JP4016595B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ダイオードなどの半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図24に示すような定電圧ダイオード(半導体ダイオード)1が知られている。この半導体ダイオード(以下において「従来の半導体ダイオード」という。)1は、例えばシリコン基板に、順次、高不純物密度のn型半導体層2、n型半導体層3、高不純物密度のp型半導体層4とが接合するように形成された単純3層構造を有している。又、n型半導体層2の表面とp型半導体層4の表面には、それぞれ電極を構成する金属被膜5、6が形成されている。
【0003】
通常、このような接合構造を有する従来の半導体ダイオード1では、逆方向電圧を印加したpn接合の空乏層には強い電界が存在するが、pn接合の終端部が露呈するチップ側面では表面に付着した不純物元素やイオンなどの影響を受けて局所的に電界が一層強まって降伏(ブレークダウン)が起こり易くなっている。このため、従来の半導体ダイオード1では、理論的に期待される逆耐圧を得ることが困難となることが多い。そこで、チップ側面での電界を緩和するため、pn接合の終端部が露呈するチップ側面7を、pn接合界面9に対して適切な角度だけ斜めに加工して電界が緩和されるようにしたベベル構造が採用されている。このようなベベル構造を採用することにより、チップ側面7での電界が緩和され、降伏が半導体内部の接合全面で起こるようして、降伏電圧の設定の安定化を図っている。なお、定電圧ダイオードよりも高耐圧の半導体装置においても、ベベル構造を採用することにより、耐圧を向上出来ることは周知の通りである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の半導体ダイオード1では、以下に説明するような問題点がある。
【0005】
(1)従来の半導体ダイオード1では、製品組立(アセンブル)工程において、チップ側面7を外部環境から保護するために、酸又はアルカリ系薬液による湿式洗浄を施した後、図24に示すようにチップ側面7を絶縁膜8で被覆している。しかし、このようにして製造された半導体ダイオード1では、製品評価試験の結果、製品の特性や品質が安定していない点が指摘されている。このように特性などが安定しない理由としては、湿式洗浄又は絶縁膜8の被覆による影響によりチップ側面7に表面状態の変化や表面破損が引き起こされていることが挙げられる。現実の半導体チップの表面状態は極めて活性であるため、その表面状態を精密且つ再現性良く制御するのは、極めて困難である。
【0006】
(2)従来の半導体ダイオード1では、n型半導体層3の不純物密度がp型半導体層4の不純物密度より十分低く、片側階段接合と見なせる場合には、n型半導体層3とp型半導体層4とのpn接合部のアバランシェ降伏電圧(耐圧)は、n型半導体層3の不純物密度により決定される。このため、この耐圧を決定するために、製造に使用する半導体(シリコン)ウェハの比抵抗(抵抗率)ρを高精度に制御する必要があった。つまり、厳密な比抵抗(抵抗率)ρの仕様を規定した半導体ウェハを半導体メーカに特注として依頼し、納品後もその検査をする必要が生じる。このため、半導体ウェハにコストがかかるという問題点があった。因に、従来ではシリコンウェハの比抵抗ρが0.01〜0.03Ω・cm(n型のシリコンでは、不純物密度5×1018/cm3〜7×1017/cm3程度の範囲に相当)の狭い範囲のものを、注文仕様として用いている。
【0007】
(3)従来の半導体ダイオード1の製造に際しては、チップ側面7がpn接合界面に対して斜めに形成されたベベル構造を有しているため、ベベル構造を実現するためのサンドブラスト、或いは研削、研磨、エッチング等の工程が加わるため、製造工程数が多くなるという問題点がある。
【0008】
(4)従来の半導体ダイオード1では、半導体ウェハから切断されたチップは袋詰めの状態になり、加えてチップ側面がチップ表裏面に対して斜めに傾いているため、製品組立(アセンブル)工程において、コレット等の治具へチップを装着しにくい形状であった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。そこで、本発明の目的は、pn接合が露呈する半導体装置(チップ)側面で局所的な降伏が発生するのを防止して、安定した所望の降伏電圧を有する半導体装置を提供することを目的としている。
【0010】
又、本発明の他の目的は、製造に用いる半導体ウェハの比抵抗ρの範囲を広げることが出来、半導体ウェハにかかるコストを低減することの出来る半導体装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
更に、本発明の他の目的は、チップ表面処理を簡略化又は省略することが出来る半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
又、本発明の他の目的は、製造工程を簡略化出来る半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0013】
更に、本発明の他の目的は、製品組付工程において、コレット等の治具へのチップ装着性、並びに取扱性の良好な半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、(イ)第1端面及びこの第1端面に対向した第2端面、更に第1及び第2端面を接続する第1外周面を有した第1導電型の第1半導体領域、(ロ)第3端面及びこの第3端面に対向した第4端面、更に第3及び第4端面を接続する第2外周面を有し、第4端面が第1端面と接合した第2導電型の第2半導体領域、(ハ)第2端面において第1半導体領域に接合した第1導電型の第3半導体領域、(ニ)第3端面、若しくは第3端面の近傍の第2外周面の一部において、第2半導体領域に接合した第2導電型の第4半導体領域、(ホ)第1及び第2外周面に接合した内周面を有し、且つ第3半導体領域と第4半導体領域との間に位置する第1半導体領域よりも低不純物密度で第1導電型の第5半導体領域とからなる半導体装置としたことである。ここで、第1導電型と第2導電型とは、互いに反対導電型である。即ち、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。
【0015】
本発明の第1の特徴に係る半導体装置によれば、第1導電型の第1半導体領域と第2導電型の第2半導体領域とが局在したpn接合界面(以下において、「第1pn接合界面」という。)を有するように、互いに接合して配置されている。更に、第1半導体領域と第2半導体領域とを囲んで、第1導電型の第5半導体領域が形成されている。第5半導体領域の不純物密度は、第1半導体領域の不純物密度よりも低い。第4半導体領域と第5半導体領域との間には他のpn接合界面(以下において、「第2pn接合界面」という。)が形成されている。本発明の第1の特徴に係る半導体装置では、第1半導体領域の不純物密度と第5半導体領域の不純物密度とを比較すると、第1半導体領域の方が高不純物密度であるため、半導体装置の周縁側に位置する第2pn接合界面よりも、第1pn接合界面の方が降伏を起こし易くなる。このため、半導体装置の側面(チップ側面)での電界を緩和し、降伏が半導体装置内部の接合部分で起こるようしたため、降伏電圧の設定の安定化を図ることが出来る。このように降伏電圧の安定化を図ることは、例えば定電圧ダイオードよりも高耐圧の電力用半導体装置においても有効となる。
【0016】
本発明の第1の特徴において、第5半導体領域の外周面を、半導体装置のチップ外周面として機能させ、このチップ外周面が第1半導体領域の第2端面に対して、実質的に垂直とすることが可能である。半導体装置の側面(チップ側面)に露出した第2pn接合界面での電界が緩和され、半導体装置の側面(周面)の表面状態の変化や多少の表面破損を起こしても、半導体装置としての降伏電圧の変動が起こりにくく出来、ベベリングが不要となるためである。即ち、半導体装置の側面(チップ側面)にベベル構造を採用しなくても、降伏が半導体装置内部の第1pn接合界面部分で起こるため、降伏電圧の設定の安定化を図ることが出来る。このため、半導体装置の側面を通常のダイヤモンドブレード等を用いた切断工程(ダイシング工程)で形成することが出来る。更に、半導体装置の側面が半導体基板の主面に対して直角をなすように形成出来、半導体装置(チップ)の取扱性を向上することが出来る。
【0017】
