JP2002165928A - スロットマシンおよび遊技用ユニット - Google Patents

スロットマシンおよび遊技用ユニット

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JP2002165928A
JP2002165928A JP2000366150A JP2000366150A JP2002165928A JP 2002165928 A JP2002165928 A JP 2002165928A JP 2000366150 A JP2000366150 A JP 2000366150A JP 2000366150 A JP2000366150 A JP 2000366150A JP 2002165928 A JP2002165928 A JP 2002165928A
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game
lending
medals
slot machine
card
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JP2000366150A
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English (en)
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Masahiro Hamano
雅弘 濱野
Shunichi Kinoshita
俊一 木下
Hidehiro Matsumoto
英廣 松本
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体の貸出からゲーム開始に至るまでの
遊技者の操作を簡単化する。 【解決手段】 遊技者が台間機2にプリペイドカードを
投入して、スロットマシン3側の貸出スイッチ26を操
作すると、台間機2からスロットマシン3にメダルの貸
出要求信号が送信される。スロットマシン3は、毎時の
貸出要求信号に対し5枚ずつのメダルを、電子データと
して貯留する方法または実物のメダルを払い出す方法の
いずれかにより貸し出す。そして貸し出すべきメダルが
残り3枚となった時点で貸出処理を終了し、残り3枚の
メダルが最初のゲームに対する賭けメダルとして投入さ
れたとみなして、5本の入賞ラインを有効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技媒体の投入
に応じて複数のシンボル表示器を変動表示させ、この変
動表示後に各シンボル表示器に停止表示されたシンボル
の組合せにより勝敗を決するスロットマシンに関するも
ので、特に近接位置に遊技媒体貸出装置が通信可能に配
備されたスロットマシン、およびこのスロットマシンと
遊技媒体貸出装置との組合せによる遊技用ユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なスロットマシンは、機体
内部に、リールブロックやホッパーを備えたメダル払出
機などが配備されている。前記リールブロックには、外
周面に複数駒のシンボルが描かれた3個のリールが横一
列に並べて配備されるとともに、各リールを回転させる
ためのステッピングモータが組み付けられている。
【0003】機体前面の正面パネルには、各リールの配
置位置に対応させて、矩形状をなす3個のシンボル表示
窓が形成される。各シンボル表示窓には、それぞれリー
ル停止時に、3駒分のシンボルが水平方向に整列した状
態で停止表示される。シンボル表示窓の形成位置には、
各シンボルの停止表示位置に対応させて、水平方向に3
本、斜め方向に2本の入賞ラインが設定されており、メ
ダルの投入枚数に応じて有効化された入賞ライン上のシ
ンボルの組合せにより、入賞の有無が判定される。
【0004】前記正面パネルの下方には、メダル投入
口,始動レバー,リール毎の停止釦スイッチなどが設け
られた操作部が形成され、さらにその下方には、前記メ
ダル払出機により払い出されたメダルを排出するための
メダル払出口や、払い出されたメダルを受けるための受
け皿などが設定される。
【0005】メダルの投入は、通常、ゲームの都度、メ
ダル投入口に1〜3枚のメダルを投入する方法により行
われる。このほか近年のスロットマシンでは、あらかじ
め多数のメダルを一度に投入してそのメダル投入数を機
体内部のメモリに記憶することにより、機体を前記投入
枚数分のメダルが貯留された状態にした後、この貯留メ
ダルからゲーム実行用のメダルを引き落としてゲームを
行うことができる。(以下、この貯留メダルによるゲー
ムを、「クレジット方式のゲーム」という。)なお、こ
のクレジット方式のゲームを行う場合、スロットマシン
の操作部には、貯留メダルからのメダルの引き落としを
指示するためのベット釦スイッチが設けられる。
【0006】パチンコホールでは、この種のスロットマ
シンに隣接する位置に、「台間機」と呼ばれるメダル貸
出装置を配置している。遊技者が使用するスロットマシ
ンに隣接する台間機に貨幣を投入すると、台間機は投入
金額に応じた数のメダルを払い出す。遊技者は、この払
い出されたメダルをメダル投入口に投入することによ
り、クレジット方式のゲーム用のメダルを貯留するか、
または1回毎にメダルを投入する方式のゲームを実行す
る。
【0007】さらに近年のパチンコホールでは、有価価
値が付与されたカード状の記録媒体(以下、単に「カー
ド」という。)を用いた遊技媒体の貸出システムが導入
されている。この貸出システムでは、隣り合う遊技機と
台間機とを電気接続し、台間機でカードを受け付ける
と、台間機から遊技機に遊技媒体の貸出を要求する信号
(以下、「貸出要求信号」という。)を送信するように
している。
【0008】特開平9−140922号公報、特開平1
1−221353号公報、特許2714777号公報な
どには、この種の貸出システムに導入されるスロットマ
シンとして、前記貸出要求信号に応じて所定数のメダル
