表示制御ユニット229、基板ケース232に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板231、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板237が設置されている。さらに、機構板236には、駆動モータ294の回転力を利用して遊技球を遊技領域207に発射する打球発射装置234と、打球発射装置の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射制御基板291と、スピーカ227および遊技効果ランプ・LED228a,228b,228cに信号を送るためのランプ制御基板235と、スピーカ227から出力する音声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板270と、が設けられている。
【0036】
本実施例のパチンコ機2の遊技制御基板231における回路構成の一例を図6に示す。
【0037】
遊技制御基板231は、プログラムに従ってパチンコ機2を制御する基本回路253と、ゲートスイッチ212、始動口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ299a〜d、満タンスイッチ154(余剰玉受皿204の満タンを検出する満タンスイッチ154)からの信号を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、可動片215を開閉するソレノイド216および開閉板220を開閉するソレノイド221を基本回路253からの指令に従って駆動するソレノイド回路259と、始動入賞記憶表示器218の点灯および点滅を行うとともに、可変表示器210と装飾ランプ225とを駆動するランプ・LED回路260とを含む。
【0038】
また、遊技制御基板231は、基本回路253から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置208の可変表示に利用された始動入賞玉の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ50等に対して出力する第1情報出力回路264を含む。
【0039】
基本回路253は、ROM254、RAM255、CPU256、I/Oポート257、および、クロック発生部152を含む。ROM254は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM255は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU256は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の奇種の制御動作を行う。I/Oポート257は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部152は、基本回路253が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU256等の基本回路253内の各部に与えるものである。
【0040】
さらに、遊技制御基板231には、電源投入時に基本回路253をリセットするための初期リセット回路266と、電源投入後に基本回路253を定期的にリセットするための定期リセット回路265と、基本回路253から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート257のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路267とが設けられている。
【0041】
基本回路253は、電源投入時において、初期リセット回路265により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路253は、定期リセット回路265により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0042】
打玉を発射する打球発射装置234は、発射制御基板291上の回路によって制御される駆動モータ294で駆動される。そして、駆動モータ294の駆動力は、操作ノブ205の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板291上の回路によって、操作ノブ205の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0043】
また、遊技制御基板231から表示制御基板280には、可変表示装置208の可変表示部209の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板280側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示部209の表示制御を行う。
【0044】
遊技制御基板231からランプ制御基板235には、ランプ制御基板235により制御が行われる遊技効果LED228a、賞球ランプ251、玉切れランプ252、および、遊技効果ランプ228a、228bの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0045】
遊技制御基板231から音声制御基板270には、音声制御基板270によりスピーカ227から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板270内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ227からの効果音の発生等の音声の制御を行う。
【0046】
また、基本回路253は、入賞球検出スイッチ299a〜d検出信号と始動口スイッチ217の検出信号、Vカウントスイッチ222の検出信号、カウントスイッチ223の検出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置297を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行う。
【0047】
具体的には、可変入賞球装置219の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉がカウントSWに検出されることで例えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口214に入賞した入賞玉については1個の入賞玉が始動口SWに検出されることでたとえば5個の景品玉が払出され、その他の入賞口224a〜dのいずれかに入賞した入賞玉については入賞玉1個が各入賞口に対応して設けられた入賞球検出SW299a〜dのいずれかに検出されることでたとえば5個の景品玉が払出されるように制御される。
【0048】
このような2種類の個数の景品玉を払出制御するべく、遊技制御基板231は次のように制御動作を行う。始動口スイッチ217、Vカウントスイッチ222またはカウントスイッチ223からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ299a〜dのいずれかの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動口スイッチ217からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板231は賞球制御基板237に対し「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ209a〜dのいずれかからの検出信号があった場合において、それ以前に始動口スイッチ217、カウントスイッチ223からのいずれかからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板231は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237においては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置297から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0049】
また、満タンスイッチ154からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板237へ送り、玉払出装置297による賞球の払出しの停止をさせる。
【0050】
また、賞球制御基板237上には、第2情報出力回路部268が設けられており、これら賞球制御基板237において制御される景品玉の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0051】
また、賞球制御基板237は、前記カードユニット3のカードユニット制御基板(図示略)に設けられたI/Oポート319に接続ケーブル262(図4参照)を介して接続されており、後述の貸出完了信号(EXS)やパチンコ機レディー信号(PRDY)が前記カードユニット3に設けられた後述のマイクロプロセッシングユニット(MPU)321に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3のMPU321より出力される後述のカードユニットレディー信号(BRDY)や貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0052】
また、前記操作基板18は、図7に示すように、前記カードユニット3のI/Oポート319に接続ケーブル262を介して接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン16が操作されて遊技者による後述のICカード挿入口314に挿入されたICカード37の返却操作がなされた場合に出力される返却入力信号が前記カードユニット3のMPU321に出力されるようになっているとともに、該MPU321より出力される前記度数表示部22の表示データや前記LCD表示器17の制御データが入力されるようになっている。
【0053】
