JP6694767B2 - スプライシングユニット及び電子部品供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品装着機に電子部品を供給するキャリアテープに対してスプライシング作業を実行するスプライシング装置を備えるスプライシングユニット及び、そのスプライシングユニットを用いて電子部品の補給を行う電子部品供給システムに関する。
複数の電子部品装着機を用いて基板を生産する電子部品実装ラインでは、異なる種類の電子部品を数多く使用するため、補給用の電子部品を保管する保管場所(保管庫など)を設ける場合がある。この保管場所には、電子部品を収容したキャリアテープを巻回させたリールや、リールを装填したテープフィーダ等が保管されている。
特許文献1には、電子部品装着機において部品切れが予想される場合に、保管場所に設置した保管場所側端末に向けて準備すべき電子部品の情報を通知する電子部品供給システムが記載されている。この電子部品供給システムにおいて、電子部品装着機に接続された装着機側端末は、装着作業中の電子部品装着機から随時送られてくるデータから使用した部品数量などを演算し、部品切れが予想される電子部品の準備データを生成する。装着機側端末は、生成した準備データを保管場所側端末に送信する。
保管場所側端末は、装着機側端末から受信した準備データに基づいて、表示部に準備すべき電子部品の部品名や数量を表示する。作業者は、保管場所側端末の表示を確認することで、準備すべきリールの種類や個数等を把握できる。作業者は、準備したリール等をリール受取場所(生産ラインに設置されたリール置き場など)まで、あるいは部品切れが予想される電子部品装着機まで運搬する。電子部品の補給作業では、作業者は、例えば、部品切れになりそうなキャリアテープの終端と、持ってきた補給用リールに巻回されたキャリアテープの始端とのスプライシング作業を行う。
特開平7−44626号公報
ところで、生産現場では、作業効率の観点等から、補給すべきリールを準備する作業や、スプライシング作業など、これら複数の作業を各作業者で分担して行う場合がある。この場合、例えば、補給用リールの運搬を担当する作業者が、保管場所側端末の指示に従ってリールを準備したにも係わらず、他の急を要する作業が割り込むなどして運び出すのを忘れてしまう虞がある。
こういった人為的な作業ミスが発生すると、スプライシング担当の作業者は、例えば、使用したいタイミングまでに補給用リールが届かない状態となる。あるいは、スプライシング担当の作業者は、作業の進行具合などを見計らってリール受取場所に補給されたリールを取りに行くものの、リール受取場所に期待していたリールが補給されていないことに気づくこととなる。
また、例えば、リール受取場所を保管場所に設けた生産現場において、保管場所の作業者が、保管場所端末の指示に従って補給用リールを準備する場合を考える。この場合、スプライシング担当の作業者は、作業の進行具合に応じて使用する補給用リールを変更することを考え、リール受取場所(保管場所)まで所望の補給用リールを取りに行くとする。しかしながら、保管場所の作業者が保管場所端末の指示に従って順番に準備しているため、スプライシング担当の作業者は、所望の補給用リールをすぐに受け取ることが困難となる。結果として、電子部品の補給が遅れ部品切れによって生産ラインが停止等することで生産効率が低下する虞がある。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたもので、補給用リールの準備を適切に行い生産効率を向上させることができるスプライシングユニット及び、そのスプライシングユニットを用いて電子部品の補給を行う電子部品供給システムを提供することを目的とする。
請求項1に係るスプライシングユニットは、電子部品装着機に装着されたテープフィーダに対し、前記テープフィーダに装填されたリールのキャリアテープの終端に補給用リールのキャリアテープの始端をつなぎ合わせるスプライシング作業を自動的に実行するスプライシング装置と、複数の補給用リールを保管する保管場所での準備要求の対象とされる前記補給用リールを特定する情報を作業者から受け付ける受付部と、前記保管場所に設置された保管場所側装置と通信を行う通信部と、前記受付部で受け付けた前記補給用リールを特定する情報を、前記通信部を介して前記保管場所側装置に向けて送信し、前記補給用リールの準備を要求する処理部と、を備える。
請求項5に係る電子部品供給システムは、請求項1−4の何れか一項のスプライシングユニットと、前記電子部品装着機と、前記スプライシングユニットと前記通信部を介して通信を行う前記保管場所側装置と、を備える。
請求項1,5に係る発明の構成によると、スプライシングユニット側の作業者は、例えば、リール受取場所に所望の補給用リールが補給されていない場合や使用したい補給用リールを変更したい場合等に、保管場所の作業者に準備をしてもらいたい補給用リールを特定する情報を受付部を操作して入力等する。処理部は、受付部で受け付けた補給用リールを特定する情報を、通信部を介して保管場所側装置に送信する。保管場所側の作業者は、例えば、保管場所側装置の表示を確認することで、保管場所から生産ラインのリール受取場所に補給用リールを運び忘れていたことに気づくこととなる。保管場所側の作業者は、改めて補給用リールをリール受取場所に運ぶなどの適切な対応をとることができる。あるいは、保管場所の作業者は、スプライシングユニット側の作業者が直ぐに使用したい補給用リールを知ることができる。保管場所の作業者は、準備要求された補給用リールを優先して準備することが可能となる。スプライシングユニット側の作業者は、例えば、処理部によって準備要求を出した後、タイミングを見計らって生産ラインのリール受取場所や保管場所のリール受取場所まで移動する。スプライシングユニット側の作業者は、リール受取場所に補給されたリールを手に入れ、電子部品装着機まで運び、スプライシング装置によって部品補給を行う。これにより、補給用リールの準備を適切に行うことによって、部品切れとなり生産ラインが停止する前に部品補給を行うことができ、生産効率を向上させることができる。
