JP3643830B2 - 熱可塑性透明樹脂の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
〔関連出願のクロスリファレンス〕
この出願は、2000年7月6日に韓国特許庁に出願された出願番号第10−2000−0038651号に基づく出願であり、その内容はこの出願に参照文献として組み込まれる。
【0002】
〔発明の背景〕
〔(a)発明の属する技術分野〕
本発明は熱可塑性透明樹脂の製造方法に係わり、さらに詳しくは、グラフト透明樹脂を乳化重合で製造し、メチルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル(以下、MSANとする)共重合体を塊状重合で製造した後、これらをブレンドして耐湿性、耐衝撃性、自然色性、及び耐熱性が優れており、透明性が極めて優れている熱可塑性透明樹脂を製造する方法に関するものである。
【0003】
〔(b)関連技術の説明〕
最近、産業が先進化し生活が多様化することに伴い、製品モデルの差別化を活発に推進するために使用される素材に透明性などのような高機能性を付与する研究が多く進められている。
【0004】
例えば、パーソナル通信システム(Personnel Communication System)の透明窓、洗濯内容物が見られる洗濯機カバー、コンピュータモニターの内部部品が見られるモニターハウジング(Monitor Housing )、ゲーム機ハウジング、家電製品の透明窓、事務機器の透明窓などのように、素材の透明性を新しく付与する研究が集中的に行われている。
【0005】
しかし、既存のこれらの部品に用いられているアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(以下、ABSとする)共重合体樹脂は耐衝撃性、耐薬品性、加工性、表面光沢性などの品質は優れているが、樹脂の特性上不透明な素材であるため、透明性が要求される素材には使用上限界がある。
【0006】
今までプラスチック素材の透明性を付与する技術としては、
1)透明なポリカーボネート樹脂を使用する方法;
2)透明なポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate : PMMA )樹脂に耐衝撃性を付与する方法(米国特許第3, 787, 522号及び日本特開昭63−42940);及び
3)耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)樹脂に透明性を付与する方法(ヨーロッパ特許第703, 252A2号及び日本特開平11−147920)などが知られている。
【0007】
しかし、前記1)の方法は、透明性と常温耐衝撃性は優れているが耐薬品性が弱く低温耐衝撃性が良くない問題点を有し、加工性が劣って大型部品には適用上限界を有する。前記2)の方法は、透明性と加工性は優れているが耐衝撃性が極めて弱く耐薬品性が弱いため適用上限界を有し、前記3)の方法は耐薬品性と耐スクラッチ性が低いという問題点を有する。
【0008】
従って、このような問題点を解決するために、米国特許第4, 767, 833号には、スチレン−ブタジエンゴム(styrene-butadiene rubber: SBR)ラテックスにメチルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリルなどの単量体をグラフト共重合させて耐衝撃性と耐薬品性、加工性などが優れた透明樹脂を製造する方法が提案されている。この方法は低温耐衝撃性が良くないだけでなく、優れた透明樹脂を得るのに限界を有する。
【0009】
また、前記提案された技術は最終製品内に残留乳化剤と凝集剤などの不純物が多く残るため、洗濯機の透明窓などのように水に多く接触する製品に適用すると熱水によって色合いが変わって乳白色になる耐湿熱性低下の問題点、及び残留乳化剤と凝集剤の影響により製品の色が黄色く変化する問題点を有する。
【0010】
〔発明の要旨〕
