JP3997101B2 - 電子回路部品装着システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路部品装着システムに関するものであり、特に、互いに代替可能な複数種類の電子回路部品の利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子回路部品は、プリント配線板等の回路基板に装着されて電子回路を構成する部品である。電子回路部品が回路基板に装着される場合、回路基板上の複数の装着位置について、それぞれ装着されるべき電子回路部品が設定された装着プログラムが作成され、その装着プログラムに従って電子回路部品の装着が行われる。この際、電子回路部品は、電気特性,部品製造メーカ,形状,寸法等、部品の特徴が1つでも異なれば、種類が異なる電子回路部品とされる。例えば、形状,寸法が異なる複数種類の電子回路部品であっても、それらの電気特性が同じであれば、互いに代替して回路基板に装着され、支障なく電子回路部品を構成するにもかかわらず、異なる種類の電子回路部品として扱われるのであり、それにより不都合生じている。例えば、装着位置への装着が予定された電子回路部品の在庫はないが、その電子回路部品に代替可能な別の種類の電子回路部品の在庫はある場合に、その在庫のある電子回路部品を装着させるためには、装着プログラムを変更し、装着位置に対応付けられた電子回路部品を変更することが必要なのであり、面倒であるとともに相当の知識と時間とを要する。
【0003】
それに対し、特開平6−224594号公報に記載の電子回路部品装着システムにおいては、予め複数通りの電子回路部品の組み合わせが入力されることにより、1つの装着位置に複数種類の電子回路部品が選択的に装着され得るようにされている。回路基板上の全部の装着位置についてそれぞれ、装着されるべき電子回路部品が設定されたデータが複数通り、予め入力され、電子回路部品の種類に応じて選択的に使用されるのであり、このようにすれば、電子回路部品の変更に対応すべく、装着プログラムを変更するために装着作業を中断しなくて済む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
しかしながら、上記公報に記載の電子回路部品装着システムにおいては、予め複数通りの電子回路部品の組合わせを入力しておくことが必要であり、面倒である。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景とし、互いに代替可能な複数種類の電子回路部品の利用を容易とすることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の電子回路部品装着システム,電子回路部品装着制御プログラム,電子回路部品装着プログラム処理システム,装着プログラム関連データ作成方法,装着プログラム関連データ作成プログラム,電子回路部品の搭載部への誤搭載防止システム,電子回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止システム,電子回路部品の搭載部への誤搭載防止プログラム,電子回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止プログラム等が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
なお、以下の態様項の中には、特許請求の範囲の補正により、特許請求の範囲に記載の発明ではなくなったものもあるが、特許請求の範囲に記載の発明を理解する上で有益であるので、そのまま残すこととする。
【0006】
また、以下の各項において、 (2)項が請求項1に相当し、(3) 項が請求項5に、 (4) 項が請求項2にそれぞれ相当し、 (4) 項の説明部分に記載されている態様の一つが請求項3に相当し、別の一つが請求項4に相当する。さらに、 (5) 項が請求項6に相当し、 (6) 項が請求項7に、 (7) 項が請求項8に、 (9) 項が請求項9項にそれぞれ相当する。
【0007】
(1) 回路基板を保持する基板保持装置と、
電子回路部品を供給する部品供給装置と、
その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、
複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは前記1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられた装着プログラムを記憶するプログラムメモリと、
前記装着プログラムに従って、前記装着装置に、前記複数の装着位置のうち前記電子回路部品が対応付けられている装着位置にはその電子回路部品を装着させ、前記電子回路部品群が対応付けられている装着位置には、その電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかを装着させる制御装置と
を含む電子回路部品装着システム。
【0008】
回路基板には、例えば、未だ全く電気部品が装着されていないプリント配線板、プリント配線の一部に電気部品が装着されたプリント配線板、両面の一方に電気部品が装着されるとともに、既に半田付け接合が行われているプリント回路板、少数の電気部品が装着される小形の回路板等がある。
装着装置は、例えば、 (a)複数の部品装着ヘッドないし部品保持装置を備え、それら部品保持装置を、部品保持装置移動装置の一種である部品保持装置旋回装置により、共通の旋回軸線のまわりに旋回させるとともに、複数の停止位置に順次停止させて、電気部品供給装置からの電気部品の受取りおよび回路基板への装着を行わせる装置としてもよく、 (b)少なくとも一つの部品保持装置を備え、部品保持装置移動装置により、回路基板の表面に平行な移動平面内において互いに直交する2方向の成分を有する方向に部品保持装置を移動させ、移動平面内の任意の位置へ移動させて電気部品の受取りおよび装着を行わせる装置としてもよく、 (c)少なくとも一つの部品保持装置を備え、部品保持装置移動装置により、回路基板の表面に平行な移動平面内において互いに直交する2方向の一方に部品保持装置を直線移動させる装置としてもよい。
装着装置が (a)のタイプとされる場合、基板保持装置は、基板保持装置移動装置により回路基板の表面に平行な平面である移動平面内において互いに直交する2方向の成分を有する方向に平行移動させられ、電気部品供給装置において複数のフィーダは移動台に搭載され、移動台が移動台移動装置により、複数のフィーダの各供給部が並ぶ一線に沿って移動させられる。装着装置が (b)のタイプとされる場合、基板保持装置および電気部品供給装置は位置を固定し、静止して設けられる。装着装置が (c)のタイプとされる場合、基板保持装置は、基板保持装置移動装置により、回路基板の表面に平行な平面である移動平面内において互いに直交する2方向のうち、部品保持装置の移動方向とは異なる方向に直線移動させられるようにされる。部品供給装置は、供給部が部品保持装置の移動軌跡内に位置する状態で静止して設けられてもよく、例えば、フィーダが移動台に搭載され、移動台が移動台移動装置により、供給部が並ぶ一線に沿って移動させられる装置としてもよい。
装着装置が、移動平面あるいは直線に沿って移動させられる場合、その移動とは別の移動が付加的に行われるようにしてもよい。例えば、複数の部品保持装置を保持して回転させられる回転盤(例えば、間欠回転盤)がさらに、移動平面内において互いに直交する2方向の成分を有する方向へ平行移動させられ、回転盤の回転と平行移動との複合運動により部品保持装置が回路基板の表面の電気部品が装着される被装着位置へ移動させられるようにしてもよい。この場合、回転盤の回転軸線は、移動平面に直角でもよく、傾斜していてもよい。また、回転盤上において、部品保持装置が部品供給装置から電気部品を受け取る部品受取位置と、電気部品をプリント板に装着する部品装着位置とは、同じでもよく、異なっていてもよい。
【0009】
部品群メモリは、電子回路部品群の全部が記憶されたメモリでもよく、一部が記憶されたメモリでもよい。全部の電子回路部品群が一部ずつ分散して記憶された複数のメモリの集合でもよい。
装着プログラムにおいては、回路基板上の複数の装着位置のうちの一部あるいは全部について、1群以上の電子回路部品群の一つが対応付けられる。
同じ群に属する複数種類の電子回路部品は、互いに代替可能な電子回路部品である。互いに代替可能な電子回路部品は、同じ装着位置に装着されて支障なく電子回路を構成し得るものであり、電気特性(電気定格)が実質的に同じである電子回路部品が代表的であるが、電気特性の許容範囲が広い電子回路部品でもよい。電気特性が同じであっても、メーカによって寸法や荷姿が異なることがあり、そのような電子回路部品は種類は異なるが、互いに代替可能であり、1つの群に属する電子回路部品とすることができる。また、電気特性の許容範囲が広い電子回路部品に対しては、その広い許容範囲に入る複数種類の電子回路部品が存在するのが普通であり、それらは電気特性が異なっても互いに代替可能な電子回路部品である。
【0010】
したがって、装着プログラムに従って電子回路部品が回路基板に装着されるとき、電子回路部品群が対応付けられた装着位置については、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれが装着されてもよく、制御装置は、プログラムメモリに記憶された装着プログラムおよび部品群メモリに記憶された電子回路部品群のデータがあれば、装着装置に、電子回路部品群が対応付けられた装着位置については、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の一つを装着させることができる。装着プログラムにおいて、複数の装着位置の一部に電子回路部品が対応付けられ、一部に電子回路部品群が対応付けられる場合、それらは互いに同じ態様で装着位置に対応付けられ、対応付けられたデータに応じて制御装置により装着装置が制御される。それによって、電子回路部品群が対応付けられた装着位置と、電子回路部品が対応付けられた装着位置とへの各電子回路部品の装着がオペレータの特別な注意や操作を全く必要とすることなく行われる。
装着位置と電子回路部品群とが対応付けられた装着プログラムは、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれが装着される場合でも、その電子回路部品の装着に対応可能であり、複数種類の電子回路部品が選択的に装着可能な少なくとも一つの装着位置の各々について、それら複数種類の電子回路部品のいずれかが装着される場合に備えて、予め複数通りのプログラムを用意しておかなくても、一種類の装着プログラムと電子回路部品群のデータとに基づいて、複数種類の電子回路部品のうちの一つを選択的に装着することができ、装着プログラムの変更による装着能率の低下や、複数種類の装着プログラムの作成による多大な手間の発生を生ずることなく、互いに代替可能な複数種類の電子回路部品を利用することができる。
【0011】
一つの電子回路部品が異なる複数種類の電子回路部品群に属することがない場合に、本項に係る発明の実施が可能であることは明らかであるが、1種類の電子回路部品が異なる複数の電子回路部品群に属する場合でも本項に係る発明は実施可能である。製造すべき電子回路、あるいは電子回路部品を装着すべき位置によって、一つの電子回路部品群に含め得る電子回路部品が異なる場合があり、その場合には、1種類の電子回路部品が複数の電子回路部品群に属することとなる。その場合でも、本項に係る発明のように、装着プログラムにおいて装着位置と電子回路部品群とが対応付けられており、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかが装着される場合には、1種類の電子回路部品が複数の電子回路部品群に属していても、装着されるべきではない電子回路部品が装着される可能性はない。
注意すべきは、例えば、後述するように、装着プログラム関連データの一種である置換設計データの作成時に、CADデータにおいて装着位置に対応付けられた電子回路部品が電子回路部品群に属する場合に、その電子回路部品のデータが電子回路部品群のデータに置換される場合のように、電子回路部品側から電子回路部品群が決定される工程が含まれる場合である。このような場合に、1種類の電子回路部品に複数の電子回路部品群が対応していれば、それら複数の電子回路部品群のいずれに決定されるかによって、後に電子回路部品群データに基づいて装着される電子回路部品が不適切なものになってしまう可能性があるからである。したがって、電子回路部品側から電子回路部品群が決定される工程が含まれる場合には、1種類の電子回路部品が複数の電子回路部品群に属することがないように、電子回路部品群が決定されることが必要である。
【0012】
(2)前記制御装置が、前記複数の装着位置のうちに前記電子回路部品群のいずれかが対応付けられているものがある場合に、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中から前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品を、予め定められた規則に基づいて選択する装着部品選択部を含む (1)項に記載の電子回路部品装着システム。
本項の発明によれば、同じ電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちの1つが予め定められた規則に基づいて自動的に選択される。
装着電子回路部品の選択は、一連の装着作業の開始に先立って行われるようにしてもよく、装着作業の途中に行われるようにしてもよい。前者の場合、選択に伴って装着プログラムが、選択された電子回路部品が対応付けられた装着プログラムに変更されるようにしてもよく、装着プログラム自体は変更されず、電子回路部品群が対応付けられた装着位置についてのみ、選択された電子回路部品についてのデータが付加されるようにしてもよい。装着プログラムが変更されるようにする場合、選択前の装着プログラムはそのまま残し、選択後の装着プログラムが作成されるようにしてもよい。そのようにすれば、選択前の装着プログラムを繰り返し使用することができる。
【0013】
(3)前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品の優先順位を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部が、その優先順位の高いものから順に前記装着電子回路部品として選択する優先順位順選択部を備えた (2)項に記載の電子回路部品装着システム。
優先順位は、電子回路部品の装着に伴って変わるように設定してもよく、少なくとも一連の装着作業の開始から終了までの間は変わらないようにしてもよい。優先順位は種々の要素により設定される。例えば、形状,寸法,電気特性等が装着位置において必要とされる機能に近いものほど優先順位が高くされ、あるいは安価なものほど優先順位が高くされる。
(4)前記装着部品選択部が、前記部品群メモリが前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品について使用期限を示すデータを記憶している場合に、少なくともその使用期限に基づいて前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品を選択する使用期限対応選択部を含むことを特徴とする(2) に記載の電子回路部品装着システム。
上記使用期限対応選択部は、 (a) 現在時刻を取得する現在時刻取得部と、 (b) 前記各電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中に前記使用期限が前記現在時刻取得部により取得された現在時刻より前のものがある場合に、その使用期限が過ぎた期限切れ電子回路部品の装着を禁止する期限切れ部品装着禁止部とを含むものとしたり、前記部品群メモリが前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品について使用期限を示すデータを記憶している場合に、それら使用期限を示すデータが記憶されている電子回路部品について使用期限が早いものほど早い順序で前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品に選択する使用期限順選択部を含むものとしたりすることができる。
使用期限対応選択部を現在時刻取得部と期限切れ部品装着禁止部とを含むものとすれば、期限切れの電子回路部品が回路基板に装着されて、生産された電子回路板に支障が生ずることが回避される。また、使用期限対応選択部を使用期限順選択部を含むものとすれば、使用期限切れで使用できなくなる電子回路部品の発生を少なくすることができる。
(5)前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品の番号を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部が、
現在装着が許可されていない電子回路部品の番号である装着不許可番号を取得する装着不許可番号取得部と、
その装着不許可番号取得部により取得された装着不許可番号の電子回路部品である不許可番号部品の装着を禁止する不許可番号部品装着禁止部と
を備えた (2)項ないし (4)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
例えば、ホストコンピュータより現在の装着許可番号のデータが供給され、そのデータに基づいて制御装置が、その装着許可番号より前と後ろとのいずれか一方の番号の電子回路部品を装着不許可番号として取得するものとすることができる。装着不許可番号の電子回路部品以外は装着が許可されている電子回路部品であることになる。その意味で、本項に記載の電子回路部品装着システムは、装着許可番号取得部と装着許可番号部品装着許可部とを含むものと考えることもできる。
【0014】
(6)前記部品供給装置が、
それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィーダと、
それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿って並ぶ状態で搭載されるテーブルと、
そのテーブルを前記一線に平行な方向に移動させ、前記複数のフィーダの前記部品供給部の各々を予め定められた部品供給位置に位置決めするテーブル駆動装置と
を含み、前記装着部品選択部が、前記電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちで現在前記部品供給位置に最も近いフィーダにより供給されるものを前記装着電子回路部品として選択する近接部品選択部を備えた (2)項ないし (5)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうち、複数種類がテーブルに搭載されている場合、それら複数種類のうち、現在、部品供給位置に最も近いフィーダにより供給されるものが装着電子回路部品として選択される。1つのみがテーブルに搭載されている場合には、その1つのみのフィーダが現在、部品供給位置に最も近いフィーダであるとして、それにより供給される電子回路部品が装着電子回路部品に選択される。
本項は、電子回路部品の回路基板への装着中に電子回路部品が選択されるようにする場合に特に好適である。現在、部品供給位置に最も近いフィーダは、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着されるべき電子回路部品として供給が予定されたフィーダであることもあり、その予定はなく、本来別の装着位置に装着されるべき電子回路部品の供給が予定されたフィーダ(別の電子回路部品群あるいは電子回路部品が対応付けられた装着位置に装着されるべき電子回路部品の供給が予定されたフィーダ)であることもある。
ある電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の少なくとも2つを部品供給装置に保持させ、それらを含めた全部の電子回路部品から装着電子回路部品が選択されるようにしてもよく、あるいはある電子回路部品群に属する電子回路部品からのみ装着電子回路部品が選択されるようにしてもよい。後者の場合、電子回路部品群に属する電子回路部品であって、部品供給装置に保持された電子回路部品は、代替専用の電子回路部品であることとなる。
本項の発明によれば、電子回路部品群が対応付けられている装着位置に装着される電子回路部品を供給する際のテーブルの移動距離が少なくて済み、装着サイクルタイムを短縮し、装着能率を向上させることができる。
【0015】
(7)前記部品供給装置が、
それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィーダと、
それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿って並ぶ状態で搭載され、位置固定に設けられたテーブルと
を含み、前記装着部品選択部が、前記電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちで、直前に電子回路部品を供給したフィーダに最も近いフィーダにより供給される電子回路部品を前記装着電子回路部品として選択する直前供給部品依拠選択部を備えた (2)項ないし (5)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
複数のフィーダがテーブルに、それぞれが供給する電子回路部品が回路基板への装着順に並ぶように搭載され、回路基板上における電子回路部品の装着順が、相前後する装着位置が互いに隣接するように設定されるのであれば、本項の発明によって、電子回路部品群に属する電子回路部品を部品供給装置から受け取る際の装着装置の移動距離が短くて済むこととなり、電子回路部品を能率良く装着することができる。
【0016】
(8)前記部品供給装置が、それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容してそれら電子回路部品を1個ずつ順次供給する複数の部品供給デバイスを含み、前記装着部品選択部が、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品のうちで、前記複数の部品供給デバイスのいずれかにより現に供給可能なものを前記装着電子回路部品として選択する供給可能部品選択部を備えた (2)項ないし (7)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
