JP3574130B2 - 自動二輪車のシートロック装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、解錠するときにシリンダ錠のキー操作を容易に行え、また、解錠を所定のキー以外で行えないように防犯機能を高める自動二輪車のシートロック装置に関する。
【0002】
背景技術
自動二輪車では、シートを開閉式としてシート下に収納スペースを設けるものが一般的である。この場合のシートは、前部にヒンジを設けるとともに後部にフックを設け、このフックを車体側に設けたシートロック装置でロックする構造を有する。また、このシートロック装置を解錠する、即ちシートを開ける場合は、車体後部に取付けたシリンダ錠にキーを挿入して行う。
【0003】
一般に、シート後下方のリヤフレーム側面にブラケットを設け、このブラケットにシリンダ錠を設け、車体カバー側面に設けた開口から臨ませるものがある。この場合、車体カバーを組付けるときにシリンダ錠と車体カバーの開口とが合わせにくいという不都合がある。
【0004】
また、シリンダ錠をフレームではなく、リヤフェンダに配置するような自動二輪車のシートロック装置としては、例えば、(1)特開2001−71795公報「自動二輪車におけるシートロック構造」に記載させたものが知られている。また、(2)シートロック装置の細部の構造としては、図9に示すものが知られている。
【0005】
上記公報(1)には、同乗者を乗せるためのピリオンシートを支えるシートレールの後部に第2クロスパイプを取付け、このクロスパイプにピリオンシートを施錠するロック機構を取付け、後輪の上方を覆うリヤフェンダーの後面に且つテールランプの下方に、前述のロック機構を解錠するためのシリンダ錠を取付けたシートロック構造が記載されている。
【0006】
このようなシートロック構造では、例えば、運転者が一旦車両の側方に降りてシート下に収納した荷物を取出し、再び乗車する場合に、運転者は車両の側方からシートを解錠するために車両後方に移動し、シリンダ錠にキーを差込んで解錠操作を行った後、車両の側方に戻ることになり、シートの解錠動作が煩わしくなる。また、シリンダ錠がテールランプの下方にあるため、シリンダ錠のキー挿入穴が確認しにくい。
【0007】
上記構造(2)を説明する。
図9A、図9Bは従来のシートロック装置の説明図であり、図9Aにおいて、シートロック装置200は、ベースプレート201に、シート(不図示)下面に取付けたシートフック202に結合する結合部材203と、この結合部材203を回転しないようにロックするロック部材204とをそれぞれピン205、ピン206で回転可能に取付け、結合部材203とロック部材204とに引張コイルばね207を渡したものである。
【0008】
結合部材203は、シートフック202に掛けた第1爪部208と、側方に突出させた突出部211とを備え、ロック部材204は、結合部材203の突出部211に掛けた第2爪部212と、シートロック解除用のシリンダ錠(不図示)側に連結させるために側方に延ばしたアーム部213とを備える。
【0009】
図9Aの状態から、図9Bにおいては、シリンダ錠を操作してロック部材204のアーム部213を矢印の向きにスイングさせると、ロック部材204はピン206を中心に時計回りに回転し、ロック部材204の第2爪部212は結合部材203の突出部211から外れるため、結合部材203は引張コイルばね207の引張力によってピン205を中心にして矢印の向きに回転し、シートフック202は第1爪部208から外れ、シートロックが解除する。これでシートを開けることが可能になる。
【0010】
図9Aに戻って、例えば、シートと、このシートの下方に配置したボディカバーとの間から棒215が挿入され、ロック部材204の第2爪部212が押されると、図9Bで説明したのと同様に、第2爪部212が矢印の向きにスイングするため、シートロックが解除することが考えられる。これでは、防犯上好ましくない。
【0011】
発明の開示
本発明の第1の目的は、リヤフェンダにシリンダ錠を設けることによって、車体カバーにシリンダ錠を臨ませる開口を設ける必要がなく、また、シートロック装置を解錠するときにシリンダ錠のキー操作を容易に行えるようにすることにある。
また、本発明の第2の目的は、シートロック装置の解錠を所定のキー以外で行えないように防犯機能を高めることにある。
【0012】