を貯留してクレジット方式のゲームを実行するようにし
たスロットマシンが記載されている。このスロットマシ
ンでは、メダルの貯留処理後、ゲーム毎にベット釦スイ
ッチの操作に応じて貯留メダルから1〜3枚のメダルを
引き落とし、ゲームのために設定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した台間機と遊技
機とを隣接させた貸出システムは、遊技媒体の貸出処理
後、その貸出処理を行った遊技機でそのままゲームを進
行させることを前提としている。スロットマシンを利用
する遊技者の中には、複数の遊技機でゲームを行って入
賞の発生度合や大当たり状態の報知の有無などをチェッ
クし、利益の出そうな遊技機を選択する遊技者がいる
が、このような遊技者でも、まず、メダルの貸出処理を
行った台(遊技機のこと)でゲームを行った上で他の台
に移動するものと思われる。しかしながら上記貸出シス
テムに対応するスロットマシンでは、メダル貯留後の最
初のゲームからベット釦スイッチを操作する必要がある
から、カードを挿入してから最初のゲームを開始するま
での操作が煩雑になり、遊技者に不便をかけるという問
題が生じる。
【0010】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、スロットマシンの本体において、近接する遊技
媒体貸出装置からの貸出要求信号に応じて遊技媒体の貸
出処理を行う場合に、最初の1ゲームを開始するための
遊技媒体の投入操作を不要とすることにより、遊技媒体
の貸出からゲーム開始に至るまでの遊技者の操作を簡単
化して、スロットマシンや遊技用ユニットの利便性を向
上することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるスロッ
トマシンは、シンボルを変動表示させるための複数のシ
ンボル表示器が並列に配備され、シンボルの変動表示が
停止したときに、各シンボル表示器を横切る所定数の入
賞ライン上にそれぞれ複数のシンボルが停止表示される
ものである。
【0012】「シンボル表示器」は、たとえば、シンボ
ル表示窓とその背後に配置されたリール、およびその駆
動源のステッピングモータによって構成される。リール
の外周面には複数駒分のシンボルが描かれており、ステ
ッピングモータの回転によってシンボルの変動表示が実
現する。なお、前記リールに代えて、表面に多数のシン
ボルが配置された帯状体の両端部を繋いだものを使用し
てもよい。
【0013】このほか「シンボル表示器」は、CRT,
LCDのような表示デバイス上でアニメーション表示さ
れるシンボル列によって構成することもできる。この場
合、シンボルの変動表示は、各シンボルを画面上でスク
ロール表示させることによって行われる。また7セグメ
ント表示器のような単一のシンボル表示用の表示器を複
数個組み合わせて1つのシンボル表示器として用いるこ
ともできる。この場合は、所定の配列順序によるシンボ
ル列を表示対象として、各表示器の並び方向に沿ってシ
ンボル列の表示位置を変更していくことにより、シンボ
ルの変動表示を実現することができる。
【0014】つぎにこの発明にかかる遊技媒体貸出装置
は、プリペイドカードのような有価価値が付与された記
録媒体の投入を受け付けて遊技媒体の貸出要求信号を出
力するもので、スロットマシンに近接する位置(例えば
スロットマシンに隣接する位置、またはスロットマシン
の上方位置)に、スロットマシンと通信可能に配備され
るのが望ましい。
【0015】なお、装置間の通信は、スロットマシンと
遊技媒体貸出装置とを電気接続することによって行うの
が望ましいが、これに限らず、無線による通信を行うよ
うにしてもよい。またスロットマシンと遊技媒体貸出装
置とを一体化して1つの装置を構成してもよい。この場
合、たとえばスロットマシンとしての制御を行う制御部
と、遊技媒体貸出装置としての制御を行う制御部とを、
個別のコンピュータにより構成し、各制御部間を接続す
ることによって信号のやりとりが可能となる。
【0016】前記「記録媒体」は、磁気カード、ICカ
ード、メモリスティックのような電子媒体であり、その
情報記録エリアには、記録媒体に固有の発券コード(I
D番号など)、発券日、有価価値を示す金額または度数
などの情報が記録される。なお、前記情報記録エリアに
は、必ずしもすべての情報を記録する必要はなく、例え
ばID番号を除く情報を記録媒体の発行元の装置などに
登録し、記録媒体から読み取ったID番号により、登録
情報を認識するようにしてもよい。
【0017】前記遊技媒体貸出装置は、記録媒体の投入
を受け付けると同時に、または遊技者の貸出指示操作に
応じたタイミングで、記録媒体から所定数の有価価値を
引き落とし、その引き落とし額に応じた数の遊技媒体を
貸し出させるための貸出要求信号を出力する。なお、好
ましい態様によれば、この貸出要求信号は、所定数の遊
技媒体につき1パルスの信号として構成され、遊技媒体
の貸出数に応じた複数パルス分の信号が順次出力され
る。この場合、スロットマシン側で、毎時の貸出要求信
号に対する貸出処理が終了した時点で遊技媒体貸出装置
に応答信号を送信し、前記遊技媒体貸出装置において、
スロットマシンからの応答信号に応じてつぎの貸出要求
信号を送信するように構成するのが望ましい。なお、前
記遊技媒体貸出装置は、記録媒体に代えて貨幣の投入を
受け付け、所定金額分の遊技媒体を貸し出すための貸出
要求信号を出力するように構成してもよい。
【0018】前記スロットマシンは、遊技媒体貸出装置
からの貸出要求信号を受け付けたとき、1回のゲームで
の使用が可能な遊技媒体を除いた所定数の遊技媒体を貸
し出すとともに、前記貸出処理から除外された遊技媒体
がゲーム開始のために投入された状態を設定するように
構成される。なお、「1回のゲームでの使用が可能な遊
技媒体」とは、少なくとも1本の入賞ラインを有効にす
るのに必要な数であり、かつすべての入賞ラインを有効
