JP2003220170A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2003220170A
JP2003220170A JP2002022238A JP2002022238A JP2003220170A JP 2003220170 A JP2003220170 A JP 2003220170A JP 2002022238 A JP2002022238 A JP 2002022238A JP 2002022238 A JP2002022238 A JP 2002022238A JP 2003220170 A JP2003220170 A JP 2003220170A
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bet
medal
button
medals
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JP2002022238A
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English (en)
Inventor
Takao Wariishi
卓男 割石
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技実行に対する賭数設定処理及び遊技媒体
の貸出処理の並行処理を無くす。 【解決手段】 本発明に係るスロットマシンは、貸出媒
体が有する有価価値の範囲内で遊技媒体の貸出要求を遊
技媒体貸出機から受けて遊技媒体の貸出処理を行い、且
つ貸し出された遊技媒体を含め、遊技者が所有する遊技
媒体の一部又は全部を内部貯留可能なスロットマシンで
あって、遊技者が所有する遊技媒体から一部を徴収して
一回の遊技実行に対する賭数を設定する第一の設定手段
と、遊技媒体の貸出処理が実行されている間、前記第一
の設定手段による賭数設定処理を不可能な状態に設定す
る第二の設定手段とを備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価価値を有する
プリペイドカード(磁気カードやICカード等)などの
貸出媒体により遊技媒体を貸し出して遊技を行うスロッ
トマシン及び遊技媒体貸出機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在ホールに設置されるスロットマシン
は、パチンコ機と異なり、横に設置されたメダル貸出機
でメダルの貸出処理を行う、いわゆる現金対応型が一般
的であるが、近年、パチンコ機と同様、プリペイドカー
ド(以下、カードという)を用いてスロットマシンでメ
ダルの貸出処理を行う、いわゆるCR対応型のスロット
マシンが種々提案されている。このスロットマシンに
は、カードを受け付けるメダル貸出機がスロットマシン
と隣り合わせに設置されており、遊技者が自由に利用で
きるようになっている。
【0003】スロットマシン及びメダル貸出機は、電気
的に接続されており、メダル貸出機は、自機、他機ある
いはホールの適所に設置された発券機で発行されたカー
ドを受け付けて、遊技者によるスロットマシン上での貸
出操作に応じてスロットマシンにメダルの貸出処理を指
示する制御信号を送信する一方、スロットマシンは、こ
の制御信号に応じてメダルの貸出処理を実行する。その
結果、一回の貸出操作でカードから所定度数が引き落と
されて、所定枚数のメダルが貯留メダルとして機内のク
レジットデータに加算され、あるいは貯留メダルが上限
枚数を越える場合には、この越えた分のメダルが受け皿
に排出される。
【0004】ところで、スロットマシンは、メダル投入
口へのメダル投入やBETボタンの押釦操作により賭数
を設定し(BETし)、次に始動レバーを操作して三つ
のリールを回転始動させた後、各リールに対応したスト
ップボタンを押釦操作してリールを停止させるといった
遊技内容を繰り返して行う形態が一般的である。そし
て、メダルの賭数に応じて有効化された停止ライン上に
特定の組み合わせ図柄が揃えば、その組み合わせ図柄に
係る入賞が成立して、その入賞の種類に応じて定められ
た所定枚数のメダルが貯留メダルとして機内のクレジッ
トデータに加算され、あるいは貯留メダルが上限枚数を
越える場合には、この越えた分のメダルが受け皿に払い
出される。
【0005】通常、賭数は最高三枚までと定められてお
り、BETボタンは、これに対応して、一枚賭け用(1
BET)、二枚賭け用(2BET)、三枚賭け用(MA
X−BET)の三種類が一般的である。遊技開始に際し
て、一枚のメダルを投入するかあるいは1BETボタン
を押すと、上、中、下、斜め五本の停止ラインのうち、
中央の停止ラインのみが有効化され、二枚のメダルを投
入するかあるいは2BETボタンを押すと、上、中、下
の三本の停止ラインが有効化され、三枚のメダルを投入
するかあるいはMAX−BETボタンを押すと、5本全
ての停止ラインが有効化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、一般的
なスロットマシンは、遊技実行に対する対価として、メ
ダル投入による賭数設定の場合は、機外のメダルを機内
に投入して徴収するもの(メダル投入方式)であり、B
ETボタンの押釦操作による賭数設定の場合は、クレジ
ットデータを減算させて機内の貯留メダルを徴収するも
の(クレジット方式)であるが、これとは別にして、貯
留メダルを人為的に増加させるべく、最高賭数以上にメ
ダルを投入すれば、その余分が貯留メダルに加算される
(メダルの貯留処理)ようになっており、また、賭数の
再設定に対応すべく、一乃至二枚がBETされている状
態で、MAX−BETボタンを押せば、その差分が貯留
メダルから徴収され、二乃至三枚がBETされている状
態で、1BETボタン乃至2BETボタンを押せば、そ
の差分が貯留メダルに返却加算される(BETボタンの
押釦操作によるBET処理)ようになっている。
【0007】従って、メダルの貯留処理あるいはBET