上記部品供給デバイスには、それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る部品フィーダや、2次元的に配列された多数の部品収容凹部を備え、それら部品収容凹部の各々に電子回路部品を収容し、各部品収容凹部から直接電子回路部品を供給するトレイ等が該当する。
同じ電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品がそれぞれ属する部品供給デバイスの種類は全部同じでもよく、2種類以上に異なっていてもよい。
「現に供給可能な電子回路部品」は、例えば、電子回路部品を供給する部品供給デバイスを部品供給装置が保持していることであり、あるいは、それと共に部品切れを生じていないことである。
【0017】
(9)前記部品供給装置が、それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容してそれら電子回路部品を1個ずつ順次供給する複数の部品供給デバイスを含み、前記装着部品選択部が、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品のうちで、前記複数の部品供給デバイスのいずれかに現に最も多く収容されているものを前記装着電子回路部品として選択する最多残量部品選択部を備えた (2)項ないし (7)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
本項の発明によれば、例えば、残量が少ない電子回路部品が先に供給されて、部品供給装置において早期に部品切れが生ずることが回避される。
【0018】
(10)回路基板を保持する基板保持装置と、
複数種類の電子回路部品を供給する部品供給装置と、
その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つとが互いに対応付けられた装着プログラムを記憶するプログラムメモリと、
互いに代替可能な複数種類の電子回路部品が1群とされた電子回路部品群を1群以上記憶する部品群メモリと、
前記装着プログラムに従って、前記装着装置に、前記複数の装着位置の各々に対応付けられた各電子回路部品を装着させるとともに、その対応付けられた電子回路部品が前記部品供給装置に無い場合に、その電子回路部品が前記電子回路部品群に属するものでありかつその電子回路部品と代替可能な電子回路部品が現に前記部品供給装置にあれば、その代替可能な電子回路部品を装着させる制御装置と
を含む電子回路部品装着システム。
上記「対応付けられた電子回路部品が前記部品供給装置に無い場合」には、対応付けられた電子回路部品が部品供給装置に収容されていたが、全て供給されて無くなったかあるいは無くなったと見なされた場合(「部品切れによる部品無し」の場合と称する)と、対応付けられた電子回路部品は当初から部品供給装置には収容されておらず、代替可能な電子回路部品のみが収容されている場合(「意図的部品無し」の場合と称する)との両方が含まれる。いずれにしても、部品供給装置に代替可能な電子回路部品が収容されている限り、対応付けられた電子回路部品の代わりに代替可能な電子回路部品が供給され、電子回路部品の装着作業が支障なく行われる。
代替可能な電子回路部品が複数種類ある場合、例えば、前記 (2)項ないし (9)項のいずれかに記載の規則あるいはそれらの組合せに基づいて、装着される電子回路部品が決定されるようにすればよい。
代替可能な電子回路部品は、いずれかの装着位置に対応付けられた電子回路部品でもよく、代替専用の電子回路部品でもよい。前者の場合は、別の装着位置に装着されるべき電子回路部品を供給する目的で搭載されている部品供給デバイスから、そのデバイスに収容されている電子回路部品が代替可能なものとして供給されることとなる。後者の場合は、装着位置に対応付けられた電子回路部品が、在庫が無い等の理由で搭載できない場合に、その電子回路部品と同じ電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかが部品供給デバイスに収容させられ、代替専用の電子回路部品とされるのである。
部品群メモリがあれば、部品供給装置に無い電子回路部品が電子回路部品群に属するか否かがわかり、電子回路部品群に属するのであれば、装着装置に代替可能な電子回路部品の装着を行わせることができる。部品群メモリに記憶された電子回路部品群の利用により、装着プログラムを変更することなく、電子回路部品群に属する電子回路部品を回路基板に装着させ、設計上指定された電子回路部品がなくても、「部品切れによる部品無し」であれば、回路基板への電子回路部品の装着作業を続けて行うことができ、「意図的部品無し」であれば、一連の装着作業を開始することができる。
【0019】
(11)前記制御装置が、複数枚の回路基板に対する一連の装着作業の開始に先立って、前記複数の装着位置の各々に対応付けられた電子回路部品が前記部品供給装置にあるか否かを調べ、ない場合に、そのない電子回路部品が前記電子回路部品群のいずれかに属するものであれば、その電子回路部品群に属する別の電子回路部品であって現に前記部品供給装置に有るものを、前記装着位置に対応付けられた電子回路部品の代替部品として指定する代替部品指定部を備えた(10)項に記載の電子回路部品装着システム。
本項の代替部品指定部は、前記「意図的部品無し」の場合に有効なものである。代替部品指定部は、例えば、装着位置の一つに対応付けられてはいるが、部品供給装置には収容されていない非収容部品の代わりに代替部品を装着位置に対応付けるものに装着プログラムを一時的に変更するものとしたり、非収容部品と代替部品とを互いに対応付けて代替部品メモリに記憶させ、非収容部品が対応付けられた装着位置には当然に代替部品が装着されるようにしたりすることができる。
【0020】
(12)前記制御装置が、
複数枚の回路基板に対する一連の装着作業の途中に、前記複数の装着位置の各々に対応付けられた電子回路部品が前記部品供給装置になくなったことを検出する部品切れ検出部と、
その部品切れ検出部による部品切れの検出時に、前記部品供給装置になくなった電子回路部品が前記電子回路部品群に属するものでありかつその電子回路部品と代替可能な電子回路部品が現に前記部品供給装置にあれば、その代替可能な電子回路部品を、前記装着位置に対応付けられた電子回路部品の代替部品として指定する代替部品指定部を備えた(10)項または(11)項に記載の電子回路部品装着システム。
本項の部品切れ検出部および代替部品指定部は、前記「部品切れによる部品無し」の場合に有効なものである。前記(11)項に関連して行った代替部品指定部についての説明は本項の代替部品指定部にも当てはまる。
【0021】
(13)前記制御装置が、前記装着装置に、前記電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかを装着させる場合には、実際に装着させる電子回路部品を記憶する実装着部品メモリを含む (1)項ないし(12)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
上記「実装着部品メモリ」は、上記「実際に装着させる電子回路部品」を、その電子回路部品が装着される装着位置と、その電子回路部品が属する電子回路部品群との少なくとも一方と対応付けて記憶するものとすることが望ましい。このようにしておけば、後に、実装着部品メモリの情報をディスプレイに表示させ、あるいはプリンタに印字させる等、出力装置に出力させることによって、プリント配線板に実際に装着された電子回路部品を、容易に各装着位置や各電子回路部品群と対応付けて知ることができる。
また、プリント配線板に特有のコードが付される場合には、そのコードと対応付けて記憶するものとすることが望ましい。このようにしておけば、各プリント配線板毎に実際に装着された電子回路部品を知ることができ、プリント配線板の後の管理が容易となる。この態様は、1ロットのプリント配線板への装着作業の途中に、実際に装着される電子回路部品が変わる場合に特に有効である。
【0022】
(14) 回路基板を保持する基板保持装置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュータにより実施される制御プログラムであって、
回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つ、または複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として予め指定されている1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられたものとしてプログラムメモリに格納されている装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分を順次読み出す装着プログラム読出ステップと、
その装着プログラム読出ステップで読み出した部分の装着位置に対応付けられているのが前記電子回路部品群の一つである場合に、前記1群以上の電子回路部品群のデータが予め格納されている部品群メモリを参照し、その部品群メモリにおいて前記一つの電子回路部品群に属するものとして指定されている複数種類の電子回路部品のいずれかを、前記部品供給装置から前記装着装置に受け取らせて前記基板保持装置に保持されている回路基板に装着させる装着制御ステップと
を含む電子回路部品装着制御プログラム。
前記 (2)項ないし (9)項,(13)項の各々に記載の特徴は本項の電子回路部品装着制御プログラムにも適用可能である。
本項に記載のプログラムに従って電子回路部品の回路基板への装着が行われれば、例えば、 (1)項に記載の作用および効果が得られる。
【0023】
(15) 回路基板を保持する基板保持装置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュータにより実施される制御プログラムであって、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つとが互いに対応付けられたものとして予めプログラムメモリに格納されている装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分を順次読み出す装着プログラム読出ステップと、
その装着プログラム読出ステップで読み出した部分の装着位置に対応付けられている電子回路部品が前記部品供給装置に有る場合に、その電子回路部品を前記部品供給装置から前記装着装置に受け取らせて前記基板保持装置に保持されている回路基板に装着させる一方、その電子回路部品が部品供給装置に無い場合に、複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定されている1群以上の電子回路部品群のデータが予め格納されている部品群メモリを参照し、その部品群メモリにおいて前記部品供給装置に無い電子回路部品と同じ電子回路部品群に属するとされており、かつ前記部品供給装置に有る電子回路部品を、その部品供給装置から前記装着装置に受け取らせて前記基板保持装置に保持されている回路基板に装着させる装着制御ステップと
を含む電子回路部品装着制御プログラム。
前記(11)項ないし(13)項の各々に記載の特徴は本項の電子回路部品装着制御プログラムにも適用可能である。
本項に記載のプログラムに従って電子回路部品の回路基板への装着が行われれば、例えば、(10)項に記載の作用および効果が得られる。
【0024】
(16) 部品供給装置から供給される電子回路部品を装着装置が受け取って、基板保持装置に保持されている回路基板に装着する電子回路部品装着システムによる装着作業を制御するための装着プログラムに関連する装着プログラム関連データを処理するシステムであって、
複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは前記1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられた装着プログラム関連データを記憶する関連データメモリと、
前記装着プログラム関連データにおいて、前記複数の装着位置のうち前記電子回路部品が対応付けられている装着位置にはその電子回路部品が装着され、前記電子回路部品群が対応付けられている装着位置には、その電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかが装着されるように前記装着プログラム関連データを処理する処理部と
を含む電子回路部品装着プログラム関連データ処理システム。
装着プログラム関連データは、装着プログラム自体でもよく、装着プログラム作成の基となるデータでもよい。
電子回路部品装着プログラム関連データ処理システムは、部品供給装置,装着装置および基板保持装置を備えた電子回路部品装着システムの一部として構成されてもよく、部品供給装置,装着装置および基板保持装置を備えないシステムとして構成されてもよい。
装着プログラム関連データ処理システムがコンピュータにより構成される場合、1台のコンピュータにより構成されてもよく、複数台のコンピュータにより構成されてもよい。装着プログラム関連データ処理システムが1台のコンピュータにより構成される場合、例えば、電子回路部品装着機を制御するコンピュータが装着プログラム関連データ処理システムを構成してもよく、そのコンピュータに接続されたコンピュータが装着プログラム関連データ処理システムを構成してもよい。
処理システムが部品供給装置,装着装置および基板保持装置を備えないシステムとして構成される場合、装着プログラム関連データは処理システムにおいて、電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかが装着されるように処理される。処理された装着プログラム関連データは、例えば、記録媒体に、電子回路部品装着機の制御装置のコンピュータにより読取り可能に記録され、その記録媒体が読み取られたり、あるいは、情報伝達線により電子回路部品装着機の制御装置の
前記 (2)項ないし (9)項,(13)項の各々に記載の特徴は本項に記載の電子回路部品着プログラム関連データ処理システムにも適用可能である。
【0025】
(17)回路基板を保持する基板保持装置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュータにより実施される装着プログラムに関連した装着プログラム関連データを作成する方法であって、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つとが互いに対応付けられた原データを原データメモリに格納する原データ格納工程と、
互いに代替可能な複数種類の電子回路部品が1群とされた電子回路部品群を1群以上、部品群メモリに格納する電子回路部品群格納工程と、
前記原データメモリに格納された原データの各電子回路部品が、前記部品群メモリに格納された電子回路部品群のいずれかに属するものであるか否かを調べ、属するものである場合には、その電子回路部品をその電子回路部品が属する電子回路部品群に置換する置換工程と
を含み、前記原データの少なくとも一部の電子回路部品が電子回路部品群に置換された置換データを作成する装着プログラム関連データ作成方法。
本装着プログラム関連データ作成方法を構成する3つの工程は、その少なくとも一つの工程が作業者により行われてもよく、全部が自動で行われてもよい。
上記「原データ」は、CAD等により作成されたプリント回路板の設計データでもよく、設計データに基づいて作成された原装着プログラムでもよい。前者の場合には置換設計データが装着プログラム関連データとして作成され、後者の場合には置換装着プログラムが装着プログラム自体として作成されることとなる。置換設計データに基づいて装着プログラムを作成すれば、置換装着プログラムが得られる。上記「装着プログラム関連データ」は、装着プログラム自体でも、装着プログラム作成の基となるデータ等でもよいのである。
いずれにしても、本項の方法により作成された装着プログラム関連データに基づいて、回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられた装着プログラムが得られ、 (1)項ないし (9)項,(13)項に記載の電子回路部品装着システムにおける電子回路部品の回路基板への装着に用いることができる。
【0026】
(18)回路基板を保持する基板保持装置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システムにおいて、前記制御装置により実施される装着プログラムに関連した装着プログラム関連データをコンピュータにより作成するためのプログラムであって、
前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つとが互いに対応付けられたものとして原データメモリに格納されている原データの、各装着位置に対応する各部分を順次読み出す原データ読出ステップと、
その原データ読出ステップで読み出した部分の装着位置に対応付けられている電子回路部品が、互いに代替可能な複数種類の電子回路部品を1群とした電子回路部品群のデータが1群分以上予め格納されている部品群メモリにおいて、電子回路部品群の一つに属するものとして指定されている場合は、前記装着位置に対応付けられている電子回路部品をその一つの電子回路部品群に置換する置換ステップと
を含み、前記原データの少なくとも一部の電子回路部品が電子回路部品群に置換された置換データを作成する装着プログラム関連データ作成プログラム。
【0027】
(19)1種類ずつの電子回路部品をそれぞれ供給する複数の部品供給デバイスを部品供給装置の複数の搭載部に搭載することによって各種電子回路部品を各搭載部に搭載する際に、誤った搭載を防止するシステムであって、
複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
前記複数の搭載部の各々の識別コードである搭載部識別コードと、それら各搭載部に搭載されるべき電子回路部品の識別コードである部品識別コードまたは前記電子回路部品群の識別コードである部品群識別コードとが対応付けられた搭載データを記憶する搭載データメモリと、
前記複数の部品供給デバイスの各々が前記複数の搭載部の各々に搭載される際、それら部品供給デバイスに搭載された電子回路部品および搭載部の部品識別コードおよび搭載部識別コードを取得する識別コード取得部と、
その識別コード取得部により取得された部品識別コードおよび搭載部識別コードと前記搭載データの対応部分とを比較するとともに、その対応部分が部品識別コードおよび搭載部識別コードを含む場合には、それら部品識別コードおよび搭載部識別コードと前記取得された部品識別コードおよび搭載部識別コードとが一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記対応部分が部品群識別コードおよび搭載部識別コードを含む場合には、前記部品群メモリを参照して、前記取得された部品識別コードおよび搭載部識別コードがそれぞれ、前記対応部分の部品群識別コードの電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかの部品識別コードおよび搭載識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成する判定部と
を含む電子回路部品の搭載部への誤搭載防止システム。
【0028】
識別コードは、例えば、バーコード等の一次元コードあるいは二次元コードにより構成され、あるいはアルファベット等の文字,数字,記号,図形,それらの組合せ等により構成される。
部品識別コードおよび搭載部識別コードは、例えば、読取装置によって自動であるいは作業者により手動で読み取られることにより取得され、あるいは作業者が入力装置を用いて入力することにより取得される。あるいはカメラ等の撮像装置により撮像し、認識されることにより取得されるようにしてもよい。
また、識別コードは、上記のように読取り等によって直接取得される代わりに、間接的に取得されてもよい。例えば、部品識別コードは、電子回路部品が搭載される部品供給デバイスの識別コードである供給デバイス識別コードを介して間接的に取得されてもよい。電子回路部品が部品供給デバイスに搭載される際に、両者の部品識別コードおよび供給デバイス識別コードが読取り等により取得され、電子回路部品が搭載された部品供給デバイスが搭載部に搭載される際に、供給デバイス識別コードおよび搭載部識別コードが読取り等によって取得されれば、先に供給デバイス識別コードと共に取得された部品識別コードが、搭載部識別コードと対応付けられ、部品識別コードおよび搭載部識別コードが取得されるのである。この際、電子回路部品の部品供給デバイスへの搭載時に、次項に記載のシステムにおけるように、誤搭載が防止されるようにしてもよく、部品識別コードおよび供給デバイス識別コードが取得されるのみでもよい。
搭載データメモリは、搭載データのみが記憶される専用のメモリでもよく、あるいは搭載データ以外のデータも記憶されたメモリの一部でもよい。
【0029】
電子回路部品を回路基板に装着する装着プログラムにおいて、装着位置に電子回路部品群が対応付けられている場合、その装着位置に装着される電子回路部品が搭載される搭載部には、電子回路部品群に属するいずれの電子回路部品が搭載されてもよく、本項の発明によれば、電子回路部品群が対応付けられた搭載部に、電子回路部品群に属するいずれの電子回路部品が搭載されても、誤搭載とされることはなく、搭載作業能率が向上する。
搭載部に電子回路部品のみが対応付けられるのであれば、搭載部に、対応付けられた電子回路部品以外の電子回路部品が搭載されれば、その電子回路部品が電子回路部品群に属する代替可能な電子回路部品であっても誤搭載とされ、搭載をやり直し、あるいは搭載データを設定し直す等の処理が必要であるのに対し、そのような手間がかからないのである。本項の発明によれば、電子回路部品群のデータの利用により、電子回路部品群に属する電子回路部品の搭載部への搭載が誤搭載とされることなく、かつ、電子回路部品の搭載部への誤搭載が防止されるシステムが得られる。