本発明の実施形態における電子部品供給システムの概略構成を示す図である。 電子部品装着機の全体を示す平面図である。 テープフィーダの全体を示す側面図である。 スプライシングユニットの全体を示す斜視図である。 タッチパネルを正面から見た表示画面を示す図である。 スプライシングユニットの本体部が有する本体処理部による準備要求処理を示すフローチャートである。 準備要求処理の制御フローを示す図である。 作業者が予告表示部をタッチ操作して準備要求を行う状態を示す図である。 準備要求によって表示状態が変更された予告表示部を示す図である。 準備要求を受信した保管場所側装置の表示部の表示画面を示す図である。
以下、本発明の電子部品供給システムを具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。
(1.電子部品供給システム1の構成)
図1に示すように、本実施形態の電子部品供給システム1は、基板の搬送及び複数の作業、即ち半田印刷、部品装着、リフロー等を順次実行することにより当該基板上に部品を実装するシステムである。電子部品供給システム1は、複数の生産ライン(図1においては2つの生産ライン2A,2Bのみを図示)と、ホストコンピュータ3と、保管場所側装置4と、スプライシングユニット5等を備えて構成されている。生産ライン2A,2Bは、同様の構成となっているため、以下の説明では、生産ライン2Aについて主に説明し、生産ライン2Bについての説明を適宜省略する。なお、電子部品供給システム1は、1つの生産ライン2Aのみを備えた構成でもよい。
本実施形態の生産ライン2Aは、半田印刷装置11、複数の電子部品装着機13、装着検査装置14及びリフロー装置15等がこの順で上流側から下流側に向かって連結配置されている。生産ライン2Aを構成する各装置11〜15等は、ホストコンピュータ3によって統括制御可能なように、通信ネットワーク6を経由して相互に接続されている。
半田印刷装置11の上流側には、実装対象の基板を半田印刷装置11内に搬入するための基板搬入装置111が付設されている。半田印刷装置11は、基板搬入装置111を経由して供給された基板に対し部品接合用の半田印刷が可能に構成されている。
複数の電子部品装着機13は、半田印刷装置11によって半田印刷された後の基板上への電子部品の装着が可能に構成されている。なお、本実施形態の生産ライン2Aでは、複数の電子部品装着機13を備えた構成としたが、1台の電子部品装着機13を備えた構成としてもよい。
装着検査装置14は、電子部品装着機13によって電子部品を装着した基板について検査し、不良基板の判別が可能に構成されている。リフロー装置15は、装着検査装置14によって装着が良好であると判定された基板を所定温度で加熱し、基板に印刷された半田ペーストを溶融固化させることにより、基板への電子部品の半田接合が可能に構成されている。
ホストコンピュータ3は、例えば、生産ライン2A,2Bごとに対応して設けられ、各生産ライン2A,2Bを統括管理している。ホストコンピュータ3は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成され、記憶装置3Aを備えている。記憶装置3Aは、例えば、ハードディスク装置などの光学式ドライブ装置、又はフラッシュメモリなどにより構成されている。記憶装置3Aには、例えば、各装置11〜15を制御するための制御プログラムや、基板を計画通りに生産するためのジョブデータD1(図7参照)などの他に、管理データD2(図7参照)が記憶されている。ホストコンピュータ3は、記憶装置3Aから制御プログラムを読み込んで実行し、管理対象の生産ライン2A,2Bを構成する各装置11〜15等の統括制御が可能に構成されている。
ジョブデータD1は、例えば、半田印刷装置11によって基板に印刷する配線パターン、電子部品装着機13によって基板に装着する電子部品の位置・順番、及び基板を何枚生産するのかを示す生産計画などを設定したデータである。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク6を介してジョブデータD1を半田印刷装置11や電子部品装着機13に送信する。半田印刷装置11は、ジョブデータD1に従って配線パターンを印刷する。電子部品装着機13は、ジョブデータD1に従って基板に電子部品を装着する。また、電子部品装着機13は、装着されているテープフィーダ30から供給可能な電子部品の部品コードや供給可能な電子部品の最大数、供給した(使用した)電子部品の数などの部品情報をテープフィーダ30やリール32の識別情報(図3に示すフィーダID39やバーコード38)と共に取得してホストコンピュータ3へ送信する。ホストコンピュータ3は、電子部品装着機13から受信した部品情報をフィーダID39等に関連付けてテープフィーダ30やリール32ごとに記憶(管理)し、各テープフィーダ30において部品切れが生じる時刻を演算可能となっている。
また、管理データD2は、例えば、生産ライン2A,2Bのどの電子部品装着機13のどのスロットS1〜Sn(図2参照)にテープフィーダ30(図3参照)やリール32が配置されているのかを示すデータである。各生産ライン2A,2Bのホストコンピュータ3は、各電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30のフィーダID39(図3参照)、そのテープフィーダ30に装填されたリール32のバーコード38、及びリール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを関連付けて管理データD2として記憶装置3Aに記憶させる。ここでいう「部品コード」とは、例えば、製造メーカ等が設定する部品の型番である。
また、ホストコンピュータ3は、通信部(図示略)を介して通信ネットワーク7に接続されている。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク7を介して、他のホストコンピュータ3、保管場所側装置4、及びスプライシングユニット5と通信可能となっている。