次いで、本実施例の遊技用装置としてのカードユニット3について図2並びに図7に基づき説明すると、該カードユニット3の前面には、図2に示すように、点灯によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ301と、貨幣である紙幣が挿入及び返却可能とされた紙幣挿入口304と、該紙幣挿入口304からの紙幣の返却の際に点滅点灯されて該紙幣の返却を遊技者に報知する返却報知手段としての紙幣インジケータ303と、貨幣である硬貨が投入可能とされた硬貨投入口305と、該硬貨投入口305に投入された硬貨を返却する際に押圧操作される硬貨返却ボタン306と、前記紙幣挿入口8並びに硬貨投入口305より紙幣並びに硬貨が投入された際に、該投入された紙幣並びに硬貨の金額を表示する金額表示部307と、該金額表示部307に表示されている金額を追加入金額として決定して追加入金を実施する際に押圧操作される入金ボタン308と、前記紙幣挿入口304や硬貨投入口305にて投入された紙幣並びに硬貨の返却を実施する際に押圧操作されるキャンセルボタン309と、前記挿入されたICカード37から読み出された度数に追加入金可能か否か等のメッセージが表示可能とされた本実施例の報知手段であるLCD表示器310と、前記硬貨返却ボタン306やキャンセルボタン309が操作されること等により硬貨が返却される硬貨返却口312と、該硬貨返却口312からの硬貨の返却の際に点滅点灯されて該硬貨の返却を遊技者に報知する返却報知手段としての硬貨インジケータ311と、前記ICカード37を挿入可能とされたICカード挿入口314と、該ICカード挿入口314に挿入されているICカード37の排出を遊技者に報知するカードインジケータ313と、が設けられている。
【0054】
このカードユニット3の構成を説明すると、図7に示すように、前記動作ランプ301や、紙幣インジケータ303や、金額表示部307や、入金ボタン308や、キャンセルボタン309や、LCD表示器310や、硬貨インジケータ311や、カードインジケータ313に加えて、前記紙幣挿入口304に連設されて投入紙幣の検出および該紙幣の種類と真贋の識別を行い、投入された紙幣が正規の紙幣であり、かつ前記入金ボタン307が操作された際に該投入された紙幣を背面側の紙幣回収口343より排出するとともに、正規の紙幣でない場合や後述のMPU321の指示に基づき投入された紙幣を前記紙幣挿入口304より返却する現金識別手段としての紙幣識別ユニット315と、前記硬貨投入口305に連設されて投入硬貨の検出及び硬貨の種類と真贋の識別を行い、投入された硬貨が正規の硬貨であり、かつ前記入金ボタン307が操作された際に該投入された硬貨を背面側の硬貨回収口353に排出するとともに、正規の硬貨でない場合や後述のMPU321の指示に基づき投入された硬貨を前記硬貨返却口312に排出する現金識別手段としての硬貨識別ユニット316と、前記ICカード挿入口314に連設され、挿入されるICカード37に記録されている後述の識別情報(ID)や遊技用有価価値である度数の読み出し並びに遊技により更新された新たな度数の書き込み等を行うとともに、前記挿入されているICカード37より読み出された度数が0度となった際に該挿入されているICカード37を背面側のカード排出口354より排出する記録媒体処理手段としてのICカードリーダライタ317と、前記LCD表示器310の表示制御を実施するLCDドライバ310’と、前記投入された紙幣並びに硬貨の金額や、前記挿入されたICカード37から読み出しおよび書き込まれる度数等を記憶するとともに、後述するMPU321が実行する制御内容等が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部318と、前記接続ケーブル262が接続され、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力が行われるI/Oポート319と、後述する設定金額並びに設定度数を適宜変更可能な設定手段としてのディップスイッチ320と、通信ケーブル48を介して前記管理コンピュータ50とのデータ通信を行うための通信部325と、これら各部並びに前記操作基板18に実装された度数表示部22やLCDドライバ17’の制御等を行う前記MPU321と、を具備しており、これら各部は図7に示すように接続されている。
【0055】
また、これら各カードユニット3は、前記発行入金機430とともに、通信ケーブル48を介して管理コンピュータ50に接続されており、前記ICカード37が挿入された場合や、該挿入されているICカード37から読み出され記憶部318に記憶されている度数に変更が加えられた場合や、該挿入されているICカード37の返却処理並びに回収処理等が行われた場合に、該ICカード37に記録された後述の識別情報(ID)や度数データ、変更された度数データ等が前記管理コンピュータ50に出力されるようになっている。
【0056】
本実施例に用いた前記ICカードリーダライタ317の構成を図8に基づいて説明すると、該ICカードリーダライタ317の内部には、前記ICカード挿入口314からのICカード37の挿入を検知する挿入センサ397や、前記ICカード挿入口314から延設され、ICカード37がスライド可能とされ、後部に設けられたカード回収口354に連設されたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されて該ICカード37の移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送されるICカード37を所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止されたICカード37への給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、前記の各部に接続されてその制御を実施する制御基板392が設けられており、挿入されているICカード37へのデータの読み取り及び書き込みが非接触状態にて可能とされている。
【0057】
また、前記ICカード37より読み出された遊技用有価価値である度数が「0(無価値)」となった場合には、前記ソレノイド389によりストップピンが上方に励磁された状態にてICカード37が搬送ベルト391並びに搬送ローラ387、388により付勢されて後方に向かって搬送され、これらICカード37がカード回収口354より前記カード回収路352を介して前記混合搬送路350へ排出されて回収されるようになっている。
【0058】
このICカードリーダライタ317に挿入されて使用される本実施例のICカード37の構成は、図9に示すように所定厚みとされ、その内部が凹状とされた樹脂製の基体381の該凹部外周所定位置に、テ−プオ−トボンディング(TAB)実装によりその内部にメモリ(図示せず)を内蔵した専用マイコン382が実装されるとともに、該専用マイコン382から該基体381の外周に沿うように設けられたパターンコイル383を有するフレキシブルプリント基板384が内挿され、該凹部全面がトップフィルム385にて覆われた構成とされており、これらICカード37は、前記ICカードリーダライタ317に挿入されることで、該リーダライタから出力される電磁波が前記パターンコイル383に誘導起電力を生じさせて前記専用マイコン382が動作可能に付勢されるとともに、該パターンコイル383を介して図8に示す前記ICカードリーダライタ317との各種のデータ通信を電磁波により非接触にて実施可能とされた非接触ICカードとされている。
【0059】
このように、本実施例においては、遊技用記録媒体として非接触ICカード37を用いており、非接触状態にてデータ通信が可能となることから、従来の遊技用記録媒体である磁気カードに比較して損耗が少なく、長期に渡ってICカード37繰返し使用できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】
尚、本実施例においては使用されるICカード37を、前記発行入金機430により発行されるプリペイドカ−ド(ビジタ−カ−ド)とした例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらICカードを特定の会員に予め発行された会員カ−ドとして使用するようにしても良く、この場合、記録されている度数が「0」となっても回収せずに返却されるようになる。
【0061】
これらICカード37は、図1に示す前記発行入金機430にて遊技者が購入できるようになっており、該購入に伴い新規に発行されるICカード37においては、個々のICカード37を識別可能な識別情報(ID)が発行時において前記管理コンピュータ50により各ICカード37毎に付与されて、記録されるとともに、該管理コンピュータ50には、これら各ICカード37に記録された度数情報等が各ID毎に登録され、前記ICカード37に記録された度数が、カードユニット3における後述の貸出処理の実施により減算されたり、該カードユニット3もしくは前記発行入金機430における追加入金処理の実施により加算される等、該ICカード37の記録情報が変更される毎に前記管理コンピュータ50に登録された各ID毎の情報も逐次更新されて同様の情報に更新されるようになっており、これら発行されたICカード37の記録内容が前記管理コンピュータ50により管理されるようになっている。
【0062】
上述のように構成されたカードユニット3においては、前記ICカード挿入口314にICカード37が挿入されることで、ICカードリーダライタ317により該挿入されたICカード37に記録された度数が読み出され、記憶部318に記憶されるとともに、該記憶された度数に基づき前記パチンコ機2の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出を行う貸出処理が実施可能とされている。
【0063】
この貸出処理の制御状況を図7及び図10に基づいて説明すると、まず前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、該パチンコ機2の玉タンク238(図4参照)に玉が供給されてパチンコ玉の払出が可能な状態となるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをONとしてカードユニット3のMPU321に出力する(S1)。
【0064】
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、カードユニット3のMPU321は、前記BRDYをONとして前記賞球制御基板237に出力し(S2)、この状態において、更に前記BRQをONとして前記賞球基板237に出力する(S3)。
【0065】
