JP3402244B2 - 横型mos素子を含む半導体装置 - Google Patents

横型mos素子を含む半導体装置

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JP3402244B2 JP05438099A JP5438099A JP3402244B2 JP 3402244 B2 JP3402244 B2 JP 3402244B2 JP 05438099 A JP05438099 A JP 05438099A JP 5438099 A JP5438099 A JP 5438099A JP 3402244 B2 JP3402244 B2 JP 3402244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横型MOS素子を
含む半導体装置、特に微細化が可能で、高破壊耐量の横
型パワーMOSFETを含む半導体装置に好適な技術に
関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】パワー
デバイスは、高電圧,大電流を対象としているため、素
子を例えばインダクタンス負荷駆動時の逆起電力による
アバランシェ破壊などの破壊から守ることが重要な課題
となっている。このため、素子の高破壊耐量を実現する
ために、多くの提案がなされている。これらの提案は大
別すると、第1に、素子そのものの破壊耐量を向上させ
ること、第2に、ツェナーダイオードなどの保護素子を
付加し、素子の破壊を回避すること、である。
【0003】前者の提案としては、例えば特開平6−5
868号公報に開示されているように、寄生バイポート
ランジスタのベースに相当する領域の不純物濃度を高
め、寄生バイポートランジスタの電流増幅率hFEを減少
させることにより、高破壊耐量を実現する技術がある。
しかし、この技術においては、寄生バイポートランジス
タのベースに相当する領域の不純物濃度を増加させるこ
とから、MOS素子のしきい値を増大させることにな
り、オン抵抗が大きくなる。
【0004】後者の提案としては、例えば、特開平2−
177476号公報に開示されているように、パワーM
OS素子のゲート−ドレイン間にツェナーダイオードを
挿入し、ドレインにツェナーダイオードの耐圧以上の高
電圧が印加されるとゲートがオン状態となって、トラン
ジスタが導通状態となり、過電圧から素子を保護する技
術がある。しかし、この技術では、ツェナーダイオード
を素子の内部に形成することから、これを形成するスペ
ースを必要とするため、有効アクティブ面積が減少し、
素子の微細化を妨げる要因となる。
【0005】本発明の目的は、素子の微細化が可能であ
り、かつ高破壊耐量の横型MOS素子を含む半導体装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の横型MOS素子
を含む半導体装置は、半導体または絶縁体からなる基
板、前記基板の上に形成され、ドリフト領域を構成する
第1導電型の第1半導体層、前記第1半導体層に接して
形成され、ボディ領域を構成し、かつ該ボディ領域にチ
ャネル領域が形成される第2導電型の第2半導体層、前
記第2半導体層に選択的に形成され、第1のソース領域
及び第2のソース領域を構成する第1導電型の第3半導
体層、前記第2半導体層との間に前記第1半導体層を介
在させて形成され、ドレイン領域を構成する第1導電型
の第4半導体層、少なくとも前記チャネル領域に接して
形成された絶縁ゲート、および前記第2半導体層と前記
第4半導体層との間に形成された埋込み絶縁層、を含
み、前記埋込み絶縁層は、その下端が少なくとも前記第
2半導体層の底部に達する深さで形成され、かつ該第2
半導体層において該埋込み絶縁層に沿って寄生MOS素
子のチャネル領域が形成され、前記寄生MOS素子は、
少なくとも前記埋め込み絶縁層、前記第2半導体層及び
前記第3半導体層の第2のソース領域を含んで構成さ
れ、前記第1のソース領域は、前記第2半導体層内の前
記絶縁ゲート側に前記チャネル領域と接するように形成
され、前記第2のソース領域は、前記第2半導体層内の
前記埋め込み絶縁層側に前記寄生MOS素子のチャネル
領域と接するように形成される
【0007】この半導体装置によれば、MOS素子がオ
フ状態の時には寄生MOSトランジスタを動作させるこ
とにより、オフ時のサージ電圧などの高電圧による素子
のブレークダウンを回避し、素子破壊を防止することが
できる。
【0008】本発明の横型MOS素子を含む半導体装置
は、半導体または絶縁体からなる基板、前記基板の上に
形成され、ベース領域を構成する第1導電型の第1半導
体層、前記第1半導体層に接して形成され、ベース領域
を構成し、かつ該ベース領域にチャネル領域が形成され
る第2導電型の第2半導体層、前記第2半導体層に選択
的に形成され、第1のエミッタ領域及び第2のエミッタ
領域を構成する第1導電型の第3半導体層、前記第2半
