JP2002184782A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002184782A JP2000377387A JP2000377387A JP2002184782A JP 2002184782 A JP2002184782 A JP 2002184782A JP 2000377387 A JP2000377387 A JP 2000377387A JP 2000377387 A JP2000377387 A JP 2000377387A JP 2002184782 A JP2002184782 A JP 2002184782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 pn接合界面が露呈する半導体装置側面で局
所的な降伏が発生するのを防止して、安定した所望の降
伏電圧を有する半導体装置を提供する。 【解決手段】 n型のシリコン基板11の内部にpn接
合を構成するp型の第2半導体領域13と、高不純物密
度でn型の第1半導体領域14とが形成される。更に、
第2半導体領域13にはシリコン基板11の他方の主面
11A側に全体に形成されたp型の第4半導体領域12
が接合され、第1半導体領域14にはシリコン基板11
の一方の主面11B側の全面に亙って形成されたn型の
第3半導体領域15が接合されている。第1半導体領域
14の周囲には、低不純物密度でn型の第5半導体領域
16が形成されている。pn接合界面が露呈するチップ
側面で局所的な降伏が発生するのを防止して、安定した
所望の降伏電圧を有する半導体ダイオード10a,10
bを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ダイオード
などの半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図24に示すような定電圧ダイオ
ード(半導体ダイオード)1が知られている。この半導
体ダイオード(以下において「従来の半導体ダイオー
ド」という。)1は、例えばシリコン基板に、順次、高
不純物密度のn型半導体層2、n型半導体層3、高不純
物密度のp型半導体層4とが接合するように形成された
単純3層構造を有している。又、n型半導体層2の表面
とp型半導体層4の表面には、それぞれ電極を構成する
金属被膜5、6が形成されている。
【0003】通常、このような接合構造を有する従来の
半導体ダイオード1では、逆方向電圧を印加したpn接
合の空乏層には強い電界が存在するが、pn接合の終端
部が露呈するチップ側面では表面に付着した不純物元素
やイオンなどの影響を受けて局所的に電界が一層強まっ
て降伏(ブレークダウン)が起こり易くなっている。こ
のため、従来の半導体ダイオード1では、理論的に期待
される逆耐圧を得ることが困難となることが多い。そこ
で、チップ側面での電界を緩和するため、pn接合の終
端部が露呈するチップ側面7を、pn接合界面9に対し
て適切な角度だけ斜めに加工して電界が緩和されるよう
にしたベベル構造が採用されている。このようなベベル
構造を採用することにより、チップ側面7での電界が緩
和され、降伏が半導体内部の接合全面で起こるようし
て、降伏電圧の設定の安定化を図っている。なお、定電
圧ダイオードよりも高耐圧の半導体装置においても、ベ
ベル構造を採用することにより、耐圧を向上出来ること
は周知の通りである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体ダイオード1では、以下に説明するような問題点
がある。
【0005】(1)従来の半導体ダイオード1では、製
品組立(アセンブル)工程において、チップ側面7を外
部環境から保護するために、酸又はアルカリ系薬液によ
る湿式洗浄を施した後、図24に示すようにチップ側面
7を絶縁膜8で被覆している。しかし、このようにして
製造された半導体ダイオード1では、製品評価試験の結
果、製品の特性や品質が安定していない点が指摘されて
いる。このように特性などが安定しない理由としては、
湿式洗浄又は絶縁膜8の被覆による影響によりチップ側
面7に表面状態の変化や表面破損が引き起こされている
ことが挙げられる。現実の半導体チップの表面状態は極
めて活性であるため、その表面状態を精密且つ再現性良
く制御するのは、極めて困難である。
【0006】(2)従来の半導体ダイオード1では、n
型半導体層3の不純物密度がp型半導体層4の不純物密
度より十分低く、片側階段接合と見なせる場合には、n
型半導体層3とp型半導体層4とのpn接合部のアバラ
ンシェ降伏電圧(耐圧)は、n型半導体層3の不純物密
度により決定される。このため、この耐圧を決定するた
めに、製造に使用する半導体(シリコン)ウェハの比抵
抗(抵抗率)ρを高精度に制御する必要があった。つま
り、厳密な比抵抗(抵抗率)ρの仕様を規定した半導体
ウェハを半導体メーカに特注として依頼し、納品後もそ
の検査をする必要が生じる。このため、半導体ウェハに
コストがかかるという問題点があった。因に、従来では
シリコンウェハの比抵抗ρが0.01〜0.03Ω・c
m(n型のシリコンでは、不純物密度5×1018/cm
3〜7×1017/cm3程度の範囲に相当)の狭い範囲の
ものを、注文仕様として用いている。
【0007】(3)従来の半導体ダイオード1の製造に
際しては、チップ側面7がpn接合界面に対して斜めに
形成されたベベル構造を有しているため、ベベル構造を
実現するためのサンドブラスト、或いは研削、研磨、エ
ッチング等の工程が加わるため、製造工程数が多くなる
という問題点がある。
【0008】(4)従来の半導体ダイオード1では、半
導体ウェハから切断されたチップは袋詰めの状態にな
り、加えてチップ側面がチップ表裏面に対して斜めに傾
いているため、製品組立(アセンブル)工程において、
コレット等の治具へチップを装着しにくい形状であっ
た。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。そこで、本発明の目的は、pn接合が露
呈する半導体装置(チップ)側面で局所的な降伏が発生
するのを防止して、安定した所望の降伏電圧を有する半
導体装置を提供することを目的としている。
【0010】又、本発明の他の目的は、製造に用いる半
導体ウェハの比抵抗ρの範囲を広げることが出来、半導
体ウェハにかかるコストを低減することの出来る半導体
装置及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0011】更に、本発明の他の目的は、チップ表面処
理を簡略化又は省略することが出来る半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0012】又、本発明の他の目的は、製造工程を簡略
化出来る半導体装置及びその製造方法を提供することに
ある。
【0013】更に、本発明の他の目的は、製品組付工程
において、コレット等の治具へのチップ装着性、並びに
取扱性の良好な半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、(イ)第1端面及びこの第
1端面に対向した第2端面、更に第1及び第2端面を接
続する第1外周面を有した第1導電型の第1半導体領
域、(ロ)第3端面及びこの第3端面に対向した第4端
面、更に第3及び第4端面を接続する第2外周面を有
し、第4端面が第1端面と接合した第2導電型の第2半
導体領域、(ハ)第2端面において第1半導体領域に接
合した第1導電型の第3半導体領域、(ニ)第3端面、
若しくは第3端面の近傍の第2外周面の一部において、
第2半導体領域に接合した第2導電型の第4半導体領
域、(ホ)第1及び第2外周面に接合した内周面を有
し、且つ第3半導体領域と第4半導体領域との間に位置
する第1半導体領域よりも低不純物密度で第1導電型の
第5半導体領域とからなる半導体装置としたことであ
る。ここで、第1導電型と第2導電型とは、互いに反対
導電型である。即ち、第1導電型がn型であれば、第2
導電型はp型であり、第1導電型がp型であれば、第2
導電型はn型である。
【0015】本発明の第1の特徴に係る半導体装置によ
れば、第1導電型の第1半導体領域と第2導電型の第2
半導体領域とが局在したpn接合界面(以下において、
「第1pn接合界面」という。)を有するように、互い
に接合して配置されている。更に、第1半導体領域と第
2半導体領域とを囲んで、第1導電型の第5半導体領域
が形成されている。第5半導体領域の不純物密度は、第
1半導体領域の不純物密度よりも低い。第4半導体領域
と第5半導体領域との間には他のpn接合界面(以下に
おいて、「第2pn接合界面」という。)が形成されて
いる。本発明の第1の特徴に係る半導体装置では、第1
半導体領域の不純物密度と第5半導体領域の不純物密度
とを比較すると、第1半導体領域の方が高不純物密度で
あるため、半導体装置の周縁側に位置する第2pn接合
界面よりも、第1pn接合界面の方が降伏を起こし易く
なる。このため、半導体装置の側面(チップ側面)での
電界を緩和し、降伏が半導体装置内部の接合部分で起こ
るようしたため、降伏電圧の設定の安定化を図ることが
出来る。このように降伏電圧の安定化を図ることは、例
えば定電圧ダイオードよりも高耐圧の電力用半導体装置
においても有効となる。
