JPH11345889A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11345889A
JPH11345889A JP15278998A JP15278998A JPH11345889A JP H11345889 A JPH11345889 A JP H11345889A JP 15278998 A JP15278998 A JP 15278998A JP 15278998 A JP15278998 A JP 15278998A JP H11345889 A JPH11345889 A JP H11345889A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上にダイオードを搭載した構成に
おいて、基板への漏れ電流の低減を図る。 【解決手段】 第1導電型不純物からなる第1の領域1
01と、この第1の領域101の内部に形成された第2
導電型不純物からなる第2の領域104と、この第2の
領域104の内部に形成された高濃度の第2導電型不純
物からなる第3の領域112と、この第3の領域112
を取り囲むように第2の領域104の内部に形成された
高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域107と
を備え、第3の領域112と第4の領域107は電気的
に同電位にした。これにより、第1の領域101をエミ
ッタ、第2の領域104をベース、第4の領域107を
コレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形成
され、ダイオードのアノード・カソード間電流は増加
し、相対的に基板への漏れ電流が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板上に
ダイオードを搭載した半導体装置及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の消費電力の低減とい
う要求に伴い、基板への漏れ電流の少ないダイオードが
求められている。以下、従来のダイオードの製造方法に
ついて、図面を参照しながら説明する。まず、図14に
示すように、p型の半導体基板300の表面上に低濃度
のn型不純物をドープし、カソード領域301を形成す
る。次に、図15に示すようにカソード領域301の内
にp型不純物をドープしてアノード領域302を形成す
る。次に、図16に示すようにアノード領域302の内
に高濃度のp型不純物をドープしてアノードコンタクト
領域303を形成し、カソード領域301の内でアノー
ド領域302とは所定の距離だけ離れた位置に、高濃度
のn型不純物をドープしてカソードコンタクト領域30
4を形成する。
【0003】以上で拡散層の形成が終了し、この後、図
17に示すように絶縁膜305を形成し、各拡散層の上
の絶縁膜の一部を開口し、開口したコンタクト窓に金属
電極306を形成すれば素子が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のダイオードを搭載した半導体装置及びその製造方
法においては、基板への漏れ電流が大きいという問題点
を有していた。すなわち、アノード領域302をエミッ
タとし、カソード領域301をベースとし、p型の半導
体基板300をコレクタとする寄生のサブストレートP
NPトランジスタが形成されてしまい、p型の半導体基
板300に接地電位を与え、本来のダイオードに順方向
のバイアスを印加したときに、このサブストレートPN
Pトランジスタが導通し、本来アノードからカソードへ
流れるべき電流の一部がp型の半導体基板300に流れ
るという欠点があった。この漏れ電流は、接地電位を与
えているp型の半導体基板300の電位を局所的に不安
定にさせ、半導体装置の消費電力を増大させてしまうと
いう問題点を有していた。
【0005】したがって、この発明の目的は、上記従来
の問題点を解決するもので、半導体基板上にダイオード
を搭載した構成において、基板への漏れ電流の少ない優
れた半導体装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1記載の半導体装置は、半導体基
板のダイオード形成領域に形成された第1導電型不純物
からなる第1の領域と、この第1の領域の内部に形成さ
れた第2導電型不純物からなる第2の領域と、この第2
の領域の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物か
らなる第3の領域と、この第3の領域を取り囲むように
第2の領域の内部に形成された高濃度の第1導電型不純
物からなる第4の領域とを備え、第3の領域と第4の領
域は電気的に同電位にしたことを特徴とする。
【0007】このように、第3の領域を取り囲むように
第2の領域の内部に高濃度の第1導電型不純物からなる
第4の領域を形成し、第3の領域と第4の領域は電気的
に同電位にしたので、第1の領域をエミッタとし、第2
の領域をベースとし、第4の領域をコレクタとするラテ
ラルバイポーラトランジスタが形成される。このトラン
ジスタは、第2の領域と第3の領域が同一の導電型不純
物を含む領域であり、第3の領域と第4の領域とが電気
的に接続されていることから、ベース・コレクタ間電圧
=0となり、常に飽和領域で動作する。このトランジス
タの電流増幅率hFEが1以上の場合、コレクタ電流が
流れる。これはすなわち第1の領域と第4の領域の間で
電流が流れることであり、第4の領域は第3の領域と電
気的に接続されているから、この電流はダイオードの順
バイアス電流に加算される。さらに、第4の領域は第3
の領域を取り囲むように形成している。この構造によ
り、ラテラルバイポーラトランジスタの実効的なコレク
タ面積が増大し、コレクタ電流も増大する。従って、本
構成によれば、ダイオードのアノード・カソード間電流
は増加し、相対的に基板への漏れ電流は低減される。な
お、第4の領域が第3の領域の全周を取り囲んだ場合コ
レクタ面積が最大となり、コレクタ電流も最大となる。
【0008】請求項2記載の半導体装置は、請求項1に
おいて、第1の領域の内部で第2の領域から所定の距離
だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純物
からなる第5の領域を備えた。このように、第1の領域
の内部で第2の領域から所定の距離だけ離れた位置に高
濃度の第1導電型不純物からなる第5の領域を形成した
ので良好に動作する。
【0009】請求項3記載の半導体装置は、請求項1ま
たは2において、半導体基板のバイポーラトランジスタ
形成領域に形成された第1導電型不純物からなるコレク
タ領域と、このコレクタ領域の内部に形成された第2導
電型不純物からなるベース領域と、このベース領域の内
部に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるエミ
ッタ領域とを備え、ベース領域は第2の領域と同一の不
純物濃度及び不純物深さを有する。
【0010】このように、ダイオードと共にバイポーラ
トランジスタを有する半導体装置において、バイポーラ
トランジスタのベース領域はダイオードの第2の領域と
同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に
第2導電型不純物をドープすることができる。このた
め、製造に際して第2の領域を形成するための工程を別
途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのベース
領域を形成する工程を用いることができる。つまり、ダ
イオードにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板
への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき
半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0011】請求項4記載の半導体装置は、請求項3に
おいて、エミッタ領域は第4の領域と同一の不純物濃度
及び不純物深さを有する。このように、ダイオードと共
にバイポーラトランジスタを有する半導体装置におい
て、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダイオー
ドの第4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有
するので、同時に第1導電型不純物をドープすることが
できる。このため、製造に際して第4の領域を形成する
ための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いることがで
きる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作
用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工
程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減するこ
とができる。
【0012】請求項5記載の半導体装置は、請求項3ま
たは4において、エミッタ領域は第5の領域と同一の不
純物濃度及び不純物深さを有する。このように、ダイオ
ードと共にバイポーラトランジスタを有する半導体装置
において、バイポーラトランジスタのエミッタ領域はダ
イオードの第5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深
さを有するので、同時に第1導電型不純物をドープする
ことができる。このため、製造に際して第5の領域を形
成するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラ
トランジスタのエミッタ領域を形成する工程を用いるこ
とができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と
