JP2003000800A - スロットマシンおよび遊技媒体貸出システム - Google Patents

スロットマシンおよび遊技媒体貸出システム

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JP2003000800A
JP2003000800A JP2001188142A JP2001188142A JP2003000800A JP 2003000800 A JP2003000800 A JP 2003000800A JP 2001188142 A JP2001188142 A JP 2001188142A JP 2001188142 A JP2001188142 A JP 2001188142A JP 2003000800 A JP2003000800 A JP 2003000800A
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Japan
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game
game medium
mode
lending
card
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JP2001188142A
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Inventor
Kyuichi Shimizu
久一 清水
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体投入モードを選択するつもりのない
遊技者にも、意識的に遊技媒体投入モードを選択した遊
技者にも、支障の少ないサービスを提供する。 【解決手段】 スロットマシン3には、モード切替スイ
ッチ22により、貯留されたメダルによるゲームを実行
するクレジットモード、または実物のメダルを投入して
ゲームを実行するメダル投入モードのいずれかが設定さ
れている。前記メダル投入モード下において、台間機2
からの貸出要求信号を受けると、スロットマシン3の制
御部は、メダル投入モードを維持したまま、クレジット
モードの場合と同様のメダル貯留処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技媒体の投入
に応じて複数のシンボル表示器を変動表示させ、この変
動表示後に各シンボル表示器に停止表示されたシンボル
の組合せにより勝敗を決するスロットマシンに関するも
ので、特に近接位置に遊技媒体貸出装置が通信可能に配
備されたスロットマシン、およびこのスロットマシンと
遊技媒体貸出装置とにより成る遊技媒体貸出システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスロットマシンには、毎回メダル
を投入してゲームを実行するゲーム実行モード(以下、
「メダル投入モード」(必要に応じて「遊技媒体投入モ
ード」と言い換える。)という。)と、機体内に電子デ
ータとして記憶された貯留メダルから所定数のメダルを
引き落としてゲームを実行することが可能なゲーム実行
モード(以下、「クレジットモード」という。)とのい
ずれか一方を、顧客が自由に選択できるように構成され
た機種が存在する。
【0003】メダル投入モードにおいては、投入可能な
メダルは3枚までであり、4枚以上のメダルを投入する
と、これらのメダルは超過分として返却される。また入
賞の際には、報賞として実物のメダルの払出しが行われ
る。一方、クレジットモード時に実物のメダルを投入す
ると、3枚目までのメダルはゲームへの賭けメダルとし
て処理されるが、4枚目以降に投入されたメダルは、貯
留メダルとしてメモリ内に記憶され、以後は、ベット釦
スイッチの操作により1〜3枚の貯留メダルを引き落と
してゲームを開始することが可能となる。また入賞の際
は、メダルの貯留枚数に報賞分のメダルが加算される。
(ただし、メダルの貯留枚数が上限値に達した場合は、
超過分のメダルは払い出しされる。)
【0004】ところで近年のパチンコホールには、有価
価値を具備するカード状の記憶媒体(以下、単に「カー
ド」という。)により遊技媒体を貸し出すシステムが導
入されている(以下、このシステムを「貸出システム」
という。)。この貸出システムでは、各遊技機に隣接す
る位置にカードの処理機能を持つ台間機(この発明でい
うところの「遊技媒体貸出装置」の一態様である。)を
配備し、隣り合う台間機と遊技機とを電気接続してい
る。台間機側は、カードを受け付けると、その有価価値
を引き落として遊技機に遊技媒体の貸出を要求するため
の信号送信処理を行い(以下、この処理を「貸出要求」
という。)、遊技機側において、前記貸出要求に応じた
遊技媒体の貸出処理を実行する。
【0005】この種の貸出システムに導入されるスロッ
トマシンとして、前記貸出要求に応じて所定数のメダル
を貯留して前記クレジットモードのゲームを実行するよ
うにしたスロットマシンが提案されている。このほか、
特開平11−216224号公報には、前記したクレジ
ットモードとメダル投入モードとを持つスロットマシン
として、クレジットモードが選択されている場合にはメ
ダルの貯留処理を行うが、メダル投入モードが選択され
ている状態下で貸出要求を受けた場合には、実物のメダ
ルを払い出すようにしたスロットマシンが記載されてい
る。また特開平11−221353号公報には、メダル
投入モード下で貸出要求を受けた場合には、強制的にク
レジットモードに切り替えるようにしたスロットマシン
が、記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したメダル投入モ
ード,クレジットモードを持つスロットマシンでは、遊
技者の選択操作によりモードの設定を行うとともに、設
定されたモードを切り替え操作が行われるまで維持する
ようにしている。このような構成のスロットマシンにお
いて、特開平11−216224号公報のように、選択
されているモードに応じた貸出処理を行うようにする
と、前の遊技者がメダル投入モードを選択した後に、つ
ぎにクレジットモードのゲームを希望する遊技者がモー
ドの設定を確認せずに利用した場合、その遊技者の意に
反してメダル払出による貸出が行われてしまうという不
具合が生じる。特に、この種のスロットマシンの中に
は、貯留メダルの精算スイッチにモードの切替機能を持
たせ、貯留メダルを精算した際にメダル投入モードに復
帰するようにした機種がある(再度、精算スイッチを押
下することにより、クレジットモードに復帰する。)
が、このような機種では、大半の遊技者は、精算処理後
