JP6681190B2 - フィーダ用の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィーダ用の制御装置に関するものである。
フィーダ用の制御装置は、電子部品装着機において電子部品の供給に用いられるフィーダを対象とする。例えば特許文献1には、フィーダおよびリールにそれぞれ付されたバーコードに基づいて情報を管理する構成が開示されている。フィーダ用の制御装置は、フィーダとの通信により取得された固有情報と、バーコードの読み取りにより取得された固有情報とに基づいて、フィーダにより供給される電子部品の種別などを管理する。
特開2012−142519号公報
フィーダの管理には、バーコードなどの識別コードの読み取り作業に必要な工数を削減し、また電子部品装着機にセットされた状態において隣り合う他のフィーダの識別コードを誤って読み取ることを防止することなどが要求される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、識別コードの読み取り作業を簡易にして管理性を向上できるフィーダ用の制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に係るフィーダ用の制御装置は、電子部品装着機において電子部品の供給に用いられるフィーダを対象とする。フィーダは、当該フィーダの固有情報を示す識別コードを読み取り可能な表示状態と、識別コードを読み取り不可な非表示状態と、を切り換える切換装置を備える。制御装置は、フィーダの識別コードの読み取りの要否を判定する判定部と、判定部による判定の結果に基づいて、切換装置の動作を制御する切換制御部と、を備える。
請求項1に係る発明の構成によると、フィーダの切換装置は、識別コードの読み取りの要否に応じて動作を制御される。これにより、識別コードの表示状態と非表示状態とが自動で切り換えられるため、読み取り作業に必要な工数が削減され、読み取り作業を簡易にできる。また、切換制御部によって、読み取り作業の対象外のフィーダに付された識別コードが非表示状態とされる。これにより、読み取り作業の対象外のフィーダに付された識別コードを誤って読み取ることが防止され、読み取りをより正確に行うことができる。これにより、フィーダの管理性を向上できる。
第一実施形態における電子部品装着機の全体を示す平面図である。 フィーダの全体を示す側面図である。 図2における切換装置を拡大して示す斜視図である。 図3における切換装置の駆動機構を示す断面図である。 電子部品装着機の制御装置を示すブロック図である。 ジョブデータを示す図である。 登録処理を示すフローチャートである。
以下、本発明のフィーダ用の制御装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。フィーダは、回路基板に電子部品を装着する電子部品装着機に用いられる。実施形態において、電子部品装着機にフィーダ用の制御装置が組み込まれた構成を例示する。電子部品装着機は、例えば集積回路などの回路基板製品を製造する生産ラインを構成する。
<実施形態>
(電子部品装着機1の構成)
電子部品装着機1は、図1に示すように、基板搬送装置10と、部品供給装置20と、部品移載装置30と、制御装置40とを備える。以下の説明において、電子部品装着機1の水平幅方向(図1の左右方向)をX軸方向とし、電子部品装着機1の水平奥行き方向(図1の上下方向に)をY軸方向とし、X軸およびY軸に垂直な鉛直方向(図1の前後方向)をZ軸方向とする。
基板搬送装置10は、ベルトコンベアなどにより構成され、基板Bdを搬送方向(本実施形態においてはX軸方向)へと順次搬送する。基板搬送装置10は、電子部品装着機1の機内における所定の位置に基板Bdを位置決めする。そして、基板搬送装置10は、電子部品装着機1による装着処理が実行された後に、基板Bdを電子部品装着機1の機外に搬出する。
部品供給装置20は、供給位置Psにおいて、基板Bdに装着される電子部品を供給する。部品供給装置20は、X軸方向に並んで配置された複数のスロットS1〜Snを有する。複数のスロットS1〜Snには、フィーダ50が着脱可能にそれぞれセットされる。部品供給装置20は、フィーダ50により例えばキャリアテープ81(図2を参照)を送り移動させて、フィーダ50の先端側(図1の上側、図2の右側)に位置する取り出し部Dtにおいて電子部品を供給する。
