JP3272541B2 - 自動二輪車のシート取付構造 - Google Patents

自動二輪車のシート取付構造

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JP3272541B2
JP3272541B2 JP12989694A JP12989694A JP3272541B2 JP 3272541 B2 JP3272541 B2 JP 3272541B2 JP 12989694 A JP12989694 A JP 12989694A JP 12989694 A JP12989694 A JP 12989694A JP 3272541 B2 JP3272541 B2 JP 3272541B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/08Frames for saddles; Connections between saddle frames and seat pillars; Seat pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者が着座する前シ
ートと同乗者が着座する後シートとを前後に配置した2
人乗りの自動二輪車のシート取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】シートを前後分割してそれぞれ運転者と同
乗者とが着座するようにした例は種々提案されている
が、2シートで構成されることからこれらを車体に取り
付けるためには各シートをシートレール等にボルトで固
着しており、組付け工数が多くなりコスト高となるとと
もに車両の保守点検も面倒となる。
【0003】そこでシートを前後分割し、後シートの固
定で同時に前シートも固定される構造のシート固定装置
の例(実公昭62−35655号公報)があり、同例の
構造を図1に示し説明する。ヘッドパイプ01から後方へ
左右一対のメインパイプ02が延出し、その下方にはダウ
ンチューブ03が延出し、メインパイプ02とダウンチュー
ブ03とは後部をセンターピラー04で連結されている。そ
してメインパイプ02からさらに後方斜め上方に向けて左
右一対のシートレール05が延び、センターピラー04の下
端から延びるバックステー06が下方からシートレール05
を支持している。
【0004】メインパイプ02には燃料タンク07が跨設さ
れ、その後方のシートレール05上に前シート08と後シー
ト09が前後に跨設されている。左右一対のシートレール
05には前部に第1クロスメンバー05a、中間部にクロス
パイプ05b、後部に第2クロスメンバー05cが架設され
ている。前シート08は、その底板の下面前方中央部に前
方係止用腕部材08aが一体に突設されて前記第1クロス
メンバー05aの下側に腕部材08aを差し込んで係止し、
底板後部の凹部08bが中間のクロスパイプ05bに載置さ
れて支持される。
【0005】前シート08の底板の後方中央部には後方腕
部材08cが後方に向け突設され、後方腕部材08cには矩
形の係合孔08dが穿設されている。係合孔08dはガタを
設けるため大きめに形成されており、このガタにより前
シートに運転者が着座した時の底板の撓みを吸収するよ
うにしている。
【0006】一方後シート09は、その底板の前方中央部
に前方腕部材09aが一体に突設され、同前方腕部材09a
の前端部に下方へ突出した爪部片09bが設けられ、前記
前シート08の後方腕部材08cの上に後シート09の前方腕
部材09aが重ねられ、後方腕部材08cの係合孔08dに前
方腕部材09aの爪部片09bが嵌合係止する。同時に後シ
ート09の底板の前側両側部から前方斜め下向きに側板腕
部材09cが延出しており、同側板腕部材09cの下端に爪
部片09dが形成されていて、シートレール05の側部係止
部材05dに係止するようになっている。
【0007】なお後シート09の底板の後方中央部には係
合突子09eが下方に向け突設され、シートレール05の後
部の第2クロスメンバー05cには嵌入孔05eとともに係
止部材05fが設けられ、同係止部材05fに鎖錠機構が取
り付けられており、前記係合突子09eの上方からの嵌入
孔05eへの嵌入により位置決めがなされるとともに鎖錠
機構が働いて鎖錠されるようになっている。
【0008】
【解決しようとする課題】後シート09を固定する際前方
の爪部片09bと前シート08の後方係合孔08dとの係合部
には、ガタを設ける構造となっているため、別にガタを
押さえるための構成が必要となり、構造が複雑化した
り、前後シートのクッションを互いに押し当ててガタを
押さえる場合にはシート形状の自由度に制限がある。
【0009】さらに後シート09は上記前シート08の後方
