JP6901339B2 - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場用管理システムに関する。
近年、ギャンブル依存症が大きく問題視されており、各遊技場はその対策として様々な手段を講じようとしているところである。例えば特許文献1には、遊技者の遊技時間や負け金額の程度に基づいて遊技にのめり込んでいる遊技者を検出し、その遊技者に対して遊技を控えるよう促すことが記載されている。しかしながら、実際にその時点で遊技を控えるか否かは遊技者個人の意思に委ねるしかないため、上記のような対策が実際にどの程度の効果を発揮しているのかを把握するのが難しいという事情があった。
特開平10−151265号公報
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技場側が実施している依存症対策が実際にどの程度の効果を発揮しているのかについて把握しやすくなる遊技場用管理システムを提供することにある。
遊技場用管理システムでは、依存症対策として遊技者に警告を発する運用を実施している場合に、その運用の効果が実際にどの程度発揮されているのかを客観的なデータに基づいて判断することができる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 遊技機とともに示す計数貸出ユニットの正面図 計数貸出ユニットを中心に示す機能ブロック図 計数貸出ユニットの表示部における、会員カード挿入時の画面 遊技制限条件設定時の遷移画面、及び警告メッセージ表示時の画面 管理装置で記憶されるデータであって、(a)は会員属性データ、(b)は会員所有価値データ、を示す説明図 管理装置で記憶・集計されるデータであって、(a)は会員遊技履歴データ、(b)は会員遊技集計データ、(c)は遊技制限後データ、を示す説明図 管理装置で記憶・集計されるデータであって、(a)は全会員遊技制限設定データ、(b)は全会員遊技制限集計データ、を示す説明図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、遊技場用管理システムの全体構成を示している。遊技場内には、複数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して計数貸出ユニット2及び遊技情報表示装置3が夫々付設されている。遊技機1、計数貸出ユニット2及び遊技情報表示装置3は、2台ずつ中継装置4に接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6に接続されている。
また、遊技場内には、精算装置7や景品交換端末(以下、POS)8も設置されており、これら精算装置7やPOS8もLAN5を介して管理装置6と接続されている。精算装置7は、一般カードや会員カード(図3に符号9,10で示す)がカード挿入口7aに挿入されると、図示しないカードリーダライタでカード9,10を読取って入金残高を特定し、その入金残高に対応する紙幣や硬貨を返却口7bから払い戻す返却処理を行う。POS8は、付属するカード処理機8aでカード9,10を読取って遊技価値(持玉数・貯玉数)を特定し、その遊技価値に基づき景品交換処理を行う。尚、持玉とは当日中に計数した玉であり、貯玉とは前日以前に計数した玉である。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、モニタ6m、キーボード6k等が接続されている。管理装置6は、遊技機1、計数貸出ユニット2、遊技情報表示装置3等、上記した各種機器から出力される遊技データを入力することで、各種機器の稼働状況、遊技者が所有する遊技媒体(持玉数・貯玉数)、入金残高等を管理する。尚、図1では図示を省略したが、同図のパチンコ機の他、所謂スロットマシンも含めて例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
図2に示すように、遊技機1はCRパチンコ機であり、盤面11に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル12、上部受皿13、下部受皿14を有すると共に、盤面11に、液晶表示部15、始動口16、大入賞口17を有する。また、遊技機1における上部受皿13の上面には、左右に並ぶ貸出ボタン13aと返却ボタン13bを有する。