ボタンの押釦操作によるBET処理とメダルの貸出処理
とが同時に実行されるケースも考えられるが、この場
合、メダルの貯留処理あるいはBETボタンの押釦操作
によるBET処理に基づくクレジットデータの更新と貸
出処理に基づくクレジットデータの更新とが並行処理と
なり、制御部の負担が大きくなって、処理遅延に繋がる
ばかりでなく、クレジットデータの更新エラーが発生す
るおそれがある。
【0008】また、スロットマシンには、クレジットデ
ータを表示する表示器が設けられているが、メダルの貯
留処理あるいはBETボタンの押釦操作によるBET処
理に基づくクレジットデータの更新と貸出処理に基づく
クレジットデータの更新とが同時に実行された場合、表
示器におけるクレジットデータの更新は、何れの処理に
よるものなのかが判断しにくく、その結果、遊技者が正
確な枚数のメダルの貸し出しを受けたか否かの判断が困
難になるという問題がある。
【0009】さらに、メダル投入によるBET処理とメ
ダルの貸出処理とを同時に実行可能とすれば、あるいは
メダル投入口から投入されたメダルの検出処理とメダル
の貸出処理(内部貯留が有効であってクレジットアップ
される場合と、内部貯留が無効であってメダルが外部に
払い出される場合とを含む)とが並行処理となり、制御
部に負担が大きくなって、処理遅延に繋がるばかりでな
く、メダルの検出エラーやメダルの排出エラーが発生す
るおそれがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係るス
ロットマシンは、上記問題を解決するためになされたも
ので、請求項1記載の如く、貸出媒体が有する有価価値
の範囲内で遊技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受
けて遊技媒体の貸出処理を行い、且つ貸し出された遊技
媒体を含め、遊技者が所有する遊技媒体の一部又は全部
を内部貯留可能なスロットマシンであって、遊技者が所
有する遊技媒体から一部を徴収して一回の遊技実行に対
する賭数を設定する第一の設定手段と、遊技媒体の貸出
処理が実行されている間、前記第一の設定手段による賭
数設定処理を不可能な状態に設定する第二の設定手段と
を備えてなることを特徴とする。
【0011】上記構成からなるスロットマシンによれ
ば、遊技媒体の貸出処理が実行されると、賭数設定処理
が不可能な状態とされ、賭数設定処理が実行されること
はない。但し、遊技媒体の貸出処理が完了すると、賭数
設定処理が可能な状態に復帰するようになっている。
【0012】ここで、「貸出媒体」とは、有価価値情報
を記憶(書き込み)可能な磁気カード(プリペイドカー
ドや会員カード)、ICカード、ICチップを埋め込ん
だコイン等の記憶媒体、あるいはこれらの記憶媒体に識
別情報のみを記憶し、この識別情報に対応する有価価値
情報を遊技媒体貸出機や管理装置に記憶しておくものの
みならず、トークン(コイン状のもの)などの所定形状
物であって、遊技媒体貸出機への投入によって有価価値
を有すると認識されるもの、機内へ投入される貨幣その
ものをも含める概念である。また、「有価価値」とは、
遊技媒体に変換可能なもの又は遊技媒体と等価なものを
いい、金額価値のみならず、この金額価値に基づき換算
された度数、あるいはこの金額価値に基づき換算された
遊技媒体の貸出可能数量を含める概念である。また、
「遊技媒体」とは、メダルに限らず、その他、スロット
マシンの遊技を実行できる媒体全てを含む概念である。
【0013】そして、「遊技者が所有する遊技媒体」と
は、遊技媒体貸出機からの指示により貸し出された遊技
媒体は当然のことながら、遊技において所定の入賞が成
立することにより払い出された遊技媒体などを含み、内
部貯留されている状態にあるか、機外に排出された状態
にあるかは問わない。
【0014】さらに、「遊技媒体の貸出処理が実行され
ている間」とは、始期として、遊技者が貸出操作を行っ
てから、貸出処理に基づく内部貯留数量の更新が開始さ
れてから、貸出処理に基づく遊技媒体の払い出しが開始
されてから、あるいはこれらから所定時間が経過した後
などを含み、終期として、貸出操作が有効になるまで、
貸出処理に基づく内部貯留数量の更新が完了するまで、
貸出処理に基づく遊技媒体の払い出しが完了するまで、
あるいはこれらから所定時間が経過するまでなどを含
む。要は、貸出処理と賭数設定処理との並行処理を避け
るという趣旨である。
【0015】また、「賭数設定処理を不可能な状態に設
定する」とは、遊技媒体の貸出処理実行中の賭数設定操
作を受付可能とするが、これを保留しておき、貸出処理
完了後に自動的に開始させるケースや、遊技媒体の貸出
処理実行中は、賭数設定操作の受け付けを禁止するケー
ス(貸出処理終了後に再度の賭数設定操作を行うケー
ス)を含む。
【0016】賭数設定方法としては、請求項2記載の如
く、第一の設定手段は、外部から投入された遊技媒体に
基づき賭数を設定するものである構成(メダル投入方
式)や、請求項4記載の如く、第一の設定手段は、内部
貯留されている遊技媒体に基づき、賭数を設定するもの
である構成(クレジット方式)の何れかあるいは両方を
採用することができる。
【0017】そして、メダル投入方式の場合、遊技媒体
の貸出処理実行中における賭数設定操作の受け付けを禁
止するケースとして、請求項3記載の如く、第二の設定
手段は、該第二の設定手段により賭数設定処理が不可能
な状態に設定された際の、外部から投入された遊技媒体
を遊技者に返却するものである構成を採用することがで
きる。かかる構成によれば、貸出処理中に遊技媒体を投
入してその検出エラー等が発生した場合の、該遊技媒体
が賭数設定に用いられることなく不本意に徴収されると
いった遊技者にとって不利な事態を好適に防止すること
ができる。但し、このメリットを享受するためには、遊
技者は、遊技媒体の貸出処理が完了した後、改めて遊技
実行のために遊技媒体を投入することが必要となる。
【0018】また、クレジット方式の場合、請求項5記
載の如く、第一の設定手段は、それぞれ大きさの異なる
