JP2003010392A - スロットマシン及び遊技媒体貸出機 - Google Patents

スロットマシン及び遊技媒体貸出機

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JP2003010392A
JP2003010392A JP2001197723A JP2001197723A JP2003010392A JP 2003010392 A JP2003010392 A JP 2003010392A JP 2001197723 A JP2001197723 A JP 2001197723A JP 2001197723 A JP2001197723 A JP 2001197723A JP 2003010392 A JP2003010392 A JP 2003010392A
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slot machine
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JP2001197723A
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Koji Ikehara
宏治 池原
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体の払出処理及び遊技媒体の貸出処理
の並行処理を無くす。 【解決手段】 本発明に係るスロットマシンは、貸出媒
体が有する有価価値の範囲内で遊技媒体の貸出要求を遊
技媒体貸出機から受けて遊技媒体の貸出処理を行うスロ
ットマシンであって、貸し出された遊技媒体を含め、付
与された遊技媒体を内部貯留可能な貯留手段と、付与さ
れた遊技媒体を外部排出可能な排出手段と、貯留手段に
よる貯留数更新処理及び排出手段による排出処理のうち
の少なくとも排出処理中、遊技媒体の貸出処理を不可能
な状態に設定する設定手段とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価価値を有する
プリペイドカード(磁気カードやICカード等)などの
貸出媒体により遊技媒体を貸し出して遊技を行うスロッ
トマシン及び遊技媒体貸出機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在ホールに設置されるスロットマシン
は、パチンコ機と異なり、横に設置されたメダル貸出機
でメダルの貸出処理を行う、いわゆる現金対応型が一般
的であるが、近年、パチンコ機と同様、プリペイドカー
ド(以下、カードという)を用いてスロットマシンでメ
ダルの貸出処理を行う、いわゆるCR対応型のスロット
マシンが種々提案されている。このスロットマシンに
は、カードを受け付けるメダル貸出機がスロットマシン
と隣り合わせに設置されており、遊技者が自由に利用で
きるようになっている。
【0003】スロットマシン及びメダル貸出機は、電気
的に接続されており、メダル貸出機は、自機、他機ある
いはホールの適所に設置された発券機で発行されたカー
ドを受け付けて、遊技者によるスロットマシン上での貸
出操作に応じてスロットマシンにメダルの貸出処理を指
示する制御信号(貸出要求信号)を送信する一方、スロ
ットマシンは、この制御信号に応じてメダルの貸出処理
を実施する。その結果、一回の貸出操作でカードから所
定度数が引き落とされて、所定枚数のメダルが貯留メダ
ルとして機内のクレジットデータに加算され(貯留処理
(その中でもデータの更新が行われる場合を特に貯留数
更新処理という))、あるいは貯留メダルが上限枚数を
越えた場合には、この越えた分のメダルが機内のメダル
排出装置から排出される(排出処理)。
【0004】一方、メダルの貯留数更新処理及び排出処
理は、スロットマシン本来の目的である、特定の組み合
わせ図柄が揃うことによる入賞成立に対しても実施され
る。即ち、入賞成立により遊技者に払い出される入賞メ
ダルは、貯留メダルとして機内のクレジットデータに加
算され(貯留数更新処理)、あるいは貯留メダルが上限
枚数を越えた場合には、この越えた分のメダルが機内の
メダル排出装置から排出される(排出処理)。
【0005】また、スロットマシンには、遊技者が任意
のタイミングで遊技を終了できるようにするためのメダ
ル精算ボタンが設けられている。遊技者によるスロット
マシン上での精算操作が行われると、メダルの貯留処理
が解除され、全て又は一部の貯留メダルがメダル排出装
置から排出される(排出処理)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入賞処
理あるいは精算処理に基づくメダルの払出処理(メダル
の貯留数更新処理であるか排出処理であるかを問わな
い)とメダルの貸出処理(メダルの貯留数更新処理であ
るか排出処理であるかを問わない)とを同時に実行可能
とすれば、並行処理によって生じる負荷が制御部に大き
くかかり、この結果、払出動作の不良や、払出枚数のカ
ウントエラーが発生するおそれがある。
【0007】また、かかる場合、入賞処理あるいは精算
処理に基づくメダルと貸出処理に基づくメダルとがメダ
ル排出装置により一緒になって排出されることとなるた
め、両メダルの区別ができず、入賞処理あるいは精算処
理に基づくメダルの排出処理が確実に行われたか否か、
即ち、遊技者が正確な枚数の入賞メダルや貯留メダルの
払い出しを受けたか否かの判断が困難になるという問題
がある。
【0008】そして、この問題は、メダル枚数が数値化
されて視認可能に表示される貯留処理においては無関係
であると思われがちであるが、そうではない。貯留処理
では、貯留上限枚数を設定しているため、入賞処理に基
づくメダルの払出処理が貯留数更新処理と排出処理とに
跨って行われれば、同様な問題が生じるからであり、ま
た、入賞処理に基づくメダルの払出処理が貯留数更新処
理によってのみ行われる場合であっても、払い出される
入賞メダルの枚数は入賞の種類によって多様であり、遊
技者がいちいちこれを覚えているわけではないからであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスロットマ
シンは、上記問題を解決するためになされたもので、請
