JP5168765B2 - 縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオード - Google Patents

縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオード Download PDF

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Description

この発明は、ESDからパワーICを保護する縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードに関する。
近年、半導体装置は、その制御性、高効率性、高信頼性から多くの産業分野において利用されている。その中でも、自動車の分野においては、従来は機械式であった制御装置の多くが電子式に移行しつつある。自動車に利用される半導体装置であるパワーIC(Integrated Circuit)は、一般ユーザが非絶縁部分にふれる可能性が高いため、耐サージ性能が要求される。特に、ESD(Electro Static Discharge)は、HBM(Human Body Model)が25kVとされており、一般的なICと比較すると、10倍以上の耐サージ性能が要求される。
上述したような、高いESDからパワーICを保護するために、たとえば、縦型ツェナーダイオード(VZD(Vertical Zener Diode))などのESD保護素子をICに内蔵する構造が提案されている。このような構造では、VZDは、ESDから保護したいMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのスイッチングデバイスと並列に接続され、ESDが印加された時に発生する電圧をMOSFETの耐圧以下に保持することによって、MOSFETを保護することができる。
従来のVZDの製造方法では、接合部分の形成を基板表面からのイオン注入と、イオン注入後の熱処理によっておこなっている。図8は、従来のVZDとMOSFETを示す断面図である。MOSFETなどの入出力デバイスおよび回路デバイスは、そのデバイスを構成し、デバイス特性を決定する不純物拡散層の濃度を高い精度で制御するために高比抵抗のエピタキシャル層801上に形成される。
特願2005−071307では、VZDを形成するために基板表面からイオン注入し、たとえば、エピタキシャル層801の膜厚が15μmの素子では、1150℃で約20時間の熱処理をおこなっている。このような熱処理によって形成されたVZDは、接合付近の高比抵抗領域が少なく、ESD印加時の動作抵抗が低くなる事から、ESD保護素子としては比較的良好な特性となる。
また、U字型断面形状で平面パターンがリング状の溝と、その溝を含むシリコン基板の表面層にp型ベース領域が形成され、このベース領域とシリコン基板によるpn接合を有する半導体装置が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、基板の厚さが150μm以下の逆阻止型絶縁ゲート形バイポーラトランジスタにおいて、第一主面側に形成した分離拡散領域形成用トレンチ溝を利用して分離拡散領域が形成されている逆阻止型絶縁ゲート形バイポーラトランジスタが知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
また、複雑な分離構造を必要とせず、より小さいチップ面積で高ESD耐量および高サージ耐量を具えた横型MOSFETを有する半導体装置が知られている(たとえば、下記特許文献3参照。)。
特開2003−249663号公報 特開2004−336008号公報 特開2003−338604号公報
しかしながら、上述した従来技術では、長時間の熱処理をおこなっているため、製品の製造にかかる時間も長くなってしまう。さらに、長時間にわたり装置を使用するため、他の製品の製造にも影響を及ぼしてしまうという問題点が一例として挙げられる。
また、長時間の熱処理により、接合付近の濃度勾配がゆるやかになり、動作抵抗を十分に低くすることができないため、保護したい保護対象素子の耐圧以上に電圧が上昇する場合もあり、保護対象素子を破壊してしまうという問題点が一例として挙げられる。
また、熱処理を低温あるいは短時間でおこなうと、比較的厚いエピタキシャル層上に不純物拡散層を形成した場合に、接合付近の高比抵抗領域を少なくして動作抵抗を下げるためには、半導体基板の表面からイオン注入のドーズ量を極端に増加させる必要があり、製造にかかる時間が長くなるという問題点が一例として挙げられる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、短時間の熱処理により、縦型ツェナーダイオードの接合位置を半導体基板の表面から深い位置に形成できる縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、第1導電型の半導体基板の第1主面にトレンチを形成するトレンチ形成工程と、前記トレンチ形成工程によって形成された前記トレンチに第2導電型の不純物を導入する導入工程と、前記導入工程で前記トレンチに導入された前記第2導電型の不純物を、前記半導体基板に形成された第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域よりも比抵抗が高く、前記半導体基板の第1主面側の前記トレンチが形成された部分の第1導電型の第2の半導体領域との境界付近の深さまで拡散させる拡散工程と、前記拡散工程後、少なくとも前記トレンチの側壁および底部に絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、前記絶縁体形成工程後、前記トレンチを覆うように前記第1主面に第1電極を形成し、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成する電極形成工程と、を含んだことを特徴とする。