次いで、前記賞球制御基板237は、前記MPU321より出力されているBRDYを検出している状態においてBRQを検出すると、前記EXSをONとしてMPU321に出力する(S4)。
【0066】
該EXSを検出したMPU321は、前記BRQの出力をOFFとし、該BRQのOFFを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSの出力をOFFとする(S5)。
【0067】
該EXSのOFFを検出したMPU321は、前記カードユニット3のカード挿入部314に挿入されているICカード37より読み出されて記憶部318に記憶されている度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部22に表示されている度数から1度を減算して表示更新する(S6)。
【0068】
MPU321は、これら(S3)〜(S6)の制御を、1回の貸出ボタン16の操作に基づいて貸し出される度数分繰返し実施し(図10中においては5度分)、これら制御が終了した後、BRDYをOFFとして、貸出処理を完了する(S7)。
【0069】
このようにカードユニット3のMPU321からBRQが出力される回数に基づき、前記賞球基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0070】
尚、本実施例においては、前記S6の段階で記憶部318の度数並びに度数表示部22の度数から1度を減算するようにしているが、前記S3〜S5の処理を貸し出される度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸し出される度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を記憶部318の度数並びに度数表示部22の度数から減算するようにしても良い。
【0071】
また、前記カードユニット3においては、後に詳述するように、前記挿入されているICカード37から読み出された度数が残存する場合に、遊技者により貨幣である紙幣または硬貨が前記紙幣挿入口304または硬貨投入口305から投入されることで、前記投入された紙幣並びに硬貨の投入金額を金額表示部307に表示した後、遊技者により入金ボタン308が入力されることで、該投入金額に基づく度数(投入金額500円毎に5度を乗算した度数)を前記残存する度数に加算する価値加算処理である追加入金処理が可能とされている。
【0072】
このうように本実施例では、前記挿入されているICカード37より読み出された度数が残存する場合に追加入金処理が可能とされており、前記度数が0度となった場合にICカード37を一義的に回収する等の処理を実施できるようになり、これらの制御を簡素化できるようになっている。
【0073】
尚、本実施例では、紙幣挿入口304または硬貨投入口305に紙幣または硬貨が投入された後、遊技者により入金ボタン308が入力されることで、前記追加入金処理が実施されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記入金ボタン308を設けず、投入された紙幣又は硬貨が正規のものと識別された場合に追加入金処理が実施されるようになっていても良い。
【0074】
また、前記カードユニット3における紙幣識別ユニット315は、複数金種の紙幣を受付可能とされているとともに、硬貨識別ユニット316は、100円硬貨と500円硬貨を識別及び受付可能とされている。尚、該硬貨識別ユニット316において100円硬貨が投入された際に、500円以下の端数となる場合には、該端数となった100円硬貨は返却されるようになっている。
【0075】
このように本実施例のカードユニット3においては、複数金種の紙幣と100円硬貨と500円硬貨とを受付可能とされており、遊技者が所持する貨幣を、両替を実施することなく使用できるようになり、遊技者の利便性を向上できるばかりか、遊技者が両替等のためにパチンコ機2が占拠された状態にて離席することを低減できるようになるため、前記離席に伴いパチンコ機2の稼働率が低下することを抑止できる。
【0076】
また、カードユニット3においては、前記挿入されているICカード37から読み出された度数が残存する場合に、返却ボタン15が入力されることで、前記記憶部318に記憶されているその時点での残存する度数を該挿入されているICカード37の記録内容に上書き更新して、ICカード挿入口314より排出する返却処理が実施されるようになっている。
【0077】
また、カードユニット3に設けられたディップスイッチ320においては、図15に示すように、スイッチNo.1がONの場合には、前記挿入されているICカード37への追加入金処理の実施の可否判断基準となる本実施例の所定値としての設定度数が50度と設定され、OFFの場合には、前記設定度数が100度と設定されるようになっており、スイッチNo.2がONの場合には、受付可能な紙幣の上限金額である設定金額が5000円と設定され、OFFの場合には、前記設定金額が10000円と設定されるようになっている。
【0078】
このように本実施例のカードユニット3は、前記挿入されているICカード37への追加入金処理の実施が許容される上限度数である本実施例の所定値としての設定度数を適宜に変更できるようになっており、例えば遊技場の要望等に合わせて、カードユニットを変更することなく、該ディップスイッチ320を用いて設定のみを変更することで対応することが可能となっている。
【0079】
尚、本実施例では上記のように設定手段としてディップスイッチ320を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の設定装置等を用いても良い。
【0080】
さらに、前記ディップスイッチ320においては、設定できる設定度数を50度、100度の2種としているが、これら設定可能な度数についても適宜変更可能であり、更には、これら設定度数を49度や99度として50度未満あるいは100度未満の場合において追加入金が可能となるようにしても良い。
【0081】
また、本実施例においては、前記設定度数を適宜設定変更可能な設定手段を各カードユニット3に設けられたディップスイッチ320としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら設定度数の設定変更を管理コンピュータ50等において一括してまたは個別に実施できるようにしても良い。
【0082】
次いで、これらカードユニット3は、前記遊技島1への配設時において、図11および図12に示すように、遊技島1の前後面に設置されるカードユニット3における前記紙幣識別ユニット315の紙幣回収口343が、前記紙幣搬送路340における後述の連結ユニット341に設けられた紙幣回収路342に連結されて、該紙幣回収口343から排出された紙幣が、前記紙幣回収路342を介して紙幣搬送路340へ排出されるとともに、前記硬貨識別ユニット316の硬貨回収口353並びにICカードリーダライタ317のカード回収口354が、前記混合搬送路350に連設された硬貨回収路351並びにカード回収路352に連結されて、これら硬貨回収口353やカード回収口354から排出された硬貨やICカード37が前記混合搬送路350に排出されるようになっている。
【0083】
前記紙幣搬送路340は、図12に示すように、内部に紙幣を搬送するコンベアベルト(図示略)が張架され、所定長さとされた複数の搬送ユニット344と、各搬送ユニット344のコンベアベルトを駆動する駆動モータ345が設けられた連結ユニット341とから構成されており、これらが遊技島1の内部にて連結され、島端から島端に延びる1本状の搬送路が形成されるようになっている。また、この連結ユニット341の前後面には、前記紙幣回収路342が設けられており、その先端部が前記紙幣識別ユニット315の紙幣回収口343に連結されるようになっており、該紙幣識別ユニット315より排出され、紙幣回収路342を介して紙幣搬送路340内部に排出された紙幣は、前記コンベアベルトの循環により島端に設けられた分別収容部360に搬送されて回収されるようになっている。
【0084】
また、前記混合搬送路350は、図11に示すように、前記遊技島1の島端から島端にかけて架設され、図示しない駆動モータにより所定方向に循環する搬送ベルト355と、該搬送ベルト355上の搬送物の落下を防止する断面略コ字型の搬送樋356と、から構成されており、前記硬貨識別ユニット316やICカードリーダライタ317より排出され、硬貨回収路351並びにカード回収路352より流下した硬貨やICカード37は、該搬送ベルト355上に排出され、前記島端の分別回収部360に搬送されたのち硬貨とICカード37とが分別されて回収されるようになっている。
【0085】
次いで、本実施例の遊技用装置としての前記発行入金機430を図13及び図14に基づいて説明すると、該発行入金機430の外観形状は図13に示すようになっており、その前面に前記ICカード37の発行及び追加入金処理が可能であることを遊技者に報知するための動作ランプ431と、後述のICカード挿入口438に挿入されたICカード37から読み出された度数に追加入金が可能な場合において紙幣の挿入を受付る紙幣挿入口433と、前記挿入されたICカード37から読み出された度数に追加入金可能か否か等のメッセージが表示可能とされた本実施例の報知手段であるLCD表示器434と、発行/入金ボタン435と、中止/返却ボタン436と、前記ICカード37の発行処理や挿入された紙幣の金額に基づく度数が加算されることによる追加入金処理が実施中であることを報知する処理中ランプ437と、遊技者が所持するICカード37が挿入及び返却可能とされているとともに、発行されるICカード37が排出されるICカード挿入口438と、該ICカード挿入口438からのICカード37の排出を報知するICカードインジケータ439と、前記紙幣挿入口433の近傍に設けられ、挿入された紙幣の返却を遊技者に報知する紙幣インジケータ442と、が設けられている。
【0086】