遊技者が操作ハンドル12を操作すると、玉が盤面11に発射され、その玉が始動口16に入賞すると、その入賞に応じた数の玉を払出したり大当たり抽選を行ったりする。大当たり抽選では、液晶表示部15において所謂特別図柄(特図)による図柄変動を実行し、停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりが発生する。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド分だけ大入賞口17を開放する。
遊技機1からは遊技の実行に応じて以下の信号が管理装置6側へ送信される。
・打込信号:遊技機1に対して打込まれた玉数(遊技媒体の数)を示す信号。
・払出信号:遊技機1から払い出された玉数を示す信号。
・大当たり信号:大当たり状態が発生したことを示す信号。
・スタート信号:大当たりの発生契機となる電動役物が作動(図柄変動)したことを示す信号。
計数貸出ユニット2は、各遊技機1と対応するように側部の位置に設けられ、所謂各台計数機能を備える。具体的には図2に示すように、計数貸出ユニット2は、現在の運用状態(例えば正常状態、エラー状態等)を示す状態表示部21、紙幣が投入される紙幣投入口22、周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を含むカメラ23(図2では前面のカメラ窓23aのみ図示)、遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部24、1単位分(単位付与数)の玉を払い出すための払出ボタン25、払出された玉が通過する払出ノズル26、一般カード9或は会員カード10が挿入されるカード挿入口28、遊技機1の下部受皿14の下方に位置する着脱可能な計数受皿29等を備えている。
図3の機能ブロック図は、計数貸出ユニット2の構成を中心に示している。計数貸出ユニット2の制御部20は、CPU20a、ROM20b、RAM20c、I/O20d等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。制御部20に接続された周辺部としては、上記した状態表示部21、液晶表示部24、払出ボタン25を含むとともに、管理装置6や遊技機1との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部20e、紙幣投入口22に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部22a、液晶表示部24上に設けられたタッチパネル24a、カード挿入口28に挿入されたカード9,10に記憶されている各種情報を読取ったり、書込んだりするカードRW(リーダライタ)28a、最大10枚の一般カード9をストック可能なカードストック部28b、払出ボタン25が操作されたときに、1度数分の玉を払出ノズル26から払い出す払出部25a、計数受皿29から流入する玉数を計数する計数部29a等を含む。これに対し、カメラ23は、制御部20に接続されることなく、図1に示すように4台ずつ画像処理装置30と接続されている。画像処理装置30は、LAN5を介して管理装置6に接続されている。
一般カード9は、当日限り有効なカードであり、ICチップ9aが内蔵されている。ICチップ9aには、カードを特定可能な一般IDが記憶されているとともに、計数貸出ユニット2に入金された入金残高や持玉数が記憶される。この一般カード9の持玉数は当日のみ有効で、入金残高は翌日以降も利用可能とされている。
会員カード10は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効なカードであり、ICチップ10aが内蔵されている。ICチップ10aには、会員登録を行った遊技者を特定可能な会員IDが記憶されているとともに入金残高が記憶される。会員カード10に対応する持玉数や貯玉数は管理装置6の会員口座に記憶される。この会員カード10の持玉数、貯玉数、並びに入金残高は、翌日以降も利用可能とされている。
