JP6997692B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
請求項3に記載した発明は、前記プレート部材(81)に、前記下側部材(82)に対して前記締結部材(100)を締結させるための工具が挿通可能な挿通孔(81h)が形成されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記挿通孔(81h)に着脱可能に装着され、前記挿通孔(81h)を塞ぐカバー部材(88)をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記プレート部材(81)は、前記ヘッドパイプ(21)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する上部ガセットプレート(81)であることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記下側部材(82)は、前記ヘッドパイプ(21)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する下部ガセットプレート(82)であることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記プレート部材(81)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する連結部材(26)を備え、前記ステー(90)は、前記プレート部材(81)と前記連結部材(26)との間を通して、前記プレート部材(81)の下方に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記ステー(90)は、車両前後方向に延び、前記ステー(90)の前後中間部(90c)は、側面視で円弧状に湾曲し、前記前後中間部(90c)には、上方及び下方の少なくとも一方に窪む補強凹部(95)が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記車両構成部品(15)の車両前後方向における前端(15e)は、前記プレート部材(81)の後端(81r)よりも、車両前方かつ上方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明によれば、プレート部材に工具用の挿通孔が設けられることによって、締結部材を締結させるための工具を挿通孔から下側部材に至らしめることが可能である。したがって、プレート部材の下方に配置されたステーと締結部材との締結作業等を容易に行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、工具を挿通孔に挿通させるとき以外は、挿通孔をカバー部材で塞ぐことで、意匠性を高めることができる。
請求項5に記載した発明によれば、プレート部材として、左右車体フレーム要素同士を連結する上部ガセットプレートを用いることで、車体フレームの補強要素を、ステーと締結部材との締結部分を隠すプレート部材として用いることができる。これにより、部品点数の増加を抑えることができる。
請求項6に記載した発明によれば、下側部材として、左右車体フレーム要素同士を連結する下部ガセットプレートを用いることで、車体フレームの補強要素を、ステーを締結する下側部材として用いることができる。これにより、部品点数の増加を抑えることができる。
請求項7に記載した発明によれば、プレート部材に対して車両後方に設けられた連結部材とプレート部材との間にステーを通すことで、限られた空間を利用してステーを効率的に配置することができる。
請求項8に記載した発明によれば、ステーの前後中間部が円弧状に湾曲するとともに、この前後中間部に補強凹部を設けることで、ステーを効果的に補強し、車両構成部品を強固に支持することができる。
請求項9に記載した発明によれば、車両構成部品の車両前後方向における前端が、プレート部材の後端よりも、車両前方かつ上方に配置されていることにより、ステーと締結部材との締結部分が、鞍乗り型車両に乗車した乗員から視認しにくくなる。その結果、意匠性を高めることができる。
燃料タンク15の後部及びシート16の前部16bの下方には、エアクリーナ等の補機類18が配置されている。補機類18は、車体フレーム20の内側に支持されており、車体フレーム20に取り付けられたサイドカバー19によって左右外側から覆われている。
なお、本実施形態の自動二輪車1は、後部同乗者用のシート及びステップを無くしているが、これらを備えた構成であってもよい。
車体フレーム20は、その前端部に位置してステアリングステム4を支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の上部後側から左右に分岐して側面視で下後方へ延びる左右一対のメインフレームパイプ(車体フレーム要素)32を含むメインフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部後側から左右に分岐して側面視でメインフレームパイプ32よりも急傾斜をなして後下方へ延びる左右一対のダウンフレームパイプ33を含むダウンフレーム23と、左右メインフレームパイプ32の後部に接合されてスイングアーム8の前端部を支持する左右一対のピボットプレート部材34を含むピボットフレーム24と、メインフレーム22の後上部に前端部が接合されて後方へ延びるシートフレーム25と、を備える。
左右メインフレームパイプ32は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右メインフレームパイプ32の第三延出部32eの前部の間には、第二クロスフレーム27が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の第四延出部32gの後部の間には、第三クロスフレーム28が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの下前部の間には、第四クロスフレーム29が渡設されている。
各クロスフレーム26~29は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
