JP2005152546A

JP2005152546A - 遊技システムおよび遊技管理方法

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Publication number: JP2005152546A
Application number: JP2003431047A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Fujimoto; 淳富士本
Original assignee: Aruze Corp
Current assignee: Universal Entertainment Corp
Priority date: 2003-10-28
Filing date: 2003-12-25
Publication date: 2005-06-16
Also published as: ZA200408746B; US20050119046A1; EP1528517A2; AU2004224927A1; CN100381189C; CN1616128A; EP1528517A3

Abstract

【課題】遊技施設間をネットワークで接続しない場合であっても、遊技機からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができる遊技システムおよび遊技管理方法の提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、遊技機１と、遊技機１と通信可能に接続されたサーバ８０とを備えて成る遊技システムＳであって、サーバ８０は、所定期間における遊技機１の売上情報に基づいて、その後の所定期間における遊技機１からの配当の払出量を決定する配当決定手段Ｋと、前記配当が払い出される遊技機１を決定する払出決定手段Ｈとを備え、払出決定手段Ｈによって決定された遊技機１は、配当決定手段Ｈによって決定された配当の払出量に関する情報をサーバ８０から受け、その情報に基づいて配当を所定のタイミングで払い出すことを特徴とする。
【選択図】図４

Description

本発明は、遊技媒体（遊技価値）を用いて遊技を行なう遊技機から成る遊技システム及びその管理方法に係わり、特に、遊技機の売上に基づいて配当の払出量を管理できる遊技システム及び遊技管理方法に関する。

従来から、パチンコ機、スロットマシン、宝くじマシン等といった遊技機が設置された施設においては、パチンコ球やメダル、現金といった各種の遊技媒体を遊技機に投入することにより、遊技を行なうことができる。そして、各遊技機は、遊技の進行によって発生する入賞状態（遊技の結果）によって配当を払い出すようになっている。

また、従来、複数のスロットマシンを配置したカジノでは、各スロットマシンで消費されたクレジットの一部を保留しておき、その保留額がある金額に達した場合に、いずれかのスロットマシンに対して、通常の当たりでは払い出されないような多額の払出しを行なう所謂「ジャックポット」と呼ばれるものがある（例えば、特許文献１参照）。このようなスロットマシンでは、通常の場合、それぞれ設定された確率で当たりが発生するようになっており、遊技者は当該当たりが発生することを期待してゲームを進める。そして、スロットマシンに設定された当該確率を基にした通常の当たりの抽選とは別の抽選により、あるタイミングでいずれかのスロットマシンにジャックポット当たりが発生することになる。また、「ジャックポット」時における払出額を多額にするため、一般に、複数のカジノ間がネットワークで結ばれる。
特開２００３−１１７０５３号公報

しかしながら、ネットワークのバックボーンが整備されていないような地域では、カジノ間をネットワークで結ぶことが困難である。また、ネットワークのバックボーンが整備されているか否かにかかわらず、ネットワークに接続しない場合には、保留額がある金額に達するまでに相当の時間を要し、また、払出額の規模も一般に小さくなる。

本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、遊技施設間をネットワークで接続しない場合であっても、遊技機からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができる遊技システムおよび遊技管理方法を提供することにある。

前記課題を解決するために、本発明は、遊技の結果に応じた配当を払出す少なくとも１つの遊技機と、前記遊技機と通信可能に接続されたサーバとを備えて成る遊技システムであって、前記サーバは、所定期間における前記遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における前記遊技機からの配当の払出量を決定する配当決定手段と、前記配当が払い出される遊技機を決定する払出決定手段とを備え、前記払出決定手段によって決定された遊技機は、前記配当決定手段によって決定された配当の払出量に関する情報を前記サーバから受け、その情報に基づいて配当を所定のタイミングで払い出すことを特徴とする。

このような構成によれば、所定期間における遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における遊技機からの配当の払出量が決定されるため、「ジャックポット」のように保留額がある金額に達するまで待つことなく、また、複数の遊技機が設置された遊技施設間をネットワークで接続しなくても（したがって、例えば１つの遊技施設内であっても、あるいは、遊技機単体においても）、遊技機からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができる。

また、上記構成では、前記配当決定手段によって配当の払出量を決定するとともに、配当が払い出される遊技機を決定し、決定された遊技機のみがその対応する払出量の配当を所定のタイミングで払い出す懸賞方式を採用している。そのため、配当を特定の遊技機に集中せることができ、「ジャックポット」のような一攫千金的な興奮度の高い遊技性を与えることができる。この場合、前記配当決定手段は、前記遊技機の売上情報に基づいて決定された払出量を所定の分配率で配分することにより配当を決定しても良い。これにより、配当を幾つかの遊技機に分散させて、配当を得る機会を増やすこともできる。