同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共
に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減
することができる。
【0013】請求項6記載の半導体装置は、請求項3,
4または5において、ベース領域の内部でエミッタ領域
から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第
2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を備え、
ベースコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度
及び不純物深さを有する。このように、ベース領域の内
部でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃
度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト領域を
形成したので良好に動作する。また、ダイオードと共に
バイポーラトランジスタを有する半導体装置において、
バイポーラトランジスタのベースコンタクト領域はダイ
オードの第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さ
を有するので、同時に第2導電型不純物をドープするこ
とができる。このため、製造に際して第3の領域を形成
するための工程を別途設ける必要はなく、バイポーラト
ランジスタのベースコンタクト領域を形成する工程を用
いることができる。つまり、ダイオードにおいては請求
項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減され
ると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コスト
を低減することができる。
【0014】請求項7記載の半導体装置は、請求項1ま
たは2において、半導体基板のDMOSFET形成領域
に形成された第1導電型不純物からなるドレイン領域
と、このドレイン領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
このゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、ドレイ
ン領域の内部に形成されゲート電極の下方領域の一部に
まで達するしきい値制御レベルの第2導電型不純物から
なるボディ領域と、このボディ領域内でゲート電極の一
方の下部側方に形成された高濃度の第1導電型不純物か
らなるソース領域と、ドレイン領域内でゲート電極の他
方の下部側方に位置しかつゲート電極とは離れた領域に
形成された高濃度の第1導電型不純物からなるドレイン
コンタクト領域とを備え、ボディ領域は第2の領域と同
一の不純物濃度及び不純物深さを有する。
【0015】このように、ダイオードと共にDMOSF
ETを有する半導体装置において、DMOSFETのボ
ディ領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃度
及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純物
をドープすることができる。このため、製造に際して第
2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はな
く、DMOSFETのボディ領域を形成する工程を用い
ることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項
1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減される
と共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを
低減することができる。
【0016】請求項8記載の半導体装置は、請求項7に
おいて、ソース及びドレインコンタクト領域は第4の領
域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。このよ
うに、ダイオードと共にDMOSFETを有する半導体
装置において、ソース及びドレインコンタクト領域は第
4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するの
で、同時に第1導電型不純物をドープすることができ
る。このため、製造に際して第4の領域を形成するため
の工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのソー
ス、ドレインコンタクト領域を形成する工程を用いるこ
とができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と
同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共
に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減
することができる。
【0017】請求項9記載の半導体装置、請求項7また
は8において、ソース及びドレインコンタクト領域は第
5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する。
このように、ダイオードと共にDMOSFETを有する
半導体装置において、DMOSFETのソース及びドレ
インコンタクト領域はダイオードの第5の領域と同一の
不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第1導
電型不純物をドープすることができる。このため、製造
に際して第5の領域を形成するための工程を別途設ける
必要はなく、DMOSFETのソース、ドレインコンタ
クト領域を形成する工程を用いることができる。つま
り、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得ら
れ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少
なくでき半導体装置の製造コストを低減することができ
る。
【0018】請求項10記載の半導体装置、請求項7,
8または9において、ボディ領域内でソース領域から所
定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電
型不純物からなるボディコンタクト領域を備え、ボディ
コンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不
純物深さを有する。このように、ボディ領域内でソース
領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電
型不純物からなるボディコンタクト領域を形成したので
良好に動作する。また、ダイオードと共にDMOSFE
Tを有する半導体装置において、ボディコンタクト領域
は第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有す
るので、同時に第2導電型不純物をドープすることがで
きる。このため、製造に際して第3の領域を形成するた
めの工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボ
ディコンタクト領域を形成する工程を用いることができ
る。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用
が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程
数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減すること
ができる。
【0019】請求項11記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に低濃度の第1導電型不純物をドープ
して第1の領域を形成する工程と、第1の領域の内部に
第2導電型不純物をドープして第2の領域を形成する工
程と、第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物を
ドープして第3の領域を形成する工程と、第2の領域の
内部で第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型
不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、第3
の領域と第4の領域とを電気的に接続する工程とを含
む。
【0020】このように、第2の領域の内部で第3の領
域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープ
して第4の領域を形成する工程と、第3の領域と第4の
領域とを電気的に接続する工程とを含むので、第1の領
域をエミッタとし、第2の領域をベースとし、第4の領
域をコレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが
形成される。このトランジスタは、第2の領域と第3の
領域が同一の導電型不純物を含む領域であり、第3の領
域と第4の領域とが電気的に接続されていることから、
ベース・コレクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動
作する。このトランジスタの電流増幅率hFEが1以上
の場合、コレクタ電流が流れる。これはすなわち第1の
領域と第4の領域の間で電流が流れることであり、第4
の領域は第3の領域と電気的に接続されているから、こ
の電流はダイオードの順バイアス電流に加算される。さ
らに、第4の領域は第3の領域を取り囲むように形成す
る工程を有している。この工程により、ラテラルバイポ
ーラトランジスタの実効的なコレクタ面積が増大し、コ