導体層との間に第1半導体層に介在させて形成され、コ
レクタ領域を構成する第2導電型の第4半導体層、少な
くとも前記チャネル領域に接して形成された絶縁ゲー
ト、および前記第2半導体層と第4半導体層との間に形
成された埋込み絶縁層、を含み、前記埋込み絶縁層は、
その下端が少なくとも前記第2半導体層の底部に達する
深さで形成され、かつ該第2半導体層において該埋込み
絶縁層に沿って寄生MOS素子のチャネル領域が形成さ
、前記寄生MOS素子は、少なくとも前記埋め込み絶
縁層、前記第2半導体層及び前記第3半導体層の第2の
エミッタ領域を含んで構成され、前記第1のエミッタ領
域は、前記第2半導体層内の前記絶縁ゲート側に前記チ
ャネル領域と接するように形成され、前記第2のエミッ
タ領域は、前記第2半導体層内の前記埋め込み絶縁層側
に前記寄生MOS素子のチャネル領域と接するように形
成される
【0009】この半導体装置は、MOS素子を含むバイ
ポーラトランジスタ(絶縁ゲートバイポーラシランジス
タ:IGBT)である。この半導体装置においても、前
記半導体装置と同様に、MOS素子がオフ状態の時には
寄生MOSトランジスタを動作させることにより、オフ
時のサージ電圧などの高電圧による素子のブレークダウ
ンを回避し、素子破壊を防止することができる。
【0010】前記半導体装置において、前記寄生MOS
素子のしきい値電圧は、電源電圧より大きく、素子耐圧
(MOS素子のソース−ドレイン耐圧又はエミッタ−コ
レクタ耐圧)より小さく設定されることが望ましい。
【0011】寄生MOSトランジスタのしきい値電圧を
このように設定することにより、MOS素子の動作上問
題を生ずることなく、高電圧を吸収できる。すなわち、
オフ状態でドレイン領域あるいはコレクタ領域(第4半
導体層)の電位が寄生MOSトランジスタのしきい値電
圧に達すると、寄生MOSトランジスタがオン状態とな
り、埋込み絶縁層に近接したボディ領域あるいはベース
領域(第2半導体層)内にチャネルが形成され電流が流
れる。その結果、半導体装置がオフ状態のとき、サージ
電圧などの高電圧が印加されたとしても素子をブレーク
ダウンさせることはない。
【0012】また、本発明の半導体装置では、素子内部
に埋込み絶縁層を埋込む構造を有するため、従来の保護
素子を設ける方法に比べ、チップ面積を犠牲にする必要
がないため、素子の微細化を図ることができる。
【0013】前記絶縁ゲートは、前記第3半導体層の
1のソース領域又は第1のエミッタ領域、前記第2半導
体層および前記第1半導体層を貫通して形成されたトレ
ンチ、該トレンチの表面に沿って形成されたゲート絶縁
層、およびこのゲート絶縁層を介して該トレンチ内部に
形成されたゲート電極、を有することが望ましい。本発
明の半導体装置においては、絶縁ゲート構造は特に限定
されないが、これを上記の構造を有するトレンチゲート
構造とすることにより、更なる素子の微細化を達成する
ことができる。
【0014】また、本発明は、SOI(Silicon
On Insulator)構造を有する基板を用い
た半導体装置にも適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1および図2は、
本発明が適用された、トレンチゲート構造を有する横型
パワーMOSFET(以下、「MOSFET」という)
100を模式的に示す平面図および断面図である。図2
は、図1におけるA−A線に沿った部分の断面図を示
す。図1では、半導体層の表面に形成された電極層およ
び絶縁層を省略して記載している。
【0017】図1および図2に示すMOSFET100
は、p型シリコン基板10と、このシリコン基板10上
に形成された、n型不純物を含むドリフト領域(第1半
導体層)14とを有する。
【0018】そして、ドリフト領域14の上面には、p
型の不純物を拡散することによりp型ボディ領域(第2
半導体層)16が形成され、さらに、このボディ領域1
6には、高濃度のn型不純物を選択的に拡散することに
よって第1のソース領域(第3半導体層)18aおよび
第2のソース領域(第3半導体層)18bが形成されて
いる。これらのボディ領域16およびソース領域18
a,18bは、セルフアライメント技術により2重拡散
することによって形成される。
【0019】さらに、ドリフト領域14の上面には、ボ
ディ領域16と離間してドレイン領域(第4半導体層)
22が形成されている。このドレイン領域22は、高濃
度のn型不純物を含んでいる。
【0020】ボディ領域16とドレイン領域22との間
には、シリコン基板10の厚さ方向に延びる、酸化シリ
コンや窒化シリコンなどからなる埋込み絶縁層30が形
成されている。この埋込み絶縁層30は、その下端部が
ボディ領域16の底部より深く形成され、かつシリコン
基板10より所定間隔を有するように、その深さが設定
されている。
【0021】また、ボディ領域16に接するようにトレ
ンチゲートが形成されている。すなわち、トレンチ74