賭数情報を入力する複数の賭数情報入力手段を備え、該
賭数情報入力を受けて賭数を変更すると共に、その差分
を内部貯留されている遊技媒体に対して加減するもので
ある構成を採用することができる。かかる構成によれ
ば、第一の設定手段は、現時点で設定されている賭数よ
りも大きい賭数値が付与された賭数情報入力手段を操作
すると、差分が内部貯留されている遊技媒体から追加徴
収され、操作された賭数情報入力手段に対応する賭数が
設定される一方、現時点で設定されている賭数よりも小
さい賭数値が付与された賭数情報入力手段を操作する
と、差分が内部貯留されている遊技媒体に返却加算さ
れ、操作された賭数情報入力手段に対応する賭数が設定
されるのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
スロットマシンについて図面を参酌しつつ説明する。
【0020】図1は、スロットマシン1及びメダル貸出
機2の外観構成を、図2は、スロットマシン1の内部構
成を、それぞれ示す。本実施形態に係るスロットマシン
1は、遊技開始の都度でメダル投入口12よりメダルを
投入(BET)して遊技を実行するという遊技制御方式
(メダル投入方式)を実施するほか、予め筐体8内に
(ソフト的に)貯留されている複数枚のメダルから一部
をBETボタン13,14,15により引き落とし(B
ET)して遊技を実行するという遊技制御方式(クレジ
ット方式)を実施することが可能である。
【0021】ボックス状の筐体8内には、周面に複数の
図柄がそれぞれ表示された3個のリール10,…を備え
ており、各リール10に対応させて、筐体8の前面に
は、3つの図柄表示窓11が形成されると共に、各図柄
表示窓11,…を横切る上、中、下、斜めの五本の停止
ラインL,…が表示されている。
【0022】そして、図柄表示窓11,…の下方位置に
は、メダル投入口12、BETボタン13,14,1
5、始動レバー16、3つのストップボタン17,…、
メダル精算ボタン18、メダル貸出ボタン19、カード
返却ボタン20、貸出可表示ランプ21、カード残高表
示器22、そして、貯留メダル枚数表示器23が設けら
れている。
【0023】BETボタン13,14,15は、上述の
如く、最高三枚を限度として、遊技実行に対して賭ける
べきメダルを貯留メダルから引き落とすためのもので、
三枚賭け用のMAX−BETボタン13の他に、一枚賭
け用の1BETボタン14及び二枚賭け用の2BETボ
タン15の三種類が用意されている。
【0024】MAX−BETボタン13は、五本の停止
ラインL,…をすべて有効化させるためのものであり、
MAX−BETボタン13を押釦操作すれば、貯留メダ
ルから三枚分が徴収される(投入される)が、BETボ
タン14,15の押釦操作によってすでに一乃至二枚が
BETされている状態において、MAX−BETボタン
13を押釦操作すれば、貯留メダルからその差分が徴収
される。
【0025】1BETボタン14は、中央の停止ライン
Lのみを有効化させるためのものであり、1BETボタ
ン14を押釦操作すれば、貯留メダルから一枚分が徴収
されるが、BETボタン15,13の押釦操作によって
すでに二乃至三枚がBETされている状態において、1
BETボタン14を押釦操作すれば、貯留メダルにその
差分が返却される。
【0026】2BETボタン15は、横三本の停止ライ
ンL,…を有効化させるためのものであり、2BETボ
タン15を押釦操作すれば、貯留メダルから二枚分が徴
収されるが、BETボタン14の押釦操作によってすで
に一枚がBETされている状態において、2BETボタ
ン15を押釦操作すれば、貯留メダルからその差分が徴
収される一方、BETボタン13の押釦操作によってす
でに三枚がBETされている状態において、2BETボ
タン15を押釦操作すれば、貯留メダルにその差分が返
却される。
【0027】貯留メダル枚数表示器23は、7個の発光
セグメントからなるディジタル表示器であって、貯留メ
ダル枚数表示器23には、現在の貯留メダルの総枚数が
表示される。従って、BETボタン13,14,15の
何れかを押釦操作する度に、更新された貯留メダル枚数
が、貯留メダル枚数表示器23に表示されるようになっ
ている。
【0028】また、メダル投入方式に基づくBET処理
とクレジット方式に基づくBET処理とは補完関係にあ
り、例えば、メダルを一枚投入することにより一枚がB
ETされた後、これより賭数の大きなBETボタン1
3,15が押釦操作されたならば、貯留メダルからその
差分が徴収されると共に、押釦操作されたBETボタン
13,15に対応した停止ラインL,…が有効化され
る。その際、更新された貯留メダル枚数が、貯留メダル
枚数表示器23に表示されるようになっている。但し、
例えば、メダルを三枚投入することにより三枚がBET
された後、これより賭数の小さなBETボタン14,1
5が押釦操作されたとしても、この押釦操作は無効であ
り、従って、貯留メダルにその差分が返却されることは
ない。
【0029】これらのBET処理により停止ラインLが
有効化されたか否かは、図柄表示窓11,…の側方位置
に縦並びに五つ設けられたライン有効化表示器24,…
によって確認することができる。即ち、一枚がBETさ
れた場合、中央の表示器24が点灯し、二枚がBETさ
れた場合、中央及びその上下の表示器24,…が点灯
し、三枚がBETされた場合、全ての表示器24,…が
点灯するようになっている。
【0030】メダル貸出ボタン19は、メダル貸出機2
に投入されたカードから所定度数を引き落とすためのも
ので、押釦操作により、メダル貸出機2からスロットマ
シン1側にメダル貸出を指示する制御信号が送信され、
筐体8内の貯留メダル数は、カードからの引き落とし度
数に応じた枚数分だけ加算される。
【0031】ここで、遊技開始に際しては、BET操作
後、始動レバー16を操作すると、各リール10,…が
始動し、以下、ストップボタン17,…を任意の順序で
押釦操作すると、それぞれ対応するリール10が順次停
止する。全リール10,…が停止した時、有効化された
停止ラインLに特定の組み合わせ図柄が揃うと、入賞が
