JP5324401B2 - 鞍乗型車両の前部構造 - Google Patents

鞍乗型車両の前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5324401B2
JP5324401B2 JP2009258882A JP2009258882A JP5324401B2 JP 5324401 B2 JP5324401 B2 JP 5324401B2 JP 2009258882 A JP2009258882 A JP 2009258882A JP 2009258882 A JP2009258882 A JP 2009258882A JP 5324401 B2 JP5324401 B2 JP 5324401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
plate member
headlight
plate
front structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009258882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011105027A (ja
Inventor
哲人 横森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009258882A priority Critical patent/JP5324401B2/ja
Publication of JP2011105027A publication Critical patent/JP2011105027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5324401B2 publication Critical patent/JP5324401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両の前部構造に関する。
従来、ナンバープレートを車体の前部に取り付けた自動二輪車等の鞍乗型車両が知られている。このように、車体の前部にナンバープレートのような大型のプレート部材を取り付ける場合、このプレート部材は、走行風の影響を大きく受ける。そのため、プレート部材を車体に取り付ける取付部の強度を高める必要がある。
特許文献1には、ナンバープレートを車体の前部に取り付けるナンバープレート取り付けステーを、ヘッドライトの下部に直接取り付けた自動二輪車が提案されている。
特開2004−276862号公報
特許文献1で提案された自動二輪車によれば、ナンバープレート取り付けステーを、強度の高いヘッドライトの下部に直接取り付けているので、ナンバープレート取り付けステーを取り付ける取付部の強度を容易に確保できる。
しかしながら、ヘッドライトの下方をヘッドライトカバーにより覆う構造を有する自動二輪車においては、ナンバープレート取り付けステーをヘッドライトの下部に直接取り付けることはできない。
従って、本発明は、ヘッドライトの下方をヘッドライトカバーにより覆った場合に、プレート部材を車体に取り付ける取付部の強度を確保できる自動二輪車等の鞍乗型車両の前部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車体の前方に配置されるヘッドライトと、前記ヘッドライトの下方に配置されるプレート部材と、前記プレート部材を前記車体側に取り付けるプレート部材取り付けステーと、前記ヘッドライトを覆うヘッドライトカバーと、を備える鞍乗型車両の前部構造であって、前記ヘッドライトカバーは、前記ヘッドライトの下部を覆うように構成され、前記プレート部材取り付けステーは、前記車体の幅方向における左右の2箇所で前記ヘッドライトカバーの下面に固定される一対の左右固定部と、前記車体の幅方向における中央部でかつ前記一対の左右固定部よりも前方で前記ヘッドライトカバーの下面に固定される中央固定部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記ヘッドライトカバーに取り付けられると共に差込部を有する弾性部材を更に備え、前記プレート部材取り付けステーは、前記中央固定部が前記差込部に差し込まれて前記ヘッドライトカバーに固定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記一対の左右固定部は、一対のねじによって前記ヘッドライトカバーに固定されると共に、該一対のねじの軸線の延長線が交差するように構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記中央固定部は、前記一対の左右固定部よりも下方に形成され、前記一対の左右固定部は、平板状に形成され、前記ヘッドライトカバーに当接して締結部材によって締結され、前記プレート部材は、該プレート部材の後端が後ろ上がりになるように配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1から4のいずれかに記載の構成に加えて、前記ヘッドライトカバーの下面は、前記車体の幅方向における