また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記拡散工程では、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達する領域に、前記第2導電型の不純物を拡散させることを特徴とする。また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記拡散工程では、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達しないように、前記第2導電型の不純物を拡散させることを特徴とする。
この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記トレンチ形成工程は、第1導電型の半導体基板の第1主面に複数のトレンチを形成するものであり、前記導入工程は、前記トレンチ形成工程によって形成された前記複数のトレンチから、前記第2導電型の不純物を導入し、前記拡散工程は、前記複数のトレンチが形成された一定の領域に第2導電型の半導体領域を形成することを特徴とする
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記導入工程は、イオン注入により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記導入工程は、気相拡散により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする。
この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記絶縁体形成工程後、前記トレンチを埋設する埋設工程を含み、前記電極形成工程は、前記埋設工程によって埋設されたトレンチを覆うように前記第1主面に第1電極を形成するとともに、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記埋設工程は、前記トレンチを絶縁体により埋設することを特徴とする。
この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記埋設工程は、前記トレンチを金属により埋設することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記埋設工程は、前記トレンチをポリシリコンにより埋設することを特徴とする。
また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、第1導電型の半導体基板の第1主面にトレンチを形成するトレンチ形成工程と、前記トレンチ形成工程によって形成されたトレンチに第2導電型の不純物を導入することにより、前記トレンチが形成された一定の領域に第2導電型の半導体領域を形成する第1の導入工程と、前記第1の導入工程後、少なくとも前記トレンチの側壁および底部に絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、前記絶縁体形成工程後、前記第2導電型の半導体領域の表面に第1導電型の不純物を導入する第2の導入工程と、前記絶縁体形成工程によって前記絶縁体形成されたトレンチを覆うように、前記第2の導入工程によって前記第1導電型の不純物が導入された前記第1主面に第1電極を形成し、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成する電極形成工程と、を含んだことを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記トレンチ形成工程は、複数のトレンチを形成するものであり、前記第1の導入工程は、前記トレンチ形成工程によって形成された前記複数のトレンチから、前記第2導電型の不純物を導入することにより、前記トレンチが形成された一定の領域に、前記第2導電型の半導体領域を形成することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記第1の導入工程は、イオン注入により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする。
この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記絶縁体形成工程によって前記絶縁体形成されたトレンチを埋設する埋設工程を含み、前記第2の導入工程は、前記埋設工程により埋設されたトレンチを除く前記第1主面に前記第1導電型の不純物を導入することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記埋設工程は、前記トレンチを絶縁体により埋設することを特徴とする。
の発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法は、上述した発明において、前記埋設工程は、前記トレンチをポリシリコンにより埋設することを特徴とする。