にクレジットモードへの復帰操作を行わずに台を離れて
しまうため、遊技者の意に反した方法でメダル貸出処理
が行われる可能性が、きわめて高くなる。
【0007】一方、特開平11−221353号公報の
ように、貸出処理時にモードを強制的に切り替えるよう
にすると、自分の意志でメダル投入モードを選択してい
る遊技者に、希望していないモードを強要することにな
る。クレジットモードに切り替えられた場合も、1ゲー
ム毎にメダルを投入してゲームを行うこと自体は可能で
あるが、入賞が成立した場合には、報賞のメダルが貯留
されてしまうので、入賞成立時に実物のメダル払出を望
む遊技者には不向きなマシンとなる。
【0008】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たもので、スロットマシンが実物の遊技媒体の投入に応
じてゲームを実行する遊技媒体投入モードに設定されて
いる場合に、遊技媒体投入モードを選択するつもりのな
い遊技者に対しても、意識的に遊技媒体投入モードを選
択した遊技者にも、支障の少ないサービスを提供するこ
とを、目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるスロッ
トマシンは、シンボルを変動表示させるための複数のシ
ンボル表示器を具備する。各シンボル表示器は、一般に
並列に配備されており、シンボルの変動表示が停止した
ときに、各シンボル表示器を横切る所定数の入賞ライン
上にそれぞれ複数のシンボルが停止表示されるように構
成される。
【0010】「シンボル表示器」は、たとえば、シンボ
ル表示窓とその背後に配置されたリール、およびその駆
動源のステッピングモータによって構成される。リール
の外周面には複数駒分のシンボルが描かれており、ステ
ッピングモータの回転によってシンボルの変動表示が実
現する。なお、前記リールに代えて、表面に多数のシン
ボルが配置された帯状体の両端部を繋いだものを使用し
てもよい。
【0011】このほか「シンボル表示器」は、CRT,
LCDのような表示デバイス上でアニメーション表示さ
れるシンボル列によって構成することもできる。この場
合、シンボルの変動表示は、各シンボルを画面上でスク
ロール表示させることによって行われる。また7セグメ
ント表示器のような単一のシンボル表示用の表示器を複
数個組み合わせて1つのシンボル表示器として用いるこ
ともできる。この場合は、所定の配列順序によるシンボ
ル列を表示対象として、各表示器の並び方向に沿ってシ
ンボル列の表示位置を変更していくことにより、シンボ
ルの変動表示を実現することができる。
【0012】またこの発明にかかるスロットマシンの機
体に近接する位置(例えば機体に隣接する位置、機体の
上方位置)には、有価価値が付与された記憶媒体の投入
を受け付けてスロットマシンに遊技媒体の貸出要求を行
う遊技媒体貸出装置が、スロットマシンと通信可能に配
備される。
【0013】前記スロットマシンと遊技媒体貸出装置と
の間の通信は、両者を電気接続することによって行うの
が望ましいが、これに限らず、両装置間で無線による通
信を行うようにしてもよい。またスロットマシンと遊技
媒体貸出装置とを一体化して1つの装置を構成してもよ
い。この場合、たとえばスロットマシンとしての制御を
行う制御部と、遊技媒体貸出装置としての制御を行う制
御部とを、個別のコンピュータにより構成し、各制御部
間を接続することによって信号をやりとりすることがで
きる。
【0014】遊技媒体貸出装置が受け付ける「記憶媒
体」は、磁気カード、ICカード、メモリスティック、
コイン状のICチップなど、電子データの記憶が可能な
媒体であり、その情報記憶エリアには、記憶媒体に固有
の発券コード(ID番号など)、発券日、有価価値を示
す金額または度数などの情報が書き込まれる。ただし、
前記情報記憶エリアには、必ずしもすべての情報を記憶
させる必要はなく、例えばID番号を除く情報を記憶媒
体の発行元の装置などに登録し、記憶媒体から読み取っ
たID番号により、登録情報を認識するようにしてもよ
い。
【0015】前記遊技媒体貸出装置は、記憶媒体の投入
を受け付けると同時に、または遊技者の貸出指示操作に
応じたタイミングで、記憶媒体から所定数の有価価値を
引き落とし、その引き落とし額に応じた数の遊技媒体の
貸出を要求する。なお、好ましい態様によれば、この貸
出要求は、所定数の遊技媒体につき1パルスの貸出要求
信号として複数パルスの貸出要求信号を順次出力する。
さらにスロットマシン側で、毎時の貸出要求信号に対す
る貸出処理が終了した時点で遊技媒体貸出装置に応答信
号を送信し、この応答信号に応じて、遊技媒体貸出装置
からつぎの貸出要求信号を送信するように構成するのが
望ましい。なお、この遊技媒体貸出装置は、記憶媒体に
代えて貨幣の投入を受け付け、所定金額分の遊技媒体の
貸出要求を行うように構成することもできる。
【0016】この発明にかかるスロットマシンは、前記
貸出要求に応じた貸出処理として、所定数の遊技媒体を
貯留する処理を行うようにしている。電子データとして
の遊技媒体の貯留は、機体内部の制御部(一般にマイク
ロコンピュータにより構成される。)において、遊技媒
体の貯留数を記憶することによって行われる。なお、貸
出要求に応じて遊技媒体を貯留する際には、所定数を一
括して加算することができる。また、この遊技媒体の貯
留処理は、実物の遊技媒体を1つ投入する毎に1つずつ
加算することによっても実施できる。実物の遊技媒体の
投入は、その遊技媒体に応じた専用の投入口(例えば遊
技媒体がメダルであればメダル投入口)を介して行われ
る。
【0017】またこの発明にかかるスロットマシンは、
電子データとして貯留された遊技媒体からゲームの実行
に必要な数の遊技媒体を引き落とす操作(以下、この操
作を「ベット操作」と呼ぶ。)または機体外から実物の
遊技媒体を投入する操作によって、上記シンボル表示器
によるゲームを開始するもので、クレジットモードまた
は遊技媒体投入モードのいずれか一方のゲーム実行モー
ドを選択するように構成される。なお、遊技媒体投入モ
ードでは、実物の遊技媒体を所定数(たとえば3個)ま
で受け付けてゲームを実行できるのみであり、ベット操
作を受け付けて貯留メダルを使用したゲームを実行する
のは不可能に設定される。これに対し、クレジットモー
ドでは、前記遊技媒体投入モードと同様に、ゲームの都
度、遊技媒体を投入してゲームを実行し、1ゲーム分の
遊技媒体を越える数の遊技媒体が投入された場合にこの
超過分の遊技媒体を貯留するような設定にすることがで
きる。また前記遊技媒体の代表的なものはメダルである
が、これに限らず、パチンコ玉などの媒体を使用するよ
うに構成することもできる。
