JP2003273596A - 電子回路部品装着システム,装着制御プログラムおよび電子回路部品誤搭載防止システム - Google Patents

電子回路部品装着システム,装着制御プログラムおよび電子回路部品誤搭載防止システム

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JP2003273596A
JP2003273596A JP2002074768A JP2002074768A JP2003273596A JP 2003273596 A JP2003273596 A JP 2003273596A JP 2002074768 A JP2002074768 A JP 2002074768A JP 2002074768 A JP2002074768 A JP 2002074768A JP 2003273596 A JP2003273596 A JP 2003273596A
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誠吾 児玉
Masayuki Tashiro
雅幸 田代
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    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに代替可能な複数種類の電子回路部品の
利用を容易にする。 【解決手段】 装着プログラム作成コンピュータにおい
て、プリント回路板の電子回路部品の装着位置と部品I
Dとを対応付けたCADデータ,代替可能な複数種類の
電子回路部品を1群とする電子回路部品群のデータに基
づいて、装着位置と、電子回路部品または電子回路部品
群とを対応付けた装着プログラム関連データを作成する
とともに、装着順等が設定された装着プログラムおよび
部品供給装置のテーブルにおける電子回路部品の搭載デ
ータ等を作成して電子回路部品装着機に供給する。作業
者は、電子回路部品群が対応付けられた装着位置につい
て電子回路部品を供給する搭載位置には、電子回路部品
群に属する複数の電子回路部品のいずれかを搭載する
が、電子回路部品群に属しているため、搭載が許容さ
れ、プリント配線板に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路部品装着
システム,電子回路部品装着制御プログラム,電子回路
部品装着プログラム処理システム,装着プログラム関連
データ作成プログラム,電子回路部品の搭載部への誤搭
載防止システムおよび電子回路部品の部品供給デバイス
への誤搭載防止システムに関するものであり、特に、互
いに代替可能な複数種類の電子回路部品の利用に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路部品は、プリント配線板等の回
路基板に装着されて電子回路を構成する部品である。電
子回路部品が回路基板に装着される場合、回路基板上の
複数の装着位置について、それぞれ装着されるべき電子
回路部品が設定された装着プログラムが作成され、その
装着プログラムに従って電子回路部品の装着が行われ
る。この際、電子回路部品は、電気特性,部品製造メー
カ,形状,寸法等、部品の特徴が1つでも異なれば、種
類が異なる電子回路部品とされる。例えば、形状,寸法
が異なる複数種類の電子回路部品であっても、それらの
電気特性が同じであれば、互いに代替して回路基板に装
着され、支障なく電子回路部品を構成するにもかかわら
ず、異なる種類の電子回路部品として扱われるのであ
り、それにより不都合生じている。例えば、装着位置へ
の装着が予定された電子回路部品の在庫はないが、その
電子回路部品に代替可能な別の種類の電子回路部品の在
庫はある場合に、その在庫のある電子回路部品を装着さ
せるためには、装着プログラムを変更し、装着位置に対
応付けられた電子回路部品を変更することが必要なので
あり、面倒であるとともに相当の知識と時間とを要す
る。
【0003】それに対し、特開平6−224594号公
報に記載の電子回路部品装着システムにおいては、予め
複数通りの電子回路部品の組み合わせが入力されること
により、1つの装着位置に複数種類の電子回路部品が選
択的に装着され得るようにされている。回路基板上の全
部の装着位置についてそれぞれ、装着されるべき電子回
路部品が設定されたデータが複数通り、予め入力され、
電子回路部品の種類に応じて選択的に使用されるのであ
り、このようにすれば、電子回路部品の変更に対応すべ
く、装着プログラムを変更するために装着作業を中断し
なくて済む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、上記公報に記載の電子回路部品装着
システムにおいては、予め複数通りの電子回路部品の組
合わせを入力しておくことが必要であり、面倒である。
【0005】本発明は、以上の事情を背景とし、互いに
代替可能な複数種類の電子回路部品の利用を容易とする
ことを課題としてなされたものであり、本発明によっ
て、下記各態様の電子回路部品装着システム,電子回路
部品装着制御プログラム,電子回路部品装着プログラム
処理システム,装着プログラム関連データ作成方法,装
着プログラム関連データ作成プログラム,電子回路部品
の搭載部への誤搭載防止システム,電子回路部品の部品
供給デバイスへの誤搭載防止システム,電子回路部品の
搭載部への誤搭載防止プログラム,電子回路部品の部品
供給デバイスへの誤搭載防止プログラム等が得られる。
各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付
し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載す
る。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするため
であり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組
合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載
されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用し
なければならないわけではない。一部の事項のみを選択
して採用することも可能なのである。
【0006】なお、以下の各項において、 (1)項が請求
項1に相当し、 (2)項が請求項2に、 (3)項が請求項3
に、 (4)項が請求項4に、 (5)項が請求項5に、(10)項
が請求項6に、(13)項が請求項7に、(14)項が請求項8
に、(15)項が請求項9に、(16)項が請求項10に、(18)
項が請求項11に、(19)項が請求項12に、(20)項が請
求項13に、(23)項が請求項14にそれぞれ相当する。
【0007】(1) 回路基板を保持する基板保持装置
と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品
供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基板保持装
置に保持された回路基板に装着する装着装置と、複数ず
つの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として
指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群
メモリと、前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、
それら装着位置の各々に装着されるべき複数の電子回路
部品の一つまたは前記1群以上の電子回路部品群の一つ
とが互いに対応付けられた装着プログラムを記憶するプ
ログラムメモリと、前記装着プログラムに従って、前記
装着装置に、前記複数の装着位置のうち前記電子回路部
品が対応付けられている装着位置にはその電子回路部品
を装着させ、前記電子回路部品群が対応付けられている
装着位置には、その電子回路部品群に属する電子回路部
品のいずれかを装着させる制御装置とを含む電子回路部
品装着システム。
【0008】回路基板には、例えば、未だ全く電気部品
が装着されていないプリント配線板、プリント配線の一
部に電気部品が装着されたプリント配線板、両面の一方
に電気部品が装着されるとともに、既に半田付け接合が
行われているプリント回路板、少数の電気部品が装着さ
れる小形の回路板等がある。装着装置は、例えば、 (a)
複数の部品装着ヘッドないし部品保持装置を備え、それ
ら部品保持装置を、部品保持装置移動装置の一種である
部品保持装置旋回装置により、共通の旋回軸線のまわり
に旋回させるとともに、複数の停止位置に順次停止させ
て、電気部品供給装置からの電気部品の受取りおよび回
路基板への装着を行わせる装置としてもよく、 (b)少な
くとも一つの部品保持装置を備え、部品保持装置移動装
置により、回路基板の表面に平行な移動平面内において
互いに直交する2方向の成分を有する方向に部品保持装
置を移動させ、移動平面内の任意の位置へ移動させて電
気部品の受取りおよび装着を行わせる装置としてもよ
く、 (c)少なくとも一つの部品保持装置を備え、部品保
持装置移動装置により、回路基板の表面に平行な移動平
面内において互いに直交する2方向の一方に部品保持装
置を直線移動させる装置としてもよい。装着装置が (a)
のタイプとされる場合、基板保持装置は、基板保持装置
移動装置により回路基板の表面に平行な平面である移動
平面内において互いに直交する2方向の成分を有する方
向に平行移動させられ、電気部品供給装置において複数
のフィーダは移動台に搭載され、移動台が移動台移動装
置により、複数のフィーダの各供給部が並ぶ一線に沿っ
て移動させられる。装着装置が (b)のタイプとされる場
合、基板保持装置および電気部品供給装置は位置を固定
し、静止して設けられる。装着装置が (c)のタイプとさ
れる場合、基板保持装置は、基板保持装置移動装置によ
り、回路基板の表面に平行な平面である移動平面内にお
いて互いに直交する2方向のうち、部品保持装置の移動
方向とは異なる方向に直線移動させられるようにされ
る。部品供給装置は、供給部が部品保持装置の移動軌跡
内に位置する状態で静止して設けられてもよく、例え
ば、フィーダが移動台に搭載され、移動台が移動台移動
装置により、供給部が並ぶ一線に沿って移動させられる
装置としてもよい。装着装置が、移動平面あるいは直線
に沿って移動させられる場合、その移動とは別の移動が
付加的に行われるようにしてもよい。例えば、複数の部
品保持装置を保持して回転させられる回転盤(例えば、
間欠回転盤)がさらに、移動平面内において互いに直交
する2方向の成分を有する方向へ平行移動させられ、回
転盤の回転と平行移動との複合運動により部品保持装置
が回路基板の表面の電気部品が装着される被装着位置へ
移動させられるようにしてもよい。この場合、回転盤の
回転軸線は、移動平面に直角でもよく、傾斜していても
よい。また、回転盤上において、部品保持装置が部品供
給装置から電気部品を受け取る部品受取位置と、電気部
品をプリント板に装着する部品装着位置とは、同じでも
よく、異なっていてもよい。
【0009】部品群メモリは、電子回路部品群の全部が
記憶されたメモリでもよく、一部が記憶されたメモリで
もよい。全部の電子回路部品群が一部ずつ分散して記憶
された複数のメモリの集合でもよい。装着プログラムに
おいては、回路基板上の複数の装着位置のうちの一部あ
るいは全部について、1群以上の電子回路部品群の一つ
が対応付けられる。同じ群に属する複数の電子回路部品
は、互いに代替可能な電子回路部品である。互いに代替
可能な電子回路部品は、同じ装着位置に装着されて支障
なく電子回路を構成し得るものであり、電気特性(電気
定格)が実質的に同じである電子回路部品が代表的であ
るが、電気特性の許容範囲が広い電子回路部品でもよ
い。電気特性が同じであっても、メーカによって寸法や
荷姿が異なることがあり、そのような電子回路部品は種
類は異なるが、互いに代替可能であり、1つの群に属す
る電子回路部品とすることができる。また、電気特性の
許容範囲が広い電子回路部品に対しては、その広い許容
範囲に入る複数種類の電子回路部品が存在するのが普通
であり、それらは電気特性が異なっても互いに代替可能
な電子回路部品である。
【0010】したがって、装着プログラムに従って電子
回路部品が回路基板に装着されるとき、電子回路部品群
が対応付けられた装着位置については、電子回路部品群
に属する複数の電子回路部品のいずれが装着されてもよ
く、制御装置は、プログラムメモリに記憶された装着プ
ログラムおよび部品群メモリに記憶された電子回路部品
群のデータがあれば、装着装置に、電子回路部品群が対
応付けられた装着位置については、電子回路部品群に属
する複数の電子回路部品の一つを装着させることができ
る。装着プログラムにおいて、複数の装着位置の一部に
電子回路部品が対応付けられ、一部に電子回路部品群が
対応付けられる場合、それらは互いに同じ態様で装着位
置に対応付けられ、対応付けられたデータに応じて制御
装置により装着装置が制御される。それによって、電子
回路部品群が対応付けられた装着位置と、電子回路部品
が対応付けられた装着位置とへの各電子回路部品の装着
がオペレータの特別な注意や操作を全く必要とすること
なく行われる。装着位置と電子回路部品群とが対応付け
られた装着プログラムは、電子回路部品群に属する複数
の電子回路部品のいずれが装着される場合でも、その電
子回路部品の装着に対応可能であり、複数の電子回路部
品が選択的に装着可能な少なくとも一つの装着位置の各
々について、それら複数の電子回路部品のいずれかが装
着される場合に備えて、予め複数通りのプログラムを用
意しておかなくても、一種類の装着プログラムと電子回
路部品群のデータとに基づいて、複数の電子回路部品の
うちの一つを選択的に装着することができ、装着プログ
ラムの変更による装着能率の低下や、複数種類の装着プ
ログラムの作成による多大な手間の発生を生ずることな
く、互いに代替可能な複数の電子回路部品を利用するこ
とができる。
【0011】一つの電子回路部品が異なる複数の電子回
路部品群に属することがない場合に、本項に係る発明の
実施が可能であることは明らかであるが、一つの電子回
路部品が異なる複数の電子回路部品群に属する場合でも
本項に係る発明は実施可能である。製造すべき電子回
路、あるいは電子回路部品を装着すべき位置によって、
一つの電子回路部品群に含め得る電子回路部品が異なる
場合があり、その場合には、一つの電子回路部品が複数
の電子回路部品群に属することとなる。その場合でも、
本項に係る発明のように、装着プログラムにおいて装着
位置と電子回路部品群とが対応付けられており、その電
子回路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかが
装着される場合には、一つの電子回路部品が複数の電子
回路部品群に属していても、装着されるべきではない電
子回路部品が装着される可能性はない。注意すべきは、
例えば、後述するように、装着プログラム関連データの
一種である置換設計データの作成時に、CADデータに
おいて装着位置に対応付けられた電子回路部品が電子回
路部品群に属する場合に、その電子回路部品のデータが
電子回路部品群のデータに置換される場合のように、電
子回路部品側から電子回路部品群が決定される工程が含
まれる場合である。このような場合に、一つの電子回路
部品に複数の電子回路部品群が対応していれば、それら
複数の電子回路部品群のいずれに決定されるかによっ
て、後に電子回路部品群データに基づいて装着される電
子回路部品が不適切なものになってしまう可能性がある
からである。したがって、電子回路部品側から電子回路
部品群が決定される工程が含まれる場合には、一つの電
子回路部品が複数の電子回路部品群に属することがない
ように、電子回路部品群が決定されることが必要であ
る。
【0012】(2)前記制御装置が、前記複数の装着位
置のうちに前記電子回路部品群のいずれかが対応付けら
れているものがある場合に、その電子回路部品群に属す
る複数の電子回路部品の中から前記装着装置に装着させ
るべき装着電子回路部品を、予め定められた規則に基づ
いて選択する装着部品選択部を含む (1)項に記載の電子
回路部品装着システム。本項の発明によれば、同じ電子
回路部品群に属する複数の電子回路部品のうちの1つが
予め定められた規則に基づいて自動的に選択される。装
着電子回路部品の選択は、一連の装着作業の開始に先立
って行われるようにしてもよく、装着作業の途中に行わ
れるようにしてもよい。前者の場合、選択に伴って装着
プログラムが、選択された電子回路部品が対応付けられ
た装着プログラムに変更されるようにしてもよく、装着
プログラム自体は変更されず、電子回路部品群が対応付
けられた装着位置についてのみ、選択された電子回路部
品についてのデータが付加されるようにしてもよい。装
着プログラムが変更されるようにする場合、選択前の装
着プログラムはそのまま残し、選択後の装着プログラム
が作成されるようにしてもよい。そのようにすれば、選
択前の装着プログラムを繰り返し使用することができ
る。
【0013】(3)前記部品群メモリが、前記1群以上
の電子回路部品群の各々に属する複数の電子回路部品の
優先順位を示すデータを記憶しており、前記装着部品選
択部が、その優先順位の高いものから順に前記装着電子
回路部品として選択する優先順位順選択部を備えた (2)
項に記載の電子回路部品装着システム。優先順位は、電
子回路部品の装着に伴って変わるように設定してもよ
く、少なくとも一連の装着作業の開始から終了までの間
は変わらないようにしてもよい。優先順位は種々の要素
により設定される。例えば、形状,寸法,電気特性等が
装着位置において必要とされる機能に近いものほど優先
順位が高くされ、あるいは安価なものほど優先順位が高
くされる。 (4)前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部
品群の各々に属する複数の電子回路部品の各々の使用期
限を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部
が、現在時刻を取得する現在時刻取得部と、前記各電子
回路部品群に属する複数の電子回路部品の中に前記使用
期限が前記現在時刻取得部により取得された現在時刻よ
り前のものがある場合に、その使用期限が過ぎた期限切
れ電子回路部品の装着を禁止する期限切れ部品装着禁止
部とを備えた (2)項または (3)項に記載の電子回路部品
装着システム。本項の発明によれば、期限切れの電子回
路部品が回路基板に装着されて、電子回路部品に支障が
生ずることが回避される。 (5)前記部品群メモリが、前記1群以上の電子回路部
品群の各々に属する複数の電子回路部品の番号を示すデ
ータを記憶しており、前記装着部品選択部が、現在装着
が許可されていない電子回路部品の番号である装着不許
可番号を取得する装着不許可番号取得部と、その装着不
許可番号取得部により取得された装着不許可番号の電子
回路部品である不許可番号部品の装着を禁止する不許可
番号部品装着禁止部とを備えた (2)項ないし (4)項のい
ずれかに記載の電子回路部品装着システム。例えば、ホ
ストコンピュータより現在の装着許可番号のデータが供
給され、そのデータに基づいて制御装置が、その装着許
可番号より前と後ろとのいずれか一方の番号の電子回路
部品を装着不許可番号として取得するものとすることが
できる。装着不許可番号の電子回路部品以外は装着が許
可されている電子回路部品であることになる。その意味
で、本項に記載の電子回路部品装着システムは、装着許
可番号取得部と装着許可番号部品装着許可部とを含むも
のと考えることもできる。
【0014】(6)前記部品供給装置が、それぞれ一種
類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部
品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィ
ーダと、それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿
って並ぶ状態で搭載されるテーブルと、そのテーブルを
前記一線に平行な方向に移動させ、前記複数のフィーダ
の前記部品供給部の各々を予め定められた部品供給位置
に位置決めするテーブル駆動装置とを含み、前記装着部
品選択部が、前記電子回路部品群に属する複数の電子回
路部品のうちで現在前記部品供給位置に最も近いフィー
ダにより供給されるものを前記装着電子回路部品として
選択する近接部品選択部を備えた (2)項ないし (5)項の
いずれかに記載の電子回路部品装着システム。電子回路
部品群に属する複数の電子回路部品のうち、複数がテー
ブルに搭載されている場合、それら複数のうち、現在、
部品供給位置に最も近いフィーダにより供給されるもの
が装着電子回路部品として選択される。1つのみがテー
ブルに搭載されている場合には、その1つのみのフィー
ダが現在、部品供給位置に最も近いフィーダであるとし
て、それにより供給される電子回路部品が装着電子回路
部品に選択される。本項は、電子回路部品の回路基板へ
の装着中に電子回路部品が選択されるようにする場合に
特に好適である。現在、部品供給位置に最も近いフィー
ダは、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着
されるべき電子回路部品として供給が予定されたフィー
ダであることもあり、その予定はなく、本来別の装着位
置に装着されるべき電子回路部品の供給が予定されたフ
ィーダ(別の電子回路部品群あるいは電子回路部品が対
応付けられた装着位置に装着されるべき電子回路部品の
供給が予定されたフィーダ)であることもある。ある電
子回路部品群に属する複数の電子回路部品の少なくとも
2つを部品供給装置に保持させ、それらを含めた全部の
電子回路部品から装着電子回路部品が選択されるように
してもよく、あるいはある電子回路部品群に属する電子
回路部品からのみ装着電子回路部品が選択されるように
してもよい。後者の場合、電子回路部品群に属する電子
回路部品であって、部品供給装置に保持された電子回路
部品は、代替専用の電子回路部品であることとなる。本
項の発明によれば、電子回路部品群が対応付けられてい
る装着位置に装着される電子回路部品を供給する際のテ
ーブルの移動距離が少なくて済み、装着サイクルタイム
を短縮し、装着能率を向上させることができる。
【0015】(7)前記部品供給装置が、それぞれ一種
類ずつの電子回路部品を多数収容し、それら電子回路部
品を予め定められた一定の部品供給部へ送る複数のフィ
ーダと、それらフィーダが、前記部品供給部が一線に沿
って並ぶ状態で搭載され、位置固定に設けられたテーブ
ルとを含み、前記装着部品選択部が、前記電子回路部品
群に属する複数の電子回路部品のうちで、直前に電子回
路部品を供給したフィーダに最も近いフィーダにより供
給される電子回路部品を前記装着電子回路部品として選
択する直前供給部品依拠選択部を備えた (2)項ないし
(5)項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。
複数のフィーダがテーブルに、それぞれが供給する電子
回路部品が回路基板への装着順に並ぶように搭載され、
回路基板上における電子回路部品の装着順が、相前後す
る装着位置が互いに隣接するように設定されるのであれ
ば、本項の発明によって、電子回路部品群に属する電子
回路部品を部品供給装置から受け取る際の装着装置の移
動距離が短くて済むこととなり、電子回路部品を能率良
く装着することができる。
【0016】(8)前記部品供給装置が、それぞれ一種
類ずつの電子回路部品を多数収容してそれら電子回路部
品を1個ずつ順次供給する複数の部品供給デバイスを含
み、前記装着部品選択部が、前記1群以上の電子回路部
品群の各々に属する複数の電子回路部品のうちで、前記
複数の部品供給デバイスのいずれかにより現に供給可能
なものを前記装着電子回路部品として選択する供給可能
部品選択部を備えた (2)項ないし (7)項のいずれかに記
載の電子回路部品装着システム。上記部品供給デバイス
には、それぞれ一種類ずつの電子回路部品を多数収容
し、それら電子回路部品を予め定められた一定の部品供
給部へ送る部品フィーダや、2次元的に配列された多数
の部品収容凹部を備え、それら部品収容凹部の各々に電