保管場所側装置4は、補給用のテープフィーダ30やリール32を保管する保管庫8(保管場所)に設けられている。保管場所側装置4は、例えば、パーソナルコンピュータであり、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成されている。保管場所側装置4は、例えば、保管庫8に新たに納品されたリール32に電子部品の部品コードと関連付けたバーコード38(図3参照)を付与し、バーコード38を表示するシールを、プリンタ(図示略)によって印刷する。保管庫8の作業者は、印刷されたバーコード38のシールをリール32に貼り付ける。なお、保管場所側装置4は、印刷するシールにバーコード38の情報に加え、部品コードを付加してもよい。
また、保管場所側装置4は、バーコード38を検出するバーコードリーダ4Aを備えている。例えば、保管庫8の作業者は、保管庫8から補給用のリール32を生産ライン2A,2Bのリール置き場9まで持ち出す。あるいは、スプライシングユニット5の作業者は、保管庫8から補給用のリール32をリールバケット51(図4参照)に入れて持ち出す。この際に、作業者は、バーコードリーダ4Aによって持ち出すリール32のバーコード38を読み込む。保管場所側装置4は、通信ネットワーク7を経由してホストコンピュータ3と相互に接続されている。ホストコンピュータ3は、保管場所側装置4から受信するデータに基づいて、保管庫8から持ち出されたリール32についての情報を管理することができる。
(2.電子部品装着機13の構成)
次に、電子部品装着機13の構成について説明する。図2に示すように、電子部品装着機13は、基板搬送装置21と、部品供給装置22と、部品移載装置23とを備えている。以下の説明では、電子部品装着機13の水平幅方向(図2の左右方向)をX軸方向とし、電子部品装着機13の水平奥行き方向(図2の上下方向)をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に垂直な方向をZ軸方向とする。
基板搬送装置21は、ベルトコンベアなどにより構成され、基板Bdを搬送方向(本実施形態においてはX軸方向)へと順次搬送する。基板搬送装置21は、電子部品装着機13の機内における所定の位置に基板Bdを位置決めする。そして、基板搬送装置21は、電子部品装着機13による装着処理が実行された後に、基板Bdを電子部品装着機13の機外に搬出する。
部品供給装置22は、基板Bdに装着される電子部品を供給位置Psに供給する。部品供給装置22は、X軸方向に並んで配置された複数のスロットS1〜Snを有する。複数のスロットS1〜Snには、テープフィーダ30が着脱可能にそれぞれ装着される。また、複数のスロットS1〜Snには、互いを識別するためのスロット番号が設定されている。部品供給装置22は、テープフィーダ30によりキャリアテープ31(図3参照)を送り移動させて、テープフィーダ30の先端側(図2の上側、図3の左側)に位置する供給位置Psに電子部品を供給する。
部品移載装置23は、ヘッド駆動装置23Aと、移動台23Bと、装着ヘッド23Cとを備えている。ヘッド駆動装置23Aは、直動機構により移動台23BをXY軸方向に移動可能に構成されている。装着ヘッド23Cは、移動台23Bに固定されている。従って、装着ヘッド23Cは、移動台23Bの移動とともに、X軸方向及びY軸方向に移動可能に構成されている。
また、装着ヘッド23Cには、図示しない複数の吸着ノズルが着脱可能に設けられている。装着ヘッド23Cは、Z軸と平行な軸回りに回転可能に、且つ昇降可能に各吸着ノズルを支持する。各吸着ノズルは、装着ヘッド23Cに対する昇降位置や角度、負圧の供給状態を制御される。各吸着ノズルは、負圧を供給されることにより、テープフィーダ30の供給位置Psに供給される電子部品を吸着して保持する。
(2−1.テープフィーダ30の構成)
図3に示すように、テープフィーダ30は、キャリアテープ31を巻回したリール32が装填されている。キャリアテープ31には、所定のピッチで電子部品が収容されている。リール32は、テープフィーダ30のフィーダ本体34によって保持され、テープフィーダ30に対して着脱可能に取り付けられている。
テープフィーダ30には、定量送り機構33が内蔵されている。定量送り機構33は、フィーダ本体34に回転可能に支承されキャリアテープ31の送り穴(図示略)に係合するスプロケット35と、スプロケット35を1ピッチ分ずつ回転させるモータ(図示略)を備えている。テープフィーダ30のレール37は、リール32から送り出されるキャリアテープ31を下方から支持して搬送路を構成する。スプロケット35は、レール37の下方に配置され、レール37に形成された窓部からレール37の上面側に一部が突出しており、キャリアテープ31の送り穴に突出部分を係合可能に構成されている。スプロケット35は、レール37上のキャリアテープ31を供給位置Psに引き込むように駆動する。
定量送り機構33は、リール32に巻回されたキャリアテープ31をスプロケット35によって定量ずつ送り出して、電子部品をテープフィーダ30の先端部に設けられた供給位置Psに1個ずつ供給する。テープフィーダ30は、供給位置Psにおいて電子部品を取り出し可能に供給する。
また、バーコード38は、リール32を識別するための識別情報である。上記したようにバーコード38は、例えば、電子部品の部品コードをリール32に関連付けて登録する処理を保管場所側装置4(図1参照)において実施する際に付与される。また、フィーダID39は、テープフィーダ30を識別するための識別情報であり、例えば、バーコードである。なお、リール32やテープフィーダ30を識別するための識別情報は、バーコードに限らず、例えば2次元コードでもよい。また、RFIDのような無線タグを用いてリール32やテープフィーダ30を識別してもよい。
(3.スプライシングユニット5の構成)