本発明の第1の概念によれば、車体後部に、開閉式シートを閉じたときに施錠を行うシートロック装置を取付けた自動二輪車において、前記シートロック装置は、車体フレーム後部に設けられるとともに前記シート下面に設けたシートフックとの結合をロックするロック部材からアーム部材を下方へ延出し、このアーム部材を車体後方を覆う車体カバーより下方位置で且つリヤフェンダの後部側面に設けられたロック解除を行うシリンダ錠の操作カムに操作可能に当接させ、シートロック装置の側方及び後方を覆う遮蔽壁をリヤフェンダに設けたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置が提案される。
【0013】
このように、シリンダ錠をリヤフェンダの側面に設けたことで、車体カバーにシリンダ錠を臨ませる開口を設ける必要がなく、従来のようにシリンダ錠を車体後部のテールランプ下方に取付けるのに比べて、本発明ではシリンダ錠のキー操作を行うときに車体側方から車体後方に移動しなくてもよく、容易にシリンダ錠のキー操作を行うことができる。また、シートロック装置を側方及び後方から、例えば、棒状部材でロック解除するのを防止することができる。
【0014】
更に、遮蔽壁の上部をクロスメンバに固定し、このクロスメンバにテールランプを取付けたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置が提案される。
このように、遮蔽壁の上部をクロスメンバに固定したことで、遮蔽壁を強固にすることができ、例えば、棒状部材を差込んでも遮蔽壁が破損する心配がない。
【0015】
また更に、シートの底板からシートロック装置の後上方を覆う遮蔽壁を垂下させたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置が提案される。
これにより、遮蔽壁によって、車体後方から、例えば、棒状部材を差込んでロックを解除するようないたずらを防止することができる。
【0016】
本発明の第2の概念によれば、シート側のシートフックに掛ける第1爪部と、この第1爪部を備え、施錠/解錠方向に揺動する第1揺動片と、この第1揺動片に設けた凹部と、この凹部に掛ける第2爪部と、この第2爪部を備え、揺動する第2揺動片と、第2爪部が凹部に噛み合う方向へ第2揺動片を揺動させるべく第1・第2揺動片に掛け渡したスプリングとからなるシートロック装置において、凹部を構成する2片のうちの1片を延ばし、凹部に第2揺動片が掛かっているときに延長部で第2揺動片の上面を覆うようにしたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置が提案される。
【0017】
このように延長部で第2揺動片の上面を覆うようにしたことで、第2揺動片の上部を、例えば棒状部材で押して第2揺動部材を揺動させてロックを解除させようとしても、延長部によって上記のようないたずらを阻止することができる。
この第2の概念において、シートの底板からシートロック装置の後上方を覆う遮蔽壁を垂下させたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置が提案される。
【0018】
発明を実施するための最良の形態
図1は、本発明に係るシートロック装置を後部に備える自動二輪車の構成を説明する側面図である。自動二輪車10は、メインフレーム11とこのメインフレーム11の後部に取付けたリヤフレーム12,12(奥側のリヤフレーム12は不図示)とからなる車体フレーム13を備え、メインフレーム11の前部にヘッドパイプ15を設け、このヘッドパイプ15に操舵可能にフロントフォーク16を取付け、このフロントフォーク16の下端に前輪17を取付け、同じくフロントフォーク16の上端にハンドル18を取付け、メインフレーム11の後部にエンジン21を取付けるとともにスイングアーム22をスイング可能に取付け、このスイングアーム22の後端に後輪23を取付けるとともに一対のリヤクッションユニット24,24(奥側の符号24は不図示)の下端を取付け、これらのリヤクッションユニット24,24の上端をそれぞれリヤフレーム12,12に取付け、リヤフレーム12,12に燃料タンク25及びシート26を取付け、前述のエンジン21の上方にエアクリーナ27を配置し、リヤフレーム12,12の後部にクロスメンバ(不図示)を介して本発明のシートロック装置50を取付けた車両である。
【0019】
シート26は、前部にシートヒンジを設け、後部にシートフック(不図示)を設け、このシートフックをシートロック装置50に結合させるようにした開閉式のものである。
ここで、31はヘッドランプ、32はフロントカバー、33はレッグシールド、34はフロントフェンダ、35は車体カバーとしてのサイドカバー、36はサイドスタンド、37はメインスタンド、38はテールランプ、41はリヤフェンダ、42はグラブレールである。