子回路部品を収容し、各部品収容凹部から直接電子回路
部品を供給するトレイ等が該当する。同じ電子回路部品
群に属する複数の電子回路部品がそれぞれ属する部品供
給デバイスの種類は全部同じでもよく、2種類以上に異
なっていてもよい。「現に供給可能な電子回路部品」
は、例えば、電子回路部品を供給する部品供給デバイス
を部品供給装置が保持していることであり、あるいは、
それと共に部品切れを生じていないことである。
【0017】(9)前記部品供給装置が、それぞれ一種
類ずつの電子回路部品を多数収容してそれら電子回路部
品を1個ずつ順次供給する複数の部品供給デバイスを含
み、前記装着部品選択部が、前記1群以上の電子回路部
品群の各々に属する複数の電子回路部品のうちで、前記
複数の部品供給デバイスのいずれかに現に最も多く収容
されているものを前記装着電子回路部品として選択する
最多残量部品選択部を備えた (2)項ないし (7)項のいず
れかに記載の電子回路部品装着システム。本項の発明に
よれば、例えば、残量が少ない電子回路部品が先に供給
されて、部品供給装置において早期に部品切れが生ずる
ことが回避される。
【0018】(10)回路基板を保持する基板保持装置
と、複数種類の電子回路部品を供給する部品供給装置
と、その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前
記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装
置と、前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それ
ら各装着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路
部品の一つとが互いに対応付けられた装着プログラムを
記憶するプログラムメモリと、互いに代替可能な複数の
電子回路部品が1群とされた電子回路部品群を1群以上
記憶する部品群メモリと、前記装着プログラムに従っ
て、前記装着装置に、前記複数の装着位置の各々に対応
付けられた各電子回路部品を装着させるとともに、その
対応付けられた電子回路部品が前記部品供給装置に無い
場合に、その電子回路部品が前記電子回路部品群に属す
るものでありかつその電子回路部品と代替可能な電子回
路部品が現に前記部品供給装置にあれば、その代替可能
な電子回路部品を装着させる制御装置とを含む電子回路
部品装着システム。上記「対応付けられた電子回路部品
が前記部品供給装置に無い場合」には、対応付けられた
電子回路部品が部品供給装置に収容されていたが、全て
供給されて無くなったかあるいは無くなったと見なされ
た場合(「部品切れによる部品無し」の場合と称する)
と、対応付けられた電子回路部品は当初から部品供給装
置には収容されておらず、代替可能な電子回路部品のみ
が収容されている場合(「意図的部品無し」の場合と称
する)との両方が含まれる。いずれにしても、部品供給
装置に代替可能な電子回路部品が収容されている限り、
対応付けられた電子回路部品の代わりに代替可能な電子
回路部品が供給され、電子回路部品の装着作業が支障な
く行われる。代替可能な電子回路部品が複数ある場合、
例えば、前記 (2)項ないし (9)項のいずれかに記載の規
則あるいはそれらの組合せに基づいて、装着される電子
回路部品が決定されるようにすればよい。代替可能な電
子回路部品は、いずれかの装着位置に対応付けられた電
子回路部品でもよく、代替専用の電子回路部品でもよ
い。前者の場合は、別の装着位置に装着されるべき電子
回路部品を供給する目的で搭載されている部品供給デバ
イスから、そのデバイスに収容されている電子回路部品
が代替可能なものとして供給されることとなる。後者の
場合は、装着位置に対応付けられた電子回路部品が、在
庫が無い等の理由で搭載できない場合に、その電子回路
部品と同じ電子回路部品群に属する電子回路部品のいず
れかが部品供給デバイスに収容させられ、代替専用の電
子回路部品とされるのである。部品群メモリがあれば、
部品供給装置に無い電子回路部品が電子回路部品群に属
するか否かがわかり、電子回路部品群に属するのであれ
ば、装着装置に代替可能な電子回路部品の装着を行わせ
ることができる。部品群メモリに記憶された電子回路部
品群の利用により、装着プログラムを変更することな
く、電子回路部品群に属する電子回路部品を回路基板に
装着させ、設計上指定された電子回路部品がなくても、
「部品切れによる部品無し」であれば、回路基板への電
子回路部品の装着作業を続けて行うことができ、「意図
的部品無し」であれば、一連の装着作業を開始すること
ができる。
【0019】(11)前記制御装置が、複数枚の回路基
板に対する一連の装着作業の開始に先立って、前記複数
の装着位置の各々に対応付けられた電子回路部品が前記
部品供給装置にあるか否かを調べ、ない場合に、そのな
い電子回路部品が前記電子回路部品群のいずれかに属す
るものであれば、その電子回路部品群に属する別の電子
回路部品であって現に前記部品供給装置に有るものを、
前記装着位置に対応付けられた電子回路部品の代替部品
として指定する代替部品指定部を備えた(10)項に記載の
電子回路部品装着システム。本項の代替部品指定部は、
前記「意図的部品無し」の場合に有効なものである。代
替部品指定部は、例えば、装着位置の一つに対応付けら
れてはいるが、部品供給装置には収容されていない非収
容部品の代わりに代替部品を装着位置に対応付けるもの
に装着プログラムを一時的に変更するものとしたり、非
収容部品と代替部品とを互いに対応付けて代替部品メモ
リに記憶させ、非収容部品が対応付けられた装着位置に
は当然に代替部品が装着されるようにしたりすることが
できる。
【0020】(12)前記制御装置が、複数枚の回路基
板に対する一連の装着作業の途中に、前記複数の装着位
置の各々に対応付けられた電子回路部品が前記部品供給
装置になくなったことを検出する部品切れ検出部と、そ
の部品切れ検出部による部品切れの検出時に、前記部品
供給装置になくなった電子回路部品が前記電子回路部品
群に属するものでありかつその電子回路部品と代替可能
な電子回路部品が現に前記部品供給装置にあれば、その
代替可能な電子回路部品を、前記装着位置に対応付けら
れた電子回路部品の代替部品として指定する代替部品指
定部を備えた(10)項または(11)項に記載の電子回路部品
装着システム。本項の部品切れ検出部および代替部品指
定部は、前記「部品切れによる部品無し」の場合に有効
なものである。前記(11)項に関連して行った代替部品指
定部についての説明は本項の代替部品指定部にも当ては
まる。
【0021】(13)前記制御装置が、前記装着装置
に、前記電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれ
かを装着させる場合には、実際に装着させる電子回路部
品を記憶する実装着部品メモリを含む (1)項ないし(12)
項のいずれかに記載の電子回路部品装着システム。上記
「実装着部品メモリ」は、上記「実際に装着させる電子
回路部品」を、その電子回路部品が装着される装着位置
と、その電子回路部品が属する電子回路部品群との少な
くとも一方と対応付けて記憶するものとすることが望ま
しい。このようにしておけば、後に、実装着部品メモリ
の情報をディスプレイに表示させ、あるいはプリンタに
印字させる等、出力装置に出力させることによって、プ
リント配線板に実際に装着された電子回路部品を、容易
に各装着位置や各電子回路部品群と対応付けて知ること
ができる。また、プリント配線板に特有のコードが付さ
れる場合には、そのコードと対応付けて記憶するものと
することが望ましい。このようにしておけば、各プリン
ト配線板毎に実際に装着された電子回路部品を知ること
ができ、プリント配線板の後の管理が容易となる。この
態様は、1ロットのプリント配線板への装着作業の途中
に、実際に装着される電子回路部品が変わる場合に特に
有効である。
【0022】(14) 回路基板を保持する基板保持装
置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部
品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持
装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その
装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装
着システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピ
ュータにより実施される制御プログラムであって、回路
基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に
装着されるべき複数の電子回路部品の一つ、または複数
ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品とし
て予め指定されている1群以上の電子回路部品群の一つ
とが互いに対応付けられたものとしてプログラムメモリ
に格納されている装着プログラムの、各装着位置に対応
する各部分を順次読み出す装着プログラム読出ステップ
と、その装着プログラム読出ステップで読み出した部分
の装着位置に対応付けられているのが前記電子回路部品
群の一つである場合に、前記1群以上の電子回路部品群
のデータが予め格納されている部品群メモリを参照し、
その部品群メモリにおいて前記一つの電子回路部品群に
属するものとして指定されている複数の電子回路部品の
いずれかを、前記部品供給装置から前記装着装置に受け
取らせて前記基板保持装置に保持されている回路基板に
装着させる装着制御ステップとを含む電子回路部品装着
制御プログラム。前記 (2)項ないし (9)項,(13)項の各
々に記載の特徴は本項の電子回路部品装着制御プログラ
ムにも適用可能である。本項に記載のプログラムに従っ
て電子回路部品の回路基板への装着が行われれば、例え
ば、 (1)項に記載の作用および効果が得られる。
【0023】(15) 回路基板を保持する基板保持装
置と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部
品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持
装置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その
装着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装
着システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピ
ュータにより実施される制御プログラムであって、前記
回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位
置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つ
とが互いに対応付けられたものとして予めプログラムメ
モリに格納されている装着プログラムの、各装着位置に
対応する各部分を順次読み出す装着プログラム読出ステ
ップと、その装着プログラム読出ステップで読み出した
部分の装着位置に対応付けられている電子回路部品が前
記部品供給装置に有る場合に、その電子回路部品を前記
部品供給装置から前記装着装置に受け取らせて前記基板
保持装置に保持されている回路基板に装着させる一方、
その電子回路部品が部品供給装置に無い場合に、複数ず
つの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として
指定されている1群以上の電子回路部品群のデータが予
め格納されている部品群メモリを参照し、その部品群メ
モリにおいて前記部品供給装置に無い電子回路部品と同
じ電子回路部品群に属するとされており、かつ前記部品
供給装置に有る電子回路部品を、その部品供給装置から
前記装着装置に受け取らせて前記基板保持装置に保持さ
れている回路基板に装着させる装着制御ステップとを含
む電子回路部品装着制御プログラム。前記(11)項ないし
(13)項の各々に記載の特徴は本項の電子回路部品装着制
御プログラムにも適用可能である。本項に記載のプログ
ラムに従って電子回路部品の回路基板への装着が行われ
れば、例えば、(10)項に記載の作用および効果が得られ
る。
【0024】(16) 部品供給装置から供給される電
子回路部品を装着装置が受け取って、基板保持装置に保
持されている回路基板に装着する電子回路部品装着シス
テムによる装着作業を制御するための装着プログラムに
関連する装着プログラム関連データを処理するシステム
であって、複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電
子回路部品として指定された1群以上の電子回路部品群
を記憶する部品群メモリと、前記回路基板上の複数の装
着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着されるべ
き複数の電子回路部品の一つまたは前記1群以上の電子
回路部品群の一つとが互いに対応付けられた装着プログ
ラム関連データを記憶する関連データメモリと、前記装
着プログラム関連データにおいて、前記複数の装着位置
のうち前記電子回路部品が対応付けられている装着位置
にはその電子回路部品が装着され、前記電子回路部品群
が対応付けられている装着位置には、その電子回路部品
群に属する電子回路部品のいずれかが装着されるように
前記装着プログラム関連データを処理する処理部とを含
む電子回路部品装着プログラム関連データ処理システ
ム。装着プログラム関連データは、装着プログラム自体
でもよく、装着プログラム作成の基となるデータでもよ
い。電子回路部品装着プログラム関連データ処理システ
ムは、部品供給装置,装着装置および基板保持装置を備
えた電子回路部品装着システムの一部として構成されて
もよく、部品供給装置,装着装置および基板保持装置を
備えないシステムとして構成されてもよい。装着プログ
ラム関連データ処理システムがコンピュータにより構成
される場合、1台のコンピュータにより構成されてもよ
く、複数台のコンピュータにより構成されてもよい。装
着プログラム関連データ処理システムが1台のコンピュ
ータにより構成される場合、例えば、電子回路部品装着
機を制御するコンピュータが装着プログラム関連データ
処理システムを構成してもよく、そのコンピュータに接
続されたコンピュータが装着プログラム関連データ処理
システムを構成してもよい。処理システムが部品供給装
置,装着装置および基板保持装置を備えないシステムと
して構成される場合、装着プログラム関連データは処理
システムにおいて、電子回路部品群に属する電子回路部
品のいずれかが装着されるように処理される。処理され
た装着プログラム関連データは、例えば、記録媒体に、
電子回路部品装着機の制御装置のコンピュータにより読
取り可能に記録され、その記録媒体が読み取られたり、
あるいは、情報伝達線により電子回路部品装着機の制御
装置の前記 (2)項ないし (9)項,(13)項の各々に記載の
特徴は本項に記載の電子回路部品着プログラム関連デー
タ処理システムにも適用可能である。
【0025】(17)回路基板を保持する基板保持装置
と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品
供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装
置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装
着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着
システムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュ
ータにより実施される装着プログラムに関連した装着プ
ログラム関連データを作成する方法であって、前記回路
基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位置に
装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一つとが
互いに対応付けられた原データを原データメモリに格納
する原データ格納工程と、互いに代替可能な複数の電子
回路部品が1群とされた電子回路部品群を1群以上、部
品群メモリに格納する電子回路部品群格納工程と、前記
原データメモリに格納された原データの各電子回路部品
が、前記部品群メモリに格納された電子回路部品群のい
ずれかに属するものであるか否かを調べ、属するもので
ある場合には、その電子回路部品をその電子回路部品が
属する電子回路部品群に置換する置換工程とを含み、前
記原データの少なくとも一部の電子回路部品が電子回路
部品群に置換された置換データを作成する装着プログラ
ム関連データ作成方法。本装着プログラム関連データ作
成方法を構成する3つの工程は、その少なくとも一つの
工程が作業者により行われてもよく、全部が自動で行わ
れてもよい。上記「原データ」は、CAD等により作成
されたプリント回路板の設計データでもよく、設計デー
タに基づいて作成された原装着プログラムでもよい。前
者の場合には置換設計データが装着プログラム関連デー
タとして作成され、後者の場合には置換装着プログラム
が装着プログラム自体として作成されることとなる。置
換設計データに基づいて装着プログラムを作成すれば、
置換装着プログラムが得られる。上記「装着プログラム
関連データ」は、装着プログラム自体でも、装着プログ
ラム作成の基となるデータ等でもよいのである。いずれ
にしても、本項の方法により作成された装着プログラム
関連データに基づいて、回路基板上の複数の装着位置の
各々と、それら装着位置の各々に装着されるべき複数の
電子回路部品の一つまたは1群以上の電子回路部品群の
一つとが互いに対応付けられた装着プログラムが得ら
れ、 (1)項ないし (9)項,(13)項に記載の電子回路部品
装着システムにおける電子回路部品の回路基板への装着
に用いることができる。
【0026】(18)回路基板を保持する基板保持装置
と、電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品
供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装
置に保持された回路基板に装着する装着装置と、その装
着装置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着
システムにおいて、前記制御装置により実施される装着
プログラムに関連した装着プログラム関連データをコン
ピュータにより作成するためのプログラムであって、前
記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着
位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の一
つとが互いに対応付けられたものとして原データメモリ
に格納されている原データの、各装着位置に対応する各
部分を順次読み出す原データ読出ステップと、その原デ
ータ読出ステップで読み出した部分の装着位置に対応付
けられている電子回路部品が、互いに代替可能な複数の
電子回路部品を1群とした電子回路部品群のデータが1
群分以上予め格納されている部品群メモリにおいて、電
子回路部品群の一つに属するものとして指定されている
場合は、前記装着位置に対応付けられている電子回路部
品をその一つの電子回路部品群に置換する置換ステップ
とを含み、前記原データの少なくとも一部の電子回路部
品が電子回路部品群に置換された置換データを作成する
装着プログラム関連データ作成プログラム。
【0027】(19)1種類ずつの電子回路部品をそれ
ぞれ供給する複数の部品供給デバイスを部品供給装置の
複数の搭載部に搭載することによって各種電子回路部品
を各搭載部に搭載する際に、誤った搭載を防止するシス
テムであって、複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属す
る電子回路部品として指定された1群以上の電子回路部
品群を記憶する部品群メモリと、前記複数の搭載部の各
々の識別コードである搭載部識別コードと、それら各搭
載部に搭載されるべき電子回路部品の識別コードである
部品識別コードまたは前記電子回路部品群の識別コード
である部品群識別コードとが対応付けられた搭載データ
を記憶する搭載データメモリと、前記複数の部品供給デ
バイスの各々が前記複数の搭載部の各々に搭載される
際、それら部品供給デバイスに搭載された電子回路部品
および搭載部の部品識別コードおよび搭載部識別コード
を取得する識別コード取得部と、その識別コード取得部
により取得された部品識別コードおよび搭載部識別コー
ドと前記搭載データの対応部分とを比較するとともに、
その対応部分が部品識別コードおよび搭載部識別コード
を含む場合には、それら部品識別コードおよび搭載部識
別コードと前記取得された部品識別コードおよび搭載部
識別コードとが一致する場合と一致しない場合との少な
くとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記対応部分
が部品群識別コードおよび搭載部識別コードを含む場合
には、前記部品群メモリを参照して、前記取得された部
品識別コードおよび搭載部識別コードがそれぞれ、前記
対応部分の部品群識別コードの電子回路部品群に属する
電子回路部品のいずれかの部品識別コードおよび搭載識
別コードと一致する場合と一致しない場合との少なくと
も一方を表す比較結果情報を作成する判定部とを含む電
子回路部品の搭載部への誤搭載防止システム。
【0028】識別コードは、例えば、バーコード等の一
次元コードあるいは二次元コードにより構成され、ある
いはアルファベット等の文字,数字,記号,図形,それ
らの組合せ等により構成される。部品識別コードおよび
搭載部識別コードは、例えば、読取装置によって自動で
あるいは作業者により手動で読み取られることにより取
得され、あるいは作業者が入力装置を用いて入力するこ
とにより取得される。あるいはカメラ等の撮像装置によ
り撮像し、認識されることにより取得されるようにして
もよい。また、識別コードは、上記のように読取り等に
よって直接取得される代わりに、間接的に取得されても
よい。例えば、部品識別コードは、電子回路部品が搭載
される部品供給デバイスの識別コードである供給デバイ
ス識別コードを介して間接的に取得されてもよい。電子
回路部品が部品供給デバイスに搭載される際に、両者の
部品識別コードおよび供給デバイス識別コードが読取り
等により取得され、電子回路部品が搭載された部品供給
デバイスが搭載部に搭載される際に、供給デバイス識別
コードおよび搭載部識別コードが読取り等によって取得
されれば、先に供給デバイス識別コードと共に取得され
た部品識別コードが、搭載部識別コードと対応付けら
れ、部品識別コードおよび搭載部識別コードが取得され
るのである。この際、電子回路部品の部品供給デバイス
への搭載時に、次項に記載のシステムにおけるように、
誤搭載が防止されるようにしてもよく、部品識別コード
および供給デバイス識別コードが取得されるのみでもよ
い。搭載データメモリは、搭載データのみが記憶される
専用のメモリでもよく、あるいは搭載データ以外のデー
タも記憶されたメモリの一部でもよい。
【0029】電子回路部品を回路基板に装着する装着プ
ログラムにおいて、装着位置に電子回路部品群が対応付
けられている場合、その装着位置に装着される電子回路
部品が搭載される搭載部には、電子回路部品群に属する
いずれの電子回路部品が搭載されてもよく、本項の発明
によれば、電子回路部品群が対応付けられた搭載部に、
電子回路部品群に属するいずれの電子回路部品が搭載さ
れても、誤搭載とされることはなく、搭載作業能率が向
上する。搭載部に電子回路部品のみが対応付けられるの
であれば、搭載部に、対応付けられた電子回路部品以外
の電子回路部品が搭載されれば、その電子回路部品が電
子回路部品群に属する代替可能な電子回路部品であって
も誤搭載とされ、搭載をやり直し、あるいは搭載データ
を設定し直す等の処理が必要であるのに対し、そのよう
な手間がかからないのである。本項の発明によれば、電
子回路部品群のデータの利用により、電子回路部品群に