レクタ電流も増大する。従って、本方法によれば、ダイ
オードのアノード・カソード間電流は増加し、相対的に
基板への漏れ電流は低減される。
【0021】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、請求項11において、第1の領域の内部で第2の領
域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型
不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含む。
このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の
距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドー
プして第5の領域を形成するので良好に動作する。
【0022】請求項13記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1
導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、半導体
基板上のバイポーラトランジスタ形成領域に低濃度の第
1導電型不純物をドープしてコレクタ領域を形成する工
程と、第1の領域の内部とコレクタ領域の内部に第2導
電型不純物をドープしてダイオードの第2の領域とバイ
ポーラトランジスタのベース領域を同時に形成する工程
と、第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物をド
ープして第3の領域を形成する工程と、第2の領域の内
部で第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不
純物をドープして第4の領域を形成する工程と、ベース
領域の内部に高濃度の第1導電型不純物をドープしてエ
ミッタ領域を形成する工程と、第3の領域と第4の領域
とを電気的に接続する工程とを含む。
【0023】このように、第1の領域の内部とコレクタ
領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイオード
の第2の領域とバイポーラトランジスタのベース領域を
同時に形成するので、バイポーラトランジスタを形成す
る際に必然的に必要となるベース領域の形成工程におい
てダイオードの第2の領域を形成できる。このため、ダ
イオードの第2の領域を形成する工程を別途設ける必要
はなく、工程数を低減することができる。従って、ダイ
オードにおいては請求項11と同じ作用が得られ、基板
への漏れ電流は低減されると共に、半導体装置の製造コ
ストを低減することができる。
【0024】請求項14記載の半導体装置の製造方法
は、請求項13において、第1の領域の内部で第2の領
域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型
不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含む。
このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の
距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドー
プして第5の領域を形成するので良好に動作する。
【0025】請求項15記載の半導体装置の製造方法
は、請求項13または14において、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ領域とダイオードの第4の領域を同時
に形成する。このように、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ領域の形成を、ダイオードの第4の領域の形成と
同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際
に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程において
ダイオードの第4の領域を形成できる。このため、ダイ
オードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必要は
なく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造
コストをさらに低減することができる。
【0026】請求項16記載の半導体装置の製造方法
は、請求項14または15において、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ領域とダイオードの第5の領域を同時
に形成する。このように、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ領域の形成を、ダイオードの第5の領域の形成と
同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成する際
に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程において
ダイオードの第5の領域を形成できる。このため、ダイ
オードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必要は
なく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造
コストをさらに低減することができる。
【0027】請求項17記載の半導体装置の製造方法
は、請求項13,14,15または16において、バイ
ポーラトランジスタのベース領域内でエミッタ領域から
所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型不純物
をドープしてベースコンタクト領域を形成する工程を含
み、ベースコンタクト領域とダイオードの第3の領域を
同時に形成する。このように、バイポーラトランジスタ
のベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れ
た位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベース
コンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、
ベースコンタクト領域の形成を、ダイオードの第3の領
域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを
形成する際のベースコンタクト領域の形成工程において
ダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイ
オードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要は
なく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造
コストをさらに低減することができる。
【0028】請求項18記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上のダイオード形成領域に低濃度の第1
導電型不純物をドープして第1の領域を形成し、半導体
基板上のDMOSFET形成領域に低濃度の第1導電型
の不純物をドープしてドレイン領域を形成する工程と、
ドレイン領域の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲ
ート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電
極の下方領域の一部にまで達するようにしきい値制御レ
ベルの第2導電型不純物をドープしてボディ領域を形成
する工程と、このボディ領域内でゲート電極の一方の下
部側方に高濃度の第1導電型不純物をドープしてソース
領域を形成する工程と、ドレイン領域内でゲート電極の
他方の下部側方でかつゲート電極とは離れた領域に高濃
度の第1導電型不純物をドープしてドレインコンタクト
領域を形成する工程と、第1の領域の内部に第2導電型
不純物をドープしてダイオードの第2の領域を形成する
工程と、第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純物
をドープして第3の領域を形成する工程と、第2の領域
の内部で第3の領域を取り囲む領域に高濃度の第1導電
型不純物をドープして第4の領域を形成する工程と、第
3の領域と第4の領域とを電気的に接続する工程とを含
み、DMOSFETのボディ領域とダイオードの第2の
領域を同時に形成する。
【0029】このように、DMOSFETのボディ領域
とダイオードの第2の領域を同時に形成するので、DM
OSFETを形成する際に必然的に必要となるボディ領
域の形成工程においてダイオードの第2の領域を形成で
きる。このため、ダイオードの第2の領域を形成する工
程を別途設ける必要はなく、工程数を低減することがで
きる。従って、ダイオードにおいては請求項11と同じ
作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、
半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0030】請求項19記載の半導体装置の製造方法
は、請求項18において、第1の領域の内部で第2の領
域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型
不純物をドープして第5の領域を形成する工程を含む。
このように、第1の領域の内部で第2の領域から所定の
距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物をドー
プして第5の領域を形成するので良好に動作する。
【0031】請求項20記載の半導体装置の製造方法
は、請求項18または19において、DMOSFETの
ソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオード
の第4の領域を同時に形成する。このように、DMOS
FETのソース領域及びドレインコンタクト領域と、ダ
イオードの第4の領域を同時に形成するので、DMOS
FETを形成する際のソース領域及びドレインコンタク
ト領域の形成工程においてダイオードの第4の領域を形
成できる。このため、ダイオードの第4の領域を形成す
る工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減すること
ができ、半導体装置の製造コストをさらに低減すること
ができる。
【0032】請求項21記載の半導体装置の製造方法
は、請求項19または20において、DMOSFETの
ソース領域及びドレインコンタクトと、ダイオードの第
5の領域を同時に形成する。このように、DMOSFE
Tのソース領域及びドレインコンタクトと、ダイオード
の第5の領域を同時に形成するので、DMOSFETを
形成する際のソース領域及びドレインコンタクト領域の
形成工程においてダイオードの第5の領域を形成でき
る。このため、ダイオードの第5の領域を形成する工程
を別途設ける必要はなく、工程数を低減することがで
き、半導体装置の製造コストをさらに低減することがで
きる。
【0033】請求項22記載の半導体装置の製造方法
は、請求項18,19,20または21において、DM
OSFETのボディ領域内でソース領域から所定の距離
だけ離れた位置に、高濃度の第2導電型不純物をドープ
してボディコンタクト領域を形成する工程を含み、ボデ
ィコンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形
成する。このように、DMOSFETのボディ領域内で
ソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の
第2導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を
形成するので良好に動作する。また、ボディコンタクト
領域とダイオードの第3の領域を同時に形成するので、
DMOSFETを形成する際のボディコンタクト領域の
形成工程においてダイオードの第3の領域を形成でき
る。このため、ダイオードの第3の領域を形成する工程
を別途設ける必要はなく、工程数を低減することがで
き、半導体装置の製造コストをさらに低減することがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1〜図6に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の
実施の形態の半導体装置の断面図である。図1に示すよ
うに、この半導体装置は、ダイオードとバイポーラトラ
ンジスタが半導体基板に設けてある。ダイオード形成領
域では、第1導電型不純物からなる第1の領域101
と、この第1の領域101の内部に形成された第2導電
型不純物からなる第2の領域104と、この第2の領域
104の内部に形成された高濃度の第2導電型不純物か
らなる第3の領域112と、この第3の領域112を取
り囲むように第2の領域104の内部に形成された高濃
度の第1導電型不純物からなる第4の領域107と、第
1の領域101の内部で第2の領域104から所定の距
離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型不純
物からなる第5の領域108とを備えている。第3の領
域112と第4の領域107はAl配線118により電
気的に同電位にしてある。
【0035】また、バイポーラトランジスタ形成領域で
は、第1導電型不純物からなるコレクタ領域102と、
このコレクタ領域102の内部に形成された第2導電型
不純物からなるベース領域105と、このベース領域1
05の内部に形成された高濃度の第1導電型不純物から
なるエミッタ領域109と、ベース領域の内部でエミッ
タ領域109から所定の距離だけ離れた位置に形成され
た高濃度の第2導電型不純物からなるベースコンタクト
領域113と、コレクタ領域102の内部でベース領域
105から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃
度の第1導電型不純物からなるコレクタコンタクト領域
110とを備えている。また、ベース領域105は第2
の領域104と同一の不純物濃度及び不純物深さを有
し、エミッタ領域109は第4の領域107及び第5の
領域108と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、
ベースコンタクト領域113は第3の領域112と同一
の不純物濃度及び不純物深さを有する。
【0036】次にこの半導体装置の製造方法について説
明する。図2〜図6はこの発明の第1の実施の形態の半
導体装置の製造工程を示す断面図である。図2に示すよ
うに、比抵抗が例えば10〜20Ω・cmの(100)
面を主面とするシリコン単結晶からなるP型半導体基板
100に例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、
これを用いて、P型半導体基板100のダイオード形成
領域及びバイポーラトランジスタ形成領域に、例えば燐
イオンを注入エネルギーが100keV,ドーズ量が2
×1012cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。こ
れにより、ダイオードの第1の領域101、バイポーラ
トランジスタのコレクタ領域102を形成する。
【0037】次に、図3に示すように、例えばレジスト
膜103をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第
1の領域101の内部と、バイポーラトランジスタ形成
領域のコレクタ領域102の内部のベース形成領域に例
えばボロンイオンを注入エネルギーが30keV,ドー
ズ量が1.5×1013cm-2程度の条件で注入し、熱処
理を行う。これにより、ダイオードの第2の領域104
とバイポーラトランジスタのベース領域105を形成す
る。
【0038】次に、図4に示すように、例えばレジスト
膜106をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第
2の領域104の内部と、第1の領域101の内部であ
って、第2の領域104とは離れた領域と、バイポーラ
トランジスタ形成領域のベース領域105の内部と、コ
レクタ領域102の内部であって、ベース領域105と
は離れた領域とに例えばひ素イオンを注入エネルギーが
40keV,ドーズ量が1×1016cm-2程度の条件で
注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの第4
の領域107及び第5の領域108及びバイポーラトラ
ンジスタのエミッタ領域109及びコレクタコンタクト
領域110を形成する。
【0039】ここで、ダイオードの第4の領域107は
第2の領域104の内部であって、それらのオーバーラ
ップ距離Lは0.5μm程度になるようにし、かつ第4
の領域107は半導体基板100上面から見た際に環状
になるように形成する。次に、図5に示すように、例え
ばレジスト膜111をマスクとして用い、ダイオード形
成領域の第2の領域104の内部であって、かつ第4の
領域107に取り囲まれる領域と、バイポーラトランジ
スタ形成領域のベース領域105の内部であって、エミ
ッタ領域109とは離れた領域とに例えばBF2 イオン
を注入エネルギーが40keV,ドーズ量が3×1015
cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。これによ
り、ダイオードの第3の領域112とバイポーラトラン
ジスタのベースコンタクト領域113を形成する。
【0040】次に、図6に示すように、層間絶縁膜とし
て例えばCVD法を用いてNSG膜114を800nm
程度形成し、さらに、例えばレジスト膜115をマスク
として、NSG膜114をエッチングし、コンタクト窓
116を形成する。最後に、図1に示すように、例えば
金属配線として、例えばスパッタリング法によりAl膜
を形成し、その後、例えばレジスト膜117をマスクと
してAl膜をエッチングして、Al配線118を形成す
ればこの半導体装置が完成する。ここで、ダイオードの
第4の領域107と第3の領域112は電気的に接続さ
れる。
【0041】以上のように、この実施の形態によれば、
ダイオード形成領域において、第2の領域104をアノ
ードとし、第1の領域101をカソードとするダイオー
ドが形成されると共に、第1の領域101をエミッタと
し、第2の領域104をベースとし、第4の領域107
をコレクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形
成される。このラテラルバイポーラトランジスタは、第
2の領域104と第3の領域112が同一の導電型不純
物を含む領域であり、第3の領域112と第4の領域1
07とが電気的に接続されていることから、ベース・コ
レクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動作する。こ
のトランジスタはダイオードに順バイアスを印加したし
た場合にオンし、コレクタ電流が流れる。これはすなわ
ち第1の領域101と第4の領域107の間で電流が流
れることであり、第4の領域107は第3の領域112
と電気的に接続されているから、この電流はダイオード
の順バイアス電流に加算される。従って、この実施の形
態によれば、ダイオードのアノード・カソード間電流は
増加し、相対的に基板への漏れ電流は低減される。
【0042】さらに、ラテラルバイポーラトランジスタ
のベース幅は第2の領域104と第4の領域107のオ
ーバーラップ距離Lであり、電流増幅率hFEはベース
幅で規定されるため、この距離が短いほど基板への漏れ