部品移載装置30は、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成される。部品移載装置30は、電子部品装着機1の奥行き方向の後部側(図1の上側)から前部側の部品供給装置20の上方にかけて配置されている。部品移載装置30は、ヘッド駆動装置31、移動台32と、装着ヘッド33とを備える。ヘッド駆動装置31は、直動機構により移動台32をXY軸方向に移動可能に構成されている。
装着ヘッド33は、図示しないフレームを介して移動台32にクランプして固定される。また、装着ヘッド33には、図示しない複数の吸着ノズルが着脱可能に設けられる。装着ヘッド33は、Z軸と平行なR軸回りに回転可能に、且つ昇降可能に各吸着ノズルを支持する。各吸着ノズルは、装着ヘッド33に対する昇降位置や角度、負圧の供給状態を制御される。各吸着ノズルは、負圧を供給されることにより、フィーダ50の取り出し部Dtにおいて供給される電子部品を吸着して保持する。
制御装置40は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置40は、電子部品の装着処理を制御する。制御装置40は、ネットワークを介してホストコンピュータ(図示しない)と通信可能に接続されている。制御装置40の詳細については後述する。
(フィーダ50の構成)
フィーダ50の構成について、図1〜図3を参照して説明する。フィーダ50は、部品供給装置20のスロットS1〜Snにセットされる。フィーダ50は、リール80に巻回されたキャリアテープ81を供給される。フィーダ50は、図2に示すように、挿入部Diから挿入されたキャリアテープ81を送り移動させて、取り出し部Dtにおいて部品を取り出し可能に供給する。このように、フィーダ50は、本実施形態において、テープ式を採用したテープフィーダである。
フィーダ50は、図2に示すように、フィーダ本体51と、レール52と、一対の第一スプロケット53と、一対の第二スプロケット54と、テープ送出ユニット55と、テープガイド56と、操作パネル57と、フィーダ制御部58と、識別コード59と、切換装置60とを備える。フィーダ本体51は、扁平な箱形状からなり、キャリアテープ81を挿入される挿入部Diが形成される。挿入部Diは、フィーダ本体51の後部側(図2の左側)に位置する。また、本実施形態において、フィーダ本体51には、リール80を保持可能なリールホルダ51aが設けられている。
レール52は、挿入部Diから挿入されたキャリアテープ81を支持する搬送路を構成する。一対の第一スプロケット53は、取り出し部Dtにおけるレール52の下方に設けられている。一対の第二スプロケット54は、挿入部Diにおけるレール52の下方に設けられている。第一スプロケット53および第二スプロケット54は、レール52に形成された窓部からレール52の上面側に一部が突出するように配置されて、キャリアテープ81の送り穴に係合可能に構成される。
また、第一スプロケット53および第二スプロケット54は、図示しないステッピングモータにより互いに独立して回転駆動、または同期して回転駆動される。このような構成から第一スプロケット53は、レール52上のキャリアテープ81を取り出し部Dtに引き込むように駆動する。また、第二スプロケット54は、挿入部Diにキャリアテープ81の始端が挿入された場合に、当該挿入部Diから第一スプロケット53までキャリアテープ81の始端を送り移動させる。
テープ送出ユニット55は、キャリアテープ81の搬送方向において、第二スプロケット54が位置するレール52の上方に配置される。テープ送出ユニット55は、レール52との間に介在するキャリアテープ81をレール52に押し付ける。これにより、テープ送出ユニット55は、キャリアテープ81の送り穴と第二スプロケット54の係合を案内する。また、テープ送出ユニット55は、使用中のキャリアテープ81に対して予約的に挿入された補給用のキャリアテープ81を重ねた状態で保持する。
テープガイド56は、キャリアテープ81の搬送方向において、第一スプロケット53が位置するレール52の上方に配置される。テープガイド56は、第一スプロケット53と係合するキャリアテープ81の上方移動および幅方向移動を規制して、キャリアテープ81と第一スプロケット53の係合を案内する。また、テープガイド56は、キャリアテープ90のカバーテープを剥離させ、電子部品を取り出し可能に露出させる。
