JP4319369B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有価価値を有するプリペイドカード(磁気カードやICカード等)などの貸出媒体により遊技媒体を貸し出して遊技を行うスロットマシン及び遊技媒体貸出機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在ホールに設置されるスロットマシンは、パチンコ機と異なり、横に設置されたメダル貸出機でメダルの貸出処理を行う、いわゆる現金対応型が一般的であるが、近年、パチンコ機と同様、プリペイドカード(以下、カードという)を用いてスロットマシンでメダルの貸出処理を行う、いわゆるCR対応型のスロットマシンが種々提案されている。このスロットマシンには、カードを受け付けるメダル貸出機がスロットマシンと隣り合わせに設置されており、遊技者が自由に利用できるようになっている。
【0003】
スロットマシン及びメダル貸出機は、電気的に接続されており、メダル貸出機は、自機、他機あるいはホールの適所に設置された発券機で発行されたカードを受け付けて、遊技者によるスロットマシン上での貸出操作に応じてスロットマシンにメダルの貸出処理を指示する制御信号を送信する一方、スロットマシンは、この制御信号に応じてメダルの貸出処理を実行する。その結果、一回の貸出操作でカードから所定度数が引き落とされて、所定枚数のメダルが貯留メダルとして機内のクレジットデータに加算され、あるいは貯留メダルが上限枚数を越える場合には、この越えた分のメダルが受け皿に排出される。
【0004】
ところで、スロットマシンは、メダル投入口へのメダル投入により賭数を設定し(BETし)、次に始動レバーを操作して三つのリールを回転始動させた後、各リールに対応したストップボタンを押釦操作してリールを停止させるといった遊技内容を繰り返して行う形態が採られている。そして、メダルの賭数に応じて有効化された停止ライン上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、その組み合わせ図柄に係る入賞が成立して、その入賞の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが貯留メダルとして機内のクレジットデータに加算され、あるいは貯留メダルが上限枚数を越える場合には、この越えた分のメダルが受け皿に払い出される。
【0005】
通常、賭数は最高三枚までと定められており、遊技開始に際して、一枚のメダルを投入すると、上、中、下、斜め五本の停止ラインのうち、中央の停止ラインのみが有効化され、二枚のメダルを投入すると、上、中、下の三本の停止ラインが有効化され、三枚のメダルを投入すると、5本全ての停止ラインが有効化される。そして、停止ラインが有効化されたか否かは、ライン有効化表示器あるいは賭数表示器によって確認することができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、一般的なスロットマシンは、遊技実行に対する対価として、機外のメダルを機内に投入して徴収するもの(メダル投入方式)であるが、これとは別にして、貯留メダルを人為的に増加させるべく、最高賭数以上にメダルを投入すれば、その余分が貯留メダルに加算される(メダルの貯留処理)ようになっている。
【0007】
従って、メダルの貯留処理とメダルの貸出処理とが同時に実行されるケースも考えられるが、この場合、メダルの貯留処理に基づくクレジットデータの更新と貸出処理に基づくクレジットデータの更新とが並行処理となり、制御部に負担が大きくなって、処理遅延に繋がるばかりでなく、クレジットデータの更新エラーが発生するおそれがある。
【0008】
また、スロットマシンには、クレジットデータを表示する表示器が設けられているが、メダルの貯留処理に基づくクレジットデータの更新と貸出処理に基づくクレジットデータの更新とが同時に実行された場合、表示器におけるクレジットデータの更新は、何れの処理によるものなのかが判断しにくく、その結果、遊技者が正確な枚数のメダルの貸し出しを受けたか否かの判断が困難になるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明に係るスロットマシンは、上記問題を解決するためになされたもので、貸出媒体が有する有価価値の範囲内で遊技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けると、遊技媒体の貸出処理に基づいて貸し出された遊技媒体を内部貯留し、また、外部から投入された遊技媒体を内部貯留可能なスロットマシンであって、遊技媒体の貸出処理が実行されている間、外部から投入された遊技媒体を内部貯留不可能な状態に設定するとともに、遊技媒体の貸出処理が実行されている間において外部から遊技媒体が投入された場合、一回の遊技実行に対して設定されている賭数が最高賭数に設定されていなければ、投入された遊技媒体を賭数設定のために受け付ける一方、賭数が最高賭数に設定されていれば、その遊技媒体を遊技者に返却することを特徴とする。
【0010】
上記構成からなるスロットマシンによれば、遊技媒体の貸出処理が実行されると、外部から投入された遊技媒体の貯留処理が不可能な状態とされて、貸出処理に基づく内部貯留数の更新は行われるが、遊技媒体の投入に基づく内部貯留数の更新が行われることはない。但し、遊技媒体の貸出処理が完了すると、遊技媒体の貯留処理が可能な状態に復帰するようになっている。
