JP6590873B2 - シート構造 - Google Patents
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Description
特許文献1には、シートの車体への取付構造として、シートの前部に設けられたフックを車体側に係止させ、シートの後部に設けられた固定部をボルトで車体側に締結する構造が開示されている。
乗員による大きな荷重が、シートに対して前部のフックと後部の固定部との間に作用すると、シートの底板は、フックと固定部との間で下方に撓む。底板が撓むと、シートの後部では固定部がボルト締結されていることから、シートの前部に設けられたフックが後方に変位する。乗員がシートに勢いよく荷重をかける等して、底板の中間部が大きく下方に撓んだ場合には、フックが後方に大きく変位するため、フックを大型化するか、シート底板を厚くして撓みを抑える必要があった。これにより、シート重量が増えてしまう虞がある。
請求項2に記載した発明は、前記フック(42)から前記規制部材(43)までの前記前後方向の長さ(L1)は、前記開口(28)の前記前後方向の開口寸法(L2)よりも大きい。
請求項3に記載した発明は、前記フック(42)に対して前記前後方向に離間した位置に、前記シート装着部(S)に固定部材(B2)で固定される固定部(45)をさらに備えている。
請求項4に記載した発明は、前記フック(42)は、乗員によって前記シート(14)に荷重が加えられる荷重作用位置(P)に対して前記第一側に配置され、前記固定部(45)は、前記荷重作用位置(P)に対して前記第二側に配置されている。
請求項5に記載した発明は、前記フック(42)は、前記シート(14)を前記シート装着部(S)に装着した状態で、前記乗員が足を載せるステップ(19)と前後方向位置をラップさせ、前記フック(42)は、前記シート装着部(S)に対し、前記開口(28)から前記第一側である前方側に向けて挿入されることで係止され、前記荷重作用位置(P)は、前記フック(42)に対し、前記第二側である後方側に位置している。
請求項6に記載した発明は、前記フック(42)および規制部材(43)は、それぞれ左右一対に設けられている。
請求項7に記載した発明は、前記シート装着部(S)は、前記開口(28)の前記第一側の縁部(28f)に対し、前記第二側の縁部(28r)を低い位置に形成している。
請求項8に記載した発明は、前記フック(42)および規制部材(43)は、同一の開口(28)に挿入される。
請求項2に記載した発明によれば、フックから規制部材までの前後方向長さが、開口の前後方向における開口寸法よりも大きいので、規制部材が開口の前後方向第二側の縁部に突き当たった状態でも、フックは開口から前後方向第一側に向けて挿入された状態を維持する。これにより、フックが開口から抜けることを確実に防ぐことができる。
請求項3に記載した発明によれば、フックに対して前後方向で離間した位置に固定部を備えることで、シートを前後方向の少なくとも二個所でシート装着部に固定することができる。しかも、シートは、固定部においてはシート装着部に対して固定部材で固定されるので、固定部の前後方向移動を規制してシートを確実に固定することができる。
請求項4に記載した発明によれば、フックを荷重作用位置に対して前後方向の第一側に配置し、固定部を前後方向の第二側に配置することで、シートが荷重作用位置に対して前後方向の両側でシート装着部に固定される。これにより、シートを確実に固定することができる。
請求項5に記載した発明によれば、フックがステップと前後方向で重なる位置に設けられるので、フックと固定部との間の荷重作用位置は、ステップよりも後方側、すなわちフックよりも後方側に位置することとなる。これにより、荷重作用位置に乗員が荷重をかけることで底板が弾性変形すると、荷重作用位置と同じ後方側の固定部が不動の場合は特に、シート前方側の変位量が多くなり、フックの係止を解除する虞が生じる。これに対し、フックとともに変位した規制部材が、開口の前後方向第二側(後方側)の縁部に突き当たることで、フックの第二側への移動が規制され、フックが開口から抜けることを確実に防ぐことができる。
請求項6に記載した発明によれば、フックおよび規制部材を左右一対に設けることにより、シート装着部に対するシートの固定状態を安定的に維持することができる。また、シートの左右方向の移動を規制することもできる。
請求項7に記載した発明によれば、シート装着部が、開口の前後方向第一側の縁部に対し、前後方向第二側の縁部を低い位置に形成しているので、フックおよび規制部材を開口の前後方向の第二側から第一側に向けて挿入して係止する際には、フックおよび規制部材が前後方向第二側の縁部周辺に干渉し難くい。したがって、フックおよび規制部材を開口に挿入する際に、シートをシート装着部に対して傾斜させる角度が小さくて済み、シートの装着を容易に行うことができる。
車体後部において、左右ピボットフレーム5にはスイングアーム9の前端部がピボット軸9aを介して上下揺動可能に支持される。スイングアーム9の後端部には後輪RWが軸支される。スイングアーム9の前部と左右ピボットフレーム5との間にはリアクッション機構9bが介設される。後輪RWとエンジン10との間はチェーン式の伝動機構9cを介して連結される。