なお、上記構成において、「所定期間における遊技機の売上情報」は、遊技機から直接にサーバに対して送信されても良く、あるいは、遊技機以外の何らかの手段により遊技機の売上が集計された後、その情報がサーバに入力されても良い。また、「所定期間における遊技機の売上情報」が遊技機から直接にサーバに対して送信される場合、前記サーバは、所定期間における前記各遊技機の売上を集計する売上集計手段を備えていることが望ましい。

また、前記課題を解決するために、本発明は、更に、遊技の結果に応じた配当を払出す少なくとも１つの遊技機における遊技を管理する遊技管理方法であって、所定期間における前記遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における前記遊技機からの配当の払出量を決定し、前記配当が払い出される遊技機を決定するとともに、この決定された遊技機から、その対応する払出量の配当を所定のタイミングで払い出させることを特徴とする。

このような構成においても、所定期間における遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における遊技機からの配当の払出量が決定されるため、「ジャックポット」のように保留額がある金額に達するまで待つことなく、また、複数の遊技機が設置された遊技施設間をネットワークで接続しなくても、遊技機からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができるとともに、配当を特定の遊技機に集中せることができ、「ジャックポット」のような一攫千金的な興奮度の高い遊技性を与えることができる。

本発明の遊技機システムおよび遊技管理方法によれば、遊技施設間をネットワークで接続しない場合であっても、遊技機からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができる。

以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について具体的に説明する。

図１には、本発明の一実施形態に係る遊技システムの全体構成が概略的に示されている。図示のように、この遊技システムＳは、複数の遊技機１と、これらの遊技機１と所定の通信手段（図では、ネットワーク）を介して接続されたサーバ８０とを備えて成る。このような遊技システムＳは、バーやカジノ等の様々な遊技が行なえる１つの遊技施設内で採用されても良く、あるいは、複数の遊技施設間で採用されても良い。また、通信手段は、有線、無線、専用回路、交換回線等を問わず、遊技機１とサーバ８０との間で情報を送受信できるものであれば何でも良い。

また、遊技機１は、スロットマシンやポーカーのように、結果がリアルタイムで分かるもの（シングルゲーム機）、あるいは、競馬ゲーム、ビンゴゲーム、宝くじ等のように、結果が出るまで所定の時間を要するもの（マスゲーム機）のいずれであっても良い。また、遊技機１は、パチンコ機やスロットマシンのようにパチンコ球またはメダル等の遊技媒体を使用してゲームを行ない、ゲーム結果に応じた数の遊技媒体（配当）を遊技者に提供するものに加えて、パーソナルコンピュータ構成の端末機を用いてネットゲームを行なう場合には、パーソナルコンピュータ構成の端末機をも含むものである。また、使用される遊技媒体としては、パチンコ球やメダルに限らず、実際の現金（硬貨、紙幣）、電子マネー、クレジットカードやプリペイドカードによる支払いを用いることも含まれる。

一方、サーバ８０は、複数の遊技機１を管理するものであり、複数の遊技機１を有する遊技場（ホール）に設置されているホールサーバや、通信回線または専用回線からなるネットワークを介して各遊技場の遊技機１を一括管理するサーバ等を含む広い概念である。なお、各遊技機１にはそれぞれ固有の識別番号が付されており、サーバ８０は、当該識別番号により各遊技機１から送られてくるデータの出所を判別している。また、サーバ８０から遊技機１にデータを送信する場合にも、前記識別番号を用いて送信先を指定している。

図２には、遊技機１の一例としてスロットマシンが示されている。図示のように、遊技機としてのスロットマシン１Ａの本体中央部の筐体内部には、第１リール２、第２リール３及び第３リール４の３個のリールが回転自在に設けられている。各リール２〜４の外周部には複数種類の図柄（以下、シンボルという。）から成るシンポル列が描かれており、遊技者が遊技媒体としての遊技メダルを投入して遊技が行なわれる通常遊技状態において、筐体の側面に設けられたハンドル９が操作されることによりこれらのシンボルの可変表示が行なわれる。各リール２〜４の前面にはリール表示窓部５が配置されており、このリール表示窓部５に形成された表示窓６，７，８を通して、各リール２〜４の外周部に描かれたシンボルがそれぞれ３個ずつ表示される。リール表示窓部５にはシンボルの組合せを規定する入賞ラインＬが形成されており、各表示窓６〜８において入賞ラインＬ上に停止表示されるシンボルの組合せから役が決定される。また、このリール表示窓部５は、透明な液晶パネル５ｄから構成されており、遊技中に種々の遊技情報や遊技演出画像を表示する。