化するのに必要な数を越えない数の遊技媒体である。
(前記した5本の入賞ラインを持ち、遊技媒体としてメ
ダルを使用するスロットマシンであれば、1〜3枚のメ
ダルを指すことになる。)
【0019】また「貸出処理から除外された遊技媒体が
ゲームのために投入された状態を設定する」とは、前記
貸出処理から除外された遊技媒体がゲームのために投入
されたと見なして、除外された遊技媒体の数に応じた入
賞ラインを有効化し、シンボル変動表示の始動が可能な
状態で待機することをいう。なおこの貸出処理から除外
された遊技媒体は、実質的には遊技者に貸し出された遊
技媒体であるが、通常の貸出処理を省略してゲームのた
めに自動投入した遊技媒体であると言うことができる。
【0020】上記構成によれば、遊技者が、例えば記録
媒体または貨幣を投入した後に貸出指示操作を行うと、
スロットマシン側で所定の態様による遊技媒体の貸出が
行われるとともに、最初のゲームのための遊技媒体が自
動的に投入された状態となる。したがって遊技者は、貸
出指示操作後すぐに始動レバーを操作することにより、
最初のゲームを開始することができる。なお遊技媒体貸
出装置において、貸出指示操作を行わずに、記録媒体ま
たは貨幣の投入のみで貸出要求信号を出力する場合は、
遊技者は、記録媒体または貨幣を投入した後、直ちにゲ
ームを開始することができる。
【0021】前記遊技媒体の貸出処理は、たとえば貸出
し数分の遊技媒体を電子データとして貯留する処理とし
て実行される。電子データとして遊技媒体を貯留する処
理は、機体内部の制御部(一般にマイクロコンピュータ
により構成される。)において、遊技媒体の貯留数を記
憶することによって行われる。このような方法で遊技媒
体の貸出が行われた場合は、2回目移行のゲームは、貯
留された遊技媒体から遊技媒体を引き落とすクレジット
方式のゲームとして実行される。
【0022】遊技媒体の貸出処理は、実物の遊技媒体を
機体外に払い出す処理によって行うこともできる。「実
物の遊技媒体を払い出す処理」は、入賞発生時に報賞と
しての遊技媒体を払い出す機構(例えばメダル払出機)
を駆動することにより行われる。このような方法で遊技
媒体の貸出が行われた場合は、2回目移行のゲームは、
払い出された遊技媒体をゲーム毎に投入する方式で実行
される。
【0023】また実物の遊技媒体を払い出す方法をとる
場合、遊技媒体が自動的に投入される最初のゲームを実
行した後、払い出されたメダルを持って別の台に移動す
ることができるので、当たりの発生状態や機体内部での
抽選の状態などをチェックしながら使用する台を選定し
たい遊技者にとって、都合の良い貸出処理を行うことが
できる。
【0024】なおスロットマシンまたは遊技媒体貸出装
置のいずれかの機体前面に、上記2種類の貸出処理のい
ずれか一方を選択する選択スイッチを設け、選択された
方の貸出処理を実行するようにすれば、個々の遊技者の
都合に合わせた貸出処理を実行でき、遊技媒体の貸出処
理における利便性をさらに向上することができる。
【0025】さらに遊技媒体の貸出処理として、貸し出
すべき遊技媒体のうちの所定数を電子データとして貯留
するとともに、残りの遊技媒体の貸出を実物の遊技媒体
を機体外に払い出す処理により実行するようにしてもよ
い。この場合、たとえば1〜数ゲーム分のゲームを実行
するだけの遊技媒体を貯留し、残りの遊技媒体を実物の
遊技媒体として機体外に払い出すようにすれば、遊技者
は、前記自動的に遊技媒体が設定される最初のゲームを
含めた数ゲームを実行した後に、払い出された遊技媒体
を持って別の台に移動することができる。
【0026】また貸し出すべき遊技媒体の大半を貯留
し、1〜数枚の遊技媒体を実物の遊技媒体として払い出
すようにすれば、遊技者に、実物の遊技媒体が確かに払
い出されることを確認させて、遊技媒体の払出に対する
信頼感を高めることができる。(遊技媒体貸出装置から
の貸出要求信号に応じて全ての遊技媒体を貯留した場
合、これら貯留された遊技媒体によるクレジット方式の
ゲームがすべてはずれとなると、一度も実物の遊技媒体
が払い出しされない状態になることがあり、遊技者は適
正な払出処理が行われていないのではないか、という不
審感を持つ虞がある。)
【0027】好ましい態様のスロットマシンでは、貸出
処理から除外される遊技媒体の数を、1回のゲームに対
する遊技媒体の投入数のうちの任意の値、言い換えれば
前記1本の入賞ラインを有効化するのに必要な遊技媒体
の投入数からすべての入賞ラインを有効化するのに必要
な遊技媒体の投入数までの範囲内のいずれかの値に設定
する手段が設けられる。この設定のための手段は、たと
えばスロットマシンの機体前面の選択スイッチとして構
成される。この場合、遊技者は、最初のゲームに投入す
る遊技媒体の数を自由に選択し、所望の数の入賞ライン
を有効化してゲームを開始することができる。
【0028】また前記設定のための手段は、スロットマ
シンの機体内部のディップスイッチとして構成してもよ
い。この場合は、パチンコホール側で最初のゲームに投
入される遊技媒体の数を自由に選択できるので、例え
ば、ホール内における遊技者の動向に合わせて設定を変
更したり、機種毎または遊技島毎に、設定を変更するこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、この発明が適用された遊
技用ユニット1の外観を示す。この遊技用ユニット1
は、パチンコホールに導入されたプリペイドカードによ
る遊技媒体の貸出システム内に組み込まれるもので、遊
技媒体貸出装置としての台間機2と、遊技機としてのス
ロットマシン3とを隣接させて配備し、両者を電気接続
して成る。
【0030】前記スロットマシン3は、前面開口の機体
本体部4の開口部に扉部5を組み付けて成る。機体内部
には、図2に示すように、リールブロック10,ホッパ
6aを備えたメダル払出機6,後記する制御部50が搭
載された制御基板9などが配備される。前記リールブロ
ック10は、金属フレーム7に3個のリールやその駆動
