JP4394776B2 - 自動二輪車におけるシートロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを支持する前部フレームに、該前部フレームから後方に延びる左右一対のシートレールが結合され、シートレールを覆うリヤカウルの後端にテールランプが配置され、開閉を可能として前記両シートレールに支持される乗車用のシートと、前記両シートレールとの間にロック機構が設けられる自動二輪車に関し、特に、シートのロック構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる自動二輪車は、たとえば特公平7−110623号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、同乗者を座乗させるピリオンシート用のロック機構がテールランプの前方上方位置に配置されており、ロック機構のロック状態を解除してピリオンシートを開放しても、ピリオンシート側に設けられる部材と共働してロック機構を構成してシートレール側に取付けられる部材が、テールランプの前方上方位置に配置されたままであるので、バルブ交換等のテールランプのメンテナンス作業時に前記ロック機構の一部が邪魔になり、テールランプのメンテナンス作業を行ない難い。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、テールランプのメンテナンス作業を容易に行ない得るようにした自動二輪車におけるシートロック構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、エンジンを支持する前部フレームに、該前部フレームから後方に延びる左右一対のシートレールが結合され、シートレールを覆うリヤカウルの後端にテールランプが配置され、開閉を可能として前記両シートレールに支持される乗車用のシートと、前記両シートレールとの間にロック機構が設けられる自動二輪車において、前記ロック機構は、前記シートの下部に設けられる被係合部材と、該被係合部材への係脱作動を可能とした係合部材を備える作動ユニットとで構成され、前記両シートレール間には、前記テールランプよりも前方且つ下方に位置するクロスメンバーが設けられ、前記ロック機構のロック解除に応じて前記シートを開放したときに前記テールランプの前方に開放空間が形成されるように、前記作動ユニットが前記テールランプよりも下方に配置されて前記クロスメンバーに取付けられることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、ロック機構のロック状態を解除してシートを開放したときには、テールランプの前方に開放空間が形成されるので、バルブ交換等のテールランプのメンテナンス作業を行なうときに、ロック機構の作動ユニットが邪魔になることはなく、テールランプのメンテナンス作業を容易に行なうことができる。また両シートレール間に設けられてテールランプよりも前方且つ下方に位置するクロスメンバーにロック機構の作動ユニットが取付けられるので、作動ユニットを両シートレール側に強固に支持することができ、ロック機構によってシートを確実にロックすることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の全体側面図、図2は自動二輪車の後部拡大側面図、図3は図2の要部拡大縦断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6はピリオンシート開放状態での図3に対応した断面図である。
【0009】
先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFは、エンジンEが搭載される前部フレーム11と、該前部フレーム11の後端部に結合される左右一対のシートレール12…とを備える。
【0010】
前部フレーム11の前端に設けられるヘッドパイプ13には、前輪WFを軸支するフロントフォーク18が操向可能に支承され、フロントフォーク18の上端にはバーハンドル19が連結される。
【0011】