電流が低減される。一方、Lが短い場合、第1の領域1
01と第4の領域107の間の降伏電圧が低下する。こ
れはダイオードの降伏電圧が低下することを意味してい
る。従って、この距離Lは0.3μm以上で、1.5μ
m以下であることが好ましい。この実施の形態ではLは
約0.5μm程度とした。
【0043】また、第3の領域112と第4の領域10
7とは電気的に接続することから、両方の領域は接する
ように形成することが好ましい。この場合、ダイオード
のセル面積が小さくなるというさらなる効果を有する。
さらに、この実施の形態によれば、第4の領域107は
第3の領域112を取り囲むように形成している。これ
により、ラテラルバイポーラトランジスタのコレクタと
しての面積が増大し、コレクタ電流も増大する。従っ
て、この実施の形態によれば、ダイオードのアノード・
カソード間電流は増加し、相対的に基板への漏れ電流は
低減される。なお、第4の領域107が第3の領域11
2の全周の一部を囲まない構成にしてもよいが、全周を
取り囲んだ場合コレクタ面積が最大となり、コレクタ電
流も最大となる。
【0044】さらに、ダイオードを形成する際に、バイ
ポーラトランジスタを形成するための工程のみを使用し
ている。従って、ダイオードを形成するための工程を追
加する必要はなく、半導体装置の製造コストを低減する
ことができる。しかも、バイポーラトランジスタの特性
に影響を与えることはない。この発明の第2の実施の形
態を図7〜図13に基づいて説明する。図13はこの発
明の第2の実施の形態の半導体装置の断面図である。図
13に示すように、この半導体装置は、ダイオードとD
MOSFETが半導体基板に設けてある。ダイオード形
成領域は、第1の実施の形態と同様であり、第1の領域
201、第2の領域208、第3の領域216、第4の
領域211、第5の領域212およびAl配線222を
備えている。
【0045】DMOSFET形成領域では、第1導電型
不純物からなるドレイン領域202と、このドレイン領
域202上に形成されたゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)
203と、このゲート酸化膜203上に形成された多結
晶シリコン(ゲート電極)204とを備えている。ゲー
ト酸化膜203と多結晶シリコン204から絶縁ゲート
電極206が形成される。また、半導体基板200の表
面付近の領域でドレイン領域202の内部に形成され絶
縁ゲート電極206の下方領域の一部にまで達するしき
い値制御レベルの第2導電型不純物からなるボディ領域
209と、このボディ領域209内で絶縁ゲート電極2
06の一方の下部側部に形成された高濃度の第1導電型
不純物からなるソース領域213と、ドレイン領域20
2内で絶縁ゲート電極206の他方の下部側方に位置し
かつ絶縁ゲート電極206とは離れた領域に形成された
高濃度の第1導電型不純物からなるドレインコンタクト
領域214と、ボディ領域209内でソース領域213
から所定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第
2導電型不純物からなるボディコンタクト領域217と
を備えている。また、ボディ領域209は第2の領域2
08と同一の不純物濃度及び不純物深さを有し、ソース
領域213及びドレインコンタクト領域214は第4の
領域211及び第5の領域212と同一の不純物濃度及
び不純物深さを有し、ボディコンタクト領域217は第
3の領域216と同一の不純物濃度及び不純物深さを有
する。
【0046】次にこの半導体装置の製造方法について説
明する。図7〜図12はこの発明の第2の実施の形態の
製造工程を示す断面図である。図7に示すように、比抵
抗が例えば10〜20Ω・cmの(100)面を主面と
するシリコン単結晶からなるP型半導体基板200に例
えばレジストマスク(図示せず)を形成し、これを用い
て、P型半導体基板200のダイオード形成領域及びD
MOSFET形成領域に、例えば燐イオンを注入エネル
ギーが100keV,ドーズ量が2×1012cm-2程度
の条件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオー
ドの第1の領域201、DMOSFETのドレイン領域
202が形成される。
【0047】次に、図8に示すように、例えば900℃
で熱酸化を行ない、厚みが15nm程度のゲート酸化膜
203を全面に形成した後、例えばCVD法を用いて、
厚みが400nm程度の多結晶シリコン204を全面に
堆積する。さらに、例えばレジスト膜205をマスクと
して用い、DMOSFETのゲート電極形成領域にゲー
ト酸化膜203と多結晶シリコン204からなる絶縁ゲ
ート電極206を形成する。
【0048】次に、図9に示すように、例えばレジスト
膜207をマスクとして用い、ダイオード形成領域の第
1の領域201の内部の領域と、DMOSFETの絶縁
ゲート電極206の一方の下部側方の領域に、例えばボ
ロンイオンを注入エネルギーが80keV,ドーズ量が
6×1013cm-2程度の条件で注入し、熱処理を行う。
これにより、ダイオードの第2の領域208とDMOS
FETのボディ領域209が形成される。
【0049】次に、図10に示すように、例えばレジス
ト膜210をマスクとして用い、ダイオード形成領域の
第2の領域208の内部の領域と、第1の領域201の
内部であって、第2の領域208とは離れた領域と、D
MOSFET形成領域のボディ領域209の内部と、ド
レイン領域202の内部であって、絶縁ゲート電極20
6の他方の下部側方の領域で、かつ絶縁ゲート電極20
6とは離れた領域とに例えばひ素イオンを注入エネルギ
ーが40keV,ドーズ量が1×1016cm-2程度の条
件で注入し、熱処理を行う。これにより、ダイオードの
第4の領域211と第5の領域212と、DMOSFE
Tのソース領域213とドレインコンタクト領域214
が形成される。
【0050】ここで、第1の実施の形態と同様に、ダイ
オードの第4の領域211は第2の領域208の内部で
あって、それらのオーバーラップ距離Lは0.5μm程
度になるようにし、かつ第4の領域211は半導体基板
200上面から見た際に環状になるように形成する。次
に、図11に示すように、例えばレジスト膜215をマ
スクとして用い、ダイオード形成領域の第2の領域20
8の内部であって、かつ第4の領域211に取り囲まれ
る領域と、DMOSFET形成領域のボディ領域209
の内部であって、ソース領域213とは離れた領域とに
例えばBF2 イオンを注入エネルギーが40keV、ド
ーズ量が3×1015cm-2程度の条件で注入し、熱処理
を行う。これにより、ダイオードの第3の領域216と
DMOSFETのボディコンタクト領域217が形成さ
れる。
【0051】次に、図12に示すように、層間絶縁膜と
して例えばCVD法を用いてNSG膜218を800n
m程度形成し、さらに、例えばレジスト膜219をマス
クとして、NSG膜218をエッチングし、コンタクト
窓220を形成する。最後に、図13に示すように、例
えば金属配線として、例えばスパッタリング法によりA
l膜を形成し、その後、例えばレジスト膜221をマス
クとしてAl膜をエッチングして、Al配線222を形
成すればこの半導体装置が完成する。ここで、ダイオー
ドの第4の領域211と第3の領域216は電気的に接
続される。
【0052】以上のように、この実施の形態によれば、
第1の実施形態と同等の構成のダイオードを形成するこ
とができる。従って、ダイオードは第1の実施形態と同
じ効果を発揮できる。さらに、この実施の形態によれ
ば、ダイオードを形成する際に、DMOSFETを形成
するための工程のみを使用している。従って、ダイオー
ドを形成するための工程を追加する必要はなく、半導体
装置の製造コストを低減することができる。しかも、D
MOSFETの特性に影響を与えることはない。
【0053】なお、上記第1の実施の形態においては、
バイポーラトランジスタのうち、特にNPNバイポーラ
トランジスタを例にとり説明したが、PNPバイポーラ
トランジスタであっても同様に適用することができ、第
2の実施の形態においては、DMOSFETのうち、特
にNチャネルDMOSFETを例にとって説明したが、
チャネルの極性はPチャネルでも同様に適用することが
できる。この場合、ダイオードのアノードとカソードも
それぞれ極性が逆になる。
【0054】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、DMOSFETのドレイン領域202及びバイ
ポーラトランジスタのコレクタ領域102はN−型エピ
タキシャル層で形成してもよい。さらに、エピタキシャ
ル層形成前にDMOSFETのドレイン領域202及び
バイポーラトランジスタのコレクタ形成領域102及び
ダイオードの第1の領域101に濃いN+ 層を形成して
もよい。この場合、DMOSFETについてはオン抵抗
が低減され、バイポーラトランジスタについてはコレク
タ抵抗が低減され、ダイオードについては寄生抵抗が低
減されるというさらなる効果を有する。
【0055】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、Al配線を用いてダイオードの第3の領域と第
4の領域を接続したが、これは例えば多結晶シリコン等
の導電性のものであれば、他の材料でもよい。また、層
間絶縁膜を形成する前にダイオードの第3の領域と第4
の領域を接続する工程を設けてもよい。また、上記第1
及び第2の実施の形態においては、ダイオードの第3の
領域と第4の領域を接続するために、各領域ごとにコン
タクト窓を開口したが、これは両方の領域にわたるコン
タクト窓を開口して接続してもよい。また、バイポーラ
トランジスタまたはDMOSFETと共にダイオードを
形成したが、ダイオードだけでもよい。
【0056】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の半導体装置に
よれば、第3の領域を取り囲むように第2の領域の内部