は、第1のソース領域18a、ボディ領域16およびド
リフト領域14を貫通し、シリコン基板10の内部に至
るように形成される。このトレンチ74の表面に、ゲー
ト絶縁層72が形成されている。そして、このゲート絶
縁層72の内側にゲート電極70が形成されている。こ
のようにトレンチ74をシリコン基板10内部まで形成
し、ゲート絶縁層72の底部コーナー部がシリコン基板
10内に位置するように形成することにより、そうでな
い場合に比べて耐圧をさらに大きくすることができる。
【0022】また、第1のソース領域18a、露出する
ボディ領域16および第2のソース領域18bの表面に
はソース電極44が、ドレイン領域22の表面にはドレ
イン電極46が、それぞれ形成されている。そして、ソ
ース電極44とドレイン電極46との相互は、絶縁層5
6によって電気的に分離されている。本実施の形態に係
るMOSFET100においては、埋込み絶縁層30を
ゲート絶縁層とし、ボディ領域16をチャネル領域と
し、埋込み絶縁層30を介してボディ領域16と反対側
にあるドリフト領域14をゲート電極とし、第2のソー
ス領域18bをソースとする寄生MOSトランジスタが
形成される。そして、この寄生MOSトランジスタは、
そのしきい値電圧が電源電圧より大きくかつソース−ド
レイン耐圧(素子耐圧)より小さい値となるように設定
される。
【0023】寄生MOSトランジスタのしきい値は、ボ
ディ領域16の不純物濃度および埋込み絶縁層30の膜
厚などによって設定することができる。ボディ領域16
の不純物濃度がMOSFET100のしきい値電圧など
の特性に影響を与えることを考慮すると、埋込み絶縁層
30の膜厚によって寄生MOSトランジスタのしきい値
をコントロールすることが望ましい。そして、埋込み絶
縁層30の膜厚および深さを規定することにより、素子
の耐圧をも制御することができる。
【0024】次にデバイスの動作について述べる。
【0025】図2において、記号IONはMOSFET1
00がオン状態のときに流れるオン電流の経路を示し、
記号IOFFはMOSFET100がオフ状態のときに寄
生MOSトランジスタの動作によって流れる電流の経路
を示している。オン電流(I ON)は、ドレイン領域2
2、ドリフト領域14、およびゲート絶縁層72に沿っ
て形成されるチャネル領域を経由して第1のソース領域
18aへと流れる。
【0026】MOSFET100がオフ状態のときに
は、サージ電圧などの高電圧が印加されると、寄生MO
Sトランジスタが動作する。つまり、ボディ領域16
は、ソース電極44を介してグランドレベルに電位が固
定されているため、例えばドレイン領域22にインダク
タンス負荷駆動時の逆起電力等の高電圧が印加された場
合に、ドリフト領域14の電位もそれに伴って上昇す
る。ドレイン領域14の電位が寄生MOSトランジスタ
のしきい値電圧に達すると、寄生MOSトランジスタが
オン状態となり、埋込み絶縁層30に近接したボディ領
域16内にチャネルが形成され電流IOFFが流れる。そ
の結果、MOSFET100がオフ状態のとき、高電圧
が印加されたとしても素子をブレークダウンさせること
はない。そして、寄生MOSトランジスタは、そのしき
い値電圧が電源電圧より大きくソース−ドレイン耐圧よ
り小さい値となるように設定されているので、MOSF
ET100に悪影響を及ぼさない。
【0027】例えば、車載用に使用されるパワーデバイ
スでは、一般的に、電源電圧すなわちバッテリー電圧は
最大30V程度であり、素子耐圧(ソース−ドレイン耐
圧)は最低60Vを有することが要求される。従って、
寄生MOSトランジスタのしきい値電圧を30Vより大
きくかつ60Vより小さく設定すれば、MOSFET1
00の動作上問題を生ずることがなく、かつオフ状態で
高電圧が印加された場合に寄生MOSトランジスタを動
作させることができる。その結果、素子をブレークダウ
ンさせずに、サージ電圧などの高電圧の印加から素子を
保護することができる。
【0028】素子をブレークダウンの状態にさらすこと
は、必ずしも直接素子の破壊につながるわけではない
が、素子に過大なストレスを与えることになり、そのス
トレスの蓄積により素子破壊に至りやすくなる。本発明
によるMOSFET100では、上述したように、オフ
時に寄生MOSトランジスタを動作させることにより、
素子をブレークダウンの状態にさせずに高電圧を吸収す
ることができるため、ストレスの蓄積による素子破壊を
確実に回避することができる。
【0029】また、MOSFET100では、素子内部
に埋込み絶縁層30を埋込む構造を有するため、従来の
保護素子を設ける方法に比べ、チップ面積を犠牲にする
必要がないため、素子の微細化を図ることができる。
【0030】MOSFET100においては、ボディ領
域16とドレイン領域22との間に埋込み絶縁層30を
介在させ、しかもこの埋込み絶縁層30をドレイン領域
22に接する状態で形成している。そのため、埋込み絶