前部フレーム11には、車体フレームFの幅方向に複数気筒たとえば4気筒を並列配置した多気筒のエンジンEが支持される。該エンジンEにおけるクランクケース20の後部にはアーム支持部材21が支持されており、後輪WRを軸支するリヤスイングアーム22の前端部が、前記アーム支持部材21に支軸23を介して揺動可能に支持される。またアーム支持部材21およびリヤスイングアーム22間にはリンク機構24が設けられ、このリンク機構24と、前部フレーム11の後部との間にリヤクッションユニット25が設けられる。
【0012】
前記エンジンEに内蔵された変速機の出力軸26からの動力は、チェーン伝動手段27を介して後輪WRに伝達されるものであり、該チェーン伝動手段27は、前記出力軸26に固定される駆動スプロケット28と、後輪WRに固定される被動スプロケット29と、それらのスプロケット28,29に巻掛けられる無端状のチェーン30とで構成され、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でエンジンEの左側に配置される。
【0013】
エンジンEの上方には、前部フレーム11およびシートレール12…の前部で支持される燃料タンク31が配置され、この燃料タンク31およびエンジンE間にエアクリーナ32が配置され、またエンジンEの前方にラジエータ33が配置される。
【0014】
エンジンEのシリンダヘッド34に接続される複数たとえば4本の排気管35,35…は、エンジンEの前方側からエンジンEの下方を経て後輪WRの右側に延出されるものであり、後輪WRの右側に配置された排気マフラー36に接続される。
【0015】
前部フレーム11におけるヘッドパイプ13の前方は、合成樹脂から成るフロントカウル42で覆われ、車体の前部両側が、前記フロントカウル42に連なる合成樹脂製のセンターカウル43で覆われ、排気管35,35…のうちエンジンEの下方に配置される部分を両側から覆う合成樹脂製のロアカウル44が前記センターカウル43に連設される。またフロントカウル42における上部の左右両側部には、後方確認用のミラー45…が取付けられる。
【0016】
図2を併せて参照して、シートレール12…は、前部フレーム11の後端に前端部が締結されて後上がりに延びる左右一対のロアーパイプ37…と、それらのロアーパイプ37…の上方で前部フレーム11の後端から後上がりに延びてロアーパイプ37…の後端に結合される左右一対のアッパーパイプ38…とから成る。
【0017】
アッパーパイプ38は、側面視で平板状にして後上がりに延びる取付け板38aと、該取付け板38aよりも緩やかに傾斜して前記取付け板38aの後端から後上がりに延びるパイプ38bとから成るものであり、取付け板38aの前端が前部フレーム11の後端部に締結される。
【0018】
取付け板38aはアルミニウム合金等で鋳造成形され、パイプ38bはアルミニウム合金等により角形断面を有するように押出し成形されており、パイプ38bの前端が取付け板38aの後端に溶接される。
【0019】
ロアーパイプ37は、アルミニウム合金等により角形断面を有するパイプ状に押出し成形されるものであり、前記アッパーパイプ38におけるパイプ38bよりも急傾斜で後上がりに傾斜するようにして側面視で直線状に延びるロアーパイプ37の前端が、前部フレーム11の後端部に締結される。
【0020】
両アッパーパイプ38…における取付け板38a…の中間部間にわたっては第1支持板50が設けられ、両アッパーパイプ38…におけるパイプ38b…の中間部上面間には、アッパーパイプ38…から上方に隆起する第2支持板51が設けられる。また両ロアーパイプ37…の前部寄りの部分間には第1クロスパイプ52が設けられ、両ロアーパイプ37…の後端部間には、後述するテールランプ93よりも前方且つ下方に位置するクロスメンバーとしての第2クロスパイプ53が設けられ、アッパーパイプ38…およびロアーパイプ37…の中間部間は連結板54…で相互に連結される。
【0021】
前記両アッパーパイプ38…におけるパイプ38b…の中間部にはホルダ74…が締結されており、ピリオンシート40上の同乗者が足を載せるためのステップ75…が、折畳み可能として前記ホルダ74…に支持される。
【0022】
ライダーを座乗させるためのメインシート39は燃料タンク31の後方でシートレール12…に支持され、同乗者を乗せるためのピリオンシート40は前記メインシート39から後方に離れた位置でシートレール12…に支持される。
【0023】
シートレール12…には、後輪WRの上方を覆うリヤフェンダー46が取付けられており、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダー47はフロントフォーク18に取付けられる。またシートレール12…およびリヤフェンダー46はリヤカウル48で覆われる。
