JP6238952B2 - 鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造 - Google Patents
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外面がレンズとハウジングとで構成され、フロントカウル(72)が固定されるヘッドライト(59)と、
操舵装置(26)を支持するヘッドパイプ(12)から前方に延びて、ヘッドライト(59)の左右を固定するカウルステー(71)と、を備えた鞍乗り型車両が知られている。
このような場合において、特許文献1に見られるように、ライセンスプレートステイを操舵装置側に固定すると、操舵装置はフロントカウル後方の空間内で左右に回動するため、ライセンスプレートステイが左右のカウルに干渉することとなる。したがって、ライセンスプレートステイは、カウルやヘッドライトと同様に車体フレーム側に固定する必要があるが、そうするとヘッドライト前側下方から車体フレームまでの距離は長いため、ライセンスプレートステイが大型化するおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、ヘッドライトおよびカウル体がステーを介して車体フレーム前端のヘッドパイプに固定されている鞍乗り型車両に適したライセンスプレートの支持構造を提供することである。
前端のヘッドパイプにて操舵装置を左右に回動可能に支持する車体フレームと、
前記操舵装置の前方を覆うフロントカウルと前記操舵装置の側方を覆う左右のミドルカウルとを少なくとも有するカウル体と、
外面がレンズとハウジングとで構成され、前記フロントカウルが固定されるヘッドライトと、
前記ヘッドパイプから前方に延びて、前記ヘッドライトの左右上方および前記フロントカウルを固定するフロントカウルステイと、
を備える鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造であって、
前記ヘッドライトの前側下方にライセンスプレートを支持するプレート部を有するライセンスプレートステイが前記ヘッドライトハウジングの下面に設けられたステイ支持部にて支持され、
前記フロントカウルは、前記レンズの前面上部を覆うフロントアッパーカウルと、前記レンズの下面を覆うフロントロアカウルとを有し、
前記ライセンスプレートステイは、前記ハウジングのステイ支持部よりも前方で、前記フロントロアカウルでも支持したことを特徴とする。
この鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造によれば、ヘッドライトはその左右上方でフロントカウルステイに固定されているので、ライセンスプレートステイの荷重を支持できる。したがって、ライセンスプレートステイを車体フレームまで延ばす必要がなくなり、ライセンスプレートステイの小型軽量化が可能となる。
前記ライセンスプレートステイは、前記ハウジングのステイ支持部よりも前方で、前記フロントロアカウルでも支持した構成となっているので、ライセンスプレートステイが前後の支持部で支持されるため、上下方向の荷重に対し堅固に固定される。
前記ライセンスプレートステイは、後端が前記ヘッドライトウジングのステイ支持部に係合し、後端と前記プレート部との間の中間部が前記フロントロアカウルに締結されている構成とすることができる。
このように構成すると、堅固な固定状態を維持しながら、組付け工数を削減することができる。
前記フロントカウルは、レンズの下方において、ヘッドライト後方へ走行風を導入するエアインテークを備え、
前記ライセンスプレートステイは、前記エアインテークの一部の領域を貫通している構成とすることができる。
このように構成すると、フロントカウルのレンズ下方のエアインテークを活用し、ライセンスプレートステイをフロントカウルを貫通させることで、フロントカウルを回避させた場合に比べてライセンスプレートステイの前後方向長さを短くし、ライセンスプレートステイの軽量高剛性化を図ることができる。ライセンスプレートステイは、前記エアインテークの一部の領域を貫通するに過ぎないから、エアインテークによるヘッドライト後方への走行風の導入作用を確保することが可能である。
前記フロントカウルステイは、前記ヘッドライトの後方から前記ハウジングの上部左右と下部中央とを固定し、
前記ライセンスプレートステイは、前記プレート部の左右から後方に延びる一対の支持アームを有し、この支持アームの後端が前記ハウジングに支持される構成とすることができる。
このように構成すると、ハウジングが上部左右に加え下部中央でも固定されるので、強固に固定され、結果としてライセンスプレートステイも強固に固定されることとなる。しかも、ライセンスプレートステイは、前記プレート部の左右から後方に延びる一対の支持アームの後端が前記ハウジングに支持されるから、特にねじり方向の荷重に対し、強固になる。
前記ライセンスプレートステイは、ライセンスプレートを取付ける左右2つの取付け穴の車幅方向間隔よりも前記フロントロアカウルによる支持部の車幅方向間隔が広く、左右一対の支持アームの車幅方向間隔が更に広く、左右一対の支持アームの車幅方向間隔は前輪を支持する左右のフロントフォークの車幅方向間隔よりも広い構成とすることができる。
このように構成すると、ライセンスプレートステイの充分に広い幅寸法により、更に堅固な固定を得られる。
車体フレーム10の前端にヘッドパイプ11が設けられており、このヘッドパイプ11にて操舵装置20が左右に回動可能に支持されている。
図5,図6に示すように、フロントカウルステイ80は、ヘッドパイプ11から前方に延びており、ヘッドライトHLの左右上方73(L,R)を固定する。なお、フロントカウルステイ80は、後述するようにしてフロントカウル(30)を固定する。