係合孔08dへの係合と同時に側部腕部材09cの先端爪部
片09dをシートレール05に係止させて上方への位置規制
を行う構造であるため、組付に手間を要する。
【0010】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は組付け作業が容易でガタが少なく簡
素なシート取付構造を供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、車体後方に延出する左右一対
のレールと、これらに横架されるクロスプレートとで車
体後部を構成するフレーム部材をなし、該フレーム部材
に取り付け支持される前後二つのシートを設け、各々の
シートの前部と後部とにフレーム部材へ荷重を伝える荷
重受け部とフレーム部材との位置決め部とを設けた自動
二輪車のシート取付構造において、前シート後部から後
方へ延出する荷重受け部に前記クロスプレートに設けた
孔部と係合する位置決め突起部を設け、後シート前部の
荷重受け部を上方から重ね合わせ、後シート荷重受け部
と前記クロスプレートとで前記前シート荷重受け部を挟
み、これらの近傍に後シート前部が上方向へ移動するこ
とを規制するフレーム部材との位置決め部を設けた自動
二輪車のシート取付構造とした。
【0012】前シートと後シートはそれぞれ位置決め部
で位置決めされて荷重受け部でフレーム部材に支持され
るが、その際後シートの前部を位置決め部で位置決めし
て後シート荷重受け部とフレーム部材とで前シート荷重
受け部を挟み固定することができ、構造が簡素で組付け
作業が容易であり、かつシート底板の撓みがシート位置
決めに影響せず予めガタを必要としない構造でガタの少
ない快適なシート取付構造を提供できる。
【0013】また後シートに側板腕部材がなく同側板腕
部材を係止する部分をシートレールに設ける必要がない
ので車体構成上空間を有効に利用することができる。後
シート前部の位置決め部がクロスプレートと係合し後シ
ート前部の上方向への移動を規制することで、さらに構
成を簡素化し組付け作業を容易にすることができる。
【0014】
【実施例】以下図2ないし図11に図示した本発明の一
実施例について説明する。図2は本実施例の自動二輪車
1の全体側面図である。前輪2はハンドル3によりフロ
ントフォーク4を介して操舵され、フロントフォーク4
を枢支するヘッドパイプ5から左右一対のメインフレー
ム6が斜め下向きに後方へ延び、該メインフレーム6の
後端に下方へ垂下して設けられたセンターフレーム7に
前端を枢着されてリヤフォーク8が後方へ延出してお
り、同リヤフォーク8の後端に後輪9が軸支されてい
る。
【0015】図3ないし図5の車体フレーム構造を参照
して左右一対のメインフレーム6の中央部間に架設され
るクロスメンバー10とヘッドパイプ5とをメインフレー
ム6の下側で左右一対のサブフレーム11が連結し、メイ
ンフレーム6のクロスメンバー10より若干上側部分より
左右一対のシートレール12が後方へ延び、メインフレー
ム6の後端センターフレーム7から左右一対のバックス
テー13が後方斜め上向きに延出して前記シートレール12
の後端部と一体に結合されて後部車体フレームが構成さ
れている。
【0016】図2に示すように車体の前部はフロントカ
バー14により覆われ、その内部にエンジンEがメインフ
レーム6に支持されて搭載され、メインフレーム6上に
は燃料タンクFが架設支持され、その後方に前後に分割
された前シート30と後シート40とがシートレール12に支
持されて設けられる。左右一対のシートレール12の中央
部間を第1クロスメンバーに相当する第1クロスプレー
ト14が連結し、左右センターフレーム7間を連結するク
ロスパイプ15の中間部より斜め後方に立設された補強パ
イプ16が前記第1クロスプレート14の中央部の若干上方
に膨出した燃料タンク取付け座面14aを下方より支持し
ている。
【0017】この補強パイプ16の第1クロスプレート14
との付け根部分に左右一対のブラケット17が平行に固着
されており、両ブラケット17間に架設されるピンにリヤ
サスペンションの上端が枢着される。シートレール12の
後端部間には第2クロスメンバーに相当する第2クロス
プレート20がブリッジ状に架設されており、同第2クロ
スプレート20は後側縁が矩形に切り欠かれて凹部20aが
形成され、左右側部所定位置には円孔20bが穿設されて
いる(図4、図5参照)。
【0018】さらに後方のバックステー13の後端部間に
は第3クロスメンバーに相当する第3クロスプレート21
がブリッジ状に架設されており、同第3クロスプレート
21の左右所定位置にやはり円孔21aが穿設されている
(図4、図5参照)。第3クロスプレート21の左右前端
部にはシートロック装置60を取り付けるための取付けス