【0024】
リヤフェンダー46は、後輪WRの上方に配置されるフェンダー主部80と、該フェンダー主部80の後端から後下がりに垂下される後方垂下部81とを一体に有して、合成樹脂により形成される。
【0025】
フェンダー主部80は、左右一対のロアーパイプ37…の内方側に配置され、上方に開放した略U字状の横断面形状を有するように形成される。このフェンダー主部80の前部寄り底部には、第1クロスパイプ52に上方から弾発嵌合する嵌合支持部82が一体に設けられる。またフェンダー主部80の中間部から後端にかけての下端には、両ロアーパイプ37…の下面に当接するようにして外側方に張出す鍔部83…が一体に設けられており、これらの鍔部83…は、ロアーパイプ37…に締結される。
【0026】
ところで、アッパーパイプ38における取付け板38aの後端部およびパイプ38bの前端部は、車幅方向内方に屈曲されており、前記取付け板38aの後端部は、フェンダー主部80の内方に配置される。一方、前記パイプ38bの後部はフェンダー主部80の外方側に配置されるものであり、フェンダー主部80の内方側から外方側に屈強される前記パイプ38bの前端部を挿通せしめる切欠き84…がフェンダー主部80の両側にそれぞれ設けられる。
【0027】
ライダーが座乗するメインシート39の前部は、両アッパーパイプ38…における取付け板38a…の後端部上に図示しない弾性部材を介して載せられる。一方、両アッパーパイプ38…の前部間に設けられた第1支持板50には被係合部材55が固定されており、メインシート39の前部下端から前方に延びる係合片56が前記被係合部材55に下方から係合される。またメインシート39の後部はパイプ38b…の前端部上に載置され、ボルト57…によりパイプ38bに締結される。すなわちメインシート39は、ボルト57…の締結状態で両シートレール12…上に固定されるのであるが、ボルト57…を緩めることにより両シートレール12…上から取外すことが可能である。
【0028】
パイプ38b…の中間部間に設けられる第2支持板51上には軸受部材58が固着されており、同乗者用のピリオンシート40の下部に設けられて前方に延びるアーム59の前端部が軸60を介して前記軸受部材58に回動可能に連結される。
【0029】
図3および図4において、ピリオンシート40の後部には、左右のシートレール12,12におけるアッパーパイプ38,38の後部上に載せられる脚部40a,40aが下方に延びるようにして設けられている。すなわちピリオンシート40は、両脚部40a,40aをシートレール12,12上に載せた閉じ状態と、ピリオンシート40の後部を上方にはね上げるようにした開き状態とを切換可能として両シートレール12,12に支持される。
【0030】
前記両脚部40a,40a間の中央部で下方に延びる突部40bがピリオンシート40に設けられており、この突部40bと、両シートレール12,12のロアーパイプ37,37間を連結する第2クロスパイプ53との間に、リヤフェンダー46の後端に設けられているシリンダ錠62のキー63による操作によってロック状態およびロック解除状態を切換可能なロック機構64が設けられる。
【0031】
図5をさらに併せて参照して、ロック機構64は、ピリオンシート40の突部40bに固定される被係合部材65と、該被係合部材65への係脱作動を可能とした係合部材67を有して第2クロスパイプ53に取付けられる作動ユニット66とで構成される。
【0032】
被係合部材65は、自動二輪車の前後方向に沿う鉛直平面内で上方に開放した略U字状に形成されるものであり、前記突部40bから下方に突出するようにして突部40bの下端に固定される。
【0033】
作動ユニット66は、第2クロスパイプ53に取付けられるハウジング68と、前記被係合部材65との係脱を可能としてハウジング68に摺動可能に支持される係合部材67と、該係合部材67を被係合部材67に係合させる方向に付勢するばね力を発揮してハウジング68および係合部材67間に設けられるばね69とで構成される。
【0034】