また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードは、半導体基板の第2主面側に形成された第1導電型の第1の半導体領域と、前記半導体基板の第1主面側に前記第1の半導体領域に接して形成され、前記第1の半導体領域よりも比抵抗が高く、前記半導体基板の第1主面に少なくとも一つのトレンチが形成された前記第1導電型の第2の半導体領域と、少なくとも前記トレンチの側壁および底面に形成された絶縁体と、前記トレンチを内包するように前記第2の半導体領域に形成された、不純物濃度が略均一の第2導電型の半導体領域と、前記第2導電型の半導体領域の表面に接続された第1電極と、前記半導体基板の第2の主面に設けられた第2電極と、を備え、前記第2導電型の半導体領域の深さは、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界付近の深さまで達していることを特徴とする。また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードは、上述した発明において、前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第1主面から深さ方向に不純物濃度が一定な領域と、当該不純物濃度が一定な領域から前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界付近に向かって不純物濃度が減少する領域と、を有することを特徴とする。また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードは、上述した発明において、前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第2の主面側の端部が前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達ていることを特徴とする。また、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードは、上述した発明において、前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第2の主面側の端部が前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達していないことを特徴とする
上述した発明によれば、縦型ツェナーダイオードの接合位置を任意の深さに形成することができ、基板表面から深い位置に縦型ツェナーダイオードの接合位置を形成することができる。また、トレンチに高濃度リンドープドポリシリコンが埋設された低抵抗な層を介して電流を流すことができる。
また、上述した発明によれば、縦型ツェナーダイオードの接合位置を任意の深さに形成することができ、半導体基板表面から深い位置に縦型ツェナーダイオードの接合位置を形成することができる。また、順方向、逆方向の双方向に耐圧を持った縦型ツェナーダイオードを製造することができる。また、トレンチに高濃度リンドープドポリシリコンが埋設された低抵抗な層を介して電流を流すことができる。
また、上述した発明によれば、第2導電型の不純物領域内の不純物濃度が略均一であり、pn接合近傍での不純物濃度の濃度勾配が急峻となるため、アバランシュ降伏後の動作抵抗が低くなる。そのため、ESD保護能力が優れている。
本発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードによれば、従来技術と比較して短時間の熱処理により、任意の深さに接合位置を形成することができる。そのため、熱処理条件の自由度が増し、接合部の濃度勾配の制御性が増すことにより、ESD保護能力の高い縦型ツェナーダイオードを製造することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、図1−1〜図1−6に、本発明の実施の形態1にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法に従って製造中の縦型ツェナーダイオードの断面構成を順に示す。図1−1〜図1−6は、本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図である。まず、図1−1に示すように、p型の低比抵抗基板(p+基板)101は、基板上に、たとえば5Ωcm/15μmのp-エピタキシャル層102を有している。このシリコンウェハ103の表面に、たとえばドライエッチングによって深さ約5μmのトレンチ104を複数形成する。
つぎに、図1−2に示すように、トレンチ104の側壁104a、底部104b、およびシリコンウェハ103の表面にリン(P)イオンを、たとえば3×1015cm-2程度のドーズ量でイオン注入し、n型不純物拡散層105を形成する。つづいて、たとえば、1150℃で約3時間の熱処理をおこなって不純物を十分に活性化させるとともに、トレンチ104を内包しているn型不純物拡散層105の不純物を均一に拡散させる。この結果、トレンチ104にはさまれた部分を含め、複数のトレンチ104を内包するようにn型不純物拡散層105が形成される。
つぎに、熱酸化によってトレンチ104の側壁104aと底部104bに酸化シリコンを成膜後に、図1−3に示すように、ポリシリコン106によって酸化シリコン内部(トレンチ104)の内部を埋設する。続いて図1−4に示すように、縦型ツェナーダイオードのコンタクトとなる部分の周辺にフィールド酸化膜(素子間絶縁膜)107を形成する。
そして、後述する金属電極と、良好なコンタクトを形成するために、シリコンウェハ103の表面にたとえば、高濃度のヒ素(As)を、たとえば、3×1015cm-2のドーズ量でイオン注入し、図1−5に示すようにn++不純物拡散層108を形成する。その後、たとえば、970℃で20分の熱処理をする。これにより、結晶性の回復、および不純物を活性化させる。