これら発行入金機430の構成は、図14のブロック図に示すようになっており、前記動作ランプ431や、処理中ランプ437や、ICカードインジケータ439や、紙幣インジケ−タ442や、LCD表示器434や、発行/入金ボタン435や、中止/返却ボタン436とともに、前記紙幣挿入口433に連設されて投入紙幣の検出および該紙幣の種類と真贋の識別を行い、投入された紙幣が正規の紙幣であって、かつ前記ICカード37の発行及び追加入金が可能な場合において前記発行/入金ボタン435が入力された場合に該投入された紙幣を図示しない紙幣ストッカーに貯留するとともに、正規の紙幣でない場合または、受付不可と判断された場合に投入された紙幣を前記紙幣挿入口433より返却する紙幣識別ユニット444と、前記LCD表示器434の表示動作の制御を行うLCDドライバ447と、前記ICカード挿入口438に連設され、挿入されるICカード37に記録されている前記各種情報の読み出しを行うとともに、該ユニット後部に発行されるICカード37を貯溜、供給する供給ユニット(図示略)を具備し、前記挿入または発行されるICカード37に前記ID等の所定の各種情報の読み取り並びに書き込みを非接触にて実施するICカードリーダライタ445と、前記ICカード37より読み出しまたは書き込みされる前記各種情報や、後述するマイクロプロセッシングユニット(MPU)448の制御内容が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部446と、後述する設定金額並びに設定度数を適宜変更可能な設定手段としてのディップスイッチ450と、前記図7に示されるように、通信ケーブル48を介して前記管理コンピュータ50とデータ通信を行うための通信部449と、これら各部の制御等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)448と、を具備しており、これら各部は図14に示すように接続されて、前記ICカード37の新規発行及び追加入金処理が可能とされている。
【0087】
また、発行入金機430は、図7に示すように、通信ケーブル48を介して前記管理コンピュータ50に接続されており、ICカード37の新規発行に際して生成されるID並びに追加入金時において挿入されているICカード37のIDや、これらICカードに記録される記録情報が前記管理コンピュータ50に出力されるようになっている。
【0088】
また、発行入金機430に設けられたディップスイッチ450においては、図15に示すように、スイッチNo.1がONの場合には、前記挿入されているICカード37への追加入金処理の実施の可否判断基準となる本実施例の所定値としての設定度数が50度と設定され、OFFの場合には、前記設定度数が100度と設定されるようになっており、スイッチNo.2がONの場合には、受付可能な紙幣の上限金額である設定金額が5000円と設定され、OFFの場合には、前記設定金額が10000円と設定されるようになっている。
【0089】
このように本実施例の発行入金機430においては、前記挿入されているICカード37への追加入金処理の実施が許容される上限度数である本実施例の所定値としての設定度数を適宜に変更できるようになっており、例えば遊技場の要望等に合わせて、発行入金機を変更することなく、該ディップスイッチ450を用いて設定のみを変更することで対応することが可能となっている。
【0090】
尚、本実施例では上記のように設定手段としてディップスイッチ450を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の設定装置等を用いても良い。
【0091】
さらに、前記ディップスイッチ450においては、設定できる設定度数を50度、100度の2種としているが、これら設定可能な度数についても適宜変更可能であり、更には、これら設定度数を49度や99度として50度未満あるいは100度未満の場合において追加入金が可能となるようにしても良い。
【0092】
また、本実施例においては、前記設定度数を適宜設定変更可能な設定手段を発行入金機430に設けられたディップスイッチ450としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら設定度数の設定変更を管理コンピュータ50等において実施できるようにしても良い。
【0093】
また、前記発行入金機430における紙幣識別ユニット444は、複数金種の紙幣を受付可能とされており、遊技者は所持する紙幣を、両替を実施することなく使用できるようになり、遊技者の利便性を向上できるようになっている。
【0094】
以下、本実施例における前記発行入金機430による前記ICカード37の発行処理について説明する。
【0095】
まず、遊技者が遊技に供したい所望の金額の紙幣、例えば5000円を紙幣挿入口433より投入する。
【0096】
該投入された紙幣は、前記紙幣識別ユニット444により識別され、該紙幣識別ユニット444より出力される識別情報に基づき、前記MPU448は投入された紙幣の金額と「決定ボタンの入力によりカードを発行します」のメッセージを前記LCD表示器434に表示させて、投入金額を前記記憶部446に記憶する。
【0097】
該投入金額の表示を確認した後、遊技者は前記発行/入金ボタン425を入力する。
【0098】
これにより、前記MPU448は、前記挿入された5000円をICカード37の発行に供される購入金額として特定し、該購入金額を度数に変換し、前記記憶部446に記憶するとともに、該度数を特定可能な度数データを、発行処理要求とともに前記管理コンピュータ50に前記通信部449及び通信ケーブル48を介して出力する。
【0099】
該発行処理要求の送信出力に基づき、前記管理コンピュータ50は、新規発行と判断して、新たなIDの生成を所定の規則に基づき実施するとともに、前記送信された度数データに基づく度数をIDに対応付けて登録し、前記発行入金機430に前記生成した新たなIDを、前記登録の完了とともに返信する。
【0100】
該返信に基づき前記MPU448は、前記記憶部446に記憶されている度数を、前記返信された新たなIDとともに、前記ICカードリーダライタ445を介して前記ICカード37に記録するとともに、該ICカード37を前記ICカード挿入口438より排出・発行し、カードインジケータ439を点滅させる。
【0101】
これら発行されたICカード37は、遊技者により選択されたパチンコ機2に対応する前記カードユニット3のICカード挿入口314に挿入されて使用される。
【0102】
これら発行されたICカード37の使用状況を説明すると、まず遊技者は前記にて発行されたICカード37を前記ICカード挿入口314に挿入する。
【0103】
この挿入に基づき、前記ICカードリーダライタ317は、該ICカード37の挿入を検知して前記搬送機構にて該ICカード37を内部に取り込み、前記通信ヘッド390より該ICカード37に記録されている前記IDと度数とを読み出す。
【0104】
これらICカード37より読み出された度数は、前記記憶部318に一時記憶され、前記読み出されたIDとともに通信部325及び通信ケーブル48を介して管理コンピュータ50に出力される。
【0105】
管理コンピュータ50は該出力に基づき、カードユニット3より出力されてきたIDに対応する度数が一致するかを比較し、これが一致したことを条件に該カードユニット3に挿入されたICカード37の使用許諾を返信し、該比較が一致しない場合には、ICカード37の排出指示を返信する。
【0106】
前記使用許諾の返信に基づき、カードユニット3の前記MPU321は、前記記憶部318に記憶された度数を前記度数表示部17に表示させる。
【0107】
この段階において、遊技者は前記操作部32に設けられている貸出ボタン16を入力することにより、前記貸出処理が実施され、度数表示部17に表示されている度数及び記憶部318に記憶された度数の内、所定数の度数(本実施例では5度)が減算されて所定数のパチンコ玉(本実施例では25玉)の払出が行われる。
【0108】
この際、前記減算された度数が前記挿入されているICカード37のIDとともに管理コンピュータ50に出力され、該管理コンピュータ50に登録されている前記IDに対応する度数からは前記減算された度数分が減算更新される。
【0109】
前述のように貸出ボタン16が入力されてパチンコ玉が払い出されることで、該払い出されたパチンコ玉を使用して遊技者が遊技を実施できるようになり、前記パチンコ玉が使用され、少なくなるか若しくは無くなった場合には、遊技者は再び前記貸出ボタン16を入力することで、パチンコ玉が払い出され遊技を継続できるようになっている。
【0110】
これら度数の使用(減算)により、残度数が少なくなった際には、遊技者は、一度ICカード37を返却させて、前記発行入金機430に再度挿入し、紙幣を投入するか、カードユニット3に設けられている前記紙幣挿入口304より紙幣を投入することにより、前記追加入金処理が実施できるようになっている。尚、本実施例のカードユニット3では、前記ICカード37より読み出された度数が0となると回収されてしまうことから、該度数が残存する場合においてのみ前記追加入金処理が実施可能となる。
【0111】
以下、本実施例の遊技用装置であるカードユニット3の追加入金時における動作状況を図16のフローに基づいて説明する。
【0112】
まず、前記カードユニット3にICカード37が挿入されている状態において前記MPU321は、紙幣または硬貨の投入待ちの状態若しくは貸出ボタン16の入力待ちの状態である(Sa1、Sa2)。
【0113】
この状態で、貸出ボタン16が入力されると、前述の貸出処理を実施して前記挿入されているICカード37から読み出された残度数を5度分減算し(Sa3)、再び紙幣または硬貨の投入待ちの状態若しくは貸出ボタン16の入力待ちの状態となる(Sa1、Sa2)。
【0114】
これらSa1、Sa2の状態で紙幣または硬貨が投入された場合に前記MPU321は、該投入された紙幣または硬貨の金額が前記設定金額以下か否か判断し(Sa4)、該投入された紙幣または硬貨の金額が前記設定金額以下でない場合(設定金額を越える場合)には、前記LCD表示器17並びに310に前記設定金額を越える追加入金ができない旨のメッセージを表示させる(Sa23)とともに、投入された紙幣または硬貨を返却し、紙幣インジケータ303又は硬貨インジケータ311を所定時間点滅点灯させた後(Sa24)、再びSa1、Sa2の処理に戻るようになる。
【0115】
また、前記Sa4の状態で前記投入された紙幣または硬貨の金額が前記設定金額以下である場合には、投入された紙幣または硬貨の金額に基づく度数と残存する度数とを加算し(Sa5)、該加算した新たな度数が前記設定度数以下か否か判断し(Sa6)、該加算した新たな度数が設定度数以下である場合には、投入された紙幣または硬貨の金額を金額表示部307に表示させて(Sa7)、入金ボタン308の入力待ちの状態となる(Sa8)。
【0116】