前記 (1)項ないし(18)項の各々に記載の発明は(19)項ないし(22)項の各々に記載の発明と併せて採用することができる。
【0030】
(20) 複数種類の電子回路部品の各々を複数の部品供給デバイスの各々に搭載する際に、誤った搭載を防止するシステムであって、
複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
複数種類の電子回路部品の各々の部品識別コードとそれら電子回路部品がそれぞれ搭載されるべき部品供給デバイスの各々の供給デバイス識別コードとが、あるいは、複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された電子回路部品群の識別コードである部品群識別コードとそれら電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品が搭載されるべき1種以上の部品供給デバイスの供給デバイス識別コードとがそれぞれ対応付けられた搭載データを記憶する搭載データメモリと、
現に前記複数種類の電子回路部品および部品供給デバイスが搭載されることが意図されている搭載部の識別コードである搭載部識別コードを取得する搭載部識別コード取得部と、
各電子回路部品が各部品供給デバイスに搭載される際、それら電子回路部品および部品供給デバイスの部品識別コードおよび供給デバイス識別コードを取得する部品識別コード・供給デバイス識別コード取得部と、
その部品識別コード・供給デバイス識別コード取得部により取得された部品識別コードおよび供給デバイス識別コードと前記搭載データの対応部分とを比較するとともに、その対応部分が部品識別コードおよび供給デバイス識別コードを含む場合には、それら部品識別コードおよび供給デバイス識別コードと前記取得された部品識別コードおよび供給デバイス識別コードとが一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記対応部分が部品群識別コードおよび供給デバイス識別コードを含む場合には、前記部品群メモリを参照して、前記取得された部品識別コードおよび供給デバイス識別コードがそれぞれ、前記対応部分の部品群識別コードの電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかの部品識別コードおよびそのいずれかの電子回路部品が搭載されるべき部品供給デバイスの供給デバイス識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成する判定部と
を含む電子回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止システム。
電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着される電子回路部品を供給する部品供給デバイスには、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれが搭載されてもよく、本項の発明によれば、そのような部品供給デバイスに、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれが搭載されても誤搭載とされることがなく、部品供給デバイスへの電子回路部品の搭載を能率よく行いつつ誤搭載を防止し得る。
【0031】
(21) 1種類ずつの電子回路部品をそれぞれ供給する複数の部品供給デバイスを部品供給装置の複数の搭載部に搭載することによって各種電子回路部品を各搭載部に搭載する際に、誤った搭載を防止するためにコンピュータに実施させる誤搭載防止プログラムであって、
前記複数の部品供給デバイスの各々が前記複数の搭載部の各々に搭載される際、それら部品供給デバイスに搭載されている電子回路部品および搭載部の各識別データである部品識別コードおよび搭載部識別コードを取得する識別コード取得ステップと、
前記複数の搭載部の各々の搭載部識別コードと、それら各搭載部に搭載されるべき電子回路部品の部品識別コードまたは複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された電子回路部品群の識別コードである部品群識別コードとが予め対応付けられたものとして搭載データメモリに格納されている搭載データを参照し、前記識別コード取得ステップにおいて取得した搭載部識別コードが前記搭載データにおいて部品識別コードと対応付けられている場合には、その対応付けられている部品識別コードが前記取得した部品識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記識別コード取得ステップにおいて取得した搭載部識別コードが前記搭載データにおいて部品群識別コードと対応付けられている場合には、前記電子回路部品群のデータが予め格納されている部品群メモリを参照し、前記識別コード取得ステップにおいて取得した部品識別コードが、前記搭載データにおいて前記搭載部識別コードと対応付けられている電子回路部品群に属すると前記部品群メモリにおいて指定されている複数種類の電子回路部品のいずれかの部品識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成する判定ステップと
を含む電子回路部品の搭載部への誤搭載防止プログラム。
【0032】
(22) 複数種類の電子回路部品の各々を複数の部品供給デバイスの各々に搭載する際に、誤った搭載を防止するためにコンピュータに実施させる誤搭載防止プログラムであって、
現に前記複数種類の電子回路部品および部品供給デバイスが搭載されることが意図されている搭載部の識別コードである搭載部識別コードを取得する搭載部識別コード取得ステップと、
前記複数種類の電子回路部品の各々が前記複数の部品供給デバイスの各々に搭載される際、それら搭載される電子回路部品および部品供給デバイスの各識別コードである部品識別コードおよび供給デバイス識別コードを取得する部品識別コード・供給デバイス識別コード取得ステップと、
前記複数種類の電子回路部品の各々の部品識別コードとそれら電子回路部品がそれぞれ搭載されるべき部品供給デバイスの各々の供給デバイス識別コードとが、あるいは、複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された電子回路部品群の識別コードである部品群識別コードとそれら電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品が搭載されるべき1種以上の部品供給デバイスの供給デバイス識別コードとがそれぞれ対応付けられたものとして搭載データメモリに格納されている搭載データを参照し、その搭載データの現に電子回路部品の搭載が行われようとしている部分である対応部分において前記部品識別コードと前記供給デバイス識別コードとが対応付けられている場合には、前記部品識別コード・供給デバイス識別コード取得ステップにおいて取得した部品識別コードおよび供給デバイス識別コードが前記搭載データの対応部分における部品識別コードおよび供給デバイス識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記搭載データの対応部分において前記部品群識別コードと前記供給デバイス識別コードとが対応付けられている場合には、前記電子回路部品群の各々とそれらに属する複数種類ずつの電子回路部品とを対応付けるデータが予め格納されている部品群メモリを参照し、前記部品識別コード・供給デバイス識別コード取得ステップにおいて取得した部品識別コードおよび供給デバイス識別コードが、前記搭載データの対応部分における部品群識別コードの電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかの部品識別コードおよびその対応部分の供給デバイス識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成する判定ステップと
を含む電子回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止プログラム。
搭載データにおいては、部品供給装置の複数の搭載部の識別コードである搭載部識別コードと、部品識別コードおよび供給デバイス識別コード、あるいは部品群識別コードおよび供給デバイス識別コードとが対応付けられている。各電子回路部品の各供給デバイスへの搭載作業は、それら電子回路部品および供給デバイスが搭載されることが意図されている搭載部の各々が搭載部識別コードにより指定された上で行われる。搭載データのうち、その指定された搭載部に対応する部分が上記対応部分であることになる。(20)項においても同様である。
【0033】
(23)回路基板上の複数の装着位置の一部のものを表すデータと、それら一部の装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つずつを表すデータとがそれぞれ対応付けられるとともに、前記複数の装着位置の別の一部である少なくとも1つを表すデータと、その少なくとも1つの装着位置への装着が許容される複数種類の電子回路部品の群である電子回路部品群を表すデータとが対応付けられた構造を有し、コンピュータにより読み出し可能なメモリに格納された装着プログラム関連データ。
装着プログラム関連データは、装着プログラム自体でもよく、装着プログラム作成の基となるデータでもよい。
(24)複数の電子回路部品群を表すデータと、それら電子回路部品群の各々に属する複数種類ずつの電子回路部品を表すデータとが互いに対応付けられた構造を有し、コンピュータにより読み出し可能なメモリに格納された電子回路部品群データ。
本項の電子回路部品群データは、例えば、コンピュータにより、(23)項の装着プログラム関連データにおける電子回路部品群を表すデータを電子回路部品を表すデータに置換する際に、一つの電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちの一つを決定するための補助データと共に利用される。前記 (2)項ないし (9)項の各々に記載されたもののデータが補助データの例である。
【0034】
(25)(14)項,(15)項,(18)項,(21)項,(22)項のいずれかに記載のプログラム、または(23)項,(24)項のいずれかに記載のデータがコンピュータにより読み出し可能に記録された記録媒体。
記録媒体としては、例えば、ROMカセット等、コンピュータに着脱可能な着脱式記録媒体、コンピュータに設けられた読取装置により読取り可能な磁気テープ,磁気ディスク,光磁気ディスク等の読取式記録媒体が好適であるが、コンピュータに取り外し不能に内蔵されたROM等の記録媒体でもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を含むいくつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これら実施形態の中には特許請求の範囲の補正により、特許請求項に記載の発明の実施形態ではなくなったものもあるが、本発明を理解する上で有益であるため、そのまま残すこととする。
図1には、本発明の実施形態である電子回路部品装着システムの電子回路部品装着機(以後、装着機と略称する)10が概略的に図示されている。装着機10のベッド12上には、基板保持装置たるプリント配線板保持装置14(以下、配線板保持装置14と称する),装着装置16および部品供給装置18等が設けられ、装着機12を構成している。装着機12の基本的な構成は既に知られており、簡単に説明する。
【0036】
配線板保持装置14を説明する。
配線板保持装置14は、回路基板の一種であるプリント配線板30を保持し、基板保持装置移動装置たるXYテーブル32により、互いに直交するX軸とY軸とによって規定されるXY座標面上の任意の位置へ移動させられる。XYテーブル32は、X軸スライド移動用モータ38および送りねじとしてのボールねじ40により、ガイドレール42を含む案内装置により案内されてX軸方向に移動させられるX軸スライド44と、そのX軸スライド44上においてY軸スライド移動用モータ46および送りねじとしてのボールねじ48により、ガイドレール50を含む案内装置により案内されてY軸方向に移動させられるY軸スライド52とを備えている。
【0037】
配線板保持装置14は、図示は省略するが、プリント配線板30を下方から支持する配線板支持装置等を備え、Y軸スライド52上に設けられている。プリント配線板30の表面ないし上面である装着面には、電子回路部品が装着される装着位置が複数、設定されており、プリント配線板30は配線板保持装置14の移動により水平面内において任意の位置へ移動させられ、複数の装着位置が順次、後述する装着装置16に予定された部品装着位置に対応する位置に位置決めされる。
【0038】
装着装置16を説明する。
装着装置16は、本実施形態においては、複数組の部品装着ヘッド70が共通の旋回軸線まわりに旋回させられ、複数の停止位置に順次、停止させられて、電子回路部品の受取りおよび装着等を行うように構成されている。複数の部品装着ヘッド70は、間欠回転体72に等角度間隔に保持されており、間欠回転体72が、間欠回転用モータ74(図2参照)を駆動源とする間欠回転装置によって間欠回転させられることにより、間欠回転体72の回転軸線まわりに間欠的に旋回させられ、部品保持位置ないし部品吸着位置たる部品受取位置,部品保持姿勢検出位置,部品姿勢修正位置および部品装着位置等、複数の停止位置に順次停止させられ、部品保持位置において部品供給装置18から電子回路部品を受け取り、部品装着位置においてプリント配線板30に装着する。部品装着ヘッド70は、部品保持具、例えば、負圧により電子回路部品を吸着する吸着ノズルを保持し、電子回路部品を受け取り、装着する。
【0039】
部品供給装置18を説明する。
部品供給装置18は、図1に示すように複数組、本実施形態においては2組の部品供給テーブル80,82と、それらテーブル80,82をそれぞれ移動させるテーブル駆動装置84,86とを備えている。部品供給テーブル80,82は同様に構成されており、それぞれ、X軸方向に平行な方向に移動可能に設けられたテーブル88と、テーブル88上にそれぞれ搭載された複数のフィーダ92とを備えている。
【0040】
フィーダ92は部品供給デバイスの一種であり、複数のフィーダ92はそれぞれ、1種類ずつの電子回路部品を供給する。フィーダ92は、詳細な図示は省略するが、電子回路部品を多数収容する部品収容装置と、それら電子回路部品を予め設定された一定の部品供給部へ送る送り装置とを備え、部品供給部から1個ずつ電子回路部品を供給し、テーブル88上に、各部品供給部がX軸方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態で搭載されている。テーブル88には、例えば、複数のスロットがY軸方向に平行に設けられ、複数のフィーダ92はそれぞれ、スロットに嵌合されて位置決めされるとともに、固定装置によりテーブル88に着脱可能に固定される。テーブル88の複数のスロットが設けられた部分がそれぞれ搭載部を構成している。
【0041】
テーブル駆動装置84,86はそれぞれ、テーブル移動用モータ98を駆動源とするとともに、送りねじたるボールねじ100およびナット102を含み、テーブル88をX軸方向に平行な方向において正逆両方向であって、任意の位置へ移動させることができ、複数のフィーダ92の部品供給部の各々を予め定められた部品供給位置に位置決めする。部品供給位置は、本実施形態においては、部品受取位置に位置決めされた部品装着ヘッド70の電子回路部品を受け取る吸着ノズルの下方に部品供給部が位置する位置である。部品供給時には部品供給テーブル80,82は交代で、あるいは一緒に部品供給領域において移動させられて電子回路部品を供給する。
【0042】
フィーダ92により供給される電子回路部品は、種々の態様でフィーダ92に収容される。例えば、電子回路部品は、部品保持テープに保持されてテープ化部品とされ、部品保持テープがテープ送り装置によって移動させられることにより、部品供給部へ送られる。あるいは電子回路部品は部品収容ケースにバルク状に収容され、空気流,ベルト,傾斜やそれらの組合わせ等により移動させられ、部品供給部へ送られる。テープ化部品は、例えば、キャリヤテープの長手方向に沿って一定ピッチで形成された多数の収容凹部の各々に電子回路部品が1個ずつ収容されるとともに、収容凹部の開口がカバーテープにより覆われたものとされる。
【0043】
テープ化部品は、例えば、キャリヤテープの長手方向に沿って設けられた一対の被支持部と、それら被支持部の間から突出させられた多数の部品収容部とを含み、各部品収容部の収容凹部にそれぞれ電子回路部品が収容され、一対の被支持部においてフィーダ92により下方から支持される所謂エンボステープタイプや、エンボスがなく、全体がフィーダ92によって下方から支持さえる角穴パンチ形テープたる所謂紙テープタイプがあり、例えば、テープ保持具の一種であるリールに巻き付けられ、あるいはテープ収容ケースに収容されてフィーダ92にセットされる。テーブル88には、例えば、電子回路部品を部品保持テープに保持された状態で供給するテープフィーダ92や、供給する電子回路部品がバルク状に保持されたバルクフィーダ92等、種々のフィーダ92が搭載されている。
【0044】
装着装置16等は、図2に示す制御装置110により制御される。制御装置110は、装着制御コンピュータ112を主体とするものであり、装着制御コンピュータ112は、PU(プロセッシングユニット)114,ROM116,RAM118,入・出力ポート120がバスライン122により接続されたものである。
【0045】
入・出力ポート120には、駆動回路130を介してX軸スライド移動用モータ38等の各種アクチュエータおよび報知器132が接続されるとともに、制御回路134を介して表示画面136が接続されている。X軸スライド移動用モータ38等、駆動源たる各種モータは、本実施形態では、サーボモータにより構成されている。サーボモータは、回転角度の精度の良い制御が可能な回転電動モータであり、サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。なお、図示は省略するが、X軸スライド移動用モータ38等の回転角度はエンコーダにより検出され、その検出結果に基づいてモータ38等が制御される。報知器132は、例えば、ブザーの鳴動等、音によって作業者に報知を行うものとされている。報知器132は報知装置を構成し、表示画面136は表示装置を構成している。
【0046】
入・出力ポート120には、組立ライン管理コンピュータ140,図示を省略する各種検出器および入力装置を構成するキーボード142,読取装置144等が接続されるとともに、バーコードリーダ146が接続されるようにされている。読取装置144には、記録媒体の一種である磁気記録媒体としてのフロッピィディスク148がセットされる。読取装置144は、フロッピィディスク148に記憶されたデータを読み取ってコンピュータ112に入力し、RAM118に記憶させる。
【0047】
バーコードリーダ146により、電子回路部品について設けられたバーコードおよびフィーダ92に設けられたバーコードが読み取られる。バーコードは、それが設けられた部材を他の部材とは区別し、識別する識別コードの一種であり、一次元コードの一種である一次元バーコードでもよく、二次元コードの一種である二次元バーコードでもよい。
【0048】
電子回路部品について設けられた部品識別コードたるバーコードには、部品ID,電子回路部品の製造メーカ,電気定格,荷姿,製造年月日等のデータが含まれている。部品IDとして、電子回路部品を他の電子回路部品とは区別して特定できる情報、例えば、部品名称や部品番号が使用される。荷姿は、例えば、紙テープタイプ,エンボステープタイプ等のテープ化部品あるいはバルク状部品であって、フィーダに収容されるべきものであるか、あるいは、トレイに収容されるべきものであるかや、収容されている向き等である。電子回路部品については、バーコードは、例えば、リール,テープ収容ケース,部品収容ケースに設けられる。
【0049】
フィーダ92に設けられたバーコードには、フィーダ92を特定するデータ、例えば、フィーダ92の種類,番号,寸法,部品保持形態等のデータが記憶されている。フィーダ92の種類は、例えば、テープ化部品を収容するものであるか、バルク状部品を収容するものであるか等で規定され、番号は各フィーダ92に固有の番号である。寸法は、例えば、テープ化部品を収容するものにおいては、キャリヤテープの幅,送りピッチ等で規定され、部品保持形態は、例えば、紙テープタイプであるかエンボステープタイプであるか等で規定される。
【0050】
電子回路部品について設けられるバーコードにも、フィーダ92に設けられるバーコードにも、種々のデータが含まれているが、それらデータの全部を合わせて識別コードとして使用してもよく、一部のみを識別コードとして使用してもよい。例えば、電子回路部品であれば、部品IDのみを部品識別コードとして使用してもよく、フィーダ92であれば、番号コードのみを供給デバイス識別コードとして使用してもよい。なお、部品IDは、テープ保持リール等にバーコードと共に表示される。
【0051】
組立ライン管理コンピュータ140は、装着機10を含む複数の作業機を備え、プリント配線板30について電子回路部品の組立てを行う組立ラインを統括し、管理するコンピュータであり、各システムに関するプログラムおよびデータ等を有し、それらを各システムに供給する。本実施形態において組立ラインは装着機10を始めとする複数の装着機を含み、それら装着機10等には装着プログラム等が供給され、これらはRAM118に設けられたプログラムメモリ等(図11参照)に記憶される。
【0052】
装着プログラムでは、プリント配線板30上の装着機10において電子回路部品が装着される複数の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは複数種類の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられている。電子回路部品群については、後述する。
【0053】