また、遊技媒体の貸出処理が実行されている間、一回の遊技実行に対して設定されている賭数が最高賭数に設定されていなければ、内部貯留数の更新期間に外部から投入された遊技媒体は賭数設定のために受け付けられるが、賭数が最高賭数に設定されていれば、その更新期間に外部から投入された遊技媒体は内部貯留分として取り扱われることとなり、これをそのまま許容してしまうと、貸出処理に基づく内部貯留数の更新と遊技媒体の投入に基づく内部貯留数の更新とが並行することとなるため、一方の遊技媒体の投入に基づく内部貯留数の更新を禁止して、その投入された遊技媒体を遊技者に返却するというものである。
【0011】
ここで、「貸出媒体」とは、有価価値情報を記憶(書き込み)可能な磁気カード(プリペイドカードや会員カード)、ICカード、ICチップを埋め込んだコイン等の記憶媒体、あるいはこれらの記憶媒体に識別情報のみを記憶し、この識別情報に対応する有価価値情報を遊技媒体貸出機や管理装置に記憶しておくもののみならず、トークン(コイン状のもの)などの所定形状物であって、遊技媒体貸出機への投入によって有価価値を有すると認識されるもの、機内へ投入される貨幣そのものをも含める概念である。また、「有価価値」とは、遊技媒体に変換可能なもの又は遊技媒体と等価なものをいい、金額価値のみならず、この金額価値に基づき換算された度数、あるいはこの金額価値に基づき換算された遊技媒体の貸出可能数量を含める概念である。また、「遊技媒体」とは、メダルに限らず、その他、スロットマシンの遊技を実行できる媒体全てを含む概念である。
【0012】
そして、「遊技者が所有する遊技媒体」とは、遊技媒体貸出機からの指示により貸し出された遊技媒体は当然のことながら、遊技において所定の入賞が成立することにより払い出された遊技媒体などを含み、内部貯留されている状態にあるか、機外に排出された状態にあるかは問わない。
【0013】
さらに、「遊技媒体の貸出処理が実行されている間」とは、始期として、遊技者が貸出操作を行ってから、貸出処理に基づく内部貯留数の更新が開始されてから、あるいはこれらから所定時間が経過した後などを含み、終期として、貸出操作が有効になるまで、貸出処理に基づく内部貯留数の更新が完了するまで、あるいはこれらから所定時間が経過するまでなどを含む。要は、貸出処理に基づく内部貯留数の更新と遊技媒体の投入に基づく内部貯留数の更新との並行処理を避けるという趣旨である。
【0014】
また、「外部から投入された遊技媒体を内部貯留不可能な状態に設定する」とは、外部から投入された遊技媒体を受付可能とするが、これを保留しておき、貸出処理完了後に自動的に内部貯留させるケースや、遊技媒体の貸出処理実行中に投入された遊技媒体を返却するケースを含む。請求項2記載のスロットマシンは、後者に該当する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るスロットマシンについて図面を参酌しつつ説明する。
【0019】
図1は、スロットマシン1及びメダル貸出機2の外観構成を、図2は、スロットマシン1の内部構成を、それぞれ示す。本実施形態に係るスロットマシン1は、遊技開始の都度でメダル投入口12よりメダルを投入(BET)して遊技を実行するという遊技制御方式(メダル投入方式)を実施するほか、予め筐体8内に(ソフト的に)貯留されている複数枚のメダルから一部をBETボタン13,14,15により引き落とし(BET)して遊技を実行するという遊技制御方式(クレジット方式)を実施することが可能である。
【0020】
ボックス状の筐体8内には、周面に複数の図柄がそれぞれ表示された3個のリール10,…を備えており、各リール10に対応させて、筐体8の前面には、3つの図柄表示窓11が形成されると共に、各図柄表示窓11,…を横切る上、中、下、斜めの五本の停止ラインL,…が表示されている。
【0021】
そして、図柄表示窓11,…の下方位置には、メダル投入口12、BETボタン13,14,15、始動レバー16、3つのストップボタン17,…、メダル精算ボタン18、メダル貸出ボタン19、カード返却ボタン20、貸出可表示ランプ21、カード残高表示器22、そして、貯留メダル枚数表示器23が設けられている。
【0022】
BETボタン13,14,15は、上述の如く、最高三枚を限度として、遊技実行に対して賭けるべきメダルを貯留メダルから引き落とすためのもので、三枚賭け用のMAX−BETボタン13の他に、一枚賭け用の1BETボタン14及び二枚賭け用の2BETボタン15の三種類が用意されている。
【0023】
MAX−BETボタン13は、五本の停止ラインL,…をすべて有効化させるためのものであり、MAX−BETボタン13を押釦操作すれば、貯留メダルから三枚分が徴収される(投入される)が、BETボタン14,15の押釦操作によってすでに一乃至二枚がBETされている状態において、MAX−BETボタン13を押釦操作すれば、貯留メダルからその差分が徴収される。
【0024】
1BETボタン14は、中央の停止ラインLのみを有効化させるためのものであり、1BETボタン14を押釦操作すれば、貯留メダルから一枚分が徴収されるが、BETボタン15,13の押釦操作によってすでに二乃至三枚がBETされている状態において、1BETボタン14を押釦操作すれば、貯留メダルにその差分が返却される。
