JP2001291077A - 遊技場用システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多額の現金の保管並びに管理に必要とされる
管理コストを低減することのできる遊技場用システムを
提供すること。 【解決手段】 少なくとも遊技場内において使用可能な
遊技場用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録され
た遊技場固有記録媒体の発行要求を利用者が行うための
発行要求手段と、利用者の預金口座を特定可能な情報が
記録され、金融機関により発行された口座特定用記録媒
体の記録情報を読み取る口座特定用記録媒体読み取り手
段と、該口座特定用記録媒体読み取り手段にて読み出さ
れた記録情報と前記発行要求における金額情報とを遊技
場外に設置されている決済処理手段２２に送信するとと
もに、該決済処理手段２２からの返信情報を受信する情
報送受信手段と、該返信情報が前記発行要求金額の決済
が可能であることを示す情報である場合において、前記
遊技場固有記録媒体を発行する遊技場固有記録媒体発行
手段４００と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は、遊技が可能とさ
れた遊技場に設置される遊技場用システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年の遊技場においては、遊技人口の増
加並びに利用者１人が遊技に使用する金額が増加する傾
向に伴って、遊技場にて例えば１日に使用される現金の
量が増大する傾向にある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、これら遊技場に
おいては、プリペイドカード等の所定の遊技用記録媒体
の購入や、遊技機において遊技に使用可能な遊技媒体の
貸出等において、通常現金のみが使用可能とされている
ことから、例えばこれら現金の回収等において遊技場係
員等による現金抜き取り等の不正への対策費用が発生す
る等のように、遊技場内に一時的に保管される現金の量
が大きくなることに伴って、これら多額の現金の保管並
びに管理に必要とされる管理コストが増大してしまうと
いう問題があった。

【０００４】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、多額の現金の保管並びに管理に必要
とされる管理コストを低減することのできる遊技場用シ
ステムを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の遊技場用システムは、少なくとも遊技
場内において使用可能な遊技場用有価価値の大きさを特
定可能な情報が記録された遊技場固有記録媒体の発行要
求を利用者が行うための発行要求手段と、利用者の預金
口座を特定可能な情報が記録され、金融機関により発行
された口座特定用記録媒体の記録情報を読み取る口座特
定用記録媒体読み取り手段と、該口座特定用記録媒体読
み取り手段にて読み出された記録情報と前記発行要求に
おける金額情報とを遊技場外に設置されている決済処理
手段に送信するとともに、該決済処理手段からの返信情
報を受信する情報送受信手段と、該返信情報が前記発行
要求金額の決済が可能であることを示す情報である場合
において、前記遊技場固有記録媒体を発行する遊技場固
有記録媒体発行手段と、を具備することを特徴としてい
る。この特徴によれば、現金の代わりに少なくとも遊技
場内において使用可能な遊技場用有価価値の大きさを特
定可能な情報が記録された前記遊技場固有記録媒体の購
入を、現金を用いずに金融機関により発行された前記口
座特定用記録媒体を用いて実施できるようになることか
ら、現金の回収を行う必要がないとともに、遊技場内に
保管される現金の量を低減することが可能となって、現
金の保管並びに管理に必要とされる管理コストを低減す
ることができる。

【０００６】本発明の遊技場用システムは、前記決済処
理手段は、前記利用者の口座より前記発行要求金額の引
き落とし処理を、前記遊技場固有記録媒体発行手段にお
ける遊技場固有記録媒体の発行後において即時実施する
ことが好ましい。このようにすれば、利用者の口座残額
が減少して引き落とし決済が不可となってしまうことを
回避できる。

【０００７】本発明の遊技場用システムは、所定の遊技
用記録媒体を受付可能とされ、該遊技用記録媒体にて特
定される遊技用有価価値の遊技への使用処理を行う遊技
用記録媒体処理装置が設けられ、該遊技用記録媒体処理
装置においては前記遊技場固有記録媒体により特定され
る遊技場用有価価値の遊技への使用が不可とされている
ことが好ましい。このようにすれば、従来における、現
金にて遊技媒体の貸出を受けて遊技を行う現金機と、プ
リペイドカード等の所定の遊技用記録媒体のみにて遊技
が可能なカードリーダ（ＣＲ）機という区分を損なうこ
とがなく、利用者の混乱を回避することができる。

【０００８】本発明の遊技場用システムは、遊技場内に
設置され、前記遊技場固有記録媒体にて特定される遊技
場用有価価値に基づいて利用することが可能となる遊技
場用有価価値使用装置を具備することが好ましい。この
ようにすれば、前記遊技場固有記録媒体を受付可能とす
ることで、遊技場用有価価値使用装置に投入される現金
の量を低減または皆無とすることができ、これら現金の
回収や保管に要する管理コストを低減することができ
る。

【０００９】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
用有価価値使用装置として、前記遊技場固有記録媒体に
より特定される遊技場用有価価値に基づき、前記所定の
遊技用記録媒体を発行する遊技用記録媒体発行装置を含
むことが好ましい。このようにすれば、現金を所持しな
くても前記遊技場固有記録媒体を所持していれば前記所
定の遊技用記録媒体を購入することができるようにな
り、利用者の利便性を向上できる。

【００１０】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体と前記遊技用記録媒体は、少なくとも異な
る外観とされていることが好ましい。このようにすれ
ば、前記遊技場固有記録媒体と前記遊技用記録媒体とを
利用者が間違えて使用することを可能な限り防止でき
る。

【００１１】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体発行手段は、利用明細を発行する利用明細
発行手段を具備することが好ましい。このようにすれ
ば、利用者は自分が前記遊技場固有記録媒体の発行に供
した金額を確認することができる。

【００１２】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体に記録された遊技場用有価価値の大きさを
特定可能な情報は、非接触にて読み取り可能とされてい
ることが好ましい。このようにすれば、前記遊技場用有
価価値の大きさを特定可能な情報の読み出し処理におい
て高い精度での位置合わせ等の処理を省くことが可能と
なり、これら情報の読み出し処理を高速に実施できると
ともに、遊技場固有記録媒体の損耗を低減できるため長
期間に渡って繰返し遊技場固有記録媒体を使用すること
ができる。

【００１３】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体は、集積回路が搭載された円盤状のコイン
であることが好ましい。このようにすれば、円盤状のコ
インとすることで、遊技場固有記録媒体の移動経路の構
造を簡素化することができことから、前記遊技場固有記
録媒体発行手段の構造等も簡略化できる。

【００１４】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体にて特定される遊技場用有価価値の大きさ
に該当する現金の払い戻しを行う遊技場用有価価値精算
手段を備えることが好ましい。このようにすれば、一度
発行されて余剰となった遊技場固有記録媒体を再度現金
に変換することが可能となり、利用者の利便性を向上で
きる。

【００１５】本発明の遊技場用システムは、複数の遊技
機が並設された遊技島において使用された前記遊技場固
有記録媒体を遊技島の一方端へ搬送、回収する回収手段
を具備することが好ましい。このようにすれば、遊技島
において使用された前記遊技場固有記録媒体の回収にお
ける労力を大幅に低減することが可能となる。

【００１６】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体発行手段は、前記回収手段の終端に連結さ
れ、該回収手段により回収された遊技場固有記録媒体を
再度発行に使用するようになっていることが好ましい。
このようにすれば、前記遊技場固有記録媒体発行手段に
発行する遊技場固有記録媒体を補充する労力を大幅に低
減できる。

【００１７】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体の使用状況を収集、管理する管理手段を具
備することが好ましい。このようにすれば、各遊技場固
有記録媒体の現在の状況を把握することが可能となる。

【００１８】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体の記録情報にて特定される遊技場用有価価
値の大きさが、全ての遊技場固有記録媒体で同一とされ
ていることが好ましい。このようにすれば、利用者が所
望のものと異なる遊技場用有価価値の大きさの遊技場固
有記録媒体を使用してしまうことを回避できるばかり
か、利用者は自分が所持する遊技場固有記録媒体による
遊技場用有価価値の大きさを簡便に把握することができ
る。

【００１９】本発明の遊技場用システムは、前記遊技場
固有記録媒体には、該遊技場固有記録媒体の記録情報に
て特定される遊技場用有価価値の大きさが視認可能に表
記されていることが好ましい。このようにすれば、利用
者は自分が所持する遊技場固有記録媒体による遊技場用
有価価値の大きさを明確に把握することができる。

【００２０】

【発明の実施形態】以下、図面に基づいて本発明の実施
形態を説明する。なお、以下の説明において、遊技機の
一例としてパチンコ機を示すが、本発明に係る遊技機は
これらパチンコ機に限定されるものではなく、遊技媒体
としてコインを使用するコイン遊技機やスロットマシン
等にも適用可能である。

【００２１】（実施例）図１は、本実施例の遊技場用シ
ステムに用いた遊技島を示す外観斜視図であり、図２
は、前記遊技島に配置されたパチンコ機並びにカードユ
ニットの正面図であり、図３は、前記パチンコ機におけ
る遊技盤を示す拡大図であり、図４は、前記パチンコ機
並びにカードユニットの背面を示す図であり、図５は、
前記パチンコ機の前方に突設された打球供給皿の上面に
設けられた操作部の上面図であり、図６は、前記パチン
コ機の構成を示すブロック図であり、図７は、前記遊技
島の構成並びに前記カードユニットの構成を示すブロッ
ク図であり、図８は、前記カードユニットに設けられた
ＩＣカードリーダライタの構成を示す断面図であり、図
９は、本実施例の遊技場用システムに用いたＩＣカード
を示す一部破断上面図であり、図１０は、本実施例の遊
技場用システムに用いたＩＣコインの構成を示す一部破
断斜視図並びに正面図であり、図１１は、前記カードユ
ニットと前記遊技島内に設けられた紙幣搬送路及び混合
搬送路との接続状況を示す断面図であり、図１２は、前
記カードユニットと前記紙幣搬送路及び混合搬送路との
接続状況を示す斜視図であり、図１３は、本実施例の遊
技場用システムを構成するＩＣカード発行入金機を示す
外観斜視図であり、図１４は、前記ＩＣカード発行入金
機の構成を示すブロック図であり、図１５は、本実施例
の遊技場用システムを構成するＩＣコイン購入精算機を
示す外観斜視図であり、図１６は、前記ＩＣコイン購入
精算機に設けられた入力部の正面図であり、図１７は、
前記ＩＣコイン購入精算機の構成を示すブロック図であ
り、図１８は、前記遊技島と該遊技島の島端に設けられ
た分別収容部並びに前記ＩＣコイン購入精算機との連結
状況を示す一部破断側面図であり、図１９は、前記遊技
島と本実施例の遊技場用システムを構成する管理コンピ
ュータ並びにターミナルユニットとの接続状況を示すブ
ロック図である。

【００２２】本実施例の遊技場用システムは、図７及び
図１９に示すように、遊技場の所定箇所に配置された複
数の遊技島１と、該遊技島１に設置された遊技場用固有
記録媒体発行手段並びに遊技場用有価価値精算手段とし
てのＩＣコイン購入精算機４００と、前記遊技島に設置
された遊技場用有価価値使用装置であるＩＣカード発行
入金機４３０と、前記遊技島１に配置される遊技機であ
るパチンコ機２に並設されて使用される遊技用記録媒体
処理装置としてのカードユニット３と、該遊技場用シス
テムにて用いられるＩＣカード３７（図９参照）やＩＣ
コイン３８（図１０参照）の管理を行う管理手段として
の管理コンピュータ５０と、から主に構成されている。

【００２３】本実施例の遊技場用システムを構成する遊
技島１は、図１に示すように、その前後面（後面は図示
せず）に遊技機であるパチンコ機２と、該パチンコ機２
の側部位置に１対１にて配置される遊技用記録媒体処理
装置としてのカードユニット３と、が複数並設されてお
り、該遊技島１の内部には、前記各パチンコ機２にパチ
ンコ玉を供給する供給樋や、前記各パチンコ機２にて使
用され、排出されたパチンコ玉を集めて前記供給樋に揚
送する揚送装置等（図示略）が設けられているととも
に、高さ方向略中央部には前記各カードユニット３より
排出された紙幣を所定方向島端に設けられた分別収容部
３６０に搬送可能な紙幣搬送路３４０や、同様に前記各
カードユニット３より排出された後述のＩＣコイン３８
（図１０参照）及びＩＣカード３７（図９参照）を前記
分別収容部３６０に混合搬送可能な回収手段としての混
合搬送路３５０が設けられている。

【００２４】また、本実施例の各遊技島１の島端には、
利用者が口座を有する取引金融機関により発行された口
座特定用記録媒体であるキャッシュカードにて後述する
遊技場固有記録媒体であるＩＣコイン３８が購入可能と
されているとともに、該購入したＩＣコイン３８の現金
への精算処理が実施可能とされた遊技場用固有記録媒体
発行手段並びに遊技場用有価価値精算手段としてのＩＣ
コイン購入精算機４００が前記分別収容部３６０に隣接
して配置されており、これら各遊技島１に設けられたＩ
Ｃコイン購入精算機４００は、図７並びに図１９に示す
ように、遊技場の所定箇所に配置された本実施例の遊技
場用システムを構成する管理手段としての管理コンピュ
ータ５０にデータ通信可能に接続されているとともに、
前記遊技場の所定箇所に設けられたターミナルユニット
２３を介して後述する決算処理センターに設けられた決
算処理手段としてのコンピュータ２２にデータ通信可能
に接続されている。

【００２５】また、前記各遊技島１における前記ＩＣコ
イン購入精算機４００が配置された島端とは反対側の島
端には、紙幣並びに前記ＩＣコイン３８を用いて、後述
する遊技用記録媒体であるＩＣカード３７（図９参照）
の新規発行並びに追加入金が可能とされた遊技場用有価
価値使用装置並びに遊技用記録媒体発行装置としてのＩ
Ｃカード発行入金機４３０（図１３参照）が配置されて
おり、これら各遊技島１に設けられたＩＣカード発行入
金機４３０は、図７並びに図１９に示すように前記カー
ドユニット３とともに、前記管理コンピュータ５０にデ
ータ通信可能に接続されている。