リール表示窓部５の下方に位置するコントロールパネル１０には、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口１１、紙幣を挿入するためのビル挿入口１２が設けられている。また、このコントロールパネル１０には、ハンドル９の操作とは別に押しボタン操作でリール２〜４の回転を始動するためのスピンスイッチ１３が設けられており、さらに、チェンジスイッチ１４、キャッシュアウトスイッチ１５、ベット１スイッチ１６、マックスベットスイッチ１７、及び停止ボタン１８が設けられている。

チェンジスイッチ１４は、遊技者が獲得したメダルを払出口１９を通してメダルトレイ２０に払い出すか、またはクレジットとして機械内部に貯留するかを切り換える。機械内部にクレジットされているメダル数は、７セグメントＬＥＤ(発光ダイオード)で構成された貯留枚数表示部２１に表示される。キャッシュアウトスイッチ１５は、押しボタン操作されることにより、クレジットされているメダルをメダルトレイ２０に払い出す。ベット1スイッチ１６は、1回の押しボタン操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚だけをゲームに賭け、マックスベットスイッチ１７は、1回の押しボタン操作により、1回のゲームに賭けることの出来る最大の枚数のメダルをゲームに賭ける。停止ボタン１８は、フリーゲームにおいて液晶パネル５ｄに可変表示されるシンボル列の停止指示を遊技者から受け付ける停止指示受付手段を構成している。また、払出枚数表示部２２には、入賞ラインＬ上に所定の役が揃って払出口１９から払い出されるメダル数が表示される。

また、リール表示窓部５の上方のトップガラス２３には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示表が示されており、リール表示窓部５の下方のボトムガラス２４には、そのゲーム機のキャラクタ等が描かれている。

次に、スロットマシン１Ａの遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
図３は、スロットマシン１Ａにおける遊技処理動作を制御する制御回路４０の回路構成を示すブロック図である。図示のように、制御回路４０はマイクロコンピュータ４１(以下、マイコンという)を主な構成要素としており、マイコン４１は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行なうメインＣＰＵ(中央演算処理装置)４２と、記憶手段であるＲＯＭ(リード・オンリ・メモリ)４３およびＲＡＭ(ランダム・アクセス・メモリ)４４とから構成されている。ＲＯＭ４３には遊技機全体の制御処理手順がシーケンスプログラムとして記憶されており、ＲＡＭ４４はこのプログラムが実行される際の一時記憶作業領域等として使用される。

メインＣＰＵ４２には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路４５および分周器４６と、一定範囲の乱数を発生する乱数発生器４７及び発生した乱数の1つを特定するサンプリング回路４８とが接続されている。さらに、後述する周辺装置(アクチュエータ)との間で信号を授受するＩ／Ｏポート４９が接統されている。また、ＲＯＭ４３は、シーケンスプログラム以外にも役テーブル及び変動態様テーブルなどを格納するように記憶部が区分されている。

ここで、マイコン４１、乱数発生器４７およびサンプリング回路４８は、抽選によって役を決定する抽選手段を構成しており、表示窓６〜８または液晶パネル５ｄに停止表示させるシンボルを抽選により選択し、選択したシンボルの組合せから役を決定する。

マイコン４１からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各リール２〜４を回転駆動するステッピングモータ５０、各種ランプ５１、貯留枚数表示部２１や払出枚数表示部２２などのＬＥＤ表示部５２、メダルを収納するホッパ５３、液晶パネル５ｄ、スピーカ５５がある。これらはそれぞれモータ駆動回路５６、ランプ駆動回路５７、ＬＥＤ駆動回路５８、ホッパ駆動回路５９、画像制御回路６０、音制御回路６１によって駆動制御される。これらの駆動回路５６〜５９および制御回路６０，６１は、Ｉ／Ｏポート４９を介してメインＣＰＵ４２の出力部に接続されている。マイコン４１および画像制御回路６０は、フリーゲーム中の液晶パネル５ｄの表示において、停止ボタン１８で停止指示操作を受け付けたタイミングに入賞ラインＬ上にあるシンボルの位置から、前述の抽選手段により決定された役に応じたシンボルの位置までの間隔に応じて、前述の抽選手段により選択されたシンボルが入賞ラインＬ上に揃うまでの変動態様を規定する停止制御手段を構成している。ここで、最終的に入賞ラインＬ上には、遊技者がどのようなタイミングで停止ボタン１８を操作してもこの操作タイミングとは無関係に、常に抽選手段により決定されたシンボルの組合せが揃う。また、本実施形態において、ＣＰＵ４２の出力部には、サーバ８０へ信号を送信するための通信手段を構成する信号出力部３９もＩ／Ｏポート４９を介して接続されている。