操作パネル57は、図1に示すように、フィーダ50が電子部品装着機1にセットされた状態において電子部品装着機1の機外に位置する部位に配置される。操作パネル57には、図3に示すように、電源の状態やエラーの有無を報知する表示灯、および複数の操作スイッチが配置される。操作パネル57は、操作スイッチを介してオペレータによる手動操作を受け付けて、フィーダ制御部58に信号を送出する。上記の操作スイッチには、キャリアテープ81を搬送させるための送りスイッチ、および戻しスイッチが含まれる。
フィーダ制御部58は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。フィーダ制御部58は、フィーダ50が電子部品装着機にセットされると、コネクタを介して電子部品装着機から電力が供給され、また電子部品装着機との間で通信可能な状態となる。フィーダ制御部58は、電子部品装着機による制御指令や操作パネル57による信号、各種センサによる検出の結果に基づいて、第一スプロケット53および第二スプロケット54の動作を制御する。
このような構成により、フィーダ50は、挿入部Diにキャリアテープ81の始端を挿入された後に、第二スプロケット54の駆動によりキャリアテープ81の始端が取り出し部Dtまで自動で送り移動される。これにより、フィーダ50は、取り出し部Dtにおいて電子部品を供給可能となるように、キャリアテープ81を装填される。このように、本実施形態のフィーダ50は、挿入部Diに送り出し機構(第二スプロケット54)を有するオートローディングタイプである。
識別コード59は、識別符号(ID)などのフィーダ50の固有情報を示す。識別コード59としては、バーコードや二次元コード、文字列、模様、色彩またはこれらの結合体の何れでも採用し得る。本実施形態において、識別コード59には、図3に示すように、線幅および線同士の間隔が異なる複数の棒線を平行に配置して構成されるバーコードが採用されている。
また、識別コード59は、例えば電子部品の種別をフィーダ50に関連付けて登録する登録処理において、リーダ70により読み取られる(図4を参照)。これにより取得されたフィーダ50の固有情報は、例えば当該フィーダ50が供給する電子部品の種別とともに管理される。そして、電子部品装着機1の制御装置40は、スロットS1〜Snのそれぞれに、セットされたフィーダ50および当該フィーダ50により供給される電子部品の種別を関連付けて記憶する。上記の登録処理の詳細については後述する。
なお、電子部品の種別は、オペレータによる直接入力の他に、当該電子部品を収納するキャリアテープ81が巻回されたリール80に付された識別コード82を読み取られて入力される。リール80に付された識別コード82は、電子部品の種別を含む個別情報を示すものであり、本発明の「第二識別コード」に相当する。
切換装置60は、識別コード59を読み取り可能な表示状態と、識別コード59を読み取り不可な非表示状態とを切り換える。切換装置60は、フィーダ50が電子部品装着機1にセットされた状態において電子部品装着機1の機外に位置する部位に配置される。具体的には、切換装置60は、図2の境界線Lbよりもフィーダ本体51の後部側に配置される。境界線Lbは、電子部品装着機1のY軸方向における機内と機外の境界を示す。
また、切換装置60は、本実施形態において、キャリアテープ81を挿入される挿入部Diよりも上方であって、且つ操作パネル57の下部に配置される。このような構成により、切換装置60は、フィーダ50が電子部品装着機1にセットされた状態において、オペレータが操作可能な位置に配置され、且つ表示状態とされた識別コード59をリーダにより読み取ることが可能に構成されている。
切換装置60は、図3に示すように、移動部材61と、収納部62と、駆動機構63とを有する。移動部材61は、フィーダ本体51の前後方向に延伸した形状に形成される。移動部材61は、長手方向に直交する断面が下方に開口するU字状に形成される。移動部材61の端部には、下方に突起して、オペレータが把持可能な把持部61aが設けられている。また、移動部材61の上面61bには、識別コード59が付されている。具体的には、バーコード(識別コード59)を印刷されたシールが移動部材61の上面61bに貼付されている。