【0016】本発明の第1の特徴において、第5半導体
領域の外周面を、半導体装置のチップ外周面として機能
させ、このチップ外周面が第1半導体領域の第2端面に
対して、実質的に垂直とすることが可能である。半導体
装置の側面(チップ側面)に露出した第2pn接合界面
での電界が緩和され、半導体装置の側面(周面)の表面
状態の変化や多少の表面破損を起こしても、半導体装置
としての降伏電圧の変動が起こりにくく出来、ベベリン
グが不要となるためである。即ち、半導体装置の側面
(チップ側面)にベベル構造を採用しなくても、降伏が
半導体装置内部の第1pn接合界面部分で起こるため、
降伏電圧の設定の安定化を図ることが出来る。このた
め、半導体装置の側面を通常のダイヤモンドブレード等
を用いた切断工程(ダイシング工程)で形成することが
出来る。更に、半導体装置の側面が半導体基板の主面に
対して直角をなすように形成出来、半導体装置(チッ
プ)の取扱性を向上することが出来る。
【0017】本発明の第1の特徴において、第5半導体
領域は、FZ法、CZ法、MCZ法等のバルク結晶から
切り出したウェハからなる半導体基板であることが好ま
しい。第1半導体領域の不純物密度が、第2半導体領域
より十分低く、第1半導体領域と第2半導体領域とがな
す局在したpn接合が、片側階段接合と見なせるなら
ば、この局在したpn接合のアバランシェ降伏電圧は、
第1半導体領域の不純物密度によって決定され、第5半
導体領域の不純物密度には依存しなくなる。又、両側階
段接合ならば、第1半導体領域及び第2半導体領域の両
方の不純物密度により、局在したpn接合のアバランシ
ェ降伏電圧が決定され、第5半導体領域の不純物密度に
は依存しない。このため、第5半導体領域の不純物密度
は、母材として用いた半導体基板の本来の(初期の)不
純物密度のままで規定することが出来るため、半導体基
板の第1導電型の不純物密度を厳密に設定する必要がな
くなり、使用する半導体基板の選択範囲を広げることが
出来る。特別仕様の半導体基板(ウェハ)を発注する必
要もなくなるので、低コスト化が可能となり、原材料と
しての半導体基板(ウェハ)の調達も短期で可能にな
る。
【0018】本発明の第1の特徴において、第3半導体
領域の底面には第1主電極層が、第4半導体領域の表面
には第2主電極層が形成されていることが好ましい。第
1主電極層と第2主電極層とで、半導体素子の主電流の
通路となる動作領域が形成される。「第1主電極層」と
は、半導体ダイオードやサイリスタにおいてアノード電
極層又はカソード電極層のいずれか一方を意味する。サ
イリスタには、GTOサイリスタや静電誘導サイリスタ
(SIサイリスタ)を含むことが可能である。第3半導
体領域がn型ならば、第1主電極層は、カソード電極層
である。「第2主電極層」とは、半導体ダイオードやサ
イリスタにおいて上記第1主電極層とはならないカソー
ド電極層又はアノード電極層のいずれか一方を意味す
る。第4半導体領域がp型ならば、第2主電極層は、ア
ノード電極層である。この結果、第3半導体領域は、第
1主電極層に対応した「第1主電極領域」として機能
し、第4半導体領域は、第2主電極層に対応した「第2
主電極領域」として機能する。
【0019】更に、「第1主電極層」とは、バイポーラ
トランジスタ(BJT)やIGBTにおいては、エミッ
タ電極層又はコレクタ電極層のいずれか一方でも良い。
バイポーラトランジスタにはヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタ(HBT)等のマイクロ波帯、ミリ波帯或いは
サブミリ波帯で動作する超高周波用トランジスタも含ま
れる。更に、本発明はMOSFET、MOSSIT、或
いは高電子移動度トランジスタ(HEMT)等のIGF
ETにも適用可能である。このIGFETにおいては、
「第1主電極層」とは、ソース電極層又はドレイン電極
層のいずれか一方を意味する。そして、「第2主電極
層」とは、BJTやIGBTにおいては上記第1主電極
層とはならないエミッタ電極層又はコレクタ電極層のい
ずれか一方、IGFETにおいては上記第1主電極層と
はならないソース電極層又はドレイン電極層のいずれか
一方を意味する。なお、BJT、IGBT及びIGFE
T等においては、ベース電極層若しくはゲート電極層等
の制御電極層が更に加わることは勿論である。
【0020】本発明の第2の特徴は、(イ)一方の主面
及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導
体基板の他方の主面の一部から第1導電型の不純物元素
を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成
する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の一部から第
1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素
を選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程、
(ハ)半導体基板の一方の主面の全体から第1導電型の
不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体
領域を形成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の
全体から第2導電型の不純物元素を導入して第4半導体
領域を形成する工程とにより第1半導体領域と第2半導
体領域との間に局在したpn接合界面を形成する半導体
装置の製造方法としたことである。ここで、「局在した
pn接合界面」は、本発明の第1の特徴において規定し
た「第1pn接合界面」の意である。
【0021】本発明の第2の特徴に係る半導体装置の製
造方法によれば、半導体基板の他方の主面から不純物元
素を選択的に導入することにより、半導体基板の内部に
第1半導体領域及び第2半導体領域を形成することが出
来る。第5半導体領域と第4半導体領域とで形成する第
2pn接合界面は、半導体装置の側面(チップ側面)に
露出する。第1pn接合界面を構成する第1導電型の第
1半導体領域の不純物密度が、第1導電型の第5半導体
領域よりも高不純物密度であるため、第1pn接合界面
が、第2pn接合界面よりも、先に降伏を起こす。この
ように半導体装置の側面(チップ側面)での電界を緩和
して降伏が半導体装置内部の接合部分で起こるようにす
ることで、降伏電圧の設定の安定化を図ることが出来
る。又、第1半導体領域の不純物密度を調整することに
より、第5半導体領域を半導体基板の本来の不純物密度
のままで用いることが出来るため、半導体基板の第1導
電型の不純物密度を厳密に設定する必要がなくなり、使
用する半導体基板の選択範囲を広げることが出来る。
【0022】本発明の第3の特徴は、(イ)一方の主面
及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導
体基板の一方の主面の一部から第1導電型の不純物元素
を所定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成
する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の一部から第
1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素
を選択的に導入して第2半導体領域を形成する工程、
(ハ)半導体基板の一方の主面の全体から第1導電型の
不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3半導体
領域を形成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の
全体から第2導電型の不純物元素を導入して第4半導体
領域を形成する工程とにより第1半導体領域と第2半導
体領域との間に局在したpn接合界面を形成する半導体
装置の製造方法としたことである。ここで、第1半導体
領域を形成する工程と第2半導体領域を形成する工程と
はどちらを先に行ってもかまわない。又、第3半導体領
域を形成する工程と第4半導体領域を形成する工程とは
どちらを先に行ってもかまわない。
【0023】本発明の第4の特徴においては、一方の主
面側から第1導電型の第1及び第3半導体領域を形成
し、他方の主面側から第2導電型の第2及び第4半導体
領域を熱拡散することが可能であるため、キャリアの補
償等が発生せず、n型不純物密度及びp型不純物密度を
制御し易いという利点がある。
【0024】本発明の第4の特徴は、(イ)一方の主面
及びこの一方の主面に対向した他方の主面を有する半導
体基板の一方の主面の全体から第1導電型の不純物元素
を所定深さまで選択的に導入して第3半導体領域を形成
する工程、(ロ)半導体基板の他方の主面の全体から第
1導電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素
を導入して第4半導体領域を形成する工程、(ハ)半導
体基板の一方の主面の一部から第3半導体領域を貫通
し、半導体基板の内部に到達する第1拡散トレンチを形
成する工程、(ニ)半導体基板の他方の主面の一部から
第4半導体領域を貫通し、半導体基板の内部に到達する