本発明の第1の特徴において、第5半導体領域は、FZ法、CZ法、MCZ法等のバルク結晶から切り出したウェハからなる半導体基板であることが好ましい。第1半導体領域の不純物密度が、第2半導体領域より十分低く、第1半導体領域と第2半導体領域とがなす局在したpn接合が、片側階段接合と見なせるならば、この局在したpn接合のアバランシェ降伏電圧は、第1半導体領域の不純物密度によって決定され、第5半導体領域の不純物密度には依存しなくなる。又、両側階段接合ならば、第1半導体領域及び第2半導体領域の両方の不純物密度により、局在したpn接合のアバランシェ降伏電圧が決定され、第5半導体領域の不純物密度には依存しない。このため、第5半導体領域の不純物密度は、母材として用いた半導体基板の本来の(初期の)不純物密度のままで規定することが出来るため、半導体基板の第1導電型の不純物密度を厳密に設定する必要がなくなり、使用する半導体基板の選択範囲を広げることが出来る。特別仕様の半導体基板(ウェハ)を発注する必要もなくなるので、低コスト化が可能となり、原材料としての半導体基板(ウェハ)の調達も短期で可能になる。
【0018】
本発明の第1の特徴において、第3半導体領域の底面には第1主電極層が、第4半導体領域の表面には第2主電極層が形成されていることが好ましい。第1主電極層と第2主電極層とで、半導体素子の主電流の通路となる動作領域が形成される。「第1主電極層」とは、半導体ダイオードやサイリスタにおいてアノード電極層又はカソード電極層のいずれか一方を意味する。サイリスタには、GTOサイリスタや静電誘導サイリスタ(SIサイリスタ)を含むことが可能である。第3半導体領域がn型ならば、第1主電極層は、カソード電極層である。「第2主電極層」とは、半導体ダイオードやサイリスタにおいて上記第1主電極層とはならないカソード電極層又はアノード電極層のいずれか一方を意味する。第4半導体領域がp型ならば、第2主電極層は、アノード電極層である。この結果、第3半導体領域は、第1主電極層に対応した「第1主電極領域」として機能し、第4半導体領域は、第2主電極層に対応した「第2主電極領域」として機能する。
【0019】
更に、「第1主電極層」とは、バイポーラトランジスタ(BJT)やIGBTにおいては、エミッタ電極層又はコレクタ電極層のいずれか一方でも良い。バイポーラトランジスタにはヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)等のマイクロ波帯、ミリ波帯或いはサブミリ波帯で動作する超高周波用トランジスタも含まれる。更に、本発明はMOSFET、MOSSIT、或いは高電子移動度トランジスタ(HEMT)等のIGFETにも適用可能である。このIGFETにおいては、「第1主電極層」とは、ソース電極層又はドレイン電極層のいずれか一方を意味する。そして、「第2主電極層」とは、BJTやIGBTにおいては上記第1主電極層とはならないエミッタ電極層又はコレクタ電極層のいずれか一方、IGFETにおいては上記第1主電極層とはならないソース電極層又はドレイン電極層のいずれか一方を意味する。なお、BJT、IGBT及びIGFET等においては、ベース電極層若しくはゲート電極層等の制御電極層が更に加わることは勿論である。
【0020】
本発明の第2の特徴は、(イ)一方の主面及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導体基板の他方の主面の一部から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の一部から第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程、(ハ)半導体基板の一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の全体から第2導電型の不純物元素を導入して第4半導体領域を形成する工程とにより第1半導体領域と第2半導体領域との間に局在したpn接合界面を形成する半導体装置の製造方法としたことである。ここで、「局在したpn接合界面」は、本発明の第1の特徴において規定した「第1pn接合界面」の意である。
【0021】
本発明の第2の特徴に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の他方の主面から不純物元素を選択的に導入することにより、半導体基板の内部に第1半導体領域及び第2半導体領域を形成することが出来る。第5半導体領域と第4半導体領域とで形成する第2pn接合界面は、半導体装置の側面(チップ側面)に露出する。第1pn接合界面を構成する第1導電型の第1半導体領域の不純物密度が、第1導電型の第5半導体領域よりも高不純物密度であるため、第1pn接合界面が、第2pn接合界面よりも、先に降伏を起こす。このように半導体装置の側面(チップ側面)での電界を緩和して降伏が半導体装置内部の接合部分で起こるようにすることで、降伏電圧の設定の安定化を図ることが出来る。又、第1半導体領域の不純物密度を調整することにより、第5半導体領域を半導体基板の本来の不純物密度のままで用いることが出来るため、半導体基板の第1導電型の不純物密度を厳密に設定する必要がなくなり、使用する半導体基板の選択範囲を広げることが出来る。
【0022】
本発明の第3の特徴は、(イ)一方の主面及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導体基板の一方の主面の一部から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の一部から第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程、(ハ)半導体基板の一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の全体から第2導電型の不純物元素を導入して第4半導体領域を形成する工程とにより第1半導体領域と第2半導体領域との間に局在したpn接合界面を形成する半導体装置の製造方法としたことである。ここで、第1半導体領域を形成する工程と第2半導体領域を形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。又、第3半導体領域を形成する工程と第4半導体領域を形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。
【0023】
本発明の第4の特徴においては、一方の主面側から第1導電型の第1及び第3半導体領域を形成し、他方の主面側から第2導電型の第2及び第4半導体領域を熱拡散することが可能であるため、キャリアの補償等が発生せず、n型不純物密度及びp型不純物密度を制御し易いという利点がある。
【0024】
本発明の第4の特徴は、(イ)一方の主面及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導体基板の一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の全体から第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を導入して第4半導体領域を形成する工程、(ハ)半導体基板の一方の主面の一部から第3半導体領域を貫通し、半導体基板の内部に到達する第1拡散トレンチを形成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の一部から第4半導体領域を貫通し、半導体基板の内部に到達する第2拡散トレンチを形成する工程、(ホ)第1拡散トレンチの内壁及び底部から、第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する工程、(ヘ)第2拡散トレンチの内壁及び底部から、第2導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程とにより第1半導体領域と第2半導体領域との間に局在したpn接合界面を形成する半導体装置の製造方法としたことである。ここで、第1半導体領域を形成する工程と第2半導体領域を形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。又、第1拡散トレンチを形成する工程と第2拡散トレンチを形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。更に、第3半導体領域を形成する工程と第4半導体領域を形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。更に、第1半導体領域及び第2半導体領域を形成する工程の後に、第3半導体領域及び第4半導体領域を形成する工程を行ってもかまわない。
【0025】
本発明の第4の特徴においては、第1拡散トレンチ及び第2拡散トレンチを介して、半導体基板中に第1半導体領域及び第2半導体領域を形成しているので、高温且つ長時間の熱拡散処理が不要で、生産性が向上する。又、高温且つ長時間の熱拡散処理に伴う結晶欠陥等の発生もない。又、比較的浅い拡散で良いので、第1半導体領域及び第2半導体領域の不純物密度の制御が容易である。更に、