縁層30によってMOS素子の耐圧が確保される。そし
て、ドリフト電流はシリコン基板10の主面に対して垂
直方向に流れる部分を有するので、ドリフト領域14の
平面領域の面積を相対的に小さくすることができ、この
点でも素子の微細化を図ることができる。
【0031】さらに、トレンチゲート構造を有すること
により、チャネル領域がシリコン基板10に対して縦方
向に形成されるため、その分、プレーナゲート構造に比
べて、素子の微細化が図れる。
【0032】このように、本実施の形態に係るMOSF
ET100によれば、寄生MOSトランジスタを動作さ
せることにより、オフ時のサージ電圧などの高電圧によ
る素子のブレークダウンを回避し、素子破壊を防止する
ことができる。さらに、埋込み絶縁層30により素子耐
圧を確保し、素子耐圧をきめるドリフト領域14を確保
しながら素子サイズの微細化を実現することが可能であ
る。
【0033】(製造プロセス)以下、本実施の形態に係
るMOSFET100の製造プロセスの一例を説明す
る。図3〜図5は、MOSFET100の製造工程を模
式的に示す断面図である。
【0034】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板10およびエピタキシャル成長によって形成された
n型半導体層(ドリフト領域)14からなる基板S2上
に、膜厚100〜500nmの熱酸化膜60を形成す
る。ついで、通常用いられるフォトリソグラフィおよび
RIEにより、不純物を導入したい部分に開口部を形成
し、この開口部を介して、通常用いられるイオン注入お
よび熱処理(熱拡散)技術によってp型の不純物をドー
ピングし、p型不純物を含むボディ領域16を形成す
る。
【0035】次に、図3(b)に示すように、前記熱酸
化膜60を除去した後に、熱酸化または化学気相成長
(CVD)法により膜厚100nm以上のフィールド酸
化膜50を形成する。
【0036】次に、図3(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィおよびRIEによりトレンチ形成用の開口部
52を形成する。
【0037】次に、図3(d)に示すように、RIEに
より、前記シリコン基板10の表面より少なくともボデ
ィ領域16を貫通するように、所定距離の深さまでエッ
チングしてトレンチ32を形成する。
【0038】次に、図4(a)に示すように、前記トレ
ンチ32の内部に、CVD法により、酸化シリコンある
いは窒化シリコンなどの絶縁物質を埋込むことにより、
埋込み絶縁層30を形成する。これによりボディ領域1
6とドリフト領域14とをシリコン基板10と垂直方向
に分離する。また、この工程で、基板S2表面に絶縁層
62が形成される。
【0039】次に、図4(b)に示すように、前記工程
で形成された絶縁層62に、フォトリソグラフィおよび
RIEにより、トレンチ形成用の開口部58を形成す
る。
【0040】次に、図4(c)に示すように、RIEに
よって、シリコン基板10の表面に至るトレンチ74を
形成する。
【0041】次に、図4(d)に示すように、トレンチ
74の内部表面に膜厚0.01〜0.2μmのゲート絶
縁層72を形成した後、CVD法により、n型不純物が
ドープされたアモルファスシリコンあるいは多結晶シリ
コンをトレンチ74内に堆積させてゲート電極70を形
成する。
【0042】次に、図5(a)に示すように、基板S2
上の絶縁層62を除去した後、CVD法により、シリコ
ン酸化膜あるいはBPSG膜などからなる膜厚0.2〜
1μmの層間絶縁層56を形成する。
【0043】次に、図5(b)に示すように、所定パタ
ーンで電極形成用のコンタクトホールを形成する。
【0044】次に、図5(c)に示すように、イオン注
入および熱拡散技術によって、高濃度のn型不純物を含
む第1および第2ソース領域18a,18bを形成す
る。このとき、同時にドレイン領域22が形成される。
【0045】次に、図示しないが、ソース領域18a,
18bの表面にソース電極44を、ドレイン領域22の
表面にドレイン電極46を形成する。
【0046】なお、埋込み絶縁層30およびゲート電極
70の形成順序は特に限定されず、上述のプロセスと逆
であってもよい。
【0047】以上の工程を経ることにより、図1および
図2に示すパワーMOSFET100を製造することが
できる。
【0048】(第2の実施の形態)図6は、本発明を適
用したトレンチゲート構造を有する横型パワーMOSF
ET200を模式的に示す断面図である。本実施の形態
に係るMOSFET200は、前記第1の実施の形態
と、SOI構造を有する点で異なるが、それ以外の構造
は同様である。前記第1の実施の形態に係るMOSFE
T100と実質的に同様の機能を有する部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0049】図6に示すMOSFET200は、シリコ
ン基板10と、絶縁基板12とを有し、この絶縁基板1