【0018】前記ゲーム実行モードの選択は、例えば押
釦スイッチのような選択手段によって行うことができ
る。この押釦スイッチは、機体の前面に設けられるのが
望ましく、クレジットモード,遊技媒体投入モードのそ
れぞれに個別に設けることができる。また単独のスイッ
チのオン,オフにより各モードを切替え設定することも
できる。
【0019】また、クレジットモード下での精算スイッ
チの操作に応じて精算処理を行う場合に、クレジットモ
ードから遊技媒体投入モードに切り替えるなど、他の機
能を具備するスイッチの操作に応じてモードを切り替え
るようにすることも可能である。さらに機械がクレジッ
トモードに設定されたまま、使用されない状態が所定時
間続いた場合に、自動的にクレジットモードから遊技媒
体投入モードに切り替えるようにすることもできる。
【0020】さらにこの発明のスロットマシンは、前記
遊技媒体投入モードが選択されている状態下で貸出要求
を受けたとき、前記貸出処理として遊技媒体投入モード
を維持したまま遊技媒体の貯留処理を実行するようにし
ている。
【0021】上記構成のスロットマシンによれば、遊技
媒体投入モードが選択されている場合に、遊技媒体貸出
装置からの貸出要求を受けると、クレジットモードの場
合と同様に遊技媒体の貯留処理が行われるが、ゲームの
実行モードは遊技媒体投入モードのまま維持される。し
たがって実際はクレジットモードによるゲームを実行す
るつもりの遊技者が、遊技媒体投入モードに設定されて
いることに気づかずに貸出のための操作(記憶媒体を投
入する操作や貸出指示用のスイッチを押す操作などを指
す。)を行っても、多数の遊技媒体の払出しが行われる
ことはない。またこのスロットマシンがモードの切替え
のための選択スイッチ(他の機能を兼用するスイッチで
もよい。)を具備する場合は、貸出処理後にゲーム実行
モードを切り替えるだけでクレジットモードのゲームを
実行できるようになる。
【0022】一方、遊技者が意識的に遊技媒体投入モー
ドを選択している場合、貯留処理後も、遊技者に手持ち
の遊技媒体があれば、これを投入することによって遊技
媒体投入モードのゲームを継続して行うことができる。
またこのゲームにおいて入賞が成立した場合は、報賞と
しての遊技媒体は先に貯留された遊技媒体に加算される
のではなく、実物の遊技媒体として払い出しされる。ま
た貯留された遊技媒体は精算処理によって払い出すこと
が可能であるから、追加の遊技媒体を簡単に手に入れて
遊技媒体投入モードのゲームを継続することができる。
【0023】好ましい態様のスロットマシンでは、前記
遊技媒体投入モードが維持されたままで遊技媒体が貯留
されているとき、貯留された遊技媒体からゲームのため
の遊技媒体を引き落とす操作(前記したベット操作)に
応じて遊技媒体投入モードからクレジットモードに切り
替えるようにしている。この態様によれば、遊技媒体の
貯留処理が終了した後に、遊技者が最初のゲームを開始
するためのベット操作を行うと、ゲーム実行モードがク
レジットモードに切り替えられ、以後、クレジットモー
ドのゲームが実行されることになる。したがってクレジ
ットモードのゲームを行うつもりでいる遊技者に対し、
遊技媒体投入モードに設定されていることを意識させず
にクレジットモードのゲームを提供することができる。
【0024】またベット操作を行うタイミングは、最初
のゲーム開始時に限らないので、遊技媒体を貯留した
後、遊技媒体投入モードによるゲームを所定回実行して
からクレジットモードに切り替えることもでき、入賞成
立の可能性などをチェックしてから本格的な使用を開始
しようと考える熟練者にとっても、利便性の高いスロッ
トマシンを提供することができる。
【0025】この発明の第2の態様のスロットマシンで
は、前記遊技媒体投入モードが維持されたままで遊技媒
体が貯留されているとき、ベット操作に応じて前記遊技
媒体投入モードを一時的に解除し、前記ベット操作を受
け付けてゲームを実行するようにしている。この態様に
よれば、遊技媒体投入モードが維持されている場合に
は、ベット操作が行われたときのみクレジットモードの
ゲームを実行し、実物のメダルが投入された場合は、そ
の投入に応じてゲームを実行するから、第1の態様と同
様に、クレジットモードのゲームを行うつもりでいる遊
技者に対し、遊技媒体投入モードに設定されていること
を意識させずにクレジットモードのゲームを提供するこ
とができる。またゲーム実行モードの設定状態を認識し
ている遊技者であれば、2種類のモードのゲームを自由
に織り交ぜて実行することができる。
【0026】なお、上記第2の態様においては、一時的
なクレジットモードへの切替えをシンボルの変動表示の
停止までとし、入賞が成立した場合は、実物の遊技媒体
を払い出すようにするのが望ましい。このような設定に
よれば、貸出処理時および入賞時の貯留処理により多数
の遊技媒体が貯留されることがないので、最終的に精算
を行う時に、払い出しされる遊技媒体が受け皿から溢れ
出たり、遊技媒体の払出機構に誤動作が生じるなどの問
題を解消することができる。またクレジットモードのゲ
ームを実行したいが、多数枚の遊技媒体が貯留されるの
を好まない遊技者や、入賞時の遊技媒体の払出を望む遊
技者の支持を集めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、この発明が適用された遊
技媒体貸出システムの外観を示す。この遊技媒体貸出シ
ステムは、パチンコホールに導入されたプリペイドカー
ドによる遊技媒体の貸出システム内に組み込まれるもの
で、遊技媒体貸出装置としての台間機2と、遊技機とし
てのスロットマシン3とを隣接させて配備し、両者を電
気接続して成る。
【0028】前記スロットマシン3は、前面開口の機体
本体部4の開口部に扉部5を組み付けて成る。機体内部
には、図2に示すように、リールブロック10,ホッパ
6aを備えたメダル払出機6,後記する制御部50が搭
載された制御基板9などが配備される。前記リールブロ
ック10は、金属フレーム7に3個のリール8a,8
b,8cやその駆動源であるステッピングモータ9a,
9b,9cを組み付けて成る。各リール8a,8b,8
cの周面には、複数種のシンボルが描かれており、それ
ぞれステッピングモータ9a,9b,9cの回転によっ
てシンボルの変動表示が実現する。
【0029】図1に戻って、扉部5の本体は、所定の厚
みを有する金属フレームにより構成され、その前面開口
には、3枚のパネル11,12,13が組み付けられて
いる。各パネル11,12,13は、透明な合成樹脂板
または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施し
