(第一実施形態)
以下、本発明のスプライシングユニットを具体化した第一実施形態のスプライシングユニット5について図面を参照して説明する。
(1.電子部品供給システム1の構成)
まず、図1を参照して、第一実施形態のスプライシングユニット5を備える電子部品供給システム1について説明する。図1に示すように、電子部品供給システム1は、基板の搬送及び複数の作業、即ち半田印刷、部品装着、リフロー等を順次実行することにより当該基板上に部品を実装するシステムである。電子部品供給システム1は、複数の生産ライン(図1においては2つの生産ライン2A,2Bのみを図示)と、ホストコンピュータ3と、保管場所側装置4と、スプライシングユニット5等を備えて構成されている。生産ライン2A,2Bは、同様の構成となっているため、以下の説明では、生産ライン2Aについて主に説明し、生産ライン2Bについての説明を適宜省略する。なお、電子部品供給システム1は、1つの生産ライン2Aのみを備えた構成でもよい。
本実施形態の生産ライン2Aは、半田印刷装置11、複数の電子部品装着機13、装着検査装置14及びリフロー装置15等がこの順で上流側から下流側に向かって連結配置されている。生産ライン2Aを構成する各装置11〜15等は、ホストコンピュータ3によって統括制御可能なように、通信ネットワーク6を経由して相互に接続されている。
半田印刷装置11の上流側には、実装対象の基板を半田印刷装置11内に搬入するための基板搬入装置111が付設されている。半田印刷装置11は、基板搬入装置111を経由して供給された基板に対し部品接合用の半田印刷が可能に構成されている。
複数の電子部品装着機13は、半田印刷装置11によって半田印刷された後の基板上への電子部品の装着が可能に構成されている。なお、本実施形態の生産ライン2Aでは、複数の電子部品装着機13を備えた構成としたが、1台の電子部品装着機13を備えた構成としてもよい。
装着検査装置14は、電子部品装着機13によって電子部品を装着した基板について検査し、不良基板の判別が可能に構成されている。リフロー装置15は、装着検査装置14によって装着が良好であると判定された基板を所定温度で加熱し、基板に印刷された半田ペーストを溶融固化させることにより、基板への電子部品の半田接合が可能に構成されている。
ホストコンピュータ3は、例えば、生産ライン2A,2Bごとに対応して設けられ、各生産ライン2A,2Bを統括管理している。ホストコンピュータ3は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成され、記憶装置3Aを備えている。記憶装置3Aは、例えば、ハードディスク装置などの光学式ドライブ装置、又はフラッシュメモリなどにより構成されている。記憶装置3Aには、例えば、各装置11〜15を制御するための制御プログラムや、基板を計画通りに生産するためのジョブデータD1(図7参照)などの他に、管理データD2(図7参照)が記憶されている。ホストコンピュータ3は、記憶装置3Aから制御プログラムを読み込んで実行し、管理対象の生産ライン2A,2Bを構成する各装置11〜15等の統括制御が可能に構成されている。
ジョブデータD1は、例えば、半田印刷装置11によって基板に印刷する配線パターン、電子部品装着機13によって基板に装着する電子部品の位置・順番、及び基板を何枚生産するのかを示す生産計画などを設定したデータである。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク6を介してジョブデータD1を半田印刷装置11や電子部品装着機13に送信する。半田印刷装置11は、ジョブデータD1に従って配線パターンを印刷する。電子部品装着機13は、ジョブデータD1に従って基板に電子部品を装着する。また、電子部品装着機13は、装着されているテープフィーダ30から供給可能な電子部品の部品コードや供給可能な電子部品の最大数、供給した(使用した)電子部品の数などの部品情報をテープフィーダ30やリール32の識別情報(図3に示すフィーダID39やバーコード38)と共に取得してホストコンピュータ3へ送信する。ホストコンピュータ3は、電子部品装着機13から受信した部品情報をフィーダID39等に関連付けてテープフィーダ30やリール32ごとに記憶(管理)し、各テープフィーダ30において部品切れが生じる時刻を演算可能となっている。
また、管理データD2は、例えば、生産ライン2A,2Bのどの電子部品装着機13のどのスロットS1〜Sn(図2参照)にテープフィーダ30(図3参照)やリール32が配置されているのかを示すデータである。各生産ライン2A,2Bのホストコンピュータ3は、各電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30のフィーダID39(図3参照)、そのテープフィーダ30に装填されたリール32のバーコード38、及びリール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを関連付けて管理データD2として記憶装置3Aに記憶させる。ここでいう「部品コード」とは、例えば、製造メーカ等が設定する部品の型番である。
また、ホストコンピュータ3は、通信部3B(図7参照)を介して通信ネットワーク7に接続されている。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク7を介して、他のホストコンピュータ3、保管場所側装置4、及びスプライシングユニット5と通信可能となっている。
保管場所側装置4は、補給用のテープフィーダ30やリール32を保管する保管庫(図示略)に設けられている。保管場所側装置4は、例えば、パーソナルコンピュータであり、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成されている。保管場所側装置4は、例えば、保管庫に新たに納品されたリール32に電子部品の部品コードと関連付けたバーコード38(図3参照)を付与し、バーコード38を表示するシールを、プリンタ(図示略)によって印刷する。保管庫の作業者は、印刷されたバーコード38のシールをリール32に貼り付ける。なお、保管場所側装置4は、印刷するシールにバーコード38の情報に加え、部品コードを付加してもよい。
また、保管場所側装置4は、バーコード38を検出するバーコードリーダ4Aを備えている。例えば、保管庫の作業者は、保管庫から補給用のリール32を生産ライン2A,2Bのリール置き場まで持ち出す。あるいは、スプライシングユニット5の作業者は、保管庫から補給用のリール32をリールバケット51(図4参照)に入れて持ち出す。この際に、作業者は、バーコードリーダ4Aによって持ち出すリール32のバーコード38を読み込む。保管場所側装置4は、通信ネットワーク7を経由してホストコンピュータ3と相互に接続されている。ホストコンピュータ3は、保管場所側装置4から受信するデータに基づいて、保管庫から持ち出されたリール32についての情報を管理することができる。
(2.電子部品装着機13の構成)
次に、電子部品装着機13の構成について説明する。図2に示すように、電子部品装着機13は、基板搬送装置21と、部品供給装置22と、部品移載装置23とを備えている。以下の説明では、電子部品装着機13の水平幅方向(図2の左右方向)をX軸方向とし、電子部品装着機13の水平奥行き方向(図2の上下方向)をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に垂直な方向をZ軸方向とする。
基板搬送装置21は、ベルトコンベアなどにより構成され、基板Bdを搬送方向(本実施形態においてはX軸方向)へと順次搬送する。基板搬送装置21は、電子部品装着機13の機内における所定の位置に基板Bdを位置決めする。そして、基板搬送装置21は、電子部品装着機13による装着処理が実行された後に、基板Bdを電子部品装着機13の機外に搬出する。