【００２６】本実施例の遊技機であるパチンコ機２を図
２〜図６に基づいて説明すると、該パチンコ機２は、図
２に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠２０２
を有し、該ガラス扉枠２０２の下部表面には打球供給皿
２０３がある。打球供給皿２０３の上面所定箇所には、
操作部３２が設けられているとともに、打球供給皿２０
３の下部には、打球供給皿２０３から溢れた景品玉を貯
留する余剰玉受皿２０４と打球を発射する打球操作ハン
ドル（以下、操作ノブという）２０５とが設けられてい
る。

【００２７】前記操作部３２の上面には、図５に示すよ
うに、利用者により前記カードユニット３に設けられた
後述するＩＣカード挿入口３１４に挿入されたＩＣカー
ド３７より読み出された遊技用有価価値としての度数を
表示する度数表示部１７と、遊技の開始または前記打球
供給皿に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作
されて、前記度数表示部１７に残度数が存在する場合に
所定数量のパチンコ玉の貸出を実施する貸出ボタン１６
と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前
記カードユニット３に挿入されているＩＣカード３７に
新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン１
５と、が設けられており、これら各部は操作部３２内部
に設けられている操作基板１８上に実装されている。

【００２８】次いで、前記ガラス扉枠２０２の後方に
は、遊技盤２０６が着脱可能に取付けられている。ま
た、遊技盤２０６の前面には遊技領域２０７が設けられ
ている。この遊技領域２０７の中央付近には、図３に示
すように、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報
可変表示するための可変表示部２０９と、「普通図柄」
と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表
示器２１０とを含む可変表示装置２０８が設けられてい
る。尚、本実施例では、可変表示部２０９はＬＣＤ表示
器（液晶表示器）にて形成されていて、特別図柄を可変
表示可能とされている。具体的に、可変表示部２０９の
表示エリアにおいては、横方向に並ぶ態様で３つの可変
表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、
「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の３つの特別図柄
が可変表示可能である。また、可変表示器２１０は、７
セグメントＬＥＤよりなり、１つの図柄表示エリアがあ
る。可変表示部２０９に表示される特別図柄は、後述す
るように打玉が始動入賞口２１４へ始動入賞することに
基づいて可変開始される。一方、可変表示部２０９に表
示される普通図柄は、後述するように打玉が通過ゲート
２１１を通過することに基づいて可変開始される。

【００２９】可変表示部２０９の下部には、始動入賞口
２１４に入った始動入賞玉数を記憶して表示する４個の
表示部（ＬＥＤ）を有する始動入賞記憶表示器２１８が
設けられている。この例では、４個を上限として、始動
入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器２１８のＬ
ＥＤが１つ追加して点灯する。そして、可変表示部２０
９において特別図柄の可変表示が開始される毎に、ＬＥ
Ｄが１つ滅灯する。

【００３０】可変表示装置２０８の側部には、打玉を導
く通過ゲート２１１が設けられている。可動片２１５
は、ソレノイド２１６によって開状態とされる。通過ゲ
ート２１１には、通過ゲート２１１を通過した打玉を検
出するゲートスイッチ２１２がある。また、始動入賞口
２１４に入った始動入賞玉は、遊技盤２０６の背面に導
かれ、始動ロスイッチ２１７によって検出される。

【００３１】可動片２１５の下方には、開閉板２２０が
設けられた可変入賞球装置２１９が取付けられている。
遊技状態が大当り状態（特定遊技状態）となれば、ソレ
ノイド２２１によって開閉板２２０が傾動し、可変入賞
球装置２１９の大入賞口が開口する。大入賞口に進入し
た玉のうち特定入賞領域（Ｖポケット）に入った入賞玉
はＶカウントスイッチ２２２で検出される。一方、大入
賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞
した入賞玉はカウントスイッチ２２３で検出される。

【００３２】遊技盤２０６には、複数の入賞口２２４ａ
〜ｄが設けられている。遊技領域２０７の左右周辺に
は、遊技中に点灯表示される装飾ランプ２２５が設けら
れ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口
２２６がある。また、図２に示すように、遊技領域２０
７の外側の左右上部には、効果音を発する２つのスピー
カ２２７が設けられている。遊技領域２０７の外周に
は、遊技効果ＬＥＤ２２８ａおよび遊技効果ランプ２２
８ｂ、２２８ｃが設けられている。そして、この例で
は、一方のスピーカ２２７の近傍に、景品玉払出時に点
灯する賞球ランプ２５１が設けられ、他方のスピーカ２
２７の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れラ
ンプ２５２が設けられている。

【００３３】前記打球操作ノブ２０５の操作によって駆
動モータ２９４（図６参照）により揺動されるハンマー
によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領
域２０７に入り、その後、遊技領域２０７を流下してい
く。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域２０７に
達しなかったパチンコ玉は、環流経路（図示略）を通じ
て前記余剰玉受皿２０４に環流されるようになってい
る。

【００３４】また、前記遊技領域２０７に打ち込まれた
打玉が通過ゲート２１１を通ってゲートスイッチ２１２
で検出されると、可変表示器２１０に停止表示されてい
る普通図柄が可変開始する。なお、可変表示器２１０の
可変表示中に打玉が通過ゲート２１１を通過した場合に
はその通過が記憶され、可変表示器２１０が停止して再
度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を
「１」減算して可変表示器２１０が可変表示制御され
る。この通過記憶の上限はたとえば「４」に定められて
おり、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器（図示せ
ず）により表示される。

【００３５】また、打玉が始動入賞口２１４に入り始動
口スイッチ２１７で検出されると、特別図柄の変動を開
始できる状態であれば、可変表示部２０９に表示される
特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変
表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によ
って特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなけれ
ば、始動入賞記憶を一つ増やす。

【００３６】可変表示器２１０の可変表示動作後の表示
結果が予め定められた特定の表示結果（たとえば７）と
なった場合に、始動入賞口２１４に設けられた可動片２
１５が所定時間開成して利用者にとって有利な第１の状
態となる。

【００３７】この始動入賞口２１４にパチンコ玉が入賞
して始動口スイッチ２１７で検出されると、特別図柄の
変動を開始できる状態であれば、可変表示装置２０８の
可変表示部２０９において全特別図柄が可変表示（変動
表示）を開始する。そして、その後、左、中、右の特別
図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定
の表示態様（たとえば７７７）となった場合に、特定遊
技状態（大当り状態）が発生する。このような大当り状
態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、
この例では予め定め複数種類定められている。このよう
に大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置２１
９の開閉板２２０が開成して利用者にとって有利な第１
の状態となる。この第１の状態は、所定期間（たとえば
３０秒間）の経過または打玉の所定個数（たとえば１０
個）の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立すること
により終了し、その後、利用者にとって不利な第２の状
態となる。第１の状態となっている可変入賞球装置２１
９の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域（Ｖポケ
ット）に入賞してＶカウントスイッチ２２２により検出
されれば、その回の第１の状態の終了を待って再度開閉
板２２０が開成されて第１の状態となる。この第１の状
態の繰返し継続制御は、最大１５回まで実行可能であ
る。このような最大１５回実行可能である第１の状態と
なっている時期は、繰返し継続制御のラウンド（回）と
呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第１ラウン
ドから最大第１５ラウンドまで繰返し実行可能である。

【００３８】また、可変表示装置２０８の可変表示部２
０９で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の
種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたと
きには前述したように大当りが発生するが、その大当り
図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種
類の大当り図柄（特別の表示態様の図柄）である場合に
は、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く
変動した確率変動状態（以下、確変状態ともいう）とな
る。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特
別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄とよばれる。以
下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りとい
い、確変図柄以外の大当り図柄（非確変図柄）により発
生する大当りを非確変大当りという。

【００３９】通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発
生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも
予め定められた確変継続回数（たとえば、１回、あるい
は２回）分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続
制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生
すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計
数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが
発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継
続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によ
るものであった場合には、確率変動の生じていない通常
遊技状態に戻る。

【００４０】したがって、確率変動状態の継続制御に制
限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達し
た大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状
態が継続する。このパチンコ機２の場合には、ある程
度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態へ
の継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変大
当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設定
されている。そして、この上限回数に基づいて大当りの
表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点で
確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。以下、こ
のような制御を回数制限制御と呼ぶ。なお、回数制限制
御の実行により、確変図柄での大当りを禁止する制限が
行われること（これを継続規制状態という）は、通称、
（確変）リミッタの作動と呼ばれる。

【００４１】このように、回数制限制御の実行により、
確変図柄での大当りが制限された場合において大当りが
発生する場合には、確変図柄以外の通常の大当り図柄
（非確変図柄）による大当りが発生する。したがって、
回数制限制御が実行されると、確変図柄での大当りが一
旦禁止される。そして、その回数制限状態は、次の大当
りが発生すると解除され、確変図柄での大当り発生の禁
止解除後は、再び、通常通りに確変図柄での大当りが許
容される。

【００４２】可変表示装置２０８の可変表示部２０９に
おいては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、
「リーチ状態」とは、可変表示装置２０８の可変表示部
２０９が可変開始された後、表示制御が進行して表示結
果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定
の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様を
いう。言い換えれば、リーチとは、表示状態が変化可能
な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異なら
せて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合
に、遊技状態が利用者にとって有利な特定遊技状態とな
る遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導
出表示されていない段階で、既に導出表示されている表
示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満た
している表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リ
ーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有す
る可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示
態様の組合せになった場合に、遊技状態が利用者にとっ
て有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変
表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階
で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変
表示態様となったと利用者に思わせるための表示状態を
いう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せ
が揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部によ
る可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さ
らにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ
（ノーマルリーチ）に比べて、大当りが発生しやすいも
のがある。このような特定のリーチをスーパーリーチと
いう。

【００４３】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。

【００４４】次に、パチンコ機２の背面の構造について
図４に基づき説明する。パチンコ機２の遊技盤２０６の
裏面側には、機構板２３６が設けられている。この機構
板２３６の上部には玉タンク２３８が設けられ、前記遊
技島１の前記供給樋より導出された供給管（図示略）よ
りパチンコ玉が玉タンク２３８に供給される。玉タンク
２３８内のパチンコ玉は、誘導樋２３９を通って玉払出
装置２９７に供給される。

【００４５】機構板２３６には、可変表示部２０９の表
示制御を行う表示制御基板２８０等が搭載された可変表
示制御ユニット２２９、基板ケース２３２に覆われ遊技
制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基
板２３１、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイ
クロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板２３７が
設置されている。さらに、機構板２３６には、駆動モー
タ２９４の回転力を利用して遊技球を遊技領域２０７に
発射する打球発射装置２３４と、打球発射装置の制御を
行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射制御基板
２９１と、スピーカ２２７および遊技効果ランプ・ＬＥ
Ｄ２２８ａ,２２８ｂ,２２８ｃに信号を送るためのラン
プ制御基板２３５と、スピーカ２２７から出力する音声
制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制
御基板２７０と、が設けられている。

【００４６】本実施例のパチンコ機２の遊技制御基板２
３１における回路構成の一例を図６に示す。

【００４７】遊技制御基板２３１は、プログラムに従っ
てパチンコ機２を制御する基本回路２５３と、ゲートス
イッチ２１２、始動口スイッチ２１７、Ｖカウントスイ
ッチ２２２、カウントスイッチ２２３、入賞球検出スイ
ッチ２９９ａ〜ｄ、満タンスイッチ１５４（余剰玉受皿
２０４の満タンを検出する満タンスイッチ１５４）から
の信号を基本回路２５３に与えるスイッチ回路２５８
と、可動片２１５を開閉するソレノイド２１６および開
閉板２２０を開閉するソレノイド２２１を基本回路２５
３からの指令に従って駆動するソレノイド回路２５９
と、始動入賞記憶表示器２１８の点灯および点滅を行う
とともに、可変表示器２１０と装飾ランプ２２５とを駆
動するランプ・ＬＥＤ回路２６０とを含む。

【００４８】また、遊技制御基板２３１は、基本回路２
５３から与えられるデータに従って、大当りの発生を示
す大当り情報、可変表示装置２０８の可変表示に利用さ
れた始動入賞玉の個数を示す始動情報、確率変動が生じ
たことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に
対して出力する第１情報出力回路２６４を含む。

【００４９】基本回路２５３は、ＲＯＭ２５４、ＲＡＭ
２５５、ＣＰＵ２５６、Ｉ／Ｏポート２５７、および、
クロック発生部１５２を含む。ＲＯＭ２５４は、ゲーム
制御用のプログラム等の各種の情報（データ）を記憶す
るためのものである。ＲＡＭ２５５は、ワークメモリと
して使用されるためのものである。ＣＰＵ２５６は、ゲ
ーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに
従って遊技制御動作等の奇種の制御動作を行う。Ｉ／Ｏ
ポート２５７は、データおよび信号等の各種情報の入出
力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生
部１５２は、基本回路２５３が動作する場合の基準タイ
ミングとなる動作クロックをＣＰＵ２５６等の基本回路
２５３内の各部に与えるものである。

【００５０】さらに、遊技制御基板２３１には、電源投
入時に基本回路２５３をリセットするための初期リセッ
ト回路２６６と、電源投入後に基本回路２５３を定期的
にリセットするための定期リセット回路２６５と、基本
回路２５３から与えられるアドレス信号をデコードして
Ｉ／Ｏポート２５７のうちのいずれかのＩ／Ｏポートを
選択するための信号を出力するアドレスデコード回路２
６７とが設けられている。

【００５１】基本回路２５３は、電源投入時において、
初期リセット回路２６５により初期リセットされる。ま
た、電源投入後、基本回路２５３は、定期リセット回路
２６５により定期的（例えば、２ｍｓ毎）にリセットさ
れ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理
が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位
置から再度実行される。

【００５２】打玉を発射する打球発射装置２３４は、発
射制御基板２９１上の回路によって制御される駆動モー
タ２９４で駆動される。そして、駆動モータ２９４の駆
動力は、操作ノブ２０５の操作量に従って調整される。
すなわち、発射制御基板２９１上の回路によって、操作
ノブ２０５の操作量に応じた速度で打球が発射されるよ
うに制御される。