成立して、対応する枚数のメダルが払い出される。入賞
が成立しなければ、メダルの払い出しは行われない。
【0032】払い出されたメダルは、貸し出されたメダ
ル、メダル投入口12から余分に投入されたメダル(B
ETに関与しないメダル)と共に、貯留メダル枚数が所
定枚数(例えば250枚)になるまでは、内部で貯留さ
れ(これを「メダルの貯留処理」という)、これを越え
る分は、筐体8内に配置されたメダル排出装置36が作
動して、メダル排出口25から受け皿26に排出される
(これを「メダルの排出処理」という)。
【0033】メダルの排出処理は、メダル精算ボタン1
8を押釦操作することによっても行われる。メダル精算
ボタン18が押釦操作されると、メダル排出装置30が
作動して、貯留メダルが精算メダルとしてメダル排出口
25から排出される。尚、メダル精算ボタン18は、メ
ダルの貯留処理の有効・無効を設定するボタンでもあ
り、1回押釦操作すると、メダル貯留処理(貯留上限枚
数を設定しない場合もあるが、基本的には、貯留上限枚
数まで)が有効となり、再度押釦操作すると、メダル貯
留処理が無効となって、それまで貯留されていた払出メ
ダル及び貸出メダルは、各付与時点においてメダル排出
装置36により排出される。
【0034】メダル排出装置36は、図2に示す如く、
メダルガイド28を介してメダル投入口12から投入さ
れたメダルを収容するホッパー35内のメダルを一枚ず
つ取り込んで送り出すメダル送出機構37を備えてい
る。このメダル送出機構37は、送出モータ(図示しな
い)を駆動源とするもので、送出モータを駆動してディ
スク(図示しない)を回転させることにより、このディ
スクの周方向に設けられた複数のメダル取込孔にメダル
を一枚ずつ取り込んで、メダル排出口25に連通する排
出路(図示しない)へと送り出す構成である。
【0035】送出モータは、制御部から送信されるパル
ス信号の入力に応じてディスクをメダル取込孔のピッチ
単位で回転させる(即ちホッパー35内のメダルをメダ
ル排出口25から受け皿26に一枚ずつ排出する)よう
制御されており、信号の入力回数によって排出されるメ
ダルの枚数が決定される。メダルの貯留処理が無効の場
合は、払出メダルあるいは貸出メダルの枚数に相当する
数のパルス信号が、また、メダルの貯留処理が有効であ
って、払出メダルあるいは貸出メダルが貯留メダルに加
算される結果、貯留メダル枚数が貯留上限枚数を越える
ような場合は、その越えた分のメダル枚数に相当する数
のパルス信号が、また、メダル精算ボタン18の押釦操
作によりメダルの貯留処理が有効から無効に切り替わる
場合は、貯留メダルのメダル枚数に相当する数のパルス
信号が、それぞれ制御部からメダル貸出装置36に送信
されるようになっている。
【0036】図3は、メダルガイド28の構成を示す。
該メダルガイド28は、メダル投入口12から投入され
たメダルを検出する第1〜第3のメダル投入センサ(総
称して「メダル投入センサ」という)29,30,31
と、該メダル投入センサ29,30,31よりも上流側
に形成され、メダル排出口25に連通するキャンセル通
路(図示しない)の入口となるメダル挿通口32と、該
メダル挿通口32に関連して設けられたメダルキャンセ
ル機構33とを備えている。第1〜第3メダル投入セン
サ29,30,31は、メダルの直径よりも狭い範囲内
に配置されており、全てのメダル投入センサ29,3
0,31が一枚のメダルを検出することにより、BET
処理あるいはメダルの貯留処理に用いられるメダル検出
信号が出力されるようになっている。
【0037】メダルキャンセル機構33は、貸出処理実
行中や、メダルガイド28におけるメダル詰まりの発生
あるいは貯留メダルが上限枚数に達している場合等、B
ET処理やメダルの貯留処理を実行させたくない場合に
対応すべく設けられたもので、ほぼ水平に延びた軸線ま
わりに揺動自在に設けられたキャンセルアーム34と、
該キャンセルアーム34に結合されたキャンセル駆動部
(図示しない)とで構成される。キャンセルアーム34
は、キャンセル駆動部が非作動状態の時には、メダルガ
イド28から退避して、投入されたメダルをメダル投入
センサ29,30,31に導くようになっているが、上
述のBET処理やメダルの貯留処理を実行させたくない
場合には、キャンセル駆動部の作動により、メダルガイ
ド28内に進入し、投入されたメダルをメダル挿通口3
2を介してキャンセル通路に送り出すようになってい
る。
【0038】図1に戻り、本実施形態に係るメダル貸出
機2は、カードの発行機能を有するもので、紙幣の投入
により、機体40内に収容された磁気カードを搬出し、
このカードにカード番号や有価価値などの情報を記録し
てカード挿排口49まで搬出する。また、メダル貸出機
2は、自機又は他のメダル貸出機や発券機で発行された
カードを受け付け可能なもので、カード挿排口49より
投入されたカードからそのカードに記録された度数を含
む記録情報を読み取ることができる。
【0039】ボックス状の機体40の前面には、メダル
貸出機2の動作状態を報知するための表示ランプ44、
所定金種の紙幣(千円札、五千円札、一万円札など)を
受け付ける紙幣投入口45、最低額金種の紙幣(千円
札)を釣りとして排出する紙幣返却口46、カードの発
行額を選択する数個の金額選択ボタン47,…、カード
投入ボタン48及びカード挿排口49が、それぞれ設け
られている。
【0040】カード挿排口49は、紙幣投入口45への
紙幣の投入及び一の金額選択ボタン47の押釦に応じて
カードの発行を行うと共に、この発行されたカードや、
他のメダル貸出機又は発券機で発行されたカードが投入
される部分である。カード投入ボタン48は、カード挿
排口49に発行されたカードを機体40内に投入させる
際に使用されるもので、押釦操作により、発行されたカ
ードがカード挿排口49から内部に取り込まれるように
なっている。
【0041】図4は、スロットマシン1及びメダル貸出
機2の電気的構成を概略化して示す。スロットマシン1
は、制御、演算の主体であるCPU、遊技制御プログラ