図4は、スプライシングユニット5の全体の斜視図を示している。図4に示すように、スプライシングユニット5は、台車部41と、本体部42とを備えている。台車部41は、4つのキャスター43(図4においては3つのみ図示)の上にベース台44を取付けて構成されている。作業者は、例えば、本体部42に設けられたハンドル42Aを押すことで、スプライシング装置50等を搭載した状態でスプライシングユニット5を移動させることができる。ベース台44の上には、電源装置45と、リールホルダ46と、ダストボックス47とが配置されている。
電源装置45は、バッテリーを備えており、本体部42の電源スイッチ42Bがオン操作されることで、スプライシング装置50や表示装置55に電力を供給する。リールホルダ46は、スプライシング作業の際にテープフィーダ30から取り外した部品切れとなったリール32を入れるための収納箱である。ダストボックス47は、スプライシング作業にともなって発生するキャリアテープ31の切れ端(廃テープ)等を捨てるためのものである。
また、ベース台44の上には、円柱形状の柱部48が設けられている。柱部48は、ベース台44の平面に垂直な方向に沿って立設した状態で固定されている。柱部48の上部には、本体部42が取付けられている。本体部42は、スプライシング装置50と、リールバケット51と、バーコードリーダ52と、通信部54(図7参照)と、表示装置55を備えている。また、本体部42は、上記各装置を制御する処理部として、CPUや各種メモリを備えた本体処理部42Cを備えている。なお、以下の説明では、図4及び図7に示すように、リールバケット51に収容されたリール32及び保管庫8に保管されたリール32を、テープフィーダ30に装填されたリール32と区別するため、補給用リール56と称して説明する。
スプライシング装置50は、テープフィーダ30に装填されたリール32に巻回されたキャリアテープ31の終端を、補給用リール56に巻回されたキャリアテープ31の始端に自動的に繋ぎ合わせる装置である。スプライシング装置50は、一方向に長い略直方体形状をなしている。リールバケット51は、スプライシング装置50の長手方向で対向する側面の一方側(図4における奥側)であって、その側面に近接した位置に設けられている。リールバケット51は、複数の補給用リール56を収容可能となっている。作業者は、例えば、保管庫8や生産ライン2A,2Bのリール置き場9(図1参照)などにおいて、新たに補給用リール56を手に入れ、リールバケット51に収納する。
また、スプライシング装置50は、長手方向で対向する側面の各々に送り溝50A(図4では手前側の送り溝のみを図示)を備えている。送り溝50Aは、スプライシングする2つのキャリアテープ31をスプライシング装置50の中央部まで挿入するための溝である。スプライシング装置50の中央部には、送り溝50Aに沿って送り込まれた2つのキャリアテープ31にスプライシングテープを貼り付けて両者を接合する図示しない接合装置が設けられている。スプライシング装置50は、作業者によって2つのキャリアテープ31が送り溝50Aのそれぞれに送り込まれると、2つのキャリアテープ31の不要部分を切断装置(図示略)によって切断し、互いの切断面を突き合わせて両キャリアテープ31を接合装置によって接合する。スプライシング装置50は、スプライシング作業を完了させると、上部カバー50Bを開け、スプライシングが完了したキャリアテープ31を取り出せる状態とする。
バーコードリーダ52は、例えば、本体部42の本体処理部42Cと無線通信を行うコードレスのハンディタイプのものである。本体部42の作業台42Dには、バーコードリーダ52を引っ掛けるための係合部42Eが設けられている。作業者は、係合部42Eからバーコードリーダ52を取り外して手に持ちテープフィーダ30から取り外したリール32のバーコード38や、リールバケット51から取り出した補給用リール56のバーコード38を読み込む作業を行う。これにより、本体処理部42Cは、スプライシング作業において、正しい電子部品を収容したキャリアテープ31(補給用リール56)を準備したかどうかをチェックする、いわゆるスプライシングベリファイを実行する。
本体処理部42Cは、例えば、部品切れとなる古いリール32のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれるとスプライシングベリファイを開始し、リール32のバーコード38の情報を通信部54(図7参照)を介してホストコンピュータ3に送信する。通信部54は、例えば、通信ネットワーク7に設けられたアクセスポイントを通じて無線LANによりホストコンピュータ3と通信可能となっている。
次に、本体処理部42Cは、補給用リール56のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれると、補給用リール56のバーコード38の情報をホストコンピュータ3に送信する。ホストコンピュータ3の記憶装置3Aに記憶された管理データD2には、バーコード38の情報や部品コードに関するデータが保存されている。ホストコンピュータ3は、本体処理部42C(スプライシングユニット5)から受信したバーコード38の情報に基づいて、スプライシング作業を実行しようとしている電子部品の部品コードが一致しているか等の良否を判定する。
ホストコンピュータ3は、電子部品の照合が良好であると判定すると、良好である旨を本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、良好である旨を受信すると、スプライシング装置50によってスプライシング作業を自動で開始させる。また、ホストコンピュータ3は、電子部品の部品コードが一致しない場合に、照合エラーを本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、ホストコンピュータ3から照合エラーである旨を受信した場合、その旨を表示装置55に表示し、スプライシング作業を中止する。このように、スプライシングユニット5(本体処理部42C)は、ホストコンピュータ3と連係した処理により、電子部品の種類が異なる等の誤ったキャリアテープ31がスプライシングされることを防止することが可能となっている。