第2拡散トレンチを形成する工程、(ホ)第1拡散トレ
ンチの内壁及び底部から、第1導電型の不純物元素を所
定深さまで選択的に導入して第1半導体領域を形成する
工程、(ヘ)第2拡散トレンチの内壁及び底部から、第
2導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して
第2半導体領域を形成する工程とにより第1半導体領域
と第2半導体領域との間に局在したpn接合界面を形成
する半導体装置の製造方法としたことである。ここで、
第1半導体領域を形成する工程と第2半導体領域を形成
する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。又、第
1拡散トレンチを形成する工程と第2拡散トレンチを形
成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。更
に、第3半導体領域を形成する工程と第4半導体領域を
形成する工程とはどちらを先に行ってもかまわない。更
に、第1半導体領域及び第2半導体領域を形成する工程
の後に、第3半導体領域及び第4半導体領域を形成する
工程を行ってもかまわない。
【0025】本発明の第4の特徴においては、第1拡散
トレンチ及び第2拡散トレンチを介して、半導体基板中
に第1半導体領域及び第2半導体領域を形成しているの
で、高温且つ長時間の熱拡散処理が不要で、生産性が向
上する。又、高温且つ長時間の熱拡散処理に伴う結晶欠
陥等の発生もない。又、比較的浅い拡散で良いので、第
1半導体領域及び第2半導体領域の不純物密度の制御が
容易である。更に、第1拡散トレンチ及び第2拡散トレ
ンチの内部に、高電導度の第1主電極プラグ及び第2主
電極プラグを形成することにより、寄生抵抗の影響を十
分小さくして、より精度の高い定電圧ダイオードを実現
出来る。特に、広い面積で金属電極層が半導体領域に接
触出来るので、オーミック接触に伴う接触抵抗を低く出
来る。
【0026】本発明の第2〜4の特徴において、半導体
基板を、一方の主面対して実質的に直角をなす面で切断
することにより複数の半導体チップを切り出し、この複
数の半導体チップのそれぞれにより複数の半導体装置を
実現する工程を更に有することが好ましい。この場合、
半導体基板のいずれかの主面側に合成樹脂シートを貼着
して合成樹脂シートを切断しないようにチップを切断す
ることにより、各チップが合成樹脂シートに貼り付けら
れた状態で保管、搬送することが出来る。製品組込を行
う際に、合成樹脂シートに貼り付けられたチップ状態の
半導体装置を、扱えば良いので、取扱が容易になる。更
に、半導体装置(半導体チップ)の側面が半導体基板の
主面に対して直角をなしているので、コレット等の治具
による取扱も容易である。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1〜第3の実施の形態に係る半導体装置及びその製造
方法について説明する。ただし、以下の図面の記載にお
いて、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付
している。また、図面は模式的なものであり、各層の厚
みや厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意す
べきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の
説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間
においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含ま
れていることは勿論である。
【0028】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態に係る半導体装置としての定電圧
ダイオード(半導体ダイオード)の構造を示す断面図で
ある。本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダイオー
ド10aは、第1導電型の第1半導体領域14、第2導
電型の第2半導体領域13、第1導電型の第3半導体領
域15、第2導電型の第4半導体領域12、第1半導体
領域14よりも低不純物密度で第1導電型の第5半導体
領域16とから構成されている。第1導電型と第2導電
型とは互いに反対導電型である。図1では第1導電型は
n型で、第2導電型はp型であるが、全くこの逆でも良
い。第1半導体領域14は、第1端面及びこの第1端面
に対向した第2端面、更に第1及び第2端面を接続する
第1外周面を有する。第2半導体領域13は、第3端面
及びこの第3端面に対向した第4端面、更に第3及び第
4端面を接続する第2外周面を有し、第4端面が、第1
半導体領域14の第1端面と接合している。第3半導体
領域15は、第1半導体領域14の第2端面において第
1半導体領域14に接合している。第4半導体領域12
は、第2半導体領域13の第3端面において、第2半導
体領域13に接合している。第5半導体領域16は、第
1半導体領域14の第1外周面及び第2半導体領域13
の第2外周面に接合した内周面を有し、且つ第3半導体
領域15と第4半導体領域12との間に位置する。
【0029】即ち、第1導電型(n型)のシリコン基板
11の他方の主面11A側から一方の主面11B側へ向
けて、順次、p型の第4半導体領域12、p型の第2半
導体領域13、n型の第1半導体領域14、n型の第3
半導体領域15とを備えている。又、p型の第2半導体
領域13及びn型の第1半導体領域14の周囲を取り囲
むように、n型の第5半導体領域16が形成されてい
る。このn型の第5半導体領域16は、他方の主面に沿
うように形成されたp型の第4半導体領域12と、他方
の主面に沿うように形成されたn型の第3半導体領域1
5とに接合するように形成されている。更に、シリコン
基板11の主面11A、11Bの表面は、それぞれ金属
薄膜でなる第1主電極層18及び第2主電極層17が形
成されている。
【0030】図1(a)において、p型の第4半導体領
域12は、シリコン基板11の他方の主面11Aから所
定深さの領域となるように全面に亙って形成されてい
る。このp型の第4半導体領域12は、例えばボロン
(B)などのアクセプタ不純物がドープされている。
【0031】又、シリコン基板11内部におけるp型の
第4半導体領域12の界面の中央部分には、高不純物密
度でp型の第2半導体領域13が接合されている。この
p型の第2半導体領域13は、p型の第4半導体領域1
2に先駆けて、シリコン基板11の他方の主面11A側
から、アクセプタ不純物を選択拡散して形成されてい
る。
【0032】更に、このp型の第2半導体領域13に
は、n型の第1半導体領域14が接合されている。この
n型の第1半導体領域14には、リン(P)、ヒ素(A
s)などのドナー不純物が高不純物密度にドープされて
いる。なお、p型の第2半導体領域13は、シリコン基
板11の一方の主面11B側へ向けて膨出するように形
成されている。このため、p型の第2半導体領域13と
n型の第1半導体領域14とが接合するpn接合界面1
9は湾曲面となっている。
【0033】そして、n型の第3半導体領域15は、シ
リコン基板11の一方の主面11B側全面から、ドナー
不純物が高不純物密度(例えば2×1019/cm3
度)にドープされて形成されている。
【0034】この結果、シリコン基板11の他方の主面
11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体領
域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成され
たn型の第3半導体領域15との間の領域において、シ
リコン基板11の内部で、且つ半導体ダイオード10a
の平面中央の位置に、p型の第2半導体領域13及びn
型の第1半導体領域14が介在された構造となってい
る。又、これらp型の第2半導体領域13及びn型の第
1半導体領域14の周囲には、シリコン基板11に固有
の不純物密度(比較的低不純物密度)を有するn型の第
5半導体領域16が、p型の第2半導体領域13及びn
型の第1半導体領域14を取り囲むように形成されてい
る。このように、n型の第1半導体領域14は、それを
取り囲むn型の第5半導体領域16の不純物密度より高
不純物密度に設定されている。
【0035】又、半導体ダイオード10aは、チップ側
面(周面)20がシリコン基板11の両方の主面に対し
て略垂直をなすように形成されている。このチップ側面
20には、平坦な第2pn接合界面(p型の第4半導体
領域12と比較的低不純物密度でn型の第5半導体領域
16とのpn接合界面19A)の終端部が露呈してい
る。
【0036】本発明の第1の実施の形態に係る半導体ダ
イオード10aにおいては、p型の第4半導体領域12
が横方向に均一な不純物密度になっている。ここで、高
不純物密度でn型の第1半導体領域14はp型の第4半
導体領域12の中央部分から膨出するp型の第2半導体
領域13に接合している。このため、第1主電極層18
及び第2主電極層17間に逆方向電圧を印加したとき
に、湾曲した第1pn接合界面19及び平坦な第2pn
接合界面19Aでの降伏の起こり方を見ると、p型の第