装着プログラムは、本実施形態においては、装着プログラム作成コンピュータ150(図3参照)において作成され、装着プログラム作成コンピュータ150と接続された組立ライン管理コンピュータ140に供給される。装着プログラム作成コンピュータ150には、図3に示すように、CAD152,パーツデータライブラリ154および入力装置158が接続されており、本実施形態においては、装着機10,制御装置110,組立ライン管理コンピュータ140,装着プログラム作成コンピュータ150,パーツデータライブラリ154,入力装置158を含んで電子回路部品装着システムが構成されている。
【0054】
CAD152では、回路設計および配線板設計が行われ、複数種類のプリント回路板の各々についてCADデータが作成される。プリント回路板は、プリント配線板のプリント配線に電子回路部品が装着されるとともに、半田付け接合が行われたものである。CADデータでは、電子回路部品が装着される装着位置の座標が設定され、各装着位置に装着される電子回路部品が設定されるとともに、装着時における電子回路部品の姿勢等が設定される。電子回路部品は、例えば、部品IDにより設定される。CADデータは、例えば、入力装置158を用いた装着位置の座標データおよび部品ID等の入力により、CADデータ作成者によって作成されてもよい。入力装置158は、例えば、キーボード等を含んで構成される。
【0055】
パーツデータライブラリ154は、例えば、外部記憶装置の一種として構成され、例えば、磁気ディスク等により構成され、記録媒体を構成する。パーツデータライブラリ154には、図4(a)に示すように、部品データおよび電子回路部品群データが格納されている。部品データは、複数種類の電子回路部品の各々について設定され、図4(b)に示すように、部品ID,形状,寸法,荷姿,ID識別データ等のデータを含む。ID識別データは、例えば、バーコードとされ、部品ID,電子回路部品の製造メーカ,製造年月日等、電子回路部品について設けられたバーコードと同じデータを含む。部品データは、電子回路部品を特定することができるデータ、例えば、部品IDと対応付けて記憶されている。
【0056】
電子回路部品群は、互いに代替可能な複数種類の電子回路部品が1群とされた群であり、パーツデータライブラリ154には、複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群のデータが格納されている。互いに代替可能な電子回路部品は、同じ装着位置に装着されて支障なく電子回路を構成し得るものであり、電気特性(定格)が実質的に同じである電子回路部品が代表的であるが、電気特性の許容範囲が広い電子回路部品でもよい。例えば、電気特性が同じ電子回路部品であっても、メーカによって形状,寸法や荷姿が異なることがあり、そのような電子回路部品は異なる種類、すなわち異なる部品IDによって区別される電子回路部品であるが、互いに代替可能であり、1つの群に属する電子回路部品とされる。本実施形態において電子回路部品群データは、1種類の電子回路部品が異なる複数の電子回路部品群に属することがないように作成されている。
【0057】
少なくとも一群の電子回路部品群にはそれぞれ、識別コードである部品群識別コードが設定され、電子回路部品群を特定し得るようにされている。部品群識別コードは、例えば、名称,番号等、電子回路部品群を特定することができるデータにより構成されている。パーツデータライブラリ154では、電子回路部品群と、群に属する複数種類の電子回路部品とが、例えば、部品群識別コードの一種である番号と、部品IDとによって応付けられて記憶されている。これらパーツデータライブラリ154を構成するデータは、ライブラリ編集ツール156の使用により、パーツデータ作成者のデータ入力に基づいて作成される。この工程が、電子回路部品群格納工程である。
【0058】
装着プログラム作成コンピュータ150による装着プログラムの作成を説明する。
装着プログラム作成コンピュータ150のRAMのプログラムメモリ(図6参照)には、図5に示す装着プログラム関連データ作成プログラムが記憶されており、電子回路部品組立ラインを構成する複数の装着機においてそれぞれ実行される電子回路部品の装着のためのプログラムが自動で作成される。
【0059】
装着プログラム作成時には、まず、装着プログラム作成コンピュータ150により、装着プログラム関連データ作成プログラムに従って装着プログラム関連データが作成される。本実施形態において装着プログラム関連データは、CAD152によって作成されたCADデータであるプリント回路板の設計データを原データとして作成される。
【0060】
CADデータでは、プリント回路板上の全部の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき電子回路部品とが互いに対応付けられるとともに、電子回路部品の向きが指定されており、この原データがプリント配線板30上の全部の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき電子回路部品の一つ、または電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられたデータに加工される。この加工後のデータが装着プログラム関連データであり、本実施形態においては、この装着プログラム関連データに基づいて装着プログラムが作成される。
【0061】
装着プログラム関連データ作成プログラムのステップ1(以下、S1と略記する。他のステップについても同じ。)においては、データ作成対象であるプリント回路板について作成されたCADデータがCAD152から読み込まれ、コンピュータ150のRAMに設けられた原データメモリ(図6参照)に格納される。
【0062】
次いでS2が実行され、全部の装着位置について、各座標毎に部品データが設定される。原データメモリに格納されているCADデータの複数の装着位置に対応する部分が順次読み出されるとともに、その読み出された部分の装着位置に対応付けられている電子回路部品の部品IDに基づいて、パーツデータライブラリ154から、その部品IDに対応する部品データが読み込まれ、部品IDに代えて原データメモリに記憶されるのである。原データメモリに格納されているCADデータのうちの部品IDデータが部品データに置換されるのであるが、原データメモリとは別のメモリに装着位置と共に記憶され、CADデータは残されるようにしてもよい。
【0063】
続いてS3が実行され、上記部品IDが部品データに置換された一次置換設計データ中の部品データの一部が、さらに電子回路部品群データに置換される。部品IDデータは部品データに置換されるのであるが、その部品データは他の種々のデータと共に部品IDデータも含んでおり、その部品IDデータに基づいて、その部品IDで表される電子回路部品がパーツデータライブラリ154においていずれかの電子回路部品群に属するものとして指定されているか否かが調べられ、指定されていれば、その部品IDを含む部品データが対応する電子回路部品群データに置換されるのである。この処理も、前記S2におけると同様に、一次置換設計データ中の各装着位置に対応する部分が順次読み出されて行われる。プリント回路板の全部の装着位置についての処理が終了すれば、装着プログラム関連データの一種である二次置換設計データが作成される。なお、二次置換設計データは、CADデータに基づいて作成され、部品データおよび電子回路部品群番号以外のデータも含む。さらに付言すれば、本実施形態においては、S1およびS2は従来のプログラムをそのままとしてS3を追加することにより、電子回路部品群データを含む二次置換設計データが得られるようにされているが、置換設計データの作成時に、原データメモリから装着位置に対応する部分を一つ読み出す毎に、電子回路部品群番号の設定と部品データの設定とが行われるようにしてもよい。
【0064】
二次置換設計データの作成後、回路基板上の複数の装着位置および各装着位置に装着される電子回路部品が組立ラインを構成する複数の装着機の各々に振り分けられ、図7に一部を示す装着プログラムが作成されて各装着機に供給される。装着プログラムは、装着機10においては、RAM118のプログラムメモリ(図11参照)に記憶される。装着プログラムにおいては、装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられるとともに、電子回路部品のプリント配線板30への装着順,各装着位置に装着される電子回路部品のテーブル88における搭載位置,電子回路部品の装着角度(図7中、Qで表される)等が設定される。テーブル88に設けられ、それぞれ搭載部を構成する複数のスロットの各々には番号が付され、装着プログラムにおいて搭載位置はスロット番号によって設定されている。スロット番号はテーブル88に印されており、本実施形態では、搭載部については、スロット番号が、識別コードである搭載部識別コードを構成している。
【0065】
装着プログラムに基づいて、図8に示す搭載データが自動で作成される。搭載データは、本実施形態においては、電子回路部品の搭載位置と、搭載位置に搭載される電子回路部品と、電子回路部品が搭載されるべきフィーダ92とが対応付けられるとともに、電子回路部品の搭載位置と、電子回路部品群と、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品搭載されるべき1種以上のフィーダ92とが対応付けられ、その対応付けが識別コードにより為されたデータとされ、本実施形態においては、装着プログラム作成コンピュータ150において作成されて装着制御コンピュータ112に供給され、RAM118の搭載データメモリに記憶される。なお、搭載データおよび前記装着プログラムの供給は、本実施形態においては複写により行われる。そのため、オリジナルの装着プログラムおよび搭載データは装着プログラム作成コンピュータ112に残っており、プリント配線板30への電子回路部品の装着に繰り返し使用することができる。
【0066】
本実施形態において搭載データでは、搭載位置,フィーダ92および電子回路部品をそれぞれ識別する識別コードは、表示された識別コードのみに基づいて作業者がフィーダ92および電子回路部品を選び、テーブル88の指示された位置にフィーダ92を取り付けることができるコードとされている。そのため、搭載位置はスロット番号により設定され、電子回路部品は部品IDにより設定され、電子回路部品群は番号により設定され、フィーダ92はその種類を規定するコードであるフィーダ種類コードにより設定される。この搭載データでは、スロット番号が搭載部識別コードを、部品IDが部品識別コードを、フィーダ種類コードが供給デバイス識別コードを、電子回路部品群番号が部品群識別コードをそれぞれ構成する。
【0067】
フィーダ92の種類は、本実施形態においては、前述のように、例えば、テープ化部品を保持するフィーダ92であれば、テープ化部品の幅および送りピッチによって設定される。フィーダ92の種類は、電子回路部品の種類に基づいて自動的に設定される。電子回路部品について設定された部品データに基づいて、例えば、テープ化部品であれば、幅および送りピッチが得られ、電子回路部品を収容することが可能なフィーダ92の種類が設定されるのである。
【0068】
装着位置に電子回路部品が対応付けられているのであれば、その電子回路部品の部品IDと、搭載位置と、電子回路部品が搭載されるべきフィーダ92のフィーダ種類コードとが対応付けられる。装着位置に電子回路部品群が対応付けられているのであれば、電子回路部品群番号が搭載位置と対応付けられ、電子回路部品群について、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の各部品識別コード、例えば、部品IDが対応付けられるとともに、それら複数種類の電子回路部品がそれぞれ搭載されるべきフィーダ92のフィーダ種類コードが、部品IDの各々と対応付けて記憶されている。電子回路部品群番号と、電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品が搭載されるべき1種以上のフィーダ92のフィーダ種類コードとがそれぞれ対応付けられているのである。
【0069】
なお、本実施形態においては、電子回路部品群については、搭載位置が複数設定され、複数のフィーダ92によって電子回路部品が供給されるようにされる。電子回路部品群には複数種類の電子回路部品が属するため、同じ電子回路部品群が複数の装着位置に対応付けられることがあり、1つのフィーダ92のみによる供給では、供給数が不足する恐れがあるからである。プリント配線板30に装着する電子回路部品の種類,テーブル88に搭載可能なフィーダ数および電子回路部品群に属する電子回路部品の数等を考慮し、電子回路部品群に属する電子回路部品を供給するフィーダの数が設定される。同一の電子回路部品群について設定された複数のフィーダ92は、例えば、テーブル88に互いに隣接して搭載されるようにされる。
【0070】
これら複数のフィーダ92によってそれぞれ供給される電子回路部品の種類は、同じであることもあれば、異なることもある。本実施形態の装着プログラムにおいては、装着位置が異なっても、対応付けられた電子回路部品群が同じであれば、それら異なる装着位置についてそれぞれ設定されるフィーダ92の搭載位置は同じにされており、複数のフィーダ92は使用順序が予め設定され、電子回路部品がなくなれば次のフィーダ92が電子回路部品を供給するようにされている。例えば、搭載されたスロット番号が小さいフィーダ92から先に使用される。複数のフィーダ92の種類が異なる場合、優先順位を設定する等、予め規則を設定し、その規則に従ってフィーダ92が選択されて使用されるようにしてもよい。複数の装着位置にそれぞれ同じ電子回路部品群が対応付けられる場合、装着位置が異なれば、フィーダ92の搭載位置を異ならせ、電子回路部品を供給するフィーダ92を異ならせてもよい。
【0071】
装着順および電子回路部品の搭載位置等は、装着時におけるプリント配線板30の移動距離およびテーブル88の移動距離ができるだけ短くなり、電子回路部品の装着サイクルタイムが短くて済むように設定される。この設定は、上記のように複数の装着位置について同じ電子回路部品群が対応付けられることがあることも、あるいは複数の装着位置について同じフィーダ92により供給される電子回路部品が装着されることも考慮して行われる。複数の装着機への電子回路部品の振り分け時には、シミュレーションが行われ、装着サイクルタイムが最も短くなるように最適化処理が行われることもあれば、行われないこともあるが、最適化処理は本発明との関連が薄いため、説明を省略する。
【0072】
装着機10では、組立ライン管理コンピュータ140を経て装着プログラム作成コンピュータ150から供給された搭載データに従って、電子回路部品を保持したフィーダ92がテーブル88に搭載され、装着プログラムに基づいて電子回路部品がプリント配線板30に装着される。装着は、電子回路部品装着制御プログラムが装着制御コンピュータ112によって実施されることにより行われる。電子回路部品装着制御プログラムは、本実施形態においてはフロッピィディスク148に読出し可能に記録され、読取装置146に読み取られてRAM118のプログラムメモリに記憶されている。
【0073】
搭載データは、図8に示すように、表示画面136に表示される。作業者は表示された搭載データに従って、まず、電子回路部品をフィーダ92に搭載し、その後、電子回路部品を保持したフィーダ92をテーブル88に搭載する。フィーダ92の搭載位置について電子回路部品群が設定されている場合には、作業者は表示画面136を見て、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうち、テーブル88に搭載する電子回路部品を決め、その電子回路部品を保持するフィーダ92に搭載する。
【0074】
本実施形態においては、作業者が複数種類の電子回路部品の各々を複数のフィーダ92の各々に搭載する際に、フィーダ92に、設定された電子回路部品が搭載されたか否かが確認され、電子回路部品が誤ったフィーダ92に搭載され、テーブル88の誤った搭載位置に搭載される誤搭載が防止されるようにされている。電子回路部品のフィーダ92への誤搭載防止は、図9に示す部品誤搭載防止プログラムに従って行われる。この部品誤搭載防止プログラムおよび後述する図10に示すフィーダ誤搭載防止プログラムは、電子回路部品装着制御プログラムと同様にフロッピィディスク148に記録され、読取装置146により読み取られ、RAM118のプログラムメモリに記憶されている。これらプログラムは、同じフロッピィディスクに記録されてもよく、異なるフロッピィディスクに記録されてもよい。
【0075】
図9に示す部品誤搭載防止プログラムは、フィーダ92に電子回路部品が搭載される毎に実行される。作業者は、表示画面136に表示された搭載データに従って電子回路部品をフィーダ92に搭載する。部品IDに従って電子回路部品を選び、フィーダ種類コードに従ってフィーダ92を選んで電子回路部品を搭載するのであるが、その際、搭載位置(スロット番号)を装着制御コンピュータ112に入力するとともに、フィーダ92に設けられたバーコードおよび電子回路部品について設けられたバーコードをバーコードリーダ146により読み取る。
【0076】
部品誤搭載防止プログラムのS11においては、搭載位置の識別コードである搭載部識別コードたるスロット番号,電子回路部品の識別コードである部品識別コードたる部品IDおよびフィーダ92の識別コードである供給デバイス識別コードたるフィーダ種類コードが取得されたか否かが判定される。テーブル88の電子回路部品が搭載されるスロット番号が入力され、フィーダ92および電子回路部品についてバーコードが読み取られれば、スロット番号,部品IDおよびフィーダ種類コードが得られ、S11の判定結果がYESになってS12が実行される。
【0077】
S12においては、搭載データを参照し、搭載データの、S11において取得されたスロット番号により指定される部分、すなわち搭載データの対応部分において部品IDとフィーダ種類コードとが対応付けられているか否かが判定される。搭載データの、入力されたスロット番号によって指定される部分が部品IDおよびフィーダ種類コードを含む(フィーダ種類コードの取得時に入力されたスロット番号に部品IDのみが対応付けられていて電子回路部品群番号が対応付けられていない)が否かが判定されるのであり、含むのであれば、S12の判定結果はYESになってS13が実行され、S11において取得された部品IDおよびフィーダ種類コードが、搭載データの対応部分における部品IDおよびフィーダ種類コードと一致するか否かが判定される。取得された部品IDおよびフィーダ種類コードと、搭載データの対応部分、すなわち入力されたスロット番号によって指定される部分とが比較されるのであり、取得された部品IDおよびフィーダ種類コードが搭載データの、入力されたスロット番号に対応付けられている部品IDおよびフィーダ種類コードと一致するのであれば、設定されたフィーダ92に設定された電子回路部品が搭載されているのであり、誤搭載はなく、S13の判定結果はYESになってプログラムの実行は終了する。
【0078】
それに対し、一致していなければ、S13の判定結果がNOになってS14が実行され、エラーの発生が表示画面136に表示され、報知器132によって報知される。エラー発生の表示および報知は、取得された部品IDおよびフィーダ種類コードが、搭載データの対応部分における部品IDおよびフィーダ種類コードと一致しない場合を表すべく作成された比較結果情報の一利用形態である。表示画面136には、エラーの理由,エラーが発生したフィーダ種類コード,部品IDおよびスロット番号等も表示される。部品IDおよびフィーダ種類コードは、例えば、取得されたものと搭載データにおけるものとが表示される。および部品作業者は、エラーの表示および報知に従って、電子回路部品のフィーダ92への搭載をやり直す等、適宜の処理を行い、電子回路部品が間違ったフィーダ92に搭載されたままとされることが防止される。
【0079】
搭載データの対応部分が電子回路部品群番号およびフィーダ種類コードを含み、対応部分において電子回路部品群番号とフィーダ種類コードとが対応付けられている場合には、S12の判定結果がNOになってS15が実行される。S15においては、搭載データを参照して、取得された部品IDおよびフィーダ種類コードの組合せが設定された組合せであるか否かが判定される。
【0080】
搭載データにおいては、スロット番号と電子回路部品群番号とが対応付けられ、電子回路部品群について、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の部品IDが対応付けられるとともに、それら電子回路部品の各々についてフィーダ種類コードが対応付けられており、その電子回路部品群(搭載データにおいて入力されたスロット番号に対応付けられている電子回路部品群)に対応付けられている複数種類の電子回路部品のいずれかの部品IDおよびそのいずれかの電子回路部品が搭載されるべきフィーダ92のフィーダ種類コードが、取得された部品IDおよびフィーダ種類コードとそれぞれ一致するか否かが判定される。搭載データを参照して、取得された部品IDおよびフィーダ種類がそれぞれ、搭載データの対応部分における電子回路部品群番号の電子回路部品群に属する複数類の電子回路部品のいずれかの部品IDおよびその対応部分のフィーダ種類コードと一致するか否かが判定されるのである。一致するのであれば、電子回路部品群に属する電子回路部品が、搭載されるべきフィーダ92に搭載されているのであり、S15の判定結果はYESになってプログラムの実行は終了する。
【0081】
それに対し、一致しなければ、電子回路部品とフィーダ92との少なくとも一方が誤っているのであり、S15の判定結果はNOになってS16が実行され、エラーの発生等が報知され、表示される。例えば、S14と同様に、エラーが発生したスロット番号,部品IDおよびフィーダ種類コード等が表示される。電子回路部品群番号も表示してもよい。これら報知および表示が為されれば、例えば、作業者は電子回路部品のフィーダ92への搭載をやり直し、正しい組み合わせが得られるようにされる。このようにして電子回路部品が搭載されたフィーダ92は、部品搭載フィーダ収納部材に収納される。収納は、テーブル88への搭載順(スロット番号順)に為される。
【0082】
