JP4267714B2 - 自動2輪車のメーター取付構造 - Google Patents

自動2輪車のメーター取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動2輪車の燃料タンク上へメーターケースを取付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
実公平1−23910号には、メーターを支持するメーターケースを燃料タンクの前部上面へ取付けるための構造が示され、この従来例では、メーターケースの前端部を左右2本のネジで燃料タンクへ締結し、かつメーターケースの後部左右を別の2本のネジで燃料タンクへネジ止めするようになっている。
【0003】
また、メーターケース上面に形成された凹部内の取付座面にメーターを乗せ、さらのその上からメーターパネルを被せて四隅をネジ止めしてメーターを固定するとともに、このうち前側左右2本のネジが前記メーターケース前端部の締結用ネジと共通になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例では、メーターケースの燃料タンクに対する取付、並びにメーターケースに対するメーターの取付のために合計6本のネジが必要となり、これらがいずれも外観部に露出されることになる。
【0005】
しかしながら、メーター周囲は最も人目につき易く、意匠的な配慮が要求される場所であるから、このような場所に多数のネジが外観されるような構造は好ましくなく、そのうえ、締結作業の工数も多くなる。
【0006】
したがって、メーターケースの締結ケ所を外観部から見えなくするとともに、可及的に少なくすることが望まれている。本願発明はこの要求を満足させるためのものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明に係る自動2輪車のメーター取付構造は、自動2輪車の燃料タンク上面へメーターケースを取付け、このメーターケースにメーターを支持させるための構造において、燃料タンクに対してメーターケースを前後方向へ離れた位置で取付けるとともに、これら前後の取付部のうちいずれか一方側を係合によって取付ける係止部とし、他方側を締結によって取付ける締結部とし、前記係止部をメーターケースとメーターとに挟まれた閉空間内へ設け
前記係止部は、メーターケース前面内側に設けられ、左右方向に延びるステーであり、該ステーに形成される取付穴に対応するように、車体前方に延びるピンが燃料タンク側に設けられていることを特徴とする。
【0008】
このとき、メーターケースを前後方向へ長く配設するとともに、前記係止部をメーターケースの前端部に設け、かつ前記締結部をメーターケースの中間部に設けることもできる。
【0009】
なお、係止部及び締結部は上記いずれの場合であっても、それぞれメーターケースの左右方向において、1ケ所だけで燃料タンクへ取付けられる場合と複数のケ所で燃料タンクへ取付けられる場合とを含むものとする。
【0010】
さらに、メーターケースを金属材料にて形成し、その外表面を銀色処理するとともに、メーターを上方よりメーターケース上面の平坦部に嵌合して取付けるようにしてもよい。
【0011】
【発明の効果】
メーターケースの前後方向に離れた位置に燃料タンクとの取付部を設け、前後いずれか一方側の取付部を係合により取付ける係止部とし、他方側の取付部を締結により取付ける締結部としたので、締結ケ所を前後の取付部のうちいずれか側のみに削減することができる。
【0012】
したがって、締結ケ所の数を可及的に少なくすることができるとともに、係止部をメーターケースとメーターとに挟まれた閉空間内へ設けたので、外観される締結部が少なくなって、それだけ意匠上の制約が少なくなり、外観も良好になる。そのうえ、締結作業の工数を削減でき、作業効率を向上できる。
【0013】
また、メーターケースを前後方向へ長い形状とし、かつ前端部側に係止部を設ければ、メーターが取付けられて比較的重い前端部をまず燃料タンクと係合させて簡単に位置決めでき、その後メーターケースの中間部を位置合わせしながら締結できるので、締結作業が容易かつ迅速になる。
【0014】
しかも、中間部を締結することにより、前後端を固定した場合のような中間部の浮き上がりを防止できるので、走行中のがたつき等もより確実に防止することができる。
【0015】