テー22,23が左右それぞれに突設されている(図5参
照)。また左側バックステー13の後部にシートロック装
置60のキーシリンダー67を固定する取付けステー24が垂
設されている。さらに第3クロスプレート21の左右側部
からはヘルメットホルダー25が上方に突設され、ヘルメ
ットの顎ひもの金具を引っかけるもので、このヘルメッ
トホルダー25に顎ひもの金具を引っかけ後シート40を取
付けロックするとヘルメットは取り外すことができず盗
難を防止できる。
【0019】前シート30は第1クロスプレート14と第2
クロスプレート20に支持され、後シート40は第2クロス
プレート20と第3クロスプレート21に支持される。前シ
ート30の下方には図4に2点鎖線で示すように左側にオ
イルタンクO、右側にリザーブタンクRが配置され、そ
れぞれ給油口、給水口を上方に向けてキャップで開閉自
在に塞がれている。リザーブタンクRの給水口の後方に
はヒューズボックスFBが配置されている。後シート40
の下方は第2クロスプレート20と第3クロスプレート21
との間に工具収納空間26が形成される。
【0020】前シート30は、図6および図7に図示する
ように、前部が中央を大きくえぐられて燃料タンクFの
後部を嵌合挟持できるようになっており、底板31の上方
はクッション材32が覆っている。底板31の中央前部から
は下方へ腕支持部材33が延出しその左右両端部が前方に
突出して前シートの係止用腕部材34を形成している。
【0021】左右の係止用腕部材34の間隔は前記補強パ
イプ16の左右のブラケット17を丁度内側に挟む程度の間
隔である。この左右係止用腕部材34の前端部の左右側方
位置に向け底板31からそれぞれ下方へ前シートの荷重受
け部35が膨出している。荷重受け部35の下端は係止用腕
部材34より所定高さ高い位置にあって両者間に前記第1
クロスプレート14を挟むことができる。
【0022】底板31の後部左右位置から後方に向けて荷
重受け腕部材36が突設されていて、各荷重受け腕部材36
の下面所定位置より位置決めピン37が下方へ突出してお
り、荷重受け腕部材36は前記第2クロスプレート20に対
応し位置決めピン37は第2クロスプレート20の円孔20b
に対応する。なお底板31のシートレール12に対向する左
右部分にはシートレール12に当接可能な膨出部38が形成
されている。また前シート30の左右の突出した部分に内
側に向けフック39が突設されており、同左右のフック39
は燃料タンクFの下辺側部に下方から係合するようにな
っており、燃料タンクFの側面に沿って前方へ突出する
前シート30の左右前端部が剥がれるのを防止している。
【0023】以上のような前シート30をシートレール12
上に取り付ける場合、まず前シート30の前部の左右係止
用腕部材34を第1クロスプレート14の下側にブラケット
17を内側に挟んで後方から差し込むようにして同第1ク
ロスプレート14に係止するとブラケット17により前シー
ト30は左右を位置決めされ荷重受け部35が第1クロスプ
レート14の上面に当接して前シート30の前部を支持す
る。そして前シート30の後部を下げて荷重受け腕部材36
を第2クロスプレート20の上面に載せ、位置決めピン37
を円孔20bに嵌入することで前後の位置決めを行い前シ
ート30を所定位置に載置することができる。
【0024】一方後シート40は図8および図9に図示す
るように底板41の上方はクッション材42が覆い、底板41
の中央前部から下方へ腕支持部材43が延出し、その下端
部が前方に屈曲して係止用腕部材44を形成している。底
板41の腕支持部材43の左右部分からそれぞれ下方へ前方
荷重受け部45が膨出しており両前方荷重受け部45の間隔
は前記前シート30の左右荷重受け腕部材36の間隔に等し
く、前方荷重受け部45の下端にはゴム足46が固着されて
同ゴム足46の下面はその内側にある係止用腕部材44の上
面より若干高い位置にある。
【0025】底板41において左右の前方荷重受け部45の
後方にそれぞれ後方荷重受け部47が下方へ若干膨出して
おり、同後方荷重受け部47の下端にもゴム足48が固着さ
れている。また底板41の左右後方荷重受け部47のさらに
後方の中央寄りにそれぞれ位置決めピン49が下方へ突出
している。さらに後方荷重受け部47の左右中央位置にコ
字状に屈曲されたフック50が前後方向に指向して下方へ
突設されている。
【0026】したがって前記したように前シート30がシ
ートレール12上に載置された後、後シート40はまず前部
中央の係止用腕部材44を第2クロスプレート20の下側に
後方から差し込むようにすると腕支持部材43は第2クロ
スプレート20の後側縁の凹部20aに嵌合して左右の位置
決めを行い、左右の前方荷重受け部45の下端ゴム足46は