源であるステッピングモータ9a,9b,9cを組み付
けて成る。各リール8a,8b,8cの周面には、複数
種のシンボルが描かれており、それぞれステッピングモ
ータ9a,9b,9cの回転によってシンボルの変動表
示が実現する。
【0031】図1に戻って、扉部5の本体は、所定の厚
みを有する金属フレームにより構成され、その前面開口
には、3枚のパネル11,12,13が組み付けられて
いる。各パネル11,12,13は、透明な合成樹脂板
または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施し
て形成されるもので、上部パネル12および下部パネル
13には、機種名やゲーム名などが描かれている。
【0032】正面パネル11は、ゲームの進行状態を表
示するためのもので、中央の各リール8a,8b,8c
に対応する位置に、それぞれ無着色で透明のシンボル表
示窓20a,20b,20cが形成される。各シンボル
表示窓20a,20b,20cは、それぞれ対応するリ
ール8a,8b,8cが停止した際に3駒分のシンボル
が停止表示される大きさに設定される。またここでは図
示していないが、各シンボル表示窓の表面には、各シン
ボルの停止表示位置を結ぶように、水平な3本の入賞ラ
インと、斜め方向に延びる2本の入賞ラインとが描かれ
ている。
【0033】さらに正面パネル11には、前記5本の入
賞ラインの中で有効化されたラインを示すための5個の
有効ライン表示ランプ22,クレジット方式のゲームの
ために貯留されたメダル数を表示するためのクレジット
表示器23,入賞時に払い出しされるメダル数を表示す
るための払出メダル数表示器24,後記するカードの残
り度数を表示するための残度数表示器25などが設けら
れる。
【0034】正面パネル11と下部パネル13との間に
は、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,
15c,メダル投入口16,3個のベット釦スイッチ1
7,18,19,精算スイッチ21のほか、メダル貸出
処理に関わる4種類のスイッチ26〜29(詳細は後記
する。)などが配備される。さらに下部パネル13の下
方には、メダル払出口30,メダル受け皿31などが設
けられる。
【0035】各ベット釦スイッチ17,18,19は、
前記貯留メダルを消費してクレジット方式のゲームを実
行する際に使用されるもので、各スイッチ17,18,
19の操作によりそれぞれ貯留メダルから3枚、2枚、
1枚のメダルが引き落としされる。精算スイッチ21
は、貯留メダルを精算して、貯留数分のメダルをメダル
払出口30より払い出しさせるためのものである。
【0036】一方、台間機2は、ボックス形状の本体部
60の開口面に上扉32および下扉33が配備されて成
る。いずれの扉32,33も、錠34,35により施錠
されており、上扉32には千円札を受け付ける紙幣受付
口36が、下扉33にはカードを搬出入するためのカー
ド出入口37が、それぞれ形成される。さらに下扉33
には、カード挿入スイッチ38や、遊技者に機械の状態
を報知するための複数個の表示ランプ39〜42などが
設けられる。
【0037】前記紙幣受付口36は紙幣の返却口を兼ね
る。またカード出入口37には、透明のカバー体43が
開閉可能に配備される。なお、図示例の台間機2では、
紙幣受付口36を機体の幅方向に長く形成しているが、
これに限らず、機体の縦方向に長く形成してもよい。
【0038】前記表示ランプ39〜42のうち、下扉3
3の上部に設けられた表示ランプ39は、カード挿入中
に点灯して、機械内部でカードの処理が行われているこ
とを示す。また中央部の表示ランプ40は、後記する遊
技場内の通信回線が切断されるなどして台間機2がオフ
ライン状態になっていることを示し、表示ランプ41
は、カード切れ状態であることを示す。さらに表示ラン
プ42は、カード出入口37にカードが搬出されたとき
に点灯して、遊技者にカードの抜き取りを促すためのも
のである。
【0039】この実施例の台間機2は、千円札の投入を
受け付けてその投入金額分の度数が記録されたカードを
発行するとともに、前記カードを受け付けて隣接するス
ロットマシン3にメダルの貸出処理を要求する信号(貸
出要求信号)を出力するもので、前記貨幣受付口36に
対応する位置には紙幣処理ユニット(図示せず。)が、
カード出入口37に対応する位置には、カード処理ユニ
ット(図示せず。)が、それぞれ配備される。
【0040】前記カード処理ユニットは、内部に初期化
状態のカードを1枚だけ収容できるカード収容部(図示
せず。)を具備し、この収容カードに金額価値などの情
報を書き込んでカード出入口37に発行するとともに、
発行後のカードを受け付けてメダル貸出のための情報の
読書きを行っている。なお、前記カード挿入スイッチ3
8は、発行後のカードをすぐに機体内に投入する際に操
作される。
【0041】メダルの貸出処理によりカードの残度数が
ゼロとなったとき、前記カード収容部が空状態であれ
ば、この使用済みのカードは、初期化された後、カード
収容部に取り込まれてストックされる。したがって、発
行されたカードが抜き取られない限り、同じ1枚のカー
ドが繰り返し使用される。ただしこの実施例の台間機2
は、カード収容部にカードがストックされている状態下
で他の装置で発行されたカードを受け付けることも可能
である。この場合、メダル貸出処理後に受け付けたカー
ドの残度数がゼロとなると、そのカードはカード出入口
37に搬出され、遊技者に返却される。
【0042】上記構成の遊技用ユニット1では、台間機
2側でカードを受け付けた後に、遊技者のメダルの貸出
指示に応じて隣接するスロットマシン3に貸出要求信号
を送信することにより、所定枚数のメダルの貸出を行う
ようにしている。またスロットマシン3側においては、
メダル貸出処理として、電子データとしてメダルを貯留
する処理(以下、「クレジット処理」という。)と、前
記メダル払出機6を駆動して貸出し数分のメダルをメダ
ル払出口30より払い出す処理(以下、「メダル払出処