【００５３】また、遊技制御基板２３１から表示制御基
板２８０には、可変表示装置２０８の可変表示部２０９
の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンド
データと、ストローブ信号としての割込信号（以下、表
示制御信号ＩＮＴともいう）とが伝送される。表示制御
基板２８０側では、表示制御コマンドデータＣＤの指令
内容にしたがって、可変表示部２０９の表示制御を行
う。

【００５４】遊技制御基板２３１からランプ制御基板２
３５には、ランプ制御基板２３５により制御が行われる
遊技効果ＬＥＤ２２８ａ、賞球ランプ２５１、玉切れラ
ンプ２５２、および、遊技効果ランプ２２８ａ、２２８
ｂの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の
情報が伝送される。

【００５５】遊技制御基板２３１から音声制御基板２７
０には、音声制御基板２７０によりスピーカ２２７から
出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報とし
ての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。
この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板
２７０内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュー
タは、スピーカ２２７からの効果音の発生等の音声の制
御を行う。

【００５６】また、基本回路２５３は、入賞球検出スイ
ッチ２９９ａ〜ｄ検出信号と始動口スイッチ２１７の検
出信号、Ｖカウントスイッチ２２２の検出信号、カウン
トスイッチ２２３の検出信号に基づいて、所定個数の景
品玉を払出すための賞球信号を賞球制御基板２３７に出
力する。賞球制御基板２３７では、その出力されてきた
賞球信号に基づいて玉払出装置２９７を制御して所定個
数の景品玉を払出すための制御を行う。

【００５７】具体的には、可変入賞球装置２１９の大入
賞口に入賞した入賞玉については１個の入賞玉がカウン
トＳＷに検出されることで例えば１５個の景品玉が払出
され、始動入賞口２１４に入賞した入賞玉については１
個の入賞玉が始動口ＳＷに検出されることでたとえば５
個の景品玉が払出され、その他の入賞口２２４ａ〜ｄの
いずれかに入賞した入賞玉については入賞玉１個が各入
賞口に対応して設けられた入賞球検出ＳＷ２９９ａ〜ｄ
のいずれかに検出されることでたとえば５個の景品玉が
払出されるように制御される。

【００５８】このような２種類の個数の景品玉を払出制
御するべく、遊技制御基板２３１は次のように制御動作
を行う。始動口スイッチ２１７、Ｖカウントスイッチ２
２２またはカウントスイッチ２２３からの検出信号が入
力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に
用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた
賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、
入賞球検出スイッチ２９９ａ〜ｄのいずれかの検出信号
が入力されれば、その入力以前に始動口スイッチ２１７
からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用デー
タを参照することによって判断し、あった場合には遊技
制御基板２３１は賞球制御基板２３７に対し「５」の賞
球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。
一方、入賞球検出スイッチ２０９ａ〜ｄのいずれかから
の検出信号があった場合において、それ以前に始動口ス
イッチ２１７、カウントスイッチ２２３からのいずれか
からも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技
制御基板２３１は「５」の賞球個数の賞球指令信号を賞
球制御基板２３７に出力する。賞球制御基板２３７にお
いては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置２９７か
ら賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュ
ータにより実行される。

【００５９】また、満タンスイッチ１５４からの検出信
号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じ
て、賞球禁止指令信号を賞球制御基板２３７へ送り、玉
払出装置２９７による賞球の払出しの停止をさせる。

【００６０】また、賞球制御基板２３７上には、第２情
報出力回路部２６８が設けられており、これら賞球制御
基板２３７において制御される景品玉の払い出し数の情
報等を外部出力できるようになっている。

【００６１】また、賞球制御基板２３７は、前記カード
ユニット３のカードユニット制御基板（図示略）に設け
られたＩ／Ｏポート３１９に接続ケーブル２６２（図４
参照）を介して接続されており、後述の払出完了信号が
前記カードユニット３に設けられた後述のマイクロプロ
セッシングユニット（ＭＰＵ）３２１に出力されるよう
になっているとともに、前記カードユニット３のＭＰＵ
３２１より出力される後述の払出指示信号が入力される
ようになっている。

【００６２】また、前記操作基板１８は、図７に示すよ
うに、前記カードユニット３のＩ／Ｏポート３１９に接
続ケーブル２６２を介して接続されており、前記貸出ボ
タン１６が入力されて利用者による玉貸し操作がなされ
た場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン１５が
入力されて利用者による後述のＩＣカード挿入口３１４
に挿入されたＩＣカード３７の返却操作がなされた場合
に出力される返却入力信号が前記カードユニット３のＭ
ＰＵ３２１に出力されるようになっているとともに、該
ＭＰＵ３２１より出力される前記度数表示部１７の度数
表示データが入力されるようになっている。

【００６３】次いで、本実施例の遊技場用システムを構
成する遊技用記録媒体処理装置としてのカードユニット
３について図２並びに図７に基づき説明すると、該カー
ドユニット３の前面には、図２に示すように、点灯によ
りカードユニット３の動作を報知する動作ランプ３０１
と、紙幣が挿入及び返却可能とされた紙幣挿入口３０４
と、該紙幣挿入口３０４からの紙幣の返却の際に点滅点
灯されて該紙幣の返却を利用者に報知する紙幣インジケ
ータ３０３と、前記ＩＣコイン３８が投入可能とされた
ＩＣコイン投入口３０５と、該ＩＣコイン投入口３０５
に投入されたＩＣコイン３８を返却する際に押圧操作さ
れるＩＣコイン返却ボタン３０６と、不正なデータが記
録されたＩＣコイン３８等が返却されるＩＣコイン返却
口３１２と、該ＩＣコイン返却口３１２からのＩＣコイ
ン３８の返却の際に点滅点灯されて該ＩＣコイン３８の
返却を利用者に報知するＩＣコインインジケータ３１１
と、前記ＩＣカード３７を挿入可能とされたＩＣカード
挿入口３１４と、該ＩＣカード挿入口３１４に挿入され
ているＩＣカード３７の排出を利用者に報知するＩＣカ
ードインジケータ３１３と、が設けられている。

【００６４】このカードユニット３の構成を説明する
と、図７に示すように、前記動作ランプ３０１や、紙幣
インジケータ３０３や、ＩＣコインインジケータ３１１
や、ＩＣカードインジケータ３１３に加えて、前記紙幣
挿入口３０４に連設されて投入紙幣の検出および該紙幣
の種類と真贋の識別を行い、投入された紙幣が正規の紙
幣である場合に該投入された紙幣を背面側の紙幣回収口
３４３より排出するとともに、正規の紙幣でない場合に
投入された紙幣を前記紙幣挿入口３０４より返却する紙
幣識別ユニット３１５と、前記ＩＣコイン投入口３０５
に連設されて該ＩＣコイン投入口３０５に投入されたＩ
Ｃコイン３８の記録内容を非接触にて識別し、該ＩＣコ
イン３８が正規のものであり、かつ記録内容が正しけれ
ば投入されたＩＣコイン３８を背面側のＩＣコイン回収
口３５３に排出するとともに、正規のものでないか記録
内容が書き換えられたものについては投入されたＩＣコ
イン３８等を前記ＩＣコイン返却口３１２に排出するＩ
Ｃコイン識別ユニット３１６と、前記ＩＣカード挿入口
３１４に連設され、挿入されるＩＣカード３７に記録さ
れている後述の識別情報（ＩＤ）や遊技用有価価値であ
る度数の読み出し並びに遊技により更新された新たな度
数の書き込み等を行うとともに、前記挿入されているＩ
Ｃカード３７より読み出された度数が０度となった際に
該挿入されているＩＣカード３７を背面側のカード排出
口３５４より排出するＩＣカードリーダライタ３１７
と、前記挿入されたＩＣカード３７から読み出しおよび
書き込まれる度数等を記憶するとともに、後述するＭＰ
Ｕ３２１が実行する制御内容等が記述された制御プログ
ラム等を記憶する記憶部３１８と、前記接続ケーブル２
６２が接続され、前記パチンコ機２の賞球制御基板２３
７や操作基板１８との各種信号の入出力が行われるＩ／
Ｏポート３１９と、通信ケーブル４８を介して遊技場の
所定箇所に設置された管理コンピュータ５０（図１９参
照）とのデータ通信を行うための通信部３２５と、これ
ら各部並びに前記操作基板１８に実装された度数表示部
１７の表示制御等を行う前記ＭＰＵ３２１と、を具備し
ており、これら各部は図７に示すように接続されてい
る。

【００６５】また、これら各カードユニット３は、図７
並びに図１９に示すように、前記ＩＣカード発行入金機
４３０並びに前記ＩＣコイン購入精算機４００ととも
に、通信ケーブル４８を介して前記管理コンピュータ５
０に接続されており、前記ＩＣカード３７が挿入された
場合や、該挿入されているＩＣカード３７から読み出さ
れ記憶部３１８に記憶されている度数に変更が加えられ
た場合や、該挿入されているＩＣカード３７の返却処理
並びに回収処理等が行われた場合に、該ＩＣカード３７
に記録された後述の識別情報（ＩＤ）や度数データ、変
更された度数データ等が前記管理コンピュータ５０に出
力されるようになっているとともに、前記ＩＣコイン３
８がＩＣコイン投入口３０５に投入され、ＩＣコイン識
別ユニット３１６により正当と識別された場合に、該投
入されたＩＣコイン３８に記録された後述のＩＣコイン
番号を特定可能なＩＣコイン番号データと該ＩＣコイン
３８が投入されたカードユニット３を特定可能なアドレ
スデータが前記管理コンピュータ５０に出力されるよう
になっている。

【００６６】本実施例のカードユニット３に用いた前記
ＩＣカードリーダライタ３１７の構成を図８に基づいて
説明すると、該ＩＣカードリーダライタ３１７の内部に
は、前記ＩＣカード挿入口３１４からのＩＣカード３７
の挿入を検知する挿入センサ３９７や、前記ＩＣカード
挿入口３１４から延設され、ＩＣカード３７がスライド
可能とされ、後部に設けられたカード回収口３５４に連
設されたガイドレール３９８と、該ガイドレール３９８
を挟むように配設されて該ＩＣカード３７の移動を、駆
動モータ３８６、３９３にて駆動回転されることにより
実施する搬送ローラ３８７、３８８と、前記搬送ローラ
３８７、３８８の一方側に張架された搬送ベルト３９１
と、から成る搬送機構や、該搬送されるＩＣカード３７
を所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレ
ノイド３８９や、所定位置に停止されたＩＣカード３７
への給電やデータ通信を行う通信ヘッド３９０や、前記
の各部に接続されてその制御を実施する制御基板３９２
が設けられており、挿入されているＩＣカード３７への
データの読み取り及び書き込みが非接触状態にて可能と
されている。

【００６７】また、前記ＩＣカード３７より読み出され
た遊技用有価価値である度数が「０（無価値）」となっ
た場合には、前記ソレノイド３８９によりストップピン
が上方に励磁された状態にてＩＣカード３７が搬送ベル
ト３９１並びに搬送ローラ３８７、３８８により付勢さ
れて後方に向かって搬送され、これらＩＣカード３７が
カード回収口３５４より前記カード回収路３５２を介し
て前記混合搬送路３５０へ排出されて回収されるように
なっている。

【００６８】このＩＣカードリーダライタ３１７に挿入
されて使用される本実施例の遊技用記録媒体であるＩＣ
カード３７の構成は、図９に示すように所定厚みとさ
れ、その内部が凹状とされた樹脂製の基体３８１の該凹
部外周所定位置に、テ−プオ−トボンディング（ＴＡ
Ｂ）実装によりその内部にメモリ（図示せず）を内蔵し
た専用マイコン３８２が実装されるとともに、該専用マ
イコン３８２から該基体３８１の外周に沿うように設け
られたパターンコイル３８３を有するフレキシブルプリ
ント基板３８４が内挿され、該凹部全面がトップフィル
ム３８５にて覆われた構成とされており、これらＩＣカ
ード３７は、前記ＩＣカードリーダライタ３１７に挿入
されることで、該リーダライタから出力される電磁波が
前記パターンコイル３８３に誘導起電力を生じさせて前
記専用マイコン３８２が動作可能に付勢されるととも
に、該パターンコイル３８３を介して図８に示す前記Ｉ
Ｃカードリーダライタ３１７との各種のデータ通信を電
磁波により非接触にて実施可能とされた非接触ＩＣカー
ドとされている。

【００６９】このように、本実施例においては、遊技用
記録媒体として非接触ＩＣカード３７を用いており、非
接触状態にてデータ通信が可能となることから、従来の
遊技用記録媒体である磁気カードに比較して損耗が少な
く、長期に渡ってＩＣカード３７を繰返し使用できるこ
とから好ましいが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。

【００７０】尚、本実施例においては使用されるＩＣカ
ード３７を、前記ＩＣカード発行入金機４３０により発
行されるプリペイドカ−ド（ビジタ−カ−ド）とした例
を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、こ
れらＩＣカード３７を特定の会員に予め発行された会員
カ−ドとして使用するようにしても良く、この場合、記
録されている度数が「０」となっても回収せずに返却さ
れるようになる。

【００７１】これらＩＣカード３７は、後述するように
図１２に示す前記ＩＣカード発行入金機４３０において
紙幣や前記ＩＣコイン３８を用いて利用者が購入できる
ようになっており、該購入に伴い新規に発行されるＩＣ
カード３７においては、個々のＩＣカード３７を識別可
能な識別情報（ＩＤ）が発行時において前記管理コンピ
ュータ５０により各ＩＣカード３７毎に付与されて記録
されるとともに、該管理コンピュータ５０には、これら
各ＩＣカード３７に記録された度数情報等が各ＩＤ毎に
登録され、前記ＩＣカード３７に記録された度数が、カ
ードユニット３における後述の貸出処理の実施により減
算されたり、該カードユニット３もしくは前記ＩＣカー
ド発行入金機４３０における追加入金処理の実施により
加算される等、該ＩＣカード３７の記録情報が変更され
る毎に前記管理コンピュータ５０に登録された各ＩＤ毎
の情報も逐次更新されて同様の情報に更新されるように
なっており、これら発行されたＩＣカード３７の記録内
容が前記管理コンピュータ５０により管理されるように
なっている。