また、マイコン４１が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、サーバ８０からコマンド信号を受ける通信手段を構成する信号入力３８、ハンドル９の操作を検出するスタートスイッチ９Ｓ、スピンスイッチ１３、ベット１スイッチ１６、マックスベットスイッチ１７、停止ボタン１８の操作を検出する停止スイッチ１８Ｓ、およびベダル投入口１１に投入されたメダルを検出するメダルセンサ１１Ｓがある。さらに、各リール２〜４の回転位置を検出するリール位置検出回路６２がある。

さらに、上記の入力信号発生手段としては、ホッパ５３から払い出されるメダル数を計数するメダル検出部５３Ｓおよび払出完了信号発生回路６３とがある。この払出完了信号発生回路６３は、メタル検出部５３Ｓから入力した実際に払い出しのあったメダル計数値が、払出枚数表示部２２で表示される配当枚数データに達した時に、メダル払い出しの完了を検知する信号を発生する。これら入力信号発生手段を構成する各回路もＩ／Ｏポート４９を介してメインＣＰＵ４２に接続されている。

図４には、遊技機１およびサーバ８０が有する基本的な機能が概念的に示されている。図示のように、各遊技機１は、遊技に必要な表示を行なうための表示手段Ａと、遊技に必要な操作を行なうための操作手段Ｂと、表示手段Ａに表示される所定の画像の出力を制御する画像制御手段Ｃと、遊技の進行を全体的に制御するゲーム制御手段Ｄと、遊技媒体を機体内に投入するための投入手段Ｅと、ゲーム結果に応じた配当（ゲーム結果に応じた数の遊技媒体）を遊技者に払い出す払出手段Ｆと、サーバ８０との間で信号をやりとりするための通信手段Ｇとを備えている。この場合、図２および図３に示されるスロットマシン１Ａを例にとると、前記表示手段Ａは、リール表示窓部５や液晶パネル５ｄ等に相当し、操作手段Ｂは、ハンドル９、スピンスイッチ１３、ベット１スイッチ１６、マックスベットスイッチ１７、停止ボタン１８等に相当し、画像制御手段Ｃは画像制御回路６０に相当し、ゲーム制御手段Ｄは制御回路４０に相当し、投入手段Ｅはメダル投入口１１及びこれに関連するセンサ１１Ｓ等に相当し、払出手段Ｆは、ホッパ５３、チェンジスイッチ１４、キャッシュアウトスイッチ１５に相当し、通信手段Ｇは、信号入力部３８および信号出力部３９に相当する。なお、払出手段Ｆによって遊技者に対して払い出されるものとしては、遊技メダル等の遊技媒体の他、遊技を実行するために必要な（投入手段Ｅに投入される）前記遊技媒体とは異なる媒体であって所定の遊技価値を証明する他の任意の媒体（例えば、後述する当選券等）を挙げることができる。すなわち、払出手段Ｆによって遊技者に対して払い出されるものは、遊技価値を示すものであれば何でも良い。

一方、サーバ８０は、所定期間の各遊技機１の売上を集計する売上集計手段Ｊと、売上集計手段Ｊで集計された売上に基づいて所定期間における配当（遊技媒体）の払出量を決定するとともに、その払出量を所定の分配率で配分する配当決定手段Ｋと、所定の分配率で配分された配当（遊技媒体の各払出量）が払い出される遊技機１を抽選により決定する払出決定手段Ｈと、各遊技機１との間で信号をやりとりするための通信手段Ｉとを備えている。なお、サーバ８０は、演算処理装置（ＣＰＵ）、主メモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、入出力装置（Ｉ／Ｏ）、ハードディスク装置等の外部記憶装置を有しており、所定のプログラムを情報処理装置で実行することにより、サーバ８０を構成する前記各種の手段Ｈ，Ｉ，Ｊ，Ｋを実現している。

このような機能を有する遊技機１およびサーバ８０の動作形態の一例が図５のシーケンス図および図６のフローチャートにそれぞれ示されている。この例では、懸賞方式が採用され、前日の各遊技機１での売上に応じて当日の懸賞金（配当の払出量）が決定された後、当日に指定された遊技機１から懸賞金が払い出される。図２および図３に示されるスロットマシン１Ａを例にとると、前記懸賞金は、スロットマシン１のホッパ５３により払い出される遊技メダルの払出枚数に相当する。