て形成されるもので、上部パネル12および下部パネル
13には、機種名やゲーム名などが描かれている。
【0030】正面パネル11は、ゲームの進行状態を表
示するためのもので、図3に示すように、中央部に無着
色で透明のシンボル表示窓20が形成される。このシン
ボル表示窓20の背後位置には、前記リールブロック4
の各リール8a,8b,8cが外周面をシンボル表示窓
20に向けて配置されている。シンボル表示窓20は、
横方向の長さが、3個のリール8a,8b,8cが外部
から見えるように、また縦方向の長さが、リールの停止
時に3駒分のシンボルSが外部から見えるように、横に
長い矩形状に形成されている。またシンボル表示窓20
の表面には、各シンボルの停止表示位置を結ぶように、
水平な3本の入賞ラインL1,L2,L3と、斜め方向
に延びる2本の入賞ラインL4,L5とが描かれてい
る。
【0031】さらに正面パネル11には、前記5本の入
賞ラインL1〜L5の中で有効化されたラインを示すた
めの5個の有効ライン表示ランプ28,クレジットモー
ドのゲームのために貯留されたメダル数を表示するため
のクレジット表示器23,入賞時に払い出しされるメダ
ル数を表示するための払出メダル数表示器24,後記す
るカードの残り度数を表示するための残度数表示器25
などが設けられる。
【0032】正面パネル11と下部パネル13との間に
は、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,
15c,メダル投入口16,3個のベット釦スイッチ1
7,18,19,精算スイッチ21,モード切替スイッ
チ22のほか、台間機2がプリペイドカードを受け付け
ている状態下でメダル貸出処理を指示するための貸出ス
イッチ26,台間機2に挿入されたカードの返却を指示
する返却スイッチ27などが配備される。さらに下部パ
ネル13の下方には、メダル払出口30,メダル受け皿
31などが設けられる。なお、貸出スイッチ26,返却
スイッチ27,および前記正面パネルの残度数表示器2
5は、後記するように、台間機2側の制御部に電気接続
される。
【0033】各ベット釦スイッチ17,18,19は、
電子データ形式で貯留されたメダル(以下、「クレジッ
トメダル」という。)を引き落としてゲームに投入する
ためのスイッチであって、各スイッチ17,18,19
の操作によりそれぞれクレジットメダルから3枚、2
枚、1枚のメダルが引き落としされる。精算スイッチ2
1は、クレジットメダルを精算して、クレジット枚数分
のメダルをメダル払出口30より払い出しさせるための
ものである。
【0034】このスロットマシン3は、ゲームの実行モ
ードとして、前記したクレジットモードまたはメダル投
入モードのいずれかを選択するように設定されている。
前記モード切替スイッチ22は、このゲーム実行モード
を選択するためのスイッチであり、スイッチを操作する
都度、前記2種類のモードが順に切り替えられる。
【0035】つぎに台間機2は、ボックス形状の本体部
60の開口面に上扉32および下扉33が配備されて成
る。いずれの扉32,33も、錠34,35により施錠
されており、上扉32には千円札を受け付ける紙幣受付
口36が、下扉33にはカードを搬出入するためのカー
ド出入口37が、それぞれ形成される。さらに下扉33
には、カード挿入スイッチ38や、遊技者に機械の状態
を報知するための複数個の表示ランプ39〜42などが
設けられる。
【0036】前記紙幣受付口36は紙幣の返却口を兼ね
る。またカード出入口37には、透明のカバー体43が
開閉可能に配備される。前記表示ランプ39〜42のう
ち、下扉33の上部に設けられた表示ランプ39は、カ
ード挿入中に点灯して、機械内部でカードの処理が行わ
れていることを示す。また中央部の表示ランプ40は、
後記する遊技場内の通信回線が切断されるなどして台間
機2がオフライン状態になっていることを示し、表示ラ
ンプ41は、カード切れ状態であることを示す。さらに
表示ランプ42は、カード出入口37にカードが搬出さ
れたときに点灯して、遊技者にカードの抜き取りを促す
ためのものである。
【0037】この実施例の台間機2は、千円札の投入を
受け付けてその投入金額分の度数が記録されたカードを
発行するとともに、前記カードを受け付けて隣接するス
ロットマシン3にメダルの貸出処理を要求する信号(貸
出要求信号)を出力するもので、前記貨幣受付口36に
対応する位置には紙幣処理ユニット(図示せず。)が、
カード出入口37に対応する位置には、カード処理ユニ
ット(図示せず。)が、それぞれ配備される。
【0038】前記カード処理ユニットは、内部に初期化
状態のカードを1枚だけ収容できるカード収容部(図示
せず。)を具備し、この収容カードに金額価値などの情
報を書き込んでカード出入口37に発行するとともに、
発行後のカードを受け付けてメダル貸出のための情報の
読書きを行っている。なお、前記カード挿入スイッチ3
8は、発行後のカードをすぐに機体内に投入する際に操
作される。
【0039】メダルの貸出処理によりカードの残度数が
ゼロとなったとき、前記カード収容部が空状態であれ
ば、この使用済みのカードは、初期化された後、カード
収容部に取り込まれてストックされる。したがって、発
行されたカードが抜き取られない限り、同じ1枚のカー
ドが繰り返し使用される。またこの実施例の台間機2
は、カード収容部にカードがストックされている状態下
で他の装置で発行されたカードを受け付けることも可能
に構成されている。この場合、メダル貸出処理後に受け
付けたカードの残度数がゼロとなると、そのカードはカ
ード出入口37に搬出され、遊技者に返却される。
【0040】上記構成の遊技媒体貸出システム1では、
台間機2側でカードを受け付けた後に、遊技者のメダル
の貸出指示に応じて隣接するスロットマシン3に貸出要
求信号を送信することにより、所定枚数のメダルの貸出
を行うようにしている。スロットマシン3側では、前記
貸出要求信号に応じた貸出処理として、ゲーム実行モー
ドに関わらず、常に、メダルを貯留する処理(以下、
「クレジット処理」という。)を実行するようにしてい
る。ただし貸出要求信号を受けたときのゲーム実行モー
ドがメダル投入モードである場合は、このメダル投入モ
ードを維持したままクレジット処理を行い、この後に、
ベット操作が行われた時点で、ゲーム実行モードをクレ
ジットモードに切り替えるようにしている。
【0041】図4は、上記遊技用ユニット1の電気構成
を示す。この実施例のスロットマシン3,台間機2の制
御部50,43は、いずれもマイクロコンピュータによ
るもので、制御主体としてのCPU,プログラムなどが
格納されたROM,作業用メモリとして機能するRAM