理」という。)とのいずれか一方を選択し、前記貸出要
求信号に応じて選択された方の処理を実行するようにし
ている。
【0043】さらにこの実施例では、前記貸出処理にお
いて3枚のメダルを処理対象から除外し、これらのメダ
ルを最初のゲームに投入されたものとして取り扱うこと
により、貸出処理後の最初のゲームをメダルの投入操作
やベット釦スイッチを操作する必要なく実行できるよう
にしている。
【0044】前記した4つのスイッチ26〜29は、メ
ダルの貸出を指示したり、メダル貸出処理の内容を選択
するためのもので、図3は、これらのスイッチを拡大し
て示している。図中、26は、メダルの貸出処理を指示
するための貸出スイッチ、27は、前記台間機2に挿入
されたカードの返却を指示するための返却スイッチであ
る。なお後記するように、これらのスイッチ26,27
および前記残度数表示器25は、台間機2側の制御部に
電気接続される。
【0045】28は、メダル貸出処理として前記クレジ
ット処理を選択するためのスイッチ(以下、「クレジッ
ト選択スイッチ28」という。)であり、29は、メダ
ル貸出処理としてメダル払出処理を選択するためのスイ
ッチ(以下、「払出選択スイッチ29」という。)であ
る。これらの選択スイッチ28,29は、背照式の押釦
スイッチであって、一方のスイッチを押し込んでオン設
定すると、他方のスイッチがオフとなるように構成され
ている。各選択スイッチ28,29による設定は、その
スイッチがオンの間、有効に維持される。
【0046】図4は、上記遊技用ユニット1の電気構成
を示す。この実施例のスロットマシン3,台間機2の制
御部50,43は、いずれもマイクロコンピュータによ
るもので、制御主体としてのCPU,プログラムなどが
格納されたROM,作業用メモリとして機能するRAM
などを含む。
【0047】スロットマシン3では、前記制御部50に
は、ゲーム用の各種スイッチ53(前記始動レバー1
4,停止釦スイッチ15a,15b,15c,ベット釦
スイッチ17,18,19などを含む。),前記クレジ
ット選択スイッチ28,払出選択スイッチ29などの入
力部や、クレジット表示器23,払出メダル数表示器2
4,リールユニット10,メダル払出機6などの出力部
が接続される。さらにこのスロットマシン3には、前記
台間機2との間で信号をやりとりするために2種類のイ
ンターフェース基板51,52が組み込まれる。第1の
インターフェース基板51は、制御部と台間機2の制御
部との間に設けられて、前記貸出要求信号やその要求に
対する応答信号など、メダル貸出処理のための信号をや
りとりするのに用いられる。
【0048】第2のインターフェース基板52は、前記
残度数表示器25,貸出スイッチ26,返却スイッチ2
7を、台間機2側の制御部43に接続するためのもので
ある。よってこれらの表示器25やスイッチ26,27
は、スロットマシン3側に設けられているものの、電気
的には台間機2の制御部43による制御を受けることに
なる。
【0049】台間機2側の制御部43には、前記スロッ
トマシン3側のインターフェース基板52を介した入出
力のほか、前記カード挿入スイッチ38,表示ランプ3
9〜42,ならびに紙幣処理ユニットやカード処理ユニ
ットに含まれる各種構成が接続される。
【0050】紙幣処理ユニットに含まれる構成として
は、紙幣受付口36への紙幣の投入を検知するための紙
幣検知用センサ44,投入された紙幣の金種や真偽を判
別するための紙幣識別機45,投入された紙幣を外部の
金庫へと搬送するための紙幣搬送機構46などが接続さ
れる。またカード処理ユニットに含まれる構成として
は、カード出入口37へのカードの挿入やカードの抜き
取りを検知するためのカード検知用センサ47,カード
の記録情報を読み書きするためのカードリードライター
48,カードをカード出入口やカード収容部に搬送する
ためのカード搬送機構49などが接続される。
【0051】さらに前記制御部43は、通信インターフ
ェイス回路58を介して遊技場内に設置された双方向性
の通信回線54に接続される。この通信回線54には、
他の台間機2や、カードの発行専用機であるカード販売
機55,カードの残金額の精算を行うためのカード精算
機56,遊技場内でのカードの発行や使用に関わるデー
タを集計するための情報処理装置57などが接続されて
おり、制御部43は、これらの装置と、適宜、情報のや
りとりを行っている。
【0052】前記制御部43は、紙幣検知用センサ44
や紙幣識別機45からの検知信号により適正な紙幣が投
入されたと判別すると、カードリードライター48やカ
ード搬送機構49を駆動してカードを発行する。さらに
制御部43は、発行したカードに記録した情報を内部の
メモリ内に登録し、以後、自装置発行のカードを受け付
けた場合は、内部の登録情報を用いて前記カードの記録
情報が適正であるかどうかを判別する。
【0053】また他の台間機2やカード販売機55で発
行されたカードを受け付けた場合は、制御部43は、そ
のカードの発行元の装置にカードの記録情報の照合を要
求し、この要求に対する発券元の装置からの応答を用い
て、カードの記録情報が適正であるか否かを判別する。
なお、この実施例では、上記のように、カードの登録情
報を発行元の装置で管理するようにしているが、これに
限らず、発行されたすべてのカードの情報を特定の装置
で一元管理するようにしてもよい。
【0054】受け付けたカードの記録情報が適正である
と判別された状態下で前記貸出スイッチ26が操作され
ると、台間機2の制御部43からスロットマシン3の制
御部50に、前記貸出要求信号が送信される。スロット
マシン3の制御部50は、この貸出要求信号に応じて、
前記クレジット選択スイッチ28,払出選択スイッチ2
9のうちオン設定された方のスイッチに対応するメダル
貸出処理を実行する。
【0055】なお、このメダル貸出処理においては、貸
出要求信号は、1度数につき1パルスずつ生成され、ス
ロットマシン3で、1パルス分の貸出要求信号につき所