そのうえ、メーターケースを金属材料で形成したので、メーターを燃料タンク側へ取付けるためのステーをメーターケースの内方空間へ設けることが容易になる。また、メーターケースにメーターを上方より取付ける結果、メーターと燃料タンクとの間に比較的大きなスペースを確保できるので、これによっても前記ステーをメーターケースと燃料タンクの間に配設することが容易になる。
【0016】
そのうえさらに、メーターケースを金属材料で形成して表面を銀色処理したため、表面処理に先立って下処理が必要になるが、メーターをメーターケースの上方から取付けるようにしたため、メーターケースの上面を平坦にすることができ、その結果、銀色処理に伴う下処理を容易に行えるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1はこの本願発明が適用された自動2輪車の左側面図、図2はその要部を拡大した図、図3は燃料タンク回りの側面図、図4はメーターケースの平面図、図5は燃料タンクの平面図、図6はメーターケースの斜視図、図7は図4の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図3の9−9線断面図、図10はメーターケース前部の係止方法を説明する図、図11は締結部の拡大断面図である。
【0018】
まず、図1及び図2に基づいて自動2輪車全体の概略構造を説明する。この自動2輪車は全体として、フロントフォークを大きく傾斜させたロングホイールベースで、前後輪間の低い位置にエンジン、燃料タンク及びシートを配置したシートポジションが低いアメリカンタイプもしくはカタムバイクの外観をなすように構成されている。
【0019】
前輪1を支持するフロントフォーク2の上部は大きく後方傾斜するとともに、その上部がボトムブリッジ3及びトップブリッジ4を介してヘッドパイプ5へ回動自在に支持されている。
【0020】
トップブリッジ4に取付けられたハンドルバー6は、一度上方へ大きく延出した後、グリップ部7が下方へ向けられ、アメリカンタイプもしくはカタムバイクにおいて一般的なハンドル形状になっている。
【0021】
ヘッドパイプ5が前端部に取付けられた主フレーム10は、車体中心線に沿って前後方向へ配設され、前半部10aはヘッドパイプ5から緩く斜め下がりに後方へ延び、その後屈曲して略上下方向へ延びる後半部10bになっている。
【0022】
ヘッドパイプ5の下部左右からはダウンフレーム11が左右一対で斜め下方へ延び、その下端部は略水平に前後方向へ延びるロアフレーム12へ連続し、この左右のロアフレーム12の後端部から斜め上方かつ後方へリヤステイ13が左右一対をなして連続して延びている。
【0023】
左右のロアフレーム12の後端部間にはクロスパイプ12aが設けられ、このクロスパイプ12aの中間部に主フレーム10を構成する後半部10bの下端部が連結されている(図2)。
【0024】
左右のロアフレーム12の後部とリヤステイ13の下部との間を連結する略三角形状のピボットプレート14が車体の左右に対で設けられ、その中央部に後述するリヤアームのピボット部14aが設けられている。
【0025】
主フレーム10を構成する前半部10aの後端部からは、左右一対のシートレール15が斜め下がりに後方へ延び、その中間部に左右のリヤステイ13の各上部が接続されている。
【0026】
左右のシートレール15は、中間部であるリヤステイ13との接続部近傍で屈曲して略水平に後方へ延び、後述するリヤフェンダ42の外方を通過するとともに、外側面はグラブレール16で覆われている。
【0027】
このグラブレール16は、共締め部材17a及び17bにて、左右のシートレール15、並びにリヤフェンダ内へ平行して配設されている左右一対のサブフレーム18と一体化されるとともに、グラブレール16の後端部にはリヤウインカ19が支持されている。
【0028】
主フレーム10、ダウンフレーム11、ロアフレーム12、リヤステイ13及びシートレール15は車体フレームを構成し、このうち、主フレーム10、ダウンフレーム11及びロアフレーム12が車体フレーム前部をなし、ここにエンジン20が支持されている。
【0029】
エンジン20は水冷2サイクル式であるが、あたかも空冷4サイクル式のような外観になるように構成され、シリンダ部20aの左右は、空冷4サイクル式エンジンのシリンダ部側面の外観形状を模して、空冷フィン様形状等が形成されたシリンダカバー20bで覆われている。
【0030】