2半導体領域13とn型の第1半導体領域14との第1
pn接合界面(内部領域)19は、p型の第4半導体領
域12とn型の第5半導体領域16との第2pn接合界
面(周囲の領域)19Aに先駆けて降伏を起こす。これ
は、耐圧がn型半導体領域の不純物密度に起因するため
である。即ち、第1の実施の形態では、外部に第2pn
接合界面が露出する部分があっても、pn接合界面の降
伏は内部領域の第1pn接合界面19で発生して、外部
露出部分のpn接合界面には表面電界強度の負担がかか
らない構造となっている。
【0037】又、本発明の第1の実施の形態に係る半導
体ダイオード10aでは、p型の第2半導体領域13と
n型の第1半導体領域14との第1pn接合界面19
が、シリコン基板11の深い領域に形成されているた
め、n型の第1半導体領域14がn型半導体領域12と
直接接合する構造に比較して耐圧を向上することが出来
る。
【0038】第1の実施の形態に係る半導体ダイオード
10aでは、チップ側面20を外部環境から保護する目
的での酸又はアルカリ系薬液による湿式洗浄などの表面
処理や絶縁膜による被覆処理を削減することが可能とな
る。又、チップ側面20では、多少の表面状態の変化や
表面破損が生じることを許容することが出来るため、チ
ップの取扱性が容易となる。
【0039】又、本発明の第1の実施の形態に係る半導
体ダイオード10aでは、中央のn型の第1半導体領域
14とp型の第2半導体領域13とのpn接合の耐圧
は、n型の第1半導体領域14の不純物密度NBにより
決定される。p型の第2半導体領域13とn型の第1半
導体領域14との第1pn接合界面19が片側階段接合
を構成していると仮定すれば、雪崩(アバランシェ)降
伏による耐圧Vは、 V=εsm 2/(2qNB) ・・・・・(1) で与えられる。ここで、εsは半導体基板の比誘電率、
mは半導体基板に固有の雪崩降伏が開始される電界強
度(最大電界強度)、qは電子の素電荷量、NBは第1
半導体領域14の不純物密度である。即ち、第1半導体
領域14の不純物密度NBが、シリコンウェハの不純物
密度、即ち、第4半導体領域15の不純物密度より十分
に高ければ、半導体ダイオード10aの耐圧は第1半導
体領域14の不純物密度NBにのみ依存し、製造に用い
る母材(シリコンウェハ)の不純物密度には依存しな
い。このため、第1半導体領域14の不純物密度NB
式(1)にしたがい適宜設計し、この不純物密度NB
管理すれば、所望の耐圧が得られるので、シリコンウェ
ハの比抵抗(抵抗率)ρを高精度に制御する必要はな
い。したがって、第1半導体領域14の不純物密度NB
より比較的高抵抗の基板であれば、任意の市販のシリコ
ンウェハを利用して、所望の耐圧を有した定電圧ダイオ
ード10の製造を行うことが出来る。因に、第1の実施
の形態では、シリコンウェハとしては、比抵抗ρが1〜
250Ω・cm(n型のシリコンでは、不純物密度5.
5×1015/cm3〜1.8×1013/cm3程度の範囲
に相当)の広い範囲のものを用いて製造を行うことが可
能となる。更に、高耐圧の電力用半導体装置であれば、
比抵抗ρが1000Ω・cm以上(n型のシリコンで
は、不純物密度5×1012/cm3程度以下の範囲に相
当)の広い範囲のもの等を用いれば良い。
【0040】更に、本発明の第1の実施の形態に係る半
導体ダイオード10aでは、シリコンウェハから切断さ
れたチップのチップ側面20がシリコン基板11の両方
の主面に対して略垂直をなすため、例えば、製品組立
(アセンブル)工程において、コレット等の治具へチッ
プを装着し易いなどのチップ取扱性を向上する構造とな
っている。
【0041】図1(b)は、本発明の第1の実施の形態
の変形例に係る半導体装置としての定電圧ダイオード
(半導体ダイオード)10bの構造を示す断面図であ
る。図1(b)に示す本発明の第1の実施の形態の変形
例に係る半導体ダイオード10bは、図1(a)よりも
高耐圧の定電圧ダイオードであり、n型の第1半導体領
域14と、n型の第3半導体領域15との間に、第1半
導体領域14よりも低不純物密度でn型の第5半導体領
域16の薄い層が挟まれている。低不純物密度でn型の
第5半導体領域16の薄い層が挟まれている分だけ、図
1(a)よりも降伏電圧が高くなる。他は、図1(a)
に示した本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置1
0aと同様であるので、重複した説明を省略する。
【0042】次に、本発明の第1の実施の形態に係る半
導体ダイオード10aを製造する方法について図2〜図
12に示す工程断面図(その1〜11)を用いて説明す
る。
【0043】(イ)まず、図2に示すように、第1導電
型(n型)のシリコン基板(シリコンウェハ)11を用
意する。そして、このシリコン基板11の一方の主面1
1B及び他方の主面11Aに熱酸化を行って、それぞれ
厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜41,21を形成
する。その後、フォトリソグラフィー技術を用いて、他
方の主面11Aの酸化膜21を加工する。即ち、図2に
示すように、酸化膜21の上に、例えばネガ型のフォト
レジスト22をスピンコーティングなどによって塗布す
る。次いで、図2に示すように、後述する開口部22A
を形成、加工する部分を覆うような(n型の第1半導体
領域14を形成するための)パターンを有するフォトマ
スク23を配置して、露光光を照射する。
【0044】(ロ)図3は、フォトレジスト22を露光
後、現像した状態を示す。このようにパターニングされ
たフォトレジスト22をマスクとして、ウェットエッチ
ング又はドライエッチングを行って、フォトレジスト2
2の開口部22A内で露出する酸化膜21をエッチング
してシリコン基板11の表面の一部を露出させる。
【0045】この際、一方の主面11B側の酸化膜41
の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化
膜41を保護しておく。その後、フォトレジスト22を
剥離すると図4に示すような状態となる。図4に示すよ
うに酸化膜21に、開口部21Aが形成される。
【0046】(ハ)次に、酸化膜21の開口部21Aで
窓明されたシリコン基板11上へ、n型不純物元素であ
るリン(P)やヒ素(As)などのドーパントを含む不
純物添加薄膜(例えば高不純物密度でドープされたリン
ガラス(PSG)膜やヒ素ガラス(AsSG)膜)24
を堆積させ、所定温度、所定時間での熱処理を施して選
択拡散を行い、高不純物密度でn型の第1半導体領域1
4aを形成する。その後、不純物添加薄膜24を除去す
る。第1半導体領域14aの拡散深さは、最終的にはシ
リコン基板11の厚さの半分程度の深い拡散になるた
め、n型不純物元素としては、拡散係数の大きなリン
(P)が好ましい。特に、後述するp型の第2半導体領
域13を形成する際のp型不純物の拡散係数よりも拡散
係数が大きいn型不純物元素を選択することが好まし
い。不純物添加薄膜を用いずに、オキシ塩化リン(PO
Cl3)等の液体ソースを用いた気相拡散法でも良い。
31等の不純物イオンをイオン注入法により、3×
1015cm−2〜5×1016cm −2等の所定のドーズ量
を注入し、その後所望の深さまでドライブイン(熱処
理)しても良い。75Asをイオン注入法により導入し
ても良いが、ヒ素(As)は拡散係数が小さいので、熱
拡散に高温・長時間を要すので好ましくない。不純物添
加薄膜24を用いた場合は、その後、不純物添加薄膜2
4をウェットエッチング又はドライエッチングを行って
除去する。不純物添加薄膜24を用いない場合でも、ド
ライブイン時に拡散窓中に形成されるリンガラス等をウ
ェットエッチング又はドライエッチングを行って除去す
る。
【0047】(ニ)続いて、シリコン基板11の他方の
主面11Aをフォトレジスト(図示省略)で被覆して、
シリコン基板11の一方の主面11Bの酸化膜41を除
去する。そして、図6に示すように、シリコン基板11
の一方の主面11Bに、リン(P)やヒ素(As)など
のドナー不純物を全面に拡散して高不純物密度(例え
ば、2×1019/cm3程度)のn型の第3半導体領域
15を形成する。このとき、図5のn型の第1半導体領
域14aは更に深く押し込まれて、n型の第1半導体領
域14bとなる。n型の第1半導体領域14bの周囲の
領域は、シリコン基板11に固有の不純物密度を維持し
ているn型の第5半導体領域16である。不純物添加薄
膜を用いずに、オキシ塩化リン(POCl3)等の液体
ソースを用いた気相拡散法でも良い。又3175As
等の不純物イオンをイオン注入法により、3×1015
cm−2〜5×1016cm−2等の所定のドーズ量を注入
し、その後所望の深さまでドライブイン(熱処理)して
も良い。第1半導体領域14bと第3半導体領域15と
の間に挟まれたシリコン基板11からなる層の厚さは、
後述するp型の第4半導体領域12を全面に形成する工
程(図10参照)時に押し込まれ、最終的に第1半導体
領域14と第3半導体領域15とが完全に接合する厚さ
に選定しておけば良い。図6に示すように、ドライブイ
ン時に、シリコン基板11の一方の主面11B及び他方
の主面11Aの拡散窓中に形成されるリンガラス等をウ
ェットエッチング又はドライエッチングを行って除去す
る。
【0048】(ホ)次に、シリコン基板11の一方の主