まず、例えば遊技場の閉店を契機に（Ｓ１０）、閉店当日（本日）の各遊技機１の売上がサーバ８０の売上集計手段Ｊによって集計される（Ｓ１２）。この場合、集計に必要な各遊技機１の売上は、例えば、各遊技機１（図５では、遊技機Ａ，遊技機Ｂ…）から通信手段Ｇ，Ｉを介して、サーバ８０に送られてくる。図２および図３に示されるスロットマシン１Ａを例にとると、ベットスイッチ１６，１７を通じて得ることができる当日のベッド数に関する情報が信号出力部３９からサーバ８０に送られることにより、当日の各スロットマシン１Ａの売上をサーバ８０により計算して集計することができる。この場合、ベッド数の情報は、ベットスイッチ１６，１７が押される度（ゲームが行なわれる毎）に、サーバ８０にリアルタイムで送られても良いが、前日の売上から次の日の懸賞金を決定する本例にあっては、１日の終わり（本日の閉店時）にまとめてベッド数情報を各スロットマシン１Ａからサーバへ送信することが、通信量をいたずらに増やさないためにも望ましい。

売上集計手段Ｊによって各遊技機１の本日の売上が集計されると、続いて、その売上に基づいて翌日の懸賞金の額（配当の払出量）が配当決定手段Ｋによって決定される（Ｓ１４）。この場合、懸賞金の額は、例えば本日の売上から利益等を差し引いた額である。なお、本例のように前日の売上を次の日の懸賞金に全て反映させると、日によって懸賞金の額に差がでる可能性がある。例えば、日曜日の売上が多い場合は、月曜日が有利になる。そのような不公平性を解消するためには、例えば前の週の平均売上等を次の週の各日に均等に振り分けるような手段を講じることも考えられる。

以上のようにして翌日の懸賞金の額が決定されると、配当決定手段Ｋは、更に、決定された懸賞金の額を所定の分配率で配分する（Ｓ１６）。例えば、決定された懸賞金の額の５０％を懸賞金Ａとし、決定された懸賞金の額の３０％を懸賞金Ｂとし、決定された懸賞金の額の２０％を懸賞金Ｃとする。

このような懸賞金の配分が行なわれると、続いて、払出決定手段Ｈは、配分された各懸賞金Ａ，Ｂ，Ｃが払い出される遊技機１を抽選により決定する（Ｓ１８）。例えば、数ある遊技機の中から、払出し遊技機として例えば遊技機Ａ，Ｂ…を抽選で決定する。そして、この決定された情報は、コマンド信号として、通信手段Ｉを介して、払出し遊技機としての遊技機Ａ，Ｂ…に送信される（Ｓ２０）。このコマンド信号には、例えば懸賞金が払い出される時期も含まれている。すなわち、前記コマンド信号により、遊技機Ａでは、３９ゲーム目で懸賞金Ａが払出され（例えば、３９ゲーム目に遊技機Ａに当たりが出て、懸賞金Ａが払い出される）、遊技機Ｂでは、５５ゲーム目に懸賞金Ｂが払い出される。図２および図３に示されるスロットマシン１Ａを例にとると、前記コマンド信号は、信号入力部３８を介してＣＰＵ４２に受けられ、ＣＰＵ４２は、所定のゲーム数目にリールの図柄を所定の役に揃え、払い出し指令信号をホッパ駆動回路５９に供給して、ホッパ５３から所定個数のメダルを払い出させる。

以上説明したように、本実施形態の遊技システムＳでは、所定期間における遊技機１の売上情報に基づいて、その後の所定期間における遊技機１からの配当の払出量が決定されるため、「ジャックポット」のように保留額がある金額に達するまで待つことなく、また、複数の遊技機が設置された遊技施設間をネットワークで接続しなくても（したがって、例えば１つの遊技施設内であっても、あるいは、遊技機単体においても）、遊技機１からの配当の払出量を短時間で十分に確保することができる。

また、本実施形態の遊技システムＳでは、配当決定手段Ｋによって決定された払出量を所定の分配率で配分することにより払出量の配当を決定するとともに、配当が払い出される遊技機１を決定し、決定された遊技機１のみがその対応する払出量の配当を所定のタイミングで払い出す懸賞方式を採用している。そのため、配当を特定の遊技機Ａ，Ｂ…に集中せることができ、「ジャックポット」のような一攫千金的な興奮度の高い遊技性を与えることができる。

なお、本実施形態では、サーバ８０が売上集計手段Ｊを有しているが、売上集計手段Ｊはサーバ８０に設けられている必要はない。例えば遊技場の管理者が、遊技機１の売上を集計し、それに基づいて懸賞金を決定した後、その情報をサーバ８０に登録しても良い。また、遊技機１の売上は、遊技場や遊技機１の性質により、遊技機１自体から把握できない場合も考えられる。例えば、メダル交換機で現金をメダルに交換する場合などがそれである。その場合は、メダル交換機で売上を集計しても良い。この時、１種類の遊技機（例えばスロットマシン１Ａ）の売上だけに限らず、他の遊技機（例えば、ポーカーゲーム等）も含めた遊技場全体の総売上を集計しても良い。