【００７２】また、前記ＩＣコイン投入口３０５に投入
されて使用されるＩＣコイン３８の構成は、図１０
（ａ）に示すように、円盤状に形成された樹脂製の外殻
部材４１の内部に、図示しないパターンコイルと内部に
メモリが内蔵されたＩＣチップとが内在するＩＣタグ４
２が密封された構成とされており、これらＩＣコイン３
８は、前記ＩＣコイン投入口３０５より投入され、ＩＣ
コイン識別ユニット３１６に設けられた流路（図示略）
を流下する際に、該流路の近傍に設けられたＩＣコイン
リーダ（図示略）から出力される電磁波が前記パターン
コイルに誘電起電力を生じさせて前記ＩＣチップが動作
可能に付勢されるとともに、前記パターンコイルを介し
て、前記ＩＣコインリーダが前記ＩＣチップ内のメモリ
に記録された情報を非接触にて読み取り可能とされた非
接触ＩＣコインとされている。

【００７３】このように本実施例のＩＣコイン３８は、
円盤状に形成されているため、これらＩＣコイン３８の
移動経路の構造を簡素化することができるようになって
いるとともに、遊技用記録媒体である前記ＩＣカードと
異なる外観となることから、利用者がＩＣカード３７と
ＩＣコイン３８とを間違えて使用してしまうことを可能
な限り防止することができるようになっている。

【００７４】また、本実施例のＩＣコイン３８は非接触
型のＩＣコインとされており、記録情報の読み取り時
に、高い精度で位置合わせする等の処理を省くことがで
き、これら記録情報の読み取りを高速に実施できるとと
もに、リーダとの接触に伴う損耗を低減できることか
ら、長期間に渡って繰り返し使用することができるよう
になっている。

【００７５】また、これらＩＣコイン３８には、各ＩＣ
コイン３８を識別可能なＩＣコイン番号が割り振られて
記録されているとともに、該ＩＣコイン番号が前記ＩＣ
コイン識別ユニット３１６や、ＩＣカード発行入金機４
３０及びＩＣコイン購入精算機４００に設けられた後述
するＩＣコイン識別ユニット４４３、４１６により識別
され、ＩＣコイン番号データとして各カードユニット
３、ＩＣカード発行入金機４３０並びにＩＣコイン購入
精算機４００に割り振られたアドレスデータとともに、
管理手段である管理コンピュータ５０に出力されるよう
になっており、後に詳述するように、前記出力されたＩ
Ｃコイン番号データにより特定されるＩＣコイン番号並
びにアドレスデータに基づいて前記管理コンピュータ５
０に設けられたＩＣコイン管理データベース（図２２参
照）にてＩＣコイン３８の使用状況が管理されるように
なっている。

【００７６】また、本実施例のＩＣコイン３８は、前記
カードユニット３やＩＣカード発行入金機４３０やＩＣ
コイン購入精算機４００に投入された際に、該ＩＣコイ
ン３８の記録内容に基づく金額が一律１０００円として
取り扱われるようになっており、例えば、利用者が誤っ
て所望とする金額とは異なる金額のＩＣコイン３８を使
用してしまうことを回避できるばかりか、利用者は自分
が所持するＩＣコイン３８の金額を簡便に把握すること
ができるようになっている。

【００７７】尚、本発明はこれに限定されるものではな
く、これらＩＣコイン３８の記録内容に基づく金額を複
数種（例えば１０００円、３０００円、５０００円）と
して、該金額に基づいて取り扱うようにしても良い。

【００７８】また、本実施例のＩＣコイン３８には、図
１０（ｂ）に示すように、該ＩＣコイン３８の記録内容
に基づく金額（１０００円）が、視認可能に表記されて
おり、利用者が自分の所持するＩＣコイン３８の有価価
値の大きさを明確に把握できるようになっているが、本
発明はこれに限定されるものではない。

【００７９】上述のように構成されたカードユニット３
においては、前記ＩＣカード挿入口３１４にＩＣカード
３７が挿入されることで、ＩＣカードリーダライタ３１
７により該挿入されたＩＣカード３７に記録された度数
が読み出され、記憶部３１８に記憶されるとともに、度
数表示部１７に表示され、前記記憶された度数が残存す
る場合に利用者により前記貸出ボタン１６が入力される
ことで、パチンコ機２に貸出指示信号を出力し、前記パ
チンコ機２の遊技に使用される所定数のパチンコ玉を払
出させるとともに、該払出の完了とともに出力される払
出完了信号に基づき、前記記憶された度数並びに度数表
示部１７の度数を所定度数分減算更新する貸出処理が実
施可能とされている。

【００８０】また、前記カードユニット３においては、
後に詳述するように、前記挿入されているＩＣカード３
７から読み出された度数が残存する場合に、利用者によ
り紙幣またはＩＣコイン３８が前記紙幣挿入口３０４ま
たはＩＣコイン投入口３０５から投入されることで、該
投入された紙幣の金額または投入されたＩＣコイン３８
の記録情報から特定される金額に基づく度数を前記残存
する度数に加算する追加入金処理が可能とされている。

【００８１】このように本実施例のカードユニット３に
おいては、前記ＩＣコイン３８を用いて挿入されている
ＩＣカード３７への追加入金が実施可能とされており、
該カードユニット３に投入される現金の量を低減するこ
とができ、これら現金の回収や保管に要する管理コスト
を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定
されるものではない。

【００８２】また、カードユニット３においては、前記
挿入されているＩＣカード３７から読み出された度数が
残存する場合に、返却ボタン１５が入力されることで、
前記記憶部３１８に記憶されているその時点での残存す
る度数を該挿入されているＩＣカード３７の記録内容に
上書き更新して、ＩＣカード挿入口３１４より排出する
返却処理が実施されるようになっている。

【００８３】また、本実施例のカードユニット３は、挿
入されているＩＣカード３７より読み出された度数に基
づいてのみ前記貸出処理が実施可能とされており、前記
ＩＣコイン３７を投入して、該投入されたＩＣコイン３
７の記録内容に基づく金額にて前記貸出処理を実施する
ことが不可とされており、従来における、現金にてパチ
ンコ玉の貸出を受け、遊技を実施する現金機と、本実施
例に用いたパチンコ機２のようにプリペイドカード等の
所定の遊技用記録媒体のみにて遊技を実施可能なカード
リーダ（ＣＲ）機という区分を損なうことなく、利用者
の混乱を回避することができる。

【００８４】尚、本実施例では遊技機として前記カード
リーダ（ＣＲ）機であるパチンコ機２を用いているた
め、前記カードユニット３へのＩＣコイン３７の投入に
よる前記貸出処理が不可とされているが、例えば、遊技
機として前述のような現金機を用いた場合においては、
前記ＩＣコイン３７の記録内容を読み取り可能な読み取
り手段を具備する台間玉貸機等を設け、この台間玉貸機
にＩＣコイン３７を投入することで、該投入されたＩＣ
コイン３７の記録内容により特定される金額に基づく所
定数のパチンコ玉の貸出が実施されるようになっていて
も良い。更に、このような台間玉貸機は、ＩＣコイン３
７と貨幣との双方を用いて前記パチンコ玉の貸出を実施
可能なものや、ＩＣコイン３７のみを用いて前記パチン
コ玉の貸出を実施可能なものとしても良い。

【００８５】次いで、これらカードユニット３は、前記
遊技島１への配設時において、図１１および図１２に示
すように、遊技島１の前後面に設置されるカードユニッ
ト３における前記紙幣識別ユニット３１５の紙幣回収口
３４３が、前記紙幣搬送路３４０における後述の連結ユ
ニット３４１に設けられた紙幣回収路３４２に連結され
て、該紙幣回収口３４３から排出された紙幣が、前記紙
幣回収路３４２を介して紙幣搬送路３４０へ排出される
とともに、前記ＩＣコイン識別ユニット３１６のＩＣコ
イン回収口３５３並びにＩＣカードリーダライタ３１７
のカード回収口３５４が、前記混合搬送路３５０に連設
されたＩＣコイン回収路３５１並びにカード回収路３５
２に連結されて、これらＩＣコイン回収口３５３やカー
ド回収口３５４から排出されたＩＣコイン３８やＩＣカ
ード３７が前記混合搬送路３５０に排出されるようにな
っている。

【００８６】前記紙幣搬送路３４０は、図１２に示すよ
うに、内部に紙幣を搬送するコンベアベルト（図示略）
が張架され、所定長さとされた複数の搬送ユニット３４
４と、各搬送ユニット３４４のコンベアベルトを駆動す
る駆動モータ３４５が設けられた連結ユニット３４１と
から構成されており、これらが遊技島１の内部にて連結
され、島端から島端に延びる１本状の搬送路が形成され
るようになっている。また、この連結ユニット３４１の
前後面には、前記紙幣回収路３４２が設けられており、
その先端部が前記紙幣識別ユニット３１５の紙幣回収口
３４３に連結されるようになっており、該紙幣識別ユニ
ット３１５より排出され、紙幣回収路３４２を介して紙
幣搬送路３４０内部に排出された紙幣は、図１８に示す
ように、前記コンベアベルトの循環により島端に設けら
れた分別収容部３６０に搬送されて紙幣回収ボックス３
６１に回収されるようになっている。

【００８７】また、前記混合搬送路３５０は、図１１に
示すように、前記遊技島１の島端から島端にかけて架設
され、図示しない駆動モータにより所定方向に循環する
搬送ベルト３５５と、該搬送ベルト３５５上の搬送物の
落下を防止する断面略コ字型の搬送樋３５６と、から構
成されており、前記ＩＣコイン識別ユニット３１６やＩ
Ｃカードリーダライタ３１７より排出され、ＩＣコイン
回収路３５１並びにカード回収路３５２より流下したＩ
Ｃコイン３８やＩＣカード３７は、該搬送ベルト３５５
上に排出され、図１８に示すように、前記島端の分別収
容部３６０に搬送されるようになっている。

【００８８】次いで、本実施例の遊技場用システムを構
成する遊技場用有価価値使用装置並びに遊技用記録媒体
発行装置としての前記ＩＣカード発行入金機４３０を図
１３及び図１４に基づいて説明すると、該ＩＣカード発
行入金機４３０の外観形状は図１３に示すようになって
おり、その前面に前記ＩＣカード３７の発行及び追加入
金処理が可能であることを利用者に報知するための動作
ランプ４３１と、ＩＣコイン投入口４３２と紙幣挿入口
４３３と、該ＩＣコイン投入口４３２より投入されたＩ
Ｃコイン３８から特定される金額及び前記紙幣挿入口４
３３に挿入された紙幣の金額の合計金額を逐次表示する
ための金額表示部４３４と、発行／入金ボタン４３５
と、中止／返却ボタン４３６と、前記ＩＣカード３７の
発行処理や投入されたＩＣコイン３８や紙幣の金額に基
づく度数が加算されることによる追加入金処理が実施中
であることを報知する処理中ランプ４３７と、ＩＣカー
ド挿入口４３８と、該ＩＣカード挿入口４３８からのＩ
Ｃカード３７の排出を報知するＩＣカードインジケータ
４３９と、投入されたＩＣコイン３８が返却されるＩＣ
コイン返却口４４０と、該ＩＣコイン返却口４４０及び
前記紙幣挿入口４３３の各近傍に設けられ、ＩＣコイン
３８または紙幣の返却を利用者に報知するＩＣコインイ
ンジケータ４４１及び紙幣インジケータ４４２と、が設
けられている。

【００８９】これらＩＣカード発行入金機４３０の構成
は、図１４のブロック図に示すようになっており、前記
動作ランプ４３１や、処理中ランプ４３７や、ＩＣカー
ドインジケータ４３９や、ＩＣコインインジケータ４４
１や、紙幣インジケ−タ４４２や、発行／入金ボタン４
３５や、中止／返却ボタン４３６とともに、前記ＩＣコ
イン投入口４３２に連設されて該ＩＣコイン投入口４３
２に投入されたＩＣコイン３８の記録内容を非接触にて
識別し、該ＩＣコイン３８が正規のものであり、記録内
容が正しいものであって、かつ前記発行／入金ボタン４
３５が入力された場合に投入されたＩＣコイン３８を図
示しないＩＣコインストッカーに貯留するとともに、正
規のものでないか記録内容が書き換えられたものについ
ては投入されたＩＣコイン３８等を前記ＩＣコイン返却
口４４０に排出するＩＣコイン識別ユニット４４３と、
前記紙幣挿入口４３３に連設されて投入紙幣の検出およ
び該紙幣の種類と真贋の識別を行い、投入された紙幣が
正規の紙幣であって、かつ前記発行／入金ボタン４３５
が入力された場合に該投入された紙幣を図示しない紙幣
ストッカーに貯留するとともに、正規の紙幣でない場合
に投入された紙幣を前記紙幣挿入口４３３より返却する
紙幣識別ユニット４４４と、前記金額表示部４３４の表
示動作の制御を行う表示ドライバ４４７と、前記ＩＣカ
ード挿入口４３８に連設され、挿入されるＩＣカード３
７に記録されている前記各種情報の読み出しを行うとと
もに、該ユニット後部に発行されるＩＣカード３７を貯
溜、供給する供給ユニット（図示略）を具備し、前記挿
入または発行されるＩＣカード３７に前記ＩＤ等の所定
の各種情報の書き込みを非接触にて実施するＩＣカード
リーダライタ４４５と、前記金額表示部４３４に表示さ
れる合計金額や、前記ＩＣカード３７より読み出しまた
は書き込みされる前記各種情報や、後述するマイクロプ
ロセッシングユニット（ＭＰＵ）４４８の制御内容が記
述された制御プログラム等を記憶する記憶部４４６と、
前記図７に示されるように、通信ケーブル４８を介して
前記管理コンピュータ５０とデータ通信を行うための通
信部４４９と、これら各部の制御や前記合計金額の算出
処理等を行うマイクロプロセッシングユニット（ＭＰ
Ｕ）４４８と、を具備しており、これら各部は図１４に
示すように接続されて、前記ＩＣカード３７の新規発行
及び追加入金処理が可能とされている。