この状態において入金ボタン308が入力されると、MPU321は、前記加算前の残度数を加算した新たな度数に更新し(Sa9)、前記投入された紙幣または硬貨を回収して(Sa10)、前記LCD表示器17並びに310に前記ディップスイッチ320にて設定された設定金額までの金種の紙幣または硬貨にて追加入金可能である旨のメッセージを表示させる(Sa11)とともに、再びSa1、Sa2の処理に戻るようになる。
【0117】
また、前記Sa6において前記新たな度数が設定度数以下でない場合(設定度数を越える場合)にMPU321は、新たな度数が前記加算によって設定度数を越えたか否かを判断し(Sa12)、新たな度数が前記加算によって設定度数を越えたものではない場合には、投入された紙幣または硬貨を返却し、紙幣インジケータ303又は硬貨インジケータ311を所定時間点滅点灯させた後(Sa22)、前記LCD表示器17並びに310に追加入金できない旨のメッセージを表示させ(Sa17)、紙幣若しくは硬貨の受付けを不可とし(Sa18)、前記貸出ボタン16の入力待ちの状態となる(Sa19)。
【0118】
また、前記Sa12において新たな度数が前記加算によって設定度数を越えた場合にMPU321は、投入された紙幣または硬貨の金額を金額表示部307に表示させて(Sa13)、入金ボタン308の入力待ちの状態となり(Sa14)、この状態で入金ボタン308が入力されると、前記加算前の残度数を加算した新たな度数に更新し(Sa15)、前記投入された紙幣または硬貨を回収した後(Sa16)、前記LCD表示器17並びに310に追加入金できない旨のメッセージを表示させ(Sa17)、紙幣若しくは硬貨の受付けを不可とし(Sa18)、前記貸出ボタン16の入力待ちの状態となる(Sa19)。
【0119】
これらSa19の状態で貸出ボタン16が入力されると、前述の貸出処理を実施して残度数を5度分減算し(Sa20)、該減算した残度数が前記設定度数未満か否かを判断し(Sa21)、残度数が設定度数未満でない場合(設定度数以上の場合)には、再び貸出ボタン16の入力待ちの状態となり(Sa19)、残度数が設定度数未満である場合には、前記LCD表示器17並びに310に前記ディップスイッチ320にて設定された設定金額までの金種の紙幣または硬貨にて追加入金可能である旨のメッセージを表示させる(Sa11)とともに、再びSa1、Sa2の処理に戻るようになる。
【0120】
これらを具体的に説明すると、例えば、前記ディップスイッチ320にて設定度数が100度と設定され、設定金額が10000円と設定され、挿入されているICカード37より読み出された残度数が105度の場合において、この時点にて5000円札が投入されると、該投入された5000円に基づく50度と残度数105度とが加算され、新たな度数である155度が算出され、この155度が投入された5000円に基づく50度の加算によって設定度数である100度を越えたものではないので、投入された5000円札は返却される。
【0121】
次いで、前述のような貸出処理が実施され、前記残度数が95度となると、該残度数が設定度数未満であるため、前記LCD表示器17並びに310には、「10000円札まで追加入金できます」のメッセージが表示され、遊技者に対して、最高10000円札までの貨幣を使用して追加入金が可能であることが報知される。尚、前記ディップスイッチ320にて設定度数が50度と設定されている場合には、前記LCD表示器17並びに310には、「追加入金できません」のメッセージが表示され、残度数が45度になると該残度数が設定度数以下であるため、前記LCD表示器17並びに310には、「5000円札まで追加入金できます」のメッセージが表示されるようになる。
【0122】
次いで、前記貸出処理が実施され、例えば残度数が20度となり、遊技者が追加入金を実施する場合において、例えば10000円札が投入されると、該投入された10000円に基づく100度と残度数20度とが加算され、新たな度数である120度が算出され、この120度が投入された10000円に基づく100度の加算によって設定度数である100度を越えたものであるので、投入金額である10000円が金額表示部307に表示される。
【0123】
尚、前記設定金額が5000円と設定されている場合には、10000円札が投入されると、前記LCD表示器17並びに310には「5000円札を越える紙幣での追加入金はできません」のメッセージが表示されるとともに、該投入された10000円札は返却されるようになる。
【0124】
次いで、遊技者が該金額表示部307を確認した後、入金ボタン308を入力すると、前記残度数である20度が新たな度数である120度に更新されるとともに、投入された10000円札が回収される。この際、新たな度数120度が前記挿入されているICカード37のIDとともに管理コンピュータ50に出力され、該管理コンピュータ50に登録されている前記IDに対応する度数も新たな度数である120度に更新されるようになっている。更に、この更新に伴い前記残度数が設定度数である100度以上となり、前述の貸出処理が実施され、再び残度数が設定度数である100度未満となるまで紙幣及び硬貨の受付けが不可とされ、LCD表示器17並びに310には、「追加入金できません」のメッセージが再び表示され、遊技者に対し、この時点にて追加入金ができないことが報知される。
【0125】
このように本実施例のカードユニット3においては、前記挿入されているICカード37から読み出された度数の残度数と投入された紙幣または硬貨の金額に基づく度数とを加算した新たな度数が前記ディップスイッチ320にて設定された設定度数を越える場合であって、かつ加算以前の残度数が前記設定度数以上である場合に投入された紙幣並びに硬貨を返却するようになっており、これら紙幣または硬貨の回収以前に前記新たな度数に更新するか否かが判明することから、これら更新が為されない場合における紙幣及び硬貨の返却処理を簡素化することができる。
【0126】
また、追加入金後において残度数が前記設定度数を以上の場合においては、貸出処理により残度数が設定度数未満となるまで紙幣もしくは硬貨の受付けが不可とされるようになっており、追加入金処理の可否が紙幣または硬貨を受付ける以前に判明することから、残度数が前記設定度数以上であり追加入金処理が不可の場合に、事前に紙幣または硬貨の受付を行わないようにすることで、受付けた紙幣または硬貨の返却を実施する必要がなく、カードユニット3における処理を簡素化できる。
【0127】
また、本実施例のカードユニット3では、前記残度数が設定度数未満である場合に、LCD表示器17並びに310に追加入金が可能である旨のメッセージが表示され、遊技者に対して報知するようになっており、遊技者はその時点において追加入金が可能か否かを確認することができるようになっている。
【0128】
以下、本実施例の遊技用装置である発行入金機430の追加入金時における動作状況を図17のフローに基づいて説明する。
【0129】
まず、発行入金機430は、通常時において前記ICカード37の新規発行における紙幣の投入待ちの状態並びにICカード37の挿入待ちの状態となっている(Sb1)。
【0130】
この状態においてICカード37が挿入されると、前記MPU448は該挿入されたICカード37に記録された残度数をICカードリーダライタ445により読み取り、該読み取られた残度数が前記ディップスイッチ450にて設定された設定度数未満かどうか判断し(Sb2)、該残度数が前記設定度数未満である場合には、前記LCD表示器434に前記ディップスイッチ450にて設定された設定金額までの金種の紙幣にて追加入金可能である旨のメッセージを表示させる(Sb3)とともに、紙幣の投入待ちの状態となる(Sb4)。また、前記残度数が設定度数未満ではない場合には、前記LCD表示器434に追加入金できない旨のメッセージを表示させる(Sb13)とともに、挿入されているICカード37を返却し、カードインジケータ439を点滅点灯させ(Sb22)、再びICカード37の投入待ちの状態となる(Sb1)。
【0131】
前記Sb4の状態で紙幣が投入されると、前記MPU448は、該投入された紙幣の金額が前記設定金額以下か否か判断し(Sb5)、該投入された紙幣の金額が前記設定金額以下でない場合(設定金額を越える場合)には、前記LCD表示器434に前記設定金額を越える追加入金ができない旨のメッセージを表示させる(Sb14)とともに、投入された紙幣を返却し、紙幣インジケータ442を所定時間点滅点灯させた後(Sb15)、再びSb4における紙幣の投入待ちの状態となる。
【0132】
また、前記Sb5の状態で前記投入された紙幣の金額が前記設定金額以下である場合には、投入された紙幣の金額に基づく度数と残存する度数とを加算し(Sb6)、該加算した新たな度数が前記設定度数以下か否か判断し(Sb7)、該加算した新たな度数が設定度数以下である場合には、投入された紙幣の金額をLCD表示器434に表示させて(Sb8)、発行/入金ボタン435の入力待ちの状態となる(Sb9)。
【0133】
この状態において発行/入金ボタン435が入力されると、MPU448は、前記加算前の残度数を加算した新たな度数に更新し(Sb10)、前記投入された紙幣を回収し(Sb11)、中止/返却ボタン436の入力待ちの状態となり(Sb12)、この状態で中止/返却ボタン436が入力されると、挿入されているICカード37を返却し、カードインジケータ439を点滅点灯させ(Sb22)、再びICカード37の投入待ちの状態となり(Sb1)、前記Sb12にて中止/返却ボタン436が入力されない場合には、前記LCD表示器434に前記設定金額までの金種の紙幣にて追加入金可能である旨のメッセージを表示させる(Sb3)とともに、紙幣の投入待ちの状態となる(Sb4)。
【0134】
また、前記Sb7において新たな度数が設定度数以下でない場合(設定度数を越える場合)にMPU448は、新たな度数が前記加算によって設定度数を越えたか否かを判断し(Sb16)、新たな度数が前記加算によって設定度数を越えたものではない場合には、投入された紙幣を返却し、紙幣インジケータ442を所定時間点滅点灯させた後(Sb23)、前記LCD表示器434にこれ以上の追加入金ができない旨のメッセージを表示させ(Sb21)、挿入されたICカード37を返却し、カードインジケータ439を点滅点灯させて(Sb22)、再びSb1の状態に戻るようになっている。
【0135】
また、前記Sb16において、新たな度数が前記加算によって設定度数を越えた場合には、投入された紙幣の金額をLCD表示器434に表示させて(Sb17)、発行/入金ボタン435の入力待ちの状態となる(Sb18)。