収納部62は、筒状に形成され、フィーダ本体51に固定されている。収納部62は、内部に配置された移動部材61を支持して、移動部材61をスライド可能に案内する。本実施形態において、収納部62は、当該収納部62に対する移動部材61のスライド方向がほぼ水平方向となるように移動部材61を案内する。本実施形態において、移動部材61および収納部62は、移動部材61を水平方向にスライド可能なスライド機構を構成している。また、収納部62は、移動部材61を収納して識別コード59を非表示状態にする。
駆動機構63は、移動部材61に形成されたラック61cと、フィーダ本体51に配置されたピニオン63aと、モータ63bとにより構成される。ラック61cは、移動部材61において下方に開口するU字状に形成された本体部の内側に形成されている。ラック61cは、移動部材61の延伸方向の所定領域に形成される。ピニオン63aは、移動部材61のラック61cに噛合する。モータ63bは、フィーダ制御部58による制御に基づく電力を供給されて、ピニオン63aを回転させる。
このような構成によると、モータ63bの駆動によりピニオン63aが回転されて、当該ピニオン63aの回転量に応じて移動部材61が水平方向に移動される。移動部材61に付された識別コード59は、移動部材61が収納部62の外部に移動されて、読み取り可能な表示状態(図3に示す状態)とされる。一方で、移動部材61が収納部62に収納されると、識別コード59は、読み取り不可な非表示状態(図2に示す状態)とされる。
(制御装置40の詳細構成)
制御装置40の詳細構成について、図5および図6を参照して説明する。制御装置40は、装着制御部41と、記憶装置42と、判定部45と、切換制御部46とを備える。装着制御部41は、装着ヘッド33の位置や吸着機構の動作を制御する。より詳細には、装着制御部41は、電子部品装着機1に複数設けられた各種センサから出力される情報、各種の認識処理の結果を入力する。そして、装着制御部41は、記憶装置42に記憶されている制御プログラム、各種センサによる情報などに基づいて、部品移載装置30へと制御信号を送出する。これにより、装着ヘッド33に支持された吸着ノズルの位置および回転角度が制御される。
記憶装置42は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶装置42には、制御プログラムや各種の制御情報を含むジョブデータ、画像データ、画像処理の一時データなどが記憶される。なお、上記のジョブデータには、図6に示すように、電子部品装着機1による装着処理においてフィーダ50により供給される電子部品の種別を複数のスロットS1〜Snごとに指定する情報が含まれている。
判定部45は、フィーダ50の識別コード59の読み取りの要否を判定する。具体的には、判定部45は、オペレータによる要求の有無や、登録処理における現在の工程などに基づいて、識別コード59を読み取り可能な表示状態とすべきか、読み取り不可な非表示状態とすべきかを判定する。本実施形態において、判定部45は、登録処理において、電子部品の種別がオペレータにより直接入力された場合や、リール80に付された識別コード82が読み取られて入力された場合に、フィーダ50の識別コード59の読み取りが必要と判定する。
切換制御部46は、判定部45による判定の結果に基づいて、フィーダ50の切換装置60の動作を制御する。本実施形態において、切換制御部46は、収納部62に対する移動部材61の相対位置によって表示状態と非表示状態とが切り換えられるように駆動機構63の動作を制御する。具体的には、切換制御部46は、判定部45によりフィーダ50の識別コード59の読み取りが必要と判定された場合には、収納部62から移動部材61が送り出されるように駆動機構63のモータ63bに対する電力の供給を制御する。
一方で、切換制御部46は、判定部45によりフィーダ50の識別コードの読み取りが不要と判定された場合には、収納部62に移動部材61が収納されるように駆動機構63のモータ63bに対する電力の供給を制御する。また、切換制御部46は、複数のスロットS1〜Snにセットされた複数のフィーダ50の切換装置60を制御の対象とする。何れのフィーダ50の切換装置60を動作させるかについては、例えば電子部品の種別とジョブデータに基づいて決定される。
(登録処理の詳細)