部品供給装置22は、基板Bdに装着される電子部品を供給位置Psに供給する。部品供給装置22は、X軸方向に並んで配置された複数のスロットS1〜Snを有する。複数のスロットS1〜Snには、テープフィーダ30が着脱可能にそれぞれ装着される。また、複数のスロットS1〜Snには、互いを識別するためのスロット番号が設定されている。部品供給装置22は、テープフィーダ30によりキャリアテープ31(図3参照)を送り移動させて、テープフィーダ30の先端側(図2の上側、図3の左側)に位置する供給位置Psに電子部品を供給する。
部品移載装置23は、ヘッド駆動装置23Aと、移動台23Bと、装着ヘッド23Cとを備えている。ヘッド駆動装置23Aは、直動機構により移動台23BをXY軸方向に移動可能に構成されている。装着ヘッド23Cは、移動台23Bに固定されている。従って、装着ヘッド23Cは、移動台23Bの移動とともに、X軸方向及びY軸方向に移動可能に構成されている。
また、装着ヘッド23Cには、図示しない複数の吸着ノズルが着脱可能に設けられている。装着ヘッド23Cは、Z軸と平行な軸回りに回転可能に、且つ昇降可能に各吸着ノズルを支持する。各吸着ノズルは、装着ヘッド23Cに対する昇降位置や角度、負圧の供給状態を制御される。各吸着ノズルは、負圧を供給されることにより、テープフィーダ30の供給位置Psに供給される電子部品を吸着して保持する。
(2−1.テープフィーダ30の構成)
図3に示すように、テープフィーダ30は、キャリアテープ31を巻回したリール32が装填されている。キャリアテープ31には、所定のピッチで電子部品が収容されている。リール32は、テープフィーダ30のフィーダ本体34によって保持され、テープフィーダ30に対して着脱可能に取り付けられている。
テープフィーダ30には、定量送り機構33が内蔵されている。定量送り機構33は、フィーダ本体34に回転可能に支承されキャリアテープ31の送り穴(図示略)に係合するスプロケット35と、スプロケット35を1ピッチ分ずつ回転させるモータ(図示略)を備えている。テープフィーダ30のレール37は、リール32から送り出されるキャリアテープ31を下方から支持して搬送路を構成する。スプロケット35は、レール37の下方に配置され、レール37に形成された窓部からレール37の上面側に一部が突出しており、キャリアテープ31の送り穴に突出部分を係合可能に構成されている。スプロケット35は、レール37上のキャリアテープ31を供給位置Psに引き込むように駆動する。
定量送り機構33は、リール32に巻回されたキャリアテープ31をスプロケット35によって定量ずつ送り出して、電子部品をテープフィーダ30の先端部に設けられた供給位置Psに1個ずつ供給する。テープフィーダ30は、供給位置Psにおいて電子部品を取り出し可能に供給する。
また、バーコード38は、リール32を識別するための識別情報である。上記したようにバーコード38は、例えば、電子部品の部品コードをリール32に関連付けて登録する処理を保管場所側装置4(図1参照)において実施する際に付与される。また、フィーダID39は、テープフィーダ30を識別するための識別情報であり、例えば、バーコードである。なお、リール32やテープフィーダ30を識別するための識別情報は、バーコードに限らず、例えば2次元コードでもよい。また、RFIDのような無線タグを用いてリール32やテープフィーダ30を識別してもよい。
(3.スプライシングユニット5の構成)
図4は、スプライシングユニット5の全体の斜視図を示している。図4に示すように、スプライシングユニット5は、台車部41と、本体部42とを備えている。台車部41は、4つのキャスター43(図4においては3つのみ図示)の上にベース台44を取付けて構成されている。作業者は、例えば、本体部42に設けられたハンドル42Aを押すことで、スプライシング装置50等を搭載した状態でスプライシングユニット5を移動させることができる。ベース台44の上には、電源装置45と、リールホルダ46と、ダストボックス47とが配置されている。
電源装置45は、バッテリーを備えており、本体部42の電源スイッチ42Bがオン操作されることで、スプライシング装置50や表示装置55に電力を供給する。リールホルダ46は、スプライシング作業の際にテープフィーダ30から取り外した部品切れとなったリール32を入れるための収納箱である。ダストボックス47は、スプライシング作業にともなって発生するキャリアテープ31の切れ端(廃テープ)等を捨てるためのものである。
また、ベース台44の上には、円柱形状の柱部48が設けられている。柱部48は、ベース台44の平面に垂直な方向に沿って立設した状態で固定されている。柱部48の上部には、本体部42が取付けられている。本体部42は、スプライシング装置50と、リールバケット51と、バーコードリーダ52と、通信部54(図7参照)と、表示装置55を備えている。また、本体部42は、上記各装置を制御する処理部として、CPUや各種メモリを備えた本体処理部42C(表示処理部)を備えている。なお、以下の説明では、図4に示すように、リールバケット51に収容されたリール32を、テープフィーダ30に装填されたリール32と区別するため、補給用リール56と称して説明する。
スプライシング装置50は、テープフィーダ30に装填されたリール32に巻回されたキャリアテープ31の終端を、補給用リール56に巻回されたキャリアテープ31の始端に自動的に繋ぎ合わせる装置である。スプライシング装置50は、一方向に長い略直方体形状をなしている。
リールバケット51は、スプライシング装置50の長手方向で対向する側面の一方側(図4における奥側)であって、その側面に近接した位置に設けられている。リールバケット51には、複数の補給用リール56の各々を、個別に収容する収容部51Aが設けられている。作業者は、例えば、保管庫や生産ライン2A,2Bのリール置き場などにおいて、新たに補給用リール56を手に入れ、各収容部51Aに収納する。
図5は、リールバケット51を正面側(図4における奥側から)見た斜視図を示している。以下の説明では、図5に示すように、リールバケット51を正面から見た各方向(前後、左右、上下)を用いて説明する。この場合、リールバケット51の後ろ側の背面は、図4に示すスプライシング装置50の側面と対向する面となっている。
図5に示すように、本実施形態のリールバケット51は、箱部61と、箱部61内を区画する複数の仕切り板62とを備えている。箱部61は、上部を開口させた有底の箱形をなしている。仕切り板62は、箱部61内に設けられ、互いの平面を対向させるようにして左右方向に沿って等間隔に複数枚(本実施形態では9枚)並設されている。従って、箱部61内には、仕切り板62によって区画された10個の収容部51Aが設けられている。箱部61及び仕切り板62の上部は、前側から後ろ側に向かうに従って上方側へ所定の角度で傾斜した形状に形成されている。このため、各収容部51Aに収容された補給用リール56は、箱部61及び仕切り板62の上端よりも上側に一部を露出させた状態で収容されている。これにより、作業者は、収容部51Aから補給用リール56を容易に取り出すことができる。
また、10個の収容部51Aには、互いを識別するための収容位置番号63が設定され、リールバケット51(箱部61)の前面に表記されている。本実施形態では、一例として、収容位置番号63は、10個の収容部51Aに対して右側から左側に向かって順番に、1,2,3・・・・10の番号が設定されている。
また、図4に示すように、スプライシング装置50は、長手方向で対向する側面の各々に送り溝50A(図4では手前側の送り溝のみを図示)を備えている。送り溝50Aは、スプライシングする2つのキャリアテープ31をスプライシング装置50の中央部まで挿入するための溝である。スプライシング装置50の中央部には、送り溝50Aに沿って送り込まれた2つのキャリアテープ31にスプライシングテープを貼り付けて両者を接合する図示しない接合装置が設けられている。スプライシング装置50は、作業者によって2つのキャリアテープ31が送り溝50Aのそれぞれに送り込まれると、2つのキャリアテープ31の不要部分を切断装置(図示略)によって切断し、互いの切断面を突き合わせて両キャリアテープ31を接合装置によって接合する。スプライシング装置50は、スプライシング作業を完了させると、上部カバー50Bを開け、スプライシングが完了したキャリアテープ31を取り出せる状態とする。
