JP3805412B2 - スクータ型車両のボディカバー構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の外周に配設したスクータ型車両のボディカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車、例えば小排気量でスクータ型のものがあり、このスクータ型自動二輪車はシートの下方に延出して外周を覆うボディカバーを備えたものである。例えば特開平6−48343号公報「スクータ型車両」で提案されたボディカバーは、シートの下方に一体に延出して内部にパワーユニット、キャブレター及びエアークリーナー等を収容する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このボディカバーはシートの下方に一体に延出しているので、キャブレター及びエアークリーナー等のメンテナンスを行なう場合、ボディカバー全体を取り外さなければならない。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ボディカバー全体を取り外さなくてもキャブレターやエアークリーナー等のメンテナンスを行なうことができるスクータ型車両のボディカバー構造の技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、
シート下から下方に延びて車体フレームの後部上部を覆うリヤアッパーカバーを備えたスクータ型車両のボディカバー構造において、前記リヤアッパーカバーの下側に、サイドカバーを有し、サイドカバーは前カバー、後カバー及びサブカバーとで構成し、前記サブカバーは前カバーと後カバーとの間に着脱自在に配設されており、このサブカバーを、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーに側面視重なるように、車体前後方向に延在させ、前記サブカバーは、前記エアークリーナーの側方部位に、外周を覆うボディカバー内のエアーを排気する排風孔を備え、該排風孔は、サブカバー内に取り入れた流入エアを外側に案内するテーパー状の案内板を有し、前記サブカバーの前後に凹部を形成し、該凹部を該サブカバー前方の前カバー及び該サブカバー後方の後カバーと共締めして前記リヤアッパーカバー、サブカバー前方の前カバー、およびサブカバー後方の後カバーに対して面一になるように取り付け、このサブカバーを前記リヤアッパーカバーから取り外すことで、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーの側面視でリヤカバーと重なる部分を開口させ、キャブレター及びエアークリーナーのメンテナンス作業を行い得るようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1において、前記サブカバーの上部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、前記リヤアッパカバー下端部の折曲げ部に当接することにより隙間がないように構成し、前記サブカバーの後端部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、前記後カバーに当接させることにより、隙間がないように構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造を備えたスクータ型自動二輪車の側面図であり、スクータ型自動二輪車1は車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部に設けた前輪10と、車体フレーム2に揺動自在に支持したパワーユニット15と、このパワーユニット15に設けた後輪20と、リヤクッション25と、シート30と、スクータ型車両のボディカバー構造35とからなる。
62はスペアタイヤであり、車体フレーム2の後部にリヤキャリア63とサポート64にて取付けられる。
【0008】
車体フレーム2はヘッドパイプ3と、このヘッドパイプ3に操向可能に支持したフロントフォーク4と、このフロントフォーク4に連結したハンドル5と、ヘッドパイプ3から後下方に延出したダウンチューブ6と、このダウンチューブ6の下端から後方に連設したリヤフレーム7とからなる。フロントフォーク4の下端部には前輪10が懸架される。
【0009】
リヤフレーム7は平面視略楕円状を呈し、ダウンチューブ6の下端から後方に略水平に延びる左右一対の前部フレーム部7a(この図では一方のみを示す)と、これらの前部フレーム部7aの後部から後上方に延びる左右一対の中間フレーム部7bと、これらの中間フレーム部7bの後端を相互に連結する後部フレーム部7cとからなる。
【0010】
パワーユニット15は2サイクル強制空冷型のエンジン16と、このエンジン16の出力を後輪20に伝達する無段変速機17とからなり、この無段変速機17は後輪20と連結したものである。無段変速機17の上端部にエアークリーナー18を配設し、エンジン16とエアークリーナー18との間にキャブレター19を配設した。