属する電子回路部品の搭載部への搭載が誤搭載とされる
ことなく、かつ、電子回路部品の搭載部への誤搭載が防
止されるシステムが得られる。前記 (1)項ないし(18)項
の各々に記載の発明は(19)項ないし(22)項の各々に記載
の発明と併せて採用することができる。
【0030】(20) 複数種類の電子回路部品の各々
を複数の部品供給デバイスの各々に搭載する際に、誤っ
た搭載を防止するシステムであって、複数ずつの電子回
路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定された
1群以上の電子回路部品群を記憶する部品群メモリと、
複数の電子回路部品の各々の部品識別コードとそれら電
子回路部品がそれぞれ搭載されるべき部品供給デバイス
の各々の供給デバイス識別コードとが、あるいは、複数
ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品とし
て指定された電子回路部品群の識別コードである部品群
識別コードとそれら電子回路部品群の各々に属する複数
の電子回路部品が搭載されるべき1種以上の部品供給デ
バイスの供給デバイス識別コードとがそれぞれ対応付け
られた搭載データを記憶する搭載データメモリと、現に
前記複数の電子回路部品および部品供給デバイスが搭載
されることが意図されている搭載部の識別コードである
搭載部識別コードを取得する搭載部識別コード取得部
と、各電子回路部品が各部品供給デバイスに搭載される
際、それら電子回路部品および部品供給デバイスの部品
識別コードおよび供給デバイス識別コードを取得する部
品識別コード・供給デバイス識別コード取得部と、その
部品識別コード・供給デバイス識別コード取得部により
取得された部品識別コードおよび供給デバイス識別コー
ドと前記搭載データの対応部分とを比較するとともに、
その対応部分が部品識別コードおよび供給デバイス識別
コードを含む場合には、それら部品識別コードおよび供
給デバイス識別コードと前記取得された部品識別コード
および供給デバイス識別コードとが一致する場合と一致
しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作
成し、前記対応部分が部品群識別コードおよび供給デバ
イス識別コードを含む場合には、前記部品群メモリを参
照して、前記取得された部品識別コードおよび供給デバ
イス識別コードがそれぞれ、前記対応部分の部品群識別
コードの電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれ
かの部品識別コードおよびそのいずれかの電子回路部品
が搭載されるべき部品供給デバイスの供給デバイス識別
コードと一致する場合と一致しない場合との少なくとも
一方を表す比較結果情報を作成する判定部とを含む電子
回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止システム。
電子回路部品群が対応付けられた装着位置に装着される
電子回路部品を供給する部品供給デバイスには、電子回
路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれが搭載さ
れてもよく、本項の発明によれば、そのような部品供給
デバイスに、電子回路部品群に属する複数の電子回路部
品のいずれが搭載されても誤搭載とされることがなく、
部品供給デバイスへの電子回路部品の搭載を能率よく行
いつつ誤搭載を防止し得る。
【0031】(21) 1種類ずつの電子回路部品をそ
れぞれ供給する複数の部品供給デバイスを部品供給装置
の複数の搭載部に搭載することによって各種電子回路部
品を各搭載部に搭載する際に、誤った搭載を防止するた
めにコンピュータに実施させる誤搭載防止プログラムで
あって、前記複数の部品供給デバイスの各々が前記複数
の搭載部の各々に搭載される際、それら部品供給デバイ
スに搭載されている電子回路部品および搭載部の各識別
データである部品識別コードおよび搭載部識別コードを
取得する識別コード取得ステップと、前記複数の搭載部
の各々の搭載部識別コードと、それら各搭載部に搭載さ
れるべき電子回路部品の部品識別コードまたは複数ずつ
の電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指
定された電子回路部品群の識別コードである部品群識別
コードとが予め対応付けられたものとして搭載データメ
モリに格納されている搭載データを参照し、前記識別コ
ード取得ステップにおいて取得した搭載部識別コードが
前記搭載データにおいて部品識別コードと対応付けられ
ている場合には、その対応付けられている部品識別コー
ドが前記取得した部品識別コードと一致する場合と一致
しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作
成し、前記識別コード取得ステップにおいて取得した搭
載部識別コードが前記搭載データにおいて部品群識別コ
ードと対応付けられている場合には、前記電子回路部品
群のデータが予め格納されている部品群メモリを参照
し、前記識別コード取得ステップにおいて取得した部品
識別コードが、前記搭載データにおいて前記搭載部識別
コードと対応付けられている電子回路部品群に属すると
前記部品群メモリにおいて指定されている複数の電子回
路部品のいずれかの部品識別コードと一致する場合と一
致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を
作成する判定ステップとを含む電子回路部品の搭載部へ
の誤搭載防止プログラム。
【0032】(22) 複数種類の電子回路部品の各々
を複数の部品供給デバイスの各々に搭載する際に、誤っ
た搭載を防止するためにコンピュータに実施させる誤搭
載防止プログラムであって、現に前記複数の電子回路部
品および部品供給デバイスが搭載されることが意図され
ている搭載部の識別コードである搭載部識別コードを取
得する搭載部識別コード取得ステップと、前記複数の電
子回路部品の各々が前記複数の部品供給デバイスの各々
に搭載される際、それら搭載される電子回路部品および
部品供給デバイスの各識別コードである部品識別コード
および供給デバイス識別コードを取得する部品識別コー
ド・供給デバイス識別コード取得ステップと、前記複数
の電子回路部品の各々の部品識別コードとそれら電子回
路部品がそれぞれ搭載されるべき部品供給デバイスの各
々の供給デバイス識別コードとが、あるいは、複数ずつ
の電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指
定された電子回路部品群の識別コードである部品群識別
コードとそれら電子回路部品群の各々に属する複数の電
子回路部品が搭載されるべき1種以上の部品供給デバイ
スの供給デバイス識別コードとがそれぞれ対応付けられ
たものとして搭載データメモリに格納されている搭載デ
ータを参照し、その搭載データの現に電子回路部品の搭
載が行われようとしている部分である対応部分において
前記部品識別コードと前記供給デバイス識別コードとが
対応付けられている場合には、前記部品識別コード・供
給デバイス識別コード取得ステップにおいて取得した部
品識別コードおよび供給デバイス識別コードが前記搭載
データの対応部分における部品識別コードおよび供給デ
バイス識別コードと一致する場合と一致しない場合との
少なくとも一方を表す比較結果情報を作成し、前記搭載
データの対応部分において前記部品群識別コードと前記
供給デバイス識別コードとが対応付けられている場合に
は、前記電子回路部品群の各々とそれらに属する複数ず
つの電子回路部品とを対応付けるデータが予め格納され
ている部品群メモリを参照し、前記部品識別コード・供
給デバイス識別コード取得ステップにおいて取得した部
品識別コードおよび供給デバイス識別コードが、前記搭
載データの対応部分における部品群識別コードの電子回
路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかの部品
識別コードおよびその対応部分の供給デバイス識別コー
ドと一致する場合と一致しない場合との少なくとも一方
を表す比較結果情報を作成する判定ステップとを含む電
子回路部品の部品供給デバイスへの誤搭載防止プログラ
ム。搭載データにおいては、部品供給装置の複数の搭載
部の識別コードである搭載部識別コードと、部品識別コ
ードおよび供給デバイス識別コード、あるいは部品群識
別コードおよび供給デバイス識別コードとが対応付けら
れている。各電子回路部品の各供給デバイスへの搭載作
業は、それら電子回路部品および供給デバイスが搭載さ
れることが意図されている搭載部の各々が搭載部識別コ
ードにより指定された上で行われる。搭載データのう
ち、その指定された搭載部に対応する部分が上記対応部
分であることになる。(20)項においても同様である。
【0033】(23)回路基板上の複数の装着位置の一
部のものを表すデータと、それら一部の装着位置の各々
に装着されるべき複数種類の電子回路部品の一つずつを
表すデータとがそれぞれ対応付けられるとともに、前記
複数の装着位置の別の一部である少なくとも1つを表す
データと、その少なくとも1つの装着位置への装着が許
容される複数の電子回路部品の群である電子回路部品群
を表すデータとが対応付けられた構造を有し、コンピュ
ータにより読み出し可能なメモリに格納された装着プロ
グラム関連データ。装着プログラム関連データは、装着
プログラム自体でもよく、装着プログラム作成の基とな
るデータでもよい。 (24)複数の電子回路部品群を表すデータと、それら
電子回路部品群の各々に属する複数ずつの電子回路部品
を表すデータとが互いに対応付けられた構造を有し、コ
ンピュータにより読み出し可能なメモリに格納された電
子回路部品群データ。本項の電子回路部品群データは、
例えば、コンピュータにより、(23)項の装着プログラム
関連データにおける電子回路部品群を表すデータを電子
回路部品を表すデータに置換する際に、一つの電子回路
部品群に属する複数の電子回路部品のうちの一つを決定
するための補助データと共に利用される。前記 (2)項な
いし (9)項の各々に記載されたもののデータが補助デー
タの例である。
【0034】(25)(14)項,(15)項,(18)項,(21)
項,(22)項のいずれかに記載のプログラム、または(23)
項,(24)項のいずれかに記載のデータがコンピュータに
より読み出し可能に記録された記録媒体。記録媒体とし
ては、例えば、ROMカセット等、コンピュータに着脱
可能な着脱式記録媒体、コンピュータに設けられた読取
装置により読取り可能な磁気テープ,磁気ディスク,光
磁気ディスク等の読取式記録媒体が好適であるが、コン
ピュータに取り外し不能に内蔵されたROM等の記録媒
体でもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態
である電子回路部品装着システムの電子回路部品装着機
(以後、装着機と略称する)10が概略的に図示されて
いる。装着機10のベッド12上には、基板保持装置た
るプリント配線板保持装置14(以下、配線板保持装置
14と称する),装着装置16および部品供給装置18
等が設けられ、装着機12を構成している。装着機12
の基本的な構成は既に知られており、簡単に説明する。
【0036】配線板保持装置14を説明する。配線板保
持装置14は、回路基板の一種であるプリント配線板3
0を保持し、基板保持装置移動装置たるXYテーブル3
2により、互いに直交するX軸とY軸とによって規定さ
れるXY座標面上の任意の位置へ移動させられる。XY
テーブル32は、X軸スライド移動用モータ38および
送りねじとしてのボールねじ40により、ガイドレール
42を含む案内装置により案内されてX軸方向に移動さ
せられるX軸スライド44と、そのX軸スライド44上
においてY軸スライド移動用モータ46および送りねじ
としてのボールねじ48により、ガイドレール50を含
む案内装置により案内されてY軸方向に移動させられる
Y軸スライド52とを備えている。
【0037】配線板保持装置14は、図示は省略する
が、プリント配線板30を下方から支持する配線板支持
装置等を備え、Y軸スライド52上に設けられている。
プリント配線板30の表面ないし上面である装着面に
は、電子回路部品が装着される装着位置が複数、設定さ
れており、プリント配線板30は配線板保持装置14の
移動により水平面内において任意の位置へ移動させら
れ、複数の装着位置が順次、後述する装着装置16に予
定された部品装着位置に対応する位置に位置決めされ
る。
【0038】装着装置16を説明する。装着装置16
は、本実施形態においては、複数組の部品装着ヘッド7
0が共通の旋回軸線まわりに旋回させられ、複数の停止
位置に順次、停止させられて、電子回路部品の受取りお
よび装着等を行うように構成されている。複数の部品装
着ヘッド70は、間欠回転体72に等角度間隔に保持さ
れており、間欠回転体72が、間欠回転用モータ74
(図2参照)を駆動源とする間欠回転装置によって間欠
回転させられることにより、間欠回転体72の回転軸線
まわりに間欠的に旋回させられ、部品保持位置ないし部
品吸着位置たる部品受取位置,部品保持姿勢検出位置,
部品姿勢修正位置および部品装着位置等、複数の停止位
置に順次停止させられ、部品保持位置において部品供給
装置18から電子回路部品を受け取り、部品装着位置に
おいてプリント配線板30に装着する。部品装着ヘッド
70は、部品保持具、例えば、負圧により電子回路部品
を吸着する吸着ノズルを保持し、電子回路部品を受け取
り、装着する。
【0039】部品供給装置18を説明する。部品供給装
置18は、図1に示すように複数組、本実施形態におい
ては2組の部品供給テーブル80,82と、それらテー
ブル80,82をそれぞれ移動させるテーブル駆動装置
84,86とを備えている。部品供給テーブル80,8
2は同様に構成されており、それぞれ、X軸方向に平行
な方向に移動可能に設けられたテーブル88と、テーブ
ル88上にそれぞれ搭載された複数のフィーダ92とを
備えている。
【0040】フィーダ92は部品供給デバイスの一種で
あり、複数のフィーダ92はそれぞれ、1種類ずつの電
子回路部品を供給する。フィーダ92は、詳細な図示は
省略するが、電子回路部品を多数収容する部品収容装置
と、それら電子回路部品を予め設定された一定の部品供
給部へ送る送り装置とを備え、部品供給部から1個ずつ
電子回路部品を供給し、テーブル88上に、各部品供給
部がX軸方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態で搭載さ
れている。テーブル88には、例えば、複数のスロット
がY軸方向に平行に設けられ、複数のフィーダ92はそ
れぞれ、スロットに嵌合されて位置決めされるととも
に、固定装置によりテーブル88に着脱可能に固定され
る。テーブル88の複数のスロットが設けられた部分が
それぞれ搭載部を構成している。
【0041】テーブル駆動装置84,86はそれぞれ、
テーブル移動用モータ98を駆動源とするとともに、送
りねじたるボールねじ100およびナット102を含
み、テーブル88をX軸方向に平行な方向において正逆
両方向であって、任意の位置へ移動させることができ、
複数のフィーダ92の部品供給部の各々を予め定められ
た部品供給位置に位置決めする。部品供給位置は、本実
施形態においては、部品受取位置に位置決めされた部品
装着ヘッド70の電子回路部品を受け取る吸着ノズルの
下方に部品供給部が位置する位置である。部品供給時に
は部品供給テーブル80,82は交代で、あるいは一緒
に部品供給領域において移動させられて電子回路部品を
供給する。
【0042】フィーダ92により供給される電子回路部
品は、種々の態様でフィーダ92に収容される。例え
ば、電子回路部品は、部品保持テープに保持されてテー
プ化部品とされ、部品保持テープがテープ送り装置によ
って移動させられることにより、部品供給部へ送られ
る。あるいは電子回路部品は部品収容ケースにバルク状
に収容され、空気流,ベルト,傾斜やそれらの組合わせ
等により移動させられ、部品供給部へ送られる。テープ
化部品は、例えば、キャリヤテープの長手方向に沿って
一定ピッチで形成された多数の収容凹部の各々に電子回
路部品が1個ずつ収容されるとともに、収容凹部の開口
がカバーテープにより覆われたものとされる。
【0043】テープ化部品は、例えば、キャリヤテープ
の長手方向に沿って設けられた一対の被支持部と、それ
ら被支持部の間から突出させられた多数の部品収容部と
を含み、各部品収容部の収容凹部にそれぞれ電子回路部
品が収容され、一対の被支持部においてフィーダ92に
より下方から支持される所謂エンボステープタイプや、
エンボスがなく、全体がフィーダ92によって下方から
支持さえる角穴パンチ形テープたる所謂紙テープタイプ
があり、例えば、テープ保持具の一種であるリールに巻
き付けられ、あるいはテープ収容ケースに収容されてフ
ィーダ92にセットされる。テーブル88には、例え
ば、電子回路部品を部品保持テープに保持された状態で
供給するテープフィーダ92や、供給する電子回路部品
がバルク状に保持されたバルクフィーダ92等、種々の
フィーダ92が搭載されている。
【0044】装着装置16等は、図2に示す制御装置1
10により制御される。制御装置110は、装着制御コ
ンピュータ112を主体とするものであり、装着制御コ
ンピュータ112は、PU(プロセッシングユニット)
114,ROM116,RAM118,入・出力ポート
120がバスライン122により接続されたものであ
る。
【0045】入・出力ポート120には、駆動回路13
0を介してX軸スライド移動用モータ38等の各種アク
チュエータおよび報知器132が接続されるとともに、
制御回路134を介して表示画面136が接続されてい
る。X軸スライド移動用モータ38等、駆動源たる各種
モータは、本実施形態では、サーボモータにより構成さ
れている。サーボモータは、回転角度の精度の良い制御
が可能な回転電動モータであり、サーボモータに代えて
ステップモータを用いてもよい。なお、図示は省略する
が、X軸スライド移動用モータ38等の回転角度はエン
コーダにより検出され、その検出結果に基づいてモータ
38等が制御される。報知器132は、例えば、ブザー
の鳴動等、音によって作業者に報知を行うものとされて
いる。報知器132は報知装置を構成し、表示画面13
6は表示装置を構成している。
【0046】入・出力ポート120には、組立ライン管
理コンピュータ140,図示を省略する各種検出器およ
び入力装置を構成するキーボード142,読取装置14
4等が接続されるとともに、バーコードリーダ146が
接続されるようにされている。読取装置144には、記
録媒体の一種である磁気記録媒体としてのフロッピィデ
ィスク148がセットされる。読取装置144は、フロ
ッピィディスク148に記憶されたデータを読み取って
コンピュータ112に入力し、RAM118に記憶させ
る。
【0047】バーコードリーダ146により、電子回路
部品について設けられたバーコードおよびフィーダ92
に設けられたバーコードが読み取られる。バーコード
は、それが設けられた部材を他の部材とは区別し、識別
する識別コードの一種であり、一次元コードの一種であ
る一次元バーコードでもよく、二次元コードの一種であ
る二次元バーコードでもよい。
【0048】電子回路部品について設けられた部品識別
コードたるバーコードには、部品ID,電子回路部品の
製造メーカ,電気定格,荷姿,製造年月日等のデータが
含まれている。部品IDとして、電子回路部品を他の電
子回路部品とは区別して特定できる情報、例えば、部品
名称や部品番号が使用される。荷姿は、例えば、紙テー
プタイプ,エンボステープタイプ等のテープ化部品ある
いはバルク状部品であって、フィーダに収容されるべき
ものであるか、あるいは、トレイに収容されるべきもの
であるかや、収容されている向き等である。電子回路部
品については、バーコードは、例えば、リール,テープ
収容ケース,部品収容ケースに設けられる。
【0049】フィーダ92に設けられたバーコードに
は、フィーダ92を特定するデータ、例えば、フィーダ
92の種類,番号,寸法,部品保持形態等のデータが記
憶されている。フィーダ92の種類は、例えば、テープ
化部品を収容するものであるか、バルク状部品を収容す
るものであるか等で規定され、番号は各フィーダ92に
固有の番号である。寸法は、例えば、テープ化部品を収
容するものにおいては、キャリヤテープの幅,送りピッ
チ等で規定され、部品保持形態は、例えば、紙テープタ
イプであるかエンボステープタイプであるか等で規定さ
れる。
【0050】電子回路部品について設けられるバーコー
ドにも、フィーダ92に設けられるバーコードにも、種
々のデータが含まれているが、それらデータの全部を合
わせて識別コードとして使用してもよく、一部のみを識
別コードとして使用してもよい。例えば、電子回路部品
であれば、部品IDのみを部品識別コードとして使用し
てもよく、フィーダ92であれば、番号コードのみを供
給デバイス識別コードとして使用してもよい。なお、部
品IDは、テープ保持リール等にバーコードと共に表示
される。
【0051】組立ライン管理コンピュータ140は、装
着機10を含む複数の作業機を備え、プリント配線板3
0について電子回路部品の組立てを行う組立ラインを統
括し、管理するコンピュータであり、各システムに関す
るプログラムおよびデータ等を有し、それらを各システ
ムに供給する。本実施形態において組立ラインは装着機
10を始めとする複数の装着機を含み、それら装着機1
0等には装着プログラム等が供給され、これらはRAM
118に設けられたプログラムメモリ等(図11参照)
に記憶される。
【0052】装着プログラムでは、プリント配線板30
上の装着機10において電子回路部品が装着される複数
の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着され
るべき複数の電子回路部品の一つまたは複数の電子回路
部品群の一つとが互いに対応付けられている。電子回路
部品群については、後述する。
【0053】装着プログラムは、本実施形態において
は、装着プログラム作成コンピュータ150(図3参
照)において作成され、装着プログラム作成コンピュー
タ150と接続された組立ライン管理コンピュータ14
0に供給される。装着プログラム作成コンピュータ15
0には、図3に示すように、CAD152,パーツデー
タライブラリ154および入力装置158が接続されて
おり、本実施形態においては、装着機10,制御装置1
10,組立ライン管理コンピュータ140,装着プログ
ラム作成コンピュータ150,パーツデータライブラリ
154,入力装置158を含んで電子回路部品装着シス
テムが構成されている。
【0054】CAD152では、回路設計および配線板
設計が行われ、複数種類のプリント回路板の各々につい
てCADデータが作成される。プリント回路板は、プリ
ント配線板のプリント配線に電子回路部品が装着される
とともに、半田付け接合が行われたものである。CAD
データでは、電子回路部品が装着される装着位置の座標
が設定され、各装着位置に装着される電子回路部品が設
定されるとともに、装着時における電子回路部品の姿勢
等が設定される。電子回路部品は、例えば、部品IDに
より設定される。CADデータは、例えば、入力装置1
58を用いた装着位置の座標データおよび部品ID等の
入力により、CADデータ作成者によって作成されても
よい。入力装置158は、例えば、キーボード等を含ん
で構成される。
【0055】パーツデータライブラリ154は、例え
ば、外部記憶装置の一種として構成され、例えば、磁気
ディスク等により構成され、記録媒体を構成する。パー
ツデータライブラリ154には、図4(a)に示すよう
に、部品データおよび電子回路部品群データが格納され
ている。部品データは、複数種類の電子回路部品の各々
について設定され、図4(b)に示すように、部品ID,
形状,寸法,荷姿,ID識別データ等のデータを含む。
ID識別データは、例えば、バーコードとされ、部品I
D,電子回路部品の製造メーカ,製造年月日等、電子回
路部品について設けられたバーコードと同じデータを含
む。部品データは、電子回路部品を特定することができ
るデータ、例えば、部品IDと対応付けて記憶されてい
る。
【0056】電子回路部品群は、互いに代替可能な複数
の電子回路部品が1群とされた群であり、パーツデータ
ライブラリ154には、複数ずつの電子回路部品がそれ