バーコードリーダ52は、例えば、本体部42の本体処理部42Cと無線通信を行うコードレスのハンディタイプのものである。本体部42の作業台42Dには、バーコードリーダ52を引っ掛けるための係合部42Eが設けられている。作業者は、係合部42Eからバーコードリーダ52を取り外して手に持ちテープフィーダ30から取り外したリール32のバーコード38や、リールバケット51から取り出した補給用リール56のバーコード38を読み込む作業を行う。これにより、本体処理部42Cは、スプライシング作業において、正しい電子部品を収容したキャリアテープ31(補給用リール56)を準備したかどうかをチェックする、いわゆるスプライシングベリファイを実行する。
本体処理部42Cは、例えば、部品切れとなる古いリール32のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれるとスプライシングベリファイを開始し、リール32のバーコード38の情報を通信部54(図7参照)を介してホストコンピュータ3に送信する。通信部54は、例えば、通信ネットワーク7に設けられたアクセスポイントを通じて無線LANによりホストコンピュータ3と通信可能となっている。
次に、本体処理部42Cは、補給用リール56のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれると、補給用リール56のバーコード38の情報をホストコンピュータ3に送信する。ホストコンピュータ3の記憶装置3Aに記憶された管理データD2には、バーコード38の情報や部品コードに関するデータが保存されている。ホストコンピュータ3は、本体処理部42C(スプライシングユニット5)から受信したバーコード38の情報に基づいて、スプライシング作業を実行しようとしている電子部品の部品コードが一致しているか等の良否を判定する。
ホストコンピュータ3は、電子部品の照合が良好であると判定すると、良好である旨を本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、良好である旨を受信すると、スプライシング装置50によってスプライシング作業を自動で開始させる。また、ホストコンピュータ3は、電子部品の部品コードが一致しない場合に、照合エラーを本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、ホストコンピュータ3から照合エラーである旨を受信した場合、その旨を表示装置55に表示し、スプライシング作業を中止する。このように、スプライシングユニット5(本体処理部42C)は、ホストコンピュータ3と連係した処理により、電子部品の種類が異なる等の誤ったキャリアテープ31がスプライシングされることを防止することが可能となっている。
表示装置55は、表示機能と入力機能とを有するタッチパネル55Aを備えている。図6は、タッチパネル55Aを正面から見た表示画面の一例を示している。タッチパネル55Aの中央部には、上記した照合エラー等の情報を表示する情報表示部55Bが設けられている。情報表示部55Bの下には、バーコードリーダ52によって読み込んだバーコード38の番号を表示するバーコード表示部55Cが設けられている。
また、タッチパネル55Aの右上には、通信部54がアクセスポイントから受信する受信電波の強度を表示する電波強度表示部55Dが設けられている。電波強度表示部55Dの左側であって、情報表示部55Bの上には、リールバケット51の収容部51Aに収容する補給用リール56を設定するためのリール配置ボタン55Eが設けられている。なお、リール配置ボタン55Eの操作の詳細については、後述する。また、情報表示部55Bの下には、キャンセルボタン55Fが設けられている。このキャンセルボタン55Fは、例えば、上記したスプライシングベリファイ中に処理を中止したい場合など、中止指示を本体処理部42Cに通知するものである。
また、情報表示部55Bの左側には、部品切れが予想されるテープフィーダ30の予告を示す予告表示部55Gが設けられている。本実施形態のタッチパネル55Aには、5つの予告表示部55Gが設けられている。予告表示部55Gには、ホストコンピュータ3から受信した部品切れが予想される、即ち補給対象のテープフィーダ30の情報が表示されている。例えば、一番上の予告表示部55Gには、電子部品装着機13を識別するモジュール番号「2」と、補給対象のテープフィーダ30のスロットS1〜Snのスロット番号「4」と、部品切れが発生するまでの予想時間「00:03:30」が表示されている。この場合、予告表示部55Gは、モジュール番号「2」のスロット番号「4」に装着されたテープフィーダ30が3分30秒後に部品切れが発生することを表示している。なお、モジュール番号は、例えば、複数の電子部品装着機13に対して生産ライン2Aの上流から下流に向けて1,2,3・・の順に設定される。また、上記した予告表示部55Gによる補給対象のテープフィーダ30の位置を示す方法は、一例であり、例えば、生産ライン2Aの全体構成を概略図で示し、その概略図上に補給対象のテープフィーダ30の位置を表示してもよい。
本体部42の本体処理部42Cは、例えば、部品切れが予想されるテープフィーダ30の情報をまとめて10件分だけホストコンピュータ3から取得する。本体処理部42Cは、取得する処理を定期的に実行する。本体処理部42Cは、取得した10件の情報のうち、部品切れが発生するまでの予想時間が短いもの5件を予告表示部55Gに表示する。また、本体処理部42Cは、表示する5件について、予想時間のより短いものから順に画面の上から下に向かって予告表示部55Gに表示させる。従って、図6に示すように、予告表示部55Gに表示された予想時間は、画面の上から下に向かって順番に時間が増加している。なお、本体処理部42Cは、例えば、上記したスプライシング作業が完了し上部カバー50Bを開き、作業者がスプライシングしたテープを確認後、上部カバー50Bを閉じたタイミングで、スプライシング作業が完了した予告表示部55Gをタッチパネル55Aの表示から消去することが好ましい。
(4.スプライシングユニット5の表示処理)
次に、スプライシングユニット5(本体処理部42C)による表示装置55(タッチパネル55A)の表示処理について説明する。図7は、表示処理における制御フローを示している。図7に示すように、本体部42の本体処理部42Cは、取得処理部71、判定処理部72、リスト表示部73、割当処理部74及び関連付け処理部75を備えている。これらのリスト表示部73等による処理は、例えば、本体処理部42Cが有するCPU上でプログラムが実行されることによって実現される。あるいは、リスト表示部73等の処理をハードウェアで実現してもよい。
また、本体部42(図4参照)は、関連付けデータD3を記憶するための記憶装置77を備えている。関連付けデータD3には、リールバケット51の収容位置番号63と、その収容位置番号63の収容部51Aに収容された補給用リール56の部品コードとを相互に関連付けたデータが保存されている。スプライシングユニット5は、この関連付けデータD3に基づいて、作業者からの操作に応じた表示処理を実行する。なお、この関連付けデータD3の生成方法については後述する。
まず、上記したように本体処理部42Cは、部品切れの情報をホストコンピュータ3から取得する。本体処理部42Cの取得処理部71は、例えば、10件の部品切れが予想されるテープフィーダ30の部品切れ情報D4を、ホストコンピュータ3から定期的に取得する。管理データD2には、生産ライン2A,2Bのどの電子部品装着機13のどのスロットS1〜Snにテープフィーダ30(フィーダID39)やリール32(バーコード38)が配置されているのかを示すデータが設定されている。例えば、管理データD2には、電子部品装着機13のモジュール番号、電子部品装着機13のスロット番号、スロットに装着されたテープフィーダ30のフィーダID39、フィーダID39に装填されたリール32のバーコード38、リール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを相互に関連付けたデータが保存されている。