【0025】
2BETボタン15は、横三本の停止ラインL,…を有効化させるためのものであり、2BETボタン15を押釦操作すれば、貯留メダルから二枚分が徴収されるが、BETボタン14の押釦操作によってすでに一枚がBETされている状態において、2BETボタン15を押釦操作すれば、貯留メダルからその差分が徴収される一方、BETボタン13の押釦操作によってすでに三枚がBETされている状態において、2BETボタン15を押釦操作すれば、貯留メダルにその差分が返却される。
【0026】
貯留メダル枚数表示器23は、7個の発光セグメントからなるディジタル表示器であって、貯留メダル枚数表示器23には、現在の貯留メダルの総枚数が表示される。従って、BETボタン13,14,15の何れかを押釦操作する度に、更新された貯留メダル枚数が、貯留メダル枚数表示器23に表示されるようになっている。
【0027】
また、メダル投入方式に基づくBET処理とクレジット方式に基づくBET処理とは補完関係にあり、例えば、メダルを一枚投入することにより一枚がBETされた後、これより賭数の大きなBETボタン13,15が押釦操作されたならば、貯留メダルからその差分が徴収されると共に、押釦操作されたBETボタン13,15に対応した停止ラインL,…が有効化される。その際、更新された貯留メダル枚数が、貯留メダル枚数表示器23に表示されるようになっている。但し、例えば、メダルを三枚投入することにより三枚がBETされた後、これより賭数の小さなBETボタン14,15が押釦操作されたとしても、この押釦操作は無効であり、従って、貯留メダルにその差分が返却されることはない。
【0028】
これらのBET処理により停止ラインLが有効化されたか否かは、図柄表示窓11,…の側方位置に縦並びに五つ設けられたライン有効化表示器24,…によって確認することができる。即ち、BET操作によって生成され制御部に記憶されるBET枚数情報(賭数情報)を判断し、一枚がBETされた場合、中央の表示器24が点灯し、二枚がBETされた場合、中央及びその上下の表示器24,…が点灯し、三枚がBETされた場合、全ての表示器24,…が点灯するようになっている。
【0029】
メダル貸出ボタン19は、メダル貸出機2に投入されたカードから所定度数を引き落とすためのもので、押釦操作により、メダル貸出機2からスロットマシン1側にメダル貸出を指示する制御信号が送信され、筐体8内の貯留メダル数は、カードからの引き落とし度数に応じた枚数分だけ加算される。
【0030】
ここで、遊技開始に際しては、BET操作後、始動レバー16を操作すると、各リール10,…が始動し、以下、ストップボタン17,…を任意の順序で押釦操作すると、それぞれ対応するリール10が順次停止する。全リール10,…が停止した時、有効化された停止ラインLに特定の組み合わせ図柄が揃うと、入賞が成立して、対応する枚数のメダルが払い出される。入賞が成立しなければ、メダルの払い出しは行われない。
【0031】
払い出されたメダルは、貸し出されたメダル、メダル投入口12から余分に投入されたメダル(BETに関与しないメダル)と共に、貯留メダル枚数が所定枚数(例えば250枚)になるまでは、内部で貯留され(メダルの貯留処理)、これを越える分は、筐体8内に配置されたメダル排出装置36が作動して、メダル排出口25から受け皿26に排出される(メダルの排出処理)。
【0032】
メダルの排出処理は、メダル精算ボタン18を押釦操作することによっても行われる。メダル精算ボタン18が押釦操作されると、メダル排出装置30が作動して、貯留メダルが精算メダルとしてメダル排出口25から排出される。尚、メダル精算ボタン18は、メダルの貯留処理の有効・無効を設定するボタンでもあり、1回押釦操作すると、メダル貯留処理(貯留上限枚数を設定しない場合もあるが、基本的には、貯留上限枚数まで)が有効となり、再度押釦操作すると、メダル貯留処理が無効となって、それまで貯留されていた払出メダル及び貸出メダルは、各付与時点においてメダル排出装置36により排出される。
【0033】
メダル排出装置36は、図2に示す如く、メダルガイド28を介してメダル投入口12から投入されたメダルを収容するホッパー35内のメダルを一枚ずつ取り込んで送り出すメダル送出機構37を備えている。このメダル送出機構37は、送出モータ(図示しない)を駆動源とするもので、送出モータを駆動してディスク(図示しない)を回転させることにより、このディスクの周方向に設けられた複数のメダル取込孔にメダルを一枚ずつ取り込んで、メダル排出口25に連通する排出路(図示しない)へと送り出す構成である。
【0034】
送出モータは、制御部から送信されるパルス信号の入力に応じてディスクをメダル取込孔のピッチ単位で回転させる(即ちホッパー35内のメダルをメダル排出口25から受け皿26に一枚ずつ排出する)よう制御されており、信号の入力回数によって排出されるメダルの枚数が決定される。メダルの貯留処理が無効の場合は、払出メダルあるいは貸出メダルの枚数に相当する数のパルス信号が、また、メダルの貯留処理が有効であって、払出メダルあるいは貸出メダルが貯留メダルに加算される結果、貯留メダル枚数が貯留上限枚数を越えるような場合は、その越えた分のメダル枚数に相当する数のパルス信号が、また、メダル精算ボタン18の押釦操作によりメダルの貯留処理が有効から無効に切り替わる場合は、貯留メダルのメダル枚数に相当する数のパルス信号が、それぞれ制御部からメダル貸出装置36に送信されるようになっている。