中央部が下方に突出するようにV字形状に形成され、前記中央固定部は、該V字形状の頂点に固定されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の構成に加えて、前記中央固定部は、前面視で前記プレート部材と重なり合う位置に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項1から6のいずれかに記載の構成に加えて、前記プレート部材取り付けステーは、前記中央固定部を有すると共に前記プレート部材に締結されるプレート部材締結部を有する板状部材と、一端側に前記左右固定部を有すると共に他端側が前記板状部材に連結される一対の棒状部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、プレート部材を、プレート部材取り付けステーの一対の左右固定部及び中央固定部の3箇所でヘッドライトカバーに固定すると共に、中央固定部を一対の左右固定部よりも前方に配置した。これにより、プレート部材取り付けステーとヘッドライトカバーとの固定箇所を三角形状に配置できるので、ヘッドライトカバーの強度を必要以上に増加させることなく、プレート部材取り付けステーをヘッドライトカバーに固定できる。よって、ヘッドライトの下方をヘッドライトカバーにより覆った場合であっても、プレート部材を車体に取り付ける取付部の強度を確保できる。また、ヘッドライトの下方をヘッドライトカバーで覆うことができるので、鞍乗型車両の外観性を向上できる。
請求項2に記載の発明によれば、鞍乗型車両の前部構造を、ヘッドライトカバーに取り付けられる弾性部材を含んで構成し、この弾性部材を介して中央固定部をヘッドライトカバーに固定した。よって、プレート部材取り付けステーに対する車体側からの振動の影響を低減できる。また、プレート部材取り付けステーの軽量化を図れる。
請求項3に記載の発明によれば、一対のねじの軸線の延長線が交差するように一対の左右固定部をヘッドライトカバーに固定した。これにより、プレート部材に風圧が作用した場合に、この風圧により一対の左右固定部それぞれからヘッドライトカバーに加えられる荷重を、それぞれ異なる方向に分散させられる。よって、ヘッドライトカバーに対して同一の方向に強い荷重が加えられることを防げるので、ヘッドライトカバーの強度を必要以上に増加させることなく、ヘッドライトカバーの軽量化を図れる。
請求項4に記載の発明によれば、プレート部材を、後端が後ろ上がりになるように配置すると共に、中央固定部を一対の左右固定部よりも下方に配置した。また、一対の左右固定部を平板状に形成してヘッドライトカバーに当接させた。これにより、プレート部材に前方から風圧が作用すると、プレート部材取り付けステーは、中央固定部を軸支点として平板状の一対の左右固定部がヘッドライトカバー側に押し付けられる。よって、プレート部材取り付けステーによりヘッドライトカバーが引っ張られる方向に荷重が加えられる場合に比して、ヘッドライトカバーの強度を低く構成できるので、ヘッドライトカバーの軽量化を図れる。
請求項5に記載の発明によれば、ヘッドライトカバーの下面を下方に突出するV字形状に形成し、このV字形状の頂点に中央固定部を固定した。これにより、中央固定部とプレート部材との間の距離を短く構成できるので、プレート部材取り付けステーをコンパクト化できると共に軽量化できる。
請求項6に記載の発明によれば、中央固定部を、前面視でプレート部材と重なり合う位置に配置した。これにより、中央固定部の前方をプレート部材によって覆えるので、鞍乗型車両の外観性を向上できると共に、プレート部材による中央固定部の保護を図れる。
請求項7に記載の発明によれば、プレート部材取り付けステーを、板状部材と一対の棒状部材と、を含んで構成した。よって、プレート部材取り付けステーを大型化することなく、軽量化できる。
本発明に係る前部構造を備える鞍乗型車両としての自動二輪車を示す左側面図である。 を示す図である。 図1に示す自動二輪車の前部構造を示す左側面図である。 図1に示す自動二輪車の前部構造を示す正面図である。 図1に示す自動二輪車の前部構造を示す底面図である。 プレート部材取り付けステーをフロントカウルの下面カバー部に取り付けた状態を示す斜視図である。 図2に示す自動二輪車の前部構造の部分拡大図である。 図6において、フロントナンバープレート、プレート部材取り付けステー及び弾性部材を分解して示した図である。 弾性部材の平面図である。 弾性部材の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、図1を参照しながら、本実施形態の鞍乗型車両としての自動二輪車1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、ヘッドパイプ11及びシートレール12を含んで構成される車体フレーム10と、この車体フレーム10の前方に配置されヘッドライト50を含んで構成される前部構造部100と、前輪31と、この前輪31の上方に配置されるフロントフェンダ311と、前輪31を軸支するフロントフォーク32と、このフロントフォーク32をヘッドパイプ11に対して左右に回動自在に連結するステアリングステム33と、車体フレーム10の後方に配置される後輪34と、この後輪34の上方に配置されるリアフェンダ341と、後輪34を軸支するスイングアーム35と、このスイングアーム35を車体フレーム10に上下に揺動自在に連結するピボットプレート36と、スイングアーム35とシートレール12との間に介在するリアクッション37と、燃料タンク38と、シート39と、エンジン40と、を備える。