【００９０】また、これら各ＩＣカード発行入金機４３
０は、図７並びに図１９に示すように、通信ケーブル４
８を介して前記管理コンピュータ５０に接続されてお
り、ＩＣカード３７の新規発行に際して生成されるＩＤ
並びに追加入金時において挿入されているＩＣカード３
７のＩＤや、これらＩＣカードに記録される記録情報が
前記管理コンピュータ５０に出力されるようになってい
るとともに、前記ＩＣコイン３８がＩＣコイン投入口４
３２に投入され、ＩＣコイン識別ユニット４４３により
正当と識別された場合に、該投入されたＩＣコイン３８
に記録された前記ＩＣコイン番号を特定可能なＩＣコイ
ン番号データと該ＩＣコイン３８が投入されたＩＣカー
ド発行入金機４３０を特定可能なアドレスデータが前記
管理コンピュータ５０に出力されるようになっている。

【００９１】次いで、本実施例の遊技場用システムにお
ける遊技場固有記録媒体発行手段並びに遊技場用有価価
値精算手段としての前記ＩＣコイン購入精算機４００を
図１５〜１７に基づいて説明すると、該ＩＣコイン購入
精算機４００の外観形状は図１５に示すようになってい
る。該ＩＣコイン購入精算機４００の前面側には、前記
ＩＣコイン３８の購入及び精算処理が可能であることを
利用者に報知するための動作ランプ４０１と、キャッシ
ュカードを挿入及び返却可能なキャッシュカード挿入口
４０２と、該キャッシュカード挿入口４０２からのキャ
ッシュカードの排出を報知するキャッシュカードインジ
ケータ４０３と、該ＩＣコイン購入精算機４００のガイ
ド等が表示可能な表示部４０４及び利用者が操作可能な
入力部４０５からなる操作部４２７と、購入したＩＣコ
イン３８が払い出されるＩＣコイン払出口４０６と、該
ＩＣコイン払出口４０６にＩＣコインが払い出されてい
ることを報知するＩＣコインインジケータ４０７と、後
述する利用明細としてのレシートが排出されるレシート
排出口４０８と、該レシート排出口４０８からレシート
が排出されていることを報知するレシートインジケータ
４０９と、前記ＩＣコイン３８を投入可能なＩＣコイン
投入口４１０と、紙幣を排出可能とされた紙幣排出口４
１１と、該紙幣排出口４１１から紙幣が返却されている
ことを報知する紙幣インジケータ４１２と、が設けられ
ている。

【００９２】前記操作部４２７は、該ＩＣコイン購入精
算機４００の前面に形成された凹部４２６の底面に設け
られており、前記表示部４０４に表示される暗証番号や
入力部４０５の入力内容等が外方から不用意に見られな
いようになっている。

【００９３】また、該操作部４２７の入力部４０５に
は、図１６に示すように、購入金額を選択する金額入力
キー４２２（１０００円、３０００円、５０００円、１
００００円）と、後述する暗証番号を入力するテンキー
４２３（０〜９）と、前記金額入力キー４２２やテンキ
ー４２３による入力を訂正するキャンセルキー４２４
と、前記テンキー４２３にて入力した暗証番号を決定す
る決定キー４２５と、が設けられている。

【００９４】このＩＣコイン購入精算機４００の構成に
ついて説明すると、図１７のブロック図に示すように、
該ＩＣコイン購入精算機４００には、前記動作ランプ４
０１や、キャッシュカードインジケータ４０３や、表示
部４０４や、入力部４０５や、ＩＣコインインジケータ
４０７や、レシートインジケータ４０９や、紙幣インジ
ケータ４１２に加えて、前記キャッシュカード挿入口４
０２に連設され、挿入されるキャッシュカードより所定
の識別情報の読み出しを実施するキャッシュカードリー
ダ４１３と、前記ＩＣコイン払出口４０６に連設され、
前記操作部４２７にて決定された購入金額に基づく枚数
のＩＣコイン３８のＩＣコイン払出口４０６への払出を
実施するＩＣコイン払出ユニット４２８と、前記レシー
ト排出口４０８に連設され、内部に収容されたプリント
紙に前記購入金額等が記載される利用明細としてのレシ
ートを印刷して前記レシート排出口４０８に排出するプ
リンタ４１４と、前記ＩＣコイン投入口４１０と連設さ
れ、該ＩＣコイン投入口４１０に投入されたＩＣコイン
３８の記録内容を非接触にて識別し、該ＩＣコイン３８
が正規のものであり、かつ記録内容が正しければ図１８
に示す回収ボックス４６２に貯留し、正規のものでない
か記録内容が書き換えられたものについては前記ＩＣコ
イン払出口４０６に排出するＩＣコイン識別ユニット４
１５と、前記紙幣排出口４１１に連設され、投入された
ＩＣコイン３８が前記ＩＣコイン識別ユニット４１５に
て正と識別された場合に、図示しない紙幣ストッカーに
貯留された紙幣を遊技者に排出する紙幣排出ユニット４
１６と、前記表示部４０４の表示動作の制御を行う表示
ドライバ４１７と、前記ＩＣコイン３８より読み出され
る識別情報や、後述するマイクロプロセッシングユニッ
ト（ＭＰＵ）４２０の制御内容が記述された制御プログ
ラム等を記憶する記憶部４１８と、電話回線４２１を介
して後述する決済処理センターに設置されている決算処
理手段としてのコンピュータ２２とデータ通信を行うた
めに遊技場内の所定位置に設置されたターミナルユニッ
ト２３と通信ケーブル４９を介してデータ送受を行うた
めの通信部４１９と、前記管理コンピュータ５０と通信
ケーブル４８を介してデータ送受を行うための通信部４
２９と、これら各部の制御を行うマイクロプロセッシン
グユニット（ＭＰＵ）４２０と、が設けられ、これら各
部は図１７に示すように接続されており、該ＩＣコイン
購入精算機４００においては、後に詳述するように、利
用者によるＩＣコイン３８の購入が実施可能とされてい
る。

【００９５】また、本実施例のＩＣコイン購入精算機４
００では、利用者が購入したＩＣコイン３８を前記ＩＣ
コイン投入口４１０に投入し、該投入されたＩＣコイン
３８が正当と判断された場合において、前記紙幣払出ユ
ニット４１６により前記投入されたＩＣコイン３８に該
当する金額の紙幣が前記紙幣排出口より払い出されるＩ
Ｃコイン３８の精算処理が実施可能とされている。

【００９６】このように本実施例では、一度購入したＩ
Ｃコイン３８の払い戻しを行う精算処理が実施可能とさ
れており、利用者がＩＣコイン３８を一度購入して後に
余剰となった場合に、これら余剰となったＩＣコイン３
８を再度現金に変換できるので、利用者の利便性を向上
できることから好ましいが、本発明はこれに限定される
ものではなく、これらＩＣコイン３８を払い戻し不可と
するようにしても良い。

【００９７】また、本実施例に用いたＩＣコイン購入精
算機４００は、図１８に示すように、前述のように遊技
島１内部に架設された混合搬送路３５０の搬送方向終端
側の端部位置に、該混合搬送路３５０の下流部に設けら
れた分別収容部３６０に連結されて設置されており、前
記混合搬送路３５０を搬送されてくるＩＣコイン３８が
前記分別収容部３６０の分別装置３６２においてＩＣカ
ード３７と分別され、ＩＣコイン購入精算機４００内部
の回収ボックス４６２内部に回収、貯留されるようにな
っており、該回収ボックス４６２内部に回収された使用
済みのＩＣコイン３８や、前記ＩＣコイン識別ユニット
４１５から排出され、貯留されたＩＣコイン３８は、Ｉ
Ｃコイン購入精算機４００の上部位置に設けられている
供給ボックス４６０内部に揚送エレベータ４６１により
揚送されて購入に伴う発行に供されるようになってい
る。

【００９８】このように、ＩＣコイン３８の回収手段で
ある混合搬送路３５０に連結してＩＣコイン購入精算機
４００を設置し、回収されたＩＣコイン３８が自動的に
再使用されるようにすることは、これらＩＣコイン３８
の回収にかかる労力並びに回収されたＩＣコイン３８の
ＩＣコイン購入精算機４００への補充に要する労力を大
幅に低減できることから好ましが、本発明はこれに限定
されるものではない。

【００９９】また、これら各ＩＣコイン購入精算機４０
０は、図７並びに図１９に示すように、通信ケーブル４
８を介して管理コンピュータ５０に接続されており、前
記ＩＣコイン３８が投入され、ＩＣコイン識別ユニット
４１５により正当と識別された場合に、該投入されたＩ
Ｃコイン３８に記録された前記ＩＣコイン番号を特定可
能なＩＣコイン番号データと、該ＩＣコイン３８が投入
されたＩＣコイン購入精算機４００を特定可能なアドレ
スデータが前記管理コンピュータ５０に出力されるよう
になっている。

【０１００】また、これら各遊技島１の所定方向島端に
設置された各ＩＣコイン購入精算機４００は、図２０に
示すように、遊技場内の所定位置に設置されているター
ミナルユニット２３に通信ケーブル４９にて接続され、
且つ該ターミナルユニット２３が電話回線４２１にて決
済処理センター（ＪＤセンター）に設置されているコン
ピュータ２２と接続されていることで、各ＩＣコイン購
入精算機４００と前記コンピュータ２２とが双方向のデ
ータ通信が可能に構成されており、前記キャッシュカー
ド挿入口４０２に挿入されたキャッシュカードによるＩ
Ｃコイン３８の購入代金の決済処理を、該コンピュータ
２２との間において実施できるようにされている。

【０１０１】また、この決済処理センター（ＪＤセンタ
ー）に設置されているコンピュータ２２は、各金融機関
の口座を管理するホストコンピュータと、金融機関間を
接続する金融機関情報ネットワークにて接続されてお
り、利用者の取引金融機関のホストコンピュータ２０や
遊技場の取引銀行である金融機関のホストコンピュータ
２１との間で、代金の引き落とし処理や入金処理を即時
に実施できるようになっている。

【０１０２】この本実施例にて用いたＩＣコイン購入精
算機４００におけるＩＣコイン３８の購入における処理
の状況を、図２１に基づき説明すると、まずＩＣコイン
３８を購入したい利用者は、前記ＩＣコイン購入精算機
４００の前面に設けられている前記キャッシュカード挿
入口４０２に、自己が所有する金融機関発行のキャッシ
ュカードを挿入するとともに、購入したいＩＣコイン３
８の金額、例えば３０００円ボタンを、前記金額入力キ
ー４２２より選択して入力する。

【０１０３】前記キャッシュカードの挿入は、前記キャ
ッシュカードリーダ４１３により検出されて、該挿入さ
れた利用者のキャッシュカードより利用者の取引金融機
関を識別する銀行番号、支店番号、口座番号の各情報が
読み出されるとともに、これら各データとともに前記選
択入力された購入金額である３０００円の情報とが、前
記決済処理センター（ＪＤセンター）に設置されている
コンピュータ２２へ送信される。

【０１０４】該送信に基づき、コンピュータ２２におい
ては、送信データである銀行番号、支店番号、口座番号
並びに購入金額の各データを一時的に記憶するととも
に、前記金融機関情報ネットワークを介して利用者の取
引銀行のホストコンピュータ２０へ支店番号、口座番号
データ並びに口座残高の照会依頼を出力する。

【０１０５】これを受けて、利用者の取引銀行のホスト
コンピュータ２０は、送信されてきた支店番号、口座番
号に該当する口座の残額をデータベースを検索して確認
し、残額データ並びに暗証番号データとを前記決済処理
センターのコンピュータ２２へ返信する。

【０１０６】該返信に基づてコンピュータ２２は、返信
されてきた利用者の口座残額と暗証番号とを一時記憶す
るとともに、該口座残額と購入金額とを比較して購入金
額の決済が可能であるか否かを判断し、決済の可否を前
記ＩＣコイン購入精算機４００に返信する。

【０１０７】この決済の可否の返信を受けて、ＩＣコイ
ン購入精算機４００は、返信内容が「決済不可」である
場合には、ＩＣコイン３８の発行処理を中止して、挿入
されているキャッシュカードを前記キャッシュカード挿
入口４０２により返却かつキャッシュカードインジケー
タ４０３を点滅点灯するとともに、前記表示部４０４に
「残額エラーにてご利用できません」のメッセージを表
示し、返信内容が「決済可」である場合には、前記表示
部４０４に暗証番号の入力を促す「暗証番号を入力して
下さい」のメッセージを表示する。

【０１０８】該メッセージの表示を受けて、利用者が前
記テンキー４２３を操作して暗証番号を入力すると、該
入力された暗証番号データが前記決済処理センターのコ
ンピュータ２２へ送信されて、前述の一時記憶されてい
る暗証番号と照合され、その照合結果が返信され、その
照合結果が一致して正しい場合においてのみ、購入金額
に該当するＩＣコイン３８、例えば前記３０００円であ
る場合には、３個のＩＣコイン３８がＩＣコイン払出口
４０６に排出され、かつＩＣコインインジケータ４０７
が点滅点灯されてＩＣコイン３８の発行が報知されると
ともに、利用明細であるレシートが前記レシート排出口
４０８より発行され、該レシートの発行を報知するため
にレシートインジケータ４０９が点滅点灯される。

【０１０９】尚、このＩＣコイン３８の発行時において
は、前記ＩＣコイン払出ユニット４２８において、排出
されるＩＣコイン３８に内蔵されたＩＣタグ４２に記録
されている個々のＩＣコインを識別可能なＩＣコイン番
号が非接触にて読み出され、該ＩＣコイン番号がＩＣコ
イン番号データとして管理コンピュータ５０へ出力され
て、ＩＣコイン管理データベースにおいて該当するＩＣ
コイン３８の項目が更新される。