取得処理部71は、部品切れ情報D4として、上記した管理データD2の各種データを取得する。取得処理部71は、取得した部品切れ情報D4を記憶装置77に記憶させる。また、取得処理部71は、部品切れ情報D4に基づいて、部品切れが予想されるテープフィーダ30のモジュール番号、スロット番号及び部品切れの予想時間を、表示装置55の予告表示部55Gに表示する。また、取得処理部71は、部品切れ情報D4として、部品切れが予想されるテープフィーダ30に補給すべき部品コードを取得する。この「補給すべき部品コードを含む部品切れ情報D4」は、本願の「補給用リール56を特定する情報」に相当する。なお、補給用リール56を特定する情報(特定情報)は、部品コードに限らず、例えば、部品切れが予想されるテープフィーダ30と部品コードが一致する補給用リール56のバーコード38でもよい。
判定処理部72は、ホストコンピュータ3から取得処理部71が部品切れ情報D4を新たに取得することに応じて、取得処理部71から取得した部品切れ情報D4を入力する。判定処理部72は、入力した部品切れ情報D4の部品コードと一致又は対応する部品コードの補給用リール56がリールバケット51に収容されているか否かを、関連付けデータD3に基づいて判定する。判定処理部72は、例えば、判定する部品コードが複数種類ある場合、少なくとも一種類の部品コードに対応する補給用リール56がリールバケット51に収容されていなければ、未収納である旨を表示させる。なお、判定処理部72は、一定の数や割合だけ収納されていない場合のみ、未収納である旨を表示してもよい。
部品コードが一致等する補給用リール56がリールバケット51に収容されていないと判定処理部72が判定したことに応じて、本体処理部42Cは、未収納である旨をタッチパネル55Aに表示する。即ち、本体処理部42Cは、部品切れが予想されるテープフィーダ30に補給できる補給用リール56が収容部51Aに収容されていないことをタッチパネル55Aに表示する。
図8に示すように、本体処理部42Cは、未収納である旨の表示として、リール配置ボタン55Eの色を黄色等の目立つ色に変更する(図中のドットで示す部分)。これにより、作業者は、リール配置ボタン55Eの表示の変化を見ることで、リールバケット51に新たに収容すべき補給用リール56が発生したことに気付くこととなる。一方、本体処理部42Cは、部品コードが一致等する補給用リール56が全てリールバケット51に収容されていると判定処理部72が判定すると、リール配置ボタン55Eの表示状態を維持する。
図8に示す状態において、作業者によってリール配置ボタン55Eがタッチ操作されると、本体処理部42Cのリスト表示部73(図7参照)は、図9に示すように、収容位置番号63と、その収容位置番号63の収容部51Aに収容すべき補給用リール56の部品コード82(特定情報)を対応付けたリスト情報55Hをタッチパネル55Aに表示させる。
この際、割当処理部74は、複数の収容部51Aのうち、補給用リール56が収容されていない空き収容部51Aを関連付けデータD3に基づいて取得する。割当処理部74は、取得した空き収容部51Aに収容すべき補給用リール56の部品コード82を割り当てる。また、割当処理部74は、割り当ての際に、空き収容部51Aのうち、収容位置番号63の昇順に(1,2,3・・10の順番に)、スプライシング作業を実行すべき優先度がより高い補給用リール56を割り当てる。割当処理部74は、例えば、部品切れまでの予想時間がより短いテープフィーダ30に対して補給する補給用リール56の優先度を上げる。従って、割当処理部74は、部品切れまでの予想時間が短いものに対応する補給用リール56(部品コード82)ほど、数字のより小さい空き収容部51Aに割り当てる。なお、割当処理部74は、収容位置番号63の降順に、優先度がより高い補給用リール56を割り当ててもよい。
割当処理部74は、割り当てた結果を示す割当情報D5をリスト表示部73に出力する。リスト表示部73は、割当処理部74の割当情報D5に基づいて、リスト情報55Hの表示を行う。図9に示す例では、10個の収容部51Aのすべてが空き収容部51Aの場合、即ち、リールバケット51に補給用リール56が一つも収容されていない場合にリール配置ボタン55Eが押された状態を示している。図9に示すように、リスト情報55Hの最も左の列には、収容位置番号63が上から下に向かって昇順に(1,2,3・・10の順番に)表示されている。また、収容位置番号63の右には、チェックボックス81が表示されている。また、チェックボックス81の右側には、収容すべき補給用リール56の部品コード82が表示されている。この部品コード82は、上記したように、部品切れの予想時間がより短いもの(優先度が高いもの)ほど、より小さい収容位置番号63に割り当てられる。収容位置番号63、チェックボックス81、及び部品コード82は、互いに対応付けて1行ずつ表示されている。
また、リスト情報55Hの右下には、キャンセルボタン83と、OKボタン84とが表示されている。キャンセルボタン83は、リスト情報55Hの表示をやめるためのボタンである。リスト表示部73は、キャンセルボタン83がタッチ操作されると、リスト情報55Hの表示をやめ、タッチパネル55Aを図8の表示状態に戻す。
また、OKボタン84は、リスト情報55Hに表示した対応関係をデータとして関連付けデータD3に保存するためのボタンである。関連付け処理部75は、OKボタン84がタッチ操作されると、リスト表示部73からリスト情報55Hを入力し、リスト情報55Hに表示した収容位置番号63と部品コード82との対応関係を関連付けデータD3に保存する。これにより、関連付けデータD3は、新たに収容位置番号63と部品コード82とを関連付けたデータが保存される。また、リスト表示部73は、OKボタン84がタッチ操作されると、リスト情報55Hの表示をやめ、タッチパネル55Aを図8の表示状態に戻す。
(4−1.全ての補給用リール56を準備できる場合)
補給用リール56の補給作業において、スプライシングユニット5の作業者は、例えば、リール配置ボタン55Eの表示が変更された状態(図8参照)に気付いた後に、生産ライン2A,2Bのリール置き場まで移動する。リール置き場には、保管庫の作業者によって保管庫から持ち出された補給用リール56が配置されている。スプライシングユニット5の作業者は、リール配置ボタン55Eをタッチ操作し、リスト情報55Hを表示させる(図9参照)。作業者は、リスト情報55Hに表示された部品コード82と同じ部品コード82が表記等された補給用リール56をリール置き場から探し出す。作業者は、リスト情報55Hの表示に従って、各収容位置番号63の収容部51Aに、部品コード82の一致する補給用リール56を補給する。補給作業が終わると、作業者は、OKボタン84をタッチ操作する。これにより、作業者がリスト情報55Hの内容に従って収容位置番号63の収容部51Aに収容すべき補給用リール56を収容したことに応じて、関連付け処理部75は、関連付けデータD3を更新する。
なお、上記したように、作業者は、リスト情報55Hを表示させた状態のまま生産ライン2Aを移動したり、リール置き場から補給用リール56を探したりする。このため、リスト情報55Hを表示させた状態(図9参照)では、キャンセルボタン83及びOKボタン84以外の表示状態を変更する虞がある機器の入力等を無効にして表示状態を維持してもよい。例えば、本体処理部42Cは、リスト情報55Hの表示状態では、バーコードリーダ52によるバーコード38の読み込みを無効にして、スプラシングベリファイが開始されないようにしてもよい。