求項1記載の如く、貸出媒体が有する有価価値の範囲内
で遊技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けて遊技
媒体の貸出処理を行うスロットマシンであって、貸し出
された遊技媒体を含め、付与された遊技媒体を内部貯留
可能な貯留手段と、付与された遊技媒体を外部排出可能
な排出手段と、貯留手段による貯留数更新処理及び排出
手段による排出処理のうちの少なくとも排出処理中、遊
技媒体の貸出処理を不可能な状態に設定する設定手段と
を備えてなることを特徴とする。
【0010】上記構成からなるスロットマシンによれ
ば、少なくとも排出手段による排出処理中、遊技媒体の
貸出処理が不可能な状態とされるため、遊技媒体の貸出
処理(貯留数更新処理や排出処理によるもの)が行われ
ることはない。該スロットマシンは、少なくとも排出処
理中、遊技媒体貸出機から貸出要求を受付可能とする
が、これを処理しない、あるいは保留処理することによ
り、遊技媒体の貸出処理を不可能な状態にするケース
や、少なくとも排出処理中、遊技媒体貸出機が貸出要求
を実行するのを規制することにより、遊技媒体の貸出処
理を不可能な状態にするケースなどを想定してなされた
ものである。請求項2記載のスロットマシンは、後者に
該当する。
【0011】ここで、「付与された遊技媒体」とは、遊
技媒体貸出機からの指示により貸し出された遊技媒体は
当然のことながら、遊技において所定の入賞が成立する
ことにより払い出された遊技媒体や、機内に投入された
遊技媒体や、請求項3記載の如く、所定条件下で付与さ
れた特典用の遊技媒体などを含むものである。
【0012】また、「貯留処理(貯留数更新処理)」と
は、ソフト的であると、ハード的であるとを問わず、遊
技媒体を機内に排出することなく、内部で保有する処理
をいい、「排出処理」は、「貯留処理」が有効であるか
否か、内部貯留されている遊技媒体であるか否かを問わ
ず、遊技媒体を機外に排出する処理をいう。請求項4に
係る態様は、「排出処理」のうち、貯留処理を解除し
て、内部貯留されている遊技媒体を機外に排出する「精
算処理」と呼ばれるものである。
【0013】そして、本発明に係る遊技媒体貸出機は、
請求項5記載の如く、貸出媒体が有する有価価値の範囲
内で遊技媒体の貸出要求を遊技機に行って遊技機に遊技
媒体の貸出処理を行わせる遊技媒体貸出機であって、貸
し出された遊技媒体を含め、付与された遊技媒体を内部
貯留可能な貯留手段と、付与された遊技媒体を外部排出
可能な排出手段とを備えたスロットマシンが、貯留手段
による貯留処理及び排出手段による排出処理のうちの少
なくとも排出処理中であるか否かを判断する判断手段
と、該判断手段による判断結果に応じて貸出要求の実行
を規制する規制手段とを備えてなることを特徴とする。
【0014】上記構成からなる遊技媒体貸出機によれ
ば、スロットマシンが少なくとも排出処理中であるかを
判断して、該当する場合は、貸出要求を実行しないた
め、スロットマシンにおいて遊技媒体の貸出処理が行わ
れることはない。該遊技媒体貸出機は、スロットマシン
が少なくとも排出処理中であるか否かをスロットマシン
に対してチェックをかけるケースや、スロットマシンが
少なくとも排出処理中であることを示す信号をスロット
マシンから入力するケースなどを想定してなされたもの
である。請求項6記載の遊技媒体貸出機は、後者に該当
する。
【0015】また、遊技媒体貸出機は、貸出媒体を受け
付けた後、貸出操作手段による貸出操作を受け付けるこ
とを前提として、貸出処理を実施するタイプや、貨幣や
貸出媒体を受け付けた後、自動的に貸出処理を実施する
ため、貸出操作手段による貸出操作を要しないタイプな
どがあるが、請求項7記載の遊技媒体貸出機は、前者に
該当する。但し、前者の遊技媒体貸出機であっても、貸
出操作手段による操作受付を禁止しないが、これを処理
しない、あるいは保留処理するように構成することは可
能である。
【0016】そして、請求項8記載の遊技媒体貸出機
は、請求項4の一態様に対応してなされたもので、貸出
媒体の使用に対して所定条件下で遊技媒体に変換可能な
特典を付与する特典付与手段と、該特典に関する情報、
あるいは変換された遊技媒体の個数情報をスロットマシ
ンに出力する出力手段とを備えてなるものである。スロ
ットマシンは、遊技媒体貸出機から特典に関する情報あ
るいは該特典から変換された遊技媒体の個数情報を入力
し、これに対して貯留処理や排出処理を行う。
【0017】尚、「貸出媒体」とは、有価価値情報を記
憶(書き込み)可能な磁気カード(プリペイドカードや
会員カード)、ICカード、ICチップを埋め込んだコ
イン等の記憶媒体、あるいはこれらの記憶媒体に識別情
報のみを記憶し、この識別情報に対応する有価価値情報
を遊技媒体貸出機や管理装置に記憶しておくもののみな
らず、トークン(コイン状のもの)などの所定形状物で
あって、遊技媒体貸出機への投入によって有価価値を有
すると認識されるものをも含める概念である。また、
「有価価値」とは、遊技媒体に変換可能なもの又は遊技
媒体と等価なものをいい、金額価値のみならず、この金
額価値に基づき換算された度数、あるいはこの金額価値
に基づき換算された遊技媒体の貸出可能数量を含める概
念である。また、「遊技媒体」とは、メダルに限らず、
その他、スロットマシンの遊技を実行できる媒体全てを
含む概念である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
スロットマシン及びメダル貸出機について図面を参酌し
つつ説明する。
【0019】図1は、スロットマシン1及びメダル貸出
機2の外観構成を示す。図2は、スロットマシン1の内
部構成を示す。スロットマシン1は、ボックス状の筐体
8内に、周面に複数の図柄がそれぞれ表示された3個の
リール10,…を備えており、各リール10に対応させ
て、筐体8の前面には、3つの図柄表示窓11が形成さ
れると共に、各図柄表示窓11,…を横切る上、中、
下、斜めの5本の停止ラインL,…が表示されている。
【0020】また、図柄表示窓11,…の下方位置に
は、始動レバー12、3つのストップボタン13,…、
BETボタン14、メダル投入口15、メダル精算ボタ
ン16、メダル貸出ボタン17、カード返却ボタン1