車体フレーム10は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1に示すように、この車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム13と、シートレール12と、ダウンフレーム14と、サブフレーム15と、を備える。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に配置される。
メインフレーム13は、左右に一対設けられている。一対のメインフレーム13は、側面視で、ヘッドパイプ11から後方に延出し、途中で下方に屈曲する屈曲部13aを有する。
シートレール12は、左右に一対設けられている。一対のシートレール12は、側面視で、一端側がメインフレーム13の屈曲部13aに連結されており、他端側が後方に向かって延びている。
ダウンフレーム14は、左右に一対設けられている。一対のダウンフレーム14は、側面視で、ヘッドパイプ11の後部から斜め下後方に延びている。
サブフレーム15は、左右に一対設けられている。一対のサブフレーム15は、一端側が一対のメインフレーム13の後部に連結され、他端側が斜め上後方に延びて一対のシートレール12の後部に連結されている。
フロントフォーク32は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク32は、ヘッドパイプ11の前方に、このヘッドパイプ11に略平行に配置される。一対のフロントフォーク32は、トップブリッジ33a、ボトムブリッジ33b(図4参照)及びステアリングステム33を介してヘッドパイプ11に軸支される。
トップブリッジ33aの上面には、ハンドル16が連結される。
スイングアーム35は、左右に一対設けられている。一対のスイングアーム35は、車体フレーム10における前後方向の中央部に揺動自在に懸架され、後輪34を回転自在に保持する。
ピボットプレート36は、左右に一対設けられている。一対のピボットプレート36は、一対のメインフレーム13の後部の前側に連結されており、一対のスイングアーム35を軸支している。
リアクッション37は、左右に一対設けられている。一対のリアクッション37は、一端側が一対のスイングアーム35の後部に連結され、他端側がクッションガセット17を介して一対のシートレール12に連結されている。
燃料タンク38は、一対のメインフレーム13の上部に支持されている。シート39は、燃料タンク38の後方において一対のシートレール12の上部に支持されている。
エンジン40は、自動二輪車1の原動機であり、図1に示すように、車体における前後方向の略中央部に搭載される。このエンジン40は、シリンダヘッド41を有するシリンダ部42と、シリンダヘッド41に連結された吸気部43及び排気部44と、を備える。
シリンダ部42は、一対のメインフレーム13、一対のダウンフレーム14及び一対のピボットプレート36に囲まれた空間に配置される。このシリンダ部42の内部には、ピストン(図示せず)が往復動可能に嵌装されている。ピストンの往復動は、コンロッド(図示せず)を介してクランク軸(図示せず)の回転動に変換される。そして、エンジン40の出力は、変速機構(図示せず)を経由して出力され、チェーンドライブ式の動力伝達機構(図示せず)を介して、後輪34に伝達される。
吸気部43は、シリンダヘッド41の後部に接続されたキャブレタ431と、このキャブレタ431の後部に接続されたエアクリーナ432と、を備える。エアクリーナ432は、一対のシートレール12、一対のメインフレーム13及び一対のサブフレーム15に囲まれた空間に配置される。
排気部44は、基端側がシリンダヘッド41の前部に接続された排気管441と、この排気管441の先端側に接続されるサイレンサ(図示せず)と、を備える。排気管441は、シリンダ部42の前方及び下方において湾曲し、先端側が後方に向かって延びている。
サイレンサは、後輪34の右側に配置される。
図2は、本実施形態の自動二輪車1の前部構造を示す左側面図である。
図2に示すように、本実施形態の自動二輪車1における前部構造としての前部構造部100は、一対のフロントフォーク32の前方に配置されるインナカウル20と、このインナカウル20の前方に配置されるヘッドライト50と、このヘッドライト50を覆うフロントカウル60と、ヘッドライト50の下方に配置されるプレート部材としてのフロントナンバープレート70と、このフロントナンバープレート70を車体側に取り付けるプレート部材取り付けステー80と、フロントカウル60に取り付けられる弾性部材90と、を備える。
インナカウル20は、樹脂等により形成され、ボトムブリッジ33b(図4参照)及びトップブリッジ33aに固定されている。
