JP3904725B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体基板上にダイオードを搭載した半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の消費電力の低減という要求に伴い、基板への漏れ電流の少ないダイオードが求められている。
以下、従来のダイオードの製造方法について、図面を参照しながら説明する。まず、図14に示すように、p型の半導体基板300の表面上に低濃度のn型不純物をドープし、カソード領域301を形成する。次に、図15に示すようにカソード領域301の内にp型不純物をドープしてアノード領域302を形成する。次に、図16に示すようにアノード領域302の内に高濃度のp型不純物をドープしてアノードコンタクト領域303を形成し、カソード領域301の内でアノード領域302とは所定の距離だけ離れた位置に、高濃度のn型不純物をドープしてカソードコンタクト領域304を形成する。
【0003】
以上で拡散層の形成が終了し、この後、図17に示すように絶縁膜305を形成し、各拡散層の上の絶縁膜の一部を開口し、開口したコンタクト窓に金属電極306を形成すれば素子が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のダイオードを搭載した半導体装置及びその製造方法においては、基板への漏れ電流が大きいという問題点を有していた。
すなわち、アノード領域302をエミッタとし、カソード領域301をベースとし、p型の半導体基板300をコレクタとする寄生のサブストレートPNPトランジスタが形成されてしまい、p型の半導体基板300に接地電位を与え、本来のダイオードに順方向のバイアスを印加したときに、このサブストレートPNPトランジスタが導通し、本来アノードからカソードへ流れるべき電流の一部がp型の半導体基板300に流れるという欠点があった。この漏れ電流は、接地電位を与えているp型の半導体基板300の電位を局所的に不安定にさせ、半導体装置の消費電力を増大させてしまうという問題点を有していた。
【0005】
したがって、この発明の目的は、上記従来の問題点を解決するもので、半導体基板上にダイオードを搭載した構成において、基板への漏れ電流の少ない優れた半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の請求項1記載の半導体装置は、ダイオードとバイポーラトランジスタとを有する半導体装置であって、半導体基板のダイオード形成領域に形成された第1導電型不純物からなる第1の領域と、この第1の領域の内部に形成された第2導電型不純物からなる第2の領域と、この第2の領域の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物からなる第3の領域と、この第3の領域を取り囲むように第2の領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域とを備え、第4の領域は環状になるように形成され、第3の領域と第4の領域は電気的に同電位にし、半導体基板のバイポーラトランジスタ形成領域に形成された第1導電型不純物からなるコレクタ領域と、このコレクタ領域の内部に形成された第2導電型不純物からなるベース領域と、このベース領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるエミッタ領域とを備え、ベース領域は第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有することを特徴とする。
【0007】
このように、第3の領域を取り囲むように第2の領域の内部に高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域を形成し、第3の領域と第4の領域は電気的に同電位にしたので、第1の領域をエミッタとし、第2の領域をベースとし、第4の領域をコレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形成される。このトランジスタは、第2の領域と第3の領域が同一の導電型不純物を含む領域であり、第3の領域と第4の領域とが電気的に接続されていることから、ベース・コレクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動作する。このトランジスタの電流増幅率hFEが1以上の場合、コレクタ電流が流れる。これはすなわち第1の領域と第4の領域の間で電流が流れることであり、第4の領域は第3の領域と電気的に接続されているから、この電流はダイオードの順バイアス電流に加算される。さらに、第4の領域は第3の領域を取り囲むように環状に形成している。この構造により、ラテラルバイポーラトランジスタの実効的なコレクタ面積が増大し、コレクタ電流も増大する。従って、本構成によれば、ダイオードのアノード・カソード間電流は増加し、相対的に基板への漏れ電流は低減される。また、第4の領域が第3の領域の全周を取り囲んだことでコレクタ面積が最大となり、コレクタ電流も最大となる。
また、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのベース領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのベース領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては上記作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0008】
請求項2記載の半導体装置は、請求項1において、第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である
【0009】
請求項3記載の半導体装置は、請求項1または2において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を備えた。このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を形成したので良好に動作する。
【0011】
請求項4記載の半導体装置は、請求項3において、エミッタ領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第4の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0012】
請求項5記載の半導体装置は、請求項3または4において、エミッタ領域は第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第5の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0013】
請求項6記載の半導体装置は、請求項3,4または5において、ベース領域の内部でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を備え、ベースコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ベース領域の内部でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を形成したので良好に動作する。また、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのベースコンタクト領域はダイオードの第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第3の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのベースコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0014】