また、遊技機１に設けられた前記抽選手段は、懸賞金を用いない払出しの抽選に使用されても良い。この場合、サーバ８０側から前記コマンド信号を受けた時には、そのコマンド信号の指示に従う。更に、この場合、遊技機１側で重複した抽選を行なっていた時には、コマンド信号の指示に優先的に従うような制御が行なわれる。無論、このような制御を簡略化するため或いは省くためには、予め開店前に前記コマンド信号を遊技機１側に送信しておくことが好ましい。また、遊技機１に前記抽選手段を設けずに、懸賞金を用いない払出しも含めた全ての制御（抽選処理等）をサーバ８０側で行なうようにしても良い。

図７および図８には、サーバ８０を使用することなく、遊技機１それ自体が自己の売上を集計しその集計結果に応じて払い出すべき懸賞金を決定する変形例が示されている。そのため、この変形例においては、図７に示されるように、売上集計手段Ｊおよび配当決定手段Ｋが遊技機１側に設けられている。

このような構成の一形態では、まず、例えば遊技場の閉店を契機に（Ｓ３０）、閉店当日（本日）の遊技機１の売上が、遊技機１それ自体の売上集計手段Ｊによって集計される（Ｓ３２）。このように売上集計手段Ｊによって遊技機１の本日の売上が集計されると、続いて、その売上に基づいて翌日の懸賞金の額が遊技機１それ自体の配当決定手段Ｋによって決定される（Ｓ３４）。そして、翌日の開店と同時に（Ｓ３６）、遊技機１は、自己が決定した懸賞金に基づいて払出しを行なう（Ｓ３８）。

図９〜図１１には、図４〜図６に関して前述した技術的思想を宝くじ配当システムに利用した実施形態が示されている。図９に概略的に示されるように、この宝くじ配当システムは、遊技機として宝くじマシンが設置された複数の遊技機設置場所（カジノやホテルに限らず、街角の任意の場所も含む）７０と、宝くじの配当等を管理する管理センター７２と、宝くじの配当を現金化するための銀行７４とが、通信手段を介して接続されることにより構成されている。

図１０に具体的に示されるように、各遊技機設置場所７０には、少なくとも１つの宝くじマシン（遊技機）１Ｂが設置されている。この宝くじマシン１Ｂは、現金等の遊技媒体を投入して所定の操作を行なうことにより、宝くじの当選結果をその場で遊技者に与えることができるようになっており、図４に示される場合と同様、宝くじという遊技に必要な表示を行なうための表示手段Ａと、宝くじという遊技に必要な操作を行なうための操作手段Ｂと、表示手段Ａに表示される所定の画像の出力を制御する画像制御手段Ｃと、宝くじというゲームを全体的に制御するゲーム制御手段Ｄと、現金等の遊技媒体を機体内に投入するための投入手段Ｅと、宝くじの当選券（配当）７５を遊技者に払い出す払出手段Ｆと、管理センター７２との間で信号をやりとりするための通信手段Ｇとを備えている。また、宝くじマシン１Ｂは、当選者（当選券７５が発券された遊技者）の認証データを登録できる認証データ登録機能も備えている。

一方、管理センター７２は、図４に示されるサーバ８０を有している。すなわち、サーバ８０は、所定期間の各宝くじマシン１Ｂの売上を集計する売上集計手段Ｊと、売上集計手段Ｊで集計された売上に基づいて所定期間における当選金の額（配当の払出量）を決定するとともに、その当選金額を所定の分配率で配分する配当決定手段Ｋと、所定の分配率で配分された当選金が払い出される宝くじマシン１Ｂを抽選により決定する払出決定手段Ｈと、各宝くじマシン１Ｂとの間で信号をやりとりするための通信手段Ｉとを備えており、当選番号、認証データ、入金情報等の当選発行管理に必要な各種データを処理して各遊技機設置場所７０を統合管理する。

なお、後述するが、銀行７４は、宝くじマシン１Ｂによって発行された当選券７５を用いて当選確認を行なうとともに、管理センター７２に問い合わせて認証データを照合するなど、管理センター７２との間で様々な通信を行なうことができる。

次に、図５、図６、図１０を参照しながら、上記構成の宝くじ配当システムの流れの一例について詳しく説明する。本例においても、懸賞方式が採用され、前日の各宝くじマシン１Ｂでの売上に応じて当日の当選金（懸賞金）が決定された後、当日に指定された宝くじマシン１Ｂから当選金が払い出されるものとする。