ムが記憶されるROM、データの読み書きに用いられる
RAM及び乱数発生器を有する制御部55を備えてい
る。
【0042】制御部55のCPUには、バスを介して各
種の入出力部が接続されている。入力部としては、メダ
ル投入センサ29,30,31、MAX−BETボタン
13、1BETボタン14、2BETボタン15、始動
レバー16、ストップボタン17,…などが接続され、
これらの信号がCPUに入力されるようになっている。
出力部としては、リール10,…の回転始動・停止・引
き込みを実行するリール駆動部57、メダルキャンセル
機構(メダルキャンセル部)33、メダル排出装置(メ
ダル排出部)36、貯留メダル枚数表示器23、特別遊
技モード時やマシンの電飾などに用いられる表示ランプ
等58、ライン有効化表示器24などが接続され、入力
信号に基づいて各種の出力部が制御される。
【0043】そして、入出力部としては、メダル貸出機
2の制御部65(に接続されたインターフェイス回路6
6)との間で貸出処理に関する各種制御信号をやり取り
するための中継基板59が接続されている。中継基板5
9及びインターフェイス回路66間の制御信号は、貸出
可能信号、貸出状態信号、貸出要求信号、貸出了解信号
などで構成され、各信号線が一本のケーブルとしてまと
められている。
【0044】貸出可能信号は、スロットマシン1からメ
ダル貸出機2に対し、メダル貸出指示を受け入れ可能な
状態にあるか否かを知らせるための信号である。遊技処
理実行時、メダル投入あるいはBETボタン13,1
4,15の押釦操作に基づくBET処理時などは、貸出
可能信号がHレベルとなって、貸出処理が不可能となる
一方、これらを完了すると、貸出可能信号がLレベルに
反転して、貸出処理が可能になる。
【0045】貸出状態信号は、メダル貸出機2からスロ
ットマシン1へと出力される信号であって、メダル貸出
機2が貸出処理を指示する状態にあるか否かを示す。こ
の信号も、通常はHレベルであって、スロットマシン1
のメダル貸出ボタン19が押釦操作されることによりL
レベルに反転し、メダル貸出ボタン19の一回の操作に
よって貸し出しされるべき相当数が消化された所定時間
後はHレベルに反転する。
【0046】貸出要求信号は、メダル貸出機2からスロ
ットマシン1へと出力される信号であって、スロットマ
シン1の制御部55に、貸出処理の実行を指示する。こ
の信号は通常はHレベルであって、Lレベルへの反転に
より1度数分のメダル(例えば5枚)の貸出処理が指示
される。尚、メダル貸出ボタン19が一回操作されるこ
とにより、複数度数分の貸出処理が行われる場合は、そ
の度数に応じた数分のパルス信号が順次生成されて出力
される。
【0047】貸出了解信号は、メダル貸出機2からのメ
ダル貸出指示を受け取ったことを示す制御信号である。
通常はHレベルであり、貸出要求信号がLレベルになっ
てから所定時間後にLレベルに反転し、さらに所定時間
後にHレベルに復帰する。
【0048】メダル貸出ボタン19、カード返却ボタン
20、貸出可表示ランプ21、カード残高表示器22
は、別個の中継基板61を介してメダル貸出機2の制御
部65に接続され、メダル貸出機2の制御下に置かれて
いる。中継基板61とメダル貸出機2の制御部65との
間にやり取りされる制御信号は、ランプ点灯信号、表示
制御信号などがあり、各信号線が一本のケーブルとして
まとめられている。
【0049】ランプ点灯信号は、スロットマシン1の中
継基板61へと出力される信号であって、この信号は、
貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルに
あるときにLレベルとなり、貸出可表示ランプ21を点
灯させる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作さ
れて貸出状態信号がLレベルに反転することや、メダル
投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作
により貸出可能信号がHレベルに反転することや、始動
レバー16が操作されて貸出可能信号がHレベルに反転
することによりHレベル(貸出可表示ランプ21の消
灯)に反転し、貸出処理、BET処理及び遊技処理の指
示が終了するまで、Hレベルのまま維持される。
【0050】表示制御信号は、スロットマシン1の中継
基板61へと出力される信号であり、残度数データを表
示するための信号である。この信号は、貸出要求信号に
対応しており、この貸出要求信号がLレベルからHレベ
ルに反転するのに伴って、残度数データが送信される。
【0051】尚、制御部55は、メダル投入口12から
のメダル投入に基づくメダル検出信号及びBETボタン
13,14,15の押釦操作に基づく出力信号にそれぞ
れ対応するBET受付信号(メダル投入受付信号、BE
Tボタン受付信号)を内部処理している。BET受付信
号は、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレ
ベルにあるときにHレベルとなり、メダル投入、BET
ボタン13,14,15の受け付けが可能となる。従っ
て、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信
号がLレベルに反転することや、メダルが投入されある
いはBETボタン13,14,15が押釦操作されるこ
とや、始動レバー16が操作されることによりLレベル
(メダル投入の無効化、即ちメダルキャンセル機構33
のキャンセル駆動部の作動、及びBETボタン13,1
4,15の押釦操作の無効化)に反転し、貸出処理、B
ET処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Lレベル
のまま維持される。
【0052】メダル貸出機2の制御部65は、制御、演
算の主体であるCPUと、プログラムが記憶されるRO
Mと、データの読み書きに用いられるRAMとを備え、
CPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されて