第1拡散トレンチ及び第2拡散トレンチの内部に、高電導度の第1主電極プラグ及び第2主電極プラグを形成することにより、寄生抵抗の影響を十分小さくして、より精度の高い定電圧ダイオードを実現出来る。特に、広い面積で金属電極層が半導体領域に接触出来るので、オーミック接触に伴う接触抵抗を低く出来る。
【0026】
本発明の第2〜4の特徴において、半導体基板を、一方の主面対して実質的に直角をなす面で切断することにより複数の半導体チップを切り出し、この複数の半導体チップのそれぞれにより複数の半導体装置を実現する工程を更に有することが好ましい。この場合、半導体基板のいずれかの主面側に合成樹脂シートを貼着して合成樹脂シートを切断しないようにチップを切断することにより、各チップが合成樹脂シートに貼り付けられた状態で保管、搬送することが出来る。製品組込を行う際に、合成樹脂シートに貼り付けられたチップ状態の半導体装置を、扱えば良いので、取扱が容易になる。更に、半導体装置(半導体チップ)の側面が半導体基板の主面に対して直角をなしているので、コレット等の治具による取扱も容易である。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第3の実施の形態に係る半導体装置及びその製造方法について説明する。ただし、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各層の厚みや厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置としての定電圧ダイオード(半導体ダイオード)の構造を示す断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aは、第1導電型の第1半導体領域14、第2導電型の第2半導体領域13、第1導電型の第3半導体領域15、第2導電型の第4半導体領域12、第1半導体領域14よりも低不純物密度で第1導電型の第5半導体領域16とから構成されている。第1導電型と第2導電型とは互いに反対導電型である。図1では第1導電型はn型で、第2導電型はp型であるが、全くこの逆でも良い。第1半導体領域14は、第1端面及びこの第1端面に対向した第2端面、更に第1及び第2端面を接続する第1外周面を有する。第2半導体領域13は、第3端面及びこの第3端面に対向した第4端面、更に第3及び第4端面を接続する第2外周面を有し、第4端面が、第1半導体領域14の第1端面と接合している。第3半導体領域15は、第1半導体領域14の第2端面において第1半導体領域14に接合している。第4半導体領域12は、第2半導体領域13の第3端面において、第2半導体領域13に接合している。第5半導体領域16は、第1半導体領域14の第1外周面及び第2半導体領域13の第2外周面に接合した内周面を有し、且つ第3半導体領域15と第4半導体領域12との間に位置する。
【0029】
即ち、第1導電型(n型)のシリコン基板11の他方の主面11A側から一方の主面11B側へ向けて、順次、p型の第4半導体領域12、p型の第2半導体領域13、n型の第1半導体領域14、n型の第3半導体領域15とを備えている。又、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14の周囲を取り囲むように、n型の第5半導体領域16が形成されている。このn型の第5半導体領域16は、他方の主面に沿うように形成されたp型の第4半導体領域12と、他方の主面に沿うように形成されたn型の第3半導体領域15とに接合するように形成されている。更に、シリコン基板11の主面11A、11Bの表面は、それぞれ金属薄膜でなる第1主電極層18及び第2主電極層17が形成されている。
【0030】
図1(a)において、p型の第4半導体領域12は、シリコン基板11の他方の主面11Aから所定深さの領域となるように全面に亙って形成されている。このp型の第4半導体領域12は、例えばボロン(B)などのアクセプタ不純物がドープされている。
【0031】
又、シリコン基板11内部におけるp型の第4半導体領域12の界面の中央部分には、高不純物密度でp型の第2半導体領域13が接合されている。このp型の第2半導体領域13は、p型の第4半導体領域12に先駆けて、シリコン基板11の他方の主面11A側から、アクセプタ不純物を選択拡散して形成されている。
【0032】
更に、このp型の第2半導体領域13には、n型の第1半導体領域14が接合されている。このn型の第1半導体領域14には、リン(P)、ヒ素(As)などのドナー不純物が高不純物密度にドープされている。なお、p型の第2半導体領域13は、シリコン基板11の一方の主面11B側へ向けて膨出するように形成されている。このため、p型の第2半導体領域13とn型の第1半導体領域14とが接合するpn接合界面19は湾曲面となっている。
【0033】
そして、n型の第3半導体領域15は、シリコン基板11の一方の主面11B側全面から、ドナー不純物が高不純物密度(例えば2×1019/cm3程度)にドープされて形成されている。
【0034】
この結果、シリコン基板11の他方の主面11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体領域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成されたn型の第3半導体領域15との間の領域において、シリコン基板11の内部で、且つ半導体ダイオード10aの平面中央の位置に、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14が介在された構造となっている。又、これらp型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14の周囲には、シリコン基板11に固有の不純物密度(比較的低不純物密度)を有するn型の第5半導体領域16が、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14を取り囲むように形成されている。このように、n型の第1半導体領域14は、それを取り囲むn型の第5半導体領域16の不純物密度より高不純物密度に設定されている。
【0035】
又、半導体ダイオード10aは、チップ側面(周面)20がシリコン基板11の両方の主面に対して略垂直をなすように形成されている。このチップ側面20には、平坦な第2pn接合界面(p型の第4半導体領域12と比較的低不純物密度でn型の第5半導体領域16とのpn接合界面19A)の終端部が露呈している。
【0036】
本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aにおいては、p型の第4半導体領域12が横方向に均一な不純物密度になっている。ここで、高不純物密度でn型の第1半導体領域14はp型の第4半導体領域12の中央部分から膨出するp型の第2半導体領域13に接合している。このため、第1主電極層18及び第2主電極層17間に逆方向電圧を印加したときに、湾曲した第1pn接合界面19及び平坦な第2pn接合界面19Aでの降伏の起こり方を見ると、p型の第2半導体領域13とn型の第1半導体領域14との第1pn接合界面(内部領域)19は、p型の第4半導体領域12とn型の第5半導体領域16との第2pn接合界面(周囲の領域)19Aに先駆けて降伏を起こす。これは、耐圧がn型半導体領域の不純物密度に起因するためである。即ち、第1の実施の形態では、外部に第2pn接合界面が露出する部分があっても、pn接合界面の降伏は内部領域の第1pn接合界面19で発生して、外部露出部分のpn接合界面には表面電界強度の負担がかからない構造となっている。
【0037】
又、本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aでは、p型の第2半導体領域13とn型の第1半導体領域14との第1pn接合界面19が、シリコン基板11の深い領域に形成されているため、n型の第1半導体領域14がn型半導体領域12と直接接合する構造に比較して耐圧を向上することが出来る。
【0038】
第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aでは、チップ側面20を外部環境から保護する目的での酸又はアルカリ系薬液による湿式洗浄などの表面処理や絶縁膜による被覆処理を削減することが可能となる。又、チップ側面20では、多少の表面状態の変化や表面破損が生じることを許容することが出来るため、チップの取扱性が容易となる。
【0039】