【0020】
図2は本発明に係るシートロック装置を備えた車両の後部を拡大した要部拡大図であり、リヤフレーム12,12(奥側のリヤフレーム12は不図示)の後部にクロスメンバ51を渡し、このクロスメンバ51に前述のシートロック装置50を取付け、このシートロック装置50の解錠を行うシリンダ錠52をリヤフェンダ41の側面41aに取付けた状態を示す。
【0021】
図中、54はキー操作に連動してスイングさせるようにシリンダ錠52の端部に取付けたアーム状の操作カム、55は一端をシートロック装置50に取付けるとともに他端を操作カム54に当てたアーム部材、56はシート26の底に取付けた底板、57は底板56の後部に取付けたシートフック、58は底板56の後部から垂らした遮蔽壁としての縦壁、62はテールランプ38を支持するためにクロスメンバ51から延ばしたランプ取付部、63はテールランプ38の上部を覆うランプカバー、64,64はグラブレール42(図1参照)を取付けるためにクロスメンバ51に設けたグラブレール取付穴、65はリヤフェンダ41にサイドカバー35を取付けるためのカバー取付部である。
【0022】
図3は本発明に係るシートロック装置を備えた車両の背面図であり、クロスメンバ51に取付けたシートロック装置50を説明する図である。
シートロック装置50は、クロスメンバ51にボルト67,67及びナット68,68で取付けたベースプレート71と、シートフック57に結合させるためにベースプレート71に第1ピン72で回転可能に取付けた第1揺動片73と、この第1揺動片73の回転を規制するためにベースプレート71に第2ピン74で回転可能に取付けたロック部材としての第2揺動片75と、この第2揺動片75に取付けた前述のアーム部材55と、これらの第1揺動片73及び第2揺動片75のそれぞれに渡したスプリングとしての引張コイルばね76とからなる。
【0023】
第1揺動片73は、シートフック57に掛ける第1爪部81と、側方に突出させた第1突出部82と、この第1突出部82の上方に設けた延長部としての第2突出部83と、引張コイルばね76を掛けるばね掛け部84とからなる。なお、85は第1突出部82と第2突出部83との間の凹部である。
【0024】
第2揺動片75は、第1揺動片73の第1突出部82に掛ける第2爪部87と、アーム部材55を取付けるバー取付アーム部88と、ベースプレート71に設けたストッパ部91に当たるストッパ用アーム部92,93と、引張コイルばね76を掛けるばね掛け部94とからなる。
【0025】
クロスメンバ51は、リヤフレーム12,12に渡した背面視矩形状の部材である。なお、95はリヤフェンダ41の後壁98(不図示。後で詳述する。)を取付けるためにクロスメンバ51の上部から斜めに垂らしたリヤフェンダ取付アーム部である。
【0026】
図4は本発明に係るシートロック装置を備えた車両の後部の平面図であり、リヤフェンダについて詳細に説明する。なお、白抜き矢印(front)は車体前方を表す。(以下同様。)
リヤフェンダ41は、シートロック装置50の側方に遮蔽壁としての側壁97を形成し、シートロック装置50の後方に側壁97に連続する遮蔽壁としての後壁98を形成した部品である。
ここで、101,101はリヤフェンダ41を取付けるためにクロスメンバ51の下部に設けたリヤフェンダ取付部、102はテールランプ61に内蔵したバルブである。
【0027】
図5は本発明に係るシートロック装置を囲うリヤフェンダ及びクロスメンバを説明するためにほぼ車体後方斜め左側から見た斜視図である。
シートロック装置50を囲うために、リヤフェンダ41は、右側方に側壁97(図4参照)、後方に後壁98を備え、クロスメンバ51は、両側方に起立壁105,105、上方に平坦部106、前方に前壁107(図3参照)を備える。なお、111は後壁98を支えるためにリヤフェンダ41の後端部から車体前方に延ばした支持壁である。
【0028】
図6は本発明に係るシートロック装置とリヤフェンダとの位置関係を説明するためにほぼ車体前方から見た斜視図であり、シートロック装置50の側方に側壁97、後方に後壁98をそれぞれシートロック装置50の高さとほぼ同じ高さにして配置した状態を示す。なお、113は前述のクロスメンバ51(図3参照)のリヤフェンダ取付アーム部95(図3参照)に取付けるために後壁98の上部に設けたフェンダ側取付部、114,114はリヤフェンダ取付部101,101(図4参照)に取付けるためのフェンダ側取付座、115はシートロック装置50の下方に位置するリヤフェンダ41の基部である。
【0029】