2上にn型不純物を含むドリフト領域(第1半導体層)
14が形成されている。つまり、第1の実施の形態のM
OSFET100では、素子分離にPN接合分離を用い
ているのに対し、この実施の形態のMOSFET200
では、誘電体分離を用いている。このように、誘電体分
離を用いることにより、複数の素子を1つのチップに集
積化した場合、各素子間の電気的な絶縁をより完全に実
現できる利点がある。それ以外のデバイス構造、動作お
よび発明の利点は第1の実施の形態と同様であるので、
記載を省略する。
【0050】(第3の実施の形態)図7は、本発明を適
用したプレーナゲート構造を有する横型パワーMOSF
ET300を模式的に示す断面図である。本実施の形態
に係るMOSFET300は、前記第1の実施の形態
と、ゲート構造の点で異なるが、それ以外の構造は同様
である。前記第1の実施の形態に係るパワーMOSFE
T100と実質的に同様の機能を有する部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0051】MOSFET300は、p型シリコン基板
10と、このシリコン基板10上に形成された、n型不
純物を含むドリフト領域(第1半導体層)14とを有す
る。そして、ドリフト領域14の上面には、p型の不純
物を拡散することによりp型ボディ領域(第2半導体
層)16が形成され、さらに、このボディ領域16に
は、高濃度のn型不純物を選択的に拡散することによっ
て第1のソース領域(第3半導体層)18aおよび第2
のソース領域(第3半導体層)18bが形成されてい
る。
【0052】さらに、ドリフト領域14の上面には、ボ
ディ領域16と離間してドレイン領域(第4半導体層)
22が形成されている。このドレイン領域22は、高濃
度のn型不純物を含んでいる。
【0053】ボディ領域16とドレイン領域22との間
には、シリコン基板10の厚さ方向に延びる、酸化シリ
コンや窒化シリコンなどからなる埋込み絶縁層30が形
成されている。この埋込み絶縁層30は、その下端部が
ボディ領域16の底部より深く形成され、かつシリコン
基板10より所定間隔を有するように、その深さが設定
されている。
【0054】また、ボディ領域16に接するようにプレ
ーナゲート80が形成されている。プレーナゲート80
は、第1のソース領域18a、ボディ領域16およびド
リフト領域14の表面に、ゲート絶縁層82が形成さ
れ、このゲート絶縁層82上にゲート電極84が形成さ
れている。
【0055】本実施の形態に係るMOSFET300に
おいても、第1の実施の形態のMOSFET100と同
様に、埋込み絶縁層30をゲート絶縁層とし、ボディ領
域16をチャネル領域とし、埋込み絶縁層30を介して
ボディ領域16と反対側にあるドリフト領域14をゲー
ト電極とし、第2のソース領域18bをソースとする寄
生MOSトランジスタが形成される。そして、この寄生
MOSトランジスタは、そのしきい値電圧が電源電圧よ
り大きくかつソース−ドレイン耐圧(素子耐圧)より小
さい値となるように設定される。
【0056】寄生MOSトランジスタのしきい値は、ボ
ディ領域16の不純物濃度および埋込み絶縁層30の膜
厚などによって設定することができる。ボディ領域16
の不純物濃度がMOSFET300のしきい値電圧など
の特性に影響を与えることを考慮すると、埋込み絶縁層
30の膜厚によって寄生MOSトランジスタのしきい値
をコントロールすることが望ましい。そして、埋込み絶
縁層30の膜厚および深さを規定することにより、素子
の耐圧をも制御することができる。
【0057】次にデバイスの動作について述べる。
【0058】図7において、記号IONはMOSFET3
00がオン状態のときに流れるオン電流の経路を示し、
記号IOFFはMOSFET300がオフ状態のときに寄
生MOSトランジスタの動作によって流れる電流の経路
を示している。オン電流(I ON)は、ドレイン領域2
2、ドリフト領域14、およびゲート絶縁層82に沿っ
て形成されるチャネル領域を経由して第1のソース領域
18aへと流れる。
【0059】MOSFET300がオフ状態のときに
は、サージ電圧などの高電圧が印加されると、寄生MO
Sトランジスタが動作する。つまり、ボディ領域16
は、ソース電極44を介してグランドレベルに電位が固
定されているため、例えばドレイン領域22にインダク
タンス負荷駆動時の逆起電力等の高電圧が印加された場
合に、ドリフト領域14の電位もそれに伴って上昇す
る。ドレイン領域14の電位が寄生MOSトランジスタ
のしきい値電圧に達すると、寄生MOSトランジスタが
オン状態となり、埋込み絶縁層30に近接したボディ領
域16内にチャネルが形成され電流IOFFが流れる。そ
の結果、MOSFET300がオフ状態のとき、高電圧
が印加されたとしても素子をブレークダウンさせること
はない。そして、寄生MOSトランジスタは、そのしき
い値電圧が電源電圧より大きくソース−ドレイン耐圧よ