第2クロスプレート20の上面に既に載置されている前シ
ート30の左右荷重受け腕部材36の上に載り押さえつけ
る。
【0027】そして後シート40の後部を押し下げると後
方荷重受け部47のゴム足48は第3クロスプレート21の上
面前部に当接支持されるとともに後端の位置決めピン49
が第3クロスプレート21の円孔21aに嵌入して前後位置
決めがなされ、同時にシートロック装置60が働いてフッ
ク50を係止してロックし後シート40はシートレール12上
に固定される。後シート40の固定により、前シート30の
荷重受け腕部材36は第2クロスプレート20上で前方荷重
受け部45の下端ゴム足46により押さえ付けられ係止用腕
部材44との間で挟圧され前シート30も固定される。図1
0が前シート30と後シート40を固定した状態を示す図で
ある。
【0028】なおフック50を係脱するシートロック装置
60について以下図10および図11に基づき説明する。
シートロック装置60の本体は前記第3クロスプレート21
の左右前端部に突設された取付けステー22,23に支持板
61が固定されて設けられ、図11はそのシートロック装
置60の後面図である。支持板61は垂直に支持され、その
上端縁は左右に山が突出した形状をしており、両山の間
にフック50を嵌合する凹部61aが形成されている。
【0029】同支持板61に揺動係止板62がクリンチ部材
63により枢着されており、同揺動係止板62は自由端の一
部にフック係止用の凹部62aが形成され、同凹部62aは
前記支持板61に設けられた凹部61aに後面視で重なり揺
動状態により開口の向きが互いに直交する方向すなわち
右側方とすること(図11における実線の状態)が可能
である。また揺動係止板62の右側方に延出した自由端部
には係合用の突起62bが形成されている。
【0030】さらに支持板61には右下方にクリンチ部材
65により揺動自在にロックアーム部材64が枢着されてお
り、同ロックアーム部材64は上方に延びるアーム64aの
先端に爪部64bを有し前記揺動係止板62の突起62bと係
合可能であり、枢支部より左方向に延出するアーム64c
は支持板61よりさらに側方まで長尺に延び、先端が若干
上方に屈曲しその上端縁が湾曲した状態で後方へ延びて
レバー64dを形成している。またロックアーム部材64の
枢支部から斜め下方に突起64eが突出しており、支持板
61に設けられたストッパー61bに当接するようになって
いる。
【0031】図11に示すように揺動係止板62とロック
アーム部材64との間にはスプリング66が介装され同図1
1において揺動係止板62とロックアーム部材64とを反時
計回りに揺動するように付勢している。シートロック装
置60は、ロックアーム部材64の後方に延びたレバー64d
をキーシリンダー67の旋回する作動子67aが下方より接
して押し上げ作動させるようになっている。
【0032】図11で実線で示す状態はロック状態であ
り、ストッパー61bによって揺動を規制されたロックア
ーム部材64がそのアーム64aの爪部64bによって揺動係
止板62の突起62bを係合して同揺動係止板62のスプリン
グ65による揺動を規制しており、揺動係止板62の凹部62
aは右側方を開口して上方より支持板61の凹部61aに嵌
入されたフック50を凹部62aに同時に嵌合して押さえフ
ック50が上方へ抜けるのを禁止している。かかるロック
状態で後シート40は車体側に固定される。
【0033】ロックを解除するためキーシリンダー67に
キーを差し込んで回すと、作動子67aが旋回してロック
アーム部材64のレバー64dを上方に揺動するので、ロッ
クアーム部材64の図11における時計回りの揺動で(図
11の2点鎖線で示す状態)爪部64bが揺動係止板62の
突起62bから外れ、揺動係止板62がスプリング66により
反時計回りに揺動し(図11の2点鎖線で示す状態)フ
ック50を押し上げるようにして凹部62aの開口を上方に
向けるのでフック50を支持板61の凹部61aから上方に抜
きロックが解除される。
【0034】なおこのロック解除状態からロックすると
きは、後シート40の後部を押し下げればよく、この押し
下げでフック50が上方より支持板61の凹部61aに嵌入し
てくると、揺動係止板62の凹部62aの下側の側辺に当接
して揺動係止板62を時計回りに揺動し突起62bがロック
アーム部材64の爪部64bの上縁に摺接してロックアーム
部材64を若干揺動させて爪部64bの先端を乗り越えたと
ころでスプリング66により爪部64dが突起62bに係合し
図11に実線で示すロック状態となる。
【0035】このように後シート40の後部を押し下げる
だけで車体側に固定されるとともにロック状態となる。
この後シート40の固定に際し係止する箇所が係止用腕部