【0035】
図3は、メダルガイド28の構成を示す。該メダルガイド28は、メダル投入口12から投入されたメダルを検出する第1〜第3のメダル投入センサ(総称して「メダル投入センサ」という)29,30,31と、該メダル投入センサ29,30,31よりも上流側に形成され、メダル排出口25に連通するキャンセル通路(図示しない)の入口となるメダル挿通口32と、該メダル挿通口32に関連して設けられたメダルキャンセル機構33とを備えている。第1〜第3メダル投入センサ29,30,31は、メダルの直径よりも狭い範囲内に配置されており、全てのメダル投入センサ29,30,31が一枚のメダルを検出することにより、BET処理あるいはメダルの貯留処理に用いられるメダル検出信号が出力されるようになっている。
【0036】
メダルキャンセル機構33は、貸出処理実行中に余分なメダルが投入された場合や、メダルガイド28におけるメダル詰まりの発生あるいは貯留メダルが上限枚数に達している場合等、メダルの貯留処理を実行させたくない場合に対応すべく設けられたもので、ほぼ水平に延びた軸線まわりに揺動自在に設けられたキャンセルアーム34と、該キャンセルアーム34に結合されたキャンセル駆動部(図示しない)とで構成される。キャンセルアーム34は、キャンセル駆動部が非作動状態の時には、メダルガイド28から退避して、投入されたメダルをメダル投入センサ29,30,31に導くようになっているが、上述のメダルの貯留処理を実行させたくない場合には、キャンセル駆動部の作動により、メダルガイド28内に進入し、投入されたメダルをメダル挿通口32を介してキャンセル通路に送り出すようになっている。
【0037】
図1に戻り、本実施形態に係るメダル貸出機2は、カードの発行機能を有するもので、紙幣の投入により、機体40内に収容された磁気カードを搬出し、このカードにカード番号や有価価値などの情報を記録してカード挿排口49まで搬出する。また、メダル貸出機2は、自機又は他のメダル貸出機や発券機で発行されたカードを受け付け可能なもので、カード挿排口49より投入されたカードからそのカードに記録された度数を含む記録情報を読み取ることができる。
【0038】
ボックス状の機体40の前面には、メダル貸出機2の動作状態を報知するための表示ランプ44、所定金種の紙幣(千円札、五千円札、一万円札など)を受け付ける紙幣投入口45、最低額金種の紙幣(千円札)を釣りとして排出する紙幣返却口46、カードの発行額を選択する数個の金額選択ボタン47,…、カード投入ボタン48及びカード挿排口49が、それぞれ設けられている。
【0039】
カード挿排口49は、紙幣投入口45への紙幣の投入及び一の金額選択ボタン47の押釦に応じてカードの発行を行うと共に、この発行されたカードや、他のメダル貸出機又は発券機で発行されたカードが投入される部分である。カード投入ボタン48は、カード挿排口49に発行されたカードを機体40内に投入させる際に使用されるもので、押釦操作により、発行されたカードがカード挿排口49から内部に取り込まれるようになっている。
【0040】
図4は、スロットマシン1及びメダル貸出機2の電気的構成を概略化して示す。スロットマシン1は、制御、演算の主体であるCPU、遊技制御プログラムが記憶されるROM、データの読み書きに用いられるRAM及び乱数発生器を有する制御部55を備えている。
【0041】
制御部55のCPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されている。入力部としては、メダル投入センサ29,30,31、MAX−BETボタン13、1BETボタン14、2BETボタン15、始動レバー16、ストップボタン17,…などが接続され、これらの信号がCPUに入力されるようになっている。出力部としては、リール10,…の回転始動・停止・引き込みを実行するリール駆動部57、メダルキャンセル機構(メダルキャンセル部)33、メダル排出装置(メダル排出部)36、貯留メダル枚数表示器23、特別遊技モード時やマシンの電飾などに用いられる表示ランプ等58、ライン有効化表示器24などが接続され、入力信号に基づいて各種の出力部が制御される。
【0042】
そして、入出力部としては、メダル貸出機2の制御部65(に接続されたインターフェイス回路66)との間で貸出処理に関する各種制御信号をやり取りするための中継基板59が接続されている。中継基板59及びインターフェイス回路66間の制御信号は、貸出可能信号、貸出状態信号、貸出要求信号、貸出了解信号などで構成され、各信号線が一本のケーブルとしてまとめられている。
【0043】
貸出可能信号は、スロットマシン1からメダル貸出機2に対し、メダル貸出指示を受け入れ可能な状態にあるか否かを知らせるための信号である。遊技処理実行時、メダル投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作に基づくBET処理時などは、貸出可能信号がHレベルとなって、貸出処理が不可能となる一方、これらを完了すると、貸出可能信号がLレベルに反転して、貸出処理が可能になる。
【0044】