又、本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aでは、中央のn型の第1半導体領域14とp型の第2半導体領域13とのpn接合の耐圧は、n型の第1半導体領域14の不純物密度NBにより決定される。p型の第2半導体領域13とn型の第1半導体領域14との第1pn接合界面19が片側階段接合を構成していると仮定すれば、雪崩(アバランシェ)降伏による耐圧Vは、
=εsm 2/(2qNB) ・・・・・(1)
で与えられる。ここで、εsは半導体基板の比誘電率、Emは半導体基板に固有の雪崩降伏が開始される電界強度(最大電界強度)、qは電子の素電荷量、NBは第1半導体領域14の不純物密度である。即ち、第1半導体領域14の不純物密度NBが、シリコンウェハの不純物密度、即ち、第4半導体領域15の不純物密度より十分に高ければ、半導体ダイオード10aの耐圧は第1半導体領域14の不純物密度NBにのみ依存し、製造に用いる母材(シリコンウェハ)の不純物密度には依存しない。このため、第1半導体領域14の不純物密度NBを式(1)にしたがい適宜設計し、この不純物密度NBを管理すれば、所望の耐圧が得られるので、シリコンウェハの比抵抗(抵抗率)ρを高精度に制御する必要はない。したがって、第1半導体領域14の不純物密度NBより比較的高抵抗の基板であれば、任意の市販のシリコンウェハを利用して、所望の耐圧を有した定電圧ダイオード10の製造を行うことが出来る。因に、第1の実施の形態では、シリコンウェハとしては、比抵抗ρが1〜250Ω・cm(n型のシリコンでは、不純物密度5.5×1015/cm3〜1.8×1013/cm3程度の範囲に相当)の広い範囲のものを用いて製造を行うことが可能となる。更に、高耐圧の電力用半導体装置であれば、比抵抗ρが1000Ω・cm以上(n型のシリコンでは、不純物密度5×1012/cm3程度以下の範囲に相当)の広い範囲のもの等を用いれば良い。
【0040】
更に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aでは、シリコンウェハから切断されたチップのチップ側面20がシリコン基板11の両方の主面に対して略垂直をなすため、例えば、製品組立(アセンブル)工程において、コレット等の治具へチップを装着し易いなどのチップ取扱性を向上する構造となっている。
【0041】
図1(b)は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置としての定電圧ダイオード(半導体ダイオード)10bの構造を示す断面図である。図1(b)に示す本発明の第1の実施の形態の変形例に係る半導体ダイオード10bは、図1(a)よりも高耐圧の定電圧ダイオードであり、n型の第1半導体領域14と、n型の第3半導体領域15との間に、第1半導体領域14よりも低不純物密度でn型の第5半導体領域16の薄い層が挟まれている。低不純物密度でn型の第5半導体領域16の薄い層が挟まれている分だけ、図1(a)よりも降伏電圧が高くなる。他は、図1(a)に示した本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10aと同様であるので、重複した説明を省略する。
【0042】
次に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10aを製造する方法について図2〜図12に示す工程断面図(その1〜11)を用いて説明する。
【0043】
(イ)まず、図2に示すように、第1導電型(n型)のシリコン基板(シリコンウェハ)11を用意する。そして、このシリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面11Aに熱酸化を行って、それぞれ厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜41,21を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術を用いて、他方の主面11Aの酸化膜21を加工する。即ち、図2に示すように、酸化膜21の上に、例えばネガ型のフォトレジスト22をスピンコーティングなどによって塗布する。次いで、図2に示すように、後述する開口部22Aを形成、加工する部分を覆うような(n型の第1半導体領域14を形成するための)パターンを有するフォトマスク23を配置して、露光光を照射する。
【0044】
(ロ)図3は、フォトレジスト22を露光後、現像した状態を示す。このようにパターニングされたフォトレジスト22をマスクとして、ウェットエッチング又はドライエッチングを行って、フォトレジスト22の開口部22A内で露出する酸化膜21をエッチングしてシリコン基板11の表面の一部を露出させる。
【0045】
この際、一方の主面11B側の酸化膜41の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化膜41を保護しておく。その後、フォトレジスト22を剥離すると図4に示すような状態となる。図4に示すように酸化膜21に、開口部21Aが形成される。
【0046】
(ハ)次に、酸化膜21の開口部21Aで窓明されたシリコン基板11上へ、n型不純物元素であるリン(P)やヒ素(As)などのドーパントを含む不純物添加薄膜(例えば高不純物密度でドープされたリンガラス(PSG)膜やヒ素ガラス(AsSG)膜)24を堆積させ、所定温度、所定時間での熱処理を施して選択拡散を行い、高不純物密度でn型の第1半導体領域14aを形成する。その後、不純物添加薄膜24を除去する。第1半導体領域14aの拡散深さは、最終的にはシリコン基板11の厚さの半分程度の深い拡散になるため、n型不純物元素としては、拡散係数の大きなリン(P)が好ましい。特に、後述するp型の第2半導体領域13を形成する際のp型不純物の拡散係数よりも拡散係数が大きいn型不純物元素を選択することが好ましい。不純物添加薄膜を用いずに、オキシ塩化リン(POCl3)等の液体ソースを用いた気相拡散法でも良い。又31等の不純物イオンをイオン注入法により、3×1015cm 2〜5×1016cm 2等の所定のドーズ量を注入し、その後所望の深さまでドライブイン(熱処理)しても良い。75Asをイオン注入法により導入しても良いが、ヒ素(As)は拡散係数が小さいので、熱拡散に高温・長時間を要すので好ましくない。不純物添加薄膜24を用いた場合は、その後、不純物添加薄膜24をウェットエッチング又はドライエッチングを行って除去する。不純物添加薄膜24を用いない場合でも、ドライブイン時に拡散窓中に形成されるリンガラス等をウェットエッチング又はドライエッチングを行って除去する。
【0047】
(ニ)続いて、シリコン基板11の他方の主面11Aをフォトレジスト(図示省略)で被覆して、シリコン基板11の一方の主面11Bの酸化膜41を除去する。そして、図6に示すように、シリコン基板11の一方の主面11Bに、リン(P)やヒ素(As)などのドナー不純物を全面に拡散して高不純物密度(例えば、2×1019/cm3程度)のn型の第3半導体領域15を形成する。このとき、図5のn型の第1半導体領域14aは更に深く押し込まれて、n型の第1半導体領域14bとなる。n型の第1半導体領域14bの周囲の領域は、シリコン基板11に固有の不純物密度を維持しているn型の第5半導体領域16である。不純物添加薄膜を用いずに、オキシ塩化リン(POCl3)等の液体ソースを用いた気相拡散法でも良い。又3175As等の不純物イオンをイオン注入法により、3×1015cm 2〜5×1016cm 2等の所定のドーズ量を注入し、その後所望の深さまでドライブイン(熱処理)しても良い。第1半導体領域14bと第3半導体領域15との間に挟まれたシリコン基板11からなる層の厚さは、後述するp型の第4半導体領域12を全面に形成する工程(図10参照)時に押し込まれ、最終的に第1半導体領域14と第3半導体領域15とが完全に接合する厚さに選定しておけば良い。図6に示すように、ドライブイン時に、シリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面11Aの拡散窓中に形成されるリンガラス等をウェットエッチング又はドライエッチングを行って除去する。
【0048】
(ホ)次に、シリコン基板11の一方の主面11Bに熱酸化を行って、厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜42を形成する。この際、シリコン基板11の他方の主面11Aの第1半導体領域14を形成に用いた拡散窓中にも、厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜43が形成される。シリコン基板11の他方の主面11A酸化膜21も若干膜厚が増加する。そして、図7に示すように、シリコン基板11の他方の主面11A側に例えばネガ型のフォトレジスト25を例えばスピンコーティングして塗布する。そして、p型の第2半導体領域13を形成するためのパターンを有するフォトマスク26をフォトレジスト25の上方に適宜配置して、露光光を照射する。このフォトマスク26における非露光部分のパターンは、図2に示したフォトマスク23における非露光部分のパターンより面積の広いものを用いる。