いる。
【0053】入力部としては、金額選択ボタン47,
…、カード投入ボタン48などが接続され、出力部とし
ては、表示ランプ44、カードの取り込み・排出を行う
カード搬送部69が接続され、入出力部としては、他の
メダル貸出機、発券機及び制御装置と通信を実施するた
めのインターフェイス回路71、投入紙幣の取り込み・
排出を行う紙幣搬送部72、内蔵の磁気ヘッドにより取
り込んだカードに対してカード情報の読み書きを行うカ
ードリードライタ73などが接続されている。
【0054】また、制御部65は、中継基板61を介し
て入力されるメダル貸出ボタン19及びカード返却ボタ
ン20からの入力信号に対応する貸出受付信号及び返却
受付信号を内部処理している。
【0055】貸出受付信号は、貸出可能信号がLレベル
且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとな
り、メダル貸出ボタン19の受け付けが可能となる。従
って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態
信号がLレベルに反転することや、メダル投入あるいは
BETボタン13,14,15の押釦操作により貸出可
能信号がHレベルに反転することや、始動レバー16が
操作されて貸出可能信号がHレベルに反転することによ
りLレベル(メダル貸出ボタン17の押釦操作の無効
化)に反転し、貸出処理、BET処理及び遊技処理の指
示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0056】返却受付信号も、貸出可能信号がLレベル
且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとな
り、メダル返却ボタン20の受け付けが可能となる。従
って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態
信号がLレベルに反転することや、メダル投入あるいは
BETボタン13,14,15の押釦操作により貸出可
能信号がHレベルに反転することや、始動レバー16が
操作されて貸出可能信号がHレベルに反転することによ
りLレベル(カード返却ボタン20の押釦操作の無効
化)に反転し、貸出処理、BET処理及び遊技処理の指
示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0057】図5は、貸出処理におけるスロットマシン
1とメダル貸出機2との間の信号のやり取りを示す。ス
ロットマシン1では、電源立ち上げ時から所定時間TS
が経過するまでの間、BET処理(メダル投入あるいは
BETボタン13,14,15の押釦操作から所定時間
が経過するまで)の間、あるいは遊技処理(始動レバー
16を操作してから全リール10,…が停止するまで
(入賞が成立した場合、入賞メダルの払い出しが完了す
るまで))の間、貸出可能信号がHレベルで維持され
る。この貸出可能信号がLレベルに反転したときにメダ
ル貸出ボタン19が押釦操作されると、メダル貸出機2
の制御部65は、その入力信号を受け付けて、貸出状態
信号をLレベルに反転させる一方、スロットマシン1の
制御部55は、この貸出状態信号のレベル反転を確認し
て、BET受付信号(メダル投入受付信号、BETボタ
ン受付信号)をLレベルに反転させて、貸出処理中にお
けるBET処理を実行不可能な状態にする。
【0058】そして、メダル貸出機2の制御部65は、
貸出状態信号をLレベルに反転させた後、その反転処理
から所定の時間間隔T0をおいて、貸出要求信号をLレ
ベルに反転させる。そこで、スロットマシン1の制御部
55は、この貸出要求信号のレベル反転が所定時間T1
の間持続することを確認した後、貸出了解信号をLレベ
ルに反転させることにより、メダル貸出機2にメダル貸
出指示を受け入れた旨を送信する。この後、さらにT2
の時間が経過すると、メダル貸出機2の制御部65は、
貸出要求信号をHレベルに復帰させると共に、受け付け
中のカードの度数データを1度数分デクリメントする。
また、このときスロットマシン1の制御部55は、現在
の貯留メダルに1度数分のメダル(5枚)を加算し、さ
らにT3の時間が経過すると、貸出了解信号をHレベル
に復帰させる。
【0059】メダル貸出機2の制御部65は、この貸出
了解信号のHレベルへの復帰をチェックした後、所定時
間T4が経過した時点で、1度数分の貸出処理が終了し
たと認識する。以下、同様の通信動作により、あらかじ
め定められた度数分(図示例では10度数)の貸出処理
が行われるもので、メダル貸出機2の制御部50は、最
後の貸出処理完了から所定時間TEが経過すると、貸出
状態信号をHレベルに復帰させる。また、スロットマシ
ン1の制御部55は、一連の貸出処理が完了したことを
示す貸出状態信号のHレベルへの復帰を確認して、BE
T受付信号(メダル投入受付信号、BETボタン受付信
号)をHレベルに復帰させて、BET処理を実行可能な
状態に復帰させる。
【0060】以上のように、メダル貸出ボタン19が押
釦操作されると、貯留メダルは、1度数分のメダルに引
き落とし度数分を乗じた数のメダル(本例では50枚)
が加算されると共に、その間、BETのためのメダルの
受付及びBETボタン13,14,15の受付が禁止さ
れた状態となる。尚、メダル貸出ボタン19の操作によ
り、カードから何度数分の度数データを差し引くかは任
意に設定することができ、また1度数に対応させる貸出
メダル数も、適宜変更することが可能である。
【0061】図6は、BET処理のフローチャートを示
す。遊技実行に際しては、まず初めに、自動BET処
理、即ち遊技者の意志に関係なくスロットマシンが自動
的に実行するBET処理(後述する)が行われたか否か
がチェックされ(S10)、該当しなければ、賭数設定
操作が行われたか否か、即ち、メダルがメダル投入口1
2から投入されたか否か、あるいはBETボタン13,
14,15が押釦操作されたか否かがチェックされる