このエンジン20は、気化器21を介してサイドカバー22内のエアクリーナ22aから吸気され、排気管23、排気チャンバ23a並びに車体右側へ配設されたサイレンサ24を経て排気される。
【0031】
排気チャンバ23aは、図2に明らかなように、エンジン20の中央部下方を前後方向に配設され、後方へ向かって次第に拡径するダイバージョン部23bと、最大径で一定するストレート部23c及び後方へ向かって次第に縮径するコーン状のコンバージョン部23dで構成されている。
【0032】
排気チャンバ23aの軸心部には、前側が小径で後側が大径となるよう二段に径が変化する二段触媒筒23eが前後方向へ長く配設され、その表面には触媒が予め坦持され、二段触媒筒23eの内外を通過する際に接触する比較的高温の排気ガスを浄化するようになっている。
【0033】
ストレート部23cの上部にはクロスパイプ12aを逃げる湾曲部23fが形成されるとともに、後端部近傍の側面からはテールパイプ23gが分枝して車体右側へ延び、その後端部がサイレンサ24へ接続しており、このようにすることで排気チャンバ23aのセッテイング自由度を高めている。
【0034】
このテールパイプ23gの右側面は外観面がメッキ処理された排気サイドカバー23hで覆われ、車体右側方から見たときあたかもサイレンサ24がコンバージョン部23dと一体になって連続しているかのような外観を呈するようになっている。
【0035】
符号25はクランクケース、26は出力スプロケットであり、この出力スプロケット26によりチエーン27及びドリブンスプロケット28を介して後輪29が駆動される。この後輪29は円板状のデイッシュホイールを備えている。
【0036】
後輪29は、リヤアーム30の後端部へ支持され、このリヤアーム30は左右一対のアーム部30aと、その各前端部を連結するクロス部30bからなり、このクロス部30bがピボットプレート14のピボット部14aに両端を支持されるピボット軸14b(図2)を介して上下方向へ揺動自在に軸着されている。
【0037】
また、図2中にピボットプレート14の一部を切り欠いて示すように、主フレーム10の後半部10bのうちクロス部30b近傍部分は、前方へ湾曲する凹部10cをなし、後半部10bが車体中央部に設けられていても、クロス部30bを後半部10bと干渉せずに左右方向へ連続して設けることができるようになっている。
【0038】
リヤアーム30の前部側における左右のアーム部30a間に形成された空間を利用してラジエタ用リザーブタンク31が側面視でリヤアーム30のアーム部30aと重なるように配設され、その上方には大部分をサイドカバー22に覆われたバッテリ32が配設され、さらに、リヤアーム30のアーム部30a後部とリヤステイ13の上部間に緩衝器33が取付けられている。
【0039】
主フレーム10上にはアメリカンタイプもしくはカスタムバイクにおいて一般的である涙滴形の燃料タンク34が支持され、その上面前部にはメーターケース35が設けられ、その後部には燃料タンクの注入口キャップ36の頭部が突出している。
【0040】
燃料タンク34の下部左右には補機類カバー37が取付けられ、これら左右の補機類カバー37は樹脂で形成されかつ表面がメッキされており、燃料タンク34の下方に位置するシリンダカバー20bの各上部側面まで覆い、あたかも金属風エアークリーナーのように見える外観になっている。
【0041】
燃料タンク34の後方には段付きシート38がシートレール15上に支持され、この段付きシート38は後部が一段高くなって同乗者用シート39をなすダブルシートになっている。
【0042】
このシート38はシートポジションが低くなるように後輪29近傍の低い位置へ配設され、前述のハンドルバー6及び燃料タンク34の形状とともに、アメリカンタイプもしくはカスタムバイクにおいて一般的な、特徴のある車体外観を形成している。
【0043】
同乗者用シート39の後方には、パイプ部材を略アーチ状に形成したリヤグリップ40が上下方向へ配設され、その下端部が連結されたリヤグリップ基部41はリヤフェンダ42の外側を通ってシートレール15の後端部に支持されている。
【0044】
リヤフェンダ42は左右のシートレール15間に入って支持されるとともに、後端部にはテールライト43及びマッドガード44等が配設され、これらはリヤフェンダ42内側のサブフレーム18に支持されている。
【0045】
符号45はヘッドパイプ5、主フレーム10の前半部10a及びダウンフレーム11で形成される空間を覆う左右一対のガセット、46は補機類カバー37に覆われたオイルタンク、47はオイルポンプであり、インテークマニホールド近傍に取付けられて上方へ延びるステー48に支持されたソレノイドバルブ49へ接続している。