面11Bに熱酸化を行って、厚さ300nm〜1.5μ
mの酸化膜42を形成する。この際、シリコン基板11
の他方の主面11Aの第1半導体領域14を形成に用い
た拡散窓中にも、厚さ300nm〜1.5μmの酸化膜
43が形成される。シリコン基板11の他方の主面11
A酸化膜21も若干膜厚が増加する。そして、図7に示
すように、シリコン基板11の他方の主面11A側に例
えばネガ型のフォトレジスト25を例えばスピンコーテ
ィングして塗布する。そして、p型の第2半導体領域1
3を形成するためのパターンを有するフォトマスク26
をフォトレジスト25の上方に適宜配置して、露光光を
照射する。このフォトマスク26における非露光部分の
パターンは、図2に示したフォトマスク23における非
露光部分のパターンより面積の広いものを用いる。
【0049】(ヘ)続いて、このように露光が行われた
フォトレジスト25を現像した後、フォトレジスト25
の開口部25A内に露出する酸化膜21を、ウェットエ
ッチング又はドライエッチングにて除去して図8に示す
状態にする。この際、一方の主面11B側の酸化膜42
の上にも、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化
膜42を保護しておく。
【0050】(ト)その後、フォトレジスト25を剥離
し、アクセプタ不純物である例えばボロン(B)などの
ドーパントを含む不純物添加薄膜(例えば高不純物密度
でドープされたボロンガラス(BSG)膜など)27を
堆積させる。そして、所定温度、所定時間での熱処理を
施して選択拡散を行い、図9に示すように、露出したシ
リコン基板11の他方の主面11A側から高不純物密度
でp型の第2半導体領域13aを形成する。このp型の
第2半導体領域13aの形成のためのドライブイン(熱
処理)により、図8に示したn型の第1半導体領域14
bは更に中に押し込まれ、第1半導体領域14cとな
る。しかし、この段階では、第1半導体領域14cと第
3半導体領域15との間に、シリコン基板11からなる
薄い層が介在していてもかまわない。第1半導体領域1
4cの先端と第3半導体領域1の先端との間に挟まれた
シリコン基板11からなる層の厚さは、後述するp型の
第4半導体領域12を全面に形成する工程(図10参
照)時に押し込まれ、最終的に第1半導体領域14と第
3半導体領域15とが完全に接合すれば良い。その後、
他方の主面11A側の不純物添加薄膜27と酸化膜21
をウェットエッチング又はドライエッチングにより除去
する。ウェットエッチングの場合は、一方の主面11B
側の酸化膜42の上にも、フォトレジスト(図示省略)
を塗布し、酸化膜42を保護しておくことは勿論であ
る。
【0051】(チ)次に、図10に示すように、シリコ
ン基板11の他方の主面11A側から、例えばボロン
(B)などのアクセプタ不純物を全面に拡散し、p型の
第4半導体領域12を形成する。このp型の第4半導体
領域12の形成のためのドライブイン(熱処理)によ
り、図9に示したp型の第2半導体領域13a及び第1
半導体領域14cの先端は更に中に押し込まれ、p型の
第2半導体領域13及び第1半導体領域14となる。こ
の結果、図10に示すように、第1半導体領域14と第
3半導体領域15とが完全に接合する。p型の第4半導
体領域12を形成するためのアクセプタ不純物の全面拡
散は、ボロンガラス(BSG)膜等の不純物添加薄膜を
用いる方法でも、窒化ボロン(BN)等の固体ソース、
三臭化硼素(BBr3)等の液体ソースを用いた気相拡
散法でも良い。又1149BF2 等の不純物イオン
をイオン注入法により、3×1015cm−2〜5×10
16cm−2等の所定のドーズ量を注入し、その後所望の
深さまでドライブイン(熱処理)しても良い。この結
果、図10に示すように、シリコン基板11の他方の主
面11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体
領域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成さ
れたn型の第3半導体領域15との間の領域において、
p型の第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域1
4が介在された構造となっている。又、これらp型の第
2半導体領域13及びn型の第1半導体領域14の周囲
には、シリコン基板11に固有の不純物密度を有するn
型の第5半導体領域16が、これらp型の第2半導体領
域13及びn型の第1半導体領域14を取り囲むように
形成されている。そして、n型の第1半導体領域14
は、それを取り囲むn型の第5半導体領域16の不純物
密度より高不純物密度に設定されている。又、このn型
の第1半導体領域14は、p型の第4半導体領域12の
中央部分から膨出するp型の第2半導体領域13に接合
して湾曲面でなる第1pn接合界面19を形成してい
る。更に、p型の第4半導体領域12と比較的低不純物
密度でn型の第5半導体領域16は、接合して第2pn
接合界面19Aを形成している。
【0052】(リ)その後、図11に示すように、p型
半導体層12の表面とn型半導体層15の表面には、真
空蒸着法やスパッタリング法等により金属薄膜を堆積さ
せて、厚さ1μm〜10μm程度の第1主電極層18及
び第2主電極層17を形成する。
【0053】(ヌ)最後に、図12に示すように、シリ
コン基板11の例えば一方の主面11B側(電極層18
の外側)に全体に亙って合成樹脂シート28を貼り付
け、図12に一点鎖線で示すダイシングライン29に沿
って切断を行う。合成樹脂シート28は、具体的には、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリブテ
ンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリウレタンフ
ィルム、ポリメチルペンテンフィルム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル酸メ
チル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アクリル酸
エチル共重合体フィルム等が用いられる。又、合成樹脂
シート28は、これらの積層フィルムであっても良い。
合成樹脂シート28の膜厚は、通常は10〜300μm
程度であり、好ましくは50〜200μm程度である。
そして、このようにしてダイシングライン29で切断さ
れた面は、上記したチップ側面20となる。この切断工
程によって形成されたチップは、図1(a)に示した半
導体ダイオード10aとして用いることが出来る。な
お、切断工程の後は、チップ状態の半導体ダイオード1
0aを合成樹脂シート28に貼り付けられた状態で保
管、搬送することが出来る。このため、製品組込を行う
際に、合成樹脂シート28に貼り付けられた半導体ダイ
オード10aを例えばコレット等の治具に装着する際も
容易に取扱うことが出来る。
【0054】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装
置の製造方法によれば、ダイシング工程による切断によ
りチップ側面20を形成するため、半導体ダイオード1
0aのチップ側面20がシリコン基板11の両方の主面
に対して略垂直に形成される。このため、従来のような
ベベル構造を形成するための様々な加工工程を行う必要
がなく、製造工程数を大幅に少なくすることが可能とな
る。
【0055】(第2の実施の形態)ここで、本発明の第
2の実施の形態に係る半導体ダイオード10cを図13
を用いて説明する。
【0056】図13に示す半導体ダイオード10cで
は、第1の実施の形態とは逆に、n型の第1半導体領域
34がシリコン基板11の一方の主面11B側から選択
拡散されて形成されている。このため、図13に示すよ
うに、p型の第2半導体領域13は下に凸の湾曲面を有
し、n型の第1半導体領域34は、上に凸の湾曲面を有
している。即ち、p型の第4半導体領域12及び第2半
導体領域13は、シリコン基板11の他方の主面11A
側から拡散され、n型の第3半導体領域15及び第1半
導体領域34は、シリコン基板11の一方の主面11B
側から拡散されて形成されている。このため、第2の実
施の形態では、n型とp型のキャリアの補償等の問題は
発生しない。したがって、第1の実施の形態に係る半導
体ダイオード10a,10bに比して、各半導体領域の
n型不純物密度及びp型不純物密度を制御し易いという
利点がある。他は、第1の実施の形態で用いた半導体ダ
イオード10aと実質的に同一の構造であり、ほぼ同一
の機能を果たすので、重複した説明を省略する。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態に係る半
導体ダイオード10cを製造する方法について図14〜
図18に示す工程断面図(その1〜5)を用いて説明す
る。
【0058】(イ)まず、第1導電型(n型)のシリコ
ン基板(シリコンウェハ)11を用意する。そして、こ
のシリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面
11Aに熱酸化を行って、それぞれ厚さ300nm〜
1.5μmの酸化膜41,21を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、