り小さい値となるように設定されているので、MOSF
ET300に悪影響を及ぼさない。
【0060】MOSFET300では、上述したよう
に、オフ時に寄生MOSトランジスタを動作させること
により、素子をブレークダウンの状態にさせずに高電圧
を吸収することができるため、ストレスの蓄積による素
子破壊を確実に回避することができる。
【0061】また、MOSFET300では、素子内部
に埋込み絶縁層30を埋込む構造を有するため、従来の
保護素子を設ける方法に比べ、チップ面積を犠牲にする
必要がないため、素子の微細化を図ることができる。
【0062】本実施の形態に係るMOSFET300に
おいては、ボディ領域16とドレイン領域22との間に
埋込み絶縁層30を介在させ、しかもこの埋込み絶縁層
30をドレイン領域22に接する状態で形成している。
そのため、埋込み絶縁層30によってMOS素子の耐圧
が確保される。そして、ドリフト電流はシリコン基板1
0の主面に対して垂直方向に流れる部分を有するので、
ドリフト領域14の平面領域の面積を相対的に小さくす
ることができ、この点でも素子の微細化を図ることがで
きる。
【0063】このように、本実施の形態に係るMOSF
ET300によれば、寄生MOSトランジスタを動作さ
せることにより、オフ時のサージ電圧などの高電圧によ
る素子のブレークダウンを回避し、素子破壊を防止する
ことができる。さらに、埋込み絶縁層30により素子耐
圧を確保し、素子耐圧をきめるドリフト領域14を確保
しながら素子サイズの微細化を実現することが可能であ
る。
【0064】(第4の実施の形態)図8は、本発明が適
用された、トレンチゲート構造を有する横型IGBT4
00を模式的に示す断面図である。このIGBT400
は、図1に示すMOSFET100におけるn型ドレイ
ン領域22の代わりにp型コレクタ領域24を設けた構
造を有する。つまり、IGBT400は、n型MOSゲ
ートを有するバイポーラトランジスタである。
【0065】IGBT400は、p型シリコン基板10
と、このシリコン基板10上に形成された、n型ベース
領域(第1半導体層)14とを有する。そして、n型ベ
ース領域14の上面には、p型の不純物を拡散すること
によりp型ベース領域(第2半導体層)16が形成さ
れ、さらに、このp型ベース領域16には、高濃度のn
型不純物を選択的に拡散することによって第1のエミッ
タ領域(第3半導体層)18aおよび第2のエミッタ領
域(第3半導体層)18bが形成されている。これらの
p型ベース領域16およびエミッタ領域18a,18b
は、セルフアライメント技術により2重拡散することに
よって形成される。
【0066】さらに、n型ベース領域14の上面には、
p型ベース領域16と離間してコレクタ領域(第4半導
体層)24が形成されている。このコレクタ領域24
は、高濃度のp型不純物を含んでいる。
【0067】p型ベース領域16とp型コレクタ領域2
4との間には、シリコン基板10の厚さ方向に延びる、
酸化シリコンや窒化シリコンなどからなる埋込み絶縁層
30が形成されている。この埋込み絶縁層30は、その
下端部がp型ベース領域16の底部より深く形成され、
かつシリコン基板10より所定間隔を有するように、そ
の深さが設定されている。
【0068】また、p型ベース領域16に接するように
トレンチゲートが形成されている。すなわち、トレンチ
74は、第1のエミッタ領域18a、p型ベース領域1
6およびn型ベース領域14を貫通し、シリコン基板1
0の内部に至るように形成される。このトレンチ74の
表面に、ゲート絶縁層72が形成されている。そして、
このゲート絶縁層72の内側にゲート電極70が形成さ
れている。このようにトレンチ74をシリコン基板10
内部まで形成し、ゲート絶縁層72の底部コーナー部が
シリコン基板10内に位置するように形成することによ
り、そうでない場合に比べて耐圧をさらに大きくするこ
とができる。
【0069】また、第1のエミッタ領域18a、露出す
るp型ベース領域16および第2のエミッタ領域18b
の表面にはエミッタ電極44が、コレクタ領域24の表
面にはコレクタ電極48が、それぞれ形成されている。
そして、エミッタ電極44とコレクタ電極48との相互
は、絶縁層56によって電気的に分離されている。
【0070】本実施の形態に係るIGBT400におい
ては、埋込み絶縁層30をゲート絶縁層とし、p型ベー
ス領域16をチャネル領域とし、埋込み絶縁層30を介
してp型ベース領域16と反対側にあるn型ベース領域
14をゲート電極とし、第2のエミッタ領域18bをソ
ースとする寄生MOSトランジスタが形成される。そし
て、この寄生MOSトランジスタは、そのしきい値電圧
が電源電圧より大きくかつエミッタ−コレクタ間耐圧
(素子耐圧)より小さい値となるように設定される。
【0071】寄生MOSトランジスタのしきい値は、p
型ベース領域16の不純物濃度および埋込み絶縁層30
の膜厚などによって設定することができる。p型ベース