請求項7記載の半導体装置は、ダイオードとDMOSFETとを有する半導体装置であって、半導体基板のダイオード形成領域に形成された第1導電型不純物からなる第1の領域と、この第1の領域の内部に形成された第2導電型不純物からなる第2の領域と、この第2の領域の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物からなる第3の領域と、この第3の領域を取り囲むように第2の領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域とを備え、第4の領域は環状になるように形成され、第3の領域と第4の領域は電気的に同電位にし、半導体基板のDMOSFET形成領域に形成された第1導電型不純物からなるドレイン領域と、このドレイン領域上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、ドレイン領域の内部に形成されゲート電極の下方領域の一部にまで達するしきい値制御レベルの第2導電型不純物からなるボディ領域と、このボディ領域内でゲート電極の一方の下部側方に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるソース領域と、ドレイン領域内でゲート電極の他方の下部側方に位置しかつゲート電極とは離れた領域に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるドレインコンタクト領域とを備え、ボディ領域は第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有することを特徴とする。
【0015】
このように、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、DMOSFETのボディ領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボディ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0016】
請求項8記載の半導体装置は、請求項7において、第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である。
【0017】
請求項9記載の半導体装置は、請求項7または8において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を備えた。
【0018】
請求項10記載の半導体装置は、請求項において、ソース及びドレインコンタクト領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、ソース及びドレインコンタクト領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第4の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのソース、ドレインコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0019】
請求項11記載の半導体装置は、請求項9または10において、ソース及びドレインコンタクト領域は第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、DMOSFETのソース及びドレインコンタクト領域はダイオードの第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第5の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのソース、ドレインコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0021】
請求項12記載の半導体装置は、請求項8,9または10において、ボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるボディコンタクト領域を備え、ボディコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物からなるボディコンタクト領域を形成したので良好に動作する。また、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、ボディコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第3の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボディコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0022】
請求項13記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、半導体基板上のバイポーラトランジスタ形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープしてコレクタ領域を形成する工程と、第1の領域の内部とコレクタ領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域とバイポーラトランジスタのベース領域を同時に形成する工程と、第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形成する工程と、第2の領域の内部で第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、ベース領域の内部に高濃度の第1導電型不純物をドープしてエミッタ領域を形成する工程と、第3の領域と第4の領域とを電気的に接続する工程とを含み、第4の領域を形成する工程で前記第4の領域を環状になるように形成することを特徴とする。
【0023】
このように、第1の領域の内部とコレクタ領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域とバイポーラトランジスタのベース領域を同時に形成するので、バイポーラトランジスタを形成する際に必然的に必要となるベース領域の形成工程においてダイオードの第2の領域を形成できる。このため、ダイオードの第2の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができる。従って、ダイオードにおいては請求項11と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0024】
請求項14記載の半導体装置の製造方法は、請求項13において、第4の領域を形成する工程で第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である。
【0025】
請求項15記載の半導体装置の製造方法は、請求項13または14において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域とダイオードの第4の領域を同時に形成する。このように、バイポーラトランジスタのエミッタ領域の形成を、ダイオードの第4の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程においてダイオードの第4の領域を形成できる。このため、ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0026】
請求項16記載の半導体装置の製造方法は、請求項14または15において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含み、バイポーラトランジスタのエミッタ領域とダイオードの第5の領域を同時に形成する。このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好に動作する。また、バイポーラトランジスタのエミッタ領域の形成を、ダイオードの第5の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程においてダイオードの第5の領域を形成できる。このため、ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0027】