従って、本発明は前記従来の技術の問題点を解決するためのものであって、共役ジエンゴムラテックスの屈折率とこれにグラフト化されるメチルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリルなどの混合物の屈折率を近似させてグラフト透明樹脂を乳化重合で製造し、グラフト透明樹脂と屈折率が近似しているMSAN共重合体を塊状重合で製造した後、グラフト透明樹脂とMSAN共重合体をブレンドすることにより耐衝撃性、耐薬品性、加工性及び耐湿熱性、自然色性などが優れており、透明性が非常に優れている熱可塑性樹脂を製造することをその目的とする。
【0011】
本発明は前記目的を達成するために、
i)共役ジエンゴムラテックス20乃至50重量部、メタクリル酸アルキルエステル化合物またはアクリル酸アルキルエステル化合物10乃至50重量部、芳香族ビニル化合物5乃至25重量部、及びビニルシアン化合物1乃至10重量部の単量体混合物を、乳化剤としてアルキルアリールスルホネート、アルカリメチルアルキル硫酸塩、及びスルホン化されたアルキルエステルの塩からなる群から選択される1種以上を0.2乃至0.6重量部使用して乳化重合でグラフト化させグラフト透明樹脂を製造する段階;
ii)メタクリル酸アルキルエステル化合物またはアルキルエステル化合物50乃至75重量部、芳香族ビニル化合物20乃至45重量部、及びビニルシアン化合物1乃至10重量部を塊状重合で共重合させMSAN共重合体を製造する段階;及び
iii)前記i)する段階
を含む熱可塑性透明樹脂の製造方法を提供する。
【0012】
〔発明の詳細な説明〕
以下の詳細な説明において、発明の好ましい形態のみが示され説明されるが、その発明を行った発明者によって熟考されるベストモードの単なる例に過ぎない。よく理解されるように、この発明は種々の自明な観点からの改変が可能であり、全てはこの発明から遊離しないものである。従って、説明は当然に例示であり、限定的でないことが考慮されるべきである。
【0013】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明でグラフト透明樹脂の製造時に用いられる共役ジエンゴムラテックスの粒子径、ゲル含量などは製品の透明性、衝撃強度などの物性に大きく影響を与えるため、適切な粒子径及びゲル含量の選択が重要である。
【0015】
つまり、ゴムラテックスの粒子径が小さいほど透明性はよくなり衝撃強度と流動性は低下し、粒子径が大きいほど衝撃強度はよくなり透明性は低下する。また、ゴムラテックスのゲル含量が低ければグラフト反応時に単量体がゴムラテックスにより多く膨潤(swelling)され、見掛け粒子径が大きくなるため、透明性が低下し衝撃強度は向上する。ゲル含量が過度に高ければ膨潤が少なくなるので透明性はよくなるが、外部衝撃時に衝撃吸収力が低下し耐衝撃性が低下する。このため、適切なゲル含量の選択が重要である。
【0016】
また、乳化剤選択が重要であるが、メチルメタクリレート単量体はその特性上PH変化をひどく発生させてラテックス安定性を低下させるので、PH変化も比較的に安定した乳化剤の選択が重要になり、色と耐湿熱性に優れた透明樹脂を得るためにはその使用量も最少限にすべきである。特に、ゴム含量の高いグラフト透明樹脂の製造工程ではPH変化によりラテックス安定性が大きく低下するので、今まではラテックス安定性を維持するためにゴム含量を低くしてグラフト透明樹脂を製造しなければならないという問題点があった。また、最終製品に残留する乳化剤と凝集剤を最少化して自然色性、耐湿熱性などが優れた透明樹脂を作るためには、最終製品に塊状重合で製造されるMSAN共重合体の使用量を多くすることにより、乳化重合で製造されるグラフト透明樹脂の使用量を最少化しなければならない。
【0017】
本発明で耐湿熱性と自然色性などが優れた熱可塑性透明樹脂を製造する方法は、1)グラフト透明樹脂の製造工程、2)MSAN共重合体の製造工程、3)グラフト透明樹脂とMSAN共重合体をブレンドして耐湿熱性、自然色性などが優れた透明樹脂を製造する工程等に分けられる。
【0018】
1)グラフト透明樹脂の製造工程
本発明は粒径が2000乃至5000Å、ゲル含量が70乃至95%、及び膨潤指数が12乃至30である共役ジエンゴムラテックスにメタクリル酸アルキルエステル化合物、芳香族ビニル化合物、ビニルシアン化合物などを混合し、混合物の屈折率を共役ジエンゴムラテックスの屈折率と近似させて耐衝撃性に優れたグラフト透明樹脂を乳化重合で製造し、更にグラフト透明樹脂と近似した屈折率を有するメタクリル酸エステル化合物、芳香族ビニル化合物、及びビニルシアン化合物の共重合体を塊状重合で製造して、グラフト透明樹脂とMSAN共重合体を互いにブレンドして耐湿熱性、自然色性、耐衝撃性などが優れており透明性が極めて優れた熱可塑性樹脂を製造する方法を提供する。