表示装置55は、表示機能と入力機能とを有するタッチパネル55Aを備えている。図5は、タッチパネル55Aを正面から見た表示画面の一例を示している。タッチパネル55Aの中央部には、上記した照合エラーやバーコードリーダ52によって読み込んだバーコード38の番号等の情報を表示する情報表示部55Bが設けられている。また、タッチパネル55Aの右上には、通信部54がアクセスポイントから受信する受信電波の強度を表示する電波強度表示部55Cが設けられている。また、情報表示部55Bの下には、キャンセルボタン55Dが設けられている。このキャンセルボタン55Dは、例えば、上記したスプライシングベリファイ中に処理を中止したい場合など、中止指示を本体処理部42Cに通知するものである。
また、情報表示部55Bの左側には、部品切れが予想されるテープフィーダ30の予告を示す予告表示部55Eが設けられている。本実施形態のタッチパネル55Aには、5つの予告表示部55Eが設けられている。予告表示部55Eには、ホストコンピュータ3から受信した部品切れが予想される、即ち補給対象のテープフィーダ30の情報が表示されている。例えば、一番上の予告表示部55Eには、電子部品装着機13を識別するモジュール番号「2」と、補給対象のテープフィーダ30のスロットS1〜Snのスロット番号「4」と、部品切れが発生するまでの予想時間「00:03:30」が表示されている。この場合、予告表示部55Eは、モジュール番号「2」のスロット番号「4」に装着されたテープフィーダ30が3分30秒後に部品切れが発生することを表示している。なお、モジュール番号は、例えば、複数の電子部品装着機13に対して生産ライン2Aの上流から下流に向けて1,2,3・・の順に設定される。また、上記した予告表示部55Eによる補給対象のテープフィーダ30の位置を示す方法は、一例であり、例えば、生産ライン2Aの全体構成を概略図で示し、その概略図上に補給対象のテープフィーダ30の位置を表示してもよい。
本体部42の本体処理部42Cは、例えば、部品切れが予想されるテープフィーダ30の情報をまとめて10件分だけホストコンピュータ3から取得する。本体処理部42Cは、取得する処理を定期的に実行する。本体処理部42Cは、取得した10件の情報のうち、部品切れが発生するまでの予想時間が短いもの5件を予告表示部55Eに表示する。また、本体処理部42Cは、表示する5件について、予想時間のより短いものから順に画面の上から下に向かって予告表示部55Eに表示させる。従って、図5に示すように、予告表示部55Eに表示された予想時間は、画面の上から下に向かって順番に時間が増加している。なお、本体処理部42Cは、例えば、上記したスプライシング作業が完了し上部カバー50Bを開き、作業者がスプライシングしたテープを確認後、上部カバー50Bを閉じたタイミングで、スプライシング作業が完了した予告表示部55Eをタッチパネル55Aの表示から消去することが好ましい。
また、本体処理部42Cは、部品切れが予想されるテープフィーダ30の情報をホストコンピュータ3から受信すると、部品切れが予想されるテープフィーダ30に補給すべき電子部品の部品コードと、部品切れが予想されるテープフィーダ30が装着されているモジュール番号(スロット番号)との組み合わせを情報表示部55Bに表示する。これにより、作業者は、どの予告表示部55Eのテープフィーダ30(モジュール番号やスロット番号)に、どの部品コードの電子部品(補給用リール56)をスプライシングすべきかを判断できる。また、作業者は、例えば、リール置き場9まで移動した際に、情報表示部55Bに表示された部品コードを確認することで、リール置き場9から持ち出す必要がある補給用リール56があるか否かを判断できる。
(4.準備要求処理)
次に、スプライシングユニット5から保管場所側装置4へ補給用リール56の準備を要求する準備要求処理について説明する。図6は、スプライシングユニット5の本体処理部42Cによって実行される準備要求処理のフローチャートを示している。また、図7は、準備要求処理における制御フローを示している。図7に示す生産ライン2Aには、スプライシングユニット5を使用する作業者Aが担当として割り当てられている。また、保管庫8には、補給用リール56を準備する作業者Bが担当として割当られている。生産ライン2Aには、作業者Bが保管庫8から持ち出した補給用リール56を配置するためのリール置き場9が設けられている。また、保管庫8には、作業者Aが保管庫8まで補給用リール56を直接取りにきた場合に、補給用リール56を受け渡すリール受取場所としてリール受取台8Aが設置されている。
本実施形態のスプライシングユニット5の本体処理部42Cは、作業者Aによってタッチパネル55Aの予告表示部55Eがタッチ操作されると、タッチ操作された予告表示部55Eに対応する補給用リール56の準備要求を保管場所側装置4に対して行う。詳述すると、本体処理部42Cは、準備要求処理を開始すると、図6に示すステップ(以下、単に「S」と表記する)11において、予告表示部55Eに対するタッチ操作がなされたか否かを判定する。
なお、本体処理部42Cは、例えば、図6に示す準備要求処理を、予告表示部55Eごとに並列に実行する。従って、本体処理部42Cは、各予告表示部55Eがタッチ操作されたか否かを別々の処理で監視している。そして、例えば、複数の予告表示部55Eに対するタッチ操作が行われた場合、本体処理部42Cは、図6に示す準備要求処理をタッチ操作された予告表示部55Eの数だけ実行し判定等を行う。また、本体処理部42Cは、図6に示す準備要求処理を、例えば、電源スイッチ42B(図4参照)がオン操作され起動する時に開始する。この場合、本体処理部42Cは、予告表示部55Eへの操作が可能な状態では、常に予告表示部55Eへのタッチ操作を受け付ける。あるいは、本体処理部42Cは、準備要求処理を、例えば、タッチパネル55Aを操作して特定のモードに変更された後に開始してもよい。この場合、特定のモードに変更されるまでは、本体処理部42Cは、予告表示部55Eへのタッチ操作を禁止又は無効としてもよい。
S11において、本体処理部42Cは、予告表示部55Eに対するタッチ操作がないと判定すると(S11:NO)、予告表示部55Eに対するタッチ操作があるまで、所定時間ごとにS11の判定処理を実行する。従って、本体処理部42Cは、タッチパネル55Aに表示中の5つの予告表示部55E(図5参照)のいずれかにタッチ操作がなされるまで、S11の判定処理を繰り返し実行する。