などを含む。
【0042】スロットマシン3では、前記制御部50に
は、前記始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15
b,15c(図中、「15」の符号で示す。),ベット
釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ21,モー
ド切替スイッチ22などのスイッチや、クレジット表示
器23,払出メダル数表示器24,リールユニット1
0,メダル払出機6などの出力部が接続される。
【0043】さらにこのスロットマシン3には、前記台
間機2との間で信号をやりとりするために2種類のイン
ターフェイス基板51,52が組み込まれる。第1のイ
ンターフェイス基板51は、制御部50と台間機2の制
御部43との間に設けられて、前記貸出要求信号やその
要求に対する応答信号のほか、自機がこれらの信号を受
け付けられる状態にあるかどうかを示す信号など、メダ
ル貸出処理のための各種信号をやりとりするのに用いら
れる。
【0044】第2のインターフェイス基板52は、前記
残度数表示器25,貸出スイッチ26,返却スイッチ2
7を、台間機2側の制御部43に接続するためのもので
ある。よってこれらの表示器25やスイッチ26,27
は、スロットマシン3側に設けられているものの、電気
的には台間機2の制御部43による制御を受けることに
なる。
【0045】台間機2側の制御部43には、前記スロッ
トマシン3側のインターフェイス基板52を介した入出
力のほか、前記カード挿入スイッチ38,表示ランプ3
9〜42,ならびに紙幣処理ユニットやカード処理ユニ
ットに含まれる各種構成が接続される。
【0046】紙幣処理ユニットに含まれる構成として
は、紙幣受付口36への紙幣の投入を検知するための紙
幣検知用センサ44,投入された紙幣の金種や真偽を判
別するための紙幣識別機45,投入された紙幣を外部の
金庫へと搬送するための紙幣搬送機構46などが接続さ
れる。またカード処理ユニットに含まれる構成として
は、カード出入口37へのカードの挿入やカードの抜き
取りを検知するためのカード検知用センサ47,カード
の記録情報を読み書きするためのカードリードライター
48,カードをカード出入口やカード収容部に搬送する
ためのカード搬送機構49などが接続される。
【0047】さらに前記制御部43には、通信インター
フェイス回路58が接続されている。この通信インター
フェイス回路58は、遊技場内に設置された双方向性の
通信回線54を介して、他の台間機2や、カードの発行
専用機であるカード販売機55,カードの残金額の精算
を行うためのカード精算機56,遊技場内でのカードの
発行や使用に関わるデータを集計するための情報処理装
置57などに接続されており、制御部43は、前記通信
インターフェイス回路58を用いて、これらの装置と、
適宜、情報のやりとりを行える状態に設定されている。
【0048】前記制御部43は、紙幣検知用センサ44
や紙幣識別機45からの検知信号により適正な紙幣が投
入されたと判別すると、カードリードライター48やカ
ード搬送機構49を駆動してカードを発行する。さらに
制御部43は、発行したカードに記録した情報を内部の
メモリ内に登録し、以後、自装置発行のカードを受け付
けた場合は、内部の登録情報を用いて前記カードの記録
情報が適正であるかどうかを判別する。
【0049】また他の台間機2やカード販売機55で発
行されたカードを受け付けた場合は、制御部43は、そ
のカードの発行元の装置にカードの記録情報の照合を要
求し、この要求に対する発券元の装置からの応答を用い
て、カードの記録情報が適正であるか否かを判別する。
なおこの実施例では、上記のように、カードの登録情報
を発行元の装置で管理するようにしているが、これに限
らず、ホール内で発行されたすべてのカードの情報を特
定の装置で一元管理し、この管理元の装置との通信によ
りカードの照合処理を行うようにしてもよい。またカー
ド販売機55のみがカードを発行し、台間機2とカード
販売機55またはカード情報の管理装置との間での通信
により、カード照合処理を行うこともできる。
【0050】受け付けたカードの記録情報が適正である
と判別された状態下で前記貸出スイッチ26が操作され
ると、台間機2の制御部43からスロットマシン3の制
御部50に、前記貸出要求信号が送信される。スロット
マシン3の制御部50は、この貸出要求信号に応じて、
前記クレジットメダルの数を加算する方法(以下、この
加算処理を「クレジットアップ」と呼ぶ。)によりメダ
ル貸出処理を実行する。
【0051】なお、このメダル貸出処理においては、貸
出要求信号は、1度数につき1パルスずつ生成され、ス
ロットマシン3で、1パルス分の貸出要求信号を受ける
毎に所定数(たとえば5枚)ずつクレジットアップを行
うようにしている。またスロットマシン3の制御部50
は、1度数分のクレジットアップを行う都度、台間機2
に処理完了を示す応答信号を返送し、台間機2では、こ
の応答信号を受けてからつぎのメダル貸出信号を送信
し、この応答信号が返送されない場合は、所定のエラー
処理を行うようにしている。(ただし、以下に示す処理
手順では、説明を簡単にするために、この機器間での信
号のやりとりについては省略する。)
【0052】図5は、前記台間機2の制御部43による
カード発行およびカード受付時の処理手順(図中、各ス
テップを「ST」と示す。)であり、図6は、スロット
マシン3の制御部50による一連の処理手順(図中、各
ステップを「st」と示す。)である。以下、図5,6
の流れに沿って、各装置における処理の流れを、遊技者
による処理をからめて事例毎に説明する。
【0053】まず遊技者がカード購入のために台間機2
の紙幣受付口36に千円札を投入すると、図5のST1
が「YES」となり、ST2に進む。ST2では、前記
カード収容部内にカードが収容されているか否かがチェ
ックされ、ここでカードが収容されていない場合は、S
T5に進んで前記投入紙幣を返却する。なお、前記紙幣
識別機45により投入紙幣が適正でないと判別された場
合も、同様に紙幣を返却する。
【0054】カード収容部にカードが収容されている場
合は、ST2からST3に進んで、このカードに設定す
る発券番号や金額価値などを示すカード情報を作成す
る。つぎのST4では、前記収容カードを搬出しつつ、
カードリードライター48により前記カード情報をカー
ドの情報記録部に書き込んだ後、前記カード出入口37
へと搬出する。なお、前記カード情報は、発行されたカ
ードの登録情報として、制御部43のメモリ内に保存さ
れる。
【0055】つぎに遊技者が前記カード挿入スイッチ3