図2に示すように、ヘッドライト50は、電球(図示せず)と、この電球の後方に配置され電球を収容するハウジング51と、電球の前面を覆うレンズ52と、ハウジング51の下面に設けられヘッドライト50による光の照射角度を変更させるエーミング53と、を備える。このヘッドライト50は、フロントカウル60に固定される。
フロントカウル60は、樹脂等により形成される。このフロントカウル60は、ヘッドライト50の上面を覆う上面カバー部61と、ヘッドライト50の側面を覆う一対の側面カバー部62と、ヘッドライト50の下面を覆うヘッドライトカバーとしての下面カバー部63と、を備える。
図2に示すように、上面カバー部61は、後端側が後ろ上がりになるように形成されている。また、図3に示すように、一対の側面カバー部62は、後端が幅広になるように形成されている。
図2及び図3に示すように、下面カバー部63は、車体の幅方向における中央部が下方に突出するようにV字形状に形成されている。より具体的には、下面カバー部63は、図4に示すように、車体の幅方向の両側縁から中央部に向かって緩やかな下り傾斜となった一対の第1傾斜面631と、一対の第1傾斜面631の内側に形成され中央部に向かって第1傾斜面631よりも大きく傾斜した一対の第2傾斜面632と、一対の第2傾斜面632の内側(車体の幅方向の中央部)に略水平に形成された略水平面633と、この略水平面633に形成され前後方向に延びるスリット部634と、上記V字形状の頂点に位置する中央部の前部において下方に突出すると共に前面に斜め下方に向けて開口した凹部(図示せず)を有する突出部635と、を備える。
以上のフロントカウル60は、インナカウル20の下部から前方に向けて突出した一対のフロントカウル固定部21と下面カバー部63の一対の第2傾斜面632とがボルト22によって締結されてインナカウル20に固定される。
また、フロントカウル60がインナカウル20に固定された状態で、上述のエーミング53の先端は、スリット部634から下方に突出する。
図2及び図4に示すように、フロントナンバープレート70は、横長の矩形板状に形成されており、一対の貫通穴(図示せず)を有している。このフロントナンバープレート70は、長手方向が車体の幅方向に沿うように取り付けられる。
図4及び図5に示すように、プレート部材取り付けステー80は、横長状の板状部材81と、この板状部材81の長手方向の両端部近傍に連結された一対の棒状部材82と、を備える。
板状部材81は、横長の矩形形状を有する板状部材本体811と、この板状部材本体811に設けられた一対のプレート部材締結部812と、後述の弾性部材90を介して下面カバー部63に固定される中央固定部813と、を備える。
一対のプレート部材締結部812は、図5に示すように、板状部材本体811の長手方向の両端近傍にそれぞれ設けられた一対の貫通穴812aと、板状部材本体811の一方の面側における一対の貫通穴812aに対応する位置に接合された一対の溶接ナット812bと、により構成される。フロントナンバープレート70は、一対の貫通穴を、板状部材本体811の一対の貫通穴812aに重ね合わせた状態で、これらの貫通穴にボルト812cを挿通し、このボルト812cを溶接ナット812bに締結することにより板状部材本体811に固定される。
図3〜図6に示すように、中央固定部813は、板状部材本体811の長手方向に沿う一対の側縁における一方の側縁の中央部が所定幅で延出して構成されている。より具体的には、中央固定部813は、図7に示すように、板状部材本体811の面方向に沿って延びた後、第1屈曲部813aにおいて板状部材本体811における溶接ナット812bが接合された側(裏側)に略垂直に屈曲して延び、更にその後、第2屈曲部813bにおいて第1屈曲部813aにおける屈曲方向とは逆方向に所定角度屈曲されて構成されている。また、この中央固定部813における第2屈曲部813bよりも先端側には、この中央固定部813の一対の側縁がそれぞれ内側に凹んで形成された一対の係合凹部813cが設けられている(図4参照)。
図4及び図7に示すように、一対の棒状部材82は、一対の棒状部材82の一端側に設けられ下面カバー部63の左右の2箇所に固定される一対の左右固定部821と、一対の棒状部材82の他端側に設けられ板状部材81に連結される一対の板状部材連結部822と、を有する。
一対の左右固定部821は、図7に示すように、一対の棒状部材82の一端側が平板状に形成された平板状部821aと、この平板状部821aに設けられた貫通穴821bと、を備える。一対の左右固定部821は、貫通穴821bを下面カバー部63の第1傾斜面631の後部に形成された貫通穴(図示せず)に重ね合わせた状態で、平板状部821aを下面カバー部63の下面に当接させ、締結部材としての一対のねじ83により下面カバー部63に固定される(図6参照)。より具体的には、一対のねじ83は、平板状部821aに設けられた貫通穴821b及び第1傾斜面631に形成された貫通穴に挿通されて、第1傾斜面631の裏面における貫通穴に対応する位置に接合されたナット(図示せず)に締結される。
ここで、一対のねじ83は、中央部に向かって下方に傾斜した一対の第1傾斜面631に固定されており、一対のねじ83の軸線の延長線が交差するように構成されている。