【０１１０】このＩＣコイン３８の発行後において、Ｉ
Ｃコイン購入精算機４００からは発行完了が前記決済処
理センターのコンピュータ２２へ送信されて、前記購入
金額である３０００円が遊技場の決済履歴に登録される
とともに、購入金額の引落し決済の依頼が前記利用者の
取引金融機関のホストコンピュータ２０に出力されて、
前記購入金額が利用者の口座残額より迅速に引き落とさ
れて、即時決済が実施されるようになっている。

【０１１１】このように本実施例では、利用者がキャッ
シュカードにてＩＣコイン３８を購入した際に、利用者
の口座残額より前記購入金額が迅速に引き落とされる即
時決済が実施されるようになっており、引き落としの時
間差が生じて、利用者の口座残額が減少して引き落とし
決済が不可となってしまうことを回避できる。

【０１１２】また、前記のように遊技場の決済履歴に登
録された購入金額は１日毎に集計されて、その合計金額
から所定の決済手数料が減額された金額が所定の期間、
例えば４営業日を経た後に、遊技場の取引銀行のホスト
コンピュータ２１へ入金処理が送信されることで、遊技
場の口座へ振り込まれるようになっている。

【０１１３】尚、前述のように本実施例では、利用明細
であるレシートを発行するようになっており、このよう
にすることは、利用者が利用内容を確認できることから
好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、
これらレシートを発行しないようにしても良い。

【０１１４】また、前述のように本実施例では、遊技場
の口座への振り込みを所定の期間後において実施するよ
うになっているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、これら購入金額を集計せずに、個々の購入金額毎
に遊技場の口座への振り込み処理を即時に実施するよう
にしても良い。

【０１１５】以下、本実施例の前記ＩＣカード発行入金
機４３０による前記ＩＣカード３７の発行処理について
説明すると、まず利用者が新規にＩＣカード３７の発行
を受けたい場合には、遊技に供したい所望の金額、例え
ば３０００円を紙幣挿入口４３３より投入するか、３０
００円分の前記ＩＣコイン３８をＩＣコイン投入口４３
２より投入する。

【０１１６】該投入された紙幣またはＩＣコイン３８
は、前記紙幣識別ユニット４４４及びＩＣコイン識別ユ
ニット４４３により識別され、これら識別ユニットより
出力される識別情報に基づき前記ＭＰＵ４４８がその合
計金額を算出して前記金額表示部４３４に表示するとと
もに、前記記憶部４４６に記憶する。

【０１１７】該合計金額の表示を確認した後、利用者は
前記発行／入金ボタン４３５を入力する。

【０１１８】これにより、前記ＭＰＵ４４８は、ＩＣカ
ード３７の発行に供される購入金額を特定し、該購入金
額を度数に変換し、前記記憶部４４６に記憶するととも
に、該度数を特定可能な度数データを、発行処理要求と
ともに前記管理コンピュータ５０に前記通信部４４９及
び通信ケーブル４８を介して出力し、前記処理中ランプ
４３７を点灯させる。

【０１１９】該発行処理要求の送信出力に基づき、前記
管理コンピュータ５０は、新規発行と判断して、新たな
ＩＤの生成を所定の規則に基づき実施するとともに、前
記送信された度数データに基づく度数をＩＤに対応付け
て登録し、前記ＩＣカード発行入金機４３０に前記生成
した新たなＩＤを、前記登録の完了とともに返信する。

【０１２０】該返信に基づき前記ＭＰＵ４４８は、処理
中ランプ４３７を消灯するとともに、前記記憶部４４６
に記憶されている度数を、前記返信された新たなＩＤと
ともに、前記ＩＣカードリーダライタ４４５を介して前
記ＩＣカード３７に記録するとともに、該ＩＣカード３
７を前記ＩＣカード挿入口４３８より排出・発行し、カ
ードインジケータ４３９を点滅させる。

【０１２１】尚、これらＩＣカード３７の発行中に前記
中止／返却ボタン４３６が入力された場合には、これら
発行処理は中止され、投入された紙幣やＩＣコイン３８
は返却されるようになっている。

【０１２２】これら発行されたＩＣカード３７は、利用
者により選択されたパチンコ機２に対応する前記カード
ユニット３のＩＣカード挿入口３１４に挿入されて使用
される。

【０１２３】これら発行されたＩＣカード３７の使用状
況を説明すると、まず利用者は前記にて発行されたＩＣ
カード３７を前記ＩＣカード挿入口３１４に挿入する。

【０１２４】この挿入に基づき、前記ＩＣカードリーダ
ライタ３１７は、該ＩＣカード３７の挿入を検知して前
記搬送機構にて該ＩＣカード３７を内部に取り込み、前
記通信ヘッド３９０より該ＩＣカード３７に記録されて
いる前記ＩＤと度数とを読み出す。

【０１２５】これらＩＣカード３７より読み出された度
数は、前記記憶部３１８に一時記憶され、前記読み出さ
れたＩＤとともに通信部３２５及び通信ケーブル４８を
介して管理コンピュータ５０に出力される。

【０１２６】管理コンピュータ５０は該出力に基づき、
カードユニット３より出力されてきたＩＤに対応する度
数が一致するかを比較し、これが一致したことを条件に
該カードユニット３に挿入されたＩＣカード３７の使用
許諾を返信し、該比較が一致しない場合には、ＩＣカー
ド３７の排出指示を返信する。

【０１２７】前記使用許諾の返信に基づき、カードユニ
ット３の前記ＭＰＵ３２１は、前記記憶部３１８に記憶
された度数を前記度数表示部１７に表示させる。

【０１２８】この段階において、利用者は前記操作部３
２に設けられている貸出ボタン１６を入力することによ
り、前記貸出処理が実施され、度数表示部１７に表示さ
れている度数及び記憶部３１８に記憶された度数の内、
所定数の度数（本実施例では５度）が減算されて所定数
のパチンコ玉（本実施例では２５玉）の払出が行われ
る。

【０１２９】この際、前記減算された度数が前記挿入さ
れているＩＣカード３７のＩＤとともに管理コンピュー
タ５０に出力され、該管理コンピュータ５０に登録され
ている前記ＩＤに対応する度数からは前記減算された度
数分が減算更新される。

【０１３０】前述のように貸出ボタン１６が入力されて
パチンコ玉が払い出されることで、該払い出されたパチ
ンコ玉を使用して利用者が遊技を実施できるようにな
り、前記パチンコ玉が使用され、少なくなるか若しくは
無くなった場合には、利用者は再び前記貸出ボタン１６
を入力することで、パチンコ玉が払い出され遊技を継続
できるようになっている。

【０１３１】これら度数の使用（減算）により、残度数
が少なくなった際には、利用者はカードユニット３に設
けられている前記紙幣挿入口３０４またはＩＣコイン投
入口３０５より遊技に使用したい所望の金額の紙幣また
は該金額に該当する枚数のＩＣコイン３８を投入する
か、一度ＩＣカード３７を返却させて、前記ＩＣカード
発行入金機４３０に再度挿入し、紙幣またはＩＣコイン
３８を投入することで、前記度数に該投入された紙幣ま
たはＩＣコイン３８の金額に基づく度数を加算する追加
入金処理を実施できるようになっている。尚、本実施例
では、前記ＩＣカード３７より読み出された度数が０と
なると回収されてしまうことから、該度数が残存する場
合においてのみ前記追加入金処理が実施可能となる。

【０１３２】これら追加入金処理の処理状況を、前記カ
ードユニット３を使用する場合について説明する。

【０１３３】前記のように、残度数が少なくなった場
合、例えば残度数が「５」となった場合には、利用者が
更に遊技に供したい所望の金額、例えば１０００円札ま
たはＩＣコイン３８（１枚で１０００円）を、前記カー
ドユニット３に設けられている紙幣挿入口３０４または
ＩＣコイン投入口３０５より投入すると、該投入は前記
紙幣識別ユニット３１５またはＩＣコイン識別ユニット
３１６により識別され、該識別が「ＮＧ」である場合に
は、前記１０００円札またはＩＣコイン３８を返却する
とともに、前記紙幣インジケータ３０３またはＩＣコイ
ンインジケータ３１１を所定時間点滅させて利用者に紙
幣やＩＣコイン３８の返却を報知し、該識別が「ＯＫ」
である場合には、該識別により前記紙幣識別ユニット３
１５またはＩＣコイン識別ユニット４１５から出力され
る識別情報に基づき、前記ＭＰＵ３２１はその識別情報
に基づく投入金額を度数に変換し（１０００円毎に１０
度）、該変換された度数に基づく度数データと挿入され
ているＩＣカード３７のＩＤとを前記管理コンピュータ
５０に出力する。

【０１３４】管理コンピュータ５０では、前記出力され
た情報に基づいて、該当するＩＤの度数に前記出力され
た度数データに基づく度数を加算更新した後、更新処理
の完了を前記カードユニット３に返信する。

【０１３５】この返信に基づき、前記ＭＰＵ３２１は更
新処理が完了したことを認知して、前記変換された度数
を前記度数表示部１７の度数及び記憶部３１８に記憶さ
れた度数に加算更新させる。

【０１３６】これに基づき、利用者は更に前記貸出ボタ
ン１６を操作して遊技を継続しても良いし、異なるパチ
ンコ機２にて遊技を行うために遊技を終了する場合に
は、前記返却ボタン１５を入力して挿入されているＩＣ
カード３７を返却させるようにしても良い。

【０１３７】これら返却ボタン１５が入力されてＩＣカ
ード３７が返却される場合には、前記ＭＰＵ３２１は、
前記記憶部３１８に記憶され、度数表示部１７に表示さ
れている度数を、ＩＣカードリーダライタ３１７にてＩ
Ｃカード３７に書き込み、記録して該ＩＣカード３７を
返却するようになっている。

【０１３８】また、ここではカードユニット３における
追加入金処理の処理状況を説明したが、前記ＩＣカード
発行入金機４３０においても、該カードユニット３と同
様に管理コンピュータ５０との各種データのやり取りが
実施されて、管理コンピュータ５０の記憶内容が更新さ
れて管理されるとともに、前記追加入金による加算処理
にて算出された新たな度数がＩＣカード３７に書き込ま
れて返却されることで、追加入金処理がなされるように
なっている。

【０１３９】以下、前記管理コンピュータ５０に設けら
れたＩＣコイン管理データベースの管理状況を説明する
と、該ＩＣコイン管理データベースには、図２２に示す
ように、前記ＩＣコイン３８に各々割り振られて記録さ
れているＩＣコイン番号毎に、これらＩＣコイン３８が
利用中か否かの「利用中」項目と、ＩＣカード発行入金
機４３０に貯留されているか否かの「カード発行入金
機」項目と、ＩＣコイン購入精算機４００に貯留されて
いるか否かの「コイン購入精算機」項目と、が設けられ
ており、前記管理コンピュータ５０の表示装置に該デー
タベースの状況が表示されるようになっている。

【０１４０】この図２２に示すＩＣコイン管理データベ
ースにおいては、前記ＩＣコイン購入精算機４００にお
いてＩＣコイン３８が発行される際に出力されるＩＣコ
イン番号データに基づいて、該出力されたＩＣコイン番
号データに該当するＩＣコイン番号の「利用中」項目に
利用中と表示されるようになっており、前記ＩＣコイン
番号に該当するＩＣコイン３８が、現時点において利用
者に購入され、所持されている状態にあることが判別で
きるようになっている。

【０１４１】また、前記ＩＣカード発行入金機４３０に
おいてＩＣコイン３８を用いてＩＣカード３７を発行す
る際に出力されるＩＣコイン番号データ及び該カードＩ
Ｃカード発行入金機４３０のアドレスデータに基づい
て、該出力されたＩＣコイン番号データに該当するＩＣ
コイン番号の「カード発行入金機」項目に、前記ＩＣカ
ード発行入金機４３０が設置されている遊技島の島番号
（１号島、２号島等）が表示されるようになっており、
前記ＩＣコイン番号に該当するＩＣコイン３８が、どの
遊技島のＩＣカード発行入金機４３０に貯留されている
かが判別できるようになっている。

【０１４２】また、前記カードユニット３にてＩＣコイ
ン３８を用いて追加入金を実施する際に出力されるＩＣ
コイン番号データ及び該カードユニット３のアドレスデ
ータ、並びに前記ＩＣコイン購入精算機４００にてＩＣ
コイン３８の精算処理を実施する際に出力されるＩＣコ
イン番号データ及び該ＩＣコイン購入精算機４００のア
ドレスデータに基づいて、これら出力されたＩＣコイン
番号データに該当するＩＣコイン番号の「コイン購入精
算機」項目に、前記カードユニット３並びにＩＣコイン
購入精算機４００が設置されている遊技島の島番号（１
号島、２号島等）が表示されるようになっており、前記
ＩＣコイン番号に該当するＩＣコイン３８が、どの遊技
島のＩＣコイン購入精算機４００に貯留されているか、
或いはどの遊技島の混合搬送路３５０を搬送された後、
該混合搬送路３５０に連結されたＩＣコイン購入精算機
４００に貯留されるかが判別できるようになっている。

【０１４３】このように本実施例では、管理手段として
の管理コンピュータ５０に設けられたＩＣコイン管理デ
ータベースにおいて、現在の各ＩＣコイン３８の使用状
況が管理できるようになっている。

【０１４４】以上説明したように、本実施例の遊技場用
システムにおいては、現金の代わりに遊技場内において
使用可能なＩＣコイン３８の購入を、現金を用いずに金
融機関により発行されたキャッシュカードを用いて実施
できるようになることから、現金の回収を行う必要がな
いとともに、遊技場内に保管される現金の量を低減する
ことが可能となって、現金の保管並びに管理に必要とさ
れる管理コストを低減することができる。