他方の主面11Aの酸化膜21に、拡散窓を形成する。
そして、この拡散窓を用いて、p型不純物を選択的に導
入(プレデポシション)する。その後、プレデポシショ
ン時にシリコン基板11の他方の主面11Aの拡散窓中
に形成されるボロンガラス(BSG)等をウェットエッ
チングを行って除去する。プレデポシションにより導入
された直後のp型不純物は、図14に示すように1μm
程度以下の極く浅い第2半導体領域13aを形成してい
る。
【0059】(ロ)更に、シリコン基板11を熱酸化を
行って、他方の主面11Aの拡散窓中に厚さ300nm
〜500nmの酸化膜44を形成し、他方の主面11A
を酸化膜21、44で完全に被覆する。その後、フォト
リソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、一方
の主面11Bの酸化膜41に、拡散窓を形成する。そし
て、この拡散窓を用いて、n型不純物を選択的に導入
(プレデポシション)し、図15に示すように第1半導
体領域34aを形成する。図15は、プレデポシション
時に、シリコン基板11の一方の主面11Bの拡散窓中
に形成されるリンガラス(PSG)等をウェットエッチ
ングを行って除去した状態を示す。n型不純物のプレデ
ポシションの際の熱処理により、第2半導体領域13a
も、図14に示す拡散深さよりも、若干深く押し込まれ
て第2半導体領域13bとなる。更に、酸化性雰囲気中
で、所定の拡散温度でドライブイン(熱処理)し、図1
6に示すような、第1半導体領域34cと第2半導体領
域13bとを形成する。酸化性雰囲気中でのドライブイ
ンにより、シリコン基板11の一方の主面11Bの拡散
窓中にも、酸化膜45が形成される。この時点では、第
1半導体領域34cと第2半導体領域13bとの間に、
シリコン基板11からなる層が介在している。
【0060】(ハ)次に、一方の主面11Bの酸化膜4
1を全面除去し、一方の主面11Bにn型不純物を導入
(プレデポシション)し、更に熱処理し、図17に示す
ように第5半導体領域15aを全面に形成する。図17
は、第5半導体領域15aを形成時にシリコン基板11
の一方の主面11Bに形成されるPSG等をウェットエ
ッチングを行って除去した後の状態を示す。この時点で
は、図16の第1半導体領域34cと第2半導体領域1
3bとは更に深く押し込まれ、第1半導体領域34dと
第2半導体領域13cとなるが、第1半導体領域34d
と第2半導体領域13cの間には、まだ薄いシリコン基
板11からなる層が介在している。
【0061】(ニ)この後、更に、シリコン基板11を
熱酸化を行って、一方の主面11Bに厚さ300nm〜
500nmの酸化膜46を形成する。この後、他方の主
面11Aの酸化膜21を全面除去し、他方の主面11A
にp型不純物を導入(プレデポシション)し、更に熱処
理し、図18に示すように第4半導体領域12を全面に
形成する。図18は、第4半導体領域12を形成時にシ
リコン基板11の他方の主面11Aに形成されるBSG
等をウェットエッチングを行って除去した後の状態を示
す。この時点では、図17の第1半導体領域34dと第
2半導体領域13cは更に深く互いに押し込まれ、第1
半導体領域34と第2半導体領域13となり、互いにp
n接合を形成している。この結果、p型の第2半導体領
域13及びn型の第1半導体領域34の周囲には、シリ
コン基板11に固有の不純物密度を有するn型の第5半
導体領域16が、p型の第2半導体領域13及びn型の
第1半導体領域34を取り囲むように残留する。
【0062】(ホ)その後は、第1の実施の形態で説明
した図11以降の工程と全く重複するので、説明を省略
する。
【0063】本発明の第2の実施の形態に係る半導体ダ
イオード10cの製造方法において、第1半導体領域3
4を形成する工程と第2半導体領域13を形成する工程
とはどちらを先に行ってもかまわない。又、第3半導体
領域15を形成する工程と第4半導体領域12を形成す
る工程とは、どちらを先に行ってもかまわない。
【0064】(第3の実施の形態)図19は、本発明の
第3の実施の形態に係る半導体装置としての定電圧ダイ
オード(半導体ダイオード)の構造を示す断面図であ
る。本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダイオード
10dは、第1導電型(n型)の第1半導体領域34、
第2導電型(p型)の第2半導体領域13、第1導電型
(n型)の第3半導体領域15、第2導電型(p型)の
第4半導体領域12、第1半導体領域34よりも低不純
物密度で第1導電型(n型)の第5半導体領域16とか
ら構成されている。第1導電型と第2導電型とは互いに
反対導電型であればよく、第1導電型がp型で、第2導
電型がn型でもかまわない。図19に示すように、第1
半導体領域34は、第1端面及びこの第1端面に対向し
た第2端面、更に第1及び第2端面を接続する第1外周
面を有する。第2半導体領域13は、第3端面及びこの
第3端面に対向した第4端面、更に第3及び第4端面を
接続する第2外周面を有し、第4端面が、第1半導体領
域34の第1端面と接合している。第3半導体領域15
は、第1半導体領域34の第2端面において第1半導体
領域34に接合している。第4半導体領域12は、第3
端面の近傍の第2外周面の一部において、第2半導体領
域13に接合している。第5半導体領域16は、第1半
導体領域34の第1外周面及び第2半導体領域13の第
2外周面に接合した内周面を有し、且つ第3半導体領域
15と第4半導体領域12との間に位置する。
【0065】n型の第1半導体領域34には、凹部(U
溝)が形成され、凹部の内部に第1半導体領域34とオ
ーミック接触するように第1半導体領域34よりも高電
導率の第1主電極プラグ64が埋め込まれている。p型
の第2半導体領域13の内部にも、凹部(U溝)が形成
され凹部の内部に第2半導体領域13とオーミック接触
するように第2半導体領域13よりも高電導率の第2主
電極プラグ63が埋め込まれている。第1主電極プラグ
64及び第2主電極プラグ63は、それぞれ、タングス
テン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の
高融点金属、これらのシリサイド(WSi,TiSi
,MoSi)等により構成された高電導率の材料か
ら構成されている。不純物を添加した多結晶シリコン
(ポリシリコン)や、これらのシリサイドを用いたポリ
サイドで構成しても良い。又、p型の第2半導体領域1
3及びn型の第1半導体領域34の周囲を取り囲むよう
に、n型の第5半導体領域16が形成されている。この
n型の第5半導体領域16は、他方の主面に沿うように
形成されたp型の第4半導体領域12と、他方の主面に
沿うように形成されたn型の第3半導体領域15とに接
合するように形成されている。更に、シリコン基板11
の主面11A、11Bの表面は、それぞれオーミック接
触するようにアルミニウム(Al)等の金属薄膜からな
る第1主電極層18及び第2主電極層17が形成されて
いる。更に、第1主電極層18は、第1主電極プラグ6
4を介してn型の第1半導体領域34に接続されてい
る。同様に、第2主電極層17は、第2主電極プラグ6
3を介してp型の第2半導体領域13に接続されてい
る。
【0066】この結果、シリコン基板11の他方の主面
11A側に全面に亙って形成されたp型の第4半導体領
域12と、一方の主面11B側に全面に亙って形成され
たn型の第3半導体領域15との間の領域において、且
つ半導体ダイオード10dの平面中央の位置に、p型の
第2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34が介
在された構造となっている。又、これらp型の第2半導
体領域13及びn型の第1半導体領域34の周囲には、
シリコン基板11に固有の不純物密度(比較的低不純物
密度)を有するn型の第5半導体領域16が、p型の第
2半導体領域13及びn型の第1半導体領域34を取り
囲むように形成されている。
【0067】図示を省略しているが、図1及び図13と
同様に、半導体ダイオード10dは、チップ側面(周
面)が、シリコン基板11の両方の主面に対して略垂直
をなすように形成される。この結果、チップ側面には、
第2pn接合界面(p型の第4半導体領域12と比較的
低不純物密度でn型の第5半導体領域16とのpn接合
界面)の終端部が露呈するのは、第1及び第2の実施の
形態と同様である。
【0068】本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダ
イオード10dにおいては、式(1)で規定される所定
の不純物密度NBに設定されたn型の第1半導体領域3
4が、p型の第4半導体領域12の中央部分から膨出す
るp型の第2半導体領域13に接合し、基板11の内部
に局在した第1pn接合界面を構成している。このた
め、第1主電極層18及び第2主電極層17間に逆方向
電圧を印加したときに、内部に局在したpn接合界面
(第1pn接合界面)及びチップ側面に露呈した周辺部
のpn接合界面での降伏の起こり方を見ると、p型の第
2半導体領域13とn型の第1半導体領域34との間に
局在したpn接合界面(第1pn接合界面)は、p型の
第4半導体領域12とn型の第5半導体領域16との第