あるいは、リスト情報55Hを表示させた状態においてバーコードリーダ52によるバーコード38の読み込みを有効にし、本体処理部42Cは、リスト情報55Hに表示された部品コード82と、バーコード38が読み込まれた補給用リール56の部品コード82が一致するか判定してもよい。さらに、本体処理部42Cは、部品コード82が一致する補給用リール56があった場合に、リスト情報55Hにおける該当する部品コード82等の表示を変更してもよい。これにより、作業者は、例えば、リール置き場の補給用リール56のバーコード38を読み込んでリスト情報55Hの表示を見ることで、補給すべき補給用リール56を容易に探し出すことができる。また、作業者は、探し出した補給用リール56を収容する収容位置番号63を容易に確認できる。
(4−2.全ての補給用リール56を準備できない場合)
また、作業者は、リスト情報55Hに表示された全ての部品コード82の補給用リール56を準備できない場合、チェックボックス81を利用できる。図10に示すように、作業者は、準備できないチェックボックス81をタッチ操作してチェックを入れる。図10に示す例では、収容位置番号63の「2」、「8」、「9」に対応するチェックボックス81にチェックが入っている。ここでいう準備ができない場合とは、例えば、リール置き場に必要な補給用リール56がなかった場合、あるいは部品切れまでの時間が短くすべての補給用リール56を探している時間がない場合などが想定される。
関連付け処理部75は、チェックボックス81にチェックが入った状態でOKボタン84が操作されると、チェックが入った(準備ができなかった)部品コード82と、それに対応する収容位置番号63との関連付けを実施しない。これにより、チェックボックス81にチェックが入った収容位置番号63は、収容している補給用リール56の部品コード82がない、即ち、空き収容部51Aとして関連付けデータD3に保存される。
(4−3.リールバケット51に補給用リール56が残っている場合の追加補給)
上記した図9に示す例では、10個の収容部51Aのすべてが空き収容部51Aの時に、リール配置ボタン55Eが押された場合を説明した。これに対して、リールバケット51に補給用リール56が残っている状態でリール配置ボタン55Eがタッチ操作された場合を説明する。
例えば、作業者がスプライシングユニット5を押しながら生産ライン2Aを移動している途中でリール置き場の近くまで移動した場合を想定する。この場合、作業者は、リールバケット51に空き収容部51Aがあれば、リール置き場から補給用リール56を補給することができる。また、この場合、作業者は、リール配置ボタン55Eの表示が図8に示す未収納表示(ドットで示す状態)でなくともリール配置ボタン55Eを操作したい。
そこで、図11に示すように、リスト表示部73は、通常表示のリール配置ボタン55Eがタッチ操作された場合にも、収容位置番号63と、その収容位置番号63に対応する部品コード82をリスト情報55Hとして表示する。この場合、リスト表示部73は、例えば、最新の割当情報D5に基づいてリスト情報55Hを表示する。また、リスト表示部73は、リスト情報55Hを表示する際に、関連付けデータD3に基づいて、リールバケット51に補給用リール56が残っている、即ち、補給用リール56が収容済みの収容部51Aがあるか否かを判定する。リスト表示部73は、収容済みの収容部51Aがある場合、収容済みである旨をタッチパネル55Aに表示する。例えば、図11に示すように、リスト表示部73は、収容済みの収容位置番号63に対応する部品コード82を枠で囲み、部品コード82の左側に目立つように矢印を表示する。これにより、作業者は、部品コード82の表示を見ることで、収容済みと未収納の収容位置番号63及び部品コード82を判断できる。
なお、リスト表示部73は、リール配置ボタン55Eが通常表示に限らず、図8に示す未収納表示の状態でタッチ操作された場合にも、図11の場合と同様に、収容済みの部品コード82等の表示を変更する。また、割当処理部74は、上記したように、割り当ての際に、空き収容部51Aのうち、収容位置番号63の昇順に優先度がより高い部品コード82(補給用リール56)を割り当てる。この場合、割当処理部74は、例えば、収容済みの収容部51Aを除く、空き収容部51Aに対し、部品切れまでの予想時間が短い部品コード82ほど、より数字の小さい空き収容部51Aに割り当てる。
(4−4.スプライシングベリファイ時における表示処理)
次に、スプライシングベリファイ時における表示処理について説明する。上記したように、本体処理部42Cは、部品切れとなる古いリール32のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれるとスプライシングベリファイを開始する。なお、本体処理部42Cは、特定のモード(例えば、ベリファイモード)に変更されるまでは、古いリール32のバーコード38が読み込まれてもスプライシングベリファイを開始しない設定でもよい。
例えば、図12に示すように、本体処理部42Cは、通常表示又はベリファイモードにおいて、「装填済みのOLDリール」(部品切れとなる古いリール32)のバーコード38を読み込む旨の表示を、情報表示部55Bに表示する。この状態で、バーコードリーダ52によってテープフィーダ30に装填したリール32のバーコード38が読み込まれると、図12に示すように、本体処理部42Cは、バーコード表示部55Cに読み込まれたバーコード38を表示する。
また、本体処理部42Cは、読み込まれたバーコード38に該当するデータを、記憶装置77に記憶された部品切れ情報D4から検索し、部品切れとなる古いリール32の部品コード82を取得する。本体処理部42Cは、取得した部品コード82と一致する部品コード82の補給用リール56を収容する収容位置番号63を、関連付けデータD3から検索する。これにより、本体処理部42Cは、バーコード38が読み込まれた部品切れとなるリール32(補給対象リール)に対してスプライシング作業が可能な補給用リール56を収容する収容部51Aの収容位置番号63を、関連付けデータD3から取得することができる。
本体処理部42Cは、スプライシング作業が可能な(部品コード82が一致する)補給用リール56がリールバケット51になかった場合、その旨を情報表示部55Bに表示させる(図13参照)。これにより、例えば、作業者は、バーコード38を読み込むリール32を間違えていることに気付くことができ、スロットS1〜Snの位置を確認するなどの適切な対応を取ることができる。本体処理部42Cは、例えば、図13に示す表示を一定時間維持した後、図12の表示状態に戻す。
また、本体処理部42Cは、スプライシング作業が可能な補給用リール56がリールバケット51にあった場合、図14に示すように、「スプライシングに使用する補給用のNEWリールのバーコード」の読み込みを促す旨を、情報表示部55Bに表示する。また、本体処理部42Cは、関連付けデータD3から取得した収容位置番号63及びそれに対応する部品コード82を、タッチパネル55Aに表示する。図示例では、収容位置番号63(「No.1」)及び部品コード82(C5R55A001)は、情報表示部55Bの上であって、予告表示部55Gとリール配置ボタン55Eの間に表示されている。これにより、作業者は、タッチパネル55Aに表示された収容位置番号63及び部品コード82を見ることで、スプライシング作業に使用可能な補給用リール56を容易に探すことができる。
また、本体処理部42Cは、バーコード38が読み込まれたリール32に対応する予告表示部55Gの表示を変更する(図中のドットで示す部分)。本体処理部42Cは、読み込まれたバーコード38に該当するデータを部品切れ情報D4から検索することで、どの予告表示部55Gに対応するバーコード38であるかを判定できる。これにより、作業者は、所望の補給対象のリール32に対してスプライシング作業を実施できているか否かを確認できる。そして、作業者は、No.1の収容位置番号63の補給用リール56を使用して、迅速且つ的確にスプライシングベリファイを行うことができる。