8を操作して、発行されたカードを投入すると、ST6
が「YES」となってST7に進む。このST7では、
カードリードライター48によりカードの記録情報を読
み取った後、この記録情報を前記メモリ内の登録情報と
照合する。この照合処理によりカードの記録情報が適正
であると判別すると、ST8からST9へと進み、前記
残度数表示器25にカードの残度数を表示させる。なお
前記照合処理によりカードの記録情報が不適正であると
判断した場合は、ST8からST17に進んで、受け付
けたカードをカード出入口37より返却する。
【0056】カードの残度数が表示された状態下で貸出
スイッチ26が操作されると、ST10が「YES」と
なってST11に進み、スロットマシン3の制御部50
に貸出要求信号を送信する。ここで前記したように、ス
ロットマシン3との間で所定サイクル分の信号のやりと
りが行われてメダルの貸出処理が完了したことを確認す
ると、ST12に進んで、前記残度数表示器25の度数
を1回分の引き落とし度数を差し引いた値に更新する。
さらにST13では、前記メモリ内のカード情報および
カードの記録情報の残度数を、同様の値に書き換える。
【0057】前記書換え処理後のカードの残度数がゼロ
でなければ、ST14からST10に戻る。そして貸出
スイッチ26の再度の操作があると、上記と同様の手順
により貸出要求信号を送信して、スロットマシン3に再
度、メダルの貸出処理を実行させる。
【0058】こうしてカードの残度数がゼロとなると、
収容カードの有無をチェックする。上記のように自装置
で発行したカードをそのまま投入した場合は、カード収
容部は空の状態であるから、ST15が「NO」となっ
てST16に進み、前記残度数ゼロのカードをカード収
容部に搬送して収容する。
【0059】なお、他の装置で発行されたカードの投入
を受け付けた場合も、上記と同様にST6以下の手順に
よる処理を行うが、ST7においては、発行元の装置と
の通信により受け付けたカードの記録情報の照合処理を
行う。またST13では、再び発行元の装置との通信を
行って、その装置に登録されたカード情報の書換えを行
った後に、カードの記録情報を書き換える。またメダル
貸出処理後の書換え処理により、カードの残度数がゼロ
となったときに、カード収容部にカードが収容されてい
る場合は、ST15からST17に進んで、前記残度数
がゼロとなったカードをカード出入口37に返却する。
また図5には示していないが、カードに残度数がある状
態で返却スイッチ27が操作されると、前記カードはカ
ード出入口37に返却される。
【0060】つぎに図6のスロットマシン3側の手順
は、あらかじめ前記モード切替スイッチ22により設定
されたゲーム実行モードをチェックすることを前提とし
ている。この場合、例えば、メダル投入モードが設定さ
れている場合に、識別用のフラグをセットするなどし
て、ゲーム実行モードの設定を判別できる状態で図6の
手順を開始するものとする。
【0061】まずクレジットモードが選択されている状
態下での処理について説明する。前記台間機2からの貸
出要求信号を受け付けると、図6のst1が「YES」
となってst5に進み、前記したメダルクレジット処理
を実行する。なお、このst5では、所定回の貸出要求
信号を受け付けながら、毎回、所定数ずつクレジットア
ップを行い、台間機2側に応答信号を返送する。
【0062】このようにして所定数のクレジットメダル
が設定された後に、いずれかのベット釦スイッチ17,
18,19が操作されると、st2が「YES」となっ
て、st6に進む。このst6では、現在のゲーム実行
モードがメダル投入モードであるか否かをチェックする
が、ここでの判定は「NO」となるから、st7をスキ
ップしてst8に進み、操作されたベット釦スイッチに
応じた数のクレジットメダルを引き落とす。さらにつぎ
のst9では、このメダルの引き落とし数に応じた数の
入賞ラインを有効化して、機体をゲーム開始可能な状態
に設定する。
【0063】ここで始動レバー14が操作されると、つ
ぎのst10が「YES」となってst11に進む。s
t11では、各リール8a,8b,8cを一斉に始動す
るとともに、制御部50内で抽選を行い、その抽選結果
および停止釦スイッチ15a,15b,15cの操作に
応じて各リール8a,8b,8cを順に停止させる。
【0064】こうしてすべてのリール8a,8b,8c
が停止したとき、有効化された入賞ライン上に入賞シン
ボルが整列していると、st12が「YES」となる。
つぎのst13では、再びメダル投入モードが設定され
ているか否かをチェックするが、ここでの判定も「N
O」であるから、st15に進み、前記入賞に伴う報賞
用のメダルをクレジットメダルに加える処理を実行す
る。
【0065】またメダルのクレジット処理は、貸出要求
信号に応じて行われるのみならず、クレジットモードが
選択されている状態下でメダルが投入されたときにも実
行される。すなわちクレジットモード下で4枚以上のメ
ダルが投入されると、st3が「YES」,st16が
「NO」となってst18に進み、5本の入賞ラインの
全てを有効化し、さらにつぎのst19からst21に
進んで、4枚目以降の投入メダルをクレジットアップす
る。なお、この後はst10に進み、ベット操作なしに
始動レバー14の操作に応じて直ちにゲームを開始する
ことになる。
【0066】つぎにメダル投入モードが選択されている
場合の処理について説明する。このメダル投入モード下
においても、貸出要求信号を受けた場合は、st1が
「YES」となり、st5でメダルクレジット処理を実
行する。
【0067】このメダルクレジット処理の後にベット操
作が行われると、st2が「YES」となってst6に
進む。この場合のst6の判定は「YES」となるか
ら、st7に進み、前記識別用フラグをリセットするな
どの処理によって、ゲーム実行モードをクレジットモー
ドに切り換える。この後、st8,9において前記ベッ
ト操作に応じた数のクレジットメダルを引き落として入
賞ラインを有効化した後、st10,11において、始
動レバー14の操作に応じてゲームを実行する。さらに
このゲームで入賞が成立すると、st12,st13,
st15の経路を辿って、報賞用のメダルの分だけクレ
ジットアップを行う。以下、ベット操作が行われる都
度、同様の手順を繰り返すことにより、クレジットモー
ドのゲームが実行される。
【0068】一方、クレジットメダルの有無に関わら
ず、メダル投入モード下で実物のメダルが3枚までの範
囲で投入されると、st3,st16がともに「YE
S」となってst17に進む。このst17では、投入
されたメダルをゲーム実行のためのメダルと認識して、