一対の板状部材連結部822は、一対の棒状部材82の他端側が略垂直に屈曲されて構成されている。一対の板状部材連結部822は、溶接等により板状部材81の長手方向(車体の幅方向)の一端側及び他端側に連結されている。
図8及び図9に示すように、弾性部材90は、ゴム等により長円形状の断面を有する柱状に形成されている。この弾性部材90は、一方の端面に形成された差込部91を有する。この差込部91には、中央固定部813が差し込まれる。差込部91は、弾性部材90が一方の端面から他方の端面に向かって所定の幅で凹んで形成されている。また、差込部91は、中央固定部813に設けられた一対の係合凹部813cに係合する一対の係合凸部92を有している。より具体的には、一対の係合凸部92は、一対の係合凹部813cに対応して差込部91の内部において内側に突出している。
以上の弾性部材90は、突出部635の前面に開口した凹部に取り付けられる。そして、プレート部材取り付けステー80は、中央固定部813が弾性部材90の差込部91に差し込まれて突出部635(下面カバー部63)に固定される。
ここで、図2及び図4に示すように、突出部635は、下面カバー部63の中央部の前部に設けられている。また、一対の左右固定部821は、下面カバー部63(第1傾斜面631)の後部に固定されている。つまり、中央固定部813は、一対の左右固定部821よりも前方かつ下方で下面カバー部63に固定される。また、上述したエーミング53は、一対の左右固定部821及び中央固定部813により形成される三角形の領域の内部に位置している。
以上のプレート部材取り付けステー80は、図5に示すように、下面カバー部63に固定された状態で、板状部材81の後端が後ろ上がりになるように配置される。そのため、プレート部材取り付けステー80に締結されたフロントナンバープレート70も、後端が後ろ上がりになるように配置されることとなる。
また、図6に示すように、フロントナンバープレート70がプレート部材取り付けステー80に締結された状態では、中央固定部813は、前面視(前方から視た状態)でフロントナンバープレート70と重なり合う位置に配置される。
次に、本実施形態の弾性部材90及びプレート部材取り付けステー80を下面カバー部63に取り付ける手順について図6を参照しながら説明する。
先ず、下面カバー部63の突出部635の凹部に弾性部材90を挿入して取り付ける。このとき、弾性部材90は、差込部91が露出するように突出部635に取り付けられる。
次に、中央固定部813を前方斜め下方から差込部91に差し込んで固定する。これにより、プレート部材取り付けステー80は、下面カバー部63に保持され、一対の左右固定部821の位置決めがなされる。
次に、位置決めがなされた状態の一対の左右固定部821を一対のねじ83によって一対の第1傾斜面631に固定する。これにより、プレート部材取り付けステー80が下面カバー部63に取り付けられる。
以上説明した本実施形態の自動二輪車1の前部構造部100によれば、以下のような効果を奏する。
フロントナンバープレート70を、プレート部材取り付けステー80の一対の左右固定部821及び中央固定部813の3箇所で下面カバー部63に固定すると共に、中央固定部813を一対の左右固定部821よりも前方に配置した。これにより、プレート部材取り付けステー80と下面カバー部63との固定箇所を三角形状に配置できるので、下面カバー部63の強度を必要以上に増加させることなくプレート部材取り付けステー80を下面カバー部63に固定できる。よって、ヘッドライト50の下方をフロントカウル60の下面カバー部63により覆った場合であっても、フロントナンバープレート70を車体に取り付ける取付部の強度を確保できる。また、ヘッドライト50の下方をフロントカウル60で覆うことができるので、自動二輪車1の外観性を向上できる。
また、自動二輪車1の前部構造部100を、下面カバー部63に取り付けられる弾性部材90を含んで構成し、この弾性部材90を介して中央固定部813を下面カバー部63に固定した。よって、プレート部材取り付けステー80に対する車体側からの振動の影響を低減できる。また、プレート部材取り付けステー80の軽量化を図れる。
また、一対のねじ83の軸線の延長線が交差するように一対の左右固定部821を下面カバー部63の第1傾斜面631に固定した。これにより、フロントナンバープレート70に風圧が作用した場合に、この風圧により一対の左右固定部821から下面カバー部63に加えられる荷重を異なる方向に分散させられる。よって、下面カバー部63に対して同一の方向に強い荷重が加えられることを防げるので、下面カバー部63の強度を必要以上に増加させることなく、フロントカウル60(下面カバー部63)の軽量化を図れる。
また、フロントナンバープレート70を、後端が後ろ上がりになるように配置すると共に、中央固定部813を一対の左右固定部821よりも下方に配置した。また、一対の左右固定部821を平板状に形成して下面カバー部63に当接させた。これにより、フロントナンバープレート70に前方から風圧が作用すると、プレート部材取り付けステー80は、中央固定部813を軸支点として一対の平板状部821aが下面カバー部63側に押し付けられる。よって、プレート部材取り付けステー80により下面カバー部63が引っ張られる方向に荷重が加えられる場合に比して、下面カバー部63の強度を低く構成できるので、下面カバー部63(フロントカウル60)の軽量化を図れる。