以上に述べたシートロック装置の作用を次に説明する。
図7A及び図7Bは本発明に係るシートロック装置の解錠の前半の作用を説明する作用図であり、図7Aはキー操作前の状態を説明する側面図、図7Bはキー操作後の状態を説明する側面図である。
図7Aにおいて、シートロック装置50の第2揺動片75から延ばしたアーム部材55は、シリンダ錠52に取付けた操作カム54の側面に当たった状態にある。
【0030】
図7Bにおいて、シリンダ錠52のキー穴52aにキーを差込み、時計回りに回して操作カム54を矢印の向きに角度θだけスイングさせると、これに伴ってアーム部材55が傾く。
【0031】
図8A及び図8Bは本発明に係るシートロック装置の解錠の後半を説明する作用図であり、図8Aはキー操作前の状態を説明する背面図、図8Bはキー操作後の状態を説明する背面図である。
図8Aにおいて、シートのシートフック57は第1揺動片73に掛かった状態にあり、第1揺動片73の第1突出部82は、第2揺動片75の第2爪部87に掛かった状態にある。
【0032】
図7Bで説明したようにアーム部材55が傾くことによって、図8Bにおいて、アーム部材55に連結した第2揺動片75は、第2ピン74を中心にして回転し、第2爪部87が矢印の向きにスイングする。
【0033】
これに伴って、第2揺動片75の第2爪部87が第1揺動片73の第1突出部82から外れるとともに、第1揺動片73が引張コイルばね76の引張力によって第1ピン72を中心にして回転するため、第1爪部81が矢印の向きにスイングしてシートフック57から外れる。
従って、矢印の向きにシートフック57を移動させることができるようになり、シートを開けることができる。
【0034】
また、シートを閉じてシートロック装置50でシートロックする場合は、シートフック57を下降させて第1揺動片73の第2突出部83の側部に当て、第1揺動片73を第1ピン72を中心にして時計回りに回転させる。この時、図7Aに示したように、シリンダ錠52の操作カム54はキー操作前の状態にあるため、図8Bにおいて、第2揺動片75の第2爪部87は引張コイルばね76の引張力で第1突出部82に近づいた状態にあり、第1揺動片73がある角度以上回転すると、第2爪部87は、第1突出部82に掛かる。これがシートロックの状態である。
【0035】
図8Aに戻って、キー以外のものでシートロックを解除されそうになった場合、例えば、シートの下から棒状部材120をシートロック装置50側に挿入されて、第2揺動片75の第2爪部87を第1揺動片73の第1突出部82から外されそうになった場合でも、本発明では、第1揺動片73に、第2揺動片75の第2爪部87の上方を覆う第2突出部83を設けたため、この第2突出部83で棒錠部材120を阻止することができ、棒状部材120で第2爪部87を押すことはできない。
【0036】
この他に、本発明ではシートロック装置に対する複数の防犯対策を講じている。
まず第1は、図2において、シート26の底板56の後部に縦壁58を設けたことである。
例えば、シート26の後方からシート26とランプカバー63との隙間から棒状部材120を挿入された場合に、この棒状部材120がシートロック装置50まで達しないように、縦壁58によって阻止することができる。
【0037】
また第2は、図4において、シートロック装置50の側方に側壁97を設け、シートロック装置50の後方に後壁98を設けたことである。
例えば、車体側方又は車体後方からシートロック装置50に向けて棒状部材120を挿入された場合に、側壁97や後壁98によって棒状部材120の侵入を阻止することができる。
【0038】
更に上記した後壁98を、図3に示したリヤフェンダ取付アーム部95を介してクロスメンバ51に取付けたため、後壁98を強固にすることができ、たとえ、棒状部材120で強く押したとしても後壁98が変形したり破損するのを防止することができる。
更に第3は、図5において、シートロック装置50の周囲をリヤフェンダ41のほかにクロスメンバ51でも囲んだことである。
【0039】
即ち、シートロック装置50の両側方には起立壁105,105を設け、上方には平坦部106を設け、前方には前壁107(図3参照)を設け、これらの起立壁105,105、平坦部106、前壁107と、リヤフェンダ41の側壁97、後壁98及び基部115(図6参照)とを合わせて、シートロック装置50を上下左右前後の6面でほぼ完全に囲んだことである。
これによって、シートロック装置50に対するいたずらを完全に防止することができる。
【0040】