8、特典メダル払出ボタン19、貸出可表示ランプ2
0、カード残高表示器21、貯留メダル枚数表示器2
2、貯留特典メダル枚数表示器23が設けられている。
【0021】これらの構成を備えたスロットマシン1
は、ゲームの都度でメダル投入口15よりメダルを投入
してゲームを行うというゲーム制御方式(メダル投入方
式)を実施するほか、予め筐体8内に複数枚のメダルを
(ソフト的に)貯留しておき、この貯留メダルを用いて
ゲームを行うゲーム制御方式(クレジット方式)を実施
することが可能である。
【0022】メダルの貯留処理は、メダル投入口15か
ら筐体8内にゲームに必要な枚数以上のメダルを投入す
ることや、有効化された停止ラインL上に特定の組み合
わせ図柄が並んで報償として所定枚数のメダルが払い出
されることにより行われるほか、メダル貸出ボタン17
及び特典メダル払出ボタン19を押釦操作することによ
り行われる。
【0023】メダル貸出ボタン17は、メダル貸出機2
に投入されたカードから所定度数を引き落とすためのも
ので、押釦操作により、メダル貸出機2からスロットマ
シン1側にメダル貸出を指示する制御信号が送信され、
筐体8内の貯留メダル数は、カードからの引き落とし度
数に応じた枚数分だけ加算される(いわゆる「クレジッ
トアップ(貯留枚数データ更新)」)。
【0024】また、特典メダル払出ボタン19は、所定
条件の成立に基づき付与され、上記貯留処理とは別個の
貯留処理により筐体8内に(ソフト的に)貯留されてい
る貯留特典メダルを引き落とすためのもので、押釦操作
により、筐体8内の貯留メダル数は、貯留特典メダルの
枚数分だけ加算される(クレジットアップ)。尚、特典
の付与態様は、様々なパターンが考えられる。自機で発
行されたカードを自機で使い切ることにより付与される
特典、より高額のカードを購入することによる特典など
が挙げられる。
【0025】カード発行時における特典付与の一例とし
ては、三千円以下のカードを購入した(発行した)場合
に特典ポイント「0」、五千円分のカードを購入した場
合に特典ポイント「1」、一万円分のカードを購入した
場合に特典ポイント「2」、という具合に、購入金額が
高いほど多くの特典ポイントを付与することが挙げられ
る。カード発行後における特典付与の一例としては、別
のメダル貸出機や発券機で発行されたカードを使用する
場合に特典ポイント「0」、自機で発行されたカードを
使用する場合に特典ポイント「1」、という具合に、自
機で発行したカードをその自機で消化すれば特典ポイン
トを付与することや、使用済みのカードの金額が高いほ
ど多くの特典ポイントを付与することが挙げられる。
尚、特典ポイントが付与された場合、例えば1ポイント
につき8枚の特典メダルが付与されるものとする。
【0026】貯留メダルの枚数は、7個の発光セグメン
トからなるディジタル表示器である貯留メダル枚数表示
器22に表示される。一方、メダル貸出ボタン17の押
釦操作により消費されたカードの保有度数は、同じく7
個の発光セグメントからなるディジタル表示器であるカ
ード残高表示器21に表示され、特典メダル払出ボタン
19の押釦操作により消費された貯留特典メダル枚数
は、同じく7個の発光セグメントからなるディジタル表
示器である貯留特典メダル枚数表示器21に表示され
る。
【0027】ここで、遊技に際して、メダル投入口15
からメダルを投入するか、BETボタン14を押釦操作
して貯留メダルを消費(投入)すると、それぞれ投入枚
数に応じて5本の停止ラインL,…の何れかが有効化さ
れる。即ち、1枚のメダルが投入されると、中央の停止
ラインLのみが有効化し、2枚のメダルが投入される
と、上、中、下の3本の停止ラインL,…が有効化し、
3枚のメダルが投入されると、上、中、下、斜めの5本
の停止ラインL,…が有効化する。次いで、始動レバー
12を操作すると、各リール10,…が始動し、以下、
ストップボタン13,…を任意の順序で押釦操作する
と、それぞれ対応するリール10が順次停止するように
なっている。
【0028】全リール10,…が停止した時、有効化さ
れた停止ラインLに特定の組み合わせ図柄が揃うと、入
賞が成立して、対応する枚数のメダルが払い出される。
入賞が成立しなければ、メダルの払い出しは行われな
い。払い出されたメダルは、貸し出されたメダルや、払
い出された特典メダルや、メダル投入口15から余分に
投入されたメダルと共に、貯留メダル枚数が所定枚数
(例えば250枚)になるまでは、内部で貯留され、こ
れを越える分は、筐体8内に配置されたメダル排出装置
30が作動して、メダル排出口25から受け皿26に排
出される。
【0029】メダルの排出処理は、メダル精算ボタン1
6を押釦操作することによっても行われる。メダル精算
ボタン16が押釦操作されると、メダル排出装置30が
作動して、貯留メダルが精算メダルとしてメダル排出口
25から排出される。尚、メダル精算ボタン16は、メ
ダルの貯留処理の有効・無効を設定するボタンでもあ
り、1回押釦操作すると、メダル貯留処理(貯留上限枚
数を設定しない場合もあるが、基本的には、貯留上限枚
数まで)が有効となり、再度押釦操作すると、メダル貯
留処理が無効となって、入賞メダル、貸出メダル及び特
典メダルは、各付与時点においてメダル排出装置30に
より排出される。
【0030】メダル排出装置30は、メダルガイド28
を介してメダル投入口15から投入されたメダルを収容
するホッパー29内のメダルを一枚ずつ取り込んで送り
出すメダル送出機構34を備えている。このメダル送出
機構34は、送出モータ(図示しない)を駆動源とする
もので、送出モータを駆動してディスク(図示しない)
を回転させることにより、このディスクの周方向に設け
られた複数のメダル取込孔にメダルを一枚ずつ取り込ん
で、メダル排出口25に連通する排出路(図示しない)
へと送り出す構成である。
【0031】送出モータは、制御部から送信されるパル
ス信号の入力に応じてディスクをメダル取込孔のピッチ
単位で回転させる(即ちホッパー29内のメダルをメダ
ル排出口25から受け皿26に一枚ずつ排出する)よう
制御されており、信号の入力回数によって排出されるメ
ダルの枚数が決定される。メダルの貯留処理が無効の場
合は、入賞メダルや特典メダル等の払出メダルあるいは