まず、例えば遊技機設置場所７０の閉店を契機に（図６のＳ１０）、閉店当日（本日）の各宝くじマシン１Ｂの売上が管理センター７２のサーバ８０の売上集計手段Ｊによって集計される（図６のＳ１２）。この場合、集計に必要な各宝くじマシン１Ｂの売上は、例えば、各宝くじマシン１Ｂ（図５では、遊技機Ａ，遊技機Ｂ…）から通信手段Ｇ，Ｉを介して、サーバ８０に送られてくる。具体的には、各宝くじマシン１Ｂに投入される現金の額が宝くじマシン１Ｂ内で自動的に集計され、その集計結果がサーバ８０に送られる。あるいは、遊技機設置場所７０の管理者（集金設置業者）等が各宝くじマシン１Ｂから現金を回収して集計し、その集計結果を管理センター７２に任意の方法（例えば電子的な入力）で報告する。その場合、集金された現金が偽造されたものであるか否かをチェックすることが望ましい。

売上集計手段Ｊによって各宝くじマシン１Ｂの本日の売上が集計されると、続いて、その売上に基づいて翌日の当選金の額（懸賞金；配当の払出量）が配当決定手段Ｋによって決定される（図６のＳ１４）。この場合、当選金の額は、例えば本日の売上から利益等（偽造金が含まれている場合には、その偽造金の額も含む）を差し引いた額である。特に、本例では、本日の売上の５０％を翌日の当選金に充当する（ペイアウト率コントロールを行なう）。このようなペイアウト率５０％コントロールでは、管理センター７２で扱う総売上、すなわち、管理センター７２によって管理される全ての遊技機設置場所７０の売上の総和の５０％を、管理センター７２によって管理される全ての遊技機設置場所７０における翌日の当選金（懸賞金）の総和に用いても良く、あるいは、各遊技機設置場所７０における売上の５０％をその遊技機設置場所７０での翌日の当選金（懸賞金）に用いても良い。前者の場合には、総売上を用いるため、当りの本数（当選額）を増やすことができるとともに、売上の多い遊技機設置場所７０に必ずしも当りが集中しなくなる。一方、後者の場合は、各遊技機設置場所７０での売上がそのままその遊技機設置場所７０での当選金に反映されるため、公平性に優れている。

以上のようにして翌日の当選金の額が決定されると、配当決定手段Ｋは、更に、決定された当選金（懸賞金）の額を所定の分配率で配分する（図６のＳ１６）。例えば、図１１に示されるように、本日の売上に基づいて翌日の当選金として５千万円（８千万円；１億円）を使用できる場合、１等（１千万円）を１本（２本；３本）、２等（５百万円）を２本（４本；４０本）、３等（百万円）を３０本（４０本；４０本）といった態様で配分する。この時、配当決定手段Ｋによって決定された当選金額（翌日に当選金として使用できる額）にかかわらず、１等の額を一定に確保することが望ましい。これにより、遊技者に対して常に所定レベル以上の期待感を与えることができ、高い興趣性を維持することができる。

このような当選金の配分が行なわれると、続いて、払出決定手段Ｈは、配分された各当選金（懸賞金）が払い出される宝くじマシン１Ｂを抽選により決定する（図６のＳ１８）。例えば、全ての遊技機設置場所７０の総売上の５０％を翌日の当選金の総和に用いるペイアウト率５０％コントロールでは、任意の遊技機設置場所７０に設置されてある任意の宝くじマシン１Ｂの中から払出決定手段Ｈが当選金払出し機を抽選で決定する。一方、各遊技機設置場所７０における売上の５０％をその遊技機設置場所７０での翌日の当選金に用いるペイアウト率５０％コントロールでは、払出決定手段Ｈが各遊技機設置場所７０内で個別に当選金払出し機を抽選で決定する。そして、この決定された情報は、コマンド信号として、通信手段Ｉを介して、当選金払出し機としての宝くじマシン１Ｂに送信される（図６のＳ２０）。なお、このコマンド信号には、例えば当選金が払い出される時期が含まれていても良い。

以上のようにして、当選金払出し機の決定に関する情報が配信された後においては、翌日、各遊技機設置場所７０で遊技（宝くじゲーム）が再開される。すなわち、遊技者は、現金等の遊技媒体を所定の宝くじマシン１Ｂに投入し、所定の操作（あるいは、遊技）を行なう。そして、当選した場合には、宝くじマシン１Ｂから当選券７５が発券される。また、この発券に伴って、遊技者は、必要に応じて、認証データ登録を行なう。この認証データ登録では、例えば、遊技者が自分の指紋を登録し、その登録データが記録された記録カード７７が発券される。当選券７５の発行に関するデータ並びに認証データは、通信手段Ｇを介して管理センター７２に送られる。その後、遊技者は、当選券７５および記録カード７７を銀行７４に持参し、当選金を現金で受け取ることができる。この場合、銀行７４側は、通信手段を介して管理センター７２に電子的に問い合わせ、当選券７５を用いた当選の確認並びに記録カード７７を用いた認証データの照合を行なう。すなわち、例えば認証データを管理センター７２に送信するとともに、当選管理データを管理センター７２から受信することにより、当選の成否を確認するとともに、当選金の精算・払出しを行なおうとしている者が真の当選者であるか否かを確認する。

