JP2016022896A - 鞍乗り型車両のシュラウド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両のシュラウド構造において、シュラウドの更なる強度確保及び軽量化を図る。
【解決手段】フロントフォーク4の左右側方から、運転者の膝に挟まれるニーグリップ部材30の前部及びニーグリップ部材30の下方のエンジン20の前部にわたって、車体の左右にシュラウド40が配置された鞍乗り型車両1のシュラウド構造において、シュラウド40は、車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド50とインナーシュラウド50よりも車幅方向外側に配置されるアウターシュラウド60とを有し、インナーシュラウド50は、側面視で、アウターシュラウド60と上下方向で重なる上下幅部51wを有すると共に、アウターシュラウド60の前後縁61,62よりも前後方向に張り出す前後張出部51f,51rを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鞍乗り型車両のシュラウド構造に関する。
従来、鞍乗り型車両のシュラウド構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、運転者にニーグリップされる燃料タンクの一部を側方から覆うシュラウドを、車両前方側を構成する前部側シュラウドと車両後方側を構成する後部側シュラウドとの合わせ構造としたものである。
特開2013−60101号公報
特許文献1では、前部側シュラウドの後部に後部側シュラウドの前部が連結されることにより、シュラウドを大型化させた場合のシュラウドの強度確保及び軽量化を図っているが、更なる改善の余地があった。
そこで本発明は、鞍乗り型車両のシュラウド構造において、シュラウドの更なる強度確保及び軽量化を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、フロントフォーク(4)の左右側方から、運転者の膝に挟まれるニーグリップ部材(30)の前部及び前記ニーグリップ部材(30)の下方のエンジン(20)の前部にわたって、車体の左右にシュラウド(40)が配置された鞍乗り型車両(1)のシュラウド構造において、前記シュラウド(40)は、車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド(50)と前記インナーシュラウド(50)よりも車幅方向外側に配置されるアウターシュラウド(60)とを有し、前記インナーシュラウド(50)は、側面視で、前記アウターシュラウド(60)と上下方向で重なる上下幅部(51w)を有すると共に、前記アウターシュラウド(60)の前後縁(61,62)よりも前後方向に張り出す前後張出部(51f,51r)を有することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記シュラウド(40)の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部(41,50d)が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記シュラウド(40)の上下には、前記車体への取付部(53,56)が設けられ、側面視で前記凹部(41,50d)と重なる位置で前記シュラウド(40)と前記車体との間には、前記シュラウド(40)の車幅方向内側への動きを車幅方向外側から前記車体へ当接することにより規制する位置規制部(55)が配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記アウターシュラウド(60)は、前記インナーシュラウド(50)の側から締結する締結部材(70)により前記インナーシュラウド(50)と一体的に組み合わされると共に、前記インナーシュラウド(50)の側に設けた前記取付部(53,56)により前記車体に取り付けられ、且つ、前記アウターシュラウド(60)は、前記締結部材(70)及び前記取付部(53,56)が側面視で外部に露出しないように前記締結部材(70)及び前記取付部(53,56)を覆うことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記アウターシュラウド(60)と前記インナーシュラウド(50)の前記前後張出部(51f,51r)との間には、前記アウターシュラウド(60)と前記インナーシュラウド(50)との間を流れる走行風を通過させる走行風通過口(44)が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記シュラウド(40)には、前記フロントフォーク(4)の車幅方向外側面側から前記フロントフォーク(4)の後面側へ延びると共に上側ほど後方に位置するように傾斜する傾斜壁(42)が形成され、前記傾斜壁(42)の車幅方向内側端(42a)は、前記フロントフォーク(4)の車幅方向外側端(4a)よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記シュラウド(40)の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部(41,50d)が形成され、側面視で前記凹部(41,50d)の下方には、前記エンジン(20)の前方に配置される冷却装置(23)の上縁(23a)が配置され、前記傾斜壁(42)は前記凹部(41,50d)より上方に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、シュラウドをインナーシュラウドとアウターシュラウドとの合わせ構造とすることにより、シュラウドを一枚構造とした場合と比較して、シュラウドの剛性を向上できる。