第四クロスフレーム29には、クランクケース11の後部下側を支持するべく前方に延びる後下部マウントブラケット29aが接合されている。
自動二輪車1では、エンジン10のシリンダ12を車体フレーム20に連結していないが、左右メインフレームパイプ32間に第二クロスフレーム27を設けることにより、車体フレーム20の捩じれ剛性を向上させている。
左右ダウンフレームパイプ33は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右ダウンフレームパイプ33の第二延出部33cの上下中間部の間には、第二クロスフレーム37が渡設されている。
なお、本実施形態で用いる「中間」は、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
各クロスフレーム36,37は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
左右の第一ガセットフレーム41よりも下方において、左右メインフレームパイプ32の前後中間部(第二屈曲部32d)と左右ダウンフレームパイプ33の上部(第一延出部33aの下部)との間には、側面視で第一ガセットフレーム41よりも上後方への傾斜を寝かせて延びる第二ガセットフレーム42がそれぞれ渡設されている。
各ガセットフレーム41,42は、それぞれ直線状に延びる丸形鋼管により形成されている。
ロアガセット43は、例えば鋼板のプレス成型により形成されている。
側部パイプ部55は、メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの上部から後方へ、側面視では上後方へ傾斜して延び、平面視では左右内側へ傾斜して延びる第一延出部55aと、第一延出部55aの後方へ第一屈曲部55bを介して連なり、側面視では第一延出部55aと直線状をなして延び、平面視では第一延出部55aよりも左右内側への傾斜を緩めて延びる第二延出部55cと、第二延出部55cの後方へ第二屈曲部55dを介して連なり、側面視では第二延出部55cよりも上方への傾斜を強めて延び、平面視では左右内側へ円弧状に湾曲する後湾曲部55eと、を備えている。
左右側部パイプ部55は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右側部パイプ部55の第二延出部55cの後部の下面側には、左右リヤクッション9の上端部を連結するクッション連結ブラケット48がそれぞれ接合されている。
第五クロスフレーム47は、左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。クッション連結ブラケット48は、鋼板のプレス成型又は鋳造等により形成されている。連結ブラケット48には、車幅方向外側に突出する締結ボス48aが設けられている。
左右サブフレームパイプ56は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。左右サブフレームパイプ56を形成する丸形鋼管は、シートフレーム本体45を形成する丸形鋼管よりも小径とされている。
左右サブフレームパイプ56の前後中間部(第二延出部56cの前部)と第六クロスフレーム49との間には、側面視でシートサブフレーム46の上縁に沿うように配置されたガセットプレート51が渡設されている。
サブフレームパイプ56の第二延出部56cの後部上側と側部パイプ部55の第二延出部55cの後部上側との間には、側部パイプ部55の第二延出部55cよりも上後方への傾斜を寝かせて延びるガセットフレーム52が渡設されている。
クロスフレーム及びガセットフレーム52は、それぞれ丸形鋼管により形成されている。ガセットプレート51は、鋼板のプレス成型により形成されている。
シート16の前部16bは、乗員の両脚の開きを抑えるべく、シートサブフレーム46の最小幅を形成する左右サブフレームパイプ56の第一屈曲部56b間の左右幅と略同等幅となる幅狭形状に形成されている。
シート16の前方に位置する燃料タンク15において、左右ニーグリップ部15aを形成するタンク後部15bは、後方ほど左右幅を狭めるように形成されており、シート16に着座した運転者の両膝間に挟まれ易くされている。燃料タンク15の後端部の左右幅は、シート16の前端部の左右幅と略同等幅とされている。
左右リヤフレーム本体62は、それぞれ例えばアルミ鋳造等により一体形成されている。リヤフレーム本体62は、左右方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
リヤフレーム本体62は、側面視で側部パイプ部55における第二延出部55cの上部の後下方に配置されるフレーム基部63と、フレーム基部63の後部から後方へ、側面視で上方に凸の円弧状をなして延びる後延出部64と、を備えている。
図5、図10に示すように、リブ91は、基端部90aの左右方向両側に位置するリブ後部91aにおいて、基端部90aから下方への突出寸法、つまりリブ後部91aの上下方向の高さを一定にするように形成されている。
リブ91は、傾斜延出部90cの左右方向両側に位置するリブ中間部91bにおいて、傾斜延出部90cから下方への突出寸法、つまりリブ中間部91bの上下方向の高さを、後方から前方に向かって漸次小さくするように形成されている。
リブ91は、先端部90eの左右方向両側に位置するリブ前部91cにおいて、先端部90eから下方への突出寸法、つまりリブ前部91cの上下方向の高さを一定にするように形成されている。
傾斜延出部90cは、平面視において、左右方向の幅寸法が後方から前方に向かって漸次小さくなるように形成されている。傾斜延出部90cの左右方向の内側には、下方に向かって窪む補強凹部95が形成されている。補強凹部95は、前後方向に連続して形成されている。補強凹部95は、平面視において、左右方向の幅寸法が後方から前方に向かって漸次小さくなるように形成されている。
先端部90eは、左右方向中央部に、板厚方向に貫通する円形の係止孔93が形成されている。