計数貸出ユニット2は、以下に示す機能を備えている。
(1)カード9,10の未挿入状態で紙幣投入口22へ投入された紙幣を受付けると(貨幣受付処理を行うと)、カードストック部28bに収納している一般カード9をカードRW28aへ繰り出して、その入金金額(1000円単位)を記憶するとともに、当該入金金額(入金残高)を液晶表示部24に表示する。このとき、1度数(500円)は、貸出単価が4円のパチンコ機では125玉であるから、入金残高に相当する度数を液晶表示部24に表示してもよい。
(2)遊技機1の貸出ボタン13aの操作(貸出操作)に応じて入金残高の範囲内で1度数に相当する玉を遊技機1内部の払出機構から貸し出す貸出処理を行う。
(3)遊技機1の下部受皿14から落下して計数受皿29で受けられた玉が計数部29aに流入することで玉を計数し、その計数した玉数である計数玉数を液晶表示部24に表示する。
(4)払出ボタン25の操作に応じて計数玉数(持玉数)又は貯玉数(会員の場合)の範囲内で1度数ずつ前記払出機構から払い出す。
(5)遊技機1の返却ボタン13bの操作に応じて入金残高及び持玉数をカード挿入口28に挿入されている一般カード9に記憶して発行する。会員カード10が挿入されている場合は、入金残高を会員カード10に記憶して発行する。カード挿入口28に何れのカード9,10も挿入されていない場合は、カードストック部28bにストックしている一般カード9を図示しない記録媒体移動手段によりカードRW28aに繰出して、そのカード9に入金残高及び持玉数を記憶して発行する。
また、入金残高及び持玉数が何れも「0」となった場合は、カードRW28aにセットされた一般カード9を記録媒体移動手段によりカードストック部28bに回収する。尚、カードストック部28bのカード9が無くなったとき、状態表示部21において、エラー状態を表し、従業員によりカード9が挿入口28から補充されると正常状態に復帰する。
(6)一般カード9がカード挿入口28に挿入された場合は、一般カード9に記憶されている入金残高及び持玉数をカードRW28aにより読出して液晶表示部24に表示する。会員カード10が挿入された場合は、会員カード10に記憶されている入金残高を読出して液晶表示部24に表示すると共に持玉数を管理装置6から受信して表示し、又、暗証番号の入力を条件として貯玉数を管理装置6から受信して表示する。
計数貸出ユニット2は、上記した機能の他、以下の信号を管理装置6側へ送信する機能を有する。
・売上信号:玉の貸出しに伴い使用された金額(使用金額)を示す信号。
・貯玉払出信号:会員カード10で貯玉を使用する場合に、払い出された貯玉数を示す信号。
・カード発行信号:上記したカード9,10の発行処理(返却処理)を行う場合に、該当するカード9,10に記憶される入金残高や持玉数を示す信号。
計数貸出ユニット2のカメラ23は、所定周期毎に(例えば4秒毎に)撮像し、その撮像した画像を画像処理装置30に送信する。カメラ23の撮像視野は、遊技者が遊技機1に対して正対している状態で当該遊技者の顔を含む領域となるように設定されている。
画像処理装置30は、4台のカメラ23から送信される各画像を1秒間隔で取込み、その取込んだ画像を分析することにより、当該画像の中に遊技者の顔画像が存在するか否かを判定し、顔画像が存在すると判定すると、その顔画像を管理装置6に送信する。この点、カメラ23から送信される画像に遊技者が含まれていても、その遊技者が例えば不自然な方向を向く等して不自然な姿勢で遊技していれば、画像処理装置30により顔画像を認識できないため、その画像を管理装置6に送信しない場合がある。