電子部品の種別をフィーダ50に関連付けて登録する登録処理について、図5〜図7を参照して説明する。登録処理は、回路基板製品の生産の段取り替えや、リール80の交換が必要な部品補給時などに実行される。ここでは、部品供給装置20の各スロットS1〜Snにフィーダ50がそれぞれセットされ、フィーダ50の識別コード59(以下、「フィーダコード59」とも称する)が切換装置60によって非表示状態にされているものとする。
電子部品装着機1の制御装置40は、フィーダ50を対象とするフィーダ用の制御装置としても機能する。制御装置40の判定部45は、図7に示すように、フィーダコード59の読み取りの要否を判定する(ステップ11(以下、「ステップ」を「S」と表記する))。具体的には、判定部45は、電子部品の種別の入力の有無に基づいて、フィーダコード59の読み取りが必要か否かを判定する。
ここで、電子部品の種別の入力は、電子部品装着機1に接続されたリーダ70を用いてリール80に付された識別コード82(以下、「リールコード82」とも称する)を読み取ることによってなされる。判定部45は、リールコード82が読み取られて、当該リールコード82により示される電子部品の種別が入力されると、フィーダコード59の読み取りが必要であると判定する(S11:Yes)。
一方で、リールコード82の読み取りがなされない間において、判定部45は、フィーダコード59の読み取りが不要である判定する(S11:No)。換言すると、判定部45は、電子部品の種別の入力を待機した状態にある。また、フィーダコード59は、初期の非表示状態を維持される。
次に、切換制御部46は、入力された電子部品の種別とジョブデータ(図6を参照)とに基づいて、複数のスロットS1〜Snのうち当該電子部品の種別が指定されている指定スロットを特定する(S12)。ジョブデータは、電子部品装着機1による装着処理の効率を向上させるために、電子部品の種別ごとの装着頻度やフィーダ50から装着位置までの距離などを勘案して最適化されている。これに伴い、ジョブデータには、電子部品の種別を複数のスロットS1〜Snごとに指定する情報が含まれている。
続いて、切換制御部46は、特定された指定スロットにセットされているフィーダ50の切換装置60の動作を制御する(S13)。具体的には、切換制御部46は、収納部62から移動部材61が送り出されるように駆動機構63のモータ63bに対する電力の供給を制御する。これにより、移動部材61がスライドして収納部62から突出した相対位置に移動される。そして、移動部材61の上面61bに付されたフィーダコード59が露出して、読み取り可能な表示状態とされる。なお、切換制御部46は、S12にて複数の指定スロットが特定された場合には、それぞれの指定スロットにセットされているフィーダ50の切換装置60の動作を同様に制御する。
ここで、上記のようにジョブデータの最適化により指定スロットが規定されていることから、例えば段取り替えを行うオペレータは、ジョブデータに整合するように、指定スロットにセットされたフィーダ50に指定のリール80を補給する必要がある。これに対して、オペレータは、切換装置60が動作されてフィーダコード59が表示状態とされていることを指標として、複数のフィーダ50から指定スロットにセットされているフィーダ50を特定することが可能となる。
切換制御部46は、リーダ70を用いてフィーダコード59の読み取りが実行されたか否かを判定する(S14)。オペレータによりフィーダコード59の読み取り作業がんされた場合には(S14:Yes)、フィーダ50の固有情報が制御装置40に入力される。一方で、フィーダコード59の読み取りがなされない場合には(S14:No)、切換制御部46は、フィーダコード59の読み取りを待機した状態にあり、フィーダコード59の表示状態が維持される。
制御装置40は、指定スロットにセットされたフィーダ50の固有情報に、入力されている電子部品の種別を関連付けて登録する。これにより、制御装置40は、指定スロットに当該固有情報を有するフィーダ50がセットされ、且つ当該フィーダ50により規定の種別の電子部品が供給されることを認識する。また、判定部45は、上記の登録が適正になされたことをもって、フィーダコード59の読み取りが不要になったものと判定する。