その投入枚数に応じた数の入賞ラインを有効化する。な
お、4枚以上のメダルが投入された場合は、st16か
らst18に進んですべての入賞ラインL1〜L5を有
効化した後、st19からst20に進んで、4枚目以
降のメダルをメダル払出口30から返却する。
【0069】このようにして所定数の入賞ラインが有効
化されると、st10に進み、クレジットモードのとき
と同様に、始動レバー14の操作に応じてst11のゲ
ーム用の処理を実行する。さらにこのゲームで入賞が成
立すると、st12からst13を介してst14に進
み、報賞メダルをメダル払出口30から払い出す。
【0070】なお、クレジットモード下においてメダル
が投入された場合も、その投入メダルが3枚以内であれ
ば、メダル投入モード時と同様に、st3,16,17
の経路を辿ってst10に進み、前記投入されたメダル
を用いたゲームを実行する。また4枚以上のメダルが投
入された場合も、前記st18,19,21の処理によ
り、3枚の投入メダルを使用してゲームを実行する。た
だし、この場合のゲームモードは、クレジットモードで
あるので、入賞が成立した場合は、st13が「NO」
となってst15に進み、報賞用のメダルはクレジット
アップされる。
【0071】さらに、メダル投入モード下においてst
5のメダルクレジット処理が行われた場合、メダル投入
モードの継続を希望する遊技者が精算スイッチ21を操
作すると、st4,st22がともに「YES」となっ
てst23に進む。このst23では、前記クレジット
メダルの貯留数をクリアするとともに、クリア前の貯留
数分のメダルをメダル払出口30から払い出す。なお、
クレジットモード時に精算スイッチ21が操作された場
合も、同様の手順で、クレジットメダルが精算されるこ
とになる。
【0072】ただし、クレジットメダルが設定されてい
ない状態下で精算スイッチ21が操作された場合は、s
t22が「NO」となり、前記精算スイッチ21の操作
は無効化される。またここでは図示していないが、クレ
ジットメダルが設定されていない状態下でベット操作が
行われた際にも、同様に、前記ベット操作は無効化され
る。
【0073】上記図6の手順によれば、メダル投入モー
ドが設定されている状態下においても、台間機2からの
貸出要求信号に応じてメダルクレジット処理を実行する
ので、クレジットモードのゲームを希望する遊技者がメ
ダル投入モードに設定されていることに気づかずに貸出
スイッチ26を操作した場合、遊技者の意図に反してメ
ダルの払出による貸出処理が行われたり、貸出スイッチ
26の操作が無効にされることがない。しかもメダルク
レジット処理の後に最初のベット操作が行われると、メ
ダル投入モードからクレジットモードに自動的に切り替
えられるから、遊技者はモードの切替操作を行う必要な
しに、クレジットモードのゲームを実行することができ
る。
【0074】したがって遊技者がクレジットモードのゲ
ームを実行したい場合には、ゲーム実行モードの設定に
関わらず、カードの挿入,貸出スイッチ26の操作,ベ
ット操作の順に操作を行うことによってゲームを実行す
ることができ、ゲーム実行モードの設定状態を意識する
ことなく、希望するクレジットモードのゲームを進める
ことができる。なお、精算操作によりモードを切り替え
るようにしている機種においては、精算処理後にクレジ
ットモードに再設定する遊技者はごくまれであるので、
この実施例の設定を導入すれば、クレジットモードのゲ
ームを希望する遊技者に意図しない態様での貸出が行わ
れることがなくなり、トラブルを解消することができ
る。
【0075】他方、この実施例によれば、メダル投入モ
ードのゲームを希望する遊技者にとっては、その意図に
反してメダルクレジット処理が行われることになるが、
ゲーム実行モードはメダル投入モードのまま維持されて
いるので、手持ちのメダルを投入すれば、問題なくゲー
ムを実行することができ、また精算スイッチ21の操作
により、クレジットアップされたメダルを簡単に払い出
してゲームに使用することができる。またこのメダル投
入モード下のゲームにおいて入賞が成立すると、報賞の
メダルは実物のメダルとしてメダル払出口30から払い
出されるので、メダル投入モード下での入賞時にメダル
の払出を希望する遊技者を満足させることができる。
【0076】なお、この実施例のように、ゲーム実行モ
ードの選択用のスイッチが設定されているスロットマシ
ンにおいては、メダル投入モードを選択する遊技者の大
半は、数回分のゲームを実行して入賞の発生度合や大当
たりの出現する可能性をチェックするような熟練者であ
る。またこのような熟練者は、使用中の機械で利益を得
られると判断すると、クレジットモードのゲームに移行
して長時間ゲームを行うことがある。このような遊技者
がこの実施例のスロットマシン3を使用した場合、クレ
ジット処理後、手持ちのメダルで数回のゲームを行い、
利益が得られると判断すると、クレジットモードに移行
し、利益が得られないと判断すると、クレジットメダル
を精算して他の台に移動することができる。したがっ
て、この実施例のスロットマシン3は、熟練者にとって
も利便性の高いマシンとして位置づけることができる。
【0077】さらにこのスロットマシン3にクレジット
メダルの一部を精算する機能を持たせておけば、遊技者
は、クレジットアップの後に数回分のゲーム用のメダル
のみを精算してメダル投入モードのゲームを実行し、そ
の後にクレジットモードに移行して残りのクレジットメ
ダルをそのまま利用することもでき、客サービスを大幅
に向上することができる。
【0078】つぎに図7は、前記スロットマシン3につ
いて、図6の手順のうち、具体的には、ベット操作がな
された後のst6,7の各ステップを削除した手順を示
す。なお、その他のステップは、図6と同様であるの
で、ここでは対照がしやすいように、各ステップを同じ
符号で示している。
【0079】この図7の手順によれば、メダル投入モー
ドが維持された状態でメダルクレジット処理が行われた
後に、ベット操作が行われると、クレジットモード時と
同様に、クレジットメダルを引き落とし、始動レバー1
4の操作に応じてゲームを実行する(st2,8〜1
1)。ただしこの手順では、クレジットモードへの切替
処理が行われていないので、st11のゲーム実行後は
メダル投入モードに戻り、入賞が成立した場合にはst
14に進んで、報賞用のメダルを払出しすることにな
る。
【0080】上記の手順によれば、メダル投入モード下
でベット操作を行っても、一時的にクレジットモードの
ゲームが実行されるだけとなるから、遊技者は、クレジ
ットモードのゲーム,メダル投入モードのゲームの双方
を、自由に織り交ぜて行うことができる。また入賞が成