また、左右ピボットフレーム5には、適宜のブラケット等を介して、乗員が足を載せるステップ19が支持されている。
なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
シート14は、車両前後方向に延びる合成樹脂製の底板41と、底板41上に設けられた弾性部材からなるクッション材46と、底板41及びクッション材46を上方から覆うように設けられた表皮材47と、を備えている。
図7に示すように、各中間部フック42は、底板41から下方のシート支持部材20側に突出する基部42aと、基部42aから前方(前後方向の第一側)に延びる爪部42bと、を一体に有している。
中間部フック42は、シート支持部材20に形成された開口28から爪部42bを前方に挿入し、爪部42bをシート支持部材20の基部21の上壁部21aの下側に沿わせ、基部42aを開口28内に収容することで、開口28ひいてはシート支持部材20に係合される。中間部フック42が係合される開口28は、シート後部の固定部45とほぼ同じ高さに配置されている。
規制部材43の延出部43bは、中間部フック42とともに開口28に挿入される。このとき、延出部43bは、開口28内で中間部フック42の基部42aに対して後方に配置される。この延出部43bが、開口28の後方の縁部28rに突き当たることで、中間部フック42の後方への移動が規制される。
例えば、シート装着部に形成された開口から爪部を後方側に向けて挿入することでシート装着部に係止されるフックと、シート装着部における開口の前方側の縁部に突き当たることでフックの前方側への移動を規制する規制部材と、を備える構成でもよい。また、フックがシート後方側、固定部がシート前方側に配置された構成でもよい。
上記実施形態では、オフロード走行用の自動二輪車への適用を例に説明したが、車両の用途については何ら限定するものではない。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれ、かつ電気モータを原動機に含む車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
14 シート
19 ステップ
28 開口
28f 縁部(前後方向の第一側の縁部)
28r 縁部(前後方向の第二側の縁部)
41 底板
42 中間部フック(フック)
43 規制部材
45 固定部
L1 長さ
L2 開口寸法
B2 ボルト(固定部材)
P 荷重作用位置
S シート装着部
Claims (8)
- 鞍乗り型車両(1)のシート装着部(S)に装着されるシート(14)を備え、
前記シート(14)は、
前記鞍乗り型車両(1)の前後方向に延びる底板(41)と、
前記底板(41)から前記シート装着部(S)側に突出し、前記シート装着部(S)に形成された開口(28)から前記前後方向の第一側に向けて挿入されることで、前記シート装着部(S)に係止されるフック(42)と、
前記フック(42)と別体をなし、前記フック(42)に対して前記前後方向の第二側に設けられ、前記フック(42)とともに前記開口(28)に挿入され、前記シート装着部(S)における前記開口(28)の前記第二側の縁部(28r)に突き当たることで、前記フック(42)の前記第二側への移動を規制する規制部材(43)と、を備えているシート構造。 - 前記フック(42)から前記規制部材(43)までの前記前後方向の長さ(L1)は、前記開口(28)の前記前後方向の開口寸法(L2)よりも大きい請求項1に記載のシート構造。
- 前記フック(42)に対して前記前後方向に離間した位置に、前記シート装着部(S)に固定部材(B2)で固定される固定部(45)をさらに備えている請求項1又は2に記載のシート構造。
- 前記フック(42)は、乗員によって前記シート(14)に荷重が加えられる荷重作用位置(P)に対して前記第一側に配置され、前記固定部(45)は、前記荷重作用位置(P)に対して前記第二側に配置されている請求項3に記載のシート構造。
- 前記フック(42)は、前記シート(14)を前記シート装着部(S)に装着した状態で、前記乗員が足を載せるステップ(19)と前後方向位置をラップさせ、
前記フック(42)は、前記シート装着部(S)に対し、前記開口(28)から前記第一側である前方側に向けて挿入されることで係止され、
前記荷重作用位置(P)は、前記フック(42)に対し、前記第二側である後方側に位置している請求項4に記載のシート構造。 - 前記フック(42)および規制部材(43)は、それぞれ左右一対に設けられている請求項1から5の何れか一項に記載のシート構造。
- 前記シート装着部(S)は、前記開口(28)の前記第一側の縁部(28f)に対し、前記第二側の縁部(28r)を低い位置に形成している請求項1から6の何れか一項に記載のシート構造。
- 前記フック(42)および規制部材(43)は、同一の開口(28)に挿入される請求項1から7の何れか一項に記載のシート構造。
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Family Applications (1)
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