切換制御部46は、判定部45による判定の結果に基づいて、指定スロットにセットされているフィーダ50の切換装置60の動作を制御する(S13)。具体的には、切換制御部46は、収納部62に移動部材61が収納されるように駆動機構63のモータ63bに対する電力の供給を制御する。これにより、移動部材61がスライドして収納部62に本体部を収納された相対位置に移動される。そして、移動部材61の上面61bに付されたフィーダコード59が隠されて、読み取り不可な非表示状態とされる。なお、切換制御部46は、S12にて複数の指定スロットが特定された場合には、それぞれの指定スロットにセットされているフィーダ50の切換装置60の動作を同様に制御する。
(実施形態の構成による効果)
フィーダ用の制御装置40は、電子部品装着機1において電子部品の供給に用いられるフィーダ50を対象とする。フィーダ50は、当該フィーダ50の固有情報を示す識別コード59(フィーダコード59)を読み取り可能な表示状態と、識別コード59を読み取り不可な非表示状態と、を切り換える切換装置60を備える。制御装置40は、フィーダ50の識別コード59の読み取りの要否を判定する判定部45と、判定部45による判定の結果に基づいて、切換装置60の動作を制御する切換制御部46と、を備える。
このような構成によると、フィーダ50の切換装置60は、識別コード59(フィーダコード59)の読み取りの要否に応じて動作を制御される。これにより、識別コード59の表示状態と非表示状態とが自動で切り換えられるため、読み取り作業に必要な工数が削減され、読み取り作業を簡易にできる。
また、切換制御部46は、識別コード59の読み取りが不要と判定された場合に識別コード59を読み取り不可な状態に制御する(S16)。つまり、読み取り作業の対象外のフィーダ50に付された識別コード59は、非表示状態とされる。これにより、同型のフィーダ50が隣り合うように電子部品装着機1にセットされたとしても、読み取り作業の対象外のフィーダ50に付された識別コード59を誤って読み取ることが防止され、読み取りをより正確に行うことができる。これにより、フィーダ50の管理性を向上できる。
また、オペレータは、読み取り作業において、切換装置60の動作をもって読み取り作業の対象であるフィーダ50を視認できる。よって、複数のフィーダ50がスロットS1〜Snにセットされている状態でも、読み取り作業の対象のフィーダ50を見付け出すことが容易となり、読み取りの作業性を向上できる。
また、切換装置60は、識別コード59を付される移動部材61と、移動部材61の移動を案内するとともに、移動部材61を収納して識別コード59を非表示状態にする収納部62と、収納部62に対して移動部材61を移動させる駆動機構63と、を有する。切換制御部46は、収納部62に対する移動部材61の相対位置によって表示状態と非表示状態が切り換えられるように駆動機構63の動作を制御する(S13,S16)。
このような構成によると、駆動機構63の動作によって移動部材61が収納部62から露出されると、移動部材61に付された識別コード59が表示状態とされる(S13)。また、識別コード59の読み取りが不要と判定された場合には駆動機構63の動作によって移動部材61が収納部62に収納されて、識別コード59が非表示状態とされる(S16)。これにより、表示状態と非表示状態を確実に切り換えることが可能となる。また、オペレータは、移動部材61の移動によって、読み取り作業の対象であるフィーダ50を見付け出すことが容易となる。
また、判定部45は、電子部品の種別をフィーダ50に関連付けて登録する登録処理において、電子部品の種別の入力があった場合にフィーダ50の識別コード59の読み取りが必要と判定する(S11)。
このような構成によると、登録処理の実行中においてフィーダ50(またはフィーダ50がセットされているスロット)に電子部品の種別が関連付けを目的として、電子部品の種別が入力される。判定部45は、この入力に基づいてフィーダ50の識別コード59の読み取りが必要と判定する。これにより、フィーダ50の切換装置60が動作されて、識別コード59が自動的に表示状態とされる。読み取りの作業性およびフィーダ50の管理性を向上できる。