例えば、アウターシュラウドの剛性の小さい部分をインナーシュラウドの剛性で効果的に補完できる。又、側面視でインナーシュラウドをアウターシュラウドと上下方向で重ねると共にアウターシュラウドの前後縁よりも前後方向に張り出させることで、インナーシュラウドとアウターシュラウドとを同じ大きさとした場合と比較して、シュラウドの大型化を抑止しつつ軽量化を図ることができる。従って、シュラウドの更なる強度確保及び軽量化を図ることができる。
又、インナーシュラウドがアウターシュラウドにより車幅方向外側から支えられるため、走行風によるインナーシュラウドの車幅方向外側への開きを抑制できる。
請求項2に記載した発明によれば、シュラウド全体を車幅方向外側に凸とした場合と比較して、シュラウドのオーバーハング(前方から見て車幅方向外側にはみ出す長さ)を小さくでき、シュラウドの大型化を抑止しつつ軽量化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、取付部によりシュラウドの上下を車体に保持しつつ、位置規制部によりシュラウドの上下中間の前端部のばたつきを抑制することができる。又、側面視で凹部と重なる位置に位置規制部が配置されるため、位置規制部のオーバーハング(前方から見て車幅方向外側にはみ出す長さ)を小さくできる。又、シュラウドの上下に取付部が配置されるため、車体への取付場所の自由度を向上できる。
請求項4に記載した発明によれば、アウターシュラウドがインナーシュラウドの側から締結する締結部材によりインナーシュラウドと一体的に組み合わされることで、インナーシュラウドとアウターシュラウドとの結合力を高めつつ組立性を向上できる。又、アウターシュラウドがインナーシュラウドと一体小組された状態で、アウターシュラウドをインナーシュラウド側に設けた取付部により車体に取り付けるため、シュラウドの車体への取付性を向上できる。又、前記締結部材及び前記取付部が側面視で外部に露出しないようにアウターシュラウドで覆われるため、アウターシュラウドの外観面に前記締結部材及び前記取付部が露出することを抑止でき、外観性を向上できる。
請求項5に記載した発明によれば、走行風通過口によりシュラウドの整流効果を高めると共に、乗員への走行風の巻き込みを抑止して乗り心地を向上できる。又、前記整流効果を高めることにより、エンジン等の冷却効果を向上できる。
請求項6に記載した発明によれば、シュラウドの車幅方向内側の空間を利用して走行風を上方へ導くことができ、前輪のダウンフォースを高めて乗り心地を向上できる。
請求項7に記載した発明によれば、凹部上方の傾斜壁によるダウンフォースによって、乗り心地の向上効果と、エンジンや冷却装置の冷却性能の向上効果とを両立できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の要部の右側面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 上記自動二輪車の要部を右上方から見た斜視図である。 上記自動二輪車のシュラウドからアウターシュラウドを取り外した状態を示す、図3に相当する斜視図である。 図1のV−V断面図である。 車体右側のシュラウドの前部を前左方から見た斜視図である。 車体右側のシュラウドの後部を後右方から見た斜視図である。 上記自動二輪車の燃料タンクの右側における上記シュラウドの取付部を右上方から見た斜視図である。 車体右側のシュラウドの位置規制部を前右方から見た斜視図である。 上記位置規制部の当接部を前右方から見た斜視図である。 上記自動二輪車の車体フレームの右側における上記シュラウドの下部の取付部を右上方から見た斜視図である。 車体右側のシュラウドのインナーシュラウドの右側面図である。 車体右側のインナーシュラウドの前面図である。 車体右側のアウターシュラウドの右側面図である。 車体右側のアウターシュラウドの前面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。図中線CLは車体左右中心線を示す。
図1は、本発明の実施形態における自動二輪車1(鞍乗り型車両)の要部の右側面図である。
図2は、上記自動二輪車1の前面図である。
図2に示すように、自動二輪車1の前輪2は左右一対のフロントフォーク4の下端部に軸支される。左右フロントフォーク4の上部はステアリングステム5を介して車体フレーム10の前端部のヘッドパイプ11に操向可能に枢支される。ステアリングステム5のトップブリッジ上には操向用のバーハンドル6が取り付けられる。ステアリングステム5にはメータ装置7及びヘッドランプ8等が支持される。
図1に示すように、車体フレーム10において、ヘッドパイプ11の後方にはメインフレーム12が延び、ヘッドパイプ11の後下方にはダウンフレーム13が延びる。メインフレーム12の下方且つダウンフレーム13の後方にはエンジン20(内燃機関)が搭載される。メインフレーム12上には運転者の膝に挟まれる燃料タンク30(ニーグリップ部材)が配置される。燃料タンク30の後方には運転者等が乗車する鞍乗りシート31が配置される。