貸出メダルの枚数に相当する数のパルス信号が、また、
メダルの貯留処理が有効であって、払出メダルあるいは
貸出メダルが貯留メダルに加算される結果、貯留メダル
枚数が貯留上限枚数を越えるような場合は、その越えた
分のメダル枚数に相当する数のパルス信号が、また、メ
ダル精算ボタン16の押釦操作によりメダルの貯留処理
が有効から無効に切り替わる場合は、貯留メダルのメダ
ル枚数に相当する数のパルス信号が、それぞれ制御部か
らメダル貸出装置30に送信されるようになっている。
【0032】図1に戻り、メダル貸出機2は、カードの
発行機能を有するもので、紙幣の投入により、機体40
内に収容された磁気カードを搬出し、このカードにカー
ド番号や有価価値などの情報を記録してカード挿排口4
9まで搬出する。また、メダル貸出機2は、自機又は他
のメダル貸出機や発券機で発行されたカードを受け付け
可能なもので、カード挿排口49より投入されたカード
からそのカードに記録された度数を含む記録情報を読み
取ることができる。
【0033】ボックス状の機体40の前面には、メダル
貸出機2の動作状態を報知するための表示ランプ44、
所定金種の紙幣(千円札、五千円札、一万円札など)を
受け付ける紙幣投入口45、最低額金種の紙幣(千円
札)を釣りとして排出する紙幣返却口46、カードの発
行額を選択する数個の金額選択ボタン47,…、カード
投入ボタン48及びカード挿排口49が、それぞれ設け
られている。
【0034】カード挿排口49は、紙幣投入口45への
紙幣の投入及び一の金額選択ボタン47の押釦に応じて
カードの発行を行うと共に、この発行されたカードや、
他のメダル貸出機又は発券機で発行されたカードが投入
される部分である。カード投入ボタン48は、カード挿
排口49に発行されたカードを機体40内に投入させる
際に使用されるもので、押釦操作により、発行されたカ
ードがカード挿排口49から内部に取り込まれるように
なっている。
【0035】図3は、スロットマシン1及びメダル貸出
機2の電気的構成を概略化して示す。スロットマシン1
は、制御、演算の主体であるCPU、遊技制御プログラ
ムが記憶されるROM、データの読み書きに用いられる
RAM及び乱数発生器を有する制御部55を備えてい
る。
【0036】制御部55のCPUには、バスを介して各
種の入出力部が接続されている。入力部としては、始動
レバー12、ストップボタン13,…、BETボタン1
4、メダル精算ボタン16及び特典メダル払出ボタン1
9などが接続され、これらの信号がCPUに入力される
ようになっている。出力部としては、リール10,…の
回転始動・停止・引き込みを実行するリール駆動部5
7、メダル貸出装置(メダル貸出部)30、貯留メダル
枚数表示器22、特別遊技モード時や有効ラインの確認
やマシンの電飾などに用いられる表示ランプ等58、特
典メダル枚数表示器23などが接続され、入力信号に基
づいて各種の出力部が制御される。
【0037】また、入出力部としては、メダル貸出機2
の制御部65(に接続されたインターフェイス回路6
6)との間で貸出処理に関する各種制御信号をやり取り
するための中継基板59や、メダル貸出機2の制御部6
5(に接続された入出力回路67)との間で特典付与処
理に関するデータ信号及び各種制御信号をやり取りする
ための入出力回路60が接続されている。中継基板59
及びインターフェイス回路66間の制御信号は、貸出可
能信号、貸出状態信号、貸出要求信号、貸出了解信号な
どがあり、入出力回路60,67間のデータ信号及び制
御信号は、特典付与枚数信号、特典付与可能信号、特典
付与状態信号、特典付与要求信号、特典了解信号などが
あり、各信号線が一本のケーブルとしてまとめられてい
る。
【0038】貸出可能信号は、スロットマシン1からメ
ダル貸出機2に対し、メダル貸出要求を受け入れ可能な
状態にあるか否かを知らせるための信号である。払出処
理(ソフト的な貯留処理とメダル排出装置30による排
出処理の両方を含める)を開始することにより、貸出可
能信号がHレベルとなって、貸出処理が不可能となる一
方、払出処理を完了すると、貸出可能信号がLレベルに
反転して、貸出処理が可能になる。
【0039】貸出状態信号は、メダル貸出機2からスロ
ットマシン1へと出力される信号であって、メダル貸出
機2が貸出処理を指示する状態にあるか否かを示す。こ
の信号も、通常はHレベルであって、スロットマシン1
のメダル貸出ボタン17が押釦操作されることによりL
レベルに反転し、メダル貸出ボタン17の1回の操作に
よって貸し出しされるべき相当数が消化された所定時間
後はHレベルに反転する。
【0040】貸出要求信号は、メダル貸出機2からスロ
ットマシン1へと出力される信号であって、スロットマ
シン1の制御部55に、貸出処理の実施を指示する。こ
の信号は通常はHレベルであって、Lレベルへの反転に
より1度数分のメダル(例えば5枚)の貸出処理が指示
される。尚、メダル貸出ボタン17が1度操作されるこ
とにより、複数度数分の貸出処理が行われる場合は、そ
の度数に応じた数分のパルス信号が順次生成されて出力
される。
【0041】貸出了解信号は、メダル貸出機2からのメ
ダル貸出指示を受け取ったことを示す制御信号である。
通常はHレベルであり、貸出要求信号がLレベルになっ
てから所定時間後にLレベルに反転し、さらに所定時間
後にHレベルに復帰する。
【0042】特典付与枚数信号は、メダル貸出機2側で
付与された特典ポイントに応じた特典メダル枚数データ
をパラレル送信するための8ビットデータ信号からな
り、特典付与要求信号がLレベルになると、メダル貸出
機2からスロットマシン1に送信されるようになってい
る。
【0043】特典付与可能信号は、スロットマシン1か
らメダル貸出機2に対し、特典付与要求を受け入れ可能
な状態にあるか否かを知らせるための信号である。通常
はLレベルであって、特典メダル払出ボタン19が押釦
操作されると、Hレベルに反転して、特典付与処理が不
可能となる。
【0044】特典付与状態信号は、メダル貸出機2から
スロットマシン1へと出力される信号であって、メダル
貸出機2が特典付与処理を指示する状態にあるか否かを
示す。この信号も、通常はHレベルであって、特典付与
の条件が成立することによりLレベルに反転し、スロッ