請求項17記載の半導体装置の製造方法は、請求項13,14,15または16において、バイポーラトランジスタのベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベースコンタクト領域を形成する工程を含み、ベースコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成する。このように、バイポーラトランジスタのベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベースコンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、ベースコンタクト領域の形成を、ダイオードの第3の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際のベースコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイオードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0028】
請求項18記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、半導体基板上のDMOSFET形成領域に低濃度の第1導電型の不純物をドープしてドレイン領域を形成する工程と、ドレイン領域の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の下方領域の一部にまで達するようにしきい値制御レベルの第2導電型不純物をドープしてボディ領域を形成する工程と、このボディ領域内でゲート電極の一方の下部側方に高濃度の第1導電型不純物をドープしてソース領域を形成する工程と、ドレイン領域内でゲート電極の他方の下部側方でかつゲート電極とは離れた領域に高濃度の第1導電型不純物をドープしてドレインコンタクト領域を形成する工程と、第1の領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域を形成する工程と、第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形成する工程と、第2の領域の内部で第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、第3の領域と第4の領域とを電気的に接続する工程とを含み、DMOSFETのボディ領域とダイオードの第2の領域を同時に形成し、第4の領域を形成する工程で第4の領域を環状になるように形成することを特徴とする。
【0029】
このように、DMOSFETのボディ領域とダイオードの第2の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際に必然的に必要となるボディ領域の形成工程においてダイオードの第2の領域を形成できる。このため、ダイオードの第2の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができる。従って、ダイオードにおいては請求項11と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0030】
請求項19記載の半導体装置の製造方法は、請求項18において、第4の領域を形成する工程で第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である。
【0031】
請求項20記載の半導体装置の製造方法は、請求項18または19において、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第4の領域を同時に形成する。このように、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第4の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第4の領域を形成できる。このため、ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0032】
請求項21記載の半導体装置の製造方法は、請求項19または20において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含み、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第5の領域を同時に形成する。このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好に動作する。また、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクトと、ダイオードの第5の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第5の領域を形成できる。このため、ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0033】
請求項22記載の半導体装置の製造方法は、請求項18,19,20または21において、DMOSFETのボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の第2導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を形成する工程を含み、ボディコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成する。このように、DMOSFETのボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の第2導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、ボディコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のボディコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイオードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態の半導体装置の断面図である。図1に示すように、この半導体装置は、ダイオードとバイポーラトランジスタが半導体基板に設けてある。ダイオード形成領域では、第1導電型不純物からなる第1の領域101と、この第1の領域101の内部に形成された第2導電型不純物からなる第2の領域104と、この第2の領域104の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物からなる第3の領域112と、この第3の領域112を取り囲むように第2の領域104の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域107と、第1の領域101の内部で第2の領域104から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域108とを備えている。第3の領域112と第4の領域107はAl配線118により電気的に同電位にしてある。
【0035】
また、バイポーラトランジスタ形成領域では、第1導電型不純物からなるコレクタ領域102と、このコレクタ領域102の内部に形成された第2導電型不純物からなるベース領域105と、このベース領域105の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるエミッタ領域109と、ベース領域の内部でエミッタ領域109から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域113と、コレクタ領域102の内部でベース領域105から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるコレクタコンタクト領域110とを備えている。また、ベース領域105は第2の領域104と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、エミッタ領域109は第4の領域107及び第5の領域108と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、ベースコンタクト領域113は第3の領域112と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。