また、電子部品装着機1は、フィーダ50がセットされる複数のスロットS1〜Snを備える。制御装置40は、電子部品装着機1による装着処理においてフィーダ50により供給される電子部品の種別を複数のスロットS1〜Snごとに指定するジョブデータを記憶する記憶装置42をさらに備える。切換制御部46は、登録処理において入力された電子部品の種別と、ジョブデータとに基づいて、複数のスロットS1〜Snのうち当該電子部品の種別が指定されている指定スロットを特定し、当該指定スロットにセットされているフィーダ50の切換装置60の動作を制御する。
このような構成によると、オペレータは、種別を入力した電子部品が複数のフィーダ50のうち何れのフィーダ50から供給されるべきかを、切換装置60の動作をもって認識することができる。そのため、事前に電子部品とフィーダ50(またはスロットS1〜Sn)の組み合わせを確認する工程を省略することができ、読み取り作業を簡易にできる。また、誤った組み合わせで登録されることを防止できるので、フィーダ50の管理性を向上できる。
また、判定部45は、登録処理において、電子部品の種別を含む個別情報を示す第二識別コード(リールコード82)が読み取られて電子部品の種別の入力があったものとして、フィーダ50の識別コード59の読み取りが必要と判定する。
このような構成によると、電子部品の種別の入力は、第二識別コード(リールコード82)の読み取りによって行われる。よって、オペレータは、登録処理において、先ず第二識別コード(リールコード82)をリーダにより読み取る作業を行うことによって、切換装置60が動作したフィーダ50を見つけ出し、例えば当該電子部品が収納されたキャリアテープ81を巻回するリール80を補充すべき対象とすることができる。さらに、当該フィーダ50の識別コード59を読み取ることによって、登録処理を実行できる。
<実施形態の変形態様>
(切換装置60について)
実施形態において、切換装置60の駆動機構63は、ラックアンドピニオン式であるものとした。これに対して、駆動機構63は、移動部材61を直線状または円弧状の軌跡に沿ったスライド方向に移動させる機構であれば、種々の機構を採用し得る。例えば、駆動機構63として、ボールナット式や摩擦ローラ式などの回転運動を往復運動に変換する機構、またはシリンダ式などの直動機構が採用してもよい。
また、切換装置60は、フィーダコード59を付される座面を被覆する蓋部材を開閉することによって、フィーダコード59の表示状態と非表示状態とを切り換えるようにしてもよい。また、切換装置60は、ディスプレイにフィーダコード59を画像として表示するようにしてもよい。このような構成において、切換制御部46は、実施形態と同様に、判定部45による判定の結果に基づいて、蓋部材の開閉やディスプレイの表示を制御する。
(判定部45による判定)
実施形態において、判定部45は、リールコード82が読み取られて電子部品の種別が入力されると、フィーダコード59の読み取りが必要であると判定した(S11:Yes)。これに対して、判定部45は、電子部品の種別がオペレータにより直接入力された場合に、フィーダコード59の読み取りが必要であると判定してもよい。
また、判定部45は、登録処理の他に、装着処理の実行中などにおいて、フィーダ50に装填されている電子部品の残量が規定量未満となった場合に、電子部品の補給に伴ってフィーダコード59の読み取りが必要と判定してもよい。電子部品の残量は、例えばフィーダ50に装填されているキャリアテープ81の終端の検知と、送り動作の動作量に基づいて割り出される。詳細には、搬送路の所定位置に配置されたセンサによりキャリアテープ81の終端が検出され、検出後における第一スプロケット53の動作量に基づいて、電子部品の残量が推定される。
このような構成によると、制御装置40は、フィーダコード59を表示状態に切り換えることをもって、電子部品の補給をオペレータに促すように報知するとともに、複数のフィーダ50のうち何れのフィーダ50に当該電子部品を補給すべきかを示すことが可能となる。これにより、オペレータは、切換装置60によりフィーダコード59が表示状態とされているフィーダ50を見付けて、電子部品の補給が必要であることを認識でき、また補給の際に実行される登録処理を容易に行うことができる。
(その他の変形態様)
実施形態において、フィーダ50は、オートローディングタイプのテープフィーダであるものとした。これに対して、フィーダ50は、挿入部Diに送り出し機構を有しない汎用タイプおよびスプライシング対応タイプのテープフィーダである構成としてもよい。また、フィーダ50は、テープ式の他に、スティック式を採用したスティックフィーダや、バルク式を採用したバルクフィーダである構成としてもよい。