メインフレーム12の後部に、ピボット12pでスイングアーム13が揺動可能に設けられ、このスイングアーム13の後端に、エンジンEで駆動される後輪WRが支持されている。
操舵装置20は、ハンドル21で回動操作される一対のフロントフォーク22を有しており、このフロントフォーク22の下端に前輪WFが支持されている。
操舵装置20の後方に燃料タンクTが配置され、その後方に、運転者が座るシートSが配置されている。メインフレーム12の後部下部には運転者が足を載せるステップSTが設けられている。
図3、図4に示すように、ライセンスプレートステイ90は、ヘッドライトハウジング70のステイ支持部72よりも前方で、フロントロアカウル32によっても支持されている。支持部を符号92で示す。
このように構成すると、ライセンスプレートステイ90が前後の支持部72,92で支持されるため、上下方向の荷重に対し堅固に固定される。
このように構成すると、堅固な固定状態を維持しながら、組付け工数を削減することができる。
ライセンスプレートステイ90は、エアインテーク33の一部の領域(図示のものは車幅方向外側の領域)を貫通している。
また、この実施の形態では、ライセンスプレートステイ90のエアインテーク33への貫通部(93)はインテーク33の開口面積に対して断面積が小さいため、走行風の導入作用への影響は小さい。
ライセンスプレートステイ90は、前述したようにプレート部91の左右から後方に延びる一対の支持アーム93を有し、この支持アーム93の後端94が前述したようにしてヘッドライトハウジング70のステイ支持部72に支持されている。
なお、ヘッドライトHLは上部を左右2箇所でフロントカウルステイ80に固定されているとともに前述したようにしてフロントカウル30に対しても固定されているので、下部は1箇所で充分な支持強度を得ることができる。下部の支持を1箇所とすることで、操舵装置20との干渉防止も容易になるし、左右一対の支持アーム93の支持構造の形成も容易になる。
Claims (5)
- 前端のヘッドパイプ(11)にて操舵装置(20)を左右に回動可能に支持する車体フレーム(10)と、
前記操舵装置(20)の前方を覆うフロントカウル(30)と前記操舵装置(20)の側方を覆う左右のミドルカウル(40)とを少なくとも有するカウル体(CW)と、
外面がレンズ(60)とハウジング(70)とで構成され、前記フロントカウル(30)が固定されるヘッドライト(HL)と、
前記ヘッドパイプ(11)から前方に延びて、前記ヘッドライト(HL)の左右上方および前記フロントカウル(30)を固定するフロントカウルステイ(80)と、
を備える鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造であって、
前記ヘッドライト(HL)の前側下方にライセンスプレートを支持するプレート部(91)を有するライセンスプレートステイ(90)が前記ハウジング(70)の下面(71)に設けられたステイ支持部(72)にて支持され、
前記フロントカウル(30)は、前記レンズ(60)の前面上部を覆うフロントアッパーカウル(31)と、前記レンズ(60)の下面を覆うフロントロアカウル(32)とを有し、
前記ライセンスプレートステイ(90)は、前記ハウジング(70)のステイ支持部(72)よりも前方で、前記フロントロアカウル(32)でも支持したことを特徴とする鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造。 - 請求項1において、
前記ライセンスプレートステイ(90)は、後端(94)が前記ハウジング(70)のステイ支持部(72)に係合し、後端(94)と前記プレート部(91)との間の中間部(92)が前記フロントロアカウル(32)に締結されていることを特徴とする鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造。 - 請求項1または2において、
前記フロントカウル(30)は、レンズ(60)の下方において、ヘッドライト(HL)後方へ走行風を導入するエアインテーク(33)を備え、
前記ライセンスプレートステイ(90)は、前記エアインテーク(33)の一部の領域を貫通していることを特徴とする鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記フロントカウルステイ(80)は、前記ヘッドライト(HL)の後方から前記ハウジング(70)の上部左右(73L,R)と下部中央(75)とを固定し、
前記ライセンスプレートステイ(90)は、前記プレート部(91)の左右から後方に延びる一対の支持アーム(93)を有し、この支持アーム(93)の後端(94)が前記ハウジング(70)に支持されることを特徴とする鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造。 - 請求項4において、
前記ライセンスプレートステイ(90)は、ライセンスプレートを取付ける左右2つの取付け穴(97)の車幅方向間隔(W1)よりも前記フロントロアカウル(32)による支持部(92)の車幅方向間隔(W3)が広く、左右一対の支持アーム(93)の車幅方向間隔(W4)が更に広く、左右一対の支持アーム(93)の車幅方向間隔(W4)は前輪(WF)を支持する左右のフロントフォーク(22)の車幅方向間隔(W2)よりも広いことを特徴とする鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造。
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