【0036】
次にこの半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図6はこの発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。図2に示すように、比抵抗が例えば10〜20Ω・cmの(100)面を主面とするシリコン単結晶からなるP型半導体基板100に例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、これを用いて、P型半導体基板100のダイオード形成領域及びバイポーラトランジスタ形成領域に、例えば燐イオンを注入エネルギーが100keV,ドーズ量が2×1012cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第1の領域101、バイポーラトランジスタのコレクタ領域102を形成する。
【0037】
次に、図3に示すように、例えばレジスト膜103をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第1の領域101の内部と、バイポーラトランジスタ形成領域のコレクタ領域102の内部のベース形成領域に例えばボロンイオンを注入エネルギーが30keV,ドーズ量が1.5×1013cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第2の領域104とバイポーラトランジスタのベース領域105を形成する。
【0038】
次に、図4に示すように、例えばレジスト膜106をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第2の領域104の内部と、第1の領域101の内部であって、第2の領域104とは離れた領域と、バイポーラトランジスタ形成領域のベース領域105の内部と、コレクタ領域102の内部であって、ベース領域105とは離れた領域とに例えばひ素イオンを注入エネルギーが40keV,ドーズ量が1×1016cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第4の領域107及び第5の領域108及びバイポーラトランジスタのエミッタ領域109及びコレクタコンタクト領域110を形成する。
【0039】
ここで、ダイオードの第4の領域107は第2の領域104の内部であって、それらのオーバーラップ距離Lは0.5μm程度になるようにし、かつ第4の領域107は半導体基板100上面から見た際に環状になるように形成する。
次に、図5に示すように、例えばレジスト膜111をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第2の領域104の内部であって、かつ第4の領域107に取り囲まれる領域と、バイポーラトランジスタ形成領域のベース領域105の内部であって、エミッタ領域109とは離れた領域とに例えばBF2 イオンを注入エネルギーが40keV,ドーズ量が3×1015cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第3の領域112とバイポーラトランジスタのベースコンタクト領域113を形成する。
【0040】
次に、図6に示すように、層間絶縁膜として例えばCVD法を用いてNSG膜114を800nm程度形成し、さらに、例えばレジスト膜115をマスクとして、NSG膜114をエッチングし、コンタクト窓116を形成する。
最後に、図1に示すように、例えば金属配線として、例えばスパッタリング法によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜117をマスクとしてAl膜をエッチングして、Al配線118を形成すればこの半導体装置が完成する。ここで、ダイオードの第4の領域107と第3の領域112は電気的に接続される。
【0041】
以上のように、この実施の形態によれば、ダイオード形成領域において、第2の領域104をアノードとし、第1の領域101をカソードとするダイオードが形成されると共に、第1の領域101をエミッタとし、第2の領域104をベースとし、第4の領域107をコレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形成される。このラテラルバイポーラトランジスタは、第2の領域104と第3の領域112が同一の導電型不純物を含む領域であり、第3の領域112と第4の領域107とが電気的に接続されていることから、ベース・コレクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動作する。このトランジスタはダイオードに順バイアスを印加したした場合にオンし、コレクタ電流が流れる。これはすなわち第1の領域101と第4の領域107の間で電流が流れることであり、第4の領域107は第3の領域112と電気的に接続されているから、この電流はダイオードの順バイアス電流に加算される。従って、この実施の形態によれば、ダイオードのアノード・カソード間電流は増加し、相対的に基板への漏れ電流は低減される。
【0042】
さらに、ラテラルバイポーラトランジスタのベース幅は第2の領域104と第4の領域107のオーバーラップ距離Lであり、電流増幅率hFEはベース幅で規定されるため、この距離が短いほど基板への漏れ電流が低減される。一方、Lが短い場合、第1の領域101と第4の領域107の間の降伏電圧が低下する。これはダイオードの降伏電圧が低下することを意味している。従って、この距離Lは0.3μm以上で、1.5μm以下であることが好ましい。この実施の形態ではLは約0.5μm程度とした。
【0043】
また、第3の領域112と第4の領域107とは電気的に接続することから、両方の領域は接するように形成することが好ましい。この場合、ダイオードのセル面積が小さくなるというさらなる効果を有する。
さらに、この実施の形態によれば、第4の領域107は第3の領域112を取り囲むように形成している。これにより、ラテラルバイポーラトランジスタのコレクタとしての面積が増大し、コレクタ電流も増大する。従って、この実施の形態によれば、ダイオードのアノード・カソード間電流は増加し、相対的に基板への漏れ電流は低減される。なお、第4の領域107が第3の領域112の全周の一部を囲まない構成にしてもよいが、全周を取り囲んだ場合コレクタ面積が最大となり、コレクタ電流も最大となる。
【0044】
さらに、ダイオードを形成する際に、バイポーラトランジスタを形成するための工程のみを使用している。従って、ダイオードを形成するための工程を追加する必要はなく、半導体装置の製造コストを低減することができる。しかも、バイポーラトランジスタの特性に影響を与えることはない。
この発明の第2の実施の形態を図7〜図13に基づいて説明する。図13は
この発明の第2の実施の形態の半導体装置の断面図である。図13に示すように、この半導体装置は、ダイオードとDMOSFETが半導体基板に設けてある。ダイオード形成領域は、第1の実施の形態と同様であり、第1の領域201、第2の領域208、第3の領域216、第4の領域211、第5の領域212およびAl配線222を備えている。
【0045】