(S20)。メダルが遊技者によって投入されたか、あ
るいは何れかのBETボタン13,14,15が遊技者
によって押釦操作されたならば、次に、貸出処理が実行
中であるか、即ちBET受付信号がLレベルであるかが
チェックされる(S30)。
【0062】貸出処理が実行されていると判断された場
合は、メダルの投入及びBETボタン13,14,15
の押釦操作は無効化されているから、S10に戻る
(尚、メダルの投入による場合には、メダルキャンセル
機構33のキャンセル駆動部の作動により、そのメダル
がメダル排出口25から遊技者に返却される)が、貸出
処理が実行されていないと判断された場合は、賭数が三
枚であれば(S40)、三枚賭け用のBET処理(5ラ
イン有効化表示、及びBETボタン13,14,15に
基づくBET処理であれば、クレジットデータの更新)
が実行され(S50)、賭数が二枚であれば(S6
0)、二枚賭け用のBET処理(3ライン有効化表示、
及びBETボタン13,14,15に基づくBET処理
であれば、クレジットデータの更新)が実行され(S7
0)、賭数が一枚であれば(S80)、一枚賭け用のB
ET処理(1ライン有効化表示、及びBETボタン1
3,14,15に基づくBET処理であれば、クレジッ
トデータの更新)が実行され(S90)、何れにも該当
しない場合には、エラー表示が行われる(S100)。
【0063】BET処理は、始動レバー16の操作によ
って確定するため、始動レバー16の操作前(S110
がNO)であれば、何回でも再BET処理を実行するこ
とができる。一方、始動レバー16の操作後(S110
がYES)は、賭数が設定されているかがチェック(S
120)された後、これがYESであれば、遊技処理が
開始される(S130)。
【0064】そして、遊技処理において、三つのストッ
プボタン17,…を押釦操作した結果、有効ラインに再
遊技図柄(いわゆる「リプレイ図柄」)が揃えば(S1
40がYES)、S40に戻り、当該遊技における賭数
に基づく自動BET処理が実行され(S40〜S9
0)、しかる後、始動レバー16の操作の有無がチェッ
クされる(S110)。始動レバー16の操作が有れば
(S110がYES)、S120を経て、次回の遊技処
理が実行される(S130)が、操作が無ければ(S1
10がNO)、S10を経てS150に移行して、始動
レバー16の操作受付の待ち状態となる。
【0065】このように、本実施形態に係るスロットマ
シン1は、貸出処理が開始されると、BET受付信号が
LレベルとなってBET処理が不可となる構成を採用し
ている。従って、貸出処理との並行処理に基づく制御部
の負担を軽減して、処理遅延を防止すると共に、投入メ
ダルのカウントエラーやクレジットデータの更新エラー
やメダルの排出エラーを防止することができ、また、余
分なメダル投入によるメダルの貯留処理あるいはBET
処理に伴うクレジットデータの更新と貸出処理に伴うク
レジットデータの更新とが別のタイミングで実行される
ため、正確な枚数のメダルの貸し出しを受けたか否かの
判断が容易となる。
【0066】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変更が可能である。
【0067】例えば、上記実施形態においては、貸出操
作が行われると、メダル貯留処理が有効に設定されてい
れば、貸出メダルは内部貯留され、メダル貯留処理が無
効に設定されていれば、貸出メダルは外部排出されるよ
うになっているが、メダル貯留処理の有効・無効を問わ
ず、貸出メダルは外部排出されるようにしてもよい。
【0068】また、上記実施形態においては、BETボ
タン(賭数情報入力手段)13,14,15を押釦操作
することにより、BET処理を開始するようにしている
が、その代わりに、例えば、一の遊技処理が完了するこ
とにより、次回の遊技実行のためのBET処理を自動的
に開始させるようにしてもよい。この場合、例えば、三
枚賭け(最高賭数)の自動BET処理を行うとして、賭
数を減らす際には、貸出処理が実行されていないことを
前提として、1BETボタン15や2BETボタン16
を人為的に押釦操作すればよい。
【0069】また、上記実施形態においては、BETボ
タン14,15の押釦操作によるBET処理にメダル投
入によるBET処理が後から加えられた場合、1BET
ボタン14や2BETボタン15を押しても、大きな賭
数から小さな賭数に変更することが不可能とされている
(小さな賭数から大きな賭数に変更することは可能)
が、どのような状況であって、クレジットデータの増減
を伴うBET処理を可能にしてもよい。これによれば、
例えば、三枚のメダルをメダル投入口12に投入して三
枚賭けを行った状態で、1BETボタン14を押釦操作
すれば、その差分である二枚がクレジットアップされる
ようになる。
【0070】また、上記実施形態においては、BETボ
タンとして、三種類を用意しているが、MAX−BET
ボタンのみ(即ち、三枚賭け専用のスロットマシン)を
用意してもよく、要は、ボタンの種類及び数量は問わな
い。例えば、賭数増加ボタン及び賭数減少ボタンを設
け、賭数増加ボタンを押釦操作する毎に、賭数が1ずつ
加算される一方、賭数減少ボタンを押釦操作する毎に、
賭数が1ずつ減算されるようにしてもよい。
【0071】また、上記実施形態に係るメダル貸出機
(遊技媒体貸出機)においては、メダル貸出ボタン19
を押釦操作することにより、貸出処理を開始するように
しているが、メダル貸出ボタンを設けず、貨幣や貸出媒
体を投入すれば、発行される貸出媒体や投入された貸出
媒体の有する有価価値の範囲内で自動的に貸出処理を開
始するメダル貸出機であってもよい。この場合、貸出処
理の開始のタイミング(即ち貸出要求信号の出力のタイ
ミング)は、貨幣や貸出媒体を投入した時、投入された
貨幣や貸出媒体が真正と判断された時、貨幣の投入によ
り貸出媒体が発行された時、発行された貸出媒体を内部
に取り込んだ時、貸出媒体の情報を読み込んだ時、ある
いはこの間の何れであってもよい。
【0072】また、メダル貸出機としては、貸出媒体を