【0046】
50は燃料コック、51は気化器21の下流側にある吸入管へ接続されている吸気チャンバ、52はラジエタ、52aは水ポンプである。
【0047】
53はシフトペダル、54は車体右側のブレーキペダルであり、これらは、エンジン20の下部前方に相当する位置に設けられ、運転者が足を前方へ投げ出すアメリカンタイプもしくはカスタムバイクの乗車姿勢をとれるようになっている。
【0048】
ブレーキペダル54は、フロントステップ55近傍に軸支され、ロアフレーム12の下方へ長さ方向を前後方向に向けて配設されたマスターシンリンダ56を介してリヤブレーキキャリパ57を作動するようになっている。
【0049】
また、車体左側のロアフレーム12の中間部にはサイドスタンド58(図1)が起伏自在に設けられ、リヤステイ13にはステップホルダ59を介してリヤステップ59aが取付けられている。
【0050】
次に、メーターケースの取付構造をより詳細に説明する。図3乃至図5に示すようにメーターケース35は燃料タンク34の前部上面に取付けられ、燃料タンク34の前部に形成された平面視略U字型をなす湾入部60を覆っている。
【0051】
図5に示すように、湾入部60によって形成された空間61内には、エンジンの排気タイミングを調節するための排気デバイス駆動手段62、ヒューズボックス63、オイルタンク46等の補機類が収容されている。
【0052】
これらの補機類は、空間61内を左右方向へ横断して設けられかつ車体フレーム側へ取付けられているクロスパイプ65の両端部に支持されている。
【0053】
湾入部60の縁部のうち、左右部分の各中間部には、それぞれステーA66が一対で上方へ突出形成され、各々にウエルドナット67が取付けられている。
【0054】
さらに、燃料タンク34の上面で注入口キャップ36の近傍かつ湾入部60と注入口キャップ36の中間部左右にケース取付片68が突出形成され、それぞれにウエルドナット69が取付けられている。
【0055】
これらの図及び図6乃至図8に示すように、メーターケース35は、鉄などの金属板をプレス成形して得られ、外表面はバフがけ後銀メッキ処理で銀色に装飾塗装されている。
【0056】
メーターケース35は前後方向へ長い上面70と側面視が後方へ鋭角状に突出する略鋭角三角形状の側面71及び前面72が設けられている。
【0057】
上面70の前部には、大径のメーター穴73が形成され、その内部には左右方向へ延びる取付ブラケット74が両端を上面70の内側かつメーター穴73の開口縁部近傍へ溶接され、その底部両側に取付穴75が設けられている。
【0058】
上面70の後部には、メーター穴73よりも小径のキャップ穴76が設けられ、その近傍かつメーター穴73とキャップ穴76の中間部左右にケース締結穴77が左右一対で形成されている。
【0059】
図7に明らかなように、メーター穴73にはスピードメーター78が上方より嵌合され、後述するように取付ブラケット74に支持され、キャップ穴76には注入口キャップ36が嵌合されている。
【0060】
また、図11に明らかなように、ケース締結穴77では、ネジ79と燃料タンク34上のケース取付片68に設けられたウエルドナット69との締結により、上面70の中間部が燃料タンク34へ締結されている。
【0061】
図9及び10に最も明らかなように、メーターケース35を鉄等の金属材料で成形したので、前面72の内側にステーB80を設けることが容易であり、その左右に取付穴81が一対で設けられ、各取付穴81には環状のクッションラバー82が取付けられている。このクッションラバー82はゴムに限らずエラストマー等の適宜弾性部材で形成することもできる。
【0062】
このクッションラバー82には、ステーC83の左右に取付穴81と対応する位置に対で設けられたピン84が差し込まれ、これにより、メーターケース35の前部が燃料タンク34側へ係止される。この係止部分は、メーターケース35とスピードメーター78とに挟まれた閉空間内に位置する(図7参照)。
【0063】
ステーC83は両端部85でボルト86によりステーA66のウエルドナット67へ締結され、ステーA66は湾入部60へ溶接されている。
【0064】
図7及び8に示すように、メーター穴73内へ上方より嵌合されたスピードメーター78は、上端部に形成された大径のフランジ部90をクッションリング91を介して上面70のメーター穴73周囲部分で支持される。