尚、画像処理装置30から顔画像を受信した管理装置6は、同一人物判定及び要注意人物判定を行う。同一人物判定では、受信した顔画像に対して例えば特徴点の抽出等の画像処理を行い、当日の顔画像データベースに既に登録されている顔画像と照合して、同一人物か否かを判定する。照合した顔画像が未だ顔画像データベースに登録されていない顔画像(つまり新規の遊技者)であると判定すると、顔IDを付与して当日の顔画像データベースに登録するとともに、その顔IDを遊技データと対応付けて記憶する。一方、顔画像が既に顔画像データベースに登録されている顔画像(つまり既知の遊技者)であると判定すると、その顔IDに対応付けている遊技データを更新する。要注意人物判定では、その顔画像と、要注意データベースに登録されている顔画像とを照合し、同一人物の顔画像が要注意データベースに登録されているか否かを判定する。同一人物の顔画像が要注意データベースに登録されていると判定すると、要注意人物が来店した旨を例えばインカム装置等により遊技場の従業員に報知する。
図3に示す管理装置6の制御部60(以下、適宜「管理装置6」と略す)は、マイクロコンピュータを主体に構成され、ROMやRAMといった記憶部60aや、I/O等を備えており、その記憶部60aに記憶された制御プログラムに従い動作する。そして、管理装置6は、遊技機1や計数貸出ユニット2等から送信される各種の遊技信号に基づき各種の遊技データを管理する。これにより、遊技場では、上記した管理装置6を含む各種機器1〜8の構成が相俟って、各遊技者の遊技状況を管理する遊技場用管理システムが構築されている。
ところで、「従来技術」で述べたように、近年のギャンブル依存症の問題について、各遊技場もその対策を講じようとしているところであるが、遊技中の遊技者が遊技を控えるか否かは遊技者個人の意思に委ねられているため、その対策が実際にどの程度の効果を発揮しているのかを把握するのに苦慮しているのが実情である。
そこで、本実施形態の遊技場用管理システムは、係る対策として、遊技者の遊技状況を示す遊技データが予め設定された遊技制限条件を満たしたときに、当該遊技者に対して警告を発する警告処理を行う構成にあって、管理装置6により、その警告処理後の遊技データと、警告処理前の遊技データとを区別して管理するようになっている。この遊技場用管理システムに係る構成について、「1.計数貸出ユニットでの遊技制限と警告処理」、「2.管理装置での遊技データの管理」の順に、図4以降の図面も参照しながら説明する。
<1.計数貸出ユニットでの遊技制限と警告処理>
遊技者は予め遊技場で会員登録を済ませており、自身が所持する会員カード10を、計数貸出ユニット2のカード挿入口28へ挿入して、対応する遊技機1で遊技を行うものとする。
この場合、計数貸出ユニット2の制御部20(以下、適宜「計数貸出ユニット2」と略す)は、液晶表示部24に図4に示す画面41を表示させる。この画面41には、種別(貸出単価)・単位付与数を表す欄41a、挿入中のカード9,10の種別(会員・一般)を表す欄41b、案内表示領域41c、入金残高及び持玉数を表す欄41dが設けられている。
また、この場合、遊技者は画面41のタッチ操作により、図示しないメニュー画面を表示させ、そのメニュー画面で「遊技制限」をタッチ操作により選択すると、計数貸出ユニット2は、図5に示す画面51に遷移する。尚、図5の画面51〜54は、液晶表示部24における案内表示領域41c部分の画面遷移を示すものとする。
同図5の画面51には、「遊技制限」ボタン51aと「終了」ボタン51bが設けられている。これらボタン51a,51bは、遊技制限の有無を設定するためのものであり、計数貸出ユニット2は、「遊技制限」ボタン51aがタッチ操作されると、次の画面52に遷移し、「終了」ボタン51bがタッチ操作されるとメニュー画面に復帰する。
図5の画面52では、使用金額の上限値を表示する欄52aと、「完了」ボタン52b及び「戻る」ボタン52cとが設けられている。この場合、計数貸出ユニット2は、液晶表示部24における画面52の表示領域41c以外の表示領域にテンキー(図示略)を表示させ、使用金額の上限値を、そのテンキーのタッチ操作に応じて受付ける。このとき、計数貸出ユニット2は、遊技制限条件として使用金額の上限値を、所定値(例えば10000円)以上の範囲内で、任意に設定することが可能である。計数貸出ユニット2は、使用金額の上限値を受付けた後「完了」ボタン52bがタッチ操作されると次の画面53に遷移し、「戻る」ボタン52cがタッチ操作されると前の画面51に復帰する。