また、下面カバー部63の下面を下方に突出するV字形状に形成し、このV字形状の頂点に中央固定部813を固定した。これにより、中央固定部813とフロントナンバープレート70との間の距離を短く構成できるので、プレート部材取り付けステー80をコンパクト化できると共に軽量化できる。
また、中央固定部813を、前面視でフロントナンバープレート70と重なり合う位置に配置した。これにより、中央固定部813の前方をフロントナンバープレート70によって覆えるので、自動二輪車1の外観性を向上できると共に、フロントナンバープレート70による中央固定部813の保護を図れる。
また、プレート部材取り付けステー80を、板状部材81と一対の棒状部材82と、を含んで構成した。よって、プレート部材取り付けステー80を大型化することなく、軽量化できる。
また、下面カバー部63を構成する突出部635に取り付けた弾性部材90の差込部91に中央固定部813を差し込むことでプレート部材取り付けステー80を位置決めできる。よって、一対の左右固定部821を下面カバー部63に容易に固定できるので、プレート部材取り付けステー80の下面カバー部63への取り付けの効率を向上できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、本発明を鞍乗型車両としての自動二輪車の前部構造に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を三輪又は四輪の鞍乗型車両に適用してもよく、低床の足載せ部を有するスクータ型車両に適用してもよい。つまり、鞍乗型車両とは、車体にまたがって乗車する車両全般を含む。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
50 ヘッドライト
63 下面カバー部(ヘッドライトカバー)
70 フロントナンバープレート(プレート部材)
80 プレート部材取り付けステー
81 板状部材
82 棒状部材
83 ねじ(締結部材)
90 弾性部材
91 差込部
100 前部構造部(前部構造)
813 中央固定部
821 左右固定部

Claims (7)

  1. 車体の前方に配置されるヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの下方に配置されるプレート部材と、
    前記プレート部材を前記車体側に取り付けるプレート部材取り付けステーと、
    前記ヘッドライトを覆うヘッドライトカバーと、を備える鞍乗型車両の前部構造であって、
    前記ヘッドライトカバーは、前記ヘッドライトの下部を覆うように構成され、
    前記プレート部材取り付けステーは、前記車体の幅方向における左右の2箇所で前記ヘッドライトカバーの下面に固定される一対の左右固定部と、前記車体の幅方向における中央部でかつ前記一対の左右固定部よりも前方で前記ヘッドライトカバーの下面に固定される中央固定部と、を備える鞍乗型車両の前部構造。
  2. 前記ヘッドライトカバーに取り付けられると共に差込部を有する弾性部材を更に備え、
    前記プレート部材取り付けステーは、前記中央固定部が前記差込部に差し込まれて前記ヘッドライトカバーに固定される請求項1に記載の鞍乗型車両の前部構造。
  3. 前記一対の左右固定部は、一対のねじによって前記ヘッドライトカバーに固定されると共に、該一対のねじの軸線の延長線が交差するように構成される請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の前部構造。
  4. 前記中央固定部は、前記一対の左右固定部よりも下方に形成され、
    前記一対の左右固定部は、平板状に形成され、前記ヘッドライトカバーに当接して締結部材によって締結され、
    前記プレート部材は、該プレート部材の後端が後ろ上がりになるように配置される請求項2に記載の鞍乗型車両の前部構造。
  5. 前記ヘッドライトカバーの下面は、前記車体の幅方向における中央部が下方に突出するようにV字形状に形成され、前記中央固定部は、該V字形状の頂点に固定される請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両の前部構造。
  6. 前記中央固定部は、前面視で前記プレート部材と重なり合う位置に配置される請求項5に記載の鞍乗型車両の前部構造。
  7. 前記プレート部材取り付けステーは、前記中央固定部を有すると共に前記プレート部材に締結されるプレート部材締結部を有する板状部材と、一端側に前記左右固定部を有すると共に他端側が前記板状部材に連結される一対の棒状部材と、を備える請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両の前部構造。