に高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域を形成
し、第3の領域と第4の領域は電気的に同電位にしたの
で、第1の領域をエミッタとし、第2の領域をベースと
し、第4の領域をコレクタとするラテラルバイポーラト
ランジスタが形成される。このトランジスタは、第2の
領域と第3の領域が同一の導電型不純物を含む領域であ
り、第3の領域と第4の領域とが電気的に接続されてい
ることから、ベース・コレクタ間電圧=0となり、常に
飽和領域で動作する。このトランジスタの電流増幅率h
FEが1以上の場合、コレクタ電流が流れる。これはす
なわち第1の領域と第4の領域の間で電流が流れること
であり、第4の領域は第3の領域と電気的に接続されて
いるから、この電流はダイオードの順バイアス電流に加
算される。さらに、第4の領域は第3の領域を取り囲む
ように形成している。この構造により、ラテラルバイポ
ーラトランジスタの実効的なコレクタ面積が増大し、コ
レクタ電流も増大する。従って、本構成によれば、ダイ
オードの内部にラテラルバイポーラトランジスタを形成
し、これがオンしてダイオードのアノード・カソード間
電流は増加させるため、相対的に基板への漏れ電流は低
減することができる。したがって、優れた特性のダイオ
ードを形成することができる。
【0057】請求項2では、第1の領域の内部で第2の
領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電
型不純物からなる第5の領域を形成したので良好に動作
する。請求項3では、ダイオードと共にバイポーラトラ
ンジスタを有する半導体装置において、バイポーラトラ
ンジスタのベース領域はダイオードの第2の領域と同一
の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同時に第2
導電型不純物をドープすることができる。このため、製
造に際して第2の領域を形成するための工程を別途設け
る必要はなく、バイポーラトランジスタのベース領域を
形成する工程を用いることができる。つまり、ダイオー
ドにおいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏
れ電流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体
装置の製造コストを低減することができる。
【0058】請求項4では、ダイオードと共にバイポー
ラトランジスタを有する半導体装置において、バイポー
ラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第4の領
域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同
時に第1導電型不純物をドープすることができる。この
ため、製造に際して第4の領域を形成するための工程を
別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミ
ッタ領域を形成する工程を用いることができる。つま
り、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得ら
れ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少
なくでき半導体装置の製造コストを低減することができ
る。
【0059】請求項5では、ダイオードと共にバイポー
ラトランジスタを有する半導体装置において、バイポー
ラトランジスタのエミッタ領域はダイオードの第5の領
域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するので、同
時に第1導電型不純物をドープすることができる。この
ため、製造に際して第5の領域を形成するための工程を
別途設ける必要はなく、バイポーラトランジスタのエミ
ッタ領域を形成する工程を用いることができる。つま
り、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用が得ら
れ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程数を少
なくでき半導体装置の製造コストを低減することができ
る。
【0060】請求項6では、ベース領域の内部でエミッ
タ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導
電型不純物からなるベースコンタクト領域を形成したの
で良好に動作する。また、ダイオードと共にバイポーラ
トランジスタを有する半導体装置において、バイポーラ
トランジスタのベースコンタクト領域はダイオードの第
3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有するの
で、同時に第2導電型不純物をドープすることができ
る。このため、製造に際して第3の領域を形成するため
の工程を別途設ける必要はなく、バイポーラトランジス
タのベースコンタクト領域を形成する工程を用いること
ができる。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同
じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共
に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減
することができる。
【0061】請求項7では、ダイオードと共にDMOS
FETを有する半導体装置において、DMOSFETの
ボディ領域はダイオードの第2の領域と同一の不純物濃
度及び不純物深さを有するので、同時に第2導電型不純
物をドープすることができる。このため、製造に際して
第2の領域を形成するための工程を別途設ける必要はな
く、DMOSFETのボディ領域を形成する工程を用い
ることができる。つまり、ダイオードにおいては請求項
1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低減される
と共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造コストを
低減することができる。
【0062】請求項8では、ダイオードと共にDMOS
FETを有する半導体装置において、ソース及びドレイ
ンコンタクト領域は第4の領域と同一の不純物濃度及び
不純物深さを有するので、同時に第1導電型不純物をド
ープすることができる。このため、製造に際して第4の
領域を形成するための工程を別途設ける必要はなく、D
MOSFETのソース、ドレインコンタクト領域を形成
する工程を用いることができる。つまり、ダイオードに
おいては請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電
流は低減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置
の製造コストを低減することができる。
【0063】請求項9では、製造に際して第5の領域を
形成するための工程を別途設ける必要はなく、DMOS
FETのソース、ドレインコンタクト領域を形成する工
程を用いることができる。つまり、ダイオードにおいて
は請求項1と同じ作用が得られ、基板への漏れ電流は低
減されると共に、工程数を少なくでき半導体装置の製造
コストを低減することができる。
【0064】請求項10では、ボディ領域内でソース領
域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第2導電型
不純物からなるボディコンタクト領域を形成したので良
好に動作する。また、ダイオードと共にDMOSFET
を有する半導体装置において、ボディコンタクト領域は
第3の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する
ので、同時に第2導電型不純物をドープすることができ
る。このため、製造に際して第3の領域を形成するため
の工程を別途設ける必要はなく、DMOSFETのボデ
ィコンタクト領域を形成する工程を用いることができ
る。つまり、ダイオードにおいては請求項1と同じ作用
が得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、工程
数を少なくでき半導体装置の製造コストを低減すること
ができる。
【0065】この発明の請求項11記載の半導体装置の
製造方法によれば、第2の領域の内部の第3の領域を取
り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第
4の領域を形成する工程と、第3の領域と第4の領域と
を電気的に接続する工程とを含むので、第1の領域をエ
ミッタとし、第2の領域をベースとし、第4の領域をコ
レクタとするラテラルバイポーラトランジスタが形成さ
れる。このトランジスタは、第2の領域と第3の領域が
同一の導電型不純物を含む領域であり、第3の領域と第
4の領域とが電気的に接続されていることから、ベース
・コレクタ間電圧=0となり、常に飽和領域で動作す
る。このトランジスタの電流増幅率hFEが1以上の場
合、コレクタ電流が流れる。これはすなわち第1の領域
と第4の領域の間で電流が流れることであり、第4の領
域は第3の領域と電気的に接続されているから、この電
流はダイオードの順バイアス電流に加算される。さら
に、第4の領域は第3の領域を取り囲むように形成する
工程を有している。この工程により、ラテラルバイポー
ラトランジスタの実効的なコレクタ面積が増大し、コレ
クタ電流も増大する。従って、本方法によれば、ダイオ
ードのアノード・カソード間電流は増加し、相対的に基
板への漏れ電流は低減される。
【0066】請求項12では、第1の領域の内部で第2
の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導
電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好