そして、図1−6に示すように、シリコンウェハ103の表面に、たとえばBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)などの層間絶縁膜109を形成する。そして、コンタクト部110のみエッチングし、シリコンウェハ103の表面を露出させる。そして、図1−6に示すように、コンタクト部を覆うように、金属電極111を形成する。また、図示は省略するが、シリコンウェハ103の裏面(p型の低比抵抗基板101側の面)にも、金属電極を形成する。なお、上述した例では、トレンチ104にポリシリコン106を埋設したが、トレンチ104に絶縁体を埋設してもよい。
つぎに、上述した縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードについて説明する。図2−1は、本発明の実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードを示す平面図である。また、図2−2は、本発明の実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードを示す断面図である。図2−1および図2−2において、シリコンウェハ103の表面に金属電極(カソード電極)111が形成されており、図示しないシリコンウェハ103裏面にアノード電極が形成されている。シリコンウェハ103の表面に形成されたn型不純物拡散層(カソード層)105は、高濃度のp+基板101付近の深さまで形成されている。
また、n型不純物拡散層105の底面は、p+基板101と、p-エピタキシャル層102との境界上に形成されることが好ましい。n型不純物拡散層105は、トレンチ104の内壁へのイオン注入により形成されているため、基板表面からの濃度プロファイルは、高濃度かつ均一となっている。さらに、n型不純物拡散層105とp+基板101とにより形成されるpn接合は、イオン注入後の熱処理によって最適な濃度勾配を持つ。つぎに、実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法によって製造された縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルについて説明する。
図3は、縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルを示すグラフである。図3のグラフにおいて、縦軸が不純物濃度(cm-3)を示しており、横軸が基板表面からの深さ(μm)を示している。また、図中の点線301は従来の縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルを示しており、実線302は実施の形態1の製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルを示している。点線301により示されている従来の縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルは、シリコン基板の表面からの深さが増すと、すぐに不純物濃度が低くなっている。
また、pn接合近傍の濃度勾配が緩やかである。このことは、高温かつ長時間ドライブ(熱処理)により形成しているためである。従来の縦型ツェナーダイオードでは、濃度プロファイルの濃度勾配が過剰に緩やかであるため、逆バイアス時に電界が広がりやすくなる。そのため、アバランシェ降伏後の動作抵抗が高くなる。ここで、動作抵抗とは、電流の微少変化に対する降伏電圧の変化の割合である。
図4は、縦型ツェナーダイオードのアバランシェ降伏後の電流−電圧特性を示すグラフである。図4のグラフにおいて、縦軸が電流(A)を示しており、横軸が電圧(V)を示している。また、図中点線401は、従来の縦型ツェナーダイオードの電流−電圧を示しており、実線402は、実施の形態1の製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードの電流−電圧特性を示している。図4において、円403は、アバランシェ降伏の起こる電圧を示しており、電圧が円403の値よりも大きい領域(アバランシェ降伏後)では、大きな電流が流れるようになっている。
また、アバランシェ降伏後の領域では、点線401、実線402の傾きが小さいほど動作抵抗は大きくなる。具体的には、例えば、点線401と実線402とでは、点線401の方が傾きは小さいため、動作抵抗が大きい。このように、動作抵抗が高い場合は、ESDが印加された際に生ずる大電流を流すために、電圧が上昇する。そのため、ESDによる破壊を保護したい保護対象素子の耐圧以上に電圧が上昇し、保護対象素子を破壊してしまうこともある。
図3の説明に戻って、実線302により示されている濃度プロファイルでは、シリコン基板の表面からの深さが増しても不純物濃度は一定となっており、所定の深さを越えると、不純物濃度は、従来の縦型ツェナーダイオードの濃度勾配に比べて急峻であり、アバランシェ降伏後の動作抵抗は低くなる(図4参照)。これは、実施の形態1の製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードは、トレンチ104の内側(側壁104a、底部104b)からイオン注入をしており、最適な熱処理をおこなっているためである。
また、ここで、最適な熱処理について説明する。濃度勾配が急峻すぎると、電流密度が高い場合に、負性抵抗特性(電圧を上げると電流が減る性質)を示す原因となる。このため、熱処理を最適におこない、濃度勾配を緩やか過ぎず、急峻過ぎないようにしている。従来技術の熱処理条件は、接合形成の位置を制御することを第1の目的として決定しているが、実施の形態1の上述した熱処理条件は、動作抵抗の制御を第1の目的として決定している。