一方で、タッチパネル55Aは、5つの予告表示部55Eのうち、いずれかの予告表示部55Eに対するタッチ操作が行われると、タッチ操作された予告表示部55Eを特定する入力情報D3を本体処理部42Cへ出力する(図7参照)。例えば、生産ライン2Aの作業者Aは、リール置き場9まで移動してタッチパネル55Aの情報表示部55Bの表示内容を確認しながら部品コードが一致する補給用リール56を探す。作業者Aは、所望の補給用リール56がリール置き場9に準備されていなかった場合、予告表示部55Eをタッチ操作して準備要求を行う。あるいは、作業者Aは、各種作業の進行具合に応じて使用する補給用リール56を変更したい場合に、予告表示部55Eをタッチ操作して準備要求を行い、保管庫8のリール受取台8Aまで所望の補給用リール56を取りに行く。なお、図7には、リール受取台8Aとリール置き場9との2つのリール受取場所が設置されているが、作業者A,Bは、準備要求した補給用リール56を受け取るリール受取場所を、リール受取台8A又はリール置き場9に予め決めておくことが好ましい。あるいは、本体処理部42Cは、リール受取場所を指定する情報を含めて保管場所側装置4へ送信する構成でもよい。
図8に示すように、例えば、作業者は、タッチパネル55Aにおける上から3番目の予告表示部55Eをタッチ操作する。本体処理部42Cは、タッチパネル55Aから入力された入力情報D3に基づいて、タッチ操作されたこと、及びタッチ操作された予告表示部55Eを検出する(S11:YES)。本体処理部42Cは、タッチ操作された予告表示部55Eのモジュール番号及びスロット番号の位置に装着されたテープフィーダ30にスプライシング可能な補給用リール56を要求する準備要求データD4を、通信部54を介してホストコンピュータ3へ送信する(S12)。本体処理部42Cは、例えば、準備要求データD4として、選択された予告表示部55Eのモジュール番号及びスロット番号をホストコンピュータ3に送信する。なお、生産ライン2Aに複数のスプライシングユニット5が設けられている場合、スプライシングユニット5は、他のスプライシングユニット5からの準備要求データD4と識別するための識別情報を、自己の送信する準備要求データD4に付加することが好ましい。
ホストコンピュータ3は、例えば、準備要求データD4を受信すると、管理データD2を参照して、要求された補給用リール56に適合する部品コードを検索する。管理データD2には、電子部品装着機13のモジュール番号、電子部品装着機13のスロット番号、スロットに装着されたテープフィーダ30のフィーダID39、フィーダID39に装填されたリール32のバーコード38、リール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを相互に関連付けたデータが保存されている。このため、ホストコンピュータ3は、準備要求データD4のスロット番号等を管理データD2から検索して、補給用リール56として適合する部品コードを決定することができる。ホストコンピュータ3は、例えば、モジュール番号等の他に、決定した適合する部品コードを加えた準備要求データD4を保管場所側装置4へ送信する。
なお、部品コードの決定は、スプライシングユニット5や保管場所側装置4が実行してもよい。例えば、スプライシングユニット5の本体処理部42Cは、ホストコンピュータ3から管理データD2を取得して部品コードを決定してもよい。この場合、ホストコンピュータ3は、管理データD2の検索処理が不要となるため、スプライシングユニット5から受信した準備要求データD4を、そのまま保管場所側装置4へ転送してもよい。また、ホストコンピュータ3は、準備する補給用リール56を特定する情報として部品コードを使用するのではなく、例えば、補給用リール56のバーコード38を用いてもよい。
次に、本体処理部42Cは、ホストコンピュータ3(保管場所側装置4)へ準備要求データD4を送信した後、準備要求した予告表示部55Eの表示を変更する(S13)。例えば、図9にハッチングで示す部分のように、本体処理部42Cは、準備要求した(タッチ操作された)予告表示部55Eの色を黄色等の目立つ色に変更する。これにより、作業者Aは、予告表示部55Eの表示の変化を見ることで保管場所側装置4へ準備要求できたことを確認できる。なお、本体処理部42Cは、準備要求データD4を送信する前、例えば、予告表示部55Eを選択された時点で表示を変更してもよい。
次に、本体処理部42Cは、保管場所側装置4から準備要求に対する応答(払出情報D5)を受信したか否かを判定する(S14)。本体処理部42Cは、保管場所側装置4から応答を受信するまで(S14:NO)、S14の判定処理を所定時間ごとに繰り返し実行する。
保管場所側装置4は、ホストコンピュータ3から受信した準備要求データD4の情報を表示する。図10は、保管場所側装置4の表示部4Bの表示画面の一例を示している。図10に示すように、表示部4Bには、例えば、準備要求を受信した旨や、スプライシングユニット5の識別情報、モジュール番号、スロット番号、部品コード、受信した時間等を表示する。これにより、保管庫8の作業者Bは、保管場所側装置4の表示を見ることで、準備を要求された補給用リール56の部品コードや要求を行ったスプライシングユニット5について確認することができる。また、作業者Bは、表示されたモジュール番号やスロット番号を確認することで、補給用リール56を必要としている生産ライン2Aの番号等を知ることができる。また、例えば、作業者Bは、保管場所側装置4の表示に従って補給用リール56を準備したにも係わらず、他の急を要する作業が割り込むなどしてリール受取台8Aやリール置き場9に運び出すのを忘れていた場合に、忘れていたことに気付くことができる。また、作業者Bは、準備要求を受けた補給用リール56を、他の作業に優先して準備することができる。