領域16の不純物濃度がMOSゲートのしきい値電圧な
どの特性に影響を与えることを考慮すると、埋込み絶縁
層30の膜厚によって寄生MOSトランジスタのしきい
値をコントロールすることが望ましい。そして、埋込み
絶縁層30の膜厚および深さを規定することにより、素
子の耐圧をも制御することができる。
【0072】次にデバイスの動作について述べる。
【0073】図8において、記号IONはIGBT400
がオン状態のときに流れる正孔電流の経路を示し、記号
OFFはIGBT400がオフ状態のときに寄生MOS
トランジスタの動作によって流れる電子電流の経路を示
している。
【0074】IGBT400がオフ状態のときには、サ
ージ電圧などの高電圧が印加されると、寄生MOSトラ
ンジスタが動作する。つまり、p型ベース領域16は、
エミッタ電極44を介してグランドレベルに電位が固定
されているため、例えばコレクタ領域24にインダクタ
ンス負荷駆動時の逆起電力等の高電圧が印加された場合
に、n型ベース領域14の電位もそれに伴って上昇す
る。コレクタ領域14の電位が寄生MOSトランジスタ
のしきい値電圧に達すると、寄生MOSトランジスタが
オン状態となり、埋込み絶縁層30に近接したp型ベー
ス領域16内にチャネルが形成され電流IOFFが流れ
る。その結果、IGBT400がオフ状態のとき、高電
圧が印加されたとしても素子をブレークダウンさせるこ
とはない。そして、寄生MOSトランジスタは、そのし
きい値電圧が電源電圧より大きくエミッタ−コレクタ間
耐圧より小さい値となるように設定されているので、素
子に悪影響を及ぼさない。
【0075】IGBT400では、上述したように、オ
フ時に寄生MOSトランジスタを動作させることによ
り、素子をブレークダウンの状態にさせずに高電圧を吸
収することができるため、ストレスの蓄積による素子破
壊を確実に回避することができる。
【0076】また、IGBT400では、素子内部に埋
込み絶縁層30を埋込む構造を有するため、従来の保護
素子を設ける方法に比べ、チップ面積を犠牲にする必要
がないため、素子の微細化を図ることができる。
【0077】本実施の形態に係るIGBT400におい
ては、p型ベース領域16とコレクタ領域24との間に
埋込み絶縁層30を介在させ、しかもこの埋込み絶縁層
30をコレクタ領域24に接する状態で形成している。
そのため、埋込み絶縁層30によって、MOS素子の耐
圧が確保され、しかも、寄生サイリスタのラッチアップ
を防止することができる。そして、ドリフト電流はシリ
コン基板10の主面に対して垂直方向に流れる部分を有
するので、n型ベース領域14の平面領域の面積を相対
的に小さくすることができ、この点でも素子の微細化を
図ることができる。
【0078】さらに、トレンチゲート構造を有すること
により、チャネル領域がシリコン基板10に対して縦方
向に形成されるため、その分、プレーナゲート構造に比
べて、素子の微細化が図れる。
【0079】このように、本実施の形態に係るIGBT
400によれば、寄生MOSトランジスタを動作させる
ことにより、オフ時のサージ電圧などの高電圧による素
子のブレークダウンを回避し、素子破壊を防止すること
ができる。さらに、埋込み絶縁層30により素子耐圧を
確保し、素子耐圧をきめるn型ベース領域14を確保し
ながら素子サイズの微細化を実現することが可能であ
る。
【0080】IGBTにおいても、第2の実施の形態の
SOI基板および第3の実施の形態のプレーナゲート構
造を採用できる。
【0081】また、本発明はp型MOS素子を含む半導
体装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトレンチゲー
トゲート構造を有する横型パワーMOSFETを模式的
に示す平面図である。
【図2】図1に示すMOSFETをA−A線に沿って模
式的に示す断面図である。
【図3】(a)〜(d)は、図1および図2に示すMO
SFETの製造方法を工程順に模式的に示す断面図であ
る。
【図4】(a)〜(d)は、図3に示す工程に続いて行
われる、MOSFETの製造方法を工程順に模式的に示
す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、図4に示す工程に続いて行
われる、MOSFETの製造方法を工程順に模式的に示
す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るトレンチゲー
ト構造を有する横型パワーMOSFETを模式的に示す
断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るプレーナゲー
ト構造を有する横型パワーMOSFETを模式的に示す
断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るトレンチゲー