トマシン1から特典付与了解信号を受信した所定時間後
はHレベルに反転する。
【0045】特典付与要求信号は、メダル貸出機2から
スロットマシン1へと出力される信号であって、特典付
与枚数信号を送信するためのトリガー信号である。この
信号は通常はHレベルであって、Lレベルへの反転によ
りメダル貸出機2の入出力回路67がパラレルデータの
特典付与枚数信号を受け付けて、これをスロットマシン
1の入出力回路60に送信する。
【0046】特典付与了解信号は、メダル貸出機2から
の特典付与要求信号を受け取ったことを示す制御信号で
ある。通常はHレベルであり、特典付与要求信号がHレ
ベルになってから所定時間後にLレベルに反転し、さら
に所定時間後にHレベルに復帰する。
【0047】メダル貸出ボタン17、カード返却ボタン
18、貸出可表示ランプ20、カード残高表示器21
は、別個の中継基板61を介してメダル貸出機2の制御
部65に接続され、メダル貸出機2の制御下に置かれて
いる。中継基板61とメダル貸出機2の制御部65との
間にやり取りされる制御信号は、ランプ点灯信号、表示
制御信号などがあり、各信号線が一本のケーブルとして
まとめられている。
【0048】ランプ点灯信号は、スロットマシン1の中
継基板49へと出力される信号であって、この信号は、
貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルに
あるときにLレベルとなり、貸出可表示ランプ20を点
灯させる。従って、メダル貸出ボタン17が押釦操作さ
れて貸出状態信号がLレベルに反転することや、メダル
の払出処理が開始されることによりHレベル(貸出可表
示ランプ20の消灯)に反転し、貸出処理及び払出処理
の指示が終了するまで、Hレベルのまま維持される。
【0049】表示制御信号は、スロットマシン1の中継
基板49へと出力される信号であり、残度数データを表
示するための信号である。この信号は、貸出要求信号に
対応しており、この貸出要求信号がLレベルからHレベ
ルに反転するのに伴って、残度数データが送信される。
【0050】メダル貸出機2の制御部65は、制御、演
算の主体であるCPUと、プログラムが記憶されるRO
Mと、データの読み書きに用いられるRAMとを備え、
CPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されて
いる。
【0051】入力部としては、金額選択ボタン47,
…、カード投入ボタン48などが接続され、出力部とし
ては、表示ランプ44、カードの取り込み・排出を行う
カード搬送部69が接続され、入出力部としては、他の
メダル貸出機、発券機及び制御装置と通信を実施するた
めのインターフェイス回路71、投入紙幣の取り込み・
排出を行う紙幣搬送部72、内蔵の磁気ヘッドにより取
り込んだカードに対してカード情報の読み書きを行うカ
ードリードライタ73などが接続されている。
【0052】また、制御部65は、中継基板61を介し
て入力されるメダル貸出ボタン17及びカード返却ボタ
ン18からの入力信号に対応する貸出受付信号及び返却
受付信号を内部処理している。
【0053】貸出受付信号は、貸出可能信号がLレベル
且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとな
り、メダル貸出ボタン17の受け付けが可能となる。従
って、メダル貸出ボタン17が押釦操作されて貸出状態
信号がLレベルに反転することや、メダルの払出処理が
開始されることによりLレベル(メダル貸出ボタン17
の押釦操作無効化)に反転し、貸出処理及び払出処理の
指示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0054】返却受付信号も、貸出可能信号がLレベル
且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとな
り、メダル返却ボタン16の受け付けが可能となる。従
って、メダル貸出ボタン17が押釦操作されて貸出状態
信号がLレベルに反転することや、メダルの払出処理が
開始されることによりLレベル(カード返却ボタン18
の押釦操作無効化)に反転する。
【0055】図4は、貸出処理におけるスロットマシン
1とメダル貸出機2との間の信号のやり取りを示す。ス
ロットマシン1では、電源立ち上げ時から所定時間TS
が経過するまでの間や、払出処理中に、貸出可能信号が
Hレベルで維持される。この貸出可能信号がLレベルに
反転したときにメダル貸出ボタン17が押釦操作される
と、メダル貸出機2は、その入力信号を受け付けて、貸
出状態信号をLレベルに反転させた後、その反転処理か
ら所定の時間間隔T0をおいて、貸出要求信号をLレベ
ルに反転させる。
【0056】スロットマシン1の制御部55は、この貸
出要求信号のレベル反転が所定時間T1の間持続するこ
とを確認した後、貸出了解信号をLレベルに反転させる
ことにより、メダル貸出機2にメダル貸出指示を受け入
れた旨を送信する。この後、さらにT2の時間が経過す
ると、メダル貸出機2の制御部65は、貸出要求信号を
Hレベルに復帰させると共に、受け付け中のカードの度
数データを1度数分デクリメントする。また、このとき
スロットマシン1の制御部55は、現在の貯留メダルに
1度数分のメダル(5枚)を加算し、さらにT3の時間
が経過すると、貸出了解信号をHレベルに復帰させる。
【0057】メダル貸出機2の制御部65は、この貸出
了解信号のHレベルへの復帰をチェックした後、所定時
間T4が経過した時点で、1度数分の貸出処理が終了し
たと認識する。以下、同様の通信動作により、あらかじ
め定められた度数分(図示例では10度数)の貸出処理
が行われるもので、メダル貸出機2の制御部50は、最
後の貸出処理完了から所定時間TEが経過すると、貸出
状態信号をHレベルに復帰させる。この結果、貯留メダ
ルは、1度数分のメダルに引き落とし度数分を乗じた数
のメダル(本例では50枚)が加算されたものとなる。
【0058】尚、メダル貸出ボタン17の操作により、
カードから何度分の度数データを差し引くかは任意に設
定することができ、また1度数に対応させる貸出メダル
数も、適宜変更することが可能である。
【0059】図5は、特典付与処理におけるスロットマ
シン1とメダル貸出機2との間の信号のやり取りを示
す。スロットマシン1では、特典メダル払出ボタン19
が押釦操作による特典メダルの払い出しが行われていな
い間は、特典付与可能信号がLレベルで維持される。こ
の時、メダル貸出機2で所定の特典発生条件が成立する
と、メダル貸出機2は、特典付与状態信号をLレベルに
反転させた後、その反転処理から所定の時間間隔をおい
て、特典付与要求信号をLレベルに反転させる。
【0060】特典付与要求信号がLレベルになると、ス
ロットマシン1の制御部55は、メダル貸出機2の制御
部65が保有する特典付与枚数信号の読み込みを開始
し、しかる後、読み込みを完了すれば、特典付与了解信
号をLレベルに反転させることにより、メダル貸出機2
に特典付与指示を受け入れた旨を送信する。この後、さ
らに所定時間が経過すると、メダル貸出機2の制御部6
5は、データの読み込みを確認した後、特典付与要求信
号をHレベルに復帰させると共に、制御部65のRAM
に記憶されている特典付与メダル枚数データをクリアす
る。一方、スロットマシン1の制御部55は、特典付与
要求信号のHレベルへの復帰をチェックした後、所定時
間が経過すると、特典付与了解信号をHレベルに復帰さ
せる。
【0061】メダル貸出機2の制御部65は、特典付与
了解信号のHレベルへの復帰をチェックした後、所定時
間が経過した時点で、特典付与処理が終了したと認識
し、特典付与状態信号をHレベルに復帰させる。この結
果、スロットマシン1の制御部55のRAMには、新た
に受け付けた特典付与メダル枚数データを加算した貯留
特典メダル枚数データが書き込まれる。しかる後、スロ
ットマシン1の制御部55は、この貯留特典メダル枚数
データを貯留特典メダル枚数表示器23に送信する。
【0062】このように、本実施形態に係るスロットマ
シン1は、払出処理が開始されると、貸出可能信号がH
レベルとなって貸出処理が不可となる構成を採用してい
る。この時、ランプ点灯信号は、Hレベルとなって、貸
出可表示ランプ20が消灯すると共に、貸出受付信号
は、Lレベルとなって、メダル貸出ボタン17が無効化
されるため、貸出操作を受け付けることもできない。
【0063】上述の如く、払出処理には、入賞処理に基
づく払出処理、精算処理に基づく払出処理、特典の払出
処理の三種類がある。図6は、入賞処理に基づく払出処
理のフローチャート、図7は、精算処理に基づく払出処
理のフローチャート、図8は、特典の払出処理のフロー
チャートを示す。
【0064】図6に示す入賞処理に基づく払出処理にお
いて、有効化された停止ラインL上に特定の組み合わせ
図柄が揃って、入賞が成立した場合(S100)、入賞
の種類に応じて予め定められた枚数の入賞メダルが払出
メダルとして付与される(S101)。この時、スロッ
トマシン1の制御部55は、貸出可能信号がHレベルで
あるか否かをチェックし(S102)、該当しない場
合、貸出可能信号をHレベルに反転させて(S10
3)、貸出処理を禁止状態にする。S102のチェック
処理を設けるのは、始動レバー12を操作してから遊技
を開始し、三つのリール10,…が停止して入賞が成立
するまでの間に、貸出可能信号がすでにHレベルに反転
している場合もあるからである。
【0065】次に、貯留処理が有効であるか否か、即ち
メダル精算ボタン16により貯留処理が無効化されてい
ないか否かをチェックし(S104)、有効である場
合、貯留メダル枚数が貯留上限枚数以下であるか否かを
チェックする(S105)。該当する場合は、まだ貯留
処理が可能であるとして、貯留メダル枚数に1枚を加算
すると同時に、払出メダル枚数を1枚減算する(S10
6)。そして、これを払出メダル枚数がゼロ枚になるま
で繰り返す(S107)。この間に、貯留メダル枚数が
貯留上限を越える場合(S105)は、貯留処理が無効
である場合(S104)と同様、払出メダルをゼロ枚に
なるまで1枚ずつメダル排出装置30によりメダル排出
口25から排出させる(S108,S109)。
【0066】そして、最後に、入賞メダルが貯留処理さ
れるか排出処理されるかを問わず、全て遊技者に払い出
された場合、払出処理が終了したとして、貸出可能信号
をLレベルに復帰させ(S110)、貸出処理を可能状
態にする。尚、フローチャートにおいて、S106及び
S107、S108及びS109を実施せず、その代わ
りに、払出枚数データを貯留枚数データに加算する処
理、払出枚数データに対応するパルス信号をメダル貸出
機30に送出する処理を実施してもよい。
【0067】図7に示す精算処理に基づく払出処理にお
いて、メダル精算ボタン16の操作信号を受け付け、精
算処理が開始された場合(S201)、スロットマシン
1の制御部55は、少なくとも1枚以上のメダルが貯留
されているか否かをチェックする(S202)。メダル
が貯留されている場合、貸出可能信号をHレベルに反転
させて(S203)、貸出処理を禁止状態にする。しか
る後は、図6のS108,S109と同様の処理を行っ
て、貯留メダルをゼロ枚になるまで1枚ずつメダル排出
装置30によりメダル排出口25から排出させ(S20
4,S205)、最後に、貯留メダルが全て遊技者に払
い出された場合、払出処理が終了したとして、貸出可能
信号をLレベルに復帰させ(S206)、貸出処理を可
能状態にする。
【0068】図8に示す特典に基づく払出処理におい
て、特典メダル払出ボタン19の操作信号を受け付けた
場合(S301)、スロットマシン1の制御部55は、
少なくとも1枚以上の特典メダルが貯留されているか否
かをチェックする(S302)。特典メダルが貯留され
ている場合、貸出可能信号をHレベルに反転させて(S
303)、貸出処理を禁止状態にする。しかる後は、図
6のS104〜S109と同様の処理を行って、特典メ
ダルをゼロ枚になるまで貯留処理あるいは排出処理を行
い(S304〜S309)、最後に、貯留特典メダルが
全て遊技者に払い出された場合、払出処理が終了したと
して、貸出可能信号をLレベルに復帰させ(S31
0)、貸出処理を可能状態にする。
【0069】本実施形態に係るスロットマシン1及びメ
ダル貸出機2は、以上のように構成されてなるが、本発
明に係るスロットマシン及びメダル貸出機は、本実施形