貸出状態信号は、メダル貸出機2からスロットマシン1へと出力される信号であって、メダル貸出機2が貸出処理を指示する状態にあるか否かを示す。この信号も、通常はHレベルであって、スロットマシン1のメダル貸出ボタン19が押釦操作されることによりLレベルに反転し、メダル貸出ボタン19の一回の操作によって貸し出しされるべき相当数が消化された所定時間後はHレベルに反転する。
【0045】
貸出要求信号は、メダル貸出機2からスロットマシン1へと出力される信号であって、スロットマシン1の制御部55に貸出処理の実行を指示する。この信号は通常はHレベルであって、Lレベルへの反転により1度数分のメダル(例えば5枚)の貸出処理が指示される。尚、メダル貸出ボタン19が一回操作されることにより、複数度数分の貸出処理が行われる場合は、その度数に応じた数分のパルス信号が順次生成されて出力される。
【0046】
貸出了解信号は、メダル貸出機2からのメダル貸出指示を受け取ったことを示す制御信号である。通常はHレベルであり、貸出要求信号がLレベルになってから所定時間後にLレベルに反転し、さらに所定時間後にHレベルに復帰する。
【0047】
メダル貸出ボタン19、カード返却ボタン20、貸出可表示ランプ21、カード残高表示器22は、別個の中継基板61を介してメダル貸出機2の制御部65に接続され、メダル貸出機2の制御下に置かれている。中継基板61とメダル貸出機2の制御部65との間にやり取りされる制御信号は、ランプ点灯信号、表示制御信号などがあり、各信号線が一本のケーブルとしてまとめられている。
【0048】
ランプ点灯信号は、スロットマシン1の中継基板61へと出力される信号であって、この信号は、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにLレベルとなり、貸出可表示ランプ21を点灯させる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信号がLレベルに反転することや、メダル投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作により貸出可能信号がHレベルに反転することや、始動レバー16が操作されて貸出可能信号がHレベルに反転することによりHレベル(貸出可表示ランプ21の消灯)に反転し、貸出処理、BET処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Hレベルのまま維持される。
【0049】
表示制御信号は、スロットマシン1の中継基板61へと出力される信号であり、残度数データを表示するための信号である。この信号は、貸出要求信号に対応しており、この貸出要求信号がLレベルからHレベルに反転するのに伴って、残度数データが送信される。
【0050】
尚、制御部55は、メダル投入口12からのメダル投入に基づくメダル検出信号及びBETボタン13,14,15の押釦操作に基づく出力信号にそれぞれ対応するBET受付信号(メダル投入受付信号、BETボタン受付信号)を内部処理している。
【0051】
メダル投入受付信号は、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルであるか、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号もLレベルであって、賭数が最高BET枚数(最高賭数)でないときにHレベルとなり、メダル投入の受け付けが可能となる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信号がLレベルに反転した状態ですでに最高賭数に設定されているか、反転した後にメダルが新たに投入されて最高賭数に設定されることや、始動レバー16が操作されることによりLレベル(メダル投入の受付禁止、即ちメダルキャンセル機構33のキャンセル駆動部の作動)に反転し、最高賭数が設定されている状態の貸出処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0052】
BETボタン受付信号は、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとなり、BETボタン13,14,15の受け付けが可能となる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信号がLレベルに反転することや、始動レバー16が操作されることによりLレベル(BETボタン13,14,15の押釦操作の無効化)に反転し、貸出処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0053】
メダル貸出機2の制御部65は、制御、演算の主体であるCPUと、プログラムが記憶されるROMと、データの読み書きに用いられるRAMとを備え、CPUには、バスを介して各種の入出力部が接続されている。
【0054】
入力部としては、金額選択ボタン47,…、カード投入ボタン48などが接続され、出力部としては、表示ランプ44、カードの取り込み・排出を行うカード搬送部69が接続され、入出力部としては、他のメダル貸出機、発券機及び制御装置と通信を実施するためのインターフェイス回路71、投入紙幣の取り込み・排出を行う紙幣搬送部72、内蔵の磁気ヘッドにより取り込んだカードに対してカード情報の読み書きを行うカードリードライタ73などが接続されている。