【0049】
(ヘ)続いて、このように露光が行われたフォトレジスト25を現像した後、フォトレジスト25の開口部25A内に露出する酸化膜21を、ウェットエッチング又はドライエッチングにて除去して図8に示す状態にする。この際、一方の主面11B側の酸化膜42の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化膜42を保護しておく。
【0050】
(ト)その後、フォトレジスト25を剥離し、アクセプタ不純物である例えばボロン(B)などのドーパントを含む不純物添加薄膜(例えば高不純物密度でドープされたボロンガラス(BSG)膜など)27を堆積させる。そして、所定温度、所定時間での熱処理を施して選択拡散を行い、図9に示すように、露出したシリコン基板11の他方の主面11A側から高不純物密度でp型の第2半導体領域13aを形成する。このp型の第2半導体領域13aの形成のためのドライブイン(熱処理)により、図8に示したn型の第1半導体領域14bは更に中に押し込まれ、第1半導体領域14cとなる。しかし、この段階では、第1半導体領域14cと第3半導体領域15との間に、シリコン基板11からなる薄い層が介在していてもかまわない。第1半導体領域14cの先端と第3半導体領域1の先端との間に挟まれたシリコン基板11からなる層の厚さは、後述するp型の第4半導体領域12を全面に形成する工程(図10参照)時に押し込まれ、最終的に第1半導体領域14と第3半導体領域15とが完全に接合すれば良い。その後、他方の主面11A側の不純物添加薄膜27と酸化膜21をウェットエッチング又はドライエッチングにより除去する。ウェットエッチングの場合は、一方の主面11B側の酸化膜42の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化膜42を保護しておくことは勿論である。
【0051】
(チ)次に、図10に示すように、シリコン基板11の他方の主面11A側から、例えばボロン(B)などのアクセプタ不純物を全面に拡散し、p型の第4半導体領域12を形成する。このp型の第4半導体領域12の形成のためのドライブイン(熱処理)により、図9に示したp型の第2半導体領域13a及び第1半導体領域14cの先端は更に中に押し込まれ、p型の第2半導体領域13及び第1半導体領域14となる。この結果、図10に示すように、第1半導体領域14と第3半導体領域15とが完全に接合する。p型の第4半導体領域12を形成するためのアクセプタ不純物の全面拡散は、ボロンガラス(BSG)膜等の不純物添加薄膜を用いる方法でも、窒化ボロン(BN)等の固体ソース、三臭化硼素(BBr3)等の液体ソースを用いた気相拡散法でも良い。又1149BF2 等の不純物イオンをイオン注入法により、3×1015cm 2〜5×1016cm 2等の所定のドーズ量を注入し、その後所望の深さまでドライブイン(熱処理)しても良い。この結果、図10に示すように、シリコン基板11の他方の主面11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体領域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成されたn型の第3半導体領域15との間の領域において、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14が介在された構造となっている。又、これらp型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14の周囲には、シリコン基板11に固有の不純物密度を有するn型の第5半導体領域16が、これらp型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14を取り囲むように形成されている。そして、n型の第1半導体領域14は、それを取り囲むn型の第5半導体領域16の不純物密度より高不純物密度に設定されている。又、このn型の第1半導体領域14は、p型の第4半導体領域12の中央部分から膨出するp型の第2半導体領域13に接合して湾曲面でなる第1pn接合界面19を形成している。更に、p型の第4半導体領域12と比較的低不純物密度でn型の第5半導体領域16は、接合して第2pn接合界面19Aを形成している。
【0052】
(リ)その後、図11に示すように、p型半導体層12の表面とn型半導体層15の表面には、真空蒸着法やスパッタリング法等により金属薄膜を堆積させて、厚さ1μm〜10μm程度の第1主電極層18及び第2主電極層17を形成する。
【0053】
(ヌ)最後に、図12に示すように、シリコン基板11の例えば一方の主面11B側(電極層18の外側)に全体に亙って合成樹脂シート28を貼り付け、図12に一点鎖線で示すダイシングライン29に沿って切断を行う。合成樹脂シート28は、具体的には、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体フィルム等が用いられる。又、合成樹脂シート28は、これらの積層フィルムであっても良い。合成樹脂シート28の膜厚は、通常は10〜300μm程度であり、好ましくは50〜200μm程度である。そして、このようにしてダイシングライン29で切断された面は、上記したチップ側面20となる。この切断工程によって形成されたチップは、図1(a)に示した半導体ダイオード10aとして用いることが出来る。なお、切断工程の後は、チップ状態の半導体ダイオード10aを合成樹脂シート28に貼り付けられた状態で保管、搬送することが出来る。このため、製品組込を行う際に、合成樹脂シート28に貼り付けられた半導体ダイオード10aを例えばコレット等の治具に装着する際も容易に取扱うことが出来る。
【0054】
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ダイシング工程による切断によりチップ側面20を形成するため、半導体ダイオード10aのチップ側面20がシリコン基板11の両方の主面に対して略垂直に形成される。このため、従来のようなベベル構造を形成するための様々な加工工程を行う必要がなく、製造工程数を大幅に少なくすることが可能となる。
【0055】
(第2の実施の形態)
ここで、本発明の第2の実施の形態に係る半導体ダイオード10cを図13を用いて説明する。
【0056】
図13に示す半導体ダイオード10cでは、第1の実施の形態とは逆に、n型の第1半導体領域34がシリコン基板11の一方の主面11B側から選択拡散されて形成されている。このため、図13に示すように、p型の第2半導体領域13は下に凸の湾曲面を有し、n型の第1半導体領域34は、上に凸の湾曲面を有している。即ち、p型の第4半導体領域12及び第2半導体領域13は、シリコン基板11の他方の主面11A側から拡散され、n型の第3半導体領域15及び第1半導体領域34は、シリコン基板11の一方の主面11B側から拡散されて形成されている。このため、第2の実施の形態では、n型とp型のキャリアの補償等の問題は発生しない。したがって、第1の実施の形態に係る半導体ダイオード10a,10bに比して、各半導体領域のn型不純物密度及びp型不純物密度を制御し易いという利点がある。他は、第1の実施の形態で用いた半導体ダイオード10aと実質的に同一の構造であり、ほぼ同一の機能を果たすので、重複した説明を省略する。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る半導体ダイオード10cを製造する方法について図14〜図18に示す工程断面図(その1〜5)を用いて説明する。
【0058】
(イ)まず、第1導電型(n型)のシリコン基板(シリコンウェハ)11を用意する。そして、このシリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面11Aに熱酸化を行って、それぞれ厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜41,21を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、他方の主面11Aの酸化膜21に、拡散窓を形成する。そして、この拡散窓を用いて、p型不純物を選択的に導入(プレデポシション)する。その後、プレデポシション時にシリコン基板11の他方の主面11Aの拡散窓中に形成されるボロンガラス(BSG)等をウェットエッチングを行って除去する。プレデポシションにより導入された直後のp型不純物は、図14に示すように1μm程度以下の極く浅い第2半導体領域13aを形成している。