また、実施形態において、フィーダ用の制御装置が電子部品装着機1の制御装置40に組み込まれた態様を例示した。これに対して、フィーダ用の制御装置は、電子部品装着機1の外部装置に組み込まれる構成としてもよい。具体的には、フィーダ用の制御装置は、フィーダ50の校正やメンテナンスを行う管理装置や、キャリアテープ81を装填する装填装置、フィーダ50のフィーダ制御部58などに組み込まれることが想定される。
1:電子部品装着機
10:基板搬送装置、 20:部品供給装置、 S1〜Sn:スロット
30:部品移載装置
31:ヘッド駆動装置、 32:移動台、 33:装着ヘッド
40:制御装置
41:装着制御部、 42:記憶装置
45:判定部、 46:切換制御部
50:フィーダ
51:フィーダ本体、 51a:リールホルダ、 52:レール
53:第一スプロケット、 54:第二スプロケット
55:テープ送出ユニット、 56:テープガイド、 57:操作パネル
58:フィーダ制御部、 59:識別コード,フィーダコード
60:切換装置
61:移動部材、 61a:把持部、 61b:上面、 61c:ラック部
62:収納部、 63:駆動機構、 63a:ピニオン、 63b:モータ
70:リーダ
80:リール
81:キャリアテープ、 82:識別コード,リールコード(第二識別コード)
Bd:基板(回路基板)、 Ps:供給位置、 Dt:取り出し部、 Di:挿入部

Claims (6)

  1. 電子部品装着機において電子部品の供給に用いられるフィーダを対象とする制御装置であって、
    前記フィーダは、当該フィーダの固有情報を示す識別コードを読み取り可能な表示状態と、前記識別コードを読み取り不可な非表示状態と、を切り換える切換装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記フィーダの前記識別コードの読み取りの要否を判定する判定部と、
    前記判定部による判定の結果に基づいて、前記切換装置の動作を制御する切換制御部と、
    を備えるフィーダ用の制御装置。
  2. 前記切換装置は、
    前記識別コードを付される移動部材と、
    前記移動部材の移動を案内するとともに、前記移動部材を収納して前記識別コードを前記非表示状態にする収納部と、
    前記収納部に対して前記移動部材を移動させる駆動機構と、を有し、
    前記切換制御部は、前記収納部に対する前記移動部材の相対位置によって前記表示状態と前記非表示状態が切り換えられるように前記駆動機構の動作を制御する、請求項1に記載のフィーダ用の制御装置。
  3. 前記判定部は、前記電子部品の種別を前記フィーダに関連付けて登録する登録処理において、前記電子部品の種別の入力があった場合に前記フィーダの前記識別コードの読み取りが必要と判定する、請求項1または2に記載のフィーダ用の制御装置。
  4. 前記電子部品装着機は、前記フィーダがセットされる複数のスロットを備え、
    前記制御装置は、
    前記電子部品装着機による装着処理において前記フィーダにより供給される前記電子部品の種別を前記複数のスロットごとに指定するジョブデータを記憶する記憶装置をさらに備え、
    前記切換制御部は、前記登録処理において入力された前記電子部品の種別と、前記ジョブデータとに基づいて、前記複数のスロットのうち当該電子部品の種別が指定されている指定スロットを特定し、当該指定スロットにセットされている前記フィーダの前記切換装置の動作を制御する、請求項3に記載のフィーダ用の制御装置。
  5. 前記判定部は、前記登録処理において、前記電子部品の種別を含む個別情報を示す第二識別コードが読み取られて前記電子部品の種別の入力があったものとして、前記フィーダの前記識別コードの読み取りが必要と判定する、請求項3または4に記載のフィーダ用の制御装置。
  6. 前記判定部は、前記フィーダに装填されている前記電子部品の残量が規定量未満となった場合に、前記電子部品の補給に伴って前記フィーダの前記識別コードの読み取りが必要と判定する、請求項1−5の何れか一項に記載のフィーダ用の制御装置。
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