ステー90の傾斜延出部90cは、上部ガセットプレート81と第一クロスフレーム26との間の隙間を通して、上部ガセットプレート81の下側に挿入されている。ステー90の先端部90eは、上部ガセットプレート81の下方で、グロメット111およびカラー112を介し、締結ボルト(締結部材)100によって、下部ガセットプレート82に締結されている。
カラー112は、締結ボルト100の首下を挿通可能な円筒状をなし、金属材料により形成されている。カラー112は、グロメット111の貫通孔111hに挿入されている。
図5、図6に示すように、締結ボルト100は、グロメット111の上端面に金属製の平ワッシャ101を介在させた状態で、グロメット111に挿入されたカラー112内に上方から挿通される。締結ボルト100は、下部ガセットプレート82に固定されたナット部材102に螺着されて締め込まれる。これら締結ボルト100およびナット部材102により、下部ガセットプレート82上にカラー112が起立状態で締結固定される。このカラー112には、グロメット111を介してステー90が支持される。すなわち、締結ボルト100等によって、下部ガセットプレート82にステー90(ひいては燃料タンク15の前端部)がラバーマウントされる。
カバー部材88には、意匠性を持たせることができる。すなわち、カバー部材88は、形状自由度を有するとともに、例えば自動二輪車1の車名、メーカ名等、各種のロゴ等を設けることもできる。これによって、カバー部材88を装着した状態で、意匠性を高めることができる。
例えば、上記実施形態では、ステー90と下部ガセットプレート82とを締結ボルト100により締結する部分の上方を、左右一対のメインフレームパイプ32の補強要素として機能する上部ガセットプレート81で覆うようにしたが、これに限らない。例えば、ステー90と下部ガセットプレート82とを締結ボルト100により締結する部分の上方を、上部ガセットプレート81以外のカバー部材(プレート部材)で覆うようにしてもよい。上部ガセットプレート81が連結する左右一対の車体フレーム要素(メインフレームパイプ32)は、「メイン」か否か、および「パイプ」か否かは問わない。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
15 燃料タンク(車両構成部品)
15e 前端
21 ヘッドパイプ
26 第一クロスフレーム(連結部材)
32 メインフレームパイプ(車体フレーム要素)
81 上部ガセットプレート(プレート部材)
81h 挿通孔
81r 後端
82 下部ガセットプレート(下側部材)
88 カバー部材
90 ステー
90c 傾斜延出部(前後中間部)
95 補強凹部
100 締結ボルト(締結部材)
102 ナット部材(被締結部)
Claims (9)
- ヘッドパイプ(21)と、
前記ヘッドパイプ(21)の後方へ延びる左右一対の車体フレーム要素(32)と、
左右一対の前記車体フレーム要素(32)上に支持され、車両外観に露出する燃料タンク(15)と、
前記燃料タンク(15)に対して車両前方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)の上側に設けられ、かつ左右一対の前記車体フレーム要素(32)間に設けられ、左右両端部の端縁部がそれぞれ左右一対の前記車体フレーム要素(32)の上面に一体に接合されるプレート部材(81)と、
前記プレート部材(81)に対して下方に間隔を空けて設けられ、かつ左右一対の前記車体フレーム要素(32)間に設けられ、左右両端部の側縁部がそれぞれ左右一対の前記車体フレーム要素(32)の下面に一体に接合される下側部材(82)と、
前記燃料タンク(15)の前下端部に一体に接合されて前下方に延び、締結部材(100)により前記下側部材(82)に締結されるステー(90)と、
を備えることを特徴とする鞍乗り型車両(1)。 - 前記下側部材(82)に、前記締結部材(100)が締結される被締結部(102)を備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記プレート部材(81)に、前記下側部材(82)に対して前記締結部材(100)を締結させるための工具が挿通可能な挿通孔(81h)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記挿通孔(81h)に着脱可能に装着され、前記挿通孔(81h)を塞ぐカバー部材(88)をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記プレート部材(81)は、前記ヘッドパイプ(21)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する上部ガセットプレート(81)であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記下側部材(82)は、前記ヘッドパイプ(21)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する下部ガセットプレート(82)であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記プレート部材(81)に対して車両後方に位置し、左右一対の前記車体フレーム要素(32)同士を連結する連結部材(26)を備え、
前記ステー(90)は、前記プレート部材(81)と前記連結部材(26)との間を通して、前記プレート部材(81)の下方に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。 - 前記ステー(90)は、車両前後方向に延び、前記ステー(90)の前後中間部(90c)は、側面視で円弧状に湾曲し、前記前後中間部(90c)には、上方及び下方の少なくとも一方に窪む補強凹部(95)が形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記燃料タンク(15)の車両前後方向における前端(15e)は、前記プレート部材(81)の後端(81r)よりも、車両前方かつ上方に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
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