図5に示す次の画面53では、受付けた使用金額の上限値を表示する欄53aと、「確認」ボタン53bとが設けられている。計数貸出ユニット2は、遊技者により「確認」ボタン53bがタッチ操作されると、設定された遊技制限に係る情報(つまり遊技制限の有無及び使用金額の上限値)を会員IDとともに管理装置6に送信して、メニュー画面に復帰する。このように、計数貸出ユニット2は、遊技制限条件として使用金額の上限値を設定することが可能に構成され、タッチパネル24a及び制御部20は、遊技者のタッチ操作に応じて遊技制限条件を設定可能な遊技制限条件設定手段に相当する。
また、管理装置6は、計数貸出ユニット2から受信した遊技制限に係る情報を、会員IDと対応付けて自身の記憶部60aに記憶する(図6(a)参照)。つまり、管理装置6は、計数貸出ユニット2における「遊技制限」ボタン51aの操作入力に応じて遊技制限の有無を記憶するとともに、使用金額の上限値の表示欄52aで操作入力に応じて使用金額の上限値を記憶する。尚、後述する会員登録時の自己申告、或は当該遊技者により計数貸出ユニット2の画面51〜53での操作入力を再度行うことにより、管理装置6にて管理する遊技制限に係る情報を、登録或は上書き更新することができる。以下では、遊技制限条件が設定された遊技者を「制限遊技者」と称し、遊技制限条件が設定されない遊技者を「非制限遊技者」と称して両者を区別する。
この後、管理装置6により、制限遊技者の実際の使用金額が予め設定された遊技制限条件を満たした(上限値に達した)と判定したときに、遊技機1での遊技の続行を抑制するように、対応する計数貸出ユニット2にて警告を発する。
具体的には、計数貸出ユニット2おいて使用金額の上限値を30000円に設定した制限遊技者が、遊技の進行に伴い紙幣投入口22へ30000円分の紙幣を順次投入して、その分の玉数を前記貸出処理により消費した(貸出金額が3万円に達した)ものとする。このとき、管理装置6は、遊技機側からの遊技信号に基づき、制限遊技者の合計使用金額が上限値たる30000円に達したと判定すると、計数貸出ユニット2(警告手段)において、当該貸出操作が行われた時点で、当該制限遊技者に対して警告を発する警告処理を実行させる。
警告処理は、図5の画面54で示すように、上限値の使用金額「30000円」と併せて、その上限値に達した旨並びに遊技の終了を促す旨を、警告メッセージとして表す表示制御処理であり、同画面54の「確認」ボタン54aのタッチ操作により、メニュー画面に復帰する(警告処理を終了する)。このように、液晶表示部24は、当該計数貸出ユニット2により設定された遊技制限条件を画面53,54に表示する遊技制限条件表示手段、及び警告処理の実行に応じで遊技者に対する警告メッセージを画面54に表示可能な警告表示手段として機能する。
上記のように、警告処理は、警告メッセージにより制限遊技者に対する依存症対策として、遊技の続行を抑制するよう働きかけるものであるが、実際にその時点で遊技を続行するか否かは、制限遊技者の意思に委ねられる。それ故、制限遊技者としては、警告処理の後、返却ボタン13bの操作により会員カード10を挿入口28から排出させて遊技を終了するケースや、そのまま遊技を続行するケースも想定される。
<2.管理装置での遊技データの管理>
図6〜図8は、管理装置6において管理される遊技データであって、モニタ6mへの表示出力並びに図示しない印刷装置への印刷出力が可能なデータを示している。
ここで、図6(a)は、一の遊技者の会員属性データを示している。会員属性データは、会員登録を行った遊技者の「氏名」「性別」「年齢」「職業」「住所」「メールアドレス(同図で携帯メアドと略す携帯端末の電子メールアドレス)」が、その会員IDたる「会員No.」と対応付けて管理装置6の記憶部60aに記憶されている。また、会員属性データは、「遊技制限」及び「上限金額」を含み、会員IDと対応付けて記憶されることで、制限遊技者と非制限遊技者との判別が可能とされている。
こうした会員属性データは、例えば遊技場で予め会員登録を行うときに遊技者が記入した会員登録用紙(つまり図示しない用紙での自己申告)をもとに、管理装置6に対して入力されることから、遊技者は自己申告により「遊技制限」及び「上限金額」を予め設定することができる。