【0136】
次いで、このSb18の状態において発行/入金ボタン435が入力されると、MPU448は、前記加算前の残度数を加算した新たな度数に更新し(Sb19)、前記投入された紙幣を回収し(Sb20)、前記LCD表示器434にこれ以上の追加入金ができない旨のメッセージを表示させ(Sb21)、挿入されたICカード37を返却し、カードインジケータ439を点滅点灯させて(Sb22)、再びSb1の状態に戻るようになっている。
【0137】
これらを具体的に説明すると、例えば、前記ディップスイッチ450にて設定度数が100度と設定され、設定金額が10000円と設定され、残度数105度のICカード37が挿入された場合において、まず、残度数が設定度数である100度未満ではないため、前記LCD表示器434には、「追加入金できません」のメッセージが表示され、遊技者に対し、この時点にて追加入金ができないことが報知されるとともに、挿入されたICカード37は返却される。尚、前記ディップスイッチ450にて設定度数が50度と設定されている場合には、残度数が50度以上のICカード37が挿入されると、「追加入金できません」のメッセージが表示され、遊技者に対し、この時点にて追加入金ができないことが報知されるとともに、挿入されたICカード37は返却されるようになる。
【0138】
また、上記の設定度数並びに設定金額において、残度数60度のICカード37が挿入されると、前記残度数が設定度数未満であり、前記設定度数が10000円なので、前記LCD表示器434には、「10000円札まで追加入金できます」のメッセージが表示され、遊技者に対して、最高10000円札までの紙幣を使用して追加入金が可能であることが報知される。尚、ディップスイッチ450にて設定金額が5000円と設定されている場合においては、前記LCD表示器434に、「5000円札まで追加入金できます」のメッセージが表示されるようになる。
【0139】
次いで、遊技者が例えば10000円札を投入すると、該投入された10000円に基づく100度と残度数60度とが加算され、新たな度数である160度が算出され、この160度が投入された10000円に基づく100度の加算によって設定度数である100度を越えたものであるので、投入金額である10000円がLCD表示器434に表示される。
【0140】
尚、前記設定金額が5000円と設定されている場合には、10000円札が投入されると、前記LCD表示器434には「5000円札を越える紙幣での追加入金はできません」のメッセージが表示されるとともに、該投入された10000円札は返却され、所定時間紙幣インジケータ442が点滅点灯されるようになる。
【0141】
次いで、遊技者が該LCD表示器434の投入金額を確認した後、発行/入金ボタン435を入力すると、前記残度数である60度が新たな度数である160度に更新され、投入された10000円札が回収され、LCD表示器434にはこれ以上の追加入金ができない旨のメッセージが表示され、挿入されているICカード37は返却される。この際、新たな度数160度が前記挿入されているICカード37のIDとともに管理コンピュータ50に出力され、該管理コンピュータ50に登録されている前記IDに対応する度数も新たな度数である120度に更新されるようになっている。
【0142】
また、これら追加入金後において、更新された新たな度数が100度を越えない場合においては、ICカード37の返却は実施されず、更に紙幣を追加投入することで追加入金が実施可能とされるようになっている。尚、更なる追加入金を実施しない場合においては、中止/返却ボタン436を入力することで、挿入されているICカード37の返却が為されるようになっている。
【0143】
このように本実施例の発行入金機430においては、前記挿入されているICカード37から読み出された度数の残度数と投入された紙幣の金額に基づく度数とを加算した新たな度数が前記ディップスイッチ450にて設定された設定度数を越える場合であって、かつ加算以前の残度数が前記設定度数以上である場合に投入された紙幣を返却するようになっており、これら紙幣の回収以前に前記新たな度数に更新するか否かが判明することから、これら更新が為されない場合における紙幣の返却処理を簡素化することができる。
【0144】
また、本実施例の発行入金機430では、前記残度数が前記ディップスイッチ450にて設定された設定度数未満のICカード37が挿入された場合に、LCD表示器434に追加入金が可能である旨のメッセージが表示され、遊技者に対して報知するようになっており、遊技者は挿入したICカード37に追加入金が可能か否かを確認することができるようになっている。
【0145】
更に、本実施例の発行入金機430では、前記残度数が前記ディップスイッチ450にて設定された設定度数以上である場合に、挿入されたICカード37を返却するようになっており、追加入金の可否がICカード37を挿入した時点にて判断されることから、紙幣の返却等に伴う発行入金機430の処理を簡素化できるようになっている。
【0146】
以上説明したように本実施例の遊技用装置であるカードユニット3では、前記挿入されたICカード37から読み出されて特定される残度数と投入された紙幣若しくは貨幣の金額に基づく度数とが加算され、該加算による新たな度数が前記設定度数以下である場合、若しくは該加算によって前記設定度数を越える場合においてのみ追加入金が可能となることから、ICカード37に残存する度数の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失や過度の追加入金が可能となること等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【0147】
また、本実施例の遊技用装置である発行入金機430では、挿入したICカード37から読み出されて特定される残度数と投入された紙幣若しくは貨幣の金額に基づく度数とが加算され、該加算による新たな度数が前記設定度数以下である場合、若しくは該加算によって前記設定度数を越える場合においてのみ追加入金が可能となることから、ICカード37に残存する度数の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失や過度の追加入金が可能となること等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【0148】
また、これらカードユニット3や発行入金機430においては、前記新たな度数が設定度数を越えていても、加算以前の残度数が前記設定度数未満であれば追加入金できることから、例えば、遊技者が高額紙幣しか所持していない場合においても、高額紙幣を用いて追加入金を実施できるようになり、遊技者の利便性も向上する。
【0149】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0150】
本発明の請求項1は、遊技機(パチンコ機2)で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値(度数)の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(ICカード37)を受付け、該受付けた遊技用記録媒体(ICカード37)の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段(ICカードリーダライタ445)と、現金(紙幣、硬貨)を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段(紙幣識別ユニット444)と、を有し、識別結果が正当と判断された受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値(度数)を、前記遊技用記録媒体(ICカード37)の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(度数)に加算更新する価値加算処理(追加入金処理)を行う遊技用装置(発行入金機430)であって、前記価値加算処理(追加入金処理)前の遊技用有価価値(残度数)の大きさが予め定められた所定値(設定度数)未満である場合に、前記受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値(度数)と前記記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(残度数)とを加算し、該加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさが前記所定値(設定度数)以下となる場合、若しくは前記加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさが該加算によって前記所定値(設定度数)を越える場合においては、前記記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(残度数)を前記加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさに更新する。
【0151】
本発明の請求項2は、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられ、遊技機(パチンコ機2)で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値(度数)の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体(ICカード37)を受付け、該受付けた遊技用記録媒体(ICカード37)の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(度数)を遊技に使用される遊技媒体(パチンコ玉)に変換するための処理(貸出処理)を行う記録媒体処理手段(ICカードリーダライタ317)と、現金(紙幣、硬貨)を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段(紙幣識別ユニット315、硬貨識別ユニット316)と、を有し、識別結果が正当と判断された受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値(度数)を、前記遊技用記録媒体(ICカード37)の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(度数)に加算更新する価値加算処理(追加入金処理)を行う遊技用装置(カードユニット3)であって、前記価値加算処理(追加入金処理)前の遊技用有価価値(残度数)の大きさが予め定められた所定値(設定度数)未満である場合に、前記受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値(度数)と前記記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(残度数)とを加算し、該加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさが前記所定値(設定度数)以下となる場合、若しくは前記加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさが該加算によって前記所定値(設定度数)を越える場合においては、前記記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値(残度数)を前記加算による新たな遊技用有価価値(新たな度数)の大きさに更新する。