【0055】
また、制御部65は、中継基板61を介して入力されるメダル貸出ボタン19及びカード返却ボタン20からの入力信号に対応する貸出受付信号及び返却受付信号を内部処理している。
【0056】
貸出受付信号は、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとなり、メダル貸出ボタン19の受け付けが可能となる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信号がLレベルに反転することや、メダル投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作により貸出可能信号がHレベルに反転することや、始動レバー16が操作されて貸出可能信号がHレベルに反転することによりLレベル(メダル貸出ボタン17の押釦操作の無効化)に反転し、貸出処理、BET処理、貯留処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0057】
返却受付信号も、貸出可能信号がLレベル且つ貸出状態信号がHレベルにあるときにHレベルとなり、メダル返却ボタン20の受け付けが可能となる。従って、メダル貸出ボタン19が押釦操作されて貸出状態信号がLレベルに反転することや、メダル投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作により貸出可能信号がHレベルに反転することや、始動レバー16が操作されて貸出可能信号がHレベルに反転することによりLレベル(カード返却ボタン20の押釦操作の無効化)に反転し、貸出処理、BET処理、貯留処理及び遊技処理の指示が終了するまで、Lレベルのまま維持される。
【0058】
図5は、貸出処理におけるスロットマシン1とメダル貸出機2との間の信号のやり取りを示す。スロットマシン1では、電源立ち上げ時から所定時間TSが経過するまでの間、BET処理(メダル投入あるいはBETボタン13,14,15の押釦操作から所定時間が経過するまで)の間、あるいは遊技処理(始動レバー16を操作してから全リール10,…が停止するまで(入賞が成立した場合、入賞メダルの払い出しが完了するまで))の間、貸出可能信号がHレベルで維持される。この貸出可能信号がLレベルに反転したときにメダル貸出ボタン19が押釦操作されると、メダル貸出機2の制御部65は、その入力信号を受け付けて、貸出状態信号をLレベルに反転させる一方、スロットマシン1の制御部55は、この貸出状態信号のレベル反転を確認して、BETボタン受付信号をLレベルに反転させて、貸出処理中におけるBETボタン13,14,15の押釦操作を不可能な状態にする。メダル投入受付信号に関しては、貸出状態信号のレベル反転の確認と共に、賭数情報の確認を行い、その際、賭数が最高賭数であれば、メダル投入受付信号をLレベルに反転させて、投入されたメダルの受け付けを不可能な状態にする。
【0059】
そして、メダル貸出機2の制御部65は、貸出状態信号をLレベルに反転させた後、その反転処理から所定の時間間隔T0をおいて、貸出要求信号をLレベルに反転させる。そこで、スロットマシン1の制御部55は、この貸出要求信号のレベル反転が所定時間T1の間持続することを確認した後、貸出了解信号をLレベルに反転させることにより、メダル貸出機2にメダル貸出指示を受け入れた旨を送信する。この後、さらにT2の時間が経過すると、メダル貸出機2の制御部65は、貸出要求信号をHレベルに復帰させると共に、受け付け中のカードの度数データを1度数分デクリメントする。また、このときスロットマシン1の制御部55は、現在の貯留メダルに1度数分のメダル(5枚)を加算し、さらにT3の時間が経過すると、貸出了解信号をHレベルに復帰させる。
【0060】
メダル貸出機2の制御部65は、この貸出了解信号のHレベルへの復帰をチェックした後、所定時間T4が経過した時点で、1度数分の貸出処理が終了したと認識する。以下、同様の通信動作により、あらかじめ定められた度数分(図示例では10度数)の貸出処理が行われるもので、メダル貸出機2の制御部50は、最後の貸出処理完了から所定時間TEが経過すると、貸出状態信号をHレベルに復帰させる。
【0061】
ここで、メダル貸出ボタン19の押釦操作に伴って貸出状態信号がレベル反転する際、賭数が最高賭数となっていなければ、メダル投入受付信号のレベル反転は行われず、メダル投入に基づくBET処理は実行可能な状態のままである。スロットマシン1の制御部55は、貸出状態信号がLレベルに反転している間にメダルが投入されて最高賭数に設定されたことを確認した時点で、メダル投入受付信号をLレベルに反転させて、投入メダルの受け付けを不可能な状態にする。そして、スロットマシン1の制御部55は、一連の貸出処理が完了したことを示す貸出状態信号のHレベルへの復帰を確認すれば、BET受付信号(Lレベルに反転している場合のメダル投入受付信号、BETボタン受付信号)をHレベルに復帰させて、BET処理あるいは貯留処理を実行可能な状態に復帰させる。
【0062】