それ故、「遊技制限」有りと設定した制限遊技者に対して、計数貸出ユニット2における画面54での警告処理(遊技制限の警告処理)が、画面51〜53での操作入力を経ることなく実行可能となる。このように、遊技制限の有無の選択は、計数貸出ユニット2における画面51〜53での操作入力だけでなく、会員登録時の自己申告によっても可能である。また、「上限金額」は使用金額の上限値であり、遊技制限の警告処理を実行する条件として、上記した所定値以上の範囲内で、制限遊技者が任意に設定可能である。このように、管理装置6も遊技制限条件設定手段として機能する。
図6(b)は、一の遊技者の会員所有価値データを示している。会員所有価値データは、会員が所有する「入金残高」「持玉数」「貯玉数」が、その遊技者の会員IDと対応付けて管理装置6の記憶部60aに記憶される。管理装置6は、会員カード10を使用した遊技者の遊技に応じて、前記売上信号やカード発行信号等に基づき会員所有価値データを更新する。このように、管理装置6は遊技データ管理手段として、会員所有価値データを含む各種の遊技データについて、制限遊技者と非制限遊技者との別にかかわりなく記憶する一方、会員属性データの「遊技制限」に係る情報に基づき、遊技制限に関する各種のデータを集計する。
例えば、図7(a)は遊技者の遊技状況を示す遊技データであって、会員登録された全ての遊技者の遊技データが会員遊技履歴データとして集計され、記憶される。会員遊技履歴データは、制限遊技者が遊技を行った「遊技機No.」での「使用金額」「打込玉数」「払出玉数」「大当たり回数」「持玉数」について、その遊技機1での「遊技開始」と「遊技終了」の時間(遊技時間)に対応付けて管理装置6の記憶部60aに記憶される。また、会員遊技履歴データは、警告処理の実行の有無を示す「遊技制限」フラグのデータを含む。
同図(a)に例示するように、遊技者は「遊技機No.123」にて「10:15」から「12:23」までの遊技中に紙幣投入口22へ3000円分の紙幣を順次投入し、その分の玉数を貸出処理により消費した後、台移動している。このように、遊技機No.123で警告処理を実行していない場合、管理装置6は、その遊技機No.123での「遊技終了」の際に、遊技制限フラグ「0」を対応付けた会員遊技履歴データとして記憶する。
また、遊技者は、台移動した「遊技機No.125」にて「12:28」から遊技を開始し、紙幣投入口22へ27000円分の紙幣を順次投入して、その分の玉数を貸出処理により消費している。これにより、使用金額が上限値の30000円に達し、計数貸出ユニット2で警告処理が実行された場合、管理装置6は、遊技制限フラグ「1」を対応付けた会員遊技履歴データとして記憶するとともに、新規レコードを作成する。このため、遊技制限フラグは、「遊技制限」つまり警告処理の有無だけでなく、警告処理が実行される前の遊技データと、警告処理が実行された後における遊技データとを判別するためのデータとなる。
図7(b)は、一の制限遊技者の会員遊技集計データを示している。会員遊技集計データは、図7(a)の会員遊技履歴データを営業日単位で集計したものであり、管理装置6は、当該営業日における「使用金額」「打込玉数」「払出玉数」「大当たり回数」の夫々の集計値を求めるとともに、「遊技制限」フラグの履歴に基づき警告処理の実行回数の集計値を求める。
また、管理装置6は、図7(c)に示す遊技制限後データを集計して記憶する。遊技制限後データは、「遊技制限」フラグの履歴に基づき、警告処理が実行された後(図7(a)の例では「15:48」以降)の遊技データのみの集計値を表す。このように、管理装置6は、警告処理が実行された後における制限遊技者の「使用金額」「打込玉数」「払出玉数」「大当たり回数」を含む遊技データを、当該警告処理が実行される前の遊技データと区別して集計する。この遊技制限後データにより、個々の制限遊技者について、使用金額が上限値に達した時点で遊技を終了したか否か、又、その時点以降の使用金額等の履歴を把握することができる。
更に、管理装置6は、図8(a)に示す全会員遊技制限設定データを集計して記憶する。全会員遊技制限設定データは、遊技場で会員登録された「全会員数」のうち、「遊技制限」有りとして設定した人数と、その人数の全会員数に占める「遊技制限割合」と、上限金額として設定された各々の上限値の平均を表す「平均上限」とを含む。