に動作する。この発明の請求項13記載の半導体装置の
製造方法によれば、第1の領域の内部とコレクタ領域の
内部に第2導電型不純物をドープしてダイオードの第2
の領域とバイポーラトランジスタのベース領域を同時に
形成するので、バイポーラトランジスタを形成する際に
必然的に必要となるベース領域の形成工程においてダイ
オードの第2の領域を形成できる。このため、ダイオー
ドの第2の領域を形成する工程を別途設ける必要はな
く、工程数を低減することができる。従って、ダイオー
ドにおいては請求項11と同じ作用が得られ、基板への
漏れ電流は低減されると共に、半導体装置の製造コスト
を低減することができる。
【0067】請求項14では、第1の領域の内部で第2
の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導
電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好
に動作する。請求項15では、バイポーラトランジスタ
のエミッタ領域の形成を、ダイオードの第4の領域の形
成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成す
る際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程にお
いてダイオードの第4の領域を形成できる。このため、
ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設ける必
要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の
製造コストをさらに低減することができる。
【0068】請求項16では、バイポーラトランジスタ
のエミッタ領域の形成を、ダイオードの第5の領域の形
成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを形成す
る際に必然的に必要となるエミッタ領域の形成工程にお
いてダイオードの第5の領域を形成できる。このため、
ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設ける必
要はなく、工程数を低減することができ、半導体装置の
製造コストをさらに低減することができる。
【0069】請求項17では、バイポーラトランジスタ
のベース領域内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れ
た位置に高濃度の第2導電型不純物をドープしてベース
コンタクト領域を形成するので良好に動作する。また、
ベースコンタクト領域の形成を、ダイオードの第3の領
域の形成と同時に行うので、バイポーラトランジスタを
形成する際のベースコンタクト領域の形成工程において
ダイオードの第3の領域を形成できる。このため、ダイ
オードの第3の領域を形成する工程を別途設ける必要は
なく、工程数を低減することができ、半導体装置の製造
コストをさらに低減することができる。
【0070】この発明の請求項18記載の半導体装置の
製造方法によれば、DMOSFETのボディ領域とダイ
オードの第2の領域を同時に形成するので、DMOSF
ETを形成する際に必然的に必要となるボディ領域の形
成工程においてダイオードの第2の領域を形成できる。
このため、ダイオードの第2の領域を形成する工程を別
途設ける必要はなく、工程数を低減することができ、半
導体装置の製造コストをさらに低減することができる。
従って、ダイオードにおいては請求項11と同じ作用が
得られ、基板への漏れ電流は低減されると共に、半導体
装置の製造コストを低減することができる。
【0071】請求項19では、第1の領域の内部で第2
の領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導
電型不純物をドープして第5の領域を形成するので良好
に動作する。請求項20では、DMOSFETのソース
領域及びドレインコンタクト領域と、ダイオードの第4
の領域を同時に形成するので、DMOSFETを形成す
る際のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工
程においてダイオードの第4の領域を形成できる。この
ため、ダイオードの第4の領域を形成する工程を別途設
ける必要はなく、工程数を低減することができ、半導体
装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0072】請求項21では、DMOSFETのソース
領域及びドレインコンタクトと、ダイオードの第5の領
域を同時に形成するので、DMOSFETを形成する際
のソース領域及びドレインコンタクト領域の形成工程に
おいてダイオードの第5の領域を形成できる。このた
め、ダイオードの第5の領域を形成する工程を別途設け
る必要はなく、工程数を低減することができ、半導体装
置の製造コストをさらに低減することができる。
【0073】請求項22では、DMOSFETのボディ
領域内でソース領域から所定の距離だけ離れた位置に、
高濃度の第2導電型不純物をドープしてボディコンタク
ト領域を形成するので良好に動作する。また、ボディコ
ンタクト領域とダイオードの第3の領域を同時に形成す
るので、DMOSFETを形成する際のボディコンタク
ト領域の形成工程においてダイオードの第3の領域を形
成できる。このため、ダイオードの第3の領域を形成す
る工程を別途設ける必要はなく、工程数を低減すること
ができ、半導体装置の製造コストをさらに低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の断
面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の製
造工程断面図である。
【図3】図2の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図4】図3の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図5】図4の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図6】図5の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図7】この発明の第2の実施の形態の半導体装置の製
造工程断面図である。
【図8】図7の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図9】図8の次の工程の半導体装置の製造工程断面図
である。
【図10】図9の次の工程の半導体装置の製造工程断面
図である。
【図11】図10の次の工程の半導体装置の製造工程断
面図である。
【図12】図11の次の工程の半導体装置の製造工程断
面図である。
【図13】この発明の第2の実施の形態の半導体装置の
断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造工程断面図である。
【図15】図14の次の工程の製造工程断面図である。
【図16】図15の次の工程の製造工程断面図である。
【図17】図16の次の工程で従来の半導体装置の断面
図である。
【符号の説明】
100 P型半導体基板 101 ダイオードの第1の領域 102 バイポーラトランジスタのコレクタ領域 103 レジストマスク 104 ダイオードの第2の領域 105 バイポーラのベース領域 106 レジストマスク 107 ダイオードの第4の領域 108 ダイオードの第5の領域 109 バイポーラのエミッタ領域 110 バイポーラのコレクタコンタクト領域 111 レジストマスク 112 ダイオードの第3の領域 113 バイポーラのベースコンタクト領域 114 NSG膜 115 レジストマスク 116 コンタクト窓 117 レジストマスク 118 Al配線 200 P型半導体基板 201 ダイオードの第1の領域 202 DMOSFETのドレイン領域 203 ゲート酸化膜 204 多結晶シリコン 205 レジストマスク 206 絶縁ゲート電極 207 レジストマスク 208 ダイオードの第2の領域 209 DMOSFETのボディ領域 210 レジストマスク 211 ダイオードの第4の領域 212 ダイオードの第5の領域 213 DMOSFETのソース領域 214 DMOSFETのドレインコンタクト領域 215 レジストマスク 216 ダイオードの第3の領域 217 DMOSFETのボディコンタクト領域 218 NSG膜 219 レジストマスク 220 コンタクト窓 221 レジストマスク 222 Al配線

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板のダイオード形成領域に形成
    された第1導電型不純物からなる第1の領域と、この第
    1の領域の内部に形成された第2導電型不純物からなる
    第2の領域と、この第2の領域の内部に形成された高濃
    度の第2導電型不純物からなる第3の領域と、この第3
    の領域を取り囲むように前記第2の領域の内部に形成さ
    れた高濃度の第1導電型不純物からなる第4の領域とを
    備え、前記第3の領域と前記第4の領域は電気的に同電
    位にしたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の領域の内部で第2の領域から所定
    の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第1導電型
    不純物からなる第5の領域を備えた請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板のバイポーラトランジスタ形
    成領域に形成された第1導電型不純物からなるコレクタ
    領域と、このコレクタ領域の内部に形成された第2導電
    型不純物からなるベース領域と、このベース領域の内部
    に形成された高濃度の第1導電型不純物からなるエミッ