エンジン20は、その下部を構成するクランクケース21の前部上方にシリンダ22を起立させる。シリンダ22は、クランクケース21側から順に、シリンダ本体、シリンダヘッド及びヘッドカバーを有する。
図2を併せて参照し、燃料タンク30は例えば鋼板製とされ、メインフレーム12を左右に跨ぐように形成される。左右フロントフォーク4の左右側方から燃料タンク30の前部及び燃料タンク30の下方のエンジン20の前部にわたって車体の左右には、エンジン20等に走行風を導くシュラウド40が左右一対に配置される。
尚、左右フロントフォーク4の下端部には、前輪2の上部を覆うフロントフェンダ3が配置される。フロントフェンダ3の左右両側には、シュラウド40等に走行風を導くガイド部3aが形成される。ガイド部3aは後側ほど上方に位置するように傾斜する。これにより、ダウンフォースを高めて乗り心地を向上できる。
シュラウド40は、側面視で前側ほど上下幅が小さくなるような三角形状を有する。シュラウド40は、燃料タンク30の側面から前下方に張り出し、側面視でエンジン20のシリンダ22の前上方に位置するように配置される。シュラウド40の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部41が形成される。
シュラウド40は、車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド50と、インナーシュラウド50よりも車幅方向外側に配置されるアウターシュラウド60とを有する。
例えばアウターシュラウド60をABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)等の塗装樹脂とすることで外観性を向上できる。
インナーシュラウド50は、シュラウド40の側面視形状と同様の三角形状に形成されるのに対し、アウターシュラウド60は、側面視で前側ほど上下幅が小さくなるようなV字形状に形成される。
インナーシュラウド50は、側面視で、アウターシュラウド60と上下方向で重なる上下幅部51wを有すると共に、アウターシュラウド60の前後縁61,62よりも前後方向に張り出す前後張出部51f,51rを有する。インナーシュラウド50の前張出部51fは、側面視で前方に凸のV字形状を有する。
例えば、インナーシュラウド50の前後張出部51f,51rをPP樹脂(ポリプロピレン樹脂)等の着色樹脂とすることで傷タフネスを向上できる。即ち、インナーシュラウド50の前後張出部51f,51rに飛び石やブーツ等が接触しても、前後張出部51f,51rに傷が生じることを抑止できる。
アウターシュラウド60とインナーシュラウド50の前後張出部51f,51rとの間には、アウターシュラウド60とインナーシュラウド50との間を流れる走行風を通過させる走行風通過口44が形成される。この走行風通過口44によりシュラウド40内に導入された走行風は、その大部分がエンジン20のシリンダ22に向けて導出される。
図3は、上記自動二輪車1の要部を右上方から見た斜視図である。
図4は、上記自動二輪車1のシュラウド40からアウターシュラウド60を取り外した状態を示す、図3に相当する斜視図である。
図3に示すように、エンジン20の前上方には、オイルクーラー23(冷却装置)が配置される。オイルクーラー23は、車幅方向に長手を有する直方体形状をなすと共に、前面(コア面)が前下がりに傾斜するように配置される。オイルクーラー23は、ブラケット等を介してダウンフレーム13に取り付けられる。側面視でシュラウド40の凹部41(インナーシュラウド50の凹部50d)の下方には、オイルクーラー23の上縁23aが配置される(図1参照)。
尚、オイルクーラー23の下方には、ホーン32が配置される。
図4に示すように、走行風通過口44内には、前下がりに傾斜した複数(例えば本実施形態では9つ)のリブ52aによりルーバー52が構成される。リブ52aは、インナーシュラウド50の車幅方向外側面から車幅方向外方に起立する。走行風通過口44にルーバー52を配置することで、シュラウド40内に取り入れる走行風を整流して抵抗を抑えることができる。又、ルーバー52を前下がりに傾斜させることで、雨水等の浸入を抑制できる。又、シュラウド40をインナーシュラウド50とアウターシュラウド60(図3参照)の二部品構成とし、一方のインナーシュラウド50の車幅方向外側面に形成した複数のリブ52aでルーバー52を構成することで、ルーバー52を容易に設けることができる。
インナーシュラウド50の後上部には、燃料タンク30への取付部53が設けられる。インナーシュラウド50には、アウターシュラウド60への組付部54が設けられる。アウターシュラウド60は、インナーシュラウド50の側から締結するボルト等の締結部材70によりインナーシュラウド50と一体的に組み合わされると共に、インナーシュラウド50の側に設けた取付部53等により燃料タンク30等に取り付けられる。図1に示すように、アウターシュラウド60は、前記締結部材70及び前記取付部53等が側面視で外部に露出しないように前記締結部材70及び前記取付部53等を覆う。
図5は、図1のV−V断面図である。尚、図5においては、便宜上、車体フレーム10等の図示を省略している。
図5に示すように、シュラウド40には、フロントフォーク4の車幅方向外側面側からフロントフォーク4の後面側へ延びると共に上側ほど後方に位置するように傾斜する傾斜壁42が形成される。傾斜壁42はシュラウド40の凹部41(インナーシュラウド50の凹部50d)より上方に配置される。傾斜壁42は、図5の断面視で、後側ほど車幅方向内方に位置するように湾曲して延びる。