【0019】
この時用いられる単量体混合物の屈折率は透明性に絶対的な影響を与え、この屈折率は単量体の使用量と混合比によって調節される。つまり、ポリブタジエンの屈折率は1.518程度であり、優れた透明性を有するためにはグラフト化される成分全体の屈折率をこれと近似した程度に合わせなければならないので、単量体の使用量と混合比が非常に重要である。この時用いられる各成分の屈折率はメチルメタクリレートが1.49であり、スチレンが1.59、アクリロニトリルが1.518である。
【0020】
また、グラフト透明樹脂とブレンドされるMSAN共重合体の屈折率もグラフト透明樹脂屈折率と殆ど近似するように合わせることによって透明性に優れた熱可塑性透明樹脂を製造することができる。グラフト透明樹脂の製造時にゴムラテックスに単量体各成分を添加する方法は、各成分を一括投入する方法と全量または一部を順次に連続投入する方法を用いることができるが、本発明では一括投入と連続投入方法を調節して使用する複合形態で行う。
【0021】
a)小粒径ゴムラテックスの製造工程
共役ジエン単量体100重量部、乳化剤1乃至4重量部、重合開始剤0.1乃至0.6重量部、電解質0.1乃至1.0重量部、分子量調節剤0.1乃至0.5重量部、イオン交換水数90乃至130重量部を反応器に一括投入して7乃至12時間にかけて50乃至65℃にて反応させる。その後、分子量調節剤0.05乃至1.2重量部を追加的に投入して5乃至15時間にかけて55乃至70℃において反応させ、平均粒子径が600乃至1500Å程度でありゲル含量が70乃至95%程度であり、また膨潤指数が12乃至30程度である小粒径共役ジエンゴムラテックスを製造する。
【0022】
本発明で用いられる乳化剤としてはアルキルアリールスルホネート、アルカリメチルアルキルスルフェート、スルホン化されたアルキルエステル、脂肪酸の石鹸、アビエチン酸のアルカリ塩などを単独または混合した物2種以上を使用可能である。重合開始剤としては水溶性過硫酸塩やパーオキシ化合物を利用することができ、酸化−還元系も使用可能であるが、最も好ましい水溶性過硫酸塩はナトリウム及びカリウム過硫酸塩である。脂溶性重合開始剤としてはクメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、アゾビスイソブチルニトリル、3級ブチルヒドロパーオキシド、パラメタンヒドロパーオキシド、ベンゾイルパーオキシドなどを単独または2種以上の混合物で使用可能である。
【0023】
電解質としてはKCl、NaCl、KHCO3 、NaHCO3 、K2 CO3 、Na2 CO3 、KHSO3 、NaHSO3 、K427 、K3 PO4 、Na3 PO4 、K2 HPO4 、Na2 HPO4 などを単独または2種以上の混合物で使用可能である。分子量調節剤としてはメルカプタン類が主に用いられる。
【0024】
重合温度はゴムラテックスのゲル含量及び膨潤指数を調整するのに非常に重要であり、この時に開始剤の選定も考慮しなければならない。
【0025】
b)大粒径ゴムラテックスの製造工程(小粒径ゴムラテックス融着工程)
粒子径が600乃至1500Å、ゲル含量が70乃至95%、膨潤指数が12乃至30である小粒径ゴムラテックス100重量部に酢酸水溶液3.0乃至4.0重量部を、1時間の間徐々に投入しながら攪拌して粒子を肥大化させる。その後、攪拌を中断し、粒子径が2000乃至5000Åでありゲル含量が70乃至95%であり、また膨潤指数が12乃至30である大粒径ゴムラテックスを製造する。耐衝撃性を付与するために用いられる大粒径ゴムラテックスを得るための方法は、直接重合法によっても製造することができるが(日本国特開昭56−136807)、この直接重合法は反応時間が長くかかり、高いゲル含量を有する大粒径ゴムラテックスを得るのに限界がある。従って、ゲル含量が高くて短時間内に大粒径ゴムラテックスを製造するためには、先に前記のような製造方法でゲル含量が高い小粒径ゴムラテックスを製造し、これらに酸性物質を添加し粒子を肥大化させることによって大粒径ゴムラテックスを製造するのが好ましい。