【0011】
自動二輪車1のリヤサスペンションは、パワーユニット15を揺動可能とし、パワーユニット15をリヤクッション25で車体フレーム2の後部に吊り下げた、スイングアーム方式である。すなわちリヤサスペンションは、パワーユニット15の前部を、リンク機構を介して中間フレーム部7bの前部に上下揺動可能に取付け、パワーユニット15の後部を、リヤクッション25を介して中間フレーム部7bの後部に取り付けたものである。
【0012】
本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造35は、ヘッドパイプ3の前部及び前輪10の上部を覆うフロントカバー36並びにフロントサイドカバー37と、ハンドル5周りを覆うハンドルカバー38と、運転車の脚部前方を覆うレッグシールド39と、運転者の足元を支持するフロアパネル40と、中間フレーム部7bの前部を覆うセンターカバー41と、車体フレーム2の後部両側面を覆うサイドカバー42並びにアンダーカバー50と、シート30から下方に延長して車体フレーム2の後部上部を覆うリヤアッパカバー51とからなり、これらの部材で車体フレーム2を覆う。サイドカバー42の後部には、後輪20の上部を覆うリヤフェンダ60が配置される。
このセンターカバー41及びリヤアッパカバー51をシート30から下方に延出する。
【0013】
図2は本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の側面図であり、上記サイドカバー42は車両の右サイドカバー(図示せず。)と、左サイドカバー43とからなり、この右サイドカバーと左サイドカバー43を左右対称に形成した。さらに、左サイドカバー43は、前カバー44と、後カバー45と、サブカバー46とからなる。このサブカバー46を前カバー44と後カバー45との間に着脱自在に配設するとともに、エンジン16、エアークリーナー18及びキャブレター19等と側面視重なる部分に取り付ける。
【0014】
また、スクータ型車両のボディカバー通気構造49は、走行風の流れに沿って配設したインレット51aと、略5角形の整流板52と、エアークリーナー18のエアー取入口18aと、アウトレット51bとからなる。
【0015】
図3は本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の要部拡大図であり、サブカバー46をポリプロフィレンの着色材で表面をしぼ加工したものが好適である。このサイドカバー46の先端部及び後端部をビス47,47にて前カバー44と後カバー45に着脱自在に取り付ける。サブカバー46のエアークリーナー18側方部に排風孔46a,46a,46aを形成する。
サブカバー46の前後に凹部46d,46fを形成し(図6、図7及び図9参照)、後述するようにビス47,47を介して前カバー44と後カバー45と共締めして結合し、リヤアッパーカバー51、サブカバー前方の前カバー44、およびサブカバー後方の後カバー45に対して面一になるように取り付ける。
【0016】
また、サブカバー46の上方に配設したリヤアッパカバー51(想像線で図示する。)は、インレット51aと、アウトレット51bと、略5角形の整流板52とを備え、整流板52をインレット51aの下流側に配置した。また、整流板52とアウトレット51bの間にはエアークリーナー18のエアー取入口18aを配置し、このエアー取入口18aをリヤアッパカバー51側(即ち、外側)に向けた。
【0017】
図4は図3の4−4線断面図であり、サブカバー46の後部の排風孔46aは、サブカバー46内に取入れた流入エアー(流入エアーを白抜き矢印で示した。)を外側に案内するテーパ状の案内板46bを有する。
図5は図3の5−5線断面図であり、リヤアッパカバー51の内側に形成した突起51c…(…は複数個を示す。以下同様。)にビス53…を介して整流板52を取り付ける。これにより、整流板52をリヤアッパカバー51から一定間隔をおいてリヤアッパカバー51と略平行に配設することができる。なお、整流板52はメッキ処理鋼板とすることが好ましい。加工後のメッキ処理が不要になり低コストの製造が可能になるからである。
【0018】
以上に述べた本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の作用を次に説明する。
先ず、図5に示す整流板52をビス53…にて突起51c…に取り付ける。この後、リヤアッパカバー51を車両の所定位置に取り付ける。
【0019】
ボディカバー全体を所定位置に取り付けた後に、次に示す図6〜図9に従ってサブカバー46を取付ける。
図6は図3の6矢視図であり、サブカバー46の先端部に形成した係止爪46c,46cを、図3に示す前カバー44に係合してサブカバー46を前カバー44と面一に保持する。この状態でサブカバー46の外側からビス47を凹部46d内に嵌入する。この場合、サブカバー46の上部に形成した折曲げ部を、リヤアッパカバー51の下端部に形成した折曲げ部に当接した状態で、サブカバー46をリヤアッパカバー51と面一に取り付ける。