態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
【0070】例えば、上記実施形態に係るメダル貸出機
においては、メダル貸出ボタン17を押釦操作すること
により、貸出処理を開始するようにしているが、メダル
貸出ボタンを設けず、貨幣や貸出媒体を投入すれば、発
行される貸出媒体や投入された貸出媒体の有する有価価
値の範囲内で自動的に貸出処理を開始するメダル貸出機
であってもよい。この場合、貸出処理の開始のタイミン
グ(即ち貸出要求信号の出力のタイミング)は、貨幣や
貸出媒体を投入した時、投入された貨幣や貸出媒体が真
正と判断された時、貨幣の投入により貸出媒体が発行さ
れた時、発行された貸出媒体を内部に取り込んだ時、貸
出媒体の情報を読み込んだ時、あるいはこの間の何れで
あってもよい。従って、払出処理中に、貨幣や貸出媒体
が投入された場合、それを受け付けずに返却してもよ
く、また、受け付けるが、払出処理が終わるまで貸出処
理を保留するようにしてもよい。
【0071】また、上記実施形態においては、メダル貸
出ボタン17を押釦操作すれば、その入力信号は、必ず
メダル貸出機2の制御部65に送信されるようになって
いるが、例えば、中継基板61に論理回路を設けて、払
出処理中は、この中継基板61でメダル貸出ボタン(貸
出操作手段)17の入力を無効化する、あるいは信号処
理しない、あるいは保留処理するようにしてもよい。
【0072】さらに、上記実施形態の精算処理において
は、メダル精算ボタン(精算操作手段)16を押釦操作
することにより、精算処理を開始するようにしている
が、その代わりに、カード返却ボタン18を押釦操作す
ることにより、精算処理を開始するようにしてもよい。
【0073】また、本発明に係る遊技媒体貸出機は、貸
出媒体を抜き取り可能な不可能かであるかを問わず、貨
幣を受け付けて有価価値が付与された貸出媒体を発行す
る貸出媒体発行手段を備えた、いわゆる自発行型の遊技
媒体貸出機に限定されず、貸出媒体発行手段を備えず、
発券機で発行された貸出媒体のみを受け付け可能な遊技
媒体貸出機をも含むものである。また、自発行型であっ
ても、金額選択ボタンは、必須構成ではなく、受け付け
た貨幣と等価な貸出媒体を発行する遊技媒体貸出機であ
ってもよい。
【0074】また、投入されている貸出媒体にまだ有価
価値が残っている状態で、貨幣を投入すれば、貨幣の有
する有価価値の範囲内で貸出媒体の有価価値の上書きを
行うようなものも本発明の対象とする。
【0075】また、上記実施形態においては、払出処理
中は、貸出可能信号をHレベルにして貸出不可状態を設
定しているが、払出処理中であっても、貸出可能信号は
Lレベルのままで、その代わりに、払出状態であること
を示す払出状態信号を遊技媒体貸出機に送信し、これを
受けた遊技媒体貸出機が貸出要求信号の送信を規制する
ようにしてもよい。また、払出処理中は、貸出受付信号
をLレベルにしてメダル貸出ボタン17の操作受付を禁
止しているが、払出処理中であっても、貸出受付信号は
Hレベルのままで、その代わりに、スロットマシンが遊
技媒体貸出機から送信された貸出要求信号を処理しない
ようにしてもよい。
【0076】そして、上記実施形態においては、遊技媒
体貸出機とスロットマシンとがそれぞれ別の筐体で構成
され、両者が電気的に接続される分離可能な構成とされ
ているが、本発明は、それぞれ別の筐体ではあるが、そ
れら筐体が分離不可能に結合されたものや、従来より提
供されているスロットマシンの筐体に遊技媒体貸出機に
係る構成を設けたものを含む。従って、本発明でいう
「遊技媒体貸出機」は、概念的には、「スロットマシン
の筐体に遊技媒体貸出機に係る構成を設けたもの」を含
むこともある。
【0077】また、メダル精算ボタン16、メダル貸出
ボタン17、カード返却ボタン18、カード残高表示器
21、貯留メダル枚数表示器22、は、スロットマシン
1側に設けることは必須ではなく、遊技媒体貸出機2側
に設けてもよい。
【0078】さらに、特典に関しては、特典付与手段を
遊技媒体貸出機に設けるのではなく、スロットマシンに
設けてもよい。即ち、貸出媒体の使用に対してのみ特典
を付与するのではなく、スロットマシン側で生じた事
項、例えば特別入賞(ビックボーナス入賞やレギュラー
ボーナス入賞)が成立することや、遊技媒体の投入個数
が所定数を越えることや、特別入賞において所定数以上
の遊技媒体を獲得することなどが挙げられる。
【0079】また、特典払出処理は、特典メダル払出ボ
タン(特典払出操作手段)19を押釦操作することのみ
ならず、特典が付与されたタイミング、あるいはその所
定時間後、あるいは他の操作(例えば一の貸出媒体に対
する最後の貸出操作)に伴って自動的に払い出すように
してもよい。そして、一回の特典払出処理において、貯
留特典を全て払い出すのではなく、定数分を払い出すよ
うにしてもよい。
【0080】さらに、特典メダル払出ボタン19及び貯
留特典メダル枚数表示器23を中継基板61に接続し、
遊技媒体貸出機2の制御下に置いてもよい。かかる場
合、制御部65内で、特典払出受付信号(貸出受付信号
と同等)を処理する一方、中継基板59及びインターフ
ェイス回路66間で、特典払出可能信号(貸出可能信号
と同等)、特典払出状態信号(貸出状態信号と同等)、
特典払出要求信号(貸出要求信号と同等)、特典払出了
解信号(貸出了解信号)を別途やり取りするようにして
も、特典遊技媒体の払い出しを実施することができる。
【0081】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、スロットマシン
においては、少なくとも排出処理中、遊技媒体の貸出処
理を不可能な状態に設定する設定手段を設け、遊技媒体
貸出機においては、スロットマシンが少なくとも排出処
理中である場合、貸出要求の実行を規制する規制手段を
設けたため、少なくとも排出処理中に貸出処理が行われ
ることはない。従って、排出処理及び貸出処理の並行処
理による制御部の負荷を軽減して、処理速度の低下を防
止することができる。また、排出処理が貸出処理と別の
タイミングで行われるようになれば、排出時の発生音に
より排出処理された遊技媒体の個数を把握することもで
きるので、排出処理が確実に行われた事実を認識するに