【0026】
c)グラフト化工程
前記方法で製造された共役ジエンゴムラテックス20乃至50重量部にメタクリル酸アルキルエステル化合物またはアクリル酸アルキルエステル化合物10乃至50重量部、芳香族ビニル化合物5乃至25重量部、ビニルシアン化合物1乃至10重量部、乳化剤0.2乃至0.6重量部、分子量調節剤0.2乃至0.6重量部、重合開始剤0.05乃至0.3重量部などを利用してグラフト共重合させる。重合反応に用いられる乳化剤としてはアルキルアリールスルホネート、アルカリメチルアルキル硫酸塩、スルホン化されたアルキルエステルなどを単独または2種以上混合して使用可能である。分子量調節剤としてはt−ドデシルメルカプタンが主に用いられる。重合開始剤としてはクメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、過硫酸塩などのような過酸化物と、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシ酸塩、ソジウムエチレンジアミンテトラアセテート、第1硫化鉄、デキストロース、ソジウムピロリン、亜硫酸ナトリウムなどのような還元剤との混合物の酸化−還元触媒系を用いることができる。重合終了の後、得られたラテックスの重合転換率は98%以上であり、このラテックスに酸化防止剤及び安定剤を投入して80℃以上の温度で塩化カルシウム水溶液で凝集させた後、脱水及び乾燥させて粉末を得る。前記で製造したグラフト共重合体ラテックスが安定しているか否かは下記数式1の通りに固形凝固分(%)を測定して判断する。
【0027】
[数式1]
固形凝固分(%)=(反応槽内の生成凝固物の重量(g)/ゴム及び単量体の総重量)×100
前記固形凝固分が0.7%以上である場合はラテックス安定性が大きく劣り、多量の凝固物によって本発明に適したグラフト共重合体を得るのが難しい。本発明で単量体の混合比は優れた透明性を有する熱可塑性樹脂を得るためには非常に重要であり、混合比によって屈折率が変わる。つまり、ポリブタジエンゴムラテックスの屈折率が1.518程度であるので、これにグラフト化される化合物の全体屈折率もこれと近似するべきであって、全体化合物の屈折率の範囲が1.513乃至1.521であるのが好ましい。
【0028】
2)MSAN共重合体の製造工程
MSAN共重合体の製造工程は塊状重合工程であって、屈折率をこれら共重合体とブレンドされるグラフト透明樹脂と近似するようにするために、塊状重合で共重合体を製造する時にメチルメタクリレート単量体、スチレン単量体、アクリロニトリル単量体を適切な割合で調節して共重合体を作る。用いられる単量体としてはメチルメタクリレート40乃至70重量部、スチレン10乃至30重量部、アクリロニトリル1乃至10重量部を、溶媒としてはトルエン26乃至30重量部を、分子量調節剤としてはジ−t−ドデシルメルカプタンを使用する。これら混合された原料液を平均反応時間が2時間となるように投入量を維持し、反応温度を140乃至170℃に維持する。
【0029】
製造工程は原料投入ポンプ、連続攪拌槽、予備加熱槽及び揮発槽、ポリマー移送ポンプ及び押出加工機で構成されている連続工程である。
【0030】
共重合体化合物の全体屈折率はグラフト透明樹脂の屈折率と近似しなければならず、化合物全体の屈折率の範囲が1.513乃至1.521であるのが好ましい。
【0031】
3)耐湿熱性と自然色性に優れた透明樹脂の製造工程
1)の方法で製造されたグラフト透明樹脂に2)の方法で製造されたMSAN共重合体と充填剤、酸化防止剤及び光安定剤を投入してブレンドした後、200乃至230℃において押出混練機を利用して耐湿熱性と自然色性などが優れた透明樹脂ペレットを製造する。製造されたペレットを再び押出して物性を測定する。
【0032】
このようにブレンドされた熱可塑性透明樹脂の全体屈折率の範囲が1.513乃至1.521であるのが好ましい。
【0033】
また、耐湿熱性は70℃において90%湿度下で72時間放置した場合の放置の前のヘイズ(Haze)と放置後のヘイズの偏差によって調査した。ここでヘイズ偏差(△Haze)の大きいほど耐湿熱性は低下する。色(b値)は0に近いほど自然色性に近く、大きいほど製品が黄色くなるので、0に近い数値であるほど好ましい。
【0034】