    タ領域とを備え、前記ベース領域は第2の領域と同一の
    不純物濃度及び不純物深さを有する請求項1または2記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 エミッタ領域は第4の領域と同一の不純
    物濃度及び不純物深さを有する請求項3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 エミッタ領域は第5の領域と同一の不純
    物濃度及び不純物深さを有する請求項3または4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 ベース領域の内部でエミッタ領域から所
    定の距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電
    型不純物からなるベースコンタクト領域を備え、前記ベ
    ースコンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及
    び不純物深さを有する請求項3,4または5記載の半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板のDMOSFET形成領域に
    形成された第1導電型不純物からなるドレイン領域と、
    このドレイン領域上に形成されたゲート絶縁膜と、この
    ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ドレイ
    ン領域の内部に形成され前記ゲート電極の下方領域の一
    部にまで達するしきい値制御レベルの第2導電型不純物
    からなるボディ領域と、このボディ領域内で前記ゲート
    電極の一方の下部側方に形成された高濃度の第1導電型
    不純物からなるソース領域と、前記ドレイン領域内で前
    記ゲート電極の他方の下部側方に位置しかつ前記ゲート
    電極とは離れた領域に形成された高濃度の第1導電型不
    純物からなるドレインコンタクト領域とを備え、前記ボ
    ディ領域は第2の領域と同一の不純物濃度及び不純物深
    さを有する請求項1または2記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 ソース及びドレインコンタクト領域は第
    4の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請
    求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 ソース及びドレインコンタクト領域は第
    5の領域と同一の不純物濃度及び不純物深さを有する請
    求項7または8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 ボディ領域内でソース領域から所定の
    距離だけ離れた位置に形成された高濃度の第2導電型不
    純物からなるボディコンタクト領域を備え、前記ボディ
    コンタクト領域は第3の領域と同一の不純物濃度及び不
    純物深さを有する請求項7,8または9記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に低濃度の第1導電型不
    純物をドープして第1の領域を形成する工程と、前記第
    1の領域の内部に第2導電型不純物をドープして第2の
    領域を形成する工程と、前記第2の領域の内部に高濃度
    の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形成する
    工程と、前記第2の領域の内部で前記第3の領域を取り
    囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープして第4
    の領域を形成する工程と、前記第3の領域と前記第4の
    領域とを電気的に接続する工程とを含む半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 第1の領域の内部で第2の領域から所
    定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物を
    ドープして第5の領域を形成する工程を含む請求項11
    記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上のダイオード形成領域に
    低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形
    成し、前記半導体基板上のバイポーラトランジスタ形成
    領域に低濃度の第1導電型不純物をドープしてコレクタ
    領域を形成する工程と、前記第1の領域の内部と前記コ
    レクタ領域の内部に第2導電型不純物をドープしてダイ
    オードの第2の領域とバイポーラトランジスタのベース
    領域を同時に形成する工程と、前記第2の領域の内部に
    高濃度の第2導電型不純物をドープして第3の領域を形
    成する工程と、前記第2の領域の内部で前記第3の領域
    を取り囲む領域に高濃度の第1導電型不純物をドープし
    て第4の領域を形成する工程と、前記ベース領域の内部
    に高濃度の第1導電型不純物をドープしてエミッタ領域
    を形成する工程と、前記第3の領域と前記第4の領域と
    を電気的に接続する工程とを含む半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 第1の領域の内部で第2の領域から所
    定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物を
    ドープして第5の領域を形成する工程を含む請求項13
    記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 バイポーラトランジスタのエミッタ領
    域とダイオードの第4の領域を同時に形成する請求項1
    3または14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 バイポーラトランジスタのエミッタ領
    域とダイオードの第5の領域を同時に形成する請求項1
    4または15記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 バイポーラトランジスタのベース領域
    内でエミッタ領域から所定の距離だけ離れた位置に高濃
    度の第2導電型不純物をドープしてベースコンタクト領
    域を形成する工程を含み、前記ベースコンタクト領域と
    ダイオードの第3の領域を同時に形成する請求項13,
    14,15または16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 半導体基板上のダイオード形成領域に
    低濃度の第1導電型不純物をドープして第1の領域を形
    成し、前記半導体基板上のDMOSFET形成領域に低
    濃度の第1導電型不純物をドープしてドレイン領域を形
    成する工程と、前記ドレイン領域の上にゲート絶縁膜を
    形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形
    成する工程と、前記ゲート電極の下方領域の一部にまで
    達するようにしきい値制御レベルの第2導電型不純物を
    ドープしてボディ領域を形成する工程と、このボディ領
    域内で前記ゲート電極の一方の下部側方に高濃度の第1
    導電型不純物をドープしてソース領域を形成する工程
    と、前記ドレイン領域内で前記ゲート電極の他方の下部
    側方でかつ前記ゲート電極とは離れた領域に高濃度の第
    1導電型不純物をドープしてドレインコンタクト領域を
    形成する工程と、前記第1の領域の内部に第2導電型不
    純物をドープしてダイオードの第2の領域を形成する工
    程と、前記第2の領域の内部に高濃度の第2導電型不純
    物をドープして第3の領域を形成する工程と、前記第2
    の領域の内部で前記第3の領域を取り囲む領域に高濃度
    の第1導電型不純物をドープして第4の領域を形成する
    工程と、前記第3の領域と前記第4の領域とを電気的に
    接続する工程とを含み、DMOSFETの前記ボディ領
    域とダイオードの前記第2の領域を同時に形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1の領域の内部で第2の領域から所
    定の距離だけ離れた位置に高濃度の第1導電型不純物を
    ドープして第5の領域を形成する工程を含む請求項18
    記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 DMOSFETのソース領域及びドレ
    インコンタクト領域と、ダイオードの第4の領域を同時
    に形成する請求項18または19記載の半導体装置の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 DMOSFETのソース領域及びドレ
    インコンタクト領域と、ダイオードの第5の領域を同時
    に形成する請求項19または20記載の半導体装置の製
    造方法。
  22. 【請求項22】 DMOSFETのボディ領域内でソー
    ス領域から所定の距離だけ離れた位置に、高濃度の第2
    導電型不純物をドープしてボディコンタクト領域を形成
    する工程を含み、前記ボディコンタクト領域とダイオー
    ドの第3の領域を同時に形成する請求項18,19,2
    0または21記載の半導体装置の製造方法。
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