上述したように、実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法によれば、従来技術では、1150℃で20時間かかっていたカソード層(n型不純物拡散層105)のドライブ時間を3時間に短縮することができる。また、従来技術と比較して短時間の熱処理によりpn接合を形成しているため、pn接合近傍の濃度プロファイルが急峻となる。
また、ESDを印加した場合に、アバランシェ降伏後のpn接合から広がる電界は、キャリア濃度が約1×1017cm-3の領域まで広がる。従来の縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルでは、キャリア濃度が、1×1017cm-3以下の領域の幅は、約4μmであったのに対し、実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法によって製造された縦型ツェナーダイオードでは、約1.5μmとなっており、電界の広がりが小さくなっている。そのため、アバランシュ降伏後の電圧の上昇が少なく動作抵抗が低いため、ESD保護能力が優れている。
(実施の形態2)
図5−1〜図5−6は、実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図である。実施の形態1では、n型不純物拡散層が金属電極とコンタクトしていたが、実施の形態2では、n型不純物拡散層内にp型不純物拡散層を形成し、p型不純物拡散層が金属電極とコンタクトしている。
まず、図5−1に示すように、p型の低比抵抗基板(p+基板)501は、基板上に、たとえば5Ωcm/15μmのp-エピタキシャル層502を有している、この、シリコンウェハ503の表面に、たとえばドライエッチングによって深さ約5μmのトレンチ504を形成する。つづいて、トレンチ504の側壁504a、底部504b、およびシリコンウェハ503の表面にリン(P)を、たとえば3×1015cm-2程度のドーズ量でイオン注入し、n型不純物拡散層505を形成する。
つぎに、図5−2に示すように、たとえば、1150℃で約3時間の熱処理をおこなって不純物を十分に活性化させるとともに、トレンチ504を内包しているn型不純物拡散層505の不純物を均一に拡散させる。つづいて、熱酸化によってトレンチ504の側壁504aと底部504bに酸化シリコンを成膜後、図5−3に示すように、ポリシリコン506によって酸化シリコン(トレンチ504)の内部を埋める。
そして、図5−4に示すように、シリコンウェハ503の表面にボロン(B)をイオン注入し、n型不純物拡散層505の内側にp型不純物拡散層507を形成する。続いて図5−4に示すように、縦型ツェナーダイオードのコンタクトとなる部分の周辺にフィールド酸化膜(素子間絶縁膜)508を形成する。そして、図5−5に示すように、後述する金属電極と良好なコンタクトを形成するために、シリコンウェハ503の表面に高濃度のボロン(B)をイオン注入し、p++不純物拡散層509を形成する。
その後、熱処理をおこなって結晶性の回復、および不純物を活性化させる。そして、図5−6に示すように、基板503の表面にBPSGなどの層間絶縁膜510を形成する。そして、層間絶縁膜510をコンタクト部511のみエッチングし、基板503の表面を露出させる。そして、コンタクト部511を覆うように、金属電極512を形成する。また、図示は省略するが、シリコンウェハ503の裏面(p型の低比抵抗基板501側の面)にも、金属電極を形成する。
以上説明したように、実施の形態2よれば、n型不純物拡散層内にp型不純物拡散層を形成することができ、p型不純物拡散層と金属電極がコンタクトする構造にすることができる。そのため、順方向、逆方向の双方向に耐圧を持たせることができる。
(実施の形態3)
図6−1〜図6−6は、実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図である。実施の形態1では、トレンチにポリシリコンを埋設したが、実施の形態3では、トレンチに高濃度リンドープドポリシリコンを埋設する。そして、埋設された高濃度リンドープドポリシリコンが金属電極とコンタクトしている。
まず、図6−1に示すように、p型の低比抵抗基板(p+基板)601は、基板上に、たとえば5Ωcm/15μmのp-エピタキシャル層602を有している。このシリコンウェハ603の表面に、たとえばドライエッチングによって深さ約5μmのトレンチ604を形成する。
つぎに、図6−2に示すように、高濃度のリン(P)がドープされたポリシリコン(高濃度リンドープドポリシリコン)605によってトレンチ604を埋める。つぎに、熱処理をおこない、高濃度リンドープドポリシリコン605からトレンチ内壁へリン(P)の固層拡散をおこなう。この固層拡散により、図6−3に示すように、n型不純物拡散層607を形成する。
そして、熱処理をおこなって、不純物を十分に活性化させて、n型不純物拡散層607全体に不純物を均一に拡散させる。つぎに、図6−4に示すように、縦型ツェナーダイオードのコンタクト部となる部分の周辺にフィールド酸化膜608を形成する。そして、シリコンウェハ603とポリシリコン605との表面に高濃度のヒ素(As)をイオン注入し、図6−5に示すように、n++不純物拡散層609を形成する。その後、熱処理によって結晶性の回復および活性化させる。これは、後述する金属電極と良好なコンタクトを形成するためである。