作業者Bは、準備要求を受けた補給用リール56を保管庫8から探し出し準備する。作業者Bは、探し出した補給用リール56を保管庫8から持ち出すための処理を保管場所側装置4を用いて行う。例えば、作業者Bは、保管場所側装置4に表示された複数の準備要求データD4の中から、準備した準備要求データD4を選択する。作業者Bは、準備要求データD4を選択した状態で、持ち出す補給用リール56のバーコード38をバーコードリーダ4Aによって読み込む。これにより、保管場所側装置4は、表示画面で選択された準備要求データD4の部品コードと、バーコード38を読み込まれた補給用リール56の部品コードとが一致するか否かを判定できる。例えば、保管場所側装置4は、ホストコンピュータ3から管理データD2を取得することで、部品コードの一致を判定する。
保管場所側装置4は、部品コードが一致しない場合、警告等を表示して一致しない旨を作業者Bに通知する。また、保管場所側装置4は、部品コードが一致すると、一致した旨を表示するとともに、補給用リール56が持ち出されることを示す払出情報D5をホストコンピュータ3へ送信する(図7参照)。ホストコンピュータ3は、保管場所側装置4から払出情報D5を受信すると、保管庫8から持ち出された補給用リール56についての管理データD2の情報を更新する。また、ホストコンピュータ3は、上記したS12で準備要求データD4を送信してきたスプライシングユニット5に払出情報D5を送り返す。
一方、保管庫8の作業者Bは、保管場所側装置4によって持ち出す補給用リール56の部品コードが一致したことを確認すると、準備した補給用リール56を、予め定められたリール受取場所(リール受取台8Aやリール置き場9など)に運ぶ。これにより、スプライシングユニット5から準備要求された補給用リール56がリール受取場所に配置される。
また、スプライシングユニット5の本体処理部42Cは、通信部54を介してホストコンピュータ3から払出情報D5を受信すると(S14:YES)、上記したS13で表示を変更した予告表示部55E、即ち、準備要求中の予告表示部55Eの表示(図9参照)を図8に示す元の表示画面に戻す処理を実行する(S15)。これにより、スプライシングユニット5の作業者Aは、準備要求した補給用リール56が保管庫8から持ち出されて所定のリール置き場に配置される予定であることを確認できる。作業者Aは、表示が変更された後にタイミングを見計らって生産ライン2Aのリール置き場9等まで移動することで、準備要求した補給用リール56をより確実に受け取ることができる。本体処理部42Cは、予告表示部55Eの表示を元に戻した後、図6に示す準備要求処理を終了する。
(5.実施形態の構成による効果)
上記した実施形態の電子部品供給システム1は、電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30に対し、テープフィーダ30に装填されたリール32のキャリアテープ31と補給用リール56のキャリアテープ31とのスプライシング作業を実行するスプライシング装置50と、複数の補給用リール56を保管する保管庫8(保管場所)での準備要求の対象とされる補給用リール56を特定する準備要求データD4(情報)を作業者Aから受け付けるタッチパネル55A(受付部)と、保管庫8に設置された保管場所側装置4と通信を行う通信部54と、タッチパネル55Aで受け付けた補給用リール56を特定する準備要求データD4を、通信部54を介して保管場所側装置4に向けて送信し、補給用リール56の準備を要求する本体処理部42C(処理部)と、を備えている。
これによれば、スプライシングユニット5側の作業者Aは、例えば、リール置き場9に所望の補給用リール56が補給されていない場合や使用したい補給用リール56を変更したい場合等に、保管庫8の作業者Bに準備をしてもらいたい補給用リール56を特定する準備要求データD4をタッチパネル55Aを操作して入力等する。本体処理部42Cは、タッチパネル55Aで受け付けた補給用リール56を特定する情報(準備要求データD4)を、通信部54を介して保管場所側装置4に送信する。保管庫8の作業者Bは、例えば、保管場所側装置4の表示を確認することで、保管庫8から生産ライン2Aのリール置き場9に補給用リール56を運び忘れていたことに気づくこととなる。作業者Bは、改めて補給用リール56をリール置き場9に運ぶなどの適切な対応をとることができる。あるいは、保管庫8の作業者Bは、スプライシングユニット5側の作業者Aが直ぐに使用したい補給用リール56を知ることができる。作業者Bは、準備要求された補給用リール56を優先して準備することが可能となる。スプライシングユニット5の作業者Aは、例えば、スプライシングユニット5(本体処理部42C)によって準備要求を出した後、タイミングを見計らってリール置き場9やリール受取台8Aまで移動する。作業者Aは、リール置き場9等に補給された補給用リール56を手に入れ、電子部品装着機13まで運び、スプライシング装置50によって部品補給を行う。これにより、補給用リール56の準備を適切に行うことによって、部品切れとなり生産ライン2Aが停止する前に部品補給を行うことができ、生産効率を向上させることができる。
さらに、スプライシングユニット5は、テープフィーダ30を電子部品装着機13に装着するスロット番号であって、スプライシング作業によって電子部品の補給が必要なスロット番号を表示する表示装置55(表示部)をさらに備え、タッチパネル55A(受付部)は、表示装置55に表示されたスロット番号のいずれかが選択されることに応じて、選択されたスロット番号を、補給用リール56を特定する情報(準備要求データD4)として受け付ける。
これによれば、スプライシングユニット5側の作業者Aは、表示装置55に表示されたスロット番号と、電子部品装着機13に表記等されたスロット番号とを照らし合わせて、スプライシング作業をすべきテープフィーダ30の位置等を確認できる。この際に、作業者Aは、スプライシング作業に使用したい電子部品の補給用リール56がなかった場合に、表示装置55のスロット番号を選択することで、準備要求する補給用リール56を特定する準備要求データD4(例えば、スロット番号やスロット番号に装着されたテープフィーダ30から供給する電子部品の部品コード)を保管場所側装置4に通知することができる。従って、スプライシングユニット5の作業者Aは、準備要求したい補給用リール56を特定する準備要求データD4(部品コードなど)を入力せずに、スロット番号を選択するだけで準備要求を容易に行うことができる。