傾斜壁42の車幅方向内側端42aは、フロントフォーク4の車幅方向外側端4aよりも車幅方向内側に位置する。図5の断面視で、左右傾斜壁42の車幅方向内側端42aの間の車幅方向の距離W1は、左右フロントフォーク4の車幅方向外側端4aの間の車幅方向の距離W2よりも小さい(W1<W2)。
図6は、車体右側のシュラウド40の前部を前左方から見た斜視図である。
図6に示すように、シュラウド40の前部の車幅方向内側には、前下がりに傾斜した複数のリブ52bが配置される。複数のリブ52bは、インナーシュラウド50の車幅方向内側面から車幅方向内方に起立する。複数のリブ52bは、ルーバー52を構成する複数のリブ52aと前張出部51fを挟んで車幅方向で連なる位置に配置される。これにより、ルーバー52を補強すると共に、シュラウド40の前部の剛性を高めることができる。
図7は、車体右側のシュラウド40の後部を後右方から見た斜視図である。
図7に示すように、シュラウド40の後部における走行風通過口44内にはルーバーが配置されていない。そのため、シュラウド40の前部におけるルーバー52が配置された走行風通過口44の開口面積よりもシュラウド40の後部における走行風通過口44の開口面積の方が大きくなる。
図8は、上記燃料タンク30の右側における上記シュラウド40の取付部71,73を右上方から見た斜視図である。尚、図8においては、便宜上、インナーシュラウド50とアウターシュラウド60との組付部材72を併せて図示している。
図8に示すように、燃料タンク30の前部の車幅方向外側面には、シュラウド40の取付部71,73が固定される。第一取付部71及び第二取付部73は、前後に所定の間隔を空けて配置される。
第一取付部71は、燃料タンク30の前部に形成された前向き面30aに溶接される一対の脚部71bと、一対の脚部71bから前上方に立ち上がる一対の立壁71cと、一対の立壁71cの前端間をわたす前壁71dとを有する。第一取付部71は、燃料タンク30の前向き面30aから前上方に向けて突出するハット形状に形成される。第一取付部71の前壁71dには、ボルト等の締結部材71aが前上方から捻じ込み可能とされる。第一取付部71の前壁71dは、インナーシュラウド50の第一挿通孔53aからインナーシュラウド50の車幅方向外側に出て、インナーシュラウド50とアウターシュラウド60との間で座面部53c等に締結される(図4参照)。
第二取付部73は、燃料タンク30の前部に形成された横向き面30bに溶接される基部73bと、基部73bから車幅方向外側に立ち上がる立壁73cと、立壁73cの外端から前方に延びる外壁73dとを有する。第二取付部73は、燃料タンク30の横向き面30bから車幅方向外方に向けて延びた後、前方に向けて延びるクランク形状に形成される。第二取付部73の外壁73dには、ゴム等の弾性材料で形成される弾性部材73aが取り付けられる。弾性部材73aを取り付けた第二取付部73の外壁73dは、インナーシュラウド50の第二挿通孔53bからインナーシュラウド50の車幅方向外側に出て、インナーシュラウド50とアウターシュラウド60との間で第二挿通孔53bの前方の差込部53dに差し込まれる。
組付部材72は、第二取付部73の後上方と前下方とに互いに所定の間隔を空けて配置される。組付部材72は、例えば帯状のバネ鋼板を車幅方向外側ほど前後に開くU字形状に屈曲形成される。組付部材72は、例えばアウターシュラウド60の内方に起立する係止片64f,64g(図15参照)に取り付けられた状態で、インナーシュラウド50の差込孔54f,54g(図4参照)に差し込まれてインナーシュラウド50とアウターシュラウド60とを連結する。
図9は、車体右側のシュラウド40の位置規制部55を前右方から見た斜視図である。
図9に示すように、側面視でシュラウド40の凹部41(インナーシュラウド50の凹部50d)と重なる位置でシュラウド40と車体との間には、シュラウド40の車幅方向内側への動きを車幅方向外側から前記車体へ当接することにより規制する位置規制部55が配置される。位置規制部55は、インナーシュラウド50の車幅方向内側面から車幅方向内方に突出するような有底筒状に形成される。位置規制部55は、底部を後述の座面部76aに車幅方向外側から当接させると共に、底部を後述の係合部76b(図10参照)に係合させる。位置規制部55は、インナーシュラウド50の車幅方向内側面と一体に形成される。
図10は、上記位置規制部55の当接部76を前右方から見た斜視図である。尚、図10においては、便宜上、インナーシュラウド50の位置規制部55に取り付けられる当接部76を二点鎖線で図示している。
図10に示すように、ヘッドパイプ11(図1参照)の下部とダウンフレーム13の上部とには、これらに跨るガセット74が溶接等により結合される。ガセット74における前記位置規制部55と車幅方向で対向する位置には、当接部76が当接する座面74aが配置される。当接部76は、車幅方向に沿うような中心軸を有する円柱状の座面部76aと、この座面部76aから車幅方向外方に延びた後、前後に膨出する係合部76bとを有する。座面部76aは前記位置規制部55の底部に当接され、係合部76bは前記位置規制部55の底部に係合される。前記位置規制部55に取り付けられた当接部76が車幅方向外側から前記座面74aへ当接することにより、シュラウド40の車幅方向内側への動きが規制される。当接部76は、例えばゴム等の弾性材料で形成される。