(5.第一実施形態の構成による効果)
上記した第一実施形態のスプライシングユニット5は、複数の補給用リール56の各々を収容する複数の収容部51Aを備えるリールバケット51と、電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30に対し、テープフィーダ30に装填されたリール32(補給対象リール)のキャリアテープ31と、複数の補給用リール56のうちのいずれかの補給用リール56のキャリアテープ31とのスプライシング作業を実行するスプライシング装置50と、リール32が有するバーコード38(識別情報)を検出するバーコードリーダ52(検出装置)と、スプライシング作業に係わる情報(予告表示部55Gなど)を表示するタッチパネル55A(表示部)と、バーコードリーダ52が検出したリール32のバーコード38に基づいてスプライシング作業で使用すべき補給用リール56が収容されている収容部51Aの収容位置番号63(位置情報)をタッチパネル55Aに表示させる本体処理部42C(表示処理部)と、を備える。
これによれば、本体処理部42C(表示処理部)は、バーコードリーダ52(検出装置)が検出したリール32(補給対象リール)のバーコード38(識別情報)に基づいてスプライシング作業で使用すべき補給用リール56が収容されている収容部51Aの収容位置番号63(位置情報)をタッチパネル55A(表示部)に表示させる。これにより、作業者は、タッチパネル55Aの表示を確認することで、スプライシング作業を開始する前に、リールバケット51内の複数の補給用リール56の中から使用可能な補給用リール56を探す作業負担が軽減される。
さらに、スプライシングユニット5は、作業者からの操作を受け付けるタッチパネル55A(操作部)をさらに備え、本体処理部42Cは、収容部51Aの位置情報である複数の収容部51Aを識別する収容位置番号63をタッチパネル55Aに表示させ、且つ、収容位置番号63の収容部51Aに収容すべき補給用リール56を特定するための部品コード82(特定情報)を収容位置番号63に対応付けてタッチパネル55Aに表示させるリスト表示部73と、リスト表示部73により表示された内容に従って、収容位置番号63の収容部51Aに収容すべき補給用リール56を収容した旨の操作がタッチパネル55Aにあったことに応じて、収容位置番号63と部品コード82とを関連付けた関連付けデータD3を生成する関連付け処理部75と、を有する。
これによれば、作業者は、リスト表示部73によってタッチパネル55Aに表示された収容位置番号63及び補給用リール56の部品コード82(特定情報)の対応関係を確認することで、指定された収容部51Aに補給用リール56を適切に収容できる(図9参照)。また、関連付け処理部75は、収容した旨の操作があったことに応じて、収容位置番号63と部品コード82とを関連付けた関連付けデータD3を生成する。これにより、本体処理部42Cは、関連付けデータD3を参照することで、どの収容位置番号63の収容部51Aにどの補給用リール56が収容されているのかを照会等することができる。
さらに、リール32(補給対象リール)は、識別情報としてバーコード38を備え、スプライシングユニット5は、検出装置として、バーコード38を読み込むバーコードリーダ52を備え、本体処理部42C(表示処理部)は、バーコードリーダ52によって読み込まれたリール32のバーコード38と関連付けデータD3とに基づいて、バーコード38が読み込まれたリール32に対してスプライシング作業が可能な補給用リール56を収容する収容部51Aの収容位置番号63を、収容部51Aの位置情報としてタッチパネル55Aに表示する。
これによれば、作業者は、リール32のバーコード38をバーコードリーダ52によって読み込ませた後にタッチパネル55Aの表示を見ることで、スプライシング作業に使用可能な補給用リール56の収容位置番号63を確認できる(図14参照)。これにより、作業者は、リールバケット51内の複数の補給用リール56の中から使用可能な補給用リール56を容易に見つけることができる。
さらに、本体処理部42Cは、電子部品装着機13を管理するホストコンピュータ3からスプライシング作業を実行すべき補給用リール56の特定情報(部品切れ情報D4に含まれる部品コード82)を取得する取得処理部71と、取得処理部71が部品切れ情報D4を新たに取得することに応じて、取得した部品切れ情報D4の部品コード82に対応する補給用リール56がリールバケット51に収容されているか否かを、関連付けデータD3に基づいて判定する判定処理部72と、をさらに備える。本体処理部42Cは、対応する補給用リール56がリールバケット51に収容されていないと判定処理部72が判定したことに応じて、未収納である旨をタッチパネル55Aに表示する。
判定処理部72は、取得処理部71によってホストコンピュータ3からスプライシング作業を実行すべき補給用リール56の部品切れ情報D4を新たに取得すると、部品切れ情報D4の部品コード82に対応する補給用リール56がリールバケット51に収容されているか否かを判定する。本体処理部42Cは、収容されていない場合、未収納である旨をタッチパネル55Aに表示する(図8参照)。これにより、作業者は、タッチパネル55Aの表示を見ることで、リールバケット51に新たに収容しなければならない補給用リール56が発生したことを確認できる。
さらに、リスト表示部73は、関連付けデータD3に基づいて、収容すべき補給用リール56がリールバケット51に既に収容されていることを検出した場合に、収容済みである旨をタッチパネル55Aに表示させる。
リスト表示部73は、関連付けデータD3に基づいて、収容すべき補給用リール56がリールバケット51に既に収容されていることを検出すると、収容済みである旨をタッチパネル55Aに表示する(図11参照)。これにより、作業者は、タッチパネル55Aの表示を見ることで、リールバケット51に収容済みの補給用リール56、及び空き収容部51Aに新たに収容すべき補給用リール56を容易に区別でき、補給用リール56の準備をより迅速かつ的確に実施できる。
さらに、本体処理部42Cは、複数の収容部51Aのうち補給用リール56が収容されていない空き収容部51Aを関連付けデータD3に基づいて取得し、取得した空き収容部51Aに補給用リール56を割り当て、割り当ての際に空き収容部51Aのうち収容位置番号63の昇順又は降順に、スプライシング作業を実行すべき優先度がより高い補給用リール56を割り当てる割当処理部74をさらに備える。
これによれば、リールバケット51は、補給用リール56が収容されていない空き収容部51Aのうち、収容位置番号63の昇順又は降順に、優先度が高い補給用リール56が収容されることとなる。作業者は、収容位置番号63がより小さい又はより大きい収容部51Aの補給用リール56から使用することで、優先度が高い(例えば部品切れまでの予想時間が短い)スプライシング作業を先に実施でき、生産ラインの停止をより確実に防ぐことができる。
さらに、関連付け処理部75は、リスト表示部73によってタッチパネル55Aに表示した部品コード82に対応する補給用リール56のうち、準備ができない補給用リール56がある旨の操作を作業者からタッチパネル55Aに受けたことに応じて、準備ができない補給用リール56の部品コード82及び収容位置番号63についての関連付けを実施しない。
これによれば、作業者は、準備ができない補給用リール56について、その旨をタッチパネル55Aのチェックボックス81等で入力することで、関連付けデータD3へ保存等させないことができる。例えば、作業者は、リール置き場等に補給用リール56を取りに行ったものの、所望の補給用リール56がなく、次の作業のために移動したい場合、準備ができない旨の操作をする。これにより、本体処理部42Cは、関連付けデータD3に基づいて、準備ができなかった補給用リール56の収容部51Aを空き収容部51Aとして判定し、空き収容部51Aを次回以降の割当に使用できる。