さらに、本体処理部42C(処理部)は、スロット番号が選択されタッチパネル55A(受付部)が補給用リール56を特定する情報(準備要求データD4)を受け付けたことに応じて、表示装置55(表示部)における選択されたスロット番号の表示(予告表示部55E)を変更する。
これによれば、スプライシングユニット5側の作業者Aは、スロット番号の表示が変更されたことを見ることで、保管場所側装置4に対して準備要求を実行できたこと、及び準備要求しているスロット番号(補給用リール56の部品コードなど)を確認できる。
さらに、本体処理部42C(処理部)は、準備を要求した補給用リール56について準備が完了した旨を保管場所側装置4から通信部54を介して受信したことに応じて、完了した旨を表示装置55に表示させる。
これによれば、保管庫8側の作業者Bは、例えば、準備要求を受けた後、要求された電子部品の補給用リール56の準備が完了すると、保管場所側装置4を操作するなどして保管庫8からリール置き場9等に持ち出す際に必要な作業を行う。これを受けて保管場所側装置4は、準備の完了通知(払出情報D5)を、スプライシングユニット5に向けて送信する。スプライシングユニット5の本体処理部42Cは、保管場所側装置4から払出情報D5を受信すると、予告表示部55Eの表示を変更する。スプライシングユニット5側の作業者Aは、予告表示部55Eの表示の変化に気付くことで、保管庫8側の作業者Bが準備してリール置き場9等に運ぶタイミングを確認できる。これにより、スプライシングユニット5側の作業者Aは、例えば、予告表示部55Eに完了した旨が表示された後でリール置き場9に移動することで、リール置き場9に着いた際に準備要求した補給用リール56をより確実に手に入れることができる。
(6.実施形態の変形態様)
上記実施形態では、スプライシングユニット5は、作業者から準備要求データD4を受け付ける受付部としてタッチパネル55Aを備えたが、これに限らない。例えば、スプライシングユニット5は、準備要求データD4を受け付けるためのスイッチやボタンを、表示装置55とは別に備えてもよい。
また、上記実施形態では、スプライシングユニット5は、準備要求した補給用リール56を選択させる表示方法として、モジュール番号及びスロット番号を表示した予告表示部55Eを用いたが、これに限らない。例えば、スプライシングユニット5は、生産ライン2Aの構成を示す概略図を表示装置55に表示して、その概略図上から準備要求をしたい補給用リール56を選択可能な構成でもよい。
また、上記実施形態では、本体部42の本体処理部42Cは、準備要求を受け付けた予告表示部55Eの表示を変更したが、変更する処理を実行しなくともよい。
また、上記実施形態では、本体処理部42Cは、保管場所側装置4から払出情報D5を受信するのに応じて予告表示部55Eの表示を元に戻したが、元に戻す処理を実行しなくともよい。
また、上記実施形態では、スプライシングユニット5は、ホストコンピュータ3を介して保管場所側装置4と通信を実行したが、保管場所側装置4と直接通信可能な構成でもよい。この場合、電子部品供給システム1は、ホストコンピュータ3を備えない構成でもよい。
また、上記実施形態において、電子部品供給システム1は、半田印刷装置11、装着検査装置14及びリフロー装置15のうち、少なくとも1つの装置を備えない構成でもよい。
1:電子部品供給システム、4:保管場所側装置、5:スプライシングユニット、8:保管庫(保管場所)、13:電子部品装着機、30:テープフィーダ、31:キャリアテープ、32:リール、42C:本体処理部(処理部)、50:スプライシング装置、54:通信部、55:表示装置(表示部)、55A:タッチパネル(受付部)、56:補給用リール、A,B:作業者、D4:準備要求データ(情報)。

Claims (5)

  1. 電子部品装着機に装着されたテープフィーダに対し、前記テープフィーダに装填されたリールのキャリアテープの終端に補給用リールのキャリアテープの始端を繋ぎ合わせるスプライシング作業を自動的に実行するスプライシング装置と、
    複数の補給用リールを保管する保管場所での準備要求の対象とされる前記補給用リールを特定する情報を作業者から受け付ける受付部と、
    前記保管場所に設置された保管場所側装置と通信を行う通信部と、
    前記受付部で受け付けた前記補給用リールを特定する情報を、前記通信部を介して前記保管場所側装置に向けて送信し、前記補給用リールの準備を要求する処理部と、を備えるスプライシングユニット。
  2. 前記スプライシングユニットは、前記テープフィーダを前記電子部品装着機に装着するスロット番号であって、前記スプライシング作業によって電子部品の補給が必要な前記スロット番号を表示する表示部をさらに備え、
    前記受付部は、前記表示部に表示された前記スロット番号のいずれかが選択されることに応じて、選択された前記スロット番号を、前記補給用リールを特定する情報として受け付ける、請求項1に記載のスプライシングユニット。
  3. 前記処理部は、前記スロット番号が選択され前記受付部が前記補給用リールを特定する情報を受け付けたことに応じて、前記表示部における選択された前記スロット番号の表示を変更する、請求項2に記載のスプライシングユニット。
  4. 前記処理部は、準備を要求した前記補給用リールについて準備が完了した旨を前記保管場所側装置から前記通信部を介して受信したことに応じて、完了した旨を前記表示部に表示させる、請求項2又は3記載のスプライシングユニット。
  5. 請求項1−4の何れか一項のスプライシングユニットと、
    前記電子部品装着機と、
    前記スプライシングユニットと前記通信部を介して通信を行う前記保管場所側装置と、を備える電子部品供給システム。
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