図11は、上記車体フレーム10の右側における上記シュラウド40の下部の取付部を右上方から見た斜視図である。
図11に示すように、車体フレーム10を構成するダウンフレーム13の外側部には、エンジン20の前方で車幅方向外側に突出するブラケット75が溶接等により結合される。ブラケット75には、上下方向に対し前側ほど上方に位置するように傾斜した中心軸を有する円筒状の筒部75aが一体に設けられる。この筒部75aには、ゴム等の弾性材料で形成される円環状の環状部材77が取り付けられる。環状部材77の外周面には、環状部材77の周方向に沿うように溝77aが形成される。この溝77aに、インナーシュラウド50の内方に起立する係合片56(取付部、図13参照)が係合することにより、シュラウド40の下部が支持される。
図12は、車体右側のインナーシュラウド50の右側面図である。
図13は、車体右側のインナーシュラウドの前面図である。尚、図13においては、便宜上、インナーシュラウド50の位置規制部55に取り付けられる当接部76を二点鎖線で図示している。
図12に示すように、インナーシュラウド50は、側面視で前側ほど上下幅が小さくなるような三角形状を有し、上側ほど前方に位置するように傾斜した前辺部50aと、後側ほど上方に位置するように傾斜した上辺部50bと、前辺部50aの下端及び上辺部50bの後端の間にわたる後下辺部50cとを有する。
インナーシュラウド50の後上部には、燃料タンク30への取付部53を構成する第一挿通孔53a、第二挿通孔53b、座面部53c及び差込部53dが配置される。
第一挿通孔53aは、上辺部50b寄りに配置される。第一挿通孔53aは、側面視で前側ほど下方に位置するように延びる長方形状をなし、前外側方に開口する。
第二挿通孔53bは、後下辺部50c寄りに配置される。第二挿通孔53bは、側面視で下側ほど前後幅が小さくなる台形状をなし、車幅方向に開口する。
座面部53cは、第一挿通孔53aの前方に配置される。座面部53cには、側面視で前側ほど下方に位置するように傾斜する。
差込部53dは、第二挿通孔53bの前方に配置される。差込部53dは、側面視で前方に突出する凸状をなす。
尚、インナーシュラウド50の後部には、例えばサイドカバー等の車両部品32(図1参照)への取付部57が後方に突出して形成される。
インナーシュラウド50には、アウターシュラウド60への組付部54を構成する第一組付部54a、第二組付部54b、第三組付部54c、第四組付部54d、第五組付部54e、第一差込孔54f及び第二差込孔54gが配置される。
第一組付部54a、第二組付部54b及び第三組付部54cは、インナーシュラウド50の前部において前辺部50aに沿うように並び、互いに所定の間隔を空けて配置される。第四組付部54dは、インナーシュラウド50の上部の前後中央において上辺部50b寄りに配置される。第五組付部54eは、インナーシュラウド50の上下左右中央に配置される。第一組付部54a、第二組付部54b、第三組付部54c、第四組付部54d及び第五組付部54eには、側面視で円形の挿通孔が車幅方向に開口して形成されると共に、側面視で円環状の座面が形成され、車幅方向内方から取り付けた締結部材70(図4参照)による締結を可能とする。
第一差込孔54f及び第二差込孔54gは、インナーシュラウド50の後上部に配置される。第一差込孔54fは、第一挿通孔53aの後下方かつ第二挿通孔53bの前下方に配置される。第二差込孔54gは、第二挿通孔53bの上方かつ上辺部50b寄りに配置される。第一差込孔54f及び第二差込孔54gには、側面視で下側ほど後方に位置するように傾斜して延びる長方形状をなし、車幅方向に開口する。第一差込孔54f及び第二差込孔54gには、組付部材72を介して第一係止片64f及び第二係止片64g(図15参照)が差し込まれる。
図13に示すように、インナーシュラウド50の前張出部51fは、前面視で車幅方向内側ほど上下幅が小さくなるようなV字形状に形成される。インナーシュラウド50の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部50dが形成される。この凹部50dは、シュラウド40の凹部41(図1参照)の一部を構成する。
インナーシュラウド50の車幅方向内側の上部には、前記座面部53cが配置される。座面部53cには、前上方に開口する挿通孔53hが形成される。
インナーシュラウド50の車幅方向内側の上下中央部には、前記位置規制部55が車幅方向内側に突出して形成される。前記位置規制部55には、当接部76が取り付けられる。
インナーシュラウド50の車幅方向内側の下部には、前記環状部材77(図11参照)への取付部としての係合片56が車幅方向内側に突出して形成される。係合片56には、環状部材77の外径(溝77aを含まない外周面の外径)よりも小さい直径を有する円形の挿通孔が前上方に開口して形成される。
図14は、車体右側のアウターシュラウド60の右側面図である。
図15は、車体右側のアウターシュラウド60の前面図である。
図14に示すように、アウターシュラウド60は、側面視で前側ほど上下幅が小さくなるようなV字形状をなし、側面視で前方に凸のV字形状を有する前後縁61,62と、前後縁61,62の上下端の間にわたる上下縁60a,60bとを有する。