そして、図6−5に示すように、シリコンウェハ603の表面にBPSGなどの層間絶縁膜610を形成する。そして、層間絶縁膜610のコンタクト部611のみをエッチングして、コンタクト部611を覆うように金属電極612を形成する。また、図示は省略するが、シリコンウェハ603の裏面(p型の低比抵抗基板601側の面)に、金属電極を形成する。
以上説明したように、実施の形態3によれば、トレンチ604が高濃度リンドープドポリシリコンにより埋設されており、高濃度リンドープドポリシリコンが金属電極とコンタクトをとっている。そのため、ESD印加時に発生する大電流をn型不純物拡散層だけでなく、より低抵抗であるトレンチ604に埋設された高濃度リンドープドポリシリコンを介して電流を流すことができる。また、電流導通部が低抵抗であるため、発熱量が少なくなる。さらに、発熱量が少ないため、従来の構造よりも面積を少なくすることができる。また、実施の形態1の製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードに比べて、電流導通部の断面積が大きいため、ESD導通時の動作抵抗が低くなっている。さらに、従来技術と比べて、電流導通部が低抵抗であるため、動作抵抗が低くなる。
(実施の形態4)
図7−1〜図7−5は、実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図である。実施の形態1では、トレンチにポリシリコンを埋設したが、実施の形態4では、トレンチに金属を埋設している。
まず、図7−1に示すように、p型の低比抵抗基板(p+基板)701上に、たとえば5Ωcm/15μmのp-エピタキシャル層702を有している。このシリコンウェハ703の表面に、たとえばドライエッチングによって深さ約5μmのトレンチ704を形成する。
つぎに、たとえば、リン(P)、ヒ素(As)などのn型不純物を含んだ不活性キャリアガスを用いた気相拡散によって、図7−2に示すようなn型不純物拡散層705を形成する。そして、熱処理によって不純物を十分に活性化させて、n型不純物拡散層705全体に不純物を均一に拡散させる。そして、図7−3に示すように、後述するコンタクトとなる部分にフィールド酸化膜706を形成する。
つぎに、金属と良好なコンタクトを形成するために、シリコンウェハ703の表面およびトレンチ内壁704aに高濃度のヒ素(As)をイオン注入し、図7−4に示すように、トレンチ704の周囲(n型不純物拡散層705の内部)にn++不純物拡散層707を形成する。そして、熱処理により結晶性の回復および活性化をさせる。そして、図7−5に示すように、シリコンウェハ703の表面にBPSGなどの層間絶縁膜708を形成する。
そして、コンタクト部709およびトレンチ704の上部の層間絶縁膜708をエッチングし、シリコンウェハ703の表面を露出させる。なお、図7−5には、エッチング後の層間絶縁膜708を示している。そして、トレンチ704をタングステン(W)、あるいはアルミニウム(Al)などの金属により埋め込み、コンタクト部709を覆うように、金属電極710を形成する。また、図示は省略するが、シリコンウェハ703の裏面(p型の低比抵抗基板701側の面)に、金属電極を形成する。
以上説明したように、実施の形態4によれば、電流導通部として利用するトレンチ704が金属により埋設されているため、動作抵抗を低くすることができる。また、放熱性にも優れており、さらに小面積化が可能である。
以上説明したように、縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードによれば、従来技術と比較して短時間の熱処理により、任意の深さに接合位置を形成することができる。そのため、熱処理条件の自由度が増し、接合部の濃度勾配の制御性が増すことにより、ESD保護能力の高い縦型ツェナーダイオードを製造することができる。
以上のように、本発明にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法および縦型ツェナーダイオードは、自動車などに利用されるパワーICに有用であり、特に、半導体素子を過電圧による破壊から保護する保護素子に適している。
本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その1)である。 本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その2)である。 本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その3)である。 本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その4)である。 本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その5)である。 本発明の実施の形態1による製造途中の縦型ツェナーダイオードの概略を示す断面図(その6)である。 本発明の実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードを示す平面図である。 本発明の実施の形態1の縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造された縦型ツェナーダイオードを示す断面図である。 縦型ツェナーダイオードの濃度プロファイルを示すグラフである。 縦型ツェナーダイオードのアバランシェ降伏後の電流−電圧特性を示すグラフである。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その1)である。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その2)である。