本発明を以下の実施例によってさらに具体的に説明するが、これら実施例は本発明を例示するためのものであり、本発明がこれらに限られるわけではない。
【0035】
[実施例]
実施例において主要物性に対する評価は下記のような測定方法を利用して実施された。
【0036】
a)アイゾット衝撃強度(Izod impact strength)はASTMD256によって測定した。
【0037】
b)ヘイズ(透明度)はASTMD1003によって測定した。
【0038】
c)b値(Color difference: Lab system )はJISK−7105によって測定した。
【0039】
d)屈折率はASTMD542によって測定した。
【0040】
実施例1
1)グラフト透明樹脂の製造工程
a)小粒径ゴムラテックスの製造工程
窒素で置換された重合反応器(オートクレーブ)にイオン交換水110重量部、単量体として1, 3−ブタジエン100重量部、乳化剤としてアビエチン酸カリウム塩1.2重量部、オレイン酸カリウム塩1.5重量部、電解質として炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )0.1重量部、炭酸水素カリウム(KHCO3 )0.5重量部、分子量調節剤としてt−ドデシルメルカプタン(TDDM)0.3重量部を一括投入して反応温度を55℃に上げた後、開始剤として過硫酸カリウム0.3重量部を反応物に投入して反応を開始させた。10時間後にt−ドデシルメルカプタン0.05重量部を再び反応物に追加投入し、65℃において8時間にかけて反応させた後に反応を終了した。その後、得られたゴムラテックスを下記のような分析方法で分析した。
【0041】
i)ゲル含量及び膨潤指数
ゴムラテックスを薄い酸や金属塩を使用して凝固させた後、洗浄して60℃の乾燥オーブンで24時間にかけて乾燥した後に得られたゴムの塊りを得た。得られたゴムの塊りを細かく切断し、1gのゴム断片をトルエン100gに入れて48時間の間室温の暗室で保管した後、ゴム断片をゾルとゲルに分離して下記数式2及び3によってゲル含量及び膨潤指数を測定した。
【0042】
[数式2]
ゲル含量(%)=(不溶分ゲル断片の重量/試料の重量)×100
[数式3]
膨潤指数=膨潤したゲルの重量/ゲルの重量
ii)粒子径
動的レーザー光散乱法で米国Nicomp社の370HPLを利用して測定した。この時得られたゴムラテックスの粒子径は1000Å程度であり、ゲル含量は90%、膨潤指数は18程度であった。
【0043】
b)大粒径ゴムラテックスの製造工程(小粒径ゴムラテックス融着工程)
前記実施例で製造された小粒径ゴムラテックス100重量部を反応槽に投入し、攪拌速度を10rpmに調節し温度を30℃に調節し、7%の酢酸水溶液3.5重量部を1時間にかけて徐々に投入した。その後、攪拌を中断して30分間放置して大粒径ゴムラテックスを製造した。このように融着工程で製造された大粒径ゴムラテックスを分析した。この時得られたゴムラテックスの粒子径は3000Å程度であり、ゲル含量は90%、膨潤指数は17程度であった。
【0044】
c)グラフト化工程
窒素で置換された重合反応器に、前記方法で製造されたゴムラテックス40重量部にイオン交換水90重量部、アルキルアリールスルホネート塩乳化剤0.1重量部、メチルメタクリレート13.68重量部、スチレン5.32重量部、アクリロニトリル1重量部、t−ドデシルメルカプタン0.2重量部、ピロリン酸ナトリウム0.048重量部、デキストロース0.012重量部、第1硫化鉄0.001重量部、クメンヒドロパーオキシド0.04重量部を50℃において一括投入し、反応温度を73℃まで1時間にかけて上昇しながら反応をさせた。そして、その反応物にイオン交換水70重量部、アルキルアリールスルホネート0.2重量部、メチルメタクリレート27.36重量部、スチレン10.64重量部、アクリロニトリル2重量部、t−ドデシルメルカプタン0.25重量部、ピロリン酸ナトリウム0.048重量部、デキストロース0.012重量部、第1硫化鉄0.001重量部、クメンヒドロパーオキシド0.10重量部の混合乳化溶液を3時間にかけて連続投入した後、再び温度を76℃に上昇して1時間熟成させ、反応を終了させた。この時の重合転換率は99.5%であり、固形凝固分は0.1%であった。その後、このラテックスを塩化カルシウム水溶液で凝固させて洗浄し、粉末を得た。
【0045】