また、スロット番号の入力およびフィーダ92のバーコードの読取りに基づいて、フィーダ92のテーブル88への誤搭載を防止するためのフィーダ誤搭載防止データが作成されて、RAM118のフィーダ誤搭載防止データメモリに記憶される。フィーダ誤搭載防止データは、本実施形態においては、フィーダ92の種類と番号との組合わせにより得られるフィーダ特定コードと、スロット番号とが対応付けられたデータとされる。フィーダ92は、種類が同じであっても、例えば、搭載される電子回路部品が異なることがあり、種類のみでは、フィーダ92を個々に区別すること、すなわち搭載されている電子回路部品の違いにより区別することはできないからであり、フィーダ92のテーブル88への誤搭載防止においては、フィーダ特定コードが供給デバイス識別コードを構成する。
【0083】
このように搭載データに従って作業者が電子回路部品をフィーダ92に搭載するとき、搭載データを参照して誤搭載か否かが判定されるのであるが、装着位置に電子回路部品あるいは電子回路部品群が対応付けられるようにされ、装着位置に電子回路部品を供給するフィーダ92が搭載される搭載位置に電子回路部品群が対応付けられている場合には、電子回路部品群番号と、それら電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品が搭載されるべき1種以上のフィーダ92の種類コードとが対応付けられているため、作業者が、搭載位置に対応付けられた電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれを選択しても、その電子回路部品が搭載されるフィーダ92は、電子回路部品群に対応しているとされ、誤搭載とされることはない。本実施形態においては、搭載データにおいて、搭載位置に電子回路部品群番号が対応付けられている場合には、その電子回路部品群番号により指定される電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の部品IDも記憶されるようにされており、誤搭載防止に関して、搭載データメモリが部品群メモリを構成していると言うことができる。
【0084】
電子回路部品をテーブル88に搭載する際には、図10に示すフィーダ誤搭載防止プログラムが実行され、フィーダ92が誤った搭載位置に搭載されて、電子回路部品がテーブル88の誤った搭載位置に搭載されることが防止される。電子回路部品をフィーダ92に搭載する際に誤搭載が防止されており、フィーダ92が設定された搭載位置に搭載されれば、電子回路部品が設定された搭載位置に搭載されたこととなり、テーブル88への誤搭載が防止されることとなるのである。
【0085】
前記部品搭載フィーダ収納部材には、電子回路部品が搭載されたフィーダ92がテーブル88への搭載順に収納されており、作業者は、順番にフィーダ92をテーブル88に搭載する。作業者は、フィーダ92を1つ、テーブル88に搭載する毎に、搭載位置のスロット番号をキーボード142により装着制御コンピュータ112に入力し、フィーダ92のバーコードをバーコードリーダ146により読み取る。
【0086】
フィーダ誤搭載防止プログラムのS21においては、識別コードが取得されたか否か、すなわちスロット番号が入力され、フィーダ92のバーコードが読み取られたか否かが判定される。これらが行われれば、S21の判定結果はYESになってS22が実行され、取得されたスロット番号とフィーダ特定コードとの組合せが正しいか否かが判定される。この判定は、フィーダ誤搭載防止データを参照して行われ、フィーダ誤搭載防止データにおいて、入力されたスロット番号と、そのスロット番号に対応付けられているフィーダ特定コードとの組合わせが、取得されたスロット番号およびフィーダ特定コードの組合わせと一致するか否かにより行われる。一致しなければ、搭載位置とフィーダ92との少なくとも一方が誤っているのであり、S22の判定結果がNOになってS23が実行され、エラーの発生が表示され、報知される。例えば、表示画面136にエラーが発生したスロット番号およびフィーダ特定コード等が表示される。この表示に従って、例えば、作業者がフィーダ92のテーブル88への搭載をやり直す。
【0087】
フィーダ92のテーブル88への取付けが誤りなく行われれば、S22の判定結果がYESになって24が実行され、そのフィーダ92に搭載された電子回路部品が電子回路部品群に属するか否かが判定される。この判定は、例えば、搭載データを参照して行われる。搭載データにおいて、入力されたスロット番号について電子回路部品群番号が設定されていれば、搭載された電子回路部品は電子回路部品群に属するのである。電子回路部品が電子回路部品群に属さず、入力されたスロット番号について電子回路部品群番号が対応付けられていないのであれば、S24の判定結果がNOになってプログラムの実行が終了する。
【0088】
搭載された電子回路部品が電子回路部品群に属するのであれば、S24の判定結果がYESになってS25が実行され、フィーダ92を介してテーブル88に搭載された電子回路部品について設定された部品データが、パーツデータライブラリ154から読み込まれ、装着プログラムの電子回路部品群データと置換されて装着位置と対応付けて記憶される。電子回路部品群に属する電子回路部品が搭載された搭載位置が、電子回路部品を取り出す位置として対応付けられた装着位置には電子回路部品群が対応付けられており、その電子回路部品群のデータ(番号)が、電子回路部品群に属する電子回路部品であって、実際に搭載された電子回路部品の部品データに置換されるのである。次いでS26が実行され、テーブル88に搭載された電子回路部品であって、実際に装着される装着電子回路部品(実装着電子回路部品)が実装着部品メモリに装着位置および電子回路部品群と対応付けて記憶され、プログラムの実行が終了する。
【0089】
このようにフィーダ92をテーブル88に搭載する際に、フィーダ特定コードおよびスロット番号が取得されれば、先に電子回路部品をフィーダ92に搭載する際に取得された部品IDと併せて、部品IDおよびスロット番号が取得され、部品識別コードおよび搭載部識別コードの取得が為されたこととなる。また、取得された部品IDおよびフィーダ種類コードと、搭載データの対応部分の部品IDおよびフィーダ種類コードとの一致,不一致の判定を行い、取得されたスロット番号およびフィーダ特定コードとフィーダ誤搭載防止データとに基づいて、フィーダ92が正しいスロットに搭載されたか否かの判定を行うことは、取得された部品IDおよびスロット番号が、搭載データにおいて対応付けられた部品IDおよびスロット番号と一致するか否かを、供給デバイス識別コードを介して判定するのに等しい。スロット番号が電子回路部品群と対応付けられている場合も同様であり、本実施形態においては、電子回路部品のテーブル88への誤搭載防止が間接的に行われる。
【0090】
このように電子回路部品が確認されつつテーブル88に搭載され、誤搭載が防止されるようにされれば、搭載位置に、設定された電子回路部品ではない電子回路部品が搭載されることがなく、装着位置に間違った電子回路部品が装着される等の不具合が発生することが回避される。また、部品供給装置18が実際に供給する電子回路部品の種類がわかり、電子回路部品が群で設定された装着位置についても、装着される電子回路部品が特定され、全部の部品データ、すなわち全部の装着位置についてそれぞれ設定された部品データに基づいて最終的な装着プログラムが作成される。最終的な装着プログラムは、電子回路部品をプリント配線板30に設定された姿勢で装着するための回転角度,吸着ノズルが電子回路部品を吸着する際の下降端位置等が設定されたプログラムである。この装着プログラムの作成は、通常の部品データに基づく装着プログラムの作成と同様に行われるため、説明を省略する。なお、電子回路部品群に属さない電子回路部品については、組立ライン管理コンピュータ140から供給される装着プログラムにおいて部品データが設定されているため、それらに基づいて最終の装着プログラムが作成され、電子回路部品群に属する電子回路部品の装着については、電子回路部品が特定された後に最終装着プログラムが作成されるようにしてもよい。
【0091】
そして、作成された装着プログラムが電子回路部品装着制御プログラムに基づいて、装着制御コンピュータ112により実行され、装着プログラムの装着位置およびそれに対応付けられたデータが順次読み出されて装着装置16が制御装置110により制御され、電子回路部品がプリント配線板30に装着される。装着時には、テーブル88がテーブル駆動装置84あるいは86により移動させられて、電子回路部品を供給するフィーダ92の部品供給部が部品供給位置に位置決めされ、部品受取位置に移動させられた部品装着ヘッド70が電子回路部品を受け取り、プリント配線板30がXYテーブル32により移動させられて装着位置が、装着装置16の部品装着位置に対応する位置へ移動させられ、電子回路部品を保持して部品装着位置へ移動した部品装着ヘッド70がプリント配線板30に装着する。この際、組立ライン管理コンピュータ140から供給された装着プログラムにおいて、電子回路部品が対応付けられていた装着位置には、その電子回路部品が装着され、電子回路部品群が対応付けられていた装着位置には、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかが装着される。
【0092】
このように装着位置に対して電子回路部品群を対応付けるようにすれば、電子回路部品群が対応付けられた装着位置については、その電子回路部品群に含まれる複数種類の電子回路部品のいずれを装着してもよく、装着能率が向上する。例えば、装着位置について通常、装着することが予定されている電子回路部品の在庫がなくても、その電子回路部品が電子回路部品群に属するのであれば、作業者は同じ電子回路部品群に属する別の電子回路部品であって、在庫のある電子回路部品をテーブル88に搭載する。この電子回路部品は、電子回路部品群に属するため、テーブル88への搭載が許容されて、プリント配線板30に装着されるようにされ、それにより、在庫のない電子回路部品が補充されるまで装着作業を停止したり、従来のように、在庫のない電子回路部品の代わりに装着される電子回路部品に合わせて装着プログラムを変更するために装着作業を停止したりしなくてよく、装着能率が向上するのである。また、例えば、電子回路部品が余っている場合、それを使用して早く減らすようにすることが可能である。
【0093】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、パーツデータライブラリ154および搭載データメモリが部品群メモリを構成し、RAM118のプログラムメモリが関連データメモリを構成し、装着プログラム関連データ作成プログラムのS1が原データ読出ステップを構成し、S3が置換ステップを構成している。さらに、制御装置110のS25を実行する部分が処理部を構成している。本実施形態においては、電子回路部品装着プログラム処理システムが電子回路部品装着システムの一部として構成されているのである。さらにまた、キーボード142が搭載部識別コード取得部を構成し、バーコードリーダ146が部品識別コード・供給デバイス識別コード取得部を構成し、S13およびS15を実行する部分が判定部を構成している。制御装置のS22を実行する部分は、フィーダ92のテーブル88への誤搭載を防止する際の判定部を構成している。
【0094】
上記実施形態においては、フィーダ92にバーコードが設けられ、その読取りによってフィーダ92を特定するデータが取得されるようにされており、そのようにすれば、どのフィーダ92にどの電子回路部品がいくつ残っているかを管理することができるが、そのような管理の必要がない場合には、フィーダ92を特定するデータは取得せず、電子回路部品が設定された搭載位置に搭載されたか否かの確認を行い、電子回路部品のテーブル88への誤搭載を防止するようにしてもよい。その実施形態を図12に基づいて説明する。
【0095】
本実施形態においては、搭載データは、搭載位置と、電子回路部品または電子回路部品群とを対応付けたデータとされている。電子回路部品群については、それに属する複数種類の電子回路部品の各部品IDが設定され、対応付けられている。
【0096】
作業者は、電子回路部品をテーブル88に搭載するのに先立って、電子回路部品をフィーダ92に搭載する。表示画面136に表示された搭載データに従って、必要な電子回路部品をフィーダ92に搭載する。搭載位置に電子回路部品群が対応付けられていれば、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかを選んでフィーダ92に搭載する。電子回路部品のフィーダ92への搭載は、電子回路部品のテーブル88への搭載時に行ってもよく、予め行われていてもよい。フィーダ92は電子回路部品を保持し、部品供給部から1個ずつ供給するものであればよく、フィーダ92の識別コードの取得は行われない。そして、電子回路部品のテーブル88への搭載時には、作業者は、フィーダ92に搭載された電子回路部品を部品IDに基づいて選び、まず、電子回路部品を搭載する搭載位置を指定するデータであって、搭載位置を識別する識別コードである搭載部識別コード、ここではスロット番号をキーボード142等を用いて入力し、電子回路部品について設けられたバーコードをバーコードリーダ146によって読み取る。フィーダ92に搭載された電子回路部品およびスロットの各識別データである部品識別コードおよび搭載部識別コードが得られるのである。
【0097】
図12に示す誤搭載防止プログラムのS91においては、識別コードが取得されたか否かの判定が行われる。スロット番号が入力され、電子回路部品についてバーコードが読み取られれば、S91の判定結果はYESになってS92が実行され、搭載データの対応する部分、すなわち入力されたスロット番号により指定される部分が、電子回路部品群番号を含むか否かが判定される。取得された部品IDおよびスロット番号と搭載データの対応部分とが比較され、取得されたスロット番号が搭載データにおいて部品IDと対応付けられているか否かが判定されるのである。対応部分が部品IDおよびスロット番号を含む(スロット番号に部品IDのみが対応付けられていて、電子回路部品群番号が対応付けられていない)のであれば、S92の判定結果がNOになってS93が実行され、対応部分の部品IDおよびスロット番号と、取得された部品IDおよびスロット番号とが一致するか否か、すなわち取得されたスロット番号に搭載データにおいて対応付けられている部品IDが、取得された部品IDと一致するか否かが判定される。一致するのであれば、搭載位置に設定された電子回路部品が搭載されているのであり、誤搭載はなく、S93の判定結果はYESになってプログラムの実行は終了する。
【0098】
それに対し、一致していなければ、S93の判定結果がNOになってS94が実行され、エラーの発生が表示画面136に表示され、報知器132によって報知される。エラー発生の表示および報知は、搭載データにおけるスロット番号および部品IDと、取得されたスロット番号および部品IDとが一致しない場合に作成される比較結果情報の利用の一形態である。表示画面136には、エラーの理由,内容,エラー発生スロット番号等も表示される。作業者は、エラーの表示および報知に従って、電子回路部品を交換する等、適宜の処理を行う。
【0099】
搭載データの対応部分が電子回路部品群番号およびスロット番号を含み、取得されたスロット番号に、搭載データにおいて電子回路部品群番号が対応付けられている場合には、S92の判定結果がYESになってS95が実行される。S95においては、搭載データメモリが参照され、取得された部品IDおよびスロット番号がそれぞれ、搭載データの対応部分の電子回路部品群番号に属する電子回路部品のいずれかの部品IDおよびスロット番号と一致するか否か、すなわち取得された部品IDが、搭載データにおいて、入力されたスロット番号と対応付けられている電子回路部品群に属すると搭載データにおいて指定されている複数種類の電子回路部品のいずれかの部品IDと一致するか否かが判定される。一致するのであれば、S95の判定結果がYESになり、S96,S97が前記S25,S26と同様に実行される。また、一致しないのであれば、S98が実行され、エラーの発生が報知され、表示される。
【0100】
本実施形態においては、S91が識別コード取得ステップを構成し、S93,S95が判定ステップを構成し、キーボード142およびバーコードリーダ146が識別コード取得部を構成し、S93,S95を実行する部分が判定部が構成し、S96を実行する部分が処理部を構成している。また、搭載データにおいて電子回路部品群と、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品とが対応付けられており、搭載データメモリも部品群メモリを構成する。
【0101】
上記各実施形態においては、電子回路部品群のうち、プリント配線板30に装着される電子回路部品は作業者によって選択されるようにされていたが、予め設定された規則に基づいて自動的に選択されるようにしてもよい。その実施形態を図13および図14に基づいて説明する。
【0102】
本実施形態においては、パーツデータライブラリ154には、複数種類の電子回路部品の各々についての部品データおよび電子回路部品群データが記憶されるとともに、図13に示すように、電子回路部品群に属する電子回路部品については、部品IDと共に、使用条件としての使用優先順位および使用期限日時をそれぞれ設定するデータが記憶されている。これらデータは、予めキーボード142等を用いてパーツデータ作成者により入力されている。
【0103】
装着プログラム作成コンピュータ150においては、前記実施形態におけると同様に、CAD152から得られる原設計データに基づいて二次置換設計データが作成された後、プリント配線板30に装着される全部の電子回路部品が、電子回路部品組立ラインを構成する複数の装着機に振り分けられ、装着プログラムが作成されて、装着プログラム作成コンピュータ150のRAMに設けられたプログラムメモリに記憶される。そして、各装着プログラムにおいて、複数の装着位置のうち、1群以上の電子回路部品群のいずれかが対応付けられているものについて、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中から装着位置に装着させるべき装着電子回路部品が、予め定められた規則に基づいて選択される。この選択は、図14に示す装着電子回路部品選択プログラムに従って行われる。装着電子回路部品選択プログラムは、コンピュータ150のRAMのプログラムメモリに記憶されている。
【0104】
装着電子回路部品選択プログラムにおいては、装着プログラムを構成する装着位置および装着位置に対応付けられたデータが記憶順に読み出され、電子回路部品群データが対応付けられていれば、使用期限日時および優先順位に基づいて装着電子回路部品が選択される。使用期限内である電子回路部品のうち、優先順位が最も高い電子回路部品が装着電子回路部品に選択されるのである。そのため、装着電子回路部品選択プログラムのS31においては、装着位置の数をカウントするカウンタのカウント値Cの値が1増大させられる。カウンタは図示を省略する初期設定において0にリセットされており、S31が1回目に行われるとき、カウント値Cは1とされる。
【0105】
次いでS32が実行され、装着プログラムを構成するC番目の装着位置について電子回路部品群が対応付けられているか否かが判定される。電子回路部品群が対応付けられていなければ、S32の判定結果はNOになり、S33ないしS37がスキップされてS38が実行され、装着プログラムを構成する全部の装着位置について、本プログラムが実行されたか否かの判定が行われる。設定値CAは、プリント配線板30における全部の装着位置の数である。S38の判定結果はNOであり、プログラムの実行は終了する。
【0106】
装着位置に電子回路部品群番号が対応付けられていれば、S32の判定結果はYESになってS33が実行され、C番目の装着位置に対応付けられた電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちに、使用期限内のものがあるか否かが判定される。パーツデータライブラリ154の電子回路部品群データから、装着位置に対応付けられた電子回路部品群に含まれる複数種類の電子回路部品の各々について使用期限日時が得られ、現在の時刻と比較される。現在時刻は、例えば、コンピュータ150に内蔵された時計(図示省略)が示す時刻により得られ、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の全部が使用期限が現在時刻より前であり、有効な電子回路部品がなければ、S33の判定結果はNOになってS40が実行され、エラーの発生、すなわち使用期限内の電子回路部品がないこと等が報知され、表示される。また、使用期限切れの電子回路部品について、その装着が禁止される。例えば、電子回路部品データおよび電子回路部品群データにおいて部品IDに装着禁止データが付され、使用期限が切れていることが記憶される。
【0107】
電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうち、使用期限が現在時刻より後であって、使用期限が過ぎていない有効な電子回路部品があれば、S33の判定結果はYESになってS34が実行され、有効電子回路部品以外に期限切れの電子回路部品があるか否かが判定される。期限切れの電子回路部品があれば、S34の判定結果はYESになってS35が実行され、装着が禁止される。上記のように部品IDに装着禁止データが付されるのである。
【0108】
次いでS36が実行され、有効電子回路部品のうち、優先順位が最も高い電子回路部品が装着電子回路部品に決定される。有効電子回路部品が1種類しかなければ、その電子回路部品が装着電子回路部品に決定され、複数種類あれば、電子回路部品群データに記憶された優先順位に基づいて、優先順位の最も高い電子回路部品が装着電子回路部品に決定される。
【0109】
優先順位は、例えば、電子回路部品のコスト,電気特性等に基づいて設定されている。例えば、コストに基づいて設定するのであれば、安価な電子回路部品ほど優先順位が高くされ、電気特性に基づいて設定するのであれば、装着位置において果たすべき機能に適した電子回路部品ほど優先順位が高くされる。両者に基づいて設定してもよい。そして、S37において、選択された装着電子回路部品について設定された部品データがパーツデータライブラリ154から読み出され、二次置換設計データにおいて、電子回路部品群データに代えて装着位置に対応付けて記憶される。
【0110】