ハウジング68は、第2クロスパイプ53の軸線と平行な方向に前記係合部材65をスライドさせるべく該係合部材65を嵌合させるスライド溝70を有して上方を開放した略U字状の横断面形状を有するように形成されるガイド部材71と、前記スライド溝70の上端開口部を塞ぐようにしてガイド部材71の上面にねじ部材73,73で締結されるカバー72とから成り、カバー72が第2クロスパイプ53に溶接される。
【0035】
第2クロスパイプ53の軸線と平行に延びるスライド溝70の一端は閉じられており、前記スライド溝70の一端側に対応する位置で前記カバー72には、ピリオンシート40を閉じたときに前記被係合部材65を挿入せしめる開口部76が設けられ、ガイド部材71には、開口部76から挿入された被係合部材65を前記スライド溝70の一端部まで案内する一対のスリット77,77が、スライド溝70の一端部に直交する方向で上下に延びて設けられる。
【0036】
係合部材67は、該係合部材67の一端をスライド溝70の一端壁に当接させる方向にばね69で付勢されており、この係合部材67の一端上面には、スライド溝70の一端壁に近接するにつれて下方位置となる傾斜面67aが形成される。
【0037】
このような作動ユニット66では、ピリオンシート40が開放状態にあるときには、係合部材67がその一端をスライド溝70の一端壁に当接させた位置にあり、ピリオンシート40を開放位置から閉鎖位置に回動すると、開口部76および両スリット77,77からスライド溝70の一端部に挿入される被係合部材65の下端が、係合部材67の一端の傾斜面67aを下方に押圧することになる。これにより、係合部材67はばね69を圧縮しつつスライド溝70の一端壁から離反する方向に押され、被係合部材65が係合部材67の一端を乗り越えてスライド溝70の一端まで降下したときに、ばね69で付勢された係合部材67の一端が被係合部材65の下端に上方から係合する。
【0038】
シリンダ錠62は、リヤフェンダー46の後端上部に取付けられる。一方、作動ユニット40における係合部材67の他端は、ハウジング68から突出してシリンダ錠62の近傍まで延出される。而してシリンダ錠62は、キー63の操作に応じて回動して前記係合部材67の他端に当接する回動部材78を備えており、キー63を操作して回動部材78を回動せしめることにより、係合部材67は、その一端がスライド溝70の一端壁から離れる方向、すなわち被係合部材65との係合を解除する方向にスライド駆動される。したがってシリンダ錠62をキー63で操作することにより、ロック機構64によるピリオンシート40のロック状態が解除される。
【0039】
リヤカウル48の後端に配置されるテールランプ93が備えるランプハウジング94の上部は、リヤカウル48に締結された取付けステー95に取付けられ、前記ランプハウジング94の下部両側は、リヤカウル48に締結された左右一対の取付けステー96…に取付けられる。
【0040】
ロック機構64の一部を構成して両シートレール12,12側に設けられる部分すなわち作動ユニット66は、ロック機構64のロック解除に応じてピリオンシート40を図6で示すように開放したときに、テールランプ93の前方に開放空間97を形成することを可能として、テールランプ93よりも下方に配置される。
【0041】
ところで、ロック機構64の作動ユニット66が取付けられる第2クロスパイプ53の内、外面には、シートレール12,12への溶接完了後に錆止めのための表面処理が施されるものであり、第2クロスパイプ53には、図4で示すように、処理液を第2クロスパイプ53内に導入するための一対の貫通孔98,99が設けられる。
【0042】
しかも両貫通孔98,99の一方は、シートレール12,12とともに第2クロスパイプ53を処理液中から引き上げるときに第2クロスパイプ53内の処理液を充分に排出するように、前記引き上げ時に下方を向く位置(自動二輪車の完成時には後方を向く位置)で第2クロスパイプ53の右端部に設けられる。
【0043】
また他方の貫通孔99は、自動二輪車の完成後に前記一方の貫通孔98から浸入した水を効果的に排出すべく、自動二輪車の完成後に下方を向くようにして第2クロスパイプ53に設けられる。しかも図1で示すようにスタンド100を出して自動二輪車を停止させたときに、該自動二輪車は左側に傾斜した姿勢となるので、前記他方の貫通孔99は第2クロスパイプ53の左端部に配置される。
【0044】