2)MSAN共重合体の製造工程
メチルメタクリレート68.4重量部、スチレン26.6重量部、アクリロニトリル5重量部に溶媒としてトルエン30重量部と分子量調節剤としてジ−t−ドデシルメルカプタン0.15重量部を混合した原料を、平均反応時間が2時間となるように反応槽に連続投入して反応温度を157℃に維持した。反応槽から排出された重合液は予備加熱槽で加熱し、揮発槽で未反応単量体は揮発させてポリマーの温度が210℃に維持されるようにし、移送ポンプと押出加工機を利用して共重合体樹脂をペレット形状に加工した。
【0046】
3)耐湿熱性と自然色性に優れた透明樹脂の製造工程
1)の方法で製造されたグラフト透明樹脂45重量部と2)の方法で製造されたMSAN共重合体55重量部とに、充填剤0.2重量部、酸化防止剤0.1重量部、光安定剤0.1重量部を投入してブレンドし、210℃で2軸押出機を利用してペレットを製造し、このペレットを再び押出して透明樹脂を製造し物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:16、色(b値):0.0、初期ヘイズ:2.3、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:5程度であって、色と耐湿熱性などが優れており初期透明性も優れていた。
【0047】
比較例1
前記1)のc)グラフト化工程で初期に用いられるメチルメタクリレート13.68重量部、スチレン5.32重量部、アクリロニトリル1重量部の代りにメチルメタクリレート16重量部、スチレン3重量部、アクリロニトリル1重量部の組成比にし、後半に用いられるメチルメタクリレート27.36重量部、スチレン10.64重量部、アクリロニトリル2重量部の代りにメチルメタクリレート31重量部、スチレン7重量部、アクリロニトリル2重量部の組成比にしたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造し、物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:16.5、色(b値):0.15、初期ヘイズ:9.8、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:5程度であって、色と耐湿熱性は優れているが初期ヘイズ(透明度)がよくなかった。初期透明度はグラフト透明樹脂とMSANの屈折率の差が発生して低下した。
【0048】
比較例2
前記1)のc)グラフト化工程で初期に用いられるメチルメタクリレート13.68重量部、スチレン5.32重量部、アクリロニトリル1重量部の代りにメチルメタクリレート12重量部、スチレン7重量部、アクリロニトリル1重量部の組成比にし、後半に用いられるメチルメタクリレート27.36重量部、スチレン10.64重量部、アクリロニトリル2重量部の代りにメチルメタクリレート25重量部、スチレン13重量部、アクリロニトリル2重量部の組成比にしたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造し、物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:15.5、色(b値):0.1、初期ヘイズ:9.3、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:4程度であって色と耐湿熱性は優れているが初期ヘイズがよくなかった。初期透明度(ヘイズ)はグラフト透明樹脂とMSAN共重合体の屈折率の差が発生して低下した。
【0049】
比較例3
前記2)MSAN共重合体の製造工程で用いられるメチルメタクリレート68.4重量部、スチレン26.6重量部、アクリロニトリル5重量部の代りにメチルメタクリレート76重量部、スチレン19重量部、アクリロニトリル5重量部の組成比にしたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造して物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:16、色(b値):0.15、初期ヘイズ:9.4、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:5程度であって、色と耐湿熱性は優れているが初期ヘイズがよくなかった。初期透明度(ヘイズ)はグラフト透明樹脂とMSAN共重合体の屈折率の差が発生して低下した。