【0065】
この上面70におけるメーター穴73の周囲部分は、スピードメーター78を上方より取付けるようにすることにより比較的平坦なメーター取付座面をなし、バフがけを容易に行えるようになっている。
【0066】
スピードメーター78の下部左右に突出形成されたボス92は、取付ブラケット74の取付穴75に取付けられているクッションラバー93を貫通したボス92と一体のボルト94にナット95を締結することにより、メーターケース35側へ固定されている。スピードメーター78の底部中央にはメーターケーブル96が接続されている。
【0067】
次に、本実施形態の作用を説明する。このメーターケース35を燃料タンク34へ取付けるには、図10に示すように、予めクッションラバー82をステーB80の取付穴81へ取付けた状態でまず燃料タンク34の前部上面に被せる。
【0068】
続いて、このメーターケース35を後方へずらすと、ステーC83のピン84がクッションラバー82の穴に差し込まれ、これによりメーターケース35の前部が燃料タンク34側へ係止されて位置決めされる。
【0069】
これにより、左右のケース締結穴77がそれぞれ対応する左右のケース取付片68上にほぼ重なり、かつキャップ穴76も注入口キャップ36の上方になるので、キャップ穴76に注入口キャップ36を嵌合する。
【0070】
さらに、ケース締結穴77をケース取付片68のウエルドナット69と一致するように位置調整しながら、上方より左右2本のネジ79でウエルドナット69へ締結して上面70の中間部を燃料タンク34へ固定する。
【0071】
これにより、メーターケース35は、前端部側の取付部をピン84との係合により取付ける係止部とし、これより後方となる中間部の取付部をネジ79により取付ける締結部としたので、締結ケ所が前後の取付部のうち後方側の中間部1ケ所のみになり、かつこの締結ケ所においても左右2本のネジ79だけで取付けできる。
【0072】
したがって、従来行われていた前端部側の締結を省略でき、その結果、締結ケ所の数を可及的に少なくすることができるので、外観される締結部が2本のネジ79だけに削減され、それだけ意匠上の制約が少なくなり、そのうえ、締結作業の工数を削減でき、作業効率も向上できる。
【0073】
また、メーターケース35を前後方向へ長い形状とし、かつ前端部側に係止部を設けたので、スピードメーター78が取付けられて比較的重い前端部をまず燃料タンク34と係合させて簡単に位置決めでき、その後メーターケース35の中間部を位置合わせしながら締結できるので、締結作業が容易かつ迅速になる。
【0074】
しかも、中間部を締結することにより、前後端を固定した場合のような中間部の浮き上がりを防止できるので、走行中のがたつきをより確実に防止することができる。
【0075】
そのうえ、メーターケース35を鉄等の金属材料で成形したので、前面72の内側にステーB80を設けることが容易になる。一方、メーターケース35を仮に樹脂で成形すれば、このようなステーB80を設けることが難しくなる。
【0076】
さらに、メーターケース35にスピードメーター78を上方より取付ける結果、スピードメーター78と燃料タンク34との間に比較的大きなスペースを確保できるので、この点からもメーターケース35と燃料タンク34の間にステーB80を配設することが容易になる。
【0077】
そのうえまた、メーターケース35の上面70におけるメーター穴73の周囲部分を比較的平坦なメーター取付座面としたので、バフがけを容易に行えるようになる。
【0078】
これは、メーターケース35を鉄等の金属製とし、表面をメッキにより銀色処理するため、表面処理に先立つ下処理としてバフがけが必要になるが、上面を複雑な形状にするとバフがけが難しくなるところ、スピードメーター78を上方より取付けることにより、メーターケース35の上面70を複雑にせずに済み、その結果、上面70を平坦にできるためである。
【0079】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されず種々変形可能であり、例えば、ピン84をステーB80側に設け、クッションラバー82をステーC83側へ設けることもできる。
【0080】