ぞれ属する電子回路部品として指定された1群以上の電
子回路部品群のデータが格納されている。互いに代替可
能な電子回路部品は、同じ装着位置に装着されて支障な
く電子回路を構成し得るものであり、電気特性(定格)
が実質的に同じである電子回路部品が代表的であるが、
電気特性の許容範囲が広い電子回路部品でもよい。例え
ば、電気特性が同じ電子回路部品であっても、メーカに
よって形状,寸法や荷姿が異なることがあり、そのよう
な電子回路部品は異なる種類、すなわち異なる部品ID
によって区別される電子回路部品であるが、互いに代替
可能であり、1つの群に属する電子回路部品とされる。
本実施形態において電子回路部品群データは、一つの電
子回路部品が異なる複数の電子回路部品群に属すること
がないように作成されている。
【0057】少なくとも一群の電子回路部品群にはそれ
ぞれ、識別コードである部品群識別コードが設定され、
電子回路部品群を特定し得るようにされている。部品群
識別コードは、例えば、名称,番号等、電子回路部品群
を特定することができるデータにより構成されている。
パーツデータライブラリ154では、電子回路部品群
と、群に属する複数の電子回路部品とが、例えば、部品
群識別コードの一種である番号と、部品IDとによって
応付けられて記憶されている。これらパーツデータライ
ブラリ154を構成するデータは、ライブラリ編集ツー
ル156の使用により、パーツデータ作成者のデータ入
力に基づいて作成される。この工程が、電子回路部品群
格納工程である。
【0058】装着プログラム作成コンピュータ150に
よる装着プログラムの作成を説明する。装着プログラム
作成コンピュータ150のRAMのプログラムメモリ
(図6参照)には、図5に示す装着プログラム関連デー
タ作成プログラムが記憶されており、電子回路部品組立
ラインを構成する複数の装着機においてそれぞれ実行さ
れる電子回路部品の装着のためのプログラムが自動で作
成される。
【0059】装着プログラム作成時には、まず、装着プ
ログラム作成コンピュータ150により、装着プログラ
ム関連データ作成プログラムに従って装着プログラム関
連データが作成される。本実施形態において装着プログ
ラム関連データは、CAD152によって作成されたC
ADデータであるプリント回路板の設計データを原デー
タとして作成される。
【0060】CADデータでは、プリント回路板上の全
部の装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着さ
れるべき電子回路部品とが互いに対応付けられるととも
に、電子回路部品の向きが指定されており、この原デー
タがプリント配線板30上の全部の装着位置の各々と、
それら装着位置の各々に装着されるべき電子回路部品の
一つ、または電子回路部品群の一つとが互いに対応付け
られたデータに加工される。この加工後のデータが装着
プログラム関連データであり、本実施形態においては、
この装着プログラム関連データに基づいて装着プログラ
ムが作成される。
【0061】装着プログラム関連データ作成プログラム
のステップ1(以下、S1と略記する。他のステップに
ついても同じ。)においては、データ作成対象であるプ
リント回路板について作成されたCADデータがCAD
152から読み込まれ、コンピュータ150のRAMに
設けられた原データメモリ(図6参照)に格納される。
【0062】次いでS2が実行され、全部の装着位置に
ついて、各座標毎に部品データが設定される。原データ
メモリに格納されているCADデータの複数の装着位置
に対応する部分が順次読み出されるとともに、その読み
出された部分の装着位置に対応付けられている電子回路
部品の部品IDに基づいて、パーツデータライブラリ1
54から、その部品IDに対応する部品データが読み込
まれ、部品IDに代えて原データメモリに記憶されるの
である。原データメモリに格納されているCADデータ
のうちの部品IDデータが部品データに置換されるので
あるが、原データメモリとは別のメモリに装着位置と共
に記憶され、CADデータは残されるようにしてもよ
い。
【0063】続いてS3が実行され、上記部品IDが部
品データに置換された一次置換設計データ中の部品デー
タの一部が、さらに電子回路部品群データに置換され
る。部品IDデータは部品データに置換されるのである
が、その部品データは他の種々のデータと共に部品ID
データも含んでおり、その部品IDデータに基づいて、
その部品IDで表される電子回路部品がパーツデータラ
イブラリ154においていずれかの電子回路部品群に属
するものとして指定されているか否かが調べられ、指定
されていれば、その部品IDを含む部品データが対応す
る電子回路部品群データに置換されるのである。この処
理も、前記S2におけると同様に、一次置換設計データ
中の各装着位置に対応する部分が順次読み出されて行わ
れる。プリント回路板の全部の装着位置についての処理
が終了すれば、装着プログラム関連データの一種である
二次置換設計データが作成される。なお、二次置換設計
データは、CADデータに基づいて作成され、部品デー
タおよび電子回路部品群番号以外のデータも含む。さら
に付言すれば、本実施形態においては、S1およびS2
は従来のプログラムをそのままとしてS3を追加するこ
とにより、電子回路部品群データを含む二次置換設計デ
ータが得られるようにされているが、置換設計データの
作成時に、原データメモリから装着位置に対応する部分
を一つ読み出す毎に、電子回路部品群番号の設定と部品
データの設定とが行われるようにしてもよい。
【0064】二次置換設計データの作成後、回路基板上
の複数の装着位置および各装着位置に装着される電子回
路部品が組立ラインを構成する複数の装着機の各々に振
り分けられ、図7に一部を示す装着プログラムが作成さ
れて各装着機に供給される。装着プログラムは、装着機
10においては、RAM118のプログラムメモリ(図
11参照)に記憶される。装着プログラムにおいては、
装着位置の各々と、それら装着位置の各々に装着される
べき複数の電子回路部品の一つまたは1群以上の電子回
路部品群の一つとが互いに対応付けられるとともに、電
子回路部品のプリント配線板30への装着順,各装着位
置に装着される電子回路部品のテーブル88における搭
載位置,電子回路部品の装着角度(図7中、Qで表され
る)等が設定される。テーブル88に設けられ、それぞ
れ搭載部を構成する複数のスロットの各々には番号が付
され、装着プログラムにおいて搭載位置はスロット番号
によって設定されている。スロット番号はテーブル88
に印されており、本実施形態では、搭載部については、
スロット番号が、識別コードである搭載部識別コードを
構成している。
【0065】装着プログラムに基づいて、図8に示す搭
載データが自動で作成される。搭載データは、本実施形
態においては、電子回路部品の搭載位置と、搭載位置に
搭載される電子回路部品と、電子回路部品が搭載される
べきフィーダ92とが対応付けられるとともに、電子回
路部品の搭載位置と、電子回路部品群と、電子回路部品
群に属する複数の電子回路部品搭載されるべき1種以上
のフィーダ92とが対応付けられ、その対応付けが識別
コードにより為されたデータとされ、本実施形態におい
ては、装着プログラム作成コンピュータ150において
作成されて装着制御コンピュータ112に供給され、R
AM118の搭載データメモリに記憶される。なお、搭
載データおよび前記装着プログラムの供給は、本実施形
態においては複写により行われる。そのため、オリジナ
ルの装着プログラムおよび搭載データは装着プログラム
作成コンピュータ112に残っており、プリント配線板
30への電子回路部品の装着に繰り返し使用することが
できる。
【0066】本実施形態において搭載データでは、搭載
位置,フィーダ92および電子回路部品をそれぞれ識別
する識別コードは、表示された識別コードのみに基づい
て作業者がフィーダ92および電子回路部品を選び、テ
ーブル88の指示された位置にフィーダ92を取り付け
ることができるコードとされている。そのため、搭載位
置はスロット番号により設定され、電子回路部品は部品
IDにより設定され、電子回路部品群は番号により設定
され、フィーダ92はその種類を規定するコードである
フィーダ種類コードにより設定される。この搭載データ
では、スロット番号が搭載部識別コードを、部品IDが
部品識別コードを、フィーダ種類コードが供給デバイス
識別コードを、電子回路部品群番号が部品群識別コード
をそれぞれ構成する。
【0067】フィーダ92の種類は、本実施形態におい
ては、前述のように、例えば、テープ化部品を保持する
フィーダ92であれば、テープ化部品の幅および送りピ
ッチによって設定される。フィーダ92の種類は、電子
回路部品の種類に基づいて自動的に設定される。電子回
路部品について設定された部品データに基づいて、例え
ば、テープ化部品であれば、幅および送りピッチが得ら
れ、電子回路部品を収容することが可能なフィーダ92
の種類が設定されるのである。
【0068】装着位置に電子回路部品が対応付けられて
いるのであれば、その電子回路部品の部品IDと、搭載
位置と、電子回路部品が搭載されるべきフィーダ92の
フィーダ種類コードとが対応付けられる。装着位置に電
子回路部品群が対応付けられているのであれば、電子回
路部品群番号が搭載位置と対応付けられ、電子回路部品
群について、その電子回路部品群に属する複数の電子回
路部品の各部品識別コード、例えば、部品IDが対応付
けられるとともに、それら複数の電子回路部品がそれぞ
れ搭載されるべきフィーダ92のフィーダ種類コード
が、部品IDの各々と対応付けて記憶されている。電子
回路部品群番号と、電子回路部品群の各々に属する複数
の電子回路部品が搭載されるべき1種以上のフィーダ9
2のフィーダ種類コードとがそれぞれ対応付けられてい
るのである。
【0069】なお、本実施形態においては、電子回路部
品群については、搭載位置が複数設定され、複数のフィ
ーダ92によって電子回路部品が供給されるようにされ
る。電子回路部品群には複数の電子回路部品が属するた
め、同じ電子回路部品群が複数の装着位置に対応付けら
れることがあり、1つのフィーダ92のみによる供給で
は、供給数が不足する恐れがあるからである。プリント
配線板30に装着する電子回路部品の種類,テーブル8
8に搭載可能なフィーダ数および電子回路部品群に属す
る電子回路部品の数等を考慮し、電子回路部品群に属す
る電子回路部品を供給するフィーダの数が設定される。
同一の電子回路部品群について設定された複数のフィー
ダ92は、例えば、テーブル88に互いに隣接して搭載
されるようにされる。
【0070】これら複数のフィーダ92によってそれぞ
れ供給される電子回路部品の種類は、同じであることも
あれば、異なることもある。本実施形態の装着プログラ
ムにおいては、装着位置が異なっても、対応付けられた
電子回路部品群が同じであれば、それら異なる装着位置
についてそれぞれ設定されるフィーダ92の搭載位置は
同じにされており、複数のフィーダ92は使用順序が予
め設定され、電子回路部品がなくなれば次のフィーダ9
2が電子回路部品を供給するようにされている。例え
ば、搭載されたスロット番号が小さいフィーダ92から
先に使用される。複数のフィーダ92の種類が異なる場
合、優先順位を設定する等、予め規則を設定し、その規
則に従ってフィーダ92が選択されて使用されるように
してもよい。複数の装着位置にそれぞれ同じ電子回路部
品群が対応付けられる場合、装着位置が異なれば、フィ
ーダ92の搭載位置を異ならせ、電子回路部品を供給す
るフィーダ92を異ならせてもよい。
【0071】装着順および電子回路部品の搭載位置等
は、装着時におけるプリント配線板30の移動距離およ
びテーブル88の移動距離ができるだけ短くなり、電子
回路部品の装着サイクルタイムが短くて済むように設定
される。この設定は、上記のように複数の装着位置につ
いて同じ電子回路部品群が対応付けられることがあるこ
とも、あるいは複数の装着位置について同じフィーダ9
2により供給される電子回路部品が装着されることも考
慮して行われる。複数の装着機への電子回路部品の振り
分け時には、シミュレーションが行われ、装着サイクル
タイムが最も短くなるように最適化処理が行われること
もあれば、行われないこともあるが、最適化処理は本発
明との関連が薄いため、説明を省略する。
【0072】装着機10では、組立ライン管理コンピュ
ータ140を経て装着プログラム作成コンピュータ15
0から供給された搭載データに従って、電子回路部品を
保持したフィーダ92がテーブル88に搭載され、装着
プログラムに基づいて電子回路部品がプリント配線板3
0に装着される。装着は、電子回路部品装着制御プログ
ラムが装着制御コンピュータ112によって実施される
ことにより行われる。電子回路部品装着制御プログラム
は、本実施形態においてはフロッピィディスク148に
読出し可能に記録され、読取装置146に読み取られて
RAM118のプログラムメモリに記憶されている。
【0073】搭載データは、図8に示すように、表示画
面136に表示される。作業者は表示された搭載データ
に従って、まず、電子回路部品をフィーダ92に搭載
し、その後、電子回路部品を保持したフィーダ92をテ
ーブル88に搭載する。フィーダ92の搭載位置につい
て電子回路部品群が設定されている場合には、作業者は
表示画面136を見て、電子回路部品群に属する複数の
電子回路部品のうち、テーブル88に搭載する電子回路
部品を決め、その電子回路部品を保持するフィーダ92
に搭載する。
【0074】本実施形態においては、作業者が複数種類
の電子回路部品の各々を複数のフィーダ92の各々に搭
載する際に、フィーダ92に、設定された電子回路部品
が搭載されたか否かが確認され、電子回路部品が誤った
フィーダ92に搭載され、テーブル88の誤った搭載位
置に搭載される誤搭載が防止されるようにされている。
電子回路部品のフィーダ92への誤搭載防止は、図9に
示す部品誤搭載防止プログラムに従って行われる。この
部品誤搭載防止プログラムおよび後述する図10に示す
フィーダ誤搭載防止プログラムは、電子回路部品装着制
御プログラムと同様にフロッピィディスク148に記録
され、読取装置146により読み取られ、RAM118
のプログラムメモリに記憶されている。これらプログラ
ムは、同じフロッピィディスクに記録されてもよく、異
なるフロッピィディスクに記録されてもよい。
【0075】図9に示す部品誤搭載防止プログラムは、
フィーダ92に電子回路部品が搭載される毎に実行され
る。作業者は、表示画面136に表示された搭載データ
に従って電子回路部品をフィーダ92に搭載する。部品
IDに従って電子回路部品を選び、フィーダ種類コード
に従ってフィーダ92を選んで電子回路部品を搭載する
のであるが、その際、搭載位置(スロット番号)を装着
制御コンピュータ112に入力するとともに、フィーダ
92に設けられたバーコードおよび電子回路部品につい
て設けられたバーコードをバーコードリーダ146によ
り読み取る。
【0076】部品誤搭載防止プログラムのS11におい
ては、搭載位置の識別コードである搭載部識別コードた
るスロット番号,電子回路部品の識別コードである部品
識別コードたる部品IDおよびフィーダ92の識別コー
ドである供給デバイス識別コードたるフィーダ種類コー
ドが取得されたか否かが判定される。テーブル88の電
子回路部品が搭載されるスロット番号が入力され、フィ
ーダ92および電子回路部品についてバーコードが読み
取られれば、スロット番号,部品IDおよびフィーダ種
類コードが得られ、S11の判定結果がYESになって
S12が実行される。
【0077】S12においては、搭載データを参照し、
搭載データの、S11において取得されたスロット番号
により指定される部分、すなわち搭載データの対応部分
において部品IDとフィーダ種類コードとが対応付けら
れているか否かが判定される。搭載データの、入力され
たスロット番号によって指定される部分が部品IDおよ
びフィーダ種類コードを含む(フィーダ種類コードの取
得時に入力されたスロット番号に部品IDのみが対応付
けられていて電子回路部品群番号が対応付けられていな
い)が否かが判定されるのであり、含むのであれば、S
12の判定結果はYESになってS13が実行され、S
11において取得された部品IDおよびフィーダ種類コ
ードが、搭載データの対応部分における部品IDおよび
フィーダ種類コードと一致するか否かが判定される。取
得された部品IDおよびフィーダ種類コードと、搭載デ
ータの対応部分、すなわち入力されたスロット番号によ
って指定される部分とが比較されるのであり、取得され
た部品IDおよびフィーダ種類コードが搭載データの、
入力されたスロット番号に対応付けられている部品ID
およびフィーダ種類コードと一致するのであれば、設定
されたフィーダ92に設定された電子回路部品が搭載さ
れているのであり、誤搭載はなく、S13の判定結果は
YESになってプログラムの実行は終了する。
【0078】それに対し、一致していなければ、S13
の判定結果がNOになってS14が実行され、エラーの
発生が表示画面136に表示され、報知器132によっ
て報知される。エラー発生の表示および報知は、取得さ
れた部品IDおよびフィーダ種類コードが、搭載データ
の対応部分における部品IDおよびフィーダ種類コード
と一致しない場合を表すべく作成された比較結果情報の
一利用形態である。表示画面136には、エラーの理
由,エラーが発生したフィーダ種類コード,部品IDお
よびスロット番号等も表示される。部品IDおよびフィ
ーダ種類コードは、例えば、取得されたものと搭載デー
タにおけるものとが表示される。および部品作業者は、
エラーの表示および報知に従って、電子回路部品のフィ
ーダ92への搭載をやり直す等、適宜の処理を行い、電
子回路部品が間違ったフィーダ92に搭載されたままと
されることが防止される。
【0079】搭載データの対応部分が電子回路部品群番
号およびフィーダ種類コードを含み、対応部分において
電子回路部品群番号とフィーダ種類コードとが対応付け
られている場合には、S12の判定結果がNOになって
S15が実行される。S15においては、搭載データを
参照して、取得された部品IDおよびフィーダ種類コー
ドの組合せが設定された組合せであるか否かが判定され
る。
【0080】搭載データにおいては、スロット番号と電
子回路部品群番号とが対応付けられ、電子回路部品群に
ついて、電子回路部品群に属する複数の電子回路部品の
部品IDが対応付けられるとともに、それら電子回路部
品の各々についてフィーダ種類コードが対応付けられて
おり、その電子回路部品群(搭載データにおいて入力さ
れたスロット番号に対応付けられている電子回路部品
群)に対応付けられている複数の電子回路部品のいずれ
かの部品IDおよびそのいずれかの電子回路部品が搭載
されるべきフィーダ92のフィーダ種類コードが、取得
された部品IDおよびフィーダ種類コードとそれぞれ一
致するか否かが判定される。搭載データを参照して、取
得された部品IDおよびフィーダ種類がそれぞれ、搭載
データの対応部分における電子回路部品群番号の電子回
路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかの部品
IDおよびその対応部分のフィーダ種類コードと一致す
るか否かが判定されるのである。一致するのであれば、
電子回路部品群に属する電子回路部品が、搭載されるべ
きフィーダ92に搭載されているのであり、S15の判
定結果はYESになってプログラムの実行は終了する。
【0081】それに対し、一致しなければ、電子回路部
品とフィーダ92との少なくとも一方が誤っているので
あり、S15の判定結果はNOになってS16が実行さ
れ、エラーの発生等が報知され、表示される。例えば、
S14と同様に、エラーが発生したスロット番号,部品
IDおよびフィーダ種類コード等が表示される。電子回
路部品群番号も表示してもよい。これら報知および表示
が為されれば、例えば、作業者は電子回路部品のフィー
ダ92への搭載をやり直し、正しい組み合わせが得られ
るようにされる。このようにして電子回路部品が搭載さ
れたフィーダ92は、部品搭載フィーダ収納部材に収納
される。収納は、テーブル88への搭載順(スロット番
号順)に為される。
【0082】また、スロット番号の入力およびフィーダ
92のバーコードの読取りに基づいて、フィーダ92の
テーブル88への誤搭載を防止するためのフィーダ誤搭
載防止データが作成されて、RAM118のフィーダ誤
搭載防止データメモリに記憶される。フィーダ誤搭載防
止データは、本実施形態においては、フィーダ92の種
類と番号との組合わせにより得られるフィーダ特定コー
ドと、スロット番号とが対応付けられたデータとされ
る。フィーダ92は、種類が同じであっても、例えば、
搭載される電子回路部品が異なることがあり、種類のみ
では、フィーダ92を個々に区別すること、すなわち搭
載されている電子回路部品の違いにより区別することは
できないからであり、フィーダ92のテーブル88への
誤搭載防止においては、フィーダ特定コードが供給デバ
イス識別コードを構成する。
【0083】このように搭載データに従って作業者が電
子回路部品をフィーダ92に搭載するとき、搭載データ
を参照して誤搭載か否かが判定されるのであるが、装着
位置に電子回路部品あるいは電子回路部品群が対応付け
られるようにされ、装着位置に電子回路部品を供給する
フィーダ92が搭載される搭載位置に電子回路部品群が
対応付けられている場合には、電子回路部品群番号と、
それら電子回路部品群の各々に属する複数の電子回路部
品が搭載されるべき1種以上のフィーダ92の種類コー
ドとが対応付けられているため、作業者が、搭載位置に
対応付けられた電子回路部品群に属する複数の電子回路
部品のいずれを選択しても、その電子回路部品が搭載さ
れるフィーダ92は、電子回路部品群に対応していると
され、誤搭載とされることはない。本実施形態において
は、搭載データにおいて、搭載位置に電子回路部品群番
号が対応付けられている場合には、その電子回路部品群
番号により指定される電子回路部品群に属する複数の電
子回路部品の部品IDも記憶されるようにされており、
誤搭載防止に関して、搭載データメモリが部品群メモリ
を構成していると言うことができる。
【0084】電子回路部品をテーブル88に搭載する際
には、図10に示すフィーダ誤搭載防止プログラムが実
行され、フィーダ92が誤った搭載位置に搭載されて、
電子回路部品がテーブル88の誤った搭載位置に搭載さ
れることが防止される。電子回路部品をフィーダ92に
搭載する際に誤搭載が防止されており、フィーダ92が
設定された搭載位置に搭載されれば、電子回路部品が設
定された搭載位置に搭載されたこととなり、テーブル8
8への誤搭載が防止されることとなるのである。
【0085】前記部品搭載フィーダ収納部材には、電子
回路部品が搭載されたフィーダ92がテーブル88への
搭載順に収納されており、作業者は、順番にフィーダ9
2をテーブル88に搭載する。作業者は、フィーダ92
を1つ、テーブル88に搭載する毎に、搭載位置のスロ
ット番号をキーボード142により装着制御コンピュー
タ112に入力し、フィーダ92のバーコードをバーコ
ードリーダ146により読み取る。
【0086】フィーダ誤搭載防止プログラムのS21に
おいては、識別コードが取得されたか否か、すなわちス
ロット番号が入力され、フィーダ92のバーコードが読
み取られたか否かが判定される。これらが行われれば、
S21の判定結果はYESになってS22が実行され、
取得されたスロット番号とフィーダ特定コードとの組合
せが正しいか否かが判定される。この判定は、フィーダ
誤搭載防止データを参照して行われ、フィーダ誤搭載防
止データにおいて、入力されたスロット番号と、そのス
ロット番号に対応付けられているフィーダ特定コードと
の組合わせが、取得されたスロット番号およびフィーダ
特定コードの組合わせと一致するか否かにより行われ
る。一致しなければ、搭載位置とフィーダ92との少な
くとも一方が誤っているのであり、S22の判定結果が
NOになってS23が実行され、エラーの発生が表示さ
れ、報知される。例えば、表示画面136にエラーが発
生したスロット番号およびフィーダ特定コード等が表示
される。この表示に従って、例えば、作業者がフィーダ
92のテーブル88への搭載をやり直す。
【0087】フィーダ92のテーブル88への取付けが
誤りなく行われれば、S22の判定結果がYESになっ
て24が実行され、そのフィーダ92に搭載された電子
回路部品が電子回路部品群に属するか否かが判定され
る。この判定は、例えば、搭載データを参照して行われ
る。搭載データにおいて、入力されたスロット番号につ
いて電子回路部品群番号が設定されていれば、搭載され
た電子回路部品は電子回路部品群に属するのである。電
子回路部品が電子回路部品群に属さず、入力されたスロ
ット番号について電子回路部品群番号が対応付けられて
いないのであれば、S24の判定結果がNOになってプ
ログラムの実行が終了する。
【0088】搭載された電子回路部品が電子回路部品群
に属するのであれば、S24の判定結果がYESになっ
てS25が実行され、フィーダ92を介してテーブル8
8に搭載された電子回路部品について設定された部品デ
ータが、パーツデータライブラリ154から読み込ま
れ、装着プログラムの電子回路部品群データと置換され
て装着位置と対応付けて記憶される。電子回路部品群に
属する電子回路部品が搭載された搭載位置が、電子回路
部品を取り出す位置として対応付けられた装着位置には
電子回路部品群が対応付けられており、その電子回路部
品群のデータ(番号)が、電子回路部品群に属する電子
回路部品であって、実際に搭載された電子回路部品の部
品データに置換されるのである。次いでS26が実行さ
れ、テーブル88に搭載された電子回路部品であって、
実際に装着される装着電子回路部品(実装着電子回路部
品)が実装着部品メモリに装着位置および電子回路部品
群と対応付けて記憶され、プログラムの実行が終了す
る。
【0089】このようにフィーダ92をテーブル88に
搭載する際に、フィーダ特定コードおよびスロット番号
が取得されれば、先に電子回路部品をフィーダ92に搭
載する際に取得された部品IDと併せて、部品IDおよ
びスロット番号が取得され、部品識別コードおよび搭載
部識別コードの取得が為されたこととなる。また、取得
された部品IDおよびフィーダ種類コードと、搭載デー
タの対応部分の部品IDおよびフィーダ種類コードとの
一致,不一致の判定を行い、取得されたスロット番号お
よびフィーダ特定コードとフィーダ誤搭載防止データと
に基づいて、フィーダ92が正しいスロットに搭載され
たか否かの判定を行うことは、取得された部品IDおよ
びスロット番号が、搭載データにおいて対応付けられた
部品IDおよびスロット番号と一致するか否かを、供給
デバイス識別コードを介して判定するのに等しい。スロ
ット番号が電子回路部品群と対応付けられている場合も
同様であり、本実施形態においては、電子回路部品のテ
ーブル88への誤搭載防止が間接的に行われる。
【0090】このように電子回路部品が確認されつつテ
ーブル88に搭載され、誤搭載が防止されるようにされ
れば、搭載位置に、設定された電子回路部品ではない電
子回路部品が搭載されることがなく、装着位置に間違っ
た電子回路部品が装着される等の不具合が発生すること
が回避される。また、部品供給装置18が実際に供給す
る電子回路部品の種類がわかり、電子回路部品が群で設
定された装着位置についても、装着される電子回路部品
が特定され、全部の部品データ、すなわち全部の装着位
置についてそれぞれ設定された部品データに基づいて最
終的な装着プログラムが作成される。最終的な装着プロ
グラムは、電子回路部品をプリント配線板30に設定さ
れた姿勢で装着するための回転角度,吸着ノズルが電子
回路部品を吸着する際の下降端位置等が設定されたプロ
グラムである。この装着プログラムの作成は、通常の部
品データに基づく装着プログラムの作成と同様に行われ
るため、説明を省略する。なお、電子回路部品群に属さ
ない電子回路部品については、組立ライン管理コンピュ
ータ140から供給される装着プログラムにおいて部品
データが設定されているため、それらに基づいて最終の
装着プログラムが作成され、電子回路部品群に属する電
子回路部品の装着については、電子回路部品が特定され
た後に最終装着プログラムが作成されるようにしてもよ
い。
【0091】そして、作成された装着プログラムが電子
回路部品装着制御プログラムに基づいて、装着制御コン
ピュータ112により実行され、装着プログラムの装着
位置およびそれに対応付けられたデータが順次読み出さ
れて装着装置16が制御装置110により制御され、電
子回路部品がプリント配線板30に装着される。装着時
には、テーブル88がテーブル駆動装置84あるいは8
6により移動させられて、電子回路部品を供給するフィ
ーダ92の部品供給部が部品供給位置に位置決めされ、
部品受取位置に移動させられた部品装着ヘッド70が電
子回路部品を受け取り、プリント配線板30がXYテー
ブル32により移動させられて装着位置が、装着装置1
6の部品装着位置に対応する位置へ移動させられ、電子
回路部品を保持して部品装着位置へ移動した部品装着ヘ
ッド70がプリント配線板30に装着する。この際、組
立ライン管理コンピュータ140から供給された装着プ
ログラムにおいて、電子回路部品が対応付けられていた
装着位置には、その電子回路部品が装着され、電子回路
部品群が対応付けられていた装着位置には、その電子回
路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかが装着
される。
【0092】このように装着位置に対して電子回路部品
群を対応付けるようにすれば、電子回路部品群が対応付
けられた装着位置については、その電子回路部品群に含
まれる複数の電子回路部品のいずれを装着してもよく、
装着能率が向上する。例えば、装着位置について通常、
装着することが予定されている電子回路部品の在庫がな
くても、その電子回路部品が電子回路部品群に属するの
であれば、作業者は同じ電子回路部品群に属する別の電
子回路部品であって、在庫のある電子回路部品をテーブ
ル88に搭載する。この電子回路部品は、電子回路部品
群に属するため、テーブル88への搭載が許容されて、
プリント配線板30に装着されるようにされ、それによ
り、在庫のない電子回路部品が補充されるまで装着作業
を停止したり、従来のように、在庫のない電子回路部品
の代わりに装着される電子回路部品に合わせて装着プロ
グラムを変更するために装着作業を停止したりしなくて
よく、装着能率が向上するのである。また、例えば、電
子回路部品が余っている場合、それを使用して早く減ら
すようにすることが可能である。
【0093】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、パーツデータライブラリ154および搭
載データメモリが部品群メモリを構成し、RAM118
のプログラムメモリが関連データメモリを構成し、装着
プログラム関連データ作成プログラムのS1が原データ
読出ステップを構成し、S3が置換ステップを構成して
いる。さらに、制御装置110のS25を実行する部分
が処理部を構成している。本実施形態においては、電子
回路部品装着プログラム処理システムが電子回路部品装
着システムの一部として構成されているのである。さら
にまた、キーボード142が搭載部識別コード取得部を
構成し、バーコードリーダ146が部品識別コード・供
給デバイス識別コード取得部を構成し、S13およびS
15を実行する部分が判定部を構成している。制御装置
のS22を実行する部分は、フィーダ92のテーブル8
8への誤搭載を防止する際の判定部を構成している。
【0094】上記実施形態においては、フィーダ92に
バーコードが設けられ、その読取りによってフィーダ9
2を特定するデータが取得されるようにされており、そ
のようにすれば、どのフィーダ92にどの電子回路部品
がいくつ残っているかを管理することができるが、その
ような管理の必要がない場合には、フィーダ92を特定
するデータは取得せず、電子回路部品が設定された搭載
位置に搭載されたか否かの確認を行い、電子回路部品の
テーブル88への誤搭載を防止するようにしてもよい。
その実施形態を図12に基づいて説明する。
【0095】本実施形態においては、搭載データは、搭
載位置と、電子回路部品または電子回路部品群とを対応
付けたデータとされている。電子回路部品群について
は、それに属する複数の電子回路部品の各部品IDが設
定され、対応付けられている。
【0096】作業者は、電子回路部品をテーブル88に
搭載するのに先立って、電子回路部品をフィーダ92に
搭載する。表示画面136に表示された搭載データに従
って、必要な電子回路部品をフィーダ92に搭載する。
搭載位置に電子回路部品群が対応付けられていれば、電
子回路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかを
選んでフィーダ92に搭載する。電子回路部品のフィー
ダ92への搭載は、電子回路部品のテーブル88への搭
載時に行ってもよく、予め行われていてもよい。フィー
ダ92は電子回路部品を保持し、部品供給部から1個ず
つ供給するものであればよく、フィーダ92の識別コー
ドの取得は行われない。そして、電子回路部品のテーブ
ル88への搭載時には、作業者は、フィーダ92に搭載
された電子回路部品を部品IDに基づいて選び、まず、
電子回路部品を搭載する搭載位置を指定するデータであ
って、搭載位置を識別する識別コードである搭載部識別
コード、ここではスロット番号をキーボード142等を
用いて入力し、電子回路部品について設けられたバーコ
ードをバーコードリーダ146によって読み取る。フィ
ーダ92に搭載された電子回路部品およびスロットの各
識別データである部品識別コードおよび搭載部識別コー
ドが得られるのである。
【0097】図12に示す誤搭載防止プログラムのS9
1においては、識別コードが取得されたか否かの判定が
行われる。スロット番号が入力され、電子回路部品につ
いてバーコードが読み取られれば、S91の判定結果は
YESになってS92が実行され、搭載データの対応す
る部分、すなわち入力されたスロット番号により指定さ
れる部分が、電子回路部品群番号を含むか否かが判定さ
れる。取得された部品IDおよびスロット番号と搭載デ
ータの対応部分とが比較され、取得されたスロット番号
が搭載データにおいて部品IDと対応付けられているか
否かが判定されるのである。対応部分が部品IDおよび
スロット番号を含む(スロット番号に部品IDのみが対
応付けられていて、電子回路部品群番号が対応付けられ
ていない)のであれば、S92の判定結果がNOになっ
てS93が実行され、対応部分の部品IDおよびスロッ
ト番号と、取得された部品IDおよびスロット番号とが
一致するか否か、すなわち取得されたスロット番号に搭
載データにおいて対応付けられている部品IDが、取得
された部品IDと一致するか否かが判定される。一致す
るのであれば、搭載位置に設定された電子回路部品が搭
載されているのであり、誤搭載はなく、S93の判定結
果はYESになってプログラムの実行は終了する。
【0098】それに対し、一致していなければ、S93
の判定結果がNOになってS94が実行され、エラーの
発生が表示画面136に表示され、報知器132によっ
て報知される。エラー発生の表示および報知は、搭載デ
ータにおけるスロット番号および部品IDと、取得され
たスロット番号および部品IDとが一致しない場合に作
成される比較結果情報の利用の一形態である。表示画面
136には、エラーの理由,内容,エラー発生スロット
番号等も表示される。作業者は、エラーの表示および報
知に従って、電子回路部品を交換する等、適宜の処理を
行う。
【0099】搭載データの対応部分が電子回路部品群番
号およびスロット番号を含み、取得されたスロット番号
に、搭載データにおいて電子回路部品群番号が対応付け
られている場合には、S92の判定結果がYESになっ
てS95が実行される。S95においては、搭載データ
メモリが参照され、取得された部品IDおよびスロット
番号がそれぞれ、搭載データの対応部分の電子回路部品
群番号に属する電子回路部品のいずれかの部品IDおよ
びスロット番号と一致するか否か、すなわち取得された
部品IDが、搭載データにおいて、入力されたスロット
番号と対応付けられている電子回路部品群に属すると搭
載データにおいて指定されている複数の電子回路部品の
いずれかの部品IDと一致するか否かが判定される。一
致するのであれば、S95の判定結果がYESになり、
S96,S97が前記S25,S26と同様に実行され
る。また、一致しないのであれば、S98が実行され、
エラーの発生が報知され、表示される。
【0100】本実施形態においては、S91が識別コー
ド取得ステップを構成し、S93,S95が判定ステッ
プを構成し、キーボード142およびバーコードリーダ
146が識別コード取得部を構成し、S93,S95を
実行する部分が判定部が構成し、S96を実行する部分
が処理部を構成している。また、搭載データにおいて電
子回路部品群と、電子回路部品群に属する複数の電子回
路部品とが対応付けられており、搭載データメモリも部
品群メモリを構成する。
【0101】上記各実施形態においては、電子回路部品
群のうち、プリント配線板30に装着される電子回路部
品は作業者によって選択されるようにされていたが、予
め設定された規則に基づいて自動的に選択されるように
してもよい。その実施形態を図13および図14に基づ
いて説明する。
【0102】本実施形態においては、パーツデータライ
ブラリ154には、複数種類の電子回路部品の各々につ
いての部品データおよび電子回路部品群データが記憶さ
れるとともに、図13に示すように、電子回路部品群に
属する電子回路部品については、部品IDと共に、使用
条件としての使用優先順位および使用期限日時をそれぞ
れ設定するデータが記憶されている。これらデータは、
予めキーボード142等を用いてパーツデータ作成者に
より入力されている。
【0103】装着プログラム作成コンピュータ150に
おいては、前記実施形態におけると同様に、CAD15
2から得られる原設計データに基づいて二次置換設計デ
ータが作成された後、プリント配線板30に装着される
全部の電子回路部品が、電子回路部品組立ラインを構成
する複数の装着機に振り分けられ、装着プログラムが作
成されて、装着プログラム作成コンピュータ150のR
AMに設けられたプログラムメモリに記憶される。そし
て、各装着プログラムにおいて、複数の装着位置のう
ち、1群以上の電子回路部品群のいずれかが対応付けら
れているものについて、その電子回路部品群に属する複
数の電子回路部品の中から装着位置に装着させるべき装
着電子回路部品が、予め定められた規則に基づいて選択
される。この選択は、図14に示す装着電子回路部品選
択プログラムに従って行われる。装着電子回路部品選択
プログラムは、コンピュータ150のRAMのプログラ
ムメモリに記憶されている。
【0104】装着電子回路部品選択プログラムにおいて
は、装着プログラムを構成する装着位置および装着位置
に対応付けられたデータが記憶順に読み出され、電子回
路部品群データが対応付けられていれば、使用期限日時
および優先順位に基づいて装着電子回路部品が選択され
る。使用期限内である電子回路部品のうち、優先順位が
最も高い電子回路部品が装着電子回路部品に選択される
のである。そのため、装着電子回路部品選択プログラム
のS31においては、装着位置の数をカウントするカウ
ンタのカウント値Cの値が1増大させられる。カウンタ
は図示を省略する初期設定において0にリセットされて
おり、S31が1回目に行われるとき、カウント値Cは
1とされる。
【0105】次いでS32が実行され、装着プログラム
を構成するC番目の装着位置について電子回路部品群が
対応付けられているか否かが判定される。電子回路部品
群が対応付けられていなければ、S32の判定結果はN
Oになり、S33ないしS37がスキップされてS38
が実行され、装着プログラムを構成する全部の装着位置
について、本プログラムが実行されたか否かの判定が行
われる。設定値CAは、プリント配線板30における全
部の装着位置の数である。S38の判定結果はNOであ
り、プログラムの実行は終了する。
【0106】装着位置に電子回路部品群番号が対応付け
られていれば、S32の判定結果はYESになってS3
3が実行され、C番目の装着位置に対応付けられた電子
回路部品群に属する複数の電子回路部品のうちに、使用
期限内のものがあるか否かが判定される。パーツデータ
ライブラリ154の電子回路部品群データから、装着位
置に対応付けられた電子回路部品群に含まれる複数の電
子回路部品の各々について使用期限日時が得られ、現在
の時刻と比較される。現在時刻は、例えば、コンピュー
タ150に内蔵された時計(図示省略)が示す時刻によ
り得られ、電子回路部品群に属する複数の電子回路部品
の全部が使用期限が現在時刻より前であり、有効な電子
回路部品がなければ、S33の判定結果はNOになって
S40が実行され、エラーの発生、すなわち使用期限内
の電子回路部品がないこと等が報知され、表示される。
また、使用期限切れの電子回路部品について、その装着
が禁止される。例えば、電子回路部品データおよび電子
回路部品群データにおいて部品IDに装着禁止データが
付され、使用期限が切れていることが記憶される。
【0107】電子回路部品群に属する複数の電子回路部
品のうち、使用期限が現在時刻より後であって、使用期
限が過ぎていない有効な電子回路部品があれば、S33
の判定結果はYESになってS34が実行され、有効電
子回路部品以外に期限切れの電子回路部品があるか否か
が判定される。期限切れの電子回路部品があれば、S3
4の判定結果はYESになってS35が実行され、装着
が禁止される。上記のように部品IDに装着禁止データ
が付されるのである。
【0108】次いでS36が実行され、有効電子回路部
品のうち、優先順位が最も高い電子回路部品が装着電子
回路部品に決定される。有効電子回路部品が1つしかな
ければ、その電子回路部品が装着電子回路部品に決定さ
れ、複数あれば、電子回路部品群データに記憶された優
先順位に基づいて、優先順位の最も高い電子回路部品が
装着電子回路部品に決定される。
【0109】優先順位は、例えば、電子回路部品のコス
ト,電気特性等に基づいて設定されている。例えば、コ
ストに基づいて設定するのであれば、安価な電子回路部
品ほど優先順位が高くされ、電気特性に基づいて設定す
るのであれば、装着位置において果たすべき機能に適し
た電子回路部品ほど優先順位が高くされる。両者に基づ
いて設定してもよい。そして、S37において、選択さ
れた装着電子回路部品について設定された部品データが
パーツデータライブラリ154から読み出され、二次置
換設計データにおいて、電子回路部品群データに代えて
装着位置に対応付けて記憶される。
【0110】プリント配線板30の全部の装着位置につ
いて装着電子回路部品選択プログラムが実行されるまで
S38の判定結果はNOになり、S31ないしS37が
実行される。全部の装着位置について装着電子回路部品
選択プログラムが実行されれば、S38の判定結果がY
ESになってS39が実行され、カウント値Cが0にリ
セットされる。
【0111】このように、本実施形態においては、電子
回路部品群のうち、プリント配線板30に装着される電
子回路部品が選択された装着プログラムが、装着プログ
ラム作成コンピュータ150から組立ライン管理コンピ
ュータ140を経て、装着制御コンピュータ112に供
給される。この装着プログラムにおいては、全部の装着
位置についてそれぞれ、部品データが対応付けられてお
り、搭載データは、装着位置とフィーダ92と電子回路
部品とが1つずつ対応付けられたデータとされ、作業者
は、その搭載データに従って電子回路部品をフィーダ9
2に搭載し、フィーダ92をテーブル88に搭載する。
【0112】本実施形態においては、電子回路部品装着
システムの制御装置は、装着制御コンピュータ112に
加えて、装着プログラム作成コンピュータ150を含ん
で構成され、制御装置の、S33のうち、現在時刻を読
み込む部分が現在時刻取得部を構成し、S35およびS
40を実行する部分が期限切れ部品装着禁止部を構成
し、S36を実行する部分が優先順位順選択部を構成
し、S37を実行する部分が処理部を構成し、装着プロ
グラム作成コンピュータ150のプログラムメモリが関
連データメモリを構成している。
【0113】なお、二次置換設計データが作成された
後、装着プログラムが作成される前に、電子回路部品群
のうち、プリント配線板30に装着される電子回路部品
の選択が行われ、その後、装着プログラムが作成される
ようにしてもよい。
【0114】上記各実施形態においては、装着プログラ
ム作成コンピュータ150が組立ライン管理コンピュー
タ140を介して装着制御コンピュータ112に接続さ
れており、装着プログラム作成コンピュータ150は電
子回路部品装着システムの構成要素となっているが、装
着プログラム作成コンピュータ150を装着制御コンピ
ュータ112と接続することは不可欠ではなく、別とし
てもよい。上記のように装着プログラム作成コンピュー
タ150において、電子回路部品群に属する電子回路部
品のうち、装着装置16に装着させるべき電子回路部品
が選択されるのであれば、電子回路部品が選択され、装
着順等が設定された装着プログラムおよび搭載データ
を、記録媒体の一種であるフロッピィディスクに記録し
て装着制御コンピュータ112に供給することにより、
装着プログラム作成コンピュータ150やパーツデータ
ライブラリ154とは関係なく、プリント配線板30へ
の電子回路部品の装着を行わせることができるのであ
る。この場合、装着プログラム作成コンピュータ150
およびパーツデータライブラリ154が処理システムを
構成する。この処理システムは電子回路部品装着機を含
まない処理システムであり、装着プログラム作成コンピ
ュータ150の予め設定された規則に従って装着部品を
選択する部分が装着部品選択部を構成し、電子回路部品
群データを、選択された電子回路部品の部品データに置
換する部分が処理部を構成することとなる。
【0115】装着電子回路部品を選択する場合、使用期
限日時に替えて使用順序を用いてもよい。その実施形態
を図15および図16に基づいて説明する。本実施形態
においては、図15に示すように、電子回路部品群デー
タにおいて、群に属する電子回路部品の各々について使
用順序が設定され、使用順序を示す番号が記憶されてい
る。優先順位も記憶されている。使用順序は、例えば、
使用期限順に設定され、使用期限が早いものほど早い順
序にされている。あるいはコストが安いものほど早い順
序に設定されるようにしてもよい。
【0116】そして、電子回路部品群毎に、装着不許可
番号が設定され、パーツデータライブラリ154に記憶
される。この装着不許可番号は、使用順序および優先順
位の設定時とは別の時期であって、それらの設定より後
の時期に設定される。装着不許可番号は、例えば、その
番号設定時の状況に応じて設定され、例えば、使用期限
が過ぎたものについては装着が許可されないように設定
される。使用期限に基づいて使用順序が設定される場
合、使用期限が早い電子回路部品ほど、早く使用される
ように番号が小さく設定されており、装着不許可番号以
前の番号の電子回路部品が不許可番号部品であり、不許
可番号部品について装着が禁止される。装着不許可番号
は、一旦、設定されたならば、その後、変更されず、固
定的に用いられてもよく、変更されてもよい。
【0117】装着電子回路部品選択プログラムのS10
1,S102は、前記装着電子回路部品選択プログラム
のS31,S32と同様に行われ、S103において、
電子回路部品群に属する複数の電子回路部品のうち、不
許可番号部品があるか否かが判定される。この判定は、
電子回路部品群について装着不許可番号が設定されてい
るか否かにより行われ、設定されていなければ、S10
3の判定結果はNOになってS105が実行される。
【0118】装着不許可番号が設定されていれば、S1
03の判定結果がYESとなってS104が実行され、
不許可番号部品について装着が禁止される。装着不許可
番号以前の番号の電子回路部品が不許可番号部品であ
り、それらに装着禁止データが設定されるのである。
【0119】次いでS105が実行され、使用順序番号
が装着許可番号、すなわち装着不許可番号より後の番号
である許可番号部品について、優先順位の最も高い電子
回路部品が装着電子回路部品に選択される。選択後、S
106が前記S37と同様に実行される。本実施形態に
おいては、装着プログラム作成コンピュータ150を含
んで制御装置が構成され、それの設定者の入力に基づい
て装着不許可番号を電子回路部品群データと共に記憶す
る部分およびS103を実行する部分が装着不許可番号
取得部を構成し、S104を実行する部分が不許可番号
部品装着禁止部を構成している。なお、装着禁止データ