至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシン及び
メダル貸出機の正面図を示す。
【図2】同実施形態のスロットマシンの内部の正面図を
示す。
【図3】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機
の電気的構成のブロック図を示す。
【図4】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機
の間の貸出処理に係る通信動作のタイミングチャートを
示す。
【図5】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機
の間の特典付与処理に係る通信動作のタイミングチャー
トを示す。
【図6】同実施形態の入賞処理に基づくメダルの払出処
理のフローチャートを示す。
【図7】同実施形態の精算処理に基づくメダルの払出処
理のフローチャートを示す。
【図8】同実施形態の特典に基づくメダルの払出処理の
フローチャートを示す。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…メダル貸出機、8…筐体、1
0…リール、11…図柄表示窓、12…始動レバー、1
3…ストップボタン、14…BETボタン、15…メダ
ル投入口、16…メダル精算ボタン、17…メダル貸出
ボタン、18…カード返却ボタン、19…特典メダル払
出ボタン、20…貸出可表示ランプ、21…カード残高
表示器、22…貯留メダル枚数表示器、23…貯留特典
メダル枚数表示器、25…メダル排出口、26…受け
皿、28…メダルガイド、29…ホッパー、30…メダ
ル排出装置、34…メダル送出機構、40…機体、44
…表示ランプ、45…紙幣投入口、46…紙幣返却口、
47…金額選択ボタン、48…カード投入ボタン、49
…カード挿排口、55…制御部、57…リール駆動部、
58…表示ランプ等、59…中継基板、60…I/Oポ
ート、61…中継基板、65…制御部、66…インター
フェイス回路、67…I/Oポート、69…カード搬送
部、71…インターフェイス回路、72…紙幣搬送部、
73…カードリードライタ、74…カードリードライタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貸出媒体が有する有価価値の範囲内で遊
    技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けて遊技媒体
    の貸出処理を行うスロットマシンであって、貸し出され
    た遊技媒体を含め、付与された遊技媒体を内部貯留可能
    な貯留手段と、付与された遊技媒体を外部排出可能な排
    出手段と、貯留手段による貯留数更新処理及び排出手段
    による排出処理のうちの少なくとも排出処理中、遊技媒
    体の貸出処理を不可能な状態に設定する設定手段とを備
    えてなることを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、貸出要求の実行の規制
    を遊技媒体貸出機に行うことにより、遊技媒体の貸出処
    理を不可能な状態に設定する請求項1記載のスロットマ
    シン。
  3. 【請求項3】 前記付与された遊技媒体に、所定条件下
    で特典として付与される遊技媒体を含む請求項1又は2
    記載のスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記排出処理は、貯留手段を無効化する
    精算操作手段の操作を受け付けることにより、内部貯留
    されている遊技媒体を排出するものである請求項1乃至
    3の何れかに記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 貸出媒体が有する有価価値の範囲内で遊
    技媒体の貸出要求を遊技機に行って遊技機に遊技媒体の
    貸出処理を行わせる遊技媒体貸出機であって、貸し出さ
    れた遊技媒体を含め、付与された遊技媒体を内部貯留可
    能な貯留手段と、付与された遊技媒体を外部排出可能な
    排出手段とを備えたスロットマシンが、貯留手段による
    貯留数更新処理及び排出手段による排出処理のうちの少
    なくとも排出処理中であるか否かを判断する判断手段
    と、該判断手段による判断結果に応じて貸出要求の実行
    を規制する規制手段とを備えてなることを特徴とする遊
    技媒体貸出機。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、スロットマシンが少な
    くとも排出処理中であることを示す信号をスロットマシ
    ンから入力することにより、スロットマシンが少なくと
    も排出手段により排出処理中であると判断する請求項5
    記載の遊技媒体貸出機。
  7. 【請求項7】 前記規制手段は、貸出操作手段による操
    作受付を禁止することにより、貸出要求の実行を規制す
    る請求項5又は6記載の遊技媒体貸出機。
  8. 【請求項8】 貸出媒体の使用に対して所定条件下で遊
    技媒体に変換可能な特典を付与する特典付与手段と、該
    特典に関する情報、あるいは変換された遊技媒体の個数
    情報をスロットマシンに出力する出力手段とを備えてな
    る請求項5乃至7の何れかに記載の遊技媒体貸出機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305093A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Glory Ltd 遊技機用カード返却方法およびパチスロ機、カード返却プログラム
JP2007181595A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Olympia:Kk 遊技機用台間機
JP2009131697A (ja) * 2009-03-23 2009-06-18 Kpe Inc スロットマシン

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