【0152】
本発明の請求項3は、前前記記録情報から特定される遊技用有価価値(残度数)の大きさが予め定められた所定値(設定度数)より大きい場合においては、現金(紙幣、硬貨)の受付を行わない。
【0153】
本発明の請求項4は、前記加算前の残存する遊技用有価価値(残度数)の大きさが前記所定値(設定度数)を越える場合に受付けた現金(紙幣、硬貨)を返却する。
【0154】
本発明の請求項5は、前記現金識別手段(紙幣識別ユニット315、444、硬貨識別ユニット316)は、複数金種の現金を識別する。
【0155】
本発明の請求項6は、前記記録情報から特定される遊技用有価価値(度数)の大きさが予め定められた所定値(設定度数)未満である場合に、現金(紙幣、硬貨)の受付が可能であることを報知する報知手段(LCD表示器17、310、434)を具備する。
【0156】
本発明の請求項7は、前記所定値(設定度数)の設定を行う設定手段(ディップスイッチ320、450)を具備する。
【0157】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0158】
例えば、前記実施例のカードユニット3においては、紙幣識別ユニット315並びに硬貨識別ユニット316の両方が設けられ、遊技者は貨幣である紙幣と硬貨との両方を用いて追加入金を実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともこれら硬貨あるいは紙幣のどちらかを用いて追加入金できるようになっていれば良い。また、前記実施例の発行入金機430においては、紙幣識別ユニット444のみが設けられ、遊技者は紙幣を用いてのみICカード37の新規発行並びに追加入金を実施可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、硬貨と紙幣の双方を用いて前記ICカード37の新規発行や追加入金を実施できるようにしても良い。
【0159】
また、前記実施例のカードユニット3においては、設定金額に応じて複数の金種である全種類の紙幣と100円硬貨と500円硬貨とを受付可能とされており、本実施例の発行入金機430においては、設定金額に応じて複数の金種である全種類の紙幣を受付可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外の金種の組合せで紙幣または硬貨を受付可能とされていても良く、更には、1種類の金種を受付可能とされているものとしても良い。
【0160】
また、前記実施例では、1台のパチンコ機2に対して1台のカードユニット3が設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2台のパチンコ機2に対して1台としたものとしても良い。
【0161】
また、前記実施例においては、遊技用装置としてのカードユニット3と遊技機としてのパチンコ機2とを別体としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらパチンコ機及びカードユニットの双方の機能を有する一体型の遊技用装置としても良い。
【0162】
また、前記実施例では、カードユニット3より回収された紙幣及び硬貨並びにICカード37が紙幣搬送路340や混合搬送路350により搬送され、前記遊技島1の島端に設けられた分別収容部360にて回収されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各々のカードユニット3に貯留部を設け、該貯留部に回収された紙幣及び硬貨並びにICカード37を貯留するようにしても良い。
【0163】
また、前記実施例では、ICカード37の発行を発行入金機430のみにおいて行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3に新規ICカード37の貯留部を設け、該カードユニット3において新規発行を行うようにしても良い。
【0164】
また、前記実施例においては、前記IDを発行時にICカ−ド37に記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるもではなく、これらIDを予めICカード37に書き換え不可に記録するようにしても良い。
【0165】
更に、前記実施例におけるICカード37にはID及び残存する度数とが記録されているとともに、同様の度数データが各ID毎に前記管理コンピュータ50に登録されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記ICカード37にはIDのみを記録しておき、該ICカード37のカードユニット3への挿入に基づき、該挿入されたICカード37のIDに対応付けて前記管理コンピュータ50に記憶された度数を特定できるようにしても良いし、逆に、前記管理コンピュータ50を設けず、ICカード37のみに残存する度数を記録するようにしても良い。
【0166】
また、前記実施例においては、遊技用記録媒体として非接触形のICカード37を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを接触型のICカードとしたり、その他、表面に貼着された磁気テープにより情報が読み取り可能とされた磁気カードやバーコード等の所定の情報記録シンボル等がプリント可能とされた媒体等であっても良く、これら遊技用記録媒体としては、前記遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報を読み取り可能に記録できるものであれば特に限定されるものではない。
【0167】
また、前記実施例において前記LCD表示器は、カードユニット3と、パチンコ機2の双方に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともどちらか一方に設けられていれば良い。
【0168】
また、前記実施例ではこれら報知手段をLCD表示器にて形成しているが本発明はこれに限定されるものではなく、これらをドットマトリックス状に配列したLEDからなるLEDモジュールにより形成したものや、CRTディスプレイとしても良く、さらには、これらを点灯により表示されるランプ装置等や音声等により報知する報知装置により形成しても良い。
【0169】
また、前記実施例においては、遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0170】
また、前記実施例においては、遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機2を用いているが、本発明はこれら通常のパチンコ機のみならず、該パチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、コインを用いて遊技を行うスロットマシンや、コインが外部に排出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0171】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0172】
(a)請求項1の発明によれば、前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値以下であり、かつ前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であることを条件に、価値加算(追加入金)が可能となることから、遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【0173】
(b)請求項2の発明によれば、前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値未満であり、かつ前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であることを条件に、価値加算(追加入金)が可能となることから、遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさを適宜なものに抑えることが可能となり、紛失等に伴う遊技者の不利益を適宜に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にの実施例に用いた遊技島を示す外観斜視図である。
【図2】本発明における実施例のパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明における実施例のパチンコ機における遊技盤を示す拡大図である。
【図4】本発明における実施例のパチンコ機並びにカードユニットの背面を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部の上面図である。
【図6】本発明の実施例におけるパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例におけるパチンコ機とカードユニットとの接続状況並びに該カードユニットの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例におけるカードユニットに設けられたICカードリーダライタの構成を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例に用いた遊技用記録媒体としてのICカードを示す一部破断上面図である。