2pn接合界面(周囲の領域)に先駆けて降伏を起こ
す。これは、耐圧がn型半導体領域34,16の不純物
密度に起因するためである。即ち、第3の実施の形態で
は、外部に第2pn接合界面が露出する部分があって
も、pn接合界面の降伏は、内部に局在したpn接合界
面(第1pn接合界面)で発生して、外部露出部分のp
n接合界面には表面電界強度の負担がかからない構造と
なっている。
【0069】このような第1主電極プラグ64及び第2
主電極プラグ63を形成することにより、n型の第1半
導体領域34及びp型の第2半導体領域13に、それぞ
れ直接、金属電極層を接続することが出来るという利点
がある。図19では、第1主電極プラグ64と第2主電
極プラグ63との間で、半導体素子の主電流の通路とな
る動作領域が定義される。更に、第1主電極層18及び
第2主電極層17を含めて広い面積で金属電極層が半導
体領域に接触出来るので、オーミック接触に伴う接触抵
抗を低く出来る。したがって、寄生抵抗の影響を十分小
さくして、より精度の高い定電圧ダイオードを実現出来
る。他は、第1の実施の形態で用いた半導体ダイオード
10aと実質的に同一の構造であり、ほぼ同一の機能を
果たすので、重複した説明を省略する。
【0070】次に、本発明の第3の実施の形態に係る半
導体ダイオード10dを製造する方法について図20〜
図23に示す工程断面図(その1〜4)を用いて説明す
る。
【0071】(イ)まず、第1導電型(n型)のシリコ
ン基板(シリコンウェハ)11を用意する。そして、こ
のシリコン基板11の一方の主面11B及び他方の主面
11Aに熱酸化を行って、それぞれ厚さ800nm〜
2.0μmの酸化膜を形成する。その後、シリコン基板
11の他方の主面11Aをフォトレジストで被覆して、
シリコン基板11の一方の主面11Bの酸化膜を除去す
る。そして、シリコン基板11の一方の主面11Bに、
ドナー不純物を全面に拡散して高不純物密度でn型の第
3半導体領域15を形成する。酸化性雰囲気でドライブ
インし、シリコン基板11の一方の主面11Bに厚さ8
00nm〜2.0μmの酸化膜52を形成する。その
後、シリコン基板11の一方の主面11Bをフォトレジ
ストで被覆して、シリコン基板11の他方の主面11A
の酸化膜を除去する。そして、他方の主面11Aからア
クセプタ不純物を導入し、酸化性雰囲気でドライブイン
し、図20に示すような高不純物密度でp型の第4半導
体領域12を全面に形成する。この際、図20に示すよ
うに、シリコン基板11の他方の主面11Aに厚さ30
0nm〜1.5μmの酸化膜51が形成される。なお、
第3半導体領域15の形成と第4半導体領域12の形成
をどちらを先に行ってもかまわない。
【0072】(ロ)その後、フォトリソグラフィー技術
及び反応性イオンエッチング(RIE)を用いて、一方
の主面11Bの酸化膜52を選択的にエッチングし、シ
リコン基板11の一方の主面11Bを露出させる。酸化
膜52のエッチングに用いたフォトレジストを除去後、
酸化膜52をマスクとして用い、例えば三塩化硼素(B
Cl3)、四塩化珪素(SiCl4)、三塩化リン(PC
3)等の塩素系エッチングガスを用いたRIE若しく
は電子サイクロトロン共鳴(ECR)イオンエッチング
等により、図21に示すような第1拡散トレンチ62を
形成する。第1拡散トレンチ62は、n型の第3半導体
領域15を貫通する深さ、例えば100μm〜150μ
m程度の深さに形成する。同様に、酸化膜51をパター
ニングしたエッチングマスクとして用い、シリコン基板
11の他方の主面11Aにも、図21に示すような第2
拡散トレンチ61を形成する。第2拡散トレンチ61
は、p型の第4半導体領域12を貫通する深さ、例えば
100μm〜150μm程度の深さに形成する。
【0073】(ハ)そして、このシリコン基板11の熱
酸化を行って、第1拡散トレンチ62及び第2拡散トレ
ンチ61の内部に厚さ300nm〜600nmの酸化膜
53を形成する。その後、シリコン基板11の他方の主
面11Aにフォトレジストを塗布し、再び、フォトリソ
グラフィー技術により第2拡散トレンチ61の位置のフ
ォトレジストのみを除去する。更に、シリコン基板11
の一方の主面11Bをフォトレジストで被覆して、第2
拡散トレンチ61の内部の酸化膜を選択的に除去する。
そして、第2拡散トレンチ61の内壁及び底部に露出し
たシリコン基板11に対し、アクセプタ不純物を導入
し、所定の深さ例えば、10μm〜15μm程度の深さ
にドライブインし、図22に示すような高不純物密度で
p型の第2半導体領域13を第2拡散トレンチ61の近
傍に選択的に形成する。
【0074】(ニ)p型の第2半導体領域13形成のド
レイブインを酸化性雰囲気で行うことにより、第2拡散
トレンチ61の内部に厚さ300nm〜600nmの酸
化膜54を形成する。その後、シリコン基板11の一方
の主面11Bにフォトレジストを塗布し、再び、フォト
リソグラフィー技術により第1拡散トレンチ62の位置
のフォトジストのみを除去する。更に、シリコン基板1
1の他方の主面11Aをフォトレジストで被覆して、第
1拡散トレンチ62の内部の酸化膜を選択的に除去す
る。そして、第1拡散トレンチ62の内壁及び底部に露
出したシリコン基板11に対し、ドナー不純物を導入
し、所定の深さ、例えば、30μm〜50μm程度の深
さにドライブインし、図23に示すような高不純物密度
でn型の第1半導体領域34を第1拡散トレンチ62の
近傍に選択的に形成する。この際、p型の第2半導体領
域13も更に深く拡散される。この結果、図23に示す
ように、n型の第1半導体領域34とp型の第2半導体
領域13との界面に局在したpn接合界面(第1pn接
合界面)が形成される。なお、第1半導体領域34を先
に形成してから第2半導体領域13を形成してもかまわ
ない。
【0075】(ホ)この後、W、Ti、Mo等の高融点
金属、これらのシリサイド(WSi ,TiSi,M
oSi)等を、第1拡散トレンチ62及び第2拡散ト
レンチ61の内部に選択的にCVDし、第1拡散トレン
チ62及び第2拡散トレンチ61の内部に、第1主電極
プラグ64及び第2主電極プラグ63をそれぞれ埋め込
む。高融点金属やこれらのシリサイドを全面にCVDし
て、エッチバック若しくは、化学的機械研磨(CMP)
等により平坦化しても良い。この後は、第1の実施の形
態で説明した図11の工程以降と同様であり、重複した
説明を省略する。
【0076】なお、第1拡散トレンチ62及び第2拡散
トレンチ61の内部に、第1半導体領域34及び第2半
導体領域13を形成してから、第3半導体領域15及び
第4半導体領域12の形成することも可能である。
【0077】本発明の第3の実施の形態に係る半導体ダ
イオード10dの製造方法によれば、第1拡散トレンチ
62及び第2拡散トレンチ61を介して、半導体基板1
1中に第1半導体領域34及び第2半導体領域13を形
成しているので、高温且つ長時間の熱拡散処理が不要
で、生産性が向上する。又、高温且つ長時間の熱拡散処
理に伴う結晶欠陥等の発生もない。又、比較的浅い拡散
で良いので、第1半導体領域34及び第2半導体領域1
3の不純物密度の制御が容易である。
【0078】(その他の実施の形態)以上、本発明の第
1から第3の実施の形態について説明したが、上記の実
施の形態の開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を
限定するものであると理解するべきではない。この開示
から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用
技術が明らかとなろう。
【0079】例えば、図3に示す工程で、他方の主面1
1Aの酸化膜21をエッチングして選択拡散用の拡散窓
を形成する際、一方の主面11B側の酸化膜41の上に
も、フォトレジスト(図示省略)を塗布し、酸化膜41
を保護した。しかし、この際、一方の主面11B側の酸
化膜41を保護しないで、酸化膜41を全面除去しても
良い。そして、酸化膜21の開口部21Aにn型不純物
元素を選択拡散し、第1半導体領域14を形成する際
に、同時に、シリコン基板11の一方の主面11Bにも
n型不純物元素を全面に拡散して、n型の第3半導体領
域15を形成しても良い。この方が工程数が削減出来
る。
【0080】又、上記の実施の形態の説明では、半導体
ダイオード10aとして定電圧ダイオードに適すること
を述べたが、定電圧ダイオードよりも高耐圧の電力用半
導体装置に本発明を適用することも勿論可能である。
【0081】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、降伏を起こすpn接合界面が半導体基板の内
部に位置するため、周縁のpn接合界面が露呈する半導
体装置側面で局所的な降伏が発生するのを防止して、安
定した所望の降伏電圧を有する半導体装置を提供するこ
とが出来る。
【0083】又、本発明によれば、使用する半導体ウェ
ハの比抵抗ρの範囲を広げることが出来、半導体ウェハ
にかかるコストを低減することが出来る。
【0084】更に、本発明によれば、半導体装置(チッ
プ)表面処理を簡略化又は省略することが出来るため、
製造工程を簡略化することが出来る。
【0085】又、本発明によれば、半導体装置の側面が
半導体基板に対して略直角となるため、製品組付工程に