【0059】
(ロ)更に、シリコン基板11を熱酸化を行って、他方の主面11Aの拡散窓中に厚さ300nm〜500nmの酸化膜44を形成し、他方の主面11Aを酸化膜21、44で完全に被覆する。その後、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、一方の主面11Bの酸化膜41に、拡散窓を形成する。そして、この拡散窓を用いて、n型不純物を選択的に導入(プレデポシション)し、図15に示すように第1半導体領域34aを形成する。図15は、プレデポシション時に、シリコン基板11の一方の主面11Bの拡散窓中に形成されるリンガラス(PSG)等をウェットエッチングを行って除去した状態を示す。n型不純物のプレデポシションの際の熱処理により、第2半導体領域13aも、図14に示す拡散深さよりも、若干深く押し込まれて第2半導体領域13bとなる。更に、酸化性雰囲気中で、所定の拡散温度でドライブイン(熱処理)し、図16に示すような、第1半導体領域34cと第2半導体領域13bとを形成する。酸化性雰囲気中でのドライブインにより、シリコン基板11の一方の主面11Bの拡散窓中にも、酸化膜45が形成される。この時点では、第1半導体領域34cと第2半導体領域13bとの間に、シリコン基板11からなる層が介在している。
【0060】
(ハ)次に、一方の主面11Bの酸化膜41を全面除去し、一方の主面11Bにn型不純物を導入(プレデポシション)し、更に熱処理し、図17に示すように第半導体領域15aを全面に形成する。図17は、第半導体領域15aを形成時にシリコン基板11の一方の主面11Bに形成されるPSG等をウェットエッチングを行って除去した後の状態を示す。この時点では、図16の第1半導体領域34cと第2半導体領域13bとは更に深く押し込まれ、第1半導体領域34dと第2半導体領域13cとなるが、第1半導体領域34dと第2半導体領域13cの間には、まだ薄いシリコン基板11からなる層が介在している。
【0061】
(ニ)この後、更に、シリコン基板11を熱酸化を行って、一方の主面11Bに厚さ300nm〜500nmの酸化膜46を形成する。この後、他方の主面11Aの酸化膜21を全面除去し、他方の主面11Aにp型不純物を導入(プレデポシション)し、更に熱処理し、図18に示すように第4半導体領域12を全面に形成する。図18は、第4半導体領域12を形成時にシリコン基板11の他方の主面11Aに形成されるBSG等をウェットエッチングを行って除去した後の状態を示す。この時点では、図17の第1半導体領域34dと第2半導体領域13cは更に深く互いに押し込まれ、第1半導体領域34と第2半導体領域13となり、互いにpn接合を形成している。この結果、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34の周囲には、シリコン基板11に固有の不純物密度を有するn型の第5半導体領域16が、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34を取り囲むように残留する。
【0062】
(ホ)その後は、第1の実施の形態で説明した図11以降の工程と全く重複するので、説明を省略する。
【0063】
本発明の第2の実施の形態に係る半導体ダイオード10cの製造方法において、第1半導体領域34を形成する工程と第2半導体領域13を形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。又、第3半導体領域15を形成する工程と第4半導体領域12を形成する工程とは、どちらを先に行ってもかまわない。
【0064】
(第3の実施の形態)
図19は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置としての定電圧ダイオード(半導体ダイオード)の構造を示す断面図である。本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダイオード10dは、第1導電型(n型)の第1半導体領域34、第2導電型(p型)の第2半導体領域13、第1導電型(n型)の第3半導体領域15、第2導電型(p型)の第4半導体領域12、第1半導体領域34よりも低不純物密度で第1導電型(n型)の第5半導体領域16とから構成されている。第1導電型と第2導電型とは互いに反対導電型であればよく、第1導電型がp型で、第2導電型がn型でもかまわない。図19に示すように、第1半導体領域34は、第1端面及びこの第1端面に対向した第2端面、更に第1及び第2端面を接続する第1外周面を有する。第2半導体領域13は、第3端面及びこの第3端面に対向した第4端面、更に第3及び第4端面を接続する第2外周面を有し、第4端面が、第1半導体領域34の第1端面と接合している。第3半導体領域15は、第1半導体領域34の第2端面において第1半導体領域34に接合している。第4半導体領域12は、第3端面の近傍の第2外周面の一部において、第2半導体領域13に接合している。第5半導体領域16は、第1半導体領域34の第1外周面及び第2半導体領域13の第2外周面に接合した内周面を有し、且つ第3半導体領域15と第4半導体領域12との間に位置する。
【0065】
n型の第1半導体領域34には、凹部(U溝)が形成され、凹部の内部に第1半導体領域34とオーミック接触するように第1半導体領域34よりも高電導率の第1主電極プラグ64が埋め込まれている。p型の第2半導体領域13の内部にも、凹部(U溝)が形成され凹部の内部に第2半導体領域13とオーミック接触するように第2半導体領域13よりも高電導率の第2主電極プラグ63が埋め込まれている。第1主電極プラグ64及び第2主電極プラグ63は、それぞれ、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の高融点金属、これらのシリサイド(WSi,TiSi,MoSi)等により構成された高電導率の材料から構成されている。不純物を添加した多結晶シリコン(ポリシリコン)や、これらのシリサイドを用いたポリサイドで構成しても良い。又、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34の周囲を取り囲むように、n型の第5半導体領域16が形成されている。このn型の第5半導体領域16は、他方の主面に沿うように形成されたp型の第4半導体領域12と、他方の主面に沿うように形成されたn型の第3半導体領域15とに接合するように形成されている。更に、シリコン基板11の主面11A、11Bの表面は、それぞれオーミック接触するようにアルミニウム(Al)等の金属薄膜からなる第1主電極層18及び第2主電極層17が形成されている。更に、第1主電極層18は、第1主電極プラグ64を介してn型の第1半導体領域34に接続されている。同様に、第2主電極層17は、第2主電極プラグ63を介してp型の第2半導体領域13に接続されている。
【0066】
この結果、シリコン基板11の他方の主面11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体領域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成されたn型の第3半導体領域15との間の領域において、且つ半導体ダイオード10dの平面中央の位置に、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34が介在された構造となっている。又、これらp型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34の周囲には、シリコン基板11に固有の不純物密度(比較的低不純物密度)を有するn型の第5半導体領域16が、p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34を取り囲むように形成されている。
【0067】
図示を省略しているが、図1及び図13と同様に、半導体ダイオード10dは、チップ側面(周面)が、シリコン基板11の両方の主面に対して略垂直をなすように形成される。この結果、チップ側面には、第2pn接合界面(p型の第4半導体領域12と比較的低不純物密度でn型の第5半導体領域16とのpn接合界面)の終端部が露呈するのは、第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0068】