プリント配線板30の全部の装着位置について装着電子回路部品選択プログラムが実行されるまでS38の判定結果はNOになり、S31ないしS37が実行される。全部の装着位置について装着電子回路部品選択プログラムが実行されれば、S38の判定結果がYESになってS39が実行され、カウント値Cが0にリセットされる。
【0111】
このように、本実施形態においては、電子回路部品群のうち、プリント配線板30に装着される電子回路部品が選択された装着プログラムが、装着プログラム作成コンピュータ150から組立ライン管理コンピュータ140を経て、装着制御コンピュータ112に供給される。この装着プログラムにおいては、全部の装着位置についてそれぞれ、部品データが対応付けられており、搭載データは、装着位置とフィーダ92と電子回路部品とが1つずつ対応付けられたデータとされ、作業者は、その搭載データに従って電子回路部品をフィーダ92に搭載し、フィーダ92をテーブル88に搭載する。
【0112】
本実施形態においては、電子回路部品装着システムの制御装置は、装着制御コンピュータ112に加えて、装着プログラム作成コンピュータ150を含んで構成され、制御装置の、S33のうち、現在時刻を読み込む部分が現在時刻取得部を構成し、S35およびS40を実行する部分が期限切れ部品装着禁止部を構成し、S36を実行する部分が優先順位順選択部を構成し、S37を実行する部分が処理部を構成し、装着プログラム作成コンピュータ150のプログラムメモリが関連データメモリを構成している。
【0113】
なお、二次置換設計データが作成された後、装着プログラムが作成される前に、電子回路部品群のうち、プリント配線板30に装着される電子回路部品の選択が行われ、その後、装着プログラムが作成されるようにしてもよい。
【0114】
上記各実施形態においては、装着プログラム作成コンピュータ150が組立ライン管理コンピュータ140を介して装着制御コンピュータ112に接続されており、装着プログラム作成コンピュータ150は電子回路部品装着システムの構成要素となっているが、装着プログラム作成コンピュータ150を装着制御コンピュータ112と接続することは不可欠ではなく、別としてもよい。上記のように装着プログラム作成コンピュータ150において、電子回路部品群に属する電子回路部品のうち、装着装置16に装着させるべき電子回路部品が選択されるのであれば、電子回路部品が選択され、装着順等が設定された装着プログラムおよび搭載データを、記録媒体の一種であるフロッピィディスクに記録して装着制御コンピュータ112に供給することにより、装着プログラム作成コンピュータ150やパーツデータライブラリ154とは関係なく、プリント配線板30への電子回路部品の装着を行わせることができるのである。この場合、装着プログラム作成コンピュータ150およびパーツデータライブラリ154が処理システムを構成する。この処理システムは電子回路部品装着機を含まない処理システムであり、装着プログラム作成コンピュータ150の予め設定された規則に従って装着部品を選択する部分が装着部品選択部を構成し、電子回路部品群データを、選択された電子回路部品の部品データに置換する部分が処理部を構成することとなる。
【0115】
装着電子回路部品を選択する場合、使用期限日時に替えて使用順序を用いてもよい。その実施形態を図15および図16に基づいて説明する。
本実施形態においては、図15に示すように、電子回路部品群データにおいて、群に属する電子回路部品の各々について使用順序が設定され、使用順序を示す番号が記憶されている。優先順位も記憶されている。使用順序は、例えば、使用期限順に設定され、使用期限が早いものほど早い順序にされている。あるいはコストが安いものほど早い順序に設定されるようにしてもよい。
【0116】
そして、電子回路部品群毎に、装着不許可番号が設定され、パーツデータライブラリ154に記憶される。この装着不許可番号は、使用順序および優先順位の設定時とは別の時期であって、それらの設定より後の時期に設定される。装着不許可番号は、例えば、その番号設定時の状況に応じて設定され、例えば、使用期限が過ぎたものについては装着が許可されないように設定される。使用期限に基づいて使用順序が設定される場合、使用期限が早い電子回路部品ほど、早く使用されるように番号が小さく設定されており、装着不許可番号以前の番号の電子回路部品が不許可番号部品であり、不許可番号部品について装着が禁止される。装着不許可番号は、一旦、設定されたならば、その後、変更されず、固定的に用いられてもよく、変更されてもよい。
【0117】
装着電子回路部品選択プログラムのS101,S102は、前記装着電子回路部品選択プログラムのS31,S32と同様に行われ、S103において、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうち、不許可番号部品があるか否かが判定される。この判定は、電子回路部品群について装着不許可番号が設定されているか否かにより行われ、設定されていなければ、S103の判定結果はNOになってS105が実行される。
【0118】
装着不許可番号が設定されていれば、S103の判定結果がYESとなってS104が実行され、不許可番号部品について装着が禁止される。装着不許可番号以前の番号の電子回路部品が不許可番号部品であり、それらに装着禁止データが設定されるのである。
【0119】
次いでS105が実行され、使用順序番号が装着許可番号、すなわち装着不許可番号より後の番号である許可番号部品について、優先順位の最も高い電子回路部品が装着電子回路部品に選択される。選択後、S106が前記S37と同様に実行される。
本実施形態においては、装着プログラム作成コンピュータ150を含んで制御装置が構成され、それの設定者の入力に基づいて装着不許可番号を電子回路部品群データと共に記憶する部分およびS103を実行する部分が装着不許可番号取得部を構成し、S104を実行する部分が不許可番号部品装着禁止部を構成している。
なお、装着禁止データは、装着電子回路部品選択プログラムの終了後に消去してもよく、装着不許可番号が変更されないのであれば、設定されたままとしてもよい。装着不許可番号が変更されるのであれば、装着電子回路部品選択プログラムの終了後に消去するようにしてもよく、プログラムの開始時に消去するようにしてもよい。消去は作業者が行ってもよく、自動で行われるようにしてもよい。
【0120】
上記各実施形態において、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちプリント配線板に装着される装着電子回路部品は、一連の装着作業の開始前に選択されるようにされていたが、装着中に選択されるようにしてもよい。電子回路部品群と、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品とを対応付けた電子回路部品群データは、電子回路部品がプリント配線板に装着されるまでに使用され、部品装着ヘッドが電子回路部品を部品供給装置から受け取るまでに、装着位置に装着される電子回路部品が選択されるようにすればよいのである。装着中に選択する場合、例えば、現在、部品供給位置に最も近いフィーダにより供給されるものが装着電子回路部品として選択される。その実施形態を図17に示す装着電子回路部品選択プログラムに基づいて説明する。本電子回路部品装着システムの機械的な構成は、前記実施形態と同じであり、図示および説明を省略する。
【0121】
本実施形態においては、図1ないし図11に示す実施形態と同様に装着プログラム作成コンピュータ150において作成された装着プログラムおよび搭載データが装着制御コンピュータ112に供給され、搭載データが表示画面136に表示され、それに従って作業者が電子回路部品をフィーダ92に搭載し、電子回路部品が搭載されたフィーダ92をテーブル88に搭載する。この搭載データは、図8に示す前記搭載データと同じであり、電子回路部品群が対応付けられた搭載位置については、作業者が電子回路部品を選択し、設定されたフィーダ92に搭載し、そのフィーダ92をテーブル88の設定されたスロットに取り付ける。
【0122】
電子回路部品群が設定された搭載位置については、作業者は、電子回路部品をフィーダ92に搭載する際、あるいはフィーダ92をテーブル88に取り付ける際に、搭載位置、ここではスロット番号を入力するとともに、電子回路部品について設けられたバーコードをバーコードリーダ146により読み取る。電子回路部品群が対応付けられた搭載位置に実際に搭載された電子回路部品が取得されるのであり、搭載データは、電子回路部品群データに代えて、搭載された電子回路部品の部品IDが記憶され、実搭載データとされる。電子回路部品群データおよび電子回路部品群に含まれる複数種類の電子回路部品が搭載位置に対応付けられた搭載データはそのまま残し、それとは別に、全部の搭載位置と、各搭載位置にそれぞれ搭載される電子回路部品とが対応付けられた実搭載データが作成されるようにしてもよい。いずれにしても実搭載データが得られることにより、テーブル88の全部の搭載位置と、各搭載位置にそれぞれ搭載された電子回路部品とがわかる。本実施形態においては誤搭載防止は行われず、装着プログラムにおいては、電子回路部品群が装着位置に対応付けられたままである。なお、搭載データは、フィーダの種類を設定するデータは含まず、搭載位置および電子回路部品のみが互いに対応付けられたデータとしてもよい。
【0123】
本電子回路部品装着システムにおいては、電子回路部品装着制御プログラムが装着制御コンピュータ112により実行され、装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分が順次読み出され、その内容に従って電子回路部品がプリント配線板30に装着される。図17に示す装着電子回路部品選択プログラムは、装着プログラムの、各装着位置に対応する部分が順次読み出される毎に実行される。このプログラムのS41においては、装着位置について電子回路部品群が対応付けられているか否かが判定され、対応付けられていなければ、S41の判定結果はNOになってプログラムの実行は終了する。なお、電子回路部品が対応付けられた装着位置(電子回路部品群が対応付けられていない装着位置)については、最終の装着プログラムは、装着作業の開始に先立って作成されており、その装着プログラムが実行されて、電子回路部品が部品供給装置18から受け取られ、プリント配線板30に装着される。
【0124】
電子回路部品群が対応付けられていれば、S41の判定結果はYESになってS42が実行され、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちで、現在、部品供給位置に最も近いフィーダ92により供給されるものが装着電子回路部品として選択される。現在、部品供給位置に位置するフィーダ92は、装着プログラムからわかり、パーツデータライブラリ154の電子回路部品群データおよび実搭載データに基づいて、現在、部品供給位置に位置するフィーダ92に対して、テーブル88の移動方向において正逆両方の側にそれぞれ位置するフィーダ92により供給される電子回路部品が1つずつ調べられ、電子回路部品群に属するものとして指定されている複数種類の電子回路部品のいずれかであって、現在、部品供給位置に最も近い電子回路部品が探され、装着電子回路部品に選択される。なお、正逆両方の側においてそれぞれ電子回路部品群に属し、部品供給位置からの距離が同じであるフィーダ92があれば、予め設定された規則に従って、いずれか一方が装着電子回路部品に選択される。例えば、テーブル88の正の移動方向において上流側に位置するフィーダ92により供給される電子回路部品が装着電子回路部品として選択される。あるいはその次に供給される電子回路部品を供給するフィーダ92との距離を調べ、その距離が最も短いフィーダ92により供給される電子回路部品を装着電子回路部品として選択してもよい。現在、部品供給位置に最も近いフィーダ92は、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着されるべき電子回路部品として供給が予定されたフィーダ92であることもあり、その予定はなく、本来別の装着位置に装着されるべき電子回路部品の供給が予定されたフィーダ92であることもある。
【0125】
次いでS43が実行され、装着電子回路部品に選択された電子回路部品が装着位置および電子回路部品群と対応付けて実装着部品メモリに記憶される。電子回路部品群が対応付けられた装着位置については、選択された電子回路部品について設定された部品データがパーツデータライブラリ154から読み出され、電子回路部品をフィーダ92から取り出し、プリント配線板に装着するための最終装着プログラムが作成される。この装着プログラムに従って装着装置16等が制御され、部品装着ヘッド70に部品供給装置18から電子回路部品を受け取らせ、配線板保持装置14に保持されているプリント配線板30に装着させる。
【0126】
なお、種類が同じ複数枚のプリント配線板に連続して電子回路部品が装着される場合、電子回路部品群が対応付けられた装着位置であって、同じ装着位置について選択された電子回路部品が、前回のプリント配線板への電子回路部品の装着時に選択された電子回路部品と同じであれば、先に作成された装着プログラムを用いて装着を行ってもよい。この場合、装着プログラムを装着位置と対応付けてメモリに記憶させておく。また、この際、装着電子回路部品を実装着部品メモリに記憶することは省略してもよい。さらに、種類が同じ複数枚のプリント配線板に連続して電子回路部品が装着される場合、1枚目のプリント配線板について装着電子回路部品を選択するとともに、最終の装着プログラムを作成したならば、2枚目以降のプリント配線板については装着電子回路部品の選択を行わず、1枚目のプリント配線板への電子回路部品の装着時に作成されて記憶されている装着プログラムを用いて電子回路部品の装着が行われるようにしてもよい。
【0127】
上記のように、現在、部品供給位置に最も近いフィーダにより供給される電子回路部品を装着電子回路部品に選択する場合、選択された装着電子回路部品は、電子回路部品群が対応付けられた装着位置について設定された搭載位置に搭載された電子回路部品であるとは限らず、電子回路部品あるいは別の電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着される電子回路部品であることもある。
【0128】
本実施形態においては、前記実施形態と同様に、電子回路部品群については電子回路部品の搭載位置が複数設定され、それら複数の搭載位置には作業者の選択に従って電子回路部品が搭載され、それら複数の電子回路部品は、種類が全部同じであることもあれば、少なくとも2つが異なっていることもある。これら複数の搭載位置は互いに隣接して設定されるのが普通であり、搭載された電子回路部品の種類が同じであっても、異なっていても、現在、部品供給位置に最も近いフィーダ92により保持された電子回路部品が装着電子回路部品に選択される。この際、同じ群に属する複数種類の電子回路部品のうちに部品切れを生じたものがあれば、その電子回路部品は選択対象から外される。
【0129】
本実施形態においては、制御装置のS42を実行する部分が近接部品選択部を構成するとともに、処理部を構成し、電子回路部品装着制御プログラムの、装着機10において電子回路部品のプリント配線板30への装着が行われる際に、プログラムメモリに格納されている装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分を順次読み出すステップが装着プログラム読出ステップを構成し、読み出した装着位置に電子回路部品群の一つが対応付けられている場合に、装着する電子回路部品を選択し、その受取り,装着等を行うステップが装着制御ステップを構成している。
【0130】
なお、一つの電子回路部品群について搭載位置が複数設定され、それら複数の搭載位置に搭載される電子回路部品の種類を異ならせる場合、電子回路部品群が対応付けられた装着位置については、電子回路部品群について設定された複数の搭載位置にそれぞれ搭載された電子回路部品のみから装着電子回路部品が選択されるようにしてもよい。1つの電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品であって、テーブルに搭載された電子回路部品は、同じ群に属する電子回路部品のいずれかがなくなった場合に代わりにのみ供給される代替専用の電子回路部品であり、電子回路部品の装着中に、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着される電子回路部品が、代替専用の電子回路部品の中から選択されるようにするのである。
【0131】
電子回路部品群について設定された複数の搭載位置に搭載される電子回路部品は、電子回路部品群データ等に基づいて作業者が決定してもよく、あるいは搭載作業を行う作業者とは別に決定され、それに従って作業者が搭載作業を行うようにしてもよい。いずれにしても、搭載された電子回路部品はわかっており、代替専用の複数種類の電子回路部品からの装着電子回路部品の選択は、予め設定された規則に従って行われる。この規則は、例えば、現在、部品供給位置に最も近いフィーダにより供給される電子回路部品の選択でもよく、優先順位の高い電子回路部品の選択でもよく、選択の態様に応じて、図17に示す選択プログラムの選択ステップであるS42の内容が異なるプログラムが複数種類用意され、選択的に用いられる。
【0132】
電子回路部品の装着中に、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着する電子回路部品を選択する電子回路部品システムにおいて、テーブルに代替専用部品が搭載される場合に限らず、部品供給装置が保持する全部の電子回路部品の中から装着電子回路部品を選択する場合でも、部品供給位置との距離の他、優先順位等により選択してもよく、選択規則に応じて、選択ステップの内容が異なるプログラムが複数種類用意され、選択的に用いられるようにしてもよい。電子回路部品の装着中に、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着する電子回路部品が選択される電子回路部品システムにおいて、テーブルに代替専用部品が搭載され、その中から装着電子回路部品が選択される場合と、代替専用部品は搭載されず、部品供給装置が保持する全部の電子回路部品の中から装着電子回路部品が選択される場合との両方の態様が選択的に行われるようにしてもよい。その場合、各態様毎に選択規則が複数種類設定され、選択プログラムが複数種類ずつ用意されて選択的に実行されるようにしてもよい。
【0133】
上記各実施形態において部品供給装置は、複数のフィーダが搭載されたテーブルが移動させられ、各フィーダの部品供給部が部品供給位置に位置決めされて電子回路部品を供給する装置とされていたが、部品供給装置は、テーブルが位置を固定して設けられた装置としてもよい。その実施形態を図18ないし図21に基づいて説明する。
【0134】
本実施形態の電子回路部品装着システムを構成する装着機においては、図18および図20に示すように、部品装着ヘッドが部品装着ヘッド移動装置によってプリント配線板の表面に平行な平面内の任意の位置へ移動させられて、電子回路部品の受取りおよび装着等を行う。なお、本電子回路部品装着システムの基本的な構成は、例えば、特開2001−223500公報に開示されており、ここでは簡単に説明する。
【0135】
図18において200は電子回路部品装着機202のベッドである。ベッド200上には、配線板コンベヤ214,配線板保持装置216,装着装置218および部品供給装置220,222等が設けられている。
【0136】
本実施形態においてプリント配線板212は、配線板コンベヤ214によりX軸方向(図18においては左右方向)に水平な姿勢で搬送され、図示を省略する停止装置によって予め定められた部品装着位置において停止させられるとともに、ベッド200の部品装着位置に対応する部分に設けられた配線板保持装置216により、装着面が水平な姿勢で保持される。X軸方向は、装着面に平行であって水平なXY座標面の一座標軸に平行な方向である。配線板コンベヤ214は、図18に概略的に示すように、一対のガイドレール224,226を備えており、例えば、ベルトコンベヤとされている。
【0137】
部品供給装置220,222は、図18および図19に示すように、X軸方向と直交するY軸方向互いに隔たって、配線板コンベヤ214の両側に設けられている。図示の例においては、部品供給装置220がフィーダ型部品供給装置とされ、部品供給装置222がトレイ型部品供給装置とされている。フィーダ型部品供給装置222においては、多数のフィーダ230がX軸方向に並べて設置される。フィーダ230は、前記実施形態のフィーダ92と同様に種々の態様で電子回路部品を保持するものとされ、部品収容装置および部品送り装置を備えており、電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る。これらフィーダ230は、ベッド200に位置固定に設けられたテーブル232に、各部品供給部がX軸方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態で搭載されている。
【0138】
トレイ型電子回路部品供給装置222は、電子回路部品をトレイ236(図18参照)に収容して供給する。トレイ236は、上下方向に配設された多数のトレイ収容箱238(図19参照)内にそれぞれ1枚ずつ支持されている。これらトレイ収容箱238はそれぞれ図示しない支持部材により支持され、コラム240内に設けられた昇降装置により順次部品供給位置へ上昇させられるのであるが、部品供給位置の上方には後述する保持装置が電子回路部品を取り出すためのスペースを確保することが必要である。そのため、電子回路部品を供給し終わったトレイ収容箱238は、次のトレイ収容箱238が部品供給位置へ上昇させられるのと同時に、上記スペース分上昇させられ、上方の退避領域へ退避させられる。このトレイ型電子回路部品供給装置222は、特公平2−57719号公報に記載の電子回路部品供給装置と同じであり、説明は省略する。
【0139】
上記のように、上方にスペースが形成されたトレイ収容箱238内のトレイ236から装着装置218が1個ずつ電子回路部品を取り出す。各トレイ236は、マトリックス状に形成された多数の収容凹部(図示省略)にそれぞれ電子回路部品を収容している。
【0140】