JP2009258882A 2009-11-12 2009-11-12 鞍乗型車両の前部構造 Active JP5324401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258882A JP5324401B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 鞍乗型車両の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258882A JP5324401B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 鞍乗型車両の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011105027A JP2011105027A (ja) 2011-06-02
JP5324401B2 true JP5324401B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=44229051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009258882A Active JP5324401B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 鞍乗型車両の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5324401B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5953096B2 (ja) * 2012-04-20 2016-07-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の前部構造
JP6008673B2 (ja) * 2012-09-27 2016-10-19 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前部構造
JP6540371B2 (ja) * 2015-08-24 2019-07-10 スズキ株式会社 自動二輪車の車体前部構造
JP6238952B2 (ja) * 2015-12-18 2017-11-29 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造
JP6916227B2 (ja) * 2019-02-25 2021-08-11 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3464747B2 (ja) * 1996-12-10 2003-11-10 本田技研工業株式会社 自動二輪車における付属品取付構造
JP4307874B2 (ja) * 2003-03-18 2009-08-05 本田技研工業株式会社 自動二輪車のナンバープレート取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011105027A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6642837B2 (ja) 鞍乗り型車両のabs配置構造
JP5583068B2 (ja) 自動二輪車
JP6826906B2 (ja) 自動二輪車用フレーム
JP5324401B2 (ja) 鞍乗型車両の前部構造
JP2007137408A (ja) 鞍乗り型車両
JP5373426B2 (ja) 車両のシート構造
JP6253359B2 (ja) 自動二輪車のエンジン支持構造
JP2011073510A (ja) 自動二輪車
US8419036B2 (en) Saddled vehicle
US7490693B2 (en) Grab rail and muffler support structure
JP4627370B2 (ja) 自動二輪車用車体フレーム構造
US20180313304A1 (en) Saddle-ridden vehicle
JP5544194B2 (ja) 鞍乗型車両のカウル構造
EP1642811A1 (en) Windscreen mounting structure in light vehicles
JP2019018758A (ja) 鞍乗り型車両の前部構造
JP2011207304A (ja) 自動二輪車
JP6122660B2 (ja) 鞍乗り型車両の車体フレーム
JP2012051388A (ja) 自動二輪車の後部構造
JP5150441B2 (ja) 自動二輪車
JP2015112948A (ja) 自動二輪車
JP4556687B2 (ja) スクータ型自動二輪車のガード構造
JP2013203092A (ja) 自動二輪車
JP4394774B2 (ja) 自動二輪車
JP5891786B2 (ja) 燃料供給装置
JP6245970B2 (ja) 自動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5324401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250