そして、管理装置6は、図8(b)に示す全会員遊技制限集計データを集計して記憶する。全会員遊技制限集計データは、全会員の遊技制限に関するデータを、営業日単位で集計、演算することにより求める。具体的には、当該営業日における「来店会員数」のうち、「遊技制限」有りとして設定した制限遊技者の人数(制限遊技者数)と、その制限遊技者数の来店会員数に占める「遊技制限割合」とを求める。また、制限遊技者数のうち、実際に警告メッセージを受けた「警告者数」及びその警告者数の割合を示す「警告率」と、警告者数のうち、警告後に遊技を終了した「警告効果数(追加入金を控えた者の数)」及びその警告効果数の割合を示す警告効果率とを求める。
これにより、同図8(b)に示す営業日において、遊技場に来店した会員557名のうち、制限遊技者数が78名、その割合が14%であり、制限遊技者数78名のうち、警告者数が51名、その割合が65.4%であることが分かる。また、その警告者数51名のうち、警告後に追加入金を控えた者が40名、その割合が78.4%であり、裏を返せば11名の者は、警告メッセージを受けたにも関わらず、追加入金したことが分かる。
以上に説明したように本実施形態の遊技場用管理システムでは、依存症対策として遊技者に警告を発する運用を実施している場合に、その運用の効果が実際にどの程度発揮されているのかを客観的なデータに基づいて判断することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張したり、各変形例を上記した実施形態と組み合せたり、各変形例を組み合わせたりしてもよい。
会員遊技集計データ、全会員遊技制限集計データは、営業日単位で集計したが、集計期間はこれに限定されない。例えば、1週間単位、1カ月単位、1年単位など、適宜の期間を対象として集計することが可能である。
また、制限遊技者の遊技データと非制限遊技者の遊技データとを区別して集計する構成を追加してもよい。例えば、1日における使用金額や打込玉数等の遊技データを制限遊技者と非制限遊技者とに区別して集計することにより、それぞれの遊技者の間でどの程度の差が生じているのかを把握することができる。
遊技制限有無の設定は、遊技者自らの意思で行うようにしたが、遊技者の意思と無関係に遊技場側(遊技者以外の第3者)が特定の遊技者に対して遊技制限有りの設定を行うことができる構成としてもよい。
この場合、遊技者の遊技状況が予め定められた状況となったときに自動で遊技制限有りを設定するのが望ましい。具体的には、例えば1日の使用金額の合計が3日連続で3万円に達したとき、その遊技者に対して管理装置6により遊技制限有りを自動的に設定し、図5の画面54で警告メッセージを表示する構成にしてもよい。
遊技制限条件として、使用金額の上限値を設定するようにしたが、遊技制限条件の内容はこれに限定されるものではなく、依存症とみなすための条件であれば、どのような条件を設定してもよい。例えば、図7(a)の会員遊技履歴データ等から算出される遊技時間の長さや収支金額について、所定範囲を画する閾値を遊技制限条件として設定することが可能である。また、1種類の遊技制限条件に限らず、2種類以上の遊技制限条件を設定し、そのうちの1種類又は全種類の遊技制限条件を満たしたときに、遊技の続行を制限する構成にしてもよい。
遊技制限の警告処理として、計数貸出ユニット2の表示部24に警告メッセージ等を表示するようにしたが、これに限定されない。例えば、遊技制限に係る警告メッセージに代えて、管理装置6により遊技制限条件を満たしたことを検知したとき、その旨をインカム装置(図示略)を介して従業員に報知する処理を行い、従業員から制限遊技者に対して声掛けをするという運用も可能である。つまり、遊技制限に関するメッセージを伝える手段は、表示部24での表示手段に限らず、音声での報知手段で構成する等、適宜変更してもよい。
管理装置6側で算出する遊技データの種類は本実施形態に限定されるものではなく、遊技機1や計数貸出ユニット2等から受信する各種の遊技信号に基づいて、様々な種類の遊技データを求めることが可能である。