【０１４５】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。

【０１４６】本発明の請求項１は、少なくとも遊技場内
において使用可能な遊技場用有価価値の大きさを特定可
能な情報が記録された遊技場固有記録媒体（ＩＣコイン
３８）の発行要求を利用者が行うための発行要求手段
（金額入力キー４２２）と、利用者の預金口座を特定可
能な情報が記録され、金融機関により発行された口座特
定用記録媒体（キャッシュカード）の記録情報を読み取
る口座特定用記録媒体読み取り手段（キャッシュカード
リーダ４１３）と、該口座特定用記録媒体読み取り手段
（キャッシュカードリーダ４１３）にて読み出された記
録情報と前記発行要求における金額情報とを遊技場外に
設置されている決済処理手段（コンピュータ２２）に送
信するとともに、該決済処理手段（コンピュータ２２）
からの返信情報を受信する情報送受信手段（通信部４１
９）と、該返信情報が前記発行要求金額の決済が可能で
あることを示す情報である場合において、前記遊技場固
有記録媒体（ＩＣコイン３８）を発行する遊技場固有記
録媒体発行手段（ＩＣコイン購入精算機４００）と、を
具備している。

【０１４７】本発明の請求項２は、前記決済処理手段
（コンピュータ２２）は、前記利用者の口座より前記発
行要求金額の引き落とし処理を、前記遊技場固有記録媒
体発行手段（ＩＣコイン購入精算機４００）における遊
技場固有記録媒体（ＩＣコイン３８）の発行後において
即時実施するようになっている。

【０１４８】本発明の請求項３は、所定の遊技用記録媒
体（ＩＣカード３７）を受付可能とされ、該遊技用記録
媒体（ＩＣカード３７）にて特定される遊技用有価価値
（度数）の遊技への使用処理を行う遊技用記録媒体処理
装置（カードユニット３）が設けられ、該遊技用記録媒
体処理装置（カードユニット３）においては前記遊技場
固有記録媒体（ＩＣコイン３８）により特定される遊技
場用有価価値の遊技への使用が不可とされている

【０１４９】本発明の請求項４は、遊技場内に設置さ
れ、前記遊技場固有記録媒体（ＩＣコイン３８）にて特
定される遊技場用有価価値に基づいて利用することが可
能となる遊技場用有価価値使用装置（ＩＣカード発行入
金機４３０）を具備している。

【０１５０】本発明の請求項５は、前記遊技場用有価価
値使用装置として、前記遊技場固有記録媒体（ＩＣコイ
ン３８）により特定される遊技場用有価価値に基づき、
前記所定の遊技用記録媒体（ＩＣカード３７）を発行す
る遊技用記録媒体発行装置（ＩＣカード発行入金機４３
０）を含む。

【０１５１】本発明の請求項６は、前記遊技場固有記録
媒体（ＩＣコイン３８）と前記遊技用記録媒体（ＩＣカ
ード３７）は、少なくとも異なる外観とされている。

【０１５２】本発明の請求項７は、前記遊技場固有記録
媒体発行手段（ＩＣコイン購入精算機４００）は、利用
明細（レシート）を発行する利用明細発行手段（プリン
タ４１４）を具備する。

【０１５３】本発明の請求項８は、前記遊技場固有記録
媒体（ＩＣコイン３８）に記録された遊技場用有価価値
の大きさを特定可能な情報は、非接触にて読み取り可能
とされている。

【０１５４】本発明の請求項９は、前記遊技場固有記録
媒体（ＩＣコイン３８）は、集積回路（ＩＣチップ）が
搭載された円盤状のコインである。

【０１５５】本発明の請求項１０は、前記遊技場固有記
録媒体（ＩＣコイン３８）にて特定される遊技場用有価
価値の大きさに該当する現金の払い戻しを行う遊技場用
有価価値精算手段（ＩＣコイン購入精算機４００）を備
える。

【０１５６】本発明の請求項１１は、複数の遊技機（パ
チンコ機２）が並設された遊技島１において使用された
前記遊技場固有記録媒体（ＩＣコイン３８）を遊技島１
の一方端へ搬送、回収する回収手段（混合搬送路３５
０）を具備している。

【０１５７】本発明の請求項１２は、前記遊技場固有記
録媒体発行手段（ＩＣコイン購入精算機４００）は、前
記回収手段（混合搬送路３５０）の終端に連結され、該
回収手段（混合搬送路３５０）により回収された遊技場
固有記録媒体（ＩＣコイン３８）を再度発行に使用する
ようになっている。

【０１５８】本発明の請求項１３は、前記遊技場固有記
録媒体（ＩＣコイン３８）の使用状況を収集、管理する
管理手段（管理コンピュータ５０）を具備している。

【０１５９】本発明の請求項１４は、前記遊技場固有記
録媒体（ＩＣコイン３８）の記録情報にて特定される遊
技場用有価価値の大きさが、全ての遊技場固有記録媒体
（ＩＣコイン３８）で同一とされている。

【０１６０】本発明の請求項１５は、前記遊技場固有記
録媒体（ＩＣコイン３８）には、該遊技場固有記録媒体
（ＩＣコイン３８）の記録情報にて特定される遊技場用
有価価値の大きさが視認可能に表記されている。

【０１６１】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。

【０１６２】例えば、前記実施例では、金融機関が発行
する口座特定用記録媒体としてキャッシュカードを用い
た例を説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、これら口座特定用記録媒体を利用者の口座を特定
可能で、該口座と決済を実施できるものであれば良く、
例えばクレジットカード等であっても良い。

【０１６３】また、前記実施例では、遊技場と金融機関
との決済を決済処理センターを介して実施しているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、遊技場と金融
機関とが直接決済を行うようにしても良い。

【０１６４】また、前記実施例に用いた遊技場固有記録
媒体を円盤状の非接触型ＩＣコインとしているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、少なくとも、遊技
場にて使用可能な有価価値を特定可能な情報が記録され
た記録媒体であって、該記録情報を読み取ることが可能
であれば良く、その形状や読み取り形態は任意に選択可
能である。

【０１６５】また、本実施例では、これら遊技場固有記
録媒体であるＩＣコイン３８を前記ＩＣカード３７の購
入や追加入金において使用する例を説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技場に設
置された自動販売機にて使用したり、遊技場が提供する
その他のサービスの対価として使用できるようにしても
良い。

【０１６６】また、前記実施例のカードユニット３にお
いては、紙幣識別ユニット３１５並びにＩＣコイン識別
ユニット３１６の両方が設けられ、利用者は紙幣とＩＣ
コイン３８との両方を用いて追加入金を実施できるよう
になっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくともこれらＩＣコイン３８を用いて追加入金
できるようになっていれば良い。

【０１６７】また、前記実施例では、１台のパチンコ機
２に対して１台のカードユニット３が設けられている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、２台のパ
チンコ機２に対して１台としたものとしても良い。

【０１６８】また、前記実施例においては、カードユニ
ット３とパチンコ機２とを別体としているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これらパチンコ機及び
カードユニットの双方の機能を有する一体型の遊技用装
置としても良い。

【０１６９】また、前記実施例では、カードユニット３
より回収された紙幣及びＩＣコイン３８並びにＩＣカー
ド３７が紙幣搬送路３４０や混合搬送路３５０により搬
送されるようになっているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、各々のカードユニット３に貯留部を設
け、該貯留部に回収された紙幣及びＩＣコイン３８並び
にＩＣカード３７を貯留するようにしても良い。

【０１７０】また、前記実施例では、ＩＣカード３７の
発行をＩＣカード発行入金機４３０のみにおいて行って
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、カー
ドユニット３に新規ＩＣカード３７の貯留部を設け、該
カードユニット３において新規発行を行うようにしても
良い。

【０１７１】また、前記実施例においては、前記ＩＤを
発行時にＩＣカ−ド３７に記録するようにしているが、
本発明はこれに限定されるもではなく、これらＩＤを予
めＩＣカード３７に書き換え不可に記録するようにして
も良い。

【０１７２】更に、前記実施例におけるＩＣカード３７
にはＩＤ及び残存する度数とが記録されているととも
に、同様の度数データが各ＩＤ毎に前記管理コンピュー
タに登録されるようになっているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、前記ＩＣカード３７に
はＩＤのみを記録しておき、該ＩＣカード３７のカード
ユニット３への挿入に基づき、該挿入されたＩＣカード
３７のＩＤに対応付けて前記管理コンピュータに記憶さ
れた度数を特定できるようにしても良いし、逆に、前記
管理コンピュータを設けず、ＩＣカード３７のみに残存
する度数を記録するようにしても良い。

【０１７３】また、前記実施例においては、遊技用記録
媒体として非接触形のＩＣカード３７を用いているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、これらを接触
型のＩＣカードとしたり、その他、表面に貼着された磁
気テープにより情報が読み取り可能とされた磁気カード
やバーコード等の所定の情報記録シンボル等がプリント
可能とされた媒体等であっても良く、これら遊技用記録
媒体としては、前記遊技に使用可能な遊技用有価価値の
大きさを特定可能な情報を読み取り可能に記録できるも
のであれば特に限定されるものではない。

【０１７４】また、前記実施例においては、遊技媒体と
してパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコイ
ンや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロッ
トマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコ
イン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使
用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるも
のであり、その形態が限定されるものではない。

【０１７５】また、前記実施例においては、遊技媒体で
あるパチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機
２を用いているが、本発明はこれら通常のパチンコ機の
みならず、該パチンコ玉が指触不能に封入された封入式
パチンコ機や、コインを用いて遊技を行うスロットマシ
ンや、コインが外部に排出されることなく遊技可能なク
レジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体
を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤
やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機
や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシ
ンにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊
技機が限定されるものではない。

【０１７６】

【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。

【０１７７】（ａ）請求項１の発明によれば、現金の代
わりに少なくとも遊技場内において使用可能な遊技場用
有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された前記遊
技場固有記録媒体の購入を、現金を用いずに金融機関に
より発行された前記口座特定用記録媒体を用いて実施で
きるようになることから、現金の回収を行う必要がない
とともに、遊技場内に保管される現金の量を低減するこ
とが可能となって、現金の保管並びに管理に必要とされ
る管理コストを低減することができる。

【０１７８】（ｂ）請求項２の発明によれば、利用者の
口座残額が減少して引き落とし決済が不可となってしま
うことを回避できる。

【０１７９】（ｃ）請求項３の発明によれば、従来にお
ける、現金にて遊技媒体の貸出を受けて遊技を行う現金
機と、プリペイドカード等の所定の遊技用記録媒体のみ
にて遊技が可能なカードリーダ（ＣＲ）機という区分を
損なうことがなく、利用者の混乱を回避することができ
る。

【０１８０】（ｄ）請求項４の発明によれば、前記遊技
場固有記録媒体を受付可能とすることで、遊技場用有価
価値使用装置に投入される現金の量を低減または皆無と
することができ、これら現金の回収や保管に要する管理
コストを低減することができる。

【０１８１】（ｅ）請求項５の発明によれば、現金を所
持しなくても前記遊技場固有記録媒体を所持していれば
前記所定の遊技用記録媒体を購入することができるよう
になり、利用者の利便性を向上できる。

【０１８２】（ｆ）請求項６の発明によれば、前記遊技
場固有記録媒体と前記遊技用記録媒体とを利用者が間違
えて使用することを可能な限り防止できる。

【０１８３】（ｇ）請求項７の発明によれば、利用者は
自分が前記遊技場固有記録媒体の発行に供した金額を確
認することができる。

【０１８４】（ｈ）請求項８の発明によれば、前記遊技
場用有価価値の大きさを特定可能な情報の読み出し処理
において高い精度での位置合わせ等の処理を省くことが
可能となり、これら情報の読み出し処理を高速に実施で
きるとともに、遊技場固有記録媒体の損耗を低減できる
ため長期間に渡って繰返し遊技場固有記録媒体を使用す
ることができる。

【０１８５】（ｉ）請求項９の発明によれば、円盤状の
コインとすることで、遊技場固有記録媒体の移動経路の
構造を簡素化することができことから、前記遊技場固有
記録媒体発行手段の構造等も簡略化できる。

【０１８６】（ｊ）請求項１０の発明によれば、一度発
行されて余剰となった遊技場固有記録媒体を再度現金に
変換することが可能となり、利用者の利便性を向上でき
る。

【０１８７】（ｋ）請求項１１の発明によれば、遊技島
において使用された前記遊技場固有記録媒体の回収にお
ける労力を大幅に低減することが可能となる。

【０１８８】（ｌ）請求項１２の発明によれば、前記遊
技場固有記録媒体発行手段に発行する遊技場固有記録媒
体を補充する労力を大幅に低減できる。

【０１８９】（ｍ）請求項１３の発明によれば、各遊技
場固有記録媒体の現在の状況を把握することが可能とな
る。

【０１９０】（ｎ）請求項１４の発明によれば、利用者
が所望のものと異なる遊技場用有価価値の大きさの遊技
場固有記録媒体を使用してしまうことを回避できるばか
りか、利用者は自分が所持する遊技場固有記録媒体によ
る遊技場用有価価値の大きさを簡便に把握することがで
きる。

【０１９１】（ｏ）請求項１５の発明によれば、利用者
は自分が所持する遊技場固有記録媒体による遊技場用有
価価値の大きさを明確に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の遊技場用システムに用いた遊
技島を示す外観斜視図である。

【図２】本発明における実施例の遊技島に配置されたパ
チンコ機並びにカードユニットの正面図である。

【図３】本発明における実施例のパチンコ機における遊
技盤を示す拡大図である。

【図４】本発明における実施例のパチンコ機並びにカー
ドユニットの背面を示す図である。

【図５】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部の
上面図である。

【図６】本発明の実施例におけるパチンコ機の構成を示
すブロック図である。

【図７】本発明の実施例における遊技島の構成並びにカ
ードユニットの構成を示すブロック図である。

【図８】本発明の実施例におけるカードユニットに設け
られたＩＣカードリーダライタの構成を示す断面図であ
る。

【図９】本発明の実施例の遊技場用システムに用いた遊
技用記録媒体としてのＩＣカードを示す一部破断上面図
である。

【図１０】（ａ）は、本発明の実施例におけるＩＣコイ
ンの構成を示す一部破断斜視図であり、（ｂ）は、前記
ＩＣコインの正面図である。

【図１１】本発明の実施例におけるカードユニットと前
記遊技島内に設けられた紙幣搬送路及び混合搬送路との
接続状況を示す断面図である。

【図１２】本発明の実施例におけるカードユニットと前
記紙幣搬送路及び混合搬送路との接続状況を示す斜視図
である。

【図１３】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
ＩＣカード発行入金機を示す外観斜視図である。