図15に示すように、アウターシュラウド60は、前面視で下側ほど車幅方向内側に位置するように配置される。アウターシュラウド60の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部60dが形成される。アウターシュラウド60の上下部は、凹部60dよりも車幅方向外側に膨出するように形成される。アウターシュラウド60は、前面視で横向きのW字形状に形成される。アウターシュラウド60の凹部60dは、シュラウド40の凹部41(図1参照)の一部を構成する。
アウターシュラウド60の上部には、燃料タンク30への取付部63が設けられる。取付部63は、アウターシュラウド60の車幅方向内側面から車幅方向内方に突出し、インナーシュラウド50とアウターシュラウド60との間で前記インナーシュラウド50の座面部53c(図12参照)と対向する板状に設けられる。取付部63には、前記座面部53cの挿通孔53h(図13参照)と対向する位置に、前上方に開口する挿通孔63hが形成される。
アウターシュラウド60には、インナーシュラウド50との組付部64を構成する第一突出部64a、第二突出部64b、第三突出部64c、第四突出部64d、第五突出部64e、第一係止片64f及び第二係止片64gが配置される。
第一突出部64a、第二突出部64b、第三突出部64c、第四突出部64d及び第五突出部64eは、アウターシュラウド60の車幅方向内側面から車幅方向内方に突出するボス状をなす共に、その突出端が前記第一組付部54a、第二組付部54b、第三組付部54c、第四組付部54d及び第五組付部54eの座面(図12参照)にそれぞれ当接可能とされる。
第一係止片64f及び第二係止片64gは、アウターシュラウド60の車幅方向内側面から車幅方向内方に突出すると共に、前記組付部材72(図8参照)を介して前記第一差込孔54f及び第二差込孔54g(図4参照)に差込可能とされる。
以下、シュラウド40の車体への取付方法の一例を説明する。
先ず、アウターシュラウド60を、インナーシュラウド50の側から締結する締結部材70(図4参照)によりインナーシュラウド50に一体的に組み合わせる。具体的には、例えばアウターシュラウド60の第一係止片64f及び第二係止片64g(図14参照)に組付部材72(図8参照)を予め取り付けておく。次に、この状態で、アウターシュラウド60の前記第一係止片64f及び第二係止片64gの車幅方向内方への突出部分をインナーシュラウド50の前記第一差込孔54f及び第二差込孔54g(図4参照)に差し込み、前記第一係止片64f及び第二係止片64gを前記第一差込孔54f及び第二差込孔54gにそれぞれ係止する。
これにより、インナーシュラウド50に対するアウターシュラウド60の姿勢が所定の位置に規制される。このとき、アウターシュラウド60の取付部63(図14参照)がインナーシュラウド50の座面部53cに対向すると共に、アウターシュラウド60の各突出部64a〜64e(図14参照)がインナーシュラウド50の各組付部54a〜54e(図12参照)に対向する。
尚、アウターシュラウド60の第一係止片64f及び第二係止片64gに組付部材72を予め取り付けておくことに限らず、インナーシュラウド50の第一差込孔54f及び第二差込孔54gに組付部材72を予め取り付けておいてもよい。この場合、アウターシュラウド60の第一係止片64f及び第二係止片64gの車幅方向内方への突出部分を、組付部材72が取り付けられたインナーシュラウド50の第一差込孔54f及び第二差込孔54gに差し込む。
次に、図4に示すように、インナーシュラウド50の側の各組付部54a〜54eの挿通孔にボルト等の締結部材70をそれぞれ挿通させて、アウターシュラウド60の側の各突出部64a〜64eをそれぞれ締結固定する。これにより、アウターシュラウド60がインナーシュラウド50と一体的に組み合わされ、シュラウド40が完成する。
次に、シュラウド40におけるインナーシュラウド50の下部の係合片56(図13参照)を環状部材77(図11参照)に取り付ける。具体的に、前記係合片56を前記環状部材77の溝77aに係合し、シュラウド40の下部をダウンフレーム13に係止する。
次に、シュラウド40におけるインナーシュラウド50の後上部の第二挿通孔53b(図4参照)に、弾性部材73aを取り付けた第二取付部73の外壁73dを挿通させ、インナーシュラウド50の第二挿通孔53bから外に出た前記外壁73dを、前記第二挿通孔53bの前方の差込部53dに差し込み、第二取付部73に差込部53dを係止する。又、図9に示すように、シュラウド40におけるインナーシュラウド50の上下中央部の位置規制部55を、当接部76によりガセット74の座面74aに当接させる。具体的に、前記位置規制部55に取り付けられた当接部76を車幅方向外側から前記座面74aへ当接させ、シュラウド40の車幅方向内側への動きを規制する。
これにより、車体に対するシュラウド40の姿勢が所定の位置に規制される。このとき、図4に示すように、燃料タンク30における第一取付部71の前壁71dがインナーシュラウド50の第一挿通孔53aから外に出て、この前壁71dにインナーシュラウド50の後上部の座面部53cが前方から対向すると共に、例えば前壁71dと座面部53cとの間にアウターシュラウド60の上部の取付部63が挟まれる。
次に、前記取付部63の挿通孔63h及び前記座面部53cの挿通孔53hに締結部材71aを挿通させて、この締結部材71aを前記第一取付部71の前壁71dに締め込み、第一取付部71に座面部53c及び取付部63を締結固定する。即ち、インナーシュラウド50側の座面部53c及びアウターシュラウド60側の取付部63を燃料タンク30側の第一取付部71に共締めする。