さらに、本体処理部42Cは、バーコードリーダ52が検出したリール32のバーコード38と関連付けデータD3とに基づいて、スプライシング作業で使用すべき補給用リール56がリールバケット51に収容されていないことを検出した場合、その旨をタッチパネル55Aに表示させる。
これによれば、作業者は、タッチパネル55Aの表示を見ることで、バーコードリーダ52でバーコード38を検出したリール32に対しスプライシング作業を実行できる補給用リール56がリールバケット51に収容されていないことにを確認できる。これにより、作業者は、他のリール32に対するスプライシング作業を優先する等の適切な対応を取ることができる。
(第二実施形態)
(6.スプライシングユニット105の構成)
次に、本発明のスプライシングユニットの第二実施形態について説明する。図15は、第二実施形態のスプライシングユニット105を示している。なお、以下の説明では、第一実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。また、第二実施形態のスプライシングユニット105は、図4に示す第一実施形態のスプライシングユニット5と同様の構成であるが、本体処理部42Cの処理内容が異なる。また、第二実施形態の本体処理部42Cは、リールバケット51の収容位置番号63と、部品コード82との関連付けを実行しない。従って、記憶装置77には、関連付けデータD3が記憶されていない。また、図15においては、通信部54の図示を省略している。
図15に示すように、第二実施形態の本体処理部42Cは、取得処理部71を備えている。取得処理部71は、部品切れが予想されるテープフィーダ30の部品切れ情報D4として10件、あるいはそれ以上の件数をまとめてホストコンピュータ3から定期的に取得する。取得処理部71は、取得した部品切れ情報D4を記憶装置77に記憶させる。
図16は、第二実施形態のタッチパネル55Aを正面から見た表示画面の一例を示している。図16に示すように、取得処理部71は、部品切れ情報D4に基づいて、第一実施形態と同様に、予告表示部55Gをタッチパネル55Aに表示させる。なお、第二実施形態のタッチパネル55Aには、リール配置ボタン55E(図6参照)が表示されていない。
(6−1.表示処理)
図18は、第二実施形態の本体処理部42Cによる表示処理を示している。第二実施形態の本体処理部42Cは、補給用リール56のバーコード38が読み込まれることで、図18に示す表示処理を開始する。まず、図18に示すステップ(以下、単に「S」と記載する)11において、本体処理部42Cは、バーコードリーダ52によって補給用リール56のバーコード38が読み込まれたことを検出する。本体処理部42Cは、図16に示す表示状態でリールバケット51に収容された補給用リール56のいずれかのバーコード38が読み込まれると、読み込まれたバーコード38に基づいて、予告表示部55Gの表示を変更する(S12)。
本体処理部42Cは、バーコード38を読み込まれた補給用リール56と部品コード82が一致等する、即ち、スプライシング作業が可能な補給対象のリール32の予告表示部55Gを判定する。上記したように、部品切れ情報D4には、電子部品装着機13のモジュール番号、スロット番号、バーコード38、部品コード82等がを相互に関連付けたデータが保存されている。このため、本体処理部42Cは、バーコードリーダ52で読み込まれたバーコード38の情報を、部品切れ情報D4から検索することで、該当する予告表示部55Gを検出することができる。
図17に示すように、本体処理部42Cは、部品切れ情報D4から取得した該当する予告表示部55Gのみを表示するように、タッチパネル55Aの表示を変更する。図17に示す例では、5つの予告表示部55Gのうち、上側の2つの予告表示部55Gのみがモジュール番号等を表示している。この場合、上側の2つの予告表示部55Gに表示されたモジュール番号及びスロット番号に装着されたテープフィーダ30が、バーコードリーダ52でバーコード38を読み込まれた補給用リール56を使用してスプライシング作業が可能なものとなる。これにより、作業者は、バーコード38を読み込んだ補給用リール56でスプライシングできる補給対象のリール32(補給用リール56)を探す作業負担が軽減される。また、図17に示すように、本体処理部42Cは、バーコード38を読み込まれた補給用リール56の部品コード82を、確認用にタッチパネル55Aに表示する。
次に、本体処理部42Cは、図17に示す表示状態を継続した表示時間を判定する(S13)。本体処理部42Cは、図17に示す表示状態を例えば10秒間以上継続したか否かを判定する(S13)。なお、この10秒間という時間は、図17に示すスプライシング作業が可能な予告表示部55Gのみに絞った表示を作業者が目視して確認するのに必要とする時間に応じて設定する。本体処理部42Cは、10秒間以上経過すると(S13:YES)、予告表示部55Gの表示を図16に示す状態に戻し(S14)、図18に示す表示処理を終了する。
一方、本体処理部42Cは、表示時間が10秒未満であると判定すると(S13:NO)、リールバケット51に収容された補給用リール56のバーコード38が新たに読み込まれたか否かを判定する(S15)。本体処理部42Cは、新たな読み込みがない場合(S15:NO)、S13の表示時間の判定を再度実行する。
また、本体処理部42Cは、新たな読み込みがあったと判定すると(S15:YES)、新たに読み込まれたバーコード38に応じた表示となるように予告表示部55Gの表示を更新する(S12)。本体処理部42Cは、予告表示部55Gの表示を更新した後、計測した表示継続時間をリセットして、再度S13からの処理を開始する。
(6−2.作業者の補給作業)
次に、第二実施形態のスプライシングユニット105を用いた作業者の補給作業の一例について説明する。例えば、補給用リール56を保管する保管庫に設置された保管場所側装置4には、ホストコンピュータ3から取得した部品切れ情報D4に基づいて、部品切れが予想される複数(例えば、数十件以上)のテープフィーダ30の情報(スロット番号や部品コード82など)が表示されている。保管場所側装置4は、例えば、部品切れの予想時間が短いものから順に表示している。
スプライシングユニット105の作業者は、リールバケット51内の補給用リール56がなくなった場合に、保管庫へ移動し保管場所側装置4の表示内容を確認する。作業者は、例えば、保管場所側装置4に表示された部品切れが予想されるテープフィーダ30のうち、優先度がより高い上位10件の補給用リール56を保管庫から探し出してリールバケット51に収納する。作業者は、例えば、優先度の高い補給用リール56から順に、収容位置番号63の昇順「1,2,3・・10」となる収容部51Aに収容する。これにより、リールバケット51内には、優先度がより高い(部品切れの予想時間が短い)補給用リール56が収容位置番号63の昇順となる収容部51Aに収容される。従って、この状態では、作業者は、生産ライン2Aにおいて、リールバケット51に収容された補給用リール56を効率良くスプライシングすれば、結果として、優先度の高い補給用リール56を補給したことと同様の結果となる。
なお、作業者は、収容位置番号63を考慮せず、優先度の高い補給用リール56をとりあえず適当にリールバケット51に収容してもよい。即ち、作業者は、収容位置番号63と補給用リール56との関係を考えずに、優先度の高い補給用リール56をリールバケット51に収容してもよい。これにより、作業者は、リールバケット51に補給用リール56を入れる作業効率を上げつつ、優先度の高い補給用リール56を収容できる。