【図１４】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
ＩＣカード発行入金機の構成を示すブロック図である。

【図１５】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
ＩＣコイン購入精算機を示す外観斜視図である。

【図１６】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
ＩＣコイン購入精算機に設けられた操作部を示す前面図
である。

【図１７】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
ＩＣコイン購入精算機の構成を示すブロック図である。

【図１８】本発明の実施例における遊技島と該遊技島の
島端に設けられた分別収容部並びにＩＣコイン購入精算
機との連結状況を示す一部破断側面図である。

【図１９】本発明の実施例の遊技場用システムを構成す
る遊技島と管理コンピュータ並びにターミナルユニット
との接続状況を示すブロック図である。

【図２０】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
遊技場と決算処理センターと利用者及び遊技場の取引金
融機関との接続状況を示すブロック図である。

【図２１】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
遊技場と決算処理センターと利用者及び遊技場の取引金
融機関とのデータの送受信状況を示す図である。

【図２２】本発明の実施例の遊技場用システムにおける
管理コンピュータに設けられたＩＣコイン管理データベ
ースを示す図である。

【符号の説明】

１ 遊技島 ２ パチンコ機（遊技機） ３ カードユニット（遊技用記録媒体処理装置） １５ 返却ボタン １６ 貸出ボタン １７ 度数表示部 １８ 操作基板 ２０ ホストコンピュータ ２１ ホストコンピュータ ２２ コンピュータ（決済処理手段） ２３ ターミナルユニット ３２ 操作部 ３７ ＩＣカード（遊技用記録媒体） ３８ ＩＣコイン（遊技場固有記録媒体） ４１ 外殻部材 ４２ ＩＣタグ ４８ 通信ケーブル ４９ 通信ケーブル ５０ 管理コンピュータ（管理手段） １５２ クロック発生部 １５４ 満タンスイッチ ２０２ ガラス扉枠 ２０３ 打球供給皿 ２０４ 余剰玉受皿 ２０５ 打球操作ハンドル（操作ノブ） ２０６ 遊技盤 ２０７ 遊技領域 ２０８ 可変表示装置 ２０９ 可変表示部 ２０９ａ 入賞球検出スイッチ ２１０ 可変表示器 ２１１ 通過ゲート ２１２ ゲートスイッチ ２１４ 始動入賞口 ２１５ 可動片 ２１６ ソレノイド ２１７ 始動ロスイッチ ２１８ 始動入賞記憶表示器 ２１９ 可変入賞球装置 ２２０ 開閉板 ２２１ ソレノイド ２２２ Ｖカウントスイッチ ２２３ カウントスイッチ ２２４ａ 入賞口 ２２４ｂ 入賞口 ２２４ｃ 入賞口 ２２４ｄ 入賞口 ２２５ 装飾ランプ ２２６ アウト口 ２２７ スピーカ ２２８ａ 遊技効果ＬＥＤ ２２８ｂ 遊技効果ランプ ２２８ｃ 遊技効果ランプ ２２９ 可変表示制御ユニット ２３１ 遊技制御基板 ２３２ 基板ケース ２３４ 打球発射装置 ２３５ ランプ制御基板 ２３６ 機構板 ２３７ 賞球制御基板 ２３８ 玉タンク ２３９ 誘導樋 ２５１ 賞球ランプ ２５２ 玉切れランプ ２５３ 基本回路 ２５４ ＲＯＭ（リードオンメモリー） ２５５ ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリー） ２５６ ＣＰＵ（セントラルプロセッシングユニッ
ト） ２５７ Ｉ／Ｏポート ２５８ スイッチ回路 ２５９ ソレノイド回路 ２６０ ランプ・ＬＥＤ回路 ２６２ 接続ケーブル ２６４ 第１情報出力回路 ２６５ 定期リセット回路 ２６６ 初期リセット回路 ２６７ アドレスデコード回路 ２６８ 第２情報出力部 ２７０ 音声制御基板 ２８０ 表示制御基板 ２９１ 発射制御基板 ２９４ 駆動モータ ２９７ 玉払出装置 ２９９ａ 入賞球検出スイッチ ２９９ｂ 入賞球検出スイッチ ２９９ｃ 入賞球検出スイッチ ２９９ｄ 入賞球検出スイッチ ３０１ 動作ランプ ３０３ 紙幣インジケータ ３０４ 紙幣挿入口 ３０５ ＩＣコイン投入口 ３０６ ＩＣコイン返却ボタン ３１１ ＩＣコインインジケータ ３１２ ＩＣコイン返却口 ３１３ ＩＣカードインジケータ ３１４ ＩＣカード挿入口 ３１５ 紙幣識別ユニット（現金識別手段） ３１６ ＩＣコイン識別ユニット ３１７ ＩＣカードリーダライタ（記録媒体処理手
段） ３１８ 記憶部 ３１９ Ｉ／Ｏポート ３２１ マイクロプロセッシングユニット（ＭＰＵ） ３２５ 通信部 ３４０ 紙幣搬送路 ３４１ 連結ユニット ３４２ 紙幣回収路 ３４３ 紙幣回収口 ３４４ 搬送ユニット ３４５ 駆動モータ ３５０ 混合搬送路（回収手段） ３５１ ＩＣコイン回収路 ３５２ カード回収路 ３５３ ＩＣコイン回収口 ３５４ カード回収口 ３５５ 搬送ベルト ３５６ 搬送樋 ３６０ 分別収容部 ３６１ 紙幣収容部 ３６２ 分別装置 ３８１ 基体 ３８２ 専用マイコン ３８３ パターンコイル ３８４ 基板 ３８５ トップフィルム ３８６ 駆動モータ ３８７ 搬送ローラ ３８８ 搬送ローラ ３８９ 電磁ソレノイド ３９０ 通信ヘッド ３９１ 搬送ベルト ３９２ 制御基板 ３９３ 駆動モータ ３９４ フリーローラ ３９５ 排出口 ３９７ 挿入センサ ３９８ ガイドレール ４００ ＩＣコイン購入精算機（遊技場固有記録媒体
発行手段、遊技場用有価価値精算手段） ４０１ 動作ランプ ４０２ キャッシュカード挿入口 ４０３ キャッシュカードインジケータ ４０４ 表示部 ４０５ 入力部 ４０６ ＩＣコイン払出口 ４０７ ＩＣコインインジケータ ４０８ レシート（利用明細）排出口 ４０９ レシート（利用明細）インジケータ ４１０ ＩＣコイン投入口 ４１１ 紙幣排出口 ４１２ 紙幣インジケータ ４１３ キャッシュカードリーダ（口座特定用記録媒
体読み取り手段） ４１４ プリンタ（利用明細発行手段） ４１５ ＩＣコイン識別ユニット ４１６ 紙幣排出ユニット ４１７ 表示ドライバ ４１８ 記憶部 ４１９ 通信部（情報送受信手段） ４２０ マイクロプロセッシングユニット ４２１ 電話回線 ４２２ 金額入力キー（発行要求手段） ４２３ テンキー ４２４ キャンセルキー ４２５ 決定キー ４２６ 凹部 ４２７ 操作部 ４２８ ＩＣコイン払出ユニット ４２９ 通信部 ４３０ ＩＣカード発行入金機（遊技場用有価価値使
用装置、遊技用記録媒体発行装置） ４３１ 動作ランプ ４３２ ＩＣコイン投入口 ４３３ 紙幣挿入口 ４３４ 金額表示部 ４３５ 発行／入金ボタン ４３６ 中止／返却ボタン ４３７ 処理中ランプ ４３８ ＩＣカード挿入口 ４３９ ＩＣカードインジケータ ４４０ ＩＣコイン返却口 ４４１ ＩＣコインインジケータ ４４２ 紙幣インジケータ ４４３ ＩＣコイン識別ユニット ４４４ 紙幣識別ユニット ４４５ ＩＣカードリーダライタ ４４６ 記憶部 ４４７ 表示ドライバ ４４８ マイクロプロセッシングユニット（ＭＰＵ） ４４９ 通信部 ４６０ 供給ボックス ４６１ 揚送エレベータ ４６２ 回収ボックス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ４０４ Ｇ０６Ｆ 17/60 ４０８ ５Ｂ０４９ ４０８ ４１０Ｚ ５Ｂ０５５ ４１０ Ｇ０６Ｋ 13/06 Ａ Ｇ０６Ｋ 13/06 Ｇ０７Ｆ 7/02 Ｂ 19/00 9/00 Ｄ Ｇ０７Ｆ 7/02 17/32 9/00 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｈ 17/32 Ｑ Ｕ Ｆターム(参考） 2C088 BA88 BB07 BB14 BB15 BB29 BB43 BC77 CA02 CA31 CA35 3E044 AA05 AA06 BA03 BA04 DE05 3E048 AA03 5B023 GA01 GA02 GA04 5B035 AA00 BA01 BB09 BC00 CA23 5B049 BB17 BB46 BB62 CC36 CC39 DD01 DD04 EE01 EE23 EE25 FF03 FF04 FF08 GG04 GG07 5B055 BB10 BB20 CB09 CC10 EE02 EE21 EE27 FA01 FB03 HA04 KK01 KK05 KK07 KK09 KK18 PA02 PA36

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも遊技場内において使用可能な
   遊技場用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録され
   た遊技場固有記録媒体の発行要求を利用者が行うための
   発行要求手段と、利用者の預金口座を特定可能な情報が
   記録され、金融機関により発行された口座特定用記録媒
   体の記録情報を読み取る口座特定用記録媒体読み取り手
   段と、該口座特定用記録媒体読み取り手段にて読み出さ
   れた記録情報と前記発行要求における金額情報とを遊技
   場外に設置されている決済処理手段に送信するととも
   に、該決済処理手段からの返信情報を受信する情報送受
   信手段と、該返信情報が前記発行要求金額の決済が可能
   であることを示す情報である場合において、前記遊技場
   固有記録媒体を発行する遊技場固有記録媒体発行手段
   と、を具備することを特徴とする遊技場用システム。
2. 【請求項２】 前記決済処理手段は、前記利用者の口座
   より前記発行要求金額の引き落とし処理を、前記遊技場
   固有記録媒体発行手段における遊技場固有記録媒体の発
   行後において即時実施する請求項１に記載の遊技場用シ
   ステム。
3. 【請求項３】 所定の遊技用記録媒体を受付可能とさ
   れ、該遊技用記録媒体にて特定される遊技用有価価値の
   遊技への使用処理を行う遊技用記録媒体処理装置が設け
   られ、該遊技用記録媒体処理装置においては前記遊技場
   固有記録媒体により特定される遊技場用有価価値の遊技
   への使用が不可とされている請求項１または２に記載の
   遊技場用システム。
4. 【請求項４】 遊技場内に設置され、前記遊技場固有記
   録媒体にて特定される遊技場用有価価値に基づいて利用
   することが可能となる遊技場用有価価値使用装置を具備
   する請求項１〜３のいずれかに記載の遊技場用システ
   ム。
5. 【請求項５】 前記遊技場用有価価値使用装置として、
   前記遊技場固有記録媒体により特定される遊技場用有価
   価値に基づき、前記所定の遊技用記録媒体を発行する遊
   技用記録媒体発行装置を含む請求項４に記載の遊技場用
   システム。
6. 【請求項６】 前記遊技場固有記録媒体と前記遊技用記
   録媒体は、少なくとも異なる外観とされている請求項３
   〜５のいずれかに記載の遊技場用システム。
7. 【請求項７】 前記遊技場固有記録媒体発行手段は、利
   用明細を発行する利用明細発行手段を具備する請求項１
   〜６のいずれかに記載の遊技場用システム。
8. 【請求項８】 前記遊技場固有記録媒体に記録された遊
   技場用有価価値の大きさを特定可能な情報は、非接触に
   て読み取り可能とされている請求項１〜７のいずれかに
   記載の遊技場用システム。
9. 【請求項９】 前記遊技場固有記録媒体は、集積回路が
   搭載された円盤状のコインである請求項１〜８のいずれ
   かに記載の遊技場用システム。
10. 【請求項１０】 前記遊技場固有記録媒体にて特定され
    る遊技場用有価価値の大きさに該当する現金の払い戻し
    を行う遊技場用有価価値精算手段を備える請求項１〜９
    のいずれかに記載の遊技場用システム。
11. 【請求項１１】 複数の遊技機が並設された遊技島にお
    いて使用された前記遊技場固有記録媒体を遊技島の一方
    端へ搬送、回収する回収手段を具備する請求項１〜１０
    のいずれかに記載の遊技場用システム。
12. 【請求項１２】 前記遊技場固有記録媒体発行手段は、
    前記回収手段の終端に連結され、該回収手段により回収
    された遊技場固有記録媒体を再度発行に使用するように
    なっている請求項１１に記載の遊技場用システム。
13. 【請求項１３】 前記遊技場固有記録媒体の使用状況を
    収集、管理する管理手段を具備する請求項１〜１２のい
    ずれかに記載の遊技場用システム。
14. 【請求項１４】 前記遊技場固有記録媒体の記録情報に
    て特定される遊技場用有価価値の大きさが、全ての遊技
    場固有記録媒体で同一とされている請求項１〜１３のい
    ずれかに記載の遊技場用システム。
15. 【請求項１５】 前記遊技場固有記録媒体には、該遊技
    場固有記録媒体の記録情報にて特定される遊技場用有価
    価値の大きさが視認可能に表記されている請求項１〜１
    ４のいずれかに記載の遊技場用システム。