そして、インナーシュラウド50の後部の取付部57(図12参照)を車両部品32(図4参照)に取り付けることにより、シュラウド40の車体への取付が完了する。
以上説明したように、上記実施形態は、フロントフォーク4の左右側方から、運転者の膝に挟まれる燃料タンク30の前部及び燃料タンク30の下方のエンジン20の前部にわたって、車体の左右にシュラウド40が配置された鞍乗り型車両1のシュラウド構造において、シュラウド40は、車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド50とインナーシュラウド50よりも車幅方向外側に配置されるアウターシュラウド60とを有し、インナーシュラウド50は、側面視で、前記アウターシュラウド60と上下方向で重なる上下幅部51wを有すると共に、アウターシュラウド60の前後縁61,62よりも前後方向に張り出す前後張出部51f,51rを有する。
これにより、シュラウド40をインナーシュラウド50とアウターシュラウド60との合わせ構造とすることにより、シュラウドを一枚構造とした場合と比較して、シュラウド40の剛性を向上できる。例えば、アウターシュラウド60の剛性の小さい部分をインナーシュラウド50の剛性で効果的に補完できる。又、側面視でインナーシュラウド50をアウターシュラウド60と上下方向で重ねると共にアウターシュラウド60の前後縁61,62よりも前後方向に張り出させることで、インナーシュラウドとアウターシュラウドとを同じ大きさとした場合と比較して、シュラウド40の大型化を抑止しつつ軽量化を図ることができる。従って、シュラウド40の更なる強度確保及び軽量化を図ることができる。
又、インナーシュラウド50がアウターシュラウド60により車幅方向外側から支えられるため、走行風によるインナーシュラウド50の車幅方向外側への開きを抑制できる。
又、上記実施形態では、シュラウド40の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部41,50dが形成される。
この構成によれば、シュラウド全体を車幅方向外側に凸とした場合と比較して、シュラウド40のオーバーハング(前方から見て車幅方向外側にはみ出す長さ)を小さくでき、シュラウド40の大型化を抑止しつつ軽量化を図ることができる。
又、上記実施形態では、シュラウド40の上下には、車体への取付部53,56が設けられ、側面視で凹部41,50dと重なる位置でシュラウド40と車体との間には、シュラウド40の車幅方向内側への動きを車幅方向外側から前記車体へ当接することにより規制する位置規制部55が配置される。
この構成によれば、取付部53,56によりシュラウド40の上下を車体に保持しつつ、位置規制部55によりシュラウド40の上下中間の前端部のばたつきを抑制することができる。又、側面視で凹部41,50dと重なる位置に位置規制部55が配置されるため、位置規制部55のオーバーハング(前方から見て車幅方向外側にはみ出す長さ)を小さくできる。又、シュラウド40の上下に取付部53,56が配置されるため、車体への取付場所の自由度を向上できる。
又、上記実施形態では、アウターシュラウド60は、インナーシュラウド50の側から締結する締結部材70によりインナーシュラウド50と一体的に組み合わされると共に、インナーシュラウド50の側に設けた取付部53,56により車体に取り付けられ、且つ、前記アウターシュラウド60は、締結部材70及び取付部53,56が側面視で外部に露出しないように締結部材70及び取付部53,56を覆う。
この構成によれば、アウターシュラウド60がインナーシュラウド50の側から締結する締結部材70によりインナーシュラウド50と一体的に組み合わされることで、インナーシュラウド50とアウターシュラウド60との結合力を高めつつ組立性を向上できる。又、アウターシュラウド60がインナーシュラウド50と一体小組された状態で、アウターシュラウド60をインナーシュラウド50側に設けた取付部53,56により車体に取り付けるため、シュラウド40の車体への取付性を向上できる。又、前記締結部材70及び前記取付部53,56が側面視で外部に露出しないようにアウターシュラウド60で覆われるため、アウターシュラウド60の外観面に前記締結部材70及び前記取付部53,56が露出することを抑止でき、外観性を向上できる。
又、上記実施形態では、アウターシュラウド60とインナーシュラウド50の前後張出部51f,51rとの間には、アウターシュラウド60とインナーシュラウド50との間を流れる走行風を通過させる走行風通過口44が形成される。
この構成によれば、走行風通過口44によりシュラウド40の整流効果を高めると共に、乗員への走行風の巻き込みを抑止して乗り心地を向上できる。又、前記整流効果を高めることにより、エンジン20等の冷却効果を向上できる。
又、上記実施形態では、シュラウド40には、フロントフォーク4の車幅方向外側面側からフロントフォーク4の後面側へ延びると共に上側ほど後方に位置するように傾斜する傾斜壁42が形成され、傾斜壁42の車幅方向内側端42aは、フロントフォーク4の車幅方向外側端4aよりも車幅方向内側に位置する。
この構成によれば、シュラウド40の車幅方向内側の空間を利用して走行風を上方へ導くことができ、前輪2のダウンフォースを高めて乗り心地を向上できる。