なお、上記構成では、管理センター７２で当選金払出し機を抽選で決定し、その決定情報を遊技機設置場所７０にコマンド信号として送信しているが、図１１に示されるような当選金の配当の振り分け（当りの本数）だけを管理センター７２が決定し、遊技機設置場所７０で当選金払出し機を抽選で決定しても良い。このような遊技機設置場所７０側での抽選を実現するため、宝くじマシーン１Ｂを管理するサーバが遊技機設置場所７０に設けられても良い。また、遊技機設置場所７０側に別個に設けられるこのようなサーバは、管理センター７２の処理を軽減する役目を担っていても良い。

また、上記構成では、当選金払出し機を決定しても、その当選金払出し機において当選金の払出しに至るゲームが消化されなかった場合（例えば、当選金の払出しが３０ゲーム目に行なわれることになっていた場合には、遊技者による宝くじゲームが３０ゲームに達しなかった場合）も考えられる。その場合には、当選金が次の日に持ち越されても良い。例えば、その日に１等（１千万円）の当選が１本払い出されなかった場合には、次の日の１等を１本増やしても良い。また、上記構成において、各宝くじマシン１Ｂは、前述した図７および図８の構成および機能を備えていても良い。

また、上記構成では、宝くじの配当を現金化する手段として、銀行を例にとって説明したが、宝くじの配当を現金化する手段（場所）としては、他に、遊技機設置場所に隣接した精算所や、ＡＴＭ等を挙げることができる。

以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは言うまでもない。

本発明は、前述した実施形態で説明したようなスロットマシンや宝くじマシンの他、パチンコ機等、様々な遊技機を含む遊技システムに適用することが可能である。

本発明の一実施形態に係る遊技システムの概念図である。遊技システムを構成する遊技機の一例としてのスロットマシンの斜視図である。図２のスロットマシンの制御回路のブロック図である。遊技機およびサーバが有する基本的な機能を概念的に示した図である。遊技機およびサーバの動作形態の一例を示すシーケンス図である。遊技機およびサーバの動作形態の一例を示すフローチャートである。変形例に係る遊技機が有する基本的な機能を概念的に示した図である。図７の変形例に係る遊技機の動作形態の一例を示すフローチャートである。遊技機として宝くじマシンを備えた遊技システムの概略構成図である。図９の遊技システムの詳細図である。配当の一形態を示す配当表である。

符号の説明

１遊技機
１Ａスロットマシン（遊技機）
１Ｂ宝くじマシン（遊技機）
８０サーバ
Ｈ配当決定手段
Ｋ配当決定手段
Ｓ遊技システム

Claims

遊技の結果に応じた配当を払出す少なくとも１つの遊技機と、前記遊技機と通信可能に接続されたサーバとを備えて成る遊技システムであって、
前記サーバは、
所定期間における前記遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における前記遊技機からの配当の払出量を決定する配当決定手段と、
前記配当が払い出される遊技機を決定する払出決定手段と、
を備え、
前記払出決定手段によって決定された遊技機は、前記配当決定手段によって決定された配当の払出量に関する情報を前記サーバから受け、その情報に基づいて配当を所定のタイミングで払い出すことを特徴とする遊技システム。
前記配当決定手段は、前記遊技機の売上情報に基づいて決定された払出量を所定の分配率で配分することにより配当を決定することを特徴とする請求項１に記載の遊技システム。
前記サーバは、所定期間における前記各遊技機の売上を集計する売上集計手段を更に備え、この売上集計手段によって集計された売上の一部を前記配当に充当することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の遊技システム。
遊技の結果に応じた配当を払出す少なくとも１つの遊技機における遊技を管理する遊技管理方法であって、
所定期間における前記遊技機の売上情報に基づいて、その後の所定期間における前記遊技機からの配当の払出量を決定し、
前記配当が払い出される遊技機を決定するとともに、この決定された遊技機から、その対応する払出量の配当を所定のタイミングで払い出させることを特徴とする遊技管理方法。
前記配当は、前記遊技機の売上情報に基づいて決定された払出量を所定の分配率で配分することにより決定されることを特徴とする請求項４に記載の遊技管理方法。