ト構造を有する横型IGBTを模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シリコン基板 12 絶縁基板 14 ドリフト領域、ベース領域 16 ボディ領域、ベース領域 18 ソース領域、エミッタ領域 18a 第1のソース領域、第1のエミッタ領域 18b 第2のソース領域、第2のエミッタ領域 22 ドレイン領域、 24 コレクタ領域 30 埋込み絶縁層 44 ソース電極、エミッタ電極 46 ドレイン電極 48 コレクタ電極 70 ゲート電極 72 ゲート絶縁層 74 トレンチ 80 プレーナゲート 82 ゲート絶縁層 84 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−171764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体または絶縁体からなる基板、 前記基板の上に形成され、ドリフト領域を構成する第1
    導電型の第1半導体層、 前記第1半導体層に接して形成され、ボディ領域を構成
    し、かつ該ボディ領域にチャネル領域が形成される第2
    導電型の第2半導体層、 前記第2半導体層に選択的に形成され、第1のソース領
    域及び第2のソース領域を構成する第1導電型の第3半
    導体層、 前記第2半導体層との間に前記第1半導体層を介在させ
    て形成され、ドレイン領域を構成する第1導電型の第4
    半導体層、 少なくとも前記チャネル領域に接して形成された絶縁ゲ
    ート、および前記第2半導体層と前記第4半導体層との
    間に形成された埋込み絶縁層、を含み、 前記埋込み絶縁層は、その下端が少なくとも前記第2半
    導体層の底部に達する深さで形成され、かつ該第2半導
    体層において該埋込み絶縁層に沿って寄生MOS素子の
    チャネル領域が形成され 前記寄生MOS素子は、少なくとも前記埋め込み絶縁
    層、前記第2半導体層及び前記第3半導体層の第2のソ
    ース領域を含んで構成され、 前記第1のソース領域は、前記第2半導体層内の前記絶
    縁ゲート側に前記チャネル領域と接するように形成さ
    れ、 前記第2のソース領域は、前記第2半導体層内の前記埋
    め込み絶縁層側に前記寄生MOS素子のチャネル領域と
    接するように形成される、 横型MOS素子を含む半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 半導体または絶縁体からなる基板、 前記基板の上に形成され、ベース領域を構成する第1導
    電型の第1半導体層、 前記第1半導体層に接して形成され、ベース領域を構成
    し、かつ該ベース領域にチャネル領域が形成される第2
    導電型の第2半導体層、 前記第2半導体層に選択的に形成され、第1のエミッタ
    領域及び第2のエミッタ領域を構成する第1導電型の第
    3半導体層、 前記第2半導体層との間に第1半導体層に介在させて形
    成され、コレクタ領域を構成する第2導電型の第4半導
    体層、 少なくとも前記チャネル領域に接して形成された絶縁ゲ
    ート、および前記第2半導体層と第4半導体層との間に
    形成された埋込み絶縁層、を含み、 前記埋込み絶縁層は、その下端が少なくとも前記第2半
    導体層の底部に達する深さで形成され、かつ該第2半導
    体層において該埋込み絶縁層に沿って寄生MOS素子の
    チャネル領域が形成され 前記寄生MOS素子は、少なくとも前記埋め込み絶縁
    層、前記第2半導体層及び前記第3半導体層の第2のエ
    ミッタ領域を含んで構成され、 前記第1のエミッタ領域は、前記第2半導体層内の前記
    絶縁ゲート側に前記チャネル領域と接するように形成さ
    れ、 前記第2のエミッタ領域は、前記第2半導体層内の前記
    埋め込み絶縁層側に前記寄生MOS素子のチャネル領域
    と接するように形成される、 横型MOS素子を含む半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記 寄生MOS素子のしきい値電圧は、電源電圧より大
    きくMOS素子のソース−ドレイン耐圧又はエミッタ−
    コレクタ耐圧より小さく設定された、横型MOS素子を
    含む半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記絶縁ゲートは、前記第3半導体層の第1のソース領
    域又は第1のエミッタ領域、前記第2半導体層および前
    記第1半導体層を貫通して形成されたトレンチ、該トレ
    ンチの表面に沿って形成されたゲート絶縁層、およびこ
    のゲート絶縁層を介して該トレンチ内部に形成されたゲ
    ート電極、を有する、横型MOS素子を含む半導体装
    置。
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