DMOSFET形成領域では、第1導電型不純物からなるドレイン領域202と、このドレイン領域202上に形成されたゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)203と、このゲート酸化膜203上に形成された多結晶シリコン(ゲート電極)204とを備えている。ゲート酸化膜203と多結晶シリコン204から絶縁ゲート電極206が形成される。また、半導体基板200の表面付近の領域でドレイン領域202の内部に形成され絶縁ゲート電極206の下方領域の一部にまで達するしきい値制御レベルの第2導電型不純物からなるボディ領域209と、このボディ領域209内で絶縁ゲート電極206の一方の下部側部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるソース領域213と、ドレイン領域202内で絶縁ゲート電極206の他方の下部側方に位置しかつ絶縁ゲート電極206とは離れた領域に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるドレインコンタクト領域214と、ボディ領域209内でソース領域213から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるボディコンタクト領域217とを備えている。また、ボディ領域209は第2の領域208と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、ソース領域213及びドレインコンタクト領域214は第4の領域211及び第5の領域212と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、ボディコンタクト領域217は第3の領域216と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。
【0046】
次にこの半導体装置の製造方法について説明する。図7〜図12はこの発明の第2の実施の形態の製造工程を示す断面図である。図7に示すように、比抵抗が例えば10〜20Ω・cmの(100)面を主面とするシリコン単結晶からなるP型半導体基板200に例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、これを用いて、P型半導体基板200のダイオード形成領域及びDMOSFET形成領域に、例えば燐イオンを注入エネルギーが100keV,ドーズ量が2×1012cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第1の領域201、DMOSFETのドレイン領域202が形成される。
【0047】
次に、図8に示すように、例えば900℃で熱酸化を行ない、厚みが15nm程度のゲート酸化膜203を全面に形成した後、例えばCVD法を用いて、厚みが400nm程度の多結晶シリコン204を全面に堆積する。さらに、例えばレジスト膜205をマスクとして用い、DMOSFETのゲート電極形成領域にゲート酸化膜203と多結晶シリコン204からなる絶縁ゲート電極206を形成する。
【0048】
次に、図9に示すように、例えばレジスト膜207をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第1の領域201の内部の領域と、DMOSFETの絶縁ゲート電極206の一方の下部側方の領域に、例えばボロンイオンを注入エネルギーが80keV,ドーズ量が6×1013cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第2の領域208とDMOSFETのボディ領域209が形成される。
【0049】
次に、図10に示すように、例えばレジスト膜210をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第2の領域208の内部の領域と、第1の領域201の内部であって、第2の領域208とは離れた領域と、DMOSFET形成領域のボディ領域209の内部と、ドレイン領域202の内部であって、絶縁ゲート電極206の他方の下部側方の領域で、かつ絶縁ゲート電極206とは離れた領域とに例えばひ素イオンを注入エネルギーが40keV,ドーズ量が1×1016cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第4の領域211と第5の領域212と、DMOSFETのソース領域213とドレインコンタクト領域214が形成される。
【0050】
ここで、第1の実施の形態と同様に、ダイオードの第4の領域211は第2の領域208の内部であって、それらのオーバーラップ距離Lは0.5μm程度になるようにし、かつ第4の領域211は半導体基板200上面から見た際に環状になるように形成する。
次に、図11に示すように、例えばレジスト膜215をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第2の領域208の内部であって、かつ第4の領域211に取り囲まれる領域と、DMOSFET形成領域のボディ領域209の内部であって、ソース領域213とは離れた領域とに例えばBF2 イオンを注入エネルギーが40keV、ドーズ量が3×1015cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第3の領域216とDMOSFETのボディコンタクト領域217が形成される。
【0051】
次に、図12に示すように、層間絶縁膜として例えばCVD法を用いてNSG膜218を800nm程度形成し、さらに、例えばレジスト膜219をマスクとして、NSG膜218をエッチングし、コンタクト窓220を形成する。
最後に、図13に示すように、例えば金属配線として、例えばスパッタリング法によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜221をマスクとしてAl膜をエッチングして、Al配線222を形成すればこの半導体装置が完成する。ここで、ダイオードの第4の領域211と第3の領域216は電気的に接続される。
【0052】
以上のように、この実施の形態によれば、第1の実施形態と同等の構成のダイオードを形成することができる。従って、ダイオードは第1の実施形態と同じ効果を発揮できる。
さらに、この実施の形態によれば、ダイオードを形成する際に、DMOSFETを形成するための工程のみを使用している。従って、ダイオードを形成するための工程を追加する必要はなく、半導体装置の製造コストを低減することができる。しかも、DMOSFETの特性に影響を与えることはない。
【0053】
なお、上記第1の実施の形態においては、バイポーラトランジスタのうち、特にNPNバイポーラトランジスタを例にとり説明したが、PNPバイポーラトランジスタであっても同様に適用することができ、第2の実施の形態においては、DMOSFETのうち、特にNチャネルDMOSFETを例にとって説明したが、チャネルの極性はPチャネルでも同様に適用することができる。この場合、ダイオードのアノードとカソードもそれぞれ極性が逆になる。
【0054】
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、DMOSFETのドレイン領域202及びバイポーラトランジスタのコレクタ領域102はN−型エピタキシャル層で形成してもよい。さらに、エピタキシャル層形成前にDMOSFETのドレイン領域202及びバイポーラトランジスタのコレクタ形成領域102及びダイオードの第1の領域101に濃いN+ 層を形成してもよい。この場合、DMOSFETについてはオン抵抗が低減され、バイポーラトランジスタについてはコレクタ抵抗が低減され、ダイオードについては寄生抵抗が低減されるというさらなる効果を有する。
【0055】
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、Al配線を用いてダイオードの第3の領域と第4の領域を接続したが、これは例えば多結晶シリコン等の導電性のものであれば、他の材料でもよい。また、層間絶縁膜を形成する前にダイオードの第3の領域と第4の領域を接続する工程を設けてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、ダイオードの第3の領域と第4の領域を接続するために、各領域ごとにコンタクト窓を開口したが、これは両方の領域にわたるコンタクト窓を開口して接続してもよい。また、バイポーラトランジスタまたはDMOSFETと共にダイオードを形成したが、ダイオードだけでもよい。