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その3)である。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その4)である。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その5)である。 実施の形態2にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その6)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その1)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その2)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その3)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その4)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その5)である。 実施の形態3にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その6)である。 実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その1)である。 実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その2)である。 実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その3)である。 実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その4)である。 実施の形態4にかかる縦型ツェナーダイオードの製造方法により製造される縦型ツェナーダイオードの製造途中の構造を示す断面図(その5)である。 従来のVZDとMOSFETを示す断面図である。
符号の説明
101 p型の低比抵抗基板
102 p-エピタキシャル層
103 シリコンウェハ
104 トレンチ
104a トレンチの側壁
104b トレンチの底部
105 n型不純物拡散層
106 ポリシリコン
107 フィールド酸化膜
108 n++不純物拡散層
109 層間絶縁膜
110 コンタクト部
111 金属電極


Claims (20)

  1. 第1導電型の半導体基板の第1主面にトレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記トレンチ形成工程によって形成された前記トレンチに第2導電型の不純物を導入する導入工程と、
    前記導入工程で前記トレンチに導入された前記第2導電型の不純物を、前記半導体基板に形成された第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域よりも比抵抗が高く、前記半導体基板の第1主面側の前記トレンチが形成された部分の第1導電型の第2の半導体領域との境界付近の深さまで拡散させる拡散工程と、
    前記拡散工程後、少なくとも前記トレンチの側壁および底部に絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、
    前記絶縁体形成工程後、前記トレンチを覆うように前記第1主面に第1電極を形成し、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成する電極形成工程と、
    を含んだことを特徴とする縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  2. 前記拡散工程では、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達する領域に、前記第2導電型の不純物を拡散させることを特徴とする請求項1に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  3. 前記拡散工程では、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達しないように、前記第2導電型の不純物を拡散させることを特徴とする請求項1に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  4. 前記トレンチ形成工程は、第1導電型の半導体基板の第1主面に複数のトレンチを形成するものであり、
    前記導入工程は、前記トレンチ形成工程によって形成された前記複数のトレンチから、前記第2導電型の不純物を導入し、
    前記拡散工程は、前記複数のトレンチが形成された一定の領域に第2導電型の半導体領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  5. 前記導入工程は、イオン注入により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする請求項1または4に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  6. 前記導入工程は、気相拡散により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  7. 前記絶縁体形成工程後、前記トレンチを埋設する埋設工程を含み、