装着装置218は、図20に示す部品装着ヘッド250が互いに直交するX軸方向およびY軸方向の成分を有する方向に直線移動して電子回路部品を搬送し、プリント配線板212の表面ないし上面である装着面に装着するものとされている。そのため、図18に示すように、ベッド200の配線板コンベヤ214のY軸方向における両側にはそれぞれボールねじ254がX軸方向に平行に設けられるとともに、X軸スライド256に設けられたナット258(図20に1個のみ図示されている)の各々に螺合されており、これらボールねじ254がそれぞれ、X軸スライド駆動用モータ260によって回転させられることにより、X軸スライド256がX軸に平行な方向の任意の位置へ移動させられる。X軸スライド256の移動は、ガイドレール262およびガイドブロックを含む案内装置により案内される。以上、ナット258,ボールねじ254およびX軸スライド駆動用モータ260等がX軸スライド移動装置266を構成している。
【0141】
X軸スライド256上には、ボールねじ270(図20参照)がY軸方向に平行に設けられるとともに、Y軸スライド272がナット274において螺合されている。このボールねじ270がY軸スライド駆動用モータ276(図18参照)によりギヤ278,280を介して回転させられることにより、Y軸スライド256は案内部材たる一対のガイドレール282を含む案内装置により案内されてY軸方向に平行な任意の位置に移動させられる。以上、ナット274,ボールねじ270およびY軸スライド駆動用モータ276がY軸スライド移動装置284を構成し、前記X軸スライド256,X軸スライド移動装置266およびY軸スライド272と共に部品装着ヘッド移動装置286を構成しており、部品装着ヘッド250は、移動装置286により、水平面内の任意の位置へ移動させられる。
【0142】
Y軸スライド272には、図19および図20に示すように、部品装着ヘッド250,部品装着ヘッド250を昇降させる昇降装置290,部品装着ヘッド250をその軸線まわりに回転させる回転装置292が設けられており、これら部品装着ヘッド250等が部品装着ユニットを構成している。本実施形態では、部品装着ヘッド250は、吸着ノズル294を保持し、吸着ノズル294が電子回路部品を負圧によって吸着し、保持するものとされている。部品装着ユニットは1組設けられているが、複数組設けてもよい。例えば、Y軸スライド272に複数の部品装着ユニットをY軸方向に平行に1列に並べて設けることができる。本実施形態の部品装着ユニットは、特開平4−372199号公報に記載の部品装着ユニットと同様に構成されており、説明を省略する。
【0143】
本電子回路部品装着機202にはまた、プリント配線板212に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像システムおよび部品装着ヘッド250に保持された電子回路部品を撮像する部品撮像システムが設けられているが、本発明との関連が薄いため、説明を省略する。
【0144】
装着機202は、前記装着機10と同様に、コンピュータを主体とする制御装置300(図18参照)により制御される。このコンピュータには、前記装着制御コンピュータ112と同様に、組立ライン管理コンピュータ(図示省略)が接続されており、装着プログラム等が供給される。
【0145】
本電子回路部品装着システムにおいては、電子回路部品は、フィーダ230およびトレイ236によって供給され、パーツデータライブラリ154において電子回路部品について設定される部品データ中の荷姿データにおいて、電子回路部品がフィーダ230に保持されているか、あるいはトレイ236によって保持されているかが記憶される。本実施形態では、同じ電子回路部品群に属する電子回路部品はいずれもフィーダ230に収容され、あるいはトレイ236に収容されていることとする。パーツデータライブラリ154において、電子回路部品群データがそのように作成される。
【0146】
搭載データは、フィーダ型部品供給装置220については、図17に示す実施形態と同様に作成される。トレイ型部品供給装置222についても、搭載位置と電子回路部品または電子回路部品群とが対応付けられ、電子回路部品群には、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品が対応付けられる。トレイ型部品供給装置222の場合、複数のトレイ236は上下方向に個々に昇降可能に積載されるため、搭載位置はトレイ236の積載位置である。例えば、トレイ236を支持する支持部材にそれぞれ順に番号が付され、積載位置が規定されるようにされる。装着プログラムは、装着プログラム作成コンピュータ150において作成されて装着機202に供給されるが、この装着プログラムにおいて装着位置には電子回路部品または電子回路部品群が対応付けられるとともに、搭載位置が対応付けられるが、搭載位置と共に、電子回路部品を供給する装置がフィーダ型部品供給装置220であるかトレイ型部品供給装置222であるかを設定するデータが記憶される。
【0147】
作業者は表示された搭載データに従って、電子回路部品を保持したフィーダ230をテーブル232に搭載し、電子回路部品を保持したトレイ236を支持部材に搭載する。搭載位置に電子回路部品群が対応付けられている場合には、搭載する電子回路部品を作業者が選択して搭載する。その際、搭載位置が入力されるとともに、電子回路部品について設定されたバーコードが読み取られる。トレイ236に電子回路部品が収容される場合、トレイ236にバーコードおよび部品IDが設けられる。それにより、電子回路部品群が対応付けられた搭載位置についても搭載された電子回路部品がわかり、実搭載データが得られる。誤搭載防止は行われず、装着プログラムにおいては装着位置に電子回路部品群データが対応付けられたままである。
【0148】
本電子回路部品装着システムにおいて電子回路部品のプリント配線板212への装着時には、部品装着ヘッド250が部品装着ヘッド移動装置286により移動させられ、フィーダ型部品供給装置220あるいはトレイ型部品供給装置222から電子回路部品を取り出してプリント配線板212に装着する。
【0149】
装着作業時には、装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分が順次読み出され、読出し毎に図21に示す装着電子回路部品選択プログラムが実行される。このプログラムのS51においては、装着位置に電子回路部品群が対応付けられているか否かが判定され、対応付けられていなければ、S51の判定結果はNOになってプログラムの実行は終了する。
【0150】
装着位置に電子回路部品群が対応付けられていれば、S51の判定結果がYESになってS52が実行され、電子回路部品がフィーダ230により供給されるか否かが判定される。この判定は、例えば、装着位置について、フィーダ型部品供給装置220の搭載位置が対応付けられているか、トレイ型部品供給装置222の搭載位置が対応付けられているかに基づいて行われる。フィーダ230により供給されるのであれば、S52の判定結果がYESになってS53が実行され、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかであって、直前に電子回路部品を供給したフィーダ230に最も近いフィーダ230により供給される電子回路部品が装着電子回路部品として選択される。
【0151】
直前にプリント配線板212に装着された電子回路部品がフィーダ230により供給されたのであれば、その電子回路部品を供給したフィーダ230が直前に電子回路部品を供給したフィーダ230であり、直前にプリント配線板212に装着された電子回路部品がトレイ236によって供給されたのであれば、電子回路部品がトレイ236によって供給される状態となる前に最後に電子回路部品を供給したフィーダ230が直前に電子回路部品を供給したフィーダ230である。
【0152】
電子回路部品群に属する電子回路部品部品を供給するフィーダ230であって、直前に電子回路部品を供給したフィーダ230に最も近いフィーダ230は、装着プログラム,実搭載データおよびパーツデータライブラリ154の電子回路部品群データに基づいて探され、そのフィーダ230が選択されれば、S54が実行されて選択された装着電子回路部品が実装着部品メモリに装着位置と対応付けて記憶される。
【0153】
電子回路部品がトレイ236によって供給されるのであれば、S52の判定結果がNOになってS55が実行され、電子回路部品群に属する電子回路部品であって、直前に電子回路部品を供給したトレイ236に最も近いトレイ236により供給される電子回路部品が装着電子回路部品として選択された後、S54が実行される。直前に電子回路部品を供給したトレイ236に最も近いトレイ236は、装着プログラム,実搭載データおよび電子回路部品群データに基づいて、S53において直前に電子回路部品を供給したフィーダ230に最も近いフィーダ230を探す場合と同様に探される。最も近いトレイ236は、部品供給位置の上方の退避領域へ退避させられたトレイ236も含めて全部のトレイ236の中から捜される。この際、本実施形態においては、部品供給位置の上方に、部品装着ヘッド250が電子回路部品を取り出すために確保されたスペースも距離に含めて探される。トレイ型部品供給装置222の場合、複数のトレイ236の移動方向(昇降方向)において、最も近いトレイ236が探される。
本実施形態においては、制御装置300のS53,S55を実行する部分が直前供給部品依拠選択部を構成している。
【0154】
なお、相前後して電子回路部品を供給する部品供給デバイスの種類が異なる場合、直前の装着位置に最も近いフィーダ,トレイにより供給される電子回路部品を装着電子回路部品として選択するようにしてもよい。
【0155】
装着電子回路部品は、部品供給デバイスに収容されている電子回路部品の数に基づいて選択してもよい。その実施形態を図22に基づいて説明する。本実施形態においては、電子回路部品装着システムの機械的な構成は、図1ないし図11に示す実施形態の電子回路部品装着システムと同様であり、図示および説明を省略する。
【0156】
本実施形態においては、フィーダへの電子回路部品の搭載は、図17に示す実施形態と同様に行われ、作業者は、電子回路部品群が対応付けられた搭載位置については、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちの一つを選択してテーブル88に搭載し、スロット番号を入力するとともに、電子回路部品についてバーコードを読み取り、実搭載データが得られる。装着プログラムにおいて装着位置には電子回路部品群が対応付けられたままである。
【0157】
本実施形態においては、テーブル88に搭載された複数のフィーダ92の各々について電子回路部品の残数が数えられ、管理されている。例えば、電子回路部品の残数は、部品識別コード、例えば部品IDと対応付けて装着制御コンピュータ112のRAM118に記憶され、電子回路部品が1個供給される毎に、1減少させられる。電子回路部品の残数は、実搭載データにおいて部品IDと対応付けて記憶させてもよい。
【0158】
装着作業時には、装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分が順次読み出され、読出し毎に図22に示す装着電子回路部品選択プログラムが実行される。装着プログラムから読み出された装着位置について電子回路部品群が対応付けられていれば、S61の判定結果がYESになってS62が実行され、電子回路部品が現に供給可能であるか否かが判定される。「現に供給可能」とは、本実施形態においては、電子回路部品を供給するフィーダ92を部品供給装置18が保持しており、かつ、部品切れが生じていないことである。部品切れは、例えば、フィーダ92における電子回路部品の残数が設定数以下になった場合に生じたとされる。設定数は0でもよく、0より大きい数でもよい。この判定は、実搭載データ,電子回路部品群データおよび部品残数に基づいて行われ、S61において読み出された装着位置に対応付けられた電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品がいずれもテーブル88に搭載されていないか、搭載されていてもすべてについて部品切れが生じていれば、部品供給装置18のいずれのフィーダ92によっても電子回路部品の供給が不可能であり、S62の判定結果がNOになってS65が実行され、エラーの発生等が報知され、表示される。
【0159】
電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちの少なくとも一つが部品供給装置18にあり、かつ、部品切れを生じていなければ、S62の判定結果がYESになってS63が実行され、電子回路部品群に属し、部品供給装置18が保持していて部品切れの生じていない少なくとも一つのる電子回路部品のうち、フィーダ92における収容数が最も多い電子回路部品が装着電子回路部品に選択される。そして、S64が実行されて、装着電子回路部品が装着位置と対応付けて実装着部品メモリに記憶される。
本実施形態においては、制御装置のS62を実行する部分が供給可能部品選択部を構成し、S63を実行する部分が最多残量部品選択部を構成している。
【0160】
なお、電子回路部品群に属する電子回路部品が現に供給可能であるか否かを判定する場合、部品供給装置18に保持されていることのみにより判定するようにしてもよい。例えば、部品供給装置18において、部品供給装置18が供給する複数種類の電子回路部品のうちの1種類でもなくなった場合には、装着作業を停止して部品の補給を行う等、部品切れが生じたままの状態で電子回路部品の装着が行われることがない場合には、電子回路部品が部品供給装置18に保持されているか否かのみによって、現に供給可能であるか否かを判定すればよい。
【0161】
上記各実施形態においては、装着プログラム作成コンピュータ150により作成されて装着制御コンピュータ112に供給される装着プログラムにおいては、装着位置に対して、電子回路部品または電子回路部品群が対応付けられていたが、電子回路部品のみが対応付けられ、電子回路部品がプリント配線板に装着される際に、電子回路部品群データが用いられるようにしてもよい。その実施形態を図23に基づいて説明する。本実施形態の電子回路部品装着システムの機械的な構成は、図1ないし図11に示す実施形態と同様であり、図示および説明は省略する。
【0162】
本実施形態においては、装着制御コンピュータ112では、装着プログラム作成コンピュータ150から供給される装着プログラムおよびパーツデータライブラリ154の部品データ等に基づいて最終の装着プログラムが作成される。装着プログラム作成コンピュータ150において作成されてもよい。また、搭載データが装着プログラム作成コンピュータ150から装着制御コンピュータ112に供給される。この搭載データは、本実施形態では、搭載位置と、電子回路部品(部品ID)とが対応付けられたデータとされており、作業者は表示画面136に表示された搭載データに従って、フィーダ92に搭載された電子回路部品をテーブル88の設定されたスロットに取り付ける。
【0163】
装着作業時には、制御装置により電子回路部品装着制御プログラムが実行され、装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分が順次読み出され、読出し毎に図23に示す代替部品指定プログラムが実行される。そして、読み出された装着位置に対応付けられた電子回路部品に部品切れが発生しているか否かが判定される。部品切れは、種々の態様で検出される。部品切れ検出装置の一つは、例えば、テープ化部品であれば、フィーダに、キャリヤテープの終端を検出する終端検出装置を設け、キャリヤテープの終端が検出されれば、部品切れが生じたとする。あるいは、部品装着ヘッドが部品受取位置において部品受取動作を行ったにもかかわらず、電子回路部品を保持しなかったことが撮像に基づいて検出され、その状態が同じフィーダ92について連続して設定回数以上、生じた場合に部品切れとされる。あるいは、フィーダ92の部品供給部近傍に、部品供給部へ送られた電子回路部品を検出する部品検出装置を設け、電子回路部品が検出されない場合に部品切れとしてもよく、あるいは電子回路部品の残数に基づいて部品切れを検出するようにしてもよい。いずれにしても、部品切れが検出されれば、例えば、搭載データにおいて、部品切れを生じた電子回路部品およびその電子回路部品が搭載された搭載位置について部品切れデータが付され、部品切れが生じたことが記憶される。
【0164】
代替部品指定プログラムのS81においては、装着プログラムから読み出された装着位置に対応付けられた電子回路部品に部品切れが発生しているか否かが判定される。この判定は搭載データに基づいて、装着位置に対応付けられた電子回路部品について部品切れデータが設定されているか否かにより行われ、部品切れデータが設定されていなければ、S81の判定結果はNOになってプログラムの実行は終了し、装着プログラムから読み出された装着位置に対応付けられた電子回路部品が部品供給装置18から受け取られ、プリント配線板30に装着される。
【0165】
部品切れが生じていれば、S81の判定結果はYESになってS82が実行され、装着位置に対応付けられた電子回路部品が電子回路部品群に属するか否かが判定される。この判定は、パーツデータライブラリ154の電子回路部品群データに基づいて行われる。電子回路部品が電子回路部品群に属していなければ、部品切れを生じた電子回路部品に代わって装着位置に装着される電子回路部品はなく、S82の判定結果がNOになってS85が実行され、部品切れの発生等が報知され、表示される。この際、部品切れを生じた電子回路部品および搭載位置等のデータも表示される。
【0166】
部品切れを生じた電子回路部品が電子回路部品群に属しているのであれば、S82の判定結果がYESになってS83が実行され、代替可能な電子回路部品があるか否かが判定される。この判定は、搭載データに基づいて、代替可能な電子回路部品がテーブル88に搭載されているか否かにより行われる。代替可能な電子回路部品は、本実施形態では、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のいずれかであって、テーブル88に搭載されており、かつ、部品切れを生じていない電子回路部品であり、テーブル88に搭載された全部の電子回路部品から探される。代替可能な電子回路部品があれば、S83の判定結果がYESになってS84が実行され、部品切れを生じた電子回路部品に代わって装着される代替部品が指定される。この場合、代替可能な電子回路部品が複数種類あれば、予め設定された規則に従って代替部品が選択される。例えば、部品切れの検出の直前に電子回路部品を供給したフィーダ92に最も近いフィーダ92により供給される電子回路部品が代替部品に選択される。その他に、使用期限,優先順位,残数,部品供給位置に対する距離等の一つ、あるいはそれらの複数の組み合わせによって選択してもよく、その際、設定された選択規則に従って選択が行われるようにされる。例えば、パーツデータライブラリ154において電子回路部品群データに属する複数種類の電子回路部品の各々について使用期限等が記憶され、あるいは電子回路部品の残数管理が行われるようにされる。
【0167】
電子回路部品を代替部品として指定する場合、例えば、部品切れの電子回路部品と代替部品とが互いに対応付けて、装着制御コンピュータ112のRAMに設けられた代替部品メモリに記憶され、部品切れの電子回路部品が対応付けられた装着位置には、代替部品が装着されるようにされる。代替部品メモリには、代替部品を保持するフィーダ92のテーブル88における搭載位置等も記憶される。そのため、代替部品について設定された部品データがパーツデータライブラリ154から読み出され、最終の装着プログラムが作成され、代替部品が部品供給装置18から受け取られ、プリント配線板30に装着される。代替部品の指定に基づいて装着プログラムを修正してもよく、あるいは装着プログラムとは別に、代替部品について、装着位置に装着されるようにプログラムが作成されてもよい。また、連続して同じ種類の複数のプリント配線板30について電子回路部品の装着が行われる場合、電子回路部品が部品切れである装着位置について指定された代替部品が、前のプリント配線板30と同じであれば、先に作成した装着プログラムを用いて代替部品の部品供給装置18からの受取りおよびプリント配線板30への装着を行うようにしてもよい。さらに、実装着部品メモリに、代替部品を装着位置と対応付けて記憶してもよい。
本実施形態においては、部品検出装置が部品切れ検出部を構成し、制御装置のS84を実行する部分が代替部品指定部を構成している。
【0168】
上記実施形態においては、電子回路部品の装着中に、すなわち複数のプログラムに対する一連の作業の途中に部品切れが発生し、装着位置に対応付けられた電子回路部品が部品供給装置にない事態が装着中に発生した場合に、代替部品が指定されるようにされていたが、装着開始に先立って代替部品が指定されるようにしてもよい。その実施形態を図24に基づいて説明する。本実施形態の電子回路部品装着システムの機械的構成は、図1ないし図11に示す実施形態と同じであり、図示および説明は省略する。
【0169】
本電子回路部品装着システムにおいて装着プログラムは、プリント配線板30上の複数の装着位置の各々と電子回路部品とが対応付けられたプログラムとされ、搭載データは、例えば、搭載位置と電子回路部品とが対応付けられたデータとされている。作業者は表示された搭載データに従って電子回路部品をテーブル88に搭載するが、搭載位置について設定された電子回路部品がない場合には、その電子回路部品が電子回路部品群に属しているか否かを調べ、属しているのであれば、同じ群に属する電子回路部品のいずれかを選択してテーブル88に搭載する。設計上指定された電子回路部品がなく、代わりの電子回路部品を載せた場合、例えば、在庫が無い等の理由で設計上指定された電子回路部品をテーブル88に搭載することができず、設計上指定された電子回路部品とは異なる電子回路部品を載せ、代替専用部品とした場合、作業者は、装着制御コンピュータ112にスロット番号を入力するとともに、電子回路部品についてバーコードをバーコードリーダ146によって読み取り、それにより得られた部品IDは、装着制御コンピュータ112にスロット番号と対応付けて記憶され、実搭載データが得られる。
【0170】