は、装着電子回路部品選択プログラムの終了後に消去し
てもよく、装着不許可番号が変更されないのであれば、
設定されたままとしてもよい。装着不許可番号が変更さ
れるのであれば、装着電子回路部品選択プログラムの終
了後に消去するようにしてもよく、プログラムの開始時
に消去するようにしてもよい。消去は作業者が行っても
よく、自動で行われるようにしてもよい。
【0120】上記各実施形態において、電子回路部品群
に属する複数の電子回路部品のうちプリント配線板に装
着される装着電子回路部品は、一連の装着作業の開始前
に選択されるようにされていたが、装着中に選択される
ようにしてもよい。電子回路部品群と、電子回路部品群
に属する複数の電子回路部品とを対応付けた電子回路部
品群データは、電子回路部品がプリント配線板に装着さ
れるまでに使用され、部品装着ヘッドが電子回路部品を
部品供給装置から受け取るまでに、装着位置に装着され
る電子回路部品が選択されるようにすればよいのであ
る。装着中に選択する場合、例えば、現在、部品供給位
置に最も近いフィーダにより供給されるものが装着電子
回路部品として選択される。その実施形態を図17に示
す装着電子回路部品選択プログラムに基づいて説明す
る。本電子回路部品装着システムの機械的な構成は、前
記実施形態と同じであり、図示および説明を省略する。
【0121】本実施形態においては、図1ないし図11
に示す実施形態と同様に装着プログラム作成コンピュー
タ150において作成された装着プログラムおよび搭載
データが装着制御コンピュータ112に供給され、搭載
データが表示画面136に表示され、それに従って作業
者が電子回路部品をフィーダ92に搭載し、電子回路部
品が搭載されたフィーダ92をテーブル88に搭載す
る。この搭載データは、図8に示す前記搭載データと同
じであり、電子回路部品群が対応付けられた搭載位置に
ついては、作業者が電子回路部品を選択し、設定された
フィーダ92に搭載し、そのフィーダ92をテーブル8
8の設定されたスロットに取り付ける。
【0122】電子回路部品群が設定された搭載位置につ
いては、作業者は、電子回路部品をフィーダ92に搭載
する際、あるいはフィーダ92をテーブル88に取り付
ける際に、搭載位置、ここではスロット番号を入力する
とともに、電子回路部品について設けられたバーコード
をバーコードリーダ146により読み取る。電子回路部
品群が対応付けられた搭載位置に実際に搭載された電子
回路部品が取得されるのであり、搭載データは、電子回
路部品群データに代えて、搭載された電子回路部品の部
品IDが記憶され、実搭載データとされる。電子回路部
品群データおよび電子回路部品群に含まれる複数の電子
回路部品が搭載位置に対応付けられた搭載データはその
まま残し、それとは別に、全部の搭載位置と、各搭載位
置にそれぞれ搭載される電子回路部品とが対応付けられ
た実搭載データが作成されるようにしてもよい。いずれ
にしても実搭載データが得られることにより、テーブル
88の全部の搭載位置と、各搭載位置にそれぞれ搭載さ
れた電子回路部品とがわかる。本実施形態においては誤
搭載防止は行われず、装着プログラムにおいては、電子
回路部品群が装着位置に対応付けられたままである。な
お、搭載データは、フィーダの種類を設定するデータは
含まず、搭載位置および電子回路部品のみが互いに対応
付けられたデータとしてもよい。
【0123】本電子回路部品装着システムにおいては、
電子回路部品装着制御プログラムが装着制御コンピュー
タ112により実行され、装着プログラムの、各装着位
置に対応する各部分が順次読み出され、その内容に従っ
て電子回路部品がプリント配線板30に装着される。図
17に示す装着電子回路部品選択プログラムは、装着プ
ログラムの、各装着位置に対応する部分が順次読み出さ
れる毎に実行される。このプログラムのS41において
は、装着位置について電子回路部品群が対応付けられて
いるか否かが判定され、対応付けられていなければ、S
41の判定結果はNOになってプログラムの実行は終了
する。なお、電子回路部品が対応付けられた装着位置
(電子回路部品群が対応付けられていない装着位置)に
ついては、最終の装着プログラムは、装着作業の開始に
先立って作成されており、その装着プログラムが実行さ
れて、電子回路部品が部品供給装置18から受け取ら
れ、プリント配線板30に装着される。
【0124】電子回路部品群が対応付けられていれば、
S41の判定結果はYESになってS42が実行され、
電子回路部品群に属する複数の電子回路部品のうちで、
現在、部品供給位置に最も近いフィーダ92により供給
されるものが装着電子回路部品として選択される。現
在、部品供給位置に位置するフィーダ92は、装着プロ
グラムからわかり、パーツデータライブラリ154の電
子回路部品群データおよび実搭載データに基づいて、現
在、部品供給位置に位置するフィーダ92に対して、テ
ーブル88の移動方向において正逆両方の側にそれぞれ
位置するフィーダ92により供給される電子回路部品が
1つずつ調べられ、電子回路部品群に属するものとして
指定されている複数の電子回路部品のいずれかであっ
て、現在、部品供給位置に最も近い電子回路部品が探さ
れ、装着電子回路部品に選択される。なお、正逆両方の
側においてそれぞれ電子回路部品群に属し、部品供給位
置からの距離が同じであるフィーダ92があれば、予め
設定された規則に従って、いずれか一方が装着電子回路
部品に選択される。例えば、テーブル88の正の移動方
向において上流側に位置するフィーダ92により供給さ
れる電子回路部品が装着電子回路部品として選択され
る。あるいはその次に供給される電子回路部品を供給す
るフィーダ92との距離を調べ、その距離が最も短いフ
ィーダ92により供給される電子回路部品を装着電子回
路部品として選択してもよい。現在、部品供給位置に最
も近いフィーダ92は、電子回路部品群が対応付けられ
た装着位置に装着されるべき電子回路部品として供給が
予定されたフィーダ92であることもあり、その予定は
なく、本来別の装着位置に装着されるべき電子回路部品
の供給が予定されたフィーダ92であることもある。
【0125】次いでS43が実行され、装着電子回路部
品に選択された電子回路部品が装着位置および電子回路
部品群と対応付けて実装着部品メモリに記憶される。電
子回路部品群が対応付けられた装着位置については、選
択された電子回路部品について設定された部品データが
パーツデータライブラリ154から読み出され、電子回
路部品をフィーダ92から取り出し、プリント配線板に
装着するための最終装着プログラムが作成される。この
装着プログラムに従って装着装置16等が制御され、部
品装着ヘッド70に部品供給装置18から電子回路部品
を受け取らせ、配線板保持装置14に保持されているプ
リント配線板30に装着させる。
【0126】なお、種類が同じ複数枚のプリント配線板
に連続して電子回路部品が装着される場合、電子回路部
品群が対応付けられた装着位置であって、同じ装着位置
について選択された電子回路部品が、前回のプリント配
線板への電子回路部品の装着時に選択された電子回路部
品と同じであれば、先に作成された装着プログラムを用
いて装着を行ってもよい。この場合、装着プログラムを
装着位置と対応付けてメモリに記憶させておく。また、
この際、装着電子回路部品を実装着部品メモリに記憶す
ることは省略してもよい。さらに、種類が同じ複数枚の
プリント配線板に連続して電子回路部品が装着される場
合、1枚目のプリント配線板について装着電子回路部品
を選択するとともに、最終の装着プログラムを作成した
ならば、2枚目以降のプリント配線板については装着電
子回路部品の選択を行わず、1枚目のプリント配線板へ
の電子回路部品の装着時に作成されて記憶されている装
着プログラムを用いて電子回路部品の装着が行われるよ
うにしてもよい。
【0127】上記のように、現在、部品供給位置に最も
近いフィーダにより供給される電子回路部品を装着電子
回路部品に選択する場合、選択された装着電子回路部品
は、電子回路部品群が対応付けられた装着位置について
設定された搭載位置に搭載された電子回路部品であると
は限らず、電子回路部品あるいは別の電子回路部品群が
対応付けられた装着位置に装着される電子回路部品であ
ることもある。
【0128】本実施形態においては、前記実施形態と同
様に、電子回路部品群については電子回路部品の搭載位
置が複数設定され、それら複数の搭載位置には作業者の
選択に従って電子回路部品が搭載され、それら複数の電
子回路部品は、種類が全部同じであることもあれば、少
なくとも2つが異なっていることもある。これら複数の
搭載位置は互いに隣接して設定されるのが普通であり、
搭載された電子回路部品の種類が同じであっても、異な
っていても、現在、部品供給位置に最も近いフィーダ9
2により保持された電子回路部品が装着電子回路部品に
選択される。この際、同じ群に属する複数の電子回路部
品のうちに部品切れを生じたものがあれば、その電子回
路部品は選択対象から外される。
【0129】本実施形態においては、制御装置のS42
を実行する部分が近接部品選択部を構成するとともに、
処理部を構成し、電子回路部品装着制御プログラムの、
装着機10において電子回路部品のプリント配線板30
への装着が行われる際に、プログラムメモリに格納され
ている装着プログラムの、各装着位置に対応する各部分
を順次読み出すステップが装着プログラム読出ステップ
を構成し、読み出した装着位置に電子回路部品群の一つ
が対応付けられている場合に、装着する電子回路部品を
選択し、その受取り,装着等を行うステップが装着制御
ステップを構成している。
【0130】なお、一つの電子回路部品群について搭載
位置が複数設定され、それら複数の搭載位置に搭載され
る電子回路部品の種類を異ならせる場合、電子回路部品
群が対応付けられた装着位置については、電子回路部品
群について設定された複数の搭載位置にそれぞれ搭載さ
れた電子回路部品のみから装着電子回路部品が選択され
るようにしてもよい。1つの電子回路部品群に属する複
数の電子回路部品であって、テーブルに搭載された電子
回路部品は、同じ群に属する電子回路部品のいずれかが
なくなった場合に代わりにのみ供給される代替専用の電
子回路部品であり、電子回路部品の装着中に、電子回路
部品群が対応付けられた装着位置に装着される電子回路
部品が、代替専用の電子回路部品の中から選択されるよ
うにするのである。
【0131】電子回路部品群について設定された複数の
搭載位置に搭載される電子回路部品は、電子回路部品群
データ等に基づいて作業者が決定してもよく、あるいは
搭載作業を行う作業者とは別に決定され、それに従って
作業者が搭載作業を行うようにしてもよい。いずれにし
ても、搭載された電子回路部品はわかっており、代替専
用の複数の電子回路部品からの装着電子回路部品の選択
は、予め設定された規則に従って行われる。この規則
は、例えば、現在、部品供給位置に最も近いフィーダに
より供給される電子回路部品の選択でもよく、優先順位
の高い電子回路部品の選択でもよく、選択の態様に応じ
て、図17に示す選択プログラムの選択ステップである
S42の内容が異なるプログラムが複数種類用意され、
選択的に用いられる。
【0132】電子回路部品の装着中に、電子回路部品群
が対応付けられた装着位置に装着する電子回路部品を選
択する電子回路部品システムにおいて、テーブルに代替
専用部品が搭載される場合に限らず、部品供給装置が保
持する全部の電子回路部品の中から装着電子回路部品を
選択する場合でも、部品供給位置との距離の他、優先順
位等により選択してもよく、選択規則に応じて、選択ス
テップの内容が異なるプログラムが複数種類用意され、
選択的に用いられるようにしてもよい。電子回路部品の
装着中に、電子回路部品群が対応付けられた装着位置に
装着する電子回路部品が選択される電子回路部品システ
ムにおいて、テーブルに代替専用部品が搭載され、その
中から装着電子回路部品が選択される場合と、代替専用
部品は搭載されず、部品供給装置が保持する全部の電子
回路部品の中から装着電子回路部品が選択される場合と
の両方の態様が選択的に行われるようにしてもよい。そ
の場合、各態様毎に選択規則が複数種類設定され、選択
プログラムが複数種類ずつ用意されて選択的に実行され
るようにしてもよい。
【0133】上記各実施形態において部品供給装置は、
複数のフィーダが搭載されたテーブルが移動させられ、
各フィーダの部品供給部が部品供給位置に位置決めされ
て電子回路部品を供給する装置とされていたが、部品供
給装置は、テーブルが位置を固定して設けられた装置と
してもよい。その実施形態を図18ないし図21に基づ
いて説明する。
【0134】本実施形態の電子回路部品装着システムを
構成する装着機においては、図18および図20に示す
ように、部品装着ヘッドが部品装着ヘッド移動装置によ
ってプリント配線板の表面に平行な平面内の任意の位置
へ移動させられて、電子回路部品の受取りおよび装着等
を行う。なお、本電子回路部品装着システムの基本的な
構成は、例えば、特開2001−223500公報に開
示されており、ここでは簡単に説明する。
【0135】図18において200は電子回路部品装着
機202のベッドである。ベッド200上には、配線板
コンベヤ214,配線板保持装置216,装着装置21
8および部品供給装置220,222等が設けられてい
る。
【0136】本実施形態においてプリント配線板212
は、配線板コンベヤ214によりX軸方向(図18にお
いては左右方向)に水平な姿勢で搬送され、図示を省略
する停止装置によって予め定められた部品装着位置にお
いて停止させられるとともに、ベッド200の部品装着
位置に対応する部分に設けられた配線板保持装置216
により、装着面が水平な姿勢で保持される。X軸方向
は、装着面に平行であって水平なXY座標面の一座標軸
に平行な方向である。配線板コンベヤ214は、図18
に概略的に示すように、一対のガイドレール224,2
26を備えており、例えば、ベルトコンベヤとされてい
る。
【0137】部品供給装置220,222は、図18お
よび図19に示すように、X軸方向と直交するY軸方向
互いに隔たって、配線板コンベヤ214の両側に設けら
れている。図示の例においては、部品供給装置220が
フィーダ型部品供給装置とされ、部品供給装置222が
トレイ型部品供給装置とされている。フィーダ型部品供
給装置222においては、多数のフィーダ230がX軸
方向に並べて設置される。フィーダ230は、前記実施
形態のフィーダ92と同様に種々の態様で電子回路部品
を保持するものとされ、部品収容装置および部品送り装
置を備えており、電子回路部品を予め定められた一定の
部品供給部へ送る。これらフィーダ230は、ベッド2
00に位置固定に設けられたテーブル232に、各部品
供給部がX軸方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態で搭
載されている。
【0138】トレイ型電子回路部品供給装置222は、
電子回路部品をトレイ236(図18参照)に収容して
供給する。トレイ236は、上下方向に配設された多数
のトレイ収容箱238(図19参照)内にそれぞれ1枚
ずつ支持されている。これらトレイ収容箱238はそれ
ぞれ図示しない支持部材により支持され、コラム240
内に設けられた昇降装置により順次部品供給位置へ上昇
させられるのであるが、部品供給位置の上方には後述す
る保持装置が電子回路部品を取り出すためのスペースを
確保することが必要である。そのため、電子回路部品を
供給し終わったトレイ収容箱238は、次のトレイ収容
箱238が部品供給位置へ上昇させられるのと同時に、
上記スペース分上昇させられ、上方の退避領域へ退避さ
せられる。このトレイ型電子回路部品供給装置222
は、特公平2−57719号公報に記載の電子回路部品
供給装置と同じであり、説明は省略する。
【0139】上記のように、上方にスペースが形成され
たトレイ収容箱238内のトレイ236から装着装置2
18が1個ずつ電子回路部品を取り出す。各トレイ23
6は、マトリックス状に形成された多数の収容凹部(図
示省略)にそれぞれ電子回路部品を収容している。
【0140】装着装置218は、図20に示す部品装着
ヘッド250が互いに直交するX軸方向およびY軸方向
の成分を有する方向に直線移動して電子回路部品を搬送
し、プリント配線板212の表面ないし上面である装着
面に装着するものとされている。そのため、図18に示
すように、ベッド200の配線板コンベヤ214のY軸
方向における両側にはそれぞれボールねじ254がX軸
方向に平行に設けられるとともに、X軸スライド256
に設けられたナット258(図20に1個のみ図示され
ている)の各々に螺合されており、これらボールねじ2
54がそれぞれ、X軸スライド駆動用モータ260によ
って回転させられることにより、X軸スライド256が
X軸に平行な方向の任意の位置へ移動させられる。X軸
スライド256の移動は、ガイドレール262およびガ
イドブロックを含む案内装置により案内される。以上、
ナット258,ボールねじ254およびX軸スライド駆
動用モータ260等がX軸スライド移動装置266を構
成している。
【0141】X軸スライド256上には、ボールねじ2
70(図20参照)がY軸方向に平行に設けられるとと
もに、Y軸スライド272がナット274において螺合
されている。このボールねじ270がY軸スライド駆動
用モータ276(図18参照)によりギヤ278,28
0を介して回転させられることにより、Y軸スライド2
56は案内部材たる一対のガイドレール282を含む案
内装置により案内されてY軸方向に平行な任意の位置に
移動させられる。以上、ナット274,ボールねじ27
0およびY軸スライド駆動用モータ276がY軸スライ
ド移動装置284を構成し、前記X軸スライド256,
X軸スライド移動装置266およびY軸スライド272
と共に部品装着ヘッド移動装置286を構成しており、
部品装着ヘッド250は、移動装置286により、水平
面内の任意の位置へ移動させられる。
【0142】Y軸スライド272には、図19および図
20に示すように、部品装着ヘッド250,部品装着ヘ
ッド250を昇降させる昇降装置290,部品装着ヘッ
ド250をその軸線まわりに回転させる回転装置292
が設けられており、これら部品装着ヘッド250等が部
品装着ユニットを構成している。本実施形態では、部品
装着ヘッド250は、吸着ノズル294を保持し、吸着
ノズル294が電子回路部品を負圧によって吸着し、保
持するものとされている。部品装着ユニットは1組設け
られているが、複数組設けてもよい。例えば、Y軸スラ
イド272に複数の部品装着ユニットをY軸方向に平行
に1列に並べて設けることができる。本実施形態の部品
装着ユニットは、特開平4−372199号公報に記載
の部品装着ユニットと同様に構成されており、説明を省
略する。
【0143】本電子回路部品装着機202にはまた、プ
リント配線板212に設けられた基準マークを撮像する
基準マーク撮像システムおよび部品装着ヘッド250に
保持された電子回路部品を撮像する部品撮像システムが
設けられているが、本発明との関連が薄いため、説明を
省略する。
【0144】装着機202は、前記装着機10と同様
に、コンピュータを主体とする制御装置300(図18
参照)により制御される。このコンピュータには、前記
装着制御コンピュータ112と同様に、組立ライン管理
コンピュータ(図示省略)が接続されており、装着プロ
グラム等が供給される。
【0145】本電子回路部品装着システムにおいては、
電子回路部品は、フィーダ230およびトレイ236に
よって供給され、パーツデータライブラリ154におい
て電子回路部品について設定される部品データ中の荷姿
データにおいて、電子回路部品がフィーダ230に保持
されているか、あるいはトレイ236によって保持され
ているかが記憶される。本実施形態では、同じ電子回路
部品群に属する電子回路部品はいずれもフィーダ230
に収容され、あるいはトレイ236に収容されているこ
ととする。パーツデータライブラリ154において、電
子回路部品群データがそのように作成される。
【0146】搭載データは、フィーダ型部品供給装置2
20については、図17に示す実施形態と同様に作成さ
れる。トレイ型部品供給装置222についても、搭載位
置と電子回路部品または電子回路部品群とが対応付けら
れ、電子回路部品群には、電子回路部品群に属する複数
の電子回路部品が対応付けられる。トレイ型部品供給装
置222の場合、複数のトレイ236は上下方向に個々
に昇降可能に積載されるため、搭載位置はトレイ236
の積載位置である。例えば、トレイ236を支持する支
持部材にそれぞれ順に番号が付され、積載位置が規定さ
れるようにされる。装着プログラムは、装着プログラム
作成コンピュータ150において作成されて装着機20
2に供給されるが、この装着プログラムにおいて装着位
置には電子回路部品または電子回路部品群が対応付けら
れるとともに、搭載位置が対応付けられるが、搭載位置
と共に、電子回路部品を供給する装置がフィーダ型部品
供給装置220であるかトレイ型部品供給装置222で
あるかを設定するデータが記憶される。
【0147】作業者は表示された搭載データに従って、
電子回路部品を保持したフィーダ230をテーブル23
2に搭載し、電子回路部品を保持したトレイ236を支
持部材に搭載する。搭載位置に電子回路部品群が対応付
けられている場合には、搭載する電子回路部品を作業者
が選択して搭載する。その際、搭載位置が入力されると
ともに、電子回路部品について設定されたバーコードが
読み取られる。トレイ236に電子回路部品が収容され
る場合、トレイ236にバーコードおよび部品IDが設
けられる。それにより、電子回路部品群が対応付けられ
た搭載位置についても搭載された電子回路部品がわか
り、実搭載データが得られる。誤搭載防止は行われず、
装着プログラムにおいては装着位置に電子回路部品群デ
ータが対応付けられたままである。
【0148】本電子回路部品装着システムにおいて電子
回路部品のプリント配線板212への装着時には、部品
装着ヘッド250が部品装着ヘッド移動装置286によ
り移動させられ、フィーダ型部品供給装置220あるい
はトレイ型部品供給装置222から電子回路部品を取り
出してプリント配線板212に装着する。
【0149】装着作業時には、装着プログラムの、各装
着位置に対応する各部分が順次読み出され、読出し毎に
図21に示す装着電子回路部品選択プログラムが実行さ
れる。このプログラムのS51においては、装着位置に
電子回路部品群が対応付けられているか否かが判定さ
れ、対応付けられていなければ、S51の判定結果はN
Oになってプログラムの実行は終了する。
【0150】装着位置に電子回路部品群が対応付けられ
ていれば、S51の判定結果がYESになってS52が
実行され、電子回路部品がフィーダ230により供給さ
れるか否かが判定される。この判定は、例えば、装着位
置について、フィーダ型部品供給装置220の搭載位置
が対応付けられているか、トレイ型部品供給装置222
の搭載位置が対応付けられているかに基づいて行われ
る。フィーダ230により供給されるのであれば、S5
2の判定結果がYESになってS53が実行され、電子
回路部品群に属する複数の電子回路部品のいずれかであ
って、直前に電子回路部品を供給したフィーダ230に
最も近いフィーダ230により供給される電子回路部品
が装着電子回路部品として選択される。
【0151】直前にプリント配線板212に装着された
電子回路部品がフィーダ230により供給されたのであ
れば、その電子回路部品を供給したフィーダ230が直
前に電子回路部品を供給したフィーダ230であり、直
前にプリント配線板212に装着された電子回路部品が
トレイ236によって供給されたのであれば、電子回路
部品がトレイ236によって供給される状態となる前に
最後に電子回路部品を供給したフィーダ230が直前に
電子回路部品を供給したフィーダ230である。
【0152】電子回路部品群に属する電子回路部品部品
を供給するフィーダ230であって、直前に電子回路部
品を供給したフィーダ230に最も近いフィーダ230
は、装着プログラム,実搭載データおよびパーツデータ
ライブラリ154の電子回路部品群データに基づいて探
され、そのフィーダ230が選択されれば、S54が実
行されて選択された装着電子回路部品が実装着部品メモ
リに装着位置と対応付けて記憶される。
【0153】電子回路部品がトレイ236によって供給
されるのであれば、S52の判定結果がNOになってS
55が実行され、電子回路部品群に属する電子回路部品