    前記電極形成工程は、前記埋設工程によって埋設されたトレンチを覆うように前記第1主面に第1電極を形成するとともに、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  8. 前記埋設工程は、前記トレンチを絶縁体により埋設することを特徴とする請求項7に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  9. 前記埋設工程は、前記トレンチを金属により埋設することを特徴とする請求項7に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  10. 前記埋設工程は、前記トレンチをポリシリコンにより埋設することを特徴とする請求項7に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  11. 第1導電型の半導体基板の第1主面にトレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記トレンチ形成工程によって形成されたトレンチに第2導電型の不純物を導入することにより、前記トレンチが形成された一定の領域に第2導電型の半導体領域を形成する第1の導入工程と、
    前記第1の導入工程後、少なくとも前記トレンチの側壁および底部に絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、
    前記絶縁体形成工程後、前記第2導電型の半導体領域の表面に第1導電型の不純物を導入する第2の導入工程と、
    前記絶縁体形成工程によって前記絶縁体が形成されたトレンチを覆うように、前記第2の導入工程によって前記第1導電型の不純物が導入された前記第1主面に第1電極を形成し、前記半導体基板の第2主面に第2電極を形成する電極形成工程と、
    を含んだことを特徴とする縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  12. 前記トレンチ形成工程は、複数のトレンチを形成するものであり、
    前記第1の導入工程は、前記トレンチ形成工程によって形成された前記複数のトレンチから、前記第2導電型の不純物を導入することにより、前記トレンチが形成された一定の領域に、前記第2導電型の半導体領域を形成することを特徴とする請求項11に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  13. 前記第1の導入工程は、イオン注入により前記第2導電型の不純物を導入することを特徴とする請求項11または12に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  14. 前記絶縁体形成工程によって前記絶縁体が形成されたトレンチを埋設する埋設工程を含み、
    前記第2の導入工程は、前記埋設工程により埋設されたトレンチを除く前記第1主面に前記第1導電型の不純物を導入することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  15. 前記埋設工程は、前記トレンチを絶縁体により埋設することを特徴とする請求項14に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  16. 前記埋設工程は、前記トレンチをポリシリコンにより埋設することを特徴とする請求項14に記載の縦型ツェナーダイオードの製造方法。
  17. 半導体基板の第2主面側に形成された第1導電型の第1の半導体領域と、
    前記半導体基板の第1主面側に前記第1の半導体領域に接して形成され、前記第1の半導体領域よりも比抵抗が高く、前記半導体基板の第1主面に少なくとも一つのトレンチが形成された前記第1導電型の第2の半導体領域と、
    少なくとも前記トレンチの側壁および底面に形成された絶縁体と、
    前記トレンチを内包するように前記第2の半導体領域に形成された、不純物濃度が略均一の第2導電型の半導体領域と、
    前記第2導電型の半導体領域の表面に接続された第1電極と、
    前記半導体基板の第2の主面に設けられた第2電極と、
    を備え、
    前記第2導電型の半導体領域の深さは、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界付近の深さまで達していることを特徴とする縦型ツェナーダイオード。
  18. 前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第1主面から深さ方向に不純物濃度が一定な領域と、当該不純物濃度が一定な領域から前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界付近に向かって不純物濃度が減少する領域と、を有することを特徴とする請求項17に記載の縦型ツェナーダイオード。
  19. 前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第2の主面側の端部が前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達していることを特徴とする請求項17または18に記載の縦型ツェナーダイオード。
  20. 前記第2導電型の半導体領域は、前記半導体基板の第2の主面側の端部が前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との境界に達していないことを特徴とする請求項17または18に記載の縦型ツェナーダイオード。
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