【0050】
比較例4
前記2)MSAN共重合体の製造工程で用いられるメチルメタクリレート68.4重量部、スチレン26.6重量部、アクリロニトリル5重量部の代りにメチルメタクリレート64重量部、スチレン31重量部、アクリロニトリル5重量部の組成比にしたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造し、物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:15.5、色(b値):0.1、初期ヘイズ:9.9、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:5程度であって、色と耐湿熱性は優れているが初期ヘイズがよくなかった。初期透明度(ヘイズ)はグラフト透明樹脂とMSAN共重合体の屈折率の差が発生して低下した。
【0051】
比較例5
前記1)のc)グラフト化工程で初期に用いられるアルキルアリールスルホネート乳化剤0.1重量部の代りにオレイン酸カリウム塩0.1重量部を用いたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造した。重合結果、ラテックス安定性の低下によって固形凝固分(Coagulum)が多量発生してしまい、この方法は本発明目的に合わなかった。
【0052】
比較例6
前記1)のc)グラフト化工程で初期に用いられるアルキルアリールスルホネート乳化剤0.1重量部の代りにオレイン酸カリウム塩0.3重量部を用いたことを除けば前記実施例1と同様な方法で透明樹脂を製造し、物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:16、色(b値):2.8、初期ヘイズ:4.5、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:17程度であって、色が良くないと共に耐湿熱性も標準以下であった。
【0053】
比較例7
前記実施例1と同様な方法で製造するが、ゴムラテックス含量を18重量部にし、イオン交換水90重量部、アルキルアリールスルホネート乳化剤0.1重量部、メチルメタクリレート13.68重量部、スチレン5.32重量部、アクリロニトリル1重量部、t−ドデシルメルカプタン0.2重量部、ピロリン酸ナトリウム0.048重量部、デキストロース0.012重量部、第1硫化鉄0.001重量部、クメンヒドロパーオキシド0.04重量部を50℃において一括投入し、反応温度を73℃まで1時間にかけて上昇しながら反応させた。そして、ここにイオン交換水70重量部、アルキルアリールスルホネート0.2重量部、メチルメタクリレート43.2重量部、スチレン16.8重量部、アクリロニトリル2重量部、t−ドデシルメルカプタン0.25重量部、ピロリン酸ナトリウム0.048重量部、デキストロース0.012重量部、第1硫化鉄0.001重量部、クメンヒドロパーオキシド0.10重量部の混合乳化溶液を3時間にかけて連続投入した後、再び温度を76℃まで上昇させて1時間にかけて熟成させ、反応を終了させた。この時の重合転換率は99.8%であり固形凝固分は0.05%であった。その後、このラテックスを塩化カルシウム水溶液で凝固させ、洗浄して粉末を得た。また、MSAN共重合体の製造工程を行わずに1)のグラフト透明樹脂の製造工程で得られた粉末100重量部に、充填剤0.2重量部、酸化防止剤0.1重量部、光安定剤0.1重量部を投入してブレンドし、210℃で2軸押出機を利用してペレットを製造した後、このペレットを再び押出して透明樹脂を製造し、物性を測定した。透明樹脂試料の物性は衝撃強度:16.5、色(b値):3.2、初期ヘイズ:4.9、耐湿熱性テストの後のヘイズ偏差:12程度であって、色が良くないと共に耐湿熱性なども低下した。
【0054】