立した場合には、報賞用のメダルが払い出しされるか
ら、この報賞用のメダルを投入してメダル投入用のゲー
ムを実行することにより、クレジットメダルを温存する
ことができる。特にメダル貸出処理と入賞時との両方で
メダルがクレジットアップされて、多数のメダルが貯留
されることがないので、精算処理時に、払いされたメダ
ルが受け皿31から溢れ出たり、ホッパ6aやメダル払
出口30でメダル詰まりが起こるなどの不具合が生じる
のを防止することができる。またメダル投入モードを選
択しておけば、クレジットモードのゲームを実行しなが
ら、入賞による報賞メダルを実物のメダルの払出という
形態で受けることができるから、クレジットモードのゲ
ームを実行するが、多数枚のメダルが貯留されるのを好
まない遊技者や、入賞により実物のメダルが払い出され
るのを望む遊技者にとって、好適なスロットマシンを提
供することができる。
【0081】またこの図7の実施例でも、前記図6と同
様に、クレジットモードのゲームを希望する遊技者がメ
ダル投入モードであることに気づかずに利用した場合に
は、本来のクレジットモードとほぼ同様のゲーム実行環
境を提供することができる。
【0082】さらに前記図6,7の手順によれば、遊技
者が誤ってモード切替スイッチ22を操作して、クレジ
ットモードからメダル投入モードに切り替えられた場合
にも、クレジットメダルが残っている状態であれば、そ
のままクレジットモードのゲームを続行することができ
るから、操作に不慣れな遊技者でも支障なくゲームを楽
しむことができる。
【0083】
【発明の効果】上記したように、この発明では、クレジ
ットモードまたは遊技媒体投入モードのいずれか一方を
選択して実行するスロットマシンにおいて、近接する遊
技媒体貸出装置からの貸出要求信号を受けたとき、クレ
ジットモードと同様に遊技媒体の貯留による貸出処理を
行うが、遊技媒体投入モードが選択されている状態下で
貸出要求信号を受けた場合には、この遊技媒体投入モー
ドを維持したまま遊技媒体の貯留処理を行うようにし
た。したがってクレジットモードのゲームを希望する遊
技者がモードの設定状態に気づかずに利用しても、クレ
ジットモード用の遊技媒体を貯留することができる上、
意識的に遊技媒体投入モードを選択した遊技者に対して
も、希望していないゲーム実行モードを強要することが
なく、双方の遊技者にとって支障の少ないサービスを提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された遊技媒体貸出システムの
外観を示す正面図である。
【図2】スロットマシンの機体内部の構成を示す正面図
である。
【図3】正面パネルの構成を示す正面図である。
【図4】台間機およびスロットマシンの電気構成を示す
ブロック図である。
【図5】台間機における処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】スロットマシンにおける処理手順を示すフロー
チャートである。
【図7】スロットマシンにおける処理手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 遊技媒体貸出システム 2 台間機 3 スロットマシン 17,18,19 ベット釦スイッチ 22 モード切替スイッチ 43,50 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接位置に通信可能に配備された遊技媒
    体貸出装置からの貸出要求に応じて所定数の遊技媒体を
    貯留する方法により遊技媒体の貸出処理を行うスロット
    マシンにおいて、 電子データとして貯留された遊技媒体を用いてゲームを
    実行することが可能なクレジットモードまたは実物の遊
    技媒体の投入に応じてゲームを実行する遊技媒体投入モ
    ードのいずれか一方を選択するように構成されており、 前記遊技媒体投入モードが選択されている状態下で貸出
    要求を受けたとき、前記貸出処理として前記遊技媒体投
    入モードを維持したまま遊技媒体の貯留処理を実行する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたスロットマシンに
    おいて、 前記遊技媒体投入モードが維持されたままで遊技媒体が
    貯留されているとき、貯留された遊技媒体からゲームの
    ための遊技媒体を引き落とす操作に応じて遊技媒体投入
    モードからクレジットモードに切り替えるようにしたス
    ロットマシン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたスロットマシンに
    おいて、 前記遊技媒体投入モードが維持されたままで遊技媒体が
    貯留されているとき、貯留された遊技媒体からゲームの
    ための遊技媒体を引き落とす操作に応じて前記遊技媒体
    投入モードを一時的に解除し、前記操作を受け付けてゲ
    ームを実行するようにしたスロットマシン。
  4. 【請求項4】 貨幣または有価価値が付与された記憶媒
    体の投入を受け付けて遊技媒体の貸出要求を行う遊技媒
    体貸出装置と、前記貸出要求に応じて所定数の遊技媒体
    を貯留する方法により遊技媒体の貸出処理を行うスロッ
    トマシンとが、近接する位置に通信可能に配備されて成
    り、 前記スロットマシンは、 電子データとして貯留された遊技媒体を用いてゲームを
    実行することが可能なクレジットモードまたは実物の遊
    技媒体の投入に応じてゲームを実行する遊技媒体投入モ
    ードのいずれか一方を選択するように構成されており、 前記遊技媒体投入モードが選択されている状態下で遊技
    媒体貸出装置からの貸出要求を受けたとき、前記貸出処
    理として前記遊技媒体投入モードを維持したまま遊技媒
    体の貯留処理を実行する遊技媒体貸出システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296255A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Aruze Corp 遊技媒体処理装置及び遊技機

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JP2005296255A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Aruze Corp 遊技媒体処理装置及び遊技機

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