以上のように、メダル貸出ボタン19が押釦操作されると、貯留メダルは、1度数分のメダルに引き落とし度数分を乗じた数のメダル(本例では50枚)が加算されると共に、その間、内部貯留させるための投入メダルの受付及びBETボタン13,14,15の受付が禁止された状態となる。尚、メダル貸出ボタン19の操作により、カードから何度数分の度数データを差し引くかは任意に設定することができ、また1度数に対応させる貸出メダル数も、適宜変更することが可能である。
【0063】
図6は、スロットマシンにおける制御フローチャートを示し、図7は、貸出処理中におけるBET処理に関する割込処理を示す。スロットマシンの制御部では、電源立ち上げ後、貸出操作が行われたか否か、即ち貸出状態信号がLレベルに反転されたか否かが常時チェックされており(S10)、これがYESの場合、次に五本の停止ラインが有効化されているか否か、即ち最高賭数が設定されているか否かがチェックされ(S20)、これがYESの場合、メダル投入受付信号及びBETボタン受付信号のLレベル反転、即ち投入メダルの受付禁止及びBETボタン13,14,15の無効化が行われる(S30)一方、NOの場合、メダル投入に基づくBET処理は実行可能であるから、BETボタン受付信号のみのLレベル反転が行われる(S40)。
【0064】
しかる後、貸出処理が実行される(S50)が、この貸出処理中においては、図7に示す如く、メダル投入口12からメダルが投入されたか否か(尚、メダル投入受付信号がLレベルであれば、メダルが投入されても検出されず、そのまま排出されるようになっているから、制御部はメダルが投入されたことを把握し得ない)がチェックされ(S510)、これがYESの場合、有効ラインを1ランクアップ、即ちより大きな賭数が設定される(S520)。そして、S520の結果、有効ラインが五本となったか否か、即ち最高賭数が設定されたか否かがチェックされ(S530)、これがYESの場合、BETが確定したとして、メダル投入受付信号のLレベル反転が行われ(S540)、割込処理を完了する。
【0065】
図6に戻り、貸出処理が完了すると、有効ラインが五本となっているか否かがチェックされ(S60)、これがYESの場合、次に内部貯留数が上限となっているか否か、即ちこれ以上の内部貯留は不可能であるか否かがチェックされ(S70)、これがYESの場合、遊技処理(始動レバー16を操作してから全リール10,…が停止するまで(入賞が成立した場合、入賞メダルの払い出しが完了するまで))が実行され(S80)、しかる後、次の遊技のためのBETボタン13,14,15の押釦操作やメダル投入に基づくBET処理を実行可能とすべく、二つのBET受付信号のHレベル復帰が行われる(S90)。
【0066】
S70がNOの場合、メダル投入に基づく貯留処理のみを実行可能とすべく、メダル投入受付信号のHレベル復帰が行われた(S100)後、遊技処理が実行され(S110)、しかる後、次の遊技のためのBETボタン13,14,15の押釦操作に基づくBET処理も実行可能とすべく、BETボタン受付信号のHレベル復帰が行われる(S120)。S60がNOの場合、BETボタン13,14,15の押釦操作やメダル投入に基づくBET処理を実行可能とすべく、二つのBET受付信号のHレベル復帰が行われた(S130)後、遊技処理が実行される(S140)。尚、S60がYESの状態で、1BETボタン14や2BETボタン15が押釦操作されると、メダル排出装置36が作動して、賭数の差分に相当するメダルを排出する構成を採用する場合は、S90の「BETボタン受付信号→H」をS70とS80の間に置いてもよい。
【0067】
このように、本実施形態に係るスロットマシン1は、貸出処理が開始されても最高賭数に設定されていなければ、メダル投入受付信号がHレベルのままであるため、メダル投入に基づくBET処理は実行可能であるが、最高賭数に設定されると、メダル投入受付信号がLレベルとなってBET処理は勿論、メダルの貯留処理が実行不可となる構成を採用している。従って、余分なメダル投入によるメダルの貯留処理に基づくクレジットデータの更新と貸出処理に基づくクレジットデータの更新とが別のタイミングで実行されることとなるため、制御部の負担軽減により処理遅延が防止され、且つ正確な枚数のメダルの貸し出しを受けたか否かの判断が容易となる。
【0068】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0069】
例えば、貸出処理中におけるメダルの貯留処理を不可能な状態に設定する態様として、貸出処理中の投入メダルを内部保留しておく場合と、返却する場合とに分けられるが、後者の場合におけるメダルキャンセル機構は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0070】
また、上記実施形態においては、一回の遊技実行に対して設定されている賭数を表示する表示手段として、ライン有効化表示器を採用しているが、これに限定されず、例えば賭数そのものを表示する賭数表示器や、最高賭数になれば消灯したり点灯したりして表示態様を変化させる表示器であってもよい。
【0071】