であって、直前に電子回路部品を供給したトレイ236
に最も近いトレイ236により供給される電子回路部品
が装着電子回路部品として選択された後、S54が実行
される。直前に電子回路部品を供給したトレイ236に
最も近いトレイ236は、装着プログラム,実搭載デー
タおよび電子回路部品群データに基づいて、S53にお
いて直前に電子回路部品を供給したフィーダ230に最
も近いフィーダ230を探す場合と同様に探される。最
も近いトレイ236は、部品供給位置の上方の退避領域
へ退避させられたトレイ236も含めて全部のトレイ2
36の中から捜される。この際、本実施形態において
は、部品供給位置の上方に、部品装着ヘッド250が電
子回路部品を取り出すために確保されたスペースも距離
に含めて探される。トレイ型部品供給装置222の場
合、複数のトレイ236の移動方向(昇降方向)におい
て、最も近いトレイ236が探される。本実施形態にお
いては、制御装置300のS53,S55を実行する部
分が直前供給部品依拠選択部を構成している。
【0154】なお、相前後して電子回路部品を供給する
部品供給デバイスの種類が異なる場合、直前の装着位置
に最も近いフィーダ,トレイにより供給される電子回路
部品を装着電子回路部品として選択するようにしてもよ
い。
【0155】装着電子回路部品は、部品供給デバイスに
収容されている電子回路部品の数に基づいて選択しても
よい。その実施形態を図22に基づいて説明する。本実
施形態においては、電子回路部品装着システムの機械的
な構成は、図1ないし図11に示す実施形態の電子回路
部品装着システムと同様であり、図示および説明を省略
する。
【0156】本実施形態においては、フィーダへの電子
回路部品の搭載は、図17に示す実施形態と同様に行わ
れ、作業者は、電子回路部品群が対応付けられた搭載位
置については、電子回路部品群に属する複数の電子回路
部品のうちの一つを選択してテーブル88に搭載し、ス
ロット番号を入力するとともに、電子回路部品について
バーコードを読み取り、実搭載データが得られる。装着
プログラムにおいて装着位置には電子回路部品群が対応
付けられたままである。
【0157】本実施形態においては、テーブル88に搭
載された複数のフィーダ92の各々について電子回路部
品の残数が数えられ、管理されている。例えば、電子回
路部品の残数は、部品識別コード、例えば部品IDと対
応付けて装着制御コンピュータ112のRAM118に
記憶され、電子回路部品が1個供給される毎に、1減少
させられる。電子回路部品の残数は、実搭載データにお
いて部品IDと対応付けて記憶させてもよい。
【0158】装着作業時には、装着プログラムの、各装
着位置に対応する各部分が順次読み出され、読出し毎に
図22に示す装着電子回路部品選択プログラムが実行さ
れる。装着プログラムから読み出された装着位置につい
て電子回路部品群が対応付けられていれば、S61の判
定結果がYESになってS62が実行され、電子回路部
品が現に供給可能であるか否かが判定される。「現に供
給可能」とは、本実施形態においては、電子回路部品を
供給するフィーダ92を部品供給装置18が保持してお
り、かつ、部品切れが生じていないことである。部品切
れは、例えば、フィーダ92における電子回路部品の残
数が設定数以下になった場合に生じたとされる。設定数
は0でもよく、0より大きい数でもよい。この判定は、
実搭載データ,電子回路部品群データおよび部品残数に
基づいて行われ、S61において読み出された装着位置
に対応付けられた電子回路部品群に属する複数の電子回
路部品がいずれもテーブル88に搭載されていないか、
搭載されていてもすべてについて部品切れが生じていれ
ば、部品供給装置18のいずれのフィーダ92によって
も電子回路部品の供給が不可能であり、S62の判定結
果がNOになってS65が実行され、エラーの発生等が
報知され、表示される。
【0159】電子回路部品群に属する複数の電子回路部
品のうちの少なくとも一つが部品供給装置18にあり、
かつ、部品切れを生じていなければ、S62の判定結果
がYESになってS63が実行され、電子回路部品群に
属し、部品供給装置18が保持していて部品切れの生じ
ていない少なくとも一つのる電子回路部品のうち、フィ
ーダ92における収容数が最も多い電子回路部品が装着
電子回路部品に選択される。そして、S64が実行され
て、装着電子回路部品が装着位置と対応付けて実装着部
品メモリに記憶される。本実施形態においては、制御装
置のS62を実行する部分が供給可能部品選択部を構成
し、S63を実行する部分が最多残量部品選択部を構成
している。
【0160】なお、電子回路部品群に属する電子回路部
品が現に供給可能であるか否かを判定する場合、部品供
給装置18に保持されていることのみにより判定するよ
うにしてもよい。例えば、部品供給装置18において、
部品供給装置18が供給する複数種類の電子回路部品の
うちの1種類でもなくなった場合には、装着作業を停止
して部品の補給を行う等、部品切れが生じたままの状態
で電子回路部品の装着が行われることがない場合には、
電子回路部品が部品供給装置18に保持されているか否
かのみによって、現に供給可能であるか否かを判定すれ
ばよい。
【0161】上記各実施形態においては、装着プログラ
ム作成コンピュータ150により作成されて装着制御コ
ンピュータ112に供給される装着プログラムにおいて
は、装着位置に対して、電子回路部品または電子回路部
品群が対応付けられていたが、電子回路部品のみが対応
付けられ、電子回路部品がプリント配線板に装着される
際に、電子回路部品群データが用いられるようにしても
よい。その実施形態を図23に基づいて説明する。本実
施形態の電子回路部品装着システムの機械的な構成は、
図1ないし図11に示す実施形態と同様であり、図示お
よび説明は省略する。
【0162】本実施形態においては、装着制御コンピュ
ータ112では、装着プログラム作成コンピュータ15
0から供給される装着プログラムおよびパーツデータラ
イブラリ154の部品データ等に基づいて最終の装着プ
ログラムが作成される。装着プログラム作成コンピュー
タ150において作成されてもよい。また、搭載データ
が装着プログラム作成コンピュータ150から装着制御
コンピュータ112に供給される。この搭載データは、
本実施形態では、搭載位置と、電子回路部品(部品I
D)とが対応付けられたデータとされており、作業者は
表示画面136に表示された搭載データに従って、フィ
ーダ92に搭載された電子回路部品をテーブル88の設
定されたスロットに取り付ける。
【0163】装着作業時には、制御装置により電子回路
部品装着制御プログラムが実行され、装着プログラム
の、各装着位置に対応する各部分が順次読み出され、読
出し毎に図23に示す代替部品指定プログラムが実行さ
れる。そして、読み出された装着位置に対応付けられた
電子回路部品に部品切れが発生しているか否かが判定さ
れる。部品切れは、種々の態様で検出される。部品切れ
検出装置の一つは、例えば、テープ化部品であれば、フ
ィーダに、キャリヤテープの終端を検出する終端検出装
置を設け、キャリヤテープの終端が検出されれば、部品
切れが生じたとする。あるいは、部品装着ヘッドが部品
受取位置において部品受取動作を行ったにもかかわら
ず、電子回路部品を保持しなかったことが撮像に基づい
て検出され、その状態が同じフィーダ92について連続
して設定回数以上、生じた場合に部品切れとされる。あ
るいは、フィーダ92の部品供給部近傍に、部品供給部
へ送られた電子回路部品を検出する部品検出装置を設
け、電子回路部品が検出されない場合に部品切れとして
もよく、あるいは電子回路部品の残数に基づいて部品切
れを検出するようにしてもよい。いずれにしても、部品
切れが検出されれば、例えば、搭載データにおいて、部
品切れを生じた電子回路部品およびその電子回路部品が
搭載された搭載位置について部品切れデータが付され、
部品切れが生じたことが記憶される。
【0164】代替部品指定プログラムのS81において
は、装着プログラムから読み出された装着位置に対応付
けられた電子回路部品に部品切れが発生しているか否か
が判定される。この判定は搭載データに基づいて、装着
位置に対応付けられた電子回路部品について部品切れデ
ータが設定されているか否かにより行われ、部品切れデ
ータが設定されていなければ、S81の判定結果はNO
になってプログラムの実行は終了し、装着プログラムか
ら読み出された装着位置に対応付けられた電子回路部品
が部品供給装置18から受け取られ、プリント配線板3
0に装着される。
【0165】部品切れが生じていれば、S81の判定結
果はYESになってS82が実行され、装着位置に対応
付けられた電子回路部品が電子回路部品群に属するか否
かが判定される。この判定は、パーツデータライブラリ
154の電子回路部品群データに基づいて行われる。電
子回路部品が電子回路部品群に属していなければ、部品
切れを生じた電子回路部品に代わって装着位置に装着さ
れる電子回路部品はなく、S82の判定結果がNOにな
ってS85が実行され、部品切れの発生等が報知され、
表示される。この際、部品切れを生じた電子回路部品お
よび搭載位置等のデータも表示される。
【0166】部品切れを生じた電子回路部品が電子回路
部品群に属しているのであれば、S82の判定結果がY
ESになってS83が実行され、代替可能な電子回路部
品があるか否かが判定される。この判定は、搭載データ
に基づいて、代替可能な電子回路部品がテーブル88に
搭載されているか否かにより行われる。代替可能な電子
回路部品は、本実施形態では、電子回路部品群に属する
複数の電子回路部品のいずれかであって、テーブル88
に搭載されており、かつ、部品切れを生じていない電子
回路部品であり、テーブル88に搭載された全部の電子
回路部品から探される。代替可能な電子回路部品があれ
ば、S83の判定結果がYESになってS84が実行さ
れ、部品切れを生じた電子回路部品に代わって装着され
る代替部品が指定される。この場合、代替可能な電子回
路部品が複数あれば、予め設定された規則に従って代替
部品が選択される。例えば、部品切れの検出の直前に電
子回路部品を供給したフィーダ92に最も近いフィーダ
92により供給される電子回路部品が代替部品に選択さ
れる。その他に、使用期限,優先順位,残数,部品供給
位置に対する距離等の一つ、あるいはそれらの複数の組
み合わせによって選択してもよく、その際、設定された
選択規則に従って選択が行われるようにされる。例え
ば、パーツデータライブラリ154において電子回路部
品群データに属する複数の電子回路部品の各々について
使用期限等が記憶され、あるいは電子回路部品の残数管
理が行われるようにされる。
【0167】電子回路部品を代替部品として指定する場
合、例えば、部品切れの電子回路部品と代替部品とが互
いに対応付けて、装着制御コンピュータ112のRAM
に設けられた代替部品メモリに記憶され、部品切れの電
子回路部品が対応付けられた装着位置には、代替部品が
装着されるようにされる。代替部品メモリには、代替部
品を保持するフィーダ92のテーブル88における搭載
位置等も記憶される。そのため、代替部品について設定
された部品データがパーツデータライブラリ154から
読み出され、最終の装着プログラムが作成され、代替部
品が部品供給装置18から受け取られ、プリント配線板
30に装着される。代替部品の指定に基づいて装着プロ
グラムを修正してもよく、あるいは装着プログラムとは
別に、代替部品について、装着位置に装着されるように
プログラムが作成されてもよい。また、連続して同じ種
類の複数のプリント配線板30について電子回路部品の
装着が行われる場合、電子回路部品が部品切れである装
着位置について指定された代替部品が、前のプリント配
線板30と同じであれば、先に作成した装着プログラム
を用いて代替部品の部品供給装置18からの受取りおよ
びプリント配線板30への装着を行うようにしてもよ
い。さらに、実装着部品メモリに、代替部品を装着位置
と対応付けて記憶してもよい。本実施形態においては、
部品検出装置が部品切れ検出部を構成し、制御装置のS
84を実行する部分が代替部品指定部を構成している。
【0168】上記実施形態においては、電子回路部品の
装着中に、すなわち複数のプログラムに対する一連の作
業の途中に部品切れが発生し、装着位置に対応付けられ
た電子回路部品が部品供給装置にない事態が装着中に発
生した場合に、代替部品が指定されるようにされていた
が、装着開始に先立って代替部品が指定されるようにし
てもよい。その実施形態を図24に基づいて説明する。
本実施形態の電子回路部品装着システムの機械的構成
は、図1ないし図11に示す実施形態と同じであり、図
示および説明は省略する。
【0169】本電子回路部品装着システムにおいて装着
プログラムは、プリント配線板30上の複数の装着位置
の各々と電子回路部品とが対応付けられたプログラムと
され、搭載データは、例えば、搭載位置と電子回路部品
とが対応付けられたデータとされている。作業者は表示
された搭載データに従って電子回路部品をテーブル88
に搭載するが、搭載位置について設定された電子回路部
品がない場合には、その電子回路部品が電子回路部品群
に属しているか否かを調べ、属しているのであれば、同
じ群に属する電子回路部品のいずれかを選択してテーブ
ル88に搭載する。設計上指定された電子回路部品がな
く、代わりの電子回路部品を載せた場合、例えば、在庫
が無い等の理由で設計上指定された電子回路部品をテー
ブル88に搭載することができず、設計上指定された電
子回路部品とは異なる電子回路部品を載せ、代替専用部
品とした場合、作業者は、装着制御コンピュータ112
にスロット番号を入力するとともに、電子回路部品につ
いてバーコードをバーコードリーダ146によって読み
取り、それにより得られた部品IDは、装着制御コンピ
ュータ112にスロット番号と対応付けて記憶され、実
搭載データが得られる。
【0170】あるいは、例えば、作業工程管理者が装着
プログラム,電子回路部品の在庫,残数および電子回路
部品の電子回路部品群への所属等に基づいて搭載データ
を作成して作業者に示し、作業者がそれに従って電子回
路部品をテーブル88に搭載してもよい。搭載データ
は、設定された電子回路部品がないことはないように作
成され、テーブル88には設定された電子回路部品が搭
載される。この場合、搭載データは実搭載データである
ため、バーコードの読取りは行われない。いずれにして
も、装着プログラムにおいて予定された電子回路部品、
すなわち装着位置に対応付けられた電子回路部品の一部
が、部品供給装置18に当初から意図的に収容されてお
らず、代替専用の電子回路部品がテーブルに搭載されて
いることとなる。
【0171】そして、複数枚のプリント配線板30に対
する一連の装着作業の開始に先立って、図24に示す代
替部品指定プログラムが実行される。このプログラム
は、装着制御コンピュータ112のRAMに記憶されて
おり、S71において、装着プログラムの装着位置の数
をカウントするカウンタのカウント値Cが1増加させら
れ、S72において装着プログラムのカウント値Cによ
り指定される装着位置に対応付けられた部分が1つずつ
読み出されるとともに、その装着位置に対応付けられた
電子回路部品が部品供給装置18にあるか否かが判定さ
れる。この判定は実搭載データに基づいて行われ、電子
回路部品が部品供給装置にあれば、S72の判定結果は
YESになり、S75が実行されて全部の装着位置につ
いて処理が行われたか否かが判定される。この判定結果
は、全部の装着位置についての処理が終了するまでNO
であり、ルーチンの実行は終了する。
【0172】装着位置に対応付けられた電子回路部品が
部品供給装置18になければ、S72の判定結果がNO
になってS73が実行され、代替可能な電子回路部品が
あるか否かが判定される。ここでは、プリント配線板へ
の電子回路部品の装着作業の開始前であり、部品供給装
置18には搭載データに従って電子回路部品が搭載され
ており、装着プログラムにおいて装着位置に対応付けら
れた電子回路部品がない事態は、電子回路部品群に属す
る電子回路部品であって、装着プリント配線板において
設定された電子回路部品が在庫がない等の理由により搭
載されず、代替専用部品が搭載された場合に生ずる。S
72の判定結果がNOになるのは、電子回路部品群に属
する電子回路部品であって、代替専用部品が搭載された
場合なのである。
【0173】そのため、S73においては、実搭載デー
タおよび電子回路部品群データに基づいて、代替可能な
電子回路部品があるか否か、すなわち部品供給装置18
にないとされた電子回路部品が属する電子回路部品群に
属する電子回路部品であって、テーブル88に現に搭載
されている電子回路部品があるか否かが判定される。代
替部品は、テーブル88に実際に搭載された全部の電子
回路部品から探される。代替可能な電子回路部品がなけ
れば、S73の判定結果はNOになってS77が実行さ
れ、エラーの発生等が報知され、表示される。
【0174】代替可能な電子回路部品があれば、S73
の判定結果がYESになってS74が実行され、代替可
能な電子回路部品が代替部品として指定される。代替可
能部品が複数あれば、前記S84におけると同様に、予
め設定された規則に従って、そのうちの一つが代替部品
に指定される。例えば、電子回路部品が無いとされた装
着位置への電子回路部品の装着の直前に装着される電子
回路部品を供給するフィーダ92に最も近いフィーダ9
2に保持された電子回路部品が代替部品に指定される。
本実施形態においては、非収容部品と代替部品とが互い
に対応付けられて代替部品メモリに記憶され、非収容部
品が対応付けられた装着位置には当然に代替部品が装着
されるようにされる。代替部品メモリには、代替部品を
保持するフィーダ92のテーブル88における搭載位置
等も記憶される。
【0175】本プログラムの実行後、電子回路部品のプ
リント配線板への一連の装着作業の開始に先立って代替
部品メモリのデータに基づいて、代替部品の部品データ
がパーツデータライブラリ154から読み出され、予め
設定された電子回路部品がない装着位置については、代
替部品の部品データを用いて最終の装着プログラムが作
成され、代替部品が部品供給装置18の所定のフィーダ
92から受け取られ、プリント配線板30の所定の装着
位置に装着される。最終の装着プログラムは、代替部品
指定プログラムの実行後に、全部の装着位置について作
成されてもよく、代替部品指定プログラムの実行前に作
成された最終の装着プログラムのうち、代替部品が装着
される装着位置について作成された部分が修正されるよ
うにしてもよい。後者の場合、実行前に作成された装着
プログラムは残しておいて、修正データが対応付けて付
属させられるようにしてもよく、実行前に作成された装
着プログラムのうち、代替部品が装着される装着位置に
ついてのデータが修正データに変更されるようにしても
よい。本実施形態においては、S74を実行する部分が
代替部品指定部を構成している。
【0176】なお、上記実施形態において代替部品を指
定する場合、実搭載データに基づいて、装着プログラム
において設定された電子回路部品が部品供給装置18に
搭載されていないとされた装着位置について実際に搭載
されている電子回路部品を代替部品に指定するようにし
てもよい。
【0177】また、上記各実施形態において、装着プロ
グラム関連データおよび装着プログラムは装着プログラ
ム作成コンピュータ150において作成されていたが、
少なくとも一方が、組立ライン管理コンピュータ140
において作成されるようにしてもよく、電子回路部品装
着システム12の装着制御コンピュータ112において
作成されるようにしてもよい。組立ライン管理コンピュ
ータ140が装着プログラム作成コンピュータ150と
して機能するようにしてもよい。電子回路部品装着シス
テムが作業システムとして1つのみ存在し、組立ライン
を構成しない場合には、回路基板上の複数の装着位置お
よび各装着位置に装着される電子回路部品の振り分けが
不要であり、原データは設計データであり、原装着プロ
グラムであり、装着プログラム作成コンピュータにより
置換設計データおよび装着プログラムが作成される。装
着制御コンピュータが装着プログラム関連データの作成
から装着プログラムの作成,処理,装着制御の全部を行
うようにしてもよい。
【0178】また、装着プログラム関連データの作成時
に、パーツデータライブラリ154に格納された部品デ
ータおよび電子回路部品群データの全部を装着プログラ
ム作成コンピュータ150に読み込んでRAMのメモリ
に格納し、その格納されたデータに基づいてデータの走
査および置換が行われるようにしてもよい。この場合、
コンピュータ150のRAMの電子回路部品群が格納さ
れる部分が部品群メモリを構成する。
【0179】さらに、パーツデータライブラリ154に
格納された全部のデータあるいは必要なデータを、装着
制御コンピュータ112のRAMに設けた部品データメ
モリに記憶し、使用するようにしてもよい。装着制御コ
ンピュータ112のRAMが部品群メモリを構成するよ
うにしてもよいのである。
【0180】また、電子回路部品の装着順,搭載順は、
組立ラインを構成する複数の装着機の各々において設定
してもよい。この場合、複数の装着機への振分けにより
装着プログラムが作成される。
【0181】さらに、電子回路部品群に属する複数の電
子回路部品の中から装着電子回路部品を予め定められた
規則に基づいて自動的に選択する場合、優先順位,使用
期限および使用順序番号の組合せに限らず、いずれか一
つの使用条件のみに基づいて選択するようにしてもよ
い。また、装着プログラムの作成時に装着電子回路部品
が予め選択される場合、部品残量に基づいて選択するよ
うにしてもよい。
【0182】また、装着電子回路部品の自動選択は、組
立ライン管理コンピュータ140あるいは電子回路部品
装着システム12の装着制御コンピュータ112におい
て行われるようにしてもよい。これらの場合、選択に必
要なデータは、パーツデータライブラリ154から読み
出される。予めパーツデータライブラリ154から部品
データおよび電子回路部品群データを読み出して各コン
ピュータのRAMに記憶させておいてもよい。
【0183】さらに、装着位置に電子回路部品群が対応
付けられており、装着作業中に、電子回路部品群に属す
る複数の電子回路部品のうちの一つを装着電子回路部品
に選択する場合、部品供給装置の複数の部品供給デバイ
スのいずれかにより現に供給可能なものであることを選
択条件としてもよい。現に供給可能であることのみを選
択条件としてもよく、他の選択条件と組み合わせて選択
に用いてもよい。現に供給可能であることは、部品供給
装置により保持されていることとしてもよく、保持され
ており、それに加えて電子回路部品が残っていて部品切
れを生じていないこととしてもよい。
【0184】また、搭載位置に電子回路部品群が対応付
けられている場合、搭載データにおいて、その電子回路
部品群に属する複数の電子回路部品および電子回路部品
の各々が搭載されるフィーダ92の種類を対応付け、表
示するようにすることは不可欠ではない。例えば、電子
回路部品群と、電子回路部品群に属する複数の電子回路
部品および電子回路部品の各々が搭載されるフィーダ9
2の種類とを規定するデータが予め搭載作業手引きとし
て用意されるとともに、電子回路部品と、電子回路部品
が搭載されるフィーダ92の種類とを設定する部品−フ
ィーダ設定データが装着制御コンピュータ112に記憶
されているのであれば、作業者はその手引きを参照しつ
つ搭載作業を行い、装着制御コンピュータ112におい
ては、搭載データ,パーツデータライブラリ154およ
び部品−フィーダ設定データ等を参照して誤搭載か否か
が判定される。
【0185】また、置換データは、作業者が手入力によ
り作成してもよい。この場合、例えば、作業者が手入力
によりプリント配線板上の装着位置の座標を設定し、各
座標毎に部品IDを設定し、部品IDに部品データを対
応付けるとともに、電子回路部品群に属する電子回路部
品については、その部品データを電子回路部品群データ
に置き換える。
【0186】さらに、部品群メモリにおいて、電子回路
部品群と、それに属する複数の電子回路部品とはいずれ
も識別コードで設定されていたが、電子回路部品群の識
別コードに対して、電子回路部品を部品データで対応付
けて記憶させるようにしてもよい。
【0187】さらにまた、本発明は、上記複数の実施形
態の各特徴を組み合わせた態様で実施することが可能で
ある。また、上記各実施形態において説明された各プロ