あるいは、例えば、作業工程管理者が装着プログラム,電子回路部品の在庫,残数および電子回路部品の電子回路部品群への所属等に基づいて搭載データを作成して作業者に示し、作業者がそれに従って電子回路部品をテーブル88に搭載してもよい。搭載データは、設定された電子回路部品がないことはないように作成され、テーブル88には設定された電子回路部品が搭載される。この場合、搭載データは実搭載データであるため、バーコードの読取りは行われない。いずれにしても、装着プログラムにおいて予定された電子回路部品、すなわち装着位置に対応付けられた電子回路部品の一部が、部品供給装置18に当初から意図的に収容されておらず、代替専用の電子回路部品がテーブルに搭載されていることとなる。
【0171】
そして、複数枚のプリント配線板30に対する一連の装着作業の開始に先立って、図24に示す代替部品指定プログラムが実行される。このプログラムは、装着制御コンピュータ112のRAMに記憶されており、S71において、装着プログラムの装着位置の数をカウントするカウンタのカウント値Cが1増加させられ、S72において装着プログラムのカウント値Cにより指定される装着位置に対応付けられた部分が1つずつ読み出されるとともに、その装着位置に対応付けられた電子回路部品が部品供給装置18にあるか否かが判定される。この判定は実搭載データに基づいて行われ、電子回路部品が部品供給装置にあれば、S72の判定結果はYESになり、S75が実行されて全部の装着位置について処理が行われたか否かが判定される。この判定結果は、全部の装着位置についての処理が終了するまでNOであり、ルーチンの実行は終了する。
【0172】
装着位置に対応付けられた電子回路部品が部品供給装置18になければ、S72の判定結果がNOになってS73が実行され、代替可能な電子回路部品があるか否かが判定される。ここでは、プリント配線板への電子回路部品の装着作業の開始前であり、部品供給装置18には搭載データに従って電子回路部品が搭載されており、装着プログラムにおいて装着位置に対応付けられた電子回路部品がない事態は、電子回路部品群に属する電子回路部品であって、装着プリント配線板において設定された電子回路部品が在庫がない等の理由により搭載されず、代替専用部品が搭載された場合に生ずる。S72の判定結果がNOになるのは、電子回路部品群に属する電子回路部品であって、代替専用部品が搭載された場合なのである。
【0173】
そのため、S73においては、実搭載データおよび電子回路部品群データに基づいて、代替可能な電子回路部品があるか否か、すなわち部品供給装置18にないとされた電子回路部品が属する電子回路部品群に属する電子回路部品であって、テーブル88に現に搭載されている電子回路部品があるか否かが判定される。代替部品は、テーブル88に実際に搭載された全部の電子回路部品から探される。代替可能な電子回路部品がなければ、S73の判定結果はNOになってS77が実行され、エラーの発生等が報知され、表示される。
【0174】
代替可能な電子回路部品があれば、S73の判定結果がYESになってS74が実行され、代替可能な電子回路部品が代替部品として指定される。代替可能部品が複数種類あれば、前記S84におけると同様に、予め設定された規則に従って、そのうちの一つが代替部品に指定される。例えば、電子回路部品が無いとされた装着位置への電子回路部品の装着の直前に装着される電子回路部品を供給するフィーダ92に最も近いフィーダ92に保持された電子回路部品が代替部品に指定される。本実施形態においては、非収容部品と代替部品とが互いに対応付けられて代替部品メモリに記憶され、非収容部品が対応付けられた装着位置には当然に代替部品が装着されるようにされる。代替部品メモリには、代替部品を保持するフィーダ92のテーブル88における搭載位置等も記憶される。
【0175】
本プログラムの実行後、電子回路部品のプリント配線板への一連の装着作業の開始に先立って代替部品メモリのデータに基づいて、代替部品の部品データがパーツデータライブラリ154から読み出され、予め設定された電子回路部品がない装着位置については、代替部品の部品データを用いて最終の装着プログラムが作成され、代替部品が部品供給装置18の所定のフィーダ92から受け取られ、プリント配線板30の所定の装着位置に装着される。最終の装着プログラムは、代替部品指定プログラムの実行後に、全部の装着位置について作成されてもよく、代替部品指定プログラムの実行前に作成された最終の装着プログラムのうち、代替部品が装着される装着位置について作成された部分が修正されるようにしてもよい。後者の場合、実行前に作成された装着プログラムは残しておいて、修正データが対応付けて付属させられるようにしてもよく、実行前に作成された装着プログラムのうち、代替部品が装着される装着位置についてのデータが修正データに変更されるようにしてもよい。
本実施形態においては、S74を実行する部分が代替部品指定部を構成している。
【0176】
なお、上記実施形態において代替部品を指定する場合、実搭載データに基づいて、装着プログラムにおいて設定された電子回路部品が部品供給装置18に搭載されていないとされた装着位置について実際に搭載されている電子回路部品を代替部品に指定するようにしてもよい。
【0177】
また、上記各実施形態において、装着プログラム関連データおよび装着プログラムは装着プログラム作成コンピュータ150において作成されていたが、少なくとも一方が、組立ライン管理コンピュータ140において作成されるようにしてもよく、電子回路部品装着システム12の装着制御コンピュータ112において作成されるようにしてもよい。組立ライン管理コンピュータ140が装着プログラム作成コンピュータ150として機能するようにしてもよい。電子回路部品装着システムが作業システムとして1つのみ存在し、組立ラインを構成しない場合には、回路基板上の複数の装着位置および各装着位置に装着される電子回路部品の振り分けが不要であり、原データは設計データであり、原装着プログラムであり、装着プログラム作成コンピュータにより置換設計データおよび装着プログラムが作成される。装着制御コンピュータが装着プログラム関連データの作成から装着プログラムの作成,処理,装着制御の全部を行うようにしてもよい。
【0178】
また、装着プログラム関連データの作成時に、パーツデータライブラリ154に格納された部品データおよび電子回路部品群データの全部を装着プログラム作成コンピュータ150に読み込んでRAMのメモリに格納し、その格納されたデータに基づいてデータの走査および置換が行われるようにしてもよい。この場合、コンピュータ150のRAMの電子回路部品群が格納される部分が部品群メモリを構成する。
【0179】
さらに、パーツデータライブラリ154に格納された全部のデータあるいは必要なデータを、装着制御コンピュータ112のRAMに設けた部品データメモリに記憶し、使用するようにしてもよい。装着制御コンピュータ112のRAMが部品群メモリを構成するようにしてもよいのである。
【0180】
また、電子回路部品の装着順,搭載順は、組立ラインを構成する複数の装着機の各々において設定してもよい。この場合、複数の装着機への振分けにより装着プログラムが作成される。
【0181】
さらに、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中から装着電子回路部品を予め定められた規則に基づいて自動的に選択する場合、優先順位,使用期限および使用順序番号の組合せに限らず、いずれか一つの使用条件のみに基づいて選択するようにしてもよい。また、装着プログラムの作成時に装着電子回路部品が予め選択される場合、部品残量に基づいて選択するようにしてもよい。
【0182】
また、装着電子回路部品の自動選択は、組立ライン管理コンピュータ140あるいは電子回路部品装着システム12の装着制御コンピュータ112において行われるようにしてもよい。これらの場合、選択に必要なデータは、パーツデータライブラリ154から読み出される。予めパーツデータライブラリ154から部品データおよび電子回路部品群データを読み出して各コンピュータのRAMに記憶させておいてもよい。
【0183】
さらに、装着位置に電子回路部品群が対応付けられており、装着作業中に、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちの一つを装着電子回路部品に選択する場合、部品供給装置の複数の部品供給デバイスのいずれかにより現に供給可能なものであることを選択条件としてもよい。現に供給可能であることのみを選択条件としてもよく、他の選択条件と組み合わせて選択に用いてもよい。現に供給可能であることは、部品供給装置により保持されていることとしてもよく、保持されており、それに加えて電子回路部品が残っていて部品切れを生じていないこととしてもよい。
【0184】
また、搭載位置に電子回路部品群が対応付けられている場合、搭載データにおいて、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品および電子回路部品の各々が搭載されるフィーダ92の種類を対応付け、表示するようにすることは不可欠ではない。例えば、電子回路部品群と、電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品および電子回路部品の各々が搭載されるフィーダ92の種類とを規定するデータが予め搭載作業手引きとして用意されるとともに、電子回路部品と、電子回路部品が搭載されるフィーダ92の種類とを設定する部品−フィーダ設定データが装着制御コンピュータ112に記憶されているのであれば、作業者はその手引きを参照しつつ搭載作業を行い、装着制御コンピュータ112においては、搭載データ,パーツデータライブラリ154および部品−フィーダ設定データ等を参照して誤搭載か否かが判定される。
【0185】
また、置換データは、作業者が手入力により作成してもよい。この場合、例えば、作業者が手入力によりプリント配線板上の装着位置の座標を設定し、各座標毎に部品IDを設定し、部品IDに部品データを対応付けるとともに、電子回路部品群に属する電子回路部品については、その部品データを電子回路部品群データに置き換える。
【0186】
さらに、部品群メモリにおいて、電子回路部品群と、それに属する複数種類の電子回路部品とはいずれも識別コードで設定されていたが、電子回路部品群の識別コードに対して、電子回路部品を部品データで対応付けて記憶させるようにしてもよい。
【0187】
さらにまた、上記複数の実施形態の各特徴を組み合わせた態様で実施することが可能である。また、上記各実施形態において説明された各プログラムを複数備え、それらプログラムが選択的に実行されるように電子回路部品装着システム,電子回路部品装着プログラム関連データ処理システムおよび誤搭載防止システムを構成してもよい。この選択は、例えば、作業者により為されてもよく、ホストコンピュータからの指示に基づいて為されてもよい。
電子回路部品装着機が、部品装着ヘッドが一軸線まわりに旋回させられて電子回路部品の受取りおよび装着等が行われるように構成されたシステムであっても、部品装着ヘッドがXY座標面内の任意の位置へ移動させられて電子回路部品の受取りおよび装着等が行われるように構成されたシステムであっても、各システムにおける本発明の特徴部分は互いに適用可能である。
【0188】
以上、本発明の実施形態を含むいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である電子回路部品装着システムの装着機を概略的に示す平面図である。
【図2】 上記電子回路部品システムの制御装置を概略的に示すブロック図である。
【図3】 上記制御装置の主体を成すコンピュータに接続された組立ライン管理コンピュータおよび装着プログラム作成コンピュータ等を概略的に示す図である。
【図4】 上記装着プログラム作成コンピュータに接続されたパーツデータライブラリおよびそれに記憶された部品データの構成を概略的に示す図表である。
【図5】 上記装着プログラム作成コンピュータのRAMのプログラムメモリに記憶された装着プログラム関連データ作成プログラムを示すフローチャートである。
【図6】 上記装着プログラム作成コンピュータのRAMの構成を概略的に示す図である。
【図7】 上記装着プログラム作成コンピュータにより作成される装着プログラムの一部を示す図である。
【図8】 上記装着プログラム作成コンピュータにより作成される搭載データの一部を示す図である。
【図9】 上記装着機の装着制御コンピュータのRAMに記憶された部品誤搭載防止プログラムを示すフローチャートである。
【図10】 上記装着機の装着制御コンピュータのRAMに記憶されたフィーダ誤搭載防止プログラムを示すフローチャートである。
【図11】 上記装着機の装着制御コンピュータのRAMの構成を概略的に示す図である。
【図12】 上記電子回路部品装着システムとは別の電子回路部品装着システムの装着制御コンピュータのRAMに記憶された誤搭載防止プログラムを示すフローチャートである。
【図13】 さらに別の電子回路部品装着システムのパーツデータライブラリに記憶された電子回路部品群データを示す図表である。
【図14】 図13に示す電子回路部品群データに基づいて行われる装着電子回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図15】 さらに別の電子回路部品装着システムのパーツデータライブラリに記憶された電子回路部品群データを示す図表である。
【図16】 図15に示す電子回路部品群データに基づいて行われる装着電子回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図17】 さらに別の電子回路部品装着システムの装着制御コンピュータのRAMに記憶された装着電子回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図18】 さらに別の電子回路部品装着システムを示す平面図である。
【図19】 図18に示す電子回路部品装着システムを示す側面図である。
【図20】 図18に示す電子回路部品装着システムを示す正面図(一部断面)である。
【図21】 図18ないし図20に示す電子回路部品装着システムの装着機において実施される装着電子回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図22】 さらに別の電子回路部品装着システムの装着機において実施される装着電子回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図23】 さらに別の電子回路部品装着システムの装着機において実施される代替部品指定プログラムを示すフローチャートである。
【図24】 さらに別の電子回路部品装着システムの装着機において実施される代替部品指定プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:電子回路部品装着機 14:プリント配線板保持装置 16:装着装置 18:部品供給装置 30:プリント配線板 86:テーブル駆動装置 88:テーブル 92:フィーダ 110:制御装置 112:コンピュータ 140:組立ライン管理コンピュータ 150:装着プログラム作成コンピュータ 152:CAD 154:パーツデータライブラリ
202:電子回路部品装着機 212:プリント配線板 216:プリント配線板保持装置 218:装着装置 220,222:部品供給装置 230:フィーダ
232:テーブル 236:トレイ 300:制御装置

Claims (9)

  1. 回路基板を保持する基板保持装置と、
    電子回路部品を供給する部品供給装置と、
    その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、
    複数種類ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
    前記回路基材上の複数の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つまたは前記1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに対応付けられた装着プログラムを記憶するプログラムメモリと、
    前記装着プログラムに従って、前記装着装置に、前記複数の装着位置のうち前記電子回路部品が対応付けられている装着位置にはその電子回路部品を装着させ、前記電子回路部品群が対応付けられている装着位置には、その電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかを装着させる制御装置と
    を含み、かつ、前記制御装置が、前記複数の装着位置のうちに前記電子回路部品群のいずれかが対応付けられているものがある場合に、その電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中から前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品を、予め定められた規則に基づいて選択する装着部品選択部を含むことを特徴とする電子回路部品装着システム。
  2. 前記装着部品選択部が、前記部品群メモリが前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品について使用期限を示すデータを記憶している場合に、少なくともその使用期限に基づいて前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品を選択する使用期限対応選択部を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子回路部品装着システム。
  3. 前記使用期限対応選択部が、
    現在時刻を取得する現在時刻取得部と、
    前記各電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品の中に前記使用期限が前記現在時刻取得部により取得された現在時刻より前のものがある場合に、その使用期限が過ぎた期限切れ電子回路部品の装着を禁止する期限切れ部品装着禁止部と
    含むことを特徴とする請求項2に記載の電子回路部品装着システム。
  4. 前記使用期限対応選択部が、前記部品群メモリが前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品について使用期限を示すデータを記憶している場合に、それら使用期限を示すデータが記憶されている電子回路部品について使用期限が早いものほど早い順序で前記装着装置に装着させるべき装着電子回路部品に選択する使用期限順選択部を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電子回路部品装着システム。
  5. 前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品の優先順位を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部が、その優先順位の高いものから順に前記装着電子回路部品として選択する優先順位順選択部を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
  6. 前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品の番号を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部が、
    現在装着が許可されていない電子回路部品の番号である装着不許可番号を取得する装着不許可番号取得部と、
    その装着不許可番号取得部により取得された装着不許可番号の電子回路部品である不許可番号部品の装着を禁止する不許可番号部品装着禁止部と
    含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
  7. 前記部品供給装置が、
    それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィーダと、
    それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿って並ぶ状態で搭載されるテーブルと、
    そのテーブルを前記一線に平行な方向に移動させ、前記複数のフィーダの前記部品供給部の各々を予め定められた部品供給位置に位置決めするテーブル駆動装置と
    を含み、前記装着部品選択部が、前記電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちで現在前記部品供給位置に最も近いフィーダにより供給されるものを前記装着電子回路部品として選択する近接部品選択部を備えた請求項1ないし6のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
  8. 前記部品供給装置が、
    それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィーダと、
    それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿って並ぶ状態で搭載され、位置固定に設けられたテーブルと
    を含み、前記装着部品選択部が、前記電子回路部品群に属する複数種類の電子回路部品のうちで、直前に電子回路部品を供給したフィーダに最も近いフィーダにより供給される電子回路部品を前記装着電子回路部品として選択する直前供給部品依拠選択部を備えた請求項1ないし6のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
  9. 前記部品供給装置が、それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容してそれら電子回路部品を1個ずつ順次供給する複数の部品供給デバイスを含み、前記装着部品選択部が、前記1群以上の電子回路部品群の各々に属する複数種類の電子回路部品のうちで、前記複数の部品供給デバイスのいずれかに現に最も多く収容されているものを前記装着電子回路部品として選択する最多残量部品選択部を備えた請求項1ないし8のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
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