又、上記実施形態では、シュラウド40の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部41,50dが形成され、側面視で凹部41,50dの下方には、エンジン20の前方に配置されるオイルクーラー23の上縁23aが配置され、傾斜壁42は凹部41,50dより上方に配置される。
この構成によれば、凹部41,50d上方の傾斜壁42によるダウンフォースによって、ダウンフォースによる乗り心地の向上効果と、エンジン20やオイルクーラー23の冷却性能の向上効果とを両立できる。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
ニーグリップ部材は燃料タンク30に限らず物品収納箱やエアクリーナケースであってもよい。
冷却装置はオイルクーラーに限らずラジエータ等であってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
4 フロントフォーク
20 エンジン
23 オイルクーラー(冷却装置)
23a 上縁
30 燃料タンク(ニーグリップ部材)
40 シュラウド
41,50d 凹部
42 傾斜壁
44 走行風通過口
50 インナーシュラウド
51f,51r 前後張出部
51w 上下幅部
53 取付部
56 係合片(取付部)
55 位置規制部
60 アウターシュラウド
61,62 前後縁
70 締結部材

Claims (7)

  1. フロントフォーク(4)の左右側方から、運転者の膝に挟まれるニーグリップ部材(30)の前部及び前記ニーグリップ部材(30)の下方のエンジン(20)の前部にわたって、車体の左右にシュラウド(40)が配置された鞍乗り型車両(1)のシュラウド構造において、前記シュラウド(40)は、車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド(50)と前記インナーシュラウド(50)よりも車幅方向外側に配置されるアウターシュラウド(60)とを有し、前記インナーシュラウド(50)は、側面視で、前記アウターシュラウド(60)と上下方向で重なる上下幅部(51w)を有すると共に、前記アウターシュラウド(60)の前後縁(61,62)よりも前後方向に張り出す前後張出部(51f,51r)を有することを特徴とする鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  2. 前記シュラウド(40)の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部(41,50d)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  3. 前記シュラウド(40)の上下には、前記車体への取付部(53,56)が設けられ、
    側面視で前記凹部(41,50d)と重なる位置で前記シュラウド(40)と前記車体との間には、前記シュラウド(40)の車幅方向内側への動きを車幅方向外側から前記車体へ当接することにより規制する位置規制部(55)が配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  4. 前記アウターシュラウド(60)は、前記インナーシュラウド(50)の側から締結する締結部材(70)により前記インナーシュラウド(50)と一体的に組み合わされると共に、前記インナーシュラウド(50)の側に設けた前記取付部(53,56)により前記車体に取り付けられ、且つ、
    前記アウターシュラウド(60)は、前記締結部材(70)及び前記取付部(53,56)が側面視で外部に露出しないように前記締結部材(70)及び前記取付部(53,56)を覆うことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  5. 前記アウターシュラウド(60)と前記インナーシュラウド(50)の前記前後張出部(51f,51r)との間には、前記アウターシュラウド(60)と前記インナーシュラウド(50)との間を流れる走行風を通過させる走行風通過口(44)が形成されることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  6. 前記シュラウド(40)には、前記フロントフォーク(4)の車幅方向外側面側から前記フロントフォーク(4)の後面側へ延びると共に上側ほど後方に位置するように傾斜する傾斜壁(42)が形成され、
    前記傾斜壁(42)の車幅方向内側端(42a)は、前記フロントフォーク(4)の車幅方向外側端(4a)よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1から5までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
  7. 前記シュラウド(40)の上下間には、前後方向に延びると共に車幅方向内側に凹む凹部(41,50d)が形成され、
    側面視で前記凹部(41,50d)の下方には、前記エンジン(20)の前方に配置される冷却装置(23)の上縁(23a)が配置され、
    前記傾斜壁(42)は前記凹部(41,50d)より上方に配置されることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両のシュラウド構造。
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