【0056】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の半導体装置によれば、第3の領域を取り囲むように第2の領域の内部に高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域を形成し、第3の領域と第4の領域は電気的に同電位にしたので、第1の領域をエミッタとし、第2の領域をベースとし、第4の領域をコレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形成される。このトランジスタは、第2の領域と第3の領域が同一の導電型不純物を含む領域であり、第3の領域と第4の領域とが電気的に接続されていることから、ベース・コレクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動作する。このトランジスタの電流増幅率hFEが1以上の場合、コレクタ電流が流れる。これはすなわち第1の領域と第4の領域の間で電流が流れることであり、第4の領域は第3の領域と電気的に接続されているから、この電流はダイオードの順バイアス電流に加算される。さらに、第4の領域は第3の領域を取り囲むように環状に形成している。この構造により、ラテラルバイポーラトランジスタの実効的なコレクタ面積が増大し、コレクタ電流も増大する。従って、本構成によれば、ダイオードの内部にラテラルバイポーラトランジスタを形成し、これがオンしてダイオードのアノード・カソード間電流は増加させるため、相対的に基板への漏れ電流は低減することができる。したがって、優れた特性のダイオードを形成することができる。
また、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのベース領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのベース領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては上記作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0057】
請求項2では、請求項1において、第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下であることが好ましい。
請求項3では、請求項1または2において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を形成したので良好に動作する。
【0058】
請求項4では、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第4の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0059】
請求項5では、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第5の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0060】
請求項6では、ベース領域の内部でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を形成したので良好に動作する。また、ダイオードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置において、バイポーラトランジスタのベースコンタクト領域はダイオードの第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第3の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのベースコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0061】
請求項7では、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、DMOSFETのボディ領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボディ領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0062】
請求項8では、請求項7において、第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下であることが好ましい。
【0063】
請求項9では、請求項7または8において、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を形成したので良好に動作する。
【0064】
請求項10では、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、ソース及びドレインコンタクト領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第4の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのソース、ドレインコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0065】
請求項11では、製造に際して第5の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのソース、ドレインコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0066】
請求項12では、ボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物からなるボディコンタクト領域を形成したので良好に動作する。また、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体装置において、ボディコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物をドープすることができる。このため、製造に際して第3の領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボディコンタクト領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0067】
請求項14では、請求項13において、第4の領域を形成する工程で第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下であることが好ましい。
請求項15では、バイポーラトランジスタのエミッタ領域の形成を、ダイオードの第4の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程においてダイオードの第4の領域を形成できる。このため、ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0068】
請求項16では、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好に動作する。また、バイポーラトランジスタのエミッタ領域の形成を、ダイオードの第5の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程においてダイオードの第5の領域を形成できる。このため、ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0069】
請求項17では、バイポーラトランジスタのベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベースコンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、ベースコンタクト領域の形成を、ダイオードの第3の領域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際のベースコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイオードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0070】