抜き取り可能な不可能かであるかを問わず、貨幣を受け
付けて有価価値が付与された貸出媒体を発行する貸出媒
体発行手段を備えた、いわゆる自発行型のメダル貸出機
に限定されず、貸出媒体発行手段を備えず、発券機で発
行された貸出媒体のみを受け付け可能なメダル貸出機を
も含むものである。また、自発行型であっても、金額選
択ボタンは、必須構成ではなく、受け付けた貨幣と等価
な貸出媒体を発行するメダル貸出機や、投入されている
貸出媒体にまだ有価価値が残っている状態で、貨幣を投
入すれば、貨幣の有する有価価値の範囲内で貸出媒体の
有価価値の上書きを行うメダル貸出機であってもよい。
【0073】また、上記実施形態においては、メダル貸
出機とスロットマシンとがそれぞれ別の筐体で構成さ
れ、両者が電気的に接続される分離可能な構成とされて
いるが、本発明は、それぞれ別の筐体ではあるが、それ
ら筐体が分離不可能に結合されたものや、従来より提供
されているスロットマシンの筐体にメダル貸出機に係る
構成を設けたものを含む。従って、これらは、概念的に
は、「スロットマシン」でもあるし、「遊技媒体貸出
機」でもある。かかる場合、請求項1の記載である「遊
技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けて」は、
「遊技媒体の貸出要求を受けて」と同一である。
【0074】また、メダル貸出ボタン19、カード返却
ボタン20、貸出可表示ランプ21、カード残高表示器
22は、スロットマシン1側に設けることは必須ではな
く、メダル貸出機2側に設けてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るスロットマシ
ンは、遊技媒体の貸出処理が実行されると、賭数設定処
理を不可能な状態に設定する設定手段が設けられている
ため、賭数設定処理と貸出処理の並行処理による制御部
の負担を軽減して、処理速度の低下あるいは関連箇所の
誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシン及び
メダル貸出機の正面図を示す。
【図2】同実施形態のスロットマシンの内部の正面図を
示す。
【図3】同実施形態のメダルキャンセル機構の一部断面
を含む正面図を示す。
【図4】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機
の電気的構成のブロック図を示す。
【図5】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機
の間の貸出処理に係る通信動作のタイミングチャートを
示す。
【図6】同実施形態のBET処理のフローチャートを示
す。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…メダル貸出機、10…リー
ル、11…図柄表示窓、12…メダル投入口、13…M
AX−BETボタン、14…1BETボタン、15…2
BETボタン、16…始動レバー、17…ストップボタ
ン、19…メダル貸出ボタン、21…貸出可表示ラン
プ、23…貯留メダル枚数表示器、24…ライン有効化
表示器、25…メダル排出口、28…メダルガイド、2
9,30,31…メダル投入センサ、33…メダルキャ
ンセル機構、35…ホッパー、36…メダル排出装置、
49…カード挿排口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貸出媒体が有する有価価値の範囲内で遊
    技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けて遊技媒体
    の貸出処理を行い、且つ貸し出された遊技媒体を含め、
    遊技者が所有する遊技媒体の一部又は全部を内部貯留可
    能なスロットマシンであって、遊技者が所有する遊技媒
    体から一部を徴収して一回の遊技実行に対する賭数を設
    定する第一の設定手段と、遊技媒体の貸出処理が実行さ
    れている間、前記第一の設定手段による賭数設定処理を
    不可能な状態に設定する第二の設定手段とを備えてなる
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記第一の設定手段は、外部から投入さ
    れた遊技媒体に基づき賭数を設定するものである請求項
    1記載のスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記第二の設定手段は、該第二の設定手
    段により賭数設定処理が不可能な状態に設定された際
    の、外部から投入された遊技媒体を遊技者に返却するも
    のである請求項2記載のスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記第一の設定手段は、内部貯留されて
    いる遊技媒体に基づき、賭数を設定するものである請求
    項1記載のスロットマシン。
  5. 【請求項5】 前記第一の設定手段は、それぞれ大きさ
    の異なる賭数情報を入力する複数の賭数情報入力手段を
    備え、該賭数情報入力を受けて賭数を変更すると共に、
    その差分を内部貯留されている遊技媒体に対して加減す
    るものである請求項4記載のスロットマシン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031074A (ja) * 2010-11-16 2011-02-17 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2015188493A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社大都技研 遊技台
JP6306783B1 (ja) * 2017-06-29 2018-04-04 山佐株式会社 遊技機

Cited By (4)

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