また、作業員は、保管場所側装置4の表示内容を基本としつつも、様々な作業状況を考えて、リールバケット51に補給用リール56を収容することが考えられる。このため、リールバケット51には、どのような部品コード82の補給用リール56が収容されるか予想できない。一方で、本体処理部42Cは、バーコード38を読み込まれた補給用リール56でスプライシング可能な補給対象のリール32を、生産ライン2A,2Bの中から探し出す必要がある。従って、本体処理部42Cは、第一実施形態とは異なり、部品切れ情報D4をより多くホストコンピュータ3からダウンロードしてもよい。あるいは、本体処理部42Cは、バーコード38が読み込まれた補給用リール56を用いてスプライシング作業可能な補給対象のリール32のスロット番号等を、適宜、ホストコンピュータ3に問い合わせてもよい。この場合、スプライシングユニット105は、記憶装置77に部品切れ情報D4を備えなくともよい。
次に、作業者は、例えば、保管庫において優先度の高い上位10件の補給用リール56をリールバケット51に収容した後、生産ライン2Aに移動し、収容位置番号63の小さい補給用リール56からバーコード38の読み込みを行う。これにより、予告表示部55Gは、部品コード82が一致するものだけが表示される(図17参照)。作業者は、例えば、表示された予告表示部55Gが現在位置から近い位置のものであれば、スプライシング作業を実施する。
また、作業者は、表示された予告表示部55Gのどれもが遠い距離にある場合には、他の補給用リール56のバーコード38を読み込む。本体処理部42Cは、図17に示す表示状態においてバーコード38が新たに読み込まれると、予告表示部55Gの表示を更新する(図18のS15:YES→S12)。本体処理部42Cは、新たに読み込まれたバーコード38に対応する予告表示部55Gのみを表示する。これにより、作業者は、バーコード38の読み込みを何回も行いながら予告表示部55Gの表示を確認することで、現在位置から近い補給対象のリール32を探し出し、効率よくスプライシング作業を実施できる。
上記したように、第一実施形態のスプライシングユニット5では、補給対象のリール32に合った補給用リール56を、リールバケット51から探し出す作業負担を軽減するものであった。これに対し、第二実施形態のスプライシングユニット105では、リールバケット51に収容された補給用リール56に合った補給対象のリール32を探し出す作業負担を軽減することができる。なお、スプライシングユニット5,105は、第一及び第二実施形態の両方の機能を備える構成でもよい。
(7.第二実施形態の構成による効果)
上記した第二実施形態のスプライシングユニット105は、複数の補給用リール56を収容するリールバケット51と、電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30に対し、テープフィーダ30に装填されたリール32(補給対象リール)のキャリアテープ31と、複数の補給用リール56のうちのいずれかの補給用リール56のキャリアテープ31とのスプライシング作業を実行するスプライシング装置50と、補給用リール56が有するバーコード38(識別情報)を検出するバーコードリーダ52(検出装置)と、スプライシング作業に係わる情報を表示するタッチパネル55A(表示部)と、バーコードリーダ52が検出した補給用リール56のバーコード38に基づいて、検出した補給用リール56を用いてスプライシング作業が可能なリール32の予告表示部55G(位置情報)をタッチパネル55Aに表示させる本体処理部42C(表示処理部)と、を備える。
これによれば、本体処理部42Cは、バーコードリーダ52が検出した補給用リール56のバーコード38に基づいて、検出した補給用リール56を用いてスプライシング作業が可能な補給対象のリール32の予告表示部55Gをタッチパネル55Aに表示させる。これにより、作業者は、タッチパネル55Aの表示を確認することで、生産ライン2A,2Bの複数の電子部品装着機13の中から、補給対象のリール32を探す作業負担が軽減される。
さらに、本体処理部42Cは、リールバケット51に収容された補給用リール56のバーコード38(識別情報)がバーコードリーダ52(検出装置)によって検出された場合、テープフィーダ30を電子部品装着機13に装着するスロット番号であって、バーコード38が検出された補給用リール56を用いてスプライシング作業が可能なテープフィーダ30のスロット番号を、スプライシング作業が可能な補給対象のリール32の位置情報としてタッチパネル55A(表示部)に表示させる。
これによれば、本体処理部42Cは、バーコードリーダ52が検出した補給用リール56を用いてスプライシング作業が可能なテープフィーダ30のスロット番号をタッチパネル55Aに表示させる(図17参照)。これにより、作業者は、バーコードリーダ52を用いて任意の補給用リール56のバーコード38を検出させた後、タッチパネル55Aの表示を見てテープフィーダ30(補給対象のリール32)が装着されているスロット番号を確認できる。そして、作業者は、スロット番号に基づいて補給対象のリール32を探すことで、生産ライン2A,2Bの複数の電子部品装着機13の中から、補給対象のリール32を探す作業負担が軽減される。
さらに、本体処理部42C(表示処理部)は、スロット番号を表示する状態において、リールバケット51に収容された補給用リール56のバーコード38がバーコードリーダ52(検出装置)によって新たに検出されたことに応じて、スロット番号の情報を更新する。
これによれば、作業者は、一度、バーコードリーダ52でバーコード38を検出させてスロット番号を表示させた状態でも、新たにバーコード38を検出させることで、スロット番号の情報を更新できる。これにより、作業者は、表示が終了するまで待つ必要がなく、次々とバーコード38を検出させスロット番号を確認できる。
(8.実施形態の変形態様)
上記第一実施形態では、関連付けデータD3を、スプライシングユニット5が備える構成であったが、これに限らない、例えば、関連付けデータD3をホストコンピュータ3が備え、スプライシングユニット5の本体処理部42Cは、適宜、ホストコンピュータ3の関連付けデータD3をダウンロード、更新、及びアップロードしてもよい。
また、上記各実施形態において、リールバケット51は、本体部42に対して着脱可能な構成でもよい。この場合、第一実施形態の電子部品供給システム1では、着脱可能なリールバケット51にバーコード等の識別情報を付与して管理してもよい。そして、本体処理部42Cは、装着されたリールバケット51のバーコードが読み込まれることで、対応する関連付けデータD3をホストコンピュータ3からダウンロードする処理を実行してもよい。これにより、作業者は、リールバケット51のみをもって補給用リール56を補給しつつ、関連付けデータD3を利用した補給作業を実施できる。
また、上記第各実施形態において、操作部は、タッチパネル55Aに限らず、スイッチ等の他の操作を受け付け可能な装置でもよい。
また、上記第一実施形態において、リールバケット51の収容部51Aの形状等は、一例であり、適宜変更可能である。例えば、収容部51Aは、リールバケット51の上下方向に沿って並設され棚のような構造でもよい。あるいは、収容部51Aは、リールバケット51の上下方向及び左右方向に並設された構造でもよい。この場合、収容位置番号63は、収容位置番号63に段数を付加した番号でもよい。
また、上記第一実施形態において、リスト表示部73は、補給用リール56がリールバケット51に収容済みである場合に、収容済みである旨をタッチパネル55Aに表示したが(図8参照)、表示をしなくともよい。
また、上記第一実施形態において、本体処理部42Cは、スプライシング作業が可能な補給用リール56がリールバケット51に収容されていない場合に、その旨をタッチパネル55Aに表示したが(図13参照)、表示をしなくともよい。
また、上記第二実施形態において、本体処理部42Cは、対応する予告表示部55Gのみを表示する状態において(図17参照)、バーコード38が新たに読み込まれると、予告表示部55Gの情報を更新したが、更新を実施しなくともよい。
また、上記各実施形態において、電子部品供給システム1は、保管場所側装置4、半田印刷装置11、装着検査装置14及びリフロー装置15のうち、少なくとも1つの装置を備えない構成でもよい。