本発明による熱可塑性透明樹脂の製造方法は、優れた耐薬品性を付与するアクリロニトリル成分、優れた耐衝撃性を付与するブタジエン成分、また優れた加工性を付与するスチレン成分からなるABS樹脂を製造するにおいてメチルメタクリレート成分を導入し、導入される各成分等の含量と混合比を調節して、共役ジエンゴムラテックスの屈折率とこれにグラフト化されるメチルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリルなどの混合物の屈折率を近似するようにすることによって、耐衝撃性と透明性などが優れたグラフト透明樹脂を乳化重合で製造し、グラフト透明樹脂と屈折率が近似したMSAN共重合体を塊状重合で製造した後、グラフト透明樹脂とMSAN共重合体を互いにブレンドすることによって、耐衝撃性、耐薬品性、加工性などが優れており耐湿熱性、自然色性などが優れており、また透明性が極めて優れた熱可塑性透明樹脂を製造することができる。
【0055】
本発明が好ましい形態を参照しながら詳細に説明されたが、添付のクレームで述べられた本発明の思想と範囲から遊離することなしに、当業者は種々の改変と置換が可能であることを認識できるであろう。

Claims (9)

  1. i)共役ジエンゴムラテックス20乃至50重量部、メタクリル酸アルキルエステル化合物またはアクリル酸アルキルエステル化合物10乃至50重量部、芳香族ビニル化合物5乃至25重量部、及びビニルシアン化合物1乃至10重量部の単量体混合物を、乳化剤としてアルキルアリールスルホネート、アルカリメチルアルキル硫酸塩、及びスルホン化されたアルキルエステルの塩からなる群から選択される1種以上を0.2乃至0.6重量部使用して乳化重合でグラフト化させることによってグラフト透明樹脂を製造する段階;
    ii)メタクリル酸アルキルエステル化合物またはアルキルエステル化合物50乃至75重量部、芳香族ビニル化合物20乃至45重量部、及びビニルシアン化合物1乃至10重量部を塊状重合で共重合させることによってメチルメタクリレート−スチレン−アクリロニトリル(MSAN)共重合体を製造する段階;及び
    iii)前記i)段階のグラフト透明樹脂と前記ii)段階のMSAN共重合体をブレンドする段階;
    を含む、熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  2. 前記共役ジエンゴムラテックスの屈折率とグラフト化される単量体混合物の屈折率の差が0.004以内である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  3. 前記共役ジエンゴムラテックスの屈折率とMSAN共重合体の屈折率の差が0.004以内である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  4. 前記共役ジエンゴムラテックスが脂肪族共役ジエン化合物単独または脂肪族共役ジエン化合物とエチレン系不飽和単量体の混合物である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  5. 前記共役ジエンゴムラテックスの平均粒子径が2000乃至5000Åであり、ゲル含量が70乃至95%であり、膨潤指数が12乃至30である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  6. 前記メタクリル酸アルキルエステル化合物またはアクリル酸アルキルエステル化合物がメチルメタクリレートである、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  7. 前記芳香族ビニル化合物がスチレン、α−メチルスチレン、o−エチルスチレン、p−エチルスチレン及びビニルトルエンからなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  8. 前記ビニルシアン化合物がアクリロニトリル、メタクリロニトリル、及びエタクリロニトリルからなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
  9. 前記i)段階の乳化重合とii)段階の塊状重合が、重合開始剤としてクメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、及び過硫酸塩からなる群から選択される1種以上を使用してなる、請求項1に記載の熱可塑性透明樹脂の製造方法。
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