おいて、コレット等の治具へのチップ装着性、並びに取
扱性を良好にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を
示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その7)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図(その8)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その9)である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その10)である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その11)である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
を示す断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
を示す断面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図22】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図24】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ダイオード(半導体装置) 11 シリコン基板(半導体基板) 12 第4半導体領域 13 第2半導体領域 14,34 第1半導体領域 15 第3半導体領域 16 第5半導体領域 17 第2主電極層 18 第1主電極層 19、19A pn接合界面 20 チップ側面 21,41〜45,51〜54 酸化膜 22,25 フォトレジスト 61 第2拡散トレンチ 62 第1拡散トレンチ 63 第2主電極プラグ 64 第1主電極プラグ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1端面及び該第1端面に対向した第2
    端面、更に前記第1及び第2端面を接続する第1外周面
    を有した第1導電型の第1半導体領域と、 第3端面及び該第3端面に対向した第4端面、更に前記
    第3及び第4端面を接続する第2外周面を有し、前記第
    4端面が前記第1端面と接合した前記第1導電型とは反
    対導電型の第2導電型の第2半導体領域と、 前記第2端面において前記第1半導体領域に接合した前
    記第1導電型の第3半導体領域と、 前記第3端面、若しくは前記第3端面の近傍の第2外周
    面の一部において、前記第2半導体領域に接合した前記
    第2導電型の第4半導体領域と、 前記第1及び第2外周面に接合した内周面を有し、且つ
    前記第3半導体領域と前記第4半導体領域との間に位置
    する前記第1半導体領域よりも低不純物密度で前記第1
    導電型の第5半導体領域とからなることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第5半導体領域の外周面が、前記半
    導体装置のチップ外周面として機能し、該チップ外周面
    が前記第1半導体領域の第2端面に対して、実質的に垂
    直であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第5半導体領域は、バルク結晶から
    切り出したウェハからなる半導体基板であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第3半導体領域の底面には第1主電
    極層が、前記第4半導体領域の表面には第2主電極層が
    形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1半導体領域の内部に、前記第1
    主電極層に接して前記第1半導体領域よりも高電導率の
    第1電極プラグが埋め込まれていることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2半導体領域の内部に、前記第2
    主電極層に接して前記第2半導体領域よりも高電導率の
    第2電極プラグが埋め込まれていることを特徴とする請
    求項4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 一方の主面及び該一方の主面に対向した
    他方の主面を有する半導体基板の前記他方の主面の一部
    から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導
    入して第1半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記他方の主面の一部から前記第1導
    電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選
    択的に導入して第2半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記一方の主面の全体から前記第1導
    電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3
    半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記他方の主面の全体から前記第2導
    電型の不純物元素を導入して第4半導体領域を形成する
    工程とにより前記第1半導体領域と前記第2半導体領域
    との間に局在したpn接合界面を形成することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 一方の主面及び該一方の主面に対向した
    他方の主面を有する半導体基板の前記一方の主面の一部
    から第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導
    入して第1半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記他方の主面の一部から前記第1導
    電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を選
    択的に導入して第2半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記一方の主面の全体から前記第1導
    電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第3
    半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記他方の主面の全体から前記第2導
    電型の不純物元素を導入して第4半導体領域を形成する
    工程とにより前記第1半導体領域と前記第2半導体領域
    との間に局在したpn接合界面を形成することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 一方の主面及び該一方の主面に対向した
    他方の主面を有する半導体基板の前記一方の主面の全体
    から前記第1導電型の不純物元素を所定深さまで選択的
    に導入して第3半導体領域を形成する工程と、 前記半導体基板の前記他方の主面の全体から前記第1導
    電型とは反対導電型となる第2導電型の不純物元素を導
    入して第4半導体領域を形成する工程と、 半導体基板の前記一方の主面の一部から前記第3半導体
    領域を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する第1拡
    散トレンチを形成する工程と、 半導体基板の前記他方の主面の一部から前記第4半導体
    領域を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する第2拡
    散トレンチを形成する工程と、 前記第1拡散トレンチの内壁及び底部から、前記第1導
    電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第1
    半導体領域を形成する工程と、 前記第2拡散トレンチの内壁及び底部から、前記第2導
    電型の不純物元素を所定深さまで選択的に導入して第2
    半導体領域を形成する工程とにより前記第1半導体領域
    と前記第2半導体領域との間に局在したpn接合界面を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体基板を、前記一方の主面対
    して実質的に直角をなす面で切断することにより複数の
    半導体チップを切り出し、該複数の半導体チップのそれ
    ぞれにより複数の半導体装置を実現する工程を更に有す
    ることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の
    半導体装置の製造方法。
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