グラムを複数備え、それらプログラムが選択的に実行さ
れるように電子回路部品装着システム,電子回路部品装
着プログラム関連データ処理システムおよび誤搭載防止
システムを構成してもよい。この選択は、例えば、作業
者により為されてもよく、ホストコンピュータからの指
示に基づいて為されてもよい。電子回路部品装着機が、
部品装着ヘッドが一軸線まわりに旋回させられて電子回
路部品の受取りおよび装着等が行われるように構成され
たシステムであっても、部品装着ヘッドがXY座標面内
の任意の位置へ移動させられて電子回路部品の受取りお
よび装着等が行われるように構成されたシステムであっ
ても、各システムにおける本発明の特徴部分は互いに適
用可能である。
【0188】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電子回路部品装着シス
テムの装着機を概略的に示す平面図である。
【図2】上記電子回路部品システムの制御装置を概略的
に示すブロック図である。
【図3】上記制御装置の主体を成すコンピュータに接続
された組立ライン管理コンピュータおよび装着プログラ
ム作成コンピュータ等を概略的に示す図である。
【図4】上記装着プログラム作成コンピュータに接続さ
れたパーツデータライブラリおよびそれに記憶された部
品データの構成を概略的に示す図表である。
【図5】上記装着プログラム作成コンピュータのRAM
のプログラムメモリに記憶された装着プログラム関連デ
ータ作成プログラムを示すフローチャートである。
【図6】上記装着プログラム作成コンピュータのRAM
の構成を概略的に示す図である。
【図7】上記装着プログラム作成コンピュータにより作
成される装着プログラムの一部を示す図である。
【図8】上記装着プログラム作成コンピュータにより作
成される搭載データの一部を示す図である。
【図9】上記装着機の装着制御コンピュータのRAMに
記憶された部品誤搭載防止プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図10】上記装着機の装着制御コンピュータのRAM
に記憶されたフィーダ誤搭載防止プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図11】上記装着機の装着制御コンピュータのRAM
の構成を概略的に示す図である。
【図12】本発明の別の実施形態である電子回路部品装
着システムの装着制御コンピュータのRAMに記憶され
た誤搭載防止プログラムを示すフローチャートである。
【図13】本発明の別の実施形態である電子回路部品装
着システムのパーツデータライブラリに記憶された電子
回路部品群データを示す図表である。
【図14】図13に示す電子回路部品群データに基づい
て行われる装着電子回路部品選択プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムのパーツデータライブラリに記憶され
た電子回路部品群データを示す図表である。
【図16】図15に示す電子回路部品群データに基づい
て行われる装着電子回路部品選択プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図17】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムの装着制御コンピュータのRAMに記
憶された装着電子回路部品選択プログラムを示すフロー
チャートである。
【図18】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムを示す平面図である。
【図19】図18に示す電子回路部品装着システムを示
す側面図である。
【図20】図18に示す電子回路部品装着システムを示
す正面図(一部断面)である。
【図21】図18ないし図20に示す電子回路部品装着
システムの装着機において実施される装着電子回路部品
選択プログラムを示すフローチャートである。
【図22】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムの装着機において実施される装着電子
回路部品選択プログラムを示すフローチャートである。
【図23】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムの装着機において実施される代替部品
指定プログラムを示すフローチャートである。
【図24】本発明のさらに別の実施形態である電子回路
部品装着システムの装着機において実施される代替部品
指定プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:電子回路部品装着機 14:プリント配線板保持
装置 16:装着装置 18:部品供給装置 3
0:プリント配線板 86:テーブル駆動装置 8
8:テーブル 92:フィーダ 110:制御装置
112:コンピュータ 140:組立ライン管理
コンピュータ 150:装着プログラム作成コンピュ
ータ 152:CAD 154:パーツデータライ
ブラリ 202:電子回路部品装着機 212:プリント配線
板 216:プリント配線板保持装置 218:装
着装置 220,222:部品供給装置 230:フィーダ 232:テーブル 236:ト
レイ 300:制御装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を保持する基板保持装置と、 電子回路部品を供給する部品供給装置と、 その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基
    板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置
    と、 複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品
    として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する
    部品群メモリと、 前記回路基材上の複数の装着位置の各々と、それら装着
    位置の各々に装着されるべき複数の電子回路部品の一つ
    または前記1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに
    対応付けられた装着プログラムを記憶するプログラムメ
    モリと、 前記装着プログラムに従って、前記装着装置に、前記複
    数の装着位置のうち前記電子回路部品が対応付けられて
    いる装着位置にはその電子回路部品を装着させ、前記電
    子回路部品群が対応付けられている装着位置には、その
    電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかを装着
    させる制御装置とを含むことを特徴とする電子回路部品
    装着システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が、前記複数の装着位置の
    うちに前記電子回路部品群のいずれかが対応付けられて
    いるものがある場合に、その電子回路部品群に属する複
    数の電子回路部品の中から前記装着装置に装着させるべ
    き装着電子回路部品を、予め定められた規則に基づいて
    選択する装着部品選択部を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の電子回路部品装着システム。
  3. 【請求項3】 前記部品群メモリが、前記1群以上の電
    子回路部品群の各々に属する複数の電子回路部品の優先
    順位を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部
    が、その優先順位の高いものから順に前記装着電子回路
    部品として選択する優先順位順選択部を備えたことを特
    徴とする請求項2に記載の電子回路部品装着システム。
  4. 【請求項4】 前記部品群メモリが、前記1群以上の電
    子回路部品群の各々に属する複数の電子回路部品の各々
    の使用期限を示すデータを記憶しており、前記装着部品
    選択部が、 現在時刻を取得する現在時刻取得部と、 前記各電子回路部品群に属する複数の電子回路部品の中
    に前記使用期限が前記現在時刻取得部により取得された
    現在時刻より前のものがある場合に、その使用期限が過
    ぎた期限切れ電子回路部品の装着を禁止する期限切れ部
    品装着禁止部とを備えたことを特徴とする請求項2また
    は3に記載の電子回路部品装着システム。
  5. 【請求項5】 前記部品群メモリが、前記1群以上の電
    子回路部品群の各々に属する複数の電子回路部品の番号
    を示すデータを記憶しており、前記装着部品選択部が、 現在装着が許可されていない電子回路部品の番号である
    装着不許可番号を取得する装着不許可番号取得部と、 その装着不許可番号取得部により取得された装着不許可
    番号の電子回路部品である不許可番号部品の装着を禁止
    する不許可番号部品装着禁止部とを備えたことを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれかに記載の電子回路部品
    装着システム。
  6. 【請求項6】 回路基板を保持する基板保持装置と、 複数種類の電子回路部品を供給する部品供給装置と、 その部品供給装置から電子回路部品を受け取り、前記基
    板保持装置に保持された回路基板に装着する装着装置
    と、 前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装
    着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の
    一つとが互いに対応付けられた装着プログラムを記憶す
    るプログラムメモリと、 互いに代替可能な複数の電子回路部品が1群とされた電
    子回路部品群を1群以上記憶する部品群メモリと、 前記装着プログラムに従って、前記装着装置に、前記複
    数の装着位置の各々に対応付けられた各電子回路部品を
    装着させるとともに、その対応付けられた電子回路部品
    が前記部品供給装置に無い場合に、その電子回路部品が
    前記電子回路部品群に属するものでありかつその電子回
    路部品と代替可能な電子回路部品が現に前記部品供給装
    置にあれば、その代替可能な電子回路部品を装着させる
    制御装置とを含むことを特徴とする電子回路部品装着シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置が、前記装着装置に、前記
    電子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかを装着
    させる場合には、その実際に装着させる電子回路部品を
    記憶する実装着部品メモリを含むことを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載の電子回路部品装着シス
    テム。
  8. 【請求項8】 回路基板を保持する基板保持装置と、電
    子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装
    置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保
    持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置
    を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システ
    ムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュータに
    より実施される制御プログラムであって、 回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装着位
    置に装着されるべき複数の電子回路部品の一つ、または
    複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品
    として予め指定されている1群以上の電子回路部品群の
    一つとが互いに対応付けられたものとしてプログラムメ
    モリに格納されている装着プログラムの、各装着位置に
    対応する各部分を順次読み出す装着プログラム読出ステ
    ップと、 その装着プログラム読出ステップで読み出した部分の装
    着位置に対応付けられているのが前記電子回路部品群の
    一つである場合に、前記1群以上の電子回路部品群のデ
    ータが予め格納されている部品群メモリを参照し、その
    部品群メモリにおいて前記一つの電子回路部品群に属す
    るものとして指定されている複数の電子回路部品のいず
    れかを、前記部品供給装置から前記装着装置に受け取ら
    せて前記基板保持装置に保持されている回路基板に装着
    させる装着制御ステップとを含むことを特徴とする電子
    回路部品装着制御プログラム。
  9. 【請求項9】 回路基板を保持する基板保持装置と、電
    子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給装
    置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に保
    持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装置
    を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着システ
    ムにおいて、前記制御装置の主体をなすコンピュータに
    より実施される制御プログラムであって、 前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装
    着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の
    一つとが互いに対応付けられたものとして予めプログラ
    ムメモリに格納されている装着プログラムの、各装着位
    置に対応する各部分を順次読み出す装着プログラム読出
    ステップと、 その装着プログラム読出ステップで読み出した部分の装
    着位置に対応付けられている電子回路部品が前記部品供
    給装置に有る場合に、その電子回路部品を前記部品供給
    装置から前記装着装置に受け取らせて前記基板保持装置
    に保持されている回路基板に装着させる一方、その電子
    回路部品が部品供給装置に無い場合に、複数ずつの電子
    回路部品がそれぞれ属する電子回路部品として指定され
    ている1群以上の電子回路部品群のデータが予め格納さ
    れている部品群メモリを参照し、その部品群メモリにお
    いて前記部品供給装置に無い電子回路部品と同じ電子回
    路部品群に属するとされており、かつ前記部品供給装置
    に有る電子回路部品を、その部品供給装置から前記装着
    装置に受け取らせて前記基板保持装置に保持されている
    回路基板に装着させる装着制御ステップとを含むことを
    特徴とする電子回路部品装着制御プログラム。
  10. 【請求項10】 部品供給装置から供給される電子回路
    部品を装着装置が受け取って、基板保持装置に保持され
    ている回路基板に装着する電子回路部品装着システムに
    よる装着作業を制御するための装着プログラムに関連す
    る装着プログラム関連データを処理するシステムであっ
    て、 複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品
    として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する
    部品群メモリと、 前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら装着
    位置の各々に装着されるべき複数の電子回路部品の一つ
    または前記1群以上の電子回路部品群の一つとが互いに
    対応付けられた装着プログラム関連データを記憶する関
    連データメモリと、 前記装着プログラム関連データにおいて、前記複数の装
    着位置のうち前記電子回路部品が対応付けられている装
    着位置にはその電子回路部品が装着され、前記電子回路
    部品群が対応付けられている装着位置には、その電子回
    路部品群に属する電子回路部品のいずれかが装着される
    ように前記装着プログラム関連データを処理する処理部
    とを含む電子回路部品装着プログラム関連データ処理シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 回路基板を保持する基板保持装置と、
    電子回路部品を供給する部品供給装置と、その部品供給
    装置から電子回路部品を受け取って前記基板保持装置に
    保持された回路基板に装着する装着装置と、その装着装
    置を制御する制御装置とを備えた電子回路部品装着シス
    テムにおいて、前記制御装置により実施される装着プロ
    グラムに関連した装着プログラム関連データをコンピュ
    ータにより作成するためのプログラムであって、 前記回路基板上の複数の装着位置の各々と、それら各装
    着位置に装着されるべき前記複数種類の電子回路部品の
    一つとが互いに対応付けられたものとして原データメモ
    リに格納されている原データの、各装着位置に対応する
    各部分を順次読み出す原データ読出ステップと、 その原データ読出ステップで読み出した部分の装着位置
    に対応付けられている電子回路部品が、互いに代替可能
    な複数の電子回路部品を1群とした電子回路部品群のデ
    ータが1群分以上予め格納されている部品群メモリにお
    いて、電子回路部品群の一つに属するものとして指定さ
    れている場合は、前記装着位置に対応付けられている電
    子回路部品をその一つの電子回路部品群に置換する置換
    ステップとを含み、前記原データの少なくとも一部の電
    子回路部品が電子回路部品群に置換された置換データを
    作成することを特徴とする装着プログラム関連データ作
    成プログラム。
  12. 【請求項12】 1種類ずつの電子回路部品をそれぞれ
    供給する複数の部品供給デバイスを部品供給装置の複数
    の搭載部に搭載することによって各種電子回路部品を各
    搭載部に搭載する際に、誤った搭載を防止するシステム
    であって、 複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品
    として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する
    部品群メモリと、 前記複数の搭載部の各々の識別コードである搭載部識別
    コードと、それら各搭載部に搭載されるべき電子回路部
    品の識別コードである部品識別コードまたは前記電子回
    路部品群の識別コードである部品群識別コードとが対応
    付けられた搭載データを記憶する搭載データメモリと、 前記複数の部品供給デバイスの各々が前記複数の搭載部
    の各々に搭載される際、それら部品供給デバイスに搭載
    された電子回路部品および搭載部の部品識別コードおよ
    び搭載部識別コードを取得する識別コード取得部と、 その識別コード取得部により取得された部品識別コード
    および搭載部識別コードと前記搭載データの対応部分と
    を比較するとともに、その対応部分が部品識別コードお
    よび搭載部識別コードを含む場合には、それら部品識別
    コードおよび搭載部識別コードと前記取得された部品識
    別コードおよび搭載部識別コードとが一致する場合と一
    致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を
    作成し、前記対応部分が部品群識別コードおよび搭載部
    識別コードを含む場合には、前記部品群メモリを参照し
    て、前記取得された部品識別コードおよび搭載部識別コ
    ードがそれぞれ、前記対応部分の部品群識別コードの電
    子回路部品群に属する電子回路部品のいずれかの部品識
    別コードおよび搭載識別コードと一致する場合と一致し
    ない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報を作成
    する判定部とを含むことを特徴とする電子回路部品の搭
    載部への誤搭載防止システム。
  13. 【請求項13】 複数種類の電子回路部品の各々を複数
    の部品供給デバイス の各々に搭載する際に、誤った搭載を防止するシステム
    であって、 複数ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品
    として指定された1群以上の電子回路部品群を記憶する
    部品群メモリと、 複数の電子回路部品の各々の部品識別コードとそれら電
    子回路部品がそれぞれ搭載されるべき部品供給デバイス
    の各々の供給デバイス識別コードとが、あるいは、複数
    ずつの電子回路部品がそれぞれ属する電子回路部品とし
    て指定された電子回路部品群の識別コードである部品群
    識別コードとそれら電子回路部品群の各々に属する複数
    の電子回路部品が搭載されるべき1種以上の部品供給デ
    バイスの供給デバイス識別コードとがそれぞれ対応付け
    られた搭載データを記憶する搭載データメモリと、 現に前記複数の電子回路部品および部品供給デバイスが
    搭載されることが意図されている搭載部の識別コードで
    ある搭載部識別コードを取得する搭載部識別コード取得
    部と、 各電子回路部品が各部品供給デバイスに搭載される際、
    それら電子回路部品および部品供給デバイスの部品識別
    コードおよび供給デバイス識別コードを取得する部品識
    別コード・供給デバイス識別コード取得部と、 その部品識別コード・供給デバイス識別コード取得部に
    より取得された部品識別コードおよび供給デバイス識別
    コードと前記搭載データの対応部分とを比較するととも
    に、その対応部分が部品識別コードおよび供給デバイス
    識別コードを含む場合には、それら部品識別コードおよ
    び供給デバイス識別コードと前記取得された部品識別コ
    ードおよび供給デバイス識別コードとが一致する場合と
    一致しない場合との少なくとも一方を表す比較結果情報
    を作成し、前記対応部分が部品群識別コードおよび供給
    デバイス識別コードを含む場合には、前記部品群メモリ
    を参照して、前記取得された部品識別コードおよび供給
    デバイス識別コードがそれぞれ、前記対応部分の部品群
    識別コードの電子回路部品群に属する電子回路部品のい
    ずれかの部品識別コードおよびそのいずれかの電子回路
    部品が搭載されるべき部品供給デバイスの供給デバイス
    識別コードと一致する場合と一致しない場合との少なく
    とも一方を表す比較結果情報を作成する判定部とを含む
    ことを特徴とする電子回路部品の部品供給デバイスへの
    誤搭載防止システム。
  14. 【請求項14】 回路基板上の複数の装着位置の一部の
    ものを表すデータと、それら一部の装着位置の各々に装
    着されるべき複数種類の電子回路部品の1つずつを表す
    データとがそれぞれ対応付けられるとともに、前記複数
    の装着位置の別の一部である少なくとも1つを表すデー
    タと、その少なくとも1つの装着位置への装着が許容さ
    れる複数の電子回路部品の群である電子回路部品群を表
    すデータとが対応付けられた構造を有し、コンピュータ
    により読み出し可能なメモリに格納されたことを特徴と
    する装着プログラム関連データ。
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