材44の一箇所のみで作業がし易く、かつ同後シート40の
固定で同時に前シート30が固定されるので、組付け工数
が少なく作業が簡単である。
【0036】予めガタを必要としない構造であり、前シ
ート30と後シート40がそれぞれ車体フレームに位置決め
支持されるので前シート底板の撓みがシート位置決めに
影響を与えることがなく確実に固定され、ガタのない快
適なシート構造を実現することができる。また後シート
の係止箇所が一箇所で従来例の如く側部腕部材を有しな
いので、同側部腕部材を係止する部分をシートレールに
設ける必要がなく車体構成上空間を有効に利用すること
ができる。前後シート30,40の取り外し・取付けが簡単
なので、前シート30の下方に配設されるオイルタンク
O,リザーブタンクR,ヒューズボックスFBのメンテ
ナンスが容易にでき、さらに後シート40の取付けでヘル
メットの顎ひもを係止しロックすることができるのでヘ
ルメットのロック保持が簡単にできる。
【0037】次に別の実施例について図12および図1
3に基づき説明する。同例は車体のフレーム構造および
前シートは前記実施例とほぼ同じであり、符号も同じも
のを用いるものとする。
【0038】車体フレームの相違点は、第2クロスプレ
ート20の左右の円孔20bのそれぞれ後方所定位置に後シ
ート位置決め用の円孔20cを有している点と、同第2ク
ロスプレート20の下方に前記実施例と同じシートロック
装置70が配設されて第2クロスプレート20の後側縁にお
いて矩形に切り欠かれた凹部20aをシートロック装置70
の支持板71および揺動係止板72の上部が上方へ貫通して
いる点である。
【0039】なおキーシリンダー73も第2クロスプレー
ト20の左側方に配置される。また前シート30の唯一の相
違点は底板31の後部左右位置から後方へ延出した荷重受
け腕部材36において位置決めピン37より後方の所定位置
に前記第2クロスプレート20の左右の円孔20cより若干
径の大きい円孔36aを備えている点である。
【0040】後シート80は、その底板81の前後に左右対
をなして下方へ膨出した前方荷重受け部85と後方荷重受
け部87とは前記実施例と同じであるが、前方荷重受け部
85の下端には固着されたゴム足86を貫通して位置決めピ
ン89が下方に突出しており、後方荷重受け部87の下端は
前記実施例と同じでゴム足48が固着されているだけであ
る。さらに後シート80の底板81の前部中央に前記シート
ロック装置70に係脱されるフック90が突設されており、
底板81の後部中央に腕支持部材83が下方に延出してその
下端が後方へ屈曲して係止用腕部材84を形成している。
【0041】本実施例は以上のような構造をしており、
シートの取付けに際してはまず前シート30を前記実施例
と同様にシートレール12上へ載置したのち、後シート80
は後部中央の係止用腕部材84を第3クロスプレート21の
下側に前方から差し込むようにして左右の後方荷重受け
部87の下端ゴム足88を第3クロスプレート21上に当接支
持する。そして後シート80の前部を下げると前方荷重受
け部85の下端の位置決めピン89が前シート30の荷重受け
腕部材36に設けられた円孔36aを貫通しかつ第2クロス
プレート20の円孔20cに嵌入して前後左右の位置決めが
なされ、同時にゴム足36が前シート30の荷重受け腕部材
36の上に載り押さえつける。さらに後シート80の前部の
押し下げによりフック90がシートロック装置70の揺動係
止板72に係合ロックされる。
【0042】このように本実施例もシートレール12上に
前シート30を位置決め載置したのち後シート80をまず後
部の係止用腕部材84を第3クロスプレート21に差し込ん
で前部を押し下げるだけで後シート80が位置決め固定さ
れるとともに前シート30も固定されかつロック状態とな
るので、組付け工数が少なく作業がし易くかつ確実な作
業ができる。また予めガタを必要としない構造で、前シ
ート底板31の撓みがシート位置決めに影響することがな
く確実に固定されるので、ガタの少ない快適なシート固
定構造とすることができる。
【0043】以上の実施例では、後シートの位置決めに
専用の位置決めピンを備えていたが、シートロック装置
を前記従来例で挙げたような係合突子による鎖錠機構と
することで位置決めと同時にロックを行うことができ、
特別位置決めピンを必要としない。
【0044】
【発明の効果】本発明は、予めガタを必要としない構造
で前シートと後シートがそれぞれ直接シートレールに位
置決め可能で、かつ後シートの前部を位置決め部で位置
決めして後シート荷重受け部とフレーム部材とで前シー
ト荷重受け部を挟み固定するので、シート底板の撓みの
影響をなくし、ガタが少なく簡素なシート固定構造を提
供できる。
【0045】また後シートの係止箇所が1箇所でクロス