この発明の請求項18記載の半導体装置の製造方法によれば、DMOSFETのボディ領域とダイオードの第2の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際に必然的に必要となるボディ領域の形成工程においてダイオードの第2の領域を形成できる。このため、ダイオードの第2の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。従って、ダイオードにおいては請求項11と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0071】
請求項19では、請求項18において、第4の領域を形成する工程で第2の領域と第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下であることが好ましい。
請求項20では、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第4の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第4の領域を形成できる。このため、ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0072】
請求項21では、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好に動作する。また、DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクトと、ダイオードの第5の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第5の領域を形成できる。このため、ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0073】
請求項22では、DMOSFETのボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の第2導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、ボディコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際のボディコンタクト領域の形成工程においてダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイオードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造工程断面図である。
【図3】図2の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図4】図3の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図5】図4の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図6】図5の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造工程断面図である。
【図8】図7の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図9】図8の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図10】図9の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図11】図10の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図12】図11の次の工程の半導体装置の製造工程断面図である。
【図13】この発明の第2の実施の形態の半導体装置の断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造工程断面図である。
【図15】図14の次の工程の製造工程断面図である。
【図16】図15の次の工程の製造工程断面図である。
【図17】図16の次の工程で従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
100 P型半導体基板
101 ダイオードの第1の領域
102 バイポーラトランジスタのコレクタ領域
103 レジストマスク
104 ダイオードの第2の領域
105 バイポーラのベース領域
106 レジストマスク
107 ダイオードの第4の領域
108 ダイオードの第5の領域
109 バイポーラのエミッタ領域
110 バイポーラのコレクタコンタクト領域
111 レジストマスク
112 ダイオードの第3の領域
113 バイポーラのベースコンタクト領域
114 NSG膜
115 レジストマスク
116 コンタクト窓
117 レジストマスク
118 Al配線
200 P型半導体基板
201 ダイオードの第1の領域
202 DMOSFETのドレイン領域
203 ゲート酸化膜
204 多結晶シリコン
205 レジストマスク
206 絶縁ゲート電極
207 レジストマスク
208 ダイオードの第2の領域
209 DMOSFETのボディ領域
210 レジストマスク
211 ダイオードの第4の領域
212 ダイオードの第5の領域
213 DMOSFETのソース領域
214 DMOSFETのドレインコンタクト領域
215 レジストマスク
216 ダイオードの第3の領域
217 DMOSFETのボディコンタクト領域
218 NSG膜
219 レジストマスク
220 コンタクト窓
221 レジストマスク
222 Al配線

Claims (22)

  1. ダイオードとバイポーラトランジスタとを有する半導体装置であって、
    半導体基板のダイオード形成領域に形成された第1導電型不純物からなる第1の領域と、この第1の領域の内部に形成された第2導電型不純物からなる第2の領域と、この第2の領域の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物からなる第3の領域と、この第3の領域を取り囲むように前記第2の領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域とを備え、前記第4の領域は環状になるように形成され、前記第3の領域と前記第4の領域は電気的に同電位にし、
    前記半導体基板のバイポーラトランジスタ形成領域に形成された第1導電型不純物からなるコレクタ領域と、このコレクタ領域の内部に形成された第2導電型不純物からなるベース領域と、このベース領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるエミッタ領域とを備え、前記ベース領域は第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の領域と前記第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である請求項1記載の半導体装置。
  3. 第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を備えた請求項1または2記載の半導体装置。
  4. エミッタ領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項3記載の半導体装置。
  5. エミッタ領域は第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項3または4記載の半導体装置。
  6. ベース領域の内部でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を備え、前記ベースコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項3,4または5記載の半導体装置。