【0020】
図7は図3の7−7線断面図であり、ビス47をサブカバー46の凹部46d内に嵌入してナット48にねじ結合する。これにより、ビス47でサブカバー46を前カバー44に係止する。この場合、サブカバー46をリヤアッパカバー51と面一に取り付ける。
【0021】
図8は図3の8−8線断面図であり、サブカバー46の上部に形成した係止爪46eを、リヤアッパカバー51の下端部に形成した開口部51d内に嵌入する。この場合、サブカバー46の上部に形成した折曲げ部を、リヤアッパカバー51の下端部に形成した折曲げ部に当接した状態で、サブカバー46をリヤアッパカバー51と面一に取り付ける。
【0022】
図9は図3の9−9線断面図であり、サブカバー46の後端部に形成した凹部46f内にビス47を嵌入し、このビス47を、図3に示す後カバー45にねじ結合して、サブカバー46の後端部を後カバー45に係止する。この場合、サブカバー46の上部に形成した折曲げ部を、リヤアッパカバー51の下端部に形成した折曲げ部に当接した状態で、サブカバー46をリヤアッパカバー51と面一に配置する。さらに、サブカバー46の後端部に形成した折曲げ部46gを、図3に示す後カバー45に当接した状態でサブカバー46を後カバー45と面一に取り付ける。
【0023】
このように、サブカバー46の先端部を前カバー44にビス止めするとともに、サブカバー46の後端部を後カバー45にビス止めすることにより、サブカバー46をボディカバーに固定することができる。この場合、サブカバー46の先端部を、図3に示す前カバー44に当接して隙間がないようにしてサブカバー46を前カバー44に面一に配置した。また、サブカバー46の上部に形成した折曲げ部を、リヤアッパカバー51の下端部に形成した折曲げ部に当接して隙間がないようにしてサブカバー46をリヤアッパカバー51と面一に配置した。さらに、サブカバー46の後端部に形成した折曲げ部46gを、図3に示す後カバー45に当接して隙間がないようにしてサブカバー46を後カバー45と面一に取り付ける。
【0024】
これにより、サブカバー46の先端部と後端部とにビス47,47を締め付けるだけで、サブカバー46をボディカバーに面一になるように、かつボディカバーとの間に隙間がないように簡単に配設することができる。
【0025】
次に、サブカバー46を取り外す場合について説明する。
先ず、サブカバー46の先端部に締め付けたビス47を取り外し、次にサブカバー46の後端部に締め付けたビス47を取り外す。次いで、サブカバー46を下方に下げて、サブカバー46の上部に形成した係止爪46eを、リヤアッパカバー51の下端部に形成した開口部51d内から抜き出すとともに、サブカバー46の先端部に形成した係止爪46c,46cを、図3に示す前カバー44から外す。これにより、サブカバー46をボディカバーから取り外す。
このように、サブカバー46の先端部と後端部とに締め付けたビス47,47を外すだけで、サブカバー46をボディカバーから簡単に取り外すことができる。
【0026】
次に、リヤアッパカバー51のインレット51aから取入れた流入エアーの流れについて説明する。
図10は本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の流入エアーの流れ説明図であり、先ず、白抜き矢印で示す如くエアーをインレット51bからボディカバー内部に取入れる。そして、ボディカバー内部に取入れた流入エアーをインレット51bの下流側の整流板52でリヤアッパカバー51の内面に沿って流れるように案内する。この場合、エアークリーナー18のエアー取入口18aをリヤアッパカバー51の内面に向けて配置したので、リヤアッパカバー51の内面に沿って下流側に流れた流入エアーをエアー取入口18aからエアークリーナー18 内に効率よく取入れる。
一方、エアー取入口18aに流れ込まない流入エアーは、リヤアッパカバー51の内面に沿って下流側に流れ、ボディカバー内のマフラや電装品を冷却した後、アウトレット51bから外側に流出する。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、シート下から下方に延びて車体フレームの後部上部を覆うリヤアッパーカバーを備えたスクータ型車両のボディカバー構造において、前記リヤアッパーカバーの下側に、サイドカバーを有し、サイドカバーは前カバー、後カバー及びサブカバーとで構成し、前記サブカバーは前カバーと後カバーとの間に着脱自在に配設されており、このサブカバーを、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーに側面視重なるように、車体前後方向に延在させ、前記サブカバーは、前記エアークリーナーの側方部位に、外周を覆うボディカバー内のエアーを排気する排風孔を備え、該俳風孔は、サブカバー内に取り入れた流入エアを外側に案内するテーパー状の案内板を有し、前記サブカバーの前後に凹部を形成し、該凹部を該サブカバー前方の前カバー及び該サブカバー後方の後カバーと共締めして前記リヤアッパーカバー、サブカバー前方の前カバー、およびサブカバー後方の後カバーに対して面一になるように取り付け、このサブカバーを前記リヤアッパーカバーから取り外すことで、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーの側面視でリヤカバーと重なる部分を開口させ、キャブレター及びエアークリーナーのメンテナンス作業を行い得るようにしたので、ボディカバーを、キャブレター及びエアークリーナーと側面視重なる部分を脱着自在なサブカバーにしたので、ボディカバーからサブカバーを取り外すだけでキャブレター及びエアークリーナーと側面視重なる部分を開口することができ、これらのメンテナンス作業を極めて容易に行なうことができる。
又サブカバーに排風孔を備えることによりサブカバーが軽量化してサブカバーを容易に着脱することができる。また、排風孔を備えることにより、排風孔を介してボディカバーの外側からエアークリーナーのケース外面の汚れ具合を一目で確認することができ、さらにキャブレター及びエアークリーナー等のメンテナンス時期を容易に判断することができる。
更にサブカバーを、リヤアッパーカバー、サブカバー前方の前カバー、およびサブカバー後方の後カバーに対して面一になるように取り付けることができる。
【0028】
請求項2は、サブカバーの上部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、リヤアッパカバー下端部の折曲げ部に当接することにより隙間がないようにすることができる。
また、サブカバーの後端部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、後カバーに当接させることにより、隙間がないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造を備えたスクータ型自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の側面図
【図3】本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の要部拡大図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6矢視図
【図7】図3の7−7線断面図
【図8】図3の8−8線断面図
【図9】図3の9−9線断面図
【図10】本発明に係るスクータ型車両のボディカバー構造の流入エアーの流れ説明図
【符号の説明】
2…車体フレーム、16…エンジン、18…エアークリーナー、19…キャブレター、30…シート、35…スクータ型車両のボディカバー構造、44…前カバー、45…後カバー、46…サブカバー、46a…排風孔、46d,46f…凹部、46g…折曲げ部、51…リヤアッパーカバー。
Claims (2)
- シート下から下方に延びて車体フレームの後部上部を覆うリヤアッパーカバーを備えたスクータ型車両のボディカバー構造において、
前記リヤアッパーカバーの下側に、サイドカバーを有し、サイドカバーは前カバー、後カバー及びサブカバーとで構成し、
前記サブカバーは前カバーと後カバーとの間に着脱自在に配設されており、
このサブカバーを、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーに側面視重なるように、車体前後方向に延在させ、
前記サブカバーは、前記エアークリーナーの側方部位に、外周を覆うボディカバー内のエアーを排気する排風孔を備え、該排風孔は、サブカバー内に取り入れた流入エアを外側に案内するテーパー状の案内板を有し、
前記サブカバーの前後に凹部を形成し、該凹部を該サブカバー前方の前カバー及び該サブカバー後方の後カバーと共締めして前記リヤアッパーカバー、サブカバー前方の前カバー、およびサブカバー後方の後カバーに対して面一になるように取り付け、
このサブカバーを前記リヤアッパーカバーから取り外すことで、エンジン、キャブレター及びエアークリーナーの側面視でリヤカバーと重なる部分を開口させ、キャブレター及びエアークリーナーのメンテナンス作業を行い得るようにした、
ことを特徴とするスクータ型車両のボディカバー構造。 - 前記サブカバーの上部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、前記リヤアッパカバー下端部の折曲げ部に当接することにより隙間がないように構成し、
前記サブカバーの後端部に折曲げ部を設け、この折曲げ部を、前記後カバーに当接させることにより、隙間がないように構成したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のボディカバー構造。
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