次にこの実施例の作用について説明すると、ロック機構64の一部を構成して両シートレール12,12側に設けられる部分すなわち作動ユニット66が、テールランプ93よりも下方に配置されており、ロック機構64のロック解除に応じてピリオンシート40を開放したときにテールランプ93の前方には開放空間97が形成されるので、バルブ交換等のテールランプ93のメンテナンス作業を行なうときに、ロック機構64のうち前記作動ユニット66が邪魔になることはなく、テールランプ93のメンテナンス作業を容易に行なうことができる。
【0045】
しかもロック機構64は、ピリオンシート40の下部に設けられる被係合部材65と、該被係合部材65への係脱作動を可能とした係合部材67を備える作動ユニット66とで構成されるものであり、作動ユニット66が、左右のシートレール12,12間に設けられる第2クロスパイプ53に取付けられるので、作動ユニット66を両シートレール12,12側に強固に支持することができ、ロック機構64によってピリオンシート40を確実にロックすることができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0047】
たとえば上記実施例では、相互に分離したメインシート39およびピリオンシート40を備える自動二輪車について説明したが、本発明は、メインシート39およびピリオンシート40が一体化されている自動二輪車や、ライダーが座乗するシートだけを有する自動二輪車に関連して実施することも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、両シートレール間には、テールランプよりも前方且つ下方に位置するクロスメンバーが設けられ、ロック機構のロック解除に応じてシートを開放したときにテールランプの前方に開放空間が形成されるように、ロック機構の作動ユニットがテールランプよりも下方に配置されて前記クロスメンバーに取付けられるので、シートを開放したときには、テールランプの前方に広い開放空間が形成されることとなり、従って、バルブ交換等のテールランプのメンテナンス作業を行なうときに、ロック機構の作動ユニットが邪魔になることがないようにして、テールランプのメンテナンス作業を容易に行なうことができる。また両シートレール間に設けられるクロスメンバーにロック機構の作動ユニットが取付けられるので、作動ユニットを両シートレール側に強固に支持することができ、ロック機構によってシートを確実にロックすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動二輪車の全体側面図である。
【図2】 自動二輪車の後部拡大側面図である。
【図3】 図2の要部拡大縦断面図である。
【図4】 図3の4−4線断面図である。
【図5】 図3の5−5線断面図である。
【図6】 ピリオンシート開放状態での図3に対応した断面図である。
【符号の説明】
11・・・前部フレーム
12・・・シートレール
40・・・ピリオンシート
48・・・リヤカウル
53・・・クロスメンバーとしての第2クロスパイプ
64・・・ロック機構
65・・・被係合部材
66・・・作動ユニット
67・・・係合部材
93・・・テールランプ
97・・・開放空間
E・・・・エンジン
Claims (1)
- エンジン(E)を支持する前部フレーム(11)に、該前部フレーム(11)から後方に延びる左右一対のシートレール(12)が結合され、シートレール(12)を覆うリヤカウル(48)の後端にテールランプ(93)が配置され、開閉を可能として前記両シートレール(12)に支持される乗車用のシート(40)と、前記両シートレール(12)との間にロック機構(64)が設けられる自動二輪車において、
前記ロック機構(64)は、前記シート(40)の下部に設けられる被係合部材(65)と、該被係合部材(65)への係脱作動を可能とした係合部材(67)を備える作動ユニット(66)とで構成され、
前記両シートレール(12)間には、前記テールランプ(93)よりも前方且つ下方に位置するクロスメンバー(53)が設けられ、
前記ロック機構(64)のロック解除に応じて前記シート(40)を開放したときに前記テールランプ(93)の前方に開放空間(97)が形成されるように、前記作動ユニット(66)が前記テールランプ(93)よりも下方に配置されて前記クロスメンバー(53)に取付けられることを特徴とする、自動二輪車におけるシートロック構造。
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