また、係止部の位置と締結部の位置を前後逆に入れ替えてもよく、さらに締結部と係止部をメーターケース35の前後端に設けてもよい。そのうえ、係止部における係合部の数(上記例では取付穴81とピン84の組合せの数)及び締結部における締結数(上記例ではネジ79の数)はそれぞれメーターケース35の左右方向中央部一ケ所でもよく、逆にそれぞれ2以上の複数ケ所でもよい。
【0081】
さらに、メーターケース35に取付けられるメーターは、上記のスピードメータ78に限らず、回転計や時計並びに種々の表示装置等を含む各種の計器類が取付可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メーターケースを取付けた自動2輪車の外観左側面図
【図2】 上記自動2輪車の要部を拡大した断面図
【図3】 燃料タンク回りの側面図
【図4】 メーターケースの平面図
【図5】 燃料タンクの平面図
【図6】 メーターケースの斜視図
【図7】 図4の7−7線断面図
【図8】 図7の8−8線断面図
【図9】 図3の9−9線断面図
【図10】メーターケース前部の係止方法を説明する図
【図11】締結部の拡大断面図
【符号の説明】
34:燃料タンク、35:メーターケース、70:上面、78:スピードメーター、77:ケース締結穴(締結部)、79:ネジ(締結部材)、80:ステーB(係止部)、81:取付穴、84:ピン(係止部材)

Claims (9)

  1. 自動2輪車の燃料タンク上面へメーターケースを取付け、このメーターケースにメーターを支持させるための構造において、燃料タンクに対してメーターケースを前後方向へ離れた位置で取付けるとともに、これら前後の取付部のうちいずれか一方側を係合によって取付ける係止部とし、他方側を締結によって取付ける締結部とし、前記係止部をメーターケースとメーターとに挟まれた閉空間内へ設け
    前記係止部は、メーターケース前面内側に設けられ、左右方向に延びるステーであり、該ステーに形成される取付穴に対応するように、車体前方に延びるピンが燃料タンク側に設けられていることを特徴とする自動2輪車のメーター取付構造。
  2. メーターケースは前後方向へ長く配設されるとともに、前記係止部をメーターケースの前端部内側に設け、かつ前記締結部をメーターケースの中間部に設けたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  3. メーターケースは金属材料にて形成され、その外表面が銀色処理されるとともに、メーターをメーターケースの上方よりメーターケース上面の平坦部に嵌合して取付けたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  4. 前記係止部は、メーターケースを車体前方から後方へ押し込むことによりクッションラバーを介して前方へ突出する燃料タンク側の係止部材に係合されることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  5. メーターケースは縁取り部材を介して燃料タンクに載置されることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  6. 前記燃料タンクは平面視ほぼU型をなす湾入部を備え、
    前記係止部と係合するステーが、前記湾入部を横断するように燃料タンクに連結されることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  7. 前記ステーは両端部でボルトにより燃料タンクと連結され、前記ボルトは車体前方側からから締結されることを特徴とする請求項6に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  8. メーターケース上面にはメーター穴が形成され、その内部には左右方向に延びる取付ブラケットが両端を上面内側でメーター穴の開口縁部近傍へ固定されることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
  9. 前記メーターケース前面には左右方向に延びるケース側ステーが設けられるとともに、一部が前記ケース側ステーに対面する形状のタンク側ステーが形成され、両ステーが係合してメーターケース前部が固定されること、
    を特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のメーター取付構造。
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