尚、本発明では、第1揺動片の延長部で第2揺動片の上面を覆うようにしたが、これに限らず、第1揺動片及び第2揺動片を取付けるベースプレートに、第2揺動片の上方を覆う遮蔽壁を設けてもよい。
【0041】
また、本発明では、シートロック装置をリヤフェンダとクロスメンバとで囲ったが、これに限らず、クロスメンバを箱状に形成し、このクロスメンバ内にシートロック装置を収納してもよい。
【0042】
産業上の利用可能性
シートロック装置は、ロック解除を行うシリンダ錠をリヤフェンダの側面に設けることで、シートロック装置を解錠するときにシリンダ錠のキー操作を容易に行うことができ、また、第1揺動片の延長部で第2揺動片の上面を覆うようにしたことで、第2揺動片の上部を、例えば棒状部材で押して第2揺動部材を揺動させてロックを解除させようとしても、延長部によっていたずらを阻止することができる。このため、操作性及び防犯の点で改善することができ、シートロックを必要とする自動二輪車や鞍乗型車両、産業機械に有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るシートロック装置を後部に備える自動二輪車の構成を説明する側面図;
図2は、本発明に係るシートロック装置を備えた車両の後部を拡大した要部拡大図;
図3は、本発明に係るシートロック装置を備えた車両の背面図;
図4は、本発明に係るシートロック装置を備えた車両の後部の平面図;
図5は、本発明に係るシートロック装置を囲うリヤフェンダ及びクロスメンバを説明するためにほぼ車体後方斜め左側から見た斜視図;
図6は、本発明に係るシートロック装置とリヤフェンダとの位置関係を説明するためにほぼ車体前方から見た斜視図;
図7A及び図7Bは、本発明に係るシートロック装置の解錠の前半の作用を説明する作用図;
図8A及び図8Bは、本発明に係るシートロック装置の解錠の後半の作用を説明する作用図;
図9A及び図9Bは、従来のシートロック装置の構成及びシートロック装置を解錠するための作用を説明する説明図である。
Claims (5)
- 車体後部に、開閉式シート(26)を閉じたときに施錠を行うシートロック装置(50)を取付けた自動二輪車(10)において、
前記シートロック装置(50)は、車体フレーム(13)後部に設けられるとともに前記シート(26)下面に設けたシートフック(57)との結合をロックするロック部材(75)からアーム部材(55)を下方へ延出し、このアーム部材(55)を車体後方を覆う車体カバー(35)より下方位置で且つリヤフェンダ(41)の後部側面(41a)に設けられたロック解除を行うシリンダ錠(52)の操作カム(54)に操作可能に当接させ、
前記シートロック装置(50)の側方及び後方を覆う遮蔽壁(97),(98)を前記リヤフェンダ(41)に設けたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置。 - 前記遮蔽壁(98)の上部を、前記シートロック装置(50)を固定するクロスメンバ(51)に固定し、このクロスメンバ(51)にテールランプ(38)を取付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(10)のシートロック装置(50)。
- シート(26)の底板(56)から前記シートロック装置(50)の後上方を覆う遮蔽壁(58)を垂下させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動二輪車のシートロック装置。
- シート(26)側のシートフック(57)に掛ける第1爪部(81)と、この第1爪部(81)を備え、施錠/解錠方向に揺動する第1揺動片(73)と、この第1揺動片(73)に設けた凹部(85)と、この凹部(85)に掛ける第2爪部(87)と、この第2爪部(87)を備え、揺動する第2揺動片(75)と、前記第2爪部(87)が凹部(85)に噛み合う方向へ第2揺動片(75)を揺動させるべく第1・第2揺動片(73),(75)に掛け渡したスプリング(76)とからなるシートロック装置(50)において、
前記凹部(85)を構成する2片のうちの1片を延ばし、凹部(85)に第2揺動片(75)が掛かっているときに延長部(83)で第2揺動片(75)の上面を覆うようにしたことを特徴とする自動二輪車のシートロック装置。 - シート(26)の底板(56)から前記シートロック装置(50)の後上方を覆う遮蔽壁(58)を垂下させたことを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車のシートロック装置。
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