本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダイオード10dにおいては、式(1)で規定される所定の不純物密度NBに設定されたn型の第1半導体領域34が、p型の第4半導体領域12の中央部分から膨出するp型の第2半導体領域13に接合し、基板11の内部に局在した第1pn接合界面を構成している。このため、第1主電極層18及び第2主電極層17間に逆方向電圧を印加したときに、内部に局在したpn接合界面(第1pn接合界面)及びチップ側面に露呈した周辺部のpn接合界面での降伏の起こり方を見ると、p型の第2半導体領域13とn型の第1半導体領域34との間に局在したpn接合界面(第1pn接合界面)は、p型の第4半導体領域12とn型の第5半導体領域16との第2pn接合界面(周囲の領域)に先駆けて降伏を起こす。これは、耐圧がn型半導体領域34,16の不純物密度に起因するためである。即ち、第3の実施の形態では、外部に第2pn接合界面が露出する部分があっても、pn接合界面の降伏は、内部に局在したpn接合界面(第1pn接合界面)で発生して、外部露出部分のpn接合界面には表面電界強度の負担がかからない構造となっている。
【0069】
このような第1主電極プラグ64及び第2主電極プラグ63を形成することにより、n型の第1半導体領域34及びp型の第2半導体領域13に、それぞれ直接、金属電極層を接続することが出来るという利点がある。図19では、第1主電極プラグ64と第2主電極プラグ63との間で、半導体素子の主電流の通路となる動作領域が定義される。更に、第1主電極層18及び第2主電極層17を含めて広い面積で金属電極層が半導体領域に接触出来るので、オーミック接触に伴う接触抵抗を低く出来る。したがって、寄生抵抗の影響を十分小さくして、より精度の高い定電圧ダイオードを実現出来る。他は、第1の実施の形態で用いた半導体ダイオード10aと実質的に同一の構造であり、ほぼ同一の機能を果たすので、重複した説明を省略する。
【0070】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダイオード10dを製造する方法について図20〜図23に示す工程断面図(その1〜4)を用いて説明する。
【0071】
(イ)まず、第1導電型(n型)のシリコン基板(シリコンウェハ)11を用意する。そして、このシリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面11Aに熱酸化を行って、それぞれ厚さ800nm〜2.0μmの酸化膜を形成する。その後、シリコン基板11の他方の主面11Aをフォトレジストで被覆して、シリコン基板11の一方の主面11Bの酸化膜を除去する。そして、シリコン基板11の一方の主面11Bに、ドナー不純物を全面に拡散して高不純物密度でn型の第3半導体領域15を形成する。酸化性雰囲気でドライブインし、シリコン基板11の一方の主面11Bに厚さ800nm〜2.0μmの酸化膜52を形成する。その後、シリコン基板11の一方の主面11Bをフォトレジストで被覆して、シリコン基板11の他方の主面11Aの酸化膜を除去する。そして、他方の主面11Aからアクセプタ不純物を導入し、酸化性雰囲気でドライブインし、図20に示すような高不純物密度でp型の第4半導体領域12を全面に形成する。この際、図20に示すように、シリコン基板11の他方の主面11Aに厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜51が形成される。なお、第3半導体領域15の形成と第4半導体領域12の形成をどちらを先に行ってもかまわない。
【0072】
(ロ)その後、フォトリソグラフィー技術及び反応性イオンエッチング(RIE)を用いて、一方の主面11Bの酸化膜52を選択的にエッチングし、シリコン基板11の一方の主面11Bを露出させる。酸化膜52のエッチングに用いたフォトレジストを除去後、酸化膜52をマスクとして用い、例えば三塩化硼素(BCl3)、四塩化珪素(SiCl4)、三塩化リン(PCl3)等の塩素系エッチングガスを用いたRIE若しくは電子サイクロトロン共鳴(ECR)イオンエッチング等により、図21に示すような第1拡散トレンチ62を形成する。第1拡散トレンチ62は、n型の第3半導体領域15を貫通する深さ、例えば100μm〜150μm程度の深さに形成する。同様に、酸化膜51をパターニングしたエッチングマスクとして用い、シリコン基板11の他方の主面11Aにも、図21に示すような第2拡散トレンチ61を形成する。第2拡散トレンチ61は、p型の第4半導体領域12を貫通する深さ、例えば100μm〜150μm程度の深さに形成する。
【0073】
(ハ)そして、このシリコン基板11の熱酸化を行って、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレンチ61の内部に厚さ300nm〜600nmの酸化膜53を形成する。その後、シリコン基板11の他方の主面11Aにフォトレジストを塗布し、再び、フォトリソグラフィー技術により第2拡散トレンチ61の位置のフォトレジストのみを除去する。更に、シリコン基板11の一方の主面11Bをフォトレジストで被覆して、第2拡散トレンチ61の内部の酸化膜を選択的に除去する。そして、第2拡散トレンチ61の内壁及び底部に露出したシリコン基板11に対し、アクセプタ不純物を導入し、所定の深さ例えば、10μm〜15μm程度の深さにドライブインし、図22に示すような高不純物密度でp型の第2半導体領域13を第2拡散トレンチ61の近傍に選択的に形成する。
【0074】
(ニ)p型の第2半導体領域13形成のドレイブインを酸化性雰囲気で行うことにより、第2拡散トレンチ61の内部に厚さ300nm〜600nmの酸化膜54を形成する。その後、シリコン基板11の一方の主面11Bにフォトレジストを塗布し、再び、フォトリソグラフィー技術により第1拡散トレンチ62の位置のフォトジストのみを除去する。更に、シリコン基板11の他方の主面11Aをフォトレジストで被覆して、第1拡散トレンチ62の内部の酸化膜を選択的に除去する。そして、第1拡散トレンチ62の内壁及び底部に露出したシリコン基板11に対し、ドナー不純物を導入し、所定の深さ、例えば、30μm〜50μm程度の深さにドライブインし、図23に示すような高不純物密度でn型の第1半導体領域34を第1拡散トレンチ62の近傍に選択的に形成する。この際、p型の第2半導体領域13も更に深く拡散される。この結果、図23に示すように、n型の第1半導体領域34とp型の第2半導体領域13との界面に局在したpn接合界面(第1pn接合界面)が形成される。なお、第1半導体領域34を先に形成してから第2半導体領域13を形成してもかまわない。
【0075】
(ホ)この後、W、Ti、Mo等の高融点金属、これらのシリサイド(WSi,TiSi,MoSi)等を、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレンチ61の内部に選択的にCVDし、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレンチ61の内部に、第1主電極プラグ64及び第2主電極プラグ63をそれぞれ埋め込む。高融点金属やこれらのシリサイドを全面にCVDして、エッチバック若しくは、化学的機械研磨(CMP)等により平坦化しても良い。この後は、第1の実施の形態で説明した図11の工程以降と同様であり、重複した説明を省略する。
【0076】
なお、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレンチ61の内部に、第1半導体領域34及び第2半導体領域13を形成してから、第3半導体領域15及び第4半導体領域12の形成することも可能である。
【0077】
本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダイオード10dの製造方法によれば、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレンチ61を介して、半導体基板11中に第1半導体領域34及び第2半導体領域13を形成しているので、高温且つ長時間の熱拡散処理が不要で、生産性が向上する。又、高温且つ長時間の熱拡散処理に伴う結晶欠陥等の発生もない。又、比較的浅い拡散で良いので、第1半導体領域34及び第2半導体領域13の不純物密度の制御が容易である。
【0078】
(その他の実施の形態)
以上、本発明の第1から第3の実施の形態について説明したが、上記の実施の形態の開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0079】
例えば、図3に示す工程で、他方の主面11Aの酸化膜21をエッチングして選択拡散用の拡散窓を形成する際、一方の主面11B側の酸化膜41の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化膜41を保護した。しかし、この際、一方の主面11B側の酸化膜41を保護しないで、酸化膜41を全面除去しても良い。そして、酸化膜21の開口部21Aにn型不純物元素を選択拡散し、第1半導体領域14を形成する際に、同時に、シリコン基板11の一方の主面11Bにもn型不純物元素を全面に拡散して、n型の第3半導体領域15を形成しても良い。この方が工程数が削減出来る。