【図10】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制御基板とカードユニットとから出力される各信号の出力状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるカードユニットと前記遊技島内に設けられた紙幣搬送路及び混合搬送路との接続状況を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例におけるカードユニットと前記紙幣搬送路及び混合搬送路との接続状況を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例における発行入金機を示す外観斜視図である。
【図14】本発明の実施例における発行入金機の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施例におけるカードユニット並びに発行入金機のディップスイッチのON/OFFに伴う設定度数並びに設定金額の設定状態を示す図である。
【図16】本発明の実施例におけるカードユニットの動作状況を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例における発行入金機の動作状況を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 遊技島
2 パチンコ機(遊技機)
3 カードユニット(遊技用装置)
15 返却ボタン
16 貸出ボタン
17 LCD表示器(報知手段)
17’ LCDドライバ
18 操作基板
22 度数表示部
32 操作部
37 ICカード(遊技用記録媒体)
152 クロック発生部
154 満タンスイッチ
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
208 可変表示装置
209 可変表示部
209a 入賞球検出スイッチ
210 可変表示器
211 通過ゲート
212 ゲートスイッチ
214 始動入賞口
215 可動片
216 ソレノイド
217 始動ロスイッチ
218 始動入賞記憶表示器
219 可変入賞球装置
220 開閉板
221 ソレノイド
222 Vカウントスイッチ
223 カウントスイッチ
224a 入賞口
224b 入賞口
224c 入賞口
224d 入賞口
225 装飾ランプ
226 アウト口
227 スピーカ
228a 遊技効果LED
228b 遊技効果ランプ
228c 遊技効果ランプ
229 可変表示制御ユニット
231 遊技制御基板
232 基板ケース
234 打球発射装置
235 ランプ制御基板
236 機構板
237 賞球制御基板
238 玉タンク
239 誘導樋
251 賞球ランプ
252 玉切れランプ
253 基本回路
254 ROM(リードオンメモリー)
255 RAM(ランダムアクセスメモリー)
256 CPU(セントラルプロセッシングユニット)
257 I/Oポート
258 スイッチ回路
259 ソレノイド回路
260 ランプ・LED回路
262 接続ケーブル
264 第1情報出力回路
265 定期リセット回路
266 初期リセット回路
267 アドレスデコード回路
268 第2情報出力部
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
294 駆動モータ
297 玉払出装置
299a 入賞球検出スイッチ
299b 入賞球検出スイッチ
299c 入賞球検出スイッチ
299d 入賞球検出スイッチ
301 動作ランプ
303 紙幣インジケータ
304 紙幣挿入口
305 硬貨投入口
306 硬貨返却ボタン
307 金額表示部
308 入金ボタン
309 キャンセルボタン
310 LCD表示器(報知手段)
310’ LCDドライバ
311 硬貨インジケータ
312 硬貨返却口
313 カードインジケータ
314 ICカード挿入口
315 紙幣識別ユニット(現金識別手段)
316 硬貨識別ユニット(現金識別手段)
317 ICカードリーダライタ(記録媒体処理手段)
318 記憶部
319 I/Oポート
320 ディップスイッチ(設定手段)
321 マイクロプロセッシングユニット(MPU)
325 通信部
326 通信ケーブル
340 紙幣搬送路
341 連結ユニット
342 紙幣回収路
343 紙幣回収口
344 搬送ユニット
345 駆動モータ
350 混合搬送路
351 硬貨回収路
352 カード回収路
353 硬貨回収口
354 カード回収口
355 搬送ベルト
356 搬送樋
360 分別収容部
370 発行入金機
381 基体
382 専用マイコン
383 パターンコイル
384 基板
385 トップフィルム
386 駆動モータ
387 搬送ローラ
388 搬送ローラ
389 電磁ソレノイド
390 通信ヘッド
391 搬送ベルト
392 制御基板
393 駆動モータ
394 フリーローラ
395 排出口
397 挿入センサ
398 ガイドレール
430 発行入金機(遊技用装置)
431 動作ランプ
433 紙幣挿入口
434 LCD表示器(報知手段)
435 発行/入金ボタン
436 中止/返却ボタン
437 処理中ランプ
438 ICカード挿入口
439 カードインジケータ
442 紙幣インジケータ
444 紙幣識別ユニット(現金識別手段)
445 ICカードリーダライタ(記録媒体処理手段)
446 記憶部
447 LCDドライバ
448 マイクロプロセッシングユニット(MPU)
449 通信部
450 ディップスイッチ(設定手段)

Claims (4)

  1. 遊技機で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段と、
    複数金種の現金を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段と、
    前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが所定値以下であることを条件に、前記現金識別手段により受付けた受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う価値加算処理手段と、
    を有する遊技用装置であって、
    前記所定値を設定変更する所定値設定手段と、
    前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値以下であるか否かを判定する遊技用有価価値判定手段と、
    前記価値加算処理に使用可能な現金の上限金種を設定変更する上限金種設定手段と、
    前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であるか否かを判定する金種判定手段と、
    前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下でないと判定されたときに該受付現金を返却する現金返却手段と、
    を更に備え、
    前記価値加算処理手段は、前記遊技用有価価値判定手段により前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値以下と判定され、かつ前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下であると判定されたことを条件に、該受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う、
    ことを特徴とする遊技用装置。
  2. 遊技機で遊技を行う際に使用される遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段と、
    複数金種の現金を受付け、該受付現金の識別を行う現金識別手段と、
    前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが所定値未満であることを条件に、前記現金識別手段により受付けた受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う価値加算処理手段と、
    を有する遊技用装置であって、
    前記所定値を設定変更する所定値設定手段と、
    前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値設定手段により設定された前記所定値未満であるか否かを判定する遊技用有価価値判定手段と、
    前記価値加算処理に使用可能な現金の上限金種を設定変更する上限金種設定手段と、
    前記現金識別手段により受付けた受付現金の金種が前記上限金種設定手段により設定された前記上限金種以下であるか否かを判定する金種判定手段と、
    前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下でないと判定されたときに該受付現金を返却する現金返却手段と、
    を更に備え、
    前記価値加算処理手段は、前記遊技用有価価値判定手段により前記遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値未満と判定され、かつ前記金種判定手段により前記受付現金の金種が前記上限金種以下であると判定されたことを条件に、該受付現金の金額に該当する大きさの遊技用有価価値を、前記遊技用記録媒体の記録情報から特定される大きさの遊技用有価価値に加算更新する価値加算処理を行う、
    ことを特徴とする遊技用装置。
  3. 前記遊技用有価価値判定手段により、遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値以下であると判断された場合に、前記上限金種設定手段により設定された上限金種を表示する上限金種表示手段を具備する請求項に記載の遊技用装置。
  4. 前記遊技用有価価値判定手段により、遊技用記録媒体から読み出された記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさが前記所定値未満であると判断された場合に、前記上限金種設定手段により設定された上限金種を表示する上限金種表示手段を具備する請求項に記載の遊技用装置。
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