プレートに係止するだけでよいので、作業性が向上す
る。さらに後シートに従来の側板腕部材の如きものがな
く同側板腕部材を係止する部分をシートレールに設ける
必要がないので車体構成上空間を有効に利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシート固定構造を示す部分側断面図であ
る。
【図2】本発明に係る一実施例の自動二輪車の全体側面
図である。
【図3】同自動二輪車の車体フレーム構造を示す側面図
である。
【図4】同平面図である。
【図5】同後面図である。
【図6】前シートの一部断面とした側面図である。
【図7】同裏面図である。
【図8】後シートの一部断面とした側面図である。
【図9】同裏面図である。
【図10】車体フレームに前シートと後シートを固定し
た状態を示す部分的に断面とした側面図である。
【図11】シートロック装置の後面図である。
【図12】別実施例の車体フレームに前シートと後シー
トを固定した状態を示す部分的に断面とした側面図であ
る。
【図13】同実施例の別の切断箇所での部分断面図であ
る。
【符号の説明】
E…エンジン、F…燃料タンク、O…オイルタンク、F
B…ヒューズボックス、1…自動二輪車、2…前輪、3
…ハンドル、4…フロントフォーク、5…ヘッドパイ
プ、6…メインフレーム、7…センターフレーム、8…
リヤフォーク、9…後輪、10…クロスメンバー、12…シ
ートレール、13…バックステー、14…第1クロスプレー
ト、15…クロスパイプ、16…補強パイプ、17…ブラケッ
ト、20…第2クロスプレート、21…第3クロスプレー
ト、22, 23…取付ステー、25…ヘルメットホルダー、26
…工具収納空間、30…前シート、31…底板、32…クッシ
ョン材、33…腕支持部材、34…係止用腕部材、35…荷重
受け部、36…荷重受け腕部材、37…位置決めピン、38…
膨出部、39…フック、40…後シート、41…底板、42…ク
ッション材、43…腕支持部材、44…係止用腕部材、45…
前方荷重受け部、46…ゴム足、47…後方荷重受け部、48
…ゴム足、49位置決めピン、50…フック、60…シートロ
ック装置、61…支持板、62…揺動係止板、63…クリンチ
部材、64…ロックアーム部材、65…クリンチ部材、66…
スプリング、67…キーシリンダー、70…シートロック装
置、71…支持板、72…揺動係止板、73…キーシリンダ
ー、80…後シート、81…底板、83…腕支持部材、84…係
止用腕部材、85…前方荷重受け部、86…ゴム足、87…後
方荷重受け部、88…ゴム足、89…位置決めピン、90…フ
ック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木之内 輝元 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−71766(JP,A) 特開 平4−331676(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 1/12 B62J 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後方に延出する左右一対のレール
    と、これらに横架されるクロスプレートとで車体後部を
    構成するフレーム部材をなし、 該フレーム部材に取り付け支持される前後二つのシート
    を設け、 各々のシートの前部と後部とにフレーム部材へ荷重を伝
    える荷重受け部とフレーム部材との位置決め部とを設け
    た自動二輪車のシート取付構造において、前シート後部から後方へ延出する荷重受け部に前記クロ
    スプレートに設けた孔部と係合する位置決め突起部を設
    け、 後シート前部の荷重受け部を上方から重ね合わせ、後シ
    ート荷重受け部と前記クロスプレート とで前記前シート
    荷重受け部を挟み、 これらの近傍に後シート前部が上方向へ移動することを
    規制するフレーム部材との位置決め部を設けたことを特
    徴とする自動二輪車のシート取付構造。
  2. 【請求項2】 前記後シート後部にシート係脱部材を配
    置したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のシ
    ート取付構造。
  3. 【請求項3】 前記後シート前部が上方向へ移動するこ
    とを規制するフレーム部材との位置決め部がシート係脱
    部材であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車
    のシート取付構造。
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