【0080】
又、上記の実施の形態の説明では、半導体ダイオード10aとして定電圧ダイオードに適することを述べたが、定電圧ダイオードよりも高耐圧の電力用半導体装置に本発明を適用することも勿論可能である。
【0081】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、降伏を起こすpn接合界面が半導体基板の内部に位置するため、周縁のpn接合界面が露呈する半導体装置側面で局所的な降伏が発生するのを防止して、安定した所望の降伏電圧を有する半導体装置を提供することが出来る。
【0083】
又、本発明によれば、使用する半導体ウェハの比抵抗ρの範囲を広げることが出来、半導体ウェハにかかるコストを低減することが出来る。
【0084】
更に、本発明によれば、半導体装置(チップ)表面処理を簡略化又は省略することが出来るため、製造工程を簡略化することが出来る。
【0085】
又、本発明によれば、半導体装置の側面が半導体基板に対して略直角となるため、製品組付工程において、コレット等の治具へのチップ装着性、並びに取扱性を良好にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その8)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その9)である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その10)である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その11)である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図22】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図24】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ダイオード(半導体装置)
11 シリコン基板(半導体基板)
12 第4半導体領域
13 第2半導体領域
14,34 第1半導体領域
15 第3半導体領域
16 第5半導体領域
17 第2主電極層
18 第1主電極層
19、19A pn接合界面
20 チップ側面
21,41〜45,51〜54 酸化膜
22,25 フォトレジスト
61 第2拡散トレンチ
62 第1拡散トレンチ
63 第2主電極プラグ
64 第1主電極プラグ

Claims (7)

  1. 第1端面及び該第1端面に対向した第2端面、更に前記第1及び第2端面を接続する第1外周面を有した第1導電型の第1半導体領域と、
    第3端面及び該第3端面に対向した第4端面、更に前記第3及び第4端面を接続する第2外周面を有し、前記第4端面が前記第1端面と接合した前記第1導電型とは反対導電型の第2導電型の第2半導体領域と、
    チップ側面の一部として機能する第3外周面と前記第2端面より広い上面を有し、該上面の一部が前記第2端面を介して前記第1半導体領域に接合した第1導電型の第3半導体領域と、
    前記チップ側面の他の一部として機能する第4外周面と前記第3端面より広い下面を有し、該下面の一部が前記第3端面を介して前記第2半導体領域に接合した第2導電型の第4半導体領域と、
    前記チップ側面の更に他の一部として機能し、前記第3及び第4外周面に連続した第5外周面、並びに前記第1及び第2外周面に接合した内周面、更に前記第3半導体領域と接合する下面、及び前記第4半導体領域と接合する上面を有し、前記第1半導体領域よりも低不純物密度で第1導電型の第5半導体領域
    を備え、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域とのなす平坦なpn接合界面の終端部が、前記チップ側面に露呈していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記チップ側面が前記第1半導体領域の第2端面に対して、実質的に垂直であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第5半導体領域は、バルク結晶から切り出したウェハからなる半導体基板であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記第3半導体領域の下面の全面には第1主電極層が、前記第4半導体領域の上面の全面には第2主電極層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 一方の主面及び該一方の主面に対向した他方の主面を有する半導体基板の前記他方の主面の一部から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の前記他方の主面の一部から第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選択的に導入して第2半導体領域を形成し、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とを接合させる工程と、
    前記半導体基板の前記一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の前記他方の主面の全体から第2導電型の不純物元素を熱処理により導入して第4半導体領域を形成し、該第4半導体領域の一部において前記第2半導体領域と接合させ、同時に、前記熱処理により前記第1半導体領域及び前記第3半導体領域の導入深さを更に深く押し込み、前記第3半導体領域の一部と前記第1半導体領域とを接合させる工程
    を含み、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間に局在したpn接合界面と、前記他方の主面から見た平面パターンにおいて、前記局在したpn接合界面を囲む領域に、前記半導体基板の残余の領域を第5の半導体領域として、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域とがなす平坦なpn接合界面を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 一方の主面及び該一方の主面に対向した他方の主面を有する半導体基板の前記一方の主面の一部から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の前記他方の主面の一部から第1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の前記一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成し、該第3半導体領域の一部において前記第1半導体領域と接合させる工程と、
    前記半導体基板の前記他方の主面の全体から第2導電型の不純物元素を熱処理により導入して第4半導体領域を形成し、該第4半導体領域の一部において前記第2半導体領域と接合させ、同時に、前記熱処理により前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域の導入深さを更に深く押し込み、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とを接合させる工程
    を含み、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間に局在したpn接合界面と、前記他方の主面から見た平面パターンにおいて、前記局在したpn接合界面を囲む領域に、前記半導体基板の残余の領域を第5の半導体領域として、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域とがなす平坦なpn接合界面を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体基板を、前記一方の主面対して実質的に直角をなす面で切断することにより複数の半導体チップを切り出し、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域とのなす平坦なpn接合界面の終端部を、前記切断面に露呈させ、前記複数の半導体チップのそれぞれにより複数の半導体装置を実現する工程を更に含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
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