計数貸出ユニット2にて、現に会員カード10を使用しているときの遊技データを、依存症対策のデータとして記憶するようにしたが、会員カード10を使用せずに遊技しているときの遊技データであっても、前記顔IDにより同一会員として判別できる場合には、依存症対策のデータ(同会員の遊技データ)として記憶するようにしてもよい。
カメラ23を計数貸出ユニット2と一休的に設けたが、カメラ23の位置は遊技者の顔が撮像可能な位置であればどこの位置でもよく、計数貸出ユニット2と一体である必要も無い。また、警告表示手段や、遊技制限条件設定手段、遊技制限条件表示手段等の手段は、計数貸出ユニット2の液晶表示部24やタッチパネル24a等に限らず、当該ユニット2とは別体の装置(遊技情報表示装置3等)の表示手段を利用する等、同様の機能を有する他の装置に代替してもよい。
中継装置4を2台の遊技機1に対して1台ずつ設けるようにしたが、中継装置4と遊技機1との対応関係はこれに限定されない。中継装置4と遊技機1との台数の比は、3対1や4対1であってもよい。画像処理装置30についても同様に、4台のカメラ23に対して1台ずつの対応関係に限定されるものではない。
遊技機1は、遊技媒体を払い出さず、電子データとして加算記憶する封入式遊技機であってもよい。また、パチンコ機に限らず、例えばスロットマシンであってもよい。
上記した各数値は例示であり、例えば前記上限値の所定値(閾値)を貸出単価に応じた適宜の値に設定する等、どのような数値を採用してもよいことは勿論である。また、上記した記載中における「記憶」「記録」及び「登録」について、例えば管理装置6の記憶部60a等への「記憶」を「登録」と称する等、それらの意味を同じくするものとして把握することができる。
図面中、1は遊技機、2は計数貸出ユニット(警告手段、遊技制限条件設定手段)、6は管理装置(遊技データ管理手段、遊技制限条件設定手段)、24は液晶表示部(遊技制限条件表示手段、警告表示手段)、24aはタッチパネル(遊技制限条件設定手段)、である。

Claims (4)

  1. 複数の遊技機が設置された遊技場に設けられ、各遊技者の遊技状況を管理する遊技場用管理システムにおいて、
    遊技者の遊技状況を示す遊技データが予め設定された遊技制限条件を満たしたときに、当該遊技者に対して警告を発する警告処理を実行可能な警告手段と、
    前記警告手段による警告処理が実行された後における前記遊技データを、当該警告処理が実行される前の遊技データと区別して管理する遊技データ管理手段と、を備え
    前記遊技データ管理手段は、
    前記警告手段による警告を受けた遊技者の数を警告者数として求めるとともに、当該警告者数のうち警告後に遊技を終了した遊技者の数を警告効果数、及びその警告効果数の割合を警告効果率として求めることを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 各遊技機と対応する位置に設けられ、
    遊技者の操作に応じて前記遊技制限条件を設定可能な遊技制限条件設定手段と、当該遊技制限条件設定手段により設定された遊技制限条件を表示する遊技制限条件表示手段と、前記警告処理の実行に応じで遊技者に対する警告メッセージを表示可能な警告表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載した遊技場用管理システム。
  3. 前記遊技制限条件として使用金額の上限値を設定することが可能に構成され、
    前記遊技データ管理手段は、前記警告処理が実行された後における遊技者の使用金額を、当該警告処理が実行される前の使用金額と区別して集計することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用管理システム。
  4. 前記遊技データ管理手段は、前記遊技制限条件が設定された制限遊技者の遊技データを、前記遊技制限条件が設定されない非制限遊技者の遊技データと区別して集計することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用管理システム。
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