さらに、上記実施形態においては、BETボタンとして、三種類を用意しているが、MAX−BETボタンのみ(即ち三枚賭け専用のスロットマシン)を用意してもよく、ボタンの種類及び数量は問わない。従って、例えば、賭数増加ボタン及び賭数減少ボタンを設け、賭数増加ボタンを押釦操作する毎に、賭数が1ずつ加算される一方、賭数減少ボタンを押釦操作する毎に、賭数が1ずつ減算されるようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施形態に係るメダル貸出機(遊技媒体貸出機)においては、メダル貸出ボタン19を押釦操作することにより、貸出処理を開始するようにしているが、メダル貸出ボタンを設けず、貨幣や貸出媒体を投入すれば、発行される貸出媒体や投入された貸出媒体の有する有価価値の範囲内で自動的に貸出処理を開始するメダル貸出機であってもよい。この場合、貸出処理の開始のタイミング(即ち貸出要求信号の出力のタイミング)は、貨幣や貸出媒体を投入した時、投入された貨幣や貸出媒体が真正と判断された時、貨幣の投入により貸出媒体が発行された時、発行された貸出媒体を内部に取り込んだ時、貸出媒体の情報を読み込んだ時、あるいはこの間の何れであってもよい。
【0073】
また、メダル貸出機としては、貸出媒体を抜き取り可能な不可能かであるかを問わず、貨幣を受け付けて有価価値が付与された貸出媒体を発行する貸出媒体発行手段を備えた、いわゆる自発行型のメダル貸出機に限定されず、貸出媒体発行手段を備えず、発券機で発行された貸出媒体のみを受け付け可能なメダル貸出機をも含むものである。また、自発行型であっても、金額選択ボタンは、必須構成ではなく、受け付けた貨幣と等価な貸出媒体を発行するメダル貸出機や、投入されている貸出媒体にまだ有価価値が残っている状態で、貨幣を投入すれば、貨幣の有する有価価値の範囲内で貸出媒体の有価価値の上書きを行うメダル貸出機であってもよい。
【0074】
また、上記実施形態においては、メダル貸出機とスロットマシンとがそれぞれ別の筐体で構成され、両者が電気的に接続される分離可能な構成とされているが、本発明は、それぞれ別の筐体ではあるが、それら筐体が分離不可能に結合されたものや、従来より提供されているスロットマシンの筐体にメダル貸出機に係る構成を設けたものを含む。従って、これらは、概念的には、「スロットマシン」でもあるし、「遊技媒体貸出機」でもある。かかる場合、請求項1の記載である「遊技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けて」は、「遊技媒体の貸出要求を受けて」と同一である。
【0075】
また、メダル貸出ボタン19、カード返却ボタン20、貸出可表示ランプ21、カード残高表示器22は、スロットマシン1側に設けることは必須ではなく、メダル貸出機2側に設けてもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るスロットマシンは、遊技媒体の貸出処理が実行されると、内部貯留のための遊技媒体の投入を受付不可能な状態に設定する設定手段が設けられているため、遊技媒体の貸出処理と貯留処理との並行処理、具体的には、貸出処理に基づく内部貯留数の更新と遊技媒体の投入に基づく内部貯留数の更新との並行処理による制御部の負担を軽減して、処理速度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機の正面図を示す。
【図2】同実施形態のスロットマシンの内部の正面図を示す。
【図3】同実施形態のスロットマシンのメダルキャンセル機構の一部断面を含む正面図を示す。
【図4】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機の電気的構成のブロック図を示す。
【図5】同実施形態のスロットマシン及びメダル貸出機の間の貸出処理に係る通信動作のタイミングチャートを示す。
【図6】同実施形態のスロットマシンの制御フローチャートを示す。
【図7】同実施形態のスロットマシンの貸出処理中におけるBET処理に関する割込処理フローチャートを示す。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…メダル貸出機、10…リール、11…図柄表示窓、12…メダル投入口、13…MAX−BETボタン、14…1BETボタン、15…2BETボタン、16…始動レバー、17…ストップボタン、19…メダル貸出ボタン、21…貸出可表示ランプ、23…貯留メダル枚数表示器、24…ライン有効化表示器、25…メダル排出口、28…メダルガイド、29,30,31…メダル投入センサ、33…メダルキャンセル機構、35…ホッパー、36…メダル排出装置、49…カード挿排口

Claims (2)

  1. 貸出媒体が有する有価価値の範囲内で遊技媒体の貸出要求を遊技媒体貸出機から受けると、遊技媒体の貸出処理に基づいて貸し出された遊技媒体を内部貯留し、また、外部から投入された遊技媒体を内部貯留可能なスロットマシンであって、遊技媒体の貸出処理が実行されている間、外部から投入された遊技媒体を内部貯留不可能な状態に設定するとともに、遊技媒体の貸出処理が実行されている間において外部から遊技媒体が投入された場合、一回の遊技実行に対して設定されている賭数が最高賭数に設定されていなければ、投入された遊技媒体を賭数設定のために受け付ける一方、賭数が最高賭数に設定されていれば、その遊技媒体を遊技者に返却することを特徴とするスロットマシン。
  2. 部から投入された遊技媒体を内部貯留不可能な状態に設定された際の、該遊技媒体を遊技者に返却するものである請求項1記載のスロットマシン。
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