  7. ダイオードとDMOSFETとを有する半導体装置であって、
    半導体基板のダイオード形成領域に形成された第1導電型不純物からなる第1の領域と、この第1の領域の内部に形成された第2導電型不純物からなる第2の領域と、この第2の領域の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物からなる第3の領域と、この第3の領域を取り囲むように前記第2の領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域とを備え、前記第4の領域は環状になるように形成され、前記第3の領域と前記第4の領域は電気的に同電位にし、
    前記半導体基板のDMOSFET形成領域に形成された第1導電型不純物からなるドレイン領域と、このドレイン領域上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ドレイン領域の内部に形成され前記ゲート電極の下方領域の一部にまで達するしきい値制御レベルの第2導電型不純物からなるボディ領域と、このボディ領域内で前記ゲート電極の一方の下部側方に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるソース領域と、前記ドレイン領域内で前記ゲート電極の他方の下部側方に位置しかつ前記ゲート電極とは離れた領域に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるドレインコンタクト領域とを備え、前記ボディ領域は第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有することを特徴とする半導体装置。
  8. 前記第2の領域と前記第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である請求項7記載の半導体装置。
  9. 第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を備えた請求項7または8記載の半導体装置。
  10. ソース及びドレインコンタクト領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項記載の半導体装置。
  11. ソース及びドレインコンタクト領域は第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項9または10記載の半導体装置。
  12. ボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不純物からなるボディコンタクト領域を備え、前記ボディコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請求項8,9または10記載の半導体装置。
  13. 半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、前記半導体基板上のバイポーラトランジスタ形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープしてコレクタ領域を形成する工程と、前記第1の領域の内部と前記コレクタ領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域とバイポーラトランジスタのベース領域を同時に形成する工程と、前記第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形成する工程と、前記第2の領域の内部で前記第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、前記ベース領域の内部に高濃度の第1導電型不純物をドープしてエミッタ領域を形成する工程と、前記第3の領域と前記第4の領域とを電気的に接続する工程とを含み、
    前記第4の領域を形成する工程で前記第4の領域を環状になるように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記第4の領域を形成する工程で前記第2の領域と前記第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. バイポーラトランジスタのエミッタ領域とダイオードの第4の領域を同時に形成する請求項13または14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含み、
    バイポーラトランジスタのエミッタ領域とダイオードの第5の領域を同時に形成する請求項14または15記載の半導体装置の製造方法。
  17. バイポーラトランジスタのベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベースコンタクト領域を形成する工程を含み、前記ベースコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成する請求項13,14,15または16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、前記半導体基板上のDMOSFET形成領域に低濃度の第1導電型不純物をドープしてドレイン領域を形成する工程と、前記ドレイン領域の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の下方領域の一部にまで達するようにしきい値制御レベルの第2導電型不純物をドープしてボディ領域を形成する工程と、このボディ領域内で前記ゲート電極の一方の下部側方に高濃度の第1導電型不純物をドープしてソース領域を形成する工程と、前記ドレイン領域内で前記ゲート電極の他方の下部側方でかつ前記ゲート電極とは離れた領域に高濃度の第1導電型不純物をドープしてドレインコンタクト領域を形成する工程と、前記第1の領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域を形成する工程と、前記第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形成する工程と、前記第2の領域の内部で前記第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、前記第3の領域と前記第4の領域とを電気的に接続する工程とを含み、DMOSFETの前記ボディ領域とダイオードの前記第2の領域を同時に形成し、
    前記第4の領域を形成する工程で前記第4の領域を環状になるように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 前記第4の領域を形成する工程で前記第2の領域と前記第4の領域のオーバーラップ距離は0.3μm以上で1.5μm以下である請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第4の領域を同時に形成する請求項18または19記載の半導体装置の製造方法。
  21. 第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含み、
    DMOSFETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第5の領域を同時に形成する請求項19または20記載の半導体装置の製造方法。
  22. DMOSFETのボディ領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の第2導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を形成する工程を含み、前記ボディコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成する請求項18,19,20または21記載の半導体装置の製造方法。
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