定数(たとえば5枚)のメダルの貸出を行うようにして
いる。またスロットマシン3の制御部50は、1度数分
のメダル貸出処理を行う都度、台間機2に処理完了を示
す応答信号を返送し、台間機2では、この応答信号を受
けてからつぎのメダル貸出信号を送信するようにしてい
る。
【0056】図5は、前記台間機2の制御部43による
カード発行およびカード受付時の処理手順(ST1〜1
9)を示し、図6は、スロットマシン3の制御部50に
よるメダル貸出処理の手順(ST31〜44)を示す。
以下、図5,6の流れに沿って、前記遊技用ユニット1
で遊技者がカードを購入してからゲーム開始に至るまで
の一連の処理を説明する。
【0057】まず遊技者がカード購入のために台間機2
の紙幣受付口36に千円札を投入すると、図5のST1
が「YES」となり、ST2に進む。ST2では、前記
カード収容部内にカードが収容されているか否かがチェ
ックされ、ここでカードが収容されていない場合は、S
T5に進んで前記投入紙幣を返却する。なお、前記紙幣
識別機45により投入紙幣が適正でないと判別された場
合も、同様に紙幣を返却する。
【0058】カード収容部にカードが収容されている場
合は、ST2からST3に進んで、このカードに設定す
る発券番号や金額価値などを示すカード情報を作成す
る。つぎのST4では、前記収容カードを搬出しつつ、
カードリードライター48により前記カード情報をカー
ドの情報記録部に書き込んだ後、前記カード出入口37
へと搬出する。なお、前記カード情報は、発行されたカ
ードの登録情報として、制御部43のメモリ内に保存さ
れる。
【0059】つぎに遊技者が前記カード挿入スイッチ3
8を操作して、発行されたカードを投入すると、ST6
が「YES」となってST7に進む。このST7では、
カードリードライター48によりカードの記録情報を読
み取った後、この記録情報を前記メモリ内の登録情報と
照合する。この照合処理によりカードの記録情報が適正
であると判別すると、ST8からST9へと進み、前記
残度数表示器25にカードの残度数を表示させる。なお
前記照合処理によりカードの記録情報が不適正であると
判断した場合は、ST8からST19に進んで、受け付
けたカードをカード出入口37より返却する。
【0060】カードの残度数が表示された状態下で貸出
スイッチ26が操作されると、ST10が「YES」と
なってST11に進み、スロットマシン3の制御部50
に貸出要求信号を送信する。この貸出要求信号に対し、
スロットマシン3がメダルの払出処理を行って応答信号
を返送すると、ST12が「YES」となる。以下、カ
ードから引き落とす度数に応じた回数(N回)だけST
11,12の処理を繰り返すことによって、スロットマ
シン3に、N度数分のメダルの貸出処理を行わせる。な
お、貸出要求信号の送信から所定時間を経ても応答信号
が返送されなかった場合は、ST12が「NO」とな
り、以後の処理を中止して所定のエラー処理を行う。
【0061】N回分の信号処理が終了すると、ST13
が「YES」となってST14に進み、前記残度数表示
器25の度数をN度数を差し引いた度数に更新する。さ
らにST15では、前記メモリ内のカード情報およびカ
ードの記録情報の残度数を、同様にN度数を差し引いた
値に書き換える。
【0062】前記書換え処理後のカードの残度数がゼロ
でなければ、ST16からST10に戻る。そして貸出
スイッチ38の再度の操作があると、上記と同様の手順
により、貸出要求信号をN回送信して、スロットマシン
3にN度数分のメダルの貸出処理を実行させる。
【0063】こうしてカードの残度数がゼロとなると、
収容カードの有無をチェックする。上記のように自装置
で発行したカードをそのまま投入した場合は、カード収
容部は空の状態であるから、ST17が「NO」となっ
てST18に進み、前記残度数ゼロのカードをカード収
容部に搬送して収容する。
【0064】なお、他の装置で発行されたカードの投入
を受け付けた場合は、ST7において、発行元の装置と
の通信により受け付けたカードの記録情報の照合処理を
行う。またST15では、再び発行元の装置との通信を
行って、その装置に登録されたカード情報の書換えを行
った後に、カードの記録情報を書き換える。またメダル
貸出処理後の書換え処理により、カードの残度数がゼロ
となったときに、カード収容部にカードが収容されてい
る場合は、ST17からST19に進んで、前記残度数
がゼロとなったカードをカード出入口37より返却す
る。
【0065】つぎにスロットマシン3では、台間機2か
らの貸出要求信号を受け付けることによって、図6のS
T31が「YES」となる。台間機2から第1回目の貸
出要求信号を受信したときは、つぎのST32が「N
O」となって、ST33に進む。このST33では、前
記メダル払出処理の態様の選択結果をチェックし、その
判別結果に応じてST34またはST35の処理を実行
する。すなわち前記クレジット選択スイッチ28がオン
に設定されている場合は、ST34に進んで、前記制御
部50のメモリ内の貯留メダル数を「5」加算すること
により、5枚分のメダルを貯留する。また払出選択スイ
ッチ29がオンに設定されている場合は、ST35に進
み、前記メダル払出機6を駆動して、メダル払出口30
から5枚のメダルを払い出す。
【0066】このようにして5枚分のメダルの貯留また
は払出のための駆動信号の出力が終了すると、ST36
に進んで、台間機2に応答信号を返送する。以後も同様
に、貸出要求信号の受信回数がN回に達するまで、貸出
要求信号の受信に応じてST33〜36の処理を実行す
ることによって、毎時の信号に対し、5枚ずつのメダル
を貯留または払い出す。
【0067】この実施例では、貸出処理終了後に、最初
のゲームへの賭けメダルを自動的に設定するために、台
間機2からの貸出要求信号がN回目に達した時点で、S
T32からST37以下の処理へと移行する。ST37
では、前記ST33と同様に、メダル貸出処理の選択結
果をチェックしており、クレジット処理が選択されてい
る場合は、ST38に進んで、2枚分のメダルを貯留す
る。他方、払出処理が選択されている場合は、ST39
に進んで、2枚のメダルをメダル払出口30から払い出
す。
【0068】こうして、N度数分のメダルのうち、3枚
を除くメダルが選択された態様により貸し出されると、
つぎのST40では、残り3枚のメダルをゲームに賭け
た状態に設定し、5本の入賞ラインを有効化する。そし
て続くST41で、台間機2に最後の応答信号を返送し
た後、始動レバー14の操作に待機し、始動レバー14
の操作に応じてゲームを開始する。
【0069】なお、図6において、台間機2から貸出要
求信号以外の信号が送信されたり、またはメダル投入口
16へのメダル投入や、既に貯留されているメダルを消
費するためのベット操作などが行われた場合は、ST4
4に移行して、受信した信号や操作の内容に応じた処理
を実行する。また上記手順において、ST41の処理が
終わった時点で効果音を出力するなどの方法により、貸
出処理の終了を報知するようにしてもよい。
【0070】また図6の手順によれば、N回分の貸出要
求信号に対する処理が行われている途中に、前記選択ス
イッチ28,29の切替操作が行われた場合、その切替
に応じてメダル貸出処理の態様を変更することができ
る。したがって遊技者は、メダル貸出処理の設定を忘れ
ていても、途中からメダルの貸出処理の態様を切り替え
て、意図しない貸出処理を中止することができる。勿
論、必要に応じて、N回分の処理が終了するまで選択ス
イッチの切替を受け付けないように設定することも可能
である。
【0071】上記手順によれば、貸出スイッチ26の操
作により3枚分のメダルが賭けられた状態が自動的に設
定されるので、遊技者は、貸出スイッチ26の操作後に
メダルの投入やベット釦スイッチの操作を行わずにすぐ
にゲームを実行できる。また残りのメダルは、遊技者の
選択した態様によって貸し出されるので、使用中のスロ
ットマシンで続けてゲームを行うことを希望する遊技者
に対しても、1〜数回のゲームにより抽選の状態などを
みきわめたい遊技者に対しても、都合の良いメダル貸出
処理を行うことができる。
【0072】なお、上記図5,6の手順においては、所
定数のメダルが貯留された状態下でその貯留メダルを引
き落とすためのベット操作が行われた後に、追加のメダ
ルを貯留するために貸出スイッチ26の操作を行うよう
なケースがある。このような場合には、先のベット操作
を優先して貸出スイッチ26の操作を無効化するか、ま
たはゲーム終了後にメダル貸出処理を行うのが望まし
い。または、貸出スイッチ26の操作は受け付けるが、
ゲームのための投入メダルの自動設定を行わずに、前記
N度数分のメダルをすべて貯留するとよい。
【0073】また上記図6の手順では、メダルの貸出処
理を終了した後に、最後に残ったメダルをゲームへの賭
けメダルとして設定しているが、反対に、まず賭けメダ
ルの設定を行い、その後に残りのメダルを貸し出すよう
にしてもよい。また特に、貸出処理としてクレジット処
理が選択されている場合は、まずすべてのメダルを貯留
した後、その貯留メダルから自動的に3枚のメダルを引
き落として最初のゲームに設定してもよい。さらにこの
とき、メダルの貯留数の変動に応じてクレジット表示器
23の表示を変動させるようにすれば、遊技者に賭けメ
ダルの自動設定を明確に示すことができる。
【0074】さらに上記の実施例では、メダルの貸出処
理として、メダルを貯留する処理または実物のメダルを
払い出す処理のいずれか一方を選択するようにしたが、
これに限らず、これらの処理を組み合わせて2つの態様
による貸出処理を行うようにしてもよい。
【0075】図7は、上記2種類の貸出処理を並列させ
て行う場合に、メダルの貯留数や払出数を可変設定する
ようにした例を示す。この実施例では、前記図1のスロ
ットマシン3の操作部の一部を変更して、貸出スイッチ
26,返却スイッチ27に隣接する位置に、払出数表示
器61および2個の可変設定スイッチ62,63を配備
する。払出数表示器61は、実物のメダルの払出数につ
いての現時点での設定値を表示するためのもので、第1
の可変設定スイッチ62は、この設定値を減少させるた
めのもの、第2の可変設定スイッチ63は、この設定値
を増加させるためのものである。
【0076】前記貸出スイッチ26や返却スイッチ27
は、第1の実施例と同様に、台間機2側の制御部43に
接続され、可変設定スイッチ62,63や払出数表示器
61は、スロットマシン3側の制御部50に接続され
る。これにより台間機2の制御部43は、図4と同様の
手順を実行してスロットマシン3側にN度数分の貸出要
求信号を送信する。他方、スロットマシン3側の制御部
50は、可変設定スイッチ62,63による払出数の設
定枚数をメモリにセットした後、台間機2からの貸出要
求信号に応じて毎時5枚ずつのメダルを貯留する。そし
て残りの貸出枚数が最初のゲーム用の賭けメダルである
3枚のメダルに前記払出数の設定値を加算したメダル枚
数に達した時点で、前記メダルを貯留する処理から実物
のメダルを払い出す処理に切り替え、設定数分のメダル
を払い出した後に、残り3枚のメダルがゲームに賭けら
れた状態を設定する。
【0077】上記構成によれば、遊技者は、台間機2に
カードを挿入する前またはカードを挿入した後に可変設
定スイッチ62,63により希望するメダル払出数を設
定する。ついで遊技者が貸出スイッチ26を操作する
と、前記可変設定スイッチ62,63による設定に基づ
き、メダルの貯留処理とメダルの払出処理とが行われ
る。またこの場合も、第1の実施例と同様に、3枚のメ
ダルが貸出処理から除外されて、最初のゲームのための
賭けメダルとして設定されるので、貸出スイッチ26の
操作後すぐにゲームを実行することができる。
【0078】図7の実施例によれば、メダルの貯留数を
数ゲーム分にとどめ、残りの多数のメダルを払い出すよ
うに設定することが可能であるから、数回のゲームを行
った後に他の台に移動したい遊技者に対して、都合の良
い貸出処理を実行できる。他方、大半のメダルを貯留
し、例えば、コーヒーやタバコなどの景品に交換可能な
数のメダルのみを払い出すように設定すれば、これらの
景品を喫茶や禁煙に利用することができ、遊技者へのサ
ービスを向上することができる。また単に遊技者に実物
のメダルの払出しが行われることを確認させるだけの目
的であれば、貸し出すべきメダルのうち、1〜2枚程度
のメダルを払い出し、残りのメダルを貯留するようにし
てもよい。
【0079】なお、図7の可変設定スイッチ62,63
に代えて、複数の選択スイッチを配備し、これらスイッ
チの示す選択肢の中からメダルの払出数または貯留数を
設定するようにしてもよい。また図1,図7の各実施例
において、貸出スイッチ26,返却スイッチ27,可変
設定スイッチ62,63,払出数表示器61は、スロッ
トマシン3側に限らず、台間機2の機体前面に配備して
もよい。ただし図7の実施例においては、制御の関係
上、可変設定スイッチ62,63や払出数表示器61
は、スロットマシン3側の制御部50に接続するのが望
ましい。
【0080】さらにここでは、貸出スイッチ26の操作
後のゲームに対し、最大の賭けメダル数である3枚のメ
ダルを設定するものとしたが、これに限らず、1枚また
は2枚のメダルを設定するようにしてもよい。また、ス
ロットマシン3の前面または機体内部に、最初のゲーム
に設定する賭けメダル数を選択するための選択スイッチ
を配備し、遊技者またはホール側が自由に賭けメダルの
数を設定できるようにしてもよい。
【0081】また上記各実施例では、台間機2へのカー
ド投入後に、貸出スイッチ26の操作に応じてメダルの
貸出処理を行うようにしているが、これに限らず、カー
ドの投入後すぐに貸出処理を行うようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】上記したように、この発明では、スロッ
トマシンにおいて近接する遊技媒体貸出装置からの貸出
要求信号に応じて遊技媒体の貸出処理を行う際に、1回
のゲームに使用するだけの遊技媒体を除いた数の遊技媒
体を貸し出すとともに、前記貸出処理から除外された遊
技媒体がゲーム開始のために投入された状態を設定する
ようにしたから、貸出処理後に遊技媒体を投入したり、
貯留された遊技媒体の引き落とし操作を行う必要がなく
なり、遊技者の操作を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された遊技用ユニットの外観を
示す正面図である。
【図2】スロットマシンの機体内部の構成を示す正面図
である。
【図3】メダル貸出処理に関係するスイッチを示す正面
図である。
【図4】遊技用ユニットの電気構成を示すブロック図で
ある。
【図5】台間機における処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】スロットマシンのメダル貸出処理の手順を示す
フローチャートである。
【図7】メダル貸出処理に関係するスイッチの構成を変
更した例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 遊技用ユニット 2 台間機 3 スロットマシン 6 メダル払出機 43,50 制御部 51 インターフェース基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接位置に配備される遊技媒体貸出装置
    から遊技媒体の貸出要求信号を受け付けて遊技媒体の貸
    出処理を行うスロットマシンであって、 前記遊技媒体貸出装置からの貸出要求信号を受け付けた
    とき、1回のゲームでの使用が可能な遊技媒体を除いた
    所定数の遊技媒体を貸し出すとともに、前記貸出処理か
    ら除外された遊技媒体がゲーム開始のために投入された
    状態を設定することを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたスロットマシンに
    おいて、 前記貸出処理から除外される遊技媒体の数を、1回のゲ
    ームに対応する遊技媒体の投入数のうちの任意の値に設
    定する手段を具備して成るスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記遊技媒体の貸出処理として、貸出し
    数分の遊技媒体を電子データとして貯留する処理を実行
    する請求項1または2に記載されたスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記遊技媒体の貸出処理として、実物の
    遊技媒体を機体外に払い出す処理を実行する請求項1ま
    たは2に記載されたスロットマシン。
  5. 【請求項5】 前記遊技媒体の貸出処理として、貸し出
    すべき遊技媒体のうちの所定数を電子データとして貯留
    するとともに、残りの遊技媒体の貸出を実物の遊技媒体
    を機体外に払い出す処理により実行する請求項1または
    2に記載されたスロットマシン。
  6. 【請求項6】 貨幣または有価価値が付与された記録媒
    体の投入を受け付けて遊技媒体の貸出要求信号を出力す
    る遊技媒体貸出装置と、前記貸出要求信号を受け付けて
    所定数の遊技媒体の貸出を行うスロットマシンとが、近
    接位置に通信可能に配備されており、 前記スロットマシンは、前記遊技媒体貸出装置からの貸
    出要求信号を受け付けたとき、1回のゲームでの使用が
    可能な遊技媒体を除いた所定数の遊技媒体を貸し出すと
    ともに、前記貸出処理から除外された遊技媒体がゲーム
    開始のために投入された状態を設定することを特徴とす
    る遊技用ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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